(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022184403
(43)【公開日】2022-12-13
(54)【発明の名称】設備利用システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20221206BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021092227
(22)【出願日】2021-06-01
(71)【出願人】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】株式会社アイシン
(74)【代理人】
【識別番号】110000017
【氏名又は名称】弁理士法人アイテック国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】砂山 雄太
(72)【発明者】
【氏名】梶野 真一
(72)【発明者】
【氏名】祖父江 麻里
(72)【発明者】
【氏名】本並 洋二
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】優先利用者がバリアフリー等の設備を優先して利用することができ、優先利用者が利用しない場合には一般利用者の利用により設備の有効活用を図る。
【解決手段】設備利用システムは、システムを利用しているユーザの利用者区分に関する利用者区分情報を取得する利用者区分取得手段と、ユーザの位置に関するユーザ位置情報を取得するユーザ位置取得手段と、予め設定された所定の設備に設置され、所定の設備を利用することのできる利用者の利用者区分を表示する利用者区分表示手段と、を備える。利用者区分表示手段は、ユーザ位置情報と利用者区分情報に基づいて所定の設備についての利用者区分の表示を変更する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設内の設備を利用するための設備利用システムであって、
システムを利用しているユーザの利用者区分に関する利用者区分情報を取得する利用者区分取得手段と、
前記ユーザの位置に関するユーザ位置情報を取得するユーザ位置取得手段と、
予め設定された所定の設備に設置され、前記所定の設備を利用することのできる利用者の利用者区分を表示する利用者区分表示手段と、
を備え、
前記利用者区分表示手段は、前記ユーザ位置情報と前記利用者区分情報とに基づいて前記所定の設備についての前記利用者区分の表示を変更する、
設備利用システム。
【請求項2】
請求項1に記載の設備利用システムであって、
前記設備の利用目的に関する利用目的情報を取得する利用目的情報取得手段と、
前記ユーザ位置情報と前記利用者区分情報と前記利用目的情報とに基づいてユーザに推奨される設備に関する推奨設備情報を生成し、生成した推奨設備情報を前記ユーザが携帯する携帯端末または前記施設に設置された表示装置に出力する推奨設備情報出力手段と、
を備える設備利用システム。
【請求項3】
請求項2に記載の設備利用システムであって、
前記施設内の設備に備えられる備品に関する備品情報を取得する備品情報取得手段を備え、
前記推奨設備情報には、前記備品情報が含まれる、
設備利用システム。
【請求項4】
請求項2または3に記載の設備利用システムであって、
前記設備を利用中の利用者を検知する設備利用者検知手段を備え、
前記推奨設備情報には、前記設備利用者検知手段の検知結果が含まれる、
設備利用システム。
【請求項5】
請求項2ないし4いずれか1項に記載の設備利用システムであって、
前記推奨設備情報に基づいてユーザによる設備の予約を受け付ける予約受付手段を備える設備利用システム。
【請求項6】
請求項5に記載の設備利用システムであって、
前記予約受付手段による予約情報と設備を予約しているユーザの前記利用者区分情報と前記利用目的情報とを他のユーザが携帯する携帯端末または前記施設に設置された表示装置に出力する設備予約情報出力手段を備える、
設備利用システム。
【請求項7】
請求項1ないし6いずれか1項に記載の設備利用システムであって、
前記施設内の地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
指定設備までのルート案内が要求されたとき、前記地図情報と前記ユーザ位置情報と前記利用者区分情報とに基づいて前記ユーザの現在位置から前記指定設備までの推奨ルートを生成するルート作成手段と、
を備え、
前記利用者区分情報には、前記ユーザの移動手段に関する情報が含まれ、
前記ルート生成手段は、前記ユーザの移動手段を加味して前記推奨ルートを生成する、
設備利用システム。
【請求項8】
請求項1ないし7いずれか1項に記載の設備利用システムであって、
前記設備を利用しているユーザを検知する設備利用者検知手段と、
前記設備の利用目的に関する利用目的情報を取得する利用目的情報取得手段と、
前記設備を利用しているユーザの前記利用者区分情報と前記利用目的情報とに基づいて該ユーザが利用を完了するまでの利用完了時間を設定し、他のユーザが携帯する携帯端末または前記施設内に設置された表示装置に前記利用完了時間を出力する利用完了時間出力手段と、
を備える設備利用システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、設備利用システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の設備利用システムとしては、利用者に対応するトイレ設備の種別情報(男子用、女子用または優先者用等)と、トイレ設備に設けられた利用者検知手段による検知結果とに基づいて、利用者に対応するトイレ設備の利用状況(混雑情報)を生成して利用者が携帯する携帯端末や案内表示装置へ送信するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、複数箇所のトイレ施設の混雑情報を表わす混雑情報と、ユーザの位置に関連する位置情報とに基づいて、複数箇所のトイレ施設から比較的混雑していないトイレ施設やユーザの位置に比較的近いトイレ施設をユーザに案内する推奨施設として決定し、推奨施設に関する推奨施設情報を出力するものも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009-2088号公報
【特許文献2】特開2019-95924号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、利用者が、例えば車いす利用者やオストメイト、子供連れといったバリアフリートイレの優先利用者であった場合、利用できるトイレ設備はバリアフリートイレ等の設備に限られるが、バリアフリートイレは設置数が少ない上、一般利用者も利用できてしまうため、優先利用者が長時間待たされることがある。
【0006】
本発明の設備利用システムは、優先利用者がバリアフリー等の設備を優先して利用することができ、優先利用者が利用しない場合には一般利用者の利用により設備を有効活用することが可能な設備利用システムを提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の設備利用システムは、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0008】
本発明の設備利用システムは、
施設内の設備を利用するための設備利用システムであって、
システムを利用しているユーザの利用者区分に関する利用者区分情報を取得する利用者区分取得手段と、
前記ユーザの位置に関するユーザ位置情報を取得するユーザ位置取得手段と、
予め設定された所定の設備に設置され、前記所定の設備を利用することのできる利用者の利用者区分を表示する利用者区分表示手段と、
を備え、
前記利用者区分表示手段は、前記ユーザ位置情報と前記利用者区分情報とに基づいて前記所定の設備についての前記利用者区分の表示を変更する、
ことを要旨とする。
【0009】
この本発明の設備利用システムは、施設内の設備を利用するためのものであり、予め設定された所定の設備に設置されて当該所定の設備を利用することのできる利用者の利用者区分を表示する利用者区分表示手段を備える。利用者区分表示手段は、システムを利用するユーザの利用者区分に関する利用者区分情報と、ユーザの位置に関するユーザ位置情報と、に基づいて所定の設備についての利用者区分の表示を変更する。これにより、例えば、優先利用者が所定の設備としてバリアフリー設備の近くにいる場合には一般利用者の利用を制限するよう利用者区分の表示を変更することで優先利用者がバリアフリー設備を優先して利用することができる。また、優先利用者がバリアフリー設備の近くにいない場合には一般利用者の利用を制限しないように利用者区分の表示を変更することで一般設備の混雑時に一般利用者のバリアフリー設備の利用によりバリアフリー設備を有効活用することもできる。さらに、設備を利用できる利用者を明確にすることで、利用者間でトラブルが生じるのを防止することができる。
【0010】
こうした本発明の設備利用システムにおいて、前記設備の利用目的に関する利用目的情報を取得する利用目的情報取得手段と、前記ユーザ位置情報と前記利用者区分情報と前記利用目的情報とに基づいてユーザに推奨される設備に関する推奨設備情報を生成し、生成した推奨設備情報を前記ユーザが携帯する携帯端末または前記施設に設置された表示装置に出力する推奨設備情報出力手段と、を備えてもよい。こうすれば、ユーザが利用する設備を選択するのに役に立つ情報を提供することができる。
【0011】
推奨設備情報出力手段を備える態様の本発明の設備利用システムにおいて、前記施設内の設備に備えられる備品に関する備品情報を取得する備品情報取得手段を備え、前記推奨設備情報には、前記備品情報が含まれてもよい。また、前記設備を利用中の利用者を検知する設備利用者検知手段を備え、前記推奨設備情報には、前記設備利用者検知手段の検知結果が含まれてもよい。こうすれば、ユーザが利用する設備を選択するのに更に役に立つ情報を提供することができる。
【0012】
また、推奨設備情報出力手段を備える態様の本発明の設備利用システムにおいて、前記推奨設備情報に基づいてユーザによる設備の予約を受け付ける予約受付手段を備えてもよい。こうすれば、ユーザに適した設備を予約することができる。この場合、前記予約受付手段による予約情報と設備を予約しているユーザの前記利用者区分情報と前記利用目的情報とを他のユーザが携帯する携帯端末または前記施設に設置された表示装置に出力する設備予約情報出力手段を備えてもよい。こうすれば、予約者がいることが分かれば、設備を利用している利用者がその利用時間を短くすることを期待することができる。
【0013】
また、本発明の設備利用システムにおいて、前記施設内の地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、指定設備までのルート案内が要求されたとき、前記地図情報と前記ユーザ位置情報と前記利用者区分情報とに基づいて前記ユーザの現在位置から前記指定設備までの推奨ルートを生成するルート作成手段と、を備え、前記利用者区分情報には、前記ユーザの移動手段に関する情報が含まれ、前記ルート生成手段は、前記ユーザの移動手段を加味して前記推奨ルートを生成してもよい。こうすれば、車いす利用者など、移動手段に応じて適切なルート案内を行なうことが可能となる。
【0014】
さらに、本発明の設備利用システムにおいて、前記設備を利用しているユーザを検知する設備利用者検知手段と、前記設備の利用目的に関する利用目的情報を取得する利用目的情報取得手段と、前記設備を利用しているユーザの前記利用者区分情報と前記利用目的情報とに基づいて該ユーザが利用を完了するまでの利用完了時間を設定し、他のユーザが携帯する携帯端末または前記施設内に設置された表示装置に前記利用完了時間を出力する利用完了時間出力手段と、を備えてもよい。こうすれば、設備を利用しようとしているユーザは、待ち時間の目安を確認することができるため、設備利用の利便性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本実施形態の設備利用システムの概略構成図である。
【
図2】利用者区分表示変更処理の一例を示すフローチャートである。
【
図3】利用者区分と利用者区分表示の表示内容との関係を示す説明図である。
【
図4】推奨設備検索処理の一例を示すフローチャートである。
【
図5】設備情報テーブルの一例を示す説明図である。
【
図6】備品情報テーブルの一例を示す説明図である。
【
図7】ルート案内処理の一例を示すフローチャートである。
【
図8】設備利用完了時間表示処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
【0017】
図1は、本実施形態の設備利用システム10の概略構成図である。設備利用システム10は、図示するように、施設1に設置されたトイレ設備等を利用するためのシステムであり、情報表示装置12と、携帯端末20と、設備管理サーバ30と、を備える。これらはネットワーク11を介して互いに通信可能に接続されて設備利用システム10を構成する。本実施形態では、施設1は、デパートやショッピングセンターといった商業施設であり、施設1には、一般利用者に利用される一般トイレ2や、車いす利用者やオストメイト、子ども連れ等の優先利用者に優先して利用されるバリアフリートイレ3、子ども用のキッズトイレ4、授乳室5等の設備が設置されている。
【0018】
一般トイレ2やバリアフリートイレ3、キッズトイレ4、授乳室5には、それぞれ室内の利用者を検知するための利用者検知装置15と、設備管理サーバ30と通信するための設備通信装置16と、が設置されている。更に、バリアフリートイレ3には、利用者検知装置15や設備通信装置16に加えて、出入口(扉)付近に、設備を利用することができる利用者の区分(利用者区分)を表示したり、設備を利用している利用者の利用状況を表示したりするための情報表示装置17が設置されている。
【0019】
情報表示装置12は、施設1内の各所(例えば施設1の出入口付近やエレベータの出入口付近等)に設置されたデジタルサイネージ装置であり、施設1内の設備の利用状況等を表示する。
【0020】
携帯端末20は、スマートフォン等のユーザが携帯する情報端末であり、全体の制御を司る端末制御装置21と、各種情報を表示すると共にユーザの操作入力が可能な操作パネル22と、携帯端末20(ユーザ)の位置を検出する位置検出装置23と、ネットワーク11を介して設備管理サーバ30と通信可能な端末通信装置24と、記憶装置25と、を有する。端末制御装置21は、CPUやROM,RAM等を備えるマイクロプロセッサとして構成される。位置検出装置23は、GPS衛星からの電波を受信して位置情報を取得したり、Wi-Fiアクセスポイントからの電波を受信して位置情報を取得したりする。記憶装置25には、設備利用システム10を利用するためのアプリケーション(設備利用アプリケーション)がインストールされており、ユーザは、設備利用アプリケーションを起動してシステムにログインすることで、システムが提供する設備の検索や設備の利用予約、現在位置から検索または予約した設備までのルート案内といったサービスを利用することができる。
【0021】
ユーザは、システムが提供するサービスを利用するために、事前に、ユーザID(ユーザ名)やメールアドレス、パスワードの他、利用者区分、利用目的等を入力してユーザ登録を行なう必要がある。利用者区分は、ユーザが属する区分を示すものであり、利用者区分の入力は、例えば、車いす利用者や、オストメイト、子ども連れ等の予め定められた複数の区分の中からいずれかを選択することにより行なわれる。利用目的は、設備を利用する目的を示すものであり、利用目的の入力は、利用者区分毎に予め定められた複数の目的の中からいずれかを選択することにより行なわれる。例えば、車いす利用者の利用目的には、排泄(大人)やおむつ交換(大人)、着替え(大人)等が含まれ、オストメイトの利用目的には、パウチ内排泄物の処理や、ストーマ処理などが含まれる。また、子ども連れの利用目的には、排泄(大人)や、排泄(子ども)、おむつ交換(子ども)、着替え(子ども)、授乳などが含まれる。これらのユーザ情報は、設備管理サーバ30のデータベース50(ユーザ情報テーブル51)に記憶される。
【0022】
設備管理サーバ30は、システム全体を管理するサーバであり、管理制御装置40と、データベース50と、入力装置61と、表示装置62と、各設備の設備通信装置16と携帯端末20の端末通信装置24と通信するためのサーバ通信装置63と、を有する。
【0023】
管理制御装置40は、CPUやROM、RAM、入出力ポート等のハードウエアとインストールされたプログラムとにより機能ブロックとして、バリアフリートイレ3(所定の設備)を利用することができる利用者区分の表示を変更する利用者区分表示変更処理部41と、施設1内の設備のうちユーザに適した推奨設備を検索する推奨設備検索処理部42と、ユーザ(携帯端末20)の現在位置から推奨設備までの推奨ルートを案内するルート案内処理部43と、設備を利用中のユーザが利用を完了するまでの時間の目安を表示する設備利用完了時間表示処理部44と、を有する。
【0024】
データベース50には、ユーザ情報テーブル51や設備情報テーブル52、備品情報テーブル53、予約情報テーブル54、地図情報テーブル55などが含まれる。ユーザ情報テーブル51は、上述したユーザ情報を記憶するテーブルであり、ユーザ情報テーブル51には、ユーザIDやメールアドレス、パスワード、利用者区分、利用目的等が互いに関連付けられて記憶されている。設備情報テーブル52は、ユーザが利用可能な設備に関する情報を記憶するテーブルであり、設備情報テーブル52には、利用者区分や利用目的、利用に必要な備品(必要備品)、利用に要する時間の目安(利用時間目安)、その利用者区分に属するユーザが利用目的で利用するのに適した設備(推奨設備)等が互いに関連付けられて記憶されている。備品情報テーブル53は、施設1内の利用可能な各設備に備えられている備品に関する情報を記憶するテーブルであり、備品情報テーブル53には、設備名(識別情報)と備品名とが互いに関連付けられて記憶されている。予約情報テーブル54は、設備の予約情報を記憶するテーブルであり、予約情報テーブル54には、ユーザのユーザIDとユーザが予約した設備の設備名(識別情報)と予約時間帯とが互いに関連付けられて記憶されている。地図情報テーブル55は、施設1内の設備までの推奨ルートをユーザに案内するための地図情報を記憶するテーブルであり、地図情報テーブル55には、フロア毎の各設備や通路、階段、エスカレータ、エレベータ等の位置情報が記憶されている。
【0025】
次に、こうして構成された設備利用システム10の動作について説明する。設備利用システム10では、設備利用アプリケーションがインストールされた携帯端末20を持つユーザが施設1に入館し、当該携帯端末20が施設1に設置されたWi-Fiアクセスポイントにアクセスすると、設備管理サーバ30は、携帯端末20のWi-Fiアクセス情報をもとにシステムに自動でログインし、当該携帯端末20に対して各種サービスの提供を行なう。また、設備管理サーバ30は、携帯端末20を持つユーザが施設1を退館し、最終アクセスから一定時間が経過すると、自動でログアウトする。これにより、ユーザは、システムにログイン、ログアウトする手間を省くことができ、設備管理サーバ30は、施設1に入館しているユーザ数を適切に把握することができる。
【0026】
図2は、管理制御装置40の利用者区分表示変更処理部41により実行される利用者区分表示変更処理の一例を示すフローチャートである。利用者区分表示変更処理部41は、まず、施設1内の各ユーザの携帯端末20からユーザ位置情報を受信する(ステップS100)。続いて、表示対象設備(本実施形態では、バリアフリートイレ3)と同じフロア内にいるユーザのユーザIDに対応する利用者区分情報をユーザ情報テーブル51から取得し(ステップS100)、取得した利用者区分情報に基づいてバリアフリートイレ3に設置された情報表示装置17に表示させる利用者区分表示の表示内容を決定する(ステップS120)。そして、決定された表示内容で情報表示装置17に表示される利用者区分表示が更新されるよう当該バリアフリートイレ3の設備通信装置16に制御指令を送信して(ステップS130)、利用者区分表示変更処理を終了する。
【0027】
図3は、利用者区分と利用者区分表示の表示内容との関係を示す説明図である。図示するように、利用者区分表示は、バリアフリートイレ3と同じフロア内において、車いす利用者とオストメイトと子ども連れのいずれのユーザも存在しない場合には、「誰でも利用可能」が決定され、車いす利用者が存在するがオストメイトと子ども連れとが存在しない場合には、「車いす利用者のみ利用可能」が決定され、車いす利用者とオストメイトとが存在するが子ども連れが存在しない場合には、「車いす利用者、オストメイトのみ利用可能」が決定され、車いす利用者と子ども連れとが存在するがオストメイトが存在しない場合には、「車いす利用者、子ども連れのみ利用可能」が決定される。また、車いす利用者とオストメイトと子ども連れとが存在する場合には、「車いす利用者、オストメイト、子ども連れのみ利用可能」が決定され、オストメイトが存在するが車いす利用者と子ども連れとが存在しない場合には、「オストメイトのみ利用可能」が決定され、オストメイトと子ども連れとが存在するが車いす利用者が存在しない場合には、「オストメイト、子ども連れのみ利用可能」が決定され、子ども連れが存在するが車いす利用者とオストメイトとが存在しない場合には、「子ども連れのみ利用可能」が決定される。このように、バリアフリートイレ3と同じフロア内に一般利用者よりも優先して利用させるべき優先利用者(ユーザ)が存在する場合には、その優先利用者の利用者区分に該当する者にのみ利用を可能とすることで、一般利用者によるバリアフリートイレ3の利用を制限することができ、優先利用者は、緊急時でもより確実にバリアフリートイレ3を利用できるようにすることができる。また、優先利用者が同じフロア内に存在しない場合には、誰でも利用可能とすることで、一般トイレ2が混雑しているとき等に一般利用者がバリアフリートイレ3を利用することができるため、バリアフリートイレ3を有効活用することができる。
【0028】
次に、推奨設備検索処理部42により実行される推奨設備検索処理について説明する。
図4は、推奨設備検索処理の一例を示すフローチャートである。推奨設備検索処理が実行されると、推奨設備検索処理部42は、まず、施設1内の携帯端末20から推奨設備の検索要求を受信したか否かを判定する(ステップS200)。なお、検索要求は、携帯端末20の設備利用アプリケーションが提供するユーザインタフェースを用いて操作することにより行なうことができる。検索要求を受信していないと判定すると、推奨設備検索処理を終了する。一方、検索要求を受信したと判定すると、検索要求に係る携帯端末20からユーザ位置情報を受信すると共に(ステップS210)、ユーザ情報テーブル51から当該携帯端末20のユーザIDに対応する利用者区分情報と利用目的情報とを取得し(ステップS220)、受信したユーザ位置情報と取得した利用者区分情報および利用目的情報とに基づいてユーザの位置するフロアと同じフロア(ユーザ位置の周辺)にある推奨設備を検索する(ステップS230)。推奨設備の検索は、設備情報テーブル52を用いて行なわれる。
【0029】
図5は、設備情報テーブル52の一例を示す説明図である。
図5に示すように、設備情報テーブル52は、「利用者区分」と、「利用目的」と、「必要備品」と、設備の利用に要する時間の目安である「利用時間目安」と、「推奨設備」とが互いに対応付けられて記憶されたものであり、推奨設備の検索は、当該設備情報テーブル52の中から取得した利用者区分情報(「利用者区分」)および利用目的情報(「利用目的」)の組み合わせに対応する「推奨設備」を導出することにより行なわれる。本実施形態では、設備情報テーブル52の「利用者区分」には、車いす利用者とオストメイトと子ども連れとが含まれる。また、車いす利用者の「利用目的」には、排泄(大人)とおむつ交換(大人)と着替え(大人)とが含まれ、オストメイトの「利用目的」には、パウチ内排泄物の処理とストーマ処置とが含まれ、子ども連れの「利用目的」には、排泄(大人)と排泄(子ども)とおむつ交換(子ども)と着替え(子ども)と授乳とが含まれる。「必要備品」は、利用者が設備を利用するために必要な備品であり、「利用者区分」と「利用目的」との組み合わせ毎に異なる。この「必要備品」は、「利用者区分」と「利用目的」との組み合わせに予め紐付けられている。「推奨設備」は、施設1に配置される複数種類の設備(一般トイレ2(広めトイレ)やバリアフリートイレ3、キッズトイレ4、授乳室5)のうち利用者(利用者区分)の利用目的での利用に適した設備である。なお、広めトイレは、一般トイレ2の一角に設けられた広めの個室をいう。本実施形態では、複数の「利用者区分」および「利用目的」の組み合わせのうち一部の組み合わせについては、推奨設備が複数含まれ、これらの複数の推奨設備には、それぞれ優先順位が定められている。例えば、「利用者区分」が子ども連れで、「利用目的」がおむつ交換(子ども)である場合、推奨設備として、授乳室と広めトイレとバリアフリートイレの3つがあり、この順で優先順位が高くなっている。また、「利用者区分」が子ども連れで、「利用目的」が着替え(子ども)である場合、推奨設備として、授乳室とバリアフリートイレの2つがあり、この順で優先順位が高くなっている。
【0030】
推奨設備を検索すると、検索した推奨設備の位置情報を地図情報テーブル55から取得する(ステップS240)。また、推奨設備を利用中の利用者がいるか否かの情報(利用者検知情報)を当該推奨設備に設置された利用者検知装置15から設備通信装置16を介して取得する(ステップS250)。更に、推奨設備に備えられている備品についての備品情報を備品情報テーブル53から取得する(ステップS260)。
図6は、備品情報テーブル53の一例を示す説明図である。
図6に示すように、設備に備えられている備品として、バリアフリートイレ3には、車いすが利用可能な広さや手すり付き便器、簡易ベッド、オストメイト水栓、ベビーチェア、子ども用便器、おむつ替えシート、子ども用着替え台等が含まれ、広めトイレには、車いすが利用可能な広さや手すり付き便器、ベビーチェア、おむつ替えシート等が含まれる。また、授乳室には、授乳チェアやおむつ替えシート、子ども用着替え台等が含まれる。備品情報テーブル53は、備品の補充や点検が行なわれた際に、管理者により適宜更新される。
【0031】
こうして検索した推奨設備についての位置情報や利用者検知情報、備品情報を取得すると、検索した推奨設備と取得した各種情報とを含む推奨設備情報を検索要求した携帯端末20に送信する(ステップS270)。推奨設備情報には、推奨設備が複数存在する場合には、それぞれの推奨設備についての優先順位も含まれる。なお、推奨設備情報は、施設1に設置された情報表示装置12に表示されてもよい。これにより、ユーザは、設備(トイレ)を利用する際に、携帯端末20や情報表示装置12の表示を見ることで、設備の位置情報だけでなく、その設備を利用中の利用者がいるか否かの情報や、その設備に備えられている備品に関する備品情報も確認することができる。例えば、子ども連れのユーザが子どものおむつ替えをしたくなり、携帯端末20からシステムを使用する際には、ユーザの位置しているフロアのおむつ替えシートがある設備の情報を確認することができる。更に、子ども連れのユーザへの推奨設備情報として、授乳室5が広めトイレやバリアフリートイレ3よりも高い優先順位として供給されるため、同じフロアに車いす利用者等の優先利用者が存在していた場合でも、当該優先利用者のためにバリアフリートイレ3を空けておくことができ、バリアフリートイレ3の混雑を緩和することができる。
【0032】
なお、推奨設備情報には、基本的には、ユーザの位置しているフロアと同じフロアにある推奨設備についての情報が含まれるが、異なるフロアにある同種の推奨設備を検索して、推奨設備情報に含めてもよい。例えば、同じフロアにある推奨設備が現在利用中である場合には、異なるフロアで空きのある推奨設備を検索して、推奨設備情報に含めてもよい。さらに、同じフロアにある推奨設備で必要備品が欠品している場合には、異なるフロアで必要備品が備えられている推奨設備を検索して、推奨設備情報に含めてもよい。すなわち、推奨備品の検索は、利用者検知情報や備品情報に基づいて行なわれてもよい。
【0033】
次に、推奨設備の利用予約を要求する予約要求を携帯端末20から受信したか否かを判定する(ステップS280)。予約要求は、携帯端末20の設備利用アプリケーションが提供するユーザインタフェースを用いて操作することにより行なうことができる。予約要求には、利用を希望する設備の指定が含まれ、設備の指定は、ステップS270で供給された推奨設備の中からユーザが選択することにより行なうことができる。予約要求を受信していないと判定すると、推奨設備検索処理を終了する。一方、予約要求を受信したと判定すると、予約情報テーブル54に基づいて指定された推奨設備(指定設備)の空き状況を確認し(ステップS290)、指定設備に空きがあるか否かを判定する(ステップS300)。予約情報テーブル54には、設備毎に予約状況が記憶され、ステップS300の処理は、予約情報テーブル54に基づいて指定設備の予約状況に空きがあるか否かを判定することにより行なわれる。指定設備に空きがないと判定すると、予約が不可である旨の通知を携帯端末20に送信して(ステップS310)、ステップS280に戻る。ユーザは、利用を希望する推奨設備の指定を変更して、再度、予約要求を行なうことができる。
【0034】
一方、指定設備に空きがあると判定すると、予約情報テーブル54の該当する設備の予約状況を更新して予約登録すると共に(ステップS320)、予約した設備や予約時間等を含む予約情報をユーザの携帯端末20に送信する(ステップS330)。そして、予約情報と予約者の利用者区分および利用目的とを他のユーザの携帯端末20に送信して(ステップS340)、推奨設備検索処理を終了する。なお、予約した設備がバリアフリートイレ3である場合には、予約情報を情報表示装置17に表示してもよい。例えば、あるユーザがバリアフリートイレ3を利用中に、バリアフリートイレ3に設置された情報表示装置17やユーザの携帯端末20に「予約者:車いす利用者、利用目的:排泄、5分間待機中」等と表示してもよい。待っている人がいることが分かれば、バリアフリートイレ3を利用する人は、自分の用事を速く終えようとする効果を期待することができる。
【0035】
また、各設備の扉に電子錠を設け、設備の予約が行なわれると、予約した設備の扉を施錠し、予約者は、予約完了時に発行されるパスワードを入力して予約した設備の扉を解錠するようにしてもよい。こうすれば、予約者以外の設備の利用を禁止することができる。
【0036】
次に、管理制御装置40のルート案内処理部43により実行されるルート案内処理について説明する。
図7は、ルート案内処理の一例を示すフローチャートである。ルート案内処理が実行されると、ルート案内処理部43は、まず、施設1内の携帯端末20から案内要求を受信したか否かを判定する(ステップS400)。案内要求は、携帯端末20の設備利用アプリケーションが提供するユーザインタフェースを用いて操作することにより行なうことができる。案内要求には、目的地とする設備の指定が含まれ、例えば、上述した推奨設備検索処理にて検索した推奨設備を目的地として指定してルート案内を要求することができる。案内要求を受信していないと判定すると、ルート案内処理を終了する。一方、案内要求を受信したと判定すると、案内要求に係る携帯端末20からユーザ位置情報を受信すると共に(ステップS410)、当該携帯端末20のユーザIDに基づいてユーザ情報テーブル51からユーザの利用者区分情報を取得し(ステップS420)、取得した利用者区分情報に基づいてユーザが車いす利用者であるか否かを判定する(ステップS430)。
【0037】
ユーザが車いす利用者でないと判定すると、受信したユーザ位置を現在位置とすると共に指定の設備を目的地として地図情報テーブル55の経路情報から最短ルートを検索する(ステップS440)。一方、ユーザが車いす利用者であると判定すると、受信したユーザ位置を現在位置とすると共に指定の設備を目的地として地図情報テーブル55の経路情報のうち通行禁止箇所(例えば階段やエスカレータ)を除く経路情報から最短ルートを検索する(ステップS450)。そして、検索した最短ルートの情報を携帯端末20に送信すると共に情報表示装置12に表示して(ステップS460)、ルート案内処理を終了する。例えば、車いす利用者のユーザがバリアフリートイレ3を利用しようと考え、システムを利用して設備を検索したが、ユーザのいるフロアにあるバリアフリートイレ3が利用中で他の階にあるバリアフリートイレ3を予約したとする。車いす利用者は階段やエスカレータを利用することができないため、現在位置から予約したバリアフリートイレ3までのルートとして、現在位置からエレベータまでのルートおよびエレベータを降りてから予約したバリアフリートイレ3までのルートを案内する。なお、ルート案内は、ユーザの携帯端末20や情報表示装置12にルート情報を表示するものに限られず、自律走行が可能なロボットやモビリティの先導によって行なわれてもよい。
【0038】
次に、管理制御装置40の設備利用完了時間表示処理部44により実行される設備利用完了時間表示処理について説明する。
図8は、設備利用完了時間表示処理の一例を示すフローチャートである。設備利用完了時間表示処理部44は、まず、表示対象設備(本実施形態では、バリアフリートイレ3)と同じフロア内にある携帯端末20からユーザ位置情報を取得し(ステップS500)、ユーザ位置情報に基づいてバリアフリートイレ3内にユーザがいるか否か、すなわちバリアフリートイレ3を利用中のユーザがいるか否かを判定する(ステップS510)。この判定は、ユーザ位置情報とバリアフリートイレ3の利用者検知装置15からの利用者検知情報とに基づいて行なわれてもよい。バリアフリートイレ3を利用中のユーザはいないと判定すると、設備利用完了時間算出処理を終了する。一方、バリアフリートイレ3を利用中のユーザがいると判定すると、ユーザ情報テーブル51から利用中のユーザのユーザIDに対応する利用者区分情報と利用目的情報とを取得し(ステップS420)、利用者区分情報と利用目的情報とに基づいて設備情報テーブル52から利用時間目安を取得する(ステップS530)。そして、利用中のユーザの利用者区分情報と利用目的情報と利用時間目安とをバリアフリートイレ3に設置された情報表示装置17に表示すると共に他のユーザの携帯端末20に送信して(ステップS540)、設備利用完了表示処理を終了する。例えば、オストメイトがバリアフリートイレ3をパウチ洗浄で利用している場合に、バリアフリートイレ3に設置された情報表示装置17や他のユーザの携帯端末20に「利用者区分:オストメイト、利用目的:パウチ洗浄、利用完了までの目安時間10分」等と表示することができる。これにより、見た目が健常者と変わらないオストメイトがバリアフリートイレ3を誤解無く利用することができ、バリアフリートイレ3を利用しようと考えて待っているユーザは、情報表示装置17の表示から待ち時間目安を把握することができる。なお、情報表示装置17や携帯端末20に出力する情報には、少なくとも利用時間目安が含まれていればよく、利用者区分情報や利用目的情報を省略してもよい。
【0039】
以上説明した本実施形態の設備利用システム10では、利用者区分表示変更処理部41は、システムを利用するユーザの利用者区分に関する利用者区分情報と、ユーザの位置に関するユーザ位置情報と、に基づいて予め設定された設備について利用者区分の表示を変更する。これにより、例えば、優先利用者がバリアフリー設備の近くにいる場合には一般利用者の利用を制限するよう利用者区分の表示を変更することで優先利用者がバリアフリー設備を優先して利用することができる。また、優先利用者がバリアフリー設備の近くにいない場合には一般利用者の利用を制限しないように利用者区分の表示を変更することで一般設備の混雑時に一般利用者のバリアフリー設備の利用によりバリアフリー設備を有効活用することができる。さらに、利用者を明確にすることで、利用者間でトラブルが生じるのを防止することができる。
【0040】
また、本実施形態の設備利用システム10では、利用者区分情報と、ユーザの利用目的に関する利用目的情報とに基づいてユーザが利用できる設備のうちユーザに推奨される設備に関する推奨設備情報を生成し、生成した推奨設備情報をユーザの携帯端末20または施設1に設置された情報表示装置12に表示する。これにより、ユーザが利用する設備を選択するのに役に立つ情報を提供することができる。
【0041】
さらに、本実施形態の設備利用システム10では、推奨設備情報に基づいてユーザによる設備の予約を受け付ける。これにより、ユーザに適した設備を予約することができる。
【0042】
また、本実施形態の設備利用システム10では、施設1内の地図情報と設備を予約したユーザのユーザ位置情報と利用者区分情報とに基づいてユーザの現在位置から指定設備までの推奨ルートを生成する。推奨ルートは、ユーザの移動手段を加味して生成される。これにより、車いす利用者など、移動手段に応じて適切なルート案内を行なうことが可能となる。
【0043】
また、本実施形態の設備利用システム10では、設備を利用しているユーザの利用者区分情報と利用目的情報とに基づいてユーザが利用を完了するまでの利用完了時間を設定して出力する。これにより、設備を利用しようとしているユーザは、待ち時間の目安を確認することができるため、設備利用の利便性を高めることができる。
【0044】
実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施形態では、利用者区分表示変更処理のステップS110の処理を実行する利用者区分表示変更処理部41とユーザ情報テーブル51とが「利用者区分取得手段」に相当し、携帯端末20の位置検出装置23とステップS100の処理を実行する利用者区分表示変更処理部41が「ユーザ位置取得手段」に相当し、ステップS120,S130の処理を実行する利用者区分表示変更処理部41と情報表示装置17とが「利用者区分表示手段」に相当する。また、推奨設備検索処理のステップS210の処理を実行する推奨設備検索処理部42も「ユーザ位置取得手段」に相当し、ステップS220の処理を実行する推奨設備検索処理部42とユーザ情報テーブル51も「利用者区分取得手段」に相当し、ステップS220の処理を実行する推奨設備検索処理部42とユーザ情報テーブル51とが「利用目的情報取得手段」に相当し、ステップS230~S270の処理を実行する推奨設備検索処理部42が「推奨設備情報出力手段」に相当する。また、ステップS260の処理を実行する推奨設備検索処理部42と備品情報テーブル53とが「備品情報取得手段」に相当する。また、利用者検知装置15とステップS250の処理を実行する推奨設備検索処理部42とが「設備利用者検知手段」に相当する。また、ステップS280~S330の処理を実行する推奨設備検索処理部42が「予約受付手段」に相当する。また、ステップS340の処理を実行する推奨設備検索処理部42や情報表示装置17とが「設備予約情報出力手段」に相当する。また、地図情報テーブル55が「地図情報記憶手段」に相当し、ルート案内処理のステップS410~S450の処理を実行するルート案内処理部43が「推奨ルート生成手段」に相当する。また、設備利用完了時間表示処理のステップS500を実行する設備利用完了時間表示処理部44が「設備利用者検知手段」に相当し、ステップS520の処理を実行する設備利用完了時間表示処理部44とユーザ情報テーブル51も「利用者区分情報取得手段」に相当し、ステップS520の処理を実行する設備利用完了時間表示処理部44とユーザ情報テーブル51とが「利用目的情報取得手段」に相当し、ステップS530,S540の処理を実行する設備利用完了時間表示処理部44と情報表示装置17とが「利用完了時間出力手段」に相当する。
【0045】
なお、実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施形態が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施形態は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
【0046】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は、設備利用システムの製造産業などに利用可能である。
【符号の説明】
【0048】
1 施設、2 一般トイレ、3 バリアフリートイレ、4 キッズトイレ、5 授乳室、10 設備利用システム、11 ネットワーク、12 情報表示装置、15 利用者検知装置、16 設備通信装置、17 情報表示装置、20 携帯端末、21 端末制御装置、22 操作パネル、23 位置検出装置、24 端末通信装置、25 記憶装置、30 設備管理サーバ、40 管理制御装置、41 利用者区分表示変更処理部、42 推奨設備検索処理部、43 ルート案内処理部、44 設備利用完了時間表示処理部、50 データベース、51 ユーザ情報テーブル、52 設備情報テーブル、53 備品情報テーブル、54 予約情報テーブル、55 地図情報テーブル、61 入力装置、62 表示装置、63 サーバ通信装置。