(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022184985
(43)【公開日】2022-12-13
(54)【発明の名称】医療用撮像装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
A61B 10/04 20060101AFI20221206BHJP
A61B 8/12 20060101ALI20221206BHJP
A61B 10/02 20060101ALI20221206BHJP
【FI】
A61B10/04
A61B8/12
A61B10/02 300D
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022150374
(22)【出願日】2022-09-21
(62)【分割の表示】P 2021557972の分割
【原出願日】2020-05-15
(31)【優先権主張番号】62/849,311
(32)【優先日】2019-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/849,649
(32)【優先日】2019-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/849,307
(32)【優先日】2019-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】506192652
【氏名又は名称】ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】BOSTON SCIENTIFIC SCIMED,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ウォルシュ、ケビン
(72)【発明者】
【氏名】ディトゥッリオ、ジェレミー
(72)【発明者】
【氏名】ジョンソン、オースティン ジー.
(57)【要約】
【課題】超音波撮像などの撮像と生体組織検査(生検)又は他の診断及び/又は治療の機能とを同一の装置で一体化する装置、システム、及び方法に関する。
【解決手段】本開示は、概して、実時間の可視化ならびに診断及び/又は治療器具アセンブリなどの医療用撮像装置に関し、この装置は医療処置中に二つの機能を使用するために構成された人間工学的なハンドル及びカテーテルを備え得る。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の器具に結合されたプランジャアセンブリであって、前記プランジャアセンブリは、前記第1の器具を遠位方向及び近位方向に移動させるように構成されている、プランジャアセンブリと、
第2の器具に結合されたフラッシュポートアセンブリであって、前記フラッシュポートアセンブリは前記第2の器具の長手方向軸の周りを少なくとも部分的に回転するように構成されている、フラッシュポートアセンブリと、
前記プランジャアセンブリを前記フラッシュポートアセンブリに接続するハンドル本体とを備える医療用装置。
【請求項2】
前記フラッシュポートアセンブリは、前記第2の器具の長手方向軸の周りを少なくとも180度回転するように構成されている、請求項1に記載の医療用装置。
【請求項3】
前記第1の器具は生検針を備え、前記第2の器具はラジアル超音波プローブを備える、請求項1又は2に記載の医療用装置。
【請求項4】
前記プランジャアセンブリ及び前記フラッシュポートアセンブリは、前記ハンドル本体内において互いに平行である、請求項1~3のいずれか一項に記載の医療用装置。
【請求項5】
前記ハンドル本体内に分岐ジョイントを備え、前記分岐ジョイントは、前記プランジャアセンブリをデュアルルーメンカテーテルの第1のルーメンに接続し、前記フラッシュポートアセンブリを前記デュアルルーメンカテーテルの第2のルーメンに接続する、請求項1~4のいずれか一項に記載の医療用装置。
【請求項6】
前記デュアルルーメンカテーテルは、編組の層とリフローの層とを備える、請求項5に記載の医療用装置。
【請求項7】
前記第2の器具は、ハブアセンブリを介して撮像コントローラと通信可能に結合するように構成された撮像トランスデューサを備える、請求項1~6のいずれか1項に記載の医療用装置。
【請求項8】
前記撮像トランスデューサは、第1の直径を有した近位駆動ケーブル及び第2の直径を有した遠位駆動ケーブルを介して前記ハブアセンブリに結合されており、前記第1の直径は前記第2の直径よりも大きい、請求項7に記載の医療用装置。
【請求項9】
インピーダンス補償器が、前記遠位駆動ケーブルを前記近位駆動ケーブルに接続している、請求項8に記載の医療用装置。
【請求項10】
撮像ウィンドウ及びマーカを備えたプローブと、
前記ハンドル本体を前記プローブに接続するデュアルルーメンカテーテルとをさらに備え、前記デュアルルーメンカテーテルは編組層を備え、前記編組層は、前記ハンドル本体の軸回転に応じて、前記プローブを体管腔内において軸回転させるように構成されている、請求項1~9のいずれか一項に記載の医療用装置。
【請求項11】
前記デュアルルーメンカテーテルの第1のルーメンを通って前記プローブ内へ延在する撮像トランスデューサを備え、前記撮像トランスデューサは、前記撮像ウィンドウを通じて体管腔の画像を生成するように構成されており、前記体管腔の画像は、前記マーカの表示を含む、請求項10に記載の医療用装置。
【請求項12】
前記プローブはサイドポートを備え、前記体管腔の画像における前記マーカの表示は、前記体管腔の画像における前記サイドポートの向きを示している、請求項11に記載の医療用装置。
【請求項13】
前記サイドポートと前記マーカとは、前記プローブ上において180度離れた向きに向けられている、請求項12に記載の医療用装置。
【請求項14】
前記デュアルルーメンカテーテルの第2のルーメンを通って前記プローブ内へ延在する生検針を備え、前記生検針は、前記ハンドル本体上に備えられた作動部材の作動に応じて、前記サイドポートを通って前記プローブから退出するように構成されている、請求項12又は13に記載の医療用装置。
【請求項15】
前記デュアルルーメンカテーテルの第2のルーメンを通って前記プローブ内へ延在する生検針を備え、前記生検針は、前記ハンドルアセンブリに備えられた作動部材の作動に応じて、前記サイドポートを通って、前記撮像ウィンドウに対して一定の角度で、前記プローブから退出するように構成されている、請求項12~14のいずれか一項に記載の医療用装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して医療用装置の分野に関する。特に、本開示は、撮像を利用する装置、システム及び方法に関し、より詳細には、超音波撮像などの撮像と生体組織検査(生検)又は他の診断及び/又は治療の機能とを同一の装置で一体化する装置、システム、及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、内視鏡撮像は、1つ以上の標的の解剖学的構造の内部特性を決定するために行われ得る。多くの場合において、撮像は、診断処置中などに、配置/位置特定のために用いられる。例えば、超音波撮像装置は、肺結節の生検を行うためなど、処置のために内視鏡を通じて器具を配置する目的で、内視鏡のワーキングチャネル内に挿入されて、標的の解剖学的構造を撮像し得る。そのような例では、内視鏡が配置されると、超音波撮像装置はワーキングチャネルから除去される場合があり、内視鏡が適切に配置されていれば、ワーキングチャネル内に針が挿入されて、肺結節の生検を行うことができる。そのような処置の課題としては、プローブが針と交換されているときに(例えば気管支鏡による直接的可視化が結節に配置可能でない場合に)結節の位置を維持すること、結節及び/又は気管支鏡に対する針の向きを制御すること、ならびに実時間撮像の手助けなしで生検針を結節組織内へ作動させなければならないことが挙げられ得る。
【0003】
生検とは、組織又は細胞の構造及び組成を決定するために用いられる医学的診断検査の群である。生検処置において、細胞又は組織は、それらの分析を可能にするために、例えば顕微鏡下で、器官又は他の身体部分から試料採取される。一般に、触診又は放射線撮像などの表面的な診断によって異常が見つかった場合に、生検を行って疑わしい異常部分の性質を判断することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これらの考慮すべき事項を念頭に置いて、本開示の装置、システム及び方法によって、様々な有利な医学的転帰が実現され得る。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様において、本開示は、プランジャアセンブリと、フラッシュポートアセンブリと、プランジャアセンブリをフラッシュポートアセンブリに接続するハンドル本体とを備える医療用装置に関する。プランジャアセンブリは、第1の器具に結合され、第1の器具を遠位方向及び近位方向に移動させるように構成され得る。フラッシュポートアセンブリは、第2の器具に結合され、第2の器具の長手方向軸の周りを少なくとも部分的に回転するように構成され得る。一部の実施形態では、フラッシュポートアセンブリは、第2の器具の長手方向軸の周りを少なくとも180度回転するように構成され得る。様々な実施形態において、第1の器具は生検針を備え得る。第2の器具はラジアル超音波プローブを備え得る。いくつかの実施形態において、プランジャアセンブリ及びフラッシュポートアセンブリは、ハンドル本体内において互いに平行であり得る。多くの実施形態において、医療用装置はハンドル本体内に分岐ジョイントを備え得る。多くのそのような実施形態において、分岐ジョイントは、プランジャアセンブリをデュアルルーメンカテーテルの第1のルーメンに接続し、フラッシュポートアセンブリをデュアルルーメンの第2のルーメンに接続し得る。様々な実施形態において、デュアルルーメンカテーテルは、編組の層とリフローの層とを備え得る。一部の実施形態において、第2の器具は、ハブアセンブリを介して撮像コントローラと通信可能に結合するように構成された撮像トランスデューサを備え得る。一部のそのような実施形態において、撮像トランスデューサは、第1の直径を有した近位駆動ケーブル及び第2の直径を有した遠位駆動ケーブルを介してハブアセンブリに結合されており、第1の直径は第2の直径よりも大きい。いくつかの実施形態において、インピーダンス補償器は、遠位駆動ケーブルを近位駆動ケーブルに接続している。多くの実施形態において、医療用装置は、プローブ及びデュアルルーメンカテーテルを備え得る。多くのそのような実施形態において、プローブは、撮像ウィンドウ及びマーカを備え得る。デュアルルーメンカテーテルはハンドル本体をプローブに接続し得る。デュアルルーメンカテーテルは編組層を備え、編組層は、ハンドル本体の軸回転に応じて、プローブを体管腔内において軸回転させるように構成されている。様々な実施形態において、医療用装置は、デュアルルーメンカテーテルの第1のルーメンを通ってプローブ内へ延在する撮像トランスデューサを備え得る。撮像トランスデューサは、撮像ウィンドウを通じて体管腔の画像を生成するように構成され得、体管腔の画像はマーカの表示を含み得る。様々な実施形態において、プローブはサイドポートを備え、体管腔の画像におけるマーカの表示は、体管腔の画像におけるサイドポートの向きを示している。一部のそのような実施形態において、サイドポートとマーカとは、プローブ上において180度離れた向きに向けられている。いくつか実施形態において、医療用装置は、デュアルルーメンカテーテルの第2のルーメンを通ってプローブ内へ延在する生検針を備えることができ、生検針は、ハンドル本体上に備えられた作動部材の作動に応じて、サイドポートを通ってプローブから退出するように構成されている。いくつかの実施形態において、医療用装置は、デュアルルーメンカテーテルの第2のルーメンを通ってプローブ内へ延在する生検針を備えることができ、生検針は、ハンドルアセンブリに備えられた作動部材の作動に応じて、サイドポートを通って、撮像ウィンドウに対して一定の角度で、プローブから退出するように構成されている。一部の実施形態において、医療用装置は、第1のルーメン及び第2のルーメンを有したデュアルルーメンカテーテルを備え得る。一部のそのような実施形態において、第1の器具は第1のルーメンに配置され、第2の器具は第2のルーメンに配置される。様々な実施形態において、医療用装置は、デュアルルーメンカテーテルの遠位端部に取り付けられたプローブを備え得る。プローブは、デュアルルーメンカテーテルの第1のルーメンと整合された第3のルーメンと、デュアルルーメンカテーテルの第2のルーメンと整合された第4のルーメンとを備える。様々なそのような実施形態において、プローブは、リフロー処理によってデュアルルーメンカテーテルの遠位端部に取り付けられている。1つ以上の実施形態において、医療用装置は、ハブアセンブリ及び同軸ケーブルを介して撮像トランスデューサに結合された撮像コントローラを備え得る。一部の実施形態において、ハンドル本体は、鏡像状である少なくとも2つの人間工学的な輪郭を含む。
【0006】
別の態様において、本開示は、ハンドルアセンブリと、プローブと、デュアルルーメンカテーテルとを備えたシステムに関する。ハンドルアセンブリはフラッシュポートを備え得る。プローブは撮像ウィンドウ及びマーカを備え得る。デュアルルーメンカテーテルは、ハンドルアセンブリをプローブに接続し得る。さらに、デュアルルーメンカテーテルは、ハンドルアセンブリの軸回転に応じて、プローブを体管腔内において軸回転させるように構成された編組層を備え得る。一部の実施形態において、システムは、デュアルルーメンカテーテルの第1のルーメンを通ってプローブ内へ延在する撮像トランスデューサを備えることができ、撮像トランスデューサは、撮像ウィンドウを通じて体管腔の画像を生成するように構成されており、体管腔の画像はマーカの表示を含む。多くの実施形態において、プローブはサイドポートを備え、体管腔の画像におけるマーカの表示は、体管腔の画像におけるサイドポートの向きを示している。1つ以上の実施形態において、サイドポートとマーカとは、プローブ上において180度離れた向きに向けられている。多くの実施形態において、システムは、デュアルルーメンカテーテルの第2のルーメンを通ってプローブ内へ延在する生検針を備え、生検針は、ハンドルアセンブリに備えられた作動部材の作動に応じて、サイドポートを通ってプローブから退出するように構成されている。
【0007】
さらに別の態様において、本開示は、ハンドルアセンブリと、プローブと、デュアルルーメンカテーテルとを備えたシステムに関する。ハンドルアセンブリは分岐ジョイントを備え得る。プローブは撮像ウィンドウ及びマーカを備え得る。デュアルルーメンカテーテルは、分岐ジョイントをプローブに接続し得、また、ハンドルアセンブリの軸回転に応じて、プローブを体管腔内において軸回転させるように構成され得る。
【0008】
別の態様において、本開示は、プロセッサと、プロセッサによって実行された場合に下記のうちの1つ以上をプロセッサに行わせる命令を含むメモリとを備える装置に関する。一部の実施形態において、メモリは、例えば撮像トランスデューサから受信した信号に基づいて画像を生成することなどの、撮像トランスデューサの1つ以上の態様をプロセッサに制御させるための命令を含み得る。
【0009】
さらに別の態様では、本開示は方法に関する。この方法は、気管支鏡のワーキングチャネルを介して医療用撮像装置を挿入することと、気管支鏡の遠位端部を越えて医療用撮像装置を延在させることと、医療用撮像装置によって画像を生成することと、画像に基づいて結節の生検材料を採取するために医療用撮像装置を整合させることと、画像に基づいて結節の生検材料を採取することとのうちの1つ以上を含み得る。
【0010】
本開示の限定されない実施形態を例として、添付した図を参照しながら説明する。図は概略的なものであり、一定の縮尺で描かれていることを意図していない。図において、示された同一又はほぼ同一の各構成要素は、典型的には単一の数字によって表されている。明瞭にする目的で、当業者が本開示を理解できるようにするために図解が必要でない場合には、すべての図ですべての構成要素が符号付けされているとは限らず、また各実施形態のすべての構成要素が示されているとも限らない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本願に記載する1つ以上の実施形態による例示的な医療用撮像装置を示す図。
【
図2A】本願に記載する1つ以上の実施形態による例示的な医療用撮像装置の様々な態様を示す図。
【
図2B】本願に記載する1つ以上の実施形態による例示的な医療用撮像装置の様々な態様を示す図。
【
図2C】本願に記載する1つ以上の実施形態による例示的な医療用撮像装置の様々な態様を示す図。
【
図3A】本願に記載する1つ以上の実施形態による医療用撮像装置のための例示的なプローブの様々な態様を示す図。
【
図3B】本願に記載する1つ以上の実施形態による医療用撮像装置のための例示的なプローブの様々な態様を示す図。
【
図3C】本願に記載する1つ以上の実施形態による医療用撮像装置のための例示的なプローブの様々な態様を示す図。
【
図3D】本願に記載する1つ以上の実施形態による医療用撮像装置のための例示的なプローブの様々な態様を示す図。
【
図3E】本願に記載する1つ以上の実施形態による医療用撮像装置のための例示的なプローブの様々な態様を示す図。
【
図3F】本願に記載する1つ以上の実施形態による医療用撮像装置のための例示的なプローブの様々な態様を示す図。
【
図3G】本願に記載する1つ以上の実施形態による医療用撮像装置のための例示的なプローブの様々な態様を示す図。
【
図3H】本願に記載する1つ以上の実施形態による医療用撮像装置のための例示的なプローブの様々な態様を示す図。
【
図4A】本願に記載する1つ以上の実施形態による医療用撮像装置のための例示的なハンドルアセンブリを示す図。
【
図4B】本願に記載する1つ以上の実施形態による医療用撮像装置のための例示的なハンドルアセンブリを示す図。
【
図4C】本願に記載する1つ以上の実施形態による医療用撮像装置のための例示的なハンドルアセンブリを示す図。
【
図5A】本願に記載する1つ以上の実施形態による例示的なハンドルアセンブリの様々な態様を示す図。
【
図5B】本願に記載する1つ以上の実施形態による例示的なハンドルアセンブリの様々な態様を示す図。
【
図5C】本願に記載する1つ以上の実施形態による例示的なハンドルアセンブリの様々な態様を示す図。
【
図5D】本願に記載する1つ以上の実施形態による例示的なハンドルアセンブリの様々な態様を示す図。
【
図5E】本願に記載する1つ以上の実施形態による例示的なハンドルアセンブリの様々な態様を示す図。
【
図6A】本願に記載する1つ以上の実施形態による例示的なハンドルアセンブリの様々な内部構成要素を示す図。
【
図6B】本願に記載する1つ以上の実施形態による例示的なハンドルアセンブリの様々な内部構成要素を示す図。
【
図7A】本願に記載する1つ以上の実施形態によるハンドルアセンブリのための例示的な分岐ジョイントの様々な態様を示す図。
【
図7B】本願に記載する1つ以上の実施形態によるハンドルアセンブリのための例示的な分岐ジョイントの様々な態様を示す図。
【
図7C】本願に記載する1つ以上の実施形態によるハンドルアセンブリのための例示的な分岐ジョイントの様々な態様を示す図。
【
図7D】本願に記載する1つ以上の実施形態によるハンドルアセンブリのための例示的な分岐ジョイントの様々な態様を示す図。
【
図8A】本願に記載する1つ以上の実施形態によるハンドルアセンブリのための例示的なフラッシュポートアセンブリの様々な態様を示す図。
【
図8B】本願に記載する1つ以上の実施形態によるハンドルアセンブリのための例示的なフラッシュポートアセンブリの様々な態様を示す図。
【
図8C】本願に記載する1つ以上の実施形態によるハンドルアセンブリのための例示的なフラッシュポートアセンブリの様々な態様を示す図。
【
図8D】本願に記載する1つ以上の実施形態によるハンドルアセンブリのための例示的なフラッシュポートアセンブリの様々な態様を示す図。
【
図8E】本願に記載する1つ以上の実施形態によるハンドルアセンブリのための例示的なフラッシュポートアセンブリの様々な態様を示す図。
【
図8F】本願に記載する1つ以上の実施形態によるハンドルアセンブリのための例示的なフラッシュポートアセンブリの様々な態様を示す図。
【
図8G】本願に記載する1つ以上の実施形態によるハンドルアセンブリのための例示的なフラッシュポートアセンブリの様々な態様を示す図。
【
図8H】本願に記載する1つ以上の実施形態によるハンドルアセンブリのための例示的なフラッシュポートアセンブリの様々な態様を示す図。
【
図8I】本願に記載する1つ以上の実施形態によるハンドルアセンブリのための例示的なフラッシュポートアセンブリの様々な態様を示す図。
【
図8J】本願に記載する1つ以上の実施形態によるハンドルアセンブリのための例示的なフラッシュポートアセンブリの様々な態様を示す図。
【
図9】本願に記載する1つ以上の実施形態による例示的な撮像コントローラの様々な態様を示す図。
【
図10】様々な実施形態を実施するのに適し得る、例示的なコンピューティングアーキテクチャの実施形態を示す図。
【
図11A】本願に記載する1つ以上の実施形態による様々な例示的なハンドルアセンブリを示す図。
【
図11B】本願に記載する1つ以上の実施形態による様々な例示的なハンドルアセンブリを示す図。
【
図11C】本願に記載する1つ以上の実施形態による様々な例示的なハンドルアセンブリを示す図。
【
図11D】本願に記載する1つ以上の実施形態による様々な例示的なハンドルアセンブリを示す図。
【
図11E】本願に記載する1つ以上の実施形態による様々な例示的なハンドルアセンブリを示す図。
【
図11F】本願に記載する1つ以上の実施形態による様々な例示的なハンドルアセンブリを示す図。
【
図11G】本願に記載する1つ以上の実施形態による様々な例示的なハンドルアセンブリを示す図。
【
図11H】本願に記載する1つ以上の実施形態による様々な例示的なハンドルアセンブリを示す図。
【
図11I】本願に記載する1つ以上の実施形態による様々な例示的なハンドルアセンブリを示す図。
【
図11J】本願に記載する1つ以上の実施形態による様々な例示的なハンドルアセンブリを示す図。
【
図11K】本願に記載する1つ以上の実施形態による様々な例示的なハンドルアセンブリを示す図。
【
図11L】本願に記載する1つ以上の実施形態による様々な例示的なハンドルアセンブリを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
様々な実施形態において、本開示は、概して、実時間の可視化ならびに診断及び/又は治療器具アセンブリ(例えば、ラジアル超音波撮像及び生検針の機能を有したアセンブリ)などの医療用撮像装置に関し、このような装置は、気管支鏡検査などの医療処置中に二つの機能を使用するために構成された人間工学的なハンドル及びカテーテルを備え得る。限定されない例として、上記医療用装置は、カテーテルの遠位端部に配置されたプローブなどのプローブと共に使用するために構成されており、気管支鏡ワーキングチャネル内に送達されて、肺末梢領域における肺結節の実時間の可視化(例えばラジアル超音波撮像)及び操作(例えば診断的生検試料採取)を提供し得る。本願に開示するように、様々な実施形態において、医療用撮像装置の1つ以上の構成要素は、肺結節の実時間の可視化を(例えば、ラジアル超音波プローブなどの第2の器具/器械によって)維持しながら、第1の器具/器械(例えば生検針)を備えたカテーテルを肺の末梢領域内に配置するように構成され得る。加えて、又はこれに代わって、アセンブリは、医療専門家が片手を用いて、アセンブリに取り付けられた器具/器械にアクセスしたり、それらの器具/器械をロックしたり、かつ/又は操作したりできるように構成され得る。
【0013】
本開示の実施形態は、肺の末梢領域内における肺結節の実時間の可視化と診断的試料採取との二つの機能を提供するように設計されたアセンブリ、システム及び方法に特に関連して記載されているが、当然のことながら、そのようなアセンブリ、システム、及び方法は、診断及び/又は治療の目的のために、様々な異なる体管腔内及び/又は身体通路内の様々な組織を可視化及び操作するために用いられ得る。本願に記載する様々な実施形態において、直接的可視化とは、内視鏡でビデオ撮像することを指し得る。また、実時間の可視化とは、内視鏡のワーキングチャネルを通り、内視鏡の遠位端部を越えて挿入された器械(例えばラジアル超音波プローブ)で撮像することを指し得る。加えて、又はこれに代わって、本願に記載する1つ以上の実施形態において、直接的可視化とは、光の可視スペクトルを利用する撮像(ビデオ画像)を指し得る。また、実時間の可視化とは、光の可視スペクトルを利用しない撮像(例えば超音波撮像又は赤外線撮像)を指し得る。
【0014】
本開示は、記載する特定の実施形態に限定されるものではない。本願に用いられる用語は、特定の実施形態を説明するためのものに過ぎず、添付する特許請求の範囲の範囲を超えて限定するものではない。別段に定義されていない限り、本願において用いられる技術用語はすべて、本開示が属する業における当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。
【0015】
本願において、単数形「a」「an」及び「the」は、文脈が明らかに他の意味を示していない限り、同様に複数形を含むものとする。「備える(comprises)」及び/もしくは「備えた(comprising)」、又は「含む(includes)及び/もしくは「含んだ(including)」という用語は、本願で用いられる場合、記載された特徴、領域、ステップ、要素、及び/又は構成要素の存在を示すが、1つ以上の他の特徴、領域、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらの群の存在又は追加を排除しないことがさらに理解されるであろう。
【0016】
本願で用いられる場合、「遠位」という用語は、患者に装置を導入する場合に医療専門家から最も遠く離れた端部を指し、一方、「近位」という用語は、患者に装置を導入する場合に医療用専門家に最も近い端部を指す。
【0017】
本願で用いられる表記法及び命名法を全般的に参照すると、続く詳細な説明の1つ以上の部分は、コンピュータ又はコンピュータのネットワーク上で実行されるプログラム手順に関して提示されている場合がある。これらの手順の説明及び表現は、それらの作業の内容を他の当業者に最も効果的に伝達するように、当業者によって用いられている。手順は、本願では、また一般的には、所望の結果につながる自己矛盾のない一連の動作と考えられる。これらの動作は、物理量の物理的な操作を必要とするものである。必ずしもというわけではないが、通常、これらの量は、記憶、転送、結合、比較、及び他の操作が可能な電気信号、磁気信号、又は光信号の形態をとる。主に一般的慣習上の理由から、これらの信号をビット、値、要素、記号、文字、用語、数などと称することが時に好都合であることが分かる。しかしながら、これらの用語及び同様の用語はすべて、適切な物理量に関連するものであり、これらの量に付与された好都合なラベルに過ぎないことに留意すべきである。
【0018】
さらに、これらの操作は、人間のオペレータによって行われる知的活動に一般に関連する追加又は比較などの用語で呼ばれることが多い。しかしながら、1つ以上の実施形態の一部を形成する本願に記載する動作のうちのいずれかにおいて、人間のオペレータのそのような能力は、ほとんどの場合に、必要でないか、又は望ましいものではない。むしろ、これらの動作は機械動作である。様々な実施形態の動作を行うための有用な機械としては、本願の教示に従って書かれた内部に記憶されたコンピュータプログラムによって選択的に作動又は構成されるような汎用デジタルコンピュータが挙げられ、かつ/又は必要とされる目的のために特別に構築された装置が挙げられる。様々な実施形態はまた、これらの動作を行うための装置又はシステムにも関連する。これらの装置は、必要とされる目的のための特別に構築されていてもよいし、又は汎用コンピュータを含んでいてもよい。様々なこれらの機械に必要とされる構造は、所与の記載から明らかになるであろう。
【0019】
これより図面を参照するが、図面では、同一の要素を参照するためには、同一の参照番号が終始用いられている。以下の記載では、説明のために、多くの特定の詳細事項がそれらの完全な理解を与えるために述べられている。しかしながら、新規な実施形態がこれらの特定の詳細事項を含むことなく実施され得ることは明白であり得る。他の場合には、周知の構造及び装置は、それらの説明を容易にするために、ブロック図の形態で示されている。特許請求の範囲内にある変更、均等物、及び代替物をすべて網羅することが意図される。
【0020】
図1は、本願に記載する1つ以上の実施形態による医療用撮像装置100を示している。一般に、医療用撮像装置100は、プローブ102、ハンドルアセンブリ104、及びハブアセンブリ106を備え得る。プローブ102は、デュアルルーメンカテーテル108を介してハンドルアセンブリ104に接続され得る。デュアルルーメンカテーテル108は、幾つかある特徴の中でも特に、医療用撮像装置100と関連した第1の医療器械/器具及び第2の医療器械/器具116-1,116-2の効率的で信頼性の高い使用を容易にする。例えば、第1の器具116-1は生検針を備えることができ、第2の器具116-2はラジアル超音波プローブを備えることができる。医療用撮像装置100は、プローブ102において遠位端部145を備え、ハブアセンブリ106において近位端部を備え得る。ハンドルアセンブリ104は、器具ロック110、作動部材112、及びフラッシュポート114を備え得る。作動部材112は、器具ロック110がロック解除されているときに、第1の器具116-1を複数の位置の間で動作させ得る。1つ以上の実施形態において、ハブアセンブリ106は、論理回路及び/又は制御回路とインタフェースで接続して、少なくとも器具116-2を動作させる。例えば、器具116-2は、ハブアセンブリ106によってコントローラ(例えば
図9の撮像コントローラ990)とインタフェースで接続され得る、撮像用の1つ以上のトランスデューサを備え得る。多くの実施形態において、
図1に示したか、又は
図1に関して記載した1つ以上の構成要素は、本願に記載する1つ以上の他の構成要素と、構造、機能、及び/又は外観が同じであるか、又は類似している場合がある。実施形態はこのような状況に限定されるものではない。
【0021】
様々な実施形態において、プローブ102は、診断及び/又は治療の目的で、体管腔内に挿入され得る。例えば、医療用撮像装置100は、患者の体管腔内において結節を撮像するため、及び/又は結節の生検を行うために利用され得る。一部の実施形態では、医療用撮像装置100は、体管腔内に挿入するための独立型の装置として用いられ得る。しかしながら、付加的な実施形態、又は代替実施形態では、医療用撮像装置100は、別の医療用装置(例えば十二指腸鏡、内視鏡、尿管鏡、気管支鏡、結腸鏡、関節鏡、膀胱鏡、子宮鏡、等)のワーキングチャネルを通って延在するように構成されてもよい。例えば、医療用撮像装置100は、肺組織の生検を行うために気管支鏡を介して挿入され得る。
【0022】
多くの実施形態において、医療用撮像装置100は、例えば、効率的な製造、器具の選択、及び/又は信頼性の高い動作を容易にするために、モジュール式であり得る(1つ以上のモジュール式アセンブリを含み得る)。いくつかの実施形態において、第1の器具及び第2の器具116-1,116-2は、ハンドルアセンブリ104内において平行な構成を有し得る。いくつかのそのような実施形態において、平行な構成は、どちらの手によっても信頼性が高く直観的な片手操作を容易にし得る。例えば、器具ロック110は、両手利きの操作(例えば
図5C~
図5E参照)を提供し得る。
【0023】
フラッシュポートは、器具116-2のルーメンなどを通って、流体が遠位端部145の近位に提供されるのを容易にし得る。いくつかの実施形態では、生理食塩水などの流体がフラッシュポート114を介して導入され得る。一部の実施形態では、別の伝導性のより低い媒体に置き換わる伝導性媒体などの、撮像を支援する流体がフラッシュポート114を介して導入されてもよい。例えば、生理食塩水がフラッシュポート114を介して医療用装置100の遠位端部へ導入されて、プローブ102内の器具116-2としての超音波トランスデューサからの音波の伝播を空気と比較して増進し得る。一部の実施形態では、フラッシュポートを用いて、様々な他の診断又は治療の目的で他の種類の流体を導いてもよい。
【0024】
デュアルルーメンカテーテル108と器具116-2の近位部分(例えばフラッシュポート114とハブアセンブリ106との間の部分)とは、同一の直径を有してもよいし、又は異なる直径を有してもよい。一部の実施形態において、共通の直径は、器具116-2の近位部分が、デュアルルーメンカテーテル108を通って延在する器具116-2の遠位部分よりも大径の駆動ケーブルを有することによって可能となり得る。
【0025】
図2A~
図2Cは、本願に記載する1つ以上の実施形態による医療用撮像装置100の様々な態様を示している。より詳細には、
図2Aは、プローブ102、ハンドルアセンブリ104、器具116-1、及び器具116-2のうちの1つ以上の軸方向変位及び軸回転を示している。
図2bは、フラッシュポート114とハンドル本体243との間の軸方向変位及び軸回転を示している。
図2Cは、医療用撮像装置100の遠位端部145と近位端部155との間における器具116-2の軸回転を示している。本願に記載する実施形態において、医療用撮像装置100の構成要素は、信頼性が高く、直観的であり、また独特で有利な方法で、回転及び/又は並進移動し得る。例えば、実施形態は、気管支ラジアル超音波システムとの使用のために構成された調整可能で漏れのないフラッシュポートアセンブリを備えて、アクセスが困難な肺結節の実時間撮像及び標的指向性(targeting)を提供し得る。例えば、医療用撮像装置100は、気管支鏡の遠位端部を越えて延びて、気管支鏡の遠位端部がアクセスできるよりも、より狭い肺の通路にアクセスし得る。そのような場合、例えば、医療用撮像装置は、気管支鏡の遠位端部を15センチメートル以上越えて延びるように構成され得る。さらに、調整可能なフラッシュポートアセンブリは、ラジアル超音波プローブのルーメンを通じて流体を同時にフラッシュするために漏れない密封を維持しながら、医師が、肺の末梢領域内において、気管支ラジアル超音波システムの構成要素(例えば超音波プローブ、フラッシュポート、及び/又はプローブアセンブリ)を、(例えば長手方向軸に沿って)近位に/遠位に、(例えば放射軸に沿って)側方に、かつ/又は軸に関して(例えば長手方向軸の周りで、又は長手方向軸を中心に)、配置/再配置できるように構成された調整可能な超音波プローブ及び/又はフラッシュポートを備え得る。多くの実施形態において、
図2A~
図2Cに示したか、又はこれらの図に関して記載した1つ以上の構成要素は、本願に記載する1つ以上の他の構成要素と、構造、機能、及び/又は外観が同じであるか、又は類似している場合がある。実施形態はこのような状況に限定されるものではない。
【0026】
図2Aを参照すると、プローブ102は、撮像ウィンドウ222、サイドポート220、マーカ224を備え得る。また、ハンドルアセンブリ104は作動部材112を備え得る。加えて、ルーメン218-1,218-2(又はルーメン218)は、概ねプローブ102の遠位端部245とハンドルアセンブリ104の近位端部255との間に延在し得る。より詳細には、第1のルーメン218-1は、サイドポート220において遠位開口部を備え得る。第2のルーメン218-2は、遠位端部245において又は遠位端部245で、遠位開口部を備え得る。一部の実施形態において、ルーメン218のうちの1つ以上は遠位端部においてキャップされるか、又は密封され得る。例えば、ルーメン218-2は、遠位端部245で、バルーンによってキャップされ得る。様々な実施形態において、第1の器具116-1は第1のルーメン218-1に配置され得、第2の器具116-2は第2のルーメン218-1に配置され得る。1つ以上の実施形態において、第2の器具116-2は、撮像トランスデューサを備え得る。1つ以上のそのような実施形態において、第1の器具116-1は生検針を備え得る。
【0027】
示した実施形態では、プローブ102は、撮像ウィンドウ222及びマーカ224を備える。多くの実施形態において、撮像ウィンドウ222は、撮像エネルギー波長に対して実質的に透過性であるプローブ102の1つ以上の部分を指し得る。一方、マーカ224は、撮像エネルギー波長に対して相対的に不透過性であるプローブの1つ以上の部分を指し得る。マーカ244は、撮像エネルギー波長(例えば超音波)を吸収する任意の媒体を含んでいてもよい。例えば、金属又は金属合金(例えばステンレス鋼又はニチノール)が用いられてもよい。一部の実施形態では、撮像ウィンドウの壁に埋設されたエアポケットなどの非金属が用いられてもよい。様々な実施形態において、マーカ244は、加えて、又はこれに代わって、例えばX線及び/又は蛍光透視撮像で写るように、放射線不透過性であってもよい。
【0028】
そのような実施形態では、マーカ244は、作動部材112が軸方向変位226-2に沿って遠位に動かされて、器具116-1の軸方向変位226-1をもたらし、その結果として、器具116-1がサイドポート220から延出するときに、生成された画像中に第1の器具116-1が配置される場所を示すように配置され得る。生成された画像に基づいてプローブ102を配置するために、ハンドルアセンブリ104が軸回転228-1に沿って回転されて、プローブ102を軸回転228-2に沿って回転させ得る。例えば、ハンドルアセンブリ104は、生成された画像中のマーカ224の表示に基づいて、サイドポート220を標的結節と整合させるように回転され得る。一部のそのような例では、整合されると、作動部材112が遠位に動かされて、第1の器具116-1の遠位端部を標的結節に接触及び/又は刺入させ得る。様々な実施形態において、マーカは、第2のルーメン218-2の壁などのルーメンの壁に埋設され得る。認識されるように、例えば、不規則なマージンを有している、非対称形である、体管腔の全周に延在していないなどの標的組織の生検を行う場合、針の制御又は向き及び配置がより重要となる可能性があるが、装置の回転(例えば、マーカ及び針の半径方向における向き)により、偏心的な結節のより効率的な生検を行うことが可能となり得る。
【0029】
例として、マーカ224は、撮像ウィンドウの周囲においてサイドポート220から既知の角度に向けられ得る。そのような場合、例えば、肺結節をコア生検の標的とするとき、マーカ224はラジアル超音波画像上で意図した生検部位から既知の角度に向けられることができ、その結果、サイドポート220を退出する針が生検部位と正確に整合されることになる。さらにそのような例では、マーカ224は、ラジアル超音波画像上で意図した生検部位の180度真向いに向けられ得る。多くの実施形態において、意図した生検部位からの既知の角度は、許容誤差が与えられ得るように構成される可能性がある。例えば、マーカ224は、ラジアル超音波画像上で意図した生検部位から180±35度に向けられ得る。
【0030】
図2Bを参照すると、ハンドルアセンブリ104は、遠位端部245及び近位端部255を有し、ハンドル本体243及びフラッシュポート114を備え得る。多くの実施形態において、フラッシュポート114は、遠位軸回転230、近位軸回転232、及び近位/遠位変位234のうちの1つ以上を有し得る。いくつかの実施形態では、フラッシュポート114は、プランジャアセンブリ及び/又はハンドル本体と接触することなく、約270度回転し得る。多くの実施形態において、フラッシュポート114の回転により、近位駆動ケーブルが使用を妨げないように、フラッシュポート114を配置することが可能となり、これは片手での制御のし易さに寄与する。様々な実施形態において、いかなる干渉構造も存在しない場合、フラッシュポート114は360度回転し得る。
図2Cを参照すると、第2の器具116-2は、ハブアセンブリ106からフラッシュポート114を通ってプローブ102の遠位端部245まで延在し得る。様々な実施形態において、ハブアセンブリ106による軸回転236-2は、プローブ102における軸回転236-1をもたらし得る。様々なそのような実施形態において、軸回転236-1により、器具116-2が360度の画像を生成できるようになり得、かつ/又は、器具116-2がサイドポート220及び器具116-1を意図した標的部位と整合させるように所望のように回転して向けられることが可能となり得る。
図9などに関して、より詳細に以下で議論するように、ハブアセンブリ106は撮像コントローラに接続され得、撮像コントローラはハブアセンブリ106によって器具116-2を回転させることができる。
【0031】
図3A~
図3Hは、本願に記載する1つ以上の実施形態による医療用撮像装置のための例示的なプローブ302の様々な態様を示している。より詳細には、
図3Aはプローブ302の斜視図を示しており、
図3Bはプローブ302の断面図を示している。
図3Cは、カラー342をプローブ302の遠位分岐部346と共に示している。
図3Dは、カラー342及び遠位分岐部346をマーカ344及び管状部材354と共に示している。
図3Eは、プローブ302のエンドキャップ340を示している。
図3Fは、プローブ302の前方斜視図を示している。
図3Gは、デュアルルーメンカテーテル308に用いられている編組360を示している。
図3Hは、プローブ302(例えば
図9参照)によって生成された例となる画像362を示している。本願に記載する実施形態において、プローブ302の構成要素は、信頼性が高く、直観的であり、また独特で有利な方法で、特定の組織が標的とされるのを容易にし得る。例えば、実施形態は、デュアルルーメンカテーテル308の遠位端部に配置されたエンドキャップ340を備え得る。さらに、エンドキャップ340はカテーテル308の各ルーメンと整合して、針316-1がサイドポート320退出すること、ならびに超音波トランスデューサ316-2が撮像ウィンドウ322及びマーカ344を利用することを可能にし得る。多くの実施形態において、マーカ344は、針316-1がサイドポート320を退出する際に、針316-1の位置の表示及び/又は投影を提供し得る。これにより、幾つかある特徴の中でも特に、生検材料を採取できる効率、精度、及び/又は信頼性を改善する技術が提供され得る。例えば、マーカ344を有した実時間画像は、使用者が、作動の前に、生検針がサイドポートを何処で、どの角度から、半径方向に退出するかを判断し、かつ/又は組織の生検を行うことを可能にすることができ、これは、偏心的な結節の生検を行う際に特に有用である可能性がある。実施形態はこのような状況に限定されるものではない。
【0032】
生検は、表在及び深部の双方の多くの器官、組織、及び身体部位に対して行うことができ、試料採取される組織又は身体部分、異常物の位置、大きさ、形状、及び他の特性、異常物の数、ならびに患者の意向に応じて、様々な技術が利用され得る。FNA(fine needle aspiration(細針吸引))は、典型的には、経皮的に、又は超音波ガイド下で内視鏡を通じて(EUS-FNA)、挿入された細いゲージ針(22又は25ゲージ)を用いて、腎臓などの深部組織を試料採取するために行われる。対照的に、外科生検は、観血的処置(open procedure)として一般に行われ、切除生検(病変全体の摘出)又は切開生検(病変の一部の摘出)のいずれかとすることができる。
【0033】
外科生検は、一般に細針生検より多くの組織の摘出を可能にし、よって誤診する傾向が低い。観血的外科処置(open surgical procedure)は、針生検より著しく費用がかかる場合があり、回復のためにより多くの時間必要とし、縫合を必要とすることがあり、醜い傷跡を残す場合があり、麻酔を必要とすることがあり、死亡のリスクをわずかに伴う可能性があり、出血、感染及び創傷治癒の問題を生じる場合がある。
【0034】
しかしながら、細針生検は、細針生検自身のリスクを伴う可能性がある。試料採取された比較的少量の組織は、特にその関心領域が撮像するのが困難であったり、又は結節が非常に小さかったり、非常に硬かったり、かつ/もしくは偏心的であったりする場合には、その組織が採取された関心領域の代表ではない可能性がある。超音波ガイド下細針生検(ultrasound-guided fine needle biopsy)の状況においては、付加的な困難が生じることがある。細いゲージの生検針は、一部のEUS-FNA処置において生検針を案内するために用いられるカテーテルベースの内視鏡超音波トランスデューサよりも、典型的にはより硬く、撓み難い。したがって、トランスデューサを関心部位に案内することは可能であり得るが、針が硬すぎて組織を通る同一の経路を通過できない場合には、正確に関心部位を試料採取することができない可能性がある。加えて、現行方式は、生検針を「見ないで(blind)」作動させることを含んでおり、これにより、意図した疑わしい組織部位の隣の健康な組織が不注意で試料採取された場合には、標的ではない組織への損傷、又は偽陰性の結果を生じる可能性がある。
【0035】
細針生検の難しさは、呼吸の律動により、結節、プローブ、及び針が互いに対して移動してしまう肺結節の試料採取の状況において増大する。この状況では、正確な針の追跡及び試料採取を保証するために、患者の呼吸中に結節及び針を実時間で可視化できることが特に望ましいであろう。したがって、本願における1つ以上の実施形態及び/又は特徴は、これらの問題を解決するか、又は最小限にし得る。
【0036】
図3Aを参照すると、プローブ302は、デュアルルーメンカテーテル308に(例えば、オーバーモールド成形(overmolding)及び/又はリフローによる接合によって)結合されたエンドキャップ340、サイドポート320から延出する針316-1、撮像ウィンドウ322、マーカ344、カラー342、及び撮像トランスデューサ316-2を備え得る。
図3Bに断面図で示すように、プローブ302は、第1のルーメン及び第2のルーメン318-1,318-2、内部に延在するスタイレット352を有した針316-1、遠位ケーブル356を有した撮像トランスデューサ316-2、傾斜部348を有したサイドポート320、撮像ウィンドウ322、カラー342、マーカ344、遠位分岐部346、及びストレインリリーフ350を備える。
【0037】
図3Cを参照すると、遠位分岐部346は、第1のルーメン及び第2のルーメン318の一部を含み得る。遠位分岐部346は、サイドポート320及び傾斜部348を備え得る。様々な実施形態において、傾斜部348の角度は、長手方向軸に対して近位方向に、0~90度とすることができる。多くの実施形態において、角度が高いほど結節(例えば偏心的な病変)に対する標的指向性を改善するが、針の作動をより難しくする可能性がある。例えば、傾斜部348の角度が高いほど、針を作動させるために針を傾斜部348において上方に延ばしてサイドポート320から延出させるために必要とされる長手方向の力がより大きくなる。さらに、角度が高いほど、針が撮像トランスデューサ316-2の視野に進入するためにサイドポート320からさらに延出することが必要となる可能性があり、適用可能性をより大径を有する体管腔に制限する。反対に、角度が低いほど、プローブ302が標的結節により接近して位置することが必要となる可能性があり、偏心的な結節から、かつ/又は標的結節の表面よりさらに下から、生検試料を得ることが困難となる。したがって、傾斜角度は特定の用途に基づいて選択され得る。1つ以上の実施形態において、傾斜角度は、3度以上、かつ20度以下とすることができる。例えば、傾斜部348の角度は15度であってもよい。遠位分岐部346及び/又はカラー342は、金属又は金属合金(例えばニッケルチタン)を含有し得る。一部の実施形態において、カラー342はレーザー切断されている。多くの実施形態において、カラー342は、剛性、制限、構造、及び可撓性のうちの1つ以上を与え得る。
図3Dに示すように、管状部材354はカラー342内に延在し得る。様々な実施形態において、管状部材354は、デュアルルーメンカテーテルの一部を構成し得る。
図3Dにはマーカ344も示されている。マーカ344は、撮像エネルギー波長(例えば超音波)を吸収する任意の媒体を含み得る。例えば、金属又は金属合金(例えばステンレス鋼又はニチノール)が用いられてもよい。一部の実施形態では、空気などの非金属が用いられてもよい。例えば、マーカ344は、撮像ウィンドウの壁内に押し出しされた空気のポケット又は複数の気泡を含み得る。
【0038】
図3Eを参照すると、エンドキャップ340は、
図3Dに示した構成要素を受容し得る。マーカ344はマーカポケット357に配置され得、サイドポート320はポートウィンドウ359と整合され得る。一部の実施形態において、マーカポケット357は、エンドキャップ340の壁内にある空気のポケットを含み得る。加えて、エンドキャップ340は、撮像ウィンドウ322及びストレインリリーフ350を備える。1つ以上の実施形態において、撮像ウィンドウ322は、エンドキャップ340の他の部分と同じ又は類似した材料であってもよい。様々な実施形態において、ストレインリリーフ350は、マーカ344及び/又は遠位分岐部346によってもたらされる屈曲を制限し得る。様々な実施形態において、エンドキャップ340と編組の層360及びリフローの層361との間の隙間は、より大きな可撓性を可能にするために残されている。
【0039】
図3Fに示すように、デュアルルーメンカテーテル308は、2つのルーメンを有した管状部材354と、編組の層360と、編組360上にリフローの層361とを備え得る。
図3Gに示すように、編組360は、重なったパターン、織られたパターン、1本のバンド当たり2本のワイヤのパターン、2本ずつ上下になったパターン、及び/又は十字形パターンを有し得る。医療用撮像装置の特定の用途に基づいて、他のパターン、織り条件、材料などが考えられ得る。様々な実施形態において、編組360の1インチ当たりの交差数は、25~140とすることができる。一部の実施形態において、異なる編組ストランドは、互いに60~120度、例えば90度をなし得る。多くの実施形態において、編組360のパターンは、可撓性と強度との組み合わせに対して選択され得る。様々な実施形態において、編組360は、織られたステンレス鋼又はニチノールであってもよい。いくつかの実施形態において、編組360は、デュアルルーメンカテーテルにねじり強さを与え得る。いくつかのそのような実施形態において、編組360によって与えられたねじり強さにより、ハンドルの回転が遠位端部の回転に変換されることが可能となり得る。多くの実施形態において、ハンドルの回転は、既知の比で、遠位端部(例えばプローブ)の回転を生じ得る。例えば、ハンドルの回転は、1:1で、又は実質的に1:1で、遠位端部の回転を生じ得る。さらに、ハンドルを回転させて遠位端部における回転をもたらす能力は、マーカの表示を有する実時間画像に基づいて、偏心的な結節などの結節の標的指向を容易にし得る。多くの実施形態において、エンドキャップ340は、リフロープロセス及び/又はオーバーモールドプロセスによって、デュアルルーメンカテーテル308に結合され得る。多くの実施形態において、デュアルルーメンカテーテル308は、加えて、又はこれに代わって、編組360などの編組層を備え得る。一部の実施形態において、編組360は、356本までの異なるストランドを用い得る。例えば、一部の実施形態は、64本の異なるストランドを用いてもよい。
【0040】
図3Hは、プローブ302によって生成された例となる画像362を示している(例えば
図9参照)。画像362は、マーカ344、針316-1、及び結節364を含み得る。
図3Hに示すように、マーカ344は、生成された画像(例えば超音波画像)において、針316-1がサイドポート320を退出する際に、針316-1の位置及び/又は投影を提供し得る。これは、幾つかある特徴の中でも特に、生検材料を採取できる効率、精度、及び/又は信頼性(例えば、試料採取を最適化するように傾けるための生検針の配置の効率及び信頼性)を改善する技術を提供することができる。例示した実施形態では、針316-1は、マーカ344と比較された画像上に針316-1が提供し得る表示を示すように延ばされている。
【0041】
様々な実施形態において、マーカ344は、撮像ウィンドウの周囲においてサイドポート320から既知の角度に向けられ得る。そのような場合、例えば、結節364(例えば偏心的か同軸の肺結節)をコア生検の標的とするとき、マーカ344は画像362(例えばラジアル超音波画像)上で意図した生検部位から既知の角度に向けられることができ、その結果、サイドポート320を退出する針が生検部位と正確に整合されることになる。例えば、例示した実施形態では、マーカ344は、画像362上において、意図した生検部位(すなわち結節364)から180±35度に向けられ得る。
【0042】
図4A~
図4Cは、本願に記載する1つ以上の実施形態による医療用撮像装置のための例示的なハンドルアセンブリ404を示している。より詳細には、
図4Aはハンドルアセンブリ404の側面図を示しており、
図4Bはハンドルアセンブリ404の底面図を示しており、
図4Cはハンドルアセンブリ404の上面図を示している。本願に記載する実施形態において、ハンドルアセンブリ404の構成要素は、特定の組織を標的とするための直観的で、人間工学的で、かつ/又は片手による操作を、信頼性が高く、直観的であり、また独特で有利な方法で、容易にし得る。例えば、ハンドルアセンブリ404は、1つ以上の人間工学的な輪郭、把持リブ、人間工学的な起伏(relief)、構成要素の配置及び/又は構成を備えて、好都合で、快適で、正確で、また疲労を最小限にする操作を提供し得る。例えば、器具ロック410は、片手での使用のために両手利きの操作及び/又は両面アクセスを提供し得る(例えば、器具ロック410は、ハンドルを回転させている間に親指によってアクセス可能である)。別の例では、把持隆起部444及び把持リブ446,447は、作動部材412上に滑り止め面を提供し得る。多くの実施形態において、
図4A~
図4Cに示したか、又はこれらの図に関して記載した1つ以上の構成要素は、本願に記載する1つ以上の他の構成要素と、構造、機能、及び/又は外観が同じであるか、又は類似している場合がある。実施形態はこのような状況に限定されるものではない。
【0043】
図4Aを参照すると、ハンドルアセンブリ404は、遠位端部及び近位端部445,455を有し、ハンドル本体443、作動停止部442、把持リブ446及び把持隆起部444を有した作動部材412、器具ロック410、人間工学的な起伏448、ストレインリリーフ450-1,450-2、プランジャアセンブリ440、ならびにフラッシュポートアセンブリ452を備え得る。
図4Bを参照すると、ハンドルアセンブリ404は、1つ以上の人間工学的な輪郭454-1,454-2,454-3,454-4、器具ロック410、及び把持リブ447を備え得る。
図4Cを参照すると、ハンドルアセンブリ404は、変位ゲージ457、ルアーロック458、及びキャップ460を備え得る。一部の実施形態において、キャップ460はスタイレットキャップであってもよく、かつ/又はルアーロック458はシリンジコネクタであってもよい。様々な実施形態において、人間工学的な輪郭454、把持リブ446,447、人間工学的な起伏448、及び/又は把持隆起部444のうちの1つ以上は、対称である、相補的である、かつ/又は鏡像状である(mirrored)場合がある。さらに、1つ以上の表面は、摩擦を増進するため、又は摩擦に抵抗するために、テクスチャ及び/又はコーティングを備えてもよい。
【0044】
本願に記載する様々なハンドルアセンブリ実施形態は、モジュール式アセンブリ、分岐合流部、直線的な針の向き、手動スライダ(例えば作動部材112)、針ロック(例えば器具ロック110)、一体化されたフラッシュポート(例えばフラッシュポートアセンブリ452)、シリンジアタッチメント、及び二重ストレインリリーフ(例えばストレインリリーフ450-1,450-2)のうちの1つ以上を備え得る。医療用撮像装置は、2つの独立したモジュール、すなわち針モジュールと超音波モジュールとを備え得る。これらの2つのモジュールは別々に組み立てられ、ハンドル本体443の内側で合わせられ得る。様々な実施形態において、モジュールのうちの1つ以上は交換可能である場合がある。例えば、針モジュールは、別の診断用及び/又は治療用の医療器具などの異なる器具を有したモジュールと置き換えられてもよい。針ライン及び超音波ラインは、デュアルルーメンカテーテルに送り込まれる前に分岐合流部(例えば分岐合流部664)の内側に収束し得る。分岐合流部は、超音波ラインの曲げ半径を規定し得る。針モジュール(例えばプランジャアセンブリ640)は、ルーメン(例えばルーメン218-1)と軸方向に整合されて、例えば針を作動させるのに必要とされる力を低減し得る。換言すると、針モジュールは、デュアルルーメンカテーテルの第1のルーメン内に直線的に延び得る。
【0045】
様々な実施形態において、医療用撮像装置の1つ以上の特徴は、触覚的位置合わせ(tactile registration)を提供し得る。一部の実施形態において、伸長したハンドル外形及び短い移行曲線はより快適でより実質的な把持位置を提供し、かつ/又は広範囲の手の大きさに適応し得る。例えば、ハンドルアセンブリ404は、女性の手の5パーセンタイルから男性の手の95パーセンタイルに及ぶ成人の手の大きさに適応し得る。変位ゲージ457(これは、例えば傾斜部及びサイドポートを退出する針の累進的なストローク深さに対応する)は、プランジャのまわりに部分的に巻き付くことなどによって、様々な視野角から容易に判読可能であり得る。一部の実施形態において、作動部材412上の柔らかな感触の仕上げ(soft-touch finish)は、ハンドル本体443とは対照的な感触を生じさせ、かつ/又は遠位ハンドルの仕上げに一致し得る。一部の構成要素は、例えば作動部材の把持隆起部444上などに、ゴム引きされたテクスチャモーバーモールド(rubberized texture overmold)及び/又はカラーアクセントを備えてもよい。一部の実施形態において、この特徴及び他の特徴は、改善された親指の把持及び/又は視覚的な移動の表示を提供し得る。ハンドル本体は、一部の実施形態では、滑らかな/半光沢の仕上げを有し得る。様々な実施形態は、人間工学的な細部及び/又は正確な感触(precision feel)などのために、器具ロック410上に水平溝テクスチャを備え得る。いくつかの実施形態は、直観的な使用などのために触覚的対比を生じさせるように、器具ロック410のまわりにテクスチャ仕上げを備える。作動停止部442(もしくはハンドヒルト(hand hilt))及び/又は把持隆起部444は、360度の触覚的位置合わせを提供し得る。一部の実施形態において、作動停止部442及び/又は把持隆起部444は、作動中に手の位置及び/又は手の保護のための境界を提供し得る。さらに、作動停止部442及び/又は把持隆起部444は、手の位置の非視覚的な指標を提供し得る。様々な実施形態は、ハンドル本体443の遠位部分上において柔らかな感触の仕上げ及び/又は僅かにゴム引きされたテクスチャを有し得る。
【0046】
いくつかの実施形態は、作動部材412が遠位に動かされるときに露出される超音波ゾーンを示すためにハンドル本体の周りに巻き付いたソリッドカラーバンドを備え得る。いくつかのそのような実施形態において、バンドは、僅かなテクスチャの変化、及び/又は近接して配置された超音波アイコンを有していてもよい。1つ以上の実施形態において、ストレインリリーフ接続上における付加的な部品の分断ライン(part break line)は、個々の回転を可能にし得る。
【0047】
図5A~
図5Eは、本願に記載する1つ以上の実施形態による医療用撮像装置のための例示的なハンドルアセンブリ504の様々な態様を示している。より詳細には、
図5Aは、非作動構成500Aにあるハンドルアセンブリ504を示し、
図5Bは、作動構成500Bにあるハンドルアセンブリ504を示している。様々な実施形態において、作動部材512は遠位に動かされて、生検針などの器具を、マーカによって画像中に示されるように、プローブのサイドポートから退出させ得る。
図5C~
図5Eは、ハンドルアセンブリ504の器具ロック510の操作を示している。本願に記載する実施形態において、ハンドルアセンブリ504の構成要素は、特定の組織を標的とするための直観的な、人間工学的な、かつ/又は片手による操作を、信頼性が高く、直観的であり、また独特で有利な方法で、容易にし得る。例えば、ハンドルアセンブリ504は、把持するため、ロックするため、ロック解除するため、及び作動させるための直観的な動作を用いて、好都合で、快適で、正確であり、また疲労を最小限にする操作を提供し得る。多くの実施形態において、
図5A~
図5Eに示したか、又はこれらの図に関して記載した1つ以上の構成要素は、本願に記載する1つ以上の他の構成要素と、構造、機能、及び/又は外観が同じであるか、又は類似している場合がある。実施形態はこのような状況に限定されるものではない。
【0048】
図5Aを参照すると、作動部材512の遠位端部が器具ロック510の近位に配置されているとき、ハンドルアセンブリ504は非作動構成500Aにある。非作動構成500Aにおいて、器具ロックは係合されるか、又は解除されることが可能である。ロック解除動作562-1を用いて器具ロック510を中央に配置することができ、それにより作動部材が作動動作562-2において器具ロック510のいずれの側面上でも遠位に移動して、ハンドルアセンブリ504を作動構成500B(例えば
図5B参照)に配置することができる。器具ロックの配置は、断面線565に関連して以下でより詳細に議論する。多くの実施形態において、器具ロック510は、プランジャアセンブリのロックの状態の視覚的な指標を提供し得る。超音波フラッシュポート弁(例えばフラッシュポートアセンブリ)は、ハンドルアセンブリ及び/又はハンドル本体の設計に一体化され得る。いくつかの実施形態では、フラッシュポートは、使用者の把持ゾーンから離れて配置されており、かつ/又はそのように配置可能である。様々な実施形態において、医療用撮像装置は、2つのシリンジ(例えば、一方は超音波フラッシング用、一方は針吸込み及び/又は針吸引用)を用い得る。多くの実施形態において、シリンジは、ストップコックルアーロック取り付け具、及び/又は逆止弁と共に、医療用撮像装置に取り付けられ得る。例えば、逆止弁は、フラッシュポートとシリンジコネクタ(例えばルアーロック)との間に配置され得る。ハンドルアセンブリは、ハンドル本体の遠位端部及び近位端部の双方において一体化されたストレインリリーフを備え得る(例えば、ストレインリリーフ450-1,450-2参照)。一部の実施形態では、遠位ストレインリリーフ(例えば、ストレインリリーフ450-1)は付加的な把持空間として利用され得る。
【0049】
図5C~
図5Eを参照すると、ハンドルアセンブリ504は、非作動構成500A及び作動構成500Bに加えて、位置500C,500D,500Eを有し得る。位置500Cでは、器具ロック510は第1のロック位置に位置することができ、作動部材512は遠位に(頁から外に)動くのを阻止されている。同様に、位置500Dでは、器具ロック510は第2のロック位置に位置することができ、作動部材512は遠位に(頁から外に)動くのを阻止されている。位置500Eでは、器具ロック510は非ロック位置に位置することができ、作動部材512は遠位に(頁から外に)動くのを阻止されていない。この構成により、使用者の指がどちらの側によりアクセスし易いかに応じて、ハンドルのいずれの側からも器具ロック510の作動が可能となり得る。さらに、遠位方向は
図5C~
図5Eの頁から外に向かっているので、フラッシュポートが見えるはずであるが、簡潔にするためにフラッシュポートは示されていないことが認識されるであろう。
【0050】
図6A~
図6Eは、本願に記載する1つ以上の実施形態による医療用撮像装置のための例示的なハンドルアセンブリ604の様々な内部構成要素を示している。より詳細には、
図6Aは、遠位端部645及び近位端部655を有するハンドルアセンブリ604の第1の断面図を示しており、
図6Bは、ハンドルアセンブリ604の第2の断面図を示している。示した実施形態において、ハンドルアセンブリ604は、分岐ジョイント664を含み、かつ/又は分岐ジョイント664に結合されたハンドル本体659と、器具ロック610と、作動部材612と、プランジャアセンブリ640と、フラッシュポートアセンブリ652と、ノイズ補償器670とを備える。本願に記載する実施形態において、ハンドルアセンブリ604の構成要素は、特定の組織を標的とするための直観的な、人間工学的な、かつ/又は片手による操作を、信頼性が高く、直観的であり、また独特で有利な方法で、容易にし得る。例えば、ハンドルアセンブリ504は、把持するため、ロックするため、ロック解除するため、及び作動させるために直観的な動作を用いて、好都合で、快適で、正確であり、また疲労を最小限にする操作を提供し得る。様々な実施形態において、ノイズ補償器670は、遠位駆動ケーブル及び/又は近位駆動ケーブルにおける電気的ノイズを低減するように機能し得る。例えば、ノイズ補償器670は、電子回路における高周波ノイズを抑制する受動的電気部品などの、電子チョークとすることができる。一部の実施形態において、ノイズ補償器670のうちの1つ以上は、フェライトセラミックなどのフェライトを用い得る。多くの実施形態において、
図6A~
図6Cに示したか、又はこれらの図に関して記載した1つ以上の構成要素は、本願に記載する1つ以上の他の構成要素と構造、機能、及び/又は外観が同じであるか、又は類似している場合がある。実施形態はこのような状況に限定されるものではない。
【0051】
図7A~
図7Dは、本願に記載する1つ以上の実施形態による医療用撮像装置700のための例示的な分岐ジョイント764の様々な態様を示している。より詳細には、
図7Aは、ハンドル本体743と共に分岐ジョイント764の断面図を示している。
図7Bは分岐ジョイント764を示している。
図7C及び
図7Dは、分岐ジョイント764の断面図を示している。様々な実施形態において、分岐ジョイント764は、針716-1をデュアルルーメンカテーテル708の第1のルーメンに接続し、遠位駆動ケーブル756の一部を支える導管744をデュアルルーメンカテーテル708の第2のルーメンに接続し得る。多くの実施形態において、分岐ジョイント764は、流体がデュアルルーメンカテーテル内に通される場合に、ハンドル本体743内における流体の漏出を防止し得る。本願に記載する実施形態において、分岐ジョイント764の構成要素は、独特で有利な方法で、好都合で、信頼性が高く、効率的であり、漏れのない動作を容易にし得る。例えば、分岐ジョイント764は、駆動ケーブル(例えば超音波駆動ケーブル)の屈曲を制限するために、導管744の屈曲を低減するか、又は最小限にし得る。別の例において、分岐ジョイント764は、例えば針716-1がプランジャアセンブリによって遠位に押し出されるときなどに、針716-1が屈曲するのを防止するために、針支持部742を備える。多くの実施形態において、
図7A~
図7Dに示したか、又はこれらの図に関して記載した1つ以上の構成要素は、本願に記載する1つ以上の他の構成要素と、構造、機能、及び/又は外観が同じであるか、又は類似している場合がある。実施形態はこのような状況に限定されるものではない。
【0052】
図7Aを参照すると、分岐ジョイント764はハンドル本体743内に配置されており、針支持部742を備え得る。より一般的には、分岐ジョイント764は、第1の器具及び第2の器具をデュアルルーメンカテーテルの第1のルーメン及び第2のルーメンに経路を定める医療用撮像装置の構成要素であり得る。多くの実施形態において、分岐ジョイント764は、必要とされる曲げ量を制限するとともに、第1の器具及び第2の器具をデュアルルーメンカテーテル708に挿入するために整合させ得る。例えば、分岐ジョイント764は、いずれかの器具が20度を超えて屈曲するのを防止し得る。別の場合には、分岐ジョイント764は、医療用撮像装置のための駆動ケーブルの屈曲を15度未満に制限し得る。多くの実施形態において、駆動ケーブルの最小曲率半径は7.6センチメートル(3インチ)とすることができる。
【0053】
医療用撮像装置700はまたストレインリリーフ750-1を備え得る。ストレインリリーフ750-1、又は本願に記載する1つ以上の他のストレインリリーフは、デュアルルーメンカテーテル708又は器具ルーメンの長さに沿った他の部分(例えば導管744)の屈曲(例えば、25度を超える屈曲)を制限し得る。一部の実施形態において、導管744は、PEEKチューブ又はナイロンチューブなどのポリマーチューブを備え得る。いくつかの実施形態において、分岐ジョイント764は、ハンドルアセンブリにおけるプランジャアセンブリとフラッシュポートアセンブリとの平行な整合を支持して、人間工学的及び直観的な感触をもたらす。
【0054】
図7Bを参照すると、デュアルルーメンカテーテル708はカテーテル支持部748において分岐ジョイント(join)764に接続し得る。導管744は導管支持部749において分岐ジョイント764に接続し得る。また針116-1は針支持部742に接続し得る。多くの実施形態において、針支持部742は、針が、よじれる、ペーパークリップする(paperclipping)、屈曲する、及び/又は破断するのを防止し得る。分岐ジョイント764はまた、両側にあるマウント754-1,754-2,754-3(又はマウント754)、及び/又はくぼみ753-1,753-2(又はくぼみ753)を備え得る。多くの実施形態において、マウント754は分岐ジョイント764をハンドル本体743に取り付けるために用いられ得る。前述したように、1つ以上の実施形態では、ハンドル本体743は、取り付けポイント、取り付けエンクロージャ、取り付け構造などの1つ以上として機能することなどによって、医療用撮像装置の1つ以上の構成要素を接続し得る。加えて、又はこれに代わって、分岐ジョイント764は、1つ以上の観察ウィンドウ752-1,752-2(又は観察ウィンドウ752)を備え得る。様々な実施形態において、観察ウィンドウ752は、ルーメンの内容物が分岐ジョイントを通過する際にルーメンの内容物の視覚的な確認を可能にし得る。
【0055】
図7Cは、分岐ジョイント764の断面図を含んでいる。
図7Cに示すように、編組の層360及び管状部材(符号付けせず)は、くぼみ752の近位側において始まり、デュアルルーメンカテーテル上のリフローの層361は分岐ジョイント764の遠位端部で始まっている。加えて、又はこれに代わって、導管744は、観察ウィンドウ752と導管支持部746との間で終了する。針支持部742は導管744の端部に近接して終了する。いくつかの実施形態では、針支持部742の直ぐ遠位において、分岐ジョイントの第1のルーメンが合流部テーパー762-1を備える。様々な実施形態では、導管744に直ぐ遠位において、分岐ジョイントの第2のルーメンが合流部テーパー762-2を備える。一部の実施形態において、合流部テーパー762は、接続された導管/針支持部の保持、曲げ半径の制限、及び流体の流れの改善(例えば漏出の防止又は乱流の低減など)のうちの1つ以上を容易にする。医療用撮像装置700において、針716-1は分岐ジョイント764の第1のルーメンを通過し得、遠位駆動ケーブル756は分岐ジョイント764の第2のルーメンを通過し得る。
図7Dは、ストレインリリーフ750-1が除去されて、ストレインリリーフポケット751が残っているハンドル本体743を示している。
【0056】
図8A~
図8Jは、本願に記載する1つ以上の実施形態による医療用撮像装置のための例示的なフラッシュポートアセンブリ852の様々な態様を示している。より詳細には、
図8Aは、フラッシュポートアセンブリ852の断面図を示している。
図8B及び
図8Cは、遠位方向及び近位方向におけるフラッシュポートアセンブリ852の軸方向変位をそれぞれ示している。
図8Dは、フラッシュポートアセンブリ852の軸回転を示している。
図8Eは、フラッシュポートアセンブリ852の様々な態様を示している。
図8Fは、フラッシュポートアセンブリ852の様々な構成要素を示している。
図8Gは、フラッシュポート814から導管844への流路861を示している。
図8H及び
図8Iは、スタビライザ823及びベアリング868-2を備えたフラッシュポートアセンブリ852の様々な態様を示している。
図8Jは、遠位駆動ケーブル856と近位駆動ケーブルとの間に配置されたインピーダンス補償器843を示している。本願に記載する実施形態において、フラッシュポートアセンブリ852の構成要素は、独特で有利な方法で、好都合で、信頼性が高く、効率的であり、漏れのない動作を容易にし得る。例えば、フラッシュポートアセンブリ852は、遠位駆動ケーブル856のまわりの導管844への流体の導入を容易にする導管844との密封を維持しながら、近位駆動ケーブル及び遠位駆動ケーブル856,858とは独立して回転し得る。別の例では、インピーダンス補償器843は、遠位駆動ケーブル856と近位駆動ケーブル858との間のインピーダンスを整合させる。多くの実施形態において、
図8A~
図8Jに示したか、又はこれらの図に関して記載した1つ以上の構成要素は、本願に記載する1つ以上の他の構成要素と、構造、機能、及び/又は外観が同じであるか、又は類似している場合がある。実施形態はこのような状況に限定されるものではない。
【0057】
図8Aを参照すると、フラッシュポートアセンブリ852は、ベアリング868-1,868-2、シール869、スライドマウント823、近位表面特徴部880、ストレインリリーフ850-2、リップシール866、ポート部材872、フラッシュポート814、ポート接続部882、流れ合流部876、テーパー825を有した流通室874、遠位表面特徴部878、導管844の近位部分、遠位駆動ケーブル856の一部、及び近位駆動ケーブル858の一部を備え得る。本願に記載する1つ以上の構成要素(例えばポート接続部882)は、成形手順、押し出し手順、及び/又は機械加工手順(例えばオーバーモールド成形、射出成形、真空成形、冷間押し出し、旋盤など)によって形成され得る。
【0058】
前述したように、フラッシュポートアセンブリ852は、近位方向及び遠位方向に調節可能であり得る。したがって、
図8Bは、最遠位位置にあるスライドマウント823、導管844、及びポート部材872を備えたポートアセンブリ852を示しており、
図8Cは、最近位位置にあるスライドマウント823、導管844、及びポート部材872を備えたポートアセンブリ852を示している。多くの実施形態において、導管844は、導管844が装置の長手方向軸に関して近位及び遠位に移動される際に、ポート部材872内のスライドによって支持され得る。スライドマウント823は、ペグ又は取り付けポイントによってハンドル本体上に結合し得る。様々な実施形態において、スライドマウント823に沿った調節は、製造中などに、撮像ウィンドウに対する撮像トランスデューサの位置を較正するために利用され得る。一部の実施形態では、エンドユーザが、スライドマウント823に沿って調節することができてもよい。
【0059】
一実施形態において、
図8D~
図8Eを参照すると、本開示のフラッシュポートアセンブリ852は、流通室874を画定するハウジング810を備え得る。超音波ポート812(例えば第1のポート)は、ハウジング810の近位部分内に形成されるか、又は他の場合にはハウジング810の近位部分を通って延在し得る。様々な実施形態において、超音波ポート812は、流通室874と同一の広がりをもち得る(例えば、実質的に整合され得る、等)。内部を通る流体通路115を画定するフラッシュポート814(例えば第2のポート)は、ハウジング810の中間部分に沿って配置され得る(例えば、前記中間部分に取り付けられ得る、前記中間部分と一体的に形成され得る、等)。取り付け具816はハウジング810の遠位部分の周りに配置され得る。様々な実施形態において、ハウジング810は、取り付け具816内で360°回転して(例えば、軸に関して動いて)、フラッシュポートアセンブリ852の長手方向軸に関するフラッシュポート814の位置を変更し(例えば、近位又は遠位に移動させ)、かつ/又は(以下で検討するように)ハウジング810を通って延在するラジアル超音波プローブを回転させる(例えば、その軸に関する位置を変更する)ように構成され得る。ハウジングの遠位部分の外面は、取り付け具816の対応する内面に摩擦によって係合するように構成された遠位表面特徴部818を備え得る。限定されない例として、表面特徴部は、閾値レベルの回転力(例えば、医師の手によって及ぼされる十分な量の力)がハウジング810に及ぼされるまで、取り付け具816に対するハウジング810の軸に関する位置を維持するか、又はロックするように構成されたゴムシール又はOリングを備え得る。様々な実施形態において、ハウジング810及び/又はフラッシュポート814の外面は、滑り止め面(例えば、ゴムでオーバーモールド又は被覆されたもの、等)を備えて、医師に対して、例えば濡れた手袋を着用している場合等に、ハウジング810を操作するために十分な把持を提供してもよい。スライドマウント823(例えばアーム又は突起)は、取り付け具816の外面から延びて、プローブアセンブリのハウジングをラジアル超音波及び針生検機能を備えた医療用撮像装置のハンドル本体(例えばハンドル本体743)内に固定又はロックし得る。
【0060】
一実施形態において、第1のシール869(例えばOリング、等)は、流通室874の遠位部分内(例えば、ハウジング810の遠位開口部の近位)に配置され得る。第2のシール124は、流通室874の近位部分内(例えば、ハウジング810の近位開口部の遠位)に配置され得る。第1のシール及び第2のシール869,880-1は、フラッシュポート814の流体通路815を通って導入された(例えば、フラッシュされた)流体が、流通室874から退出する(例えば、第1のシール869を越えて遠位に又は第2のシール124を越えて近位に流出/漏出する)のを防止するように構成され得る。ベアリング126は、第2のシール124の近位において流通室874の近位部分内に配置され得る。様々な実施形態において、ハウジング810及び超音波ポート812は、器具(例えばラジアル超音波プローブ)の近位部分を内部に受容するように構成され得る。ベアリング126は、ラジアル超音波プローブ130の外面を受容して、ハウジング810内におけるラジアル超音波プローブの回転を支持する/容易にするように構成され得る。
【0061】
図8F及び
図8Gは、流体の流れに関連したものなどの、フラッシュポートアセンブリ852の様々な構成要素を示している。
図8Fのフラッシュポートアセンブリ852は、導管844、ポート部材872、近位表面特徴部880、ベアリング868-2、スタビライザ823、リップシール866、流通ポート857、流通路859、流通室874、遠位駆動ケーブル856、及び導管844を備える。
図8Gは、フラッシュポート814を介して導入された流体の流れ経路861を示している。したがって、流れ経路861は、フラッシュポート814を介して進入し、流通室874を充填し、ポート部材842の流通路859をたどって、ポート部材872の流通ポート857に進入し、遠位駆動ケーブル856のまわりの導管844内に進行し得る。様々な実施形態において、本願に記載するルーメン及び/又は流れ構成要素は、少なくとも43ポンド/平方インチで対処するように設計され得る。そのような圧力定格は、設計及び/又は性能要件によって規定されるように変化し得る。
【0062】
図8Hはスタビライザ823、リップシール866、及びベアリング868-2を示しており、
図8Iはスタビライザ823及びベアリング868-2を示している。様々な実施形態において、スタビライザ823は、ベアリング868-2及びリップシール866のうちの1つ以上を通って延在し得る。駆動ケーブルはスタビライザ823を通って延在し得る。多くの実施形態において、スタビライザは、駆動ケーブルの回転中における安定性の喪失を防止し得る。
【0063】
図8Jを参照すると、スタビライザ823の近位において、インピーダンス補償器843が、遠位駆動ケーブル856と近位駆動ケーブル858とを接続し得る。いくつかの実施形態では、近位駆動ケーブル及び遠位駆動ケーブルは撮像トランスデューサと共に、毎分2000回転(rpm)以上に及んで回転する可能性がある。例えば、撮像トランスデューサ(及び駆動ケーブル)は1800rpmで回転する場合がある。様々な実施形態では、インピーダンス補償器843は、遠位駆動ケーブル856と近位駆動ケーブル858との間の直径の変化に適応し得る。多くの実施形態では、インピーダンス補償器は、遠位駆動ケーブル及び近位駆動ケーブル856,858と共にスピンする。1つ以上の実施形態において、インピーダンス補償器843はプリント回路基板(PCB)を備える。多くの実施形態において、遠位駆動ケーブル856のルーメンは、遠位駆動ケーブルのよじれ又は巻き締めを防止するために均一なサイズである。一部の実施形態において、近位駆動ケーブルと遠位駆動ケーブルとの間の直径の変化は、信号劣化を防止する。例えば、近位駆動ケーブルが遠位駆動ケーブルと同じくらいのサイズであると、許容できないレベルの信号劣化が生じる可能性がある。一部の実施形態では、近位駆動ケーブル856が遠位駆動ケーブル858よりも大きな直径を有するようにすることで、より低い信号電圧などにより、電磁放射(例えばノイズ)の低減を達成することができる。いくつかの実施形態では、スタビライザ823及びインピーダンス補償器843のうちの1つ以上をエポキシで充填して、流体が遠位駆動ケーブル856のまわりで漏出したり、また流体がスタビライザ823を介してインピーダンス補償器843内に漏出したりするのを防止してもよい。
【0064】
図9は、本願に記載する1つ以上の実施形態による例示的な撮像コントローラ990の様々な内部構成要素を示している。超音波コントローラ990は、論理回路992、メモリ994、入力/出力(I/O)996、及びユーザインタフェース998を備え得る。前述したように、撮像コントローラ990は、ハブアセンブリ906とインピーダンス補償器943との間に接続された近位駆動ケーブル958、及びインピーダンス補償器943と撮像トランスデューサ916-2との間に接続された遠位駆動ケーブル956を介して、撮像トランスデューサ916-2と結合し得る。本願に記載する実施形態において、撮像コントローラ990の構成要素は、撮像トランスデューサ916-2に対する直観的で、アクセス可能であり、動的なモニタリング及び制御を、信頼性が高く、有益で、独特であり、有利な方法で、容易にし得る。例えば、撮像コントローラ990は、本願に記載する1つ以上の医療用撮像装置によって生成された画像の較正、周波数、解像度、変換、解釈、統合、分析、及び/又は表示のうちの1つ以上を制御し得る。1つ以上の実施形態において、撮像コントローラ990は、履歴データ、コンテクスチュアルデータ、ユーザ入力データ、及びセンサデータのうちの1つ以上を利用して、医療用撮像装置の態様を制御し得る。例えば、履歴データは、以前の処置からのセンサデータ及び/又は画像データを含み得る。一部のそのような実施形態では、履歴データは、ユーザ入力に基づいて注釈を付けられ得る。多くの実施形態において、
図9に示したか、又は
図9に関して記載した1つ以上の構成要素は、本願に記載する1つ以上の他の構成要素と、構造、機能、及び/又は外観が同じであるか、又は類似している場合がある。実施形態はこのような状況に限定されるものではない。
【0065】
様々な実施形態において、近位駆動ケーブル及び遠位駆動ケーブル958,956は、複数の導体を備え得る。一部の実施形態では、これらの駆動ケーブルは同軸ケーブルであり得る。様々な実施形態において、これらの駆動ケーブルは、撮像トランスデューサと撮像コントローラとの間において、動力、トルク、通信のうちの1つ以上を提供し得る。
【0066】
本願に記載する構成要素、装置、及び/又は技術のうちの1つ以上はシステムの一部として用いられて、安全で、効率的で、信頼性の高い手法で、医療処置(例えば末梢肺結節の生検)を行うのを容易にし得る。多くの実施形態において、新規なシステムは、安全で、正確で、信頼性の高い手法で、患者固有の解剖学的構造の位置を特定し、患者固有の解剖学的構造にアクセスするための可撓性長尺状部材を配置し、患者固有の解剖学的構造にアクセスすることができる1つ以上の医療用装置を備え得る。これらの方法及び他の方法では、本願に記載する構成要素/技術は、有利な特徴を有したより効率的でより機能的な医療用装置の実現によって、患者管理を改善し、ユーザ体験を豊かにし、学習曲線を低下させ、成功率を向上させ、かつ/又は有害転帰を低減し得る。多くの実施形態において、有利な特徴のうちの1つ以上は、従来の装置及び技術に対するいくつかの技術的な効果及び利点をもたらす可能性があり、これらには能力の増強及び適応性の向上が含まれる。様々な実施形態において、本願に記載する態様、技術、及び/又は構成要素のうちの1つ以上は、実用上、1つ以上のコンピューティングデバイスによって実施される可能性があり、それにより1つ以上のコンピューティングデバイスに付加的で有用な機能性を与え、より有能で、より機能的な、改善されたコンピューティングデバイスをもたらす。さらに、本願に記載する態様、技術、及び/又は構成要素のうちの1つ以上は、撮像、内視鏡検査、カニューレ挿入、診断、治療、撮像、ロボット工学、組み込みシステム及び/又は制御システムを含む1つ以上の技術分野を改善するために利用され得る。
【0067】
いくつかの実施形態において、本願に記載する構成要素は、例えば撮像トランスデューサ316-2(例えば
図3B参照)などを通じて医療用撮像装置によって生成された画像を描画し(render)、解釈し、変換し、分析し、監視し、かつ/又は特徴付けるための、独特で特有の手法を提供し得る。いくつかのそのような実施形態において、独特で特有の手法は、例えば、1つ以上の内視鏡検査処置を容易にするために、トランスデューサ、ジョイント、ワーキングチャネル及びユーザインタフェースのうちの1つ以上を制御すること、監視すること、ならびに/又はそれらの1つ以上とインタフェースで接続することを含み得る。一例において、独特で特有の手法は、肺の処置を簡単にして、医療専門家が標的結節の生検を安全で確実に行うことを迅速に学習するのを容易にし得る。
【0068】
多くの実施形態において、本願に記載する構成要素のうちの1つ以上は、改善された技術成果が達成されるのを容易にする、コンピュータが予め行うことができない機能を可能にすることにより、コンピュータ関連技術を改善する一組の規則として実施され得る。多くの実施形態において、可能にされる機能は、医療用撮像装置及び/又は医療用撮像処置に関連している。例えば、可能にされる機能は、第1の撮像モードによって生成された第1の画像と第2の撮像モードによって生成された第2の画像とに基づいて、体管腔の壁の特性と体管腔の壁の外部の特性とを含む合成画像を生じさせることを含み得る。一部の実施形態において、可能にされる機能は、トランスデューサを、1つ以上のジョイントによって、別のトランスデューサの焦点領域内に配置して、例えばトランスデューサによる画像生成を容易にすることを含み得る。様々な実施形態において、可能にされる機能は、1つ以上のジョイントを用いて、カニューレ挿入処置の目標物の位置を特定すること、及び/又はそのような目標物にアクセスすることを含み得る。
【0069】
図10は、前述したような様々な実施形態を実施するのに適し得る、例示的なコンピューティングアーキテクチャ1000の実施形態を示している。様々な実施形態において、コンピューティングアーキテクチャ1000は、電子装置及び/又は医療用装置の一部を含むか、又は電子装置及び/又は医療用装置の一部として実施され得る。一部の実施形態において、コンピューティングアーキテクチャ1000は、例えば、本願に記載する1つ以上の構成要素を表し得る。一部の実施形態において、コンピューティングアーキテクチャ1000は、例えば、撮像コントローラ990、論理回路992、メモリ994、I/O996、及び/又はユーザインタフェース998などの本願に記載する構成要素及び/又は技術のうちの1つ以上の部分を実施又は利用するコンピューティングデバイスを表し得る。実施形態はこのような状況に限定されるものではない。
【0070】
本願における様々な実施形態において用いられる場合、「システム」、「構成要素」及び「モジュール」という用語は、コンピュータ関連エンティティ、ハードウェア、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、又は実行中のソフトウェアのいずれかを指すことができ、これらの例は例示的なコンピューティングアーキテクチャ1000によって提供される。例えば、構成要素は、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、ハードディスクドライブ、(光学記憶媒体及び/又は磁気記憶媒体の)複数の記憶ドライブ、オブジェクト、実行可能な、実行スレッド、プログラム、及び/又はコンピュータとすることができるが、これらに限定されるものではない。実例として、コントローラ106上で実行されるアプリケーション及びコントローラ106の双方は構成要素とすることができる。1つ以上の構成要素はプロセス及び/又は実行スレッド内に存在することができ、また構成要素は1台のコンピュータに局在することができ、かつ/又は2台以上のコンピュータの間に分散されることが可能である。さらに、構成要素は、動作を連携させるために、様々な種類の通信媒体によって互いに通信可能に結合され得る。この連携は、情報の一方向又は双方向の交換を伴い得る。例えば、構成要素は、通信媒体を通じて通信される信号の形態で情報を通信し得る。情報は、様々な信号線に割り当てられた信号として実装され得る。そのような割り当てにおいて、各メッセージは信号である。しかしながら、さらなる実施形態は、これに代わってデータメッセージを用いてもよい。このようなデータメッセージは様々な接続を介して送信され得る。例示的な接続としては、パラレルインタフェース、シリアルインタフェース及びバスインタフェースが挙げられる。
【0071】
コンピューティングアーキテクチャ1000は、1つ以上のプロセッサ、マルチコアプロセッサ、コプロセッサ、メモリユニット、チップセット、コントローラ、周辺機器、インタフェース、発振器、タイミングデバイス、ビデオカード、音声カード、マルチメディア入力/出力(I/O)構成要素、電源などの様々な共通コンピューティング要素を含む。しかしながら、実施形態は、コンピューティングアーキテクチャ1000による実施に限定されない。
【0072】
図10に示すように、コンピューティングアーキテクチャ1000は処理ユニット1004、システムメモリ1006及びシステムバス1008を含む。処理ユニット1004は、AMD(登録商標)のAthlon(登録商標)プロセッサ、Duron(登録商標)プロセッサ及びOpteron(登録商標)プロセッサ;ARM(登録商標)のアプリケーションプロセッサ、組み込みプロセッサ、及びセキュアプロセッサ;IBM(登録商標)及びモトローラ(登録商標)のDragonBall(登録商標)プロセッサ及びPowerPC(登録商標)プロセッサ;IBM及びソニー(登録商標)のCellプロセッサ;インテル(登録商標)のCeleron(登録商標)プロセッサ、Core (2) Duo(登録商標)プロセッサ、Itanium(登録商標)プロセッサ、Pentium(登録商標)プロセッサ、Xeon(登録商標)プロセッサ及びXScale(登録商標)プロセッサ;及び同様のプロセッサを含むが、これらに限定されるものではない、様々な市販のプロセッサのいずれであってもよい。デュアルマイクロプロセッサ、マルチコアプロセッサ、及び他のマルチプロセッサアーキテクチャも、処理ユニット1004として用いられてもよい。
【0073】
システムバス1008は、システムメモリ1006を含むが、これに限定されないシステム構成要素のインタフェースを処理ユニット1004に提供する。システムバス1008は、様々な市販のバスアーキテクチャのうちのいずれかを用いて、メモリバス(メモリコントローラを有するか、又は有さないもの)、周辺バス、及びローカルバスにさらに相互接続し得るいくつかの種類のバス構造のいずれかであってもよい。インタフェースアダプタはスロットアーキテクチャを介してシステムバス1008に接続し得る。スロットアーキテクチャの例としては、アクセラレーテッドグラフィックスポート(AGP)、カードバス、(拡張)業界基準アーキテクチャ((Extended) Industry Standard Architecture:(E)ISA)、マイクロチャネルアーキテクチャ(MCA)、NuBus、周辺構成要素相互接続(拡張)、(Peripheral Component Interconnect(Extended):PCI(X))、PCIエクスプレス、パーソナルコンピュータメモリカード国際協会(Personal Computer Memory Card International Association:PCMCIA)などが挙げられ得るが、これに限定されるものではない。
【0074】
システムメモリ1006としては、1つ以上の高速メモリユニットの形態にある様々な種類のコンピュータ可読記憶媒体、例えば、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリー(RAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、ダブルデータレートDRAM(DDRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、スタティックRAM(SRAM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能なプログラマブルROM(EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュメモリ(例えば1つ以上のフラッシュアレイ)、強誘電体ポリマーメモリなどのポリマーメモリ、オボニックメモリ、状態変化又は強誘電体メモリ、シリコン-酸化物-窒化物-酸化物-シリコン(SONOS)メモリ、磁気又は光カード、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)ドライブなどのデバイスのアレイ、ソリッドステートメモリデバイス(例えばUSBメモリ、ソリッドステートドライブ(SSD)、及び情報を記憶するのに適した任意の他の種類の記憶媒体)など、を挙げることができる。
図10に示した例示的な実施形態では、システムメモリ1006は不揮発性メモリ1010及び/又は揮発性メモリ1012を含むことができる。一部の実施形態では、システムメモリ1006は、メインメモリを含み得る。基本入力/出力システム(BIOS)は、不揮発性メモリ1010に記憶することができる。
【0075】
コンピュータ1002は、内蔵(又は外付け)ハードディスクドライブ(HDD)1014、リムーバブル磁気ディスク1018に対して読み出し又は書き込みを行うための磁気フロッピー(登録商標)ディスクドライブ(FDD)1016、及びリムーバブル光ディスク1022(例えばCD-ROM又はDVD)に対して読み出し又は書き込みを行う光ディスクドライブ1020を含む、1つ以上の低速メモリユニットの形態にある様々な種類のコンピュータ可読記憶媒体を備え得る。HDD1014、FDD1016、及び光ディスクドライブ1020は、HDDインタフェース1024、FDDインタフェース1026、及び光ドライブインタフェース1028によって、システムバス1008にそれぞれ接続され得る。外付けドライブ実装のためのHDDインタフェース1024は、ユニバーサルシリアルバス(USB)及びIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)994インタフェース技術の少なくとも一方又は双方を含むことができる。様々な実施形態において、これらの種類のメモリはメインメモリ又はシステムメモリに含まれていない場合がある。
【0076】
ドライブ及び関連するコンピュータ可読媒体は、データ、データ構造、コンピュータ実行可能命令などの揮発性及び/又は不揮発性の記憶装置を提供する。例えば、オペレーティングシステム1030、1つ以上のアプリケーションプログラム1032、他のプログラムモジュール1034、及びプログラムデータ1036を含む、多くのプログラムモジュールが、ドライブ及びメモリユニット1010,1012に記憶され得る。一実施形態において、1つ以上のアプリケーションプログラム1032、他のプログラムモジュール1034、及びプログラムデータ1036は、例えば、本願に記載する様々な技術、アプリケーション、及び/又は構成要素を含むか、又は実施することができる。
【0077】
ユーザは、コマンド及び情報を1つ以上の有線/無線入力デバイス、例えばキーボード1038、及びマウス1040などのポインティングデバイスを通じてコンピュータ1002に入力することができる。他の入力デバイスとしては、マイクロホン、赤外線(IR)リモートコントロール装置、無線周波(RF)リモートコントロール装置、ゲームパッド、スタイラスペン、カードリーダ、ドングル、指紋リーダ、グローブ、グラフィックスタブレット、ジョイスティック、キーボード、網膜リーダ、タッチスクリーン(例えば、容量性、抵抗性、等)、トラックボール、トラックパッド、センサ、スタイラス、などを挙げることができる。これら及び他の入力デバイスは、システムバス1008に結合されている入力デバイスインタフェース1042を介して処理ユニット1004に接続される場合が多いが、パラレルポート、IEEE 994シリアルポート、ゲームポート、USBポート、IRインタフェースなどのような他のインタフェースによって接続することができる。
【0078】
モニタ1044又は他の種類の表示デバイスもまた、ビデオアダプタ1046などのインタフェースを介してシステムバス1008に接続される。モニタ1044はコンピュータ1002に内蔵されていてもよいし、又は外付けであってもよい。モニタ1044に加えて、コンピュータは、典型的にはスピーカ、プリンタなどのような他の周辺出力デバイスを備える。
【0079】
コンピュータ1002は、リモートコンピュータ1048などの1つ以上のリモートコンピュータに対する有線及び/又は無線通信を介した論理接続を用いて、ネットワーク化された環境で動作し得る。様々な実施形態において、本願に記載する1つ以上の相互作用は、ネットワーク化された環境を介して行われ得る。リモートコンピュータ1048は、ワークステーション、サーバコンピュータ、ルータ、パーソナルコンピュータ、ポータブルコンピュータ、マイクロプロセッサベースの娯楽機器、ピアデバイス又は他の共通ネットワークノードであることが可能であり、典型的にはコンピュータ1002に関連して記載される要素の多く又はすべてを含むが、簡潔にするために、メモリ/記憶デバイス1050のみが示されている。示した論理接続は、ローカルエリアネットワーク(LAN)1052及び/又はより大きなネットワーク、例えば広域ネットワーク(WAN)1054への有線/無線接続性を含む。そのようなLAN及びWANネットワーク環境は、オフィス及び企業では一般的であり、イントラネットなどの企業全体のコンピュータネットワークを容易にし、それらはすべて、例えばインターネットなどのグローバル通信ネットワークに接続し得る。
【0080】
LANネットワーク環境において使用される場合、コンピュータ1002は、有線及び/又は無線通信ネットワークインタフェース又はアダプタ1056によってLAN1052に接続される。アダプタ1056は、LAN1052への有線及び/又は無線通信を容易にすることができ、LAN1052はまた、アダプタ1056の無線機能と通信するためにLAN1052上に配置された無線アクセスポイントを含み得る。
【0081】
WANネットワーク環境において使用される場合、コンピュータ1002は、モデム1058を備え得るか、又はWAN1054上の通信サーバに接続されるか、又はインターネットなどにより、WAN1054上で通信を確立するための他の手段を有する。モデム1058は、内蔵又は外付けの有線及び/又は無線デバイスとすることができ、入力デバイスインタフェース1042を介してシステムバス1008に接続する。ネットワーク化された環境において、コンピュータ1002に関して示したプログラムモジュール、又はその一部は、リモートメモリ/記憶デバイス1050に記憶することができる。図示したネットワーク接続は例示であり、コンピュータ間の通信リンクを確立する他の手段を使用できることが認識されよう。
【0082】
コンピュータ1002は、無線通信(例えばIEEE 802.16 OTA(over-the-air)変調技術)で動作可能に配置された無線デバイスなどの、IEEE802ファミリの規格を用いた有線及び無線のデバイス又はエンティティと通信するように動作可能である。これは、とりわけ、少なくともWi-Fi(すなわちワイヤレスフィデリティ)、WiMax、及びブルートゥース(商標)無線技術を含む。したがって、通信は、従来のネットワークのように事前定義された構造であり得るか、又は単に少なくとも2つのデバイス間におけるアドホック通信であり得る。Wi-Fiネットワークは、IEEE802.11x(a、b、g、n等)と呼ばれる無線技術を用いて、安全で信頼性の高い高速無線接続を提供する。Wi-Fiネットワークは、コンピュータを互いに接続したり、インターネットに接続したり、有線ネットワーク(IEEE802.3関連媒体及び機能を用いるもの)に接続したりするために使用され得る。
【0083】
様々な実施形態が、ハードウェア要素、ソフトウェア要素、又は双方の組み合わせを使用して実施され得る。ハードウェア要素の例としては、プロセッサ、マイクロプロセッサ、回路、回路要素(例えばトランジスタ、抵抗器、キャパシタ、インダクタなど)、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、ロジックゲート、レジスタ、半導体デバイス、チップ、マイクロチップ、チップセットなどを挙げることができる。ソフトウェアの例としては、ソフトウェア構成要素、プログラム、アプリケーション、コンピュータプログラム、アプリケーションプログラム、システムプログラム、マシンプログラム、オペレーティングシステムソフトウェア、ミドルウェア、ファームウェア、ソフトウェアモジュール、ルーチン、サブルーチン、関数、メソッド、プロシージャ、ソフトウェアインタフェース、アプリケーションプログラムインタフェース(API)、命令セット、コンピューティングコード、コンピュータコード、コードセグメント、コンピュータコードセグメント、ワード、値、シンボル、又はそれらの任意の組み合わせを挙げることができる。実施形態がハードウェア要素及び/又はソフトウェア要素を使用して実施されるかどうかの決定は、所望の計算速度、電力レベル、熱耐性、処理サイクルバジェット、入力データレート、出力データレート、メモリリソース、データバス速度、及び他の設計上又は性能上の制約などの、任意の数の要因によって変わる可能性がある。
【0084】
少なくとも1つの実施形態の1つ以上の態様は、プロセッサ(例えば論理回路)内の様々な論理を表す機械可読媒体上に記憶された代表的な命令によって実施され得る。これらの命令は、機械によって読み取られると、本願に記載する技術を行うための論理を機械に作成させる。「IPコア」として知られる、そのような表現は、有形の機械可読媒体に記憶されて、実際に論理又はプロセッサを作る作成機械にロードするために様々な顧客又は製造設備に供給され得る。一部の実施形態は、例えば、機械(例えば論理回路)によって実行された場合に機械に本実施形態による方法及び/又は動作を行わせることができる命令又は命令セットを記憶し得る機械可読媒体又は物品を使用して実施され得る。そのような機械は、例えば、任意の適切な処理プラットフォーム、コンピューティングプラットフォーム、コンピューティングデバイス、処理デバイス、コンピューティングシステム、処理システム、コンピュータ、プロセッサ、論理回路などを含むことができ、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の適切な組み合わせを使用して実装され得る。機械可読媒体又は物品としては、例えば、任意の適当な種類のメモリユニット、メモリデバイス、メモリ物品、メモリ媒体、記憶デバイス、記憶物品、記憶媒体及び/又は記憶ユニット、例えばメモリ、リムーバブル又はノンリムーバブル媒体、消去可能又は消去不能媒体、書き込み可能又は書き換え可能媒体、デジタル又はアナログ媒体、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、記録可能コンパクトディスク(CD-R)、書き換え可能コンパクトディスク(CD-RW)、光ディスク、磁気媒体、光磁気媒体、リムーバブルメモリカード又はディスク、様々な種類のデジタル多用途ディスク(DVD)、テープ、カセットなどを挙げることができる。命令としては、任意の適当な高水準プログラミング言語、低水準プログラミング言語、オブジェクト指向プログラミング言語、ビジュアルプログラミング言語、コンパイル型プログラミング言語及び/又はインタープリタ型プログラミング言語を用いて実装される、ソースコード、コンパイル済みコード、解釈済みコード、実行可能コード、静的コード、動的コード、暗号化コードなどのような任意の適当な種類のコードを挙げることができる。
【0085】
図11A~
図11Lは、本願に記載する1つ以上の実施形態による様々な例示的なハンドルアセンブリを示している。より詳細には、
図11Aは第1のハンドルアセンブリを示しており、
図11Bは第2のハンドルアセンブリを示しており、
図11Cは第3のハンドルアセンブリを示しており、
図11Dは第4のハンドルアセンブリを示しており、
図11Eは第5のハンドルアセンブリを示しており、
図11Fは第6のハンドルアセンブリを示しており、
図11Gは第7のハンドルアセンブリを示しており、
図11Hは第8のハンドルアセンブリを示しており、
図11Iは第9のハンドルアセンブリを示しており、
図11Jは第10のハンドルアセンブリを示しており、
図11Kは第11のハンドルアセンブリを示しており、
図11Lは第12のハンドルアセンブリを示している。ハンドルアセンブリの1つ以上の様々な態様及び特徴は、この開示の範囲から逸脱することなく、特定の用途に基づいて、決定され、かつ/又は組み合わせられ得る。例えば、ハンドルアセンブリの特徴は、利き手又は手の大きさに基づいて選択されてもよい。実施形態はこのような状況に限定されるものではない。
【0086】
図11Bに示すように、様々な実施形態において、遠位ストレインリリーフは、なめらかな底部外形を維持しながら、主本体から流れるように延出し得る。さらに、又はこれに代わって、なめらかな幾何学的交差(geometric intersection)が、部品の分断及び/又は視覚的階層を形成するために用いられてもよい。一部の実施形態において、針モジュール(例えばプランジャアセンブリ)は、下側の位置でハンドル本体に進入し得る。多くの実施形態において、摺動ボタン(例えば作動部材)は彫られた指用隆起部を備え得る。さらに、摺動ボタンは、ハンドル本体の両側に備えられ得る。1つ以上の実施形態において、把持ゾーンは、ストレインリリーフへ視覚的に延びていてもよい。器具ロック(フラッシュポートの下のスライダ)は、図式的な指標を備え得る。把持ゾーンは、テクスチャ加工(textured)されていてもよく、かつ/又はゴム引きされていてもよい。
【0087】
図11Cに示すように、様々な実施形態において、ストレインリリーフは、オーバーモールドされた側面把持部に一体化され得る。さらに、器具ロック(真ん中に小円を有した面上の構成要素)は前後に作動され得る(例えば、
図5C~
図5Eに類似)。さらに、変位ゲージは、作動中に読み取り易いように配置され得る。多くの実施形態において、変位ゲージなどの構成要素は、視認性を増大するために異なる色で着色されていてもよい。例えば、色の変化は、機能性モジュール(例えばプランジャアセンブリとフラッシュポートアセンブリと)の視覚的な分離のために用いられてもよい。
図11Dに示すように、一部の実施形態において、器具ロック(フラッシュポートの反対側面上の、把持リブの下方のノブ)は、回転運動によってロック/ロック解除されてもよい。
図11Eに示すように、様々な実施形態において、目立つ針アセンブリは、(例えばスタイレットキャップを介した)スタイレットへの即座のアクセスを提供し得る。さらに、又はこれに代わって、作動部材は、テクスチャ加工(例えばクロスハッチ面(crosshatched surface)を備えてもよい。
【0088】
図11Fに示すように、いくつかの実施形態は、突出した中央隆起部を有した成形スライダ(作動部材)を備えてもよく、中央隆起部は把持及び/又は到達可能性を改善し得る。さらに、又はこれに代わって、フラッシュポート側のハンドルの遠位端部は、彫られたヒルト細部を有したゴム引きされた人間工学的把持ゾーンを備え得る。いくつかの実施形態において、ハンドル本体は、遠位端部に向かって先細になって、例えばより自然な把持ゾーンを提供し得る。
図11Gに示すように、様々な実施形態は、ツイストロック(例えばフラッシュポートの下方の回転可能な円盤)を備えてもよい。
図11Fに示すように、多くの実施形態は、例えば不注意な作動を防止するために、凹所に設けられた器具ロックを備えてもよい。さらに、又はこれに代わって、実施形態は、面が刻まれた把持ゾーン(例えばフラッシュポートアセンブリ側)を備えてもよい。
【0089】
本願に記載する1つ以上の構成要素は、エラストマー及び/又はポリマー(例えば、ポリカーボネート、アクリロニトリルブタジエンスチレン(acrylonitrile butadiene styrene:ABS)、高密度ポリエチレン(high-density polyethylene:HDPE)、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン(polyether ether ketone:PEEK)、シリコーン、熱可塑性物質、プラスチックなど)から構成されてもよい。本願に記載する様々な構成要素は、金属(例えばステンレス鋼、チタン、アルミニウム、合金など)から構成されてもよい。例えば、ポート接続部882は、ポリマーから構成されてもよく、ハウジング810はニチノールから構成されてもよい。別の例では、エンドキャップ340はポリマーから構成されてもよく、一方、遠位分岐部348及びカラー342はステンレス鋼から構成されてもよい。さらに別の例では、編組の層360は金属から構成されてもよく、一方、リフローの層(lay)361はポリマーを含む。本願に用いられ得る他の医療用撮像に関連する技術、特徴、及び/又は構成要素は、全容が参照により本願に援用される、本出願と同日に出願された「Devices to Access Peripheral Regions of the Lung for Direct Visualization with Tool Attachment」と題された代理人整理番号8150.0581の米国特許非仮出願、及び/又は、全容が参照により本願に援用される、本出願と同日に出願された「Apparatus to Provide an Adjustable Mechanism for Radial Ultrasound Port and Flush Port」と題された代理人整理番号8150.0600の米国特許非仮出願に開示されている。
【0090】
本開示の医療用装置は、気管支鏡に限定されるものではなく、本開示の医療用装置としては、例えば、カテーテル、尿管鏡、十二指腸鏡、結腸鏡、関節鏡、膀胱鏡、子宮鏡などを含む身体通路にアクセスするための様々な医療用装置を挙げることができる。さらに、一部の実施形態において、内視鏡検査、内視鏡~、内視鏡、等への言及は、体管腔に挿入される任意の医療用装置を一般に指し得る。1つ以上の実施形態において、身体通路は生検処置のためにアクセスされ得る。例えば、肺結節生検処置のために、気管支鏡が患者に挿入され得る(肺結節の位置は仮想マッピング及び/又は放射線医学に基づいて予め決定されていてもよい)。気管支鏡が配置されると、医療用撮像装置がワーキングチャネルを通り、気管支鏡の遠位端部を(例えば15センチメートル)越えて挿入され得る。次に、撮像トランスデューサが気道内部で作動されて、肺結節の実時間撮像を提供し得る。肺結節及びマーカ表示の実時間撮像に基づいて、医療用撮像装置が肺結節の生検を行うために配置され得る。配置されると、生検針が1回以上作動されて、1つ以上のコア試料を中空の生検針内に採取し得る。さらに、針を介した吸込み及び吸引を用いて中空の生検針から試料を取り出し得る。加えて、このプロセスの1つ以上のステップは、必要に応じて、結節の同一もしくは他の位置において、かつ/又は同一の肺気道の他の位置もしくは肺の他の気道の他の位置において、繰り返されてもよい。
【0091】
本願において開示し権利請求する装置及び/又は方法はすべて、本開示を踏まえて、過度の実験作業を行うことなく、製造及び実施することができる。この開示の装置及び方法は好ましい実施形態に関して記載されているが、本開示の概念、趣旨及び範囲から逸脱することなく、本願に記載する装置及び/又は方法に対して、ならびにそれらの方法のステップ又はステップの順序において、変形例を適用できることは当業者には明らかである。当業者には明らかなそのような類似した代替物及び変更はすべて、添付する特許請求の範囲によって定義される本開示の趣旨、範囲及び概念の内にあると考えられる。