(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022184981
(43)【公開日】2022-12-13
(54)【発明の名称】照明装置、および表示装置
(51)【国際特許分類】
H05B 45/30 20200101AFI20221206BHJP
H05B 45/10 20200101ALI20221206BHJP
H05B 45/46 20200101ALI20221206BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20221206BHJP
H01L 33/00 20100101ALI20221206BHJP
H01L 33/58 20100101ALI20221206BHJP
G02F 1/133 20060101ALI20221206BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20221206BHJP
【FI】
H05B45/30
H05B45/10
H05B45/46
F21S2/00 482
H01L33/00 J
H01L33/58
G02F1/133 535
F21Y115:10
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022150088
(22)【出願日】2022-09-21
(62)【分割の表示】P 2019519090の分割
【原出願日】2018-03-19
(31)【優先権主張番号】P 2017096227
(32)【優先日】2017-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001357
【氏名又は名称】弁理士法人つばさ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松井 広明
(72)【発明者】
【氏名】活田 崇至
(57)【要約】 (修正有)
【課題】部分駆動制御を行うための回路構成を簡略化することができる照明装置、および表示装置を提供する。
【解決手段】照明装置は、それぞれが第1の方向に配列された複数の第1の発光素子31を含む複数の第1の発光ブロックと、それぞれが第1の方向とは異なる第2の方向に配列された複数の第2の発光素子32を含み、それぞれが複数の第1の発光ブロックのそれぞれと部分的に重なり合う複数の第2の発光ブロックと、第1の発光ブロックごとに複数の第1の発光素子31を発光制御すると共に、第2の発光ブロックごとに複数の第2の発光素子32を発光制御する発光制御部とを備える。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれが第1の方向に配列された複数の第1の発光素子を含む複数の第1の発光ブロックと、
それぞれが前記第1の方向とは異なる第2の方向に配列された複数の第2の発光素子を含み、それぞれが前記複数の第1の発光ブロックのそれぞれと部分的に重なり合う複数の第2の発光ブロックと、
前記第1の発光ブロックごとに前記複数の第1の発光素子を発光制御すると共に、前記第2の発光ブロックごとに前記複数の第2の発光素子を発光制御する発光制御部と
を備え、
前記複数の第1の発光ブロックのそれぞれと前記複数の第2の発光ブロックのそれぞれとが重なり合うことによって前記第1の方向と前記第2の方向とに複数の部分発光ブロックが形成され、
前記複数の部分発光ブロックにはそれぞれ、少なくとも1つの前記第1の発光素子と少なくとも1つの前記第2の発光素子とが配置されている
照明装置。
【請求項2】
前記部分発光ブロックには、前記第1の発光素子と前記第2の発光素子とがそれぞれ独立して発光制御可能な状態で1つにパッケージ化されて配置されている
請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記第1の発光素子は第1のLEDチップからなり、
前記第2の発光素子は前記第1のLEDチップとは独立して発光制御される第2のLEDチップからなり、
前記複数の部分発光ブロックにはそれぞれ、少なくとも1つの前記第1のLEDチップと少なくとも1つの前記第2のLEDチップとが1つにパッケージ化されたLEDパッケージが、少なくとも1つ配置されている
請求項1に記載の照明装置。
【請求項4】
前記部分発光ブロックの輝度は、前記部分発光ブロック内に配置された前記第1の発光素子の発光輝度と前記部分発光ブロック内に配置された前記第2の発光素子の発光輝度との和である
請求項1に記載の照明装置。
【請求項5】
前記発光制御部は、
前記複数の第1の発光ブロックのうちの一部の第1の発光ブロック内の前記第1の発光素子の発光輝度と、前記複数の第2の発光ブロックのうちの一部の第2の発光ブロック内の前記第2の発光素子の発光輝度とを一定の輝度となるように発光制御し、
前記一部の第1の発光ブロック以外の前記第1の発光ブロック内の前記第1の発光素子の発光輝度と、前記一部の第2の発光ブロック以外の前記第2の発光ブロック内の前記第2の発光素子の発光輝度とを可変制御する
請求項1に記載の照明装置。
【請求項6】
前記複数の第1の発光ブロックは前記第2の方向に並列的に設けられ、前記複数の第1の発光ブロックのうち、少なくとも前記第2の方向における両端に位置する発光ブロックが前記一部の第1の発光ブロックとされている
請求項5に記載の照明装置。
【請求項7】
前記複数の第2の発光ブロックは前記第1の方向に並列的に設けられ、前記複数の第2の発光ブロックのうち、少なくとも前記第1の方向における両端に位置する発光ブロックが前記一部の第2の発光ブロックとされている
請求項5に記載の照明装置。
【請求項8】
前記一部の第1の発光ブロックまたは前記一部の第2の発光ブロックに代えて、それぞれが前記複数の第2の発光ブロックまたは前記複数の第1の発光ブロックのそれぞれと部分的に重なり合う複数の非発光ブロックをさらに備え、
前記発光制御部は、
前記一部の第1の発光ブロック内の前記第1の発光素子または前記一部の第2の発光ブロック内の前記第2の発光素子の発光輝度を一定の輝度となるように発光制御する
請求項5に記載の照明装置。
【請求項9】
照明装置と、
前記照明装置からの照明光に基づいて画像を表示する表示パネルと
を含み、
前記照明装置は、
それぞれが第1の方向に配列された複数の第1の発光素子を含む複数の第1の発光ブロックと、
それぞれが前記第1の方向とは異なる第2の方向に配列された複数の第2の発光素子を含み、それぞれが前記複数の第1の発光ブロックのそれぞれと部分的に重なり合う複数の第2の発光ブロックと、
前記第1の発光ブロックごとに前記複数の第1の発光素子を発光制御すると共に、前記第2の発光ブロックごとに前記複数の第2の発光素子を発光制御する発光制御部と
を備え、
前記複数の第1の発光ブロックのそれぞれと前記複数の第2の発光ブロックのそれぞれとが重なり合うことによって前記第1の方向と前記第2の方向とに複数の部分発光ブロックが形成され、
前記複数の部分発光ブロックにはそれぞれ、少なくとも1つの前記第1の発光素子と少なくとも1つの前記第2の発光素子とが配置されている
表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、照明装置、および表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
バックライトを用いる液晶ディスプレイ等の表示装置において、コントラストを向上させる手法として、バックライトの発光エリアを複数の部分発光ブロックに分割し、各部分発光ブロックごとに発光制御を行う部分駆動(ローカルディミング)制御が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-294637号公報
【特許文献2】特開2010-55998号公報
【特許文献3】特開2011-242604号公報
【発明の概要】
【0004】
バックライトを部分駆動制御する場合、部分発光ブロックの数に応じた駆動回路が必要とされ得る。
【0005】
部分駆動制御を行うための回路構成を簡略化することができる照明装置、および表示装置を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施の形態に係る照明装置は、それぞれが第1の方向に配列された複数の第1の発光素子を含む複数の第1の発光ブロックと、それぞれが第1の方向とは異なる第2の方向に配列された複数の第2の発光素子を含み、それぞれが複数の第1の発光ブロックのそれぞれと部分的に重なり合う複数の第2の発光ブロックと、第1の発光ブロックごとに複数の第1の発光素子を発光制御すると共に、第2の発光ブロックごとに複数の第2の発光素子を発光制御する発光制御部とを備えたものである。
【0007】
本開示の一実施の形態に係る照明装置は、それぞれが第1の方向に配列された複数の第1の発光素子を含む複数の第1の発光ブロックと、それぞれが第1の方向とは異なる第2の方向に配列された複数の第2の発光素子を含み、それぞれが複数の第1の発光ブロックのそれぞれと部分的に重なり合う複数の第2の発光ブロックと、第1の発光ブロックごとに複数の第1の発光素子を発光制御すると共に、第2の発光ブロックごとに複数の第2の発光素子を発光制御する発光制御部とを備え、複数の第1の発光ブロックのそれぞれと複数の第2の発光ブロックのそれぞれとが重なり合うことによって第1の方向と第2の方向とに複数の部分発光ブロックが形成され、複数の部分発光ブロックにはそれぞれ、少なくとも1つの第1の発光素子と少なくとも1つの第2の発光素子とが配置されているものである。
【0008】
本開示の一実施の形態に係る表示装置は、照明装置と、照明装置からの照明光に基づいて画像を表示する表示パネルとを含み、照明装置は、それぞれが第1の方向に配列された複数の第1の発光素子を含む複数の第1の発光ブロックと、それぞれが第1の方向とは異なる第2の方向に配列された複数の第2の発光素子を含み、それぞれが複数の第1の発光ブロックのそれぞれと部分的に重なり合う複数の第2の発光ブロックと、第1の発光ブロックごとに複数の第1の発光素子を発光制御すると共に、第2の発光ブロックごとに複数の第2の発光素子を発光制御する発光制御部とを備え、複数の第1の発光ブロックのそれぞれと複数の第2の発光ブロックのそれぞれとが重なり合うことによって第1の方向と第2の方向とに複数の部分発光ブロックが形成され、複数の部分発光ブロックにはそれぞれ、少なくとも1つの第1の発光素子と少なくとも1つの第2の発光素子とが配置されているものである。
【0009】
本開示の一実施の形態に係る照明装置、または表示装置によれば、複数の第1の発光ブロックと、それぞれが複数の第1の発光ブロックのそれぞれと部分的に重なり合う複数の第2の発光ブロックとを備えるようにしたので、部分駆動制御を行うための回路構成を簡略化し得る。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】比較例に係る表示装置による画像の分割手法の一例を示す説明図である。
【
図2】比較例に係るバックライトによる発光エリアの分割手法の一例を示す説明図である。
【
図3】比較例に係る照明装置の概略を示す構成図である。
【
図4】比較例に係る照明装置の回路構成の一例を示す回路図である。
【
図5】本開示の第1の実施の形態に係る表示装置による画像の第1の方向への分割手法の一例を示す説明図である。
【
図6】第1の実施の形態に係る表示装置による画像の第2の方向への分割手法の一例を示す説明図である。
【
図7】第1の実施の形態に係る照明装置による部分駆動制御の概要を示す説明図である。
【
図8】本開示の第1の実施の形態に係る照明装置の概略を示す構成図である。
【
図9】第1の実施の形態に係る照明装置の回路構成の一例を示す回路図である。
【
図10】第1の実施の形態に係る照明装置の回路構成の変形例を示す回路図である。
【
図11】第2の実施の形態に係る照明装置による発光エリアの分割手法の第1の例を示す説明図である。
【
図12】第2の実施の形態に係る照明装置による部分駆動制御の第1の例の概要を示す説明図である。
【
図13】第2の実施の形態に係る照明装置による発光エリアの分割手法の第2の例を示す説明図である。
【
図14】第2の実施の形態に係る照明装置による部分駆動制御の第2の例の概要を示す説明図である。
【
図15】第2の実施の形態に係る照明装置による発光エリアの分割手法の第3の例を示す説明図である。
【
図16】第2の実施の形態に係る照明装置による部分駆動制御の第3の例の概要を示す説明図である。
【
図17】第2の実施の形態に係る照明装置による発光エリアの分割手法の第4の例を示す説明図である。
【
図18】第2の実施の形態に係る照明装置による部分駆動制御の第4の例の概要を示す説明図である。
【
図19】第3の実施の形態に係る照明装置に用いられるLEDパッケージの概略を示す構成図である。
【
図20】
図19に示したLEDパッケージの等価回路を示す回路図である。
【
図21】
図19に示したLEDパッケージを用いた第3の実施の形態に係る照明装置の概略を示す構成図である。
【
図22】第4の実施の形態に係る照明装置の概略を示す構成図である。
【
図23】第4の実施の形態に係る照明装置における水平ブロックの概略を示す構成図である。
【
図24】第4の実施の形態に係る照明装置における垂直ブロックの概略を示す構成図である。
【
図25】第4の実施の形態に係る照明装置によって形成される部分発光ブロックの概略を示す説明図である。
【
図26】第5の実施の形態に係る表示装置の概略を示す構成図である。
【
図27】第5の実施の形態に係る表示装置の内部構成の一例を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
0.比較例(
図1~
図4)
0.1 比較例に係る部分駆動制御の手法の概要
0.2 比較例に係る照明装置の概要
0.3 課題
1.第1の実施の形態(部分駆動制御のための回路構成を簡略化した照明装置)(
図5~
図10)
1.1 構成、および動作
1.2 効果
2.第2の実施の形態(回路構成をより簡略化した照明装置)(
図11~
図18)
3.第3の実施の形態(LEDパッケージを用いた照明装置)(
図19~
図21)
4.第4の実施の形態(2つの列を1発光ブロックとする照明装置)(
図22~
図25)
5.第5の実施の形態(表示装置への適用例)(
図26~
図27)
6.その他の実施の形態
【0012】
<0.比較例>
[0.1 比較例に係る部分駆動制御の手法の概要]
図1は、比較例に係る表示装置による画像の分割手法の一例を示している。
図2は、比較例に係るバックライトによる発光エリアの分割手法の一例を示している。
【0013】
バックライトを用いる液晶ディスプレイ等の表示装置において、コントラストを向上させる手法として、
図1に示したように、画像全体を複数の部分ブロックに分割し、各部分ブロックごとにバックライトの明るさを制御する部分駆動制御と呼ばれる手法がある。
図1では、画像全体を第1の方向(水平方向X)に5つの部分ブロックに分割、第2の方向(垂直方向Y)に4つの部分ブロックに分割し、合計で20分割した例を示している。
【0014】
バックライトの部分駆動制御では、例えば
図2に示したように、バックライトの発光エリアを複数の部分発光ブロックに分割し、各部分発光ブロックごとに発光制御を行う。部分駆動制御では、相対的に画像の明るい部分に対応する部分発光ブロックでは発光輝度を高くし、相対的に画像の暗い部分に対応する部分発光ブロックでは発光輝度を低くする。
図2では、発光エリアを
図1の例に対応させて、水平方向Xに5つの部分発光ブロック、垂直方向Yに4つの部分発光ブロックとし、合計で20個の部分発光ブロックに分割した例を示している。なお、
図2の右側には、各部分発光ブロックごとの発光輝度の相対値の一例を示しているが、この値はあくまで説明上の参考値である。
【0015】
[0.2 比較例に係る照明装置の概要]
図3は、
図2に示した部分駆動制御を実現するための比較例に係る照明装置100の概略構成を示している。
図4は、比較例に係る照明装置100の回路構成の一例を示している。
【0016】
照明装置100は、複数の部分発光ブロック101を有している。複数の部分発光ブロック101は、
図2に示した部分駆動制御を実現するために、水平方向Xに5つ、垂直方向Yに4つ、合計で20個設けられている。
【0017】
複数の部分発光ブロック101のそれぞれには、発光部30と制御素子40とが設けられている。
【0018】
発光部30は、
図4に示したように、少なくとも1つの発光素子31を有する。発光素子31は例えばLED(Light Emitting Diode)からなる。
【0019】
制御素子40は、
図4に示したように、例えば制御用FET(Field Effect Transistor)41と電流制御用抵抗素子42とを有する。
【0020】
複数の部分発光ブロック101のそれぞれにおける発光部30には、昇圧回路60を介して電圧が供給される。
【0021】
昇圧回路60は、入力電圧Vinを発光部30で必要とされる電圧まで昇圧する回路である。昇圧回路60は、インダクタ61と、ダイオード62と、例えばMOS(Metal Oxide Semiconductor)FET等のスイッチング素子63とを有している。
【0022】
複数の部分発光ブロック101のそれぞれにおける制御用FET41は、例えばIC(Integrated Circuit)からなる駆動回路50によって制御される。
【0023】
なお、
図4の例では、複数の部分発光ブロック101のそれぞれにおける発光部30に制御素子40を設けているが、制御素子40を駆動回路50に含めることも可能である。
【0024】
[0.3 課題]
比較例に係る照明装置100では、複数の部分発光ブロック101のそれぞれの発光輝度を独立して制御するために、複数の部分発光ブロック101の数に応じた制御素子40と駆動回路50が必要とされる。例えば制御素子40は、複数の部分発光ブロック101の数と同数分、すなわち5(水平方向Xにおける部分発光ブロック101の数)×4(垂直方向Yにおける部分発光ブロック101の数)=20個分、必要とされる。また、例えば1つの駆動回路50が6ch(チャンネル)分の制御機能を有している場合、20個の部分発光ブロック101を駆動するためには、例えば1つの駆動回路50について5ch使用することで、4つの駆動回路50が必要とされる(5ch×4つの駆動回路50=20)。
【0025】
このため、部分駆動制御を行うための回路構成を簡略化する技術の開発が望まれる。
【0026】
<1.第1の実施の形態>
次に、本開示の第1の実施の形態に係る照明装置について説明する。なお、以下では、上記比較例に係る照明装置の構成要素と略同じ部分については、同一符号を付し、適宜説明を省略する。
【0027】
本実施の形態では、回路構成を簡略化しつつ、上記比較例に係る照明装置100と同様に、実質的に20個の部分発光ブロック101による部分駆動制御が可能な照明装置の例を説明する。なお、以下で説明する発光エリアより分割される部分発光ブロック101の数等は一例であり、以下で説明する数に限定されるものではない。以下で説明する例よりも多い、または少ない分割数等にしてもよい。以降の他の実施の形態についても同様である。
【0028】
[1.1 構成、および動作]
(部分駆動制御の概要)
図5および
図6は、本開示の第1の実施の形態に係る表示装置による画像の分割手法の一例を示している。
【0029】
本実施の形態に係る表示装置では、画像全体を第1の方向(水平方向X)と第2の方向(垂直方向Y)との2つの異なる方向に分割している。すなわち、
図5に示したように、画像全体を水平方向Xに区切った4つの水平画像ブロックと、
図6に示したように、画像全体を垂直方向Yに区切った5つの垂直画像ブロックとに分割している。
【0030】
図7は、本実施の形態に係る照明装置1による部分駆動制御の概要を示している。
図8は、本実施の形態に係る照明装置1の概略構成を示している。
【0031】
本実施の形態に係る照明装置1では、
図7の上段に示したように、発光エリアを複数の水平ブロック(第1の発光ブロック)10と、複数の垂直ブロック(第2の発光ブロック)20との2種類の発光ブロックに分割し、水平ブロック10ごと、および垂直ブロック20ごとに発光制御を行う。
【0032】
本実施の形態に係る照明装置1では、実際に発光制御されるのは、
図7の上段に示したように、9ブロック(水平ブロック10が4つ+垂直ブロック20が5つ)のみである。しかしながら、
図7の下段に示したように、複数の水平ブロック10のそれぞれと複数の垂直ブロック20のそれぞれとが部分的に互いに重なり合うことによって、結果的に、上記比較例と同様に、合計で20個の部分発光ブロック101が形成される。各部分発光ブロック101の輝度は、重なり合っている水平ブロック10の輝度と垂直ブロック20の輝度との和となる。なお、
図7には、各ブロックごとの発光輝度の相対値の一例を示しているが、この値はあくまで説明上の参考値である。
【0033】
(照明装置の概要)
図7の部分駆動制御を実現するために、照明装置1は、
図8に示したように、複数の水平ブロック10のそれぞれにおいて、水平方向Xに配列された複数の発光素子(第1の発光素子)31を含んでいる。発光素子31は、例えばLEDチップである。また、複数の水平ブロック10のそれぞれには、水平方向Xに延在する第1の基板33が設けられている。複数の発光素子31は、第1の基板33上に設けられている。第1の基板33上にある隣り合う発光素子31同士が互いに接続されている。
【0034】
また、照明装置1は、複数の垂直ブロック20のそれぞれにおいて、垂直方向Yに配列された複数の発光素子(第2の発光素子)32を含んでいる。発光素子32は、例えばLEDチップである。また、複数の垂直ブロック20のそれぞれには、垂直方向Yに延在する第2の基板34が設けられている。複数の発光素子32は、第2の基板34上に設けられている。第2の基板34上にある隣り合う発光素子32同士が互いに接続されている。
【0035】
照明装置1は、複数の水平ブロック10のそれぞれと複数の垂直ブロック20のそれぞれとが部分的に重なり合うことで形成される部分発光ブロック101に、発光素子31と発光素子32とが少なくとも1つずつ配置されるように構成されている。1つの部分発光ブロック101内に配置された発光素子31と発光素子32とによって、1つの発光部30が形成される。従って、各部分発光ブロック101の輝度は、部分発光ブロック101内に配置された発光素子31の輝度と発光素子32の輝度との和となる。
【0036】
(回路構成)
図9は、照明装置1の回路構成の一例を示している。
【0037】
本実施の形態に係る照明装置1では、上述したように、実際に発光制御される発光ブロックは、4つの水平ブロック10と、5つの垂直ブロック20である。制御素子40と駆動回路50は、本開示における「発光制御部」の一例であってもよい。制御素子40と駆動回路50は、水平ブロック10ごと、垂直ブロック20ごとに発光制御を行う。照明装置1を表示装置に適用した場合、駆動回路50は、発光部30が水平ブロック10と垂直ブロック20とが重なり合うことによって形成された部分発光ブロック101に対応する部分の画像に応じた輝度で発光するように、発光部30の輝度を可変制御する。
【0038】
このため、制御素子40は、水平ブロック10ごと、垂直ブロック20ごとに設ければよい。すなわち、必要とされる制御素子40の数は9個のみでよい(水平方向Xに5つ+垂直方向Yに4つ)。
【0039】
同様に、本実施の形態に係る照明装置1では、必要とされる駆動回路50のch数は9つのみでよい(水平ブロック10について4つ+垂直ブロック20について5つ)。例えば1つの駆動回路50が6ch分の制御機能を有している場合、4つの水平ブロック10と5つの垂直ブロック20とを駆動するためには、2つの駆動回路50のみでよい。
【0040】
図10は、照明装置1の回路構成の変形例の一例を示している。
【0041】
図9の回路構成例では、水平ブロック10と垂直ブロック20とで昇圧回路60を共通化しているが、水平ブロック10内の発光素子31の数と垂直ブロック20内の発光素子32の数とが異なる場合、水平ブロック10と垂直ブロック20とで異なる電圧が必要とされ得る。そのような場合、
図10に示したように、水平ブロック10用の昇圧回路60Aと、垂直ブロック20用の昇圧回路60Bとを別々に設けるようにしてもよい。
【0042】
なお、
図9および
図10の例では、制御素子40と駆動回路50とを別々に設けているが、制御素子40を駆動回路50に含めることも可能である。
【0043】
その他の構成、および動作は、上記比較例に係る照明装置と略同様であってもよい。
【0044】
[1.2 効果]
以上のように、本実施の形態によれば、複数の水平ブロック10と、それぞれが複数の水平ブロック10のそれぞれと部分的に重なり合う複数の垂直ブロック20とを備えるようにしたので、複数の水平ブロック10のそれぞれと複数の垂直ブロック20のそれぞれとが重なり合うことによって水平方向Xと垂直方向Yとに複数の部分発光ブロック101が形成される。これにより、部分駆動制御を行うための回路構成を簡略化し得る。
【0045】
なお、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。以降の他の実施の形態の効果についても同様である。
【0046】
<2.第2の実施の形態>
次に、本開示の第2の実施の形態に係る照明装置について説明する。なお、以下では、上記第1の実施の形態に係る照明装置の構成要素と略同じ部分については、同一符号を付し、適宜説明を省略する。
【0047】
上記第1の実施の形態では、複数の水平ブロック10のそれぞれと複数の垂直ブロック20のそれぞれとの各発光ブロックの発光輝度を可変制御するようにしたが、一部の発光ブロックの発光輝度を一定の輝度となるように発光制御してもよい。例えば、駆動回路50は、複数の水平ブロック10のうちの一部の水平ブロック10内の発光素子31の発光輝度と、複数の垂直ブロック20のうちの一部の垂直ブロック20内の発光素子32の発光輝度とを一定の輝度となるように発光制御してもよい。この場合、駆動回路50は、一部の水平ブロック10以外の他の水平ブロック10内の発光素子31の発光輝度と、一部の垂直ブロック20以外の他の垂直ブロック20内の発光素子32の発光輝度とを可変制御する。これにより、駆動回路50の回路構成をより簡略化し得る。
【0048】
(第1の例)
図11は、本開示の第2の実施の形態に係る照明装置による発光エリアの分割手法の第1の例を示している。
図12は、本実施の形態に係る照明装置による部分駆動制御の第1の例の概要を示している。
【0049】
例えば、
図11の左側に示したように、上記第1の実施の形態における複数の水平ブロック10のうち、少なくとも垂直方向Yにおける両端に位置する発光ブロックを輝度固定水平ブロック11とし、常時一定の輝度となるように発光制御してもよい。この場合、複数の水平ブロック10のうち、輝度固定水平ブロック11以外の発光ブロックを輝度可変水平ブロック12とし、輝度可変水平ブロック12の発光輝度を可変制御する。
【0050】
また、
図11の右側に示したように、上記第1の実施の形態における複数の垂直ブロック20のうち、少なくとも水平方向Xにおける両端に位置する発光ブロックを輝度固定垂直ブロック21とする。この場合、複数の垂直ブロック20のうち、輝度固定垂直ブロック21以外の発光ブロックを輝度可変垂直ブロック22とし、輝度可変垂直ブロック22の発光輝度を可変制御する。
【0051】
図11に示した各発光ブロックを合成することにより、上記第1の実施の形態と同様に、合計で20個の部分発光ブロックが形成される。部分発光ブロックの合成の輝度は、
図12に示した状態となる。合成の輝度は、中央の6ブロック分の部分発光ブロックでは、輝度可変水平ブロック12の輝度と輝度可変垂直ブロック22の輝度との和となる。この中央の部分発光ブロックでは、輝度可変水平ブロック12と輝度可変垂直ブロック22とによる部分駆動制御が行われることとなる。
【0052】
水平方向Xにおける左端略中央の2ブロック分の部分発光ブロックと右端略中央の2ブロック分の部分発光ブロックとでは、合成の輝度は、輝度可変水平ブロック12の輝度と輝度固定垂直ブロック21の輝度との和となる。この左端略中央の部分発光ブロックと右端略中央の部分発光ブロックでは、輝度可変水平ブロック12による部分駆動制御が行われることとなる。
【0053】
垂直方向Yにおける上端略中央の3ブロック分の部分発光ブロックと下端略中央の3ブロック分の部分発光ブロックとでは、合成の輝度は、輝度固定水平ブロック11の輝度と輝度可変垂直ブロック22の輝度との和となる。この上端略中央の部分発光ブロックと下端略中央の部分発光ブロックでは、輝度可変垂直ブロック22による部分駆動制御が行われることとなる。
【0054】
四隅の部分発光ブロックでは、合成の輝度は、輝度固定水平ブロック11の輝度と輝度固定垂直ブロック21の輝度との和となる。この四隅の部分発光ブロックでは、部分駆動制御は行われずに、常時一定の輝度となる。なお、
図11および
図12では、輝度固定水平ブロック11と輝度固定垂直ブロック21とを中間輝度となるように発光制御している例を示しているが、輝度固定水平ブロック11と輝度固定垂直ブロック21とを中間輝度以外の輝度にしてもよい。
【0055】
(第2の例)
図13は、本実施の形態に係る照明装置による発光エリアの分割手法の第2の例を示している。
図14は、本実施の形態に係る照明装置による部分駆動制御の第2の例の概要を示している。
【0056】
この第2の例では、輝度固定水平ブロック11と輝度固定垂直ブロック21とを常時最大輝度となるように発光制御している。それ以外は、上記第1の例と略同様である。
【0057】
(第3の例)
図15は、本実施の形態に係る照明装置による発光エリアの分割手法の第3の例を示している。
図16は、本実施の形態に係る照明装置による部分駆動制御の第3の例の概要を示している。
【0058】
例えば、
図15の左側に示したように、上記第1の実施の形態における複数の水平ブロック10のうち、少なくとも垂直方向Yにおける両端に位置する発光ブロックを非発光水平ブロック13としてもよい。非発光水平ブロック13は、発光素子31自体を配置しない構成にし、常時非点灯状態としてもよい。この場合、複数の水平ブロック10のうち、非発光水平ブロック13以外の発光ブロックを輝度可変水平ブロック12とし、輝度可変水平ブロック12の発光輝度を可変制御する。
【0059】
また、
図15の右側に示したように、上記第1の実施の形態における複数の垂直ブロック20のうち、少なくとも水平方向Xにおける両端に位置する発光ブロックを輝度固定垂直ブロック21とする。この場合、複数の垂直ブロック20のうち、輝度固定垂直ブロック21以外の発光ブロックを輝度可変垂直ブロック22とし、輝度可変垂直ブロック22の発光輝度を可変制御する。
【0060】
図15に示した各発光ブロックを合成することにより、上記第1の実施の形態と同様に、合計で20個の部分発光ブロックが形成される。部分発光ブロックの合成の輝度は、
図16に示した状態となる。合成の輝度は、中央の6ブロック分の部分発光ブロックでは、輝度可変水平ブロック12の輝度と輝度可変垂直ブロック22の輝度との和となる。この中央の部分発光ブロックでは、輝度可変水平ブロック12と輝度可変垂直ブロック22とによる部分駆動制御が行われることとなる。
【0061】
水平方向Xにおける左端略中央の2ブロック分の部分発光ブロックと右端略中央の2ブロック分の部分発光ブロックとでは、合成の輝度は、輝度可変水平ブロック12の輝度と輝度固定垂直ブロック21の輝度との和となる。この左端略中央の部分発光ブロックと右端略中央の部分発光ブロックでは、輝度可変水平ブロック12による部分駆動制御が行われることとなる。
【0062】
垂直方向Yにおける上端略中央の3ブロック分の部分発光ブロックと下端略中央の3ブロック分の部分発光ブロックとでは、合成の輝度は、非発光水平ブロック13の輝度と輝度可変垂直ブロック22の輝度との和となる。このため、合成の輝度は、実質上、輝度可変垂直ブロック22の輝度と同一となる。この上端略中央の部分発光ブロックと下端略中央の部分発光ブロックでは、輝度可変垂直ブロック22による部分駆動制御が行われることとなる。
【0063】
四隅の部分発光ブロックでは、合成の輝度は、非発光水平ブロック13の輝度と輝度固定垂直ブロック21の輝度との和となる。このため、合成の輝度は、実質上、輝度固定垂直ブロック21の輝度と同一となる。この四隅の部分発光ブロックでは、部分駆動制御は行われずに、常時一定の輝度となる。なお、
図15および
図16では、輝度固定垂直ブロック21を常時最大輝度となるように発光制御している例を示しているが、輝度固定垂直ブロック21を最大輝度以外の輝度にしてもよい。
【0064】
(第4の例)
図17は、本実施の形態に係る照明装置による発光エリアの分割手法の第4の例を示している。
図18は、本実施の形態に係る照明装置による部分駆動制御の第4の例の概要を示している。
【0065】
例えば、
図17の左側に示したように、上記第1の実施の形態における複数の水平ブロック10のうち、少なくとも垂直方向Yにおける両端に位置する発光ブロックを輝度固定水平ブロック11とし、常時一定の輝度となるように発光制御してもよい。この場合、複数の水平ブロック10のうち、輝度固定水平ブロック11以外の発光ブロックを輝度可変水平ブロック12とし、輝度可変水平ブロック12の発光輝度を可変制御する。
【0066】
また、
図18の右側に示したように、上記第1の実施の形態における複数の垂直ブロック20のうち、少なくとも水平方向Xにおける両端に位置する発光ブロックを非発光垂直ブロック23としてもよい。非発光垂直ブロック23は、発光素子32自体を配置しない構成にし、常時非点灯状態としてもよい。この場合、複数の垂直ブロック20のうち、非発光垂直ブロック23以外の発光ブロックを輝度可変垂直ブロック22とし、輝度可変垂直ブロック22の発光輝度を可変制御する。
【0067】
図17に示した各発光ブロックを合成することにより、上記第1の実施の形態と同様に、合計で20個の部分発光ブロックが形成される。部分発光ブロックの合成の輝度は、
図18に示した状態となる。合成の輝度は、中央の6ブロック分の部分発光ブロックでは、輝度可変水平ブロック12の輝度と輝度可変垂直ブロック22の輝度との和となる。この中央の部分発光ブロックでは、輝度可変水平ブロック12と輝度可変垂直ブロック22とによる部分駆動制御が行われることとなる。
【0068】
水平方向Xにおける左端略中央の2ブロック分の部分発光ブロックと右端略中央の2ブロック分の部分発光ブロックとでは、合成の輝度は、輝度可変水平ブロック12の輝度と非発光垂直ブロック23の輝度との和となる。このため、合成の輝度は、実質上、輝度可変水平ブロック12の輝度と同一となる。この左端略中央の部分発光ブロックと右端略中央の部分発光ブロックでは、輝度可変水平ブロック12による部分駆動制御が行われることとなる。
【0069】
垂直方向Yにおける上端略中央の3ブロック分の部分発光ブロックと下端略中央の3ブロック分の部分発光ブロックとでは、合成の輝度は、輝度固定水平ブロック11の輝度と輝度可変垂直ブロック22の輝度との和となる。この上端略中央の部分発光ブロックと下端略中央の部分発光ブロックでは、輝度可変垂直ブロック22による部分駆動制御が行われることとなる。
【0070】
四隅の部分発光ブロックでは、合成の輝度は、輝度固定水平ブロック11の輝度と非発光垂直ブロック23の輝度との和となる。このため、合成の輝度は、実質上、輝度固定水平ブロック11の輝度と同一となる。この四隅の部分発光ブロックでは、部分駆動制御は行われずに、常時一定の輝度となる。なお、
図17および
図18では、輝度固定水平ブロック11を常時最大輝度となるように発光制御している例を示しているが、輝度固定水平ブロック11を最大輝度以外の輝度にしてもよい。
【0071】
その他の構成、動作、ならびに効果は、上記比較例、または上記第1の実施の形態に係る照明装置と略同様であってもよい。
【0072】
<3.第3の実施の形態>
次に、本開示の第3の実施の形態に係る照明装置について説明する。なお、以下では、上記第1または第2の実施の形態に係る照明装置の構成要素と略同じ部分については、同一符号を付し、適宜説明を省略する。
【0073】
図19は、本開示の第3の実施の形態に係る照明装置1Aに用いられるLEDパッケージ70の概略を示している。
図20は、
図19に示したLEDパッケージ70の等価回路を示している。
【0074】
LEDパッケージ70は、少なくとも1つの第1のLEDチップ71と少なくとも1つの第2のLEDチップ72とが1つにパッケージ化された構成となっている。
【0075】
第1のLEDチップ71と第2のLEDチップ72は、基板73上において封止部材80で封止されている。第1のLEDチップ71と第2のLEDチップ72は、例えば青色LEDチップとなっている。封止部材80は、例えば透明な樹脂材料である。封止部材80には、例えば黄色光を発する黄色蛍光体が分散されている。LEDパッケージ70は、例えば、青色LEDチップからの青色光と黄色蛍光体による黄色光との合成によって白色光を発する。封止部材80には光を拡散させるための拡散剤が分散されていてもよい。
【0076】
第1のLEDチップ71は、アノード81とカソード83とに接続されている。アノード81とカソード83間には、第1の駆動電流IF1が流れる。第2のLEDチップ72は、アノード82とカソード84とに接続されている。アノード82とカソード84間には、第1の駆動電流IF1とは独立した第2の駆動電流IF2が流れる。これにより、第1のLEDチップ71と第2のLEDチップ72は、それぞれ独立して発光制御可能となっている。
【0077】
図21は、
図19に示したLEDパッケージ70を用いた本実施の形態に係る照明装置1Aの概略を示している。
【0078】
複数の水平ブロック10のそれぞれと複数の垂直ブロック20のそれぞれとが部分的に重なり合うことで形成される部分発光ブロック101に、少なくとも1つのLEDパッケージ70を配置する。この場合、
図8における発光素子31を第1のLEDチップ71とし、発光素子32を第2のLEDチップ72とすることで、1つの部分発光ブロック101に配置される発光部30を少なくとも1つのLEDパッケージ70によって構成することができ、上記第1の実施の形態に係る照明装置1(
図8)と同等の照明装置を、例えば
図21の照明装置1Aの構成で実現できる。
【0079】
図21の照明装置1Aでは、1つの部分発光ブロック101に、1つのLEDパッケージ70を配置した例を示している。照明装置1Aは、水平方向Xに延在する複数のLED基板74を有している。複数のLED基板74のそれぞれに、複数のLEDパッケージ70が設けられている。
【0080】
複数のLED基板74のそれぞれにおいて、水平方向Xに隣り合うLEDパッケージ70内における第1のLEDチップ71同士が互いに接続されている。これにより、1つの水平ブロック10内に複数の第1のLEDチップ71が配列されている。
【0081】
また、垂直方向Yに隣り合うLEDパッケージ70内における第2のLEDチップ72同士が配線75によって互いに接続されている。これにより、1つの垂直ブロック20内に複数の第2のLEDチップ72が配列されている。
【0082】
その他の構成、動作、ならびに効果は、上記比較例、上記第1または第2の実施の形態に係る照明装置と略同様であってもよい。
【0083】
<4.第4の実施の形態>
次に、本開示の第4の実施の形態に係る照明装置について説明する。なお、以下では、上記第1ないし第3の実施の形態に係る照明装置の構成要素と略同じ部分については、同一符号を付し、適宜説明を省略する。
【0084】
図22は、本開示の第4の実施の形態に係る照明装置1Bの概略を示している。
図23は、照明装置1Bにおける水平ブロック10の概略を示している。
図24は、照明装置1Bにおける垂直ブロック20の概略を示している。
図25は、照明装置1Bによって形成される部分発光ブロック101の概略を示している。なお、
図22~
図25では、隣り合うLEDパッケージ70同士を接続する配線等の図示を省略している。
【0085】
照明装置1Bは、上記第3の実施の形態に係る照明装置1Aと同様に、複数のLEDパッケージ70を用いた構成とされている。LEDパッケージ70を用いる場合、1つの水平ブロック10内に含まれる第1のLEDチップ71の数と、1つの垂直ブロック20内に含まれる第2のLEDチップ72の数とを同じにすることが好ましい。1つの水平ブロック10内に含まれる第1のLEDチップ71の数と、1つの垂直ブロック20内に含まれる第2のLEDチップ72の数とが異なる場合、
図10の回路構成例のように、水平ブロック10用の昇圧回路60Aと、垂直ブロック20用の昇圧回路60Bとを別々に設けることが必要とされ得る。1つの水平ブロック10内に含まれる第1のLEDチップ71の数と、1つの垂直ブロック20内に含まれる第2のLEDチップ72の数とを同じにすることで、
図9の回路構成例のように、複数の水平ブロック10と複数の垂直ブロック20とで共通の昇圧回路60を用いることができる。
【0086】
図22の構成例では、水平方向Xに10個のLEDパッケージ70を配置し、垂直方向Yに5個のLEDパッケージ70を配置している。この場合、仮に、水平方向Xの1行分の10個のLEDパッケージ70内の第1のLEDチップ71を1つの水平ブロック10とし、垂直方向Yの1列分の5個のLEDパッケージ70内の第2のLEDチップ72を1つの垂直ブロック20とした場合、1つの水平ブロック10内に含まれる第1のLEDチップ71の数と、1つの垂直ブロック20内に含まれる第2のLEDチップ72の数とが異なることとなる。
【0087】
そこで、垂直方向Yの2列分の10個のLEDパッケージ70内の第2のLEDチップ72を1つの垂直ブロック20とすることが好ましい。これにより、1つの水平ブロック10内に含まれる第1のLEDチップ71の数と、1つの垂直ブロック20内に含まれる第2のLEDチップ72の数とを同じにすることができる。
【0088】
これにより、照明装置1Bでは、5個の水平ブロック10(H0~H4)と5個の垂直ブロック20(V0~V4)とが形成される。5個の水平ブロック10(H0~H4)と5個の垂直ブロック20(V0~V4)とが互いに部分的に重なり合うことで、
図25に示したように、合計25個の部分発光ブロック101が形成されている。1つの部分発光ブロック101には、2つのLEDパッケージ70が配置されている。1つの部分発光ブロック101には、2つの第1のLEDチップ71と、2つの第2のLEDチップ72とが配置されることとなる。
【0089】
本実施の形態に係る照明装置1Bでは、必要とされる制御素子40の数は10個のみでよい(水平方向Xにつき5つ+垂直方向Yにつき5つ)。
【0090】
同様に、本実施の形態に係る照明装置1Bでは、必要とされる駆動回路50のch数は10個のみでよい(水平ブロック10について5つ+垂直ブロック20について5つ)。このため、例えば1つの駆動回路50が6ch分の制御機能を有している場合、5つの水平ブロック10と5つの垂直ブロック20とを駆動するためには、2つの駆動回路50のみでよい。
【0091】
その他の構成、動作、ならびに効果は、上記比較例、または上記第1ないし第3の実施の形態に係る照明装置と略同様であってもよい。
【0092】
<5.第5の実施の形態>
次に、本開示の第5の実施の形態に係る照明装置の適用例について説明する。なお、以下では、上記第1ないし第4の実施の形態に係る照明装置の構成要素と略同じ部分については、同一符号を付し、適宜説明を省略する。
【0093】
図26は、本開示の第5の実施の形態に係る表示装置301の概略を示している。
図27は、本実施の形態に係る表示装置301の内部構成の一例を示している。
【0094】
表示装置301は、例えばテレビジョン装置であり、
図26に示したように、表示部302と、スタンド303とを備えている。
【0095】
表示部302は、例えば
図27に示したように、表示パネル200と、照明装置201と、表示パネル200と照明装置201との間に配置された複数の光学シートとを備えている。複数の光学シートは、例えば、拡散板202と、拡散シート203と、プリズムシート204と、偏光反射シート205とを有してる。
【0096】
表示パネル200は、例えば透過型の液晶表示パネルであり、照明装置201をバックライトとして、照明装置201からの照明光に基づいて画像を表示する。複数の光学シートは、照明光の輝度分布の均一化や照明光の利用効率の向上のために設けられている。
【0097】
照明装置201は、フレーム211と、フレーム211の表面に配置された反射シート212とを有している。
【0098】
また、照明装置201は、反射シート212を介してフレーム211の表面に配置された複数のLED基板213を有している。複数のLED基板213のそれぞれには、複数のLEDパッケージ214と、複数のLEDパッケージ214のそれぞれの上に配置された複数の光源用レンズ215とが設けられている。
【0099】
LEDパッケージ214は、上記第3の実施の形態に係る照明装置におけるLEDパッケージ70(
図19)と略同様の構成を適用可能であり、1つのLEDパッケージ214内には、少なくとも2つのLEDチップが設けられている。同一のLED基板213上にある隣り合うLEDパッケージ214内における少なくとも1つのLEDチップ同士は互いに接続されている。複数のLED基板213間の同一方向にある隣り合うLEDパッケージ214内における少なくとも他の1つのLEDチップ同士は、導線216によって互いに接続されている。これにより、照明装置201は、上記第1ないし第4の実施の形態に係る照明装置と略同様の部分駆動制御の手法を適用可能である。
【0100】
なお、本開示の照明装置は、テレビジョン用途以外の表示装置にも適用可能である。例えば、各種モニタ装置や、携帯端末機器の表示部のバックライトとしても適用可能である。また、本開示の照明装置は、表示装置以外の照明用途としても適用可能である。
【0101】
その他の構成、動作、ならびに効果は、上記比較例、または上記第1ないし第4の実施の形態に係る照明装置と略同様であってもよい。
【0102】
<6.その他の実施の形態>
本開示による技術は、上記各実施の形態の説明に限定されず種々の変形実施が可能である。
【0103】
例えば、上記第3の実施の形態では、発光部30をLEDパッケージ70によって構成する例を説明したが、LEDパッケージ70に代えて、パッケージ化されていないベアチップタイプのLEDを用いてもよい。
【0104】
また例えば、本技術は以下のような構成を取ることもできる。
(1)
それぞれが第1の方向に配列された複数の第1の発光素子を含む複数の第1の発光ブロックと、
それぞれが前記第1の方向とは異なる第2の方向に配列された複数の第2の発光素子を含み、それぞれが前記複数の第1の発光ブロックのそれぞれと部分的に重なり合う複数の第2の発光ブロックと、
前記第1の発光ブロックごとに前記複数の第1の発光素子を発光制御すると共に、前記第2の発光ブロックごとに前記複数の第2の発光素子を発光制御する発光制御部と
を備える
照明装置。
(2)
前記複数の第1の発光ブロックのそれぞれと前記複数の第2の発光ブロックのそれぞれとが重なり合うことによって前記第1の方向と前記第2の方向とに複数の部分発光ブロックが形成されている
上記(1)に記載の照明装置。
(3)
前記複数の部分発光ブロックにはそれぞれ、少なくとも1つの前記第1の発光素子と少なくとも1つの前記第2の発光素子とが配置されている
上記(2)に記載の照明装置。
(4)
前記部分発光ブロックには、前記第1の発光素子と前記第2の発光素子とがそれぞれ独立して発光制御可能な状態で1つにパッケージ化されて配置されている
上記(3)に記載の照明装置。
(5)
前記第1の発光素子は第1のLEDチップからなり、
前記第2の発光素子は前記第1のLEDチップとは独立して発光制御される第2のLEDチップからなり、
前記複数の部分発光ブロックにはそれぞれ、少なくとも1つの前記第1のLEDチップと少なくとも1つの前記第2のLEDチップとが1つにパッケージ化されたLEDパッケージが、少なくとも1つ配置されている
上記(3)または(4)に記載の照明装置。
(6)
前記部分発光ブロックの輝度は、前記部分発光ブロック内に配置された前記第1の発光素子の発光輝度と前記部分発光ブロック内に配置された前記第2の発光素子の発光輝度との和である
上記(3)ないし(5)のいずれか1つに記載の照明装置。
(7)
前記発光制御部は、
前記複数の第1の発光ブロックのうちの一部の第1の発光ブロック内の前記第1の発光素子の発光輝度と、前記複数の第2の発光ブロックのうちの一部の第2の発光ブロック内の前記第2の発光素子の発光輝度とを一定の輝度となるように発光制御し、
前記一部の第1の発光ブロック以外の前記第1の発光ブロック内の前記第1の発光素子の発光輝度と、前記一部の第2の発光ブロック以外の前記第2の発光ブロック内の前記第2の発光素子の発光輝度とを可変制御する
上記(3)ないし(6)のいずれか1つに記載の照明装置。
(8)
前記複数の第1の発光ブロックは前記第2の方向に並列的に設けられ、前記複数の第1の発光ブロックのうち、少なくとも前記第2の方向における両端に位置する発光ブロックが前記一部の第1の発光ブロックとされている
上記(7)に記載の照明装置。
(9)
前記複数の第2の発光ブロックは前記第1の方向に並列的に設けられ、前記複数の第2の発光ブロックのうち、少なくとも前記第1の方向における両端に位置する発光ブロックが前記一部の第2の発光ブロックとされている
上記(7)または(8)に記載の照明装置。
(10)
前記一部の第1の発光ブロックまたは前記一部の第2の発光ブロックに代えて、それぞれが前記複数の第2の発光ブロックまたは前記複数の第1の発光ブロックのそれぞれと部分的に重なり合う複数の非発光ブロックをさらに備え、
前記発光制御部は、
前記一部の第1の発光ブロック内の前記第1の発光素子または前記一部の第2の発光ブロック内の前記第2の発光素子の発光輝度を一定の輝度となるように発光制御する
上記(7)に記載の照明装置。
(11)
照明装置と、
前記照明装置からの照明光に基づいて画像を表示する表示パネルと
を含み、
前記照明装置は、
それぞれが第1の方向に配列された複数の第1の発光素子を含む複数の第1の発光ブロックと、
それぞれが前記第1の方向とは異なる第2の方向に配列された複数の第2の発光素子を含み、それぞれが前記複数の第1の発光ブロックのそれぞれと部分的に重なり合う複数の第2の発光ブロックと、
前記第1の発光ブロックごとに前記複数の第1の発光素子を発光制御すると共に、前記第2の発光ブロックごとに前記複数の第2の発光素子を発光制御する発光制御部と
を備える
表示装置。
【0105】
本出願は、日本国特許庁において2017年5月15日に出願された日本特許出願番号第2017-096227号を基礎として優先権を主張するものであり、この出願のすべての内容を参照によって本出願に援用する。
【0106】
当業者であれば、設計上の要件や他の要因に応じて、種々の修正、コンビネーション、サブコンビネーション、および変更を想到し得るが、それらは添付の請求の範囲やその均等物の範囲に含まれるものであることが理解される。
【手続補正書】
【提出日】2022-10-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれが複数の第1の発光素子を含む複数の第1の発光ブロックと、
それぞれが複数の第2の発光素子を含む複数の第2の発光ブロックと、
前記第1の発光ブロックごとに前記複数の第1の発光素子を発光制御すると共に、前記第2の発光ブロックごとに前記複数の第2の発光素子を発光制御する発光制御部と
を備え、
前記複数の第1の発光ブロックのそれぞれと前記複数の第2の発光ブロックのそれぞれとによって複数の部分発光ブロックが形成され、
前記複数の部分発光ブロックにはそれぞれ、少なくとも1つの前記第1の発光素子と少なくとも1つの前記第2の発光素子とが同じ数だけ配置された発光パッケージを有する1つの発光部が設けられ、
前記発光部には、前記複数の第1の発光ブロックと前記複数の第2の発光ブロックとで共通化された昇圧回路を介して電圧が供給される
照明装置。
【請求項2】
前記部分発光ブロックの輝度は、前記部分発光ブロック内に配置された前記第1の発光素子の発光輝度と前記部分発光ブロック内に配置された前記第2の発光素子の発光輝度との和である
請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記第1の発光素子は第1のLEDチップからなり、
前記第2の発光素子は前記第1のLEDチップとは独立して発光制御される第2のLEDチップからなり、
前記複数の部分発光ブロックにはそれぞれ、少なくとも1つの前記第1のLEDチップと少なくとも1つの前記第2のLEDチップとが1つにパッケージ化されたLEDパッケージが、少なくとも1つ配置されている
請求項1に記載の照明装置。
【請求項4】
少なくとも1つの前記第1の発光素子と少なくとも1つの前記第2の発光素子とが、樹脂材料と蛍光体とを含む封止部材によって基板上に封止されることによって1つのLEDパッケージが構成されている
請求項1に記載の照明装置。
【請求項5】
前記第1の発光素子および前記第2の発光素子の少なくとも一方は青色LEDチップであり、
前記封止部材は透明樹脂材料を含む
請求項4に記載の照明装置。
【請求項6】
前記第1の発光素子および前記第2の発光素子の少なくとも一方は青色LEDチップであり、
前記蛍光体は黄色蛍光体であり、
前記LEDパッケージは、前記青色LEDチップからの青色光と前記黄色蛍光体による黄色光との合成によって白色光を発する
請求項4に記載の照明装置。
【請求項7】
照明装置と、
前記照明装置からの照明光に基づいて画像を表示する表示パネルと
を含み、
前記照明装置は、
それぞれが複数の第1の発光素子を含む複数の第1の発光ブロックと、
それぞれが複数の第2の発光素子を含む複数の第2の発光ブロックと、
前記第1の発光ブロックごとに前記複数の第1の発光素子を発光制御すると共に、前記第2の発光ブロックごとに前記複数の第2の発光素子を発光制御する発光制御部と
を備え、
前記複数の第1の発光ブロックのそれぞれと前記複数の第2の発光ブロックのそれぞれとによって複数の部分発光ブロックが形成され、
前記複数の部分発光ブロックにはそれぞれ、少なくとも1つの前記第1の発光素子と少なくとも1つの前記第2の発光素子とが同じ数だけ配置された発光パッケージを有する1つの発光部が設けられ、
前記発光部には、前記複数の第1の発光ブロックと前記複数の第2の発光ブロックとで共通化された昇圧回路を介して電圧が供給される
表示装置。
【請求項8】
前記部分発光ブロックの輝度は、前記部分発光ブロック内に配置された前記第1の発光素子の発光輝度と前記部分発光ブロック内に配置された前記第2の発光素子の発光輝度との和である
請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記第1の発光素子は第1のLEDチップからなり、
前記第2の発光素子は前記第1のLEDチップとは独立して発光制御される第2のLEDチップからなり、
前記複数の部分発光ブロックにはそれぞれ、少なくとも1つの前記第1のLEDチップと少なくとも1つの前記第2のLEDチップとが1つにパッケージ化されたLEDパッケージが、少なくとも1つ配置されている
請求項7に記載の表示装置。
【請求項10】
少なくとも1つの前記第1の発光素子と少なくとも1つの前記第2の発光素子とが、樹脂材料と蛍光体とを含む封止部材によって基板上に封止されることによって1つのLEDパッケージが構成されている
請求項7に記載の表示装置。
【請求項11】
前記第1の発光素子および前記第2の発光素子の少なくとも一方は青色LEDチップであり、
前記封止部材は透明樹脂材料を含む
請求項10に記載の表示装置。
【請求項12】
前記第1の発光素子および前記第2の発光素子の少なくとも一方は青色LEDチップであり、
前記蛍光体は黄色蛍光体であり、
前記LEDパッケージは、前記青色LEDチップからの青色光と前記黄色蛍光体による黄色光との合成によって白色光を発する
請求項10に記載の表示装置。
【請求項13】
反射シートが設けられた照明装置と、
前記照明装置からの照明光に基づいて画像を表示する表示パネルと、
照明装置と表示パネルとの間に配置された光学シートと
を含み、
前記照明装置は、
それぞれが第1の方向に配列された複数の第1の発光素子を含む複数の第1の発光ブロックと、
それぞれが前記第1の方向とは異なる第2の方向に配列された複数の第2の発光素子を含み、それぞれが前記複数の第1の発光ブロックのそれぞれと部分的に重なり合う複数の第2の発光ブロックと
を備える
表示装置。
【請求項14】
前記複数の第1の発光ブロックのそれぞれと前記複数の第2の発光ブロックのそれぞれとが重なり合うことによって前記第1の方向と前記第2の方向とに複数の部分発光ブロックが形成され、
前記複数の部分発光ブロックにはそれぞれ、少なくとも1つの前記第1の発光素子と少なくとも1つの前記第2の発光素子とが配置され、
前記部分発光ブロックには、前記第1の発光素子と前記第2の発光素子とがそれぞれ独立して発光制御可能な状態で1つにパッケージ化されて配置されている
請求項13に記載の表示装置。
【請求項15】
少なくとも1つの前記第1の発光素子と少なくとも1つの前記第2の発光素子とが、樹脂材料と蛍光体とを含む封止部材によって基板上に封止されることによって1つのLEDパッケージが構成されている
請求項14に記載の表示装置。
【請求項16】
前記第1の発光素子および前記第2の発光素子の少なくとも一方は青色LEDチップであり、
前記蛍光体は黄色蛍光体であり、
前記LEDパッケージは、前記青色LEDチップからの青色光と前記黄色蛍光体による黄色光との合成によって白色光を発する
請求項15に記載の表示装置。
【請求項17】
前記部分発光ブロックには、前記第1の発光素子および前記第2の発光素子の少なくとも一方が青色LEDチップからなるLEDパッケージが配置され、
前記LEDパッケージにおいて、前記第1の発光素子および前記第2の発光素子の少なくとも一方は黄色蛍光体を含むように封止され、前記青色LEDチップからの青色光と前記黄色蛍光体による黄色光との合成によって白色光を発する
請求項14に記載の表示装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本開示の一実施の形態に係る照明装置は、それぞれが複数の第1の発光素子を含む複数の第1の発光ブロックと、それぞれが複数の第2の発光素子を含む複数の第2の発光ブロックと、第1の発光ブロックごとに複数の第1の発光素子を発光制御すると共に、第2の発光ブロックごとに複数の第2の発光素子を発光制御する発光制御部とを備え、複数の第1の発光ブロックのそれぞれと複数の第2の発光ブロックのそれぞれとによって複数の部分発光ブロックが形成され、複数の部分発光ブロックにはそれぞれ、少なくとも1つの第1の発光素子と少なくとも1つの第2の発光素子とが同じ数だけ配置された発光パッケージを有する1つの発光部が設けられ、発光部には、複数の第1の発光ブロックと複数の第2の発光ブロックとで共通化された昇圧回路を介して電圧が供給されるものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本開示の一実施の形態に係る第1の表示装置は、照明装置と、照明装置からの照明光に基づいて画像を表示する表示パネルとを含み、照明装置は、それぞれが複数の第1の発光素子を含む複数の第1の発光ブロックと、それぞれが複数の第2の発光素子を含む複数の第2の発光ブロックと、第1の発光ブロックごとに複数の第1の発光素子を発光制御すると共に、第2の発光ブロックごとに複数の第2の発光素子を発光制御する発光制御部とを備え、複数の第1の発光ブロックのそれぞれと複数の第2の発光ブロックのそれぞれとによって複数の部分発光ブロックが形成され、複数の部分発光ブロックにはそれぞれ、少なくとも1つの第1の発光素子と少なくとも1つの第2の発光素子とが同じ数だけ配置された発光パッケージを有する1つの発光部が設けられ、発光部には、複数の第1の発光ブロックと複数の第2の発光ブロックとで共通化された昇圧回路を介して電圧が供給されるものである。
本開示の一実施の形態に係る第2の表示装置は、反射シートが設けられた照明装置と、照明装置からの照明光に基づいて画像を表示する表示パネルと、照明装置と表示パネルとの間に配置された光学シートとを含み、照明装置は、それぞれが第1の方向に配列された複数の第1の発光素子を含む複数の第1の発光ブロックと、それぞれが第1の方向とは異なる第2の方向に配列された複数の第2の発光素子を含み、それぞれが複数の第1の発光ブロックのそれぞれと部分的に重なり合う複数の第2の発光ブロックとを備える。