(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022184811
(43)【公開日】2022-12-13
(54)【発明の名称】イメージセンサ
(51)【国際特許分類】
H04N 5/369 20110101AFI20221206BHJP
H04N 9/07 20060101ALI20221206BHJP
【FI】
H04N5/369
H04N9/07 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022088281
(22)【出願日】2022-05-31
(31)【優先権主張番号】10-2021-0070194
(32)【優先日】2021-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0107536
(32)【優先日】2021-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】魯 堯 煥
(72)【発明者】
【氏名】金 大 官
(72)【発明者】
【氏名】鄭 小 榮
【テーマコード(参考)】
5C024
5C065
【Fターム(参考)】
5C024CY17
5C024EX43
5C024EX52
5C024GX02
5C065CC01
5C065EE03
(57)【要約】
【課題】多種カラーをセンシングし上下左右方向のAF機能を実行するイメージセンサを提供する。
【解決手段】レッド(R)カラーをセンシングし第1方向に隣接配置され1枚のマイクロレンズ(ML)を共有する第1、第2Rピクセル(PX)を含む複数のRPXグループ、グリーン(G)カラーをセンシングし第1方向に隣接配置され1枚のMLを共有する第1、第2GPXを含む複数のGPXグループ、ブルー(B)カラーをセンシングし第1方向に隣接配置され1枚のMLを共有する第1、第2BPXを含む複数のBPXグループ、特定(C)カラーをセンシングし第2方向に隣接配置され1枚のMLを共有する第1、第2CPXを含む少なくとも1つのCPXグループとを有し、第1、第2方向は直交し、Cカラーは、(R、B、G)カラーと異なるカラーであり、CPXグループは、RPXグループとGPXグループ間、GPXグループとBPXグループ間に配置される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レッドカラーをそれぞれセンシングし、第1方向に互いに隣接するように配置され、1枚のマイクロレンズを共有する、第1レッドピクセル及び第2レッドピクセルをそれぞれ含む複数のレッドピクセルグループと、
グリーンカラーをそれぞれセンシングし、前記第1方向に互いに隣接するように配置され、1枚のマイクロレンズを共有する、第1グリーンピクセル及び第2グリーンピクセルをそれぞれ含む複数のグリーンピクセルグループと、
ブルーカラーをそれぞれセンシングし、前記第1方向に互いに隣接するように配置され、1枚のマイクロレンズを共有する、第1ブルーピクセル及び第2ブルーピクセルをそれぞれ含む複数のブルーピクセルグループと、
特定カラーをそれぞれセンシングし、第2方向に互いに隣接するように配置され、1枚のマイクロレンズを共有する、第1カラーピクセル及び第2カラーピクセルを含む少なくとも1つのカラーピクセルグループと、を有し、
前記第1方向と前記第2方向は、互いに垂直であり、
前記特定カラーは、前記レッドカラー、前記ブルーカラー、及び前記グリーンカラーと異なるカラーであり、
前記少なくとも1つのカラーピクセルグループは、前記レッドピクセルグループと前記グリーンピクセルグループとの間に配置され、前記グリーンピクセルグループと前記ブルーピクセルグループとの間に配置されることを特徴とするイメージセンサ。
【請求項2】
前記複数のレッドピクセルグループは、前記第2方向に順次に隣接するように配置される第1レッドピクセルグループ乃至第3レッドピクセルグループを含み、
前記複数のブルーピクセルグループは、前記第2方向に順次に隣接するように配置される第1ブルーピクセルグループ乃至第3ブルーピクセルグループを含み、
前記複数のグリーンピクセルグループは、第1グリーンピクセルグループ乃至第4グリーンピクセルグループを含み、
前記第1グリーンピクセルグループ、前記第2グリーンピクセルグループ、及び前記第4グリーンピクセルグループは、前記第2方向に順次に隣接するように配置され、
前記第1グリーンピクセルグループ、前記第3グリーンピクセルグループ、及び前記第4グリーンピクセルグループは、前記第2方向に順次に隣接するように配置され、
前記第2グリーンピクセルグループと前記第3グリーンピクセルグループは、前記第1方向に互いに隣接するように配置されることを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項3】
前記特定カラーは、シアンカラー、マゼンタカラー、及びイエローカラーの内の少なくとも1つであることを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項4】
前記少なくとも1つのカラーピクセルグループは、前記シアンカラーをセンシングするシアンピクセルグループと、
前記マゼンタカラーをセンシングするマゼンタピクセルグループと、
前記イエローカラーをセンシングするイエローピクセルグループと、を含み、
前記イエローピクセルグループの中心から前記シアンピクセルグループの中心までの距離と、前記イエローピクセルグループの中心から前記マゼンタピクセルグループの中心までの距離と、が同一であることを特徴とする請求項3に記載のイメージセンサ。
【請求項5】
前記特定カラーは、ホワイトカラーであることを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項6】
前記少なくとも1つのカラーピクセルグループは、前記レッドピクセルグループ、前記グリーンピクセルグループ、及び前記ブルーピクセルグループに接続される伝送制御信号ラインと異なる伝送制御信号ラインを介し、光電荷の蓄積を制御する伝送制御信号を受信することを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項7】
前記少なくとも1つのカラーピクセルグループは、前記レッドピクセルグループ、前記グリーンピクセルグループ、及び前記ブルーピクセルグループに接続されるカラム出力ラインと異なるカラム出力ラインを介し、ピクセル信号を出力することを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項8】
第1カラーモード及び第2カラーモードで動作するイメージセンサにおいて、
レッドカラー、グリーンカラー、及びブルーカラーの内の対応するカラーをセンシングする複数のピクセルを含む第1ピクセルグループと、
シアンカラー、マゼンタカラー、及びイエローカラーの内の対応するカラーをセンシングする複数のピクセルを含む第2ピクセルグループと、を有し、
前記第1ピクセルグループに含まれたピクセルの数は、前記第2ピクセルグループに含まれたピクセルの数より多く、
前記イメージセンサは、前記第1カラーモードにおいては、前記第1ピクセルグループから出力されたピクセル信号を利用してRGBイメージデータを生成し、
前記第2カラーモードにおいては、前記第2ピクセルグループから出力されたピクセル信号を利用してCMYイメージデータを生成することを特徴とするイメージセンサ。
【請求項9】
前記第1ピクセルグループは、前記レッドカラーをセンシングし、連続して配置される第1列乃至第3列それぞれに2個ずつ互いに隣接するように配置されるレッドピクセルと、
前記グリーンカラーをセンシングし、連続して配置される第1列乃至第3列それぞれに2個、4個、及び2個ずつ互いに隣接するように配置されるグリーンピクセルと、
前記ブルーカラーをセンシングし、連続して配置される第1列乃至第3列それぞれに2個ずつ互いに隣接するように配置されるブルーピクセルと、を含むことを特徴とする請求項8に記載のイメージセンサ。
【請求項10】
前記第2ピクセルグループは、前記シアンカラーをセンシングし、互いに隣接するように配置される第1シアンピクセル及び第2シアンピクセルと、
前記イエローカラーをセンシングし、互いに隣接するように配置される第1イエローピクセル及び第2イエローピクセルと、を含むことを特徴とする請求項8に記載のイメージセンサ。
【請求項11】
前記第1シアンピクセル上及び前記第2シアンピクセル上には、1枚のマイクロレンズが配置され、
前記第1イエローピクセル上及び前記第2イエローピクセル上には、1枚のマイクロレンズが配置されることを特徴とする請求項10に記載のイメージセンサ。
【請求項12】
前記第2ピクセルグループは、前記マゼンタカラーをセンシングし、互いに隣接するように配置される第1マゼンタピクセル及び第2マゼンタピクセルをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載のイメージセンサ。
【請求項13】
前記第1ピクセルグループ及び前記第2ピクセルグループは、光電荷の蓄積を制御する伝送制御信号が提供される伝送制御信号ラインが互いに異なることを特徴とする請求項8に記載のイメージセンサ。
【請求項14】
レッドカラーをそれぞれセンシングし、フローティングディフージョン領域を互いに共有する、複数のレッドピクセルをそれぞれ含む複数のレッド共有ピクセルグループと、
グリーンカラーをそれぞれセンシングし、フローティングディフージョン領域を互いに共有する、複数のグリーンピクセルをそれぞれ含む複数のグリーン共有ピクセルグループと、
ブルーカラーをそれぞれセンシングし、フローティングディフージョン領域を互いに共有する、複数のブルーピクセルをそれぞれ含む複数のブルー共有ピクセルグループと、
特定カラーをそれぞれセンシングし、フローティングディフージョン領域を互いに共有する、複数のカラーピクセルを含む複数のカラーピクセルグループと、を有し、
前記特定カラーは、前記レッドカラー、前記ブルーカラー、及び前記グリーンカラーと異なるカラーであり、
前記複数のグリーン共有ピクセルグループそれぞれに含まれたグリーンピクセルの数は、前記複数のレッド共有ピクセルグループそれぞれに含まれたレッドピクセルの数より多く、
前記複数のレッド共有ピクセルグループそれぞれに含まれたレッドピクセルの数は、前記複数のカラーピクセルグループそれぞれに含まれたカラーピクセルの数より多いことを特徴とするイメージセンサ。
【請求項15】
前記複数のレッド共有ピクセルグループそれぞれは、6個のレッドピクセルを含み、
前記複数のグリーン共有ピクセルグループそれぞれは、8個のグリーンピクセルを含み、
前記複数のブルー共有ピクセルグループそれぞれは、6個のブルーピクセルを含むことを特徴とする請求項14に記載のイメージセンサ。
【請求項16】
前記複数のレッド共有ピクセルグループの内の1つのレッド共有ピクセルグループの中心から、前記複数のグリーン共有ピクセルグループの内の前記1つのレッド共有ピクセルグループと最も近いところにあるグリーン共有ピクセルグループの中心までの距離は、
前記複数のブルー共有ピクセルグループの内の1つのブルー共有ピクセルグループの中心から、前記複数のグリーン共有ピクセルグループの内の前記1つのブルー共有ピクセルグループと最も近いところにあるグリーン共有ピクセルグループの中心までの距離と同一であることを特徴とする請求項14に記載のイメージセンサ。
【請求項17】
前記複数のレッド共有ピクセルグループ、前記複数のグリーン共有ピクセルグループ、及び前記複数のブルー共有ピクセルグループは、ベイヤーパターンに配置されることを特徴とする請求項14に記載のイメージセンサ。
【請求項18】
前記複数のレッド共有ピクセルグループの内の1つのレッド共有ピクセルグループ、及び前記複数のカラーピクセルグループの内の1つのカラーピクセルグループは、フローティングディフージョン領域を共有することを特徴とする請求項14に記載のイメージセンサ。
【請求項19】
前記特定カラーは、シアンカラー、マゼンタカラー、及びイエローカラーの内の一つであり、
前記複数のカラーピクセルグループそれぞれは、2個のカラーピクセルを含むことを特徴とする請求項14に記載のイメージセンサ。
【請求項20】
前記複数のレッドピクセルは、第1方向に互いに隣接するように配置され、1枚のマイクロレンズを共有する第1レッドピクセル及び第2レッドピクセルを含み、
前記複数のグリーンピクセルは、前記第1方向に互いに隣接するように配置され、1枚のマイクロレンズを共有する第1グリーンピクセル及び第2グリーンピクセルを含み、
前記複数のブルーピクセルは、前記第1方向に互いに隣接するように配置され、1枚のマイクロレンズを共有する第1ブルーピクセル及び第2ブルーピクセルを含み、
前記複数のカラーピクセルは、前記第1方向と垂直である第2方向に互いに隣接するように配置され、1枚のマイクロレンズを共有する第1カラーピクセル及び第2カラーピクセルを含むことを特徴とする請求項14に記載のイメージセンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イメージセンサに関し、特に、多様なカラーをセンシングし、上下左右方向のAF機能を実行するイメージセンサに関する。
【背景技術】
【0002】
画像を撮影し、電気的信号に変換するイメージセンサは、デジタルカメラ、携帯電話用カメラ及び携帯用カムコーダのような一般消費者用電子機器だけではなく、自動車、セキュリティ装置及びロボットに装着されるカメラにも使用される。
そのようなイメージセンサは、ピクセルアレイを具備し、ピクセルアレイに含まれたそれぞれのピクセルは、フォトダイオードを含むものでもある。
【0003】
近年のイメージセンサは、画像撮影を短時間で正確に行うように、オートフォーカス(auto focus:AF)機能を実行することが要求され、その開発が課題となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記従来のイメージセンサにおける課題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、多様なカラーをセンシングし、上下左右方向のAF機能を実行するイメージセンサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明によるイメージセンサは、レッドカラーをそれぞれセンシングし、第1方向に互いに隣接するように配置され、1枚のマイクロレンズを共有する、第1レッドピクセル及び第2レッドピクセルをそれぞれ含む複数のレッドピクセルグループと、グリーンカラーをそれぞれセンシングし、前記第1方向に互いに隣接するように配置され、1枚のマイクロレンズを共有する、第1グリーンピクセル及び第2グリーンピクセルをそれぞれ含む複数のグリーンピクセルグループと、ブルーカラーをそれぞれセンシングし、前記第1方向に互いに隣接するように配置され、1枚のマイクロレンズを共有する、第1ブルーピクセル及び第2ブルーピクセルをそれぞれ含む複数のブルーピクセルグループと、特定カラーをそれぞれセンシングし、第2方向に互いに隣接するように配置され、1枚のマイクロレンズを共有する、第1カラーピクセル及び第2カラーピクセルを含む少なくとも1つのカラーピクセルグループと、を有し、前記第1方向と前記第2方向は、互いに垂直であり、前記特定カラーは、前記レッドカラー、前記ブルーカラー、及び前記グリーンカラーと異なるカラーであり、前記少なくとも1つのカラーピクセルグループは、前記レッドピクセルグループと前記グリーンピクセルグループとの間に配置され、前記グリーンピクセルグループと前記ブルーピクセルグループとの間に配置されることを特徴とする。
【0007】
また、上記目的を達成するためになされた本発明によるイメージセンサは、第1カラーモード及び第2カラーモードで動作するイメージセンサにおいて、レッドカラー、グリーンカラー、及びブルーカラーの内の対応するカラーをセンシングする複数のピクセルを含む第1ピクセルグループと、シアンカラー、マゼンタカラー、及びイエローカラーの内の対応するカラーをセンシングする複数のピクセルを含む第2ピクセルグループと、を有し、前記第1ピクセルグループに含まれたピクセルの数は、前記第2ピクセルグループに含まれたピクセルの数より多く、前記イメージセンサは、前記第1カラーモードにおいては、前記第1ピクセルグループから出力されたピクセル信号を利用してRGBイメージデータを生成し、前記第2カラーモードにおいては、前記第2ピクセルグループから出力されたピクセル信号を利用してCMYイメージデータを生成することを特徴とする。
【0008】
また、上記目的を達成するためになされた本発明によるイメージセンサは、レッドカラーをそれぞれセンシングし、フローティングディフージョン領域を互いに共有する、複数のレッドピクセルをそれぞれ含む複数のレッド共有ピクセルグループと、グリーンカラーをそれぞれセンシングし、フローティングディフージョン領域を互いに共有する、複数のグリーンピクセルをそれぞれ含む複数のグリーン共有ピクセルグループと、ブルーカラーをそれぞれセンシングし、フローティングディフージョン領域を互いに共有する、複数のブルーピクセルをそれぞれ含む複数のブルー共有ピクセルグループと、特定カラーをそれぞれセンシングし、フローティングディフージョン領域を互いに共有する、複数のカラーピクセルを含む複数のカラーピクセルグループと、を有し、前記特定カラーは、前記レッドカラー、前記ブルーカラー、及び前記グリーンカラーと異なるカラーであり、前記複数のグリーン共有ピクセルグループそれぞれに含まれたグリーンピクセルの数は、前記複数のレッド共有ピクセルグループそれぞれに含まれたレッドピクセルの数より多く、前記複数のレッド共有ピクセルグループそれぞれに含まれたレッドピクセルの数は、前記複数のカラーピクセルグループそれぞれに含まれたカラーピクセルの数より多いことを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するためになされた本発明によるイメージセンサは、レッドカラーをセンシングする複数のレッドピクセル、グリーンカラーをセンシングする複数のグリーンピクセル、ブルーカラーをセンシングする複数のブルーピクセル、及びイエローカラーをセンシングする複数のイエローピクセルを有し、前記レッドピクセルの数、前記グリーンピクセルの数、前記ブルーピクセルの数、及び前記イエローピクセルの数に関する比率は、6:8:6:4である。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るイメージセンサによれば、多様なカラーをセンシングし、上下左右方向のAF機能を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一実施形態によるデジタル撮像装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【
図2】本発明の一実施形態によるイメージセンサの構成を概略的に示すブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態によるイメージセンサのピクセルアレイについて説明するための図である。
【
図4A】本発明の一実施形態によるイメージセンサのカラーモードによる動作について説明するための図である。
【
図4B】本発明の一実施形態によるイメージセンサのカラーモードによる動作について説明するための図である。
【
図5A】本発明の一実施形態によるイメージセンサのカラーモードによる動作について説明するための図である。
【
図5B】本発明の一実施形態によるイメージセンサのカラーモードによる動作について説明するための図である。
【
図6】本発明の他の実施形態によるイメージセンサのピクセルアレイについて説明するための図である。
【
図7】本発明の他の実施形態によるイメージセンサのピクセルアレイについて説明するための図である。
【
図8】本発明の一実施形態によるイメージセンサのピクセルに提供される伝送制御信号について説明するための図である。
【
図9】本発明の一実施形態によるイメージセンサのピクセルに接続されるカラム出力ラインについて説明するための図である。
【
図10】
図3のレッド共有ピクセルグループの例示的な回路図である。
【
図11】
図3のレッド共有ピクセルグループ及びイエローピクセルグループの例示的な回路図である。
【
図12】
図11のレッド共有ピクセルグループ及びイエローピクセルグループに提供される制御信号を示すタイミング図である。
【
図13】本発明の一実施形態によるイメージセンサの概略構成を示す分解斜視図である。
【
図14】本発明の一実施形態マルチカメラモジュールを含む電子装置の概略構成を示すブロック図である。
【
図15】
図14のカメラモジュールの詳細構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明に係るイメージセンサを実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態によるデジタル撮像装置10の例示的な構成を概略的に示すブロック図であり、デジタル撮像装置10が、AF(auto-focus)機能を実行することについて説明するための図面である。
本発明の一実施形態によるデジタル撮像装置10は、撮像部11、イメージセンサ100、及びプロセッサ12を含む。
デジタル撮像装置10は、焦点検出機能を具備する。
【0014】
デジタル撮像装置10の全体動作は、プロセッサ12によって制御される。
プロセッサ12は、レンズ駆動部(11_2)及び制御部120などに、各構成要素動作のための制御信号を提供する。
撮像部11は、光を受信する構成要素として、レンズ(11_1)及びレンズ駆動部(11_2)を含む。
レンズ(11_1)は、複数のレンズを具備し得る。
撮像部11は、絞り及び絞り駆動部をさらに含む。
レンズ駆動部(11_2)は、プロセッサ12と、焦点検出に関連する情報を通信し、プロセッサ12から提供された制御信号により、レンズ(11_1)の位置を調節する。
レンズ駆動部(11_2)は、レンズ(11_1)を客体20からの距離が増大する方向又は低減する方向に移動させる。
これにより、レンズ(11_1)と客体20との距離が調節される。
レンズ(11_1)の位置により、客体20に対する焦点が合ったり合わなかったりする。
【0015】
例えば、レンズ(11_1)と客体20との距離が相対的に近い場合、レンズ(11_1)は、客体20に対する焦点を合わせるための焦点位置(in-focus position)から外れており、イメージセンサ100に撮像されたイメージ間に、位相差が生じてしまう。
レンズ駆動部(11_2)は、プロセッサ12から提供された制御信号に基づき、レンズ(11_1)を、客体20からの距離が延長される方向に移動させる。
又は、レンズ(11_1)と客体20との距離が相対的に遠い場合、レンズ(11_1)は、焦点位置から外れてしまい、イメージセンサ100に結ばれたイメージ間に位相差が生じてしまう。
レンズ駆動部(11_2)は、プロセッサ12から提供された制御信号に基づき、レンズ(11_1)を、客体20からの距離が短くなる方向に移動させる。
【0016】
イメージセンサ100は、入射される光をイメージ信号に変換する。
イメージセンサ100は、ピクセルアレイ110、制御部120及び信号処理部130を含む。
レンズ(11_1)を透過した光学信号は、ピクセルアレイ110の受光面に至り、被写体像を結像させる。
ピクセルアレイ110は、光学信号を電気信号に変換するCIS(complementary metal oxide semiconductor image sensor)である。
そのようなピクセルアレイ110は、制御部120により、感度などが調節される。
ピクセルアレイ110は、光学信号を電気信号に変換する複数のピクセルを含む。
複数のピクセルは、それぞれ感知された光の強度により、ピクセル信号を生成する。
【0017】
イメージセンサ100は、プロセッサ12にイメージ情報を提供し、プロセッサ12は、イメージ情報を利用し、位相差演算を行う。
例えば、プロセッサ12は、信号処理部130から、ピクセルで生成されたピクセル信号によるイメージ情報を受信し、位相差演算を行い、位相差演算は、イメージ情報の相関演算を実施して求める。
プロセッサ12は、位相差演算結果として、焦点の位置、焦点の方向、又は客体20とイメージセンサ100との距離などを求める。
プロセッサ12は、位相差演算結果を基にし、レンズ(11_1)の位置を移動させるために、レンズ駆動部(11_2)に制御信号を出力する。
【0018】
プロセッサ12は、入力された信号につき、ノイズを低減させ、ガンマ補正(gamma correction)、色フィルタ配列補間(color filter array interpolation)、色マトリックス(color matrix)、色補正(color correction)、色強調(color enhancement)のような画質改善のためのイメージ信号処理を行う。
また、画質改善のためのイメージ信号処理を行って生成したイメージデータを圧縮処理し、イメージファイルを生成し、又は、イメージファイルからイメージデータを復元する。
【0019】
図2は、本発明の一実施形態によるイメージセンサの構成を概略的に示すブロック図である。
図2を参照すると、イメージセンサ100は、ピクセルアレイ110、制御部120、信号処理部130、ロウドライバ140、及び信号読み取り部150を含む。
信号読み取り部150は、CDS(correlated double sampling)回路151、アナログ・デジタルコンバータ(analog-digital converter:ADC)153、及びバッファ155を含む。
図2に示しているところと異なり、信号処理部130は、例えば、イメージセンサ100外部のプロセッサ12(
図1)にも具備される。
【0020】
ピクセルアレイ110は、光学信号を電気信号に変換する複数のピクセルを含む。
複数のピクセルは、それぞれ感知された光の強度により、ピクセル信号を生成する。
ピクセルアレイ110は、第1ピクセルグループPG1及び第2ピクセルグループPG2を含む。
第1ピクセルグループPG1及び第2ピクセルグループPG2それぞれは、互いに異なる色空間(color space)のカラーをセンシングするためのピクセルを含む。
本発明によるイメージセンサ100は、カラーモードにより、第1カラーモードにおいて、第1ピクセルグループPG1で生成されたピクセル信号を利用してRGB(レッド(red)・グリーン(green)・ブルー(blue))イメージデータを出力し、第2カラーモードにおいて、第2ピクセルグループPG2で生成されたピクセル信号を利用してCMY(シアン(cyan)・マゼンタ(magenta)・イエロー(yellow))イメージデータを出力する。
又は、イメージセンサ100は、第3カラーモードにおいては、第1ピクセルグループPG1及び第2ピクセルグループPG2で生成されたピクセル信号をいずれも利用してRGBCMY(レッド・グリーン・ブルー・シアン・マゼンタ・イエロー)イメージデータを出力することもできる。
【0021】
例えば、第1ピクセルグループPG1は、レッドカラーをセンシングするレッドピクセルを含むレッドピクセルグループGR、グリーンカラーをセンシングするグリーンピクセルを含むグリーンピクセルグループGG、及びブルーカラーをセンシングするブルーピクセルを含むブルーピクセルグループGBを含む。
また、例えば、第2ピクセルグループPG2は、シアンカラーをセンシングするシアンピクセルを含むシアンピクセルグループGC、マゼンタカラーをセンシングするマゼンタピクセルを含むマゼンタピクセルグループGM、及びイエローカラーをセンシングするイエローピクセルを含むイエローピクセルグループGYを含む。
ただし、第2ピクセルグループPG2は、シアンピクセルグループGC及びイエローピクセルグループGYのみを含むか、あるいは第2ピクセルグループPG2は、ホワイト(white)カラーをセンシングするホワイトピクセルグループだけ含んでもよい。
ただし、前述の説明は、例示に過ぎず、第2ピクセルグループPG2は、それらに限定されるものではない。
【0022】
例えば、第2ピクセルグループPG2は、少なくとも1つのカラーピクセルグループにも対応する。
少なくとも1つのカラーピクセルグループは、第1カラーピクセル及び第2カラーピクセルを含む。
第1カラーピクセル及び第2カラーピクセルそれぞれは、特定カラーを感知するように構成される。
例えば、特定カラーは、レッド、ブルー、及びグリーンとも異なる。
例えば、特定カラーは、シアン、マゼンタ、イエロー及びホワイトの内の少なくとも一つであるが、それに制限されるものではない。
【0023】
カラー特性上、レッドカラー、グリーンカラー、又はブルーカラーを感知するピクセルより、シアンカラー、マゼンタカラー又はイエローカラーを感知するピクセルの感度がさらに高くなる。
一実施形態において、ピクセルアレイ110に含まれたシアンピクセル、マゼンタピクセル、及びイエローピクセルそれぞれの数は、レッドピクセル数(あるいは、ブルーピクセル数又はグリーンピクセル数)よりも少ない。
【0024】
ピクセルアレイ110は、オートフォーカス(auto focus:AF)機能又は距離測定機能を実行することができる複数のピクセルを含む。
複数のピクセルは、AF機能を実行するためのピクセル信号、及びイメージ撮影のためのピクセル信号を生成する。
これにより、イメージセンサ100は、AFデータ及びイメージデータを生成する。
ピクセルアレイ110に含まれた複数のピクセルそれぞれは、対応する第1カラム出力ライン(CLO_0)~第nカラム出力ライン(CLO_n-1)を介し、ピクセル信号をCDS回路151に出力する。
【0025】
AFモードにおいて、複数のピクセルのそれぞれから出力されるピクセル信号は、位相差を算出するために利用される位相信号である。
位相信号は、イメージセンサ100に結ばれたイメージの位置に関連する情報を含むものであり、算出された位相差に基づき、例えば、レンズ(11_1)(
図1)の焦点位置が算出される。
例えば、位相差を「0」にするレンズ(11_1)の位置が焦点位置である。
位相信号は、客体に対する焦点を合わせる機能だけではなく、例えば、客体20(
図1)とイメージセンサ100との距離測定にも利用される。
客体20とイメージセンサ100との距離を測定するために、イメージセンサ100に結ばれたイメージ間の位相差、レンズ(11_1)とイメージセンサ100との距離、レンズ(11_1)の大きさ、レンズ(11_1)焦点位置のようなさらなる情報が参照される。
【0026】
一実施形態において、レッドピクセルグループGR、グリーンピクセルグループGG、及びブルーピクセルグループGBそれぞれは、第1方向に互いに隣接するように配置され、1つのマイクロレンズを共有する第1ピクセル及び第2ピクセルを含む。
一実施形態において、シアンピクセルグループGC、マゼンタピクセルグループGM、及びイエローピクセルグループGYは、第1方向に垂直である第2方向に互いに隣接するように配置され、1つのマイクロレンズを共有する第1ピクセル及び第2ピクセルを含むものである。
従って、本発明によるイメージセンサ100は、第1ピクセルグループPG1で生成されたピクセル信号を利用して第1方向(左右方向)のAF機能を実行することができ、第2ピクセルグループPG2で生成されたピクセル信号を利用して第2方向(上下方向)のAF機能を実行することもできる。
一実施形態において、少なくとも1つのカラーピクセルグループは、第1方向に垂直である第2方向に互いに隣接し、マイクロレンズを共有する第1カラーピクセル及び第2カラーピクセルを含むものである。
【0027】
制御部120は、ピクセルアレイ110をして、光を吸収させて電荷を蓄積させるか、あるいは蓄積された電荷を臨時に保存させ、保存された電荷による電気的信号を、ピクセルアレイ110の外部に出力させるように、ロウドライバ140を制御する。
また、制御部120は、ピクセルアレイ110が提供するピクセル信号のレベルを測定するように、信号読み取り部150を制御する。
ロウドライバ140は、ピクセルアレイ110を制御するための信号(RSs、TSs、SELSs)を生成し、複数のピクセルに提供する。
ロウドライバ140は、AF機能又はイメージ撮影機能を実行するために、複数のピクセルに提供されるリセット制御信号RSs、伝送制御信号TSs、選択信号SELSsの活性化及び非活性化タイミングを決定する。
また、ロウドライバ140は、電荷ビニング(charge binning)動作を実行するために、複数のピクセルに提供されるリセット制御信号RSs、伝送制御信号TSs、選択信号SELSsの活性化及び非活性化タイミングを決定する。
【0028】
CDS回路151は、ピクセルアレイ110から提供されたピクセル信号をサンプリングしてホールドする。
CDS回路151は、特定のノイズのレベルと、ピクセル信号によるレベルとを二重にサンプリングし、その差に該当するレベルを出力する。
また、CDS回路151は、ランプ信号生成器157が生成したランプ信号が入力され、互いに比較し、比較結果を出力する。
アナログ・デジタルコンバータ(ADC)153は、CDS回路151から受信するレベルに対応するアナログ信号を、デジタル信号に変換する。
バッファ155は、デジタル信号をラッチし、ラッチされた信号は、順次に、信号処理部130又はイメージセンサ100の外部に出力される。
【0029】
信号処理部130は、受信する複数のピクセルPX(
図13)から出力されるピクセル信号に基づき、信号処理を行う。
例えば、信号処理部130は、ノイズ低減処理、ゲイン調整、波形整形化処理、補間処理、ホワイトバランス処理、ガンマ処理、エッジ強調処理などを行う。
また、信号処理部130は、AF動作時、複数のピクセルから出力される位相信号に基づき、信号処理を行い、信号処理された情報を、プロセッサ12に出力することにより、プロセッサ12をして、AF動作のための位相差演算を行わせる。
【0030】
信号処理部130は、第1カラーモードにおいて、レッド・グリーン・ブルー(RGB)イメージデータを出力し、第2カラーモードにおいて、シアン・マゼンタ・イエロー(CMY)イメージデータを出力する。
又は、イメージセンサ100は、第3カラーモードにおいては、レッド・グリーン・ブルー・シアン・マゼンタ・イエロー(RGBCMY)イメージデータを出力することもできる。
一実施形態において、信号処理部130は、第3カラーモードにおいて、複数のレッドピクセルグループGRによって生成されたレッドイメージ情報、及び複数のイエローピクセルグループGYによって生成されたイエローイメージ情報を受信し、イエローイメージ情報にウエイト(weight)を適用し、レッドイメージ情報と合算することにより、処理されたレッドイメージ情報を生成する。
又は、信号処理部130は、複数のブルーピクセルグループGBによって生成されたブルーイメージ情報、及び複数のシアンピクセルグループGCによって生成されたシアンイメージ情報を受信し、シアンイメージ情報にウエイトを適用し、ブルーイメージ情報と合算することにより、処理されたブルーイメージ情報を生成することもできる。
又は、信号処理部130は、複数のグリーンピクセルグループGGによって生成されたグリーンイメージ情報、及び複数のマゼンタピクセルグループGMによって生成されたマゼンタイメージ情報を受信し、マゼンタイメージ信号にウエイトを適用し、グリーンイメージ情報と合算することにより、処理されたグリーンイメージ情報を生成することもできる。
【0031】
図3は、本発明の一実施形態によるイメージセンサのピクセルアレイについて説明するための図であり、
図2のピクセルアレイ110の一部を例示的を示す図である。
図3を参照すると、ピクセルアレイ110は、複数のレッドピクセルグループGR、複数のグリーンピクセルグループGG、及び複数のブルーピクセルグループGBを含み、複数のシアンピクセルグループGC、複数のマゼンタピクセルグループGM、及び複数のイエローピクセルグループGYを含む。
【0032】
複数のレッドピクセルグループGRには、レッドカラーRフィルタ、複数のグリーンピクセルグループGGには、グリーンカラーGフィルタ、複数のブルーピクセルグループGBには、ブルーカラーBフィルタが配置され、複数のシアンピクセルグループGCには、シアンカラーCフィルタ、複数のマゼンタピクセルグループGMには、マゼンタカラーMフィルタ、複数のイエローピクセルグループGYには、イエローカラーYYフィルタが配置される。
【0033】
レッドピクセルグループGRは、レッドピクセル、例えば、第1方向Xに互いに隣接するように配置される第1レッドピクセルPXR1及び第2レッドピクセルPXR2を含む。
第1レッドピクセルPXR1上及び第2レッドピクセルPXR2上には、1枚のマイクロレンズMLXが配置される。
すなわち、第1レッドピクセルPXR1及び第2レッドピクセルPXR2は、1枚のマイクロレンズMLXを共有する。
グリーンピクセルグループGGは、第1方向Xに互いに隣接するように配置され、1枚のマイクロレンズMLXを共有するグリーンピクセル、例えば、第1グリーンピクセルPXG1及び第2グリーンピクセルPXG2を含む。
ブルーピクセルグループGBは、第1方向Xに互いに隣接するように配置され、1枚のマイクロレンズMLXを共有するブルーピクセル、例えば、第1ブルーピクセルPXB1及び第2ブルーピクセルPXB2を含む。
【0034】
マイクロレンズMLXの形状及び屈折率により、第1レッドピクセルPXR1及び第2レッドピクセルPXR2それぞれで生成される電荷量が異なり、第1グリーンピクセルPXG1及び第2グリーンピクセルPXG2それぞれで生成される電荷量が異なり、第1ブルーピクセルPXB1及び第2ブルーピクセルPXB2それぞれで生成される電荷量が異なる。
従って、第1レッドピクセルPXR1、第1グリーンピクセルPXG1、及び第1ブルーピクセルPXB1それぞれで出力される第1ピクセル信号、並びに第2レッドピクセルPXR2、第2グリーンピクセルPXG2及び第2ブルーピクセルPXB2それぞれで出力される第2ピクセル信号に基づき、第1方向XのAF機能が実行される。
【0035】
シアンピクセルグループGCは、第2方向Yに互いに隣接するように配置され、1枚のマイクロレンズMLYを共有するシアンピクセル、例えば、第1シアンピクセルPXC1及び第2シアンピクセルPXC2を含む。
マゼンタピクセルグループGMは、第2方向Yに互いに隣接するように配置され、1枚のマイクロレンズMLYを共有するマゼンタピクセル、例えば、第1マゼンタピクセルPXM1及び第2マゼンタピクセルPXM2を含む。
イエローピクセルグループGYは、第2方向Yに互いに隣接するように配置され、1枚のマイクロレンズMLYを共有するイエローピクセル、例えば、第1イエローピクセルPXY1及び第2イエローピクセルPXY2を含む。
【0036】
マイクロレンズMLYの形状及び屈折率により、第1シアンピクセルPXC1及び第2シアンピクセルPXC2それぞれで生成される電荷量が異なり、第1マゼンタピクセルPXM1及び第2マゼンタピクセルPXM2それぞれで生成される電荷量が異なり、第1イエローピクセルPXY1及び第2イエローピクセルPXY2それぞれで生成される電荷量が異なる。
従って、第1シアンピクセルPXC1、第1マゼンタピクセルPXM1、及び第1イエローピクセルPXY1それぞれで出力される第1ピクセル信号、及び第2シアンピクセルPXC2、第2マゼンタピクセルPXM2、及び第2イエローピクセルPXY2それぞれで出力される第2ピクセル信号に基づき、第2方向YのAF機能が実行される。
【0037】
一実施形態において、グリーン共有ピクセルグループSGGに含まれたグリーンピクセルの数は、レッド共有ピクセルグループSGRに含まれたレッドピクセルの数よりも多い。
一実施形態において、レッド共有ピクセルグループSGRに含まれたレッドピクセルの個数は、少なくとも1つのカラーピクセルグループに含まれたカラーピクセルの個数よりも多い。
レッド共有ピクセルグループSGRは、第2方向Yに連続して配置される3個のレッドピクセルグループGRを含む。
すなわち、レッド共有ピクセルグループSGRは、連続して配置される第1列乃至第3列(row)それぞれに2個ずつ互いに隣接するように配置される総6個のレッドピクセルを含む。
【0038】
一実施形態において、レッド共有ピクセルグループSGRに含まれるレッドピクセルは、フローティングディフージョン(浮動拡散)領域を互いに共有し、同一カラム出力ラインにも接続される。
一実施形態において、レッド共有ピクセルグループSGRと、少なくとも1つのカラーピクセルグループとの内の一つは、フローティングディフュージョン領域を共有する。
【0039】
グリーン共有ピクセルグループSGGは、連続して配置される第1列乃至第3列に配置される4個のグリーンピクセルグループGGを含む。
第2列に配置される2個のグリーンピクセルグループGGは、互いに第1方向Xに隣接するように配置され、第1列のグリーンピクセルグループGG、及び第3列のグリーンピクセルグループGGといずれも隣接するように配置される。
すなわち、グリーン共有ピクセルグループSGGは、連続して配置される第1列乃至第3列それぞれに、2個、4個、及び2個ずつ互いに隣接するように配置される総8個のグリーンピクセルを含む。
一実施形態において、グリーン共有ピクセルグループSGGに含まれるグリーンピクセルは、フローティングディフージョン領域を互いに共有し、同一カラム出力ラインに接続される。
【0040】
ブルー共有ピクセルグループSGBは、第2方向Yに連続して配置される3個のブルーピクセルグループGBを含む。
すなわち、ブルー共有ピクセルグループSGBは、連続して配置される第1列乃至第3列それぞれに2個ずつ互いに隣接するように配置される総6個のブルーピクセルを含む。
一実施形態において、ブルー共有ピクセルグループSGBに含まれるブルーピクセルは、フローティングディフージョン領域を互いに共有し、同一カラム出力ラインに接続される。
【0041】
レッド共有ピクセルグループSGR、グリーン共有ピクセルグループSGG、及びブルー共有ピクセルグループSGBは、ベイヤーパターンを有する。
イメージセンサ100(
図2)は、レッド共有ピクセルグループSGR、グリーン共有ピクセルグループSGG、及びブルー共有ピクセルグループSGBそれぞれで出力されたピクセル信号を利用してベイヤーイメージデータを生成する。
【0042】
レッド共有ピクセルグループSGR、グリーン共有ピクセルグループSGG、及びブルー共有ピクセルグループSGBそれぞれは、シアンピクセルグループGC、マゼンタピクセルグループGM、及びイエローピクセルグループGYいずれとも隣接する。
また、シアンピクセルグループGC、マゼンタピクセルグループGM、及びイエローピクセルグループGYそれぞれは、レッド共有ピクセルグループSGR、グリーン共有ピクセルグループSGG、及びブルー共有ピクセルグループSGBいずれとも隣接する。
シアンピクセルグループGC、マゼンタピクセルグループGM、及びイエローピクセルグループGYそれぞれは、レッド共有ピクセルグループSGRと、グリーン共有ピクセルグループSGGとの間に配置され、グリーン共有ピクセルグループSGGと、ブルー共有ピクセルグループSGBとの間に配置される。
【0043】
ピクセルアレイ110において、レッドピクセル、グリーンピクセル、及びブルーピクセルそれぞれの数より、シアンピクセル、マゼンタピクセル、及びイエローピクセルそれぞれの数が少なくなる。
一実施形態において、ピクセルアレイ110において、レッドピクセルの数、グリーンピクセルの数、ブルーピクセルの数、シアンピクセルの数、マゼンタピクセルの数、及びイエローピクセルの数は、6:8:6:2:4:2の比率を有する。
カラー特性上、レッドカラーR、グリーンカラーG、又はブルーカラーBを感知するピクセルより、シアンカラーC、マゼンタカラーM、又はイエローカラーYYを感知するピクセルの感度がさらに高く、従って、シアンピクセル、マゼンタピクセル、及びイエローピクセルそれぞれの数が相対的に少ないとしても、イメージセンサ100のRGB感度と比較してCMY感度が相対的に低下しないのである。
【0044】
本発明によるイメージセンサ100は、RGBカラーだけではなく、CMYカラーをいずれもセンシングすることができるので、カラー感度が向上されうる。
また、イメージセンサ100は、第1方向XのAF機能を提供すると共に、第2方向YのAF機能をいずれも提供することができる。
【0045】
図4A及び
図4Bは、本発明の一実施形態によるイメージセンサのカラーモードによる動作について説明するための図である。
図4A及び
図4Bは、
図3のピクセルアレイ110を含むイメージセンサ100の動作について説明する。
【0046】
図4Aを参照すると、イメージセンサ100(
図1)は、レッド共有ピクセルグループSGRに含まれた6個のレッドピクセルによって生成された光電荷を同時に蓄積(電荷ビニング)し、レッド共有ピクセルグループSGRを、1つのピクセルのように駆動させる。
また、同一方法でもって、グリーン共有ピクセルグループSGGに含まれた8個のグリーンピクセルによって生成された光電荷を同時に蓄積し、グリーン共有ピクセルグループSGGを1つのピクセルのように駆動させ、ブルー共有ピクセルグループSGBに含まれた6個のブルーピクセルによって生成された光電荷を同時に蓄積し、ブルー共有ピクセルグループSGBを1つのピクセルのように駆動させる。
【0047】
従って、本発明によるイメージセンサ100は、実質的に、ピクセルの最大電荷保存容量(full well capacity:FWC)が増大する。
レッド共有ピクセルグループSGR、グリーン共有ピクセルグループSGG、及びブルー共有ピクセルグループSGBは、互いに一定の第1距離D1をおき、反復的に配置される。
一実施形態において、レッド共有ピクセルグループSGR、グリーン共有ピクセルグループSGG、及びブルー共有ピクセルグループSGBは、ベイヤーパターンを有するように配置される。
すなわち、1つのレッド共有ピクセルグループSGRの中心から、1つのレッド共有ピクセルグループSGRと最も近いところにあるグリーン共有ピクセルグループSGGの中心までの距離は、第1距離D1であり、1つのブルー共有ピクセルグループSGBの中心から、1つのブルー共有ピクセルグループSGBと最も近いところにあるグリーン共有ピクセルグループSGGの中心までの距離も、第1距離D1である。
【0048】
イメージセンサ100は、シアンピクセルグループGCに含まれた2個のシアンピクセルによって生成された光電荷を同時蓄積し、シアンピクセルグループGCを、1つのピクセルのように駆動させる。
また、同一方法でもって、マゼンタピクセルグループGMに含まれた2個のマゼンタピクセルによって生成された光電荷を同時蓄積し、マゼンタピクセルグループGMを、1つのピクセルのように駆動させ、イエローピクセルグループGYに含まれた2個のイエローピクセルによって生成された光電荷を同時に蓄積し、イエローピクセルグループGYを、1つのピクセルのように駆動させる。
【0049】
シアンピクセルグループGC、マゼンタピクセルグループGM、及びイエローピクセルグループGYは、互いに一定の第2距離D2を置いて、反復的に配置される。
一実施形態で、ベイヤーパターンにおいて、レッドカラーが配置される位置に、シアンピクセルグループGCが配置され、ベイヤーパターンにおいて、ブルーカラーが配置される位置に、マゼンタピクセルグループGMが配置され、ベイヤーパターンにおいて、グリーンカラーが配置される位置に、イエローピクセルグループGYが配置されるようなパターンを有するように配置される。
すなわち、1つのシアンピクセルグループGCの中心から、上記1つのシアンピクセルグループGCと最も近いイエローピクセルグループGYの中心までの距離は、第2距離D2でもあり、1つのマゼンタピクセルグループGMの中心から、上記1つのマゼンタピクセルグループGMと最も近いイエローピクセルグループGYの中心までの距離も、第2距離D2である。
一実施形態において、第1距離D1は、第2距離D2と互いに同一であるが、それに限定されるものではなく、ピクセルの形状により、互いに異なり得る。
【0050】
図4Bを参照すると、イメージセンサ100(
図1)は、第1カラーモードにおいて、レッド共有ピクセルグループSGR、グリーン共有ピクセルグループSGG、及びブルー共有ピクセルグループSGBによって生成されたピクセル信号を利用してRGBイメージデータを生成する。
イメージセンサ100の信号処理部130(
図2)又はプロセッサ12(
図1)は、RGBイメージデータから、デモザイク処理動作を介し、レッドイメージデータ、グリーンイメージデータ、及びブルーイメージデータを生成する。
【0051】
イメージセンサ100は、第2カラーモードにおいて、シアンピクセルグループGC、マゼンタピクセルグループGM、及びイエローピクセルグループGYで生成されたピクセル信号を利用してCMYイメージデータを生成する。
イメージセンサ100の信号処理部130又はプロセッサ12は、CMYイメージデータから、デモザイク処理動作を介し、シアンイメージデータ、マゼンタイメージデータ、及びイエローイメージデータを生成し、又は、レッドイメージデータ、グリーンイメージデータ、及びブルーイメージデータを生成することもできる。
【0052】
イメージセンサ100は、第3カラーモードにおいて、レッド共有ピクセルグループSGR、グリーン共有ピクセルグループSGG、ブルー共有ピクセルグループSGB、シアンピクセルグループGC、マゼンタピクセルグループGM、及びイエローピクセルグループGYで生成されたピクセル信号を利用してRGBCMYイメージデータを生成する。
【0053】
一実施形態において、イメージセンサ100は、異種のカラーをセンシングするピクセルにつき、電荷ビニング動作(charge binning)を実行し、1つのピクセルのように動作させることもできる。
例えば、イメージセンサ100は、レッド共有ピクセルグループSGRに含まれた6個のレッドピクセルによって生成された光電荷、及び2個以下のイエローピクセルグループGYに含まれた4個(又は、2個)のイエローピクセルによって生成された光電荷を同時に蓄積し、10個(又は、8個)のピクセルを、1つのピクセルのように駆動させることができる。
【0054】
例えば、イメージセンサ100は、ブルー共有ピクセルグループSGBに含まれた6個のブルーピクセルによって生成された光電荷、及びシアンピクセルグループGCに含まれた2個のシアンピクセルによって生成された光電荷を同時に蓄積し、8個のピクセルを、1つのピクセルのように駆動させることができる。
又は、例えば、イメージセンサ100は、グリーン共有ピクセルグループSGGに含まれた8個のグリーンピクセルによって生成された光電荷、及びマゼンタピクセルグループGMに含まれた2個のマゼンタピクセルによって生成された光電荷を同時に蓄積し、10個のピクセルを、1つのピクセルのように駆動させることもできる。
本発明によるイメージセンサ100は、RGBカラー以外に、CMYカラーも、センシングが可能であり、カラーモードにより、RGBイメージデータ又はCMYイメージデータを生成することができるので、カラー感度が向上する。
【0055】
図5A及び
図5Bは、本発明の一実施形態によるイメージセンサのカラーモードによる動作について説明するための図である。
図5A及び
図5Bは、
図3のピクセルアレイ110を含むイメージセンサ100の動作について説明する。
図5Aを参照すると、イメージセンサ100(
図1)は、レッドピクセルグループGRに含まれた2個のレッドピクセルによって生成された光電荷を同時蓄積(charge binning)し、レッドピクセルグループGRを、1つのピクセルのように駆動させる。
また、同一方法でもって、グリーンピクセルグループGGに含まれた2個のグリーンピクセルによって生成された光電荷を同時蓄積し、グリーンピクセルグループGGを、1つのピクセルのように駆動させ、ブルーピクセルグループGBに含まれた2個のブルーピクセルによって生成された光電荷を同時に蓄積し、ブルーピクセルグループGBを、1つのピクセルのように駆動させる。
【0056】
イメージセンサ100は、シアンピクセルグループGCに含まれた2個のシアンピクセルによって生成された光電荷を同時蓄積し、シアンピクセルグループGCを、1つのピクセルのように駆動させる。
また、同一方法でもって、マゼンタピクセルグループGMに含まれた2個のマゼンタピクセルによって生成された光電荷を同時蓄積し、マゼンタピクセルグループGMを、1つのピクセルのように駆動させ、イエローピクセルグループGYに含まれた2個のイエローピクセルによって生成された光電荷を同時に蓄積し、イエローピクセルグループGYを、1つのピクセルのように駆動させる。
【0057】
図5Bを参照すると、レッドピクセルグループGR及びブルーピクセルグループGBの内の一部の位置を調整し、仮想レッドピクセルグループGRV及び仮想ブルーピクセルグループGBVが形成されていると仮定し、仮想レッドピクセルグループGRV及び仮想ブルーピクセルグループGBVからピクセル信号が出力されていると仮定する。
例えば、第2方向Y(
図3)に連続して配置された3個のレッドピクセルグループGRの内の中心に配置されたレッドピクセルグループGRの位置を、第1方向X(
図3)、及び第1方向Xの逆方向(-X)に調整し、仮想レッドピクセルグループGRVからピクセル信号が出力されていると仮定する。
【0058】
これにより、レッドピクセルグループGR、仮想レッドピクセルグループGRV、グリーンピクセルグループGG、ブルーピクセルグループGB、及び仮想ブルーピクセルグループGBVがテトラ(tetra)パターンを有するように配置される。
すなわち、同一カラーをセンシングするピクセルグループが4個ずつ反復するように配置され、同一カラーをセンシングする4個のピクセルグループは、菱形形態に配置される。
【0059】
イメージセンサ100(
図1)は、第1カラーモードにおいて、レッドピクセルグループGR、グリーンピクセルグループGG、及びブルーピクセルグループGBで生成されたピクセル信号を利用してRGBイメージデータを生成する。
プロセッサ12(
図1)又は信号処理部130(
図2)においては、菱形形態のテトラパターンによるRGBイメージデータをリモザイク処理し、レッドカラーイメージ、グリーンカラーイメージ,及びブルーカラーイメージを生成する。
例えば、イメージセンサ100は、照度により、感度を増大させるために、
図4Bで説明したRGBデータを生成し、解像度を増大させるために、
図5BにおけるRGBデータを生成する。
【0060】
イメージセンサ100(
図1)は、第2カラーモードにおいて、シアンピクセルグループGC、マゼンタピクセルグループGM、及びイエローピクセルグループGYで生成されたピクセル信号を利用してCMYイメージデータを生成する。
イメージセンサ100(
図1)は、第3カラーモードにおいて、レッドピクセルグループGR、グリーンピクセルグループGG、ブルーピクセルグループGB、シアンピクセルグループGC、マゼンタピクセルグループGM、及びイエローピクセルグループGYで生成されたピクセル信号を利用してRGBCMYイメージデータを生成する。
本発明によるイメージセンサ100(
図1)は、RGBカラー以外に、CMYカラーもセンシングが可能であり、カラーモードにより、RGBイメージデータ又はCMYイメージデータを生成することができるので、カラー感度が向上する。
【0061】
図6及び
図7は、本発明の他の実施形態によるイメージセンサのピクセルアレイについて説明するための図であり、
図3のピクセルアレイ110の他の実施形態を示すものである。
図6及び
図7に関連する説明においては、
図3と同一符号につき、
図3の説明と重複する説明を省略する。
【0062】
図6を参照すると、ピクセルアレイ110aは、複数のレッドピクセルグループGR、複数のグリーンピクセルグループGG、及び複数のブルーピクセルグループGBを含むものであり、複数のシアンピクセルグループGC、及び複数のイエローピクセルグループGYを含むものである。
図3のピクセルアレイ110と比較し、ピクセルアレイ110aは、ピクセルアレイ110において、マゼンタピクセルグループGMが配置された位置に配置されるシアンピクセルグループGCを含むものである。
【0063】
図7を参照すると、ピクセルアレイ110bは、複数のレッドピクセルグループGR、複数のグリーンピクセルグループGG、及び複数のブルーピクセルグループGBを含むものであり、複数のホワイトピクセルグループGWを含むものである。
一実施形態において、レッドピクセル、グリーンピクセル、ブルーピクセル、シアンピクセル、及びイエローピクセルの個数比は、6:8:6:4:4である。
ただし、ピクセルアレイ110aは、
図6のピクセルアレイ110aに限定されるものではない。
一実施形態において、ピクセルアレイ110aは、複数のレッドピクセルグループGR、複数のグリーンピクセルグループGG、複数のブルーピクセルグループGB、及び複数のイエローピクセルグループGYを含むものである。
レッドピクセル、グリーンピクセル、ブルーピクセル、及びイエローピクセルの個数比は、6:8:6:4である。
【0064】
ホワイトピクセルグループGWは、第2方向Yに互いに隣接するように配置され、1枚のマイクロレンズMLYを共有するホワイトピクセル、例えば、第1ホワイトピクセルPXW1及び第2ホワイトピクセルPXW2を含むものである。
図3のピクセルアレイ110と比較し、ピクセルアレイ110bは、ピクセルアレイ110において、シアンピクセルグループGC、マゼンタピクセルグループGM、及びイエローピクセルグループGYが配置された位置に配置されるホワイトピクセルグループGWを含むものである。
従って、ピクセルアレイ110bは、第2方向YのAF機能を実行することができるホワイトピクセルグループGWを含むことにより、イメージセンサは、第2方向YのAF機能が向上する。
【0065】
図8は、本発明の一実施形態によるイメージセンサのピクセルに提供される伝送制御信号について説明するための図である。
図8は、
図3のピクセルアレイ110に提供される伝送制御信号について説明する。
図8において、特定ピクセル上に配置されたコネクタCNTは、コネクタCNTを介し、特定伝送制御信号が、特定ピクセルに提供されることを意味する。
図8で説明する伝送制御信号は、
図2の伝送制御信号TSsにも含まれる。
【0066】
図3及び
図8を参照すると、第1方向Xに並んで配置されたイエローピクセルグループGY及びシアンピクセルグループGCは、同一の伝送制御信号を受信する。
例えば、イエローピクセルグループGYに含まれた第1イエローピクセルPXY1、及びシアンピクセルグループGCに含まれた第1シアンピクセルPXC1は、第1伝送制御信号(TS_CY_U)を受信し、イエローピクセルグループGYに含まれた第2イエローピクセルPXY2、及びシアンピクセルグループGCに含まれた第2シアンピクセルPXC2は、第2伝送制御信号(TS_CY_D)を受信する。
第1伝送制御信号(TS_CY_U)が活性化されれば、第1イエローピクセルPXY1及び第1シアンピクセルPXC1それぞれで生成された光電荷による第1ピクセル信号が出力され、第2伝送制御信号(TS_CY_D)が活性化されれば、第2イエローピクセルPXY2及び第2シアンピクセルPXC2それぞれで生成された光電荷による第2ピクセル信号が出力される。
従って、イメージセンサ100(
図2)は、第1ピクセル信号及び第2ピクセル信号を利用して第2方向YのAF機能を実行することが可能である。
【0067】
第1方向Xに並んで配置されたレッドピクセルグループGR及びグリーンピクセルグループGGは、同一の伝送制御信号を受信する。
また、第1方向Xに並んで配置されたレッド共有ピクセルグループSGR及びグリーン共有ピクセルグループSGGに含まれたレッドピクセルグループGR及びグリーンピクセルグループGGは、同一の伝送制御信号を受信する。
例えば、レッド共有ピクセルグループSGRに含まれた第1レッドピクセルPXR1、及びグリーン共有ピクセルグループSGGに含まれた第1グリーンピクセルPXG1は、第3伝送制御信号(TS_RG_L)を受信し、レッド共有ピクセルグループSGRに含まれた第2レッドピクセルPXR2、及びグリーン共有ピクセルグループSGGに含まれた第2グリーンピクセルPXG2は、第4伝送制御信号(TS_RG_R)を受信する。
第3伝送制御信号(TS_RG_L)が活性化されれば、第1レッドピクセルPXR1及び第1グリーンピクセルPXG1それぞれで生成された光電荷による第1ピクセル信号が出力され、第4伝送制御信号(TS_RG_R)が活性化されれば、第2レッドピクセルPXR2及び第2グリーンピクセルPXG2それぞれで生成された光電荷による第2ピクセル信号が出力される。
従って、イメージセンサ100は、第1ピクセル信号及び第2ピクセル信号を利用して第1方向YのAF機能を実行することが可能である。
【0068】
第1方向Xに並んで配置されたマゼンタピクセルグループGM及びイエローピクセルグループGYは、同一の伝送制御信号を受信する。
例えば、マゼンタピクセルグループGMに含まれた第1マゼンタピクセルPXM1、及びイエローピクセルグループGYに含まれた第1イエローピクセルPXY1は、第5伝送制御信号(TS_MY_U)を受信し、マゼンタピクセルグループGMに含まれた第2マゼンタピクセルPXM2、及びイエローピクセルグループGYに含まれた第2イエローピクセルPXY2は、第6伝送制御信号(TS_MY_D)を受信する。
第5伝送制御信号(TS_MY_U)が活性化されれば、第1マゼンタピクセルPXM1及び第1イエローピクセルPXY1それぞれで生成された光電荷による第1ピクセル信号が出力され、第6伝送制御信号(TS_MY_D)が活性化されれば、第2マゼンタピクセルPXM2及び第2イエローピクセルPXY2それぞれで生成された光電荷による第2ピクセル信号が出力される。
従って、イメージセンサ100は、第1ピクセル信号及び第2ピクセル信号を利用して第2方向YのAF機能を実行することが可能である。
【0069】
第1方向Xに並んで配置されたグリーンピクセルグループGG及びブルーピクセルグループGBは、同一の伝送制御信号を受信する。
また、第1方向Xに並んで配置されたグリーン共有ピクセルグループSGG、並びにブルー共有ピクセルグループSGBに含まれたグリーンピクセルグループGG及びブルーピクセルグループGBは、同一の伝送制御信号を受信する。
例えば、ブルー共有ピクセルグループSGBに含まれた第1ブルーピクセルPXB1、及びグリーン共有ピクセルグループSGGに含まれた第1グリーンピクセルPXG1は、第7伝送制御信号(TS_BG_L)を受信し、ブルー共有ピクセルグループSGBに含まれた第2ブルーピクセルPXB2、及びグリーン共有ピクセルグループSGGに含まれた第2グリーンピクセルPXG2は、第8伝送制御信号(TS_BG_R)を受信する。
第7伝送制御信号(TS_BG_L)が活性化されれば、第1ブルーピクセルPXB1及び第1グリーンピクセルPXG1それぞれで生成された光電荷による第1ピクセル信号が出力され、第8伝送制御信号(TS_BG_R)が活性化されれば、第2ブルーピクセルPXB2及び第2グリーンピクセルPXG2それぞれで生成された光電荷による第2ピクセル信号が出力される。
従って、イメージセンサ100は、第1ピクセル信号及び第2ピクセル信号を利用して第1方向YのAF機能を実行することが可能である。
ただし、
図8に示しているピクセルアレイに提供される伝送制御信号は、1つの例示であり、本発明によるイメージセンサ100は、
図8に示しているところに限定されるものではない。
【0070】
図9は、本発明の一実施形態によるイメージセンサのピクセルに接続されるカラム出力ラインについて説明するための図である。
図9は、
図3のピクセルアレイ110に接続されるカラム出力ラインについて説明する。
図9において、特定ピクセルグループ、又は特定共有ピクセルグループ上に配置された出力ノードOPは、出力ノードOPを介し、特定カラム出力ラインに接続されるものを意味する。
図9で説明するカラム出力ラインは、
図2のカラム出力ライン(CLO_0~CLO_n-1)にも含まれる。
【0071】
図3及び
図9を参照すると、第2方向Yに並んで配置されたレッド共有ピクセルグループSGR及びグリーン共有ピクセルグループSGGは、第1カラム出力ライン(CLO_RG1)及び第2カラム出力ライン(CLO_RG2)の内の1本に接続される。
例えば、第2方向Yに隣接するように配置された1対のレッド共有ピクセルグループSGR及びグリーン共有ピクセルグループSGGが、第1カラム出力ライン(CLO_RG1)に接続され、次に、1対のレッド共有ピクセルグループSGR及びグリーン共有ピクセルグループSGGが、第2カラム出力ライン(CLO_RG1)に接続される。
そのような接続パターンが第2方向Yに反復される。
【0072】
第2方向Yに並んで配置されたグリーン共有ピクセルグループSGG及びブルー共有ピクセルグループSGBは、第3カラム出力ライン(CLO_BG1)及び第4カラム出力ライン(CLO_BG2)の内の1本に接続される。
例えば、第2方向Yに隣接するように配置された1対のグリーン共有ピクセルグループSGG及びブルー共有ピクセルグループSGBが、第3カラム出力ライン(CLO_BG1)に接続され、次に、1対のグリーン共有ピクセルグループSGG及びブルー共有ピクセルグループSGBが、第4カラム出力ライン(CLO_BG2)に接続される。
そのような接続パターンが第2方向Yに反復される。
第2方向Yに並んで配置されたイエローピクセルグループGY及びマゼンタピクセルグループGMは、同一のカラム出力ライン(CL0_MY)に接続される。
また、第2方向Yに並んで配置されたシアンピクセルグループGC及びイエローピクセルグループGYは、同一のカラム出力ライン(CL0_CY)に接続される。
【0073】
本発明によるイメージセンサ100(
図2)は、RGBカラーをセンシングするピクセルに接続されるカラム出力ラインと、CMYカラーをセンシングするピクセルに接続されるカラム出力ラインとが互いに区別される。
従って、イメージセンサ100は、同時にRGBカラー及びCMYカラーを共にセンシングすることが可能である。
ただし、
図9に示しているピクセルアレイとカラム出力ラインとの接続関係は、1つの例示であり、本発明によるイメージセンサ100は、
図9に示しているところに限定されるものではなく、RGBカラーをセンシングするピクセルに接続されるカラム出力ライン、及びCMYカラーをセンシングするピクセルに接続されるカラム出力ラインの内の少なくとも一部は、共通するものであり得る。
【0074】
図10は、
図3のレッド共有ピクセルグループの例示的な回路図である。
図10におけるレッド共有ピクセルグループSRGに関連する説明は、
図3のグリーン共有ピクセルグループSGG、ブルー共有ピクセルグループSGB、シアンピクセルグループGC、マゼンタピクセルグループGM及びイエローピクセルグループGYそれぞれに同一に適用される。
【0075】
図10を参照すると、レッド共有ピクセルグループSRGの第1列に配置される第1レッドピクセルグループGR1の第1レッドピクセルPXR1は、第1フォトダイオードPDR11及び第1伝送トランジスタTXR11を含み、第1レッドピクセルグループGR1の第2レッドピクセルPXR2は、第2フォトダイオードPDR12及び第2伝送トランジスタTXR12を含む。
レッド共有ピクセルグループSRGの第2列に配置される第2レッドピクセルグループGR2の第1レッドピクセルPXR1は、第1フォトダイオードPDR21及び第1伝送トランジスタTXR21を含み、第2レッドピクセルグループGR2の第2レッドピクセルPXR2は、第2フォトダイオードPDR22及び第2伝送トランジスタTXR22を含む。
レッド共有ピクセルグループSRGの第3列に配置される第3レッドピクセルグループGR3の第1レッドピクセルPXR1は、第1フォトダイオードPDR31及び第1伝送トランジスタTXR31を含み、第3レッドピクセルグループGR3の第2レッドピクセルPXR2は、第2フォトダイオードPDR32及び第2伝送トランジスタTXR32を含む。
【0076】
第1フォトダイオード(PDR11、PDR21、PDR31)及び第2フォトダイオード(PDR12、PDR22、PDR32)それぞれは、光の強度によって可変する光電荷を生成する。
例えば、第1フォトダイオード(PDR11、PDR21、PDR31)及び第2フォトダイオード(PDR12、PDR22、PDR32)それぞれは、P-N接合ダイオードであり、入射された光量に比例し、電荷、すなわち、負電荷である電子と、正電荷である正孔を生成する。
第1フォトダイオード(PDR11、PDR21、PDR31)及び第2フォトダイオード(PDR12、PDR22、PDR32)それぞれは、光電変換素子の例であり、フォトトランジスタ(photo transistor)、フォトゲート(photo gate)、ピンドフォトダイオード(pinned photo diode:PPD)、及びそれらの組み合わせの内の少なくとも一つであり得る。
【0077】
第1伝送トランジスタ(TXR11、TXR21、TXR31)及び第2伝送トランジスタ(TXR12、TXR22、TXR32)それぞれは、伝送制御信号(TS_RG_L、TS_RG_R)、例えば、
図8で説明した第3伝送制御信号(TS_RG_L)及び第4伝送制御信号(TS_RG_R)の内の対応する伝送制御信号に応答し、ターンオンする。
第1伝送トランジスタ(TXR11、TXR21、TXR31)及び第2伝送トランジスタ(TXR12、TXR22、TXR32)それぞれは、対応するフォトダイオードで生成された光電荷をフローティングディフージョン領域FDに伝送し、光電荷がフローティングディフージョン領域FDに累積されて保存される。
【0078】
レッド共有ピクセルグループSRGは、選択トランジスタSX、ソースフォロワSF、リセットトランジスタRX、コンバージョンゲイントランジスタCGX、及びキャパシタCSを含む。
ただし、
図10に示しているところと異なり、選択トランジスタSX、ソースフォロワSF、リセットトランジスタRX、コンバージョンゲイントランジスタCGX、及びキャパシタCSの内の少なくとも一つが省略され得る。
レッド共有ピクセルグループSRGに含まれた第1レッドピクセルPXR1及び第2レッドピクセルPXR2は、同一フローティングディフージョン領域FDを共有し、選択トランジスタSX、ソースフォロワSF、リセットトランジスタRX、コンバージョンゲイントランジスタCGX、及びキャパシタCSを共有する。
【0079】
リセットトランジスタRXは、フローティングディフージョン領域FDに蓄積された電荷を周期的にリセットさせる。
リセットトランジスタRXのソース電極は、フローティングディフージョン領域FDと接続され、ドレイン電極は、電源電圧VPIXに接続される。
リセット制御信号RSにより、リセットトランジスタRXがターンオンすれば、リセットトランジスタRXのドレイン電極と接続された電源電圧VPIXがフローティングディフージョン領域FDに伝達される。
リセットトランジスタRXがターンオンするとき、フローティングディフージョン領域FDに蓄積された電荷が排出され、フローティングディフージョン領域FDがリセットされる。
【0080】
コンバージョンゲイントランジスタCGXの第1端子は、フローティングディフージョン領域FDに接続され、コンバージョンゲイントランジスタCGXの第2端子は、キャパシタ(CS)に接続される。
コンバージョンゲイン制御信号(CG)に応答してコンバージョンゲイントランジスタCGXがターンオンすれば、キャパシタ(CS)とフローティングディフージョン領域FDが互いに接続されることで、フローティングディフュージョン領域FDの等価キャパシタンスが増加する。
レッド共有ピクセルグループSRGのFWCが増大する。
一実施形態において、
図10に示しているところと異なり、コンバージョンゲイントランジスタCGXは、フローティングディフージョン領域FDとリセットトランジスタRXに接続され、キャパシタCSは、コンバージョンゲイントランジスタCGXとリセットトランジスタRXとが接続されるノードに一端が接続される。
すなわち、コンバージョンゲイントランジスタCGXとリセットトランジスタRXは、直列にフローティングディフージョン領域FDと接続される。
【0081】
一実施形態において、イメージセンサ100(
図2)は、LCG(low conversion gain)モード及びHCG(high conversion gain)モードで動作することにより、DCG(dual conversion gain)機能を支援する。
LCGモードにおいては、フローティングディフージョン領域FD及びキャパシタCSに光電荷を蓄積するために、コンバージョンゲイン制御信号CGがハイレベルである。
従って、実質的に、フローティングディフージョン領域FDの等価キャパシタンスが増大する効果が生じ、変換効率(conversion gain)は、低減する。
一方、HCGモードにおいては、コンバージョンゲイン制御信号CGがローレベルを維持することができ、フローティングディフージョン領域FDの等価キャパシタンスは、相対的に小さくなるが、変換効率は、上昇する。
従って、本発明によるイメージセンサ100は、1フレーム内において、LCGモード及びHCGモードをいずれも実行することができ、ダイナミックレンジ拡張が可能である。
【0082】
フローティングディフージョン領域FDに蓄積された光電荷量により、ソースフォロワSFが制御される。
ソースフォロワSFは、バッファ増幅器(buffer amplifier)であり、フローティングディフージョン領域FDに充電された電荷による信号をバッファリングする。
ソースフォロワSFは、フローティングディフージョン領域FDにおける電位変化を増幅し、それをカラム出力ライン(CLO_RG1)(例:第1カラム出力ライン(CL0_RG1)(
図9))に、ピクセル信号VOUTとして出力する。
【0083】
選択トランジスタSXは、ドレイン端子がソースフォロワSFのソース端子に接続され、選択トランジスタSXは、ソース端子が出力ノードOPに接続される。
選択トランジスタSXは、選択信号SELSに応答し、カラム出力ライン(CLO_RG1)を介し、例えば、CDS回路151(
図2)にピクセル信号VOUTを出力する。
【0084】
図11は、
図3のレッド共有ピクセルグループ及びイエローピクセルグループの例示的な回路図である。
図12は、
図11のレッド共有ピクセルグループ及びイエローピクセルグループに提供される制御信号を示すタイミング図である。
図11における、レッド共有ピクセルグループSRG及びイエローピクセルグループGYに関連する説明は、
図3のブルー共有ピクセルグループSGB及びシアンピクセルグループGCに同一に適用され、又は、グリーン共有ピクセルグループSGG及びマゼンタピクセルグループGMにも、同一説明が適用される。
図11に関連する説明においては、
図10と同一符号については、重複説明を省略する。
【0085】
図11を参照すると、イエローピクセルグループGYの第1イエローピクセルPXY1は、第1フォトダイオードPDY1及び第1伝送トランジスタTXY1を含み、イエローピクセルグループGYの第2イエローピクセルPXY2は、第2フォトダイオードPDY12及び第2伝送トランジスタTXY12を含む。
第1伝送トランジスタTXY1は、第1伝送制御信号(TS_Y_U)に応答し、ターンオンし、第2伝送トランジスタTXY2は、第2伝送制御信号(TS_Y_D)に応答し、ターンオンする。
第1伝送制御信号(TS_Y_U)は、
図8の第1伝送制御信号(TS_CY_U)及び第5伝送制御信号(TS_MY_U)に対応する。
第2伝送制御信号(TS_Y_D)は、
図8の第2伝送制御信号(TS_CY_D)及び第6伝送制御信号(TS_MY_D)に対応する。
第1伝送トランジスタTXY1及び第2伝送トランジスタTXY2それぞれは、対応するフォトダイオードで生成された光電荷を、フローティングディフージョン領域FDに伝送し、光電荷がフローティングディフージョン領域FDに累積されて保存される。
【0086】
イエローピクセルグループGY及びレッド共有ピクセルグループSRGは、同一フローティングディフージョン領域FDを共有し、選択トランジスタSX、ソースフォロワSF、リセットトランジスタRX、コンバージョンゲイントランジスタCGX、及びキャパシタCSを共有する。
イエローピクセルグループGY及びレッド共有ピクセルグループSRGは、カラム出力ラインCLO(例:第1カラム出力ライン(CLO_0)~第nカラム出力ライン(CLO_n-1)の内の1本)に、ピクセル信号VOUTを出力する。
【0087】
図11及び
図12を参照すると、1つのフレームにおいて、選択信号SELSは、ローレベルからハイレベルに遷移し、一定区間の間、ハイレベルを維持する。
リセット制御信号RS及びコンバージョンゲイン制御信号CGがローレベルからハイレベルに遷移されることにより、フローティングディフージョン領域FD及びキャパシタCSに保存された光電荷をリセットするリセット動作が実行される。
【0088】
リセット動作が完了すれば、コンバージョンゲイン制御信号CGは、ハイレベルからローレベルに遷移する。
コンバージョンゲイン制御信号CGが、ローレベルの状態において、伝送制御信号(TS_RG_R、TS_RG_L)が共にローレベルからハイレベルに遷移することにより、HCGモードにおいて、レッド共有ピクセルグループSGRによって生成されたピクセル信号VOUTが、カラム出力ラインCL0に出力される。
その後、コンバージョンゲイン制御信号CGがローレベルからハイレベルに遷移し、LCGモードにおいて、レッド共有ピクセルグループSGRによって生成されたピクセル信号VOUTが、カラム出力ラインCL0に出力される。
従って、イメージセンサ100(
図2)は、1つのフレーム内において、レッドカラーをセンシングするために、HCGモード及びLCGモードにおいて、いずれも動作することができるので、ダイナミックレンジ拡張が可能である。
【0089】
その後、リセット制御信号RS及びコンバージョンゲイン制御信号CGが、ローレベルからハイレベルに遷移することにより、フローティングディフージョン領域FD及びキャパシタCSに保存された光電荷をリセットするリセット動作がさらに実行される。
リセット動作が完了すれば、コンバージョンゲイン制御信号CGは、ハイレベルからローレベルに遷移し、コンバージョンゲイン制御信号CGがローレベルの状態において、伝送制御信号(TS_Y_U、TS_Y_D)が共にローレベルからハイレベルに遷移することにより、HCGモードにおいて、イエローピクセルグループGYによって生成されたピクセル信号VOUTが、カラム出力ラインCL0に出力される。
その後、コンバージョンゲイン制御信号CGがローレベルからハイレベルに遷移し、LCGモードにおいて、イエローピクセルグループGYによって生成されたピクセル信号VOUTが、カラム出力ラインCL0に出力される。
従って、イメージセンサ100は、1つのフレーム内において、イエローカラーをセンシングするために、HCGモード及びLCGモードにおいて、いずれも動作することができるので、ダイナミックレンジ拡張が可能である。
【0090】
ただし、
図12においては、イメージセンサ100(
図2)がAF機能を実行しないときの制御信号のタイミング図について説明したものであり、イメージセンサ100がAF機能を実行するときには、
図12に示しているところと異なる。
例えば、イメージセンサ100がAF機能を実行するときには、第1伝送制御信号(TS_Y_U)及び第2伝送制御信号(TS_Y_D)が共にローレベルからハイレベルに遷移せず、順にローレベルからハイレベルに遷移する。
また、例えば、イメージセンサ100がAF機能を実行するときには、第3伝送制御信号(TS_RG_L)及び第4伝送制御信号(TS_RG_R)が共にローレベルからハイレベルに遷移せず、順にローレベルからハイレベルに遷移する。
すなわち、Y軸方向のAF機能を実行するために、イメージセンサ100(
図2)は、イエローピクセルグループGYに含まれた第1イエローピクセルPXY1によるピクセル信号と、第2イエローピクセルPXY2によるピクセル信号とを別途に読み取る。
また、X軸方向のAF機能を実行するために、イメージセンサ100(
図2)は、レッド共有ピクセルグループSGRに含まれた第1レッドピクセル(例えば、第3伝送制御信号(TS_RG_L)が提供されるピクセル)によるピクセル信号と第2レッドピクセル(例えば、第4伝送制御信号(TS_RG_R)が提供されるピクセル)によるピクセル信号を別途に読み取る。
【0091】
図13は、本発明の一実施形態によるイメージセンサの概略構成を示す分解斜視図である。
図13を参照すると、イメージセンサ100は、垂直方向に積層された第1チップCP1と第2チップCP2とを含む積層型イメージセンサである。
イメージセンサ100は、
図2で説明したイメージセンサ100を具現したものでもある。
【0092】
第1チップCP1は、ピクセル領域PR1及びパッド領域PR2を含み、第2チップCP2は、周辺回路領域PR3及び下部パッド領域PR2’を含む。
ピクセル領域PR1には、複数のピクセルPXが配置されたピクセルアレイが形成され、
図3、
図6、及び
図7で説明したピクセルアレイ(110、110a、110b)を含む。
第2チップCP2の周辺回路領域PR3は、ロジック回路ブロックLCを含み、複数のトランジスタを含む。
例えば、ロジック回路ブロックLCは、
図2で説明した制御部120、信号処理部130、ロウドライバ140、及び信号読み取り部150の内の少なくとも一部を含む。
周辺回路領域PR3は、ピクセル領域PR1に含まれる複数のピクセルPXそれぞれに、一定信号を提供し、複数のピクセルPXそれぞれから出力されるピクセル信号を読み取る。
第2チップCP2の下部パッド領域PR2’は、下部導電パッドPAD’を含む。
下部導電パッドPAD’は、複数個であり、導電パッドPADにそれぞれ対応する。
下部導電パッドPAD’は、ビア構造物VSにより、第1チップCP1の導電パッドPADと電気的に接続される。
【0093】
図14は、本発明の一実施形態によるマルチカメラモジュールを含む電子装置の概略構成を示すブロック図である。
図15は、
図14のカメラモジュールの詳細構成を示すブロック図である。
図15は、カメラモジュール1100bの詳細構成について説明するが、以下の説明は、実施形態より、他のカメラモジュール(1100a、1100c)についても、同一に適用される。
【0094】
図14を参照すると、電子装置1000は、カメラモジュールグループ1100、アプリケーションプロセッサ1200、PMIC(power management integrated circuit)1300、及び外部メモリ1400を含む。
カメラモジュールグループ1100は、複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)を含む。
たとえ図に、3個のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)が配置された実施形態を示しているにしても、本実施形態は、それに制限されるものではない。
【0095】
図14及び
図15を参照すると、カメラモジュール1100bは、プリズム1105、光学経路フォールディング要素(optical path folding element:OPFE)1110、アルチュエータ1130、イメージセンシング装置1140、及び保存部1150を含む。
イメージセンシング装置1140は、イメージセンサ1142、制御ロジック1144、及びメモリ1146を含む。
イメージセンサ1142は、光学レンズを介して提供される光Lを利用してセンシング対象のイメージをセンシングする。
【0096】
メモリ1146は、校正データ1147を保存する。
一実施形態において、イメージセンサ1142は、
図1及び
図2で説明したイメージセンサ100であり得、
図3、
図6、及び
図7で説明したピクセルアレイ(110、110a、110b)の内の少なくとも一つを含むものでもある。
すなわち、イメージセンサ1142は、RGBイメージデータを生成することもでき、CMYイメージデータを生成することもでき、RGBCMYイメージデータを生成することもできる。
【0097】
制御ロジック1144は、カメラモジュール1100bの全般的な動作を制御する。
例えば、制御ロジック1144は、制御信号ラインCSLbを介して提供された制御信号により、カメラモジュール1100bの動作を制御する。
制御ロジック1144は、イメージセンサ1142の動作モードを制御し、例えば、RGBイメージデータを生成する第1カラーモード、CMYイメージデータを生成する第2カラーモード、及びRGBCMYイメージデータを生成する第3カラーモードで動作するように、イメージセンサ1142を制御する。
【0098】
ここで、
図14を参照すると、アプリケーションプロセッサ1200は、イメージ処理装置1210、メモリコントローラ1220、内部メモリ1230を含む。
アプリケーションプロセッサ1200は、複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)と分離して具現される。
例えば、アプリケーションプロセッサ1200と複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)は、別途の半導体チップでもって、互いに分離して具現され得る。
【0099】
イメージ処理装置1210は、複数のサブイメージプロセッサ(1212a、1212b、1212c)、イメージ生成器1214、及びカメラモジュールコントローラ1216を含む。
一実施形態において、イメージ処理装置1210は、
図1のプロセッサ12であり得る。
一実施形態において、イメージ処理装置1210は、複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)それぞれから出力されるRGBイメージデータ値を処理し、レッドイメージデータ、グリーンイメージデータ、及びブルーイメージデータを生成し、又は、CMYイメージデータ値を処理し、シアンイメージデータ、マゼンタイメージデータ、及びイエローイメージデータを生成する。
又は、一実施形態において、イメージ処理装置1210は、複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)それぞれから出力されるRGBCMYイメージデータ値を処理し、レッドイメージデータ、グリーンイメージデータ、及びブルーイメージデータを生成することもできる。
【0100】
イメージ処理装置1210は、複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)の個数に対応する個数の複数のサブイメージプロセッサ(1212a、1212b、1212c)を含む。
それぞれのカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)から生成されたイメージデータ値は、互いに分離されたイメージ信号ライン(ISLa、ISLb、ISLc)を介し、対応するサブイメージプロセッサ(1212a、1212b、1212c)に提供される。
カメラモジュールコントローラ1216は、それぞれのカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)に、制御信号を提供する。
カメラモジュールコントローラ1216から生成された制御信号は、互いに分離された制御信号ライン(CSLa、CSLb、CSLc)を介し、対応するカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)に提供される。
【0101】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0102】
10 デジタル撮像装置
11 撮像部
11_1 レンズ
11_2 レンズ駆動部
12 プロセッサ
20 客体
100 イメージセンサ
110、110a、110b ピクセルアレイ
120 制御部
130 信号処理部
140 ロウドライバ
150 信号読み取り部
151 CDS回路
153 アナログ・デジタルコンバータ
155 バッファ
157 ランプ信号生成器
1000 電子装置
1100 カメラモジュールグループ
1200 アプリケーションプロセッサ
1300 PMIC
1400 外部メモリ