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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022184799
(43)【公開日】2022-12-13
(54)【発明の名称】イメージセンサ
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/146 20060101AFI20221206BHJP
【FI】
H01L27/146 A
H01L27/146 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022087421
(22)【出願日】2022-05-30
(31)【優先権主張番号】10-2021-0070967
(32)【優先日】2021-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0108178
(32)【優先日】2021-08-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 元 ソク
(72)【発明者】
【氏名】沈 殷 燮
【テーマコード(参考)】
4M118
【Fターム(参考)】
4M118AA10
4M118AB01
4M118BA14
4M118CA03
4M118CA04
4M118CA07
4M118CA09
4M118CA22
4M118CA34
4M118DD04
4M118EA14
4M118FA06
4M118FA27
4M118FA28
4M118FA33
4M118FA38
4M118GA02
4M118GC07
4M118GD04
4M118HA22
4M118HA25
4M118HA30
(57)【要約】
【課題】ピクセルトランジスタの配置面積を最小化し、ピクセルサイズの小型化を極大化することができるイメージセンサを提供する。
【解決手段】本発明によるイメージセンサは、基板内に配置される複数のフォトダイオードと、前記フォトダイオードと接続され、前記基板の下面に垂直方向に延長される複数のアクティブピラーと、前記アクティブピラーの一部をチャネル領域として利用し、前記垂直方向に積層される少なくとも2個のトランジスタと、前記少なくとも2個のトランジスタの内の最上部に配置される伝送トランジスタの下部に配置され、前記伝送トランジスタと前記アクティブピラーの一部とを介して前記フォトダイオードから電荷が伝達されるフローティング拡散(Floating Diffusion:FD)領域と、前記基板の上面上に配置される光透過層と、を有する。
【選択図】 図2C
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イメージセンサであって、
基板内に配置される複数のフォトダイオードと、
前記フォトダイオードと接続され、前記基板の下面に垂直方向に延長される複数のアクティブピラー(active pillar)と、
前記アクティブピラーの一部をチャネル領域として利用し、前記垂直方向に積層される少なくとも2個のトランジスタと、
前記少なくとも2個のトランジスタの内の最上部に配置される伝送(transfer)トランジスタの下部に配置され、前記伝送トランジスタと前記アクティブピラーの一部とを介して前記フォトダイオードから電荷が伝達されるフローティング拡散(Floating Diffusion:以下、FD)領域と、
前記基板の上面上に配置される光透過層と、を有することを特徴とするイメージセンサ。
【請求項2】
前記少なくとも2個のトランジスタは、前記FD領域の下部に配置されたリセット(reset)トランジスタとソースフォロワー(source follower)トランジスタとを含み、
前記FD領域において前記垂直方向に延長され、前記ソースフォロワートランジスタのゲートに接続されるFDストラップ(strap)をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項3】
前記複数のフォトダイオードは、前記基板内に2次元アレイ状に配置され、2次元格子状のピクセル分離構造体によって互いに分離され、
前記少なくとも2個のトランジスタそれぞれは、前記チャネル領域、前記アクティブピラーの一部であり、前記垂直方向に前記チャネル領域の両側のソース及びドレイン領域、及び前記チャネル領域をGAA(Gate All Around)構造で取り囲むゲートを含むことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項4】
前記FD領域は、前記複数のアクティブピラーの一部を取り囲み、前記基板の下面に平行な平板状を有し、
前記イメージセンサは、前記少なくとも2個のトランジスタのそれぞれのゲートを形成し、平板状に第1方向に延長される複数のゲートライン層と、
前記FD領域の下部に配置される前記少なくとも2個のトランジスタの内のリセットトランジスタと、
前記リセットトランジスタの下部に配置され、前記アクティブピラーの一部を取り囲み、平板状に前記第1方向に延長され、前記リセットトランジスタに電源電圧を印加する電源ライン層と、
前記基板上に配置され、前記第1方向に延長される複数の分離領域と、をさらに有し、
前記FD領域、前記ゲートライン層、及び前記電源ライン層は、前記分離領域によって前記第1方向に垂直な第2方向に沿って互いに分離された構造を有することを特徴とする請求項3に記載のイメージセンサ。
【請求項5】
前記複数のゲートライン層と前記電源ライン層は、その端部において前記第1方向に階段状構造を形成し、複数の垂直コンタクトを介して対応する複数の第1電極パッドに接続され、
前記複数のゲートライン層と前記電源ライン層の内の少なくとも1つには、前記FD領域から前記垂直方向に延長されるFDストラップが通過するオープンホールが形成されることを特徴とする請求項4に記載のイメージセンサ。
【請求項6】
前記複数のゲートライン層は、前記第2方向に実質的に互いに同じ幅を有し、
前記電源ライン層は、前記第2方向に前記ゲートライン層と実質的に同じ幅を有することを特徴とする請求項4に記載のイメージセンサ。
【請求項7】
前記FD領域は、前記アクティブピラーに直接接触し、
前記複数のゲートライン層のそれぞれは、ゲート絶縁膜を介在させて対応する前記アクティブピラーを取り囲むことを特徴とする請求項4に記載のイメージセンサ。
【請求項8】
前記複数のフォトダイオード、前記少なくとも2個のトランジスタ、前記FD領域、及び前記光透過層は、第1半導体チップに形成され、
前記イメージセンサは、前記第1半導体チップの下面に結合され、複数のロジック素子(logic element)が配置される第2半導体チップをさらに有することを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項9】
前記少なくとも2個のトランジスタは、前記伝送トランジスタと、前記伝送トランジスタの下部に順次に積層配置されるリセットトランジスタと、ソースフォロワートランジスタと、選択(selection)トランジスタと、を含み、
前記イメージセンサは、前記少なくとも2個のトランジスタそれぞれのゲートに接続され、平板状に第1方向に延長される複数のゲートライン層と、
前記リセットトランジスタの下部に配置され、前記複数のアクティブピラーの一部を取り囲み、平板状に前記第1方向に延長され、前記リセットトランジスタに電源電圧を印加する電源ライン層と、をさらに有し、
前記複数のゲートライン層と前記電源ライン層は、前記第1方向の端部において複数の垂直コンタクトを介して、対応する複数の第1電極パッドに接続され、
前記複数の第1電極パッドの少なくとも1つは、前記第1半導体チップの下面上に配置され、前記第2半導体チップの上面上に配置された第2電極パッドにボンディング結合されることを特徴とする請求項8に記載のイメージセンサ。
【請求項10】
前記少なくとも2個のトランジスタそれぞれのゲートに接続され、平板状に第1方向に延長されるゲートライン層と、
前記第1半導体チップの下面上で前記第1方向と垂直な第2方向に延長され、前記少なくとも2個のトランジスタの内の選択トランジスタに接続され、対応する出力用第1電極パッドと直接接続される出力ライン層と、をさらに有し、
前記ゲートライン層は、前記第1方向の端部において垂直コンタクトを介して対応する複数のゲート用第1電極パッドに接続され、
前記ゲート用第1電極パッド及び出力用第1電極パッドは、前記第1半導体チップの下面上に配置され、前記第2半導体チップの上面上に配置された複数の第2電極パッドにボンディング結合されることを特徴とする請求項8に記載のイメージセンサ。
【請求項11】
イメージセンサであって、
基板内の複数のフォトダイオードと、前記複数のフォトダイオードに接続され、前記基板の下面に対し垂直方向に延長される複数のアクティブピラーと、前記複数のアクティブピラーを取り囲み、導電層と絶縁層とが交互に積層された積層構造物と、前記基板上面上に配置される光透過層と、を備える第1半導体チップと、
前記第1半導体チップの下面に結合され、複数のロジック素子(logic element)が配置される第2半導体チップと、を有し、
前記積層構造物は、前記複数のアクティブピラーの少なくとも一部をチャネル領域として利用する少なくとも2個のトランジスタが積層された積層トランジスタ構造体を含むことを特徴とするイメージセンサ。
【請求項12】
前記積層トランジスタ構造体は、前記複数のフォトダイオードからの信号出力のための4個のトランジスタを含み、
前記イメージセンサは、前記基板上に配置され、前記積層構造物を貫通する構造として第1方向に延長される複数の分離領域と、
伝送トランジスタを構成する前記複数のアクティブピラーの一部及び前記導電層の最上部の第1導電層の一部と、
ローティング拡散(Floating Diffusion:以下、FD)領域を構成する第2導電層と、
リセットトランジスタを構成する前記複数のアクティブピラーの一部及び前記導電層の最上部から第3導電層の一部と、
前記リセットトランジスタに電源電圧を印加する電源ライン層を構成する前記導電層の最上部から第4導電層と、
前記FD領域から前記垂直方向に延長され、前記4個のトランジスタの内のソースフォロワートランジスタのゲートに接続され、前記積層構造物の一部を貫通して配置されるFDストラップと、をさらに有し、
前記積層構造物の複数の前記導電層は、前記第1方向に延長され、前記分離領域によって前記第1方向と垂直な第2方向に沿って互いに分離されることを特徴とする請求項11に記載のイメージセンサ。
【請求項13】
第1方向に延長される第1積層構造体と、
前記第1積層構造体と並行して前記第1方向に延長され、前記第1方向と垂直な第2方向に前記第1積層構造体と絶縁される第2積層構造体と、を有し、
前記第1積層構造体と第2積層構造体それぞれは、複数のピクセルと、前記第1方向の端部に形成される複数の第1電極パッドと、を含み、
前記複数のピクセルそれぞれは、フォトダイオードと、前記フォトダイオードに接続され、垂直方向に延長されるアクティブピラーと、前記アクティブピラーをチャネルとして利用する積層された複数のトランジスタと、を含み、
前記複数の第1電極パッドは、前記複数のトランジスタの少なくとも1つのゲートに接続されることを特徴とするイメージセンサ。
【請求項14】
前記積層された複数のトランジスタは、伝送トランジスタ、リセットトランジスタ、及び選択トランジスタを含み、
前記複数の第1電極パッドは、前記伝送トランジスタ、リセットトランジスタ、及び選択トランジスタのゲートラインに接続されることを特徴とする請求項13に記載のイメージセンサ。
【請求項15】
前記複数のピクセルそれぞれは、基板内に配置される前記フォトダイオードと、
前記フォトダイオードと接続され、前記基板の下面に前記垂直方向に延長される前記アクティブピラーと、
前記アクティブピラーの一部をチャネル領域として利用する前記垂直方向に積層された前記複数のトランジスタと、
前記複数のトランジスタの内の最上部に配置された伝送トランジスタの下部に配置され、前記伝送トランジスタと前記アクティブピラーの一部を介して前記フォトダイオードから電荷が伝達されるフローティング拡散(FD)領域と、を含むことを特徴とする請求項13に記載のイメージセンサ。
【請求項16】
前記積層された複数のトランジスタは、前記基板下面上に順次に積層された伝送トランジスタ、リセットトランジスタ、ソースフォロワートランジスタ、及び選択トランジスタを含み、
前記FD領域は、前記伝送トランジスタとリセットトランジスタとの間に配置されることを特徴とする請求項15に記載のイメージセンサ。
【請求項17】
前記FD領域は、前記垂直方向に延長されるFDストラップに接続され、
前記FDストラップは、前記ソースフォロワートランジスタのゲートに接続されることを特徴とする請求項16に記載のイメージセンサ。
【請求項18】
前記積層された複数のトランジスタのゲートは、前記第1方向に延長される複数のゲートラインに含まれ、
前記複数のゲートラインは、前記第1方向に延長される平板状を有し、
前記積層された複数のトランジスタは、前記アクティブピラーが前記複数のゲートラインを貫通する領域に形成されることを特徴とする請求項16に記載のイメージセンサ。
【請求項19】
前記アクティブピラーに接続され、前記リセットトランジスタとソースフォロワートランジスタとの間に配置され、前記第1方向に延長される電源ラインをさらに有し、
前記積層された複数のトランジスタのゲートは、前記第1方向に延長される複数のゲートラインに含まれ、
前記電源ラインは、前記ゲートラインと実質的に同じ幅を有することを特徴とする請求項16に記載のイメージセンサ。
【請求項20】
前記アクティブピラーは、前記電源ラインを貫通して延長され、
前記電源ラインには、前記FD領域から前記垂直方向に延長されるFDストラップが通過するオープンホールが形成されることを特徴とする請求項19に記載のイメージセンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イメージセンサに関し、特に、垂直チャネルを有するトランジスタを含むイメージセンサに関する。
【背景技術】
【0002】
イメージセンサは、光学映像を電気信号に変換させる。
近年、コンピュータ産業と通信産業との発達によって、デジタルカメラ、カムコーダ、PCS(Personal Communication System)、ゲーム機器、警備用カメラ、医療用マイクロカメラなど多様な分野で性能が向上したイメージセンサの需要が増大している。
【0003】
イメージセンサは、複数個の単位ピクセルが2次元アレイ配列されて構成される。
一般的に単位ピクセルは、1つのフォトダイオードと複数のピクセルトランジスタとで構成される。
ここで、単位ピクセルを構成する複数のピクセルトランジスタは、3個のトランジスタを含む3TR構造、又は、4個のトランジスタを含む4TR構造を有する。
【0004】
最近、単位ピクセルの面積が微細化されるにつれ、微細化された単位ピクセル面積内に複数のピクセルトランジスタを配置する空間を確保することが次第に困難になってきている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002-77737号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記従来のイメージセンサにおける問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、ピクセルトランジスタの配置面積を最小化し、ピクセルサイズの小型化を極大化することができるイメージセンサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明によるイメージセンサは、基板内に配置される複数のフォトダイオードと、前記フォトダイオードと接続され、前記基板の下面に垂直方向に延長される複数のアクティブピラー(active pillar)と、前記アクティブピラーの一部をチャネル領域として利用し、前記垂直方向に積層される少なくとも2個のトランジスタと、前記少なくとも2個のトランジスタの内の最上部に配置される伝送(transfer)トランジスタの下部に配置され、前記伝送トランジスタと前記アクティブピラーの一部とを介して前記フォトダイオードから電荷が伝達されるフローティング拡散(Floating Diffusion:以下、FD)領域と、前記基板の上面上に配置される光透過層と、を有することを特徴とする。
【0008】
また、上記目的を達成するためになされた本発明によるイメージセンサは、基板内の複数のフォトダイオードと、前記複数のフォトダイオードに接続され、前記基板の下面に対し垂直方向に延長される複数のアクティブピラーと、前記複数のアクティブピラーを取り囲み、導電層と絶縁層とが交互に積層された積層構造物と、前記基板上面上に配置される光透過層と、を備える第1半導体チップと、前記第1半導体チップの下面に結合され、複数のロジック素子(logic element)が配置される第2半導体チップと、を有し、前記積層構造物は、前記複数のアクティブピラーの少なくとも一部をチャネル領域として利用する少なくとも2個のトランジスタが積層された積層トランジスタ構造体を含むことを特徴とする。
【0009】
また、上記目的を達成するためになされた本発明によるイメージセンサは、第1方向に延長される第1積層構造体と、前記第1積層構造体と並行して前記第1方向に延長され、前記第1方向と垂直な第2方向に前記第1積層構造体と絶縁される第2積層構造体と、を有し、前記第1積層構造体と第2積層構造体それぞれは、複数のピクセルと、前記第1方向の端部に形成される複数の第1電極パッドと、を含み、前記複数のピクセルそれぞれは、フォトダイオードと、前記フォトダイオードに接続され、垂直方向に延長されるアクティブピラーと、前記アクティブピラーをチャネルとして利用する積層された複数のトランジスタと、を含み、前記複数の第1電極パッドは、前記複数のトランジスタの少なくとも1つのゲートに接続されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るイメージセンサによれば、基板の前面の垂直方向に延長するアクティブピラー、及びアクティブピラーを取り囲み、垂直方向に積層された4層のゲートライン層を含む。
また、4層のゲートライン層は、アクティブピラーをチャネル領域として4個のトランジスタ、すなわち、伝送トランジスタ、リセットトランジスタ、ソースフォロワートランジスタ、及び選択トランジスタを構成する。
結果として、本発明のイメージセンサにおいて、フォトダイオードの上部に垂直チャネルを有するピクセルトランジスタが配置されることで、平面的にピクセルトランジスタの配置面積が最小化され、ピクセルサイズの小型化が極大化される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態による垂直チャネルを有するトランジスタを含むイメージセンサのピクセルの構成を示す回路図である。
図2A】本発明の一実施形態による垂直チャネルを有するトランジスタを含むイメージセンサのピクセルを示す平面図である。
図2B図2Aのピクセルの内の1つを拡大して示す拡大図である。
図2C図2BのI-I’線に沿って切断して示す断面図である。
図3A】本発明の実施形態による垂直チャネルを有するトランジスタを含むイメージセンサのピクセルの構成を示す断面図である。
図3B】本発明の実施形態による垂直チャネルを有するトランジスタを含むイメージセンサのピクセルの構成を示す断面図である。
図4】本発明の一実施形態による3TR構造の垂直チャネルトランジスタで構成されたイメージセンサのピクセルを説明するための回路図である。
図5図4のイメージセンサのピクセルの構成を示す断面図である。
図6A】本発明の一実施形態による垂直チャネルを有するトランジスタを含むイメージセンサのピクセルを示す平面図である。
図6B図6AのII-II’線に沿って切断して示す断面図である。
図7A】本発明の実施形態による垂直チャネルを有するトランジスタを含むイメージセンサの積層構造を示し第1半導体チップと第2半導体チップとが分離された状態を示す分解斜視図である。
図7B図7AのIII-III’線に沿って切断して示す部分断面図である。
図7C】本発明の実施形態による垂直チャネルを有するトランジスタを含むイメージセンサの積層構造を示し3層の半導体チップが積層された構造を示す斜視図である。
図8】本発明の一実施例による垂直チャネルを有するトランジスタを含むイメージセンサのピクセルを示す断面図である。
図9A】本発明の実施形態による垂直チャネルを有するトランジスタを含むイメージセンサの積層構造を示す部分断面図である。
図9B】本発明の実施形態による垂直チャネルを有するトランジスタを含むイメージセンサの積層構造を示す部分断面図である。
図10A図2Cのイメージセンサを製造する工程を説明するための平面図である。
図10B図2Cのイメージセンサを製造する工程を説明するための図であり、図10AのIV-IV’線に沿って切断して示す断面図である。
図11図2Cのイメージセンサを製造する工程を説明するための図であり、図10AのIV-IV’線に沿って切断して示す断面図である。
図12A図2Cのイメージセンサを製造する工程を説明するための平面図である。
図12B図2Cのイメージセンサを製造する工程を説明するための図であり、図12AのIV-IV’部分を切断して示す断面図である。
図13A図2Cのイメージセンサを製造する工程を説明するための平面図である。
図13B図2Cのイメージセンサを製造する工程を説明するための図であり、図13AのIV-IV’線に沿って切断して示す断面図である。
図14図2Cのイメージセンサを製造する工程を説明するための図であり、図13AのIV-IV’線に沿って切断して示す断面図である。
図15図2Cのイメージセンサを製造する工程を説明するための図であり、図13AのIV-IV’線に沿って切断して示す断面図である。
図16A図2Cのイメージセンサを製造する工程を説明するための平面図である。
図16B図2Cのイメージセンサを製造する工程を説明するための図であり、図16AのIV-IV’線に沿って切断して示す断面図である。
図17A図2Cのイメージセンサを製造する工程を説明するための平面図である。
図17B図2Cのイメージセンサを製造する工程を説明するための図であり、図17AのIV-IV’線に沿って切断して示す断面図である。
図18A図2Cのイメージセンサを製造する工程を説明するための平面図である。
図18B図2Cのイメージセンサを製造する工程を説明するための図であり、図18AのIV-IV’線に沿って切断して示す断面図である。
図19A図2Cのイメージセンサを製造する工程を説明するための平面図である。
図19B図2Cのイメージセンサを製造する工程を説明するための図であり、図19AのIV-IV’線に沿って切断して示す断面図である。
図20A図2Cのイメージセンサを製造する工程を説明するための平面図である。
図20B図2Cのイメージセンサを製造する工程を説明するための図であり、図20AのIV-IV’線に沿って切断して示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明に係るイメージセンサを実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
図面上の同じ構成要素については、同じ参照符号を付し、それらに関連する重複説明は省略する。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態による垂直チャネルを有するトランジスタを含むイメージセンサのピクセルの構成を示す回路図である。
図1を参照すると、本実施形態の垂直チャネルを有するトランジスタを含むイメージセンサ100(以下、簡単に「イメージセンサ」と称する)は、複数のピクセルを含み、ピクセルは、2次元アレイ状に配置される。
このような2次元アレイ構造のピクセルは、アクティブピクセルセンサ(Active Pixel Sensor:APS)を構成する。
本実施形態のイメージセンサ100は、例えば、CIS(CMOS Image Sensor)であり得る。
本実施形態のイメージセンサ100がCISに限定されるものではない。
【0014】
図1は、ピクセルの内のいずれか1つの単位ピクセルを示し、1つの単位ピクセルは、フォトダイオード(Photo Diode:PD)、フローティング拡散(floating diffusion:以下、FD)領域FD、及びピクセルトランジスタを含む。
ピクセルトランジスタは、例えば、伝送トランジスタTX、リセットトランジスタRX、ソースフォロワートランジスタSFX、及び選択トランジスタSXを含む。
【0015】
本実施形態のイメージセンサ100において、FD領域FDとピクセルトランジスタは、基板(図2Cの符号101参照)の前面(図2Cの符号FS参照)上に形成され、また、フォトダイオードPDの下部に配置される。
ここで、基板101の前面FSは、基板101の下面に該当する。
基板101の前面FSと背面(図2Cの符号BS参照)については、図2A図2Cの説明部分でさらに詳細に説明する。
一方、4個のトランジスタを用いてフォトダイオードPDから信号を出力するので、本実施形態のイメージセンサ100は、4TR構造のイメージセンサである。
【0016】
フォトダイオードPDは、外部から入射された光量に比例して電荷を生成及び蓄積する。
参考までに、光を電荷に変換させる素子を、一般的に光電変換素子と言うが、フォトダイオードPDは、一種の光電変換素子に該当する。
本実施形態のイメージセンサ100において、ピクセルに配置される光電変換素子がフォトダイオードPDに限定されるものではない。
例えば、実施形態によって、フォトトランジスタ、フォトゲート、ピン留めフォトダイオード(pinned-photodiode)、及びそれらの組み合わせのような他の種類の光電変換素子がピクセルに配置され得る。
【0017】
本実施形態のイメージセンサ100において、ピクセルトランジスタは、基板101の前面FS上に垂直方向に沿って配置され、また、ピクセルトランジスタは、垂直チャネルを含む。
例えば、基板101の前面FSから垂直方向に延長されるアクティブピラー(図2Bの符号150)が基板101の前面FS上に形成され、アクティブピラー150がピクセルトランジスタの垂直チャネルとして利用される。
垂直チャネルを含むピクセルトランジスタについては、図2A図2Cの説明部分でさらに詳細に説明する。
【0018】
FD領域FDは、フォトダイオードPDで生成された電荷が伝達され累積蓄積して保存する。
FD領域FDに蓄積された電荷量によってソースフォロワートランジスタSFXが制御される。
リセットトランジスタRXは、FD領域FDに蓄積された電荷を周期的にリセットする。
リセットトランジスタRXのドレインは、FD領域FDに接続され、ソースは、電源電圧Vpixに接続される。
リセットトランジスタRXがターンオン(turn-on)されれば、リセットトランジスタRXのソースに接続された電源電圧VpixがFD領域FDに印加される。
したがって、リセットトランジスタRXがターンオンされれば、FD領域FDに蓄積された電荷が排出されてFD領域FDがリセットされる。
【0019】
ソースフォロワートランジスタSFXは、ソースフォロワーバッファ増幅器(source follower buffer amplifier)に該当する。
すなわち、ソースフォロワートランジスタSFXは、FD領域FDの電荷量による電位変化を増幅し、それに対応する電源電圧Vpixを選択トランジスタSXを介して出力ラインVoutに出力する。
選択トランジスタSXは、行単位で読み取るピクセルを選択する。
選択トランジスタSXがターンオンされるとき、ソースフォロワートランジスタSFXのソース電極に印加された電源電圧VpixがソースフォロワートランジスタSFX及び選択トランジスタSXを介して出力される。
【0020】
図2A図2Cは、本発明の一実施形態によるイメージセンサのピクセルを示す平面図、拡大図、及び断面図であって、図2Bは、図2Aのピクセルの内の1つを拡大して示す拡大図であり、図2Cは、図2BのI-I’線に沿って切断して示す断面図である。
図2A図2Cを参照すると、本実施形態のイメージセンサ100は、基板101、フォトダイオード110、ピクセル分離構造体120、光透過層130、積層構造体SS、及び出力ライン層190を含む。
【0021】
基板101は、前面(Front Side:FS)とそれに対向する背面(Back Side:BS)を含む。
基板101の前面FS上に積層構造体SSが配置され、背面BS上に光透過層130が配置される。
ここで、図7Aのイメージセンサ100の積層構造を考慮するとき、基板101は、第1半導体チップ(100-1)の基板に該当し、基板101の前面FSは、基板101の下面に該当する。
また、基板101の背面BSは、基板101の上面に該当する。
すなわち、第3方向(z方向)に上方からイメージセンサ100に光が入射されるとするとき、基板101の背面BS、すなわち、基板101の上面を介して光がフォトダイオード110に入射される。
【0022】
参考までに、本実施形態のイメージセンサ100は、図7Aに示すように、第1半導体チップ(100-1)と第2半導体チップ(100-2)とを含む。
しかし、説明の便宜上、図2Cを始めとするほとんどの断面図において、第2半導体チップ(100-2)は省略し、第1半導体チップ(100-1)だけが、裏表逆になった形態で図に示している。
また、詳細な説明部分において、第1半導体チップ(100-1)の裏表逆になった形態に基づいて下面、下部、上面、上部を説明する。
したがって、積層構造を示す図7A図7B図9A、及び図9Bの説明部分を除き、他の図面の説明において、下面、下部、上面、及び上部は、図7Aのイメージセンサ100において、上面、上部、下面、及び下部に該当する。
【0023】
基板101は、第1導電型(例えば、p型)のバルク(bulk)シリコン基板上に第1導電型のエピタキシャル層が形成された基板である。
一方、実施形態によって、基板101には、バルクシリコン基板は除去され、エピタキシャル層のみ残存することもできる。
また、基板101は、第1導電型のウェルを含むバルクシリコン基板でもあり得る。
これと異なって、基板101は、第2導電型(例えば、n型)のエピタキシャル層を含む基板、SOI(Silicon On Insulator)基板など多様な形態の基板を含んでもよい。
【0024】
基板101は、ピクセル分離構造体120によって定義される複数個のピクセルを含む。
図2Bに、ピクセル分離構造体120によって定義された1つのピクセルを示す。
前述したように、ピクセルは、2次元アレイ状に配置されてアクティブピクセルセンサAPSを構成する。
フォトダイオード110は、前述したように、基板101の背面BSを介して入射された光強度、すなわち、入射された光量に比例して、電荷を生成及び蓄積する。
【0025】
フォトダイオード110は、例えば、第1導電型(例えば、p型)の不純物でドーピングされた第1不純物領域と、第2導電型(例えば、n型)の不純物でドーピングされた第2不純物領域を含む。
第1不純物領域と第2不純物領域は、p-n接合(p-n junction)を構成する。
実施形態によって、基板101が第1不純物領域の役割を行うこともできる。
そのような場合、第1不純物領域が別途に形成されずとも、基板101と第2不純物領域とがフォトダイオード110を構成することができる。
フォトダイオード110は、ピクセルそれぞれの中央部分の基板101の内部に配置される。
【0026】
ピクセルは、2次元アレイ状に配置されてアクティブピクセルセンサAPSを構成する。
ピクセル分離構造体120は、特定ピクセルPXに光が入射して生成された電荷が隣接するピクセルに入ることを防止する。
すなわち、ピクセル分離構造体120は、隣接するピクセルPR間のクロストーク(cross talk)現象を防止する。
平面的観点で、ピクセル分離構造体120は、格子状を有し、ピクセルそれぞれを完全に取り囲む。
また、図2Cに示すように、ピクセル分離構造体120は、基板101を貫通して延長される。
【0027】
一方、ピクセル分離構造体120は、導電層、及び絶縁層を含む構造を有し得る。
導電層は、ピクセル分離構造体120の中心部に配置され、絶縁層は、導電層を取り囲む形態にピクセル分離構造体120の外郭部分に配置され得る。
導電層にグラウンド又はマイナス電圧が印加される。
導電層にグラウンド又はマイナス電圧が印加されることで、ピクセルで生成された正電荷が導電層を介して除去される。
結果として、ピクセル分離構造体120の導電層を介してイメージセンサ100の暗電流特性が改善される。
実施形態によって、導電層の内部に埋込層が配置され得る。
埋込層は、ピクセル分離構造体120内にボイドの形成を防止し、高温工程時、基板101に印加される引張応力を相殺させて基板101の撓みを防止する目的などのために形成される。
【0028】
一方、ピクセル分離構造体120は、基板101に深いトレンチを形成し、トレンチ内部を絶縁物質と導電物質で充填して形成する。
それにより、ピクセル分離構造体120は、深いトレンチ分離(Deep Trench Isolation:DTI)構造体とも称する。
一方、ピクセル分離構造体120は、トレンチを基板101の前面に形成するか、又は背面に形成するかによって、FDTI構造体又は、BDTI構造体に区別される。
また、ピクセル分離構造体120は、トレンチの形態によって、多様な形態を有する。
【0029】
光透過層130は、透明絶縁層132、カラーフィルタ134、及びマイクロレンズ136を含む。
透明絶縁層132は、少なくとも2層の絶縁層で構成され、反射防止層を含む。
光は、基板101の背面BS上の光透過層130を経てフォトダイオード110に入射される。
一般的に、イメージセンサにおいて、配線層と光透過層とが基板101の互いに反対面に配置された構造、例えば、配線層が基板101の前面FSに配置され、光透過層が基板101の背面BSに配置された構造をBSI(Back Side Illumination)構造と称する。
それと異なって、配線層と光透過層とが基板101の同一面、例えば、基板101の前面FS上に共に配置された構造をFSI(Front Side Illumination)構造と称する。
積層構造体SSが配線層に該当するとするとき、本実施形態のイメージセンサ100は、BSI構造に該当する。
【0030】
積層構造体SSは、基板101の前面FS上に配置され、層間絶縁層140、アクティブピラー150、ゲートライン部160、FD領域170、及び電源ライン層180を含む。
層間絶縁層140は、基板101の前面FSの垂直方向、すなわち、第3方向(z方向)に導電層を互いに絶縁させる。
層間絶縁層140は、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物などからなり得る。
但し、イメージセンサの製造方法において、後述するように、層間絶縁層140は、犠牲層(図10Bなどの167参照)とエッチング選択比が異なる物質からなり得る。
【0031】
アクティブピラー150は、基板101の前面FSで垂直方向、すなわち、第3方向(z方向)に積層構造体SSを貫通して延長する構造を有する。
アクティブピラー150は、下部端は、フォトダイオード110に接続され、上端は、コンタクト192を介して出力ライン層190に接続される。
アクティブピラー150は、単結晶シリコンで形成され得る。
例えば、アクティブピラー150は、熱処理又はLEG(Laser Epitaxial Growth)を通じて非晶質シリコンを単結晶シリコンに転移させて形成される。
また、アクティブピラー150は、基板101をシードとしてLEG又は固体相転移エピタキシ(Solid Phase Epitaxy:SPE)工程を通じて形成され得る。
しかし、アクティブピラー150の材質が単結晶シリコンに限定されるものではない。
一方、アクティブピラー150は、円柱、楕円柱、多角柱など多様な柱状を有する。
しかし、アクティブピラー150の形態が前述した柱状に限定されるものではない。
例えば、アクティブピラー150は、下面と側面部を有し、中心部は空いているシリンダ状又はマカロニ状を有する。
アクティブピラー150がシリンダ状を有する場合、内部は、埋込絶縁層で充填される。
【0032】
ゲートライン部160は、図2Cに示すように、第1~第4ゲートライン層(160-1~160-4)を含む。
しかし、ゲートライン部160の層数が4層に限定されるものではない。
例えば、実施形態によって、ゲートライン部は、2層又は3層のゲートライン層を含む。
それに関連する実施形態については、図3A及び図3Bの説明部分でさらに詳細に説明する。
第1~第4ゲートライン層(160-1~160-4)それぞれは、基板101の前面FSに平行な平板状を有し、アクティブピラー150を取り囲む。
また、第1~第4ゲートライン層(160-1~160-4)それぞれは、第1方向(x方向)に延長し、第2方向(y方向)に沿って分離領域DAによって互いに分離された形態を有する。
それにより、第1~第4ゲートライン層(160-1~160-4)は、第2方向(y方向)に実質的に互いに同じ幅を有する。
図2Cに示すように、第1~第4ゲートライン層(160-1~160-4)それぞれは、絶縁層162によって取り囲まれる。
一方、絶縁層162においてアクティブピラー150を取り囲む部分がゲート絶縁層に該当する。
一方、第2方向(y方向)にゲートライン層(160-1~160-4)は、フォトダイオード110より狭い幅であり得る。
【0033】
第1ゲートライン層(160-1)は、積層構造体SSの最下部に配置され、アクティブピラー150の最下部の第1チャネル領域(150C-1)を取り囲む。
第1ゲートライン層(160-1)は、第1チャネル領域(150C-1)と共に伝送トランジスタTXを構成する。
例えば、第3方向(z方向)に第1チャネル領域(150C-1)両側のアクティブピラー150の一部がソース/ドレイン領域を構成する。
トランジスタの機能的な側面を考慮するとき、フォトダイオード110とそれに接続されたアクティブピラー150の一部がソース領域に該当し、FD領域170とそれに接続されたアクティブピラー150の一部がドレイン領域に該当する。
また、第1ゲートライン層(160-1)において第1チャネル領域(150C-1)を取り囲む部分が伝送トランジスタTXのゲートを構成する。
伝送トランジスタTXのゲートは、第1チャネル領域(150C-1)をGAA(Gate All Around)構造で取り囲み、第1チャネル領域(150C-1)と伝送トランジスタTXのゲートとの間には、絶縁層162が配置される。
【0034】
第2ゲートライン層(160-2)は、積層構造体SSの最下部から2番目に配置され、アクティブピラー150の最下部から2番目の第2チャネル領域(150C-2)を取り囲む。
第2ゲートライン層(160-2)は、第2チャネル領域(150C-2)と共にリセットトランジスタRXを構成する。
例えば、第3方向(z方向)に第2チャネル領域(150C-2)両側のアクティブピラー150の一部がソース/ドレイン領域を構成する。
また、第2ゲートライン層(160-2)において第2チャネル領域(150C-2)を取り囲む部分がリセットトランジスタRXのゲートを構成する。
リセットトランジスタRXのゲートは、第2チャネル領域(150C-2)をGAA構造で取り囲み、第2チャネル領域(150C-2)とリセットトランジスタRXのゲートとの間には絶縁層162が配置される。
一方、第2ゲートライン層(160-2)は、オープンホールH0を含む。
オープンホールH0部分にFDストラップ175が通過する。
図2Cに示すように、FDストラップ175と第2ゲートライン層(160-2)は、オープンホールH0を介して水平方向に離隔配置される。
それにより、FDストラップ175と第2ゲートライン層(160-2)は、電気的に互いに接続されない。
【0035】
第3ゲートライン層(160-3)は、積層構造体SSの最下部から3番目に配置され、アクティブピラー150の最下部から3番目の第3チャネル領域(150C-3)を取り囲む。
第3ゲートライン層(160-3)は、第3チャネル領域(150C-3)と共にソースフォロワートランジスタSFXを構成する。
例えば、第3方向(z方向)に第3チャネル領域(150C-3)両側のアクティブピラー150の一部がソース/ドレイン領域を構成する。
また、第3ゲートライン層(160-3)において第3チャネル領域(150C-3)を取り囲む部分がソースフォロワートランジスタSFXのゲートを構成する。
ソースフォロワートランジスタSFXのゲートは、第3チャネル領域(150C-3)をGAA構造で取り囲み、第3チャネル領域(150C-3)とソースフォロワートランジスタSFXのゲートとの間には絶縁層162が配置される。
一方、図2Cに示すように、FDストラップ175と第3ゲートライン層(160-3)は互いに接続される。それにより、ソースフォロワートランジスタSFXのゲートは、FDストラップ175を通じてFD領域170に接続される。
【0036】
第4ゲートライン層(160-4)は、積層構造体SSの最下部から4番目、又は最上部に配置され、アクティブピラー150の最下部から4番目、又は最上部の第4チャネル領域(150C-4)を取り囲む。
第4ゲートライン層(160-4)は、第4チャネル領域(150C-4)と共に選択トランジスタSXを構成する。
例えば、第3方向(z方向)に第4チャネル領域(150C-4)両側のアクティブピラー150の一部がソース/ドレイン領域を構成する。
また、4ゲートライン層(160-4)において第4チャネル領域(150C-4)を取り囲む部分が選択トランジスタSXのゲートを構成する。
選択トランジスタSXのゲートは、第4チャネル領域(150C-4)をGAA構造で取り囲み、第4チャネル領域(150C-4)と選択トランジスタSXのゲート間には絶縁層162が配置される。
一方、第4ゲートライン層(160-4)は、オープンホールH0’を含む。
オープンホールH0’部分にFDストラップ175が通過する。
図2Cに示すように、FDストラップ175と第4ゲートライン層(160-4)は、オープンホールH0’を介して水平方向に離隔配置される。
それにより、FDストラップ175と第4ゲートライン層(160-4)は、電気的に互いに接続されない。
【0037】
FD領域170は、基板101の前面FSに平行な平板状を有し、アクティブピラー150を取り囲む。
FD領域170は、第1方向(x方向)に延長し、第2方向(y方向)に沿って分離領域DAによって互いに分離された形態を有する。
FD領域170は、導電物質、例えば、ポリシリコンで形成され得る。
しかし、FD領域170の材質がポリシリコンに限定されるものではない。
図2Cに示すように、FD領域170は、ゲートライン部160と異なって、アクティブピラー150に直接コンタクトされて接続される。
それにより、フォトダイオード110で生成された電荷は、伝送トランジスタRXとアクティブピラー150とを通じてFD領域170に伝達され蓄積される。
【0038】
FDストラップ175は、基板101の前面に垂直方向、すなわち、第3方向(z方向)に積層構造体SSを貫通して延長する。
FDストラップ175の下部端は、FD領域170に接続される。
一方、FDストラップ175の上部は、第3ゲートライン層(160-3)に接続される。
例えば、第3ゲートライン層(160-3)がFDストラップ175を直接取り囲んでおり、FDストラップ175は、第3ゲートライン層(160-3)に接続される。
それにより、FDストラップ175は、第3ゲートライン層(160-3)を通じてソースフォロワートランジスタSFXのゲートに接続される。
FDストラップ175の上端位置は、制限されない。
例えば、FDストラップ175が第3ゲートライン層(160-3)と接続されるだけで、図2Cと異なって、FDストラップ175の上部端は、第4ゲートライン層(160-4)よりも低く位置する。
【0039】
一方、実施形態によって、FDストラップ175は、積層構造体SS上部の接続配線を介して隣接する他のピクセルのFDストラップ175に接続される。
このようなFDストラップ175の接続を介して隣接するピクセルは、FD領域170を共有してFD領域のキャパシタ容量を動作条件によって調節することができる。
一方、FDストラップ175は、円柱、楕円柱、多角柱など多様な柱状を有する。
しかし、FDストラップ175の形態が前述した柱状に限定されるものではない。
例えば、FDストラップ175は、下面と側面部分を有し、中心部は空いているシリンダ状又はマカロニ状を有する。
FDストラップ175は、導電物質、例えば、ポリシリコンで形成され得る。
しかし、FDストラップ175の材質がポリシリコンに限定されるものではない。
例えば、FDストラップ175は、メタル、メタルシリサイド、メタル含有導電物質などによっても形成され得る。
【0040】
電源ライン層180は、基板101の前面FSに平行な平板状を有し、アクティブピラー150を取り囲む。
電源ライン層180は、第1方向(x方向)に延長し、第2方向(y方向)に沿って分離領域DAによって互いに分離された形態を有する。
それにより、電源ライン層180は、第2方向(y方向)にゲートライン層160と実質的に同じ幅を有する。
FD領域170は、導電物質、例えば、ポリシリコンで形成される。
しかし、FD領域170の材質がポリシリコンに限定されるものではない。
図2Cに示すように、電源ライン層180は、FD領域170と共にアクティブピラー150に直接コンタクトされて接続される。
それにより、電源電圧Vpixが電源ライン層180を介してアクティブピラー150に印加される。
また、電源電圧Vpixは、アクティブピラー150を通じてリセットトランジスタRXとソースフォロワートランジスタSFXのソース領域に印加される。
一方、電源ライン層180は、オープンホールH0”を含む。
オープンホールH0”部分にFDストラップ175が通過する。
図2Cに示すように、FDストラップ175と電源ライン層180は、オープンホールH0”を介して水平方向に離隔配置される。
それにより、FDストラップ175と電源ライン層180は、電気的に互いに接続されない。
【0041】
出力ライン層190は、積層構造体SSの上部に配置され、第2方向(y方向)に延長する。
一方、図2Cに示すように、積層構造体SS上には、上部絶縁層145とコンタクト192が配置される。
また、コンタクト192は、上部絶縁層145を貫通する構造でアクティブピラー150の上面上に配置され、出力ライン層190に接続される。
したがって、アクティブピラー150は、コンタクト192を介して出力ライン層190に接続される。
例えば、出力ライン層190は、コンタクト192を介して選択トランジスタSXのソース領域に接続される。
それにより、選択トランジスタSXがターンオンするとき、ソースフォロワートランジスタSFXのドレイン電極に印加された電源電圧VpixがソースフォロワートランジスタSFX及び選択トランジスタSXを介して出力ライン層190に出力される。
一方、実施形態によって、出力ライン層は、第1半導体チップ(図7の符号(100-1))に配置されず、第2半導体チップ(図7の符号(100-2))に配置される。
そのような構造の場合、積層構造体SS上のコンタクト192は、第2半導体チップ(100-2)上の出力ライン層(図9Bの符号190a)にダイレクトに接続される。
出力ライン層の配置と関連して、図9A及び図9Bの説明部分でさらに詳細に説明する。
【0042】
本実施形態のイメージセンサ100は、基板101の前面の垂直方向に延長するアクティブピラー150、及びアクティブピラー150を取り囲み、垂直方向に積層された4層のゲートライン層(160-1~160-4)を含む。
また、4層のゲートライン層(160-1~160-4)は、アクティブピラー150をチャネル領域として4個のトランジスタ、すなわち、伝送トランジスタ、リセットトランジスタ、ソースフォロワートランジスタ、及び選択トランジスタを連続して構成する。
結果として、本実施形態のイメージセンサ100において、フォトダイオード110の上部に垂直チャネルを有するピクセルトランジスタが配置されることで、平面的にピクセルトランジスタの配置面積が最小化されてピクセルサイズの小型化が極大化される。
【0043】
図3A及び図3Bは、本発明の実施形態によるイメージセンサのピクセルを示す断面図であって、それぞれ図2Cに対応する。
図3Aを参照すると、本実施形態のイメージセンサ100aは、積層構造体SSaの構造において、図2Cのイメージセンサ100と異なっている。
具体的には、本実施形態のイメージセンサ100aにおいて、積層構造体SSaは、層間絶縁層140、アクティブピラー150、ゲートライン部160a、FD領域170、及び電源ライン層180を含む。
層間絶縁層140、アクティブピラー150、FD領域170、及び電源ライン層180については、図2A図2Cに基づいて説明した通りである。
【0044】
本実施形態のイメージセンサ100aにおいて、ゲートライン部160aは、第1ゲートライン層(160-1)と第2ゲートライン層(160-2)のみを含む。
すなわち、ゲートライン部160aは、図2Cの第3ゲートライン層と第4ゲートライン層とを含まない。
第1ゲートライン層(160-1)が第1チャネル領域(150C-1)と共に伝送トランジスタTXを構成し、第2ゲートライン層(160-2)が第2チャネル領域(150C-2)と共にリセットトランジスタRXを構成することは、図2Cのイメージセンサ100において、第1ゲートライン層(160-1)と第2ゲートライン層(160-2)について説明した通りである。
【0045】
FDストラップ175aの場合、第1半導体チップ(図7Aの符号(100-1))にソースフォロワートランジスタSFXが配置されないので、第1半導体チップ(100-1)において、FDストラップ175aは、ソースフォロワートランジスタSFXのゲートに接続されず、その代わりに、積層構造体SSa上に配置された第1電極パッド195fに接続される。
また、アクティブピラー150も積層構造体SSa上に配置された第1電極パッド195oに接続される。
【0046】
一方、第2半導体チップ(図7Aの符号(100-2))は、ソースフォロワートランジスタSFXと選択トランジスタSXとを含む。
例えば、ソースフォロワートランジスタSFXと選択トランジスタSXは、第2半導体チップ(100-2)の基板(図7Bの符号102)上に垂直チャネルではない水平チャネルを含むトランジスタ構造からなる。
ソースフォロワートランジスタSFXと選択トランジスタSXは、第2半導体チップ(100-2)のロジック領域LAの上部に配置された配線層(図7Bの符号104)に形成された第2電極パッド(図7Bの符号106)を介して第1半導体チップ(100-1)の対応するピクセルの第1電極パッド195に接続される。
具体的には、ソースフォロワートランジスタSFXのゲートは、第1電極パッド195fと第2電極パッド106を通じてFDストラップ175aに接続され、FD領域170に接続される。
また、ソースフォロワートランジスタSFXのソースは、第1電極パッド195oと第2電極パッド106とを介してアクティブピラー150に接続され、電源ライン層180に接続される。
【0047】
参考までに、本実施形態のイメージセンサ100aにおいて、第1半導体チップ(100-1)と第2半導体チップ(100-2)は、「Cu-to-Cu」ボンディング結合が可能である。
それにより、第1電極パッド195と第2電極パッド106は、Cuで形成され得る。
また、本実施形態のイメージセンサ100aは、出力ライン層は、第2半導体チップ(100-2)に配置され、選択トランジスタSXのソース領域に接続される。
また、実施形態によって、本実施形態のイメージセンサ100aは、第3半導体チップをさらに含んでもよい。
例えば、図3Aに示した構造が第1半導体チップ(100-1)に形成され、ソースフォロワートランジスタSFXと選択トランジスタSX、及び出力ライン層が第3半導体チップ(図7Cの符号(100-3))に形成され、ADC(Analog-to-Digital Converter)とロジック素子が第2半導体チップ(100-2)に形成される。
また、そのような構造のイメージセンサ100aは、上から下に第1半導体チップ(100-1)、第3半導体チップ(100-3)、及び第2半導体チップ(100-2)の順に積層された構造を有する。
一方、ADCの場合、第2半導体チップ(100-2)の代わりに、第3半導体チップ(100-3)に配置される。
【0048】
図3Bを参照すると、本実施形態のイメージセンサ100bは、積層構造体SSbの構造において、図2Cのイメージセンサ100と異なっている。
具体的には、本実施形態のイメージセンサ100bにおいて、積層構造体SSbは、層間絶縁層140、アクティブピラー150、ゲートライン部160b、FD領域170、及び電源ライン層180を含む。
層間絶縁層140、アクティブピラー150、FD領域170、及び電源ライン層180については、図2A図2Cに基づいて説明した通りである。
【0049】
本実施形態のイメージセンサ100bにおいて、ゲートライン部160bは、第1ゲートライン層(160-1)、第2ゲートライン層(160-2)、及び第4ゲートライン層(160-4)のみを含む。
すなわち、ゲートライン部160bは、図2Cの第3ゲートライン層を含まない。
第1ゲートライン層(160-1)が第1チャネル領域(150C-1)と共に伝送トランジスタTXを構成し、第2ゲートライン層(160-2)が第2チャネル領域(150C-2)と共にリセットトランジスタRXを構成し、第4ゲートライン層(160-4)が第4チャネル領域(150C-4)と共に選択トランジスタSXを構成することは、図2Cのイメージセンサ100において、第1ゲートライン層(160-1)、第2ゲートライン層(160-2)、及び第4ゲートライン層(160-4)について説明した通りである。
【0050】
FDストラップ175bの場合、第1半導体チップ(図7Aの符号(100-1))にソースフォロワートランジスタSFXが配置されないので、第1半導体チップ(100-1)において、FDストラップ175bは、ソースフォロワートランジスタSFXのゲートに接続されず、その代わりに、積層構造体SSb上に配置された第1電極パッド195fに接続される。
また、アクティブピラー150も積層構造体SSb上に配置された第1電極パッド195oに接続される。
【0051】
一方、第2半導体チップ(100-2)は、ソースフォロワートランジスタSFXを含む。
例えば、ソースフォロワートランジスタSFXは、第2半導体チップ(100-2)の基板102上に垂直チャネルではない水平チャネルを含むトランジスタ構造からなる。
ソースフォロワートランジスタSFXは、第2半導体チップ(100-2)の配線層104を介して第2半導体チップ(100-2)の上面上に形成された第2電極パッド106に接続され、第2電極パッド106は、第1半導体チップ(100-1)の対応する第1電極パッド195に接続される。
具体的には、ソースフォロワートランジスタSFXのゲートは、第1電極パッド195fと第2電極パッド106とを介してFDストラップ175bに接続され、FD領域170に接続される。
また、ソースフォロワートランジスタSFXのドレイン領域は、第1電極パッド195oと第2電極パッド106とを介してアクティブピラー150に接続され、選択トランジスタSXのソース領域に接続される。
一方、ソースフォロワートランジスタSFXのソース領域は、第2半導体チップ(100-2)に配置された出力ライン層に接続される。
例えば、出力ライン層は、第2半導体チップ(100-2)に配置され、第2電極パッド106に接続される。
【0052】
図4は、本発明の一実施形態による3TR構造の垂直チャネルトランジスタで構成されたイメージセンサのピクセルを説明するための回路図であり、図5は、図4のイメージセンサのピクセルの構成を示す断面図であって、図2Cに対応する。
図4を参照すると、本実施形態のイメージセンサ100cは、3個のトランジスタを用いてフォトダイオードPDから信号を出力する3TR構造を有するという点で、図1のイメージセンサ100と異なっている。
具体的には、本実施形態のイメージセンサ100cにおいて、1つのピクセルは、フォトダイオードPD、電荷保存領域CSA、及びピクセルトランジスタを含み、ピクセルトランジスタは、例えば、リセットトランジスタRX、ソースフォロワートランジスタSFX、及び選択トランジスタSXを含む。
【0053】
本実施形態のイメージセンサ100cの動作を簡単に説明すれば、リセットトランジスタRXと選択トランジスタSXとがいずれもオフ状態であるとき、フォトダイオードPDは、フローティング状態になって電荷が電荷保存領域CSAに持続的に蓄積される。
電荷保存領域CSAは、フォトダイオードPD自体でもあり、フォトダイオードPDに接続された別途の導電領域でもあり得る。
例えば、本実施形態のイメージセンサ100cにおいて、SFストラップ175cの形成のために電荷保存領域CSAが別途に形成される。
電荷保存領域CSAに電荷が収集されれば、選択トランジスタSXをオン状態に切り換え、選択トレンジスSXのドレイン領域に接続された出力ラインを介して収集された電荷に対応する信号電圧を出力する。
【0054】
次いで、リセットトランジスタRXをオン/オフさせ、これにより、フォトダイオードPDに溜まっていた電荷が抜けてフォトダイオードPDがリセットされる。
次いで、選択トランジスタSXをオフ状態に変えれば、電荷保存領域CSAに再び電荷が収集されるようになる。
また、リセット後、選択トランジスタSXをオフする前に、基準信号電圧を抽出し、先立ってリセット以前に出力された信号電圧から基準信号電圧が差し引かれることで、フォトダイオードPDで生成された電荷による出力信号が抽出される。
【0055】
図5を参照すれば、本実施形態のイメージセンサ100bは、基板101、フォトダイオード110、ピクセル分離構造体120、光透過層130、積層構造体SSb、及び出力ライン層190を含む。
フォトダイオード110、ピクセル分離構造体120、光透過層130、及び出力ライン層190については、図2A図2Cに基づいて説明した通りである。
【0056】
積層構造体SScは、基板101の前面FS上に配置され、層間絶縁層140、アクティブピラー150、ゲートライン部160c、CSA領域170a、及び電源ライン層180を含む。
層間絶縁層140、アクティブピラー150、及び電源ライン層180については、図2A図2Cに基づいて説明した通りである。
また、CSA領域170aと電荷保存ストラップ175cは、用語だけ異なり、機能や構造において、FD領域170とFDストラップ175と実質的に同一である。
それにより、CSA領域170aと電荷保存ストラップ175cに関連する説明は省略する。
【0057】
ゲートライン部160cは、第2~第4ゲートライン層(160-2~160-4)を含み、第2~第4ゲートライン層(160-2~160-4)は、アクティブピラー150の一部と共にピクセルトランジスタを構成する。
具体的には、第2ゲートライン層(160-2)は、第2チャネル領域(150C-2)と共にリセットトランジスタRXを構成し、第3ゲートライン層(160-3)は、第3チャネル領域(150C-3)と共にソースフォロワートランジスタSFXを構成し、第4ゲートライン層(160-4)は、第4チャネル領域(150C-4)と共に選択トランジスタSXを構成する。
【0058】
本実施形態のイメージセンサ100cにおいて、ゲートライン部160cの層数が3層に限定されるものではない。
例えば、実施形態によって、ゲートライン部160cは、1層又は2層のゲートライン層を含む。
ゲートライン部160cが1層のゲートライン層を有する構造の場合、第1半導体チップ(100-1)にリセットトランジスタRXだけが配置され、ソースフォロワートランジスタSFXと選択トランジスタSXは、第2半導体チップ(100-2)に配置される。
第1半導体チップ(100-1)と第2半導体チップ(100-2)の「Cu-to-Cu」ボンディング結合を介したソースフォロワートランジスタSFXの接続関係については、図3Aのイメージセンサ100a部分で説明した通りである。
また、ゲートライン部160cが2層のゲートライン層を有する構造の場合、第1半導体チップ(100-1)にリセットトランジスタRXと選択トランジスタSXだけ配置され、ソースフォロワートランジスタSFXは、第2半導体チップ(100-2)に配置される。
第1半導体チップ(100-1)と第2半導体チップ(100-2)の「Cu-to-Cu」ボンディング結合を介したソースフォロワートランジスタSFXの接続関係については、図3Bのイメージセンサ100b部分で説明した通りである。
【0059】
図6Aは、本発明の一実施形態によるイメージセンサのピクセルを示す平面図であり、図6Bは、図6AのII-II’線に沿って切断して示す断面図である。
図6A及び図6Bを参照すると、本実施形態のイメージセンサ100dは、2個のフォトダイオード(110-1(PD1)、100-2(PD2))が共に配置された共有ピクセルを含むという側面で、図2Bのイメージセンサ100と異なっている。
【0060】
具体的には、本実施形態のイメージセンサ100dにおいて、ピクセル分離構造体120によって共有ピクセルが定義され、共有ピクセル内には、第1フォトダイオード(110-1)のピクセルと、第2フォトダイオード(110-2)のピクセルが共に配置される。
したがって、共有ピクセルは、2PD構造を有する。
しかし、共有ピクセルの構造が2PD構造に限定されるものではない。
例えば、共有ピクセルは、4PD又は8PD構造を有する。
図に示していないが、2個のフォトダイオード(110-1(PD1)、100-2(PD2))が共に配置された共有ピクセルの上部には、1つのマイクロレンズが配置され得る。
第1フォトダイオード(110-1)のピクセルと第2フォトダイオード(110-2)のピクセルは、共有ピクセル分離構造体125によって、ハーフ分離される。
【0061】
例えば、図6Bに示すように、共有ピクセル分離構造体125は、基板101を完全に貫通する構造ではなく、基板101の一部のみを貫通する構造を有する。
それにより、第1フォトダイオード(110-1)のピクセルと第2フォトダイオード(110-2)のピクセルは、基板101の下部部分を互いに共有する。
一方、図6Aに示すように、第1フォトダイオード(110-1)に接続される第1アクティブピラー(150-1)は、第2方向(y方向)に上部に配置され、第2フォトダイオード(110-2)に接続される第2アクティブピラー(150-2)は、第2方向(y方向)に下部に配置される。
しかし、第1アクティブピラー(150-1)と第2アクティブピラー(150-2)との位置がそれに限定されるものではない。
例えば、第2方向(y方向)に第1アクティブピラー(150-1)が下部に配置され、第2アクティブピラー(150-2)は、上部に配置される。
参考までに、平面視では、第1フォトダイオード(110-1)と第2フォトダイオード(110-2)は、それぞれ第2方向(y方向)に長めの形態にピクセルのほとんどを占める構造を有する。
【0062】
本実施形態のイメージセンサ100dでも、基板101の前面FS上に積層構造体SSが配置される。
積層構造体SSは、層間絶縁層140、アクティブピラー(150-1、150-2)、ゲートライン部160、FD領域170、及び電源ライン層180を含む。
積層構造体SSは、図2Cのイメージセンサ100の積層構造体SSと実質的に同一である。
したがって、それについての具体的な説明は省略する。
すなわち、本実施形態のイメージセンサ100dにおいて、積層構造体SSのゲートライン部160は、4層のゲートライン層(160-1~160-4)を含む。
しかし、それに限らず、積層構造体のゲートライン部は、3層又は2層のゲートライン層を含み得、そのような構造については、図3A及び図3Bに基づいて説明した通りである。
【0063】
図7A図7Cは、本発明の実施形態によるイメージセンサの積層構造を示し、第1半導体チップと第2半導体チップとが分離された状態の分解斜視図、一部断面図、及び3個の半導体チップが積層された構造を示す斜視図である。
図7Bは、図7AのIII-III’線に沿って切断して示す断面図である。
図7A及び図7Bを参照すると、本実施形態のイメージセンサ100は、第1半導体チップ(100-1)と第2半導体チップ(100-2)とを含む。
本実施形態のイメージセンサ100は、第2半導体チップ(100-2)上に第1半導体チップ(100-1)が積層された構造を有する。
【0064】
第1半導体チップ(100-1)は、ピクセル領域PAと第1周辺領域PE1を含む。
ピクセル領域PAは、第1半導体チップ(100-1)の中央領域に配置され、多数のピクセルが2次元アレイ状に配置される。
第1周辺領域PE1は、ピクセル領域PAの外部に配置される。
例えば、第1周辺領域PE1は、ピクセル領域PAの4面を取り囲む構造でピクセル領域PAの外部に配置される。
しかし、実施形態によって、第1周辺領域PE1は、ピクセル領域PAの2面又は3面の外部にのみ配置され得る。
【0065】
第1周辺領域PE1には、電極パッド領域(EPx、EPy1、EPy2)が配置される。
電極パッド領域(EPx、EPy1、EPy2)には、複数の第1電極パッド195が配置される。
第1電極パッド195は、図7Bから分かるように、第1半導体チップ(100-1)の下面上に配置される。
また、ゲートライン層(160-1、160-2、160-4)は、垂直コンタクト165を介して対応する第1電極パッド195gに接続され、電源ライン層180は、垂直コンタクト165を介して対応する第1電極パッド195pに接続される。
ソースフォロワートランジスタSFXの場合、ゲートがFD領域170に接続されるので、電極パッド領域(EPx、EPy1、EPy2)に第3ゲートライン層(160-3)に対応する第1電極パッドは、配置されない。
【0066】
図7Bに示すように、第1半導体チップ(100-1)において、第3方向(z方向)に基板101が上部に位置し、積層構造体SSが基板101の下部に配置される。
また、ゲートライン層(160-1、160-2、160-4)と電源ライン層180は、第1方向(x方向)端部で階段状構造を有する。
そのような階段状構造を通じて、ゲートライン層(160-1、160-2、160-4)と電源ライン層180は、垂直コンタクト165を介して対応する第1電極パッド195に接続される。
【0067】
一方、電極パッド領域(EPx、EPy1、EPy2)は、第1方向(x方向)に延長するカラム(column)電極パッド領域EPxと第2方向(y方向)に延長する2個のロウ(row)電極パッド領域(EPy1、EPy2)に区別される。
2個のロウ電極パッド領域(EPy1、EPy2)は、ゲートライン層(160-1、160-2、160-4)と電源ライン層180に対応する第1電極パッド(195g、195p)が配置される領域であって、第1方向(x方向)にピクセル領域PAの両側に配置される。
しかし、実施形態によって、2個のロウ電極パッド領域(EPy1、EPy2)の内のいずれか1つは省略され得る。
一方、カラム電極パッド領域EPx1は、出力ライン層190に接続される第1電極パッド195が配置される領域である。
実施形態によって、カラム電極パッド領域も第2方向(y方向)にピクセル領域PAの両側に配置される。
【0068】
第2半導体チップ(100-2)は、ロジック領域LAと第2周辺領域PE2を含む。
ロジック領域LAは、第2半導体チップ(100-2)の中央領域に配置され、複数のアナログ信号処理素子であるADC回路とロジック素子とを含む。
ロジック素子は、第1半導体チップ(100-1)のピクセルからのピクセル信号を処理するための多様な素子を含み得る。
例えば、ロジック素子は、イメージ信号処理素子、制御素子などを含む。
しかし、ロジック領域LAに含まれる素子が上記素子に限定されるものではない。
例えば、ロジック領域LAには、ピクセルに電源やグラウンドを供給するための素子や、抵抗やキャパシタなどの受動素子が配置され得る。
【0069】
第2周辺領域PE2は、ロジック領域LAを取り囲む構造としてロジック領域LAの外部に配置される。
例えば、第2周辺領域PE2は、ロジック領域LAの4面を取り囲む形態にロジック領域LAの外部に配置される。
しかし、実施形態によって、第2周辺領域PE2は、ロジック領域LAの2面又は3面の外部にのみ配置される。
一方、表示していないが、第1半導体チップ(100-1)の電極パッド領域(EPx、EPy1、EPy2)に対応して、第2周辺領域PE2にも電極パッド領域が配置される。
【0070】
一方、図7Bに示すように、第2半導体チップ(100-2)において、3方向(z方向)に下方に基板102が位置し、配線層104は、基板102の上部に配置される。
基板102上にロジック素子と第1半導体チップ(100-1)に形成されたゲートライン層160を駆動する駆動回路が形成される。
配線層104の配線は、駆動回路と接続される。
また、配線層104の配線は、第2半導体チップ(100-2)の上面上に配置された第2電極パッド106に接続される。
矢印によって示したように、第1半導体チップ(100-1)と第2半導体チップ(100-2)は、「Cu-to-Cu」ボンディング結合によって結合され得る。
また、「Cu-to-Cu」ボンディング結合を介して第1半導体チップ(100-1)の第1電極パッド195は、第2半導体チップ(100-2)の対応する第2電極パッド106に接続される。
【0071】
図7Cを参照すると、本実施形態のイメージセンサ100aは、第1半導体チップ(100-1)、第2半導体チップ(100-2)、及び第3半導体チップ(100-3)を含む。
本実施形態のイメージセンサ100aにおいて、第2半導体チップ(100-2)上に第3半導体チップ(100-3)と第1半導体チップ(100-1)が順次に積層される。
第1半導体チップ(100-1)には、図3Aに示したように、フォトダイオードPDと伝送トランジスタTX、及びリセットトランジスタRXなどが配置される。
また、第2半導体チップ(100-2)には、ロジック素子と駆動回路とが配置される。
一方、第3半導体チップ(100-3)には、ソースフォロワートランジスタSFX、選択トランジスタSX、及びADCが配置される。
実施形態によって、ADCは、第2半導体チップ(100-2)に配置される。
さらに、第1半導体チップ(100-1)に、図3Bに示したように、フォトダイオードPDと伝送トランジスタTX、リセットトランジスタRX、及び選択トランジスタSXが配置され、第3半導体チップ(100-3)にソースフォロワートランジスタSFX、及びADCが配置される。
【0072】
図8は、本発明の一実施形態によるイメージセンサのピクセルの構成を示す断面図であって、図2Cに対応する。
図8を参照すると、本実施形態のイメージセンサ100eは、FDストラップ175が接続配線177を介して隣接するFDストラップ175に接続されるという点で、図2Cのイメージセンサ100と異なっている。
【0073】
具体的には、本実施形態のイメージセンサ100eにおいて、積層構造体SS上部に第2方向(y方向)に延長する接続配線177が配置され、FDストラップ175は、接続配線177を介して第2方向(y方向)に隣接するFDストラップ175に接続される。
それにより、第2方向(y方向)に隣接する2個のFD領域170が接続され、それに対応するピクセルがFD領域170を共有する。
一方、接続配線177を介したFDストラップ175間の接続は、隣接する2個のFDストラップ175の接続に限定されるものではない。
例えば、第1方向(x方向)及び/又は第2方向(y方向)に延長する接続配線177を介して隣接する4個のFDストラップ175が互いに接続され得る。
【0074】
図9A及び図9Bは、本発明の実施形態によるイメージセンサの積層構造を示す部分断面図である。
図9Aを参照すると、本実施形態のイメージセンサ100は、第2半導体チップ(100-2)上に第1半導体チップ(100-1)が積層された構造を有する。
また、第1半導体チップ(100-1)と第2半導体チップ(100-2)は、「Cu-to-Cu」ボンディング結合を通じて結合される。
【0075】
一方、第1半導体チップ(100-1)の下面上に第2方向(y方向)に延長する出力ライン層190が配置される。
出力ライン層190は、垂直コンタクト192を介して第2方向(y方向)に沿って配置されたピクセルそれぞれのアクティブピラー150に接続される。
一方、図9Aは、第1半導体チップ(100-1)のピクセル領域(図7Aの符号PA)を示し、出力ライン層190は、第2方向(y方向)にカラム電極パッド領域(図7Aの符号EPx)に延長される。
出力ライン層190は、カラム電極パッド領域EPxにおいて、第2半導体チップ(100-2)の対応する第2電極パッド(図7Bの符号106)に接続される。
一方、第1半導体チップ(100-1)と第2半導体チップ(100-2)との間には、チップ間絶縁層105が配置される。
【0076】
図9Bを参照すると、本実施形態のイメージセンサ100fは、第2半導体チップ(100-2)上に第1半導体チップ(100-1)が積層された構造を有する。
また、第1半導体チップ(100-1)と第2半導体チップ(100-2)は、「Cu-to-Cu」ボンディング結合を通じて結合される。
一方、第2半導体チップ(100-2)の上面上に第2方向(y方向)に延長する出力ライン層190aが配置される。
出力ライン層190aは、第1半導体チップ(100-1)の第1電極パッド195oに接続される。
第1電極パッド195oは、第2方向(y方向)に沿って配置されたピクセルそれぞれのアクティブピラー150に接続される。
したがって、ピクセルそれぞれのアクティブピラー150は、第1電極パッド195oを介して第2半導体チップ(100-2)の出力ライン層190aに接続される。
【0077】
一方、図9Bは、第1半導体チップ(100-1)のピクセル領域(図7Aの符号PA)を示す。
したがって、ピクセル領域PAにおいてアクティブピラー150が第1電極パッド195oを介して第2半導体チップ(100-2)の出力ライン層190aに電気的に接続される。
一方、第1半導体チップ(100-1)と第2半導体チップ(100-2)との間にはチップ間絶縁層105が配置される。
例えば、チップ間絶縁層105は、出力ライン層190aと第1の半導体チップ(100-1)との間に提供される。
【0078】
図10A図20Bは、図2Cのイメージセンサを製造する工程を説明するための平面図及び断面図である。
図10B図12B図13B図16B図17B図18B図19B、及び図20Bは、それぞれ図10A図12A図13A図16A図17A図18A図19A、及び図20AのIV-IV’線に沿って切断して示す断面図である。
図1図2Cを共に参照して説明し、図1図9Bにおいて前述した内容は、簡単に説明するか、省略する。
【0079】
図10A及び図10Bを参照すると、本実施形態のイメージセンサ100の製造方法は、まず、基板101内にフォトダイオード11を形成する。
フォトダイオード110は、ピクセル分離構造体120によって互いに分離する。
基板101上に第1絶縁層(140-1)、第1犠牲層(167-1)、第2絶縁層(140-2)、第1導電層170、及び第3絶縁層(140-3)を順次に形成する。
【0080】
第1~第3絶縁層(140-1~140-3)は、例えば、シリコン酸化物のような酸化物系の絶縁物質で形成され、第1犠牲層(167-1)は、例えば、シリコン窒化物のような窒化物系の絶縁物質からなる。
また、第1導電層170は、例えば、ポリシリコンで形成され得る。
しかし、第1~第3絶縁層(140-1~140-3)、第1犠牲層(167-1)、及び第1導電層170の材質が上記物質に限定されるものではない。
【0081】
一方、第1~第3絶縁層(140-1~140-3)は、層間絶縁層140の一部であり、以後に形成される第4~第7絶縁層(140-4~140-7)も層間絶縁層140の一部であって、第1~第3絶縁層(140-1~140-3)と同じ材質で形成される。
また、第1犠牲層(167-1)は、犠牲層167の一部であり、以後に生成される第2犠牲層パターン(167-2)と第3犠牲層(167-3)、及び第4犠牲層パターン(167-4)も犠牲層167の一部であって、第1犠牲層(167-1)と同じ材質で形成される。
第1導電層170の場合、図2Cのイメージセンサ100において、FD領域170に該当する。
【0082】
以後、第3絶縁層(140-3)上に第2犠牲層を形成し、第2犠牲層をパターニングして第2犠牲層パターン(167-2)を形成する。
続けて、第2犠牲層パターン(167-2)上に第4絶縁層(140-4)と第2導電層を形成する。
再び、第2導電層をパターニングして第2導電層パターン180を形成する。
第2導電層パターン180を形成した後、第2導電層パターン180上に第5絶縁層(140-5)を形成する。
第2犠牲層パターン(167-2)と第2導電層パターン180は、追って形成されるFDストラップ175が通過する部分が除去された形態を有する。
第2導電層パターン180の場合、図2Cのイメージセンサ100において、電源ライン層180に該当する。
【0083】
一方、第2犠牲層パターン(167-2)と第2導電層パターン180は、前述した方法以外に、次のような方法を通じても形成可能である。
例えば、第3絶縁層(140-3)の形成後、第2犠牲層、第4絶縁層(140-4)、及び第2導電層を順次に形成する。
次いで、第2犠牲層、第4絶縁層(140-4)、及び第2導電層を一回でパターニングして第2犠牲層パターン(167-2)と第2導電層パターン180を形成する。
次いで、第5絶縁層(140-5)を形成する。
パターニング時に第4絶縁層(140-4)も共にパターニングされるが、第4絶縁層(140-4)と同じ材質の第5絶縁層(140-5)がパターニングによって除去された部分を満たすので、結果物の構造は、上記個別パターニング方法による構造と実質的に同一である。
【0084】
図11を参照すれば、第5絶縁層(140-5)上に第3犠牲層(167-3)、第6絶縁層(140-6)、及び第4犠牲層を順次に形成する。
次いで、第4犠牲層をパターニングして第4犠牲層パターン(167-4)を形成し、第4犠牲層パターン(167-4)上に第7絶縁層(140-7)を形成する。
次いで、第1方向(x方向)に両端の第1周辺領域PE1、例えば、ロウ電極パッド領域(EPy1、EPy2)に階段構造を形成することで、第1積層構造体SS1が完成する。
すなわち、第7絶縁層(140-7)の形成後、平面図の形態は、図10Aの平面図の形態と実質的に同一である。
【0085】
図12A及び図12Bを参照すると、第1積層構造体SS1を貫通して基板101の上面を露出させる第1貫通ホールH1を形成する。
第1貫通ホールH1は、基板101内のフォトダイオード110まで延長する。
第1貫通ホールH1は、後で分離領域DAのためのライントレンチ(図13Bの符号LT)が形成される位置を考慮して、第2方向(y方向)に適当な間隔をおいて形成する。
第1貫通ホールH1の水平断面は、例えば、円形、楕円形、又は多角形を有する。
【0086】
以後、第1貫通ホールH1を単結晶シリコンで充填してアクティブピラー150を形成する。
アクティブピラー150の下部端は、フォトダイオード110に接続される。
アクティブピラー150を形成する方法をさらに具体的に説明すると、第1貫通ホールH1内に非晶質シリコンを充填し、熱処理又はLEG(Laser Epitaxial Growth)を介して非晶質シリコンを単結晶シリコンに転移させてアクティブピラー150を形成する。
また、単結晶の基板101をシードとしてLEG又は固体相転移エピタキシ(Solid Phase Epitaxy:SPE)工程を介してアクティブピラー150を形成することもできる。
実施形態によって、アクティブピラー150をポリシリコンからも形成し得る。
【0087】
アクティブピラー150は、第1貫通ホールH1全体を満たす柱状、例えば、円柱、楕円柱、多角柱などの形態を有する。
しかし、アクティブピラー150の形態が柱状に限定されるものではない。
例えば、アクティブピラー150は、第1貫通ホールH1の底面と側面のみを満たすシリンダ状を有する。
アクティブピラー150がシリンダ状を有する場合、シリンダの内部部分は、埋込絶縁層で充填することができる。
【0088】
図13A及び図13Bを参照すると、第1積層構造体SS1を貫通して第1積層構造体の最下部の絶縁層140、すなわち、第1絶縁層(140-1)の上面を露出させるライントレンチLTを形成する。
ライントレンチLTの下面で第1絶縁層(140-1)が露出され、ライントレンチLTの側面で絶縁層140、第1導電層170、犠牲層167、及び第2導電層パターン180が露出される。
ライントレンチLTは、第1方向(x方向)に延長し、第2方向(y方形)に所定間隔をおいて形成される。
図13Bから分かるように、第2方向(y方向)にライントレンチLTの幅は、第1貫通ホールH1の幅又は直径よりも大きくなる。
【0089】
図14を参照すると、ライントレンチLTを通じて露出された犠牲層167を、エッチングを通じて除去する。
例えば、犠牲層167がシリコン窒化物からなる場合、フッ化水素(HF)をエッチング液として湿式エッチングを通じて犠牲層167を除去する。
犠牲層167の除去を通じて絶縁層140の間に水平トレンチSTが形成される。
また、犠牲層167の除去によって、アクティブピラー150の側面の一部が水平トレンチSTを通じて露出される。
例えば、アクティブピラー150の側面中に露出された部分は、ゲート絶縁膜が形成される部分に該当する。
また、露出されたアクティブピラー150部分は、チャネル領域(150C-1~150C-4)に対応する。
一方、露出されていないアクティブピラー150部分は、ソース/ドレイン領域に対応する。
【0090】
犠牲層167の除去後、アクティブピラー150の露出された部分に不純物をドーピングする。
不純物は、例えば、p型不純物であり得る。
不純物のドーピングは、例えば、プラズマドーピングを通じても行われる。
前述したように、アクティブピラー150の露出された部分は、チャネル領域(150C-1~150C-4)に対応し、チャネル領域(150C-1~150C-4)に不純物をドーピングすることで、対応するトランジスタのしきい電圧を調節する。
図14及びその後の断面図において、チャネル領域(150C-1~150C-4)がアクティブピラー150の他の部分、例えば、ソース/ドレイン領域と区別されるように異なるハッチングで表示している。
すなわち、犠牲層167の除去後、又は不純物ドーピング後、平面図の形態は、図13Aの平面図の形態と実質的に同一である。
【0091】
図15を参照すると、ライントレンチLT及び水平トレンチSTを通じて露出された部分に絶縁層162を形成する。
絶縁層162は、例えば、シリコン酸化物のような酸化物からなる。
一方、絶縁層162中にアクティブピラー150のチャネル領域(150C-1~150C-4)を覆う部分がゲート絶縁層に該当する。
【0092】
図16A及び図16Bを参照すると、ライントレンチLT及び水平トレンチSTを満たすゲート用物質層160gを形成する。
ゲート用物質層160gは、例えば、ポリシリコンからなる。
しかし、ゲート用物質層160gの材質がポリシリコンに限定されるものではない。
例えば、ゲート用物質層160gは、メタル、メタルシリサイド、メタル含有導電物質などからもなり得る。
そのようなゲート用物質層160gは、以後、分離領域DAの形成後、ゲート及び/又はゲートライン層になる。
ゲート用物質層160gの形成を通じて予備第2積層構造体SS2pが形成される。
一方、ゲート用物質層160gを形成する工程は、犠牲層167をゲート用物質層160gに代替した工程に該当し、よって、当該工程を代替工程(replacement process)とも称する。
【0093】
図17A及び図17Bを参照すると、予備第2積層構造体SS2pの一部を貫通し、第1導電層170の上面を露出させる第2貫通ホールH2を形成する。
第2貫通ホールH2は、第2犠牲層パターン(167-2)、第2導電層パターン180、及び第4犠牲層パターン(167-4)から絶縁層140で満たされた部分を通過する。
それにより、第2貫通ホールH2は、下面に第1導電層170が露出され、側面に絶縁層140とゲート用物質層160gとが露出される。
露出したゲート用物質層160g部分は、第3犠牲層(167-3)がゲート用物質層160gに代替された部分に該当する。
第2貫通ホールH2は、第1貫通ホールH1よりも小さいサイズに形成する。
しかし、実施形態によって、第2貫通ホールH2は、第1貫通ホールH1と実質的に同サイズに形成され得る。
また、第2貫通ホールH2の水平断面は、第1貫通ホールH1と同様に、円形、楕円形、又は多角形を有する。
【0094】
図18A及び図18Bを参照すると、第2貫通ホールH2を導電物質で充填してFDストラップ175を形成する。
FDストラップ175は、例えば、ポリシリコンからなる。
しかし、FDストラップ175の材質がポリシリコンに限定されるものではない。
例えば、FDストラップ175は、メタル、メタルシリサイド、メタル含有導電物質などからもさなり得る。
FDストラップ175の下部端は、FD領域170に接続される。
【0095】
図19A及び図19Bを参照すると、ライントレンチLT部分のゲート用物質層160gと絶縁層162とを除去する。
ゲート用物質層160gと絶縁層162は、乾式エッチング又は湿式エッチングなどを通じて除去する。
ゲート用物質層160gと絶縁層162とが除去された部分を絶縁物質で充填して分離領域DAを形成する。
分離領域DAは、例えば、シリコン酸化物のような酸化物からなる。
分離領域DAの形成によって、第2積層構造体SS2が完成される。
分離領域DAは、ライントレンチLTの構造に対応して、第1方向(x方向)に延長し、第2方向(y方向)に所定間隔をおいて形成される。
それにより、第2積層構造体SS2は、分離領域DAによって第2方向(y方向)に互いに分離される。
一方、第2積層構造体SS2は、図2Cのイメージセンサ100において、積層構造体SSに該当する。
一方、第1方向(x方向)をロウ方向とするとき、分離領域DAがロウ方向に延長する形態に基づいて、分離領域DAをロウライン分離領域とも称する。
【0096】
図20A及び図20Bを参照すると、第2積層構造体SS2上に上部絶縁層145とコンタクト192とを形成する。
コンタクト192は、アクティブピラー150の上面上に形成される。
次いで、上部絶縁層145とコンタクト192上に第2方向(y方向)に延長する出力ライン層190を形成する。
出力ライン層190は、コンタクト192を介してアクティブピラー150に接続される。
例えば、出力ライン層190は、コンタクト192を介して選択トランジスタSXのドレイン領域に接続される。
一方、第2方向(y方向)をカラム方向とするとき、出力ライン層190がカラム方向に延長する形態に基づいて、出力ライン層190をカラム出力ライン層とも称する。
次いで、第1周辺領域PE1に垂直コンタクト165と第1電極パッド195とを形成し、また、基板101の下面上に光透過層130を形成し、第1半導体チップ(100-1)を完成する。
続けて、第1半導体チップ(100-1)を第2半導体チップ(100-2)に「Cu-to-Cu」ボンディング結合して、図2Cのイメージセンサ100を完成する。
【0097】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0098】
100、100a~100f イメージセンサ
101、102 基板
104 配線層
106 第2電極パッド
110 フォトダイオード
120 ピクセル分離構造体
125 共有ピクセル分離構造体
130 光透過層
132 透明絶縁層
134 カラーフィルタ
136 マイクロレンズ
140 層間絶縁層(絶縁層)
145 上部絶縁層
150 アクティブピラー
150C-1~150C-4 チャネル領域
160、160a~160c ゲートライン部
160-1~160-4 第1~第4ゲートライン層
165 垂直コンタクト
167 犠牲層
170 FD領域
175 FDストラップ
180 電源ライン層
190、190a 出力ライン層
192 コンタクト
195、195f、195o 第1電極パッド
DA 分離領域
H0、H0’、H0” オープンホール
RX リセットトランジスタ
SFX ソースフォロワートランジスタ
SX 選択トランジスタ
TX 伝送トランジスタ

図1
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図4
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
図7C
図8
図9A
図9B
図10A
図10B
図11
図12A
図12B
図13A
図13B
図14
図15
図16A
図16B
図17A
図17B
図18A
図18B
図19A
図19B
図20A
図20B