(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022184125
(43)【公開日】2022-12-13
(54)【発明の名称】改善システム、改善方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20120101AFI20221206BHJP
【FI】
G06Q10/06 332
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021091790
(22)【出願日】2021-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】509186579
【氏名又は名称】日立Astemo株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002365
【氏名又は名称】特許業務法人サンネクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】堀 旭宏
(72)【発明者】
【氏名】川上 真澄
(72)【発明者】
【氏名】中村 智明
(72)【発明者】
【氏名】岡本 知巳
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 肇
(72)【発明者】
【氏名】川島 隆之
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA09
(57)【要約】
【課題】因果関係グラフへの編集を順序情報に反映できる。
【解決手段】改善システムは、業務プロセスにおける複数の評価指標に関する情報であるパラメータ情報を読み込み、評価指標同士の相関関係を相関係数で表現した第1相関を算出する第1相関計算部と、第1相関、および複数の評価指標の優先順位に関する情報である順序情報に基づき、評価指標をノードとし評価指標の相関関係をリンクで示した因果関係グラフを作成するグラフ生成部と、因果関係グラフをユーザに提示し、ユーザによる因果関係グラフへの変更を受け付けるインタフェース部と、ユーザによる因果関係グラフへの変更に基づき順序情報を更新し、グラフ生成部がユーザによる変更後の因果関係グラフを生成可能とする順序計算部とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
業務プロセスにおける複数の評価指標に関する情報であるパラメータ情報を読み込み、前記評価指標同士の相関関係を相関係数で表現した第1相関を算出する第1相関計算部と、
前記第1相関、および前記複数の評価指標の優先順位に関する情報である順序情報に基づき、前記評価指標をノードとし前記評価指標の相関関係をリンクで示した因果関係グラフを作成するグラフ生成部と、
前記因果関係グラフをユーザに提示し、前記ユーザによる前記因果関係グラフへの変更を受け付けるインタフェース部と、
前記ユーザによる前記因果関係グラフへの変更に基づき前記順序情報を更新し、前記グラフ生成部が前記ユーザによる変更後の前記因果関係グラフを生成可能とする順序計算部とを備える、改善システム。
【請求項2】
請求項1に記載の改善システムにおいて、
前記パラメータ情報および前記順序情報に基づき、前記評価指標の数量の相関関係を文言で示す第2相関を生成する第2相関計算部をさらに備え、
前記第2相関計算部は、前記順序計算部により前記順序情報が更新されると、更新された前記順序情報および前記パラメータ情報に基づき前記第2相関を生成する、改善システム。
【請求項3】
請求項1に記載の改善システムにおいて、
前記グラフ生成部は、前記相関係数が所定の閾値以上である前記評価指標を前記因果関係グラフに表示する、改善システム。
【請求項4】
請求項3に記載の改善システムにおいて、
前記第1相関計算部は、線形近似により前記相関係数を算出する、改善システム。
【請求項5】
請求項1に記載の改善システムにおいて、
前記順序計算部は、ユーザによる前記因果関係グラフへの変更に係る前記評価指標を差分評価指標として抽出し、前記順序情報において前記差分評価指標の順序を変更した暫定順序情報を複数とおり作成し、前記暫定順序情報および前記パラメータ情報に基づき前記グラフ生成部が作成した一時因果関係グラフが前記ユーザによる変更後の前記因果関係グラフと一致する当該暫定順序情報を更新後の前記順序情報とする、改善システム。
【請求項6】
請求項1に記載の改善システムにおいて、
前記グラフ生成部は、前記相関係数が所定の閾値以上である前記評価指標について、前記順序情報における上位の前記評価指標を始点とし、前記順序情報における下位の前記評価指標を終点とする有向線を前記リンクとして作成する、改善システム。
【請求項7】
請求項6に記載の改善システムにおいて、
前記インタフェース部は、前記ユーザによる前記因果関係グラフにおける前記リンクを変更する操作を受け付ける、改善システム。
【請求項8】
請求項2に記載の改善システムにおいて、
前記インタフェース部は、前記ユーザによる前記ノードの選択に基づき、選択された前記ノードに関連する前記第2相関を前記ユーザに提示する、改善システム。
【請求項9】
請求項2に記載の改善システムにおいて、
前記インタフェース部は、前記ユーザの操作に基づき、前記第2相関における前記数量に所定の倍率を乗じて表示する、改善システム。
【請求項10】
請求項2に記載の改善システムにおいて、
前記第2相関計算部は、前記評価指標同士の回帰係数を前記第2相関として算出する、改善システム。
【請求項11】
請求項1に記載の改善システムにおいて、
前記評価指標には、工数、およびコストの少なくとも一方が含まれる、改善システム。
【請求項12】
請求項1に記載の改善システムにおいて、
前記インタフェース部は、前記ユーザの操作に基づき1以上の前記評価指標を非表示にする、改善システム。
【請求項13】
1または複数のコンピュータが実行する改善方法であって、
業務プロセスにおける複数の評価指標に関する情報であるパラメータ情報を読み込み、前記評価指標同士の相関関係を相関係数で表現した第1相関を算出する第1相関計算ステップと、
前記第1相関、および前記複数の評価指標の優先順位に関する情報である順序情報に基づき、前記評価指標をノードとし前記評価指標の相関関係をリンクで示した因果関係グラフを作成するグラフ生成ステップと、
前記因果関係グラフをユーザに提示し、前記ユーザによる前記因果関係グラフへの変更を受け付ける入力ステップと、
前記ユーザによる前記因果関係グラフへの変更に基づき前記順序情報を更新し、前記グラフ生成ステップが前記ユーザによる変更後の前記因果関係グラフを生成可能とする順序計算ステップとを含む、改善方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、改善システム、および改善方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ソフトウェア開発プロジェクトではプロジェクトから得られたデータに基づいて改善施策の立案を行うことがある。施策の立案を効率的に行うため、プロジェクトの発生事象をノードとし、原因となるノードから結果となるノードへ有向線でつないだ因果関係グラフを用いる。因果関係グラフは、「ある事象が起きると、別の事象が起きやすい」などの関係性をノードと有向線で表したものである。たとえば「プロジェクトの利益向上」などの重要な発生事象につながる有向線を逆向きにたどることで、施策立案者は行うべき施策を見つけることができる。特許文献1には、それぞれが原因又は結果である複数の要素の因果関係を示す情報である因果関係情報を基に前記複数の要素にそれぞれ対応した複数のノードと前記複数の要素の因果関係に対応した複数のエッジとで構成された有向グラフを生成するグラフ生成部と、当該生成した有向グラフを含む出力情報を表示するUI(User Interface)制御部とを備え、前記有向グラフでは、水平方向又は垂直方向である第1の方向が、+x方向と-x方向を持つx方向であり、前記第1の方向と直交する第2の方向が、+y方向と-y方向を持つy方向であり、一つ以上のノードから別の一つ以上のノードにそれぞれ接続される二つ以上のエッジの一部の線分が重複することが許容されている、因果関係表示システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されている発明では、因果関係グラフへの編集を順序情報に反映できない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様による改善システムは、業務プロセスにおける複数の評価指標に関する情報であるパラメータ情報を読み込み、前記評価指標同士の相関関係を相関係数で表現した第1相関を算出する第1相関計算部と、前記第1相関、および前記複数の評価指標の優先順位に関する情報である順序情報に基づき、前記評価指標をノードとし前記評価指標の相関関係をリンクで示した因果関係グラフを作成するグラフ生成部と、前記因果関係グラフをユーザに提示し、前記ユーザによる前記因果関係グラフへの変更を受け付けるインタフェース部と、前記ユーザによる前記因果関係グラフへの変更に基づき前記順序情報を更新し、前記グラフ生成部が前記ユーザによる変更後の前記因果関係グラフを生成可能とする順序計算部とを備える。
本発明の第2の態様による改善方法は、1または複数のコンピュータが実行する改善方法であって、業務プロセスにおける複数の評価指標に関する情報であるパラメータ情報を読み込み、前記評価指標同士の相関関係を相関係数で表現した第1相関を算出する第1相関計算ステップと、前記第1相関、および前記複数の評価指標の優先順位に関する情報である順序情報に基づき、前記評価指標をノードとし前記評価指標の相関関係をリンクで示した因果関係グラフを作成するグラフ生成ステップと、前記因果関係グラフをユーザに提示し、前記ユーザによる前記因果関係グラフへの変更を受け付ける入力ステップと、前記ユーザによる前記因果関係グラフへの変更に基づき前記順序情報を更新し、前記グラフ生成ステップが前記ユーザによる変更後の前記因果関係グラフを生成可能とする順序計算ステップとを含む。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、因果関係グラフへの編集を順序情報に反映できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】第1の実施の形態における改善システムの機能構成図
【
図4】第1の実施の形態におけるインタフェース部の表示の一例を示す図
【
図14】第2の実施の形態における改善システムの機能構成図
【
図15】第2の実施の形態におけるインタフェース部の表示の一例を示す図
【
図17】第3の実施の形態におけるインタフェース部の表示の一例を示す図
【
図18】第4の実施の形態におけるインタフェース部の表示の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0008】
―第1の実施の形態―
以下、
図1~
図13を参照して、改善システムの第1の実施の形態を説明する。
【0009】
図1は、改善システム10の機能構成図である。改善システム10は、第1相関計算部101と、第2相関計算部107と、グラフ生成部103と、順序計算部109と、インタフェース部110とを備える。改善システム10は、1または複数の演算装置から構成される。この演算装置はたとえば、中央演算装置であるCPU、読み出し専用の記憶装置であるROM、および読み書き可能な記憶装置であるRAMを備え、CPUがROMに格納されるプログラムをRAMに展開して実行することで様々な演算を行う。演算装置は、CPU、ROM、およびRAMの組み合わせの代わりに書き換え可能な論理回路であるFPGA(Field Programmable Gate Array)や特定用途向け集積回路であるASIC(Application Specific Integrated Circuit)により実現されてもよい。また演算装置は、CPU、ROM、およびRAMの組み合わせの代わりに、異なる構成の組み合わせ、たとえばCPU、ROM、RAMとFPGAの組み合わせにより実現されてもよい。
【0010】
第1相関計算部101、第2相関計算部107、グラフ生成部103、および順序計算部109はたとえば、上述したCPU、ROM、およびRAMの組合せにより実現される。インタフェース部110はたとえば、液晶ディスプレイおよびポインティングデバイスの組合せ、または液晶ディスプレイにより実現される。
【0011】
改善システム10は、パラメータ情報100および順序情報106を読み込んで動作を開始する。パラメータ情報100には、複数種類のパラメータ、具体的にはKPI(Key Performance Indicator)であるそれぞれの評価指標の値が含まれる。順序情報106は、パラメータ情報100に含まれる全てのパラメータについての優先順位の情報である。
【0012】
第1相関計算部101は、パラメータ情報100を読み込み、第1相関102を生成する。グラフ生成部103は、第1相関102および順序情報106を読み込み、因果関係グラフ104を生成する。第2相関計算部107は、第1相関102および順序情報106を読み込み、第2相関108を生成する。なお以下では、第2相関108を「改善効果」108とも呼ぶ。改善システム10を利用するユーザ105はインタフェース部110を介して、因果関係グラフ104の閲覧および編集と、第2相関108の閲覧とが可能である。ユーザ105が因果関係グラフ104を編集すると、その通知を受けた順序計算部109が順序情報106を更新する。順序情報106が更新されると、第2相関計算部107は第1相関102および順序情報106を再び読み込み、第2相関108を再び生成する。
【0013】
図2は、パラメータ情報100の一例を示す図である。パラメータ情報100は、観点ごとの各評価指標の値が含まれる。観点とは、事象をグループ化するための共通属性であり、たとえば案件、製品、製品の製造場所、製造者などである。評価指標はたとえば、製造工程、納期、工数、コスト、納期の遅れなどである。
図4に示す例では、観点を「案件」として記載している。すなわち
図2に示すパラメータ情報100には、案件1、案件2、案件3、・・などの案件ごとに、評価指標A、評価指標B、評価指標C、・・などの評価指標の値が含まれる。
【0014】
図3は、順序情報106の一例を視覚的に示す図である。順序情報106には、パラメータ情報100に含まれる評価指標の順序に関する情報が含まれる。なお順序情報106は、評価指標の優先順位を示すとも言えるし、評価指標が業務プロセスの場合には業務プロセスの実行順序でもある。評価指標の順位は様々な手法で表記できるが、
図3では説明のために視覚的に示している。
図3に示す例では、図示左側ほど順位が低く、図示右側ほど順位が高い。また、
図3では図示上下方向は同一の順序を示す。たとえば
図3には、評価指標Aよりも評価指標Dは順位が高く、評価指標Aと評価指標Bは順位が同一であることが示されている。
【0015】
図4は、インタフェース部110の表示、具体的には因果関係グラフ104および第2相関108を示す図である。
図4では、インタフェース部110の左半分に因果関係グラフ104が表示され、右半分に第2相関108が表示される。ユーザ105は、インタフェース部110に表示される因果関係グラフ104および第2相関108を操作できる。操作については後述する。因果関係グラフ104および第2相関108のそれぞれを、別の図面を参照して説明する。
【0016】
図5は、因果関係グラフ104の一例を示す図である。因果関係グラフ104には、評価指標を表す点702と評価指標間の有向線704とが複数含まれる。因果関係グラフ104は、評価指標をノードとし、ノード同士を接続するリンクが評価指標同士の相関を示すとも言える。因果関係グラフ104では、相違間関係が強いノード、すなわち評価指標同士はリンク、すなわち有向線704で接続される。評価指標を表す点702の付近には評価指標の名称を表すラベル701が表示される。評価指標同士を接続する有向線704の付近には、評価指標間の相関係数の絶対値703が表示される。なお、相関係数が負の数である場合は、評価指標間の有向線704は符号705で示すように破線として表示される。
図5に示す例では、相関係数の絶対値が、システム内部で定義された閾値である0.70以上であるノードのみが示されている。
【0017】
たとえば評価指標Dに向かって、評価指標Aおよび評価指標Bから矢印が伸びており、評価指標Dから評価指標Gには破線の矢印が伸びている。これは、評価指標Aや評価指標Bの値が増加すると評価指標Dの値が増加することを示しており、さらに評価指標Dの値が増加すると評価指標Gの値が減少することを示している。
【0018】
ユーザ105がインタフェース部110に表示される因果関係グラフ104を操作対象としてマウスポインタ706によって評価指標を表す点をクリックすると、インタフェース部110はその点が選択されたことを示すために、符号707で示すように色を変化させる。また、システム内部で定義された重要な評価指標は、符号708で示すように、常に他の点とは区別できる色で表示されてもよい。
【0019】
図6は、第2相関108の一例を示す図である。第2相関108には、個別の改善効果801が1または複数含まれる。個別の改善効果801は、「『E1』が『N1』増加すると、『E2』が『N2』増加(減少)することが予想されます。」などの文面からなる。この文面における『E1』および『E2』は評価指標の名称であり、『N1』および『N2』は数値である。このとき、「『E1』が『N1』増加すると」の部分を改善施策句と呼び、「『E2』が『N2』増加(減少)する」の部分を改善効果句と呼ぶ。
【0020】
ユーザ105がインタフェース部110に表示される因果関係グラフ104において、マウスポインタ706を用いていずれかの評価指標を表す点707をクリックすると、インタフェース部110は次の処理を行う。すなわちインタフェース部110は、ユーザ105によりクリックされた点を改善施策句とし、クリックされた点から有向線で接続される終点を改善効果句とする個別の改善効果801をインタフェース部110に表示する。さらにインタフェース部110は、クリックされた点を改善施策句とし、符号708で表示されるようなシステム内部で定義された重要評価指標を改善効果句とする個別の改善効果804も表示する。
【0021】
インタフェース部110はさらに、ユーザ105による個別の改善効果801の中の施策数値802の数値の編集を受け付けてもよい。インタフェース部110は、ユーザによる施策数値802の編集に応じて、改善効果数値803を即座に更新する。たとえば施策数値802が現在の2倍の値に設定されると、インタフェース部110は改善効果数値803を現在の2倍の値に設定する。すなわちインタフェース部110は、改善効果801における数量に対して、ユーザ105の操作に応じて所定の倍率を乗じて表示する。
【0022】
図7は、ユーザ105による因果関係グラフ104の操作を示す図である。
図7は大きく4分割されており、左上の第1
図310から始まり、右上の第2
図320および左下の第3
図330を経て右下の第4
図340の状態となる。ユーザ105の操作に基づき、インタフェース部110は次のように表示される因果関係グラフ104を書き換える。以下では、有向線の削除および追加の一例を説明する。
【0023】
ユーザ105は、第1
図310が表示されているインタフェース部110において、マウスポインタ311を移動させて削除対象の有向線312をクリックする。するとインタフェース部110は、第2
図320に示すように、クリックした有向線312を消去する。次にユーザ105がマウスポインタ321によって追加対象の有向線の始点322をクリックし、マウスポインタ331を追加対象の有向線の終点334に向かって移動させるとインタフェース部110は次の処理を行う。
【0024】
すなわちインタフェース部110は、ユーザ105がマウスポインタ321を移動させている途中では、第3
図330に示すように始点333からマウスポインタ331に向かって有向線332を表示する。マウスポインタ331が終点334へ到達すると、インタフェース部110は第4
図340に示すように、始点341から終点342へ向かう有向線343を追加して表示する。
【0025】
図8は、第1相関102の一例を示す図である。第1相関102には、評価指標同士の相関が示されている。列601と行602には、それぞれの評価指標が記載される。セル603には、当該列の評価指標と当該行の評価指標の相関係数が記載される。なお、セル604のように当該列の評価指標と当該行の評価指標が同じ評価指標を示す場合は、値が入力されない。第1相関計算部101はパラメータ情報100を読み込み、すべての案件における評価指標のペアの間の相関係数を計算し、第1相関102として出力する。なおこの相関は、相関関係が線形の特性を有するとして、線形近似により計算している。
【0026】
グラフ生成部103の動作を説明する。グラフ生成部103は、まず第1相関102および順序情報106を読み込む。次にグラフ生成部103は、第1相関102の各セルの値の中で、システム内部で定義された閾値よりも絶対値が上回るセルについて、そのセルの列の評価指標と行の評価指標をペアとして抽出する。そしてグラフ生成部103は、当該ペアの各評価指標の順位を順序情報106から読み込む。さらにグラフ生成部103は、順位の低い評価指標から高い評価指標へ向かう有向線を生成し、その有向線の近傍に相関係数の絶対値を記載する。ただし、当該ペアの相関係数が正の値である場合は実線の有向線とし、負の値である場合は破線の有向線とする。このようにして因果関係グラフ104を生成し、改善システム10のインタフェース部110に表示する。
【0027】
第2相関計算部107の動作を説明する。第2相関計算部107は、まず第1相関102および順序情報106を読み込む。次に第2相関計算部107は、第1相関102の各セルの値の中で、前述の閾値よりも絶対値が上回るセルについて、そのセルの列の評価指標と行の評価指標をペアとして抽出する。そして第2相関計算部107は、当該ペアの評価指標の順序を順序情報106から読み込む。さらに第2相関計算部107は、順位の低い評価指標を説明変数とし、高い評価指標を目的変数とし、単回帰分析によって説明変数から目的変数を予測するための1次式を計算する。最後に第2相関計算部107は、1次式を「『E1』が『N1』増加すると、『E2』が『N2』増加(減少)することが予想されます。」などの文面に変換する。
【0028】
このとき、『E1』には順位の低い評価指標の名前が入り、『E2』には順位の高い評価指標の名前が入る。『N1』には初期値として1が入る。『N2』には1次式の傾きの絶対値が入る。1次式の傾きが正の値である場合は「増加」とし、1次式の傾きが負の値である場合は「減少」とする。第2相関計算部107は前述の閾値よりも絶対値が上回るすべてのセルの評価指標ペアについてこれらの処理を行い、第2相関108として保存する。
【0029】
(順序計算部109の処理)
図9~
図11は、順序計算部109の処理を視覚的に示す図である。順序計算部109は、ユーザ105がインタフェース部110を用いて因果関係グラフ104を変更すると、次のように順序情報106を修正する。順序計算部109は、あらかじめユーザ105による編集前の因果関係グラフ104(以下、「因果関係グラフA」900と呼ぶ)を保存しておく。ユーザ105が因果関係グラフ104を編集すると、順序計算部109はインタフェース部110から変更があった旨の通知を受け、編集された後の因果関係グラフ104(以下、「因果関係グラフB」901と呼ぶ)を読み込む。
【0030】
そして順序計算部109は、因果関係グラフA900と因果関係グラフB901の差分取得処理902を実施し、両者の差分である差分評価指標903を抽出する。このとき、因果関係グラフA900が
図7の第1
図310であり、因果関係グラフB901が
図7の第4
図340の場合には、差分評価指標903は
図9に示すとおりになる。
【0031】
次に順序計算部109は、変更前の順序情報106(以下、「変更前順序情報」904と呼ぶ)を読み込む。そして順序計算部109は、変更前順序情報904から差分評価指標903に含まれる評価指標をすべて削除し、評価指標の存在する各列に差分評価指標903の数だけ列を追加する列追加処理905を実施して追加前順序情報906を生成する。たとえば
図4の例のように評価指標Aから評価指標Dへの有向グラフをユーザ105が逆向きに変更した場合には、
図10(a)に示すように変更前順序情報904から評価指標Aおよび評価指標Dを削除し、評価指標の存在する各列に2列ずつ追加して
図10(b)に示す状態とする。なお
図10(b)におけるP1~P14は後の説明のために記載している。
【0032】
次に順序計算部109は、差分評価指標903を追加前順序情報906に追加し、暫定順序情報908を得る暫定追加処理907を行う。暫定追加処理907では、差分評価指標903に表される順序、すなわち評価指標Dよりも評価指標Aの順序が高いことを反映することは必須であるが、他の評価指標との順位の関係は直ちには判明しないため、想定されるうちの1つを選択する。
図10~
図11を参照して、暫定順序情報908を生成する暫定追加処理907を具体的に説明する。
【0033】
図10(b)に示す追加前順序情報906に対して評価指標Aと評価指標Dを追加する場合に、前述のとおり評価指標Dよりも評価指標Aの順序が高いので、評価指標Dに対して評価指標Aは図示右側の位置に配される。評価指標Aおよび評価指標Dが配置可能なP1~P14に対して、拘束条件は両者の相対位置だけなので、配置可能な組み合わせは膨大である。
【0034】
たとえば評価指標Dは、P1~P14のうち右端のP14以外には配置可能であり、評価指標DをP6に配する場合には評価指標AはP7~P14のいずれにも配置できる。この膨大な組み合わせの中から順序計算部109は任意の1つの組み合わせを選択して、評価指標Aおよび評価指標Dを配置して暫定順序情報908を生成する。
図11(a)に示す暫定順序情報908は、評価指標Dを追加前順序情報906のP2に配置し評価指標Aを追加前順序情報906のP12に配置した場合の例を示す。
図9に戻って説明を続ける。
【0035】
次に順序計算部109は、直前に作成した暫定順序情報908と、第1相関102とを用いて、一時的な因果関係グラフ104(以下、「因果関係グラフC」910と呼ぶ)を作成する。なお順序計算部109は、因果関係グラフC910をグラフ生成部103に生成させてもよい。そして順序計算部109は、ユーザが編集した因果関係グラフB901と因果関係グラフC910との比較処理911を実行する。そして順序計算部109は、比較処理911の結果を判断する一致判定912を行い、両者が一致しないと判断する場合には、暫定追加処理907に戻って別の組合せを選択する。順序計算部109は両者が一致すると判断する場合には、最新の暫定順序情報908で順序情報106を上書きする更新処理913を行う。以上が
図9の説明である。
【0036】
(フローチャート)
図12および
図13は、順序計算部109の処理を示すフローチャートであり、
図9~
図11を参照して説明した処理をまとめたものである。以下に説明する各ステップの実行主体は順序計算部109である。
【0037】
ステップS1001では順序計算部109は、編集前の因果関係グラフ104である、因果関係グラフA900を取得する。続くステップS1002では順序計算部109は、編集後の因果関係グラフ104である、因果関係グラフB901を取得する。続くステップS103では順序計算部109は、因果関係グラフB901のうち、線の繋がり方が因果関係グラフA900とは異なる評価指標、すなわち差分評価指標903をすべて取得する。
【0038】
続くステップS1004では順序計算部109は、差分評価指標903における評価指標の数を求め、変数dに格納する。続くステップS1005では順序計算部109は、変更前順序情報904、すなわち現時点の順序情報106を取得する。続くステップS1006では順序計算部109は、変更前順序情報904から、差分評価指標に存在する評価指標を削除し、追加前順序情報906とする。続くステップS1007では順序計算部109は、変更前順序情報904において、評価指標の存在する各列の右に列をd個ずつ追加する。その後に順序計算部109は、丸囲みのAを経由して次の図面におけるステップS1008に進む。
【0039】
図13において、ステップS1008では順序計算部109は、変更前順序情報904における、差分評価指標903を追加する箇所の候補の全組合せを算出し、その組み合わせの集合をNと呼ぶ。以下では順序計算部109は、ステップS1009~S1003の処理を、集合Nから1組ずつ選択して処理を繰り返す。ステップS1009では順序計算部109は、集合Nから未選択の1組を選択し、変更前順序情報904に評価指標を追加し一時保存し暫定順序情報908とする。続くステップS1010では順序計算部109は、暫定順序情報908と第1相関102から因果関係グラフC910を生成する。
【0040】
続くステップS1011では順序計算部109は、因果関係グラフB901と因果関係グラフC910を比較する。続くステップS1012では順序計算部109は、比較の結果、因果関係グラフB901と因果関係グラフC910とが一致していると判断する場合はステップS1015へ進み、一致していないと判断する場合はステップS1013へ進む。
【0041】
ステップS1013では順序計算部109は、暫定順序情報908を破棄し、続くステップS1014ではステップS1019に戻る。ステップS1015では順序計算部109は、暫定順序情報908を、修正後の順序情報106として保存し、
図12~
図13に示す処理を終了する。
【0042】
上述した第1の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)改善システム10は、業務プロセスにおける複数の評価指標に関する情報であるパラメータ情報100を読み込み、評価指標同士の相関関係を相関係数で表現した第1相関102を算出する第1相関計算部101と、第1相関102、および複数の評価指標の優先順位に関する情報である順序情報106に基づき、評価指標をノードとし評価指標の相関関係をリンクで示した因果関係グラフ104を作成するグラフ生成部103と、因果関係グラフ104をユーザ105に提示し、ユーザ105による因果関係グラフ104への変更を受け付けるインタフェース部110と、ユーザ105による因果関係グラフ104への変更に基づき順序情報106を更新し、グラフ生成部103がユーザ105による変更後の因果関係グラフ104を生成可能とする順序計算部109とを備える。そのため、因果関係グラフ104へのユーザ105による編集を順序情報106に反映でき、ユーザ105は複雑な操作を行うことなく順序情報106を書き換えることができる。
【0043】
(2)改善システム10は、パラメータ情報100および順序情報106に基づき、評価指標の数量の相関関係を文言で示す第2相関108を生成する第2相関計算部107を備える。第2相関計算部107は、順序計算部109により順序情報106が更新されると、更新された順序情報106およびパラメータ情報100に基づき第2相関108を生成する。そのため改善システム10は、評価指標同士の相関を文言で表現できる。
【0044】
(3)グラフ生成部103は、
図5に示すように相関係数が所定の閾値、たとえば0.70以上である評価指標を因果関係グラフ104に表示する。そのため、相関が強い評価指標のみをユーザ105に提示できる。
【0045】
(4)第1相関計算部101は、線形近似により相関係数を算出する。そのため、簡易な計算で相関係数を算出できる。
【0046】
(5)順序計算部109は、
図9に示すようにユーザ105による因果関係グラフへの変更に係る評価指標を差分評価指標903として抽出し、順序情報106において差分評価指標903の順序を変更した暫定順序情報908を複数とおり作成し、暫定順序情報908およびパラメータ情報100に基づきグラフ生成部103が作成した因果関係グラフC910がユーザ105による変更後の因果関係グラフB901と一致する当該暫定順序情報908を更新後の順序情報106とする。そのため順序計算部109は、複雑な演算を行うことなくユーザ105の変更に合致する順序情報106を算出できる。
【0047】
(6)グラフ生成部103は、相関係数が所定の閾値以上である評価指標について、順序情報106における上位の評価指標を始点とし、順序情報における下位の評価指標を終点とする有向線をリンクとして作成する。そのため、評価指標同士の相関を視覚的にユーザ105に提示できる。
【0048】
(7)インタフェース部110は、ユーザ105による因果関係グラフ104におけるリンクを変更する操作を受け付ける。そのため改善システム10は、ユーザ105によるリンクの変更を順序情報106に反映できる。
【0049】
(8)インタフェース部110は、ユーザ105によるノードの選択に基づき、選択されたノードに関連する第2相関をユーザに提示する。そのため、ユーザ105が興味ある評価指標に関する情報を提供できる。
【0050】
(9)インタフェース部110は、ユーザ105の操作に基づき、第2相関における数量に所定の倍率を乗じて表示する。そのため、第2相関をユーザ105にわかりやすく提示できる。
(10)第2相関計算部107は、評価指標同士の回帰係数を第2相関として算出する。
(11)評価指標には、工数、およびコストの少なくとも一方が含まれる。
【0051】
(変形例1)
上述した実施の形態では、インタフェース部110の構成として液晶ディスプレイやポインティングデバイスを例示し、ユーザ105に情報を直接提示し、かつユーザ105から情報を直接取得する構成を示した。しかしインタフェース部110はユーザ105と間接的に情報を授受する構成でもよく、たとえばインタフェース部110はユーザ105が所持するデバイスに対して情報を入出力する構成でもよい。
【0052】
―第2の実施の形態―
図14~
図16を参照して、改善システムの第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、ユーザによるレイアウトの変更を受け付ける点で、第1の実施の形態と異なる。
【0053】
本実施の形態では、ユーザ105からの因果関係グラフ104へのレイアウト修正を受け付ける。ここでいうレイアウトの修正とは、因果関係グラフ104における各ノードのX座標、Y座標の修正であり、ノード間の有向線の関係性はレイアウト修正前後で不変である。
【0054】
図14は、第2の実施の形態における改善システム10Aの機能構成図である。
図14では、
図1に比べてレイアウト情報1100が追加されており、ユーザ105によるインタフェース部110への操作に基づき入力と保存が行われる。すなわち、既存のレイアウト情報1100をインタフェース部110が読み込んで表示に反映し、ユーザ105がレイアウトを編集すると変更後のレイアウトの情報をレイアウト情報1100として保存する。またインタフェース部110は、改善システム10Aの起動時にレイアウト情報1100を自動で読み込んでもよい。
【0055】
図15は、第2の実施の形態におけるインタフェース部110の表示を示す図である。
図15では、
図4と比較すると、図示右下にレイアウト操作部1200が追加され、図示上部に「閲覧/修正切り替え」ボタン1203および「順序編集」ボタン1204が追加されている。レイアウト操作部1200には、複数のレイアウトを切り替え可能なレイアウトパターン1201と、保存処理のためのレイアウト保存ボタン1202とが含まれる。
【0056】
ユーザ105がレイアウト操作部1200において、レイアウトパターン1201からレイアウトパターンを1つ選択すると、インタフェース部110がレイアウト情報1100に基づき因果関係グラフ104のレイアウトを修正する。ユーザ105が「閲覧/修正切り替え」ボタン1203を押すと、因果関係グラフ104の各ノードをドラッグアンドドロップすることができるようになり、これによってレイアウトを修正する。因果関係グラフ104のレイアウトの修正を終了し、順序関係の編集を行いたい場合は、ユーザ105が「順序編集」ボタン1204を選択する。また、ユーザ105がレイアウト保存ボタン1202を押下すると、インタフェース部110が現在表示されているレイアウトをレイアウト情報1100に保存する。
【0057】
図16は、レイアウト情報1150の一例を示す図である。レイアウト情報1150は列1301に評価指標の名前を持ち、列1302にX座標の情報を持ち、列1303にY座標の情報を持つ。レイアウト情報1150は、ユーザ105の操作に基づきインタフェース部110により書き換えられる。
【0058】
上述した第2の実施の形態によれば、ユーザ105が見やすいように因果関係グラフ104の各評価指標の位置を自由に変更できる。
【0059】
―第3の実施の形態―
図17を参照して、改善システムの第3の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、インタフェース部にノードに関する詳細情報が表示される点で、第1の実施の形態と異なる。
【0060】
図17は、第3の実施の形態におけるインタフェース部110の表示の一例を示す図である。
図17では、
図4に対して、詳細情報表示部1400が追加されている。ユーザ105がインタフェース部110に表示される因果関係グラフ104において関心のあるノードを選択すると、インタフェース部110は次の動作を行う。すなわちインタフェース部110は、選択したノードに関する改善効果108を図示右上に表示し、さらに改善効果108に含まれる各評価指標の詳細情報を図示右下の詳細情報表示部1400に表示する。詳細情報には、相関係数、データ数、平均値、中央値、などの統計データが含まれる。ユーザ105が選択したノードの評価指標は、符号1402に示すように他とは異なる態様で表示してもよい。
【0061】
上述した第3の実施の形態によれば、ユーザ105が注目した評価指標の詳細情報をインタフェース部110に表示できる。
【0062】
―第4の実施の形態―
図18を参照して、改善システムの第4の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、インタフェース部において各ノードを個別に非表示設定可能な点で、第1の実施の形態と異なる。
【0063】
図18は、第4の実施の形態におけるインタフェース部110の表示の一例を示す図である。
図18では、
図4に対し、ノード表示設定部1500が追加されている点が異なる。ノード表示設定部1500には、各評価指標について「ON」または「OFF」が表される。「ON」はインタフェース部110に表示することを示し、「OFF」はインタフェース部110に表示しないことを示す。
【0064】
たとえばユーザ105がノード表示設定部1500の各項目を選択するたびに、「ON」と「OFF」とが切り替えられる。インタフェース部110は、ある評価指標が「OFF」に設定されると、その評価指標だけでなく、その評価指標に接続される有向線も併せて非表示にする。インタフェース部110は、ある評価指標が「ON」に設定されると、その評価指標だけでなく、その評価指標に接続される有向線も併せて表示する。
【0065】
上述した第4の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(12)インタフェース部110は、ユーザ105の操作に基づき1以上の評価指標を非表示にする。そのため、ユーザ105にとって不要な評価指標を表示せず、必要な評価指標の情報だけを提供できる。
【0066】
上述した各実施の形態および変形例において、機能ブロックの構成は一例に過ぎない。別々の機能ブロックとして示したいくつかの機能構成を一体に構成してもよいし、1つの機能ブロック図で表した構成を2以上の機能に分割してもよい。また各機能ブロックが有する機能の一部を他の機能ブロックが備える構成としてもよい。
【0067】
上述した各実施の形態および変形例において、プログラムは不図示のROMに格納されるとしたが、プログラムは改善システム10に含まれる不揮発性の記憶装置に格納されていてもよい。また、改善システム10が不図示の入出力インタフェースを備え、必要なときに入出力インタフェースが利用可能な媒体を介して、他の装置からプログラムが読み込まれてもよい。ここで媒体とは、例えば入出力インタフェースに着脱可能な記憶媒体、または通信媒体、すなわち有線、無線、光などのネットワーク、または当該ネットワークを伝搬する搬送波やディジタル信号、を指す。また、プログラムにより実現される機能の一部または全部がハードウエア回路やFPGAにより実現されてもよい。
【0068】
上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0069】
10…改善システム
100…パラメータ情報
101…第1相関計算部
102…第1相関
103…グラフ生成部
104…因果関係グラフ
105…ユーザ
106…順序情報
107…第2相関計算部
108…第2相関、改善効果
109…順序計算部
110…インタフェース部