(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022184821
(43)【公開日】2022-12-13
(54)【発明の名称】イメージセンサ
(51)【国際特許分類】
H04N 5/369 20110101AFI20221206BHJP
H04N 9/07 20060101ALI20221206BHJP
【FI】
H04N5/369
H04N9/07 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022088659
(22)【出願日】2022-05-31
(31)【優先権主張番号】10-2021-0069965
(32)【優先日】2021-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0106135
(32)【優先日】2021-08-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】朴 鐘勳
(72)【発明者】
【氏名】李 允基
(72)【発明者】
【氏名】金 範錫
(72)【発明者】
【氏名】金 保美
(72)【発明者】
【氏名】李 太星
(72)【発明者】
【氏名】鄭 允智
【テーマコード(参考)】
5C024
5C065
【Fターム(参考)】
5C024EX43
5C024EX52
5C024GX02
5C065DD01
5C065EE03
(57)【要約】 (修正有)
【課題】製品信頼性が向上したイメージセンサを提供する。
【解決手段】第1ピクセルグループPG1はは、第1フォーカスピクセルと、第1-1単位ピクセルPX11及び第1-2単位ピクセルPX12並びに第1併合ピクセルPX11-PX14と、第1-2単位ピクセルと第2-1単位ピクセルPX21及び第2-2単位ピクセルPX22並びに第2併合ピクセルPX21-PX24と、第1カラーフィルタRPと、第2カラーフィルタGPと、第3カラーフィルタBPと、基板の第1面上のグリッドパターンと、第1カラーフィルタ上でサブピクセルを覆う第1マイクロレンズと、第2カラーフィルタ及び第3カラーフィルタ上で夫々の単位ピクセルを覆う第2マイクロレンズと、を含む。第1-3単位ピクセルPX13、第1フォーカスピクセル及び第2-3単位ピクセルPX23は、第1方向DR1に沿って連続して配列される。
【選択図】
図4a
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1面と前記第1面と反対側の第2面を含む基板と、
前記基板内の、第1方向に沿って連続して配列された第1-1および第1-2サブピクセルで構成された第1フォーカスピクセルと、
前記基板内の、前記第1方向に沿って連続して配列された第1-1および第1-2単位ピクセルと、前記第1-1単位ピクセルと前記第1方向と交差する第2方向に沿って連続して配列された第1-3単位ピクセルを含む第1併合ピクセルと、
前記基板内の、前記第1-2単位ピクセルと前記第1方向に沿って連続して配列された第2-1および第2-2単位ピクセルと、前記第2-2単位ピクセルと前記第2方向に沿って連続して配列された第2-3単位ピクセルを含む第2併合ピクセルと、
前記基板の前記第1面上の、前記第1フォーカスピクセルと重なる第1カラーフィルタと、
前記基板の前記第1面上の、前記第1併合ピクセルと重なる第2カラーフィルタと、
前記基板の前記第1面上の、前記第2併合ピクセルと重なる第3カラーフィルタと、
前記基板の前記第1面上の、前記第1ないし第3カラーフィルタを分離し、前記第1ないし第3カラーフィルタによって重ならないグリッドパターンと、
前記第1カラーフィルタ上で前記第1-1および第1-2サブピクセルを覆う第1マイクロレンズと、
前記第2および第3カラーフィルタ上でそれぞれの前記第1-1ないし第1-3単位ピクセルおよび第2-1ないし第2-3単位ピクセルを覆う第2マイクロレンズを含み、
前記第1-3単位ピクセル、前記第1フォーカスピクセルおよび前記第2-3単位ピクセルは前記第1方向に沿って連続して配列され、
前記第1カラーフィルタと前記第2カラーフィルタの間の前記グリッドパターンの幅は前記第2カラーフィルタと前記第3カラーフィルタの間の前記グリッドパターンの幅より大きい、イメージセンサ。
【請求項2】
前記第1カラーフィルタのカラーは前記第2カラーフィルタのカラーと同一であり、第3カラーフィルタのカラーと異なる、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項3】
前記第1ないし第3カラーフィルタは同じカラーを有する、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項4】
前記基板内の、前記第1-3単位ピクセルと前記第2方向に沿って連続して配列された第3-1および第3-2単位ピクセルと、前記第1-1サブピクセルと前記第2方向に沿って連続して配列された第3-3および第3-4単位ピクセルを含む第3併合ピクセルと、
前記基板内の、前記第2-3単位ピクセルと前記第2方向に沿って連続して配列された第4-1および第4-2単位ピクセルと、前記第1-2サブピクセルと前記第2方向に沿って連続して配列された第4-3および第4-4単位ピクセルを含む第4併合ピクセルと、
前記基板の前記第1面上の、前記第3併合ピクセルと重なる第4カラーフィルタと、
前記基板の前記第1面上の、前記第4併合ピクセルと重なる第5カラーフィルタと、
前記第4および第5カラーフィルタ上で前記第3-1ないし第3-4単位ピクセルおよび前記第4-1ないし第4-4単位ピクセルを覆う第3マイクロレンズをさらに含み、
前記グリッドパターンは前記第1ないし第5カラーフィルタを分離し、前記第4および第5カラーフィルタによって重ならない、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項5】
前記第1カラーフィルタのカラーは前記第2カラーフィルタのカラーおよび第5カラーフィルタのカラーと同一であり、
前記第3カラーフィルタのカラーは前記第1カラーフィルタのカラーおよび第4カラーフィルタのカラーと異なる、請求項4に記載のイメージセンサ。
【請求項6】
前記第1ないし第5カラーフィルタは互いに同じカラーを有する、請求項4に記載のイメージセンサ。
【請求項7】
前記第1カラーフィルタのカラーは前記第2カラーフィルタのカラーと異なり、
前記第2ないし第5カラーフィルタは同じカラーを有する、請求項4に記載のイメージセンサ。
【請求項8】
前記基板内の、4行4列を有する配列パターンで配列された第5単位ピクセルを含み、前記第2および第4併合ピクセルと前記第1方向に沿って連続して配列された第5併合ピクセルと、
前記基板内の、4行4列を有する配列パターンで配列された第6単位ピクセルを含み、前記第3および第4併合ピクセルと前記第2方向に沿って連続して配列された第6併合ピクセルと、
前記基板内の、4行4列を有する配列パターンで配列された第7単位ピクセルを含み、前記第6併合ピクセルと前記第1方向に沿って連続して配列された第7併合ピクセルと、
前記基板の前記第1面上の、前記第5併合ピクセルと重なる第6カラーフィルタと、
前記基板の前記第1面上の、前記第6併合ピクセルと重なる第7カラーフィルタと、
前記基板の前記第1面上の、前記第7併合ピクセルと重なる第8カラーフィルタと、
前記第6ないし第8カラーフィルタ上の、それぞれの前記第5ないし第7単位ピクセルを覆う第4マイクロレンズをさらに含み、
前記グリッドパターンは、前記第1ないし第8カラーフィルタを分離し、前記第6ないし第8カラーフィルタと重ならない、請求項4に記載のイメージセンサ。
【請求項9】
前記基板を貫通して前記第1-1および第1-2サブピクセル、および前記第1-1ないし第1-3単位ピクセル、および前記第2-1ないし第2-3単位ピクセルを分離するピクセル分離パターンをさらに含み、
前記ピクセル分離パターンは、前記基板を貫通する導電フィリングパターンと、前記導電フィリングパターンと前記基板の間に配置された絶縁スペーサ膜を含む、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項10】
前記基板の前記第1面から前記基板の一部を貫通して前記第1-1および第1-2サブピクセル、および前記第1-1ないし第1-3単位ピクセル、および前記第2-1ないし第2-3単位ピクセルを分離し、絶縁物質を含む第1ピクセル分離パターンをさらに含む、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項11】
前記基板の前記第2面から前記基板の一部を貫通して前記第1-1および第1-2サブピクセル、および前記第1-1ないし第1-3単位ピクセル、および前記第2-1ないし第2-3単位ピクセルを分離する第2ピクセル分離パターンをさらに含み、
前記第2ピクセル分離パターンは、前記基板の一部を貫通する導電フィリングパターンと、前記導電フィリングパターンと前記基板の間に配置された絶縁スペーサ膜を含む、請求項10に記載のイメージセンサ。
【請求項12】
前記第1ピクセル分離パターンは前記第2ピクセル分離パターンと離隔する、請求項11に記載のイメージセンサ。
【請求項13】
前記第1ピクセル分離パターンは前記第2ピクセル分離パターンと接触する、請求項11に記載のイメージセンサ。
【請求項14】
第1面と前記第1面と反対側の第2面を含む基板と、
前記基板内の、第1方向に沿って連続して配列された第1-1および第1-2単位ピクセルを含む第1併合ピクセルと、
前記基板内の、前記第1方向に沿って連続して配列された第1-1および第1-2サブピクセルで構成され、前記第1併合ピクセルと前記第1方向と交差する第2方向に連続して配列された第1フォーカスピクセルと、
前記基板内の、2行2列を有する配列パターンで配列された第2単位ピクセルを含み、前記第1併合ピクセルおよび前記第1フォーカスピクセルと前記第1方向に沿って連続して配列された第2併合ピクセルと、
前記基板内の、2行2列を有する配列パターンで配列された第3単位ピクセルを含み、前記第1フォーカスピクセルと前記第2方向に連続して配列された第3併合ピクセルと、
前記基板内の、2行2列を有する配列パターンで配列された第4単位ピクセルを含み、前記第3併合ピクセルと前記第1方向に連続して配列された第4併合ピクセルと、
前記基板内の、それぞれの前記第1-1および第1-2サブピクセル、第1-1および第1-2単位ピクセル、前記第2ないし第4単位ピクセルを分離するピクセル分離パターンと、
前記基板の前記第1面上の、前記第1フォーカスピクセルと重なる第1カラーフィルタと、
前記基板の前記第1面上の、前記第1併合ピクセルと重なる第2カラーフィルタと、
前記基板の前記第1面上の、前記第2併合ピクセルと重なる第3カラーフィルタと、
前記基板の前記第1面上の、前記第3併合ピクセルと重なる第4カラーフィルタと、
前記基板の前記第1面上の、前記第4併合ピクセルと重なる第5カラーフィルタと、
前記基板の前記第1面上の、前記ピクセル分離パターンと少なくとも一部重なって前記第1ないし第5カラーフィルタを分離し、前記第1ないし第5カラーフィルタによって重ならないグリッドパターンと、
前記第1カラーフィルタ上で前記第1-1および第1-2サブピクセルを覆う第1マイクロレンズと、
前記第2ないし第5カラーフィルタ上でそれぞれの前記第1-1および第1-2単位ピクセル、第3単位ピクセル、および第4単位ピクセルを覆う第2マイクロレンズを含み、
前記第1カラーフィルタのカラーは前記第2および第5カラーフィルタのカラー、または前記第3および第4カラーフィルタのカラーと同じである、イメージセンサ。
【請求項15】
前記第1カラーフィルタのカラーは前記第2および第5カラーフィルタのカラーと同一であり、
前記第3カラーフィルタのカラーは第4カラーフィルタと同じである、請求項14に記載のイメージセンサ。
【請求項16】
前記基板の前記第1面上に、前記第2ないし第5カラーフィルタのいずれか一つの内部に前記ピクセル分離パターンと重なるように配置されて前記いずれか一つのカラーフィルタを2個のカラーフィルタまたは4個のカラーフィルタに分離するサブグリッドパターンをさらに含む、請求項14に記載のイメージセンサ。
【請求項17】
前記グリッドパターンは、多重層であり、
前記サブグリッドパターンは単一層である、請求項16に記載のイメージセンサ。
【請求項18】
前記グリッドパターンの上面は前記サブグリッドパターンの上面より高く配置される、請求項16に記載のイメージセンサ。
【請求項19】
第1面と前記第1面と反対側の第2面を含む基板と、
前記基板内の、第1方向に沿って連続して配列された第1-1および第1-2単位ピクセルと、前記第1方向に沿って連続して配列された第1-3および第1-4単位ピクセルを含む第1併合ピクセルと、
前記基板内の、第1方向に沿って連続して配列された第2-1および第2-2単位ピクセルと、前記第1方向に沿って連続して配列された第2-3および第2-4単位ピクセルを含み、前記第1併合ピクセルと前記第1方向に沿って連続して配列される第2併合ピクセルと、
前記基板内の、前記第1方向に沿って連続して配列された第3単位ピクセル、第1フォーカスピクセル、および第4単位ピクセルと、
前記基板内の、前記第1方向に沿って連続して配列された第5単位ピクセル、第2フォーカスピクセルおよび第6単位ピクセルと、
前記基板の前記第1面上の、それぞれの前記第1フォーカスピクセル、前記第2フォーカスピクセル、前記第1併合ピクセル、前記第2併合ピクセル、前記第3単位ピクセル、前記第4単位ピクセル、前記第5単位ピクセル、および前記第6単位ピクセルと重なる第1ないし第8カラーフィルタと、
前記基板の前記第1面上の、前記第1ないし第8カラーフィルタを分離し、前記第1ないし第8カラーフィルタ内に配置されないグリッドパターンと、
前記第1ないし第8カラーフィルタ上の、それぞれの前記第1フォーカスピクセル、前記第1-1ないし第1-4単位ピクセル、前記第2-1ないし第2-4単位ピクセル、前記第3単位ピクセル、前記第1フォーカスピクセル、前記第4単位ピクセル、前記第5単位ピクセル、前記第2フォーカスピクセルおよび前記第6単位ピクセルを覆うマイクロレンズを含み、
前記第1フォーカスピクセルは前記第1方向に沿って連続して配列された第1-1および第1-2サブピクセルで構成され、
前記第2フォーカスピクセルは前記第1方向に沿って連続して配列された第2-1および第2-2サブピクセルで構成され、
前記第5単位ピクセル、前記第3単位ピクセル、前記第1-3単位ピクセルおよび前記第1-1単位ピクセルは前記第1方向と交差する第2方向に沿って連続して配列され、
前記第6単位ピクセル、前記第4単位ピクセル、前記第2-4単位ピクセルおよび前記第2-2単位ピクセルは前記第2方向に沿って連続して配列され、
前記第1および第2カラーフィルタのカラーは前記第4、第5および第7カラーフィルタのカラー、または前記第3、第6および第8カラーフィルタのカラーと同じである、イメージセンサ。
【請求項20】
前記第5および第7カラーフィルタのカラーは同一であり、前記第6および第8カラーフィルタのカラーは同じである、請求項19に記載のイメージセンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はイメージセンサに関する。
【背景技術】
【0002】
イメージセンサ(image sensor)は光学情報を電気信号に変換させる半導体素子の一つである。このようなイメージセンサは、電荷結合型(CCD;Charge Coupled Device)イメージセンサとシーモス型(CMOS;Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサを含む。
【0003】
イメージセンサはパッケージ(package)形態で構成できるが、この際のパッケージはイメージセンサを保護すると同時に、イメージセンサの受光面(photo receiving surface)またはセンシング領域(sensing area)に光が入射される構造で構成されることができる。
【0004】
最近ではイメージセンサに形成されるピクセルが向上した受光効率および光感度(sensitivity)を有するように半導体基板の裏面により入射光が照射される裏面照射型(BSI;backside illumination)イメージセンサが研究されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする技術的課題は、製品信頼性が向上したイメージセンサを提供することにある。
【0006】
本発明の技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及されていないまた他の技術的課題は以下の記載から当業者に明確に理解されることができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記技術的課題を達成するための本発明のいくつかの実施形態によるイメージセンサは、第1面と第1面と反対側の第2面を含む基板と、基板内の、第1方向に沿って連続して配列された第1-1および第1-2サブピクセルで構成された第1フォーカスピクセルと、基板内の、第1方向に沿って連続して配列された第1-1および第1-2単位ピクセル、並びに第1-1単位ピクセルと第1方向と交差する第2方向に沿って連続して配列された第1-3単位ピクセルを含む第1併合ピクセルと、基板内の、第1-2単位ピクセルと第1方向に沿って連続して配列された第2-1および第2-2単位ピクセル、並びに第2-2単位ピクセルと第2方向に沿って連続して配列された第2-3単位ピクセルを含む第2併合ピクセルと、基板の第1面上の、第1フォーカスピクセルと重なる第1カラーフィルタと、基板の第1面上の、第1併合ピクセルと重なる第2カラーフィルタと、基板の第1面上の、第2併合ピクセルと重なる第3カラーフィルタと、基板の第1面上の、第1ないし第3カラーフィルタを分離し、第1ないし第3カラーフィルタによって重ならないグリッドパターンと、第1カラーフィルタ上で第1-1および第1-2サブピクセルを覆う第1マイクロレンズと、第2および第3カラーフィルタ上でそれぞれの第1-1ないし第1-3単位ピクセルおよび第2-1ないし第2-3単位ピクセルを覆う第2マイクロレンズと、を含み、第1-3単位ピクセル、第1フォーカスピクセルおよび第2-3単位ピクセルは第1方向に沿って連続して配列され、第1カラーフィルタと第2カラーフィルタの間のグリッドパターンの幅は第2カラーフィルタと第3カラーフィルタの間のグリッドパターンの幅より大きい。
【0008】
前記技術的課題を達成するための本発明のいくつかの実施形態によるイメージセンサは、第1面と第1面と反対側の第2面を含む基板と、基板内の、第1方向に沿って連続して配列された第1-1および第1-2単位ピクセルを含む第1併合ピクセルと、基板内の、第1方向に沿って連続して配列された第1-1および第1-2サブピクセルで構成され、第1併合ピクセルと第1方向と交差する第2方向に連続して配列された第1フォーカスピクセルと、基板内の、2行2列を有する配列パターンで配列された第2単位ピクセルを含み、第1併合ピクセルおよび第1フォーカスピクセルと第1方向に沿って連続して配列された第2併合ピクセルと、基板内の、2行2列を有する配列パターンで配列された第3単位ピクセルを含み、第1フォーカスピクセルと第2方向に連続して配列された第3併合ピクセルと、基板内の、2行2列を有する配列パターンで配列された第4単位ピクセルを含み、第3併合ピクセルと第1方向に連続して配列された第4併合ピクセルと、基板内の、それぞれの第1-1および第1-2サブピクセル、第1-1および第1-2単位ピクセル、第2ないし第4単位ピクセルを分離するピクセル分離パターンと、基板の第1面上の、第1フォーカスピクセルと重なる第1カラーフィルタと、基板の第1面上の、第1併合ピクセルと重なる第2カラーフィルタと、基板の第1面上の、第2併合ピクセルと重なる第3カラーフィルタと、基板の第1面上の、第3併合ピクセルと重なる第4カラーフィルタと、基板の第1面上の、第4併合ピクセルと重なる第5カラーフィルタと、基板の第1面上の、ピクセル分離パターンと少なくとも一部重なって第1ないし第5カラーフィルタを分離し、第1ないし第5カラーフィルタによって重ならないグリッドパターンと、第1カラーフィルタ上で第1-1および第1-2サブピクセルを覆う第1マイクロレンズと、第2ないし第5カラーフィルタ上でそれぞれの第1-1および第1-2単位ピクセル、第3単位ピクセル、および第4単位ピクセルを覆う第2マイクロレンズと、を含み、第1カラーフィルタのカラーは第2および第5カラーフィルタのカラー、または第3および第4カラーフィルタのカラーと同一である。
【0009】
前記技術的課題を達成するための本発明のいくつかの実施形態によるイメージセンサは、第1面と第1面と反対側の第2面を含む基板と、基板内の、第1方向に沿って連続して配列された第1-1および第1-2単位ピクセル、並びに第1方向に沿って連続して配列された第1-3および第1-4単位ピクセルを含む第1併合ピクセルと、基板内の、第1方向に沿って連続して配列された第2-1および第2-2単位ピクセル、並びに第1方向に沿って連続して配列された第2-3および第2-4単位ピクセルを含み、第1併合ピクセルと第1方向に沿って連続して配列される第2併合ピクセルと、基板内の、第1方向に沿って連続して配列された第3単位ピクセル、第1フォーカスピクセル、および第4単位ピクセルと、基板内の、第1方向に沿って連続して配列された第5単位ピクセル、第2フォーカスピクセルおよび第6単位ピクセルと、基板の第1面上の、それぞれの第1フォーカスピクセル、第2フォーカスピクセル、第1併合ピクセル、第2併合ピクセル、第3単位ピクセル、第4単位ピクセル、第5単位ピクセル、および第6単位ピクセルと重なる第1ないし第8カラーフィルタと、基板の第1面上の、第1ないし第8カラーフィルタを分離し、第1ないし第8カラーフィルタ内に配置されないグリッドパターンと、第1ないし第8カラーフィルタ上の、それぞれの第1フォーカスピクセル、第1-1ないし第1-4単位ピクセル、第2-1ないし第2-4単位ピクセル、第3単位ピクセル、第1フォーカスピクセル、第4単位ピクセル、第5単位ピクセル、第2フォーカスピクセルおよび第6単位ピクセルを覆うマイクロレンズと、を含み、第1フォーカスピクセルは第1方向に沿って連続して配列された第1-1および第1-2サブピクセルで構成され、第2フォーカスピクセルは第1方向に沿って連続して配列された第2-1および第2-2サブピクセルで構成され、第5単位ピクセル、第3単位ピクセル、第1-3単位ピクセルおよび第1-1単位ピクセルは第1方向と交差する第2方向に沿って連続して配列され、第6単位ピクセル、第4単位ピクセル、第2-4単位ピクセルおよび第2-2単位ピクセルは第2方向に沿って連続して配列され、第1および第2カラーフィルタのカラーは第4、第5および第7カラーフィルタのカラー、または第3、第6および第8カラーフィルタのカラーと同一である。
【0010】
その他実施形態の具体的な内容は詳細な説明および図面に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】いくつかの実施形態によるイメージセンシング装置を説明するためのブロック図である。
【
図2】いくつかの実施形態によるイメージセンサを説明するためのブロック図である。
【
図3】いくつかの実施形態によるイメージセンサの受光領域を説明するための概略的なレイアウト図である。
【
図4a】
図3の第1領域に配置された第1ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。
【
図4b】
図3の第2領域に配置された第1ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。
【
図5a】
図4aのA-A’に沿って切断した断面図である。
【
図5b】
図4aのB-B’に沿って切断した断面図である。
【
図6】いくつかの実施形態によるイメージセンサを説明するための断面図である。
【
図7】いくつかの実施形態によるイメージセンサを説明するための断面図である。
【
図8】いくつかの実施形態によるイメージセンサを説明するための断面図である。
【
図9】
図3の第1領域に配置された第1ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。
【
図10】
図3の第1領域に配置された第1ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。
【
図11】
図3の第1領域に配置された第1ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。
【
図12】
図3の第1領域に配置された第1ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。
【
図13】
図3の第1領域に配置された第1ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。
【
図14】
図3の第1領域に配置された第1ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。
【
図15】
図3の第1領域に配置された第1ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。
【
図16】
図3の第1領域に配置された第1ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。
【
図17】
図3の第1領域に配置された第1ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。
【
図18a】
図3の第1領域に配置された第2ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。
【
図18b】
図3の第2領域に配置された第2ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。
【
図19a】
図3の第1領域に配置された第3ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。
【
図19b】
図3の第2領域に配置された第3ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。
【
図20】
図3の第1領域に配置された第3ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。
【
図21】
図3の第1領域に配置された第1ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。
【
図22】
図3の第1領域に配置された第1ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。
【
図23】
図3の第1領域に配置された第1ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。
【
図24】
図3の第1領域に配置された第3ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。
【
図25】
図3の第1領域に配置された第3ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。
【
図26】いくつかの実施形態によるイメージセンサを説明するための断面図である。
【
図27】いくつかの実施形態によるイメージセンサを説明するための断面図である。
【
図28】いくつかの実施形態によるイメージセンサを説明するための概略的な断面図である。
【
図29】いくつかの実施形態によるイメージセンサを説明するためのブロック図である。
【
図30】マルチカメラモジュールを含む電子装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
当該分野では通常的であるように、実施形態は説明された機能または機能を行う図面に示すようにブロックの観点から説明および例示することができる。ここでユニットまたはモジュールなどでまたは装置、論理、回路、カウンタ、比較器、生成器、変換器などのような名前で呼ばれるこのようなブロックは、論理ゲート、集積回路、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、メモリ回路、受動電子部品、能動電子部品、光学部品、有線回路などのようなアナログまたはデジタル回路によって物理的に具現でき、ファームウェアおよびソフトウェアによって駆動されることができる。回路は、例えば、一つ以上の半導体チップで、または印刷回路基板などのような基板支持部上に具現できる。ブロックに含まれた回路は専用ハードウェアまたはプロセッサ(例えば、一つ以上のプログラミングされたマイクロプロセッサおよび関連回路)により、またはブロックの一部機能を遂行する専用ハードウェアと異なる機能を遂行するプロセッサの組み合わせによって具現できる。実施形態の各ブロックは物理的に2個以上の相互作用する個別ブロックに分離できる。同様に、実施形態のブロックは物理的にさらに複雑なブロックに結合できる。
【0013】
図1はいくつかの実施形態によるイメージセンシング装置を説明するためのブロック図である。
【0014】
図1を参照すると、いくつかの実施形態によるイメージセンシング装置1はイメージセンサ10およびイメージ信号プロセッサ20を含むことができる。
【0015】
イメージセンサ10は光を用いてセンシング対象のイメージをセンシングして、イメージ信号ISを生成する。いくつかの実施形態で、生成されたイメージ信号ISは例えば、デジタル信号であり得るが、本発明の技術的思想による実施形態はこれに制限されるものではない。
【0016】
イメージ信号ISはイメージ信号プロセッサ20に提供されて処理される。イメージ信号プロセッサ20はイメージセンサ10のバッファ部17から出力されたイメージ信号ISを受信して受信されたイメージ信号ISをディスプレイに容易なように加工または処理する。
【0017】
いくつかの実施形態で、イメージ信号プロセッサ20はイメージセンサ10で出力されたイメージ信号ISに対してデジタルビニングを行い得る。この時、イメージセンサ10から出力されたイメージ信号ISは、アナログビニングなしの、アクティブピクセルセンサアレイ15(APS Array,active pixel sensor array)からのrawイメージ信号であり得、アナログビニングが既に行われたイメージ信号ISでもあり得る。
【0018】
いくつかの実施形態で、イメージセンサ10とイメージ信号プロセッサ20は図示するように互いに分離されて配置されてもよい。例えば、イメージセンサ10が第1チップに搭載され、イメージ信号プロセッサ20が第2チップに搭載されて所定のインターフェースを介して互いに通信することができる。しかし、実施形態はこれに制限されるものではなく、イメージセンサ10とイメージ信号プロセッサ20は一つのパッケージ、例えばMCP(multi-chip package)として具現できる。
【0019】
イメージセンサ10は、アクティブピクセルセンサアレイ15、コントロールレジスタブロック11、タイミングジェネレータ12、ロウ(row)ドライバ14、リードアウト回路16、ランプ信号生成器13およびバッファ部17を含む。
【0020】
コントロールレジスタブロック11はイメージセンサ10の動作を全体的に制御する。特に、コントロールレジスタブロック11はタイミングジェネレータ12、ランプ信号生成器13およびバッファ部17に直接動作信号を伝送し得る。
【0021】
タイミングジェネレータ12はイメージセンサ10の複数の構成要素の動作タイミングの基準になる信号を発生する。タイミングジェネレータ12で発生した動作タイミング基準信号はランプ信号生成器13、ロウドライバ14、リードアウト回路16などに伝達される。
【0022】
ランプ信号生成器13はリードアウト回路16に使用されるランプ信号を生成して伝送する。例えば、リードアウト回路16は相関二重サンプラ(CDS)、比較器などを含み得るが、ランプ信号生成器13は相関二重サンプラ、比較器などに用いられるランプ信号を生成して伝送し得る。
【0023】
ロウドライバ14はアクティブピクセルセンサアレイ15のロウ(row)を選択的に活性化させる。
【0024】
アクティブピクセルセンサアレイ15は外部イメージをセンシングする。アクティブピクセルセンサアレイ15は複数のピクセルを含み得る。
【0025】
リードアウト回路16はアクティブピクセルセンサアレイ15から提供されたピクセル信号をサンプリングし、これをランプ信号と比較した後、比較結果に基づいてアナログイメージ信号(データ)をデジタルイメージ信号(データ)に変換する。
【0026】
バッファ部17は例えば、ラッチ部を含む。バッファ部17は外部に提供するイメージ信号ISを一時的に保存でき、イメージ信号ISを外部メモリまたは外部装置に伝送する。
【0027】
図2はいくつかの実施形態によるイメージセンサを説明するためのブロック図である。
【0028】
図2を参照すると、本実施形態のイメージセンサ10は積層された第1チップ30と第2チップ40を含む。第2チップ40は例えば、第1チップ30上に第3方向DR3に積層される。
【0029】
第1チップ30はセンサアレイ領域SAR、連結領域CRおよびパッド領域PRを含む。
【0030】
センサアレイ領域SARは
図1のアクティブピクセルセンサアレイ15に対応する領域を含む。例えば、センサアレイ領域SAR内には2次元に(例えば、行列形態で)配列される複数のピクセルが配置される。センサアレイ領域SARは受光領域APSおよび遮光領域OBを含む。受光領域APSには光の提供を受けてアクティブ(active)信号を生成するアクティブピクセルが配列される。遮光領域OBには光が遮断されてオプティカルブラック(optical black)信号を生成するオプティカルブラックピクセルが配列される。遮光領域OBは例えば、受光領域APSの周辺に沿って形成されるが、これは単に例示的なものである。
【0031】
いくつかの実施形態で、遮光領域OBの一部内には光電変換層が形成されなくてもよい。また、いくつかの実施形態で、遮光領域OBに隣接する受光領域APSにダミーピクセルが形成されることもできる。
【0032】
連結領域CRはセンサアレイ領域SARの周辺に形成される。連結領域CRはセンサアレイ領域SARの一側に形成されるが、これは単に例示的なものである。連結領域CRには配線が形成され、センサアレイ領域SARの電気信号を送受信するように構成されることができる。
【0033】
パッド領域PRはセンサアレイ領域SARの周辺に形成される。パッド領域PRはいくつかの実施形態によるイメージセンサの縁に隣接して形成されるが、これは単に例示的なものである。パッド領域PRは外部装置などと接続され、いくつかの実施形態によるイメージセンサと外部装置の間で電気信号を送受信するように構成されることができる。
【0034】
連結領域CRはセンサアレイ領域SARとパッド領域PRの間に介在することとして図示されたが、例示的なものに過ぎない。センサアレイ領域SAR、連結領域CRおよびパッド領域PRは多様な異なる配列で配置される。
【0035】
第2チップ40は第1チップ30の下に配置され、ロジック回路領域LCを含み得る。第2チップ40は第1チップ30と電気的に連結され得る。第2チップ40のロジック回路領域LCは例えば、第1チップ30のパッド領域PRを介してセンサアレイ領域SARと電気的に連結され得る。
【0036】
ロジック回路領域LCはセンサアレイ領域SARを駆動するための複数の素子を含み得る。ロジック回路領域LCは例えば、
図1のコントロールレジスタブロック11、タイミングジェネレータ12、ランプ信号生成器13、ロウドライバ14、リードアウト回路16などを含み得る。
【0037】
図3はいくつかの実施形態によるイメージセンサの受光領域を説明するための概略的なレイアウト図である。
図4aは
図3の第1領域に配置された第1ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。
図4bは
図3の第2領域に配置された第1ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。
図5aは
図4aのA-A’に沿って切断した断面図である。
図5bは
図4aのB-B’に沿って切断した断面図である。
【0038】
図3を参照すると、いくつかの実施形態によるイメージセンサの受光領域APSは光の提供を受けて電気信号を生成する複数のピクセルが配置されることができる。複数のピクセルは第1方向DR1および第2方向DR2を含む平面で2次元に(例えば、行列形態で)配列される。
【0039】
受光領域APSは第1領域に配置されたピクセルグループPG1,PG2,PG3と第1領域と異なる第2領域に配置されたピクセルグループPG1’,PG2’,PG3’を含む。
【0040】
図4aを参照すると、第1領域に配置された第1ピクセルグループPG1は第1フォーカスピクセルFP11,FP12、第1併合ピクセルPX11-PX14、第2併合ピクセルPX21-PX24、第3併合ピクセルPX31-PX33および第4併合ピクセルPX41-PX43を含む。すなわち、第1領域は第1フォーカスピクセルFP11,FP12を含む領域であり得る。
【0041】
第1併合ピクセルPX11-PX14は2行2列で配列された第1単位ピクセルPX11-PX14を含む。第1-1および第1-2単位ピクセルPX11,PX12は第1方向DR1に沿って連続して配列され、第1-3および第1-4単位ピクセルPX13,PX14は第1方向DR1に沿って連続して配列される。第1-3および第1-1単位ピクセルPX13,PX11は第2方向DR2に沿って連続して配列され、第1-4および第1-2単位ピクセルPX14,PX12は第2方向DR2に沿って連続して配列される。第1方向DR1は行方向であり、負の第2方向DR2は列方向であり得る。
【0042】
本明細書で、二つの単位ピクセルが「連続して配列」されるときとは、二つの単位ピクセルの間にはいずれの単位ピクセルも配置されないことを意味する。
【0043】
第1併合ピクセルPX11-PX14は第1カラーフィルタRPを共有し、第1カラーフィルタRPを通過する光の提供を受けて電気信号を生成する。
【0044】
第1併合ピクセルPX11-PX14および第2併合ピクセルPX21-PX24は第1方向DR1に沿って連続して配列される。第2併合ピクセルPX21-PX24は2行2列で配列された第2単位ピクセルPX21-PX24を含む。
【0045】
第2併合ピクセルPX21-PX24は第2カラーフィルタGPを共有し、第2カラーフィルタGPを通過する光の提供を受けて電気信号を生成する。
【0046】
第3併合ピクセルPX31-PX33および第1併合ピクセルPX11-PX14は第2方向DR2に沿って連続して配列される。第3併合ピクセルPX31-PX33は第3単位ピクセルPX31-PX33を含む。第3-1単位ピクセルPX31および第1-3単位ピクセルPX13は第2方向DR2に連続して配列される。第3-2および第3-1単位ピクセルPX32,PX31は第2方向DR2に沿って連続して配列され、第3-2および第3-3単位ピクセルPX32,PX33は第1方向DR1に沿って連続して配列される。
【0047】
第3併合ピクセルPX31-PX33は第2カラーフィルタGPを共有し、第2カラーフィルタGPを通過する光の提供を受けて電気信号を生成する。
【0048】
第4併合ピクセルPX41-PX43および第2併合ピクセルPX21-PX24は第2方向DR2に沿って連続して配列される。第4併合ピクセルPX41-PX43は第4単位ピクセルPX41-PX43を含む。第4-1単位ピクセルPX41および第2-4単位ピクセルPX24は第2方向DR2に沿って連続して配列される。第4-2および第4-1単位ピクセルPX42,PX41は第2方向DR2に沿って連続して配列され、第4-3および第4-2単位ピクセルPX43,PX42は第1方向DR1に沿って連続して配列される。
【0049】
第4併合ピクセルPX41-PX43は第3カラーフィルタBPを共有し、第3カラーフィルタBPを通過する光の提供を受けて電気信号を生成する。
【0050】
第1フォーカスピクセルFP11,FP12は第1方向DR1で第3併合ピクセルPX31-PX33と第4併合ピクセルPX41-PX43の間に配置される。第1フォーカスピクセルFP11,FP12は1行2列で配列された第1サブピクセルFP11,FP12を含む。第3-1単位ピクセルPX31、第1サブピクセルFP11,FP12および第4-1単位ピクセルPX41は第1方向DR1に沿って連続して配列される。
【0051】
第1フォーカスピクセルFP11,FP12が配置される位置と個数はこれに制限されない。例えば、第1フォーカスピクセルFP11,FP12は
図4a内の第3-3および第4-3単位ピクセルPX33,PX43位置に配置されることができ、第3-3および第4-3単位ピクセルPX33,PX43は
図4a内の第1フォーカスピクセルFP11,FP12位置に配置されることもできる。
【0052】
第1フォーカスピクセルFP11,FP12は自動焦点(AF;auto focus)機能を行う。第1サブピクセルFP11,FP12を用いて、位相検出AF(PDAF;Phase Detection AF)用いて自動焦点機能を行うことができる。
【0053】
第1フォーカスピクセルFP11,FP12は第2カラーフィルタGPを共有し、第2カラーフィルタGPを通過する光の提供を受けて電気信号を生成する。
【0054】
いくつかの実施形態で、第1カラーフィルタRP、第2カラーフィルタGPおよび第3カラーフィルタBPは互いに異なるカラーをフィルタリングすることができる。一例として、第1カラーフィルタRPは赤色(red)カラーフィルタであり、第2カラーフィルタGPは緑色(green)カラーフィルタであり、第3カラーフィルタBPは青色(blue)カラーフィルタであり得る。
【0055】
いくつかの実施形態で、第1カラーフィルタRP、第2カラーフィルタGPおよび第3カラーフィルタBPはバイエル(bayer)パターン形態で配列されることができる。例えば、第1方向DR1および第2方向DR2でない対角線方向に沿って2個の第2カラーフィルタGPが配列されることができる。第1カラーフィルタRPは一つの第2カラーフィルタGPと第1方向DR1に沿って配列され、他の一つの第2カラーフィルタGPと第2方向DR2に沿って配列されることができる。また、第3カラーフィルタBPは一つの第2カラーフィルタGPと第2方向DR2に沿って配列され、他の一つの第2カラーフィルタGPと第1方向DR1に沿って配列されることができる。第1カラーフィルタRPと第3カラーフィルタBPは第1方向DR1および第2方向DR2でない対角線方向に沿って配列されることができる。
【0056】
いくつかの実施形態で、グリッドパターン150は、第1フォーカスピクセルFP11,FP12上に配置された第2カラーフィルタGP、第1併合ピクセルPX11-PX14、第2併合ピクセルPX21-PX24、第3併合ピクセルPX31-PX33および第4併合ピクセルPX41-PX43上に配置された第1ないし第3カラーフィルタRP,GP,BPを分離し得る。以下、
図4a、
図5aおよび
図5bを参照して詳しく説明する。
【0057】
図4a、
図5aおよび
図5bを参照すると、いくつかの実施形態によるイメージセンサは第1基板110、光電変換層112、第1ピクセル分離パターン120、第1電子素子TR1、第1配線構造体IS1、表面絶縁膜140、カラーフィルタ170、グリッドパターン150およびマイクロレンズ180を含む。
【0058】
第1基板110は半導体基板であり得る。例えば、第1基板110はバルクシリコンまたはSOI(silicon-on-insulator)であり得る。第1基板110はシリコン基板であり得、または他の物質、例えば、シリコンゲルマニウム、アンチモン化インジウム、鉛テルル化合物、インジウム砒素、インジウムリン化物、ガリウム砒素またはアンチモン化ガリウムを含む。または第1基板110はベース基板上にエピ層が形成されたものでもあり得る。
【0059】
第1基板110は互いに反対側の第1面110aおよび第2面110bを含む。後述する実施形態で、第1面110aは第1基板110の裏面(back side)と称され、第2面110bは第1基板110の表面(front side)と称される。いくつかの実施形態で、第1基板110の第1面110aは光が入射される受光面であり得る。すなわち、いくつかの実施形態によるイメージセンサは裏面照射型(BSI)イメージセンサであり得る。
【0060】
光電変換層112は第1基板110内に形成される。複数の光電変換層112はピクセルFP11,FP12,PX11-PX14,PX21-PX24,PX31-PX33,PX41-PX43と対応するように配列される。例えば、光電変換層112は第1方向Xおよび第2方向Yを含む平面で2次元に(例えば、行列形態で)配列されてそれぞれのピクセルFP11,FP12,PX11-PX14,PX21-PX24,PX31-PX33,PX41-PX43内に配置される。光電変換層112は外部から入射される光の量に比例して電荷を生成する。
【0061】
光電変換層112は第1基板110内に不純物をドーピングして形成される。例えば、光電変換層112はp型の第1基板110内にn型不純物がイオン注入されて形成される。いくつかの実施形態で、光電変換層112は第1基板110の表面(例えば、第1面110aまたは第2面110b)と交差する方向)でポテンシャル勾配を有することができる。例えば、光電変換層112の不純物濃度は第2面110bから第1面110aに向かうにつれて減少し得る。
【0062】
光電変換層112は例えば、フォトダイオード(photo diode)、フォトトランジスタ(photo transistor)、フォトゲート(photo gate)、埋め込みフォトダイオード(pinned photo diode)、有機フォトダイオード(organic photo diode)、量子ドット(quantum dot)およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
【0063】
第1ピクセル分離パターン120は第1基板110内に形成される。第1ピクセル分離パターン120は第1基板110内の第1サブピクセルFP11,FP12、第1単位ピクセルPX11-PX14、第2単位ピクセルPX21-PX24、第3単位ピクセルPX31-PX33および第4単位ピクセルPX41-PX43を定義できる。例えば、第1ピクセル分離パターン120は平面的な観点で格子状に形成され、行列形態で配列されるそれぞれの第1サブピクセルFP11,FP12、第1単位ピクセルPX11-PX14、第2単位ピクセルPX21-PX24、第3単位ピクセルPX31-PX33および第4単位ピクセルPX41-PX43を囲み得る。
【0064】
いくつかの実施形態で、第1ピクセル分離パターン120は第1基板110を貫通する。例えば、第1ピクセル分離パターン120は第1基板110の第2面110bから第1基板110の第1面110aまで連続して延びる。
【0065】
いくつかの実施形態で、第1ピクセル分離パターン120の第1方向DR1への幅は第1基板110の第2面110bから遠くなるにつれて一定である。本明細書で「一定」または「同一」とは、完全に同一であることを意味し得、例えば工程上のマージンなどにより発生し得る微細な差を含む類似を意味することもできる。
【0066】
いくつかの実施形態で、第1ピクセル分離パターン120の幅は第1基板110の第2面110bから遠くなるにつれて減少し得る。これは第1ピクセル分離パターン120を形成するためのエッチング工程の特性に起因する。例えば、第1ピクセル分離パターン120を形成するために第1基板110をエッチングする工程は第1基板110の第2面110bに対して行われ得る。
【0067】
いくつかの実施形態で、第1ピクセル分離パターン120は導電フィリングパターン122および絶縁スペーサ膜124を含み得る。導電フィリングパターン122は第1基板110を貫通し、絶縁スペーサ膜124は導電フィリングパターン122と第1基板110の間に配置される。
【0068】
例えば、第1基板110内に、第1サブピクセルFP11,FP12、第1単位ピクセルPX11-PX14、第2単位ピクセルPX21-PX24、第3単位ピクセルPX31-PX33および第4単位ピクセルPX41-PX43を定義する分離トレンチが形成される。絶縁スペーサ膜124は前記分離トレンチの側面に沿って延びる。導電フィリングパターン122は絶縁スペーサ膜124上に形成され、前記分離トレンチの残りの領域を埋める。絶縁スペーサ膜124は第1基板110から導電フィリングパターン122を電気的に絶縁する。
【0069】
導電フィリングパターン122は例えば、ポリシリコン(poly Si)を含み得るが、これに制限されるものではない。いくつかの実施形態で、導電フィリングパターン122にグラウンド電圧またはマイナス電圧が印加され得る。このような場合に、イメージセンサのESD(electrostatic discharge)アザ(bruise)不良を効果的に防止できる。ここで、ESDアザ不良とは、ESDなどによって発生した電荷が第1基板110に蓄積されることによって生成されるイメージにアザのようなむらを発生させる現象を意味する。
【0070】
絶縁スペーサ膜124は例えば、シリコン酸化物、アルミニウム酸化物、タンタル酸化物およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。いくつかの実施形態で、絶縁スペーサ膜124は第1基板110より屈折率が低い低屈折率(low refractive index)物質を含み得る。このような場合に、絶縁スペーサ膜124は光電変換層112に斜めに入射される光を屈折または反射させることによって集光効率を向上させてイメージセンサの品質を向上させることができる。また、絶縁スペーサ膜124は入射光によって特定ピクセルFP11,FP12,PX11-PX14,PX21-PX24,PX31-PX33,PX41-PX43で生成された光電荷がランダムドリフト(random drift)により隣接するピクセルFP11,FP12,PX11-PX14,PX21-PX24,PX31-PX33,PX41-PX43に移動することを防止できる。
【0071】
第1電子素子TR1は第1基板110の第2面110b上に形成される。第1電子素子TR1はピクセルFP11,FP12,PX11-PX14,PX21-PX24,PX31-PX33,PX41-PX43から生成された電気信号を処理するための多様なトランジスタを構成することができる。例えば、第1電子素子TR1は転送トランジスタ、リセットトランジスタ、ソースフォロワトランジスタまたは選択トランジスタなどのトランジスタを含む。
【0072】
いくつかの実施形態で、第1電子素子TR1は垂直型(vertical)転送トランジスタを含むことができる。例えば、前記転送トランジスタを含む第1電子素子TR1はその一部が第1基板110内に延び得る。このような転送トランジスタTGはピクセルFP11,FP12,PX11-PX14,PX21-PX24,PX31-PX33,PX41-PX43の面積を縮小させ得るためイメージセンサの高集積化を可能にする。
【0073】
第1配線構造体IS1は第1基板110の第2面110b上に形成される。第1配線構造体IS1は一つまたは複数の配線を含む。例えば、第1配線構造体IS1は第1配線間絶縁膜130および第1配線間絶縁膜130内の複数の第1配線132を含む。
図5aおよび
図5bで、第1配線構造体IS1を構成する配線の層数および配置などは例示的なものであり、実施形態はこれに制限されるものではない。
【0074】
いくつかの実施形態で、第1配線132はピクセルFP11,FP12,PX11-PX14,PX21-PX24,PX31-PX33,PX41-PX43と電気的に連結され得る。例えば、第1配線132は第1電子素子TR1と接続され得る。
【0075】
表面絶縁膜140は第1基板110の第1面110a上に形成される。表面絶縁膜140は第1基板110の第1面110aに沿って延びる。表面絶縁膜140は例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、アルミニウム酸化物、ハフニウム酸化物およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含み得るが、実施形態はこれに制限されるものではない。
【0076】
いくつかの実施形態で、表面絶縁膜140は多重膜で形成される。一例として、表面絶縁膜140は第1基板110の第1面110a上に順に積層されるアルミニウム酸化膜、ハフニウム酸化膜、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜およびハフニウム酸化膜を含み得る。
【0077】
表面絶縁膜140は反射防止膜として機能して第1基板110に入射される光の反射を防止できる。そのため、光電変換層112の受光率が向上することができる。また、表面絶縁膜140は平坦化膜として機能して後述するカラーフィルタ170およびマイクロレンズ180を均一な高さに形成することができる。
【0078】
カラーフィルタ170は第1基板110の第1面110a上に形成される。例えば、カラーフィルタ170は表面絶縁膜140上に形成される。複数のカラーフィルタ170は第1方向DR1および第2方向DR2を含む平面で2次元に(例えば、行列形態で)配列される。第1併合ピクセルPX11-PX14上に第1カラーフィルタRPが配置され、第1フォーカスピクセルFP11,FP12、第2併合ピクセルPX21-PX24、第3併合ピクセルPX31-PX33上に第2カラーフィルタGPが配置され、第4併合ピクセルPX41-PX44上に第3カラーフィルタBPが配置される。
【0079】
グリッドパターン150は第1基板110の第1面110a上に形成される。例えば、グリッドパターン150は表面絶縁膜140上に形成される。
【0080】
グリッドパターン150は平面的な観点で、第1フォーカスピクセルFP11,FP12を包み得る。グリッドパターン150は第1フォーカスピクセルFP11,FP12上に配置された第2カラーフィルタGPを囲み得る。そのため第1フォーカスピクセルFP11,FP12上に配置された第2カラーフィルタGPはグリッドパターン150により周辺カラーフィルタ170と分離されることができる。
【0081】
いくつかの実施形態で、グリッドパターン150は互いに隣り合って異なるカラーフィルタを有するカラーフィルタの間に配置されてもよく、互いに隣り合って同じカラーフィルタを有するカラーフィルタの間に配置されなくてもよい。
【0082】
グリッドパターン150は平面的な観点で格子状に形成されて第1フォーカスピクセルFP11,FP12、第1併合ピクセルPX11-PX14、第2併合ピクセルPX21-PX24、第3併合ピクセルPX31-PX33および第4併合ピクセルPX41-PX43を囲み得、第1フォーカスピクセルFP11,FP12、第1併合ピクセルPX11-PX14、第2併合ピクセルPX21-PX24、第3併合ピクセルPX31-PX33および第4併合ピクセルPX41-PX43の内部に配置されなくてもよい。例えば、グリッドパターン150は第1フォーカスピクセルFP11,FP12、第1併合ピクセルPX11-PX14、第2併合ピクセルPX21-PX24、第3併合ピクセルPX31-PX33および第4併合ピクセルPX41-PX43の間の第1ピクセル分離パターン120と重なるように形成される。そのため、第1併合ピクセルPX11-PX14上の第1カラーフィルタRP、第1フォーカスピクセルFP11,FP12上の第2カラーフィルタGP、第2併合ピクセルPX21-PX24上の第2カラーフィルタGP、第3併合ピクセルPX31-PX33上の第2カラーフィルタGP、および第4併合ピクセルPX41-PX43上の第3カラーフィルタBPが互いに分離されたり部分的に分離されることができる。
【0083】
いくつかの実施形態で、第1方向DR1で第1フォーカスピクセルFP11,FP12と併合ピクセルPX11-PX14,PX21-PX24,PX31-PX33,PX41-PX43の間の幅W1は、併合ピクセルPX11-PX14,PX21-PX24,PX31-PX33,PX41-PX43の間の幅W2より大きくてもよい。
【0084】
例えば、第1フォーカスピクセルFP11,FP12と第3併合ピクセルPX31-PX33の間の第1方向DR1へのグリッドパターン150の幅W1は、第3併合ピクセルPX31-PX33と第4併合ピクセルPX41-PX43の間の第1方向DR1へのグリッドパターン150の幅W2より大きくてもよい。すなわち、第1-1サブピクセルFP11と第3-1単位ピクセルPX31の間のグリッドパターン150の幅W1は、第3-3単位ピクセルPX33と第4-3単位ピクセルPX43の間のグリッドパターン150の幅W2より大きくてもよい。そのため第1フォーカスピクセルFP11,FP12の位相差の分離比の特性が改善されることができる。
【0085】
第1サブピクセルFP11,FP12は第2カラーフィルタGPを共有し、第1単位ピクセルPX11-PX14は第1カラーフィルタRPを共有し、第2単位ピクセルPX21-PX24は第2カラーフィルタGPを共有し、第3単位ピクセルPX31-PX33は第2カラーフィルタGPを共有し、第4単位ピクセルPX41-PX43は第3カラーフィルタBPを共有する。
【0086】
いくつかの実施形態で、グリッドパターン150はカラーフィルタ170の一部を貫通でき、グリッドパターン150の上面はカラーフィルタ170の上面より下側に配置されることができる。またはグリッドパターン150はカラーフィルタ170を貫通してグリッドパターン150の上面はカラーフィルタ170の上面と実質的に同一平面上に配置されることができる。
【0087】
いくつかの実施形態で、グリッドパターン150は金属パターン152および低屈折率パターン154を含み得る。金属パターン152および低屈折率パターン154は表面絶縁膜140上に順に積層され得る。
【0088】
金属パターン152は例えば、チタン(Ti)、チタン窒化物(TiN)、タンタル(Ta)、タンタル窒化物(TaN)、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。いくつかの実施形態で、金属パターンを含む金属パターン152はESDなどによって発生した電荷が第1基板110の表面(例えば、第1面110a)に蓄積されることを防止して、ESDアザ不良を効果的に防止できる。
【0089】
低屈折率パターン154はシリコン(Si)より屈折率が低い低屈折率(low refractive index)物質を含む。例えば、低屈折率パターン154はシリコン酸化物、アルミニウム酸化物、タンタル酸化物およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。低屈折率パターン154は斜めに入射される光を屈折または反射させることで、集光効率を向上させることによってイメージセンサの品質を向上させることができる。
【0090】
いくつかの実施形態で、表面絶縁膜140およびグリッドパターン150上に第1保護膜160がさらに形成されることができる。例えば、第1保護膜160は表面絶縁膜140の上面、グリッドパターン150の側面および上面のプロファイルに沿ってコンフォーマルに延び得る。第1保護膜160は表面絶縁膜140とカラーフィルタ170の間およびグリッドパターン150とカラーフィルタ170の間に介在する。
【0091】
第1保護膜160は表面絶縁膜140およびグリッドパターン150の損傷を防止できる。第1保護膜160は例えば、アルミニウム酸化物を含み得るが、これに制限されるものではない。
【0092】
マイクロレンズ180は第1基板110の第1面110a上に形成される。例えば、マイクロレンズ180はカラーフィルタ170上に形成される。例えば、複数のマイクロレンズ180は第1方向DR1および第2方向DR2を含む平面で2次元に(例えば、行列形態で)配列される。
【0093】
複数のマイクロレンズ180はそれぞれの第1ないし第4単位ピクセルPX11-PX14,PX21-PX24,PX31-PX33,PX41-PX43に対応するように配列される。複数のマイクロレンズ180はカラーフィルタ170上にそれぞれの第1ないし第4単位ピクセルPX11-PX14,PX21-PX24,PX31-PX33,PX41-PX43を覆う。
【0094】
マイクロレンズ180はカラーフィルタ170上に第1フォーカスピクセルFP11,FP12に対応するように配置される。マイクロレンズ180はカラーフィルタ170上で第1サブピクセルFP11,FP12をすべて覆う。例えば、第1方向DR1で第1フォーカスピクセルFP11,FP12を覆うマイクロレンズ180の幅はそれぞれの第1ないし第4単位ピクセルPX11-PX14,PX21-PX24,PX31-PX33,PX41-PX43を覆うマイクロレンズ180の幅より大きくてもよい。
【0095】
マイクロレンズ180は膨らんだ形状を有し、所定の曲率半径を有する。そのため、マイクロレンズ180は光電変換層112に入射される光を集光させることができる。マイクロレンズ180は例えば、光透過性樹脂を含み得るが、これに制限されるものではない。
【0096】
いくつかの実施形態で、マイクロレンズ180上に第2保護膜185がさらに形成されることができる。第2保護膜185はマイクロレンズ180の表面に沿って延び得る。第2保護膜185は無機物酸化物を含み得る。例えば、第2保護膜185はシリコン酸化物、チタン酸化物、ジルコニウム酸化物、ハフニウム酸化物およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。一例として、第2保護膜185は低温酸化物(LTO;low temperature oxide)を含み得る。
【0097】
第2保護膜185は外部、例えばイメージセンサ10の外部からマイクロレンズ180を保護する。例えば、無機物酸化物を含む第2保護膜185は光透過性樹脂などの有機物を含むマイクロレンズ180を覆って保護する。また、第2保護膜185はマイクロレンズ180の集光効率を向上させることによってイメージセンサの品質を向上させることができる。例えば、第2保護膜185はマイクロレンズ180の間の空間を埋めることによって、マイクロレンズ180の間の空間に到達する入射光の反射、屈折、散乱などを減少させることができる。
【0098】
一方、
図4bを参照すると、第2領域に配置された第1ピクセルグループPG1’は、第1併合ピクセルPX11-PX14、第2併合ピクセルPX21-PX24、第3併合ピクセルPX31-PX34および第4併合ピクセルPX41-PX44を含む。すなわち、第2領域に配置された第1ピクセルグループPG1’は第1フォーカスピクセル(
図4aのFP11,FP12)を含まない領域であり得る。
【0099】
第1併合ピクセルPX11-PX14は2行2列で配列された第1単位ピクセルPX11-PX14を含む。第2併合ピクセルPX21-PX24は2行2列で配列された第2単位ピクセルPX21-PX24を含む。第3併合ピクセルPX31-PX34は2行2列で配列された第3単位ピクセルPX31-PX34を含む。第4併合ピクセルPX41-PX44は2行2列で配列された第4単位ピクセルPX41-PX44を含む。
【0100】
平面的な観点で、グリッドパターン150は第1併合ピクセルPX11-PX14、第2併合ピクセルPX21-PX24、第3併合ピクセルPX31-PX34および第4併合ピクセルPX41-PX44を囲み得、第1併合ピクセルPX11-PX14、第2併合ピクセルPX21-PX24、第3併合ピクセルPX31-PX34および第4併合ピクセルPX41-PX44の内部に配置されなくてもよい。
【0101】
イメージセンサの性能を向上させるために、隣接する複数の単位ピクセルが一つのカラーフィルタを共有する併合ピクセルが用いられている。このような併合ピクセルは例示的に、暗いところで一つのピクセルとして動作して明るいイメージを提供でき、明るいところで再配置(re-mosaic)されて細かいイメージを提供できる長所がある。
【0102】
平面的な観点で、グリッドパターン150が一つの併合ピクセル内の単位ピクセル別に囲む場合、グリッドパターン150により一つの併合ピクセル内のそれぞれの単位ピクセルの受光面積が減少し得る。そのためそれぞれの単位ピクセルの感度(sensitivity)が減少し得、SNR(signal-to-noise ratio)特性が低下し得る。
【0103】
しかし、いくつかの実施形態によるイメージセンサ10で、グリッドパターン150は平面的な観点で、併合ピクセル別に囲んで一つの併合ピクセル内のそれぞれの単位ピクセルを囲まない。そのため一つの併合ピクセル内のそれぞれの単位ピクセルの感度および/またはSNRが改善されることができる。
【0104】
また、平面的な観点で、フォーカスピクセルと隣り合う併合ピクセルが同じカラーフィルタを有していても、グリッドパターン150がフォーカスピクセルを囲む。そのためフォーカスピクセルの自動焦点性能は維持できる。そのため品質が向上および/または改善されたイメージセンサが提供されることができる。
【0105】
図6はないし
図8はいくつかの実施形態によるイメージセンサを説明するための断面図である。参考までに、
図6ないし
図8は
図4aのA-A’に沿って切断した断面図である。説明の便宜上、
図1ないし
図5を用いて上述した内容と重複する部分は簡略に説明したり省略する。
【0106】
図6を参照すると、いくつかの実施形態で、第2ピクセル分離パターン125が第1基板110内に形成されることができる。第2ピクセル分離パターン125は第3-1単位ピクセルPX31、第1サブピクセルFP11,FP12および第4-1単位ピクセルPX41を定義できる。例えば、第2ピクセル分離パターン125は平面的な観点で格子状に形成され、行列形態で配列されるそれぞれの第1サブピクセルFP11,FP12、第1単位ピクセル(
図4aおよび
図4bのPX11-PX14)、第2単位ピクセル(
図4aおよび
図4bのPX21-PX24)、第3単位ピクセル(
図4aおよび
図4bのPX31-PX33)および第4単位ピクセル(
図4aおよび
図4bのPX41-PX43)を囲み得る。
【0107】
第2ピクセル分離パターン125は第1基板110の一部を貫通する。例えば、第2ピクセル分離パターン125は第1基板110の第1面110aから第1基板110を一部貫通する。第2ピクセル分離パターン125の下面は第1基板110内に配置される。
【0108】
いくつかの実施形態で、第2ピクセル分離パターン125の第1方向DR1への幅は第1基板110の第2面110bから遠くなるにつれて一定であり得る。
【0109】
またはいくつかの実施形態で、第2ピクセル分離パターン125の幅は第1基板110の第2面110bから遠くなるにつれて増加し得る。これは第2ピクセル分離パターン125を形成するためのエッチング工程の特性に起因する。例えば、第2ピクセル分離パターン125を形成するために第1基板110をエッチングする工程は第1基板110の第1面110aに対して行われる。
【0110】
第2ピクセル分離パターン125は例えば、絶縁物質を含む。第2ピクセル分離パターン125は例えば、シリコン酸化物、アルミニウム酸化物、タンタル酸化物およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。いくつかの実施形態で、第2ピクセル分離パターン125は第1基板110より屈折率が低い低屈折率(low refractive index)物質を含み得る。
【0111】
図7を参照すると、いくつかの実施形態で、第1ピクセル分離パターン120および第2ピクセル分離パターン125が第1基板110内に形成されることができる。第1ピクセル分離パターン120および第2ピクセル分離パターン125は第3-1単位ピクセルPX31、第1サブピクセルFP11,FP12および第4-1単位ピクセルPX41を定義できる。例えば、第1ピクセル分離パターン120および第2ピクセル分離パターン125は平面的な観点で格子状に形成され、行列形態で配列されるそれぞれの第1サブピクセルFP11,FP12、第1単位ピクセル(
図4aおよび
図4bのPX11-PX14)、第2単位ピクセル(
図4aおよび
図4bのPX21-PX24)、第3単位ピクセル(
図4aおよび
図4bのPX31-PX33)および第4単位ピクセル(
図4aおよび
図4bのPX41-PX43)を囲み得る。
【0112】
第1ピクセル分離パターン120は第1基板110の一部を貫通する。例えば、第1ピクセル分離パターン120は第1基板110の第2面110bから第1基板110を一部貫通する。第1ピクセル分離パターン120の上面は第1基板110内に配置される。
【0113】
第1ピクセル分離パターン120は第1基板110の第2面110bから第1基板110を一部貫通する導電フィリングパターン122、および導電フィリングパターン122と第1基板110の間に配置される絶縁スペーサ膜124を含む。
【0114】
いくつかの実施形態で、第1ピクセル分離パターン120は第1基板110内で第2ピクセル分離パターン125と離隔することができる。第1ピクセル分離パターン120は第1基板110の第2面110bから第1基板110の第1面110aに向かう方向に第2ピクセル分離パターン125の少なくとも一部と重なり得る。
【0115】
第1ピクセル分離パターン120の物質は
図1ないし
図5を用いて上述した内容と同様である。第2ピクセル分離パターン125は
図6を用いて上述した内容と同様である。
【0116】
図8を参照すると、いくつかの実施形態で、第1ピクセル分離パターン120の少なくとも一部は第1基板110内で第2ピクセル分離パターン125と接触し得る。
【0117】
いくつかの実施形態で、第1ピクセル分離パターン120の下面の幅は第2ピクセル分離パターン125の上面の幅と同一であり得る。または第1ピクセル分離パターン120の下面の幅は第2ピクセル分離パターン125の上面の幅と異なってもよい。
【0118】
第1ピクセル分離パターン120および第2ピクセル分離パターン125は
図6を用いて上述した内容と同様である。
【0119】
図9ないし
図17は
図3の第1領域に配置された第1ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。説明の便宜上、
図1ないし
図5を用いて上述した内容と重複する部分は簡略に説明したり省略する。
【0120】
図9を参照すると、いくつかの実施形態による第1ピクセルグループPG1で第1フォーカスピクセルFP11,FP12は第1方向DR1で第1併合ピクセルPX11-PX13と第2併合ピクセルPX21-PX23の間に配置されることができる。
【0121】
具体的には、第1併合ピクセルPX11-PX13は第2方向DR2に沿って連続して配列された第1-2および第1-1単位ピクセルPX12,PX11と、第1-2単位ピクセルPX12と第1方向DR1に沿って連続して配列された第1-3単位ピクセルPX13を含む。
【0122】
第2併合ピクセルPX21-PX23は第1方向DR1に沿って連続して配列された第2-3および第2-2単位ピクセルPX23,PX22と、第2-2単位ピクセルPX22と第2方向DR2に沿って連続して配列された第2-1単位ピクセルPX21を含む。
【0123】
第1-1単位ピクセルPX11、第1フォーカスピクセルFP11,FP12、および第2-1単位ピクセルPX21は第1方向DR1に沿って連続して配列される。
【0124】
または第1フォーカスピクセルFP11,FP12は
図9内の第1-3および第2-3単位ピクセルPX13,PX23位置に配置されることができ、第1-3および第2-3単位ピクセルPX13,PX23は
図9内の第1フォーカスピクセルFP11,FP12位置に配置されることもできる。
【0125】
図10を参照すると、いくつかの実施形態によるイメージセンサで、グリッドパターン150は平面的な観点で、同じカラーフィルタを有する一つの併合ピクセルPX11-PX14,PX21-PX24,PX31-PX33,PX41-PX43内にも配置される。
【0126】
例えば、グリッドパターン150は平面的な観点で、第3-1単位ピクセルPX31を囲み得、第3-2および第3-3単位ピクセルPX32,PX33を囲み得る。グリッドパターン150は第3-1単位ピクセルPX31上に配置された第2カラーフィルタGPと第3-2および第3-3単位ピクセルPX32,PX33上に配置された第2カラーフィルタGPを分離する。
【0127】
例えば、グリッドパターン150は平面的な観点で、第4-1単位ピクセルPX41を囲み得、第4-2および第4-3単位ピクセルPX42,PX43を囲み得る。グリッドパターン150は第4-1単位ピクセルPX41上に配置された第3カラーフィルタBPと第4-2および第4-3単位ピクセルPX42,PX43上に配置された第3カラーフィルタBPを分離する。
【0128】
グリッドパターン150は一つの併合ピクセルPX11-PX14,PX21-PX24,PX31-PX33,PX41-PX43内の互いに隣り合う単位ピクセルの間のクロストークを防止できる。
【0129】
いくつかの実施形態によるイメージセンサで、グリッドパターン150は一つの併合ピクセルPX11-PX14,PX21-PX24,PX31-PX33,PX41-PX43内の単位ピクセルの状態によって平面的な観点で一つの併合ピクセルPX11-PX14,PX21-PX24,PX31-PX33,PX41-PX43内にも配置されることができる。例えば平面的な観点で、一つの併合ピクセルPX11-PX14,PX21-PX24,PX31-PX33,PX41-PX43内のグリッドパターン150が配置されないことにより改善される感度および/またはSNRが一つの併合ピクセルPX11-PX14,PX21-PX24,PX31-PX33,PX41-PX43内のグリッドパターン150が配置されて互いに隣り合う単位ピクセルの間の防止されるクロストークより小さい場合、グリッドパターン150は一つの併合ピクセルPX11-PX14,PX21-PX24,PX31-PX33,PX41-PX43内に配置される。例えば、受光領域(
図3のAPS)内の単位ピクセルが配置される位置などによって平面的な観点で一つの併合ピクセルPX11-PX14,PX21-PX24,PX31-PX33,PX41-PX43内のグリッドパターン150の配置の有無が変わり得る。
【0130】
図11を参照すると、いくつかの実施形態による第1ピクセルグループPG1は第2フォーカスピクセルFP21,FP22をさらに含むことができる。第2フォーカスピクセルFP21,FP22は第1ピクセルグループPG1内の多様な位置に配置されることができる。
【0131】
例えば、第2フォーカスピクセルFP21,FP22は第1方向DR1で第1併合ピクセルPX11-PX13と第2併合ピクセルPX21-PX23の間に配置される。第2フォーカスピクセルFP21,FP22および第1フォーカスピクセルFP11,FP12は第2方向DR2に沿って連続して配列される。
【0132】
第2フォーカスピクセルFP21,FP22は自動焦点(AF;auto focus)機能を行い得る。第2サブピクセルFP21,FP22を用いて位相検出AF(PDAF;Phase Detection AF)用いて自動焦点機能を行い得る。
【0133】
第2フォーカスピクセルFP21,FP22は第2カラーフィルタGPを共有し、第2カラーフィルタGPを通過する光の提供を受けて電気信号を生成する。
【0134】
グリッドパターン150は平面的な観点で、第1フォーカスピクセルFP11,FP12および第2フォーカスピクセルFP21,FP22を包み得る。そのため第1フォーカスピクセルFP11,FP12上の第2カラーフィルタGPと第2フォーカスピクセルFP21,FP22上の第2カラーフィルタGPはグリッドパターン150により分離される。
【0135】
グリッドパターン150は平面的な観点で、第3併合ピクセルPX31,PX32および第4併合ピクセルPX41,PX42を包み得る。
【0136】
図12を参照すると、いくつかの実施形態による第1ピクセルグループPG1でグリッドパターン150は平面的な観点で第3-1単位ピクセルPX31および第3-2単位ピクセルPX32をそれぞれ包み得、第4-1単位ピクセルPX41および第4-2単位ピクセルPX42をそれぞれ包み得る。そのため第3-1単位ピクセルPX31上に配置された第2カラーフィルタGPと第3-2単位ピクセルPX32上に配置された第2カラーフィルタGPはグリッドパターン150により分離される。
【0137】
またはグリッドパターン150は平面的な観点で第3併合ピクセルPX31-PX32と第4併合ピクセルPX41-PX42のいずれか一つの併合ピクセル内にのみ配置されることもできる。
【0138】
図13を参照すると、いくつかの実施形態による第1グループピクセルPG1は第1フォーカスピクセルFP11,FP12および第2フォーカスピクセルFP21,FP22を含むことができる。第1フォーカスピクセルFP11,FP12および第2フォーカスピクセルFP21,FP22は第1ピクセルグループPG1内の多様な位置に配置されることができる。
【0139】
例えば、第2フォーカスピクセルFP21,FP22および第1フォーカスピクセルFP11,FP12は第2方向DR2に沿って連続して配列されることができる。
【0140】
第1フォーカスピクセルFP11,FP12および第2フォーカスピクセルFP21,FP22は第2カラーフィルタGPを共有し、第2カラーフィルタGPを通過する光の提供を受けて電気信号を生成する。
【0141】
第4単位ピクセルPX41-PX44は2行2列で配列された第4単位ピクセルPX41-PX44を含む。第1フォーカスピクセルFP11,FP12および第3併合ピクセルPX31-PX32と、第4併合ピクセルPX41-PX44は第1方向DR1に沿って連続して配列される。
【0142】
図14を参照すると、いくつかの実施形態による第1グループピクセルPG1は第1フォーカスピクセルFP11,FP12、第2フォーカスピクセルFP21,FP22、第3フォーカスピクセルFP31,FP32および第4フォーカスピクセルFP41,FP42を含むことができる。第1フォーカスピクセルFP11,FP12、第2フォーカスピクセルFP21,FP22、第3フォーカスピクセルFP31,FP32および第4フォーカスピクセルFP41,FP42は第1ピクセルグループPG1内の多様な位置に配置されることができる。
【0143】
例えば、第2フォーカスピクセルFP21,FP22および第1フォーカスピクセルFP11,FP12は第2方向DR2に沿って連続して配列されることができ、および第4フォーカスピクセルFP41,FP42および第3フォーカスピクセルFP31,FP32は第2方向DR2に沿って連続して配列されることができる。
【0144】
第2フォーカスピクセルFP21,FP22、第3フォーカスピクセルFP31,FP32および第4フォーカスピクセルFP41,FP42は自動焦点(AF;auto focus)機能を行うことができる。
【0145】
第1フォーカスピクセルFP11,FP12、第2フォーカスピクセルFP21,FP22、第3フォーカスピクセルFP31,FP32および第4フォーカスピクセルFP41,FP42は第2カラーフィルタGPを共有し、第2カラーフィルタGPを通過する光の提供を受けて電気信号を生成する。
【0146】
図15を参照すると、いくつかの実施形態による第1ピクセルグループPG1で、第3併合ピクセルPX31-PX34は2行2列で配列された第3単位ピクセルPX31-PX34を含むことができる。第1併合ピクセルPX11-PX12は1行2列で配列された第1単位ピクセルPX11-PX12を含むことができる。第3併合ピクセルPX31-PX34、第1併合ピクセルPX11-PX12、および第1フォーカスピクセルFP11,FP12は第2方向DR2に沿って連続して配列される。第1フォーカスピクセルFP11,FP12および第1併合ピクセルPX11-PX12と、第2併合ピクセルPX21-PX24は第1方向DR1に沿って連続して配列される。
【0147】
第4単位ピクセルPX41-PX44は2行2列で配列された第4単位ピクセルPX41-PX44を含む。
【0148】
または第1フォーカスピクセルFP11,FP12は
図15内の第1併合ピクセルPX11-PX12位置に配置されることができ、第1併合ピクセルPX11-PX12は
図15内の第1フォーカスピクセルFP11,FP12位置に配置されることもできる。
【0149】
図16を参照すると、いくつかの実施形態によるイメージセンサで、第1フォーカスピクセルFP11,FP12は一つの単位ピクセルに対応する位置に配置されることができる。例えば、第1フォーカスピクセルFP11,FP12は第3-2および第3-3単位ピクセルPX32,PX33と隣り合う一つの単位ピクセルの対応する位置に配置されることができる。
【0150】
図17を参照すると、いくつかの実施形態によるイメージセンサで、それぞれの第1フォーカスピクセルFP11,FP12および第2フォーカスピクセルFP21,FP22は一つの単位ピクセルに対応する位置に配置されることができる。例えば、第1フォーカスピクセルFP11,FP12は第3-2および第3-3単位ピクセルPX32,PX33と隣り合う一つの単位ピクセルの対応する位置に配置されることができ、第2フォーカスピクセルFP21,FP22は第2-1および第2-3単位ピクセルPX21,PX23と隣り合う一つの単位ピクセルに対応する位置に配置されることができる。
【0151】
第1フォーカスピクセルFP11,FP12は第1方向DR1に沿って連続して配列された第1-1および第1-2サブピクセルFP11,FP12を含み、第2フォーカスピクセルFP21,FP22は第2方向DR2に沿って連続して配列された第2-2および第2-1サブピクセルFP22,FP21を含む。
【0152】
図18aは
図3の第1領域に配置された第2ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。
図18bは
図3の第2領域に配置された第2ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。説明の便宜上、
図1ないし
図5を用いて上述した内容と重複する部分は簡略に説明したり省略する。
【0153】
図18aを参照すると、第1領域に配置された第2ピクセルグループPG2は第1フォーカスピクセルFP11,FP12および第1ないし第4併合ピクセルPX11-PX19,PX21-PX29,PX31-PX38,PX41-PX48を含むことができる。
【0154】
第1併合ピクセルPX11-PX19は3行3列で配列された第1単位ピクセルPX11-PX19を含む。第2併合ピクセルPX21-PX29は3行3列で配列された第2単位ピクセルPX21-PX29を含む。
【0155】
第3併合ピクセルPX31-PX38は第3単位ピクセルPX31-PX38を含む。第3-1ないし第3-3単位ピクセルPX31-PX33は
図4aを用いて上述した内容と同様である。第3-6、第3-5および第3-4単位ピクセルPX36,PX35,PX34は第2方向DR2に沿って連続して配列され、第3-6、第3-7および第3-8単位ピクセルPX36,PX37,PX38は第1方向DR1に沿って連続して配列される。
【0156】
第4併合ピクセルPX41-PX48は第4単位ピクセルPX41-PX48を含む。第4-6、第4-5および第4-4単位ピクセルPX46,PX45,PX44は第2方向DR2に沿って連続して配列され、第4-8、第4-7および第4-6単位ピクセルPX48,PX47,PX46は第1方向DR1に沿って連続して配列される。
【0157】
第1フォーカスピクセルFP11,FP12は例えば、第1方向DR1で第3併合ピクセルPX31-PX38と第4併合ピクセルPX41-PX48の間に配置される。
【0158】
グリッドパターン150は平面的な観点で、第1フォーカスピクセルFP11,FP12および第1ないし第4併合ピクセルPX11-PX19,PX21-PX29,PX31-PX38,PX41-PX48を囲み得、第1フォーカスピクセルFP11,FP12および第1ないし第4併合ピクセルPX11-PX19,PX21-PX29,PX31-PX38,PX41-PX48の内部に配置されなくてもよい。
【0159】
図18bを参照すると、第2領域に配置された第2ピクセルグループPG2’は第1ないし第4併合ピクセルPX11-PX19,PX21-PX29,PX31-PX39,PX41-PX49を含む。それぞれの第1ないし第4併合ピクセルPX11-PX19,PX21-PX29,PX31-PX39,PX41-PX49は3行3列で配列されたそれぞれの第1ないし第4単位ピクセルPX11-PX19,PX21-PX29,PX31-PX39,PX41-PX49を含む。
【0160】
図19aは
図3の第1領域に配置された第3ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。
図19bは
図3の第2領域に配置された第3ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。説明の便宜上、
図1ないし
図5を用いて上述した内容と重複する部分は簡略に説明したり省略する。
【0161】
図19aを参照すると、第1領域に配置された第1ピクセルグループPG3は第1フォーカスピクセルFP11,FP12および第1ないし第4併合ピクセルPX11-PX116,PX21-PX216,PX31-PX315,PX41-PX415を含む。
【0162】
第1併合ピクセルPX11-PX116は4行4列で配列された第1単位ピクセルPX11-PX116を含む。第2併合ピクセルPX21-PX216は4行4列で配列された第4単位ピクセルPX21-PX216を含む。
【0163】
第3併合ピクセルPX31-PX315は第3単位ピクセルPX31-PX38を含む。第3-1ないし第3-8単位ピクセルPX31-PX38は
図17aを用いて上述した内容と同様である。第3-12、第3-11、第3-10および第3-9単位ピクセルPX312,PX311,PX310,PX39は第2方向DR2に沿って連続して配列され、第3-12、第3-13、第3-14および第3-15単位ピクセルPX312,PX313,PX314,PX315は第1方向DR1に沿って連続して配列される。
【0164】
第4併合ピクセルPX41-PX415は第4単位ピクセルPX41-PX415を含む。第4-12、第4-11、第4-10および第4-9単位ピクセルPX412,PX411,PX410,PX49は第2方向DR2に沿って連続して配列され、第4-15、第4-14、第4-13および第4-12単位ピクセルPX415,PX414,PX413,PX412は第1方向DR1に沿って連続して配列される。
【0165】
第1フォーカスピクセルFP11,FP12は例えば、第1方向DR1で第3併合ピクセルPX31-PX315と第4併合ピクセルPX41-PX415の間に配置される。
【0166】
グリッドパターン150は平面的な観点で、第1フォーカスピクセルFP11,FP12および第1ないし第4併合ピクセルPX11-PX116,PX21-PX216,PX31-PX315,PX41-PX415を囲み得、第1フォーカスピクセルFP11,FP12および第1ないし第4併合ピクセルPX11-PX116,PX21-PX216,PX31-PX315,PX41-PX415の内部に配置されなくてもよい。
【0167】
図19bを参照すると、第2領域に配置された第3ピクセルグループPG3’は第1ないし第4併合ピクセルPX11-PX116,PX21-PX216,PX31-PX316,PX41-PX416を含む。それぞれの第1ないし第4併合ピクセルPX11-PX116,PX21-PX216,PX31-PX316,PX41-PX416は4行4列で配列されたそれぞれの第1ないし第4単位ピクセルPX11-PX116,PX21-PX216,PX31-PX316,PX41-PX416を含む。
【0168】
図20は
図3の第1領域に配置された第3ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。説明の便宜上、
図19aを用いて上述した内容と重複する部分は簡略に説明したり省略する。
【0169】
図20を参照すると、いくつかの実施形態で、グリッドパターン150は平面的な観点で第3-1ないし第3-3単位ピクセルPX31-PX33および第4-1ないし第4-3単位ピクセルPX41-PX43を除いて、第1併合ピクセルPX11-PX116内の2行2列で配列された4個の第1単位ピクセル、第2併合ピクセルPX21-PX216内の2行2列で配列された4個の第2単位ピクセル、第3併合ピクセルPX31-PX315内の2行2列で配列された4個の第3単位ピクセル、および第4併合ピクセルPX41-PX415内の2行2列で配列された4個の第4単位ピクセルを囲み得る。そのため2行2列で配列された第1単位ピクセルは一つの第1カラーフィルタRPを共有し、2行2列で配列された第2単位ピクセルは一つの第2カラーフィルタGPを共有し、2行2列で配列された第3単位ピクセルは一つの第2カラーフィルタGPを共有し、および2行2列で配列された第4単位ピクセルは一つの第3カラーフィルタBPを共有する。
【0170】
グリッドパターン150は平面的な観点で第3-1ないし第3-3単位ピクセルPX31-PX33を囲み得、第4-1ないし第4-3単位ピクセルPX41-PX43を囲み得る。そのため第3-1ないし第3-3単位ピクセルPX31-PX33は一つの第2カラーフィルタGPを共有し、第4-1ないし第4-3単位ピクセルPX41-PX43は一つの第3カラーフィルタBPを共有する。
【0171】
図21および
図22は
図3の第1領域に配置された第1ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。説明の便宜上、
図1ないし
図5を用いて上述した内容と重複する部分は簡略に説明したり省略する。
【0172】
図21を参照すると、いくつかの実施形態で、第1フォーカスピクセルFP11,FP12および第1ないし第4併合ピクセルPX11-PX14,PX21-PX24,PX31-PX33,PX41-PX43上にはホワイトカラーフィルタWPが配置されることができる。それぞれの第1フォーカスピクセルFP11,FP12および第1ないし第4併合ピクセルPX11-PX14,PX21-PX24,PX31-PX33,PX41-PX43は一つのホワイトカラーフィルタWPを共有する。
【0173】
図22を参照すると、いくつかの実施形態で、第1フォーカスピクセルFP11,FP12および第1ないし第4併合ピクセルPX11-PX14,PX21-PX24,PX31-PX33,PX41-PX43上にはホワイトカラーフィルタWPが配置される。グリッドパターン150は平面的な観点で第1フォーカスピクセルFP11,FP12を囲み得、第1ないし第4併合ピクセルPX11-PX14,PX21-PX24,PX31-PX33,PX41-PX43を囲まない。そのため第1フォーカスピクセルFP11,FP12は一つのホワイトカラーフィルタWPを共有し、第1ないし第4併合ピクセルPX11-PX14,PX21-PX24,PX31-PX33,PX41-PX43は一つのホワイトカラーフィルタWPを共有する。第1フォーカスピクセルFP11,FP12上のホワイトカラーフィルタWPと第1ないし第4併合ピクセルPX11-PX14,PX21-PX24,PX31-PX33,PX41-PX43上のホワイトカラーフィルタWPはグリッドパターン150により分離される。
【0174】
図23は
図3の第1領域に配置された第1ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。
【0175】
図23を参照すると、第3併合ピクセルPX31-PX32は1行2列で配列された第3単位ピクセルPX31-PX32を含む。第3併合ピクセルPX31-PX32、第1フォーカスピクセルFP11,FP12および第1併合ピクセルPX11-PX14は第2方向DR2に沿って連続して配列される。
【0176】
第4単位ピクセルPX41-PX44は2行2列で配列された第4単位ピクセルPX41-PX44を含む。第1フォーカスピクセルFP11,FP12および第3併合ピクセルPX31-PX32と、第4併合ピクセルPX41-PX44は第1方向DR1に沿って連続して配列される。
【0177】
または第1フォーカスピクセルFP11,FP12は
図23内の第3併合ピクセルPX31-PX32位置に配置されることができ、第3併合ピクセルPX31-PX32は
図23内の第1フォーカスピクセルFP11,FP12位置に配置されることもできる。
【0178】
いくつかの実施形態で、第1カラーフィルタCP1、第2カラーフィルタCP2および第3カラーフィルタCP3は互いに異なるカラーをフィルタリングすることができる。例えば、第1ないし第3カラーフィルタCP1,CP2,CP3はそれぞれ赤色カラーフィルタ、イエローフィルタ(yellow filter)、青色カラーフィルタを含むことができる。
【0179】
他の例としては、第1ないし第3カラーフィルタCP1,CP2,CP3はそれぞれ赤色カラーフィルタ、イエローフィルタ、シアンフィルタ(cyan filter)を含み得る。
【0180】
また他の例として、第1ないし第3カラーフィルタCP1,CP2,CP3はそれぞれマゼンタフィルタ(magenta filter)、イエローフィルタ、シアンフィルタを含み得る。
【0181】
いくつかの実施形態で、第1フォーカスピクセルFP11,FP12は一つのカラーフィルタを共有でき、前記カラーフィルタは第1フォーカスピクセルFP11,FP12が配置される位置によることができる。例えば、第1フォーカスピクセルFP11,FP12は第2カラーフィルタCP2と重なる位置に配置されることができる。また他の例としては、第1フォーカスピクセルFP11,FP12は第2カラーフィルタCP2または第3カラーフィルタCP3と重なる位置に配置されることができる。
【0182】
図24および
図25は
図3の第1領域に配置された第3ピクセルグループを説明するための例示的な部分レイアウト図である。説明の便宜上、
図20を用いて上述した内容と重複する部分は簡略に説明したり省略する。
【0183】
図24を参照すると、いくつかの実施形態で、グリッドパターン150は第1フォーカスピクセルFP11,FP12上のカラーフィルタを隣り合うカラーフィルタと分離でき、その他に同じカラーフィルタの間に配置されず、互いに異なるカラーフィルタの間に配置されることができる。
【0184】
例えば、第1単位ピクセルPX11-PX116および第4単位ピクセルPX41-PX415上には第1方向DR1と第2方向DR2の間の対角線方向に第2カラーフィルタGPが配置され、前記対角線方向と第2方向DR2に反対になる対角線方向にホワイトカラーフィルタWPが配置される。第2単位ピクセルPX21-PX216上には前記対角線方向に第1カラーフィルタRPが配置され、前記反対になる対角線方向にホワイトカラーフィルタWPが配置される。第3単位ピクセルPX31-PX315上には前記対角線方向に第3カラーフィルタBPが配置され、前記反対になる対角線方向にホワイトカラーフィルタWPが配置される。
【0185】
図25を参照すると、第1単位ピクセルPX11-PX116および第4単位ピクセルPX41-PX415上には前記反対になる対角線方向にホワイトカラーフィルタWPが配置され、前記対角線方向に第1カラーフィルタRPと第2カラーフィルタGPがそれぞれ配置される。第2単位ピクセルPX21-PX216および第3単位ピクセルPX31-PX315上には前記反対になる対角線方向にホワイトカラーフィルタWPが配置され、前記対角線方向に第3カラーフィルタBPと第2カラーフィルタGPがそれぞれ配置される。
【0186】
図26および
図27はいくつかの実施形態によるイメージセンサを説明するための断面図である。参考までに、
図26および
図27は
図4bのB-B’に沿って切断した断面図である。説明の便宜上、
図1ないし
図5を用いて上述した内容と重複する部分は簡略に説明したり省略する。
【0187】
図26および
図27を参照すると、いくつかの実施形態によるイメージセンサはサブグリッドパターン155をさらに含むことができる。サブグリッドパターン155は一つのカラーフィルタを共有する一つの併合ピクセルの少なくとも一部上に配置されることができる。
【0188】
例えば、サブグリッドパターン155は第3-2単位ピクセルPX32と第3-3単位ピクセルPX33の間のピクセル分離パターン120上に配置される。サブグリッドパターン155により第3-2単位ピクセルPX32上のカラーフィルタ170の下部と第3-3単位ピクセルPX33上のカラーフィルタ170の下部が分離される。
【0189】
いくつかの実施形態で、サブグリッドパターン155はグリッドパターン150より高さが低くてもよい。サブグリッドパターン155の上面はグリッドパターン150の上面より下側に配置されることができる。
【0190】
図26を参照すると、いくつかの実施形態で、サブグリッドパターン155は金属パターン152と同じ物質を含むことができる。
【0191】
図27を参照すると、いくつかの実施形態で、サブグリッドパターン155は低屈折率パターン154と同じ物質を含むことができる。
【0192】
図28はいくつかの実施形態によるイメージセンサを説明するための概略的な断面図である。説明の便宜上、
図1ないし
図5を用いて上述した内容と重複する部分は簡略に説明したり省略する。
【0193】
図28を参照すると、いくつかの実施形態によるイメージセンサはセンサアレイ領域SAR、連結領域CRおよびパッド領域PRを含むことができる。センサアレイ領域SAR、連結領域CRおよびパッド領域PRはそれぞれ
図2のセンサアレイ領域SAR、連結領域CRおよびパッド領域PRであり得る。
図27では例示的に、
図5aの断面図をセンサアレイ領域SARの断面図として図示した。
【0194】
いくつかの実施形態で、第1配線構造体IS1はセンサアレイ領域SAR内の第1配線132および連結領域CR内の第2配線134を含むことができる。第1配線132はセンサアレイ領域SARのピクセルと電気的に連結され得る。例えば、第1配線132は第1電子素子TR1と接続され得る。第2配線134の少なくとも一部は第1配線132のうち少なくとも一部と電気的に連結され得る。例えば、第2配線134のうち少なくとも一部はセンサアレイ領域SARから延びる。そのため、第2配線134はセンサアレイ領域SARのピクセルと電気的に連結され得る。
【0195】
いくつかの実施形態によるイメージセンサは第2基板210、第2配線構造体IS2、第1連結構造体350、第2連結構造体450および第3連結構造体550、素子分離パターン115、遮光フィルタ270Cおよび第3保護膜380をさらに含むことができる。
【0196】
第2基板210はバルクシリコンまたはSOI(silicon-on-insulator)であり得る。第2基板210はシリコン基板であり得、または他の物質、例えば、シリコンゲルマニウム、アンチモン化インジウム、鉛テルル化合物、インジウム砒素、インジウムリン化物、ガリウム砒素またはアンチモン化ガリウムを含み得る。または第2基板210はベース基板上にエピ層が形成されたものでもあり得る。
【0197】
第2基板210は互いに反対側の第3面210aおよび第4面210bを含む。いくつかの実施形態で、第2基板210の第3面210aは第1基板110の第2面110bと対向し得る。
【0198】
いくつかの実施形態で、第2基板210の第3面210a上に第2電子素子TR2が形成されることができる。第2電子素子TR2はセンサアレイ領域SARと電気的に連結され、センサアレイ領域SARのそれぞれのピクセルと電気信号を送受信する。例えば、第2電子素子TR2は
図1のコントロールレジスタブロック11、タイミングジェネレータ12、ランプ信号生成器13、ロウドライバ14、リードアウト回路16などを構成する電子素子を含む。
【0199】
第2配線構造体IS2は第2基板210の第3面210a上に形成される。第2配線構造体IS2は第1配線構造体IS1に付着する。例えば、
図28に示すように、第2配線構造体IS2の上面は第1配線構造体IS1の下面に付着する。
【0200】
第2配線構造体IS2は一つまたは複数の配線を含む。例えば、第2配線構造体IS2は第2配線間絶縁膜230および第2配線間絶縁膜230内の複数の配線232,234,236を含む。
図28において、第2配線構造体IS2を構成する配線の層数および配置などは例示的なものであり、これに制限されるものではない。
【0201】
第2配線構造体IS2の配線232,234,236のうち少なくとも一部は第2電子素子TR2と接続され得る。いくつかの実施形態で、第2配線構造体IS2はセンサアレイ領域SAR内の第3配線232、連結領域CR内の第4配線234およびパッド領域PR内の第5配線236を含むことができる。いくつかの実施形態で、第4配線234は連結領域CR内の複数の配線のうち最上部の配線であり得、第5配線236はパッド領域PR内の複数の配線のうち最上部の配線であり得る。
【0202】
第1連結構造体350は遮光領域OB内に形成される。第1連結構造体350は遮光領域OBの表面絶縁膜140上に形成される。いくつかの実施形態で、第1連結構造体350は第1ピクセル分離パターン120と接触し得る。例えば、遮光領域OBの第1基板110および表面絶縁膜140内に、第1ピクセル分離パターン120を露出させる第1トレンチ355tが形成される。第1連結構造体350は第1トレンチ355t内に形成されて遮光領域OB内の第1ピクセル分離パターン120と接触する。いくつかの実施形態で、第1連結構造体350は第1トレンチ355tの側面および下面のプロファイルに沿って延び得る。
【0203】
いくつかの実施形態で、第1連結構造体350は導電フィリングパターン122と電気的に連結されて導電フィリングパターン122にグラウンド電圧またはマイナス電圧を印加し得る。そのため、ESDなどによって発生した電荷は導電フィリングパターン122を介して第1連結構造体350に排出され、ESDアザ不良を効果的に防止できる。
【0204】
第2連結構造体450は連結領域CR内に形成される。第2連結構造体450は連結領域CRの表面絶縁膜140上に形成される。第2連結構造体450は第1基板110と第2基板210を電気的に連結し得る。例えば、連結領域CRの第1基板110、第1配線構造体IS1および第2配線構造体IS2内に、第2配線134および第4配線234を露出させる第2トレンチ455tが形成される。第2連結構造体450は第2トレンチ455t内に形成されて第2配線134と第4配線234を連結する。いくつかの実施形態で、第2連結構造体450は第2トレンチ455tの側面および下面のプロファイルに沿って延びる。
【0205】
第3連結構造体550はパッド領域PR内に形成される。第3連結構造体550はパッド領域PRの表面絶縁膜140上に形成される。第3連結構造体550は第2基板210と外部装置などを電気的に連結し得る。
【0206】
例えば、パッド領域PRの第1基板110、第1配線構造体IS1および第2配線構造体IS2内に、第5配線236を露出させる第3トレンチ550tが形成される。第3連結構造体550は第3トレンチ550t内に形成されて第5配線236と接触する。また、パッド領域PRの第1基板110内に、第4トレンチ555tが形成される。第3連結構造体550は第4トレンチ555t内に形成されて露出する。いくつかの実施形態で、第3連結構造体550は第3トレンチ550tおよび第4トレンチ555tの側面および下面のプロファイルに沿って延び得る。
【0207】
第1連結構造体350、第2連結構造体450および第3連結構造体550はそれぞれ例えば、チタン(Ti)、チタン窒化物(TiN)、タンタル(Ta)、タンタル窒化物(TaN)、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。いくつかの実施形態で、第1連結構造体350、第2連結構造体450および第3連結構造体550は互いに同一レベルで形成される。本明細書で、「同一レベル」とは同じ製造工程によって形成されることを意味する。
【0208】
いくつかの実施形態で、第1連結構造体350上に、第1トレンチ355tを埋める第1パッド355が形成されることができる。いくつかの実施形態で、第3連結構造体550上に、第4トレンチ555tを埋める第2パッド555が形成されることができる。第1パッド355および第2パッド555はそれぞれ例えば、タングステン(W)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、金(Au)、銀(Ag)およびこれらの合金のうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。いくつかの実施形態で、第1パッド355および第2パッド555は互いに同一レベルで形成されることができる。
【0209】
いくつかの実施形態で、第2連結構造体450上に、第2トレンチ455tを埋める第1フィリング絶縁膜460が形成されることができる。いくつかの実施形態で、第3連結構造体550上に、第3トレンチ550tを埋める第2フィリング絶縁膜560が形成されることができる。第1フィリング絶縁膜460および第2フィリング絶縁膜560はそれぞれ例えば、シリコン酸化物、アルミニウム酸化物、タンタル酸化物およびこれらの組み合わせのうち少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。いくつかの実施形態で、第1フィリング絶縁膜460および第2フィリング絶縁膜560は互いに同一レベルで形成されることができる。
【0210】
いくつかの実施形態で、第1保護膜160は第1連結構造体350、第1パッド355、第2連結構造体450、第3連結構造体550を覆い得る。例えば、第1保護膜160は第1連結構造体350、第1パッド355、第2連結構造体450、第3連結構造体550のプロファイルに沿ってコンフォーマルに延びる。いくつかの実施形態で、第1保護膜160は第2パッド555を露出させ得る。
【0211】
素子分離パターン115は第1基板110内に形成される。例えば、第1基板110内に素子分離トレンチ115tが形成される。素子分離パターン115は素子分離トレンチ115t内に形成される。いくつかの実施形態で、素子分離パターン115は第1基板110の第1面110aから第2面110bに延び得る。またはいくつかの実施形態で、素子分離パターン115は第1基板110の第2面110bから離隔し得る。
【0212】
図29はいくつかの実施形態によるイメージセンサを説明するためのブロック図である。説明の便宜上
図2を用いて説明した内容と異なる点を中心に説明する。
【0213】
図29を参照すると、イメージセンサ10’はメモリチップ50をさらに含む。メモリチップ50、第2チップ40、および第1チップ30は第3方向DR3に順に積層される。メモリチップ50はメモリ装置を含む。例えば、メモリチップ50はDRAM、SRAMなどの揮発性メモリ装置を含む。メモリチップ50は第1チップ30および第2チップ40から信号の伝達を受け、メモリ装置を介して信号を処理する。
【0214】
図30はマルチカメラモジュールを含む電子装置のブロック図である。
図31は
図30のカメラモジュールの詳細ブロック図である。
【0215】
図30を参照すると、電子装置1000はカメラモジュールグループ1100、アプリケーションプロセッサ1200、PMIC1300および外部メモリ1400を含む。
【0216】
カメラモジュールグループ1100は複数のカメラモジュール1100a,1100b,1100cを含む。図面には3個のカメラモジュール1100a,1100b,1100cが配置された実施形態が図示されているが、実施形態はこれに制限されるものではない。いくつかの実施形態で、カメラモジュールグループ1100は2個のカメラモジュールのみを含むように変形して実施することができる。また、いくつかの実施形態で、カメラモジュールグループ1100はn個(nは4以上の自然数)のカメラモジュールを含むように変形して実施することもできる。
【0217】
以下、
図31を参照して、カメラモジュール1100bの詳細構成についてより具体的に説明するが、以下の説明は実施形態により他のカメラモジュール1100a,1100cついても同様に適用できる。
【0218】
図31を参照すると、カメラモジュール1100bはプリズム1105、光路フォールディング要素(Optical Path Folding Element、以下、「OPFE」,1110)、アクチュエータ1130、イメージセンシング装置1140および保存部1150を含む。
【0219】
プリズム1105は光反射物質の反射面1107を含んで外部から入射される光Lの経路を変えることができる。
【0220】
いくつかの実施形態で、プリズム1105は第1方向Xに入射される光Lの経路を第1方向Xに垂直な第2方向Yに変更させることができる。また、プリズム1105は光反射物質の反射面1107を中心軸1106を中心にA方向に回転させたり、中心軸1106をB方向に回転させて第1方向Xに入射される光Lの経路を垂直な第2方向Yに変更させることができる。この時、OPFE1110も第1方向Xおよび第2方向Yと垂直な第3方向Zに移動することができる。
【0221】
いくつかの実施形態で、図示するように、プリズム1105のA方向の最大回転角度はプラス(+)A方向には15度(degree)以下であり、マイナス(-)A方向には15度より大きくてもよいが、実施形態はこれに制限されるものではない。
【0222】
いくつかの実施形態で、プリズム1105はプラス(+)またはマイナス(-)B方向に20度内外、または10度から20度、または15度から20度の間で動くことができ、ここで、動く角度はプラス(+)またはマイナス(-)B方向に同じ角度で動いたり、1度内外の範囲でほとんど類似の角度まで動くことができる。
【0223】
いくつかの実施形態で、プリズム1105は光反射物質の反射面1107を中心軸1106の延長方向と平行な第3方向(例えば、Z方向)に移動し得る。
【0224】
OPFE1110は例えばm(ここで、mは自然数)個のグループからなる光学レンズを含む。m個のレンズは第2方向Yに移動してカメラモジュール1100bの光学ズーム倍率(optical zoom ratio)を変更できる。例えば、カメラモジュール1100bの基本光学ズーム倍率をZとする時、OPFE1110に含まれたm個の光学レンズを移動させる場合、カメラモジュール1100bの光学ズーム倍率は3Zまたは5Zまたは5Z以上の光学ズーム倍率に変更され得る。
【0225】
アクチュエータ1130はOPFE1110または光学レンズ(以下、光学レンズという)を特定位置に移動させる。例えばアクチュエータ1130は正確なセンシングのためにイメージセンサ1142が光学レンズの焦点距離(focal length)に位置するように光学レンズの位置を調整する。
【0226】
イメージセンシング装置1140はイメージセンサ1142、制御ロジック1144およびメモリ1146を含む。イメージセンサ1142は光学レンズを介して提供される光Lを用いてセンシング対象のイメージをセンシングする。制御ロジック1144はカメラモジュール1100bの全般的な動作を制御する。例えば、制御ロジック1144は制御信号ラインCSLbを介して提供された制御信号に応じてカメラモジュール1100bの動作を制御する。
【0227】
メモリ1146はキャリブレーションデータ1147のようなカメラモジュール1100bの動作に必要な情報を保存する。キャリブレーションデータ1147はカメラモジュール1100bが外部から提供された光Lを用いてイメージデータを生成するのに必要な情報を含む。キャリブレーションデータ1147は例えば、先立って説明した回転度(degree of rotation)に関する情報、焦点距離(focal length)に関する情報、光学軸(optical axis)に関する情報などを含む。カメラモジュール1100bが光学レンズの位置に応じて焦点距離が変わるマルチステート(multi state)カメラ形態として具現される場合、キャリブレーションデータ1147は光学レンズの各位置別(またはステート別)の焦点距離値とオートフォーカシング(auto focusing)と関連する情報を含む。
【0228】
保存部1150はイメージセンサ1142を介してセンシングされたイメージデータを保存する。保存部1150はイメージセンシング装置1140の外部に配置され得、イメージセンシング装置1140を構成するセンサチップとスタックされた(stacked)形態で具現できる。いくつかの実施形態で、保存部1150はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)として具現されるが、実施形態はこれに制限されるものではない。
【0229】
図30および
図31を共に参照すると、いくつかの実施形態で、複数のカメラモジュール1100a,1100b,1100cそれぞれはアクチュエータ1130を含む。そのため、複数のカメラモジュール1100a,1100b,1100cそれぞれはその内部に含まれたアクチュエータ1130の動作による互いに同一または互いに異なるキャリブレーションデータ1147を含むことができる。
【0230】
いくつかの実施形態で、複数のカメラモジュール1100a,1100b,1100cのうち一つのカメラモジュール(例えば、1100b)は先立って説明したプリズム1105とOPFE1110を含む折り畳んだレンズ(folded lens)形態のカメラモジュールであり、残りのカメラモジュール(例えば、1100a、1100c)はプリズム1105とOPFE1110が含まれていないバーチカル(vertical)形態のカメラモジュールであり得るが、実施形態はこれに制限されるものではない。
【0231】
いくつかの実施形態で、複数のカメラモジュール1100a,1100b,1100cのうち一つのカメラモジュール(例えば、1100c)は、例えば、IR(Infrared Ray)を用いて深さ(depth)情報を抽出するバーチカル形態の深度カメラ(depth camera)であり得る。この場合、アプリケーションプロセッサ1200はこのような深度カメラから提供されたイメージデータと異なるカメラモジュール(例えば、1100aまたは1100b)から提供されたイメージデータを併合(merge)して3次元深度イメージ(3D depth image)を生成し得る。
【0232】
いくつかの実施形態で、複数のカメラモジュール1100a,1100b,1100cの少なくとも二つのカメラモジュール(例えば、1100a、1100b)は、互いに異なる観測視野(Field of View、視野角)を有する。この場合、例えば、複数のカメラモジュール1100a,1100b,1100cの少なくとも二つのカメラモジュール(例えば、1100a、1100b)の光学レンズが互いに異なってもよいが、これに制限されるものではない。
【0233】
また、いくつかの実施形態で、複数のカメラモジュール1100a,1100b,1100cそれぞれの視野角は互いに異なってもよい。この場合、複数のカメラモジュール1100a,1100b,1100cそれぞれに含まれた光学レンズも互いに異なってもよいが、これに制限されるものではない。
【0234】
いくつかの実施形態で、複数のカメラモジュール1100a,1100b,1100cそれぞれは互いに物理的に分離されて配置されてもよい。すなわち、一つのイメージセンサ1142のセンシング領域を複数のカメラモジュール1100a,1100b,1100cが分割して使用するのではなく、複数のカメラモジュール1100a,1100b,1100cそれぞれの内部に独立的なイメージセンサ1142が配置される。
【0235】
再び
図30を参照すると、アプリケーションプロセッサ1200はイメージ処理装置1210、メモリコントローラ1220、内部メモリ1230を含む。アプリケーションプロセッサ1200は複数のカメラモジュール1100a,1100b,1100cと分離されて具現できる。例えば、アプリケーションプロセッサ1200と複数のカメラモジュール1100a,1100b,1100cは別個の半導体チップで互いに分離されて具現できる。
【0236】
イメージ処理装置1210は複数のサブイメージプロセッサ1212a,1212b,1212c、イメージ生成器1214およびカメラモジュールコントローラ1216を含む。
【0237】
イメージ処理装置1210は複数のカメラモジュール1100a,1100b,1100cの個数に対応する個数の複数のサブイメージプロセッサ1212a,1212b,1212cを含む。
【0238】
それぞれのカメラモジュール1100a,1100b,1100cから生成されたイメージデータは互いに分離されたイメージ信号ラインISLa,ISLb,ISLcを介して対応するサブイメージプロセッサ1212a,1212b,1212cに提供される。例えば、カメラモジュール1100aから生成されたイメージデータはイメージ信号ラインISLaを介してサブイメージプロセッサ1212aに提供され、カメラモジュール1100bから生成されたイメージデータはイメージ信号ラインISLbを介してサブイメージプロセッサ1212bに提供され、カメラモジュール1100cから生成されたイメージデータはイメージ信号ラインISLcを介してサブイメージプロセッサ1212cに提供される。このようなイメージデータ転送は例えば、MIPI(Mobile Industry Processor Interface)に基づいたカメラ直列インターフェース(CSI;Camera Serial Interface)を用いて行われるが、実施形態はこれに制限されるものではない。
【0239】
なお、いくつかの実施形態で、一つのサブイメージプロセッサが複数のカメラモジュールに対応するように配置されることもできる。例えば、サブイメージプロセッサ1212aとサブイメージプロセッサ1212cが図示するように互いに分離されて具現されるのではなく、一つのサブイメージプロセッサに統合されて具現され、カメラモジュール1100aとカメラモジュール1100cから提供されたイメージデータは選択素子(例えば、マルチプレクサ)などにより選択された後、統合されたサブイメージプロセッサに提供される。
【0240】
それぞれのサブイメージプロセッサ1212a,1212b,1212cに提供されたイメージデータはイメージ生成器1214に提供される。イメージ生成器1214はイメージ生成情報(Generating Information)またはモード信号(Mode Signal)に応じてそれぞれのサブイメージプロセッサ1212a,1212b,1212cから提供されたイメージデータを用いて出力イメージを生成する。
【0241】
具体的には、イメージ生成器1214はイメージ生成情報またはモード信号に応じて、互いに異なる視野角を有するカメラモジュール1100a,1100b,1100cから生成されたイメージデータの少なくとも一部を併合(merge)して出力イメージを生成する。また、イメージ生成器1214はイメージ生成情報またはモード信号に応じて、互いに異なる視野角を有するカメラモジュール1100a,1100b,1100cから生成されたイメージデータのいずれか一つを選択して出力イメージを生成する。
【0242】
いくつかの実施形態で、イメージ生成情報はズーム信号(zoom signal or zoom factor)を含むことができる。また、いくつかの実施形態で、モード信号は例えば、ユーザー(user)から選択されたモードに基づいた信号であり得る。
【0243】
イメージ生成情報がズーム信号(ズームファクタ)であり、それぞれのカメラモジュール1100a,1100b,1100cが互いに異なる観測視野(視野角)を有する場合、イメージ生成器1214はズーム信号の種類によって互いに異なる動作を行うことができる。例えば、ズーム信号が第1信号の場合、カメラモジュール1100aから出力されたイメージデータとカメラモジュール1100cから出力されたイメージデータを併合した後、併合されたイメージ信号と併合に用いられていないカメラモジュール1100bから出力されたイメージデータを用いて出力イメージを生成する。仮に、ズーム信号が第1信号と異なる第2信号である場合、イメージ生成器1214はこのようなイメージデータ併合を行わず、それぞれのカメラモジュール1100a,1100b,1100cから出力されたイメージデータのいずれか一つを選択して出力イメージを生成する。しかし、実施形態はこれに制限されるものではなく、必要に応じてイメージデータを処理する方法はいくらでも変形して実施することができる。
【0244】
いくつかの実施形態で、イメージ生成器1214は複数のサブイメージプロセッサ1212a,1212b,1212cの少なくとも一つから露出時間が相異なる複数のイメージデータを受信し、複数のイメージデータに対してHDR(high dynamic range)処理を行うことで、ダイナミックレンジが増加した併合されたイメージデータを生成する。
【0245】
カメラモジュールコントローラ1216はそれぞれのカメラモジュール1100a,1100b,1100cに制御信号を提供する。カメラモジュールコントローラ1216から生成された制御信号は互いに分離された制御信号ラインCSLa,CSLb,CSLcを介して対応するカメラモジュール1100a,1100b,1100cに提供される。
【0246】
複数のカメラモジュール1100a,1100b,1100cのいずれか一つは、ズーム信号を含むイメージ生成情報またはモード信号に応じてマスター(master)カメラ(例えば、1100b)と指定され、残りのカメラモジュール(例えば、1100a、1100c)はスレーブ(slave)カメラと指定される。このような情報は制御信号に含まれ、互いに分離された制御信号ラインCSLa,CSLb,CSLcを介して対応するカメラモジュール1100a,1100b,1100cに提供される。
【0247】
ズームファクタまたは動作モード信号に応じてマスターおよびスレーブとして動作するカメラモジュールが変更され得る。例えば、カメラモジュール1100aの視野角がカメラモジュール1100bの視野角より広く、ズームファクタが低いズーム倍率を示す場合、カメラモジュール1100bがマスターとして動作し、カメラモジュール1100aがスレーブとして動作し得る。逆に、ズームファクタが高いズーム倍率を示す場合、カメラモジュール1100aがマスターとして動作し、カメラモジュール1100bがスレーブとして動作し得る。
【0248】
いくつかの実施形態で、カメラモジュールコントローラ1216からそれぞれのカメラモジュール1100a,1100b,1100cに提供される制御信号はシンクイネーブル信号(sync enable)を含むことができる。例えば、カメラモジュール1100bがマスターカメラであり、カメラモジュール1100a,1100cがスレーブカメラである場合、カメラモジュールコントローラ1216はカメラモジュール1100bにシンクイネーブル信号を伝送する。このようなシンクイネーブル信号を提供されたカメラモジュール1100bは提供されたシンクイネーブル信号に基づいてシンク信号(sync signal)を生成し、生成されたシンク信号をシンク信号ラインSSLを介してカメラモジュール1100a,1100cに提供する。カメラモジュール1100bとカメラモジュール1100a,1100cはこのようなシンク信号に同期化されてイメージデータをアプリケーションプロセッサ1200に伝送する。
【0249】
いくつかの実施形態で、カメラモジュールコントローラ1216から複数のカメラモジュール1100a,1100b,1100cに提供される制御信号はモード信号に応じたモード情報を含む。このようなモード情報に基づいて複数のカメラモジュール1100a,1100b,1100cはセンシング速度と関連して第1動作モードおよび第2動作モードで動作する。
【0250】
複数のカメラモジュール1100a,1100b,1100cは第1動作モードで、第1速度でイメージ信号を生成(例えば、第1フレームレートのイメージ信号を生成)し、これを第1速度より高い第2速度でエンコード(例えば、第1フレームレートより高い第2フレームレートのイメージ信号をエンコード)し、エンコードされたイメージ信号をアプリケーションプロセッサ1200に伝送する。この時、第2速度は第1速度の30倍以下であり得る。
【0251】
アプリケーションプロセッサ1200は受信されたイメージ信号、言い換えればエンコードされたイメージ信号を内部に備えられるメモリ1230またはアプリケーションプロセッサ1200外部のストレージ1400に保存し、以後、メモリ1230またはストレージ1400からエンコードされたイメージ信号を読み出してデコードし、デコードされたイメージ信号に基づいて生成されるイメージデータをディスプレイする。例えばイメージ処理装置1210の複数のサブプロセッサ1212a,1212b,1212c中の対応するサブプロセッサがデコードを行い得、また、デコードされたイメージ信号に対してイメージ処理を行い得る。
【0252】
複数のカメラモジュール1100a,1100b,1100cは第2動作モードで、第1速度より低い第3速度でイメージ信号を生成(例えば、第1フレームレートより低い第3フレームレートのイメージ信号を生成)し、イメージ信号をアプリケーションプロセッサ1200に伝送する。アプリケーションプロセッサ1200に提供されるイメージ信号はエンコードされていない信号であり得る。アプリケーションプロセッサ1200は受信されるイメージ信号に対してイメージ処理を行ったりまたはイメージ信号をメモリ1230またはストレージ1400に保存する。
【0253】
PMIC1300は複数のカメラモジュール1100a,1100b,1100cそれぞれに電力、例えば電源電圧を供給する。例えば、PMIC1300はアプリケーションプロセッサ1200の制御下に、パワー信号ラインPSLaを介してカメラモジュール1100aに第1電力を供給し、パワー信号ラインPSLbを介してカメラモジュール1100bに第2電力を供給し、パワー信号ラインPSLcを介してカメラモジュール1100cに第3電力を供給する。
【0254】
PMIC1300はアプリケーションプロセッサ1200からの電力制御信号PCONに応答して、複数のカメラモジュール1100a,1100b,1100cそれぞれに対応する電力を生成し、また、電力のレベルを調整する。電力制御信号PCONは複数のカメラモジュール1100a,1100b,1100cの動作モード別の電力調整信号を含む。例えば、動作モードは低電力モード(low power mode)を含み得、この時、電力制御信号PCONは低電力モードで動作するカメラモジュールおよび設定される電力レベルに対する情報を含む。複数のカメラモジュール1100a,1100b,1100cそれぞれに提供される電力のレベルは互いに同一であるかまたは互いに相異なってもよい。また、電力のレベルは動的に変更できる。
【0255】
以上、添付する図面を参照して本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で製造でき、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須の特徴を変更せず他の具体的な形態で実施できることを理解することができる。したがって、上記一実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解しなければならない。
【符号の説明】
【0256】
10、10’ イメージセンサ
110 基板
110a 第1面
110b 第2面
120 ピクセル分離パターン
150 グリッドパターン
155 サブグリッドパターン
170 カラーフィルタ
180 マイクロレンズ
FP フォーカスピクセル
PX 単位ピクセル