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特開2022-184756イメージセンサのピクセルアレイ及びその製造方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022184756
(43)【公開日】2022-12-13
(54)【発明の名称】イメージセンサのピクセルアレイ及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/146 20060101AFI20221206BHJP
   H04N 5/369 20110101ALI20221206BHJP
【FI】
H01L27/146 D
H01L27/146 A
H04N5/369
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022080781
(22)【出願日】2022-05-17
(31)【優先権主張番号】10-2021-0070552
(32)【優先日】2021-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0102325
(32)【優先日】2021-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】琴 東旻
(72)【発明者】
【氏名】金 泰漢
(72)【発明者】
【氏名】金 範錫
(72)【発明者】
【氏名】朴 俊城
(72)【発明者】
【氏名】李 光熙
(72)【発明者】
【氏名】李 允基
【テーマコード(参考)】
4M118
5C024
【Fターム(参考)】
4M118AA05
4M118AA06
4M118AA09
4M118AB01
4M118BA14
4M118CA04
4M118CA33
4M118CA34
4M118CA35
4M118DB10
4M118DD04
4M118DD12
4M118EA01
4M118EA11
4M118EA14
4M118FA06
4M118FA25
4M118FA27
4M118FA28
4M118GA02
4M118GC08
4M118GC09
4M118GC14
4M118GD02
4M118GD04
4M118GD06
4M118GD07
5C024CY47
5C024EX43
5C024EX52
5C024GX02
(57)【要約】
【課題】 画像の品質を向上することができるイメージセンサのピクセルアレイ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 イメージセンサのピクセルアレイは、複数のピクセル群を含み、前記複数のピクセル群のそれぞれのピクセル群は、複数の単位ピクセルと、カラーフィルタと、複数のマイクロレンズとを含む。前記複数の単位ピクセルは、半導体基板に配置される光電変換素子をそれぞれ含み、互いに隣接する。前記カラーフィルタは、前記複数の単位ピクセルにより共有される。前記複数のマイクロレンズは、前記カラーフィルタ上に配置され、前記複数の単位ピクセルに含まれる前記光電変換素子に入射光をそれぞれ集光し、互いに異なるサイズを有する。マイクロレンズのサイズを調節して、単位ピクセルのセンス感度のバラつきを減少することで、イメージセンサにより撮像される画像の品質を向上することができる。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のピクセル群を含み、
前記複数のピクセル群のそれぞれのピクセル群は、
半導体基板に配置される光電変換素子をそれぞれ含み、互いに隣接する複数の単位ピクセルと、
前記複数の単位ピクセルにより共有されるカラーフィルタと、
前記カラーフィルタ上に配置され、前記複数の単位ピクセルに含まれる前記光電変換素子に入射光をそれぞれ集光し、互いに異なるサイズを有する複数のマイクロレンズとを含むことを特徴とするイメージセンサのピクセルアレイ。
【請求項2】
前記複数のマイクロレンズのうち、それぞれのマイクロレンズのサイズは、前記複数の単位ピクセルのうち、前記それぞれのマイクロレンズに対応するそれぞれの単位ピクセルのセンス感度に反比例することを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサのピクセルアレイ。
【請求項3】
前記複数の単位ピクセルの平均センス感度よりも低いセンス感度を有する単位ピクセルに対応するマイクロレンズのサイズは、前記複数のマイクロレンズの平均サイズよりも大きく、
前記平均センス感度よりも高いセンス感度を有する単位ピクセルに対応するマイクロレンズのサイズは、前記平均サイズよりも小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載のイメージセンサのピクセルアレイ。
【請求項4】
前記複数の単位ピクセルは、第1のセンス感度を有する第1の単位ピクセルと、前記第1のセンス感度よりも低い第2のセンス感度を有する第2の単位ピクセルとを備え、
前記複数のマイクロレンズは、前記第1の単位ピクセルに含まれる前記光電変換素子に入射光を集光する第1のマイクロレンズと、前記第2の単位ピクセルに含まれる前記光電変換素子に入射光を集光する第2のマイクロレンズとを備え、
前記第1のマイクロレンズのサイズは、前記第2のマイクロレンズのサイズよりも小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載のイメージセンサのピクセルアレイ。
【請求項5】
前記複数のピクセル群は、前記ピクセルアレイの互いに異なる位置に配置され、同一のカラーのカラーフィルタをそれぞれ含む第1のピクセル群及び第2のピクセル群を含み、
前記第1のピクセル群に含まれる前記複数の単位ピクセルは、第1の群平均センス感度を有し、前記第2のピクセル群に含まれる前記複数の単位ピクセルは、前記第1の群平均センス感度よりも低い第2の群平均センス感度を有し、
前記第1のピクセル群に含まれる前記複数のマイクロレンズの第1の群平均サイズは、前記第2のピクセル群に含まれる前記複数のマイクロレンズの第2の群平均サイズよりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサのピクセルアレイ。
【請求項6】
前記複数の単位ピクセルはいずれも、同一のサイズを有し、
前記複数のマイクロレンズのサイズは、前記複数の単位ピクセルのセンス感度にそれぞれ対応することを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサのピクセルアレイ。
【請求項7】
更に、前記複数の単位ピクセルに含まれる前記光電変換素子を電気的及び光学的に隔離するように、前記半導体基板の前面から後面まで垂直方向に延在して、前記半導体基板の内部に配置されるトレンチ構造体を含むことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサのピクセルアレイ。
【請求項8】
前記トレンチ構造体のそれぞれのトレンチ構造体は、
前記半導体基板の前面から行われるフロントトレンチ工程により形成される上部トレンチ構造体と、
前記半導体基板の後面から行われるバックトレンチ工程により形成される下部トレンチ構造体とを含むことを特徴とする請求項7に記載のイメージセンサのピクセルアレイ。
【請求項9】
前記上部トレンチ構造体及び前記下部トレンチ構造体は、互いに異なる構造、又は互いに異なる組成を有することを特徴とする請求項8に記載のイメージセンサのピクセルアレイ。
【請求項10】
前記ピクセルアレイは、第1の水平方向、及び前記第1の水平方向と垂直な第2の水平方向に繰返し配列される単位パターンに分割され、
前記単位パターンのそれぞれは、2つ以上の前記ピクセル群を含むことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサのピクセルアレイ。
【請求項11】
前記単位パターンは、
2つの群の行及び2つの群の列のマトリックス状に配置される第1~第4のピクセル群を含み、
前記第1~第4のピクセル群のそれぞれは、
2つのピクセル行及び2つのピクセル列のマトリックス状に配置される4つの単位ピクセルを含むことを特徴とする請求項10に記載のイメージセンサのピクセルアレイ。
【請求項12】
前記第1のピクセル群は、4つの赤色ピクセルを含み、
前記第2及び第3のピクセル群のそれぞれは、4つの緑色ピクセルを含み、
前記第4のピクセル群は、4つの青色ピクセルを含むことを特徴とする請求項11に記載のイメージセンサのピクセルアレイ。
【請求項13】
前記単位パターンは、
2つの群の行及び2つの群の列のマトリックス状に配置される第1~第4のピクセル群を含み、
前記第1~第4のピクセル群のそれぞれは、
3つのピクセル行及び3つのピクセル列のマトリックス状に配置される9個の単位ピクセルを含むことを特徴とする請求項10に記載のイメージセンサのピクセルアレイ。
【請求項14】
前記第1のピクセル群は、9個の赤色ピクセルを含み、
前記第2及び第3のピクセル群のそれぞれは、9個の緑色ピクセルを含み、
前記第4のピクセル群は、9個の青色ピクセルを含むことを特徴とする請求項13に記載のイメージセンサのピクセルアレイ。
【請求項15】
前記単位パターンは、
第1の群の行、第2の群の行、第1の群の列、及び第2の群の列のマトリックス状に配置される第1~第4のピクセル群と、
前記第1の群の行、前記第2の群の行、第3の群の列、及び第4の群の列のマトリックス状に配置される第5~第8のピクセル群と、
第3の群の行、第4の群の行、前記第1の群の列、及び前記第2の群の列のマトリックス状に配置される第9~第12のピクセル群と、
前記第3の群の行、前記第4の群の行、前記第3の群の列、及び前記第4の群の列のマトリックス状に配置される第13~第16のピクセル群を含むことを特徴とする請求項10に記載のイメージセンサのピクセルアレイ。
【請求項16】
入射光により発生される光電荷を収集してセンス動作を行う複数のピクセル群を含むピクセルアレイと、
前記ピクセルアレイを行単位で駆動する行駆動部と、
前記ピクセルアレイ及び前記行駆動部を制御する制御部とを含み、
前記複数のピクセル群のそれぞれのピクセル群は、
半導体基板に配置される光電変換素子をそれぞれ含み、互いに隣接する複数の単位ピクセルと、
前記複数の単位ピクセルにより共有されるカラーフィルタと、
前記カラーフィルタ上に配置され、前記複数の単位ピクセルに含まれる前記光電変換素子に入射光をそれぞれ集光し、前記複数の単位ピクセルのセンス感度に対応するサイズを有する複数のマイクロレンズとを含むことを特徴とするイメージセンサ。
【請求項17】
前記複数のマイクロレンズのうち、それぞれのマイクロレンズのサイズは、前記複数の単位ピクセルのうち、前記それぞれのマイクロレンズに対応するそれぞれの単位ピクセルのセンス感度に反比例することを特徴とする請求項16に記載のイメージセンサ。
【請求項18】
単位ピクセル及び均一なサイズを有する第1のマイクロレンズを含む第1のピクセルアレイを用いて、前記単位ピクセルのセンス感度を測定するステップと、
前記センス感度に対応する第2のマイクロレンズのサイズを決めるステップと、
前記単位ピクセル及び前記第2のマイクロレンズを含む第2のピクセルアレイを製造するステップとを含むことを特徴とするイメージセンサのピクセルアレイの製造方法。
【請求項19】
前記マイクロレンズの前記センス感度に対応するサイズを決めるステップは、
同一のカラーの単位ピクセルのカラー別平均センス感度を決めるステップと、
前記カラー別平均センス感度に対する前記同一のカラーのそれぞれの単位ピクセルのセンス感度の割合を決めるステップと、
前記割合に反比例するように、前記それぞれの単位ピクセルに対応するそれぞれのマイクロレンズのサイズを決めるステップとを含むことを特徴とする請求項18に記載のイメージセンサのピクセルアレイの製造方法。
【請求項20】
前記第2のピクセルアレイを製造するステップは、
前記センス感度に対応するサイズを有するマスクパターンを形成するステップと、
前記マスクパターンを用いて、リフロー工程及びエッチバック工程により、前記第2のマイクロレンズを形成するステップとを含むことを特徴とする請求項18又は19に記載のイメージセンサのピクセルアレイの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体集積回路に関し、より詳しくは、ピクセル間のセンス感度のバラつきを減少するイメージセンサのピクセルアレイ、及び当該ピクセルアレイの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
CMOSイメージセンサは、相補型金属酸化膜半導体(Complementary Metal-Oxide Semiconductor、CMOS)を用いた固体撮像素子である。CMOSイメージセンサは、高電圧アナログ回路を有するCCDイメージセンサと比較して、製造コストが低く、素子のサイズが小さいため、消費電力が少ないというメリットがあり、スマートフォン、デジタルカメラなどの携帯用機器を始めとした家電製品に主にCMOSイメージセンサが搭載されている。
【0003】
CMOSイメージセンサを構成するピクセルアレイは、各ピクセルにフォトダイオードのような光電変換素子を含む。前記光電変換素子は、入射される光量により可変される電気信号を生成し、CMOSイメージセンサは、前記電気信号を処理して、映像を合成する。最近、高解像度画像に対するニーズに応じて、CMOSイメージセンサを構成するピクセルは、更なる小型化が求められている。このようなピクセルの小型化により、クロストーク(cross talk)によるピクセルのセンス感度のバラつきが増加している。クロストークは、マイクロレンズ及びカラーフィルタを通過して入射された光が、該当ピクセルではなく、隣接ピクセルに伝達される光学的なクロストークと、入射光により生成された光電荷が隣接ピクセルに伝達される電気的なクロストークとに分けられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記のような問題点を解決するための本発明の目的は、ピクセル間のセンス感度のバラつきを減少するためのマイクロレンズを含むピクセルアレイ、及び当該ピクセルアレイを含むイメージセンサを提供することである。
【0005】
また、本発明の他の目的は、ピクセル間のセンス感度のバラつきを減少するためのマイクロレンズを含むピクセルアレイの製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の実施形態例によるイメージセンサのピクセルアレイは、複数のピクセル群を含み、前記複数のピクセル群のそれぞれのピクセル群は、カラーフィルタと、複数のマイクロレンズとを含む。
【0007】
前記複数の単位ピクセルは、半導体基板に配置される光電変換素子をそれぞれ含み、互いに隣接する。前記カラーフィルタは、前記複数の単位ピクセルにより共有される。前記複数のマイクロレンズは、前記カラーフィルタ上に配置され、前記複数の単位ピクセルに含まれる前記光電変換素子に入射光をそれぞれ集光し、互いに異なるサイズを有する。
【0008】
また、前記目的を達成するために、本発明の実施形態例によるイメージセンサは、入射光により発生される光電荷を収集してセンス動作を行う複数のピクセル群を含むピクセルアレイと、前記ピクセルアレイを行単位で駆動する行駆動部と、前記ピクセルアレイ及び前記行駆動部を制御する制御部とを含む。前記複数のピクセル群のそれぞれのピクセル群は、半導体基板に配置される光電変換素子をそれぞれ含み、互いに隣接する複数の単位ピクセルと、前記複数の単位ピクセルにより共有されるカラーフィルタと、前記カラーフィルタ上に配置され、前記複数の単位ピクセルに含まれる前記光電変換素子に入射光をそれぞれ集光し、前記複数の単位ピクセルのセンス感度に対応するサイズを有する複数のマイクロレンズとを含む。
【0009】
更に、前記目的を達成するために、本発明の実施形態例によるイメージセンサのピクセルアレイの製造方法は、単位ピクセル及び均一なサイズを有する第1のマイクロレンズを含む第1のピクセルアレイを用いて、前記単位ピクセルのセンス感度を測定するステップと、前記センス感度に対応する第2のマイクロレンズのサイズを決めるステップと、前記単位ピクセル及び前記第2のマイクロレンズを含む第2のピクセルアレイを製造するステップとを含む。
【発明の効果】
【0010】
本発明のピクセルアレイ、イメージセンサ、及びピクセルアレイの製造方法によると、マイクロレンズのサイズを調節して、単位ピクセルのセンス感度のバラつきを減少することで、イメージセンサにより撮像される画像の品質を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本発明の実施形態例によるイメージセンサのピクセルアレイに含まれるピクセル群のレイアウトを示す平面図である。
図2図2は、図1におけるピクセル群の垂直構造の一実施形態例を示す断面図である。
図3図3は、本発明の実施形態例によるセンス感度バラつきの減少を説明するための図である。
図4a図4a~図4cは、本発明の実施形態例によるピクセルアレイの製造過程を示す図である。
図4b図4a~図4cは、本発明の実施形態例によるピクセルアレイの製造過程を示す図である。
図4c図4a~図4cは、本発明の実施形態例によるピクセルアレイの製造過程を示す図である。
図5a図5a及び図5bは、本発明の実施形態例によるイメージセンサのピクセルアレイに含まれるトレンチ構造体の実施形態例を示す断面図である。
図5b図5a及び図5bは、本発明の実施形態例によるイメージセンサのピクセルアレイに含まれるトレンチ構造体の実施形態例を示す断面図である。
図6図6は、本発明の実施形態例によるイメージセンサを示すブロック図である。
図7図7は、本発明の実施形態例によるイメージセンサに含まれる単位ピクセルの一実施形態例を示す回路図である。
図8図8は、本発明の実施形態例によるイメージセンサのセンス動作を示すタイミング図である。
図9図9は、本発明の実施形態例によるピクセルアレイのレイアウトを示す平面図である。
図10a図10a~図10eは、図9のピクセルアレイに含まれる4*4サイズの単位パターンの実施形態例を示す平面図である。
図10b図10a~図10eは、図9のピクセルアレイに含まれる4*4サイズの単位パターンの実施形態例を示す平面図である。
図10c図10a~図10eは、図9のピクセルアレイに含まれる4*4サイズの単位パターンの実施形態例を示す平面図である。
図10d図10a~図10eは、図9のピクセルアレイに含まれる4*4サイズの単位パターンの実施形態例を示す平面図である。
図10e図10a~図10eは、図9のピクセルアレイに含まれる4*4サイズの単位パターンの実施形態例を示す平面図である。
図11a図11a~11cは、図9のピクセルアレイに含まれる8*8サイズの単位パターンの実施形態例を示す平面図である。
図11b図11a~11cは、図9のピクセルアレイに含まれる8*8サイズの単位パターンの実施形態例を示す平面図である。
図11c図11a~11cは、図9のピクセルアレイに含まれる8*8サイズの単位パターンの実施形態例を示す平面図である。
図12図12は、図9のピクセルアレイに含まれる6*6サイズの単位パターンの実施形態例を示す平面図である。
図13図13は、本発明の実施形態例によるイメージセンサのピクセルアレイの製造方法を示すシーケンス図である。
図14図14は、本発明の実施形態例によるピクセルアレイの製造方法のための単位ピクセルのセンス感度測定の一実施形態例を示す図である。
図15図15は、本発明の実施形態例によるセンス感度バラつきの減少を示す図である。
図16図16は、本発明の実施形態例による電子装置のブロック図である。
図17図17は、図16の電子装置に含まれるカメラモジュールを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付の図面を参照して、本発明の好適な実施形態例をより詳しく説明する。図面上の同一の構成要素に対しては、同一の参照符号を付し、同一の構成要素に関して重複する説明は、省略する。
【0013】
以下、半導体基板の前面及び後面に平行で且つ互いに交差する2つの方向をそれぞれ、第1の水平方向(DR1)及び第2の水平方向(DR2)と定義し、半導体基板の前面及び後面に実質的に垂直な方向を、垂直方向(DR3)と定義する。第1の水平方向(DR1)は、行方向に該当し、第2の水平方向(DR2)は、列方向に該当する。
【0014】
本発明の実施形態例によるイメージセンサのピクセルアレイは、半導体基板に形成され、後述するような複数のピクセル群を含む。本発明では、図示及び説明の便宜上、入射光が半導体基板の後面に入射するBSI(back-side illumination)に対応する構造を中心に説明するが、本発明の実施形態例はBSIに限定されるものではなく、FSI(front-side illumination)構造にも、本発明の実施形態例を適用することができる。一方、図面には、図示の便宜上、マイクロレンズが円状に示されているが、これに限定されるものではなく、マイクロレンズは、四角状、楕円状などのような様々な形状を有することができる。
【0015】
図1は、本発明の実施形態例によるイメージセンサのピクセルアレイに含まれるピクセル群のレイアウトを示す平面図であり、図2は、図1のピクセル群の垂直構造の一実施形態例を示す断面図である。図2は、図1のA-A'線に沿う断面図である。図1及び2には、図示の便宜上、ピクセルアレイに含まれる複数のピクセル群のうちの1つのピクセル群(PXG)に対応する構造を示している。
【0016】
図1及び2に示しているように、ピクセルアレイは、垂直方向(DR3)に、半導体基板100と、配線層200と、光透過層300とを含む。BSI構造の場合、半導体基板100は、配線層200と光透過層300の間に配置される。例えば、半導体基板100は、互いに対向する前面100a及び後面100bを有し、配線層200が、半導体基板100の前面100aの上に配置され、光透過層300が、半導体基板100の後面100bの下に配置される。
【0017】
ピクセル群(PXG)は、複数の単位ピクセル(PX11、PX12、PX21、PX22、つまりPX11~PX22)と、トレンチ構造体400と、複数のマイクロレンズ(MLS11、MLS12、MLS21、 MLS22、つまりMLS11~MSL22)とを含む。
【0018】
図1には、図示及び説明の便宜上、2つのピクセル行(PR1、PR2)、及び2つのピクセル列(PC1、PC2)のマトリックス状に配置される4つの単位ピクセル(PX11~PX22)を含むピクセル群(PXG)が示されているが、1つの群の行(GR)に対応するピクセル行の数、及び1つの群の列(GC)に対応するピクセル列の数は、様々に決められる。すなわち、1つのピクセル群(PXG)に含まれる単位ピクセルの数は、様々に決められる。
【0019】
複数の単位ピクセル(PX11~PX22)は、半導体基板100に配置される複数の光電変換素子(PD11、PD12、PD21、PD22、つまりPD11~PD22)をそれぞれ含み、互いに隣接する。外部より入射された光は、光電変換素子(PD11~PD22)で電気信号に変換される。
【0020】
トレンチ構造体400は、複数の単位ピクセル(PX11~PX22)に含まれる光電変換素子(PD11~PD22)を電気的及び光学的に離隔するように、半導体基板100の前面100aから後面100bまで垂直方向(DR3)に延在して、半導体基板100内に配置される。
【0021】
トレンチ構造体400は、複数の光電変換素子(PD11、PD12、PD21、PD22)のそれぞれに入射される入射光、及び入射光により生成された光電荷が、隣接する単位ピクセルに入射されることを防止する。すなわち、トレンチ構造体400は、複数の光電変換素子(PD11、PD12、PD21、PD22)間のクロストーク現象を防止する。
【0022】
光透過層300は、カラーフィルタ(CF)、及び複数のマイクロレンズ(MLS11~MLS22)を含む。光透過層300は、外部より入射される光を集光及びフィルタリングして、半導体基板100に提供する。半導体基板100の後面100b上に、複数の単位ピクセル(PX11~PX22)により共有されるカラーフィルタ(CF)が配置され、複数の単位ピクセル(PX11~PX22)にそれぞれ対応する複数のマイクロレンズ(MLS11~MLS22)が、カラーフィルタ(CF)上に配置される。また、半導体基板100の後面100bとカラーフィルタ(CF)の間に、第1の平坦化膜310が配置され、カラーフィルタ(CF)及び複数のマイクロレンズ(MLS11~MLS22)の間に、第2の平坦化膜320が配置される。
【0023】
カラーフィルタ(CF)は、赤色、緑色、又は青色のカラーフィルタを含む。これとは異なり、カラーフィルタは、シアン、マゼンタ、又は黄色(yellow)などのような他のカラーフィルタを含むことができる。それぞれのピクセル群(PXG)に含まれる複数の単位ピクセル(PX11~PX22)は、同一のカラーに該当する1つのカラーフィルタ(CF)を共有することができる。
【0024】
複数のマイクロレンズ(MLS11~MLS22)は、複数の単位ピクセル(PX11~PX22)に含まれる光電変換素子(PD11~PD22)に入射光をそれぞれ集光する。本発明の実施形態例により、複数のマイクロレンズ(MLS11~MLS22)は、複数の単位ピクセル(PX11~PX22)のセンス感度に対応するサイズを有する。
【0025】
一実施形態例において、複数のマイクロレンズ(MLS11~MLS22)のうち、それぞれのマイクロレンズのサイズは、複数の単位ピクセル(PX11~PX22)のうち、前記それぞれのマイクロレンズに対応するそれぞれの単位ピクセルのセンス感度に反比例する。
【0026】
一実施形態例において、複数の単位ピクセル(PX11~PX22)の群の平均センス感度よりも低いセンス感度を有する単位ピクセルに対応するマイクロレンズのサイズは、複数のマイクロレンズ(MLS11~MLS22)の群の平均サイズよりも大きく、前記平均センス感度よりも高いセンス感度を有する単位ピクセルに対応するマイクロレンズのサイズは、前記平均サイズよりも小さい。
【0027】
例えば、複数の単位ピクセル(PX11~PX22)は、第1のセンス感度を有する第1の単位ピクセル(PX11)、及び前記第1のセンス感度よりも低い第2のセンス感度を有する第2の単位ピクセル(PX12)を含む。
【0028】
複数のマイクロレンズ(MLS11~MLS12)は、第1の単位ピクセル(PX11)に含まれる第1の光電変換素子(PD11)に入射光を集光する第1のマイクロレンズ(MLS11)と、第2の単位ピクセル(PX12)に含まれる第2の光電変換素子(PD12)に入射光を集光する第2のマイクロレンズ(MLS12)とを含む。
【0029】
この場合、図1及び図2に示しているように、第1のマイクロレンズ(MLS11)のサイズ(SZ11)は、第2のマイクロレンズ(MLS12)のサイズ(SZ12)よりも小さい。
【0030】
複数の単位ピクセル(PX11~PX22)はいずれも、同一のサイズを有する。言い換えると、トレンチ構造体400は、第1の水平方向(DR1)及び第2の水平方向にそれぞれ均一なピッチを有する格子状に具現される。また、複数の単位ピクセル(PX11~PX22)はいずれも、同一の工程により、同一の工程条件で形成される。そこで、複数の単位ピクセル(PX11~PX22)は、理想的にはいずれも同一のセンス感度を有するべきであるが、工程バラつきなどにより、単位ピクセル毎に互いに異なるセンス感度を有し得る。また、隣接する他のカラーフィルタに該当するピクセル群間のクロストークにより、それぞれのピクセル群内の単位ピクセルの位置によって、センス感度が異なる。
【0031】
併合した(Merged)カラーフィルタ構造を有している製品において、同一のカラーフィルタに該当する単位ピクセルのセンス感度は、理想的には同一であるべきであるが、周辺に位置した他のカラーフィルタに該当する単位ピクセルから受けるクロストークの影響が異なるため、同一のカラーフィルタに該当する単位ピクセルであっても、ピクセル間のセンス感度の差が生じることになり、この差が大きいほど、画質劣化に大きな影響を及ぼすことになる。
【0032】
本発明の実施形態例により、同一のカラーフィルタに該当する単位ピクセル間のセンス感度の差を減らすために、マイクロレンズのサイズを調節して、センス感度の差を補償することができる。図1には、図示及び説明の便宜上、4つの単位ピクセル(PX11~PX2)が、同一のカラーフィルタ(CF)を共有する実施形態例を示しているが、これに限定されるものではない。図9乃至図12で説明するように、本発明の実施形態例は、2つ以上の単位ピクセルが同一のカラーフィルタを共有する全てのカラーフィルタアレイに適用可能である。
【0033】
このように、本発明の実施形態例によるピクセルアレイマイクロレンズのサイズを調節して、単位ピクセルのセンス感度バラつきを減少することで、イメージセンサにより撮像される画像の品質を向上することができる。
【0034】
配線層200は、複数の光電変換素子(PD11、PD12、PD21、PD22)と電気的に連結されるロジックトランジスタ、及び前記ロジックトランジスタに連結される配線を含む。複数の光電変換素子(PD11、PD12、PD21、PD22)で変換された電気信号は、配線層200で信号処理される。前記配線は、層間絶縁膜を介して積層され、配線の配列は、複数の光電変換素子(PD11、PD12、PD21、PD22)の配列によらずに配置されることができる。すなわち、前記配線は、複数の光電変換素子(PD11、PD12、PD21、PD22)の上部を横切ることもできる。
【0035】
半導体基板100は、第1の導電型(例えば、p型)のバルク(bulk)シリコン基板上に、第1の導電型のエピタキシャル層が形成された基板とすることができ、イメージセンサの製造工程中にバルクシリコン基板が取り除かれて、p型エピタキシャル層だけが残留する基板であってもよい。また、半導体基板100は、第1の導電型のウェルを含むバルク半導体基板であってもよい。これとは異なり、半導体基板100は、n型エピタキシャル層、バルクシリコン基板、SOI基板など、様々な形状の基板を適用することができる。
【0036】
半導体基板100には、少なくとも1つのフローティングディフュージョン領域が形成され、半導体基板100の前面100a上において、光電変換素子(PD11~PD22)のそれぞれとフローティングディフュージョン領域の間に転送ゲートが形成される。光電変換素子(PD11~PD22)は、半導体基板100と反対の第2の導電型(例えば、n型)の不純物がドープされた不純物領域である。一例として、光電変換素子(PD11~PD22)は、半導体基板100の前面100aと隣接し、後面100bと離隔される。より詳しくは、光電変換素子(PD11~PD22)は、第2の導電型(例えば、n型)の不純物を、半導体基板100の前面100aにイオン注入して形成する。光電変換素子(PD11~PD22)は、前面100aに隣接した領域と、後面100bに隣接した領域の間に、不純物濃度の差を有してもよく、これにより、半導体基板100の前面100aと後面100bの間に、電位勾配を有し得る。
【0037】
第1の導電型の半導体基板100と光電変換素子(PD11~PD22)のそれぞれは、一対のフォトダイオードを構成する。すなわち、第1の導電型の半導体基板100と光電変換素子(PD11~PD22)のそれぞれの接合(junction)により、フォトダイオードが形成される。フォトダイオードを構成する光電変換素子(PD11~PD22)は、入射光の強さに比例して、光電荷を生成及び蓄積することができる。これに加えて、フォトダイオードは、光電変換素子の表面にp型不純物が浅くドープされたp型不純物領域(図示せず)を更に含むことができる。
【0038】
図3は、本発明の実施形態例によるセンス感度の調節を説明するための図である。
【0039】
図3に示しているように、第1の単位ピクセル(PX11)は、第1のセンス感度を有し、第2の単位ピクセル(PX12)は、前記第1のセンス感度よりも低い第2のセンス感度を有する。この場合、第1の単位ピクセル(PX11)に対応する第1のマイクロレンズ(MLS11)の第1のサイズ(SZ11)は、第2の単位ピクセル(PX12)に対応する第2のマイクロレンズ(MLS12)の第2のサイズ(SZ12)よりも小さい。
【0040】
この場合、相対的に小さい第1のサイズ(SZ11)の第1のマイクロレンズ(MLS11)により、第1の光電変換素子(PD11)で集光される入射光の強さは、相対的に大きい第2のサイズ(SZ12)の第2のマイクロレンズ(MLS12)により、第2の光電変換素子(PD12)で集光される入射光の強さよりも小さくなる。そこで、第1の単位ピクセル(PX11)の第1のセンス感度は、相対的に減少し、また、第2の単位ピクセル(PX12)の第2のセンス感度は、相対的に増加することになり、結果として、第1の単位ピクセル(PX11)及び第2の単位ピクセル(PX12)のセンス感度バラつきを減少することができる。
【0041】
図4a~図4cは、本発明の実施形態例によるピクセルアレイの製造過程を示す図である。以下、図1及び2と重複する説明は、省略する。また、その他の構成要素は、当業者に知られた任意の製造過程により形成可能であり、以下では、図4a~図4cを参照して、マイクロレンズの製造過程のみを説明する。
【0042】
図4aに示しているように、第2の平坦化膜320上に、マイクロレンズを形成するための物質層330を形成する。物質層330は、所定の屈折率を有する物質、例えば、ポリイミド、SiN、SiO2、SiON、HfOx、TiO2、Al2O3などの物質からなる。一部の実施形態例では、第2の平坦化膜320は、省略可能であり、この場合、物質層330は、カラーフィルタ(CF)上に形成される。
【0043】
以後、物質層330上に、前述したようなセンス感度に対応するサイズを有するマスクパターンを形成する。例えば、第1の単位ピクセル(PX11)は、第1のセンス感度を有し、第2の単位ピクセル(PX12)は、前記第1のセンス感度よりも低い第2のセンス感度を有する。この場合、図4aに示しているように、第1の単位ピクセル(PX11)に対応する第1のマスクパターン(MPTT11)の第1のサイズ(SZ11)は、第2の単位ピクセル(PX12)に対応する第2のマスクパターン(MPTT12)の第2のサイズ(SZ12)よりも小さい。
【0044】
マスクパターン(MPTT11、MPTT12)は、フォト工程により形成し、感光性レジストで形成する。図4aに示しているように、第1のマスクパターン(MPTT11)は、第1のピクセル(PX11)に対応する位置に、第2のマスクパターン(MPTT12)は、第2のピクセル(PX12)に対応する位置に、互いに離隔して形成される。
【0045】
図4bに示しているように、マスクパターン(MPTT11、MPTT12)を形成した後、リフロー工程により、リフローパターン(RPTT11、RPTT12)を形成する。リフロー工程は、例えば、ステッパを用いたブランク露光、及び熱工程により行う。図4bに示しているように、リフロー工程により形成されたリフローパターン(RPTT11、RPTT12)は、半球と同様な形状を有し、互いに空間的に離隔している。
【0046】
図4cに示しているように、リフローパターン(RPTT11、RPTT12)をマスクとして、エッチバック工程を行い、マイクロレンズ(MLS11、MLS12)を形成する。エッチバック工程は、リフローパターン(RPTT11、RPTT12)が完全に除去されるまで行われる。これらのリフローパターン(RPTT11、RPTT12)を用いたエッチバック工程により、マイクロレンズ(MLS11、MLS12)は、上部に膨らむ構造を有する。言い換えると、エッチバック工程により、リフローパターン(RPTT11、RPTT12)の形状が物質層330にそのまま転写されることで、リフローパターン(RPTT11、RPTT12)と同様な形状のマイクロレンズ(MLS11、MLS12)が形成される。
【0047】
このように、単位ピクセル(PX11、PX12)のセンス感度に対応するサイズ(SZ11、SZ12)を有するマスクパターン(MPTT11、MPTT12)を形成し、これらのマスクパターン(MPTT11、MPTT12)を用いて、リフロー工程及びエッチバック工程により、単位ピクセル(PX11、PX12)のセンス感度に対応するサイズ(SZ11、SZ12)を有するマイクロレンズ(MLS11、MLS12)を形成する。
【0048】
図5a及び図5bは、本発明の実施形態例によるイメージセンサのピクセルアレイに含まれるトレンチ構造体の実施形態例を示す断面図である。図5a及び図5bは、図1のA-A'線に沿う断面図である。図5a及び図5bには、図示の便宜上、ピクセルアレイに含まれる複数のピクセル群のうち、1つのピクセル群(PXG1、PXG2)に対応する構造を示している。以下、図1及び2と重複する説明は、省略する。
【0049】
トレンチ構造体400は、半導体基板(100; 例えば、シリコン)よりも屈折率の低い絶縁物質からなり、1つ又は複数の絶縁膜を含む。例えば、トレンチ構造体400は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、アンドープポリシリコン膜、空気、又はこれらの組み合わせからなることができる。
【0050】
このようなトレンチ構造体400は、半導体基板100の前面100a及び/又は後面100bをパターニングして、深いトレンチを形成した後、深いトレンチ内に絶縁物質を埋め込んで形成する。
【0051】
トレンチ構造体400は、複数の単位ピクセル(PX11~PX22)に含まれる光電変換素子(PD11~PD22)を電気的及び光学的に隔離するように、半導体基板100の前面100aから後面100bまで垂直方向(DR3)に延在して、半導体基板100内に配置される。
【0052】
一実施形態例において、図5aに示しているように、トレンチ構造体400のそれぞれは、トレンチの両側面が透明誘電体420でコートされ、前記トレンチの中央部が、透明誘電体420と異なる物質410で満たされる。例えば、透明誘電体420は、酸化物であり、中央の物質410は、窒化物である。すなわち、トレンチ構造体400のそれぞれは、水平方向にONO(oxide-nitride-oxide)構造を有する。他の実施形態例において、トレンチ構造体400のそれぞれは、トレンチの全部が透明誘電体420で満たされる。
【0053】
一実施形態例において、図5bに示しているように、トレンチ構造体400のそれぞれは、半導体基板100の前面100aから行われるフロントトレンチ工程により形成される上部トレンチ構造体400tと、半導体基板100の後面100bから行われるバックトレンチ工程により形成される下部トレンチ構造体400bとを含む。
【0054】
実施形態例により、上部トレンチ構造体400t及び下部トレンチ構造体400bは、互いに異なる構造又は互いに異なる組成を有する。例えば、図5bに示しているように、上部トレンチ構造体400tは、両側面が透明誘電体420でコートされ、前記トレンチの中央部が、透明誘電体420と異なる物質410で満たされ、下部トレンチ構造体400bはいずれも、透明誘電体430で満たされる。
【0055】
図6は、本発明の実施形態例によるイメージセンサを示すブロック図である。
【0056】
図6に示しているように、イメージセンサ600は、ピクセルアレイ620と、行駆動部630と、アナログ-デジタル変換(ADC)部640と、列駆動部650と、制御部660と、基準電圧発生器(REF)670とを含む。
【0057】
ピクセルアレイ620は、カラムライン(COL)にそれぞれ結合され、入射光を感知して、カラムライン(COL)を介して、アナログ信号を発生する複数のピクセル700を含む。複数のピクセルは、複数の行と複数の列からなるマトリックス状に配列される。ピクセルアレイ620は、図9乃至図12を参照して後述するように、様々な単位パターンが、第1の水平方向(DR1)及び第2の水平方向(DR2)に繰返し配列される構造を有する。
【0058】
行駆動部630は、ピクセルアレイ620の各行に連結され、前記各行を駆動する駆動信号を生成する。例えば、行駆動部630は、ピクセルアレイ620に含まれる前記複数のピクセルを行単位で駆動する。
【0059】
アナログ-デジタル変換部640は、ピクセルアレイ620の各カラム(column、列)に連結され、ピクセルアレイ620から出力されるアナログ信号を、デジタル信号に変換する。アナログ-デジタル変換部640は、複数のアナログ-デジタルコンバータ641を含み、各カラムライン(COL)に出力されるアナログ信号を並列に(すなわち、同時に)、デジタル信号に変換するカラムADCを行う。
【0060】
また、アナログ-デジタル変換部640は、有効信号成分を抽出するための1つの相関二重サンプリング(correlated double sampling; CDS)部を含む。
【0061】
一実施形態例において、前記相関二重サンプリング部は、リセット成分を示すアナログリセット信号と、画像成分を示すアナログ画像信号の差に基づいて、前記有効画像成分を抽出するアナログダブルサンプリング(Analog Double Sampling)を行う。
【0062】
他の実施形態例において、前記相関二重サンプリング部は、前記アナログリセット信号と前記アナログ画像信号をデジタル信号にそれぞれ変換した後、前記有効画像成分として、2つのデジタル信号の差を抽出するデジタルダブルサンプリング(Digital Double Sampling)を行う。
【0063】
また、他の実施形態例において、前記相関二重サンプリング部は、前記アナログダブルサンプリング及び前記デジタルダブルサンプリングをいずれも行うデュアル相関二重サンプリングを行う。
【0064】
列駆動部650は、アナログ-デジタル変換部640からのデジタル信号を、出力データ(Dout)として順次出力する。
【0065】
制御部660は、行駆動部630、アナログ-デジタル変換部640、列駆動部650、及び基準信号生成部670を制御する。制御部660は、行駆動部630、アナログ-デジタル変換部640、列駆動部650、及び基準信号生成部670の動作に求められるクロック信号、タイミングコントロール信号などのような制御信号を提供する。一実施形態例において、制御部660は、ロジック制御回路、位相固定ループ(Phase Lock Loop; PLL)回路、タイミング制御回路、及び通信インタフェース回路などを含む。
【0066】
基準信号生成部670は、逐次増加又は減少する電圧レベルを有する基準信号又はランプ信号を発生して、アナログ-デジタル変換部640に提供する。
【0067】
図7は、本発明の実施形態例によるイメージセンサに含まれる単位ピクセルの一実施形態例を示す回路図である。
【0068】
図7に示しているように、単位ピクセル700aは、光電変換素子として、フォトダイオード(PD)を含み、データ読み出しのための転送トランジスタ(TX)、リセットトランジスタ(RX)、ドライブトランジスタ(DX)、及び選択トランジスタ(SX)を含む。
【0069】
例えば、フォトダイオード(PD)は、p型半導体基板に形成されるn型領域を含み、前記n型領域と前記p型基板がp-n接合フォトダイオードである。フォトダイオード(PD)は、外部から光(例えば、可視光線又は赤外線)を受信し、受信された光に基づいて、光電荷(Photo Charge)を生成する。
【0070】
実施形態例により、単位ピクセル700aは、フォトダイオード(PD)と共に、又はフォトダイオード(PD)に代えて、フォトトランジスタ、フォトゲート、ピンドフォトダイオードなどを含む。
【0071】
フォトダイオード(PD)で生成された光電荷は、転送トランジスタ(TX)を介して、フローティングディフュージョン領域(FD)に転送される。例えば、転送制御信号(TG)が第1のレベル(例えば、ハイレベル)を有すると、転送トランジスタ(TX)がターンオンされ、フォトダイオード(PD)で生成された光電荷は、ターンオンされた転送トランジスタ(TX)を介して、フローティングディフュージョン領域(FD)に転送される。
【0072】
ドライブトランジスタ(DX)は、ソースフォロワーバッファ増幅器(Source Follower buffer Amplifier)の役割を果たして、フローティングディフュージョン領域(FD)に充電された電荷に対応する信号を増幅することができる。選択トランジスタ(SX)は、選択信号(SEL)に応答して、前記増幅された信号、すなわち、ピクセル信号(Vpix)をカラムライン(COL)に転送する。
【0073】
フローティングディフュージョン領域(FD)は、リセットトランジスタ(RX)によりリセットされる。例えば、リセットトランジスタ(RX)は、リセット信号(RS)に応答して、フローティングディフュージョン領域(FD)に保存されている光電荷を、相関二重サンプリング(CDS)動作のための一定の周期として放電する。
【0074】
図7には、1つのフォトダイオード(PD)と、4つのトランジスタ(TX、RX、DX、SX)とを備える単位ピクセルを示しているが、これに限定されるものではない。
【0075】
図8は、本発明の実施形態例によるイメージセンサのセンス動作を示すタイミング図である。
【0076】
図8には、1つのピクセルに対するセンス動作に対応して行われるセンス区間(tRPR)が示されている。このようなセンス動作は、同一の転送制御信号(TG)に対応する複数のピクセルに対して、並列的に同時に行われる。
【0077】
図6乃至図8に示しているように、時間t1で、行駆動部630は、論理ハイレベルに活性化された行選択信号(SEL)をピクセルアレイ620に提供して、ピクセルアレイ620に含まれる複数のピクセル行のうち、1つのピクセル行を選択する。
【0078】
時間t2で、行駆動部630は、前記選択されたピクセル行に、リセット制御信号(RS)を提供し、制御部660は、論理ハイレベルを有するアップダウン制御信号(UD)を、アナログ-デジタルコンバータ641に含まれる複数のカウンタに提供する。この時、ピクセルアレイ620が出力するピクセル信号(Vpix)は、リセット成分を示す第1のアナログ信号となる。
【0079】
時間t3で、制御部660は、論理ハイレベルを有するカウントイネーブル信号(CNT_EN)を、基準信号生成部670に提供し、基準信号生成部670は、基準信号(Vref)の電圧レベルを、一定のサイズの勾配(a)で減少させ始める。また、制御部660は、複数のカウンタに、カウントクロック信号(CLKC)を提供し、複数のカウンタのそれぞれは、カウントクロック信号(CLKC)に同期して、ダウンカウント動作を開始する。
【0080】
時間t4で、基準信号(Vref)とピクセル信号(Vpix)の電圧レベルが等しくなり、アナログ-デジタルコンバータ641に含まれる比較器より出力される比較信号(CMP)は、論理ローレベルに遷移し、ダウンカウント動作が終わる。この時、カウンタには、リセット成分(Vrst)に該当するカウント値(-2)が保存される。
【0081】
時間t5で、カウントイネーブル信号(CNT_EN)が、論理ローレベルに非活性化されると、基準信号生成部670は、ディセーブルされる。時間t3から時間t5の区間は、リセット成分(Vrst)をカウントするための最大区間を示し、イメージセンサの特性により、適切なクロックサイクルの数に該当するように設定される。
【0082】
時間t6で、行駆動部630は、前記選択されたピクセル行に転送制御信号(TG)を提供し、制御部660は、論理ローレベルを有するアップダウン制御信号(UD)を、カウンタに提供する。この時、ピクセルアレイ620が出力するピクセル信号(Vpix)は、前記入射光による画像成分を示す第2のアナログ信号となる。
【0083】
時間t7で、制御部660は、再度、論理ハイレベルを有するカウントイネーブル信号(CNT_EN)を、基準信号生成部670に提供し、基準信号生成部670は、基準電圧(Vref)の電圧レベルを、時間t3と同一のサイズの勾配(a)で減少し始める。また、制御部660は、カウンタにカウントクロック信号(CLKC)を提供し、カウンタのそれぞれは、カウントクロック信号(CLKC)に同期して、アップカウント動作を開始する。
【0084】
時間t8で、基準信号(Vref)とピクセル信号(Vpix)の電圧レベルが等しくなり、比較器から出力される比較信号(CMP)は、論理ローレベルに遷移して、アップカウント動作が終わる。最終的に、カウンタには、リセット成分(Vrst=2)を示す第1のアナログ信号と、入射光による画像成分(Vrst+Vsig=17)を示す第2のアナログ信号の差に対応するデジタル値(Vsig=15)が保存され、デジタル値(Vsig=15)は、前記入射光の有効成分を示すデジタル信号(DS)として出力される。
【0085】
時間t9で、カウントイネーブル信号(CNT_EN)が論理ローレベルに非活性化されると、基準信号生成部670は、ディセーブルされる。時間t7から時間t9の区間は、画像成分(Vrst+Vsig)をカウントするための最大区間を示し、イメージセンサの特性によって、適切なクロックサイクルの数に該当するように設定される。
【0086】
時間t10で、行駆動部630は、論理ローレベルに非活性化された行選択信号(SEL)を、ピクセルアレイ620に提供して、前記選択されたピクセル行の選択を解除する。また、カウンタのそれぞれは、保存されたカウント値をリセットする。
【0087】
以後、イメージセンサ600は、他の行に対して、前記説明した動作を繰返しながら、行単位でデジタル信号を出力する。
【0088】
以上、本発明の理解を助けるために、図6乃至図8を参照して、イメージセンサの構成及びセンス動作を説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
【0089】
図9は、本発明の実施形態例によるピクセルアレイのレイアウトを示す平面図である。
【0090】
図9に示しているように、図6のイメージセンサ600に含まれるピクセルアレイ620は、第1の水平方向(DR1)、及び第1の水平方向(DR1)に垂直な第2の水平方向(DR2)に繰返して配列される単位パターン(UPTT)に分割される。単位パターン(UPTT)は、前述したように、複数の単位ピクセルが1つのカラーフィルタを共有するピクセル群を、2つ以上含む。
【0091】
一実施形態例において、単位パターン(UPTT)は、いずれも同一である。この場合、それぞれの単位パターン(UPTT)は、更に小さい単位に分割できない最小単位のパターンに該当する。他の実施形態例において、単位パターン(UPTT)は、互いに異なる2つ以上のパターンを含み、互いに異なるパターンが、第1の水平方向(DR1)及び/又は第2の水平方向(DR2)に規則的に配置される。
【0092】
以下、図10a乃至図12を参照して、様々なカラーフィルタの配列及び様々なピクセル群に該当する単位パターンの実施形態例を説明する。一部の実施形態例では、後述するパターンを、第1の水平方向(DR1)及び/又は第2の水平方向(DR2)に反転するか、垂直方向(DR3)を中心に90度又は180度分だけ、回転することもできる。
【0093】
図10a乃至図12において、赤色フィルタに対応する単位ピクセルを赤色ピクセル(R)、緑色フィルタに対応する単位ピクセルを緑色ピクセル(G)、青色フィルタに対応する単位ピクセルを青色ピクセル(B)、黄色フィルタに対応する単位ピクセルを黄色ピクセル(Y)、シアンフィルタに対応する単位ピクセルをシアンピクセル(C)という。白色ピクセル(W)は、カラーフィルタが備えられていない単位ピクセルに該当する。ピクセル群(PXGij)において、iは群の行のインデックスを、jは群の列のインデックスを示す。それぞれのピクセル群(PXG)に含まれる単位ピクセルは、1つのカラーフィルタ(CF)を共有する。
【0094】
図10a乃至図10eは、図9のピクセルアレイに含まれる4*4サイズの単位パターンの実施形態例を示す平面図である。
【0095】
図10a乃至図10eに示しているように、4*4サイズの単位パターン(UPTT1~UPTT5)のそれぞれは、2つの群の行(GR1、GR2)、及び2つの群の列(GC1、GC2)のマトリックス状に配置される第1~第4のピクセル群(PXG11~PXG22)を含む。第1の~第4のピクセル群(PXG11~PXG22)のそれぞれは、2つのピクセル行及び2つのピクセル列のマトリックス状に配置される4つの単位ピクセルを含む。
【0096】
一実施形態例において、図10aの単位パターン(UPTT1)のように、第1のピクセル群(PXG11)は、4つの赤色ピクセル(R)を含み、第2及び第3のピクセル群(PXG12、PXG21)のそれぞれは、4つの緑色ピクセル(G)を含み、第4のピクセル群(PXG22)は、4つの青色ピクセル(B)を含む。
【0097】
一実施形態例において、図10bの単位パターン(UPTT2)のように、第1~第4のピクセル群(PXG11~PXG22)のそれぞれは、4つの白色ピクセル(W)を含む。
【0098】
一実施形態例において、図10cの単位パターン(UPTT3)のように、第1のピクセル群(PXG11)は、4つの赤色ピクセル(R)を含み、第2のピクセル群(PXG12)は、4つの緑色ピクセル(G)を含み、第3のピクセル群(PXG21)は、4つの白色ピクセル(W)を含み、第4のピクセル群(PXG22)は、4つの青色ピクセル(B)を含む。
【0099】
一実施形態例において、図10dの単位パターン(UPTT4)のように、第1のピクセル群(PXG11)は、4つの赤色ピクセル(R)を含み、第2及び第3のピクセル群(PXG12、PXG21)のそれぞれは、4つの黄色ピクセル(Y)を含み、第4のピクセル群(PXG22)は、4つの青色ピクセル(B)を含む。
【0100】
一実施形態例において、図10eの単位パターン(UPTT5)のように、第1のピクセル群(PXG11)は、4つの赤色ピクセル(R)を含み、第2及び第3のピクセル群(PX12、PX21)のそれぞれは、4つの黄色ピクセル(Y)を含み、第4のピクセル群(PXG22)は、4つのシアンピクセル(C)を含む。
【0101】
図11a乃至図11cは、図9のピクセルアレイに含まれる8*8サイズの単位パターンの実施形態例を示す平面図である。
【0102】
図11aに示しているように、8*8サイズの単位パターン(UPTT6)は、2つの群の行(GR1、GR2)、及び2つの群の列(GC1、GC2)のマトリックス状に配置される第1~第4のピクセル群(PXG11~PXG22)を含む。第1~第4のピクセル群(PXG11~PXG22)のそれぞれは、4つのピクセル行及び4つのピクセル列のマトリックス状に配置される16個の単位ピクセルを含む。
【0103】
一実施形態例において、図11aの単位パターン(UPTT6)のように、第1のピクセル群(PXG11)は、16個の赤色ピクセル(R)を含み、第2及び3ピクセル群(PXG12、PXG21)のそれぞれは、16個の緑色ピクセル(G)を含み、第4のピクセル群(PXG22)は、16個の青色ピクセル(B)を含む。
【0104】
図11b及び11cに示しているように、8*8サイズの単位パターン(UPTT7、UPTT8)のそれぞれは、第1~第4の群の行(GR1~GR4)、及び第1~第4の群の列(GC1~GC4)のマトリックス状に配置される第1~第16のピクセル群(PXG11~PXG44)を含む。
【0105】
第1~第4のピクセル群(PXG11、PXG12、PXG21、PXG22)は、第1の群の行(GR1)、第2の群の行(GR2)、第1の群の列(GC1)、及び第2の群の列(GC2)のマトリックス状に配置される。第5~第8のピクセル群(PXG13、PXG14、PXG23、PXG24)は、第1の群の行(GR1)、第2の群の行(GR2)、第3の群の列(GC3)、及び第4の群の列(GC4)のマトリックス状に配置される。第9~第12のピクセル群(PXG31、PXG32、PXG41、PXG42)は、第3の群の行(GR3)、第4の群の行(GR4)、第1の群の列(GC1)、及び第2の群の列(GC2)のマトリックス状に配置される。第13~第16のピクセル群(PXG33、PXG34、PXG43、PXG44)は、第3の群の行(GR3)、第4の群の行(GR4)、第3の群の列(GC3)、及び第4の群の列(GC4)のマトリックス状に配置される。
【0106】
第1~第16のピクセル群(PXG11~PXG44)のそれぞれは、2つのピクセル行及び2つのピクセル列のマトリックス状に配置される4つの単位ピクセルを含む。
【0107】
一実施形態例において、図11bの単位パターン(UPTT7)のように、第1、第4、第5、第8、第9、第12、第13、及び第16のピクセル群(PXG11、PXG22、PXG13、PXG24、PXG31、PXG42、PXG33、PXG44)のそれぞれは、4つの白色ピクセル(W)を含み、第2及び第3のピクセル群(PXG12、PXG21)のそれぞれは、4つの赤色ピクセル(R)を含み、第6、第7、第10、及び第11のピクセル群(PXG14、PXG23、PXG32、PXG41)のそれぞれは、4つの緑色ピクセル(G)を含み、第14及び第15のピクセル群(PXG34、PXG43)のそれぞれは、4つの青色ピクセル(B)を含む。
【0108】
一実施形態例において、図11cの単位パターン(UPTT8)のように、第1、第4、第5、第8、第9、第12、第13、及び第16のピクセル群(PXG11、PXG22、PXG13、PXG24、PXG31、PXG42、PXG33、PXG44)のそれぞれは、4つの白色ピクセル(W)を含み、第3の及び第15のピクセル群(PXG21、PXG43)のそれぞれは、4つの赤色ピクセル(R)を含み、第2、第6、第10、及び第14のピクセル群(PXG12、PXG14、PXG32、PXG34)のそれぞれは、4つの緑色ピクセル(G)を含み、第7及び第11のピクセル群(PXG23、PXG41)のそれぞれは、4つの青色ピクセル(B)を含む。
【0109】
図12は、図9のピクセルアレイに含まれる6*6サイズの単位パターンの実施形態例を示す平面図である。
【0110】
図12に示しているように、6*6サイズの単位パターン(UPTT9)は、2つの群の行(GR1、GR2)及び2つの群の列(GC1、GC2)のマトリックス状に配置される第1~第4のピクセル群(PXG11~PXG22)を含む。第1~第4のピクセル群(PXG11~PXG22)のそれぞれは、3つのピクセル行及び3つのピクセル列のマトリックス状に配置される9つの単位ピクセルを含む。
【0111】
一実施形態例において、図12の単位パターン(UPTT9)のように、第1のピクセル群(PXG11)は、9つの赤色ピクセル(R)を含み、第2及び3のピクセル群(PXG12、PXG21)のそれぞれは、9つの緑色ピクセル(G)を含み、第4のピクセル群(PXG22)は、9つの青色ピクセル(B)を含む。
【0112】
図13は、本発明の実施形態例によるイメージセンサのピクセルアレイの製造方法を示すシーケンス図であり、図14は、本発明の実施形態例によるピクセルアレイの製造方法のための単位ピクセルのセンス感度測定の一実施形態例を示す図である。
【0113】
図13及び図14に示しているように、単位ピクセル及び均一なサイズを有する第1のマイクロレンズを含む第1のピクセルアレイを用いて、前記単位ピクセルのセンス感度を測定する(S100)。
【0114】
例えば、図14に示しているように、面光源10を用いて、一定の照度を有する入射光を生成し、イメージセンサの光学レンズ又はモジュールレンズ20を用いて、第1のピクセルアレイ30に均一な強さの入射光を照射することができる。第1のピクセルアレイ30に含まれるマイクロレンズ31及び単位ピクセル(PX、32)はいずれも、均一なサイズを有する。
【0115】
前記センス感度に対応する第2のマイクロレンズのサイズを決める(S200)。
【0116】
一実施形態例において、同一のカラーの単位ピクセルのカラー別平均センス感度を決め、前記カラー別平均センス感度に基づいて、マイクロレンズのサイズを決める。一実施形態例において、前記平均センス感度に対する前記同一のカラーのそれぞれの単位ピクセルのセンス感度の割合を決め、前記割合に反比例するように、前記それぞれの単位ピクセルに対応するそれぞれのマイクロレンズのサイズを決める。
【0117】
前記単位ピクセル及び前記第2のマイクロレンズを含む第2のピクセルアレイを製造する(S300)。図4a乃至図4cで説明したように、単位ピクセル32のセンス感度に対応するサイズを有するマスクパターンを形成し、前記マスクパターンを用いて、リフロー工程及びエッチバック工程により、前記第2のマイクロレンズを形成する。
【0118】
図15は、本発明の実施形態例によるセンス感度バラつきの減少を示す図である。
【0119】
図15において、横軸は、ピクセルアレイ内における同一のカラーに該当するピクセル群の位置を示し、縦軸は、同一のカラーのピクセル群の全体平均センス感度に対するそれぞれのピクセル群の群平均センス感度の割合、又は同一のカラーのピクセル群に対応するマイクロレンズの全体平均サイズに対するそれぞれのピクセル群の群平均サイズの割合を示す。
【0120】
図15には、均一なサイズを有する第1のマイクロレンズを含む第1のピクセルアレイを用いて、測定された群平均センス感度を示す第1のセンス感度分布51、本発明の実施形態例により、センス感度に対応するサイズを有する第2のマイクロレンズを含む第2のピクセルアレイの群平均サイズを示すサイズ分布52、及び前記第2のマイクロレンズを含む第2のピクセルアレイを用いて、測定された群平均センス感度を示す第2のセンス感度分布53が示されている。
【0121】
ピクセルアレイに含まれる複数のピクセル群は、前記ピクセルアレイの互いに異なる位置に配置され、同一のカラーのカラーフィルタをそれぞれ含む第1のピクセル群及び第2のピクセル群を含む。
【0122】
例えば、前記第1のピクセル群は、図15の第1のセンス感度分布51の左側部分に位置し、前記第2のピクセル群は、図15の第1のセンス感度分布51の右側部分に位置する。
【0123】
この場合、前記第1のピクセル群に含まれる複数の単位ピクセルは、第1の群平均センス感度を有し、前記第2のピクセル群に含まれる複数の単位ピクセルは、前記第1の群平均センス感度よりも低い第2の群平均センス感度を有する。
【0124】
図15に示しているように、第2のピクセルアレイに含まれるマイクロレンズのサイズ分布52は、割合が0である水平線を中心に、第1のピクセルアレイの第1のセンス感度分布51と対称をなす。言い換えると、前記第1のピクセル群に含まれる複数のマイクロレンズの第1の群平均サイズは、前記第2のピクセル群に含まれる複数のマイクロレンズの第2の群平均サイズよりも小さい。
【0125】
図15に示しているように、第1のピクセルアレイの第1のセンス感度分布51と比較して、第2のピクセルアレイの第2のセンス感度分布53は、割合が0である水平線に収束することが分かり、結果として、第2のピクセルアレイのセンス感度バラつきが減少することができる。
【0126】
図16は、本発明の実施形態例による電子装置のブロック図であり、図17は、図16の電子装置に含まれるカメラモジュールを示すブロック図である。
【0127】
図16に示しているように、電子装置1000は、カメラモジュール群1100と、アプリケーションプロセッサ1200と、PMIC1300と、外部メモリ1400とを含む。
【0128】
カメラモジュール群1100は、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cを含む。図面には、3つのカメラモジュール1100a、1100b、1100cが配置された実施形態例が示されているが、これに限定されるものではない。他の実施形態例において、カメラモジュール群1100は、2つのカメラモジュールだけを含むように変形して実施可能である。また、他の実施形態例において、カメラモジュール群1100は、n個(nは、4以上の自然数)のカメラモジュールを含むように変形して実施可能である。
【0129】
以下、図17を参照して、カメラモジュール1100bの詳細構成について、より具体的に説明するが、他のカメラモジュール1100a、1100bに対しても、同様に適用される。
【0130】
図17に示しているように、カメラモジュール1100bは、プリズム1105と、光路折り畳み要素(Optical Path Folding Element;OPFE)1110と、アクチュエータ1130と、画像センシング装置1140と、記憶部1150とを含む。
【0131】
プリズム1105は、光反射物質の反射面1107を含み、外部から入射される光(L)の経路を変える。
【0132】
他の実施形態例において、プリズム1105は、第1の方向(X)に入射される光(L)の経路を、第1の方向(X)に垂直な第2の方向(Y)に変更可能である。また、プリズム1105は、光反射物質の反射面1107を、中心軸1106を中心にA方向に回転するか、中心軸1106をB方向に回転して、第1の方向(X)に入射される光(L)の経路を、垂直の第2の方向(Y)に変更することができる。この時、OPFE1110も、第1の方向(X)及び第2の方向(Y)に垂直な第3の方向(Z)に移動することができる。
【0133】
他の実施形態例において、図示しているように、プリズム1105のA方向の最大回転角度は、プラス(+)A方向には、15度(degree)以下であり、マイナス(-)A方向には、15度よりも大きいが、これに限定されるものではない。
【0134】
他の実施形態例において、プリズム1105は、プラス(+)又はマイナス(-)B方向に20度前後、又は10度から20度、又は15度から20度の間で移動し、ここで、移動角度は、プラス(+)又はマイナス(-)B方向に同一の角度で移動するか、1度前後の範囲でほぼ類似した角度まで移動する。
【0135】
他の実施形態例において、プリズム1105は、光反射物質の反射面1107を、中心軸1106の延在方向と平行な第3の方向(例えば、Z方向)に移動することができる。
【0136】
OPFE1110は、例えば、m(ここで、mは自然数)個の群よりなる光学レンズを含む。m個のレンズは、第2の方向(Y)に移動して、カメラモジュール1100bの光学ズーム倍率(optical zoom ratio)を変更する。例えば、カメラモジュール1100bの基本光学ズーム倍率をZとすると、OPFE1110に含まれたm個の光学レンズを移動する場合、カメラモジュール1100bの光学ズーム倍率は、3Z、又は5Z、又は5Z以上の光学ズーム倍率に変更される。
【0137】
アクチュエータ1130は、OPFE1110又は光学レンズ(以下、光学レンズと称する)を特定の位置に移動する。例えば、アクチュエータ1130は、正確な感知のために、イメージセンサ1142が光学レンズの焦点距離(focal length)に位置するように、光学レンズの位置を調整することができる。
【0138】
画像センシング装置1140は、イメージセンサ1142と、制御ロジック1144と、メモリ1146とを含む。イメージセンサ1142は、光学レンズにより提供される光(L)を用いて、センシング対象の画像を感知する。制御ロジック1144は、カメラモジュール1100bの全般的な動作を制御する。例えば、制御ロジック1144は、制御信号ライン(CSLb)を介して提供された制御信号により、カメラモジュール1100bの動作を制御する。
【0139】
メモリ1146は、キャリブレーションデータ1147のようなカメラモジュール1100bの動作に必要な情報を保存する。キャリブレーションデータ1147は、カメラモジュール1100bが外部から提供された光(L)を用いて、画像データを生成することに必要な情報を含む。キャリブレーションデータ1147は、例えば、回転度(degree of rotation)に関する情報、焦点距離(focal length)に関する情報、光学軸(optical axis)に関する情報などを含む。カメラモジュール1100bが、光学レンズの位置によって焦点距離が変わるマルチステート(multi state)カメラのタイプである場合、キャリブレーションデータ1147は、光学レンズの各位置別(又はステート別)焦点距離値と、オートフォーカス(auto focusing)に関する情報を含む。
【0140】
記憶部1150は、イメージセンサ1142により感知された画像データを保存する。記憶部1150は、画像センシング装置1140の外に配置され、画像センシング装置1140を構成するセンサチップとスタックされた(stacked)形状である。他の実施形態例において、記憶部1150は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)で具現されるが、これに限定されるものではない。
【0141】
図16及び図17に示しているように、他の実施形態例において、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのそれぞれは、アクチュエータ1130を含む。これにより、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのそれぞれは、その内部に含まれたアクチュエータ1130の動作による互いに同一又は異なるキャリブレーションデータ1147を含む。
【0142】
他の実施形態例において、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのうちの1つのカメラモジュール(例えば、1100b)は、前述したプリズム1105とOPFE1110を含む折り畳みレンズ(folded lens)タイプのカメラモジュールであり、残りのカメラモジュール(例えば、1100a、1100b)は、プリズム1105とOPFE1110が含まれない鉛直(vertical)状のカメラモジュールであるが、これに限定されるものではない。
【0143】
他の実施形態例において、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのうちの1つのカメラモジュール(例えば、1100c)は、例えば、IR(Infrared Ray)を用いて、デプス(depth)情報を抽出する鉛直状のデプスカメラ(depth camera)である。この場合、アプリケーションプロセッサ1200は、このようなデプスカメラから提供された画像データと、他のカメラモジュール(例えば、1100a又は1100b)から提供された画像データとを併合(merge)して、3次元デプス画像(3D depth image)を生成することができる。
【0144】
他の実施形態例において、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cの少なくとも2つのカメラモジュール(例えば、1100a、1100b)は、互いに異なる観測視野(Field of View、視野角)を有する。この場合、例えば、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cの少なくとも2つのカメラモジュール(例えば、1100a、1100b)の光学レンズが互いに異なるが、これに限定されるものではない。
【0145】
また、他の実施形態例において、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのそれぞれの視野角は、互いに異なる。この場合、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのそれぞれに含まれた光学レンズも、互いに異なるが、これに限定されるものではない。
【0146】
他の実施形態例において、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのそれぞれは、互いに物理的に分離して配置される。すなわち、1つのイメージセンサ1142のセンス領域を、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cが分割して使用することではなく、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのそれぞれの内部に、独立したイメージセンサ1142が配置される。
【0147】
再度、図16を参照すると、アプリケーションプロセッサ1200は、画像処理装置1210と、メモリコントローラ1220と、内部メモリ1230とを含む。アプリケーションプロセッサ1200は、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cと分離される。例えば、アプリケーションプロセッサ1200と複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cは、別の半導体チップに互いに分離される。
【0148】
画像処理装置1210は、複数のサブ画像プロセッサ1212a、1212b、1212cと、画像生成器1214と、カメラモジュールコントローラ1216とを含む。
【0149】
画像処理装置1210は、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cの数に対応する複数のサブ画像プロセッサ1212a、1212b、1212cを含む。
【0150】
それぞれのカメラモジュール1100a、1100b、1100cから生成された画像データは、互いに分離した画像信号ライン(ISLa、ISLb、ISLc)を介して、対応するサブ画像プロセッサ1212a、1212b、1212cに提供される。例えば、カメラモジュール1100aから生成された画像データは、画像信号ライン(ISLa)を介して、サブ画像プロセッサ1212aに提供され、カメラモジュール1100bから生成された画像データは、画像信号ライン(ISLb)を介して、サブ画像プロセッサ1212bに提供され、カメラモジュール1100cから生成された画像データは、画像信号ライン(ISLc)を介して、サブ画像プロセッサ1212cに提供される。このような画像データの転送は、例えば、MIPI(Mobile Industry Processor Interface)に基づくカメラシリアルインタフェース(CSI; Camera Serial Interface)を用いて実行可能であるが、これに限定されるものではない。
【0151】
一方、他の実施形態例において、1つのサブ画像プロセッサが、複数のカメラモジュールに対応するように配置される。例えば、サブ画像プロセッサ1212aとサブ画像プロセッサ1212cが、図示しているように、互いに分離して具現されるものではなく、1つのサブ画像プロセッサに統合して具現され、カメラモジュール1100aとカメラモジュール1100cから提供された画像データは、選択素子(例えば、マルチフレクサ)などにより選択された後、統合されたサブ画像プロセッサに提供される。
【0152】
それぞれのサブ画像プロセッサ1212a、1212b、1212cに提供された画像データは、画像生成器1214に提供される。画像生成器1214は、画像生成情報(Generating Information)又はモード信号(Mode Signal)により、それぞれのサブ画像プロセッサ1212a、1212b、1212cから提供された画像データを用いて、出力画像を生成する。
【0153】
具体的に、画像生成器1214は、画像生成情報又はモード信号により、互いに異なる視野角を有するカメラモジュール1100a、1100b、1100cから生成された画像データのうちの少なくとも一部を併合して、出力画像を生成する。また、画像生成器1214は、画像生成情報又はモード信号により、互いに異なる視野角を有するカメラモジュール1100a、1100b、1100cから生成された画像データのうちのいずれか1つを選択して、出力画像を生成する。
【0154】
他の実施形態例において、画像生成情報は、ズーム信号(zoom signal or zoom factor)を含む。また、他の実施形態例において、モード信号は、例えば、ユーザから選択されたモードに基づく信号である。
【0155】
画像生成情報が、ズーム信号(ズームファクター)であり、それぞれのカメラモジュール1100a、1100b、1100cが互いに異なる観測視野(視野角)を有する場合、画像生成器1214は、ズーム信号の種類によって、互いに異なる動作を行うことができる。例えば、ズーム信号が第1の信号である場合、カメラモジュール1100aから出力された画像データと、カメラモジュール1100cから出力された画像データとを並合した後、併合された画像信号と、併合に使用しないカメラモジュール1100bから出力された画像データを用いて、出力画像を生成することができる。もし、ズーム信号が第1の信号と異なる第2の信号である場合、画像生成器1214は、このような画像データの併合を行わず、それぞれのカメラモジュール1100a、1100b、1100cから出力された画像データのうちのいずれか1つを選択して、出力画像を生成する。しかし、これに限定されるものではなく、必要に応じて、画像データを処理する方法は、変形して実施することができる。
【0156】
他の実施形態例において、画像生成器1214は、複数のサブ画像プロセッサ1212a、1212b、1212cの少なくとも1つから、露出時間が相違する複数の画像データを受信し、複数の画像データに対して、HDR(high dynamic range)処理を行うことで、ダイナミックレンジが増加した併合された画像データを生成することができる。
【0157】
カメラモジュールコントローラ1216は、それぞれのカメラモジュール1100a、1100b、1100cに制御信号を提供する。カメラモジュールコントローラ1216から生成された制御信号は、互いに分離した制御信号ライン(CSLa、CSLb、CSLc)を介して、対応するカメラモジュール1100a、1100b、1100cに提供される。
【0158】
複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのいずれか1つは、ズーム信号を含む画像生成情報又はモード信号により、マスタ(master)カメラ(例えば、1100b)と指定され、残りのカメラモジュール(例えば、1100a、1100c)は、スレーブ(slave)カメラと指定される。これらの情報は、制御信号に含まれ、互いに分離した制御信号ライン(CSLa、CSLb、CSLc)を介して、対応するカメラモジュール1100a、1100b、1100cに提供される。
【0159】
ズームファクター又は動作モード信号により、マスタ及びスレーブとして動作するカメラモジュールが変わる。例えば、カメラモジュール1100aの視野角が、カメラモジュール1100bの視野角よりも広く、ズームファクターの低いズーム倍率を示す場合、カメラモジュール1100bがマスタとして動作し、カメラモジュール1100aがスレーブとして動作する。これとは反対に、ズームファクターの高いズーム倍率を示す場合、カメラモジュール1100aがマスタとして動作し、カメラモジュール1100bがスレーブとして動作する。
【0160】
他の実施形態例において、カメラモジュールコントローラ1216からそれぞれのカメラモジュール1100a、1100b、1100cに提供される制御信号は、シンクイネーブル信号(sync enable)信号を含む。例えば、カメラモジュール1100bがマスタカメラであり、カメラモジュール1100a、1100cがスレーブカメラである場合、カメラモジュールコントローラ1216は、カメラモジュール1100bにシンクイネーブル信号を転送する。このようなシンクイネーブル信号を提供されたカメラモジュール1100bは、提供されたシンクイネーブル信号を基に、シンク信号(sync signal)を生成し、生成されたシンク信号を、シンク信号ライン(SSL)を介して、カメラモジュール1100a、1100cに提供する。カメラモジュール1100bと、カメラモジュール1100a、1100cは、このようなシンク信号に同期化して、画像データを、アプリケーションプロセッサ1200に転送する。
【0161】
他の実施形態例において、カメラモジュールコントローラ1216から複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cに提供される制御信号は、モード信号によるモード情報を含む。このようなモード情報に基づいて、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cは、感知速度に関して、第1の動作モード及び第2の動作モードで動作する。
【0162】
複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cは、第1の動作モードで、第1の速度で画像信号を生成(例えば、第1のフレームレートの画像信号を生成)し、これを第1の速度よりも高い第2の速度で符号化(例えば、第1のフレームレートよりも高い第2のフレームレートの画像信号を符号化)し、符号化された画像信号を、アプリケーションプロセッサ1200に転送する。この時、第2の速度は、第1の速度の30倍以下である。
【0163】
アプリケーションプロセッサ1200は、受信された画像信号、言い換えると、符号化された画像信号を内部に備えるメモリ1230、又はアプリケーションプロセッサ1200外のストレージ1400に保存し、以後、メモリ1230又はストレージ1400から符号化された画像信号を読み出して復号化し、復号化された画像信号に基づいて、生成される画像データをディスプレイすることができる。例えば、画像処理装置1210の複数のサブプロセッサ1212a、1212b、1212cのうち、対応するサブプロセッサが復号化を行うことができ、また、復号化された画像信号に対して、画像処理を行うことができる。
【0164】
複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cは、第2の動作モードで、第1の速度よりも低い第3の速度で画像信号を生成(例えば、第1のフレームレートよりも低い第3のフレームレートの画像信号を生成)し、画像信号をアプリケーションプロセッサ1200に転送する。アプリケーションプロセッサ1200に提供される画像信号は、符号化しない信号である。アプリケーションプロセッサ1200は、受信される画像信号に対して、画像処理を行うか、又は画像信号をメモリ1230又はストレージ1400に保存する。
【0165】
PMIC1300は、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのそれぞれに電力、例えば電源電圧を供給する。例えば、PMIC1300は、アプリケーションプロセッサ1200の制御下で、パワー信号ライン(PSLa)を介して、カメラモジュール1100aに第1の電力を供給し、パワー信号ライン(PSLb)を介して、カメラモジュール1100bに第2の電力を供給し、パワー信号ライン(PSLc)を介して、カメラモジュール1100cに第3の電力を供給する。
【0166】
PMIC1300は、アプリケーションプロセッサ1200からの電力制御信号(PCON)に応答して、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのそれぞれに対応する電力を生成し、また、電力のレベルを調整する。電力制御信号(PCON)は、複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cの動作モード別に電力調整信号を含むことができる。例えば、動作モードは、低電力モード(low power mode)を含み、この時、電力制御信号(PCON)は、低電力モードで動作するカメラモジュール及び設定される電力レベルに関する情報を含む。複数のカメラモジュール1100a、1100b、1100cのそれぞれに提供される電力のレベルは、互いに同一であるか、互いに相違する。また、電力のレベルは、動的に変更可能である。
【0167】
以上で説明したように、本発明の実施形態例によるピクセルアレイ、イメージセンサ、及びピクセルアレイの製造方法は、マイクロレンズのサイズを調節して、単位ピクセルのセンス感度バラつきを減少することで、イメージセンサにより撮像される画像の品質を向上することができる。
【産業上の利用可能性】
【0168】
本発明の実施形態例は、イメージセンサを含む装置及びシステムに有用に利用可能である。特に、本発明の実施形態例は、コンピュータ、ノート型パソコン(laptop)、携帯電話、スマートフォン、MP3プレイヤ、PDA(Personal Digital Assistants)、PMP(Portable Multimedia Player)、デジタルTV、デジタルカメラ、ポータブルゲームコンソール、ナビゲーション機器、ウェアラブル機器、IoT(internet of things;)機器、IoE(internet of everything:)機器、e-ブック(e-book)、VR(virtual reality)機器、AR(augmented reality)機器、自律走行装置などのような電子機器に更に有用に適用可能である。
【0169】
前記では、本発明を好適な実施形態例を参照して説明したが、当該技術分野における熟練した当業者は、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で、本発明を様々に修正及び変更できることを理解するだろう。
【符号の説明】
【0170】
100 半導体基板
100a 半導体基板の前面
100b 半導体基板の後面
200 配線層
300 光透過層
400 トレンチ構造体
600 イメージセンサ
620 ピクセルアレイ
630 行駆動部
640 アナログ-デジタル変換部
650 列駆動部
660 制御部
700 ピクセル
図1
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