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特開2022-184614情報処理システム、回収装置および情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022184614
(43)【公開日】2022-12-13
(54)【発明の名称】情報処理システム、回収装置および情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20221206BHJP
【FI】
G06Q30/02 372
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021092561
(22)【出願日】2021-06-01
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-12-17
(71)【出願人】
【識別番号】000005979
【氏名又は名称】三菱商事株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100103263
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 康
(74)【代理人】
【識別番号】100118876
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 順生
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】島田 貴博
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】回収対象物の回収サービスの利用者および協賛者に利益を供与することで回収対象物の回収を促進することができる情報処理システム、回収装置および情報処理方法を提供する。
【解決手段】情報処理システムは、回収対象物を収容可能な回収装置と、回収対象物の回収サービスの提供者の第1情報処理装置と、回収サービスの協賛者の第2情報処理装置とを備える。第1情報処理装置は、回収対象物の回収受付のための受付コードを生成して第2情報処理装置に送信し、また、回収装置によってユーザの端末装置から読み取られた受付コードを回収装置から受信して第2情報処理装置に送信する構成である。第2情報処理装置は、生成された受付コードを受信して端末装置に送信し、また、読み取られた受付コードを受信して当該受付コードに対応するユーザへの特典情報を生成して端末装置に送信する構成である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回収対象物を収容可能な回収装置と、
前記回収装置を用いた前記回収対象物の回収サービスの提供者の第1情報処理装置と、
前記回収サービスの協賛者の第2情報処理装置と、を備え、
前記第1情報処理装置は、
前記回収対象物の回収受付のための受付コードを生成する受付コード生成部と、
前記生成された受付コードを前記第2情報処理装置に送信する第1送信部と、
前記回収装置によってユーザの端末装置から読み取られた前記受付コードを前記回収装置から受信する第1受信部と、
前記読み取られた受付コードを前記第2情報処理装置に送信する第2送信部と、を備え、
前記第2情報処理装置は、
前記生成された受付コードを前記第1情報処理装置から受信する第2受信部と、
前記生成された受付コードを前記端末装置に送信する第3送信部と、
前記読み取られた受付コードを前記第1情報処理装置から受信する第3受信部と、
前記読み取られた受付コードに対応するユーザへの特典情報を生成する特典情報生成部と、
前記生成された特典情報を前記対応するユーザの端末装置に送信する第4送信部と、を備える、情報処理システム。
【請求項2】
回収対象物を収容可能な回収装置と、
前記回収装置を用いた前記回収対象物の回収サービスの提供者の第1情報処理装置と、
前記回収サービスの協賛者の第2情報処理装置と、を備え、
前記第1情報処理装置は、
前記回収対象物の回収受付のための受付コードの生成方法を前記第2情報処理装置に送信する第5送信部と、
前記回収装置によってユーザの端末装置から読み取られた前記受付コードを前記回収装置から受信する第1受信部と、
前記読み取られた受付コードを前記第2情報処理装置に送信する第2送信部と、を備え、
前記第2情報処理装置は、
前記受付コードの生成方法を前記第1情報処理装置から受信する第4受信部と、
前記受信された生成方法に基づいて前記受付コードを生成する第2の受付コード生成部と、
前記生成された受付コードを前記端末装置に送信する第6送信部と、
前記読み取られた受付コードを前記第1情報処理装置から受信する第3受信部と、
前記読み取られた受付コードに対応するユーザへの特典情報を生成する特典情報生成部と、
前記生成された特典情報を前記対応するユーザの端末装置に送信する第4送信部と、を備える、情報処理システム。
【請求項3】
前記第2情報処理装置は、
前記生成された受付コードと当該受付コードが送信される端末装置との対応関係を示す対応情報を生成する対応情報生成部と、
前記生成された対応情報を記憶する記憶部と、を更に備え、
前記特典情報生成部は、前記記憶された対応情報に基づいて前記対応するユーザへの特典情報を生成する、請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記第2情報処理装置は、前記端末装置および前記第1情報処理装置に前記対応情報を送信しない、請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記生成された受付コードの送信は、前記第2情報処理装置が前記端末装置に提供するアプリケーションソフトウェアを通じたユーザからの要求に応じて行われる、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記協賛者は、商品およびサービスの少なくとも一方の提供に相関するアプリケーションソフトウェアをユーザに提供する事業者を含み、
前記特典情報は、前記商品およびサービスの少なくとも一方の提供を受けることに利用可能である、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記回収装置は、
前記生成された受付コードを前記端末装置から読み取る読み取り部と、
前記読み取られた受付コードを前記第1情報処理装置に送信する第7送信部と、
前記回収対象物の配送状況を管理するための配送コードが記載されたラベルであって前記回収対象物に貼付すべきラベルを印刷するラベル印刷部と、を更に備え、
前記第1情報処理装置の前記第2送信部は、前記配送コードを読み取ることで生成された配送コード情報が受信された場合に、前記読み取られた受付コードを前記第2情報処理装置に送信する、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記配送コード情報は、前記回収対象物の配送者の端末装置が前記回収対象物に貼付された前記ラベルから前記配送コードを読み取ることで生成され、
前記第1情報処理装置の前記第2送信部は、前記配送者の端末装置から前記配送コード情報が受信された場合に、前記読み取られた受付コードを前記第2情報処理装置に送信する、請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記回収装置は、前記回収対象物を収容する手順を表示部に表示する表示処理部を更に備え、
前記表示処理部は、前記協賛者を示すロゴマークを選択可能な選択画面を表示し、前記選択画面で前記ロゴマークが選択されたときに、前記受付コードを読み取る読み取り画面を表示する、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項10】
回収対象物を収容可能な収容部と、
前記回収対象物の回収と引き換えにユーザに特典情報を付与する前記回収対象物の回収サービスの協賛者を示すロゴマークを表示部に選択可能に表示し、前記ロゴマークが選択されたときに前記回収対象物の回収受付のための受付コードを読み取る読み取り画面を前記表示部に表示する表示処理部と、
前記読み取り画面を介してユーザの端末装置から前記受付コードを読み取る受付コード読み取り部と、
前記読み取られた受付コードを前記回収サービスの提供者の情報処理装置に送信する受付コード送信部と、を備える、回収装置。
【請求項11】
回収装置を用いた回収対象物の回収サービスの提供者の第1情報処理装置が、前記回収対象物の回収受付のための受付コードを生成する工程と、
前記第1情報処理装置が、前記生成された受付コードを前記回収サービスの協賛者の第2情報処理装置に送信する工程と、
前記第2情報処理装置が、前記生成された受付コードを受信する工程と、
前記第2情報処理装置が、前記生成された受付コードをユーザの端末装置に送信する工程と、
前記回収装置が、前記生成された受付コードを前記端末装置から読み取って前記第1情報処理装置に送信する工程と、
前記第1情報処理装置が、前記端末装置から読み取られた受付コードを前記回収装置から受信して前記第2情報処理装置に送信する工程と、
前記第2情報処理装置が、前記読み取られた受付コードに対応するユーザへの特典情報を生成する工程と、
前記第2情報処理装置が、前記生成された特典情報を前記対応するユーザの端末装置に送信する工程と、を備える、情報処理方法。
【請求項12】
回収装置を用いた回収対象物の回収サービスの提供者の第1情報処理装置が、前記回収対象物の回収受付のための受付コードの生成方法を前記回収サービスの協賛者の第2情報処理装置に送信する工程と、
前記第2情報処理装置が、前記受付コードの生成方法を受信する工程と、
前記第2情報処理装置が、前記受信された生成方法に基づいて前記受付コードを生成する工程と、
前記第2情報処理装置が、前記生成された受付コードをユーザの端末装置に送信する工程と、
前記回収装置が、前記生成された受付コードを前記端末装置から読み取って前記第1情報処理装置に送信する工程と、
前記第1情報処理装置が、前記端末装置から読み取られた受付コードを前記回収装置から受信して前記第2情報処理装置に送信する工程と、
前記第2情報処理装置が、前記読み取られた受付コードに対応するユーザへの特典情報を生成する工程と、
前記第2情報処理装置が、前記生成された特典情報を前記対応するユーザの端末装置に送信する工程と、を備える、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、回収装置および情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
廃棄物を削減して環境保護に寄与するため、衣料品の販売店に自店で販売された衣服の古着の回収ボックスを設置し、回収ボックスで回収された古着をリサイクルに利用することが行われている。しかしながら、現状では、回収ボックスの利用者は環境保護への意識が高い一部の購入者に限られ、また、回収ボックスを設置できる店舗を持つ事業者しか古着の回収に協力することができない。このため、古着等の回収対象物の回収を促進することが困難となっている。
【0003】
なお、特許文献1では、コンビニエンスストア等の店舗に設置された返品ボックスに、電子商取引で購入した商品を返品するシステムが開示されている。しかしながら、特許文献1では、商品の返品を簡便化する技術を開示しているが、リサイクルに用いられる回収対象物の回収サービスの利用者および協賛者に利益を供与することで回収対象物の回収を促進する技術については開示していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-197287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、回収対象物の回収サービスの利用者および協賛者に利益を供与することで回収対象物の回収を促進することができる情報処理システム、回収装置および情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理システムは、
回収対象物を収容可能な回収装置と、
前記回収装置を用いた前記回収対象物の回収サービスの提供者の第1情報処理装置と、
前記回収サービスの協賛者の第2情報処理装置と、を備え、
前記第1情報処理装置は、
前記回収対象物の回収受付のための受付コードを生成する受付コード生成部と、
前記生成された受付コードを前記第2情報処理装置に送信する第1送信部と、
前記回収装置によってユーザの端末装置から読み取られた前記受付コードを前記回収装置から受信する第1受信部と、
前記読み取られた受付コードを前記第2情報処理装置に送信する第2送信部と、を備え、
前記第2情報処理装置は、
前記生成された受付コードを受信する第2受信部と、
前記生成された受付コードを前記端末装置に送信する第3送信部と、
前記読み取られた受付コードを前記第2送信部から受信する第3受信部と、
前記読み取られた受付コードに対応するユーザへの特典情報を生成する特典情報生成部と、
前記生成された特典情報を前記対応するユーザの端末装置に送信する第4送信部と、を備える。
【0007】
本発明の一態様に係る情報処理システムは、
回収対象物を収容可能な回収装置と、
前記回収装置を用いた前記回収対象物の回収サービスの提供者の第1情報処理装置と、
前記回収サービスの協賛者の第2情報処理装置と、を備え、
前記第1情報処理装置は、
前記回収対象物の回収受付のための受付コードの生成方法を前記第2情報処理装置に送信する第5送信部と、
前記回収装置によってユーザの端末装置から読み取られた前記受付コードを前記回収装置から受信する第1受信部と、
前記読み取られた受付コードを前記第2情報処理装置に送信する第2送信部と、を備え、
前記第2情報処理装置は、
前記受付コードの生成方法を前記第1情報処理装置から受信する第4受信部と、
前記受信された生成方法に基づいて前記受付コードを生成する第2の受付コード生成部と、
前記生成された受付コードを前記端末装置に送信する第6送信部と、
前記読み取られた受付コードを前記第1情報処理装置から受信する第3受信部と、
前記読み取られた受付コードに対応するユーザへの特典情報を生成する特典情報生成部と、
前記生成された特典情報を前記対応するユーザの端末装置に送信する第4送信部と、を備える、情報処理システム。
【0008】
前記情報処理システムにおいて、
前記第2情報処理装置は、
前記生成された受付コードと当該受付コードが送信される端末装置との対応関係を示す対応情報を生成する対応情報生成部と、
前記生成された対応情報を記憶する記憶部と、を更に備え、
前記特典情報生成部は、前記記憶された対応情報に基づいて前記対応するユーザへの特典情報を生成してもよい。
【0009】
前記情報処理システムにおいて、
前記第2情報処理装置は、前記端末装置および前記第1情報処理装置に前記対応情報を送信しなくてもよい。
【0010】
前記情報処理システムにおいて、
前記生成された受付コードの送信は、前記第2情報処理装置が前記端末装置に提供するアプリケーションソフトウェアを通じたユーザからの要求に応じて行われてもよい。
【0011】
前記情報処理システムにおいて、
前記協賛者は、商品およびサービスの少なくとも一方の提供に相関するアプリケーションソフトウェアをユーザに提供する事業者を含み、
前記特典情報は、前記商品およびサービスの少なくとも一方の提供を受けることに利用可能であってもよい。
【0012】
前記情報処理システムにおいて、
前記回収装置は、
前記生成された受付コードを前記端末装置から読み取る読み取り部と、
前記読み取られた受付コードを前記第1情報処理装置に送信する第7送信部と、
前記回収対象物の配送状況を管理するための配送コードが記載されたラベルであって前記回収対象物に貼付すべきラベルを印刷するラベル印刷部と、を更に備え、
前記第1情報処理装置の前記第2送信部は、前記回収対象物の配送者の端末装置が前記配送コードを読み取ることで生成された配送コード情報が前記配送者の端末装置から受信された場合に、前記読み取られた受付コードを前記第2情報処理装置に送信してもよい。
【0013】
前記情報処理システムにおいて、
前記回収装置は、前記回収対象物を収容する手順を表示部に表示する表示処理部を更に備え、
前記表示処理部は、前記協賛者を示すロゴマークを選択可能な選択画面を表示し、前記選択画面で前記ロゴマークが選択されたときに、前記受付コードを読み取る読み取り画面を表示してもよい。
【0014】
本発明の一態様に係る回収装置は、
回収対象物を収容可能な収容部と、
前記回収対象物の回収と引き換えにユーザに特典情報を付与する前記回収対象物の回収サービスの協賛者を示すロゴマークを表示部に選択可能に表示し、前記ロゴマークが選択されたときに前記回収対象物の回収受付のための受付コードを読み取る読み取り画面を前記表示部に表示する表示処理部と、
前記読み取り画面を介してユーザの端末装置から前記受付コードを読み取る受付コード読み取り部と、
前記読み取られた受付コードを前記回収サービスの提供者の情報処理装置に送信する受付コード送信部と、を備える。
【0015】
本発明の一態様に係る情報処理方法は、
回収装置を用いた回収対象物の回収サービスの提供者の第1情報処理装置が、前記回収対象物の回収受付のための受付コードを生成する工程と、
前記第1情報処理装置が、前記生成された受付コードを前記回収サービスの協賛者の第2情報処理装置に送信する工程と、
前記第2情報処理装置が、前記生成された受付コードを受信する工程と、
前記第2情報処理装置が、前記生成された受付コードをユーザの端末装置に送信する工程と、
前記回収装置が、前記生成された受付コードを前記端末装置から読み取って前記第1情報処理装置に送信する工程と、
前記第1情報処理装置が、前記端末装置から読み取られた受付コードを前記回収装置から受信して前記第2情報処理装置に送信する工程と、
前記第2情報処理装置が、前記読み取られた受付コードに対応するユーザへの特典情報を生成する工程と、
前記第2情報処理装置が、前記生成された特典情報を前記対応するユーザの端末装置に送信する工程と、を備える。
【0016】
本発明の一態様に係る情報処理方法は、
回収装置を用いた回収対象物の回収サービスの提供者の第1情報処理装置が、前記回収対象物の回収受付のための受付コードの生成方法を前記回収サービスの協賛者の第2情報処理装置に送信する工程と、
前記第2情報処理装置が、前記受付コードの生成方法を受信する工程と、
前記第2情報処理装置が、前記受信された生成方法に基づいて前記受付コードを生成する工程と、
前記第2情報処理装置が、前記生成された受付コードをユーザの端末装置に送信する工程と、
前記回収装置が、前記生成された受付コードを前記端末装置から読み取って前記第1情報処理装置に送信する工程と、
前記第1情報処理装置が、前記端末装置から読み取られた受付コードを前記回収装置から受信して前記第2情報処理装置に送信する工程と、
前記第2情報処理装置が、前記読み取られた受付コードに対応するユーザへの特典情報を生成する工程と、
前記第2情報処理装置が、前記生成された特典情報を前記対応するユーザの端末装置に送信する工程と、を備える、情報処理方法。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、回収対象物の回収サービスの利用者および協賛者に利益を供与することで回収対象物の回収を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】第1の実施形態に係る情報処理システムを利用した回収対象物の流れを示す図である。
図2】第1の実施形態に係る情報処理システムを示す図である。
図3】第1の実施形態に係る情報処理方法を示すタイムチャートである。
図4】第1の実施形態に係る情報処理方法において、対応情報を示す図である。
図5】第1の実施形態に係る情報処理方法において、回収装置の画面遷移を示す図である。
図6】第1の実施形態の第1の変形例に係る情報処理方法を示すタイムチャートである。
図7】第1の実施形態の第2の変形例に係る情報処理方法を示すタイムチャートである。
図8】第2の実施形態に係る情報処理システムを利用した回収対象物の流れを示す図である。
図9】第2の実施形態に係る情報処理システムを示す図である。
図10】第2の実施形態に係る情報処理方法を示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
【0020】
(第1の実施形態)
先ず、図1を参照して、第1の実施形態に係る情報処理システム1の概要について説明する。図1は、第1の実施形態に係る情報処理システムを利用した回収対象物の流れを示す図である。情報処理システム1は、回収対象物を収容可能な回収装置2を用いた回収対象物の回収を促進するためのシステムである。図1に示すように、情報処理システム1は、回収装置2と、回収装置2を用いた回収対象物の回収サービスの提供者の第1情報処理装置3と、回収サービスの協賛者の第2情報処理装置4とを有する。第1情報処理装置3および第2情報処理装置4は、例えば、サーバである。回収装置2は、インターネット等のネットワークN(図2参照)を通じて第1情報処理装置3と通信可能に接続される。第1情報処理装置3は、インターネット等のネットワークNを通じて第2情報処理装置4と通信可能に接続される。第2情報処理装置4は、インターネット等のネットワークNを通じてユーザの端末装置5と通信可能に接続される。
【0021】
協賛者は、商品およびサービスの少なくとも一方の提供に相関するアプリケーションソフトウェアをユーザに提供する事業者であれば具体的な態様は特に限定されない。例えば、協賛者は、店舗、百貨店、ブランド、EC(電子商取引)事業者、ECプラットフォームの運営者、その他、自社のサービスアプリケーションソフトウェアを有する事業者(不動産業・飲食業・金融業など)であってもよい。回収対象物は、例えば、古着である。古着は、協賛者が販売した衣服の古着であってもよく、または、協賛者が販売した衣服と無関係の古着であってもよい。回収対象物は、プラスチック製の玩具等の古着以外の物品であってもよい。回収装置2は、協賛者の店舗などの協賛者が提供する商品またはサービスに関連する施設に設置されていてもよく、または、コンビニエンスストアなどの協賛者が提供する商品またはサービスと無関係の施設に設置されていてもよい。協賛者が提供する商品またはサービスと無関係の施設に回収装置2を設置すれば、独自の店舗を持たずに電子商取引のみで商品を販売する協賛者も、回収サービスに協力し易くなる。ユーザは、回収対象物の回収サービスの利用者であり、また、協賛者から商品またはサービスの提供を受け得る顧客でもある。
【0022】
情報処理システム1は、回収対象物の回収サービスの利用者(すなわち、ユーザ)に特典情報という利益を供与し、協賛者に特典情報を用いた商品、サービスの購買者数の増加という利益を供与することで、回収対象物の回収を促進するように構成されている。
【0023】
具体的には、図1に示すように、第1情報処理装置3は、回収対象物Oの回収受付のための受付コードCを第2情報処理装置4に発行する(ステップS1)。なお、図1に示される例において、受付コードCは、QRコード(登録商標)であり、回収対象物Oは古着である。第2情報処理装置4は、第1情報処理装置3から発行された受付コードCを端末装置5に提供する(ステップS2)。このとき、第2情報処理装置4は、受付コードCが送信される端末装置5(すなわち、ユーザ)と受付コードCとを対応付ける。ユーザは、回収装置2の設置場所まで回収対象物を持ち込み、端末装置5に提供された受付コードCを回収装置2に読み取らせたうえで回収対象物Oを回収装置2に投入する(ステップS3)。回収装置2は、端末装置5から読み取られた受付コードCを第1情報処理装置3に送信する(ステップS4)。第1情報処理装置3は、回収装置2から送信された受付コードCを第2情報処理装置4に転送する(ステップS5)。第2情報処理装置4は、第1情報処理装置3から転送された受付コードCに対応付けられたユーザの端末装置5に特典情報を発行する(ステップS6)。回収装置2に投入された回収対象物Oは、配送者によってリサイクル事業者に配送されてリサイクルに用いられる(ステップS7)。リサイクルは、元の製品よりも付加価値の高い製品を生み出すアップサイクルであってもよい。配送者は、回収対象物をリサイクル事業者に配送する代わりに提供者に配送し、提供者は、回収対象物Oをその販売元の協賛者毎に仕分けたうえで配送者を介して対応する協賛者に配送してもよい。この場合、協賛者側で回収対象物Oをリサイクルに用いることができる。
【0024】
次に、図2を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1の詳細な構成について説明する。図2は、本実施形態に係る情報処理システム1を示す図である。図2に示すように、情報処理システム1の第1情報処理装置3は、制御部31と、第1送信部、第1受信部および第2送信部の一例である通信部32とを有する。この他にも、第1情報処理装置3は、第1情報処理装置3が受付コード、回収対象物の配送状況、および回収対象物の配送状況を管理するための配送コードなどを互いに対応付けて管理するためのデータベースを有していてもよい。
【0025】
制御部31は、受付コード生成部311を有する。受付コード生成部311は、回収装置2での回収対象物の回収受付に用いられる識別情報である受付コードを生成する。受付コードの具体的な態様は特に限定されず、例えば、文字列情報または文字列情報を所定の規則にしたがって変換した画像情報であってもよい。文字列情報は、協賛者毎および受付コード毎に異なる番号、文字および記号の少なくとも1つを含んでいてもよい。画像情報は、二次元コードまたは一次元コードであってもよい。二次元コードは、QRコードであってもよい。受付コード生成部311は、図1のQRコードに示すように、受付コードとして文字列情報を変換した画像情報を生成してもよいし、または、受付コードとして画像情報に変換される前の文字列情報を生成してもよい。
【0026】
制御部31は、受付コードの生成以外にも、受付コード、回収対象物の配送状況、配送コードの管理および回収装置2および第2情報処理装置4との間のデータの授受の制御などの各種の処理を行ってもよい。制御部31は、例えば、CPU(プロセッサ)、ROM、RAMなどのハードウェアで構成される。制御部31の一部をソフトウェアで構成してもよい。
【0027】
通信部32は、受付コード生成部311で生成された受付コードを第2情報処理装置4に送信する。また、通信部32は、回収装置2によってユーザの端末装置5から読み取られた受付コードを回収装置2から受信する。また、通信部32は、回収装置2によって読み取られた受付コードを第2情報処理装置4に送信する。通信部32は、例えば、無線または有線の通信モジュールで構成される。端末装置5は、例えばスマートフォンやタブレット端末等の携帯端末機で構成される。
【0028】
情報処理システム1の第2情報処理装置4は、制御部41と、第2受信部、第3送信部、第3受信部および第4送信部の一例である通信部42とを有する。制御部41は、特典情報生成部411を有する。
【0029】
通信部42は、受付コード生成部311によって生成された受付コードを第1情報処理装置3から受信する。また、通信部42は、例えば、協賛者が提供するアプリケーションソフトウェアを通じて、受付コード生成部311によって生成された受付コードを端末装置5に送信する。また、通信部42は、回収装置2によって読み取られた受付コードを第1情報処理装置3から受信する。
【0030】
なお、第1情報処理装置3の受付コード生成部311によって受付コードとして既述した文字列情報が生成された場合、制御部41は、第1情報処理装置3から受信した受付コードを文字列情報から画像情報へと変換する。文字列情報と画像情報との間の変換の規則としては、予め第1情報処理装置3と第2情報処理装置4と回収装置2との間で共通の規則が定められている。制御部41が受付コードを文字列情報から画像情報に変換する場合、通信部42は、画像情報に変換された受付コードを端末装置5に送信する。
【0031】
特典情報生成部411は、回収装置2によって読み取られた受付コードに対応するユーザへの特典情報を生成する。特典情報は、例えば、協賛者が提供する商品およびサービスの少なくとも一方に利用可能な情報である。特典情報は、協賛者が提供する商品およびサービスと無関係の商品およびサービスに利用可能な情報であってもよい。特典情報としては、例えば、電子クーポンや電子ポイントなどを挙げることができる。
【0032】
通信部42は、特典情報生成部411によって生成された特典情報を回収装置2によって読み取られた受付コードに対応する端末装置5に送信する。
【0033】
制御部41は、例えば、CPU(プロセッサ)、ROM、RAMなどのハードウェアで構成される。制御部41の一部をソフトウェアで構成してもよい。通信部42は、例えば、無線または有線の通信モジュールで構成される。
【0034】
より詳しくは、図2に示すように、第2情報処理装置4の制御部41は、対応情報生成部412を更に有する。また、第2情報処理装置4は、記憶部43を更に有する。
【0035】
対応情報生成部412は、受付コード生成部311によって生成された受付コードと当該受付コードが送信される端末装置5との対応関係を示す対応情報を生成する。記憶部43は、対応情報生成部412によって生成された対応情報を記憶する。
【0036】
特典情報生成部411は、記憶部43に記憶された対応情報に基づいて、対応するユーザへの特典情報を生成する。ユーザの個人情報の漏洩を防ぐため、第2情報処理装置4は、端末装置5および第1情報処理装置3に対応情報を送信しないことが好ましい。
【0037】
回収装置2は、収容部21と、読み取り部および受付コード読み取り部の一例である読み取り部22と、第7送信部および受付コード送信部の一例である通信部23と、ラベル印刷部24と、表示部25と、制御部26とを有する。制御部26は、表示処理部261を有する。
【0038】
収容部21は、内部に回収対象物を収容可能なスペースを有する箱状の構成部である。ユーザは、収容部21を開閉する扉27を開扉することで、収容部21内に回収対象物を投入可能である。
【0039】
読み取り部22は、第1情報処理装置3の受付コード生成部311で生成された受付コードを、端末装置5から読み取る。既述したように、端末装置5が保有する受付コードは、第2情報処理装置4から端末装置5に送信された受付コードである。読み取り部22は、例えば、端末装置5に表示された受付コードの画像を撮像するカメラ221と、カメラ221による撮像画像を取得する制御部26とで構成される。制御部26は、カメラ221による撮像画像を処理して文字列情報を認識する。制御部26は、例えば、CPU(プロセッサ)、ROM、RAMなどのハードウェアで構成される。制御部26の一部をソフトウェアで構成してもよい。
【0040】
通信部23は、読み取り部22で読み取られた受付コードを第1情報処理装置3に送信する。第1情報処理装置3に送信される受付コードは、画像情報であってもよいし、または文字列情報であってもよい。通信部32は、例えば、無線または有線の通信モジュールで構成される。
【0041】
ラベル印刷部24は、回収対象物の配送状況を管理するための配送コードが記載されたラベルであって回収対象物に貼付すべきラベルLを印刷する。ラベル印刷部24は、例えば、プリンタで構成される。図2に示すように、ラベルLは、例えば、回収対象物Oを梱包する箱Bに貼り付けられることで回収対象物Oに間接的に貼り付けされる。箱Bは、段ボール箱または紙箱であってもよい。箱Bは、回収装置2の設置場所に併設された棚に保管されていてもよい。なお、回収対象物Oを梱包する資材は、ラベルLを添付できる資材であれば箱以外であってもよく、例えば、袋状の資材であってもよい。
【0042】
第1情報処理装置3の通信部32は、配送コードを読み取ることで生成された配送コード情報が受信された場合に、読み取り部22(すなわち、回収装置2)で読み取られた受付コードを第2情報処理装置4に送信してもよい。これにより、回収装置2に回収対象物が投入されたことの確証が得られたうえで受付コードを第2情報処理装置4に送信することができるので、回収対象物を確実に回収することができる。
【0043】
配送コード情報の受信を契機として第1情報処理装置3から第2情報処理装置4に受付コードを送信するための具体的手法の一例として、読み取り部22は、回収対象物に貼付されたラベルLから配送コードを読み取って配送コード情報を生成する。通信部23は、読み取り部22によって生成された配送コード情報を第1情報処理装置3に送信する。第1情報処理装置3の通信部32は、回収装置2から配送コード情報が受信された場合に、読み取り部22で読み取られた受付コードを第2情報処理装置4に送信する。
【0044】
配送コード情報の受信を契機として第1情報処理装置3から第2情報処理装置4に受付コードを送信するための具体的手法の他の一例として、配送コード情報は、回収対象物の配送者の端末装置が回収対象物に貼付されたラベルから配送コードを読み取ることで生成される。第1情報処理装置3の通信部32は、配送者の端末装置から配送コード情報が受信された場合に、読み取り部22で読み取られた受付コードを第2情報処理装置4に送信する。
【0045】
表示処理部261は、回収対象物を収容する手順を表示部25に表示する。より詳しくは、表示処理部261は、回収対象物の回収と引き換えにユーザに特典情報を付与する協賛者を示すロゴマークを選択可能な選択画面を表示部25に表示する。表示処理部261は、選択画面でロゴマークが選択されたときに、受付コードを読み取る読み取り画面を表示部25に表示する。受付コードを表示した端末装置5が読み取り画面に翳されたときに、読み取り部22が受付コードを読み取る。そして、表示処理部261は、読み取り部22で受付コードが読み取られると、以降の回収対象物を収容する手順を表示部25に表示する。
【0046】
次に、以上のように構成された情報処理システム1を適用した情報処理方法について説明する。図3は、本実施形態に係る情報処理方法を示すタイムチャートである。
【0047】
先ず、第1情報処理装置3の受付コード生成部311は、回収対象物の回収受付のための受付コードを生成する(ステップS11)。受付コードを生成した後、第1情報処理装置3の通信部32は、生成された受付コードを第2情報処理装置4に送信する(ステップS12)。なお、受付コード生成部311は、店舗、百貨店およびブランドなどの事業者が協賛者として第1情報処理装置3および回収装置2に登録されたタイミング等の所定のタイミングで、当該協賛者に向けた所定数の異なる受付コードを生成してもよい。
【0048】
次いで、第2情報処理装置4の対応情報生成部412は、端末装置5に送信すべき受付コードと当該受付コードが送信される端末装置5(すなわち、ユーザ)との対応関係を示す対応情報を生成して記憶部43に記録する(ステップS13)。図4は、本実施形態に係る情報処理方法において、対応情報を示す図である。図4に示すように、対応情報は、例えば、受付コードと第2情報処理装置4に登録されたユーザのメールアドレス(登録アドレス)との対応関係を示す情報であってもよい。
【0049】
対応情報生成部412によって対応情報が生成されると、第2情報処理装置4の通信部42は、協賛者がユーザに提供するアプリケーションソフトウェアを通じて、端末装置5に、対応情報で対応付けられた受付コードを送信する(ステップS14)。この受付コードの送信は、例えば、アプリケーションソフトウェアをインストールしたすべての端末装置5への一斉配信である。この場合、ユーザは、受付コードの使用意思の有無によらず、アプリケーションソフトウェアを起動させると、アプリケーションソフトウェアで表示される所定の画面(例えば、回収対象物の回収キャンペーンの通知画面)上で、既に届いている受付コードを確認することができる。
【0050】
次いで、ユーザが回収装置2の設置場所まで回収対象物を持ち込み、端末装置5に表示させた受付コードを回収装置2に読み取らせる(ステップS15)。図5は、本実施形態に係る情報処理方法において、回収装置2の画面遷移例を示す図である。具体的には、図5に示すように、回収装置2の表示処理部261は、表示部25に、回収対象物の回収開始を選択可能なトップ画面SC1を表示する(ステップS151)。表示部25は、例えば、タッチパネルであってもよいし、または、非接触式の操作パネルであってもよい。トップ画面SC1で回収対象物の回収開始が選択されると、表示処理部261は、協賛者を示すロゴマークMを選択可能な選択画面SC2を表示部25に表示する(ステップS152)。図5に示される例において、ロゴマークMは、ブランドのロゴマークであるが、ブランド以外の協賛者のロゴマークであれば具体的な態様は限定されない。また、回収キャンペーン自体のロゴマークを表示させてもよい。選択画面SC2で任意のロゴマークMが選択されると、表示処理部261は、受付コードを読み取る読み取り画面SC3を表示部25に表示する(ステップS153)。なお、選択画面SC2でのロゴマークMの選択は任意であってもよく、この場合、表示処理部261は、ロゴマークMの選択以外のトリガに基づいて読み取り画面SC3を表示してもよい。受付コードを表示した端末装置5が読み取り画面SC3に翳されると、表示部25の近傍に設けられた読み取り部22が受付コードを読み取る。受付コードが読み取られると、表示処理部261は、以降の回収対象物の投入の手順を示す手順画面SC4を表示部25に表示する(ステップS154)。手順画面SC4は、例えば、(1)回収対象物を梱包した箱へのラベルの貼り付け、(2)回収装置2の扉27の開扉および回収対象物の投入、(3)扉27の閉扉などの手順を示す。
【0051】
読み取り部22によって受付コードが読み取られると、図3に示すように、回収装置2の通信部23は、読み取られた受付コードを第1情報処理装置3に送信する(ステップS16)。
【0052】
回収装置2から受付コードが送信されると、第1情報処理装置3の制御部31は、受付コードに対応する配送コードを生成する(ステップS17)。第1情報処理装置3の通信部32は、生成された配送コードを回収装置2に送信する(ステップS18)。
【0053】
第1情報処理装置3から配送コードが送信されると、回収装置2のラベル印刷部24は、配送コードが記載されたラベルを印刷する(ステップS19)。ユーザは、回収対象物を梱包した箱に印刷されたラベルを貼り付けて収容部21内に投入する。
【0054】
次いで、回収装置2に収容された回収対象物を配送する際に、配送者(例えば、配送センター)の端末装置がラベルに記載された配送コードを読み取って配送コード情報を生成する(ステップS20)。
【0055】
配送コード情報が生成されると、回収装置2の通信部23は、生成された配送コード情報を第1情報処理装置3に送信する(ステップS21)。
【0056】
回収装置2から配送コードが送信されると、第1情報処理装置3の通信部32は、回収装置2によって読み取られた受付コードを第2情報処理装置4に送信する(ステップS22)。
【0057】
回収装置2によって読み取られた受付コードが第1情報処理装置3から送信されると、第2情報処理装置4の特典情報生成部411は、当該受付コードと記憶部43に記憶された対応情報とを比較して、当該受付コードに対応する端末装置5を特定する。そして、特典情報生成部411は、特定された対応する端末装置5への特典情報を生成する(ステップS23)。第2情報処理装置4の通信部42は、生成された特典情報を対応する端末装置5に送信する(ステップS24)。
【0058】
以上述べたように、第1の実施形態によれば、提供者の第1情報処理装置3が、受付コードを生成して協賛者の第2情報処理装置4に送信し、第2情報処理装置4が、生成された受付コードを端末装置5に送信し、回収装置2が、生成された受付コードを端末装置5から読み取って第1情報処理装置3に送信することができる。そして、第1情報処理装置3が、端末装置5から読み取られた受付コードを第2情報処理装置4に送信し、第2情報処理装置4が、端末装置5から読み取られた受付コードに対応するユーザへの特典情報を生成して対応するユーザの端末装置に送信することができる。
【0059】
これにより、回収対象物の回収サービスの利用者であるユーザには、特典情報という利益を供与し、協賛者には、特典情報を用いた商品、サービスの購買者数の増加という利益を供与することができる。この結果、回収サービスへの協賛者の協賛を促して協賛者によるユーザへの特典情報の付与の機会を確保することができるので、回収対象物の回収を促進することができる。回収対象物の回収を促進することで、廃棄物を削減して環境保護に寄与することができる。また、自らの店舗を持たない事業者も、協賛者として回収対象物の回収サービスに協力することができるので、回収対象物の回収をさらに促進することができる。
【0060】
また、第2情報処理装置4が、対応情報に基づいて回収装置2によって読み取られた受付コードに対応付けられた端末装置5に特典情報を簡便かつ確実に付与することができる。
【0061】
第1の実施形態には、以下に示される複数の変形例を適用することができる。
【0062】
図6は、本実施形態の第1の変形例に係る情報処理方法を示すタイムチャートである。図3に示される例において、第2情報処理装置4は、ユーザの受付コードの使用の意思の有無によらずに端末装置5に受付コードを一斉配信する。これに対して、図6に示すように、第2情報処理装置4は、端末装置5が端末装置5に提供するアプリケーションソフトウェアを通じたユーザからの要求(ステップS31)に応じて、受付コードを端末装置5に送信してもよい。ユーザからの要求は、例えば、アプリケーションソフトウェア上の「受付コードを表示する」ボタンを押下する動作であってもよい。
【0063】
図7は、第1の実施形態の第2の変形例に係る情報処理方法を示すタイムチャートである。図7に示すように、第1情報処理装置3の受付コード生成部311は、アプリケーションソフトウェアを通じた端末装置5から第2情報処理装置4への受付コードの要求(すなわち、回収対象物の回収の予約)(ステップS41)があったことを第2情報処理装置4から通知され(ステップS42)、この通知を契機として、受付コードを生成してもよい。この場合、第2情報処理装置4は、第1情報処理装置3から生成された受付コードを受信すると、端末装置5からの受付コードの要求を待たずに端末装置5に受付コードを送信してよい。
【0064】
また、図5に示される例において、回収装置2の読み取り部22は、ロゴマークの選択画面SC2で任意のロゴマークが選択されて読み取り画面SC3が表示されると、選択されたロゴマークに対応する協賛者に限定されない全ての協賛者から提供された受付コードを読み取ることができる。しかしながら、このような構成に限定されず、例えば、読み取り部22は、第1情報処理装置3から受付コードと協賛者との対応関係を示す情報を予め取得したうえで、当該情報に基づいて、選択されたロゴマークに対応する協賛者からの受付コードのみを読み取ってもよい。この場合、回収装置2の表示処理部261は、選択されたロゴマークに対応しない協賛者からの受付コードについては読み取りエラーを通知するメッセージを表示してもよい。
【0065】
(第2の実施形態)
次に、第2情報処理装置4で受付コードを発行する第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態において、第1の実施形態と重複する説明は省略する。図8は、第2の実施形態に係る情報処理システム1を利用した回収対象物の流れを示す図である。第1の実施形態において、受付コードは第1情報処理装置3によって発行される。これに対して、図8に示すように、第2の実施形態において、第1情報処理装置3は受付コードを発行せず、代わりに、受付コードの生成方法(すなわち、生成ルール)を第2情報処理装置4に通知する(ステップS1)。受付コードの生成方法は、QRコード等の二次元コードや一次元コードの規格に準拠した方法であってもよい。第2情報処理装置4は、第1情報処理装置3から通知された生成方法にしたがって受付コードを生成して端末装置5に発行する(ステップS2)。このような第2の実施形態に係る情報処理システム1の具体的な構成は、図9に示すように、第2情報処理装置4の制御部41が受付コードを生成する受付コード生成部410を備えることで実現される。図10に示すように、受付コード生成部410は、第1情報処理装置3の通信部32(第5送信部)から受付コードの生成方法が送信され(ステップS51)、送信された生成方法が通信部42(第4受信部)で受信されると、受信された生成方法に基づいて受付コードを生成する(ステップS12)。生成方法に基づいて生成された受付コードは、通信部42(第6送信部)から端末装置5に送信される(ステップS14)。それ以降の工程は、第1の実施形態と同様である。
【0066】
第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、回収対象物の回収サービスの利用者であるユーザに特典情報という利益を供与し、協賛者に特典情報を用いた商品、サービスの購買者数の増加という利益を供与することで、回収対象物の回収を促進することができる。
【0067】
また、第1の実施形態で説明した変形例は、第2の実施形態に適用することも可能である。
【0068】
上述した実施形態は、あくまで一例であって、発明の範囲を限定するものではない。発明の要旨を逸脱しない限度において、上述した実施形態に対して種々の変更を行うことができる。変更された実施形態は、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0069】
1 情報処理システム
2 回収装置
3 第1情報処理装置
4 第2情報処理装置
5 端末装置
23 通信部
32 通信部
42 通信部
311 受付コード生成部
411 特典情報生成部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10