(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022184682
(43)【公開日】2022-12-13
(54)【発明の名称】車輪及びスクーター
(51)【国際特許分類】
B60B 27/02 20060101AFI20221206BHJP
B62K 11/10 20060101ALI20221206BHJP
【FI】
B60B27/02 E
B62K11/10
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021181192
(22)【出願日】2021-11-05
(31)【優先権主張番号】202110609102.3
(32)【優先日】2021-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】侯 勤領
【テーマコード(参考)】
3D011
【Fターム(参考)】
3D011AG01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】車輪及びスクーターを提供し、車輪の構造設定を簡素化し、車輪及びスクーターの外観のハイテク感を向上させる。
【解決手段】車輪1がフレーム21に組み立てて嵌合され、車輪1は、ベアリングブラケット11、ハブ12及び少なくとも1つのベアリングを含む。ベアリングの外輪がハブ12に固定的に接続されることにより、ハブ12がベアリングブラケット11とフレーム21との固定的な接続に基づいてフレーム21に対して回動できる。ベアリングの内輪がベアリングブラケット11に固定的に接続され、ベアリングブラケット11によってベアリング及びベアリング外周の他の構造に対する支持機能を実現する。車輪1がベアリングブラケットの内面1111に囲まれた中空領域14をさらに含むため、車輪1が中空14の外観効果を得、車輪構造を簡素化し、車輪1及び車輪1を用いたスクーターの外観効果とハイテク感を向上させる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレーム(21)に組み立てて嵌合されている車輪であって、前記車輪(1)は、ベアリングブラケット(11)、ハブ(12)及び少なくとも1つのベアリング(13)を含み、
前記ベアリング(13)は、外輪(131)と内輪(132)とを含み、前記外輪(131)が前記ハブ(12)に固定的に接続され、前記内輪(132)及び前記フレーム(21)がそれぞれ前記ベアリングブラケット(11)に固定的に接続され、前記ベアリングブラケット(11)が前記車輪(1)の回動中心に向かう内面(1111)を含み、前記車輪(1)は、前記内面(1111)に囲まれた中空領域(14)をさらに含む、
ことを特徴とする車輪。
【請求項2】
前記ベアリングブラケット(11)は、支持本体(111)と前記支持本体(111)に接続されている接続構造(112)とを含み、前記ベアリング(13)が前記支持本体(111)に嵌合され、前記フレーム(21)が前記接続構造(112)に嵌合されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の車輪。
【請求項3】
前記接続構造(112)の少なくとも一部が前記ハブ(12)から突出している、
ことを特徴とする請求項2に記載の車輪。
【請求項4】
前記ベアリングブラケット(11)は、前記支持本体(111)の対向する両側に設けられている2つの前記接続構造(112)を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の車輪。
【請求項5】
前記ベアリングブラケット(11)は、組み立てて嵌合されている2つのブラケット本体(113)を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の車輪。
【請求項6】
前記車輪(1)は、少なくとも2つの前記ベアリングを含み、前記ベアリングブラケット(11)が、前記車輪(1)の軸方向に沿って設けられた左側のエッジと右側のエッジとを含み、少なくとも1つの前記ベアリング(13)の内輪(132)が前記左側のエッジに嵌合され、少なくとも1つの前記ベアリング(13)の内輪(132)が前記右側のエッジに嵌合されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の車輪。
【請求項7】
前記ハブ(12)に固定的に接続され、前記ベアリング(13)の側面にシールして嵌合されている少なくとも1つのベアリングエンドカバー(15)をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の車輪。
【請求項8】
前記ベアリングエンドカバー(15)と前記ベアリング(13)との間に設けられ、前記ベアリングエンドカバー(15)及び前記ベアリング(13)の側面にシールして嵌合されているシール部材(16)をさらに含む、
ことを特徴とする請求項7に記載の車輪。
【請求項9】
前記中空領域(14)の前記車輪(1)の軸方向に垂直な断面は円形を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の車輪。
【請求項10】
スクーターであって、
ボード本体、フレーム(21)及び請求項1~9のいずれかに記載の車輪(1)を含み、前記ベアリングブラケット(11)が前記フレーム(21)に固定的に接続されている、
ことを特徴とするスクーター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車輪技術の分野に関し、特に車輪及びスクーターに関する。
【背景技術】
【0002】
スクーター、バランススクーター、自転車などの車両の車輪構造の形態は多様に設計されており、美観性とユーザー体験を向上させることができる。関連技術では、車輪構造は通常、タイヤ、ハブ、スポーク、及び中心軸を含み、様々な形態のスポークがハブに接続されて所望の外観効果を得る。しかしながら、関連技術における車輪はスポークなどの基本構造の制限により、構造が複雑でハイテク感が不足しているという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は、車輪及びスクーターを提供し、車輪の構造設定を簡素化し、車輪及びスクーターの外観のハイテク感を向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の第1様態によれば、フレームと組み立てて嵌合されている車輪を提出し、前記車輪は、ベアリングブラケット、ハブと少なくとも1つのベアリングを含み、
前記ベアリングは、外輪と内輪とを含み、前記外輪が前記ハブに固定的に接続され、前記内輪と前記フレームがそれぞれ前記ベアリングブラケットに固定的に接続され、前記ベアリングブラケットが前記車輪の回動中心に向かう内面を含み、前記車輪は、前記内面に囲まれた中空領域をさらに含む。
【0005】
選択的に、前記ベアリングブラケットは、支持本体と前記支持本体に接続されている接続構造とを含み、前記ベアリングが前記支持本体に嵌合され、前記フレームが前記接続構造に嵌合されている。
【0006】
選択的に、少なくとも一部の前記接続構造が前記ハブから突出している。
【0007】
選択的に、前記ベアリングブラケットは、2つの前記接続構造を含み、前記接続構造が前記支持本体の対向する両側に設けられている。
【0008】
選択的に、前記ベアリングブラケットは、少なくとも2つのブラケット本体を含み、前記少なくとも2つのブラケット本体が組み立てて嵌合されている。
【0009】
選択的に、前記車輪は、少なくとも2つの前記ベアリングを含み、前記ベアリングブラケットは、前記車輪の軸方向に沿って設けられた左側のエッジと右側のエッジとを含み、少なくとも1つの前記ベアリングの内輪が前記左側のエッジに嵌合され、少なくとも1つの前記ベアリングの内輪が前記右側のエッジに嵌合されている。
【0010】
選択的に、前記車輪は、少なくとも1つのベアリングエンドカバーをさらに含み、前記ベアリングエンドカバーが前記ハブに固定的に接続され、前記ベアリングエンドカバーが前記ベアリングの側面にシールして嵌合されている。
【0011】
選択的に、前記車輪は、シール部材をさらに含み、前記シール部材が前記ベアリングエンドカバーと前記ベアリングとの間に設けられ、前記シール部材が前記ベアリングエンドカバー及び前記ベアリングの側面にシールして嵌合されている。
【0012】
選択的に、前記中空領域の前記車輪の軸方向に垂直な断面は円形を含む。
【0013】
本開示の第2様態によれば、スクーターを提示し、前記スクーターは、ボード本体、フレーム及び第1様態に記載のいずれかの車輪を含み、前記ベアリングブラケットが前記フレームに固定的に接続されている。
【発明の効果】
【0014】
本開示の実施例によって提供される技術的解決策は、以下の有益な効果を含むことができる。
本開示の車輪は、ベアリングブラケット、ベアリング及びハブを含み、ベアリングの外輪がハブに固定的に接続されることで、ハブがベアリングブラケットとフレームとの固定的な接続に基づいてフレームに対して回動することができる。ベアリングの内輪がベアリングブラケットに固定的に接続されることで、ベアリングブラケットによりベアリング及びベアリング外周の他の構造に対する支持機能を実現する。車輪がベアリングブラケットの内面に囲まれた中空領域をさらに含むため、車輪に中空の外観効果が得られ、車輪構造を簡素化し、車輪及び上記車輪を用いたスクーターの外観効果とハイテク感を向上させる。
【0015】
なお、上記一般的な説明及び後文の詳細な説明は、単なる例示的及び解釈的であり、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
ここでの図面は、明細書に組み込まれて本明細書の一部として構成され、本開示に適合される実施例を示し、本開示の原理を説明するために明細書とともに使用される。
【
図1】本開示の例示的な一実施例における車輪がフレームに嵌合されている側面構造の概略図である。
【
図2】本開示の例示的な一実施例における車輪がフレームに嵌合されている立体構造の概略図である。
【
図3】本開示の例示的な一実施例における車輪がフレームに嵌合されている断面構造の概略図である。
【
図4】本開示の別の例示的な実施例における車輪がフレームに嵌合されている断面構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
ここで、例示的な実施例を詳細に説明し、その例を図面に示す。以下の説明が図面に関連する場合、別段の表現がない限り、異なる図面の同じ数字は同じまたは類似の要素を表す。以下の例示的な実施例に記載の実施例は、本開示と一致する全ての実施例を表すものではない。逆に、それらは、添付の特許請求の範囲に記載された、本開示のいくつかの態様に一致する装置及び方法の例にすぎない。
【0018】
スクーター、バランススクーター、自転車などの車両の車輪構造の形態は多様に設計されており、美観性とユーザー体験を向上させることができる。関連技術では、車輪構造は通常、タイヤ、ハブ、スポーク、及び中心軸を含み、様々な形態のスポークがハブに接続されて所望の外観効果を得る。しかしながら、関連技術における車輪はスポークなどの基本構造の制限により、構造が複雑でハイテク感が不足しているという問題がある。
【0019】
本開示は、フレームと組み立てて嵌合されている車輪を提出し、車輪は、ベアリングブラケット、ハブ及び少なくとも1つのベアリングを含む。ベアリングは、外輪と内輪とを含み、外輪がハブに固定的に接続され、内輪とフレームがそれぞれベアリングブラケットに固定的に接続されている。ベアリングブラケットが車輪の回動中心に向かう内面を含み、車輪は、内面に囲まれた中空領域をさらに含む。
【0020】
車輪がベアリングブラケット、ベアリング及びハブを含み、ベアリングの外輪がハブに固定的に接続されることにより、ハブが、ベアリングブラケットとフレームとの固定的な接続に基づいてフレームに対して回動することができる。ベアリングの内輪がベアリングブラケットに固定的に接続されて、ベアリングブラケットによってベアリング及びベアリング外周の他の構造に対して支持機能を実現する。車輪は、ベアリングブラケットの内面に囲まれた中空領域をさらに含むため、車輪が中空の外観効果を得、車輪構造を簡素化し、車輪の外観効果とハイテク感を向上させる。車輪構造が簡素化されるため、車輪の材料使用とコストを減少させ、二酸化炭素の排出を減少させる。
【0021】
上記実施例では、上記ベアリングは、1つ、2つまたは複数であってもよく、本開示はこれを限定しない。以下、車輪が2つのベアリングを含むことを例として、車輪構造について例示的に説明する。
【0022】
図1は、本開示の例示的な一実施例における車輪がフレームに嵌合されている側面構造の概略図である。
図2は、本開示の例示的な一実施例における車輪がフレームに嵌合されている立体構造の概略図である。
図3は、本開示の例示的な一実施例における車輪がフレームに嵌合されている断面構造の概略図である。
図1、
図2、及び
図3に示すように、
図2、
図3における鎖線は、車輪1の回動の中心軸を表す。車輪1はフレーム21に組み立てて嵌合され、車輪1は、ベアリングブラケット11、ハブ12及び2つのベアリング13を含む。各ベアリング13は、外輪131と内輪132とを含み、外輪131がハブ12に固定的に接続され、内輪132とフレーム21がそれぞれベアリングブラケット11に固定的に接続されている。ベアリングブラケット11が車輪1の回動中心に向かう内面1111を含み、車輪1は、内面1111に囲まれた中空領域14をさらに含む。
【0023】
いくつかの実施例では、中空領域14の車輪1の軸方向に垂直な断面は、円形、多角形または他の不規則な図形を含み、本開示は、これを限定しない。中空領域14の車輪1の軸方向に垂直な断面が円形である場合、車輪1の全体的な美観性とハイテク感を向上させることができる。
図1に示すように、車輪1の構造設定に影響を与えない上で良好な中空ホイールの外観効果を得るために、中空領域のフィーチャサイズD1の範囲は、車輪1の輪郭直径D2の3分の1以上で、車輪1の輪郭直径D2の3分の2以下であってもよい。または、車輪1の輪郭直径D2は、中空領域のフィーチャサイズD1の他の倍数であってもよく、本開示は、これを限定しない。
【0024】
ここで、中空領域のフィーチャサイズD1とは、中空領域の全体的な形状を反映できるフィーチャサイズを指してもよく、例えば、中空領域が円形である場合、中空領域のフィーチャサイズD1は円形の直径であってもよく、中空領域が矩形である場合、中空領域のフィーチャサイズD1は矩形の対角線の長さであってもよい。
【0025】
車輪1に2つのベアリング13が設けられることによって車輪1の全体的な構造強度と回動安定性を向上させる。ベアリングブラケット11がフレーム21に固定的に接続され、2つのベアリング13の外輪131がそれぞれハブ12に固定的に接続されることにより、ハブ12がフレーム21に対して回動できる。2つのベアリング13の内輪132がそれぞれベアリングブラケット11に固定的に接続されて、ベアリングブラケット11によってベアリング13及びベアリング13外周の他の構造に対する支持を実現し、車輪1の全体的な構造強度が確保される。車輪1がベアリングブラケット11の内面1111に囲まれた中空領域14をさらに含むため、車輪1が中空の外観効果を得、車輪1の構造を簡素化し、車輪1の外観効果とハイテク感を向上させる。
【0026】
なお、ベアリング13の内輪132は、ベアリングブラケット11に嵌められることができ、締まり嵌め、係合、ねじ込み接続、溶接などの方式で固定的な接続を実現することができる。ハブ12は、ベアリング13の外輪131に嵌められることができ、締まり嵌め、係合、ねじ込み接続、溶接などの方式で固定的な接続を実現することができる。
【0027】
いくつかの実施例では、ベアリングブラケット11は1つのブラケット本体113で形成された機構部材であってもよく、または、ベアリングブラケット11は2つまたは複数のブラケット本体113が組み立てて嵌合されることによって形成された構造アセンブリであってもよく、本開示はこれを限定しない。
【0028】
ベアリングブラケット11が1つのブラケット本体113である場合、
図2、及び
図3に示すように、ベアリングブラケット11は、支持本体111と、支持本体111に接続されている接続構造112と、を含むことができ、ベアリング13は支持本体111に嵌合され、フレーム21は接続構造112に嵌合されている。ここで、支持本体111とベアリング13との嵌合によって車輪1の構造に対する支持機能を実現し、接続構造112によってフレーム21との固定的な接続を実現し、支持本体111と接続構造112との組み立て及び使用中の構造及び機能の干渉を回避し、車輪1の信頼性を向上させる。
【0029】
ここで、接続構造112は、1つ、2つまたは複数であってもよく、本開示はこれを限定しない。いくつかの実施例では、
図2、及び
図3に示すように、ベアリングブラケット11は、2つの接続構造112を含むことができ、接続構造112が支持本体111の対向する両側に設けられている。支持本体111の両側に位置する接続構造112とフレーム21との固定的な接続によって車輪1とフレーム21との組み立てを実現することで、車輪1の使用の安定性を向上させる。
【0030】
ベアリングブラケット11が、2つまたは複数のブラケット本体113が組み立てて嵌合されることによって形成された構造アセンブリである場合、
図4に示すように、2つまたは複数のブラケット本体113が組み立てて嵌合されてベアリングブラケット11を形成し、2つまたは複数のブラケット本体113の構造の一部が組み立てられて支持本体111を形成し、少なくとも1つのブラケット本体113は接続構造112を含む。ベアリング13が複数のブラケット本体113に嵌合されている場合、複数のブラケット本体113を組み立てる時にベアリング13の位置を調整及び校正することを容易にし、ベアリング13の取り付け精度を向上させる。例えば、ベアリングブラケット11は、2つのブラケット本体113と2つのベアリング13とを含み、2つのブラケット本体113が組み立てて嵌合され、2つのブラケット本体113の内側の隣接する本体構造1112がスプライスされて支持本体111を形成し、各ブラケット本体113には1つのベアリング13が組み立てられ、各ブラケット本体113の本体構造1112の外側には接続構造112が設けられる。複数のブラケット本体113を組み立てる時に2つのベアリング13の位置を調整及び校正することができるため、ベアリング13の取り付け精度を向上させる。
【0031】
なお、支持本体111の車輪1の軸方向の幅は、ハブ12の車輪1の軸方向の幅と一致してもよく、ベアリングブラケット11の内面1111とは、支持本体111の内面1111を指してもよく、車輪1の中空領域14は、支持本体111の内面1111に囲まれることができることで、中空領域14の車輪1の軸方向の幅がハブ12の車輪1の軸方向の幅と一致するようにし、車輪1の全体的な美観性を向上させる。
【0032】
いくつかの実施例では、車輪1の軸方向において、接続構造112の少なくとも一部がハブ12から突出しており、フレーム21と接続構造112との組み立て及び嵌合を容易にし、フレーム21と車輪1との間の構造的干渉を回避する。
【0033】
なお、支持本体111と接続構造112は一体的に成形可能であり、接続構造112は、ねじ込み接続、係合、溶接などの方式で支持本体111に組み立てられることもでき、本開示はこれを限定しない。
【0034】
いくつかの実施例では、
図1~4に示すように、図面における鎖線は車輪1の回動の中心軸を表す。車輪1は少なくとも2つのベアリング13を含むことができ、ベアリングブラケット11は、車輪1の軸方向に沿って設けられた左側のエッジと右側のエッジとを含み、少なくとも1つのベアリング13の内輪132が左側のエッジに嵌合され、少なくとも1つのベアリング13の内輪132が右側のエッジに嵌合され、ベアリング13の設定数を増やし、ベアリング13の分布位置を最適化することにより、車輪1の回動安定性を向上させる。
【0035】
別の実施例では、車輪1は1つのベアリング13を含むこともでき、ベアリング13とベアリングブラケット11との車輪1の軸方向の幅が一致し、車輪1の構造とコストを簡素化する。
【0036】
なお、車輪1は、1つまたは複数のベアリング13を含むことができ、ベアリングブラケット11は、1つまたは複数のブラケット本体113を含むことができ、本開示はこれを限定しない。いくつかの実施例では、ベアリングブラケット11が1つのブラケット本体113を含む場合、車輪1は、1つまたは複数のベアリング13を含むことができる。別の実施例では、ベアリングブラケット11が複数のブラケット本体113を含む場合、車輪1は、1つまたは複数のベアリング13を含むことができる。さらに別の実施例では、車輪1のベアリング13の数はベアリングブラケット11のブラケット本体113の数と一致してもよく、ベアリング13は、ブラケット本体113とに1対1で嵌合されてもよく、複数のブラケット本体113を組み立てる時にベアリング13の位置を調整及び校正することを容易にし、ベアリング13の取り付け精度を向上させる。
【0037】
いくつかの実施例では、車輪1は、少なくとも1つのベアリングエンドカバー15をさらに含み、ベアリングエンドカバー15がハブ12に固定的に接続され、ベアリングエンドカバー15がベアリング13の側面にシール嵌合され、ベアリングエンドカバー15が、ハブ12に嵌合され、ベアリング13を位置規制及びシールすることができ、ベアリング13の防塵及び防水効果を向上させる。例えば、
図3、及び
図4に示すように、車輪1は、2つのベアリング13と1つのベアリングエンドカバー15とを含み、2つのベアリング13のうちの一方のベアリング13の側面は、ハブ12の構造によって位置規制及びシールされることができ、2つのベアリング13のうちの他方のベアリング13側面は、ベアリングエンドカバー15によって位置規制及びシールされることができ、車輪1の組み立てを簡素化し、ベアリング13の防塵及び防水効果を向上させる。
【0038】
上記実施例では、車輪1はシール部材16をさらに含むことができ、シール部材16がベアリングエンドカバー15とベアリング13との間に設けられ、シール部材16がベアリングエンドカバー15及びベアリング13側面にシールして嵌合されている。シール部材16によってベアリングエンドカバー15とベアリング13との間をシールすることにより、ベアリング13側面のシール効果を向上させる。
【0039】
いくつかの実施例では、車輪1は、タイヤ17をさらに含み、タイヤ17がハブ12の外側に組み立てられ、車輪1に衝撃吸収効果を得る。
【0040】
なお、ベアリングブラケット11とフレーム21との間、隣接する2つのブラケット本体113間、ベアリングエンドカバー15とハブ12との間は、ねじ込み接続、係合、溶接などの方式で固定的な接続を実現することができ、本開示はこれを限定しない。
【0041】
本開示は、スクーターをさらに提出し、スクーターは、ボード本体、フレーム21及び上記車輪1を含み、ベアリングブラケット11がフレーム21に固定的に接続されている。
【0042】
スクーターの使用中に、車輪1は、ベアリングブラケット11、ベアリング13及びハブ12を含み、ベアリング13の外輪131がハブ12に固定的に接続されることにより、ハブ12がベアリングブラケット11とフレーム21との固定的な接続に基づいてフレーム21に対して回動する。ベアリング13の内輪132がベアリングブラケット11に固定的に接続され、ベアリングブラケット11によってベアリング13及びベアリング13外周の他の構造に対する支持機能を実現する。車輪1がベアリングブラケット11の内面1111に囲まれた中空領域14をさらに含むため、車輪1が中空の外観効果を得、車輪1の構造を簡素化し、車輪1及び上記車輪1を用いたスクーターの外観効果とハイテク感を向上させる。
【0043】
当業者は、明細書を考慮してここで開示される技術案を実践した後、本開示の他の実施案を容易に想到することができる。本開示は、本発明のいかなる変形、用途または適宜な変化をカバーすることを意図し、これらの変形、用途または適宜な変化は、本開示の一般原理に従うとともに、本開示で開示されていない当分野の公知常識または慣用技術手段を含む。明細書および実施例は、単なる例示と見なされ、本開示の本当な範囲および主旨は、以下の特許請求の範囲によって示される。
【0044】
なお、本開示は、上記説明に記載され、図面に示されている厳密な構造に限定されず、その範囲から逸脱しない限り、様々な修正や変更を行うことができる。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲のみによって限定される。