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特開2022-184279スポンサーシップ実現支援システム、方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022184279
(43)【公開日】2022-12-13
(54)【発明の名称】スポンサーシップ実現支援システム、方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20221206BHJP
【FI】
G06Q30/02 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021092037
(22)【出願日】2021-06-01
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1)令和3年3月27日: https://www.synergy-marketing.co.jp/company/pr/press/2021/0327120021_10988.html (2)令和3年3月29日~令和3年4月4日 https://form.en-chant.jp/webapp/form/23964_sljb_1/index.do (3)令和3年5月8日~令和3年5月31日 https://form.en-chant.jp/webapp/form/23964_sljb_2/index.do
(71)【出願人】
【識別番号】505209371
【氏名又は名称】シナジーマーケティング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109472
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 直之
(72)【発明者】
【氏名】平手 和徳
(72)【発明者】
【氏名】井町 雅一
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB01
(57)【要約】
【課題】団体とファンとスポンサーの間で三角関係を構築してスポンサーシップを実現するシステムを提供する。
【解決手段】受援者の受援者端末と、スポンサーのスポンサー端末と、両者のスポンサーシップの実現を支援するウェブサーバと、上記スポンサーシップの過程で上記受援者が行うキャンペーンへの参加者が用いる参加者端末とを備え、上記ウェブサーバは、キャンペーンへの参加条件とした参加者の行動データを上記参加者端末から受信し、受信した行動データを集計し、集計により得られた集計結果と受援者の支援企画情報を互いに関連付けて、上記スポンサー端末による検索が可能な状態に格納し、上記スポンサー端末による検索の結果抽出された支援企画情報から選択された支援企画情報に定められた応募情報をスポンサー端末から受信し、上記スポンサー端末から受信した上記応募情報を受援者端末に対して送信する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支援を受ける主体である受援者が使用する受援者端末と、
上記支援を行うスポンサーが使用するスポンサー端末と、
上記受援者と上記スポンサーによるスポンサーシップの実現を支援するためのウェブサーバと、
上記スポンサーシップの過程で上記受援者が行うキャンペーンへの参加者が使用する参加者端末とを備え、
上記ウェブサーバは、
当該ウェブサーバが公開するキャンペーンサイトで行われるキャンペーンへの参加条件とした参加者の行動に関する行動データを上記参加者端末から受信する行動データ受信手段と、
上記受信した行動データを集計する集計手段と、
上記集計により得られた集計結果と上記受援者の支援企画情報を、互いに関連付けることにより上記スポンサー端末による上記支援企画情報の検索が可能な状態に格納する格納手段と、
上記スポンサー端末による検索の結果抽出された支援企画情報から選択されたスポンサー所望の支援企画情報に定められた応募情報を、上記スポンサー端末から受信する応募情報受信手段と、
上記スポンサー端末から受信した上記応募情報を、上記受援者端末に対して送信する送信手段とを有する
ことを特徴とするスポンサーシップ実現支援システム。
【請求項2】
上記ウェブサーバは、上記スポンサー端末による上記支援企画情報の検索が、上記受援者に関するキーワードと上記行動データに関するキーワードのうち少なくともいずれかを検索条件として抽出しうるようになっている
請求項1記載のスポンサーシップ実現支援システム。
【請求項3】
上記ウェブサーバは、上記キャンペーンサイトで行われるキャンペーンにおいて、上記参加者端末から上記行動データを受信するにあたって予め、当該参加者端末から参加する参加者の属性情報を受信し、その後に受信した行動データを上記属性情報と関連付けて上記格納手段に格納するようになっている
請求項1または2記載のスポンサーシップ実現支援システム。
【請求項4】
上記ウェブサーバは、上記参加者端末から受信した行動データを、上記集計手段がキャンペーン毎に集計し、キャンペーン毎の集計結果を、上記受援者端末と上記スポンサー端末の少なくともいずれかに対して出力するようになっている
請求項1~3のいずれか一項に記載のスポンサーシップ実現支援システム。
【請求項5】
上記ウェブサーバは、上記参加者端末から受信した行動データを、上記集計手段が当該行動データを送信した参加者毎に集計し、上記参加者毎の集計結果を当該参加者の参加者端末に対して出力するようになっている
請求項1~4のいずれか一項に記載のスポンサーシップ実現支援システム。
【請求項6】
上記ウェブサーバは、上記参加者端末から受信した行動データを、上記集計手段が上記受援者毎に集計し、上記受援者毎の集計結果を当該受援者の受援者端末に対して出力するようになっている
請求項1~5のいずれか一項に記載のスポンサーシップ実現支援システム。
【請求項7】
支援を受ける主体である受援者が使用する受援者端末と、
上記支援を行うスポンサーが使用するスポンサー端末と、
上記受援者と上記スポンサーによるスポンサーシップの実現を支援するためのウェブサーバと、
上記スポンサーシップの過程で上記受援者が行うキャンペーンへの参加者が使用する参加者端末とを準備し、
上記ウェブサーバは、
当該ウェブサーバが公開するキャンペーンサイトで行われるキャンペーンへの参加条件とした参加者の行動に関する行動データを上記参加者端末から受信する行動データ受信ステップと、
上記受信した行動データを集計する集計ステップと、
上記集計により得られた集計結果と上記受援者の支援企画情報を、互いに関連付けることにより上記スポンサー端末による上記支援企画情報の検索が可能な状態に格納する格納ステップと、
上記スポンサー端末による検索の結果抽出された支援企画情報から選択されたスポンサー所望の支援企画情報に定められた応募情報を、上記スポンサー端末から受信する応募情報受信ステップと、
上記スポンサー端末から受信した上記応募情報を、上記受援者端末に対して送信する送信ステップとを行う
ことを特徴とするスポンサーシップ実現支援方法。
【請求項8】
支援を受ける主体である受援者が使用する受援者端末と、
上記支援を行うスポンサーが使用するスポンサー端末と、
上記受援者と上記スポンサーによるスポンサーシップの実現を支援するためのウェブサーバと、
上記スポンサーシップの過程で上記受援者が行うキャンペーンへの参加者が使用する参加者端末とで実行されるスポンサーシップ支援プログラムであって、
上記ウェブサーバによる、
当該ウェブサーバが公開するキャンペーンサイトで行われるキャンペーンへの参加条件とした参加者の行動に関する行動データを上記参加者端末から受信する行動データ受信ステップと、
上記受信した行動データを集計する集計ステップと、
上記集計により得られた集計結果と上記受援者の支援企画情報を、互いに関連付けることにより上記スポンサー端末による上記支援企画情報の検索が可能な状態に格納する格納ステップと、
上記スポンサー端末による検索の結果抽出された支援企画情報から選択されたスポンサー所望の支援企画情報に定められた応募情報を、上記スポンサー端末から受信する応募情報受信ステップと、
上記スポンサー端末から受信した上記応募情報を、上記受援者端末に対して送信する送信ステップとをコンピュータ装置に実行させる
ことを特徴とするスポンサーシップ支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スポーツチーム等の団体とそれを支援するスポンサーとのあいだでのスポンサーシップを実現するためのスポンサーシップ実現支援システム、方法およびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
スポーツチーム等の団体には一定のファンがついていて、チケットやグッズをファンが購入することが当該団体の収益となっている。このようなケースでは、上記団体が、一定の特典を付与するファンクラブをつくり、ファンを囲い込んで管理することがよく行われる。
【0003】
スポーツチーム等の団体がスポンサーシップの対象となり、その団体を支援するスポンサーが当該団体にスポンサー料を支払うこともある。このようなケースでは、団体のユニフォームにスポンサー企業のロゴを掲載したり、スポンサー企業の製品を団体が使用したりすることが行われる。
【0004】
このように、スポーツチーム等の団体に対する支援には、(系統1)ファンが団体を応援する、(系統2)スポンサーが団体を支援する、という2系統による直接的な支援が行われている。
【0005】
たとえば、スポーツチームの支援に関するシステムとして、本出願人は下記の特許文献1および2を把握している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第6456623号公報
【特許文献2】特許第6683356号公報
【0007】
上記特許文献1は、ファン管理サーバ装置等に関するものであり、つぎの記載がある。
[0009]
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ユーザのスポーツチームに関する所定のファン活動を束ねて管理し、ファン活動に応じてファンを評価することにより、ファン活動を活性化させる技術を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
[0010]
一つの態様では、ネットワークを介して複数のユーザのユーザ端末装置に接続され、前記複数のユーザのスポーツチームに関するファン活動を管理するファン管理サーバ装置であって、前記スポーツチームに関するイベントが行われる会場へのユーザの来場を検出する来場検出部と、前記会場にいる各ユーザのユーザ端末装置から、前記各ユーザを識別する情報と共に各ユーザ端末装置の位置情報を取得する位置情報取得部と、一のユーザが前記会場へ来場した場合に、ユーザを識別する情報と、当該ユーザの前記スポーツチームの観戦スタイル、当該ユーザの前記スポーツチームの好きな選手、又は当該ユーザの前記スポーツチームのファン歴のいずれかである当該ユーザの前記スポーツチームに関する属性とを対応付けて記憶するユーザ情報記憶部に記憶された他のユーザの属性と、前記位置情報取得部が取得した当該他のユーザの位置情報とに基づき、前記会場のどのエリアにどの属性のユーザが多く位置しているかを検出し、検出したユーザの属性と前記一のユーザの属性とに基づき、前記一のユーザを同じ属性のユーザが多く存在する席に誘導する誘導処理部と、を有するファン管理サーバ装置が提供される。
【0008】
上記特許文献2は、スポーツチームのコミュニケーション支援システム等に関するものであり、つぎの記載がある。
[0011]
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、スポーツチームとスポンサーの従業員等との間のコミュニケーションを促進することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
[0012]
本発明のスポーツチームのコミュニケーション支援システムは、
スポーツチームに所属するチームユーザ及び前記スポーツチームのスポンサーに所属するスポンサーユーザがそれぞれ操作する端末装置と通信可能なシステムであって、
前記チームユーザ及び前記スポンサーユーザの情報を登録する登録手段と、
前記登録手段により登録されたチームユーザが操作する端末装置及び前記登録手段により登録されたスポンサーユーザが操作する端末装置からの投稿要求に応じて、前記スポンサーと対応するコミュニティサイトに、記事を、新規の記事及び既に投稿済みの記事に対する返信のいずれかとして投稿する投稿手段と、
前記登録手段により登録されたチームユーザが操作する端末装置及び前記登録手段により登録されたスポンサーユーザが操作する端末装置からの閲覧要求に応じて、前記スポンサーと対応するコミュニティサイトに投稿された記事を閲覧要求元の端末装置に表示させるための表示データを作成して前記閲覧要求元の端末装置に送信する記事送信手段とを備える。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記特許文献1は、スポーツチームに関する所定のファン活動を束ねて管理するシステムであり、ファンが団体を応援する、上述した系統1に関する技術である。
【0010】
上記特許文献2は、スポーツチームとスポンサーの従業員等との間のコミュニケーションを促進するシステムであり、スポンサーが団体を支援する、上述した系統2に関する技術である。
【0011】
このように、従来は、ファンが団体を応援する(系統1)か、スポンサーが団体を支援する(系統2)に関する技術しか存在しなかった。
【0012】
しかしながら、スポンサーの目的は主として広告であり、最終的には、団体のファンを自社の顧客とすることが視野に入るものである。ところが、従来は、団体とファンとスポンサーのあいだで三角関係を構築して団体の支援を実現するものは存在しなかった。
【0013】
〔目的〕
本発明は、上記問題を解決するため、つぎの目的をもってなされたものである。
団体とファンとスポンサーのあいだで三角関係を構築することにより、団体とスポンサーとのスポンサーシップを実現するスポンサーシップ実現システム、方法およびプログラムを提供する。
【0014】
以下に述べる本発明では、支援を受ける受援者が上述した団体を含むものであり、キャンペーンへの参加者が上述したファンを含むものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
請求項1記載のスポンサーシップ実現支援システムは、上記目的を達成するため、つぎの構成を採用した。
支援を受ける主体である受援者が使用する受援者端末と、
上記支援を行うスポンサーが使用するスポンサー端末と、
上記受援者と上記スポンサーによるスポンサーシップの実現を支援するためのウェブサーバと、
上記スポンサーシップの過程で上記受援者が行うキャンペーンへの参加者が使用する参加者端末とを備え、
上記ウェブサーバは、
当該ウェブサーバが公開するキャンペーンサイトで行われるキャンペーンへの参加条件とした参加者の行動に関する行動データを上記参加者端末から受信する行動データ受信手段と、
上記受信した行動データを集計する集計手段と、
上記集計により得られた集計結果と上記受援者の支援企画情報を、互いに関連付けることにより上記スポンサー端末による上記支援企画情報の検索が可能な状態に格納する格納手段と、
上記スポンサー端末による検索の結果抽出された支援企画情報から選択されたスポンサー所望の支援企画情報に定められた応募情報を、上記スポンサー端末から受信する応募情報受信手段と、
上記スポンサー端末から受信した上記応募情報を、上記受援者端末に対して送信する送信手段とを有する。
【0016】
請求項2記載のスポンサーシップ実現支援システムは、請求項1記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記ウェブサーバは、上記スポンサー端末による上記支援企画情報の検索が、上記受援者に関するキーワードと上記行動データに関するキーワードのうち少なくともいずれかを検索条件として抽出しうるようになっている。
【0017】
請求項3記載のスポンサーシップ実現支援システムは、請求項1または2記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記ウェブサーバは、上記キャンペーンサイトで行われるキャンペーンにおいて、上記参加者端末から上記行動データを受信するにあたって予め、当該参加者端末から参加する参加者の属性情報を受信し、その後に受信した行動データを上記属性情報と関連付けて上記格納手段に格納するようになっている。
【0018】
請求項4記載のスポンサーシップ実現支援システムは、請求項1~3のいずれか一項に記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記ウェブサーバは、上記参加者端末から受信した行動データを、上記集計手段がキャンペーン毎に集計し、キャンペーン毎の集計結果を、上記受援者端末と上記スポンサー端末の少なくともいずれかに対して出力するようになっている。
【0019】
請求項5記載のスポンサーシップ実現支援システムは、請求項1~4のいずれか一項に記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記ウェブサーバは、上記参加者端末から受信した行動データを、上記集計手段が当該行動データを送信した参加者毎に集計し、上記参加者毎の集計結果を当該参加者の参加者端末に対して出力するようになっている。
【0020】
請求項6記載のスポンサーシップ実現支援システムは、請求項1~5のいずれか一項に記載の構成に加え、つぎの構成を採用した。
上記ウェブサーバは、上記参加者端末から受信した行動データを、上記集計手段が上記受援者毎に集計し、上記受援者毎の集計結果を当該受援者の受援者端末に対して出力するようになっている。
【0021】
請求項7記載のスポンサーシップ実現支援方法は、上記目的を達成するため、つぎの構成を採用した。
支援を受ける主体である受援者が使用する受援者端末と、
上記支援を行うスポンサーが使用するスポンサー端末と、
上記受援者と上記スポンサーによるスポンサーシップの実現を支援するためのウェブサーバと、
上記スポンサーシップの過程で上記受援者が行うキャンペーンへの参加者が使用する参加者端末とを準備し、
上記ウェブサーバは、
当該ウェブサーバが公開するキャンペーンサイトで行われるキャンペーンへの参加条件とした参加者の行動に関する行動データを上記参加者端末から受信する行動データ受信ステップと、
上記受信した行動データを集計する集計ステップと、
上記集計により得られた集計結果と上記受援者の支援企画情報を、互いに関連付けることにより上記スポンサー端末による上記支援企画情報の検索が可能な状態に格納する格納ステップと、
上記スポンサー端末による検索の結果抽出された支援企画情報から選択されたスポンサー所望の支援企画情報に定められた応募情報を、上記スポンサー端末から受信する応募情報受信ステップと、
上記スポンサー端末から受信した上記応募情報を、上記受援者端末に対して送信する送信ステップとを行う。
【0022】
請求項8記載のスポンサーシップ実現支援プログラムは、上記目的を達成するため、つぎの構成を採用した。
支援を受ける主体である受援者が使用する受援者端末と、
上記支援を行うスポンサーが使用するスポンサー端末と、
上記受援者と上記スポンサーによるスポンサーシップの実現を支援するためのウェブサーバと、
上記スポンサーシップの過程で上記受援者が行うキャンペーンへの参加者が使用する参加者端末とで実行されるスポンサーシップ支援プログラムであって、
上記ウェブサーバによる、
当該ウェブサーバが公開するキャンペーンサイトで行われるキャンペーンへの参加条件とした参加者の行動に関する行動データを上記参加者端末から受信する行動データ受信ステップと、
上記受信した行動データを集計する集計ステップと、
上記集計により得られた集計結果と上記受援者の支援企画情報を、互いに関連付けることにより上記スポンサー端末による上記支援企画情報の検索が可能な状態に格納する格納ステップと、
上記スポンサー端末による検索の結果抽出された支援企画情報から選択されたスポンサー所望の支援企画情報に定められた応募情報を、上記スポンサー端末から受信する応募情報受信ステップと、
上記スポンサー端末から受信した上記応募情報を、上記受援者端末に対して送信する送信ステップとをコンピュータ装置に実行させる。
【発明の効果】
【0023】
請求項1記載のスポンサーシップ実現支援システムは、受援者端末、スポンサー端末、ウェブサーバ、参加者端末を備えている。上記受援者端末は、支援を受ける主体である受援者が使用するものである。上記スポンサー端末は、上記支援を行うスポンサーが使用するものである。上記ウェブサーバは、上記受援者と上記スポンサーによるスポンサーシップの実現を支援するためのものである。上記参加者端末は、上記スポンサーシップの過程で上記受援者が行うキャンペーンへの参加者が使用するものである。
上記ウェブサーバは、行動データ受信手段、集計手段、格納手段、応募情報受信手段、送信手段を有する。上記行動データ受信手段は、当該ウェブサーバが公開するキャンペーンサイトで行われるキャンペーンへの参加条件とした参加者の行動に関する行動データを上記参加者端末から受信する。上記集計手段は、上記受信した行動データを集計する。上記格納手段は、上記集計により得られた集計結果と上記受援者の支援企画情報を、互いに関連付けることにより上記スポンサー端末による上記支援企画情報の検索が可能な状態に格納する。上記応募情報受信手段は、上記スポンサー端末による検索の結果抽出された支援企画情報から選択されたスポンサー所望の支援企画情報に定められた応募情報を、上記スポンサー端末から受信する。上記送信手段は、上記スポンサー端末から受信した上記応募情報を、上記受援者端末に対して送信する。
このような構成により、キャンペーンへの参加者による行動データの集計結果に基づいて、受援者の支援企画情報がスポンサー端末によって検索される。この検索結果に基づいて、スポンサーは所望の支援企画情報を選択し、選択された支援企画情報に定められた応募情報をウェブサーバに送信し、ウェブサーバはその応募情報を上記受援者端末に対して送信する。これにより、上記受援者とスポンサーとのあいだのスポンサーシップの実現を支援することができる。
上述したように、本発明では、支援を受ける受援者が上述した団体を含むものであり、キャンペーンへの参加者が上述したファンを含むものである。したがって、本発明によれば、団体とファンとスポンサーのあいだで三角関係を構築することにより、団体とスポンサーとのスポンサーシップを実現することができる。
【0024】
請求項2記載のスポンサーシップ実現支援システムは、上記ウェブサーバは、上記スポンサー端末による上記支援企画情報の検索が、上記受援者に関するキーワードと上記行動データに関するキーワードのうち少なくともいずれかを検索条件として抽出しうるようになっている。
これにより、スポンサーは、上記キーワードを選定することにより、たとえば自社商品やサービスがターゲットとする顧客層、キャンペーンで参加者に行ってもらいたい行動内容などに応じた支援企画を探しやすくなる。
【0025】
請求項3記載のスポンサーシップ実現支援システムは、上記ウェブサーバは、上記キャンペーンサイトで行われるキャンペーンにおいて、上記参加者端末から上記行動データを受信するにあたって予め、当該参加者端末から参加する参加者の属性情報を受信し、その後に受信した行動データを上記属性情報と関連付けて上記格納手段に格納するようになっている。
これにより、上述したスポンサー端末による上記支援企画情報の検索を、参加者の属性情報をキーワードとして行うことができる。スポンサーは、上記キーワードを選定することにより、たとえば自社商品やサービスがターゲットとする顧客層などに応じた支援企画を探しやすくなる。
【0026】
請求項4記載のスポンサーシップ実現支援システムは、上記ウェブサーバは、上記参加者端末から受信した行動データを、上記集計手段がキャンペーン毎に集計し、キャンペーン毎の集計結果を、上記受援者端末と上記スポンサー端末の少なくともいずれかに対して出力するようになっている。
これにより、受援者が企画したキャンペーン毎にその結果を、受援者自身にフィードバックし、またスポンサーに報告することができる。
【0027】
請求項5記載のスポンサーシップ実現支援システムは、上記ウェブサーバは、上記参加者端末から受信した行動データを、上記集計手段が当該行動データを送信した参加者毎に集計し、上記参加者毎の集計結果を当該参加者の参加者端末に対して出力するようになっている。
これにより、参加者自身がキャンペーンへの自分の参加結果や参加履歴を知ることができる。
【0028】
請求項6記載のスポンサーシップ実現支援システムは、上記ウェブサーバは、上記参加者端末から受信した行動データを、上記集計手段が上記受援者毎に集計し、上記受援者毎の集計結果を当該受援者の受援者端末に対して出力するようになっている。
これにより、受援者が行った数々のキャンペーンを累積した結果を、受援者自身にフィードバックすることができる。
【0029】
請求項7記載のスポンサーシップ実現支援方法は、受援者端末、スポンサー端末、ウェブサーバ、参加者端末を準備する。上記受援者端末は、支援を受ける主体である受援者が使用するものである。上記スポンサー端末は、上記支援を行うスポンサーが使用するものである。上記ウェブサーバは、上記受援者と上記スポンサーによるスポンサーシップの実現を支援するためのものである。上記参加者端末は、上記スポンサーシップの過程で上記受援者が行うキャンペーンへの参加者が使用するものである。
上記ウェブサーバは、行動データ受信ステップ、集計ステップ、格納ステップ、応募情報受信ステップ、送信ステップを行う。上記行動データ受信ステップは、当該ウェブサーバが公開するキャンペーンサイトで行われるキャンペーンへの参加条件とした参加者の行動に関する行動データを上記参加者端末から受信する。上記集計ステップは、上記受信した行動データを集計する。上記格納ステップは、上記集計により得られた集計結果と上記受援者の支援企画情報を、互いに関連付けることにより上記スポンサー端末による上記支援企画情報の検索が可能な状態に格納する。上記応募情報受信ステップは、上記スポンサー端末による検索の結果抽出された支援企画情報から選択されたスポンサー所望の支援企画情報に定められた応募情報を、上記スポンサー端末から受信する。上記送信ステップは、上記スポンサー端末から受信した上記応募情報を、上記受援者端末に対して送信する。
このような構成により、キャンペーンへの参加者による行動データの集計結果に基づいて、受援者の支援企画情報がスポンサー端末によって検索される。この検索結果に基づいて、スポンサーは所望の支援企画情報を選択し、選択された支援企画情報に定められた応募情報をウェブサーバに送信し、ウェブサーバはその応募情報を上記受援者端末に対して送信する。これにより、上記受援者とスポンサーとのあいだのスポンサーシップの実現を支援することができる。
上述したように、本発明では、支援を受ける受援者が上述した団体を含むものであり、キャンペーンへの参加者が上述したファンを含むものである。したがって、本発明によれば、団体とファンとスポンサーのあいだで三角関係を構築することにより、団体とスポンサーとのスポンサーシップを実現することができる。
【0030】
請求項8記載のスポンサーシップ実現支援プログラムは、受援者端末、スポンサー端末、ウェブサーバ、参加者端末で実行されるスポンサーシップ支援プログラムである。上記受援者端末は、支援を受ける主体である受援者が使用するものである。上記スポンサー端末は、上記支援を行うスポンサーが使用するものである。上記ウェブサーバは、上記受援者と上記スポンサーによるスポンサーシップの実現を支援するためのものである。上記参加者端末は、上記スポンサーシップの過程で上記受援者が行うキャンペーンへの参加者が使用するものである。
上記ウェブサーバは、行動データ受信ステップ、集計ステップ、格納ステップ、応募情報受信ステップ、送信ステップをコンピュータ装置に実行させる。上記行動データ受信ステップは、当該ウェブサーバが公開するキャンペーンサイトで行われるキャンペーンへの参加条件とした参加者の行動に関する行動データを上記参加者端末から受信する。上記集計ステップは、上記受信した行動データを集計する。上記格納ステップは、上記集計により得られた集計結果と上記受援者の支援企画情報を、互いに関連付けることにより上記スポンサー端末による上記支援企画情報の検索が可能な状態に格納する。上記応募情報受信ステップは、上記スポンサー端末による検索の結果抽出された支援企画情報から選択されたスポンサー所望の支援企画情報に定められた応募情報を、上記スポンサー端末から受信する。上記送信ステップは、上記スポンサー端末から受信した上記応募情報を、上記受援者端末に対して送信する。
このような構成により、キャンペーンへの参加者による行動データの集計結果に基づいて、受援者の支援企画情報がスポンサー端末によって検索される。この検索結果に基づいて、スポンサーは所望の支援企画情報を選択し、選択された支援企画情報に定められた応募情報をウェブサーバに送信し、ウェブサーバはその応募情報を上記受援者端末に対して送信する。これにより、上記受援者とスポンサーとのあいだのスポンサーシップの実現を支援することができる。
上述したように、本発明では、支援を受ける受援者が上述した団体を含むものであり、キャンペーンへの参加者が上述したファンを含むものである。したがって、本発明によれば、団体とファンとスポンサーのあいだで三角関係を構築することにより、団体とスポンサーとのスポンサーシップを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明のスポンサーシップ実現支援システムの第1実施形態を説明するシステム構成図である。
図2】ウェブサーバの機能ブロック図である。
図3】各端末装置の機能ブロック図であり、(A)は受援者端末、(B)はスポンサー端末、(C)は参加者端末である。
図4】本実施形態のシステムによる処理を説明するフロー図である。
図5】本実施形態のシステムによる処理を説明するフロー図である。
図6】本実施形態のシステムによる処理を説明するフロー図である。
図7】本実施形態のシステムによる処理を説明するフロー図である。
図8】本実施形態のシステムによる処理を説明するフロー図である。
図9】本実施形態のシステムによる処理を説明するフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
つぎに、本発明を実施するための形態を説明する。
【0033】
図1は、本発明のスポンサーシップ実現支援システム、方法、プログラムの一実施形態を説明するシステム構成図である。
【0034】
◆概要の説明
本実施形態は、ウェブサーバ10と受援者端末50とスポンサー端末60と参加者端末70とを備え、受援者とスポンサーによるスポンサーシップの実現を支援するシステムである。このシステムにより、本発明のスポンサーシップ実現プログラムを実行し、本発明のスポンサーシップ実現方法を実施することができる。
【0035】
上記受援者端末50は、支援を受ける主体である受援者が使用するものである。上記スポンサー端末60は、上記支援を行うスポンサーが使用するものである。上記参加者端末70は、上記スポンサーシップの過程で上記受援者が行うキャンペーンへの参加者が使用するものである。上記ウェブサーバ10は、上記受援者と上記スポンサーによるスポンサーシップの実現を支援する。
【0036】
本発明では、支援を受ける受援者には、たとえば、スポーツチーム,登山隊,一般社団法人,地方公共団体等の各種の団体や、スポーツプレーヤー,ミュージシャン,芸能人,起業家等の個人を含むものである。また、スポンサーは、上記の各種受援者の支援を行おうとするスポンサー企業を含むものである。また、キャンペーンへの参加者は、上述した受援者(各種の団体や個人)を応援するファン等を含むものである。
【0037】
◆基本構成
上記受援者端末50、上記スポンサー端末60、上記参加者端末70は、インターネット5を介して上記ウェブサーバ10と通信可能に接続されている。上記受援者端末50、上記スポンサー端末60、上記参加者端末70は、それぞれ複数の端末装置がウェブサーバ10と通信可能に接続され、本発明のシステムが運用されることが想定されている。以下の説明では、受援者端末50、スポンサー端末60、参加者端末70を総称して「端末装置」と称する場合がある。
【0038】
上記ウェブサーバ10は、通信インターフェースや中央演算装置,大容量データ記憶装置などを備えたサーバシステムである。このウェブサーバ10は、インターネット5を介してアクセスしてきた各端末装置と、例えばHTTP(HyperText Transfer Protocol)等のプロトコルに従ってデータ通信を行う。
【0039】
上記ウェブサーバ10は、HTMLやPHP,XML等の所定の言語で構築されたウェブサイトが構築され、各端末装置からの要求に応じて、HTMLやPHP等のデジタル文書記述言語により記述された文書や画像を含むデータであるウェブページを各端末装置へ向けて送信する。
【0040】
上記ウェブサーバ10には、固有のネットワークアドレス(URL)が与えられている。上記各端末装置の使用者は、それぞれの端末装置で、上記URLを指定することにより、ウェブサーバ10にアクセスすることができる。
【0041】
上記各端末装置は、上記HTML等のデジタル文書記述言語により記述された文書や画像を含むデータについて、ブラウザにより上記ウェブサイトの閲覧をしうるようになっている。また、当該ウェブサイトにおいて、必要に応じて文書・画像等のデータや認証情報をウェブサーバ10に対して送信するなど、所定の処理を実行しうるようになっている。これらの動作の詳細は後述する。
【0042】
上記ウェブサーバ10は、通信インターフェースや大容量データ記憶装置などを備えたサーバシステムであり、中央演算装置がハードディスク装置等の外部記憶装置に記録されたプログラムを読み出し、そのプログラムに従って処理を実行する。
【0043】
上記各端末装置としては、たとえば、スマートフォン端末、タブレット端末、ノート型パソコン、デスクトップ型パソコン等を用いることができる。上記各端末装置は、インターネット5を介してウェブサーバ10と接続されて相互に通信するとともに処理を実行し、後述する種々の機能を実現する。
【0044】
◆機能の説明
つぎに、本実施形態の機能を説明する。本実施形態の機能には、キャンペーン実施機能、マッチング機能、レポート機能、マイページ機能、フィードバック機能、精算機能がある。
【0045】
〔キャンペーン実施機能〕
本実施形態のシステムは、ウェブサーバ10において公開されるキャンペーンサイトにより、キャンペーンを実施する機能を有する。
【0046】
当該キャンペーンは、上記受援者が主催者となって行うものである。当該キャンペーンは、主催者である受援者を支援するスポンサーのマーケティングや販売促進につながるものとすることができる。そのため、当該キャンペーンでは、キャンペーンに参加を希望する参加者に対して種々の参加条件を設定することができる。上記参加条件としては、参加者に対して何らかの行動を設定し、その行動に関する行動データ35を、上記参加者端末70からウェブサーバ10に対して送信することを義務付けることができる。上記行動としては、たとえば、アンケートへの回答、製品の購入、SNSでのシェア、会員登録等をあげることができる。上記行動データ35としては、それぞれ、アンケートの回答、購入レシートの画像の送信、SNSでシェアしたURLの送信、会員登録等である。
【0047】
また、上記キャンペーンにおいて、上記参加者端末70から上記行動データ35を受信するにあたって予め、当該参加者端末70からウェブサーバ10に対し、参加者の属性情報を送信することを求めることができる。このような属性情報は、その後に当該参加者の参加者端末70からウェブサーバ10が受信した行動データ35と関連付けて格納することができる。このようにすることにより、属性情報と行動データ35が関連付けられ、後述する検索の際に相互に抽出することができるようになる。上記属性情報とは、たとえば、性別、郵便番号、年齢層等をあげることができる。
【0048】
〔マッチング機能〕
本実施形態のシステムは、上記キャンペーンで得られた行動データを集計し、その集計結果48を利用して、受援者とスポンサーとをマッチングする機能を有する。
【0049】
上記ウェブサーバ10が受信した行動データ35は、集計される。上記集計により得られた集計結果48と上記受援者の支援企画情報を、互いに関連付けることにより上記スポンサー端末60による上記支援企画情報の検索が可能な状態に格納する。上記スポンサー端末60による上記支援企画情報の検索は、上記受援者に関するキーワードと上記行動データ35に関するキーワードのうち少なくともいずれかを検索条件として抽出することができる。
【0050】
上記支援企画情報とは、たとえば「コロナ対策でスタジアムの入口に検温器を設置する資金調達の支援を募集する」など、受援者が実施したい事業に資金を提供するスポンサーを募集する企画等をあげることができる。
【0051】
上記スポンサー端末60による検索の結果抽出された支援企画情報から選択されたスポンサー所望の支援企画情報に定められた応募情報を、上記スポンサー端末60がウェブサーバ10に送信する。ウェブサーバ10は応募情報を受信し、受信した上記応募情報を、上記受援者端末50に対して送信する。
【0052】
このようにして、受援者とスポンサーとをマッチングする機能を実現する。このようなマッチングでは、キャンペーンへの参加者による行動データ35の集計結果48に基づいて、受援者の支援企画情報がスポンサー端末60によって検索される。この検索結果に基づいて、スポンサーは所望の支援企画情報を選択し、選択された支援企画情報に定められた応募情報をウェブサーバ10に送信し、ウェブサーバ10はその応募情報を上記受援者端末50に対して送信する。これにより、上記受援者とスポンサーとのあいだのスポンサーシップの実現を支援することができる。
【0053】
このとき、スポンサーは、たとえば、ターゲットとする顧客の属性や、キャンペーンの参加者に実施してもらいたい行動をキーワードとして検索することにより、所望の支援企画情報を検索により抽出することができる。参加者に実施してもらいたい行動としては、たとえば、商品の購入、アンケートへの回答、会員登録などとすることができる。スポンサーは、上記キーワードを選定することにより、たとえば自社商品やサービスがターゲットとする顧客層、キャンペーンで参加者に行ってもらいたい行動内容などに応じた支援企画を探しやすい。
【0054】
〔レポート機能〕
本実施形態のシステムは、上述した行動データ35の集計結果48を受援者とスポンサーにレポートする機能を有する。
【0055】
上記参加者端末70から上記ウェブサーバ10が受信した行動データ35は、キャンペーン毎に集計される。このキャンペーン毎の集計結果48を、ウェブサーバ10では、上記受援者端末50と上記スポンサー端末60の少なくともいずれかに対して出力する。受援者が企画したキャンペーン毎にその結果を、受援者自身にフィードバックし、またスポンサーに報告できる。上記受援者端末50や上記スポンサー端末60への出力は、たとえば、受援者端末50や上記スポンサー端末60へのデータダウンロードや、ウェブサイトでの閲覧等の方法により行うことができる。
【0056】
〔マイページ機能〕
本実施形態のシステムは、上述した行動データ35の集計結果48を各参加者に提供するマイページ機能を有する。
【0057】
上記参加者端末70から上記ウェブサーバ10が受信した行動データ35は、参加者毎に集計される。この参加者毎の集計結果48を、当該参加者の参加者端末70に対して出力する。上記参加者端末70への出力は、たとえば、参加者端末70によるウェブサイトでの閲覧等の方法により行うことができる。上記マイページ機能で参加者に対して提供される行動データ35としては、たとえば、支援団体の一覧、参加したキャンペーンの一覧、行動データ35の送信履歴等をあげることができる。
【0058】
上記マイページ機能において、たとえば、各参加者の参加状況に応じた特典を付与し、当該参加者の参加者端末70に対して出力することができる。上記特典としては、ゴールド、シルバー等のステイタスや、それに応じた景品等をあげることができる。
【0059】
〔フィードバック機能〕
本実施形態のシステムは、上述した行動データ35の集計結果48を各受援者にフィードバックするフィードバック機能を有する。
【0060】
上記参加者端末70から上記ウェブサーバ10が受信した行動データ35は、上記受援者毎に集計される。この受援者毎の集計結果48を、当該受援者の受援者端末50に対して出力する。上記受援者端末50への出力は、たとえば、受援者端末50によるウェブサイトでの閲覧等の方法により行うことができる。これにより、受援者が行った数々のキャンペーンを累積した結果を、受援者自身にフィードバックすることができる。このフィードバックにより受援者はたとえば自身のファンの傾向等を知ることができる。
【0061】
〔精算機能〕
上記ウェブサーバは、上述した行動データ35の集計結果48をもとに、スポンサーに対するスポンサー料の支払いを請求し、受援者からの支援金の請求を受け付ける精算機能を有している。
【0062】
◆システム構成
つぎにシステム構成について説明する。
【0063】
▼ウェブサーバ10
図2は、上記ウェブサーバ10の機能ブロック図である。
【0064】
上記ウェブサーバ10は、システム制御部11とデータ格納部21により、上記各端末装置との相互通信を行い、上述した各機能を実現し、本発明のスポンサーシップ実現方法を実施する。
【0065】
◇データ格納部21
上記データ格納部21には、受援者データ22、キャンペーンデータ27、参加者データ32、スポンサーデータ37、マッチングデータ42、ウェブページデータ47、集計結果48がそれぞれ格納されている。
【0066】
上記データ格納部21に格納されたデータにより、上述した各機能を実現し、本発明のスポンサーシップ実現方法を実施する。
【0067】
たとえば具体的には、上記データ格納部21は、本発明の格納手段として機能し、後述する集計により得られた集計結果48と上記受援者の支援企画情報を、互いに関連付けることにより上記スポンサー端末60による支援企画情報の検索が可能な状態に格納する。
【0068】
〔受援者データ22〕
上記受援者データ22は、登録情報23、属性情報24、支援企画情報25を含んで構成されている。
【0069】
上記登録情報23には、たとえば、団体名、住所、電話番号、メールアドレス、ホームページURLなど、各受援者に固有の情報が含まれる。
【0070】
上記属性情報24には、たとえば、業種、事業規模、取扱う商品やサービスの種類、ターゲットとなる顧客属性など、当該受援者が持つ各種の属性に関する情報が含まれる。当該属性情報24は、上述したマッチング機能において、受援者の支援企画情報をスポンサー端末60によって検索するときのキーワードとして機能する。
【0071】
上記支援企画情報25には、たとえば、「コロナ対策でスタジアムの入口に検温器を設置する資金調達の支援を募集する」など、受援者が実施したい事業に資金を提供するスポンサーを募集する企画に関する情報が含まれる。支援企画情報25は、上述したマッチング機能において、スポンサー端末60によって上記属性情報24等をキーワードとした検索により抽出される。
【0072】
〔キャンペーンデータ27〕
上記キャンペーンデータ27は、主催者データ28、条件データ29を含んで構成されている。
【0073】
上記主催者データ28には、たとえば、主催する受援者の名称など、主催者に固有の情報が含まれる。
【0074】
上記条件データ29には、たとえば、キャンペーンの内容、期間、参加条件とする行動などの情報が含まれる。上記参加条件とする行動には、たとえば、アンケートへの回答、製品の購入、SNSでのシェア、会員登録など、参加者がキャンペーンに参加するにあたって条件とされる行動である。参加条件とする行動は、上述したマッチング機能において、受援者の支援企画情報をスポンサー端末60によって検索するときのキーワードとして機能する。
【0075】
〔参加者データ32〕
上記参加者データ32は、登録情報33、属性情報34、行動データ35を含んで構成されている。
上記登録情報33には、たとえば、氏名、住所、電話番号、メールアドレスなど、各参加者に固有の情報が含まれる。
【0076】
上記属性情報34には、たとえば、居住する都道府県、居住地の郵便番号、性別、年齢層など、当該参加者が持つ各種の属性に関する情報が含まれる。当該属性情報34は、上述したマッチング機能において、受援者の支援企画情報をスポンサー端末60によって検索するときのキーワードとして機能する。
【0077】
上記行動データ35は、上記キャンペーンに参加したときに求められた行動に関するデータであり、たとえば、アンケートへの回答結果、製品を購入したレシート画像、SNSでシェアしたURL、会員登録データなどの情報が含まれる。
【0078】
〔スポンサーデータ37〕
上記スポンサーデータ37は、登録情報38を含んで構成されている。
上記登録情報38には、たとえば、企業名、住所、電話番号、メールアドレス、ホームページURLなど、各スポンサーに固有の情報が含まれる。
【0079】
〔マッチングデータ42〕
上記マッチングデータ42は、上述したマッチング機能により成立したマッチング結果に関するデータであり、受援者データ43、契約条件44、スポンサーデータ45を含んで構成されている。
上記受援者データ43には、たとえば、団体名など、各受援者に固有の情報が含まれる。
上記契約条件44には、たとえば、マッチングが成立した支援企画情報、期間、費用、その他諸々の条件などの契約条件データが含まれる。
上記スポンサーデータ45には、たとえば、企業名など、各スポンサーに固有の情報が含まれる。
【0080】
〔ウェブページデータ47〕
上記ウェブページデータ47は、上述した各データを使用し、上述した各機能を機能させ、本発明のスポンサーシップ実現方法を実施するためのウェブサイトを構築するデータが格納されている。
【0081】
〔集計結果48〕
上記集計結果48は、上述する集計制御部16の動作によって行動データ35の集計および分析された結果データである。
【0082】
◇システム制御部11
上記システム制御部11は、送受信制御部12、表示制御部13、キャンペーン実行制御部14、登録制御部15、集計制御部16、検索制御部17、マッチング処理制御部18を備えている。
【0083】
〔送受信制御部12〕
上記送受信制御部12は、インターネット5を経由したウェブサーバ10と各端末装置との相互通信を制御する。この相互通信によってデータの授受が行われ、本実施形態における上述した各種の機能を実現する。
【0084】
具体的には、上記送受信制御部12は、本発明の行動データ受信手段として機能し、当該ウェブサーバ10が公開するキャンペーンサイトで行われるキャンペーンへの参加条件とした参加者の行動に関する行動データ35を上記参加者端末70から受信する。
【0085】
また、上記送受信制御部12は、本発明の応募情報受信手段として機能し、上記スポンサー端末60による検索の結果抽出された支援企画情報から選択されたスポンサー所望の支援企画情報に定められた応募情報を、上記スポンサー端末60から受信する。
【0086】
また、上記送受信制御部12は、本発明の送信手段として機能し、上記スポンサー端末60から受信した上記応募情報を、上記受援者端末70に対して送信する。
【0087】
上記表示制御部13は、上記ウェブページデータ47からウェブページに関するデータを読み出して、各端末装置におけるブラウザによってウェブページを表示しうるように制御を行う。
【0088】
上記キャンペーン実行制御部14は、上述したキャンペーン実施機能を実現する制御を行い、ウェブサーバ10において公開されるキャンペーンサイトにより、キャンペーンを実施する制御を行う。
【0089】
上記登録制御部15は、上記受援者データ22の登録情報23や属性情報24を受援者端末50から受信して上記データ格納部21に格納する制御を行う。同様に、上記スポンサーデータ37の登録情報38をスポンサー60端末から受信し、参加者データ32の登録情報33や属性情報34を参加者端末70から受信して、それぞれ上記データ格納部21に格納する制御を行う。
【0090】
また、上記キャンペーンデータ27の主催者データ28および条件データ29を、受援者端末50から受信して上記データ格納部21に格納する制御を行う。
【0091】
上記集計制御部16は、本発明の集計手段として機能し、上記受信した行動データ35を集計する。上述したマッチング機能を実現するために、上記キャンペーンで得られた行動データ35を集計し、受援者とスポンサーとをマッチングする検索において使用される集計結果48を得る。また、上述したレポート機能を実現し、受援者とスポンサーにレポートするために、上述した行動データ35の集計結果48を得る。また、上述したマイページ機能を実現し、各参加者にマイページを提供するために、上述した行動データ35の集計結果48を得る。また、上述したフィードバック機能を実現し、各受援者にフィードバックするために、上述した行動データ35の集計結果48を得る。また、上記精算機能を実現し、スポンサーに対するスポンサー料の支払いを請求し、受援者からの支援金の請求を受け付けるために、上述した行動データ35の集計結果48を得る。
【0092】
上記検索制御部17は、上述したマッチング機能における上記スポンサー端末60による上記支援企画情報の検索を制御する。上記スポンサー端末60による上記支援企画情報の検索は、上記受援者に関するキーワードと上記行動データ35に関するキーワードのうち少なくともいずれかを検索条件として抽出するよう制御される。
【0093】
上記マッチング処理制御部18は、上述したマッチング機能を実現する処理を制御する。上記キャンペーンで得られた行動データ35の集計結果48を利用して、受援者とスポンサーとをマッチングする処理を制御する。
【0094】
▼端末装置
図3は、各端末装置の機能ブロック図であり、(A)は参加者端末70、(B)は受援者端末50、(C)はスポンサー端末60である。
【0095】
〔参加者端末70〕
図3(A)は参加者端末70である。上記参加者端末70は、タブレット型端末、スマートフォン端末、ノート型パソコンなど、任意の形状・サイズのコンピュータ装置により構成されており、インターネット5を経由して上記ウェブサーバ10との相互通信を行い、上述した各機能を実現し、本発明のスポンサーシップ実現方法を実施する。
【0096】
上記参加者端末70は、通信部71、入力部72、表示部74、記憶部75、制御部76を備えている。
【0097】
上記通信部71は、インターネット5を介してウェブサーバ10等の外部装置と通信する通信装置により構成されている。
【0098】
上記入力部72はタッチパッドのような位置入力装置により構成され、上記表示部74は液晶パネルのような表示装置により構成され、これらが組み合わせられてタッチパネルが構成されている。これに加えてまたは代えて、入力部72はキーボードを備えてもよい。
【0099】
上記記憶部75は、たとえばROM、RAM、HDD等の記憶装置により構成されている。記憶部75には、ウェブサーバ10が公開するウェブサイトにアクセスするための、URL等のアクセス先情報や、参加者端末70を操作する参加者がウェブサーバ10に認証を受けるための認証情報を記憶していることが好ましい。
【0100】
上記制御部76は、CPU等の演算処理装置、メモリ、I/Oデバイスなどにより構成されている。制御部76には、上記ウェブサーバ10にアクセスして上述した登録情報や行動データ35の送信やマイページの閲覧などを行うためのプログラムがインストールされている。これは、ウェブブラウザ等の汎用のアプリケーションであってもよいし、専用のアプリケーションであってもよい。
【0101】
〔受援者端末50]
図3(B)は受援者端末50である。上記受援者端末50は、タブレット型端末、スマートフォン端末、ノート型パソコンなど、任意の形状・サイズのコンピュータ装置により構成されており、インターネット5を経由して上記ウェブサーバ10との相互通信を行い、上述した各機能を実現し、本発明のスポンサーシップ実現方法を実施する。
【0102】
上記受援者端末50は、通信部51、入力部52、表示部54、記憶部55、制御部56を備えている。
【0103】
上記通信部51は、インターネット5を介してウェブサーバ10等の外部装置と通信する通信装置により構成されている。
【0104】
上記入力部52はタッチパッドのような位置入力装置により構成され、上記表示部54は液晶パネルのような表示装置により構成され、これらが組み合わせられてタッチパネルが構成されている。これに加えてまたは代えて、入力部52はキーボードを備えてもよい。
【0105】
上記記憶部55は、たとえばROM、RAM、HDD等の記憶装置により構成されている。記憶部55には、ウェブサーバ10が公開するウェブサイトにアクセスするための、URL等のアクセス先情報や、受援者端末50を操作する受援者がウェブサーバ10に認証を受けるための認証情報を記憶していることが好ましい。
【0106】
上記制御部56は、CPU等の演算処理装置、メモリ、I/Oデバイスなどにより構成されている。制御部56には、上記ウェブサーバ10にアクセスして上述した登録情報や行動データ35の送信やマイページの閲覧などを行うためのプログラムがインストールされている。これは、ウェブブラウザ等の汎用のアプリケーションであってもよいし、専用のアプリケーションであってもよい。
【0107】
〔スポンサー端末60〕
図3(C)はスポンサー端末60である。上記スポンサー端末60は、タブレット型端末、スマートフォン端末、ノート型パソコンなど、任意の形状・サイズのコンピュータ装置により構成されており、インターネット5を経由して上記ウェブサーバ10との相互通信を行い、上述した各機能を実現し、本発明のスポンサーシップ実現方法を実施する。
【0108】
上記スポンサー端末60は、通信部61、入力部62、表示部64、記憶部65、制御部66を備えている。
【0109】
上記通信部61は、インターネット5を介してウェブサーバ10等の外部装置と通信する通信装置により構成されている。
【0110】
上記入力部62はタッチパッドのような位置入力装置により構成され、上記表示部64は液晶パネルのような表示装置により構成され、これらが組み合わせられてタッチパネルが構成されている。これに加えてまたは代えて、入力部62はキーボードを備えてもよい。
【0111】
上記記憶部65は、たとえばROM、RAM、HDD等の記憶装置により構成されている。記憶部65には、ウェブサーバ10が公開するウェブサイトにアクセスするための、URL等のアクセス先情報や、スポンサー端末60を操作するスポンサーがウェブサーバ10に認証を受けるための認証情報を記憶していることが好ましい。
【0112】
上記制御部66は、CPU等の演算処理装置、メモリ、I/Oデバイスなどにより構成されている。制御部66には、上記ウェブサーバ10にアクセスして上述した登録情報や行動データ35の送信やマイページの閲覧などを行うためのプログラムがインストールされている。これは、ウェブブラウザ等の汎用のアプリケーションであってもよいし、専用のアプリケーションであってもよい。
【0113】
◆動作の説明
上記スポンサーシップ実現支援システムは、つぎのように動作することにより、本発明のスポンサーシップ実現支援プログラムを実行し、本発明のスポンサーシップ実現支援方法を実施する。
【0114】
〔キャンペーン実施処理〕
図4は、キャンペーン実施処理を示すフロー図である。
【0115】
上記キャンペーン実施処理では、ウェブサーバ10において公開されるキャンペーンサイトにより、キャンペーンを実施する処理を行う。上記キャンペーン実施処理は、主としてキャンペーン実行制御部14により行われる。
【0116】
まず、受援者端末50がウェブサーバ10にアクセスし、キャンペーンサイトをアップロードする(S410)。上記アクセスおよびアップロードの際は、受援者端末50の通信部71およびウェブサーバ10の送受信制御部12等が動作する。上記キャンペーンサイトは、受援者端末50からウェブサーバ10に送信されたウェブページデータ47がウェブサーバ10のデータ格納部21に格納され、ウェブサーバ10において公開される(S420)。
【0117】
ついで、参加者端末70がウェブサーバ10にアクセスし、上記キャンペーンサイトの閲覧を行う(S430)。キャンペーンサイトが複数存在する場合は、所望のキャンペーンサイトを選択することが行われる。上記選択は、キャンペーンサイトに設けられた選択ボタンのクリックなどの手法により、所望のキャンペーンサイトを選択した旨の情報が参加者端末70からウェブサーバ10に送信される。
【0118】
つぎに、参加者端末70からウェブサーバ10に登録情報33と属性情報34の送信が行われ、ウェブサーバ10では参加者データ32としてデータ格納部21に格納され、参加者登録が行われる(S440)。上記参加者登録の際は、登録制御部15が動作する。このとき、上記参加者登録は、上記の選択が行われたキャンペーン毎について行われる。つまり、参加者の登録情報33および属性情報34は、上記の選択が行われたキャンペーンとの関連付けが行われてデータ格納部21に格納されている。また、各キャンペーンデータ27は、そのキャンペーンを主催する主催者データ28と関連付けがなされてデータ格納部21に格納されている。
【0119】
そののち、参加者端末70からウェブサーバ10に、当該キャンペーンへの参加条件としてあらかじめ設定された行動に関する行動データ35を送信することが行われる(S450)。上記行動データ35は、上述したように、たとえば、アンケートの回答、購入レシートの画像の送信、SNSでシェアしたURLの送信、会員登録等である。上記行動データ35は、参加者の登録情報33および属性情報34と関連付けてデータ格納部21に格納される。また、上記行動データ35は、当該参加にかかるキャンペーンデータ27およびその主催者データ28と関連付けがなされる。
【0120】
〔マッチング処理〕
図5は、マッチング処理を示すフロー図である。
【0121】
上記マッチング処理は、上記キャンペーンの実施で得られた行動データ35を集計し、その集計結果48を利用して、受援者とスポンサーとをマッチングする処理を行う。上記マッチング処理は、主としてマッチング処理制御部18により行われる。
【0122】
まず、受援者端末50がウェブサーバ10にアクセスし、支援企画情報25を送信する(S510)。上記支援企画情報25は、ウェブサーバ10のデータ格納部21に格納され、ウェブサーバ10において各端末装置からの閲覧が可能な状態に格納される。
【0123】
ついで、参加者端末70がウェブサーバ10にアクセスし、上記支援企画情報25の閲覧を行い、閲覧した支援企画情報25を支持する場合、参加者端末70からウェブサーバ10に支持情報を送信する(S520)。上記支持情報の送信は、支援企画情報25に設けられた「いいね」ボタンや支持ボタンをクリックするなどの手法により、支持情報が参加者端末70からウェブサーバ10に送信される。
【0124】
つぎに、ウェブサーバ10では支持情報を当該支持にかかる支援企画情報25と関連付けてデータ格納部21に格納される。これにより、上記支援企画情報25は、得られた支持情報の数と併せて閲覧可能となる。
【0125】
その後、スポンサー端末60による支援企画情報25の検索が行われる。まず、スポンサー端末60には、たとえば、ターゲットとする顧客の属性や、キャンペーンの参加者に実施してもらいたい行動を検索条件(キーワード)として入力し、ウェブサーバ10に送信する(S535)。このとき入力される検索条件は、顧客の属性のほか、たとえば、商品の購入、アンケートへの回答、会員登録などとすることができる。ウェブサーバ10では、上記検索条件としたキーワードに関連付けて格納されている支援企画情報25を抽出して出力する。出力結果はスポンサー端末60の表示部64に表示される(S540)。
【0126】
スポンサー端末60では、抽出された支援企画情報25を閲覧してそのなかから所望の支援企画情報25を選択する(S545)。上記選択は、抽出された支援企画情報25にそれぞれ設けられた応募ボタンのクリックなどの手法により、所望の支援企画情報25に対する応募情報としてウェブサーバ10に送信される。ウェブサーバ10に受信された応募情報は、ウェブサーバ10から受援者端末50に送信される(S550)。
【0127】
受援者端末50は、スポンサー端末60による応募情報を受信すると、記憶部55に記憶することにより当該応募を受け付ける。ついで、受援者端末50は応募を受け付けた支援企画情報25に関する契約条件44をウェブサーバ10に送信する(S555)。ウェブサーバ10は受信した契約条件44をスポンサー端末60による閲覧が可能な状態にデータ格納部21に格納する。
【0128】
スポンサー端末60は、上記契約条件44を閲覧し、承諾情報をウェブサーバ10に送信する(S560)。この時点でウェブサーバ10は、同意完了メールを受援者端末50とスポンサー端末60に送信する(S565)。
【0129】
このようにして、受援者とスポンサーとをマッチングする機能を実現する。このようなマッチングでは、キャンペーンへの参加者による行動データ35の集計結果48に基づいて、受援者の支援企画情報がスポンサー端末60によって検索される。この検索結果に基づいて、スポンサーは所望の支援企画情報を選択し、選択された支援企画情報に定められた応募情報をウェブサーバ10に送信し、ウェブサーバ10はその応募情報を上記受援者端末50に対して送信する。これにより、上記受援者とスポンサーとのあいだのスポンサーシップの実現を支援することができる。
【0130】
このとき、スポンサーは、たとえば、ターゲットとする顧客の属性や、キャンペーンの参加者に実施してもらいたい行動をキーワードとして検索することにより、所望の支援企画情報を検索により抽出することができる。参加者に実施してもらいたい行動としては、たとえば、商品の購入、アンケートへの回答、会員登録などとすることができる。スポンサーは、上記キーワードを選定することにより、たとえば自社商品やサービスがターゲットとする顧客層、キャンペーンで参加者に行ってもらいたい行動内容などに応じた支援企画を探しやすい。
【0131】
〔レポート処理〕
図6は、レポート処理を示すフロー図である。
【0132】
上記レポート処理では、上述した行動データの集計結果48を受援者とスポンサーにレポートする処理を行う。上記レポート処理は、集計制御部16、送受信制御部12、表示制御部13等が動作することにより行われる。
【0133】
ウェブサーバ10では、データ格納部21に行動データ35が蓄積される。個々の行動データ35は、その行動データ35の送信が行われたキャンペーンデータ27と関連付けられる。つまり行動データ35の蓄積がキャンペーン毎に行われることになる。上記行動データ35は、上記集計制御部16の動作により、キャンペーン単位において集計および分析が行われ、たとえば属性情報毎に集計する等が行われる(S610)。
【0134】
集計および分析された集計結果48は、送受信制御部12や表示制御部13の動作により、受援者端末50に提供され(S620)、同様にスポンサー端末60に提供される(S630)。受援者端末50やスポンサー端末60への集計結果48の提供は、たとえば端末へのダウンロードや端末からの閲覧等の方法によって行うことができる。これにより、受援者が企画したキャンペーン毎にその結果を、受援者自身にフィードバックし、またスポンサーに報告できる。
【0135】
〔マイページ処理〕
図7は、マイページ処理を示すフロー図である。
【0136】
上記マイページ処理では、上述した行動データ35を、各参加者にマイページによって提供する処理を行う。上記マイページ処理は、集計制御部16、送受信制御部12、表示制御部13等が動作することにより行われる。
【0137】
ウェブサーバ10では、上記行動データ35がそれを送信した参加者の登録情報33と関連付けることにより、参加者ごとに閲覧可能となるよう、データ格納部21に格納される(S710)。この機能により参加者による行動データ35の可視化が実現し、参加者端末70からマイページを閲覧できる(S720)。マイページで参加者に提供されるデータとしては、たとえば、支援団体の一覧、参加したキャンペーンの一覧、行動データ35の送信履歴等をあげることができる。
【0138】
上記マイページ処理において、たとえば、各参加者の参加状況に応じた特典を付与し、当該参加者の参加者端末70に対して出力することができる。上記特典としては、ゴールド、シルバー等のステイタスや、それに応じた景品等をあげることができる。上記参加者端末70から上記特典への応募を送信できる(S730)。
【0139】
〔フィードバック処理〕
図8は、フィードバック処理を示すフロー図である。
【0140】
上記フィードバック処理では、上述した行動データ35の集計結果48を各受援者にフィードバックして提供する処理を行う。上記フィードバック処理は、集計制御部16、送受信制御部12、表示制御部13等が動作することにより行われる。
【0141】
ウェブサーバ10では、データ格納部21に行動データ35が蓄積される。個々の行動データ35は、その行動データ35の送信が行われたキャンペーンを主催する受援者と関連付けられる。つまり行動データ35の蓄積が受援者毎に行われることになる。上記行動データ35は、上記集計制御部16の動作により、受援者単位において集計および分析が行われ、たとえば過去キャンペーンの類型化、主催者毎の累計の重みづけ等が行われる(S810)。これらの集計および分析の結果は、上述したマッチング機能の検索において利用される。
【0142】
集計および分析された結果は、送受信制御部12や表示制御部13の動作により、受援者端末50に提供される(S820)。受援者端末50への結果の提供は、たとえば端末からの閲覧等の方法によって行うことができる。これにより、受援者は自ら企画したキャンペーンの結果によりファン(参加者である)の傾向を知ることができる。
【0143】
〔精算処理〕
図9は、精算処理を示すフロー図である。
【0144】
〔機能〕
上記精算処理では、上述した行動データ35の集計結果48をもとに、スポンサーに対するスポンサー料の支払いを請求し、受援者からの支援金の請求を受け付ける精算処理を行う。上記精算処理は、集計制御部16、送受信制御部12、表示制御部13、登録制御部15等が動作することにより行われる。
【0145】
ウェブサーバ10では、集計制御部16がキャンペーン単位でスポンサー費用を算出し、スポンサー端末60に送信する(S910)。スポンサー端末60はウェブサーバ10に支払い処理を行う(S920)。
【0146】
受援者端末50は、請求書必要情報(支払い口座など)を事前に受援者の登録情報23として送信し、ウェブサーバ10では登録制御部15が登録処理を行う(S930)。
【0147】
ウェブサーバ10では、キャンペーン単位で算出したスポンサー費用に基づいて受援者に支払う支援額を算出する(S940)。この支援額は受援者の請求額として受援者端末50による閲覧が可能な状態に格納される。
【0148】
受援者端末50は、上記請求額を閲覧し、請求書を発行する処理を行う(S950)。これに応じてウェブサーバ10は受援者端末50に支払い処理を行う(S960)。
【0149】
◆実施形態の効果
以上のように、上記実施形態では、つぎの効果を奏する。
【0150】
本実施形態は、受援者端末、スポンサー端末、ウェブサーバ、参加者端末を備えている。上記受援者端末は、支援を受ける主体である受援者が使用するものである。上記スポンサー端末は、上記支援を行うスポンサーが使用するものである。上記ウェブサーバは、上記受援者と上記スポンサーによるスポンサーシップの実現を支援するためのものである。上記参加者端末は、上記スポンサーシップの過程で上記受援者が行うキャンペーンへの参加者が使用するものである。
上記ウェブサーバは、行動データ受信手段、集計手段、格納手段、応募情報受信手段、送信手段を有する。上記行動データ受信手段は、当該ウェブサーバが公開するキャンペーンサイトで行われるキャンペーンへの参加条件とした参加者の行動に関する行動データを上記参加者端末から受信する。上記集計手段は、上記受信した行動データを集計する。上記格納手段は、上記集計により得られた集計結果と上記受援者の支援企画情報を、互いに関連付けることにより上記スポンサー端末による上記支援企画情報の検索が可能な状態に格納する。上記応募情報受信手段は、上記スポンサー端末による検索の結果抽出された支援企画情報から選択されたスポンサー所望の支援企画情報に定められた応募情報を、上記スポンサー端末から受信する。上記送信手段は、上記スポンサー端末から受信した上記応募情報を、上記受援者端末に対して送信する。
このような構成により、キャンペーンへの参加者による行動データの集計結果に基づいて、受援者の支援企画情報がスポンサー端末によって検索される。この検索結果に基づいて、スポンサーは所望の支援企画情報を選択し、選択された支援企画情報に定められた応募情報をウェブサーバに送信し、ウェブサーバはその応募情報を上記受援者端末に対して送信する。これにより、上記受援者とスポンサーとのあいだのスポンサーシップの実現を支援することができる。
上述したように、本発明では、支援を受ける受援者が上述した団体を含むものであり、キャンペーンへの参加者が上述したファンを含むものである。したがって、本発明によれば、団体とファンとスポンサーのあいだで三角関係を構築することにより、団体とスポンサーとのスポンサーシップを実現することができる。
【0151】
本実施形態は、上記ウェブサーバは、上記スポンサー端末による上記支援企画情報の検索が、上記受援者に関するキーワードと上記行動データに関するキーワードのうち少なくともいずれかを検索条件として抽出しうるようになっている。
これにより、スポンサーは、上記キーワードを選定することにより、たとえば自社商品やサービスがターゲットとする顧客層、キャンペーンで参加者に行ってもらいたい行動内容などに応じた支援企画を探しやすくなる。
【0152】
本実施形態は、上記ウェブサーバは、上記キャンペーンサイトで行われるキャンペーンにおいて、上記参加者端末から上記行動データを受信するにあたって予め、当該参加者端末から参加する参加者の属性情報を受信し、その後に受信した行動データを上記属性情報と関連付けて上記格納手段に格納するようになっている。
これにより、上述したスポンサー端末による上記支援企画情報の検索を、参加者の属性情報をキーワードとして行うことができる。スポンサーは、上記キーワードを選定することにより、たとえば自社商品やサービスがターゲットとする顧客層などに応じた支援企画を探しやすくなる。
【0153】
本実施形態は、上記ウェブサーバは、上記参加者端末から受信した行動データを、上記集計手段がキャンペーン毎に集計し、キャンペーン毎の集計結果を、上記受援者端末と上記スポンサー端末の少なくともいずれかに対して出力するようになっている。
これにより、受援者が企画したキャンペーン毎にその結果を、受援者自身にフィードバックし、またスポンサーに報告することができる。
【0154】
本実施形態は、上記ウェブサーバは、上記参加者端末から受信した行動データを、上記集計手段が当該行動データを送信した参加者毎に集計し、上記参加者毎の集計結果を当該参加者の参加者端末に対して出力するようになっている。
これにより、参加者自身がキャンペーンへの自分の参加結果や参加履歴を知ることができる。
【0155】
本実施形態は、上記ウェブサーバは、上記参加者端末から受信した行動データを、上記集計手段が上記受援者毎に集計し、上記受援者毎の集計結果を当該受援者の受援者端末に対して出力するようになっている。
これにより、受援者が行った数々のキャンペーンを累積した結果を、受援者自身にフィードバックすることができる。
【0156】
◆変形例
以上は本発明の特に好ましい実施形態について説明したが、本発明は図示した実施形態に限定する趣旨ではなく、各種の態様に変形して実施することができ、本発明は各種の変形例を包含する趣旨である。
【符号の説明】
【0157】
5:インターネット
10:ウェブサーバ
11:システム制御部
12:送受信制御部
13:表示制御部
14:キャンペーン実行制御部
15:登録制御部
16:集計制御部
17:検索制御部
18:マッチング処理制御部
21:データ格納部
22:受援者データ
23:登録情報
24:属性情報
25:支援企画情報
27:キャンペーンデータ
28:主催者データ
29:条件データ
32:参加者データ
33:登録情報
34:属性情報
35:行動データ
37:スポンサーデータ
38:登録情報
42:マッチングデータ
43:受援者データ
44:契約条件
45:スポンサーデータ
47:ウェブページデータ
48:集計結果
50:受援者端末
51:通信部
52:入力部
54:表示部
55:記憶部
56:制御部
60:スポンサー端末
61:通信部
62:入力部
64:表示部
65:記憶部
66:制御部
70:参加者端末
71:通信部
72:入力部
74:表示部
75:記憶部
76:制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9