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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022184725
(43)【公開日】2022-12-13
(54)【発明の名称】ナット付き金具及び足場
(51)【国際特許分類】
   F16B 37/04 20060101AFI20221206BHJP
   E04G 7/28 20060101ALI20221206BHJP
   F16B 5/00 20060101ALI20221206BHJP
   F16B 5/02 20060101ALI20221206BHJP
   F16B 43/00 20060101ALI20221206BHJP
【FI】
F16B37/04 J
E04G7/28 301A
F16B5/00 F
F16B5/02 U
F16B5/02 A
F16B43/00 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022047270
(22)【出願日】2022-03-23
(31)【優先権主張番号】P 2021091471
(32)【優先日】2021-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】393000445
【氏名又は名称】株式会社三共
(74)【代理人】
【識別番号】100142022
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 一晃
(74)【代理人】
【識別番号】100196623
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 計介
(72)【発明者】
【氏名】真田 孝範
【テーマコード(参考)】
3J001
3J034
【Fターム(参考)】
3J001FA02
3J001GA01
3J001GB01
3J001HA02
3J001JA04
3J001JA10
3J001KA05
3J001KA12
3J001KA13
3J001KA14
3J001KA26
3J001KB04
3J034AA07
3J034AA09
3J034BC10
3J034EA04
(57)【要約】
【課題】締結対象物に対して位置決めしやすく、且つ、締結作業の作業性がよいナット付き金具を提供する。
【解決手段】
ナット付き金具1は、内周面の少なくとも一部に雌ねじ21が形成された円筒状の被締結部2と、被締結部2の一部を収容可能な貫通孔3aを有する保持板3と、を有する。被締結部2は、貫通孔3a内に、中心線Pを中心として回転可能に配置された回転円筒部22と、回転円筒部22及び保持板3に対して軸線方向の一方に位置するとともに、被締結部2を前記軸線方向に見て、保持板3における貫通孔3aの周縁部の少なくとも一部が重なる回転頭部23と、回転円筒部22及び保持板3に対して軸線方向の他方に位置するとともに、被締結部2を前記軸線方向に見て、保持板3における貫通孔3aの周縁部と少なくとも一部が重なるフランジ部24と、を有する。回転円筒部22、回転頭部23及びフランジ部24は、一体に形成されている。
【選択図】 図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボルトの雄ねじに螺合される雌ねじを有するナット付き金具であって、
軸線に沿って延び、内周面の少なくとも一部に前記雌ねじが形成された円筒状の被締結部と、
前記被締結部の一部を収容可能な貫通孔を有する保持板と、
を有し、
前記被締結部は、
前記貫通孔内に、該貫通孔を貫通した状態で前記軸線を中心として回転可能に配置された回転円筒部と、
前記回転円筒部及び前記保持板に対して軸線方向の一方に位置するとともに、前記被締結部を前記軸線方向に見て、前記保持板における前記貫通孔の周縁部と少なくとも一部が重なる回転頭部と、
前記回転円筒部及び前記保持板に対して軸線方向の他方に位置するとともに、前記被締結部を前記軸線方向に見て、前記保持板における前記貫通孔の周縁部と少なくとも一部が重なるフランジ部と、
を有し、
前記回転円筒部、前記回転頭部及び前記フランジ部は、一体に形成されている、
ナット付き金具。
【請求項2】
請求項1に記載のナット付き金具において、
前記保持板は、軸線方向の他方に位置する面における前記貫通孔の周縁部に、前記保持板の厚み方向に窪んだ凹部を有するナット付き金具。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のナット付き金具において、
前記回転頭部は、前記被締結部を前記軸線方向に見て、多角形状の外形を有する、
ナット付き金具。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一つに記載のナット付き金具において、
前記保持板は、複数の前記貫通孔を有し、
前記被締結部は、前記複数の貫通孔に対してそれぞれ配置されている、ナット付き金具。
【請求項5】
請求項4に記載のナット付き金具において、
前記保持板は、
一方向に長い形状を有し、
前記複数の貫通孔は、前記保持板の長手方向に並んでいる、ナット付き金具。
【請求項6】
足場板と、
前記足場板を支持する足場板支持部材と、
雄ねじを有するボルトと、
請求項1から請求項5のいずれか一つに記載のナット付き金具と、を有し、
前記足場板は、前記ボルト及び前記ナット付き金具によって、前記足場板支持部材に固定されている、足場。
【請求項7】
請求項6に記載の足場において、
前記足場板は、
前記ナット付き金具と前記足場板支持部材との間に位置する状態において前記ボルトが前記ナット付き金具の被締結部に締結されることにより、前記ナット付き金具と前記足場板支持部材とによって挟み込まれる、足場。
【請求項8】
請求項7に記載の足場において、
前記足場板は、
厚み方向に貫通する取付穴を有し、
前記ボルトは、前記取付穴内に挿入された状態において、前記ナット付き金具の被締結部に締結される、足場。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナット付き金具及び足場に関する。
【背景技術】
【0002】
ナットが金具に保持されているナット付き金具が知られている。例えば、特許文献1には、金属板を折り曲げることによって形成されたクリップと、前記クリップに保持されるナットとを有するナット保持具が開示されている。前記ナット保持具の前記クリップには、前記ナットの形状・寸法に対応した多角形状貫通孔が形成されている。前記ナットは、ボルトの締め付けによって、前記多角形状貫通孔内に移動する。これにより、前記ナット保持具では、ボルトを締結する際にナットが傾斜したり、空回りしたりすることがない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-56811
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ナット及びボルトの締結では、ナット及びボルトの互いの軸線を合わせた状態で、ナット及びボルトを相対回転させる必要がある。特許文献1のナット保治具では、ナットを保持するクリップを締結対象物に取り付けることで、前記ナットを前記締結対象物に対して位置決めできる。すなわち、前記ナット保持具を用いることで、締結部材に対してナットを位置決めしやすい。
【0005】
しかしながら、前記特許文献1のナットは、前記クリップに固定されている。したがって、前記特許文献1のナット保持具を用いる場合、先に締結対象物に配置されたナットに対して、ボルトを回転させて締結作業を行う必要がある。この場合、前記締結対象物を挟んでボルトとは反対側に位置するナットの軸線に、前記ボルトの軸線を合わせる必要があり、締結作業の作業性がよくない。したがって、締結対象物に対して位置決めしやすく、且つ、締結作業の作業性がよいナット付き金具が求められている。
【0006】
本発明の目的は、締結対象物に対して位置決めしやすく、且つ、締結作業の作業性がよいナット付き金具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係るナット付き金具は、ボルトの雄ねじに螺合される雌ねじを有するナット付き金具である。前記ナット付き金具は、軸線に沿って延び、内周面の少なくとも一部に前記雌ねじが形成された円筒状の被締結部と、前記被締結部の一部を収容可能な貫通孔を有する保持板と、を有する。前記被締結部は、前記貫通孔内に、該貫通孔を貫通した状態で前記軸線を中心として回転可能に配置された回転円筒部と、前記回転円筒部及び前記保持板に対して軸線方向の一方に位置するとともに、前記被締結部を前記軸線方向に見て、前記保持板における前記貫通孔の周縁部と少なくとも一部が重なる回転頭部と、前記回転円筒部及び前記保持板に対して軸線方向の他方に位置するとともに、前記被締結部を前記軸線方向に見て、前記保持板における前記貫通孔の周縁部と少なくとも一部が重なるフランジ部と、を有する。前記回転円筒部、前記回転頭部及び前記フランジ部は、一体に形成されている(第1の構成)。
【0008】
上述の構成では、被締結部は、保持板によって、該被締結部の軸線を中心として回転可能に保持されている。したがって、締結対象物の取付穴を貫通したボルトに対して、前記被締結部を回転させることにより、締め付け作業を行うことができる。また、上述の構成では、保持板に保持されている被締結部は、その軸線を前記ボルトの軸線に一致させやすい。したがって、前記締結対象物の取付穴を貫通したボルトに対して容易に前記被締結部を位置決めできる。よって、締結作業時に作業性のよいナット付き金具を提供することができる。
【0009】
前記第1の構成のナット付き金具において、前記保持板は、軸線方向の他方に位置する面における前記貫通孔の周縁部に、前記保持板の厚み方向に窪んだ凹部を有する(第2の構成)。
【0010】
保持板の他方の面に形成された凹部内にフランジ部を位置付けることにより、前記保持板の前記他方の面からフランジ部が突出するのを防止できる。したがって、締結対象物上にナット付き金具を配置した際に、被締結部のフランジ部が前記締結対象物と干渉するのを防止できる。
【0011】
前記第1または第2の構成のナット付き金具において、前記回転頭部は、前記被締結部を前記軸線方向に見て、多角形状の外形を有する(第3の構成)。
【0012】
これにより、回転頭部締め付け工具などを用いて、回転頭部を容易に回転させることができる。したがって、ナット付き金具をボルトに対して容易に締結することができる。
【0013】
前記第1から第3のいずれ一つの構成のナット付き金具において、前記保持板は、複数の前記貫通孔を有し、前記被締結部は、前記複数の貫通孔に対してそれぞれ配置されている(第4の構成)。
【0014】
この構成により、複数の被締結部は、保持板によって保持される。これにより、例えば、前記保持板を複数の締結対象物に跨って配置して、前記複数の締結対象物をそれぞれ貫通する複数のボルトに対して複数の被締結部のそれぞれを締結することができる。よって、ナット付き金具によって、複数の締結対象物を重ねずに連結することができる。
【0015】
前記第4の構成のナット付き金具において、前記保持板は、一方向に長い形状を有し、前記複数の貫通孔は、前記保持板の長手方向に並んでいる(第5の構成)。
【0016】
この構成により、保持板は、複数の被締結部を一列に並んだ状態で保持することができる。これにより、例えば、ナット付き金具によって、一方向に並んでいる複数の締結対象物を並んだ状態で連結することができる。
【0017】
本発明の一実施形態に係る足場は、足場板と、前記足場板を支持する足場板支持部材と、雄ねじを有するボルトと、前記第1から第5のいずれか一つの構成のナット付き金具と、を有し、前記ボルト及び前記ナット付き金具によって、前記足場板が前記足場板支持部材に固定されている(第6の構成)。
【0018】
これにより、前記第1から第5のいずれか一つの構成のナット付き金具によって足場板が足場板支持部材に固定されている足場を提供することができる。
【0019】
前記第6の構成の足場において、前記足場板は、前記ナット付き金具と前記足場板支持部材との間に位置する状態において前記ボルトが前記ナット付き金具の被締結部に締結されることにより、前記ナット付き金具と前記足場板支持部材とによって挟み込まれる(第7の構成)。
【0020】
これにより、前記第1から第5のいずれか一つの構成のナット付き金具と足場板支持部材とによって、取付穴を有さない足場板を足場板支持部材に固定することができる。よって、ボルトの取付穴のピッチに関わらず、前記足場板を前記足場板支持部材に固定可能な足場を提供することができる。
【0021】
前記第7の構成の足場において、前記足場板は、厚み方向に貫通する取付穴を有し、前記ボルトは、前記取付穴内に挿入された状態において、前記ナット付き金具の被締結部に締結される(第8の構成)。
【0022】
これにより、前記第1から第5のいずれか一つの構成のナット付き金具に締結するボルトを足場板の取付穴に挿入するので、足場板支持部材に対する前記足場板の位置が定まる。よって、複数の足場板を足場板支持部材に容易に固定可能な足場を提供することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明のナット付き金具の被締結部は、該被締結部の軸線を中心として回転可能である。これにより、締結対象物を貫通するボルトに対して前記被締結部を回転させることにより、締め付け作業を行うことができる。また、前記被締結部は、保持板に保持されている。これにより、前記締結対象物を貫通するボルトに対して前記被締結部を容易に位置決めできる。よって、締結作業時に作業性のよいナット付き金具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1図1は、実施形態1に係るナット付き金具が用いられる吊り足場の斜視図である。
図2図2は、図1のII-II線断面図である。
図3図3は、ナット付き金具の斜視図である。
図4図4は、図3の一部を拡大して示すナット付き金具の分解斜視図である。
図5図5は、図3の一部を拡大して示すナット付き金具の分解斜視図である。
図6図6は、図3のVI-VI線断面図である。
図7図7は、実施形態1に係るナット付き金具を用いて複数の締結対象物を連結する方法を説明する図である。
図8図8は、その他の実施形態に係るナット付き金具の断面図である。
図9図9は、実施形態1に係るナット付き金具が用いられる他の吊り足場の斜視図である。
図10図10は、図9のX-X線断面図である。
図11図11は、図10における他の実施形態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。なお、図中の同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。また、各図中の構成部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各構成部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
【0026】
なお、以下の説明では、ナット付き金具1の被締結部2の中心軸Pと平行な方向を被締結部2の「軸線方向」、中心軸Pに直交する方向を被締結部2の「径方向」と称する。また、径方向において、中心軸Pに近づく方向を「径方向内方」、中心軸Pから離れる方向を「径方向外方」と称する。また、以下では、板状の足場板64の厚み方向を上下方向とする。ただし、この方向の定義により、本発明に係るナット付き金具1の使用時の向きを限定する意図はない。
【0027】
また、以下の説明において、“固定”、“接続”及び“取り付ける”等(以下、固定等)の表現は、部材同士が直接、固定等されている場合だけでなく、他の部材を介して固定等されている場合も含む。すなわち、以下の説明において、固定等の表現には、部材同士の直接的及び間接的な固定等の意味が含まれる。
【0028】
(実施形態1)
本実施形態に係るナット付き金具1は、ボルトの雄ねじに螺合される雌ねじを有するナット付き金具である。ナット付き金具1は、締結対象物に設けられたボルト取付穴を貫通するボルトの先端に締結される。以下では、前記締結対象物が、吊り足場60の足場板64である場合を例に、ナット付き金具1の構成について説明する。
【0029】
最初に、図1を参照して、本実施形態に係るナット付き金具1が用いられる一例である吊り足場60について簡単に説明する。吊り足場60は、構造物に対してワイヤなどを用いて吊り下げられることにより、前記構造物の下方に設置される足場である。図1は、ナット付き金具1が用いられる吊り足場60の一部を示す斜視図である。吊り足場60は、例えば、橋梁等の構造物の工事をする際などのように、地面に足場を設置するのが困難な作業環境で用いられる。
【0030】
図1に示すように、吊り足場60は、水平部材61と、足場板支持部材62と、枠部材63と、足場板64と、固定部65と、を有する。水平部材61、足場板支持部材62、枠部材63及び足場板64は、固定部65及び本実施形態に係るナット付き金具1を介して互いに接続されている。吊り足場60は、固定部65に接続された図示しないワイヤによって、構造物に対して吊り下げられる。
【0031】
水平部材61は、パイプ状の部材である。図1には、水平方向且つ互いに平行に延びる一対の水平部材61が示されている。足場板支持部材62は、一方向に長い形状の部材である。足場板支持部材62は、一対の水平部材61の間を水平方向且つ水平部材61と直交する方向に延びている。足場板支持部材62は、長手方向の両端部が一対の水平部材61にそれぞれ接続されている。枠部材63は、上下方向に延びるパイプ状の部材である。枠部材63は、水平部材61に接続されている。
【0032】
固定部65は、水平部材61及び枠部材63における長手方向の複数個所に取り付けられている。水平部材61、足場板支持部材62、及び枠部材63は、固定部65を介して、互いに接続されている。
【0033】
図2に示すように、足場板支持部材62は、下側が開口する断面形状が凹状の部材である。足場板支持部材62の上部には、厚み方向に貫通するボルト貫通孔62aが設けられている。ボルト貫通孔62a内には、ボルト頭部71が足場板支持部材62に接触するとともに、ボルト頭部71から上方に向かって延びるように、ボルト70が挿入されている。
【0034】
ボルト70は、足場板支持部材62に対してボルト70の軸線回りの回転及びボルト70の軸線方向の移動が規制された状態で、足場板支持部材62に固定されている。ボルト70は、ボルト軸部72に、ナット付き金具1の被締結部2の雌ねじ21と螺合する雄ねじ73を有する。
【0035】
本実施形態では、足場板支持部材62には、7つのボルト貫通孔62aが設けられている。7つのボルト貫通孔62a内には、ぞれぞれ、ボルト70が挿入されている。7つのボルト70は、足場板支持部材62に固定されている。
【0036】
図1に示すように、足場板64は、2つの足場板支持部材62に架け渡されている。図1では、2つの足場板支持部材62に、7つの足場板64が架け渡されている。7つの足場板64は、足場板支持部材62の長手方向に重ならずに並んでいる。7つの足場板64は、本実施形態に係るナット付き金具1によって互いに連結されている。足場板64は、吊り足場60における作業場の床面を構成する。すなわち、足場板64の上面は、作業者が作業を行う作業台及び作業者が移動する通路となる。
【0037】
図2に示すように、足場板64の下面は、足場板支持部材62に支持されている。足場板64は、足場板支持部材62に固定されたボルト70の位置に、厚み方向に貫通する取付穴64aを有する。ボルト70は、取付穴64aを貫通している。これにより、ボルト70の先端部は、足場板64の上面から上方に突出している。足場板64から突出しているボルト70に対してナット付き金具1が締結されることで、足場板64が足場板支持部材62に固定されている。
【0038】
(ナット付き金具の構成)
次に、ナット付き金具1について説明する。図3は、ナット付き金具1の構成を示す斜視図である。図4及び図5は、図3の一部を拡大して示すナット付き金具1の分解斜視図である。図6は、図2のVI-VI線断面図である。図4から図6に示すように、ナット付き金具1は、被締結部2と、保持板3とを有する。
【0039】
被締結部2は、軸線方向に貫通する被締結貫通孔2aを有する円筒状の部材である。被締結貫通孔2aは、内周面の少なくとも一部に雌ねじ21を有する。雌ねじ21に、ボルト70の雄ねじ73が螺合される。
【0040】
保持板3は、一方向に長い形状を有する金具である。保持板3は、厚み方向に貫通する貫通孔3aを有する。貫通孔3a内には被締結部2の一部が収容されている。保持板3は、貫通孔3aの周縁部を除いて、全体として均一の厚さを有する。保持板3は、被締結部2を回転可能に保持している。
【0041】
図3に示すように、本実施形態では、保持板3は、保持板3の長手方向に等間隔に一列に並んだ7つの貫通孔3aを有する。被締結部2は、7つの貫通孔3a内にそれぞれ1つずつ収容されている。すなわち、本実施形態では、ナット付き金具1は、7つの被締結部2を有する。7つの被締結部2の構成は同一である。よって、以下では、1つの被締結部2及びその被締結部2を回転可能に保持する保持板3の構成について詳細に説明する。なお、本実施形態における保持板3の貫通孔3aの数は一例である。ナット付き金具の保持板は、6以下、または、8以上の貫通孔を有していてもよい。
【0042】
図4から図6を参照して、被締結部2及び保持板3について詳細に説明する。図4から図6に示すように、被締結部2は、回転円筒部22と、回転頭部23と、フランジ部24とを有する。回転円筒部22、回転頭部23及びフランジ部24は、一体に形成されている。本実施形態では、被締結部2は、被締結貫通孔2aの内周面のうち回転頭部23が位置する部分に雌ねじ21を有する。
【0043】
回転円筒部22は、保持板3の貫通孔3aを貫通している。回転円筒部22は、貫通孔3aを貫通した状態で、中心軸Pを中心として回転可能である。すなわち、被締結部2は、保持板3に対して、中心軸Pを中心として回転可能である。
【0044】
回転頭部23は、回転円筒部22及び保持板3に対して軸線方向の一方に位置し、回転円筒部22の径方向外方に延びている。本実施形態では、回転頭部23は、軸線方向に見て六角形の外形を有する。回転頭部23は、軸線方向に見て保持板3の貫通孔3aの周縁部と重なっている。
【0045】
回転頭部23は、保持板3に対して、保持板3の厚み方向に突出している。前記厚み方向において、回転頭部23の突出先端側の面には、径方向外側に向かうにつれて軸線方向の長さが短くなるように面取りが設けられている。これにより、ナット付き金具1が足場板64の上面に配置された状態で、足場板64の上を移動する作業者が保持板3と回転頭部23との段差に躓くことを抑制することができる。なお、作業者が前記段差に躓くことを抑制するために、例えば、回転頭部全体の軸線方向の長さを短くしてもよい。
【0046】
フランジ部24は、回転円筒部22及び保持板3に対して軸線方向の他方に位置している。本実施形態では、フランジ部24は、回転円筒部22の前記他方の端部において周方向の全周から径方向外方に延びる円環状である。フランジ部24は、軸線方向に見て保持板3の貫通孔3aの周縁部と重なっている。
【0047】
このように、ナット付き金具1では、貫通孔3aの周縁部において、保持板3の厚み方向の一方には被締結部2の回転頭部23が位置するとともに、前記厚み方向の他方には被締結部2のフランジ部24が位置している。すなわち、保持板3は、貫通孔3aの周縁部において、被締結部2の回転頭部23及びフランジ部24によって挟み込まれている。これにより、保持板3は、被締結部2を、保持板3の貫通孔3aから抜け落ちることがなく、且つ、軸線方向が保持板3の厚み方向に一致するように、保持することができる。
【0048】
図5及び図6に示すように、保持板3は、フランジ部24が位置する軸線方向の他方の面における貫通孔3aの周縁部に、厚み方向に窪んだ凹部3bを有する。凹部3b内には、被締結部2のフランジ部24が収容されている。すなわち、保持板3は、フランジ部24が保持板3からその厚み方向に突出しないように、被締結部2を保持している。
【0049】
本実施形態では、保持板3は、複数の貫通孔3aを有する。複数の貫通孔3aは、保持板3を複数の足場板64上に配置した状態で、複数の足場板64から突出している複数のボルト70に対応する位置に位置している。複数の貫通孔3a内には、それぞれ被締結部2が収容されている。すなわち、保持板3は、複数の被締結部2を保持している。複数の被締結部2の軸線方向は、保持板3の厚み方向と一致している。したがって、図7に示すように、保持板3を、複数の足場板64の上面に対して平行に配置することで、各被締結部2の軸線方向を各ボルト70の軸線方向に一致させた状態で、複数のボルト70に対して複数の被締結部2を締結させることができる。
【0050】
複数のボルト70に締結された複数の被締結部2は、保持板3によって連結されている。よって、保持板3によって、複数のボルト70に保持されている複数の足場板64を、保持板3の長手方向に連結することができる。
【0051】
以上説明したように、本実施形態に係るナット付き金具1は、軸線に沿って延び、内周面の少なくとも一部に雌ねじ21が形成された円筒状の被締結部2と、被締結部2の一部を収容可能な貫通孔3aを有する保持板3と、を有する。被締結部2は、貫通孔3a内に、貫通孔3aを貫通した状態で前記軸線を中心として回転可能に配置された回転円筒部22と、回転円筒部22及び保持板3に対して軸線方向の一方に位置するとともに、被締結部2を前記軸線方向に見て、保持板3における貫通孔3aの周縁部の少なくとも一部が重なる回転頭部23と、回転円筒部22及び保持板3に対して軸線方向の他方に位置するとともに、被締結部2を前記軸線方向に見て、保持板3における貫通孔3aの周縁部と少なくとも一部が重なるフランジ部24と、を有する。回転円筒部22、回転頭部23及びフランジ部24は、一体に形成されている。
【0052】
この構成では、被締結部2は、保持板3によって、被締結部2の軸線を中心として回転可能に保持されている。したがって、足場板64の取付穴64aを貫通したボルト70に対して、被締結部2を回転させることにより、締め付け作業を行うことができる。また、保持板3に保持されている被締結部2は、その軸線をボルト70の軸線に一致させやすい。したがって、足場板64の取付穴64aを貫通したボルト70に対して容易に被締結部2を位置決めできる。よって、締結作業時に作業性のよいナット付き金具1を提供することができる。
【0053】
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
【0054】
前記実施形態では、被締結部2は、被締結貫通孔2aの内周面のうち回転頭部23が位置する部分に雌ねじ21を有する。しかしながら、被締結部は、被締結貫通孔の内周面のどの部分に雌ねじを有していてもよい。例えば、図8に示すように、被締結部102は、被締結貫通孔102aの内周面全体に雌ねじ121を有していてもよい。
【0055】
前記実施形態では、回転頭部23は、軸線方向に見て六角形状である。しかしながら、回転頭部は、中心軸Pを中心として被締結部を回転させる際に、作業者が直接的または間接的に把持することができる形状であればよい。例えば、回転頭部は、軸線方向に見て六角形以外の多角形状の外形を有してもよい。回転頭部は、外周面に径方向内方に窪む凹部を有する形状であってもよい。なお、回転頭部を軸線方向に見て六角形状にすることにより、回転頭部をレンチなどの締め付け工具などを用いて容易に回転させることができる。
【0056】
前記実施形態では、回転頭部23の突出先端側の面には、面取りが設けられている。しかしながら、回転頭部の突出先端側の面には、面取りが設けられていなくてもよい。
【0057】
前記実施形態では、フランジ部24は、回転円筒部22の軸線方向の他方の端部において周方向の全周から径方向外方に延びる円環状である。しかしながら、フランジ部は、回転円筒部の前記他方の端部において周方向の一部から径方向外方に延びていてもよい。フランジ部は、軸線方向に見て、周方向に分割されていてもよい。
【0058】
前記実施形態では、保持板3は一方向に長い形状を有する。しかしながら、保持板は、一方向及び他方向の長さが同等の矩形状、円形、多角形状等のように、締結対象物の表面に沿って配置可能な形状であれば、どのような形状であってもよい。保持板は、厚み方向に見て、L字状、U字状などに折れ曲がった形状であってもよい。
【0059】
前記実施形態では、保持板3は一方向に延びる板状である。しかしながら、保持板は、締結対象物の表面に沿った形状であればよく、例えば、厚み方向に曲がった形状であってもよい。
【0060】
前記実施形態では、保持板3は、全体が均等の厚さを有する。しかしながら、保持板は、厚さが異なる部分を有してもよい。
【0061】
前記実施形態では、保持板3は、他方の面のうち貫通孔3aの周縁部に、厚み方向に窪んだ凹部3bを有する。しかしながら、保持板は、前記他方の面に凹部を有さなくてもよい。
【0062】
前記実施形態では、保持板3は、複数の貫通孔3aを有する。しかしながら、保持板は、1つの貫通孔を有していてもよい。
【0063】
前記実施形態では、保持板3の複数の貫通孔3aは、保持板3の長手方向に一列に並んでいる。しかしながら、貫通孔は、一列に並んでいなくてもよい。
【0064】
前記実施形態では、保持板3の複数の貫通孔3aには、それぞれ被締結部が配置されている。しかしながら、保持板の複数の貫通孔の一部には、被締結部が配置されていなくてもよい。
【0065】
前記実施形態では、ナット付き金具1の被締結部2は、足場板支持部材62に固定されたボルト70に対して位置付けられる。しかしながら、被締結部は、足場板支持部材に固定されていないボルトに対して位置付けられてもよい。
【0066】
前記実施形態では、ナット付き金具1の複数の被締結部2は、足場板支持部材62に固定された複数のボルト70に対して位置付けられる。しかしながら、複数の被締結部は、それぞれ異なる部材に固定された複数のボルトに対して位置付けられてもよい。
【0067】
前記実施形態では、ナット付き金具1を用いる対象として吊り足場60を例に説明をしたが、ナット付き金具は、吊り足場以外に用いてもよい。すなわち、ナット付き金具は、足場板以外の部材を固定する場合に用いてもよい。ナット付き金具は、板状の部材を固定してもよいし、他の形状の部材を固定してもよい。
【0068】
前記実施形態では、ナット付き金具1が複数の被締結部2を有していて、複数の締結対象物が複数の被締結部を用いて連結される例について説明した。しかしながら、ナット付き金具は1つの被締結部を有していて、複数の締結対象物が1つの被締結部を用いて厚み方向に連結されていてもよい。
【0069】
前記実施形態では、吊り足場60の足場板64は、足場板64の取付穴64a内に挿入されたボルト70とナット付金具1とによって固定されている。しかしながら、図9に示すように、足場板は、足場板支持部材62に固定するためのボルトが貫通する取付穴を有していなくてもよい。図9は、吊り足場60の別実施形態である吊り足場200の概略構成を示す斜視図である。図10は、図9のX-X線断面を示す断面図である。
【0070】
図9及び図10に示すように、吊り足場200は、吊り足場60における足場板支持部材62、足場板64に代えて足場板支持部材210、足場板220を有する。
【0071】
足場板支持部材210は、足場板220を支持する部材である。足場板支持部材210は、一方向に長い形状を有する部材である。足場板支持部材210は、支持部211と、接触部212とを有する。支持部211及び接触部212は、それぞれ、一方向に長い形状を有する。接触部212は、支持部211上に固定されている。
【0072】
支持部211は、吊り足場60における足場板支持部材62と同じ構成を有する。支持部211は、長手方向に見て、開口部を有する凹形状の部材である。支持部211は、前記開口部が下方に向かって開口するように配置されている。支持部211において前記開口部と対向する上部は、接触部212が固定される固定面を有する。支持部211は、前記上部を厚み方向に貫通する支持部ボルト貫通孔211aを有する。支持部ボルト貫通孔211a内には、支持部211の上部の下方から上方に向かってボルト70が挿入されている。ボルト70のボルト頭部71は、支持部211の前記上部に溶接等によって固定されている。つまり、ボルト70は、ボルト軸部72が支持部211の固定面から上方に突出した状態で、支持部211に固定されている。
【0073】
図10に示すように、接触部212は、支持部211の長手方向(一方向)に延びる部材である。接触部212は、支持部211に沿うように支持部211の固定面に溶接等によって固定されている。
【0074】
接触部212は、前記長手方向に見て略中央部分が上方に突出した断面ハット状の部材である。接触部212は、載置面212dと、一対の規制面212aと、上端面212cとを有する。載置面212d、一対の規制面212a及び上端面212cは、一体に形成されている。
【0075】
載置面212dは、支持部211の固定面に沿って支持部211の長手方向に延びている。載置面212dは、支持部211の固定面に接している。載置面212dの長辺側端部は、支持部211の長辺側端部よりも外側にそれぞれ突出している。一対の規制面212aは、載置面212dから長手方向に沿って上方にそれぞれ延びている長方形状の部材である。上端面212cは、一対の規制面212aの上端同士を接続している長方形状の部材である。上端面212cは、上下方向に見て、支持部ボルト貫通孔211aと重なるように接触部ボルト貫通孔212bを有している。接触部ボルト貫通孔212bには、支持部211の固定面から上方に突出しているボルト軸部72が挿入されている。一対の規制面212aの間には、ボルト軸部72が位置している。ボルト軸部72の先端部は、上端面212cから上方に突出している。
【0076】
足場板220の構成は、取付穴を有していない点で、前記実施形態の吊り足場60における足場板64の構成とは異なる。足場板220は、平面視で、2つの足場板支持部材210の長手方向と交差する方向に延びるように配置されている。足場板220は、長手方向の両端部がそれぞれ足場板支持部材210に支持されている。つまり、足場板220は、2つの足場板支持部材210に架け渡されている。足場板220の端部は、足場板支持部材210における接触部212の載置面212dに載置されている。足場板220は、2つの足場板支持部材210がそれぞれ有する接触部212の規制面212aの間に位置している。したがって、足場板220は、2つの足場支持部材210の規制面212aによって、足場支持部材210に対する長手方向の位置が規制されている。
【0077】
接触部212の載置面212dに載置されている足場板220の厚み方向の高さは、接触部212の規制面212aの高さよりも大きく、足場板220の上面の厚み方向の位置は、ボルト70のボルト軸部72の先端部よりも低い。つまり、ボルト軸部72の先端部は、足場板220の上面よりも上方に突出している。これにより、足場板220は、ボルト70のボルト軸部72に締結されるナット付き金具1と足場板支持部材210の載置面212dとの間に位置する。また、足場板220は、ナット付き金具1に対してボルト70のボルト軸部72が締結されることにより、ナット付き金具1と足場板支持部材210の載置面212dとによって挟み込まれる。ナット付き金具1と足場板支持部材210の載置面212dとによって挟み込まれた足場板220は、ナット付き金具1に対するボルト70の締結力によって、厚み方向の高さが接触部212の高さと等しくなるまで弾性変形を生じる。これにより、足場板220は、ナット付き金具1に対するボルト70の締結力によって、足場板支持部材210に固定される。
【0078】
なお、吊り足場200では、ボルト70は、足場板支持部材210に固定されている。しかしながら、ボルト70は、足場板支持部材210に固定されていなくてもよい。例えば、吊り足場200において、足場板支持部材210が接触部212のみで構成されている場合、ボルト70は、接触部ボルト貫通孔212bの下方から上方に向かって挿入された状態で、ボルト頭部71が接触部ボルト貫通孔212bに固定されていてもよい。
【0079】
また、図10に示す例では、接触部212は、支持部211に固定されている。しかしながら、接触部212と支持部211は、一体に形成されていてもよい。例えば、支持部211が長手方向に見て略中央部分が上方に突出した断面ハット状に形成されていてもよい。
【0080】
また、図10に示す例では、足場板支持部材210は、接触部212を有する。しかしながら、足場板支持部材210は、接触部212を有していなくてもよい。足場板220は、ナット付き金具1と足場板支持部材210の支持部211とによって挟み込まれることにより、足場板支持部材210に固定されてもよい。
【0081】
また、図10に示す例では、ボルトが貫通する取付穴を有していない足場板220が足場板支持部材210の接触部212とナット付き金具1とによって挟み込まれて足場板支持部材210に固定されている。しかしながら、ボルトが貫通する取付穴を有している足場板にボルトを貫通させてナット付き金具1を締結することで接触部と支持部とから構成される足場板支持部材に前記足場板を固定してもよい。
【0082】
図11は、図10に示す例において、取付穴220aを有する足場板220を足場板支持部材210に固定する場合の足場板支持部分の断面図である。図11に示すように、支持部211は、平面視で載置面212dと重なる部分に、ボルト70が貫通する支持部ボルト貫通孔211bを有する。また、接触部212は、平面視で、支持部ボルト貫通孔211bと重なる部分にボルト70が貫通する接触部ボルト貫通孔212eを有する。支持部ボルト貫通孔211b及び接触部ボルト貫通孔212eには、下方から上方に向かってボルト70が挿入されている。支持部211には、ボルト頭部71が固定されている。
【0083】
足場板220は、長手方向の端部にボルトが貫通する取付穴220aを有する。足場板220の取付穴220aには、接触部ボルト貫通孔212eから突出しているボルト軸部72が挿入されている。足場板220は、ナット付き金具1に対してボルト70のボルト軸部72が締結されることにより、足場板支持部材210に固定される。
【産業上の利用可能性】
【0084】
本発明は、ボルトに対して締結されるナット付き金具に利用可能である。
【符号の説明】
【0085】
1 ナット付き金具
2、102 被締結部
2a、102a 被締結貫通孔
3 保持板
3a 貫通孔
3b 凹部
21、121 雌ねじ
22 回転円筒部
23 回転頭部
24 フランジ部
60、200 吊り足場
61 水平部材
62、210 足場板支持部材
62a ボルト貫通孔
63 枠部材
64、220 足場板
64a、220a 取付穴
65 固定部
70 ボルト
71 ボルト頭部
72 ボルト軸部
73 雄ねじ
211 支持部
211a、211b 支持部ボルト貫通孔
212 接触部
212a 規制面
212b、212e 接触部ボルト貫通孔
212c 上端面
212d 載置面
P 中心軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11