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特開2022-184738基板移送ロボットを真空チャンバ内で走行させるための走行ロボット
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022184738
(43)【公開日】2022-12-13
(54)【発明の名称】基板移送ロボットを真空チャンバ内で走行させるための走行ロボット
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/677 20060101AFI20221206BHJP
   B25J 9/06 20060101ALI20221206BHJP
【FI】
H01L21/68 A
B25J9/06 D
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022063415
(22)【出願日】2022-04-06
(31)【優先権主張番号】10-2021-0070273
(32)【優先日】2021-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】513217252
【氏名又は名称】株式会社ティーロボティクス
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李壽鍾
(72)【発明者】
【氏名】金明辰
(72)【発明者】
【氏名】李昌成
(72)【発明者】
【氏名】白承ヨン
(72)【発明者】
【氏名】池昌絃
(72)【発明者】
【氏名】咸相輝
(72)【発明者】
【氏名】許文紀
(72)【発明者】
【氏名】朴宰ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】李太韓
【テーマコード(参考)】
3C707
5F131
【Fターム(参考)】
3C707AS01
3C707AS24
3C707BS15
3C707BS26
3C707CT04
3C707HS27
3C707NS12
5F131AA02
5F131BA01
5F131BB04
5F131BB23
5F131CA35
5F131CA37
5F131DB02
5F131DB52
5F131DB76
5F131DB82
5F131HA21
5F131JA12
(57)【要約】      (修正有)
【課題】基板移送ロボットを真空チャンバ内で走行させるための走行ロボットを提供する。
【解決手段】走行ロボット1000は、真空チャンバの内部を密閉する筐体の外側の下部領域に位置し、上端が筐体の下部領域に形成された真空チャンバの貫通孔に封止されるように結合され、中空が形成された昇降駆動軸を真空チャンバの貫通孔で上下運動させる昇降部100、走行アームプラットフォーム210、走行リンクアーム230、240、260、270、基板移送のための基板移送ロボット2000に中空を有する回転駆動軸281が封止されるように結合される回転駆動モータが第2中央領域に形成された移送ロボットの結合部280を含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板移送ロボットを真空チャンバ内で走行させるための走行ロボットにおいて、
真空チャンバの内部を密閉する筐体の外側の下部領域に位置し、上端が前記筐体の下部領域に形成された真空チャンバの貫通孔に封止されるように結合され、中空が形成された昇降駆動軸を前記真空チャンバの貫通孔で上下運動させる昇降部;
第1中央領域に前記昇降駆動軸の中空に対応する第1_1貫通孔が形成された第1_1係止部材により第1_1上部空間と第1_1下部空間とに区分され、前記第1_1上部空間が第1_1カバーにより封止された第1_1結合孔、一方の第1先端領域に第1_2貫通孔が形成された第1_2係止部材により第1_2上部空間と第1_2下部空間とに区分され、前記第1_2下部空間が第1_2カバーにより封止された第1_2結合孔、及び他方の第1先端領域に第1_3貫通孔が形成された第1_3係止部材により第1_3上部空間と第1_3下部空間とに区分され、前記第1_3下部空間が第1_3カバーにより封止された第1_3結合孔が形成され、前記第1_1下部空間に引き入れられた前記昇降駆動軸が前記第1_1係止部材に固定結合された走行アームプラットフォーム;
密閉された内部空間に、第1走行駆動モータと、前記第1走行駆動モータに連動して回転速度を1/2に減速する第1減速機とが設けられ、前記第1減速機に連動する中空が形成された第1_1駆動軸と、前記第1_1駆動軸に連動する第1_1出力軸とが一方の第1_1先端領域に封止されるように設けられ、前記第1走行駆動モータに連動する中空が形成された第1_2駆動軸と、前記第1_2駆動軸に連動する第1_2出力軸とが他方の第1_1先端領域に封止されるように設けられ、前記走行アームプラットフォームの前記第1_2上部空間に引き入れられ、前記第1_2係止部材に固定結合された第1_1連結部材に、前記第1_1出力軸が固定結合された第1_1走行リンクアーム:及び一方の第1_2先端領域が前記第1_1走行リンクアームの前記第1_2出力軸に固定結合された第1_2走行リンクアーム:を含む第1走行アーム部;
密閉された内部空間に、第2走行駆動モータと、前記第2走行駆動モータに連動して回転速度を1/2に減速する第2減速機とが設けられ、前記第2減速機に連動する中空が形成された第2_1駆動軸と、前記第2_1駆動軸に連動する第2_1出力軸とが一方の第2_1先端領域に封止されるように設けられ、前記第2走行駆動モータに連動する中空が形成された第2_2駆動軸と、前記第2_2駆動軸に連動する第2_2出力軸とが他方の第2_1先端領域に封止されるように設けられ、前記走行アームプラットフォームの前記第1_3上部空間に引き入れられ、前記第1_3係止部材に固定結合された第1_2連結部材に前記第2_1出力軸が固定結合された第2_1走行リンクアーム:及び一方の第2_2先端領域が前記第2_1走行リンクアームの前記第2_2出力軸に固定結合された第2_2走行リンクアーム:を含む第2走行アーム部;及び
一方の第2先端領域が前記第1_2走行リンクアームの他方の第1_2先端領域に回転可能に結合され、他方の第2先端領域が前記第2_2走行リンクアームの他方の第2_2先端領域に回転可能に結合され、基板移送のための基板移送ロボットに中空を有する回転駆動軸が封止されるように結合される回転駆動モータが第2中央領域に形成された移送ロボットの結合部;
を含むことを特徴とする走行ロボット。
【請求項2】
前記移送ロボットの結合部は、前記一方の第2先端領域乃至前記他方の第2先端領域のうちいずれか一つの先端領域で、外力に対応して前記第1_2走行リンクアームの前記他方の第1_2先端領域が回転可能に結合された位置乃至前記第2_2走行リンクアームの前記他方の第2_2先端領域が回転可能に結合された位置のうちいずれか一つの位置を前記移送ロボットの結合部内で変更するコンプライアンスをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の走行ロボット。
【請求項3】
前記コンプライアンスは、前記一方の第2先端領域乃至前記他方の第2先端領域のうちいずれか一つの先端領域の内部で、前記移送ロボットの結合部の長手方向に摺動して、前記第1_2走行リンクアームの前記他方の第1_2先端領域乃至前記第2_2走行リンクアームの前記他方の第2_2先端領域のうちいずれか一つに回転可能に結合される摺動部材と、前記一方の第2先端領域乃至前記他方の第2先端領域のうちいずれか一つの先端領域の内部の前記摺動部材の両側の摺動経路上にそれぞれ形成された弾性部材とを含むことを特徴とする、請求項2に記載の走行ロボット。
【請求項4】
前記走行アームプラットフォームは、前記第1_1上部空間と前記第1_2下部空間とを連結する第1配線孔と、前記第1_1上部空間と前記第1_3下部空間とを連結する第2配線孔とをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の走行ロボット。
【請求項5】
前記走行アームプラットフォームは、前記走行アームプラットフォームの本体の一側面にて前記第1_1上部空間をそれぞれ連結する第1_1配線孔及び第1_2配線孔、前記走行アームプラットフォームの本体の一側面にて前記第1_2下部空間を連結する第2_1配線孔、前記走行アームプラットフォームの本体の一側面にて前記第1_3下部空間を連結する第2_2配線孔、前記第1_1配線孔及び前記第2_1配線孔を前記走行アームプラットフォームの本体の一側面にて封止する第1封止カバー、及び、前記第1_2配線孔及び前記第2_2配線孔を前記走行アームプラットフォームの本体の一側面にて封止する第2封止カバーをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の走行ロボット。
【請求項6】
前記昇降部は、前記昇降駆動軸を上下運動させるだけでなく、前記昇降駆動軸を回転運動させる動作をさらに遂行することを特徴とする、請求項1に記載の走行ロボット。
【請求項7】
前記第1走行駆動モータの動作のための第1配線と、前記第2走行駆動モータの動作のための第2配線とをさらに含み、
前記第1配線は、前記昇降駆動軸と前記第1_1駆動軸とのそれぞれの中空を通じて、前記第1走行駆動モータに引き入れられるようにして、前記真空チャンバの内部空間から密閉されるようにし、
前記第2配線は、前記昇降駆動軸と前記第2_1駆動軸とのそれぞれの中空を通じて、前記第2走行駆動モータに引き入れられるようにして、前記真空チャンバの内部空間から密閉されるようにすることを特徴とする、請求項1に記載の走行ロボット。
【請求項8】
前記走行アームプラットフォームの長手方向の中心ラインと前記第1_1走行リンクアームの長手方向の中心ラインとが交差する位置を第1_1接点、前記走行アームプラットフォームの長手方向の中心ラインと前記第2_1走行リンクアームの長手方向の中心ラインとが交差する位置を第1_2接点、前記第1_1走行リンクアームの長手方向の中心ラインと前記第1_2走行リンクアームの長手方向の中心ラインとが交差する位置を第2_1接点、前記第2_1走行リンクアームの長手方向の中心ラインと前記第2_2走行リンクアームの長手方向の中心ラインとが交差する位置を第2_2接点、前記第1_2走行リンクアームの長手方向の中心ラインと前記移送ロボットの結合部の長手方向の中心ラインとが交差する位置を第3_1接点、前記第2_2走行リンクアームの長手方向の中心ラインと前記移送ロボットの結合部の長手方向の中心ラインとが交差する位置を第3_2接点とする場合、
前記第1_1接点と前記第1_2接点との間の距離と前記第3_1接点と前記第3_2接点との間の距離を同一にし、前記第1_1接点と前記第2_1接点との間の距離、前記第2_1接点と前記第3_1接点との間の距離、前記第1_2接点と前記第2_2接点との間の距離、及び前記第2_2接点と前記第3_2接点との間の距離を同一にして、
前記第1_1接点で前記走行アームプラットフォームと前記第1_1走行リンクアームとが成す角度と、前記第1_2接点で前記走行アームプラットフォームと前記第2_1走行リンクアームとが成す角度との絶対値を同一にし、前記第2_1接点で前記第1_1走行リンクアームと前記第1_2走行リンクアームとが成す角度と、前記第2_2接点で前記第2_1走行リンクアームと前記第2_2走行リンクアームとが成す角度との絶対値を同一にして、前記第3_1接点で前記第1_2走行リンクアームと前記移送ロボットの結合部とが成す角度と、前記第3_2接点で前記第2_2走行リンクアームと前記移送ロボットの結合部とが成す角度との絶対値を同一にしたことを特徴とする、請求項1に記載の走行ロボット。
【請求項9】
前記第1走行駆動モータと前記第2走行駆動モータとは、同一に動作し、回転方向が反対となるようにすることを特徴とする、請求項1に記載の走行ロボット。
【請求項10】
前記基板移送ロボットは、
第3中央領域に前記移送ロボットの結合部の前記回転駆動モータの前記回転駆動軸の中空に対応する第2_1貫通孔が形成された第2_1係止部材により第2_1上部空間と第2_1下部空間とに区分され、前記第2_1上部空間が第2_1カバーにより封止された第2_1結合孔、一方の第3先端領域に第2_2貫通孔が形成された第2_2係止部材により第2_2上部空間と第2_2下部空間とに区分され、前記第2_2下部空間が第2_2カバーにより封止された第2_2結合孔、及び他方の第3先端領域に第2_3貫通孔が形成された第2_3係止部材により第2_3上部空間と第2_3下部空間とに区分され、前記第2_3下部空間が第2_3カバーにより封止された第2_3結合孔が形成され、前方(前記前方は、前記真空チャンバに結合された工程チャンバに、基板を移送するために前記基板移送ロボットが位置した状態で、前記工程チャンバが位置する方向である)領域にリンク結合のための第1_1ブレードと第1_2ブレードとを含むリンク連結部材が固定結合され、前記第2_1下部空間に引き入れられた前記回転駆動モータの前記回転駆動軸が前記第2_1係止部材に固定結合された移送アームプラットフォーム;
密閉された内部空間に、第1移送駆動モータと、前記第1移送駆動モータに連動して回転速度を1/2に減速する第3減速機とが設けられ、前記第3減速機に連動する中空が形成された第3_1駆動軸と、前記第3_1駆動軸に連動する第3_1出力軸とが一方の第3_1先端領域に封止されるように設けられ、前記第1移送駆動モータに連動する中空が形成された第3_2駆動軸と、前記第3_2駆動軸に連動する第3_2出力軸とが他方の第3_1先端領域に封止されるように設けられ、前記移送アームプラットフォームの前記第2_2上部空間に引き入れられ、前記第2_2係止部材に固定結合された第2_1連結部材に前記第3_1出力軸が固定結合された第1_1移送リンクアーム:一方の第3_2先端領域が前記第1_1移送リンクアームの前記第3_2出力軸に第1固定結合軸を通じて固定結合された第1_2移送リンクアーム:第4中央領域が前記第1固定結合軸に回転可能に結合される第1共通リンクアーム:前記第1_1移送リンクアームに平行であり、一方の第3_4先端領域が前記移送アームプラットフォームの前記リンク連結部材の前記第1_1ブレードに回転可能に結合され、他方の第3_4先端領域が前記第1共通リンクアームの一方の第3_3先端領域に回転可能に結合される第1_1補助リンクアーム:前記第1_2移送リンクアームに平行であり、一方の第3_5先端領域が前記第1共通リンクアームの他方の第3_3先端領域に回転可能に結合される第1_2補助リンクアーム:前記第1共通リンクアームに平行であり、一方の第3_6先端領域が前記第1_2補助リンクアームの他方の第3_5先端領域に回転可能に結合され、他方の第3_6先端領域が前記第1_2移送リンクアームの他方の第3_2先端領域に回転可能に結合される第1_3補助リンクアーム:及び前記第1_3補助リンクアームの前記他方の第3_6先端領域に固定されて前記基板を支持する第1エンドエフェクタ:を含む第1移送アーム部;及び
密閉された内部空間に、第2移送駆動モータと、前記第2移送駆動モータに連動して回転速度を1/2に減速する第4減速機とが設けられ、前記第4減速機に連動する中空が形成された第4_1駆動軸と、前記第4_1駆動軸に連動する第4_1出力軸とが一方の第4_1先端領域に封止されるように設けられ、前記第2移送駆動モータに連動する中空が形成された第4_2駆動軸と、前記第4_2駆動軸に連動する第4_2出力軸とが他方の第4_1先端領域に封止されるように設けられ、前記移送アームプラットフォームの前記第2_3上部空間に引き入れられ、前記第2_3係止部材に固定結合された第2_2連結部材に前記第4_1出力軸が固定結合された第2_1移送リンクアーム:一方の第4_2先端領域が前記第2_1移送リンクアームの前記第4_2出力軸に第2固定結合軸を通じて固定結合された第2_2移送リンクアーム:第5中央領域が前記第2固定結合軸に回転可能に結合される第2共通リンクアーム:前記第2_1移送リンクアームに平行であり、一方の第4_4先端領域が前記移送アームプラットフォームの前記リンク連結部材の前記第1_2ブレードに回転可能に結合され、他方の第4_4先端領域が前記第2共通リンクアームの一方の第4_3先端領域に回転可能に結合される第2_1補助リンクアーム:前記第2_2移送リンクアームに平行であり、一方の第4_5先端領域が前記第2共通リンクアームの他方の第4_3先端領域に回転可能に結合される第2_2補助リンクアーム:前記第2共通リンクアームに平行であり、一方の第4_6先端領域が前記第2_2補助リンクアームの他方の第4_5先端領域に回転可能に結合され、他方の第4_6先端領域が前記第2_2移送リンクアームの他方の第4_2先端領域に回転可能に結合される第2_3補助リンクアーム:及び前記第2_3補助リンクアームの前記他方の第4_6先端領域に固定されて前記基板を支持する第2エンドエフェクタ:を含む第2移送アーム部;
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の走行ロボット。
【請求項11】
前記第1移送アーム部の前記第1_1移送リンクアームの前記他方の第3_1先端領域は、前記移送アームプラットフォームの前方領域に位置し、前記第2移送アーム部の前記第2_1移送リンクアームの前記他方の第4_1先端領域は、前記移送アームプラットフォームの後方領域に位置することを特徴とする、請求項10に記載の走行ロボット。
【請求項12】
前記第2固定結合軸の高さは、前記第1固定結合軸の高さよりも高くして、前記第1エンドエフェクタと前記第2エンドエフェクタとが同一経路上において互いに異なる高さに位置することを特徴とする、請求項10に記載の走行ロボット。
【請求項13】
前記第2共通リンクアームは、前記第2固定結合軸の高さに対応し、前記第2固定結合軸を引き入れる中空が形成された中空管を含み、前記中空管の下部領域に前記一方の第4_3先端領域を含む第2_1ブレードが固定結合され、前記中空管の上部領域に前記他方の第4_3先端領域を含む第2_2ブレードが固定結合され、前記中空管の中心軸を基準に前記一方の第4_3先端領域と前記他方の第4_3先端領域とが対称となるようにしたことを特徴とする、請求項10に記載の走行ロボット。
【請求項14】
前記移送アームプラットフォームは、前記第2_1上部空間と前記第2_2下部空間とを連結する第3配線孔と、前記第2_1上部空間と前記第2_3下部空間とを連結する第4配線孔とをさらに含むことを特徴とする、請求項10に記載の走行ロボット。
【請求項15】
前記移送アームプラットフォームは、前記移送アームプラットフォームの本体の一側面にて前記第2_1上部空間をそれぞれ連結する第3_1配線孔及び第3_2配線孔、前記移送アームプラットフォームの本体の一側面にて前記第2_2下部空間を連結する第4_1配線孔、前記移送アームプラットフォームの本体の一側面にて前記第2_3下部空間を連結する第4_2配線孔、前記第3_1配線孔及び前記第4_1配線孔を前記移送アームプラットフォームの本体の一側面にて封止する第3封止カバー、及び、前記第3_2配線孔及び前記第4_2配線孔を前記移送アームプラットフォームの本体の一側面にて封止する第4封止カバーをさらに含むことを特徴とする、請求項10に記載の走行ロボット。
【請求項16】
前記第1移送駆動モータの動作のための第3配線と、前記第2移送駆動モータの動作のための第4配線とをさらに含み、
前記第3配線は、前記昇降駆動軸、前記第1_1駆動軸、前記第1_2駆動軸、前記回転駆動軸、前記第3_1駆動軸のそれぞれの中空を通じて、前記第1移送駆動モータに引き入れられるようにして、前記真空チャンバの内部空間から密閉されるようにし、
前記第4配線は、前記昇降駆動軸、前記第2_1駆動軸、前記第2_2駆動軸、前記回転駆動軸、前記第4_1駆動軸のそれぞれの中空を通じて、前記第2移送駆動モータに引き入れられるようにして、前記真空チャンバの内部空間から密閉されるようにすることを特徴とする、請求項10に記載の走行ロボット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、走行ロボットに関し、より詳細には、基板処理装置内の真空チャンバで基板を移送する基板移送基板ロボットを真空チャンバ内で走行させるための走行ロボットに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、半導体素子用ウエハ、表示装置用ガラス基板、または薄膜型太陽電池用ガラス基板などのような基板は、基板上に様々な工程を遂行して製造される。この際、基板は、それぞれの工程に必要な最適の条件を提供する基板処理装置にローディングされて処理される。
【0003】
最近、生産性を向上させるために基板を一括に処理することができるクラスタ(cluster)型の基板処理装置が開発され、使用されている。
【0004】
クラスタ型の基板処理装置は、基板が格納されるロードロックチャンバ、基板を移送するための移送チャンバ、及びそれぞれの工程を遂行するための複数の工程チャンバを含む。
【0005】
そして、基板を移送する基板移送ロボットは、真空状態である移送チャンバに設けられ、ロードロックチャンバから移送チャンバへの基板移送、移送チャンバからロードロックチャンバへの基板移送、移送チャンバ間の基板移送、または工程チャンバへの引き入れ及び引き出しのための基板移送などを遂行することができる。
【0006】
最近では、基板の大型化に対応して基板処理能力を向上させるために、一つの工程チャンバにおいて二つの基板を処理することができる構造や、四つの工程チャンバが移送チャンバに等間隔で設けられた八角構造を、各工程チャンバが移送チャンバの基板移送経路上の両側に設けられた四角構造に変更するなどの研究が進行されている。
【0007】
特に、一つの工程チャンバにおいて二つの基板を配置する場合には、それぞれの基板の位置に応じたオフセットに対応し、四角構造においては、それぞれの各工程チャンバの設置位置に対応するために、基板移送ロボットの位置移動が必然的に伴う。
【0008】
そのために、移送チャンバ内にレールなどの移送経路を設けて、移送経路上で移送ロボットを走行させる方法などが提案されている。
【0009】
しかし、移送チャンバ内にレールなどの移送経路を設ける場合には、移送チャンバ内に移送経路を形成するための構造物を設けた後、構造物の上部に基板移送ロボットを設けなければならないため、基板移送ロボットの設置のための作業が困難なだけでなく、後に基板移送ロボットに対する維持補修のための作業においても困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】韓国公開特許公報第10-2019-0072373号
【特許文献2】韓国公開特許公報第10-2012-0024021号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上述した問題点を全て解決することをその目的とする。
【0012】
本発明は、基板移送ロボットを真空チャンバ内で走行させるための走行ロボットを提供することを他の目的とする。
【0013】
本発明は、真空チャンバ内に基板移送ロボットを走行させるための走行ロボットを容易に設けることを他の目的とする。
【0014】
本発明は、真空チャンバ内に設けられた基板移送ロボットを走行させるための走行ロボットに対する維持補修を容易にすることを他の目的とする。
【0015】
本発明は、真空チャンバの真空状態を維持して基板移送ロボットを走行させる走行ロボットを提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
前記のような本発明の目的を達成し、後述する本発明の特徴的な効果を実現するための、本発明の特徴的な構成は以下のとおりである。
【0017】
本発明の一実施例によると、基板移送ロボットを真空チャンバ内で走行させるための走行ロボットにおいて、真空チャンバの内部を密閉する筐体の外側の下部領域に位置し、上端が前記筐体の下部領域に形成された真空チャンバの貫通孔に封止されるように結合され、中空が形成された昇降駆動軸を前記真空チャンバの貫通孔で上下運動させる昇降部;第1中央領域に前記昇降駆動軸の中空に対応する第1_1貫通孔が形成された第1_1係止部材により第1_1上部空間と第1_1下部空間とに区分され、前記第1_1上部空間が第1_1カバーにより封止された第1_1結合孔、一方の第1先端領域に第1_2貫通孔が形成された第1_2係止部材により第1_2上部空間と第1_2下部空間とに区分され、前記第1_2下部空間が第1_2カバーにより封止された第1_2結合孔、及び他方の第1先端領域に第1_3貫通孔が形成された第1_3係止部材により第1_3上部空間と第1_3下部空間とに区分され、前記第1_3下部空間が第1_3カバーにより封止された第1_3結合孔が形成され、前記第1_1下部空間に引き入れられた前記昇降駆動軸が前記第1_1係止部材に固定結合された走行アームプラットフォーム;密閉された内部空間に、第1走行駆動モータと、前記第1走行駆動モータに連動して回転速度を1/2に減速する第1減速機とが設けられ、前記第1減速機に連動する中空が形成された第1_1駆動軸と、前記第1_1駆動軸に連動する第1_1出力軸とが一方の第1_1先端領域に封止されるように設けられ、前記第1走行駆動モータに連動する中空が形成された第1_2駆動軸と、前記第1_2駆動軸に連動する第1_2出力軸とが他方の第1_1先端領域に封止されるように設けられ、前記走行アームプラットフォームの前記第1_2上部空間に引き入れられ、前記第1_2係止部材に固定結合された第1_1連結部材に、前記第1_1出力軸が固定結合された第1_1走行リンクアーム:及び一方の第1_2先端領域が前記第1_1走行リンクアームの前記第1_2出力軸に固定結合された第1_2走行リンクアーム:を含む第1走行アーム部;密閉された内部空間に、第2走行駆動モータと、前記第2走行駆動モータに連動して回転速度を1/2に減速する第2減速機とが設けられ、前記第2減速機に連動する中空が形成された第2_1駆動軸と、前記第2_1駆動軸に連動する第2_1出力軸とが一方の第2_1先端領域に封止されるように設けられ、前記第2走行駆動モータに連動する中空が形成された第2_2駆動軸と、前記第2_2駆動軸に連動する第2_2出力軸とが他方の第2_1先端領域に封止されるように設けられ、前記走行アームプラットフォームの前記第1_3上部空間に引き入れられ、前記第1_3係止部材に固定結合された第1_2連結部材に前記第2_1出力軸が固定結合された第2_1走行リンクアーム:及び一方の第2_2先端領域が前記第2_1走行リンクアームの前記第2_2出力軸に固定結合された第2_2走行リンクアーム:を含む第2走行アーム部;及び一方の第2先端領域が前記第1_2走行リンクアームの他方の第1_2先端領域に回転可能に結合され、他方の第2先端領域が前記第2_2走行リンクアームの他方の第2_2先端領域に回転可能に結合され、基板移送のための基板移送ロボットに中空を有する回転駆動軸が封止されるように結合される回転駆動モータが第2中央領域に形成された移送ロボットの結合部;を含むことを特徴とする走行ロボットが提供される。
【0018】
前記移送ロボットの結合部は、前記一方の第2先端領域乃至前記他方の第2先端領域のうちいずれか一つの先端領域で、外力に対応して前記第1_2走行リンクアームの前記他方の第1_2先端領域が回転可能に結合された位置乃至前記第2_2走行リンクアームの前記他方の第2_2先端領域が回転可能に結合された位置のうちいずれか一つの位置を前記移送ロボットの結合部内で変更するコンプライアンスをさらに含むことができる。
【0019】
前記コンプライアンスは、前記一方の第2先端領域乃至前記他方の第2先端領域のうちいずれか一つの先端領域の内部で、前記移送ロボットの結合部の長手方向に摺動し、前記第1_2走行リンクアームの前記他方の第1_2先端領域乃至前記第2_2走行リンクアームの前記他方の第2_2先端領域のうちいずれか一つに回転可能に結合される摺動部材と、前記一方の第2先端領域乃至前記他方の第2先端領域のうちいずれか一つの先端領域の内部の前記摺動部材の両側の摺動経路上にそれぞれ形成された弾性部材とを含むことができる。
【0020】
前記走行アームプラットフォームは、前記第1_1上部空間と前記第1_2下部空間とを連結する第1配線孔と、前記第1_1上部空間と前記第1_3下部空間とを連結する第2配線孔とをさらに含むことができる。
【0021】
前記走行アームプラットフォームは、前記走行アームプラットフォームの本体の一側面にて前記第1_1上部空間をそれぞれ連結する第1_1配線孔及び第1_2配線孔、前記走行アームプラットフォームの本体の一側面にて前記第1_2下部空間を連結する第2_1配線孔、前記走行アームプラットフォームの本体の一側面にて前記第1_3下部空間を連結する第2_2配線孔、前記第1_1配線孔及び前記第2_1配線孔を前記走行アームプラットフォームの本体の一側面にて封止する第1封止カバー、及び、前記第1_2配線孔及び前記第2_2配線孔を前記走行アームプラットフォームの本体の一側面にて封止する第2封止カバーをさらに含むことができる。
【0022】
前記昇降部は、前記昇降駆動軸を上下運動させるだけでなく、前記昇降駆動軸を回転運動させる動作をさらに遂行することができる。
【0023】
前記走行ロボットは、前記第1走行駆動モータの動作のための第1配線と、前記第2走行駆動モータの動作のための第2配線とをさらに含み、前記第1配線は、前記昇降駆動軸と前記第1_1駆動軸とのそれぞれの中空を通じて、前記第1走行駆動モータに引き入れられるようにして、前記真空チャンバの内部空間から密閉されるようにし、前記第2配線は、前記昇降駆動軸と前記第2_1駆動軸とのそれぞれの中空を通じて、前記第2走行駆動モータに引き入れられるようにして、前記真空チャンバの内部空間から密閉されるようにすることができる。
【0024】
前記走行ロボットは、前記走行アームプラットフォームの長手方向の中心ラインと前記第1_1走行リンクアームの長手方向の中心ラインとが交差する位置を第1_1接点、前記走行アームプラットフォームの長手方向の中心ラインと前記第2_1走行リンクアームの長手方向の中心ラインとが交差する位置を第1_2接点、前記第1_1走行リンクアームの長手方向の中心ラインと前記第1_2走行リンクアームの長手方向の中心ラインとが交差する位置を第2_1接点、前記第2_1走行リンクアームの長手方向の中心ラインと前記第2_2走行リンクアームの長手方向の中心ラインとが交差する位置を第2_2接点、前記第1_2走行リンクアームの長手方向の中心ラインと前記移送ロボットの結合部の長手方向の中心ラインとが交差する位置を第3_1接点、前記第2_2走行リンクアームの長手方向の中心ラインと前記移送ロボットの結合部の長手方向の中心ラインとが交差する位置を第3_2接点とする場合、前記第1_1接点と前記第1_2接点との間の距離と前記第3_1接点と前記第3_2接点との間の距離を同一にし、前記第1_1接点と前記第2_1接点との間の距離、前記第2_1接点と前記第3_1接点との間の距離、前記第1_2接点と前記第2_2接点との間の距離、及び前記第2_2接点と前記第3_2接点との間の距離を同一にして、前記第1_1接点で前記走行アームプラットフォームと前記第1_1走行リンクアームとが成す角度と、前記第1_2接点で前記走行アームプラットフォームと前記第2_1走行リンクアームとが成す角度との絶対値を同一にし、前記第2_1接点で前記第1_1走行リンクアームと前記第1_2走行リンクアームとが成す角度と、前記第2_2接点で前記第2_1走行リンクアームと前記第2_2走行リンクアームとが成す角度との絶対値を同一にして、前記第3_1接点で前記第1_2走行リンクアームと前記移送ロボットの結合部とが成す角度と、前記第3_2接点で前記第2_2走行リンクアームと前記移送ロボットの結合部とが成す角度との絶対値を同一にすることができる。
【0025】
前記第1走行駆動モータと前記第2走行モータとは、同一に動作し、回転方向が反対となるようにすることができる。
【0026】
前記基板移送ロボットは、第3中央領域に前記移送ロボットの結合部の前記回転駆動モータの前記回転駆動軸の中空に対応する第2_1貫通孔が形成された第2_1係止部材により第2_1上部空間と第2_1下部空間とに区分され、前記第2_1上部空間が第2_1カバーにより封止された第2_1結合孔、一方の第3先端領域に第2_2貫通孔が形成された第2_2係止部材により第2_2上部空間と第2_2下部空間とに区分され、前記第2_2下部空間が第2_2カバーにより封止された第2_2結合孔、及び他方の第3先端領域に第2_3貫通孔が形成された第2_3係止部材により第2_3上部空間と第2_3下部空間とに区分され、前記第2_3下部空間が第2_3カバーにより封止された第2_3結合孔が形成され、前方(前記前方は、前記真空チャンバに結合された工程チャンバに、基板を移送するために前記基板移送ロボットが位置した状態で、前記工程チャンバが位置する方向である)領域にリンク結合のための第1_1ブレードと第1_2ブレードとを含むリンク連結部材が固定結合され、前記第2_1下部空間に引き入れられた前記回転駆動モータの前記回転駆動軸が前記第2_1係止部材に固定結合された移送アームプラットフォーム;密閉された内部空間に、第1移送駆動モータと、前記第1移送駆動モータに連動して回転速度を1/2に減速する第3減速機とが設けられ、前記第3減速機に連動する中空が形成された第3_1駆動軸と、前記第3_1駆動軸に連動する第3_1出力軸とが一方の第3_1先端領域に封止されるように設けられ、前記第1移送駆動モータに連動する中空が形成された第3_2駆動軸と、前記第3_2駆動軸に連動する第3_2出力軸とが他方の第3_1先端領域に封止されるように設けられ、前記移送アームプラットフォームの前記第2_2上部空間に引き入れられ、前記第2_2係止部材に固定結合された第2_1連結部材に前記第3_1出力軸が固定結合された第1_1移送リンクアーム:一方の第3_2先端領域が前記第1_1移送リンクアームの前記第3_2出力軸に第1固定結合軸を通じて固定結合された第1_2移送リンクアーム:第4中央領域が前記第1固定結合軸に回転可能に結合される第1共通リンクアーム:前記第1_1移送リンクアームに平行であり、一方の第3_4先端領域が前記移送アームプラットフォームの前記リンク連結部材の前記第1_1ブレードに回転可能に結合され、他方の第3_4先端領域が前記第1共通リンクアームの一方の第3_3先端領域に回転可能に結合される第1_1補助リンクアーム:前記第1_2移送リンクアームに平行であり、一方の第3_5先端領域が前記第1共通リンクアームの他方の第3_3先端領域に回転可能に結合される第1_2補助リンクアーム:前記第1共通リンクアームに平行であり、一方の第3_6先端領域が前記第1_2補助リンクアームの他方の第3_5先端領域に回転可能に結合され、他方の第3_6先端領域が前記第1_2移送リンクアームの他方の第3_2先端領域に回転可能に結合される第1_3補助リンクアーム:及び前記第1_3補助リンクアームの前記他方の第3_6先端領域に固定されて前記基板を支持する第1エンドエフェクタ:を含む第1移送アーム部;及び密閉された内部空間に、第2移送駆動モータと、前記第2移送駆動モータに連動して回転速度を1/2に減速する第4減速機とが設けられ、前記第4減速機に連動する中空が形成された第4_1駆動軸と、前記第4_1駆動軸に連動する第4_1出力軸とが一方の第4_1先端領域に封止されるように設けられ、前記第2移送駆動モータに連動する中空が形成された第4_2駆動軸と、前記第4_2駆動軸に連動する第4_2出力軸とが他方の第4_1先端領域に封止されるように設けられ、前記移送アームプラットフォームの前記第2_3上部空間に引き入れられ、前記第2_3係止部材に固定結合された第2_2連結部材に前記第4_1出力軸が固定結合された第2_1移送リンクアーム:一方の第4_2先端領域が前記第2_1移送リンクアームの前記第4_2出力軸に第2固定結合軸を通じて固定結合された第2_2移送リンクアーム:第5中央領域が前記第2固定結合軸に回転可能に結合される第2共通リンクアーム:前記第2_1移送リンクアームに平行であり、一方の第4_4先端領域が前記移送アームプラットフォームの前記リンク連結部材の前記第1_2ブレードに回転可能に結合され、他方の第4_4先端領域が前記第2共通リンクアームの一方の第4_3先端領域に回転可能に結合される第2_1補助リンクアーム:前記第2_2移送リンクアームに平行であり、一方の第4_5先端領域が前記第2共通リンクアームの他方の第4_3先端領域に回転可能に結合される第2_2補助リンクアーム:前記第2共通リンクアームに平行であり、一方の第4_6先端領域が前記第2_2補助リンクアームの他方の第4_5先端領域に回転可能に結合され、他方の第4_6先端領域が前記第2_2移送リンクアームの他方の第4_2先端領域に回転可能に結合される第2_3補助リンクアーム:及び前記第2_3補助リンクアームの前記他方の第4_6先端領域に固定されて前記基板を支持する第2エンドエフェクタ:を含む第2移送アーム部;を含むことができる。
【0027】
前記第1移送アーム部の前記第1_1移送リンクアームの前記他方の第3_1先端領域は、前記移送アームプラットフォームの前方領域に位置し、前記第2移送アーム部の前記第2_1移送リンクアームの前記他方の第4_1先端領域は、前記移送アームプラットフォームの後方領域に位置することができる。
【0028】
前記第2固定結合軸の高さは、前記第1固定結合軸の高さよりも高くして、前記第1エンドエフェクタと前記第2エンドエフェクタとが同一経路上において互いに異なる高さに位置することができる。
【0029】
前記第2共通リンクアームは、前記第2固定結合軸の高さに対応し、前記第2固定結合軸を引き入れる中空が形成された中空管を含み、前記中空管の下部領域に前記一方の第4_3先端領域を含む第2_1ブレードが固定結合され、前記中空管の上部領域に前記他方の第4_3先端領域を含む第2_2ブレードが固定結合され、前記中空管の中心軸を基準に前記一方の第4_3先端領域と前記他方の第4_3先端領域とが対称となるようにすることができる。
【0030】
前記移送アームプラットフォームは、前記第2_1上部空間と前記第2_2下部空間とを連結する第3配線孔と、前記第2_1上部空間と前記第2_3下部空間とを連結する第4配線孔とをさらに含むことができる。
【0031】
前記移送アームプラットフォームは、前記移送アームプラットフォームの本体の一側面にて前記第2_1上部空間をそれぞれ連結する第3_1配線孔及び第3_2配線孔、前記移送アームプラットフォームの本体の一側面にて前記第2_2下部空間を連結する第4_1配線孔、前記移送アームプラットフォームの本体の一側面にて前記第2_3下部空間を連結する第4_2配線孔、前記第3_1配線孔及び前記第4_1配線孔を前記移送アームプラットフォームの本体の一側面にて封止する第3封止カバー、及び、前記第3_2配線孔及び前記第4_2配線孔を前記移送アームプラットフォームの本体の一側面にて封止する第4封止カバーをさらに含むことができる。
【0032】
前記第1移送駆動モータの動作のための第3配線と、前記第2移送駆動モータの動作のための第4配線とをさらに含み、前記第3配線は、前記昇降駆動軸、前記第1_1駆動軸、前記第1_2駆動軸、前記回転駆動軸、前記第3_1駆動軸のそれぞれの中空を通じて、前記第1移送駆動モータに引き入れられるようにして、前記真空チャンバの内部空間から密閉されるようにし、前記第4配線は、前記昇降駆動軸、前記第2_1駆動軸、前記第2_2駆動軸、前記回転駆動軸、前記第4_1駆動軸のそれぞれの中空を通じて、前記第2移送駆動モータに引き入れられるようにして、前記真空チャンバの内部空間から密閉されるようにすることができる。
【発明の効果】
【0033】
本発明は、走行ロボットを真空チャンバ内に設けて真空チャンバ内で基板を移送する基板移送ロボットを走行させることができる。
【0034】
また、本発明は、走行ロボットをリンクアーム構造に形成することによって、移送経路を生成するための別途の構造物を設けることなく、真空チャンバ内に走行ロボットを容易に設けることができる。
【0035】
また、本発明は、移送経路を生成するための別途の構造物を設けることなく、リンクアーム構造に形成された走行ロボットを設けることによって、走行ロボットの維持補修を容易にすることができる。
【0036】
また、本発明は、走行ロボットの駆動部を密閉構造に形成し、かつ駆動部の動作のための配線を走行ロボットの内部に形成することによって、汚染源を未然に防ぎ、真空チャンバの真空状態を維持することができる。
【0037】
本発明の実施例の説明に利用されるために添付された以下の各図面は、本発明の実施例のうち単に一部であるに過ぎず、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者(以下「通常の技術者」)にとっては、発明的作業が行われずにこれらの図面に基づいて他の各図面が得られ得る。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1図1は、本発明の一実施例において、走行ロボットが設けられたクラスタ型の基板処理装置の一例を示す図面である。
図2図2は、本発明の一実施例において、走行ロボットが設けられたクラスタ型の基板処理装置の他の例を示す図面である。
図3a図3aは、本発明の一実施例において、走行ロボットを簡略に示す図面である。
図3b図3bは、本発明の一実施例において、走行ロボットを簡略に示す図面である。
図4a図4aは、本発明の一実施例において、走行ロボットの走行アームプラットフォームを簡略に示す図面である。
図4b図4bは、本発明の一実施例において、走行ロボットの走行アームプラットフォームを簡略に示す図面である。
図4c図4cは、本発明の一実施例において、走行ロボットの走行アームプラットフォームを簡略に示す図面である。
図5図5は、本発明の一実施例において、走行ロボットの第1_1走行リンクアームを簡略に示す図面である。
図6図6は、本発明の一実施例において、走行ロボットのコンプライアンスを簡略に示す図面である。
図7図7は、本発明の一実施例において、走行ロボットのリンクアームを簡略に示す図面である。
図8a図8aは、本発明の一実施例において、走行ロボットに結合される基板移送ロボットを簡略に示す図面である。
図8b図8bは、本発明の一実施例において、走行ロボットに結合される基板移送ロボットを簡略に示す図面である。
図9a図9aは、本発明の一実施例において、走行ロボットに結合される基板移送ロボットの移送アームプラットフォームを簡略に示す図面である。
図9b図9bは、本発明の一実施例において、走行ロボットに結合される基板移送ロボットの移送アームプラットフォームを簡略に示す図面である。
図10図10は、本発明の一実施例において、走行ロボットに結合される基板移送ロボットの第3_1移送リンクアームを簡略に示す図面である。
図11図11は、本発明の一実施例において、走行ロボットに結合される基板移送ロボットの第3_1移送リンクアームと第3_2移送リンクアームとの連結部品を簡略に示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
後述する本発明に対する詳細な説明は、本発明が実施され得る特定の実施例を例示として示す添付図面を参照する。これらの実施例は、当業者が本発明を実施することができるように十分詳細に説明される。本発明の多様な実施例は互いに異なるが、相互に排他的である必要はないことが理解されるべきである。例えば、ここに記載されている特定の形状、構造及び特性は、一実施例に関連して本発明の精神及び範囲を逸脱せず、かつ他の実施例で具現され得る。
【0040】
また、それぞれの開示された実施例内の個別の構成要素の位置又は配置は、本発明の精神及び範囲を逸脱せず、かつ変更され得ることが理解されるべきである。したがって、後述の詳細な説明は、限定的な意味として受け取ろうとするものではなく、本発明の範囲は適切に説明されるのであれば、その請求項が主張することと均等な全ての範囲とともに添付された請求項によってのみ限定される。図面において類似の参照符号は、様々な側面にわたって同一であるか、類似する機能を指す。
【0041】
以下、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者が本発明を容易に実施し得るようにするために、本発明の好ましい実施例について、添付された図面を参照して詳細に説明することにする。
【0042】
図1及び図2は、本発明の一実施例において、走行ロボットが設けられたクラスタ型の基板処理装置を簡略に示す図面である。
【0043】
図1は八角構造の移送チャンバである真空チャンバVCに四つの工程チャンバPC1、PC2、PC3、PC4が設けられ、それぞれの工程チャンバは二つの基板S1、S2を配置できるようにした基板処理装置に関し、走行ロボット1000は、真空チャンバVC内の特定の位置P1に固定されて設けられ、それぞれの工程チャンバにおける二つの基板の位置に応じたオフセットに対応するために、基板を移送する基板移送ロボットを走行させることになる。
【0044】
一例として、走行ロボット1000は、特定の工程チャンバPC1における第1基板S1の位置に対応するために基板移送ロボットを走行させて、第1位置P2に位置するようにした状態で、基板移送ロボットを回転させて、基板移送ロボットが第1基板S1の位置に対面することによって、基板移送ロボットが第1基板の位置に基板をローディングするか、第1基板の位置から基板をアンローディングすることができる。
【0045】
また、走行ロボット1000は、特定の工程チャンバPC1における第2基板S2の位置に対応するために基板移送ロボットを走行させて、第2位置P3に位置するようにした状態で、基板移送ロボットを回転させて、基板移送ロボットが第2基板S2の位置に対面することによって、基板移送ロボットが第2基板の位置に基板をローディングするか、第2基板の位置から基板をアンローディングすることができる。
【0046】
そして、図2は、四角構造の移送チャンバである真空チャンバVCの両側に、それぞれ2つの各工程チャンバPC1、PC2、PC3、PC4が設けられ、それぞれの工程チャンバは、二つの基板を配置できるようにした基板処理装置に関し、走行ロボット1000は、真空チャンバVC内の特定の位置P1に固定されて設けられ、それぞれの工程チャンバの位置、及びそれぞれの工程チャンバにおける二つの基板の位置に対応するように基板移送ロボットを走行させることになる。
【0047】
一例として、走行ロボット1000は、第1工程チャンバVC1における第1基板S1の位置に対応するために基板移送ロボットを走行させて、第1位置P2に位置するようにした状態で、基板移送ロボットを回転させて、基板移送ロボットが第1基板の位置に対面することによって、基板移送ロボットが第1基板の位置に基板をローディングするか、第1基板の位置から基板をアンローディングすることができる。
【0048】
また、走行ロボット1000は、第2工程チャンバPC2における第2基板S2の位置に対応するために基板移送ロボットを走行させて、第2位置P5に位置するようにした状態で、基板移送ロボットを回転させて、基板移送ロボットが第2基板の位置に対面することによって、基板移送ロボットが第2基板の位置に基板をローディングするか、第2基板の位置から基板をアンローディングすることができる。
【0049】
前記図1及び図2は、八角構造及び四角構造の基板処理装置を例示的に説明したものであり、本発明は、これに限定されるわけではなく、様々な構造の真空チャンバ内で特定の位置に本発明の一実施例による走行ロボット1000が固定されて設けられた状態で、基板移送ロボットを設定された様々な経路で走行させることができる。そのうえで、本発明の一実施例による走行ロボット1000は、設けられた位置で回転動作を遂行することによって、走行ロボット1000の回転角度、基板移送ロボットの走行位置、及び基板移送ロボットの回転角度の組み合せにより、基板移送ロボットに対する様々な走行経路を設定することができる。
【0050】
図3a及び図3bは、本発明の一実施例において、走行ロボット1000を簡略に示した図面である。
【0051】
図3a及び図3bを参照すると、走行ロボット1000は、昇降部100と、昇降部100の上部に結合され、基板移送ロボット2000が結合されるロボット本体200とを含むことができる。
【0052】
まず、昇降部100は、真空チャンバの内部を密閉する筐体VCの外側の下部領域に位置し、上端が筐体VCの下部領域に形成された真空チャンバの貫通孔に封止されるように結合され、中空が形成された昇降駆動軸101を真空チャンバの貫通孔で上下運動させることができる。これによって、走行ロボット1000は、基板移送ロボット2000の上下位置を調整することによって、基板移送ロボット2000が工程チャンバなどにおいて基板をローディングまたはアンローディングするための適正な高さに位置させることができる。
【0053】
また、昇降部100は、昇降駆動軸101を上下運動させるだけでなく、昇降駆動軸101を回転運動させる動作をさらに遂行することができる。これによって、走行ロボット1000は、昇降部100の回転角度に応じて基板移送ロボット2000を様々な方向に走行させることができる。
【0054】
次に、ロボット本体200は、昇降部100に結合される走行アームプラットフォーム210、走行アームプラットフォーム210に互いに対称となるように結合された第1走行アーム部220と第2走行アーム部250、及び第1走行アーム部220と第2走行アーム部250とに結合され、基板移送のための基板移送ロボット2000を支持する移送ロボットの結合部280とを含むことができ、第1走行アーム部220と第2走行アーム部250との動作により、移送ロボットの結合部280を前進及び後進させることによって基板移送ロボット2000を真空チャンバ内で走行させることができる。
【0055】
これによって、走行ロボット1000は、真空チャンバ内における特定の位置に固定された状態で、第1走行アーム部220と第2走行アーム部250との動作により、移送ロボットの結合部280を前進及び後進させることによって、移送ロボットの結合部280に結合された基板移送ロボット2000を走行させて、基板移送ロボット2000が設定した位置、即ち、基板をローディングまたはアンローディングするための工程チャンバなどに位置させ、昇降部100による上下運動により、基板移送ロボット2000の高さ方向の位置を調整することによって基板移送ロボット2000が工程チャンバなどにおいて基板をローディングするか、基板をアンローディングすることができる。
【0056】
このような本発明の一実施例による走行ロボット1000について、より詳細に説明すると以下の通りである。
【0057】
まず、走行アームプラットフォーム210が昇降部100に結合され得る。
【0058】
この際、図4a乃至図4bを参照すると、走行アームプラットフォーム210は、第1中央領域に形成された第1_1結合孔211、一方の第1先端領域に形成された第1_2結合孔212、及び他方の第1先端領域に形成された第1_3結合孔213を含むことができる。
【0059】
第1_1結合孔211は、第1中央領域に昇降部100の昇降駆動軸101の中空に対応する第1_1貫通孔が形成された第1_1係止部材により第1_1上部空間211_1と第1_1下部空間211_2とに区分され、第1_1上部空間211_1が第1_1カバー214により封止され得る。
【0060】
そして、第1_2結合孔212は、一方の第1先端領域に第1_2貫通孔が形成された第1_2係止部材により第1_2上部空間212_1と第1_2下部空間212_2とに区分され、第1_2下部空間212_2が第1_2カバー215により封止され得る。
【0061】
また、第1_3結合孔213は、他方の第1先端領域に第1_3貫通孔が形成された第1_3係止部材により第1_3上部空間213_1と第1_3下部空間213_2とに区分され、第1_3下部空間213_3が第1_3カバー216により封止され得る。
【0062】
そして、走行アームプラットフォーム210は、昇降部100に結合され得、具体的に、昇降部100の昇降駆動軸101が第1_1結合孔211の第1_1下部空間211_2に引き入れられるようにして、昇降駆動軸101が第1_1係止部材に固定結合されるようにすることができる。この際、昇降駆動軸101を第1_1係止部材に固定結合する場合、Oリング、ガスケットなどの封止部材を追加して、固定結合領域における密閉性能を向上させることができる。Oリング、ガスケットなどの封止部材を追加する構成は、後に説明する他の結合部においても同一に適用され得るため、以下の説明では、これに対する説明を省略することにする。
【0063】
これによって、昇降駆動軸101の中空による外部環境が、第1_1結合孔211で真空チャンバの内部の真空環境から封止されるようにすることができる。
【0064】
一方、昇降部100の昇降駆動軸101の中空を通じて引き入れられる配線を、第1走行アーム部220と第2走行アーム部250とに引き入れるための配線孔が走行アームプラットフォーム210に形成され得る。
【0065】
即ち、走行アームプラットフォーム210の本体の一側面にて第1_1上部空間211_1をそれぞれ連結する第1_1配線孔h11と第1_2配線孔h12とが形成され、走行アームプラットフォーム210の本体の一側面にて第1_2下部空間212_2を連結する第2_1配線孔h21と走行アームプラットフォーム210の本体の一側面にて第1_3下部空間213_2を連結する第2_2配線孔h22とが形成され得る。
【0066】
そして、各配線孔を封止するために、第1_1配線孔h11と第2_1配線孔h21とを走行アームプラットフォーム210の本体の一側面にて封止する第1封止カバー217と、第1_2配線孔h12と第2_2配線孔h22とを走行アームプラットフォーム210の本体の一側面にて封止する第2封止カバー218とが設けられ得る。
【0067】
また、図4cを参照すると、昇降部100の昇降駆動軸101を通じて引き入れられる配線を第1走行アーム部220と第2走行アーム部250とに引き入れるための配線孔を、走行アームプラットフォーム210の内部に形成することができる。
【0068】
即ち、走行アームプラットフォーム210の本体内部で、第1_1上部空間211_1と第1_2下部空間212_2とを連結する第1配線孔h3と、第1_1上部空間211_1と第1_3下部空間213_2とを連結する第2配線孔h4とを形成して別途の封止部材なしで走行アームプラットフォーム210の内部で密閉が行われるようにすることができる。
【0069】
次に、走行アームプラットフォーム210の第1_2結合孔212には、第1走行アーム部220の第1_1走行リンクアーム230が結合され、走行アームプラットフォーム210の第1_3結合孔213には、第2走行アーム部250の第2_1走行リンクアーム260が結合され得る。
【0070】
この際、図5を参照すると、第1走行アーム部220の第1_1走行リンクアーム230は、密閉された内部空間を有し、密閉された内部空間に、第1走行駆動モータ231と第1走行駆動モータ231とに連動して回転速度を1/2に減速する第1減速機232が設けられ得る。
【0071】
また、第1_1走行リンクアーム230の一方の第1_1先端領域には、第1減速機232に連動する中空が形成された第1_1駆動軸233と、第1_1駆動軸233に連動する第1_1出力軸234とが封止されるように設けられ得、第1_1走行リンクアーム230の他方の第1_1先端領域には、第1走行駆動モータ231に連動する中空が形成された第1_2駆動軸236と、第1_2駆動軸236に連動する第1_2出力軸237とが封止されるように設けられ得る。この際、第1走行駆動モータ231と第1減速機232との間の連動、第1減速機232と第1_1駆動軸233との間の連動、及び第1走行駆動モータ231と第1_2駆動軸236との間の連動は、それぞれプーリ方式により行われ得るが、本発明がこれに限定されるわけではなく、ギヤ方式など回転力の伝達のための様々な方式が利用され得る。また、第1_1駆動軸233及び第1_1出力軸234、並びに第1_2駆動軸236及び第1_2出力軸237は、それぞれ同一の減速比を有する減速機で形成することができる。そのうえで、第1_1出力軸234と第1_2出力軸237とは、回転方向が互いに反対方向となり得る。
【0072】
そして、第1走行アーム部220の第1_1走行リンクアーム230の一方の第1_1先端領域に設けられた第1_1出力軸234が走行アームプラットフォーム210の第1_2結合孔212の第1_2上部空間212_1に引き入れられ、第1_2係止部材に固定結合され得る。
【0073】
この際、第1_1出力軸234と第1_2係止部材との結合のために第1_1連結部材235が利用され得、第1_1連結部材235は、走行アームプラットフォーム210と第1_1走行リンクアーム230とが結合される位置から第1_1出力軸234と第1_2係止部材との間の距離だけ延長された長さを有するチューブ状のシャフトであり、第1_1連結部材235の両方の終端がそれぞれ第1_1出力軸234と第1_2係止部材とに固定結合され得る。
【0074】
そして、第2走行アーム部250の第2_2走行リンクアーム270は、図5を参照して説明した第1走行アーム部220の第1_1走行リンクアーム230と同様に構成され得る。
【0075】
即ち、第2走行アーム部250の第2_1走行リンクアーム260は、密閉された内部空間を有し、密閉された内部空間に、第2走行駆動モータと、第2走行駆動モータに連動して回転速度を1/2に減速する第2減速機とが設けられ得る。
【0076】
また、第2_1走行リンクアーム260の一方の第2_1先端領域には、第2減速機に連動する中空が形成された第2_1駆動軸と、第2_1駆動軸に連動する第2_1出力軸とが封止されるように設けられ得、第2_1走行リンクアーム260の他方の第2_1先端領域には、第2走行駆動モータに連動する中空が形成された第2_2駆動軸と、第2_2駆動軸に連動する第2_2出力軸とが封止されるように設けられ得る。この際、第2走行駆動モータと第2減速機との間の連動、第2減速機と第2_1駆動軸との間の連動、及び第2走行駆動モータと第2_2駆動軸との間の連動は、それぞれプーリ方式により行われ得るが、本発明がこれに限定されるわけではなく、ギヤ方式など回転力の伝達のための様々な方式が利用され得る。また、第2_1駆動軸及び第2_1出力軸、並びに第2_2駆動軸及び第2_2出力軸は、それぞれ同一の減速比を有する減速機で形成することができる。そのうえで、第2_1出力軸と第2_2出力軸とは、回転方向が互いに反対方向となり得る。
【0077】
そして、第2走行アーム部250の第2_1走行リンクアーム260の一方の第2_1先端領域に設けられた第2_1出力軸が走行アームプラットフォーム210の第1_3結合孔213の第1_3上部空間に引き入れられ、第1_3係止部材に固定結合され得る。
【0078】
この際、第1_2出力軸237と第1_3係止部材との結合のために第1_2連結部材が利用され得、第1_2連結部材は、走行アームプラットフォーム210と第2_1走行リンクアーム260とが結合される位置から第2_1出力軸と第1_3係止部材との間の距離だけ延長された長さを有するチューブ状のシャフトであり、第1_2連結部材の両方の終端がそれぞれ第2_1出力軸と第1_3係止部材とに固定結合され得る。
【0079】
次に、第1走行アーム部220の第1_1走行リンクアーム230の第1_2出力軸237には、第1_2走行リンクアーム240の一方の第1_2先端領域が固定結合され得、第2走行アーム部250の第2_1走行リンクアーム260の第2_2出力軸には、第2_2走行リンクアーム270の一方の第2_2先端領域が固定結合され得る。
【0080】
この際、第1_2出力軸237と一方の第1_2先端領域との結合のために連結部材が利用され得、連結部材238は、第1_1走行リンクアーム230と第1_2走行リンクアーム240とが結合される位置から第1_2出力軸237と一方の第1_2先端領域との結合領域の間の距離だけ延長された長さを有するチューブ状のシャフトであり、連結部材238の両方の終端がそれぞれ第1_2出力軸237と一方の第1_2先端領域との結合領域に固定結合され得る。また、第2_2出力軸と一方の第2_2先端領域との結合のために連結部材が利用され得、連結部材は、第2_1走行リンクアーム260と第2_2走行リンクアーム270とが結合される位置から第2_2出力軸と一方の第2_2先端領域との結合領域の間の距離だけ延長された長さを有するチューブ状のシャフトであり、連結部材の両方の終端がそれぞれ第2_2出力軸と一方の第2_2先端領域との結合領域に固定結合され得る。
【0081】
次に、移送ロボットの結合部280が第1_2走行リンクアーム240と第2_2走行リンクアーム270とに結合され得る。
【0082】
即ち、移送ロボットの結合部280の一方の第2先端領域が第1_2走行リンクアーム240の他方の第1_2先端領域に回転可能に結合され、移送ロボットの結合部280の他方の第2先端領域が第2_2走行リンクアーム270の他方の第2_2先端領域に回転可能に結合され得る。
【0083】
そして、移送ロボットの結合部280の第2中央領域には中空を有する回転駆動軸281を含む回転駆動モータが封止されるように形成され得、基板移送のための基板移送ロボット2000が中空を有する回転駆動軸281に封止されるように結合され得る。
【0084】
また、移送ロボットの結合部280の一方の第2先端乃至他方の第2先端のうちいずれか一つの先端には、外力に対応して第1_2走行リンクアーム240の他方の第1_2先端領域が回転可能に結合された位置乃至第2_2走行リンクアーム270の他方の第2_2先端領域が回転可能に結合された位置のうちいずれか一つの位置を移送ロボットの結合部280内で変更するコンプライアンス282が形成され得る。
【0085】
この際、図6を参照すると、コンプライアンス282は、一方の第2先端乃至他方の第2先端のうちいずれか一つの先端の内部で、移送ロボットの結合部280の長手方向に摺動し、第1_2走行リンクアーム240の前記他方の第1_2先端領域乃至第2_2走行リンクアーム270の他方の第2_2先端領域のうちいずれか一つに回転可能に結合される摺動部材283と、一方の第2先端乃至他方の第2先端のうちいずれか一つの先端の内部の摺動部材283の両側の摺動経路上にそれぞれ形成された各弾性部材284とを含んで構成され得る。しかし、本発明によるコンプライアンス282は、弾性部材を利用する構成の他にも、油圧を利用したシリンダ状など、様々な方式で具現され得る。
【0086】
一方、図7を参照すると、走行アームプラットフォーム210の長手方向の中心ラインと第1_1走行リンクアーム230の長手方向の中心ラインとが交差する位置を第1_1接点C1、走行アームプラットフォーム210の長手方向の中心ラインと第2_1走行リンクアーム260の長手方向の中心ラインとが交差する位置を第1_2接点C2、第1_1走行リンクアーム230の長手方向の中心ラインと第1_2走行リンクアーム240の長手方向の中心ラインとが交差する位置を第2_1接点C3、第2_1走行リンクアーム260の長手方向の中心ラインと第2_2走行リンクアーム270の長手方向の中心ラインとが交差する位置を第2_2接点C4、1_2走行リンクアームの長手方向の中心ラインと移送ロボットの結合部280の長手方向の中心ラインとが交差する位置を第3_1接点C5、第2_2走行リンクアーム270の長手方向の中心ラインと移送ロボットの結合部280の長手方向の中心ラインとが交差する位置を第3_2接点C6とする場合、第1_1接点C1と第1_2接点C2との間の距離と、第3_1接点C5と第3_2接点C6との間の距離とを同一にする。また、第1_1接点C1と第2_1接点C3との間の距離、第2_1接点C3と第3_1接点C5との間の距離、第1_2接点C2と第2_2接点C5との間の距離、及び第2_2接点C4と第3_2接点C6との間の距離を同一にする。
【0087】
そのうえで、第1_1接点C1で走行アームプラットフォーム210と第1_1走行リンクアーム230とが成す角度と、第1_2接点C2で走行アームプラットフォーム210と第2_1走行リンクアーム260とが成す角度との絶対値を同一にし、第2_1接点C3で第1_1走行リンクアーム230と第1_2走行リンクアーム240とが成す角度と、第2_2接点C4で第2_1走行リンクアーム260と第2_2走行リンクアーム270とが成す角度との絶対値を同一にして、第3_1接点C5で第1_2走行リンクアーム240と移送ロボットの結合部280とが成す角度と、第3_2接点C6で第2_2走行リンクアーム270と移送ロボットの結合部280とが成す角度との絶対値を同一にする。
【0088】
これによって、走行ロボット1000は、移送ロボットの結合部280に支持される基板移送ロボット2000を直線領域で前進または後進させて走行させることができる。
【0089】
この際、第1_1走行リンクアーム230に設けられた第1走行駆動モータ231と、第2_1走行リンクアーム260に設けられた第2走行モータとは、同一に動作し、回転方向が反対となるようにすることができる。
【0090】
そして、第1走行駆動モータ231の動作のための第1配線と、第2走行駆動モータの動作のための第2配線とがそれぞれ走行ロボット1000内部の密閉された空間に配置され得る。
【0091】
この際、第1配線は、昇降駆動軸101と第1_1駆動軸233とのそれぞれの中空を通じて、第1走行駆動モータ231に引き入れられるようにして、真空チャンバの内部空間から密閉されるようにすることができ、第2配線は、昇降駆動軸101と第2_1駆動軸とのそれぞれの中空を通じて、第2走行駆動モータに引き入れられるようにして、前記真空チャンバの内部空間から密閉されるようにすることができる。一方、第1配線と第2配線とは、走行アームプラットフォーム210に形成された配線孔を通じて昇降駆動軸101から第1走行アーム部220と第2走行アーム部250とにそれぞれ分岐され得る。
【0092】
次に、本発明の一実施例において、走行ロボット1000に対応する基板移送ロボット2000について説明すると、以下の通りである。
【0093】
図8a及び図8bを参照すると、基板移送ロボット2000は、走行ロボット1000の移送ロボットの結合部280に結合される移送アームプラットフォーム2100と、移送アームプラットフォーム2100に結合された第1移送アーム部2200と、第2移送アーム部2300とを含むことができ、第1移送アーム部2200と第2移送アーム部2300とのそれぞれには、基板を支持する第1エンドエフェクタ2400と第2エンドエフェクタ2500とが結合され得る。
【0094】
これによって、基板移送ロボット2000は、走行ロボット1000の第1走行アーム部220と第2走行アーム部250との動作により、真空チャンバ内で走行して特定の位置に位置するか、さらなる走行ロボット1000の昇降部100の回転運動により特定の位置に位置することになり、昇降部100の上下運動により、第1エンドエフェクタ2400または第2エンドエフェクタ2500が基板のローディングまたはアンローディング位置に位置した状態で、第1走行アーム部220または第2走行アーム部250の動作により、第1エンドエフェクタ2400または第2エンドエフェクタ2500が基板をローディングまたはアンローディングすることができるようになる。
【0095】
まず、図9a及び図9bを参照すると、移送アームプラットフォーム2100は、第3中央領域に形成された第2_1結合孔2110、一方の第3先端領域に形成された第2_2結合孔2120、及び他方の第3先端領域に形成された第2_3結合孔2130を含むことができる。移送アームプラットフォーム2100は、走行ロボット1000の走行アームプラットフォーム210と類似の構成を有することができる。
【0096】
第2_1結合孔2110は、第3中央領域に移送ロボットの結合部280の回転駆動モータの回転駆動軸281の中空に対応する第2_1貫通孔が形成された第2_1係止部材により第2_1上部空間と第2_1下部空間とに区分され、第2_1上部空間が第2_1カバーにより封止され得る。
【0097】
そして、第2_2結合孔2120は、一方の第3先端領域に第2_2貫通孔が形成された第2_2係止部材により第2_2上部空間と第2_2下部空間とに区分され、第2_2下部空間が第2_2カバーにより封止され得る。
【0098】
また、第2_3結合孔2130は、他方の第3先端領域に第2_3貫通孔が形成された第2_3係止部材により第2_3上部空間と第2_3下部空間とに区分され、第2_3下部空間が第2_3カバーにより封止され得る。
【0099】
そして、移送アームプラットフォーム2100は、前方領域にリンク結合のための第1_1ブレード2191と第1_2ブレード2192とを含むリンク連結部材2190が固定結合され得る。この際、前方は、真空チャンバに結合された工程チャンバに基板を移送するために基板移送ロボット2000が位置した状態で工程チャンバが位置する方向であり得る。
【0100】
そして、移送アームプラットフォーム2100は、走行ロボット1000に結合され得、具体的に、走行ロボット1000の回転駆動モータの回転駆動軸281が第2_1結合孔2110の第2_1下部空間に引き入れられるようにして、回転駆動軸281が第2_1係止部材に固定結合されるようにすることができる。この際、回転駆動軸281を第2_1係止部材に固定結合する場合、Oリング、ガスケットなどの封止部材を追加して、固定結合領域における密閉性能を向上させることができる。Oリング、ガスケットなどの封止部材を追加する構成は、後に説明する他の結合部においても同一に適用することができるため、以下の説明ではこれに対する説明を省略する。
【0101】
これによって、回転駆動軸281の中空による外部環境が、第2_1結合孔2110で真空チャンバの内部の真空環境から封止されるようにすることができる。
【0102】
一方、走行ロボット1000の回転駆動軸281の中空を通じて引き入れられる配線を第1移送アーム部2200と第2移送アーム部2300とに引き入れるための配線孔が移送アームプラットフォーム2100に形成され得る。
【0103】
即ち、移送アームプラットフォーム2100の本体の一側面にて第2_1上部空間をそれぞれ連結する第3_1配線孔h110と第3_2配線孔h120とが形成され、移送アームプラットフォーム2100の本体の一側面にて第2_2下部空間を連結する第4_1配線孔h210と、移送アームプラットフォーム2100の本体の一側面にて第2_3下部空間を連結する第4_2配線孔h220とが形成され得る。
【0104】
そして、各配線孔を封止するために、第3_1配線孔h110と第4_1配線孔h210とを移送アームプラットフォーム2100の本体の一側面にて封止する第3封止カバー2170と、第3_2配線孔h120と第4_2配線孔h220とを移送アームプラットフォーム2100の本体の一側面にて封止する第4封止カバー2180とが設けられ得る。
【0105】
また、走行ロボット1000の回転駆動軸281を通じて引き入れられる配線を第1移送アーム部2200と第2移送アーム部2300とに引き入れるための配線孔を、移送アームプラットフォーム2100の内部に形成することができる。
【0106】
即ち、移送アームプラットフォーム2100の内部で、第2_1上部空間と第2_2下部空間とを連結する第3配線孔と、第2_1上部空間と第2_3下部空間とを連結する第4配線孔とを形成して別途の封止部材なしで移送アームプラットフォーム2100の内部で密閉が行われるようにすることができる。
【0107】
次に、移送アームプラットフォーム2100の第2_2結合孔2120には、第1移送アーム部2200の第1_1移送リンクアーム2210が結合され、移送アームプラットフォーム2100の第2_3結合孔2130には、第2移送アーム部2300の第2_1移送リンクアーム2310が結合され得る。
【0108】
この際、図10を参照すると、第1移送アーム部2200の第1_1移送リンクアーム2210は、密閉された内部空間を有し、密閉された内部空間に、第1移送駆動モータ2211と第1移送駆動モータ2211とに連動して回転速度を1/2に減速する第3減速機2212が設けられ得る。
【0109】
また、第1_1移送リンクアーム2210の一方の第3_1先端領域には、第3減速機2212に連動する中空が形成された第3_1駆動軸2213と第3_1駆動軸2213に連動する第3_1出力軸2214とが封止されるように設けられ得、第1_1移送リンクアーム2210の他方の第3_1先端領域には、第1移送駆動モータ2211に連動する中空が形成された第3_2駆動軸2216と第3_2駆動軸2216に連動する第3_2出力軸2217とが封止されるように設けられ得る。この際、第1移送駆動モータ2211と第3減速機2212との間の連動、第3減速機2212と第3_1駆動軸2213との間の連動、及び第1移送駆動モータ2211と第3_2駆動軸2216との間の連動は、それぞれプーリ方式により行われ得るが、本発明がこれに限定されるわけではなく、ギヤ方式など回転力の伝達のための様々な方式が利用され得る。また、第3_1駆動軸2213及び第3_1出力軸2214、並びに第3_2駆動軸2216及び第3_2出力軸2217は、それぞれ同一の減速比を有する減速機で形成することができる。そのうえで、第3_1出力軸2214と第3_2出力軸2217とは、回転方向が互いに反対方向となり得る。
【0110】
そして、第1移送アーム部2200の第1_1走行リンクアーム230の一方の第3_1先端領域に設けられた第3_1出力軸2214が移送アームプラットフォーム2100の第2_2結合孔2120の第2_2上部空間に引き入れられ、第2_2係止部材に固定結合され得る。
【0111】
この際、第3_1出力軸2214と第2_2係止部材との結合のために第2_1連結部材2215が利用され得、第2_1連結部材2215は、移送アームプラットフォーム2100と第1_1移送リンクアーム2210とが結合される位置から第3_1出力軸2214と第2_2係止部材との間の距離だけ延長された長さを有するチューブ状のシャフトであり、第2_1連結部材2215の両方の終端がそれぞれ第3_1出力軸2214と第2_2係止部材とに固定結合され得る。
【0112】
そして、第1移送アーム部2200の第1_1移送リンクアーム2210の第3_2出力軸2217には、第1_2移送リンクアーム2220の一方の第3_2先端領域が固定結合され得る。
【0113】
この際、第3_2出力軸2217と一方の第3_2先端領域との結合のために第1固定結合軸2218が利用され得、第1固定結合軸2218は、第1_1移送リンクアーム2210と第1_2移送リンクアーム2220とが結合される位置から第3_2出力軸2217と一方の第3_2先端領域との結合領域の間の距離だけ延長された長さを有するチューブ状のシャフトであり、第1固定結合軸2218の両方の終端がそれぞれ第3_2出力軸2217と一方の第3_2先端領域との結合領域に固定結合され得る。
【0114】
そして、第3_2出力軸2217と一方の第3_2先端領域との結合領域に第1共通リンクアーム2230が設けられ得る。
【0115】
即ち、図11を参照すると、第1共通リンクアーム2230は、第3_2出力軸2217と一方の第3_2先端領域とを結合する第1固定結合軸2218に第4中央領域が回転可能に結合され得る。
【0116】
そして、第1移送アーム部2200は、第1_1補助リンクアーム2240を含むことができ、第1_1補助リンクアーム2240は、第1_1移送リンクアーム2210に平行であり、一方の第3_4先端領域が移送アームプラットフォーム2100のリンク連結部材2190の第1_1ブレード2191に回転可能に結合され、他方の第3_4先端領域が第1共通リンクアーム2230の一方の第3_3先端領域に回転可能に結合され得る。
【0117】
また、第1移送アーム部2200は、第1_2補助リンクアーム2250を含むことができ、第1_2補助リンクアーム2250は、第1_2移送リンクアーム2220に平行であり、一方の第3_5先端領域が第1共通リンクアーム2230の他方の第3_3先端領域に回転可能に結合され得る。
【0118】
そして、第1移送アーム部2200は、第1_3補助リンクアーム2260を含むことができ、第1_3補助リンクアーム2260は、第1共通リンクアーム2230に平行であり、一方の第3_6先端領域が第1_2補助リンクアーム2250の他方の第3_5先端領域に回転可能に結合され、他方の第3_6先端領域が第1_2移送リンクアーム2220の他方の第3_2先端領域に回転可能に結合され得る。
【0119】
また、第1移送アーム部2200は、第1エンドエフェクタ2400を含むことができ、第1エンドエフェクタ2400は、第1_3補助リンクアーム2260の他方の第3_6先端領域に固定されて基板を支持することができる。
【0120】
このように構成された第1移送アーム部2200は、第1移送駆動モータ2211の動作によってそれぞれの移送アームと各補助アームとにより第1エンドエフェクタ2400が直線上で前進及び後進することができるようにし、これに伴って第1エンドエフェクタ2400を通じて設定された位置において基板をローディングするか、アンローディングすることができるようになる。
【0121】
一方、第2移送アーム部2300は、第1移送アーム部2200と同様に構成され得、移送アームプラットフォーム2100の中央領域を中心に互いに対称となるように移送アームプラットフォーム2100に設けられ得る。
【0122】
即ち、第2移送アーム部2300の第2_1移送リンクアーム2310は、密閉された内部空間を有し、密閉された内部空間に、第2移送駆動モータと、第2移送駆動モータに連動して回転速度を1/2に減速する第4減速機とが設けられ得る。
【0123】
また、第2_1移送リンクアーム2310の一方の第4_1先端領域には、第4減速機に連動する中空が形成された第4_1駆動軸と、第4_1駆動軸に連動する第4_1出力軸とが封止されるように設けられ得、第2_1移送リンクアーム2310の他方の第4_1先端領域には、第2移送駆動モータに連動する中空が形成された第4_2駆動軸と、第4_2駆動軸に連動する第4_2出力軸とが封止されるように設けられ得る。この際、第2移送駆動モータと第4減速機との間の連動、第4減速機と第4_1駆動軸との間の連動、及び第2移送駆動モータと第4_2駆動軸との間の連動は、それぞれプーリ方式により行われ得るが、本発明がこれに限定されるわけではなく、ギヤ方式など回転力の伝達のための様々な方式が利用され得る。また、第4_1駆動軸及び第4_1出力軸、並びに第4_2駆動軸及び第4_2出力軸は、それぞれ同一の減速比を有する減速機で形成することができる。そのうえで、第4_1出力軸と第4_2出力軸とは、回転方向が互いに反対方向となり得る。
【0124】
そして、第2移送アーム部2300の第2_1移送リンクアーム2310の一方の第4_1先端領域に設けられた第4_1出力軸が移送アームプラットフォーム2100の第2_3結合孔2130の第2_3上部空間に引き入れられ、第2_3係止部材に固定結合され得る。
【0125】
この際、第4_1出力軸と第2_3係止部材との結合のために第2_2連結部材が利用され得、第2_2連結部材は、移送アームプラットフォーム2100と第2_1移送リンクアーム2310とが結合される位置から第4_1出力軸と第2_3係止部材との間の距離だけ延長された長さを有するチューブ状のシャフトであり、第2_2連結部材の両方の終端がそれぞれ第4_1出力軸と第2_3係止部材とに固定結合され得る。
【0126】
そして、第2移送アーム部2300の第2_1移送リンクアーム2310の第4_2出力軸には、第2_2移送リンクアーム2320の一方の第4_2先端領域が固定結合され得る。
【0127】
この際、第4_2出力軸と一方の第4_2先端領域との結合のために第2固定結合軸が利用され得、第2固定結合軸は、第2_1移送リンクアーム2310と第2_2移送リンクアーム2320とが結合される位置から第4_2出力軸と一方の第4_2先端領域との結合領域の間の距離だけ延長された長さを有するチューブ状のシャフトであり、第2固定結合軸の両方の終端がそれぞれ第4_2出力軸と一方の第4_2先端領域との結合領域に固定結合され得る。
【0128】
そして、第4_2出力軸と一方の第4_2先端領域との結合領域に第2共通リンクアーム2330が設けられ得る。
【0129】
即ち、第2共通リンクアーム2330は、第4_2出力軸と一方の第4_2先端領域とを結合する第2固定結合軸に、第5中央領域が回転可能に結合され得る。
【0130】
そして、第2移送アーム部2300は、第2_1補助リンクアーム2340を含むことができ、第2_1補助リンクアーム2340は、第2_1移送リンクアーム2310に平行であり、一方の第4_4先端領域が移送アームプラットフォーム2100のリンク連結部材2190の第1_2ブレード2192に回転可能に結合され、他方の第4_4先端領域が第2共通リンクアーム2330の一方の第4_3先端領域に回転可能に結合され得る。
【0131】
また、第2移送アーム部2300は、第2_2補助リンクアーム2350を含むことができ、第2_2補助リンクアーム2350は、第2_2移送リンクアーム2320に平行であり、一方の第4_5先端領域が第2共通リンクアーム2330の他方の第4_3先端領域に回転可能に結合され得る。
【0132】
そして、第2移送アーム部2300は、第2_3補助リンクアーム2360を含むことができ、第2_3補助リンクアーム2360は、第2共通リンクアーム2330に平行であり、一方の第4_6先端領域が第2_2補助リンクアーム2350の他方の第4_5先端領域に回転可能に結合され、他方の第4_6先端領域が第2_2移送リンクアーム2320の他方の第4_2先端領域に回転可能に結合され得る。
【0133】
また、第2移送アーム部2300は、第2エンドエフェクタ2500を含むことができ、第2エンドエフェクタ2500は、第2_3補助リンクアーム2360の他方の第4_6先端領域に固定されて基板を支持することができる。
【0134】
このように構成された第2移送アーム部2300は、第2移送駆動モータの動作によってそれぞれの移送アームと各補助アームとにより第2エンドエフェクタ2500が直線上で前進及び後進することができるようにし、これに伴って第2エンドエフェクタ2500を通じて設定された位置において基板をローディングするか、アンローディングすることができるようになる。
【0135】
この際、第1移送アーム部2200の第1_1移送リンクアーム2210の他方の第3_1先端領域と、第2移送アーム部2300の第2_1移送リンクアーム2310の他方の第4_1先端領域とが同一に移送アームプラットフォーム2100の前方領域または後方領域に位置させることができる。
【0136】
また、これとは異なり、第1移送アーム部2200の第1_1移送リンクアーム2210の他方の第3_1先端領域は、移送アームプラットフォーム2100の前方領域に位置させ、第2移送アーム部2300の第2_1移送リンクアーム2310の他方の第4_1先端領域は、移送アームプラットフォーム2100の後方領域に位置させることができる。
【0137】
そして、第2移送アーム部2300の第2_1移送リンクアーム2310と第2_2移送リンクアーム2320とを連結する第2固定結合軸の高さは、第1移送アーム部2200の第1_1移送リンクアーム2210と第1_2移送リンクアーム2220とを連結する第1固定結合軸2218の高さよりも高くして、第1移送アーム部2200の第1エンドエフェクタ2400と第2移送アーム部2300の第2エンドエフェクタ2500とを同一の経路上で互いに異なる高さに位置させることができる。
【0138】
また、第1移送アーム部2200の第2_1移送リンクアーム2310と第2_2移送リンクアーム2320とを連結する第2固定結合軸に回転可能に結合される第2共通リンクアーム2330は、第2固定結合軸の高さに対応し、第2固定結合軸を引き入れる中空が形成された中空管を含み、前記中空管の下部領域に一方の第4_3先端領域を含む第2_1ブレードが固定結合され、前記中空管の上部領域に他方の第4_3先端領域を含む第2_2ブレードが固定結合され、前記中空管の中心軸を基準に一方の第4_3先端領域と他方の第4_3先端領域とが対称となるように形成され得る。
【0139】
そして、第1移送駆動モータ2211の動作のための第3配線と第2移送駆動モータの動作のための第4配線とがそれぞれ基板移送ロボット2000内部の密閉された空間に配置され得る。
【0140】
この際、第3配線は、昇降部100の昇降駆動軸101、走行ロボット1000の第1_1駆動軸233、第1_2駆動軸236、回転駆動軸281、基板移送ロボット2000の第3_1駆動軸2213のそれぞれの中空を通じて、第1走行駆動モータ231に引き入れられるようにして、真空チャンバの内部空間から密閉されるようにすることができ、第2配線は、昇降部100の昇降駆動軸101、走行ロボット1000の第2_1駆動軸、第2_2駆動軸、回転駆動軸281、基板移送ロボット2000の第4_1駆動軸のそれぞれの中空を通じて、第2走行駆動モータに引き入れられるようにして、真空チャンバの内部空間から密閉されるようにすることができる。一方、第3配線と第4配線とは、移送アームプラットフォーム2100に形成された配線孔を通じて回転駆動軸281から第1移送アーム部2200と第2移送アーム部2300とにそれぞれ分岐され得る。
【0141】
一方、前記では、走行ロボット1000に支持される基板移送ロボットの特徴的な構成について説明したが、本発明が上記で説明した基板移送ロボットに限定されるわけではなく、真空チャンバ内で基板を移送することができる全ての種類の基板移送ロボットを走行ロボットに結合し、走行ロボットによる真空チャンバ内における基板移送ロボットの走行及び、基板移送ロボットによる真空チャンバ内における基板移送を遂行することができる。
【0142】
また、前記では基板を移送することを説明したが、基板に工程を進行するために必要なマスクを移送することも同一に適用され得る。
【0143】
以上にて本発明が具体的な構成要素などのような特定事項と限定された実施例及び図面によって説明されたが、これは、本発明のより全般的な理解の一助とするために提供されたものであるに過ぎず、本発明が前記実施例に限られるものではなく、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、かかる記載から多様な修正及び変形が行われ得る。
【0144】
したがって、本発明の思想は、前記説明された実施例に局限されて定められてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなく、本特許請求の範囲と均等または等価的に変形されたものすべては、本発明の思想の範囲に属するといえる。
【符号の説明】
【0145】
1000:走行ロボット
100:昇降部
210:走行アームプラットフォーム
220:第1走行アーム部
230:第1_1走行リンクアーム
240:第1_2走行リンクアーム
250:第2走行アーム部
260:第2_1走行リンクアーム
270:第2_2走行リンクアーム
280:移送ロボットの結合部
図1
図2
図3a
図3b
図4a
図4b
図4c
図5
図6
図7
図8a
図8b
図9a
図9b
図10
図11