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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022185018
(43)【公開日】2022-12-13
(54)【発明の名称】農薬液剤
(51)【国際特許分類】
   A01N 25/02 20060101AFI20221206BHJP
   A01N 51/00 20060101ALI20221206BHJP
   A01P 7/04 20060101ALI20221206BHJP
   A01N 47/40 20060101ALI20221206BHJP
   A01N 43/40 20060101ALI20221206BHJP
   A01N 43/80 20060101ALI20221206BHJP
【FI】
A01N25/02
A01N51/00
A01P7/04
A01N47/40 Z
A01N43/40 101C
A01N43/80 101
【審査請求】有
【請求項の数】22
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022154190
(22)【出願日】2022-09-27
(62)【分割の表示】P 2018547695の分割
【原出願日】2017-10-24
(31)【優先権主張番号】P 2016208905
(32)【優先日】2016-10-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】303020956
【氏名又は名称】三井化学アグロ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】弁理士法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】塚本 芳久
(72)【発明者】
【氏名】井上 大輔
(57)【要約】      (修正有)
【課題】農薬成分を溶解し、成分の分解、成分の析出、あるいは分離がなく、長期安定性に優れ、またかつ引火等などの危険性の低い新規な水性液剤、およびその製造法を提供する。
【解決手段】少なくとも1種の農薬成分、少なくとも1種の溶媒および水を含有し、当該各溶媒と当該水との混合溶媒における当該農薬成分の溶解度が当該各溶媒単独の当該農薬成分の溶解度および当該水単独の当該農薬成分の溶解度を越えることを特徴とする農薬液剤(ただし、さらに、炭酸プロピレンおよび炭酸ブチレンのいずれかを溶媒として含有する農薬液剤を除く)である。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1種の農薬成分、少なくとも1種の溶媒および水を含有し、当該各溶媒と当該水との混合溶媒における当該農薬成分の溶解度が当該各溶媒単独の当該農薬成分の溶解度および当該水単独の当該農薬成分の溶解度を越えることを特徴とする農薬液剤(ただし、さらに、炭酸プロピレンおよび炭酸ブチレンのいずれかを溶媒として含有する農薬液剤を除く)。
【請求項2】
農薬成分が、カーバメート系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、有機りん系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、環状ジエン有機塩素系GABA作動性塩素イオンチャネルブロッカー、フェニルピラゾール系(フィプロール系)GABA作動性塩素イオンチャネルブロッカー、ピレスロイド系およびピレトリン系ナトリウムチャネルモジュレーター、ナトリウムチャネルモジュレーター、ネオニコチノイド系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、スルホキシミン系アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、ブテノライド系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、メソイオン系アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、スピノシン系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アロステリックモジュレーター、アベルメクチン系およびミルベマイシン系グルタミン酸作動性塩素イオンチャネル(GluCl)アロステリックモジュレーター、幼若ホルモン類似剤、非特異的(マルチサイト)阻害剤、弦音器官TRPVチャンネルモジュレーター、ダニ類成長阻害剤、微生物由来昆虫中腸内膜破壊剤、ミトコンドリアATP合成酵素阻害剤、プロトン勾配を攪乱する酸化的りん酸化脱共役剤、ネライストキシン類縁体ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)チャネルブロッカー、ベンゾイル尿素系キチン生合成阻害剤(タイプ0)、キチン生合成阻害剤(タイプ1)、ハエ目昆虫脱皮阻害剤、ジアシル-ヒドラジン系脱皮ホルモン(エクダイソン)受容体アゴニスト、オクトパミン受容体アゴニスト、ミトコンドリア電子伝達系複合体III阻害剤、ミトコンドリア電子伝達系複合体I阻害剤(METI)、電位依存性ナトリウムチャネルブロッカー、テトロン酸およびテトラミン酸誘導体アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤、ホスフィン系ミトコンドリア電子伝達系複合体IV阻害剤、シアニド系ミトコンドリア電子伝達系複合体IV阻害剤、β-ケトニトリル誘導体ミトコンドリア電子伝達系複合体II阻害剤、カルボキサアニリド系ミトコンドリア電子伝達系複合体II阻害剤、ジアミド系リアノジン受容体モジュレーター、標的部位未特定弦音器官モジュレーター、天敵昆虫・ダニ・線虫系生物農薬、微生物系生物農薬、気門封鎖型農薬、フェロモン剤、アザジラクチン、ベンゾメート(ベンゾキシメート)、フェニソブロモレート(ブロモプロピレート)、キノキサリン系(キノメチオナート)、弗化アルミニウムナトリウム、ケルセン(ジコホル)、GS-オメガ/カッパHXTX-Hv1aペプチド、石灰硫黄合剤、ピリダリル、イオウ、りん酸第2鉄剤、メタアルデヒド、1,3-ジクロロプロペン、ブロフラニリド、メトトリン、メトフルトリン、RU15525(カデトリン)、ZXI8901、バイオペルメトリン、フラメトリン、プロフルトリン、フルブロシトリネート、ジメフルトリン、エセフォン、クロルエトキシホス、ジクロフェンチオン(ECP)、ファムフール、イソフェンホス-メチル、クロルチオン(バイエル 22/190)、ブロムフェンビンホス、ブロモホス、ブロモホス-エチル、ブタチオホス、カルボフェノチオン、クロルホキシム、スルプロホス、ジアミダホス、プロパホス、メスルフェンホス、ジオキサベンゾホス(サリチオン)、エトリムホス、オキシデプロホス、ホルモチオン、フェンスルホチオン、イサゾホス、イサミドホス、チオナジン、ホスチエタン、ホスホカルブ、ベンジオカルブ、アリキシカルブ、アルドキシカルブ、ブフェンカルブ、ブタカルブ、カーバノレート、フェノチオカルブ、ハイドロプレン、リンデン(gamma-HCH)、ジエノクロル、カルタップ塩酸塩、アセトプロール、CGA 50 439、キノメチオネート、クリオライト、DCIP、ジノブトン、ENT 8184、GY-81(ペルオキソカルボナート)、ヨウ化メチル、カランジン、MB-599(ベルブチン)、ペンタクロロフェノール、ホスフィン、ピペロニル ブトキシド、ポリナクチン複合体、S421(ビス(2,3,3,3-テトラクロロプロピル)エーテル)、モノスルタップ、トリブホス、アルドリン、アミジチオン、アミドチオエート、アミノカルブ、アミトン、アラマイト、アチダチオン、アゾトエート、ポリスルフィドバリウム、バイエル 22408、バイエル 32394、ベンクロチアズ、5-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-3-ヘキシルシクロヘキサ-2-エノン、1,1-ビス(4-クロロフェニル)-2-エトキシエタノール、ブトネート、ブトピロノキシル、2-(2-ブトキシエトキシ)エチル チオシアナート、カンフェクロル、クロルベンシド、クロルデコン、クロルジメホルム、クロルフェネトール、クロルフェンソン、塩酸レバミゾール、アミドフルメト、IKA-2005、ピラフルプロール(V3039)、ピリプロール(V3086)、トラロピリル、フルピラゾフォス、ジオフェノラン、クロルベンジレート、フルフェンジン、オレイン酸カリウム、ヒドロキシプロピルデンプン、フルフェネリム、メタフルミゾール、トリプロピルイソシアヌレート、アルベンダゾール、オキシベンダゾール、フェンベンダゾール、酒石酸モランテル、メタム・ナトリウム、アクリロニトリル、ビス(2-クロロエチル) エーテル、1-ブロモ-2-クロロエタン、3-ブロモ-1-クロロプロパ-1-エン、ブロモシクレン、二硫化炭素、四塩化炭素、ネマデクチン、バチルス・チューリンゲンシス デルタ エンドトキシン、ボラックス、カルシウム ポリスルフィド、サイトカイニン、2-(オクチルチオ)エタノール、タール油、アナバシン、ダイズレチシン、脂肪酸グリセリド、プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、ケイソウ土、シクラニリプロール(cyclaniliprole)、フロメトキン(flometoquin)並びにN-(4-メチル-5-イソオキサゾリル)-4-(トリフルオロメチル)ニコチンアミドからなる群から選択される殺虫剤;
アシルアラニン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、オキサゾリジノン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、ブチロラクトン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、ヒドロキシ(2-アミノ-)ピリミジン類、イソオキサゾール系芳香族ヘテロ環類、イソチアゾロン系芳香族ヘテロ環類、カルボン酸類、ベンゾイミダゾール系MBC殺菌剤(メチルベンゾイミダゾールカーバメート)、チオファネート系MBC殺菌剤(メチルベンゾイミダゾールカーバメート)、N-フェニルカーバメート類、トルアミド系ベンズアミド類、エチルアミノチアゾールカルボキサミド系チアゾールカルボキサミド類、フェニルウレア類、ピリジニルメチルベンゾアミド系ベンズアミド類、アミノシアノアクリレート系シアノアクリレート類、ピリミジンアミン類、ピラゾールカルボキサミド類、フェニルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フェニルオキソエチルチオフェンアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピリジニルエチルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フランカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、オキサチインカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、チアゾールカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピラゾール-4-カルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、N-メトキシ(フェニルエチル)ピラゾールカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピリジンカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、メトキシアクリレート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、メトキシアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、メトキシカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキシイミノ酢酸系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキシイミノアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキサゾリジンジオン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ジヒドロジオキサジン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、イミダゾリノン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ベンジルカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、シアノイミダゾール系QiI殺菌剤(Qi阻害剤)、スルファモイルトリアゾール系QiI殺菌剤(Qi阻害剤)、ジニトロフェニルクロトン酸類、2,6-ジニトロアニリン類、トリフェニルスズ化合物系有機スズ化合物、チオフェンカルボキサミド類、トリアゾロピリミジルアミン系QoSI殺菌剤(Qo阻害剤、スチグマテリン結合タイプ)、アニリノピリミジン系AP殺菌剤(アニリノピリミジン類)、エノピラヌロン酸抗生物質、ヘキソピラノシル抗生物質、グルコピラノシル抗生物質、テトラサイクリン抗生物質、アリルオキシキノリン系アザ-ナフタレン類、キナゾリノン系アザ-ナフタレン類、フェニルピロール系PP殺菌剤(フェニルピロール類)、ジカルボキシイミド類、ホスホロチオレート類、ジチオラン類、芳香族炭化水素系AH殺菌剤(芳香族炭化水素、クロロフェニル類、ニトロアニリン類を含む)、1,2,4-チアジアゾール系複素芳香族、カーバメート類、Bacillus属および産生された殺菌性リポペプチド類系微生物(Bacillus属)、テルペン炭化水素類およびテルペンアルコール系植物抽出物、ピペラジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリミジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、イミダゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、トリアゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、トリアゾリンチオン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、モルフォリン系アミン類(モルフォリン類、SBI:クラスII)、ピペリジン系アミン類(モルフォリン類、SBI:クラスII)、スピロケタールアミン系アミン類(モルフォリン類、SBI:クラスII)、ヒドロキシアニリド類(SBI:クラスIII)、アミノピラゾリノン系化合物(SBI:クラスIII)、チオカーバメート類(SBI:クラスIV)、アリルアミン類(SBI:クラスIV)、ペプチジルピリミジンヌクレオシド系ポリオキシン類、桂皮酸アミド系CAA殺菌剤(カルボン酸アミド類)、バリンアミドカーバメート系CAA殺菌剤(カルボン酸アミド類)、マンデル酸アミド系CAA殺菌剤(カルボン酸アミド類)、イソベンゾフラノン系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、ピロロキノリノン系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、トリアゾロベンゾチアゾール系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、シクロプロパンカルボキサミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、カルボキサミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、プロピオンアミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、トリフルオロエチルカーバメート系MBI-P(メラニン生合成阻害剤-ポリケタイド合成酵素)、ベンゾチアジアゾール類、ベンゾイソチアゾール類、チアジアゾールカルボキサミド類、多糖類天然物、植物抽出物、シアノアセトアミドオキシム類、エチルホスホナート系ホスホナート類、ホスホナート類、フタラミン酸類、ベンゾトリアジン類、ベンゼンスルホンアミド類、ピリダジノン類、チオカーバメート化合物、フェニルアセトアミド化合物、ベンゾフェノン系アリルフェニルケトン化合物、ベンゾイルピリジン系アリルフェニルケトン化合物、グアニジン類、シアノメチレンチアゾリジン系チアゾリジン化合物、ピリミジノンヒドラゾン類、ピペリジニルチアゾールイソオキサゾリン類、酢酸4-キノリン化合物、テトラゾリルオキシム化合物、グルコピラノシル抗生物質、マシン油、有機油、炭酸水素カリウム、無機化合物、ジチオカーバメート類およびその類縁体、フタルイミド類、クロロニトリル類(フタロニトリル類)、スルファミド類、ビスグアニジン類、トリアジン類、キノン類(アントラキノン類)、キノキサリン類、マレイミド類、ポリペプチド類(レクチン、植物抽出物より)、物理的阻害剤、炭酸水素塩剤、銀剤、有機銅剤、土壌消毒剤、エネストロビン、オキスポコナゾールフマル酸塩、トリフミゾール、イマザリル-S、フルメトバー、3-ジフルオロメチル-N-[4’-(3,3-ジメチルブチン-1-イル)ビフェニル-2-イル]-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、3-ジフルオロメチル-N-[4’-(3-メトキシ-3-メチルブチン-1-イル)ビフェニル-2-イル]-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、フララキシル-M、ベンチアバリカルブイソプロピル、プロパモカルブ塩酸塩、ポリカーバメート、フルオロイミド、クロロメクワット(Chlormequat)、水酸化第二銅、塩基性塩化銅、塩基性硫酸銅、オキシン銅、硫酸銅五水塩、無水硫酸銅、ノニルフェノールスルホン酸銅、DBEDC、ポリオキシン誘導体、ブラストサイジンSベンジルアミノベンゼンスルホン酸塩、ナタマイシン、5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-クロロ-N-[(1S)-2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル]-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-クロロ-N-[(1R)-1,2-ジメチルプロピル]-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-(メトキシメチル)-6-オクチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-アミン、3-(2,3,4-トリメトキシ-6-メチルベンゾイル)-5-クロロ-2-メトキシ-4-メチルピリジン、3-[5-(4-クロロフェニル)-2,3-ジメチルイソキサゾリジン-3-イル]ピリジン、3-[2,3-ジメチル-5-(4-メチルフェニル)イソキサゾリジン-3-イル]ピリジン、3-[2-イソプロピル-3-メチル-5-(4-クロロフェニル)イソキサゾリジン-3-イル]ピリジン、3-(5-フルオロ-3,3,4,4-テトラメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-1-イル)キノリン、3-(4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-1-イル)キノリン、3-(4,4,5-トリフルオロ-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-1-イル)キノリン、1-[(2-プロペニルチオ)カルボニル]-2-(1-メチルエチル)-4-(2-メチルフェニル)-5-アミノ-1H-ピラゾール-3-オン、1-[(エチルチオ)カルボニル]-2-(1-メチルエチル)-4-(2-メチルフェニル)-5-アミノ-1H-ピラゾール-3-オン、1-[(エチルチオ)カルボニル]-2-(1-メチルエチル)-4-(2,6-ジクロロフェニル)-5-アミノ-1H-ピラゾール-3-オン、クロルピクリン、チアジアジン、レスベラトロール、ジノキャップ、有機ニッケル、オキサジキシル、アンバム、1,3-ジクロロプロペン、ヨウ化メチル、石灰硫黄混剤、フェンチン次亜塩素酸塩、ニトロタルイソプロピル、フェニトロパン、ベンチアゾール、トリクラミド、ヒドロキシイソキサゾールカリウム、水和硫黄剤、硫酸亜鉛、次亜塩素酸ナトリウム、ナタネ油並びにハルピンタンパクからなる群から選択される殺菌剤;
またはアリルオキシプロピオン酸エステル系アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCase)阻害剤、シクロヘキサンジオン系アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCase)阻害剤、フェニルピラゾリン系アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCase)阻害剤、スルホニルウレア系アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤)、イミダゾリノン系アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤)、トリアゾロピリミジン系アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤)、ピリミジニル(チオ)ベンゾエート系アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤)、スルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン系アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤)、トリアジン系光合成(光化学系II)阻害剤、トリアジノン系光合成(光化学系II)阻害剤、トリアゾリノン系光合成(光化学系II)阻害剤、ウラシル系光合成(光化学系II)阻害剤、ピリダジノン系光合成(光化学系II)阻害剤、フェニルカーバメート系光合成(光化学系II)阻害剤、ウレア系光合成(光化学系II)阻害剤、アミド系光合成(光化学系II)阻害剤、ニトリル系光合成(光化学系II)阻害剤、ベンゾチアジアジノン系光合成(光化学系II)阻害剤、フェニルピリダジン系光合成(光化学系II)阻害剤、ビピリジリウム系光化学系I電子変換作用剤、ジフェニルエーテル系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、フェニルピラゾール系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、N-フェニルフタルイミド系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、チアジアゾール系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、オキサジアゾール系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、トリアゾリノン系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、オキサゾリジンジオン系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、ピリミジンジオン系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、ピリダジノン系フィトエン脱飽和酵素系(PDS)でのカロチノイド生合成阻害剤、ピリジンカルボキサミド系フィトエン脱飽和酵素系(PDS)でのカロチノイド生合成阻害剤、フィトエン脱飽和酵素系(PDS)でのカロチノイド生合成阻害剤、トリケトン系4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ酵素(4-HPPD)阻害剤、イソオキサゾール系4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ酵素(4-HPPD)阻害剤、ピラゾール系4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ酵素(4-HPPD)阻害剤、4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ酵素(4-HPPD)阻害剤、トリアゾール系カロチノイド生合成(標的部位不明)阻害剤、イソオキサゾリジノン系カロチノイド生合成(標的部位不明)阻害剤、ウレア系カロチノイド生合成(標的部位不明)阻害剤、ジフェニルエーテル系カロチノイド生合成(標的部位不明)阻害剤、グリシン系EPSP 合成酵素阻害剤、ホスフィン酸系グルタミン合成酵素阻害剤、カーバメート系DHP(ジヒドロプテロイン酸)合成酵素阻害剤、ジニトロアニリン系微小管重合阻害剤、ホスホロアミデート系微小管重合阻害剤、ピリジン系微小管重合阻害剤、ベンズアミド系微小管重合阻害剤、安息香酸系微小管重合阻害剤、カーバメート系有糸分裂/微小管形成阻害剤、クロロアセトアミド系VLCFAの阻害剤(細胞分裂阻害剤)、アセトアミド系VLCFAの阻害剤(細胞分裂阻害剤)、オキシアセトアミド系VLCFAの阻害剤(細胞分裂阻害剤)、テトラゾリノン系VLCFAの阻害剤(細胞分裂阻害剤)、VLCFAの阻害剤(細胞分裂阻害剤)、ニトリル系細胞壁(セルロース)合成阻害剤、ベンズアミド系細胞壁(セルロース)合成阻害剤、トリアゾロカルボキサミド系細胞壁(セルロース)合成阻害剤、キノリンカルボン酸系細胞壁(セルロース)合成阻害剤、ジニトロフェノール系アンカップリング(膜破壊)剤、チオカーバメート系脂質合成阻害(非ACCase阻害)剤、ホスホロジチオエート系脂質合成阻害(非ACCase阻害)剤、ベンゾフラン系脂質合成阻害(非ACCase阻害)剤、クロロ炭酸系脂質合成阻害(非ACCase阻害)剤、フェノキシカルボン酸系インドール酢酸様活性(合成オーキシン)剤、安息香酸系インドール酢酸様活性(合成オーキシン)剤、ピリジンカルボン酸系インドール酢酸様活性(合成オーキシン)剤、キノリンカルボン酸系インドール酢酸様活性(合成オーキシン)剤、インドール酢酸様活性(合成オーキシン)剤、フタラメート系オーキシン移動阻害剤、セミカルバゾン系オーキシン移動阻害剤、アリールアミノプロピオン酸系化合物、ピラゾリウム系化合物、有機ヒ素系化合物、微生物、ブロモブチド、(クロル)-フルレノール、シンメチリン、クミルロン、ダゾメット、ダイムロン、メチルダイムロン、エトベンザニド、ホサミン、インダノファン、カーバム/カーバムナトリウム塩、オキサジクロメホン、オレイン酸、ペラルゴン酸、ピリブチカルブ、塩素酸塩並びにシアン酸塩からなる群から選択される除草剤である、請求項1に記載の農薬液剤。
【請求項3】
農薬成分が、カーバメート系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、有機りん系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、フェニルピラゾール系(フィプロール系)GABA作動性塩素イオンチャネルブロッカー、ピレスロイド系およびピレトリン系ナトリウムチャネルモジュレーター、ネオニコチノイド系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、スルホキシミン系アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、ブテノライド系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、メソイオン系アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、スピノシン系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アロステリックモジュレーター、アベルメクチン系およびミルベマイシン系グルタミン酸作動性塩素イオンチャネル(GluCl)アロステリックモジュレーター、プロトン勾配を攪乱する酸化的りん酸化脱共役剤、ミトコンドリア電子伝達系複合体III阻害剤、ミトコンドリア電子伝達系複合体I阻害剤(METI)、電位依存性ナトリウムチャネルブロッカー、テトロン酸およびテトラミン酸誘導体アセチルCoA カルボキシラーゼ阻害剤、ジアミド系リアノジン受容体モジュレーター、標的部位未特定弦音器官モジュレーター、キノキサリン系(キノメチオナート)、ピリダリル、メタアルデヒド並びにブロフラニリドからなる群から選択される殺虫剤;
またはアシルアラニン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、オキサゾリジノン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、ブチロラクトン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、イソオキサゾール系芳香族ヘテロ環類、ベンゾイミダゾール系MBC殺菌剤(メチルベンゾイミダゾールカーバメート)、N-フェニルカーバメート類、アミノシアノアクリレート系シアノアクリレート類、フェニルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フェニルオキソエチルチオフェンアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピリジニルエチルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フランカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、オキサチインカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、チアゾールカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピラゾール-4-カルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、N-メトキシ(フェニルエチル)ピラゾールカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピリジンカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、メトキシアクリレート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、メトキシアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、メトキシカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキシイミノ酢酸系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキシイミノアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキサゾリジンジオン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ジヒドロジオキサジン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、イミダゾリノン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ベンジルカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、シアノイミダゾール系QiI殺菌剤(Qi阻害剤)、スルファモイルトリアゾール系QiI殺菌剤(Qi阻害剤)、2,6-ジニトロアニリン類、アニリノピリミジン系AP殺菌剤(アニリノピリミジン類)、フェニルピロール系PP殺菌剤(フェニルピロール類)、ジカルボキシイミド類、ピペラジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリミジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、イミダゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、トリアゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、トリアゾリンチオン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、イソベンゾフラノン系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、ピロロキノリノン系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、トリアゾロベンゾチアゾール系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、シクロプロパンカルボキサミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、カルボキサミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、プロピオンアミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、トリフルオロエチルカーバメート系MBI-P(メラニン生合成阻害剤-ポリケタイド合成酵素)、ベンゾチアジアゾール類、ベンゾイソチアゾール類、チアジアゾールカルボキサミド類、シアノアセトアミドオキシム類、ベンゼンスルホンアミド類、ピリダジノン類、ビスグアニジン類並びにキノキサリン類からなる群から選択される殺菌剤である、請求項1または2に記載の農薬液剤。
【請求項4】
農薬成分が、カーバメート系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、有機りん系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、フェニルピラゾール系(フィプロール系) GABA 作動性塩素イオンチャネルブロッカー、ピレスロイド系およびピレトリン系ナトリウムチャネルモジュレーター、ネオニコチノイド系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、スルホキシミン系アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、ブテノライド系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、メソイオン系アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、アベルメクチン系およびミルベマイシン系グルタミン酸作動性塩素イオンチャネル(GluCl)アロステリックモジュレーター、プロトン勾配を攪乱する酸化的りん酸化脱共役剤、ジアミド系リアノジン受容体モジュレーター、標的部位未特定弦音器官モジュレーター並びにブロフラニリドからなる群から選択される殺虫剤;
またはイソオキサゾール系芳香族ヘテロ環類、ベンゾイミダゾール系MBC殺菌剤(メチルベンゾイミダゾールカーバメート)、アミノシアノアクリレート系シアノアクリレート類、フェニルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フェニルオキソエチルチオフェンアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピリジニルエチルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フランカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、オキサチインカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、チアゾールカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピラゾール-4-カルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、N-メトキシ(フェニルエチル)ピラゾールカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピリジンカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、メトキシアクリレート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、メトキシアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、メトキシカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキシイミノ酢酸系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキシイミノアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキサゾリジンジオン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ジヒドロジオキサジン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、イミダゾリノン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ベンジルカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ピペラジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリミジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、イミダゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、トリアゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、トリアゾリンチオン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)並びにトリフルオロエチルカーバメート系MBI-P(メラニン生合成阻害剤-ポリケタイド合成酵素)からなる群から選択される殺菌剤である、請求項1~3のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項5】
農薬成分の水溶解度が、100ppm以上である請求項1に記載の農薬液剤。
【請求項6】
農薬成分が、アルジカルブ、ベンダイオカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、NAC(カルバリル)、カルボフラン、エチオフェンカルブ、BPMC(フェノブカルブ)、ホルメタネート、MIPC(イソプロカルブ)、メソミル、MTMC(メトルカルブ)、オキサミル、ピリミカーブ、PHC(プロポキスル)、チオファノックス、トリアザメート、XMC、MPMC(キシリルカルブ)、アセフェート、アザメチホス、カズサホス、CVP(クロルフェンビンホス)、ジメトン-S-メチル、DDVP(ジクロルボス)、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、エトプロホス、フェナミホス、ホスチアゼート、ヘプテノホス、マラソン(マラチオン)、メカルバム、メタミドホス、DMTP(メチダチオン)、メビンホス、モノクロトホス、オメトエート、オキシジメトンメチル、ホスファミドン、プロペタムホス、チオメトン、DEP(トリクロルホン)、バミドチオン、フルメトリン、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサム、硫酸ニコチン(ニコチン)、スルホキサフロル、トリフルメゾピリム、フルピラジフロン、ピリプロキシフェン、臭化メチル(メチルブロマイド)、クロルピクリン、フッ化スルフリル、ホウ砂、吐酒石、ピメトロジン、フロニカミド、BPPS(プロパルギット)、DNOC、カルタップ、チオシクラム、チオスルタップナトリウム塩、シロマジン、りん化水素、青酸、アザジラクチン、弗化アルミニウムナトリウム、1,3-ジクロロプロペン、ジシクラニル、エチレンジブロマイド、サバジラおよびスルコフロンナトリウムからなる群から選択される殺虫剤;
またはフララキシル、メタラキシル、メタラキシルM、オキサジキシル、オフラセ、ジメチリモール、ヒドロキシイソキサゾール(ヒメキサゾール)、オクチリノン、フェンフラム、カルボキシン、オキシカルボキシン、フラメトピル、メトミノストロビン、シアゾファミド、ピリメタニル、カスガマイシン、ストレプトマイシン、IBP(イプロベンホス)、エクロメゾール(エトリジアゾール)、プロパモカルブ、プロチオカルブ、ピリフェノックス、イマザリル、ペフラゾエート、トリフルミゾール、フルトリアホール、ミクロブタニル、プロピコナゾール、テトラコナゾール、フェンプロピジン、スピロキサミン、バリダマイシン、ポリオキシン、イプロバリカルブ、ピロキロン、シモキサニル、ホセチル、亜りん酸および塩、フルスルファミド、メタスルホカルブ、グアニジン(ドジン)、フェリムゾン、炭酸水素カリウム、ファーバム、グアザチン、イミノクタジン酢酸塩/イミノクタジンアルベシル酸塩(イミノクタジン)、硫酸銅、ホルムアルデヒド、8-ヒドロキシキノリンスルフェート、ヨードメタン、塩化第2水銀、メタム、臭化メチル、メチルイソチオシアネート、ミルジオマイシン、ナバム、フェニル水銀アセテート、2-フェニルフェノールおよびポロオキシンからなる群から選択される殺菌剤である、請求項1~5のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項7】
農薬成分が、アセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、チアクロプリド、チアメトキサム、ニテンピラム、フロニカミドおよびヒドロキシイソキサゾール(ヒメキサゾール)からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1~6のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項8】
農薬成分が、アセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、チアクロプリド、チアメトキサム、ニテンピラムからなる群から選択される少なくとも1種のネオニコチノイドおよびヒドロキシイソキサゾール(ヒメキサゾール)である、請求項1~7のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項9】
農薬成分が、アセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、チアメトキサムからなる群から選択される少なくとも1種のネオニコチノイドおよびヒドロキシイソキサゾール(ヒメキサゾール)である、請求項1~8のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項10】
農薬成分がジノテフランである、請求項1~9のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項11】
溶媒が、エーテル類、グリコールエーテル類、ニトリル類、アルコール類、ケトン類、カーボネート類、エステル類、アミド類、カルバミド類、スルホキシド類、スルホン類またはアミン類である、請求項1~10のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項12】
溶媒が、エーテル類、ニトリル類、アルコール類、ケトン類、カーボネート類、エステル類、アミド類、カルバミド類、スルホキシド類、スルホン類またはアミン類である、請求項1~11のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項13】
溶媒が、グリコールエーテル類、ニトリル類、アルコール類、ケトン類、エステル類またはアミン類である、請求項1~11のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項14】
溶媒が、ニトリル類、アルコール類、ケトン類、エステル類またはアミン類である、請求項1~13のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項15】
溶媒がテトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、アセトニトリル、メタノール、エタノール、イソプロパノール、1,2-プロパンジオール(プロピレングリコール)、1,3-ブタンジオール、アセトン、γ-ブチロラクトン、乳酸メチル、乳酸エチル、トリエチルアミンまたはトリエタノールアミンである請求項12に記載の農薬液剤。
【請求項16】
溶媒が、グリコールエーテル類である、請求項1~11または13のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項17】
グリコールエーテル類の沸点が、101℃以上である請求項16に記載の農薬液剤。
【請求項18】
グリコールエーテルが、エチレングリコール モノメチルエーテル、エチレングリコール モノエチルエーテル、エチレングリコール モノプロピルエーテル、エチレングリコール モノイソプロピルエーテル、エチレングリコール モノブチルエーテル、エチレングリコール モノイソブチルエーテル、エチレングリコール モノt-ブチルエーテル、エチレングリコール モノ2-メチルペンチルエーテル、エチレングリコール モノヘキシルエーテル、エチレングリコール モノ2-エチルヘキシルエーテル、エチレングリコール モノビニルエーテル、エチレングリコール モノアリルエーテル、エチレングリコール モノベンジルエーテル、エチレングリコール モノフェニルエーテル、エチレングリコール ジメチルエーテル、エチレングリコール ジエチルエーテル、ジエチレングリコール モノメチルエーテル、ジエチレングリコール モノエチルエーテル、ジエチレングリコール モノプロピルエーテル、ジエチレングリコール モノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコール モノブチルエーテル、ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル、ジエチレングリコール モノヘキシルエーテル、ジエチレングリコール モノ2-エチルヘキシルエーテル、ジエチレングリコール モノアリルエーテル、ジエチレングリコール モノベンジルエーテル、ジエチレングリコール モノフェニルエーテル、ジエチレングリコール モノ(メチルフェニル)エーテル、ジエチレングリコール ジメチルエーテル、ジエチレングリコール メチルエチルエーテル、ジエチレングリコール ジエチルエーテル、ジエチレングリコール ジブチルエーテル、ジエチレングリコール ジビニルエーテル、ジエチレングリコール エチルビニルエーテル、トリエチレングリコール モノメチルエーテル、トリエチレングリコール モノエチルエーテル、トリエチレングリコール モノブチルエーテル、トリエチレングリコール モノビニルエーテル、トリエチレングリコール ジメチルエーテル、テトラエチレングリコール モノフェニルエーテル、テトラエチレングリコール ジエチルエーテル、ポリエチレングリコール モノメチルエーテル、プロピレングリコール モノメチルエーテル、プロピレングリコール モノエチルエーテル、プロピレングリコール モノプロピルエーテル、プロピレングリコール モノイソプロピルエーテル、プロピレングリコール モノブチルエーテル、プロピレングリコール フェニルエーテル、プロピレングリコール モノ(メチルフェニル)エーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコール ジプロピルエーテル、プロピレングリコール ジイソプロピルエーテル、プロピレングリコール ジブチルエーテル、プロピレングリコール ジイソブチルエーテル、プロピレングリコール ジアリルエーテル、プロピレングリコール ジフェニルエーテル、ジプロピレングリコール モノメチルエーテル、ジプロピレングリコール モノエチルエーテル、ジプロピレングリコール モノプロピルエーテル、ジプロピレングリコール モノブチルエーテル、ジプロピレングリコール ジメチルエーテル、ジプロピレングリコール ジエチルエーテル、ジプロピレングリコール ジブチルエーテル、ジプロピレングリコール ジイソブチルエーテル、ジプロピレングリコール アリルエーテル、トリプロピレングリコール モノメチルエーテル、トリプロピレングリコール モノエチルエーテル、トリプロピレングリコール モノブチルエーテル、ブチレングリコール モノメチルエーテル、ブチレングリコール ジメチルエーテルおよび3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールからなる群から選択される少なくとも1種を含有する、請求項16に記載の農薬液剤。
【請求項19】
グリコールエーテルが、エチレングリコール モノメチルエーテル、エチレングリコール モノエチルエーテル、エチレングリコール モノプロピルエーテル、エチレングリコール モノイソプロピルエーテル、エチレングリコール モノブチルエーテル、エチレングリコール モノイソブチルエーテル、エチレングリコール モノアリルエーテル、ジエチレングリコール モノメチルエーテル、ジエチレングリコール モノエチルエーテル、ジエチレングリコール モノプロピルエーテル、ジエチレングリコール モノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコール モノブチルエーテル、ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル、ジエチレングリコール モノベンジルエーテル、ジエチレングリコール ジメチルエーテル、ジエチレングリコール メチルエチルエーテル、ジエチレングリコール ジエチルエーテル、トリエチレングリコール モノメチルエーテル、トリエチレングリコール モノブチルエーテル、トリエチレングリコール ジメチルエーテル、ポリエチレングリコール モノメチルエーテル、プロピレングリコール モノメチルエーテル、プロピレングリコール モノプロピルエーテル、プロピレングリコール モノブチルエーテル、ジプロピレングリコール モノメチルエーテル、ジプロピレングリコール モノプロピルエーテル、トリプロピレングリコール モノメチルエーテル、ブチレングリコール モノメチルエーテルおよび3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールからなる群から選択される少なくとも1種を含有する、請求項16に記載の農薬液剤。
【請求項20】
グリコールエーテルが、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルまたはトリプロピレングリコールモノメチルエーテルである、請求項16に記載の農薬液剤。
【請求項21】
グリコールエーテルが、エチレングリコール モノブチルエーテル、エチレングリコール モノイソブチルエーテル、エチレングリコール モノアリルエーテル、ジエチレングリコール モノブチルエーテル、ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル、ジエチレングリコール モノベンジルエーテル、プロピレングリコール モノプロピルエーテルおよび3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールからなる群から選択される少なくとも1種を含有する、請求項16に記載の製剤。
【請求項22】
グリコールエーテルが3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールである請求項16に記載の農薬液剤。
【請求項23】
農薬成分を0.1%~30%、溶媒を0.1%~80%を含有する、請求項1~22のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項24】
さらに、pH調節剤を含有することを特徴とする、請求項1~23のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項25】
pH調節剤が、酢酸、蟻酸、乳酸、安息香酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、塩酸、硫酸、りん酸、クエン酸ナトリウム、クエン酸、りん酸水素二ナトリウム、りん酸二水素ナトリウム、りん酸水素二カリウム、りん酸二水素カリウム、フタル酸、フタル酸水素カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、コハク酸、ホウ酸ナトリウム、アンモニア、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、N-エチルモルフォリンまたはピリジンである、請求項24に記載の農薬液剤。
【請求項26】
pH調節剤が、酢酸、蟻酸、乳酸、安息香酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、硫酸、りん酸、アンモニア、トリエチルアミン、トリエタノールアミンまたはピリジンである、請求項24または25に記載の農薬液剤。
【請求項27】
pHが2.5から11の範囲である、請求項1~26のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項28】
pHが2.5から3またはpH5から11の範囲である、請求項1~27のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項29】
pHが2.5から3未満の範囲である、請求項1~28のいずれか1項に記載の農薬液剤
【請求項30】
pHが3から5の範囲である、請求項1~請求項27のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項31】
pHが5より大きく7未満の範囲である、請求項1~28のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項32】
pHが7以上9未満の範囲である、請求項1~28のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項33】
pHが9以上10未満の範囲である、請求項1~28のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項34】
pHが10以上10.5未満の範囲である、請求項1~28のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項35】
pHが10.5以上11未満の範囲である、請求項1~28のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項36】
pHが11以上11.5未満の範囲である、請求項1~24のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項37】
少なくとも1種の農薬成分を、少なくとも1種の溶媒および水の混合溶媒に溶解するに当たり、当該各溶媒と当該水との混合溶媒における当該農薬成分の溶解度が当該各溶媒単独の当該農薬成分の溶解度および当該水単独の当該農薬成分の溶解度を越えるように、当該混合溶媒の溶媒質を制御することを特徴とする農薬液剤(ただし、さらに、炭酸プロピレンおよび炭酸ブチレンのいずれかを溶媒として含有する農薬液剤を除く)の製造法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農薬成分に対して、溶媒と水とがコソルベンシー効果を有するため、農薬成分を溶媒に対する所定濃度を越える高濃度を確保することを特徴とする農薬液剤に関する。
【0002】
本発明は、更にまた、農薬成分を含む、均一で、安定で、かつ危険性の低い水性液剤に関する。
【背景技術】
【0003】
以下の特開2008-120709号公報(特許文献1)および特開2005-154344号公報(特許文献2)には、溶媒と水との混合溶媒を用い、農薬成分を溶解した農薬水性液剤が記載されている。しかし、これらの文献には、溶媒と水との混合溶媒が農薬成分に対しコソルベンシー効果を示すことは一切記載も示唆もされていない。
【0004】
更には、特許文献2に記載されている液状農薬製剤に含まれる炭酸プロピレンは、水の存在下で炭酸ガスを発生させることが知られており、実際、特許文献2の実施例においては、炭酸ガスの発生による袋の膨張や、ポリ瓶の膨張変形が報告されている。
【0005】
一方、特許文献1においては、pHが3から5であることを特徴とする炭酸プロピレンおよび/または炭酸ブチレンを含有する水組成物が記載されており、当該pHの範囲では炭酸プロピレンおよび/または炭酸ブチレンの分解が抑制されている。しかし、pH3から5以外の範囲ではこれら炭酸アルキレンの分解が観測されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008-120709号公報
【特許文献2】特開2005-154344号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
農薬成分を溶解し、成分の分解、成分の析出、あるいは分離がなく、長期安定性に優れ、かつ引火などの危険性の低い水性液剤が待望されている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、本発明者らは、農薬成分を溶解するため、ある種の溶媒を水と混合し用いたところ、広いpHの範囲で成分の分解や成分の析出がなく、あるいは成分の分離がなく、長期安定性に優れ、かつ引火性の低い水性液剤が得られることを見出した。更に驚くべきことに、溶媒単独もしくは水単独の場合と比較し、溶媒と水の混合溶媒はより少量で農薬成分を溶解するコソルベンシーを有することを見出し、本発明を完成した。
【0009】
すなわち、本発明は、以下のようなものである。
(1) 少なくとも1種の農薬成分、少なくとも1種の溶媒および水を含有し、当該各溶媒と当該水との混合溶媒における当該農薬成分の溶解度が当該各溶媒単独の当該農薬成分の溶解度および当該水単独の当該農薬成分の溶解度を越えることを特徴とする農薬液剤(ただし、さらに、炭酸プロピレンおよび炭酸ブチレンのいずれかを溶媒として含有する農薬液剤を除く);
【0010】
(2) 農薬成分が、カーバメート系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、有機りん系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、環状ジエン有機塩素系GABA作動性塩素イオンチャネルブロッカー、フェニルピラゾール系(フィプロール系)GABA作動性塩素イオンチャネルブロッカー、ピレスロイド系およびピレトリン系ナトリウムチャネルモジュレーター、ナトリウムチャネルモジュレーター、ネオニコチノイド系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、スルホキシミン系アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、ブテノライド系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、メソイオン系アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、スピノシン系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アロステリックモジュレーター、アベルメクチン系およびミルベマイシン系グルタミン酸作動性塩素イオンチャネル(GluCl)アロステリックモジュレーター、幼若ホルモン類似剤、非特異的(マルチサイト)阻害剤、弦音器官TRPVチャンネルモジュレーター、ダニ類成長阻害剤、微生物由来昆虫中腸内膜破壊剤、ミトコンドリアATP合成酵素阻害剤、プロトン勾配を攪乱する酸化的りん酸化脱共役剤、ネライストキシン類縁体ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)チャネルブロッカー、ベンゾイル尿素系キチン生合成阻害剤(タイプ0)、キチン生合成阻害剤(タイプ1)、ハエ目昆虫脱皮阻害剤、ジアシル-ヒドラジン系脱皮ホルモン(エクダイソン)受容体アゴニスト、オクトパミン受容体アゴニスト、ミトコンドリア電子伝達系複合体III阻害剤、ミトコンドリア電子伝達系複合体I阻害剤(METI)、電位依存性ナトリウムチャネルブロッカー、テトロン酸およびテトラミン酸誘導体アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤、ホスフィン系ミトコンドリア電子伝達系複合体IV阻害剤、シアニド系ミトコンドリア電子伝達系複合体IV阻害剤、β-ケトニトリル誘導体ミトコンドリア電子伝達系複合体II阻害剤、カルボキサアニリド系ミトコンドリア電子伝達系複合体II阻害剤、ジアミド系リアノジン受容体モジュレーター、標的部位未特定弦音器官モジュレーター、天敵昆虫・ダニ・線虫系生物農薬、微生物系生物農薬、気門封鎖型農薬、フェロモン剤、アザジラクチン、ベンゾメート(ベンゾキシメート)、フェニソブロモレート(ブロモプロピレート)、キノキサリン系(キノメチオナート)、弗化アルミニウムナトリウム、ケルセン(ジコホル)、GS-オメガ/カッパHXTX-Hv1aペプチド、石灰硫黄合剤、ピリダリル、イオウ、りん酸第2鉄剤、メタアルデヒド、1,3-ジクロロプロペン、ブロフラニリド、メトトリン、メトフルトリン、RU15525(カデトリン)、ZXI8901、バイオペルメトリン、フラメトリン、プロフルトリン、フルブロシトリネート、ジメフルトリン、エセフォン、クロルエトキシホス、ジクロフェンチオン(ECP)、ファムフール、イソフェンホス-メチル、クロルチオン(バイエル 22/190)、ブロムフェンビンホス、ブロモホス、ブロモホス-エチル、ブタチオホス、カルボフェノチオン、クロルホキシム、スルプロホス、ジアミダホス、プロパホス、メスルフェンホス、ジオキサベンゾホス(サリチオン)、エトリムホス、オキシデプロホス、ホルモチオン、フェンスルホチオン、イサゾホス、イサミドホス、チオナジン、ホスチエタン、ホスホカルブ、ベンジオカルブ、アリキシカルブ、アルドキシカルブ、ブフェンカルブ、ブタカルブ、カーバノレート、フェノチオカルブ、ハイドロプレン、リンデン(gamma-HCH)、ジエノクロル、カルタップ塩酸塩、アセトプロール、CGA 50 439、キノメチオネート、クリオライト、DCIP、ジノブトン、ENT 8184、GY-81(ペルオキソカルボナート)、ヨウ化メチル、カランジン、MB-599(ベルブチン)、ペンタクロロフェノール、ホスフィン、ピペロニル ブトキシド、ポリナクチン複合体、S421(ビス(2,3,3,3-テトラクロロプロピル)エーテル)、モノスルタップ、トリブホス、アルドリン、アミジチオン、アミドチオエート、アミノカルブ、アミトン、アラマイト、アチダチオン、アゾトエート、ポリスルフィドバリウム、バイエル 22408、バイエル 32394、ベンクロチアズ、5-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-3-ヘキシルシクロヘキサ-2-エノン、1,1-ビス(4-クロロフェニル)-2-エトキシエタノール、ブトネート、ブトピロノキシル、2-(2-ブトキシエトキシ)エチル チオシアナート、カンフェクロル、クロルベンシド、クロルデコン、クロルジメホルム、クロルフェネトール、クロルフェンソン、塩酸レバミゾール、アミドフルメト、IKA-2005、ピラフルプロール(V3039)、ピリプロール(V3086)、トラロピリル、フルピラゾフォス、ジオフェノラン、クロルベンジレート、フルフェンジン、オレイン酸カリウム、ヒドロキシプロピルデンプン、フルフェネリム、メタフルミゾール、トリプロピルイソシアヌレート、アルベンダゾール、オキシベンダゾール、フェンベンダゾール、酒石酸モランテル、メタム・ナトリウム、アクリロニトリル、ビス(2-クロロエチル) エーテル、1-ブロモ-2-クロロエタン、3-ブロモ-1-クロロプロパ-1-エン、ブロモシクレン、二硫化炭素、四塩化炭素、ネマデクチン、バチルス・チューリンゲンシス デルタ エンドトキシン、ボラックス、カルシウム ポリスルフィド、サイトカイニン、2-(オクチルチオ)エタノール、タール油、アナバシン、ダイズレチシン、脂肪酸グリセリド、プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、ケイソウ土、シクラニリプロール(cyclaniliprole)、フロメトキン(flometoquin)並びにN-(4-メチル-5-イソオキサゾリル)-4-(トリフルオロメチル)ニコチンアミドからなる群から選択される殺虫剤;
アシルアラニン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、オキサゾリジノン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、ブチロラクトン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、ヒドロキシ(2-アミノ-)ピリミジン類、イソオキサゾール系芳香族ヘテロ環類、イソチアゾロン系芳香族ヘテロ環類、カルボン酸類、ベンゾイミダゾール系MBC殺菌剤(メチルベンゾイミダゾールカーバメート)、チオファネート系MBC殺菌剤(メチルベンゾイミダゾールカーバメート)、N-フェニルカーバメート類、トルアミド系ベンズアミド類、エチルアミノチアゾールカルボキサミド系チアゾールカルボキサミド類、フェニルウレア類、ピリジニルメチルベンゾアミド系ベンズアミド類、アミノシアノアクリレート系シアノアクリレート類、ピリミジンアミン類、ピラゾールカルボキサミド類、フェニルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フェニルオキソエチルチオフェンアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピリジニルエチルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フランカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、オキサチインカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、チアゾールカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピラゾール-4-カルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、N-メトキシ(フェニルエチル)ピラゾールカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピリジンカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、メトキシアクリレート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、メトキシアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、メトキシカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキシイミノ酢酸系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキシイミノアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキサゾリジンジオン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ジヒドロジオキサジン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、イミダゾリノン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ベンジルカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、シアノイミダゾール系QiI殺菌剤(Qi阻害剤)、スルファモイルトリアゾール系QiI殺菌剤(Qi阻害剤)、ジニトロフェニルクロトン酸類、2,6-ジニトロアニリン類、トリフェニルスズ化合物系有機スズ化合物、チオフェンカルボキサミド類、トリアゾロピリミジルアミン系QoSI殺菌剤(Qo阻害剤、スチグマテリン結合タイプ)、アニリノピリミジン系AP殺菌剤(アニリノピリミジン類)、エノピラヌロン酸抗生物質、ヘキソピラノシル抗生物質、グルコピラノシル抗生物質、テトラサイクリン抗生物質、アリルオキシキノリン系アザ-ナフタレン類、キナゾリノン系アザ-ナフタレン類、フェニルピロール系PP殺菌剤(フェニルピロール類)、ジカルボキシイミド類、ホスホロチオレート類、ジチオラン類、芳香族炭化水素系AH殺菌剤(芳香族炭化水素、クロロフェニル類、ニトロアニリン類を含む)、1,2,4-チアジアゾール系複素芳香族、カーバメート類、Bacillus属および産生された殺菌性リポペプチド類系微生物(Bacillus属)、テルペン炭化水素類およびテルペンアルコール系植物抽出物、ピペラジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリミジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、イミダゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、トリアゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、トリアゾリンチオン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、モルフォリン系アミン類(モルフォリン類、SBI:クラスII)、ピペリジン系アミン類(モルフォリン類、SBI:クラスII)、スピロケタールアミン系アミン類(モルフォリン類、SBI:クラスII)、ヒドロキシアニリド類(SBI:クラスIII)、アミノピラゾリノン系化合物(SBI:クラスIII)、チオカーバメート類(SBI:クラスIV)、アリルアミン類(SBI:クラスIV)、ペプチジルピリミジンヌクレオシド系ポリオキシン類、桂皮酸アミド系CAA殺菌剤(カルボン酸アミド類)、バリンアミドカーバメート系CAA殺菌剤(カルボン酸アミド類)、マンデル酸アミド系CAA殺菌剤(カルボン酸アミド類)、イソベンゾフラノン系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、ピロロキノリノン系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、トリアゾロベンゾチアゾール系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、シクロプロパンカルボキサミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、カルボキサミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、プロピオンアミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、トリフルオロエチルカーバメート系MBI-P(メラニン生合成阻害剤-ポリケタイド合成酵素)、ベンゾチアジアゾール類、ベンゾイソチアゾール類、チアジアゾールカルボキサミド類、多糖類天然物、植物抽出物、シアノアセトアミドオキシム類、エチルホスホナート系ホスホナート類、ホスホナート類、フタラミン酸類、ベンゾトリアジン類、ベンゼンスルホンアミド類、ピリダジノン類、チオカーバメート化合物、フェニルアセトアミド化合物、ベンゾフェノン系アリルフェニルケトン化合物、ベンゾイルピリジン系アリルフェニルケトン化合物、グアニジン類、シアノメチレンチアゾリジン系チアゾリジン化合物、ピリミジノンヒドラゾン類、ピペリジニルチアゾールイソオキサゾリン類、酢酸4-キノリン化合物、テトラゾリルオキシム化合物、グルコピラノシル抗生物質、物理的阻害剤、炭酸水素塩類、無機化合物、ジチオカーバメート類およびその類縁体、フタルイミド類、クロロニトリル類(フタロニトリル類)、スルファミド類、ビスグアニジン類、トリアジン類、キノン類(アントラキノン類)、キノキサリン類、マレイミド類、ポリペプチド類(レクチン、植物抽出物より)、物理的阻害剤、炭酸水素塩剤、銀剤、有機銅剤、土壌消毒剤、エネストロビン、オキスポコナゾールフマル酸塩、トリフミゾール、イマザリル-S、フルメトバー、3-ジフルオロメチル-N-[4’-(3,3-ジメチルブチン-1-イル)ビフェニル-2-イル]-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、3-ジフルオロメチル-N-[4’-(3-メトキシ-3-メチルブチン-1-イル)ビフェニル-2-イル]-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、フララキシル-M、ベンチアバリカルブイソプロピル、プロパモカルブ塩酸塩、ポリカーバメート、フルオロイミド、クロロメクワット(Chlormequat)、水酸化第二銅、塩基性塩化銅、塩基性硫酸銅、オキシン銅、硫酸銅五水塩、無水硫酸銅、ノニルフェノールスルホン酸銅、DBEDC、ポリオキシン誘導体、ブラストサイジンSベンジルアミノベンゼンスルホン酸塩、ナタマイシン、5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-クロロ-N-[(1S)-2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル]-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-クロロ-N-[(1R)-1,2-ジメチルプロピル]-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-(メトキシメチル)-6-オクチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-アミン、3-(2,3,4-トリメトキシ-6-メチルベンゾイル)-5-クロロ-2-メトキシ-4-メチルピリジン、3-[5-(4-クロロフェニル)-2,3-ジメチルイソキサゾリジン-3-イル]ピリジン、3-[2,3-ジメチル-5-(4-メチルフェニル)イソキサゾリジン-3-イル]ピリジン、3-[2-イソプロピル-3-メチル-5-(4-クロロフェニル)イソキサゾリジン-3-イル]ピリジン、3-(5-フルオロ-3,3,4,4-テトラメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-1-イル)キノリン、3-(4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-1-イル)キノリン、3-(4,4,5-トリフルオロ-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-1-イル)キノリン、1-[(2-プロペニルチオ)カルボニル]-2-(1-メチルエチル)-4-(2-メチルフェニル)-5-アミノ-1H-ピラゾール-3-オン、1-[(エチルチオ)カルボニル]-2-(1-メチルエチル)-4-(2-メチルフェニル)-5-アミノ-1H-ピラゾール-3-オン、1-[(エチルチオ)カルボニル]-2-(1-メチルエチル)-4-(2,6-ジクロロフェニル)-5-アミノ-1H-ピラゾール-3-オン、クロルピクリン、チアジアジン、レスベラトロール、ジノキャップ、有機ニッケル、オキサジキシル、アンバム、1,3-ジクロロプロペン、ヨウ化メチル、石灰硫黄混剤、フェンチン次亜塩素酸塩、ニトロタルイソプロピル、フェニトロパン、ベンチアゾール、トリクラミド、ヒドロキシイソキサゾールカリウム、水和硫黄剤、硫酸亜鉛、次亜塩素酸ナトリウム、ナタネ油並びにハルピンタンパクからなる群から選択される殺菌剤;
またはアリルオキシプロピオン酸エステル系アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCase)阻害剤、シクロヘキサンジオン系アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCase)阻害剤、フェニルピラゾリン系アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCase)阻害剤、スルホニルウレア系アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤)、イミダゾリノン系アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤)、トリアゾロピリミジン系アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤)、ピリミジニル(チオ)ベンゾエート系アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤)、スルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン系アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤)、トリアジン系光合成(光化学系II)阻害剤、トリアジノン系光合成(光化学系II)阻害剤、トリアゾリノン系光合成(光化学系II)阻害剤、ウラシル系光合成(光化学系II)阻害剤、ピリダジノン系光合成(光化学系II)阻害剤、フェニルカーバメート系光合成(光化学系II)阻害剤、ウレア系光合成(光化学系II)阻害剤、アミド系光合成(光化学系II)阻害剤、ニトリル系光合成(光化学系II)阻害剤、ベンゾチアジアジノン系光合成(光化学系II)阻害剤、フェニルピリダジン系光合成(光化学系II)阻害剤、ビピリジリウム系光化学系I電子変換作用剤、ジフェニルエーテル系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、フェニルピラゾール系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、N-フェニルフタルイミド系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、チアジアゾール系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、オキサジアゾール系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、トリアゾリノン系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、オキサゾリジンジオン系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、ピリミジンジオン系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、ピリダジノン系フィトエン脱飽和酵素系(PDS)でのカロチノイド生合成阻害剤、ピリジンカルボキサミド系フィトエン脱飽和酵素系(PDS)でのカロチノイド生合成阻害剤、フィトエン脱飽和酵素系(PDS)でのカロチノイド生合成阻害剤、トリケトン系4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ酵素(4-HPPD)阻害剤、イソオキサゾール系4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ酵素(4-HPPD)阻害剤、ピラゾール系4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ酵素(4-HPPD)阻害剤、4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ酵素(4-HPPD)阻害剤、トリアゾール系カロチノイド生合成(標的部位不明)阻害剤、イソオキサゾリジノン系カロチノイド生合成(標的部位不明)阻害剤、ウレア系カロチノイド生合成(標的部位不明)阻害剤、ジフェニルエーテル系カロチノイド生合成(標的部位不明)阻害剤、グリシン系EPSP 合成酵素阻害剤、ホスフィン酸系グルタミン合成酵素阻害剤、カーバメート系DHP(ジヒドロプテロイン酸)合成酵素阻害剤、ジニトロアニリン系微小管重合阻害剤、ホスホロアミデート系微小管重合阻害剤、ピリジン系微小管重合阻害剤、ベンズアミド系微小管重合阻害剤、安息香酸系微小管重合阻害剤、カーバメート系有糸分裂/微小管形成阻害剤、クロロアセトアミド系VLCFAの阻害剤(細胞分裂阻害剤)、アセトアミド系VLCFAの阻害剤(細胞分裂阻害剤)、オキシアセトアミド系VLCFAの阻害剤(細胞分裂阻害剤)、テトラゾリノン系VLCFAの阻害剤(細胞分裂阻害剤)、VLCFAの阻害剤(細胞分裂阻害剤)、ニトリル系細胞壁(セルロース)合成阻害剤、ベンズアミド系細胞壁(セルロース)合成阻害剤、トリアゾロカルボキサミド系細胞壁(セルロース)合成阻害剤、キノリンカルボン酸系細胞壁(セルロース)合成阻害剤、ジニトロフェノール系アンカップリング(膜破壊)剤、チオカーバメート系脂質合成阻害(非ACCase阻害)剤、ホスホロジチオエート系脂質合成阻害(非ACCase阻害)剤、ベンゾフラン系脂質合成阻害(非ACCase阻害)剤、クロロ炭酸系脂質合成阻害(非ACCase阻害)剤、フェノキシカルボン酸系インドール酢酸様活性(合成オーキシン)剤、安息香酸系インドール酢酸様活性(合成オーキシン)剤、ピリジンカルボン酸系インドール酢酸様活性(合成オーキシン)剤、キノリンカルボン酸系インドール酢酸様活性(合成オーキシン)剤、インドール酢酸様活性(合成オーキシン)剤、フタラメート系オーキシン移動阻害剤、セミカルバゾン系オーキシン移動阻害剤、アリールアミノプロピオン酸系化合物、ピラゾリウム系化合物、有機ヒ素系化合物、微生物、ブロモブチド、(クロル)-フルレノール、シンメチリン、クミルロン、ダゾメット、ダイムロン、メチルダイムロン、エトベンザニド、ホサミン、インダノファン、カーバム/カーバムナトリウム塩、オキサジクロメホン、オレイン酸、ペラルゴン酸、ピリブチカルブ、塩素酸塩並びにシアン酸塩からなる群から選択される除草剤である、(1)に記載の農薬液剤;
【0011】
(3) 農薬成分が、カーバメート系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、有機りん系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、フェニルピラゾール系(フィプロール系)GABA作動性塩素イオンチャネルブロッカー、ピレスロイド系およびピレトリン系ナトリウムチャネルモジュレーター、ネオニコチノイド系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、スルホキシミン系アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、ブテノライド系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、メソイオン系アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、スピノシン系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アロステリックモジュレーター、アベルメクチン系およびミルベマイシン系グルタミン酸作動性塩素イオンチャネル(GluCl)アロステリックモジュレーター、プロトン勾配を攪乱する酸化的りん酸化脱共役剤、ミトコンドリア電子伝達系複合体III阻害剤、ミトコンドリア電子伝達系複合体I阻害剤(METI)、電位依存性ナトリウムチャネルブロッカー、テトロン酸およびテトラミン酸誘導体アセチルCoA カルボキシラーゼ阻害剤、ジアミド系リアノジン受容体モジュレーター、標的部位未特定弦音器官モジュレーター、キノキサリン系(キノメチオナート)、ピリダリル、メタアルデヒド並びにブロフラニリドからなる群から選択される殺虫剤;
またはアシルアラニン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、オキサゾリジノン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、ブチロラクトン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、イソオキサゾール系芳香族ヘテロ環類、ベンゾイミダゾール系MBC殺菌剤(メチルベンゾイミダゾールカーバメート)、N-フェニルカーバメート類、アミノシアノアクリレート系シアノアクリレート類、フェニルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フェニルオキソエチルチオフェンアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピリジニルエチルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フランカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、オキサチインカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、チアゾールカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピラゾール-4-カルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、N-メトキシ(フェニルエチル)ピラゾールカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピリジンカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、メトキシアクリレート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、メトキシアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、メトキシカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキシイミノ酢酸系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキシイミノアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキサゾリジンジオン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ジヒドロジオキサジン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、イミダゾリノン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ベンジルカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、シアノイミダゾール系QiI殺菌剤(Qi阻害剤)、スルファモイルトリアゾール系QiI殺菌剤(Qi阻害剤)、2,6-ジニトロアニリン類、アニリノピリミジン系AP殺菌剤(アニリノピリミジン類)、フェニルピロール系PP殺菌剤(フェニルピロール類)、ジカルボキシイミド類、ピペラジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリミジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、イミダゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、トリアゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、トリアゾリンチオン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、イソベンゾフラノン系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、ピロロキノリノン系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、トリアゾロベンゾチアゾール系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、シクロプロパンカルボキサミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、カルボキサミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、プロピオンアミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、トリフルオロエチルカーバメート系MBI-P(メラニン生合成阻害剤-ポリケタイド合成酵素)、ベンゾチアジアゾール類、ベンゾイソチアゾール類、チアジアゾールカルボキサミド類、シアノアセトアミドオキシム類、ベンゼンスルホンアミド類、ピリダジノン類、ビスグアニジン類並びにキノキサリン類からなる群から選択される殺菌剤である、(1)または(2)に記載の農薬液剤;
【0012】
(4) 農薬成分が、カーバメート系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、有機りん系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、フェニルピラゾール系(フィプロール系) GABA 作動性塩素イオンチャネルブロッカー、ピレスロイド系およびピレトリン系ナトリウムチャネルモジュレーター、ネオニコチノイド系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、スルホキシミン系アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、ブテノライド系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、メソイオン系アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、アベルメクチン系およびミルベマイシン系グルタミン酸作動性塩素イオンチャネル(GluCl)アロステリックモジュレーター、プロトン勾配を攪乱する酸化的りん酸化脱共役剤、ジアミド系リアノジン受容体モジュレーター、標的部位未特定弦音器官モジュレーター並びにブロフラニリドからなる群から選択される殺虫剤;
またはイソオキサゾール系芳香族ヘテロ環類、ベンゾイミダゾール系MBC殺菌剤(メチルベンゾイミダゾールカーバメート)、アミノシアノアクリレート系シアノアクリレート類、フェニルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フェニルオキソエチルチオフェンアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピリジニルエチルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フランカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、オキサチインカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、チアゾールカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピラゾール-4-カルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、N-メトキシ(フェニルエチル)ピラゾールカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピリジンカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、メトキシアクリレート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、メトキシアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、メトキシカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキシイミノ酢酸系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキシイミノアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキサゾリジンジオン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ジヒドロジオキサジン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、イミダゾリノン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ベンジルカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ピペラジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリミジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、イミダゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、トリアゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、トリアゾリンチオン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)並びにトリフルオロエチルカーバメート系MBI-P(メラニン生合成阻害剤-ポリケタイド合成酵素)からなる群から選択される殺菌剤である、(1)~(3)のいずれか1つに記載の農薬液剤;
【0013】
(5) 農薬成分の水溶解度が、100ppm以上である(1)に記載の農薬液剤;
【0014】
(6) 農薬成分が、アルジカルブ、ベンダイオカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、NAC(カルバリル)、カルボフラン、エチオフェンカルブ、BPMC(フェノブカルブ)、ホルメタネート、MIPC(イソプロカルブ)、メソミル、MTMC(メトルカルブ)、オキサミル、ピリミカーブ、PHC(プロポキスル)、チオファノックス、トリアザメート、XMC、MPMC(キシリルカルブ)、アセフェート、アザメチホス、カズサホス、CVP(クロルフェンビンホス)、ジメトン-S-メチル、DDVP(ジクロルボス)、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、エトプロホス、フェナミホス、ホスチアゼート、ヘプテノホス、マラソン(マラチオン)、メカルバム、メタミドホス、DMTP(メチダチオン)、メビンホス、モノクロトホス、オメトエート、オキシジメトンメチル、ホスファミドン、プロペタムホス、チオメトン、DEP(トリクロルホン)、バミドチオン、フルメトリン、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサム、硫酸ニコチン(ニコチン)、スルホキサフロル、トリフルメゾピリム、フルピラジフロン、ピリプロキシフェン、臭化メチル(メチルブロマイド)、クロルピクリン、フッ化スルフリル、ホウ砂、吐酒石、ピメトロジン、フロニカミド、BPPS(プロパルギット)、DNOC、カルタップ、チオシクラム、チオスルタップナトリウム塩、シロマジン、りん化水素、青酸、アザジラクチン、弗化アルミニウムナトリウム、1,3-ジクロロプロペン、ジシクラニル、エチレンジブロマイド、サバジラおよびスルコフロンナトリウムからなる群から選択される殺虫剤;
またはフララキシル、メタラキシル、メタラキシルM、オキサジキシル、オフラセ、ジメチリモール、ヒドロキシイソキサゾール(ヒメキサゾール)、オクチリノン、フェンフラム、カルボキシン、オキシカルボキシン、フラメトピル、メトミノストロビン、シアゾファミド、ピリメタニル、カスガマイシン、ストレプトマイシン、IBP(イプロベンホス)、エクロメゾール(エトリジアゾール)、プロパモカルブ、プロチオカルブ、ピリフェノックス、イマザリル、ペフラゾエート、トリフルミゾール、フルトリアホール、ミクロブタニル、プロピコナゾール、テトラコナゾール、フェンプロピジン、スピロキサミン、バリダマイシン、ポリオキシン、イプロバリカルブ、ピロキロン、シモキサニル、ホセチル、亜りん酸および塩、フルスルファミド、メタスルホカルブ、グアニジン(ドジン)、フェリムゾン、炭酸水素カリウム、ファーバム、グアザチン、イミノクタジン酢酸塩/イミノクタジンアルベシル酸塩(イミノクタジン)、硫酸銅、ホルムアルデヒド、8-ヒドロキシキノリンスルフェート、ヨードメタン、塩化第2水銀、メタム、臭化メチル、メチルイソチオシアネート、ミルジオマイシン、ナバム、フェニル水銀アセテート、2-フェニルフェノールおよびポロオキシンからなる群から選択される殺菌剤である、(1)~(5)のいずれか1つに記載の農薬液剤;
【0015】
(7)農薬成分が、アセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、チアクロプリド、チアメトキサム、ニテンピラム、フロニカミドおよびヒドロキシイソキサゾール(ヒメキサゾール)からなる群から選択される少なくとも1種である、(1)~(6)のいずれか1つに記載の農薬液剤。
【0016】
(8) 農薬成分が、アセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、チアクロプリド、チアメトキサム、ニテンピラムからなる群から選択される少なくとも1種のネオニコチノイドおよびヒドロキシイソキサゾール(ヒメキサゾール)である、(1)~(7)のいずれか1つに記載の農薬液剤;
【0017】
(9) 農薬成分が、アセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、チアメトキサムからなる群から選択される少なくとも1種のネオニコチノイドおよびヒドロキシイソキサゾール(ヒメキサゾール)である、(1)~(8)のいずれか1つに記載の農薬液剤;
【0018】
(10) 農薬成分がジノテフランである、(1)~(9)のいずれか1つに記載の農薬液剤;
【0019】
(11) 溶媒が、エーテル類、グリコールエーテル類、ニトリル類、アルコール類、ケトン類、カーボネート類、エステル類、アミド類、カルバミド類、スルホキシド類、スルホン類またはアミン類である、(1)~(10)のいずれか1つに記載の農薬液剤;
【0020】
(12) 溶媒が、エーテル類、ニトリル類、アルコール類、ケトン類、カーボネート類、エステル類、アミド類、カルバミド類、スルホキシド類、スルホン類またはアミン類である、(1)~(11)のいずれか1つに記載の農薬液剤。
【0021】
(13) 溶媒が、グリコールエーテル類、ニトリル類、アルコール類、ケトン類、エステル類またはアミン類である、(1)~(11)のいずれか1つに記載の農薬液剤;
【0022】
(14) 溶媒が、ニトリル類、アルコール類、ケトン類、エステル類またはアミン類である、(1)~(13)のいずれか1つに記載の農薬液剤。
【0023】
(15) 溶媒が、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、アセトニトリル、メタノール、エタノール、イソプロパノール、1,2-プロパンジオール(プロピレングリコール)、1,3-ブタンジオール、アセトン、γ-ブチロラクトン、乳酸メチル、乳酸エチル、トリエチルアミンまたはトリエタノールアミンである(12)に記載の農薬液剤;
【0024】
(16) 溶媒が、グリコールエーテル類である、(1)~(11)または(13)のいずれか1つに記載の農薬液剤;
【0025】
(17) グリコールエーテル類の沸点が、101℃以上である(16)に記載の農薬液剤;
【0026】
(18) グリコールエーテルが、エチレングリコール モノメチルエーテル、エチレングリコール モノエチルエーテル、エチレングリコール モノプロピルエーテル、エチレングリコール モノイソプロピルエーテル、エチレングリコール モノブチルエーテル、エチレングリコール モノイソブチルエーテル、エチレングリコール モノt-ブチルエーテル、エチレングリコール モノ2-メチルペンチルエーテル、エチレングリコール モノヘキシルエーテル、エチレングリコール モノ2-エチルヘキシルエーテル、エチレングリコール モノビニルエーテル、エチレングリコール モノアリルエーテル、エチレングリコール モノベンジルエーテル、エチレングリコール モノフェニルエーテル、エチレングリコール ジメチルエーテル、エチレングリコール ジエチルエーテル、ジエチレングリコール モノメチルエーテル、ジエチレングリコール モノエチルエーテル、ジエチレングリコール モノプロピルエーテル、ジエチレングリコール モノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコール モノブチルエーテル、ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル、ジエチレングリコール モノヘキシルエーテル、ジエチレングリコール モノ2-エチルヘキシルエーテル、ジエチレングリコール モノアリルエーテル、ジエチレングリコール モノベンジルエーテル、ジエチレングリコール モノフェニルエーテル、ジエチレングリコール モノ(メチルフェニル)エーテル、ジエチレングリコール ジメチルエーテル、ジエチレングリコール メチルエチルエーテル、ジエチレングリコール ジエチルエーテル、ジエチレングリコール ジブチルエーテル、ジエチレングリコール ジビニルエーテル、ジエチレングリコール エチルビニルエーテル、トリエチレングリコール モノメチルエーテル、トリエチレングリコール モノエチルエーテル、トリエチレングリコール モノブチルエーテル、トリエチレングリコール モノビニルエーテル、トリエチレングリコール ジメチルエーテル、テトラエチレングリコール モノフェニルエーテル、テトラエチレングリコール ジエチルエーテル、ポリエチレングリコール モノメチルエーテル、プロピレングリコール モノメチルエーテル、プロピレングリコール モノエチルエーテル、プロピレングリコール モノプロピルエーテル、プロピレングリコール モノイソプロピルエーテル、プロピレングリコール モノブチルエーテル、プロピレングリコール フェニルエーテル、プロピレングリコール モノ(メチルフェニル)エーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコール ジプロピルエーテル、プロピレングリコール ジイソプロピルエーテル、プロピレングリコール ジブチルエーテル、プロピレングリコール ジイソブチルエーテル、プロピレングリコール ジアリルエーテル、プロピレングリコール ジフェニルエーテル、ジプロピレングリコール モノメチルエーテル、ジプロピレングリコール モノエチルエーテル、ジプロピレングリコール モノプロピルエーテル、ジプロピレングリコール モノブチルエーテル、ジプロピレングリコール ジメチルエーテル、ジプロピレングリコール ジエチルエーテル、ジプロピレングリコール ジブチルエーテル、ジプロピレングリコール ジイソブチルエーテル、ジプロピレングリコール アリルエーテル、トリプロピレングリコール モノメチルエーテル、トリプロピレングリコール モノエチルエーテル、トリプロピレングリコール モノブチルエーテル、ブチレングリコール モノメチルエーテル、ブチレングリコール ジメチルエーテルおよび3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールからなる群から選択される少なくとも1種を含有する、(16)に記載の農薬液剤;
【0027】
(19) グリコールエーテルが、エチレングリコール モノメチルエーテル、エチレングリコール モノエチルエーテル、エチレングリコール モノプロピルエーテル、エチレングリコール モノイソプロピルエーテル、エチレングリコール モノブチルエーテル、エチレングリコール モノイソブチルエーテル、エチレングリコール モノアリルエーテル、ジエチレングリコール モノメチルエーテル、ジエチレングリコール モノエチルエーテル、ジエチレングリコール モノプロピルエーテル、ジエチレングリコール モノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコール モノブチルエーテル、ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル、ジエチレングリコール モノベンジルエーテル、ジエチレングリコール ジメチルエーテル、ジエチレングリコール メチルエチルエーテル、ジエチレングリコール ジエチルエーテル、トリエチレングリコール モノメチルエーテル、トリエチレングリコール モノブチルエーテル、トリエチレングリコール ジメチルエーテル、ポリエチレングリコール モノメチルエーテル、プロピレングリコール モノメチルエーテル、プロピレングリコール モノプロピルエーテル、プロピレングリコール モノブチルエーテル、ジプロピレングリコール モノメチルエーテル、ジプロピレングリコール モノプロピルエーテル、トリプロピレングリコール モノメチルエーテル、ブチレングリコール モノメチルエーテルおよび3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールからなる群から選択される少なくとも1種を含有する、(16)に記載の農薬液剤;
【0028】
(20) グリコールエーテルが、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルまたはトリプロピレングリコールモノメチルエーテルである、(16)に記載の農薬液剤;
【0029】
(21) グリコールエーテルが、エチレングリコール モノブチルエーテル、エチレングリコール モノイソブチルエーテル、エチレングリコール モノアリルエーテル、ジエチレングリコール モノブチルエーテル、ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル、ジエチレングリコール モノベンジルエーテル、プロピレングリコール モノプロピルエーテルおよび3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールからなる群から選択される少なくとも1種を含有する、(16)に記載の製剤;
【0030】
(22) グリコールエーテルが3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールである(16)に記載の農薬液剤;
【0031】
(23) 農薬成分を0.1%~60%、溶媒を0.1%~80%を含有する、(1)~(22)のいずれか1つに記載の農薬液剤;
【0032】
(24) さらに、pH調節剤を含有することを特徴とする、(1)~(23)のいずれか1つに記載の農薬液剤。
【0033】
(25) pH調節剤が、酢酸、蟻酸、乳酸、安息香酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、塩酸、硫酸、りん酸、クエン酸ナトリウム、クエン酸、りん酸水素二ナトリウム、りん酸二水素ナトリウム、りん酸水素二カリウム、りん酸二水素カリウム、フタル酸、フタル酸水素カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、コハク酸、ホウ酸ナトリウム、アンモニア、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、N-エチルモルフォリンまたはピリジンである、(24)に記載の農薬液剤。
【0034】
(26) pH調節剤が、酢酸、蟻酸、乳酸、安息香酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、硫酸、りん酸、アンモニア、トリエチルアミン、トリエタノールアミンまたはピリジンである、(24)または(25)に記載の農薬液剤。
【0035】
(27) pHが2.5から11の範囲である、(1)~(26)のいずれか1つに記載の農薬液剤;
【0036】
(28) pHが2.5から3またはpH5から11の範囲である、(1)~(27)のいずれか1つに記載の農薬液剤;
【0037】
(29) pHが2.5から3未満の範囲である、(1)~(28)のいずれか1つに記載の農薬液剤;
【0038】
(30) pHが3から5の範囲である、(1)~(27)のいずれか1つに記載の農薬液剤;
【0039】
(31) pHが5より大きく7未満の範囲である、(1)~(28)のいずれか1つに記載の農薬液剤;
【0040】
(32) pHが7以上9未満の範囲である、(1)~(28)のいずれか1つに記載の農薬液剤;
【0041】
(33) pHが9以上10未満の範囲である、(1)~(28)のいずれか1つに記載の農薬液剤;
【0042】
(34) pHが10以上10.5未満の範囲である、(1)~(28)のいずれか1つに記載の農薬液剤;
【0043】
(35) pHが10.5以上11未満の範囲である、(1)~(28)のいずれか1つに記載の農薬液剤;
【0044】
(36) pHが11以上11.5未満の範囲である、(1)~(24)のいずれか1つに記載の農薬液剤;および
【0045】
(37) 少なくとも1種の農薬成分を、少なくとも1種の溶媒および水の混合溶媒に溶解するに当たり、当該各溶媒と当該水との混合溶媒における当該農薬成分の溶解度が当該各溶媒単独の当該農薬成分の溶解度および当該水単独の当該農薬成分の溶解度を越えるように、当該混合溶媒の溶媒質を制御することを特徴とする農薬液剤(ただし、さらに、炭酸プロピレンおよび炭酸ブチレンのいずれかを溶媒として含有する農薬液剤を除く)の製造法。
【発明の効果】
【0046】
本発明によれば、所定の種類の溶媒と水との混合溶媒を用いることで、当該混合溶媒には、予見できない農薬成分の溶解度が向上するコソルベンシー効果があり、より濃度の高い農薬水性液剤が得られる。また、本発明の農薬液剤は、農薬成分の析出がなく、広いpHの範囲で成分の分解や成分の分離がない長期安定性に優れた引火性の低い農薬水性液剤である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
本明細書で使用される各種の用語について説明する。
【0048】
本発明において「農薬成分」とは、農作物(樹木および農林産物を含む。以下「農作物など」という。)を害する菌、線虫、だに、昆虫、ねずみその他の動植物またはウイルス(以下「病害虫」という。)の防除に用いられる殺菌剤、殺虫剤その他の薬剤(その薬剤を原料または材料として使用した資材で当該防除に用いられるものを含む。)および農作物などの生理機能の増進または抑制に用いられる植物成長調整剤、発芽抑制剤その他の薬剤をいうが、農薬成分は、農業用に使用される薬剤であれば特に制限はなく、いずれの薬剤も使用することができ、殺虫剤、殺菌剤及び除草剤の何れであってもよい。
【0049】
農薬成分の具体例には、例えばアラニカルブ、アルジカルブ、ベンダイオカルブ、ベンフラカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、NAC(カルバリル)、カルボフラン、カルボスルファン、エチオフェンカルブ、BPMC(フェノブカルブ)、ホルメタネート、フラチオカルブ、MIPC(イソプロカルブ)、メチオカルブ、メソミル、MTMC(メトルカルブ)、オキサミル、ピリミカーブ、PHC(プロポキスル)、チオジカルブ、チオファノックス、トリアザメート、トリメタカルブ、XMC、MPMC(キシリルカルブ)などのカーバメート系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、アセフェート、アザメチホス、アジンホスエチル、アジンホスメチル、カズサホス、クロレトキシホス、CVP(クロルフェンビンホス)、クロルメホス、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、クマホス、CYAP(シアノホス)、ジメトン-S-メチル、ダイアジノン、DDVP(ジクロルボス)、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、エチルチオメトン(ジスルホトン)、EPN、エチオン、エトプロホス、ファンフル、フェナミホス、MEP(フェニトロチオン)、MPP(フェンチオン)、ホスチアゼート、ヘプテノホス、イミシアホス、イソフェンホス、イソプロピル o-(メトキシアミノチオホスホリル)サリチラート、イソキサチオン、マラソン(マラチオン)、メカルバム、メタミドホス、DMTP(メチダチオン)、メビンホス、モノクロトホス、BRP(ナレッド)、オメトエート、オキシジメトンメチル、パラチオン、メチルパラチオン(パラチオンメチル)、PAP(フェントエート)、ホレート、ホサロン、PMP(ホスメット)、ホスファミドン、ホキシム、ピリミホスメチル、プロフェノホス、プロペタムホス、プロチオホス、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、キナルホス、スルホテップ、テブピリムホス、テメホス、テルブホス、CVMP(テトラクロルビンホス)、チオメトン、トリアゾホス、DEP(トリクロルホン)、バミドチオンなどの有機りん系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、クロルデン、ベンゾエピン(エンドスルファン)などの環状ジエン有機塩素系GABA作動性塩素イオンチャネルブロッカー、エチプロール、フィプロニルなどノフェニルピラゾール系(フィプロール系)GABA作動性塩素イオンチャネルブロッカー、アクリナトリン、アレスリン(アレスリン、d-シス-トランス-、d-トランス-異性体)、ビフェントリン、ビオアレスリン(ビオアレスリン、S-シクロペンテニル-異性体)、ビオレスメトリン、シクロプロトリン、シフルトリン(シフルトリン、β-異性体)、シハロトリン(シハロトリン、λ-、γ-異性体)、シペルメトリン(シペルメトリン、α-、β-、θ-、ζ-異性体)、シフェノトリン[(1R)-トランス異性体]、デルタメトリン、エンペントリン[(EZ)-(1R)-異性体]、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルメトリン、フルバリネート(τ-フルバリネート)、ハルフェンプロックス、イミプロトリン、カデスリン、ペルメトリン、フェノトリン[(1R)-トランス異性体]、プラレトリン、ピレトリン、レスメトリン、シラフルオフェン、テフルトリン、フタルスリン(テトラメスリン)、テトラメスリン[(1R)-異性体]、トラロメトリン、トランスフルトリンなどのピレスロイド系およびピレトリン系ナトリウムチャネルモジュレーター、DDT、メトキシクロルなどのナトリウムチャネルモジュレーター、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサムなどのネオニコチノイド系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、硫酸ニコチン(ニコチン)などのニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、スルホキサフロルなどのスルホキシミン系アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、フルピラジフロンなどのブテノライド系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、トリフルメゾピリムなどのメソイオン系アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、スピネトラム、スピノサドなどのスピノシン系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アロステリックモジュレーター、アバメクチン、エマメクチン安息香酸塩、レピメクチン、ミルベメクチンなどのアベルメクチン系およびミルベマイシン系グルタミン酸作動性塩素イオンチャネル(GluCl)アロステリックモジュレーター、ヒドロプレン、キノプレン、メトプレンなどの幼若ホルモン類縁体幼若ホルモン類似剤、フェノキシカルブ、ピリプロキシフェなどの幼若ホルモン類似剤、臭化メチル(メチルブロマイド)、臭化メチル以外のハロゲン化アルキル類、クロルピクリン、フッ化スルフリル、ホウ砂、ホウ酸、オクタホウ酸二ナトリウム塩、メタホウ酸ナトリウム塩、吐酒石、タゾメット、カーバムなどの非特異的(マルチサイト)阻害剤、ピメトロジン、ピリフルキアゾンなどの弦音器官TRPVチャンネルモジュレーター、クロフェンテジン、ヘキシチアゾクス、ジフロビダジン、エトキサゾールなどのダニ類成長阻害剤、B.t. subsp. israelensis、B.t. subsp. aizawai、B.t. subsp. kurstaki、B.t. subsp. tenebrionisおよびB.t.作物に含まれるタンパク質(Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1Fa、Cry1A.105、Cry2Ab、Vip3A、mCry3A、Cry3Ab、Cry34Ab1/Cry35Ab1)、Bacillus sphaericusなどの微生物由来昆虫中腸内膜破壊剤、ジアフェンチウロン、アゾシクロチン、水酸化トリシクロヘキシルスズ(シヘキサチン)、酸化フェンブタスズ、BPPS(プロパルギット)、テトラジホンなどのミトコンドリアATP合成酵素阻害剤、クロルフェナピル、DNOC、スルフルラミドなどのプロトン勾配を攪乱する酸化的りん酸化脱共役剤、
ベンスルタップ、カルタップ、チオシクラム、チオスルタップナトリウム塩などのネライストキシン類縁体ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)チャネルブロッカー、ビストリフルロン、クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン、テフルベンズロン、トリフルムロンなどのベンゾイル尿素系キチン生合成阻害剤(タイプ0)、ブプロフェジンなどのキチン生合成阻害剤(タイプ1)、シロマジンなどのハエ目昆虫脱皮阻害剤、クロマフェノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジドなどのジアシル-ヒドラジン系脱皮ホルモン(エクダイソン)受容体アゴニスト、アミトラズなどのオクトパミン受容体アゴニスト、ヒドラメチルノン、アセキノシル、フルアクリピリム、ビフェナゼートなどのミトコンドリア電子伝達系複合体III阻害剤、フェナザキン、フェンピロキシメート、ピリミジフェン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド、デリス(ロテノン)などのミトコンドリア電子伝達系複合体I阻害剤(METI)、インドキサカルブ、メタフルミゾンなどの電位依存性ナトリウムチャネルブロッカー、スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマトなどのテトロン酸およびテトラミン酸誘導体アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤、りん化アルミニウム、りん化カルシウム、りん化水素、りん化亜鉛などのホスフィン系ミトコンドリア電子伝達系複合体IV阻害剤、青酸(シアン化カルシウム・シアン化ナトリウム)、シアン化カリウムなどのシアニド系ミトコンドリア電子伝達系複合体IV阻害剤、シエノピラフェン、シフルメトフェンなどのβ-ケトニトリル誘導体ミトコンドリア電子伝達系複合体II阻害剤、ピフルブミドなどのカルボキアニリド系ミトコンドリア電子伝達系複合体II阻害剤、クロラントラニリプロール、シアントラニリプロール、フルベンジアミドなどのジアミド系リアノジン受容体モジュレーター、フロニカミドなどの標的部位未特定弦音器官モジュレーター、スタイナーネマ・カーポカプサエ、チリカブリダニ、ククメリスカブリダニ、ショクガタマバエ、ナミヒメハナカメムシ、タイリクヒメハナカメムシ、オンシツツヤコバチ、イサエアヒメコバチ、コレマンアブラバチ、ハモグリコマユバチ、ハモグリミドリヒメコバチなどの天敵昆虫・ダニ・線虫系生物農薬、パスツーリア・ペネトランス、バチルス・チューリンゲンシス(BT)、モナクロスポリウム・フィマトパガム、ペキロマイセス・テヌイペス、ボーベリア・ブロンニアティ、ボーベリア・バシアーナなどの微生物系生物農薬、澱粉、還元澱粉糖化物、マシン油、オレイン酸ナトリウムなどの気門封鎖型農薬、コナガコン-プラス、コンフューザーG、コンフューザーN、コンフューザーV、スカシバコン、ニトルアー(アメシロ)、ハマキコン-N、フェオディンSL、ヨトウコン-H、ヨトウコン-Sなどのフェロモン剤、アザジラクチン、ベンゾメート(ベンゾキシメート)、フェニソブロモレート(ブロモプロピレート)、キノキサリン系(キノメチオナート)、弗化アルミニウムナトリウム、ケルセン(ジコホル)、GS-オメガ/カッパHXTX-Hv1aペプチド、石灰硫黄合剤、ピリダリル、イオウ、りん酸第2鉄剤、メタアルデヒド、1,3-ジクロロプロペン、ブロフラニリド、メトトリン、メトフルトリン、RU15525(カデトリン)、ZXI8901、バイオペルメトリン、フラメトリン、プロフルトリン、フルブロシトリネート、ジメフルトリン、エセフォン、クロルエトキシホス、ジクロフェンチオン(ECP)、ファムフール、イソフェンホス-メチル、クロルチオン(バイエル 22/190)、ブロムフェンビンホス、ブロモホス、ブロモホス-エチル、ブタチオホス、カルボフェノチオン、クロルホキシム、スルプロホス、ジアミダホス、プロパホス、メスルフェンホス、ジオキサベンゾホス(サリチオン)、エトリムホス、オキシデプロホス、ホルモチオン、フェンスルホチオン、イサゾホス、イサミドホス、チオナジン、ホスチエタン、ホスホカルブ、ベンジオカルブ、アリキシカルブ、アルドキシカルブ、ブフェンカルブ、ブタカルブ、カーバノレート、フェノチオカルブ、ハイドロプレン、リンデン(gamma-HCH)、ジエノクロル、カルタップ塩酸塩、アセトプロール、CGA 50 439、キノメチオネート、クリオライト、DCIP、ジノブトン、ENT 8184、GY-81(ペルオキソカルボナート)、ヨウ化メチル、カランジン、MB-599(ベルブチン)、ペンタクロロフェノール、ホスフィン、ピペロニル ブトキシド、ポリナクチン複合体、S421(ビス(2,3,3,3-テトラクロロプロピル)エーテル)、モノスルタップ、トリブホス、アルドリン、アミジチオン、アミドチオエート、アミノカルブ、アミトン、アラマイト、アチダチオン、アゾトエート、ポリスルフィドバリウム、バイエル 22408、バイエル 32394、ベンクロチアズ、5-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-3-ヘキシルシクロヘキサ-2-エノン、1,1-ビス(4-クロロフェニル)-2-エトキシエタノール、ブトネート、ブトピロノキシル、2-(2-ブトキシエトキシ)エチル チオシアナート、カンフェクロル、クロルベンシド、クロルデコン、クロルジメホルム、クロルフェネトール、クロルフェンソン、塩酸レバミゾール、アミドフルメト、IKA-2005、ピラフルプロール(V3039)、ピリプロール(V3086)、トラロピリル、フルピラゾフォス、ジオフェノラン、クロルベンジレート、フルフェンジン、オレイン酸カリウム、ヒドロキシプロピルデンプン、フルフェネリム、メタフルミゾール、トリプロピルイソシアヌレート、アルベンダゾール、オキシベンダゾール、フェンベンダゾール、酒石酸モランテル、メタム・ナトリウム、アクリロニトリル、ビス(2-クロロエチル)エーテル、1-ブロモ-2-クロロエタン、3-ブロモ-1-クロロプロパ-1-エン、ブロモシクレン、二硫化炭素、四塩化炭素、ネマデクチン、バチルス・チューリンゲンシス デルタ エンドトキシン、ボラックス、カルシウム ポリスルフィド、サイトカイニン、2-(オクチルチオ)エタノール、タール油、アナバシン、ダイズレチシン、脂肪酸グリセリド、プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、ケイソウ土、シクラニリプロール(cyclaniliprole)、フロメトキン(flometoquin)並びにN-(4-メチル-5-イソオキサゾリル)-4-(トリフルオロメチル)ニコチンアミドなどからなる群から選択される殺虫剤;
ベナラキシル、ベナラキシルM、フララキシル、メタラキシル、メタラキシルMなどのアシルアラニン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、オキサジキシルなどのオキサゾリジノン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、オフラセなどのブチロラクトン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、ブピリメート、ジメチリモール、エチリモールなどのヒドロキシ(2-アミノ-)ピリミジン類、ヒドロキシイソキサゾール(ヒメキサゾール)などのイソオキサゾール系芳香族ヘテロ環類、オクチリノンなどのイソチアゾロン系芳香族ヘテロ環類、オキソリニック酸などのカルボン酸類、ベノミル、カルベンダゾール(カルベンダジム)、フベリダゾール、チアベンダゾールなどのベンゾイミダゾール系MBC殺菌剤(メチルベンゾイミダゾールカーバメート)、チオファネート、チオファネートメチルなどのチオファネート系MBC殺菌剤(メチルベンゾイミダゾールカーバメート)、ジエトフェンカルブなどのN-フェニルカーバメート類、ゾキサミドなどのトルアミド系ベンズアミド類、エタボキサムなどのエチルアミノチアゾールカルボキサミド系チアゾールカルボキサミド類、ペンシクロンなどのフェニルウレア類、フルオピコリドなどのピリジニルメチルベンゾアミド系ベンズアミド類、フェナマクリルなどのアミノシアノアクリレート系シアノアクリレート類、ジフルメトリムなどのピリミジンアミン類、トルフェンピラドなどのピラゾールカルボキサミド類、ベノダニル、フルトラニル、メプロニルなどのフェニルベンズアミド類系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、イソフェタミドなどのフェニルオキソエチルチオフェンアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フルオピラムなどのピリジニルエチルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フェンフラムなどのフランカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、カルボキシン、オキシカルボキシンなどのオキサチインカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、チフルザミドなどのチアゾールカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ベンゾビンジフルピル、ビキサフェン、フルキサピロキサド、フラメトピル、イソピラザム、ペンフルフェン、ペンチオピラド、セダキサンなどのピラゾール-4-カルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピジフルメトフェンなどのN-メトキシ(フェノルエチル)ピラゾールカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ボスカリドなどのピリジンカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、アゾキシストロビン、クモキシストロビン、エノキサストロビン、フルフェノキシストロビン、ピコキシストロビン、ピラオキシストロビンなどのメトキシアクリレート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、マンデストロビンなどのメトキシアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、トリクロピリカルブなどのメトキシカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、クレソキシムメチル、トリフロキシストロビンなどのオキシイミノ酢酸系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ジモキシストロビン、フェナミンストロビン、メトミノストロビン、オリサストロビンなどのオキシイミノアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ファモキサドンなどのオキサゾリジンジオン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、フルオキサストロビンなどのジヒドロジオキサジン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、フェンアミドンなどのイミダゾリノン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ピリベンカルブなどのベンジルカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、シアゾファミドなどのシアノイミダゾール系QiI殺菌剤(Qi阻害剤)、アミスルブロムなどのスルファモイルトリアゾール系QiI殺菌剤(Qi阻害剤)、BINAPACRIL(ビナパクリル)、メプチルジノカップ、DPC(ジノカップ)などのジニトロフェニルクロトン酸類、フルアジナムなどの2,6-ジニトロアニリン類、酢酸トリフェニルスズ、塩化トリフェニルスズ、水酸化トリフェニルスズなどのトリフェニルスズ化合物系有機スズ化合物、シルチオファムなどのチオフェンカルボキサミド類、アメトクトラジンなどのトリアゾロピリミジルアミン系QoSI殺菌剤(Qo阻害剤、スチグマテリン結合タイプ)、シプロジニル、メパニピリム、ピリメタニルなどのアニリノピリミジン系AP殺菌剤(アニリノピリミジン類)、ブラストサイジンSなどのエノピラヌロン酸抗生物質、カスガマイシンなどのヘキソピラノシル抗生物質、ストレプトマイシンなどのグルコピラノシル抗生物質、オキシテトラサイクリンなどのテトラサイクリン抗生物質、キノキシフェンなどのアリルオキシキノリン系アザ-ナフタレン類、プロキナジドなどのキナゾリノン系アザ-ナフタレン類、フェンピクロニル、フルジオキソニルなどのフェニルピロール系PP殺菌剤(フェニルピロール類)、クロゾリネート、ジメタクロン、イプロジオン、プロシミドン、ビンクロゾリンなどのジカルボキシイミド類、EDDP(エジフェンホス)、IBP(イプロベンホス)、ピラゾホスなどのホスホロチオレート類、イソプロチオランなどのジチオラン類、ビフェニル、クロロネブ、CNA(ジクロラン)、PCNB(キントゼン)、テクナゼン、トルクロホスメチルなどの芳香族炭化水素系AH殺菌剤(芳香族炭化水素、クロロフェニル類、ニトロアニリン類)、エクロメゾール(エトリジアゾール)などの1,2,4-チアジアゾール系複素芳香族、ヨードカルブ、プロパモカルブ、プロチオカルブなどのカーバメート類、バチルス ズブチリス QST713株、バチルス ズブチリス FZB24株、バチルス ズブチリス MBI600株、バチルス ズブチリスD747株などのBacillus属および産生された殺菌性リポペプチド系微生物(Bacillus属)、ゴセイカユプテ(ティーツリー)の抽出物などのテルペン炭化水素類およびテルペンアルコール系植物抽出物、
トリホリンなどのピペラジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリフェノックス、ピリソキサゾールなどのピリジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、フェナリモル、ヌアリモールなどのピリミジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、イマザリル、オキスポコナゾール、ペフラゾエート、プロクロラズ、トリフルミゾールなどのイミダゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、エポキシコナゾール、エタコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリチコナゾールなどのトリアゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、プロチオコナゾールなどのトリアゾリンチオン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、アルジモルフ、ドデモルフ、フェンプロピモルフ、トリデモルフなどのモルフォリン系アミン類(モルフォリン類、SBI:クラスII)、フェンプロピジン、ピペラリンなどのピペリジン系アミン類(モルフォリン類、SBI:クラスII)、スピロキサミンなどのスピロケタールアミン系アミン類(モルフォリン類、SBI:クラスII)、フェンヘキサミドなどのヒドロキシアニリド類(SBI:クラスIII)、フェンピラザミンなどのアミノピラゾリノン系化合物(SBI:クラスIII)、ピリブチカルブなどのチオカーバメート類(SBI:クラスIV)、ナフチフィン、テルビナフィンなどのアリルアミン類(SBI:クラスIV)、ポリオキシンなどのペプチジルピリミジンヌクレオシド系ポリオキシン類、ジメトモルフ、フルモルフ、ピリモルフなどの桂皮酸アミド系CAA殺菌剤(カルボン酸アミド類)、ベンチアバリカルブ、イプロバリカルブ、バリフェナレートなどのバリンアミドカーバメート系CAA殺菌剤(カルボン酸アミド類)、マンジプロパミドなどのマンデル酸アミド系CAA殺菌剤(カルボン酸アミド類)、フサライドなどのイソベンゾフラノン系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、ピロキロンなどのピロロキノリノン系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、トリシクラゾールなどのトリアゾロベンゾチアゾール系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、カルプロパミドなどのシクロプロパンカルボキサミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、ジクロシメットなどのカルボキサミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、フェノキサニルなどのプロピオンアミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、トルプロカルブなどのトリフルオロエチルカーバメート系MBI-P(メラニン生合成阻害剤-ポリケタイド合成酵素)、アシベンゾラルS メチルなどのベンゾチアジアゾール類、プロベナゾールなどのベンゾイソチアゾール類、チアジニル、イソチアニルなどのチアジアゾールカルボキサミド類、ラミナリンなどの多糖類天然物、オオイタドリ抽出液などの植物抽出物、シモキサニルなどのシアノアセトアミドオキシム類、ホセチルなどのエチルホスホナート系ホスホナート類、亜りん酸およびその塩などのホスホナート類、テクロフタラム(殺最近剤)などのフタラミン酸類、トリアゾキシドなどのベンゾトリアジン類、フルスルファミドなどのベンゼンスルホンアミド類、ジクロメジンなどのピリダジノン類、メタスルホカルブなどのチオカーバメート化合物、シフルフェナミドなどのフェニルアセトアミド化合物、メトラフェノンなどのベンゾフェノン系アリルフェニルケトン化合物、ピリオフェノンなどのベンゾイルピリジン系アリルフェニルケトン化合物、グアニジン(ドジン)などのグアニジン類、フルチアニルなどのシアノメチレンチアゾリジン系チアゾリジン化合物、フェリムゾンなどのピリミジノンヒドラゾン類、オキサチアピプロリンなどのピペリジニルチアゾールイソオキサゾリン類、テブフロキンなどの酢酸4-キノリン化合物、ピカルブトラゾクスなどのテトラゾリルオキシム化合物、バリダマイシンなどのグルコピラノシル抗生物質、マシン油、有機油などの物理的阻害剤、炭酸水素カリウムなどの炭酸水素塩剤、銅(種々の塩)、硫黄などの無機化合物、ファーバム、マンゼブ、マンネブ、メチラム、プロピネブ、チウラム、チアゾール亜鉛、ジネブ、ジラムなどのジチオカーバメート類およびその類縁体、キャプタン、ダイホルタン(カプタホール)、ホルペットなどのフタルイミド類、TPN(クロロタロニル)などのクロロニトリル類(フタロニトリル類)、スルフェン酸系(ジクロフルアニド)、トリルフルアニドなどのスルファミド類、グアザチン、イミノクタジン酢酸塩/イミノクタジンアルベシル酸塩(イミノクタジン)などのビスグアニジン類、トリアジン(アニラジン)などのトリアジン類、ジチアノンなどのキノン類(アントラキノン類)、キノキサリン系(キノメチオナート)などのキノキサリン類、フルオルイミドなどのマレイミド類、ハウチワマメ苗木の子葉からの抽出物(“BLAD”)などのポリペプチド類(レクチン、植物抽出物より)、銀剤、8-ヒドロキシキノリン銅、ドデシルベンゼンスルホン酸ビスエチレンジアミン銅錯塩(II)、ノニルフェノールスルホン酸銅塩などの有機銅剤、ダゾメット、クロルピクリン、メチルイソチオシアネート、カーバムナトリウム塩、N-メチルジチオカルバミン酸アンモニウムなどの土壌消毒剤、エネストロビン、オキスポコナゾールフマル酸塩、トリフミゾール、イマザリル-S、フルメトバー、3-ジフルオロメチル-N-[4’-(3,3-ジメチルブチン-1-イル)ビフェニル-2-イル]-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、3-ジフルオロメチル-N-[4’-(3-メトキシ-3-メチルブチン-1-イル)ビフェニル-2-イル]-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、フララキシル-M、ベンチアバリカルブイソプロピル、プロパモカルブ塩酸塩、ポリカーバメート、フルオロイミド、クロロメクワット(Chlormequat)、水酸化第二銅、塩基性塩化銅、塩基性硫酸銅、オキシン銅、硫酸銅五水塩、無水硫酸銅、ノニルフェノールスルホン酸銅、DBEDC、ポリオキシン誘導体、ブラストサイジンSベンジルアミノベンゼンスルホン酸塩、ナタマイシン、5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-クロロ-N-[(1S)-2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル]-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-クロロ-N-[(1R)-1,2-ジメチルプロピル]-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、5-(メトキシメチル)-6-オクチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-アミン、3-(2,3,4-トリメトキシ-6-メチルベンゾイル)-5-クロロ-2-メトキシ-4-メチルピリジン、3-[5-(4-クロロフェニル)-2,3-ジメチルイソキサゾリジン-3-イル]ピリジン、3-[2,3-ジメチル-5-(4-メチルフェニル)イソキサゾリジン-3-イル]ピリジン、3-[2-イソプロピル-3-メチル-5-(4-クロロフェニル)イソキサゾリジン-3-イル]ピリジン、3-(5-フルオロ-3,3,4,4-テトラメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-1-イル)キノリン、3-(4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-1-イル)キノリン、3-(4,4,5-トリフルオロ-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-1-イル)キノリン、1-[(2-プロペニルチオ)カルボニル]-2-(1-メチルエチル)-4-(2-メチルフェニル)-5-アミノ-1H-ピラゾール-3-オン、1-[(エチルチオ)カルボニル]-2-(1-メチルエチル)-4-(2-メチルフェニル)-5-アミノ-1H-ピラゾール-3-オン、1-[(エチルチオ)カルボニル]-2-(1-メチルエチル)-4-(2,6-ジクロロフェニル)-5-アミノ-1H-ピラゾール-3-オン、クロルピクリン、チアジアジン、レスベラトロール、ジノキャップ、有機ニッケル、オキサジキシル、アンバム、1,3-ジクロロプロペン、ヨウ化メチル、石灰硫黄混剤、フェンチン次亜塩素酸塩、ニトロタルイソプロピル、フェニトロパン、ベンチアゾール、トリクラミド、ヒドロキシイソキサゾールカリウム、水和硫黄剤、硫酸亜鉛、次亜塩素酸ナトリウム、ナタネ油並びにハルピンタンパクなどからなる群から選択される殺菌剤;
またはクロジナホッププロパルギル、シハロホップブチル、ジクロホップメチル、フェノキサプロップP エチル、フルアジホップP、ハロキシホップR メチル、プロパキザホップ、キザロホップP エチルなどのアリルオキシプロピオン酸エステル系アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCase)阻害剤、アロキシジム、ブトロキシジム、クレトジム、シクロキシジム、プロホキシジム、セトキシジム、テプラロキシジム、トラルコキシジムなどのシクロヘキサンジオン系アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCase)阻害剤、ピノキサデンなどのフェニルピラゾリン系アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCase)阻害剤、アミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロンメチル、クロリムロンエチル、クロルスルフロン、シノスルフロン、シクロスルファムロン、エタメトスルフロンメチル、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フルピルスルフロン、ホラムスルフロン、ハロスルフロンメチル、イマゾスルフロン、ヨードスルフロン、メソスルフロン、メトスルフロンメチル、ニコスルフロン、オキサスルフロン、プリミスルフロン、プロスルフロン、ピラゾスルフロンエチル、リムスルフロン、スルホメツロンメチル、スルホスルフロン、チフェンスルフロンメチル、トリアスルフロン、トリベニュロンメチル、トリフロキシスルフロン、トリフルスルフロンメチル、トリトスルフロンなどのスルホニルウレア系アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤)、イマザピック、イマザメタベンズメチル、イマザモックス、イマザピル、イマザキン、イマゼタピルなどのイミダゾリノン系アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤)、クロランスラムメチル、ジクロスラム、フロラスラム、フルメツラム、メトスラム、ペノキススラムなどのトリアゾロピリミジン系アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤)、ビスピリバック-ナトリウム塩、ピリベンゾキシム、ピリフタリド、ピリチオバック-ナトリウム塩、ピリミノバックメチルなどのピリミジニル(チオ)ベンゾエート系アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤)、フルカルバゾン-ナトリウム塩、プロポキシカルバゾン-ナトリウム塩などのスルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン系アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害剤)、アメトリン、アトラジン、シアナジン、デスメトリン、ジメタメトリン、プロメトン、プロメトリン、プロパジン系(プロパジン)、CAT(シマジン)、シメトリン、テルブメトン、テルブチラジン、テルブトリン、トリエタジンなどのトリアジン系光合成(光化学系II)阻害剤、ヘキサジノン、メタミトロン、メトリブジンなどのトリアジノン系光合成(光化学系II)阻害剤、アミカルバゾンなどのトリアゾリノン系光合成(光化学系II)阻害剤、ブロマシル、レナシル、ターバシルなどのウラシル系光合成(光化学系II)阻害剤、PAC(クロリダゾン)などのピリダジノン系光合成(光化学系II)阻害剤、デスメディファム、フェンメディファムなどのフェニルカーバメート系光合成(光化学系II)阻害剤、クロルブロムロン、クロロトルロン、クロロクスロン、ジメフロン、DCMU(ジウロン)、エチジムロン、フェニュロン、フルオメツロン、イソプロツロン、イソウロン、リニュロン、メタベンズチアズロン、メトブロムロン、メトキスロン、モノリニュロン、ネブロン、シデュロン、テブチウロンなどのウレア経光合成(光化学系II)阻害剤、DCPA(プロパニル)、CMMP(ペンタノクロール)などのアミド系光合成(光化学系II)阻害剤、ブロモフェノキシム、ブロモキシニル、アイオキシニルなどのニトリル系光合成(光化学系II)阻害剤、ベンタゾンなどのベンゾチアジアジノン系光合成(光化学系II)阻害剤、ピリデート、ピリダフォルなどのフェニルピリダジン系光合成(光化学系II)阻害剤、ジクワット、パラコートなどのビピリジリウム系光化学系I電子変換作用剤、アシフルオルフェン、ビフェノックス、クロメトキシニル(クロメトキシフェン)、フルオログリコフェンエチル、ホメサフェン、ハロサフェン、ラクトフェン、オキシフローフェンなどのジフェニルエーテル系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、フルアゾレート、ピラフルフェンエチルなどのフェニルピラゾール系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、シニドンエチル、フルミオキサジン、フルミクロラックペンチルなどのN-フェニルフタルイミド系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、フルチアセットメチル、チジアジミンなどのチアジアゾール系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、オキサジアゾン、オキサジアルギルなどのオキサジアゾール系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、アザフェニジン、カルフェントラゾンエチル、スルフェントラゾンなどのトリアゾリノン系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、ペントキサゾンなどのオキサゾリジンジオン系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、ベンズフェンジゾン、ブタフェナシルなどのピリミジンジオン系プロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、ピラクロニル、プロフルアゾール、フルフェンピルエチルなどのプロトポルフィリノーゲン酸化酵素(PPO)阻害剤、ノルフルラゾンなどのピリダジノン系フィトエン脱飽和酵素系(PDS)でのカロチノイド生合成阻害剤、ジフルフェニカン、ピコリナフェンなどのピリジンカルボキサミド系フィトエン脱飽和酵素系(PDS)でのカロチノイド生合成阻害剤、ベフルブタミド、フルリドン、フルロクロリドン、フルルタモンなどのフィトエン脱飽和酵素系(PDS)でのカロチノイド生合成阻害剤、メソトリオン、スルコトリオンなどのトリケトン系4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ酵素(4-HPPD)阻害剤、イソキサクロルトール、イソキサフルトールなどのイソオキサゾール系4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ酵素(4-HPPD)阻害剤、ベンゾフェナップ、ピラゾレート(ピラゾリネート)、ピラゾキシフェンなどのピラゾール系4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ酵素(4-HPPD)阻害剤、ベンゾビシクロンなどの4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ酵素(4-HPPD)阻害剤、ATA(アミトロール)などのトリアゾール系カロチノイド生合成(標的部位不明)阻害剤、クロマゾンなどのイソオキサゾリジノン系カロチノイド生合成(標的部位不明)阻害剤、フルオメツロンなどのウレア系カロチノイド生合成(標的部位不明)阻害剤、アクロニフェンなどのジフェニルエーテル系カロチノイド生合成(標的部位不明)阻害剤、グリホサート、グリホサートトリメシウム塩(スルホサート)などのグリシン系EPSP合成酵素阻害剤、グルホシネート、ビアラホス(ビラナホス)などのホスフィン酸系グルタミン合成酵素阻害剤、アシュラムなどのカーバメート系DHP(ジヒドロプテロイン酸)合成酵素阻害剤、ベスロジン(ベンフルラリン)、ブトルアリン、ジニトラミン、エタルフルラリン、オリザリン、ペンディメタリン、トリフルラリンなどのジニトロアニリン系微小管重合阻害剤、アミプロホスメチル、ブタミホスなどのホスホロアミデート系微小管重合阻害剤、ジチオピル、チアゾピルなどのピリジン系微小管重合阻害剤、プロピザミド、テブタムなどのベンズアミド系微小管重合阻害剤、TCTP(クロルタールジメチル)などの安息香酸系微小管重合阻害剤、IPC(クロルプロファム)、プロファム、カルベタミドなどのカーバメート系有糸分裂/微小管形成阻害剤、アセトクロール、アラクロール、ブタクロール、ジメタクロール、ジメテナミド、メタザクロール、メトラクロール、ペトキサミド、プレチラクロール、プロパクロール、プロピソクロール、テニルクロールなどのクロロアセトアミド系VLCFAの阻害剤(細胞分裂阻害剤)、ジフェナミド、ナプロパミド、ナプロアニリドなどのアセトアミド系VLCFAの阻害剤(細胞分裂阻害剤)、フルフェナセット、メフェナセットなどのオキシアセトアミド系VLCFAの阻害剤(細胞分裂阻害剤)、フェントラザミドなどのテトラゾリノン系VLCFAの阻害剤(細胞分裂阻害剤)、アニロホス、カフェンストロール、ピペロホスなどのVLCFAの阻害剤(細胞分裂阻害剤)、DBN(ジクロベニル)、DCBN(クロルチアミド)などのニトリル系細胞壁(セルロース)合成阻害剤、イソキサベンなどのベンズアミド系細胞壁(セルロース)合成阻害剤、フルポキサムなどのトリアゾロカルボキサミド系細胞壁(セルロース)合成阻害剤、キンクロラックなどのキノリンカルボン酸系細胞壁(セルロース)合成阻害剤、DNOC、DNBP(ジノセブ)、ジノテルブなどのジニトロフェノール系アンカップリング(膜破壊)剤、ブチレート、ヘキシルチオカルバム(シクロエート)、ジメピペレート、EPTC、エスプロカルブ、モリネート、オルベンカルブ、ペブレート、プロスルホカルブ、ベンチオカーブ(チオベンカルブ)、チオカルバジル、トリアレート、バーナレートなどのチオカーバメート系脂質合成阻害(非ACCase阻害)剤、SAP(ベンスリド)などのホスホロジチオエート系脂質合成阻害(非ACCase阻害)剤、ベンフレセート、エトフメセートなどのベンゾフラン系脂質合成阻害(非ACCase阻害)剤、TCA、DPA(ダラポン)、テトラピオン(フルプロパネート)などのクロロ炭酸系脂質合成阻害(非ACCase阻害)剤、クロメプロップ、2,4-PA(2,4-D)、2,4-DB、ジクロルプロップ、MCPA、MCPB、MCPP(メコプロップ)などのフェノキシカルボン酸系インドール酢酸様活性(合成オーキシン)剤、クロランベン、MDBA(ジカンバ)、TCBA(2,3,6-TBA)などの安息香酸系インドール酢酸様活性(合成オーキシン)剤、クロピラリド、フルロキシピル、ピクロラム、トリクロピルなどのピリジンカルボン酸系インドール酢酸様活性(合成オーキシン)剤、キンクロラック、キンメラックなどのキノリンカルボン酸系インドール酢酸様活性(合成オーキシン)剤、ベナゾリンエチルなどのインドール酢酸様活性(合成オーキシン)剤、NPA(ナプタラム)などのフタラメート系オーキシン移動阻害剤、ジフルフェンゾピル-ナトリウム塩などのセミカルバゾン系オーキシン移動阻害剤、フランプロップMメチル/イソプロピルなどのアリールアミノプロピオン酸系化合物、ジフェンゾコートなどのピラゾリウム系化合物、DSMA、MSMAなどの有機ヒ素系化合物、ザントモナス・キャンペストリスなどの微生物、ブロモブチド、(クロル)-フルレノール、シンメチリン、クミルロン、ダゾメット、ダイムロン、メチルダイムロン、エトベンザニド、ホサミン、インダノファン、カーバム/カーバムナトリウム塩、オキサジクロメホン、オレイン酸、ペラルゴン酸、ピリブチカルブ、塩素酸塩並びにシアン酸塩などからなる群から選択される除草剤を挙げることができる。
【0050】
中でも、農薬成分は、カーバメート系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、有機りん系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、フェニルピラゾール系(フィプロール系)GABA作動性塩素イオンチャネルブロッカー、ピレスロイド系およびピレトリン系ナトリウムチャネルモジュレーター、ネオニコチノイド系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、スルホキシミン系アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、ブテノライド系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、メソイオン系アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、スピノシン系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アロステリックモジュレーター、アベルメクチン系およびミルベマイシン系グルタミン酸作動性塩素イオンチャネル(GluCl)アロステリックモジュレーター、プロトン勾配を攪乱する酸化的りん酸化脱共役剤、ミトコンドリア電子伝達系複合体III阻害剤、ミトコンドリア電子伝達系複合体I阻害剤(METI)、電位依存性ナトリウムチャネルブロッカー、テトロン酸およびテトラミン酸誘導体アセチルCoA カルボキシラーゼ阻害剤、ジアミド系リアノジン受容体モジュレーター、標的部位未特定弦音器官モジュレーター、キノキサリン系(キノメチオナート)、ピリダリル、メタアルデヒド並びにブロフラニリドからなる群から選択される殺虫剤;
またはアシルアラニン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、オキサゾリジノン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、ブチロラクトン系PA殺菌剤(フェニルアミド類)、イソオキサゾール系芳香族ヘテロ環類、ベンゾイミダゾール系MBC殺菌剤(メチルベンゾイミダゾールカーバメート)、N-フェニルカーバメート類、アミノシアノアクリレート系シアノアクリレート類、フェニルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フェニルオキソエチルチオフェンアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピリジニルエチルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フランカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、オキサチインカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、チアゾールカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピラゾール-4-カルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、N-メトキシ(フェニルエチル)ピラゾールカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピリジンカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、メトキシアクリレート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、メトキシアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、メトキシカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキシイミノ酢酸系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキシイミノアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキサゾリジンジオン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ジヒドロジオキサジン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、イミダゾリノン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ベンジルカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、シアノイミダゾール系QiI殺菌剤(Qi阻害剤)、スルファモイルトリアゾール系QiI殺菌剤(Qi阻害剤)、2,6-ジニトロアニリン類、アニリノピリミジン系AP殺菌剤(アニリノピリミジン類)、フェニルピロール系PP殺菌剤(フェニルピロール類)、ジカルボキシイミド類、ピペラジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリミジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、イミダゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、トリアゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、トリアゾリンチオン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、イソベンゾフラノン系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、ピロロキノリノン系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、トリアゾロベンゾチアゾール系MBI-R(メラニン生合成阻害剤-還元酵素)、シクロプロパンカルボキサミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、カルボキサミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、プロピオンアミド系MBI-D(メラニン生合成阻害剤-脱水酵素)、トリフルオロエチルカーバメート系MBI-P(メラニン生合成阻害剤-ポリケタイド合成酵素)、ベンゾチアジアゾール類、ベンゾイソチアゾール類、チアジアゾールカルボキサミド類、シアノアセトアミドオキシム類、ベンゼンスルホンアミド類、ピリダジノン類、ビスグアニジン類並びにキノキサリン類からなる群から選択される殺菌剤が好ましい。
【0051】
農薬成分は、特に、カーバメート系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、有機りん系アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、フェニルピラゾール系(フィプロール系) GABA 作動性塩素イオンチャネルブロッカー、ピレスロイド系およびピレトリン系ナトリウムチャネルモジュレーター、ネオニコチノイド系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、スルホキシミン系アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、ブテノライド系ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、メソイオン系アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター、アベルメクチン系およびミルベマイシン系グルタミン酸作動性塩素イオンチャネル(GluCl)アロステリックモジュレーター、プロトン勾配を攪乱する酸化的りん酸化脱共役剤、ジアミド系リアノジン受容体モジュレーター、標的部位未特定弦音器官モジュレーター並びにブロフラニリドからなる群から選択される殺虫剤;
またはイソオキサゾール系芳香族ヘテロ環類、ベンゾイミダゾール系MBC殺菌剤(メチルベンゾイミダゾールカーバメート)、アミノシアノアクリレート系シアノアクリレート類、フェニルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フェニルオキソエチルチオフェンアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピリジニルエチルベンズアミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、フランカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、オキサチインカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、チアゾールカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピラゾール-4-カルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、N-メトキシ(フェニルエチル)ピラゾールカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、ピリジンカルボキサミド系SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、メトキシアクリレート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、メトキシアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、メトキシカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキシイミノ酢酸系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキシイミノアセトアミド系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、オキサゾリジンジオン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ジヒドロジオキサジン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、イミダゾリノン系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ベンジルカーバメート系QoI殺菌剤(Qo阻害剤)、ピペラジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、ピリミジン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、イミダゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、トリアゾール系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)、トリアゾリンチオン系DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤、SBI:クラスI)並びにトリフルオロエチルカーバメート系MBI-P(メラニン生合成阻害剤-ポリケタイド合成酵素)からなる群から選択される殺菌剤が好ましい。
【0052】
農薬成分の水溶解度は、100ppm以上であることが好ましい。
【0053】
具体的な農薬成分の例は、例えば、アルジカルブ、ベンダイオカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、NAC(カルバリル)、カルボフラン、エチオフェンカルブ、BPMC(フェノブカルブ)、ホルメタネート、MIPC(イソプロカルブ)、メソミル、MTMC(メトルカルブ)、オキサミル、ピリミカーブ、PHC(プロポキスル)、チオファノックス、トリアザメート、XMC、MPMC(キシリルカルブ)、アセフェート、アザメチホス、カズサホス、CVP(クロルフェンビンホス)、ジメトン-S-メチル、DDVP(ジクロルボス)、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、エトプロホス、フェナミホス、ホスチアゼート、ヘプテノホス、マラソン(マラチオン)、メカルバム、メタミドホス、DMTP(メチダチオン)、メビンホス、モノクロトホス、オメトエート、オキシジメトンメチル、ホスファミドン、プロペタムホス、チオメトン、DEP(トリクロルホン)、バミドチオン、フルメトリン、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサム、硫酸ニコチン(ニコチン)、スルホキサフロル、トリフルメゾピリム、フルピラジフロン、ピリプロキシフェン、臭化メチル(メチルブロマイド)、クロルピクリン、フッ化スルフリル、ホウ砂、吐酒石、ピメトロジン、フロニカミド、BPPS(プロパルギット)、DNOC、カルタップ、チオシクラム、チオスルタップナトリウム塩、シロマジン、りん化水素、青酸、アザジラクチン、弗化アルミニウムナトリウム、1,3-ジクロロプロペン、ジシクラニル、エチレンジブロマイド、サバジラおよびスルコフロンナトリウムからなる群から選択される殺虫剤;
またはフララキシル、メタラキシル、メタラキシルM、オキサジキシル、オフラセ、ジメチリモール、ヒドロキシイソキサゾール(ヒメキサゾール)、オクチリノン、フェンフラム、カルボキシン、オキシカルボキシン、フラメトピル、メトミノストロビン、シアゾファミド、ピリメタニル、カスガマイシン、ストレプトマイシン、IBP(イプロベンホス)、エクロメゾール(エトリジアゾール)、プロパモカルブ、プロチオカルブ、ピリフェノックス、イマザリル、ペフラゾエート、トリフルミゾール、フルトリアホール、ミクロブタニル、プロピコナゾール、テトラコナゾール、フェンプロピジン、スピロキサミン、バリダマイシン、ポリオキシン、イプロバリカルブ、ピロキロン、シモキサニル、ホセチル、亜りん酸および塩、フルスルファミド、メタスルホカルブ、グアニジン(ドジン)、フェリムゾン、炭酸水素カリウム、ファーバム、グアザチン、イミノクタジン酢酸塩/イミノクタジンアルベシル酸塩(イミノクタジン)、硫酸銅、ホルムアルデヒド、8-ヒドロキシキノリンスルフェート、ヨードメタン、塩化第2水銀、メタム、臭化メチル、メチルイソチオシアネート、ミルジオマイシン、ナバム、フェニル水銀アセテート、2-フェニルフェノールおよびポロオキシンからなる群から選択される殺菌剤からなる群から選択される少なくとも一種を含有することが望ましい。
【0054】
中でも、農薬成分は、例えば、アセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、チアクロプリド、チアメトキサム、ニテンピラム、フロニカミドおよびヒドロキシイソキサゾール(ヒメキサゾール)からなる群から選択される少なくとも1種であることが望ましく、より好ましくは、例えばアセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、チアクロプリド、チアメトキサム、ニテンピラムからなる群から選択される少なくとも1種のネオニコチノイドおよびヒドロキシイソキサゾール(ヒメキサゾール)からなる群から選択される少なくとも1種を含有することであり、さらに好ましくは例えばアセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、チアメトキサムからなる群から選択される少なくとも1種のネオニコチノイドおよびヒドロキシイソキサゾール(ヒメキサゾール)からなる群から選択される少なくとも1種を含有することであり、特に好ましくは、ジノテフランなどを含有することである。
【0055】
本発明において、「エーテル類」とは、水と混和するエーテルである。エーテルとしては、例えば、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、1,2-ジメトキシエタン、1,2-ジエトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテルであり、好適にはテトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、1,2-ジメトキシエタンである。
【0056】
本発明において、「グリコールエーテル類」とは、水と混和する25℃で液体であるジオールまたはその縮合体の水酸基の片方もしくは両方がエーテル化した化合物である。グリコールエーテル類の沸点は、101℃以上が好ましい。
【0057】
グリコールエーテルとしては、例えば、エチレングリコールモノエーテル、エチレングリコールジエーテル、ジエチレングリコールモノエーテル、ジエチレングリコールジエーテル、トリエチレングリコールモノエーテル、トリエチレングリコールジエーテル、テトラエチレングリコールモノエーテル、テトラエチレングリコールジエーテル、ポリエチレングリコールモノエーテル、プロピレングリコールモノエーテル、プロピレングリコールジエーテル、ジプロピレングリコールモノエーテル、ジプロピレングリコールジエーテル、トリプロピレングリコールモノエーテル、トリプロピレングリコールジエーテル、ポリプロピレングリコールモノエーテル、ブチレングリコールモノエーテル、ブチレングリコールジエーテル、アルキレングリコールアセタートなどが挙げられる。また、エーテルとしてはアルキルエーテル、アルコキシエーテル、芳香族エーテル、アラルキルエーテル、アリルエーテルなどが例示でき、具体的にはエチルエーテル、メチルエーテル、n-プロピルエーテル、イソプロピルエーテル、n-ブチルエーテル、イソブチルエーテル、t-ブチルエーテル、n-ペンチルエーテル、n-ヘキシルエーテル、メトキシメチルエーテル、エトキシメチルエーテル、エトキシエチルエーテル、フェニルエーテル、ベンジルエーテル、ビニルエーテル、アリルエーテルなどが挙げられる。
【0058】
グリコールエーテルの具体例としては、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールモノ-t-ブチルエーテル、エチレングリコールモノ-2-メチルペンチルエーテル、エチレングリコールモノ-n-ヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ-2,4-ヘキサジエンエーテル、エチレングリコールモノ-2,6,8-トリメチル-4-ノニルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、エチレングリコールモノビニルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノメチルフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテルなどのエチレングリコールモノエーテル;エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテルなどのエチレングリコールジエーテル;ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(以下エトキシジグリコールとも言う)、ジエチレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテルなどのジエチレングリコールモノエーテル; ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエーテルなどのジエチレングリコールジエーテル;トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノビニルエチルエーテルなどのトリエチレングリコールモノエーテル;トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテルなどのトリエチレングリコールジエーテル;テトラエチレングリコールモノフェニルエーテルなどのテトラエチレングリコールモノエーテル;テトラエチレングリコールジエチルエーテルなどのテトラエチレングリコールジエーテル;ポリエチレングリコールモノメチルエーテルなどのポリエチレングリコールモノエーテル;プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコール-n-モノプロピルエーテル、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール、プロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、プロピレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、プロピレングリコールモノイソブチルエーテル、プロピレングリコールモノベンジルエーテル、プロピレングリコールモノアリルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテルなどのプロピレングリコールモノエーテル;プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコール-n-ジプロピルエーテル、プロピレングリコールジイソプロピルエーテル、プロピレングリコールジn-ブチルエーテル、プロピレングリコールジイソブチルエーテル、プロピレングリコールジアリルエーテル、プロピレングリコールジフェニルエーテルなどのプロピレングリコールジエーテル;ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノイソブチルエーテル、ジプロピレングリコールアリルエーテルなどのジプロピレングリコールモノエーテル;ジプロピレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールジn-ブチルエーテル、ジプロピレングリコールジイソブチルエーテル、ジプロピレングリコールアリルエーテルなどのジプロピレングリコールジエーテル;トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノイソブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノアリルエーテルなどのトリプロピレングリコールモノエーテル;トリプロピレングリコールジメチルエーテル、トリプロピレングリコールジエチルエーテル、トリプロピレングリコールジn-ブチルエーテル、トリプロピレングリコールジイソブチルエーテル、トリプロピレングリコールジアリルエーテルなどのトリプロピレングリコールジエーテル;ポリプロピレングリコールモノブチルエーテルなどのポリプロピレングリコールモノエーテル; ブチレングリコールモノメチルエーテル、ブチレングリコールモノエチルエーテル、ブチレングリコールモノ-n-ブチルエーテルなどのブチレングリコールモノエーテル;ブチレングリコールジメチルエーテル、ブチレングリコールジエチルエーテル、ブチレングリコールジn-ブチルエーテルなどのブチレングリコールジエーテル;エチレングリコールモノメチルエーテルアセタート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセタート、エチレングリコールモノ-n-ブチルエーテルアセタート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセタート、ジエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテルアセタート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどのアルキレングリコールアセタートなどが挙げられる。
【0059】
グリコールエーテルとして好ましくは、エチレングリコールモノエーテル、エチレングリコールジエーテル、ジエチレングリコールモノエーテル、ジエチレングリコールジエーテル、トリエチレングリコールモノエーテル、テトラエチレングリコールモノエーテル、テトラエチレングリコールジエーテル、ポリエチレングリコールモノエーテル、プロピレングリコールモノエーテル、プロピレングリコールジエーテル、ジプロピレングリコールモノエーテル、ジプロピレングリコールジエーテル、トリプロピレングリコールモノエーテル、ブチレングリコールモノエーテル、ブチレングリコールジエーテルなどであり、具体的にはエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールモノ-t-ブチルエーテル、エチレングリコールモノ-2-メチルペンチルエーテル、エチレングリコールモノビニルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエーテル、ジエチレングリコールエチルビニルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノビニルエチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールモノフェニルエーテル、テトラエチレングリコールジエチルエーテル、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール、プロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、プロピレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、プロピレングリコールフェニルエーテル、プロピレングリコールモノメチルフェニルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコール-n-ジプロピルエーテル、プロピレングリコールジイソプロピルエーテル、プロピレングリコールジn-ブチルエーテル、プロピレングリコールジイソブチルエーテル、プロピレングリコールジアリルエーテル、プロピレングリコールジフェニルエーテル、ジプロピレングリコールモノメエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、及びジプロピレングリコールジn-ブチルエーテル、ジプロピレングリコールジイソブチルエーテル、ジプロピレングリコールアリルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、ブチレングリコールモノメチルエーテル、ブチレングリコールジメチルエーテルなどである。
【0060】
グリコールエーテルとしてさらに好ましくは、エチレングリコールモノエーテル、ジエチレングリコールモノエーテル、ジエチレングリコールジエーテル、トリエチレングリコールモノエーテル、トリエチレングリコールジエーテル、ポリエチレングリコールモノエーテル、プロピレングリコールモノエーテル、ジプロピレングリコールモノエーテル、トリプロピレングリコールモノエーテル、ブチレングリコールモノエーテルなどであり、具体的にはエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、ジエチレングリコールイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、ブチレングリコールモノメチルエーテルなどである。更に好適には、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテルなどであり、最も好適には、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールである。
【0061】
本発明において、「ニトリル類」とは、水と混和するニトリル類であり、例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリル、マロノニトリルなどであり、好適には、アセトニトリルである。
【0062】
本発明において、「アルコール類」とは、水と混和するアルコール類であり、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール、イソブタノール、t-ブタノール、アリルアルコール、エチレングリコール、1,2-プロパンジオール(プロピレングリコール)、1,3-プロパンジオール、1,2-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、グリセリンなどであり、好適には、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、1,3-プロパンジオールである。
【0063】
本発明において、「ケトン類」とは、水と混和するケトン類であり、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトンなどであり、好適には、アセトンである。
【0064】
本発明において、「カーボネート類」とは、水と混和するカーボネート類であり、例えば、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジプロピルカーボネートなどであり、好適には、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネートである。
【0065】
本発明において、「エステル類」とは、水と混和するエステル類であり、例えば、ギ酸メチル、ギ酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、γ-ブチロラクトン、乳酸メチル、乳酸エチルなどであり、好適にはγ-ブチロラクトン、乳酸メチル、乳酸エチルである。
【0066】
本発明において、「アミド類」とは、水と混和するアミド類であり、例えば、ホルムアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジエチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジエチルアセトアミド、N,N-ジメチルプロピオンアミド、N-メチルピロリドンなどであり、好適には、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドンである。
【0067】
本発明において、「カルバミド類」とは、水と混和するカルバミド類であり、例えば、テトラメチルウレア、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノンなどであり、好適には、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノンである。
【0068】
本発明において、「スルホキシド類」とは、水と混和するスルホキシド類であり、例えば、ジメチルスルホキシドである。
本発明において、「スルホン類」とは、水と混和するスルホン類であり、例えば、ジメチルスルホン、スルホランなどであり、好適には、スルホランである。
【0069】
本発明において、「アミン類」とは、水と混和するアミン類であり、例えば、アンモニア、メチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、イソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、エチルジイソプロピルアミン、ピロリジン、N-メチルピロリジン、ピペリジン、N-メチルピペリジン、モルホリン、N-メチルモルホリン、ピリジン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどであり、好適には、トリエチルアミン、トリエタノールアミンである。
【0070】
本発明において、農薬成分、グリコールエーテルの含有率については、これらすべての成分が含まれていれば制限はないが、好適には、農薬成分が0.1%~80%、グリコールエーテルが0.1%~90%であり、より好適には、農薬成分が0.1%~30%、グリコールエーテルが0.1%~80%であり、最も好適には、農薬成分が1%~15%、グリコールエーテルが1%~30%である。
【0071】
次に、本発明の農薬液剤およびその製造方法について説明する。
【0072】
先ず、本出願の第一の発明である、農薬液剤について説明する。
【0073】
本出願の第1の発明は、少なくとも1種の農薬成分並びに少なくとも1種の溶媒および水の混合溶媒を含有する農薬液剤(さらに、炭酸プロピレンおよび炭酸ブチレンのいずれかを溶媒として含有する農薬液剤を含まない。)に関する。
【0074】
「少なくとも1種の農薬成分」とは、1種または2種以上の農薬成分を意味し、農薬成分が1化合物である単剤の農薬成分のみならず、農薬成分が2種以上である混合剤を意味する。農薬成分は、前記の農薬成分から適宜採用することができる。農薬液剤が2種以上の農薬成分を含有するとき、当該農薬成分の混合比は、特に制限はなく、混合剤として調製できる限り、適宜、所望の混合比を採用することができる。
【0075】
好ましい「少なくとも1種の農薬成分」の具体的は、例えば、アルジカルブ、ベンダイオカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、NAC(カルバリル)、カルボフラン、エチオフェンカルブ、BPMC(フェノブカルブ)、ホルメタネート、MIPC(イソプロカルブ)、メソミル、MTMC(メトルカルブ)、オキサミル、ピリミカーブ、PHC(プロポキスル)、チオファノックス、トリアザメート、XMC、MPMC(キシリルカルブ)、アセフェート、アザメチホス、カズサホス、CVP(クロルフェンビンホス)、ジメトン-S-メチル、DDVP(ジクロルボス)、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、エトプロホス、フェナミホス、ホスチアゼート、ヘプテノホス、マラソン(マラチオン)、メカルバム、メタミドホス、DMTP(メチダチオン)、メビンホス、モノクロトホス、オメトエート、オキシジメトンメチル、ホスファミドン、プロペタムホス、チオメトン、DEP(トリクロルホン)、バミドチオン、フルメトリン、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサム、硫酸ニコチン(ニコチン)、スルホキサフロル、トリフルメゾピリム、フルピラジフロン、ピリプロキシフェン、臭化メチル(メチルブロマイド)、クロルピクリン、フッ化スルフリル、ホウ砂、吐酒石、ピメトロジン、フロニカミド、BPPS(プロパルギット)、DNOC、カルタップ、チオシクラム、チオスルタップナトリウム塩、シロマジン、りん化水素、青酸、アザジラクチン、弗化アルミニウムナトリウム、1,3-ジクロロプロペン、ジシクラニル、エチレンジブロマイド、サバジラ、スルコフロンナトリウム、フララキシル、メタラキシル、メタラキシルM、オキサジキシル、オフラセ、ジメチリモール、ヒドロキシイソキサゾール(ヒメキサゾール)、オクチリノン、フェンフラム、カルボキシン、オキシカルボキシン、フラメトピル、メトミノストロビン、シアゾファミド、ピリメタニル、カスガマイシン、ストレプトマイシン、IBP(イプロベンホス)、エクロメゾール(エトリジアゾール)、プロパモカルブ、プロチオカルブ、ピリフェノックス、イマザリル、ペフラゾエート、トリフルミゾール、フルトリアホール、ミクロブタニル、プロピコナゾール、テトラコナゾール、フェンプロピジン、スピロキサミン、バリダマイシン、ポリオキシン、イプロバリカルブ、ピロキロン、シモキサニル、ホセチル、亜りん酸および塩、フルスルファミド、メタスルホカルブ、グアニジン(ドジン)、フェリムゾン、炭酸水素カリウム、ファーバム、グアザチン、イミノクタジン酢酸塩/イミノクタジンアルベシル酸塩(イミノクタジン)、硫酸銅、ホルムアルデヒド、8-ヒドロキシキノリンスルフェート、ヨードメタン、塩化第2水銀、メタム、臭化メチル、メチルイソチオシアネート、ミルジオマイシン、ナバム、フェニル水銀アセテート、2-フェニルフェノール、ポロオキシン、アルジカルブ+イミダクロプリド、カルボフラン+アセタミプリド、メソミル+ジノテフラン、オキサミル+クロチアニジン、アセフェート+ジノテフラン、ジメトエート+チアメトキサム、マラソン+イミダクロプリド、メタミドホス+アセタミプリド、メチダチオン+クロチアニジン、ピリプロキシフェン+ジノテフラン、クロロピクリン+ジノテフラン、ピメトロジン+チアミトキサム、フロニカミド+ジノテフラン、カルタップ+イミダクロプリド、1,3-ジクロロプロペン+ジノテフラン、メタラキシル+ジノテフラン、ヒドロキシイソキサゾール+ジノテフラン、ヒドロキシイソキサゾール+イミダクロプリド、ヒドロキシイソキサゾール+アセタミプリド、ヒドロキシイソキサゾール+クロチアニジン、ヒドロキシイソキサゾール+ニテンピラム、ヒドロキシイソキサゾール+チアメトキサム、ヒソロキシイソキサゾール+フォロニカミド、カルボキシン+イミダクロプリド、ジアゾファミド+クロチアニジン、カスガマイシン+チアメトキサム、プロパモカルブ+ニテンピラム、ミクロブタニル+ジノテフラン、プロピコナゾール+ジノテフラン、テトラコナゾール+イミダクロプリド、フェンプロピジン+クロチアニジン、スピロキサミン+チアメトキサム、シモキサニル+クロチアニジン、メソミル+ジノテフラン+ヒドロキシイソキサゾールであり、
より好ましい「少なくとも1種の農薬成分」は、アルジカルブ、カルボフラン、メソミル、オキサミル、アセフェート、ジメトエート、マラソン(マラチオン)、メタミドホス、DMTP(メチダチオン)、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサム、スルホキサフロル、フルピラジフロン、ピリプロキシフェン、クロルピクリン、ピメトロジン、フロニカミド、カルタップ、1,3-ジクロロプロペン、メタラキシル、ヒドロキシイソキサゾール(ヒメキサゾール)、カルボキシン、シアゾファミド、カスガマイシン、プロパモカルブ、ミクロブタニル、プロピコナゾール、テトラコナゾール、フェンプロピジン、スピロキサミン、ピロキロン、シモキサニル、カルボフラン+アセタミプリド、メソミル+ジノテフラン、アセフェート+ジノテフラン、ジメトエート+チアメトキサム、マラソン+イミダクロプリド、ピリプロキシフェン+ジノテフラン、クロロピクリン+ジノテフラン、ピメトロジン+チアミトキサム、フロニカミド+ジノテフラン、カルタップ+イミダクロプリド、1,3-ジクロロプロペン+ジノテフラン、メタラキシル+ジノテフラン、ヒドロキシイソキサゾール+ジノテフラン、ヒドロキシイソキサゾール+イミダクロプリド、ヒドロキシイソキサゾール+アセタミプリド、ヒドロキシイソキサゾール+クロチアニジン、ヒドロキシイソキサゾール+ニテンピラム、ヒドロキシイソキサゾール+チアメトキサム、ヒソロキシイソキサゾール+フォロニカミド、ミクロブタニル+ジノテフラン、プロピコナゾール+ジノテフラン、スピロキサミン+チアメトキサム、シモキサニル+クロチアニジン、メソミル+ジノテフラン+ヒドロキシイソキサゾールであり、
特に好ましい「少なくとも1種の農薬成分」は、カルボフラン、メソミル、アセフェート、ジメトエート、マラソン(マラチオン)、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサム、スルホキサフロル、フルピラジフロン、ピリプロキシフェン、クロルピクリン、ピメトロジン、フロニカミド、カルタップ、1,3-ジクロロプロペン、メタラキシル、ヒドロキシイソキサゾール(ヒメキサゾール)、ミクロブタニル、プロピコナゾール、スピロキサミン、シモキサニル、メソミル+ジノテフラン、アセフェート+ジノテフラン、ピリプロキシフェン+ジノテフラン、クロロピクリン+ジノテフラン、フロニカミド+ジノテフラン、1,3-ジクロロプロペン+ジノテフラン、メタラキシル+ジノテフラン、ヒドロキシイソキサゾール+ジノテフラン、ヒドロキシイソキサゾール+イミダクロプリド、ヒドロキシイソキサゾール+クロチアニジン、ヒドロキシイソキサゾール+チアメトキサム、ヒソロキシイソキサゾール+フォロニカミド、ミクロブタニル+ジノテフラン、プロピコナゾール+ジノテフランであり、
更に特に好ましい「少なくとも1種の農薬成分」は、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサム、ヒドロキシイソキサゾール(ヒメキサゾール)、ヒドロキシイソキサゾール+ジノテフランであり、
最も好ましい「少なくとも1種の農薬成分」は、ジノテフラン、ヒドロキシイソキサゾール(ヒメキサゾール)、ヒドロキシイソキサゾール+ジノテフランである。
【0076】
「少なくとも1種の溶媒」とは、1種または2種以上の溶媒を意味し、前記のエーテル類、グリコールエーテル類、ニトリル類、アルコール類、ケトン類、カーボネート類、エステル類、アミド類、カルバミド類、スルホキシド類、スルホン類およびアミン類からなる群より選択される1種の溶媒のみならず、2種以上の溶媒を選択し、好ましくは、エーテル類、ニトリル類、アルコール類、ケトン類、カーボネート類、エステル類、アミド類、カルバミド類、スルホキシド類、スルホン類およびアミン類からなる群より選択される1種の溶媒のみならず、2種以上の溶媒を選択し、より好ましくは、グリコールエーテル類、ニトリル類、アルコール類、ケトン類、エステル類およびアミン類からなる群より選択される1種の溶媒のみならず、2種以上の溶媒を選択し、さらに好ましくは、ニトリル類、アルコール類、ケトン類、エステル類またはアミン類からなる群より選択される1種の溶媒のみならず、2種以上の溶媒を選択し、特に好ましくは、少なくともグリコールエーテルを含有する溶媒を選択し、適宜溶媒を混合して使用することができる。
【0077】
好ましい「少なくとも1種の溶媒」の具体的例は、例えば、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールモノ-t-ブチルエーテル、エチレングリコールモノ-2-メチルペンチルエーテル、エチレングリコールモノビニルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエーテル、ジエチレングリコールエチルビニルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノビニルエチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールモノフェニルエーテル、テトラエチレングリコールジエチルエーテル、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、プロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、プロピレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、プロピレングリコールフェニルエーテル、プロピレングリコールモノメチルフェニルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコール-n-ジプロピルエーテル、プロピレングリコールジイソプロピルエーテル、プロピレングリコールジn-ブチルエーテル、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール、プロピレングリコールジイソブチルエーテル、プロピレングリコールジアリルエーテル、プロピレングリコールジフェニルエーテル、ジプロピレングリコールモノメエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、及びジプロピレングリコールジn-ブチルエーテル、ジプロピレングリコールジイソブチルエーテル、ジプロピレングリコールアリルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、ブチレングリコールモノメチルエーテル、ブチレングリコールジメチルエーテルなどのグリコールエーテル類、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリル、マロノニトリルなどのニトリル類、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール、イソブタノール、t-ブタノール、アリルアルコール、エチレングリコール、1,2-プロパンジオール(プロピレングリコール)、1,3-プロパンジオール、1,2-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、グリセリンなどのアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトンなどのケトン類、ギ酸メチル、ギ酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、γ-ブチロラクトン、乳酸メチル、乳酸エチルなどのエステル類、アンモニア、メチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、イソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、エチルジイソプロピルアミン、ピロリジン、N-メチルピロリジン、ピペリジン、N-メチルピペリジン、モルホリン、N-メチルモルホリン、ピリジン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアミン類、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール+ジエチレングリコールジメチルエーテル、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール+1、2-プロパンジオール、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール+ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル+1、2-プロパンジオール、ジエチレングリコールジメチルエーテル+ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、1、2-プロパンジオール+ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール+1、2-プロパンジオール+ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール+アセトニトリル、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール+メタノール、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール+エタノール、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール+イソプロパノール、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール+アセトン、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール+γ-ブチロラクトン、ジエチレングリコールジメチルエーテル+乳酸メチル、1、2-プロパンジオール+乳酸エチル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル+トリエチルアミン、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール+エタノールアミンであり、
更に好ましい「少なくとも1種の溶媒」としては、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、ジエチレングリコールイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、ブチレングリコールモノメチルエーテルなどのグリコールエーテル類、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル類、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、アリルアルコール、エチレングリコール、1,2-プロパンジオール(プロピレングリコール)、グリセリンなどのアルコール類、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、ギ酸メチル、ギ酸エチル、酢酸エチル、γ-ブチロラクトン、乳酸メチル、乳酸エチルなどのエステル類、トリエチルアミン、イソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、エチルジイソプロピルアミン、ピロリジン、N-メチルピロリジン、ピペリジン、N-メチルピペリジン、モルホリン、N-メチルモルホリン、ピリジン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアミン類、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール+ジエチレングリコールジメチルエーテル、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール+1、2-プロパンジオール、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール+ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル+1、2-プロパンジオール、ジエチレングリコールジメチルエーテル+ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、1、2-プロパンジオール+ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール+1、2-プロパンジオール+ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール+アセトニトリル、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール+メタノール、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール+エタノール、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール+イソプロパノール、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール+アセトン、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール+γ-ブチロラクトン、ジエチレングリコールジメチルエーテル+乳酸メチル、1、2-プロパンジオール+乳酸エチル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル+トリエチルアミン、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール+エタノールアミンであり、
特に好ましい「少なくとも1種の溶媒」としては、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテルなどのグリコールエーテル類、アセトニトリルなどのニトリル類、メタノール、エタノール、イソプロパノール、1,2-プロパンジオール(プロピレングリコール)などのアルコール類、アセトンなどのケトン類、γ-ブチロラクトン、乳酸メチル、乳酸エチルなどのエステル類、トリエチルアミン、トリエタノールアミンなどのアミン類、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール+ジエチレングリコールジメチルエーテル、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール+1、2-プロパンジオール、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール+ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル+1、2-プロパンジオール、ジエチレングリコールジメチルエーテル+ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、1、2-プロパンジオール+ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール+1、2-プロパンジオール+ジエチレングリコールモノベンジルエーテルであり、
最も好ましい「少なくとも1種の溶媒」としては、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールである。
【0078】
溶媒の混合比は、混合剤として調製することができる限り特に制限はない。
好ましい溶媒の混合比は、2種の溶媒を混合する際は、1:(0.01~1)であり、好ましくは1:(0.1~1)であり、より好ましくは1:(0.2~1)、更により好ましくは1:(0.5~1)、最も好ましくは1:1である。好ましい溶媒の混合比は、3種の溶媒を混合する際は、1:(0.01~1):(0.01~1)、好ましくは1:(0.1~1):(0.1~1)、より好ましくは1:(0.2~1):(0.2~1)、更により好ましくは1:(0.5~1):(0.5~1)、最も好ましくは1:1:1である。好ましい溶媒の混合比は、4種の溶媒を混合する際は、1:(0.01~1):(0.01~1):(0.01~1)、好ましくは1:(0.1~1):(0.1~1):(0.1~1)、より好ましくは1:(0.2~1):(0.2~1):(0.2~1)、更により好ましくは1:(0.5~1):(0.5~1):(0.5~1)、最も好ましくは1:1:1:1である。
【0079】
本農薬液剤の特徴は、溶媒(溶媒が2種以上のときは、各溶媒)と水との混合溶媒において、農薬成分(農薬成分が2種以上のときは、各農薬成分の和)の当該混合溶媒における当該農薬成分(農薬成分が2種以上のときは、各農薬成分の和)の溶解度が、当該溶媒単独の当該農薬成分(農薬成分が2種以上のときは、各農薬成分の和)の溶解度を越えるように、当該混合溶媒の溶媒質を制御されていることである。例えば、表1に記載されている農薬成分と溶媒水溶液(混合溶媒)との組み合わせが挙げられる。
【0080】
なお、本発明において、当該混合溶媒における当該農薬成分の溶解度及び当該溶媒単独の当該農薬成分の溶解度は、同一条件で、例えば、同一温度、例えば5℃又は25℃で測定された。
【0081】
また、農薬成分(農薬成分が2種以上のときは、各農薬成分の和)と混合溶媒との配合比は、上記の制御がされている限り、特に制限されないが、例えば、農薬成分(農薬成分が2種以上のときは、各農薬成分の和)1重量部に対して、0.01~1000重量部、好ましくは0.1~200重量部、より好ましくは1~100重量部、更により好ましくは2~50重量部、更に特に好ましくは3~20重量部、最も好ましくは5~10重量部である。
【0082】
次に、本発明の農薬液剤の製造方法について説明する。
【0083】
本発明の農薬液剤は、少なくとも1種の農薬成分を、少なくとも1種の溶媒および水の混合溶媒に溶解するに当たり、当該各溶媒と当該水との混合溶媒における当該農薬成分の溶解度が当該各溶媒単独の当該農薬成分の溶解度および当該水単独の当該農薬成分の溶解度を越えるように、当該混合溶媒の溶媒質を制御することにより、製造することができる。ただし、本発明の農薬液剤は、さらに、炭酸プロピレンおよび炭酸ブチレンのいずれかを溶媒として含有する農薬液剤を含まない。
【0084】
次に、本発明の農薬液剤の製造法について説明する。
【0085】
当該農薬液剤は、例えば、農薬成分を、公知の方法、例えば水を含有する溶媒に溶解するにより、そして必要に応じて界面活性剤その他の配合成分および/または水を混合し、溶解することにより、製造することができる。
【0086】
使用する水は、例えば精製水、蒸留水、イオン交換水、純水、超純水、滅菌水、ろ過水など特に限定されず、どのような水も使用することができる。
【0087】
農薬を溶媒等に溶解する順番は、特に限定されず、各成分の性質に応じて、適宜選択して行うことができる。原料となる、農薬成分は、使用する原料の形態には特に制限はなく、固体状態であっても、液体状態であってもよい。即ち、固体の農薬成分を予め調製した含水溶媒に溶解してもよいし、固体の農薬成分を水に混和した後、その混合物を溶媒に加えて溶解してもよく、それらの溶解する順番は、特に限定されず、各成分の性質に応じて、適宜選択して行うことができる。
【0088】
溶媒に添加した混合物は、適宜加温ないし加熱下、適宜攪拌下、各成分を溶解し、不溶物が存在するときは、必要に応じて、例えば、精密ろ過膜、限外濾過膜、逆浸透膜などを使用するろ過処理を行うことにより、所望の農薬液剤を製造することができる。濾過方法は、何れの方法でも行うことができるが、本発明の農薬液剤の性状などを考慮すると、当該混合物を通常、1μm程度のフィルターを使用することが有利である。農薬液剤を調製する温度は特に限定されないが、室温下、加温下または加熱下に行うことができる。調製時の混合溶液の温度は、0℃ないし溶媒の沸点、好ましくは25℃ないし80℃、特に好ましくは40℃ないし75℃である。
【0089】
農薬液剤中の農薬の配合量は通常、0.1~60重量部、好ましくは0.1~30重量部、更に好ましくは0.1~10重量部である。
【0090】
農薬液剤には、上記の配合成分に加えて、必要に応じて、水、グリコールエーテル以外の溶媒を配合することができる。水、グリコールエーテル以外の溶媒としては、水とある程度混和する溶媒であれば特に制限はなく、例えば、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサンなどのエーテル系溶剤;アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリル、マロノニトリルなどのニトリル系溶剤;メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール、イソブタノール、t-ブタノール、アリルアルコール、エチレングリコール、1,2-プロパンジオール(プロピレングリコール)、1,3-プロパンジオール、1,2-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、グリセリンなどのアルコール系溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトンなどのケトン系溶剤;ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチレンカーボネートなどのカーボネート系溶剤;ギ酸メチル、ギ酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、γ-ブチロラクトン、乳酸メチル、乳酸エチルなどのエステル系溶剤;ホルムアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジエチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジエチルアセトアミド、N,N-ジメチルプロピオンアミド、N-メチルピロリドンなどのアミド系溶剤;テトラメチルウレア、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノンなどのカルバミド系溶剤;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド系溶剤;ジメチルスルホン、スルホランなどのスルホン系溶剤;アンモニア、メチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、イソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、エチルジイソプロピルアミン、ピロリジン、N-メチルピロリジン、ピペリジン、N-メチルピペリジン、モルフォリン、N-メチルモルフォリン、ピリジン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアミン系溶剤;が挙げられる。これらの溶媒は、1種類加えても2種以上を加えてもよい。その配合量は、通常、農薬混合液剤中に例えば0.1~80重量部、好ましくは0.1~30重量部、さらに好ましくは0.1~10重量部である。
【0091】
農薬液剤には、上記の配合成分に加えて、必要に応じて界面活性剤を配合することができる。界面活性剤としては、通常、農薬の製剤に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤を用いることができ、好ましくはノニオン界面活性剤やアニオン界面活性剤の1種または2種以上、更に好ましくはノニオン界面活性剤の1種または2種以上を混合して使用することができる。
【0092】
界面活性剤の具体例としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ポリオキシエチレンオレイルエステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルおよびソルビタン脂肪酸エステルなどのノニオン界面活性剤;
脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸および燐酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫酸および燐酸塩およびアルキルアミン塩などのアニオン界面活性剤;
第1~第3級脂肪アミン塩、塩化アルキルアンモニウム塩、テトラアルキルアンモニウム塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、アルキルヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩などのカチオン界面活性剤が挙げられ、更には例えばアニオン界面活性剤とカチオン界面活性剤のコンパウンド型界面活性剤も含まれる。これら界面活性剤は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。その配合量は、通常、農薬混合液剤中に例えば0.1~70重量部、好ましくは0.1~30重量部、さらに好ましくは0.1~10重量部である。
【0093】
農薬液剤は、上記の配合成分に加えて、必要に応じて添加剤を配合することができる。添加剤としては、例えば、農薬成分の安定性改善の為のpH調節剤として、酢酸、蟻酸、乳酸、安息香酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、塩酸、硫酸、りん酸、クエン酸ナトリウム、クエン酸、りん酸水素二ナトリウム、りん酸二水素ナトリウム、りん酸水素二カリウム、りん酸二水素カリウム、フタル酸、フタル酸水素カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、コハク酸、ホウ酸ナトリウム、アンモニア、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、N-エチルモルフォリン、ピリジンなどが例示され、好ましくは酢酸、蟻酸、乳酸、安息香酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、硫酸、りん酸、アンモニア、トリエチルアミン、トリエタノールアミンまたはピリジンである。pH調節剤を、農薬液剤全体に対する配合割合0.01~10重量部、好ましくは0.05~5重量部で配合することができる。
【0094】
本発明の農薬液剤のpHは、植物に施用することを勘案して、pHが2.5から11の範囲を取ることができる。pHが2.5から3またはpH5から11の範囲の農薬液剤は本発明により提供される安定な農薬液剤である。好ましいpHは、3から10.5であり、より好ましくは、4から10であり、更により好ましくは5から9であり、最も好ましくは6から8である。
【0095】
本発明の農薬液剤は、上記pH調節剤の所定量を使用して、pHが2.5から3未満の範囲の農薬液剤、pHが3から5の範囲の農薬液剤、pHが5より大きく7未満の範囲の農薬液剤、pHが7以上9未満の範囲の農薬液剤、pHが9以上10未満の範囲の農薬液剤、pHが10以上10.5未満の範囲の農薬液剤、pHが10.5以上11未満の範囲の農薬液剤、pHが11以上11.5未満の範囲の農薬液剤を調製することができる。
【0096】
pH調節剤の添加方法としては、特に限定はないが、例えば、農薬成分を含んだ溶媒水溶液に、pH調節剤をそのまま、もしくは、水、溶媒、もしくは、溶媒水溶液に希釈し、混合物のpHをpH測定器で確認しながら添加する。添加は、好ましくは、室温以下の温度で行う。
【0097】
酸化防止剤としては、ジブチルヒドロキシトルエンなどを、配合割合0.001~1重量部、好ましくは0.005~0.5重量部で配合することができる。紫外線吸収剤としては、2-ヒドロキシ-4-n-オクトキシベンゾフェノンなどを、配合割合0.001~1重量部、好ましくは0.005~0.5重量部で配合することができる。消泡剤としては、アセチレングリコール系消泡剤、シリコーン系消泡剤、フッ素系消泡剤、脂肪酸系消泡剤などを、配合割合0.001~5重量部、好ましくは0.01~2重量部で配合することができる。また防菌剤としては、ベンゾチアゾール誘導体、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、p-オキシ安息香酸ブチル、グルタルアルデヒド、チアゾロン、BNPK(2-ブロモ-2-ニトロプロパン-1,3-ジオール)などを、配合割合0.01~5重量部、好ましくは0.01~2重量部で配合することができる。さらに、着色剤、結晶析出防止剤、増粘剤、分散剤、キレート剤などの補助剤もそれぞれ必要に応じて添加してもよいが、補助剤はここに例示したものに限定されるものではない。
【0098】
着色剤としては、例えば、アゾイック染料、アゾ染料、アクリジン、アニリン染、アニリンブラック、インダンスレン、エオシン、コンゴーレッド、ジヒドロイントール、メチレンブルー、フェナジン誘導体色素、ニュートラルレッド、フェノールフタレイン、フクシン、フルオレセイン、パラレッド、モーブ、カロチン、及び、キサントフィル、クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、フコキサンチン、リコピン、ルテインなどのカロチノイド、及び、フラボン類、フラバノン、アントクロール、アントシアン、カテキンなどのフラボノイド、及び、メラニンなどのキノン類、クロロフィル、クロロフィリド、バクテリオクロロフィル、チトクロム、フェオホルビド、フェオポルフィリン、ヘムエリトリン、ヘモグロビン、ヘモバナジン、ヘモシアニン、ポルフィリン、ポルフィン、ミオグロビンなどのポルフィリン色素類、及び、フィコシアニン、フィコビリン、フィコエリスリン、フィトクロム、ビリベルジン、ビリルビン等のフィコビリン系色素、アリザリン、アントシアン、アントラキノン、インディゴ、ウロビリン、エリトロクルオリン、カルタミン、キサントンマチン、クルクミン、クロセチン、クロリン、クロロクルオリン、ゲニステイン、コチニール、ゴッシポール、コンメリニン、シコニン、ステルコピリン、タンニン、ツラシン、ビキシン、ヒペリシン、ピンナグロビン、ブラジリン、プルプリン、ベタシアニン、ベルベリン、ホルビリン、マンゴスチン (mangostin)、モリンジン、ラミナラン、レグヘモグロビン、リトマス、ロドプシン、ロドキサンチン、ロドマチン等を挙げることができる。
【0099】
結晶析出防止剤としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、シクロデキストリン類、グリセリンのアルキレンオキサイド付加物などを挙げることができる。
【0100】
増粘剤としては、例えば、三晶株式会社等から入手できる製品を挙げることができるが、例えば、MEYPROLBG FLEUR M-200などのローストビーンガム、SUPERGEL 200などのグァーガム、JAGUAR C-13Sなどのグァーガム誘導体、WG-108などのカラギーナン、YM-150-LJなどのペクチン、KELZANなどのキサンタンガム、KELCOGEL AFTなどのジェランガム、KELCO-CRETE DGなどのダイユータンガム、SB GUM-Rなどのデンプン、MALTRINTM M040などのデキストリン、FINNFIXなどのセルロース誘導体(カルボキシメチルセルロース誘導体)、スピノガムなどのタラガムを挙げることができる。
【0101】
分散剤としては、例えば、花王等から入手できる製品を挙げることができるが、例えば、デモール Nなどのβ‐ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩、デモール SN-Bなどの特殊芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、デモール Pなどの特殊ポリカルボン酸型高分子界面活性剤、ノプコスパース44‐Cなどのポリカルボン酸ナトリウム塩、ノプコスパース5600などのポリカルボン酸アンモニウム塩、SN ディスパーサント5023などの特殊ポリカルボン酸アンモニウム塩、SN ディスパーサント2060などのポリリン酸アミノアルコール中和品、ローマPWA‐40などの縮合ナフタレンスルホン酸アンモニウム塩を挙げることができる。
【0102】
キレート剤としては、例えば、キレスト株式会社から入手できる製品等を挙げることができるが、EDTA(Ethylene Diamine Tetraacetic Acid)、NTA(Nitrilo Triacetic Acid)、DTPA(Diethylene Triamine Pentaacetic Acid)、HEDTA(Hydroxyethyl Ethylene Diamine Triacetic Acid)、TTHA(Triethylene Tetramine Hexaacetic Acid)、PDTA(1,3-Propanediamine Tetraacetic Acid)、DPTA-OH(1,3-Diamino-2-hydroxypropane Tetraacetic Acid)、HIDA(Hydroxyethyl Imino Diacetic Acid)、DHEG(Dihydroxyethyl Glycine)、GEDTA(Glycol Ether Diamine Tetraacetic Acid)、CMGA(Dicarboxymethyl Glutamic Acid)、EDDS((S,S)‐Ethylene Diamine Disuccinic Acid)、HEDP(Hydroxyethylidene Diphosphonic Acid)、NTMP(Nitrilotris (Methylene Phosphonic Acid))、PBTC(Phosphonobutane Tricarboxylic Acid)、EDTMP(Ethylene Diamine Tetra(Methylene Phosphonic Acid))、EDTA・Fe・Na・HOなどのEDTA金属塩、DTPA・Fe・Na・HなどのDTPA金属塩、PDTA・Fe・NH・HOなどのPDTA金属塩、HOCH(CHOH)COONaなどを挙げることができる。
【0103】
農薬液剤は、通常、茎葉処理剤、種子処理剤または直接散布剤として用いることができる。調製した農薬液剤を希釈して、農薬液剤を含有する水性組成物を製造するときは、上記の水に加えて、農業用水、工業用水、井戸水、水道水など当該農薬液剤の機能・性能を阻害しない限り、使用することができる。水性組成物を調製する際の希釈倍率は、使用の対象となる、作物、土壌などにより、適宜選択して使用することができるが、10倍から5000倍、好ましくは50倍から2000倍で行うことができる。
【0104】
茎葉処理に用いる場合、有効成分の種類や含有量にもよるが、一般に100~5000倍程度に水で希釈した農薬液剤の希釈液を茎葉散布する。また、10~1000倍程度に水で希釈した農薬液剤の希釈液をヘリコプターで空中散布してもよい。種子処理に用いる場合、10~100倍程度に水で希釈した農薬液剤の薬液中に種子を浸漬処理したり、2~100倍程度に水で希釈した農薬液剤の薬液を種子に吹き付け処理したりするなどして用いることができる。また、直接散布に用いる場合、農薬液剤を内栓に穴の空いた100~1000mLのプラボトルなどに入れ、稀釈せずにそのまま振り込み処理などして用いることができるが、これらに限定されるものではない。また、農薬液剤および当該農薬液剤を含有する水性組成物の施用量、施用時期は、配合する農薬有効成分に応じて適宜決定することができる。
【実施例0105】
次に、本発明を製造例および試験例を挙げてより詳細に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0106】
実施例1(コソルベンシー:8%~75%%溶媒水溶液、25℃)
(ジノテフランの水中への溶解度の測定)
10mLのサンプル瓶にジノテフラン(1.1g)および水(4.0g)を加え、25℃で、時々振り混ぜながら7週間保管した。このサンプルをろ過し、ろ液をHPLCで分析しジノテフランの水中への溶解度を求めた。
(ジノテフランのソルフィット中への溶解度の測定)
10mLのサンプル瓶にジノテフラン(1.0g)およびソルフィット(3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール、株式会社クラレ製、ファイングレード、4.1g)を加え、25℃で、時々振り混ぜながら7週間保管した。このサンプルをろ過し、ろ液をHPLCで分析しジノテフランのソルフィット中への溶解度を求めた。
(ジノテフランの50%ソルフィット水溶液中への溶解度の測定)
10mLのサンプル瓶にジノテフラン(1.1g)、ソルフィット(2.0g)、及び水(2.0g)を加え、25℃で、時々振り混ぜながら7週間保管した。このサンプルをろ過し、ろ液をHPLCで分析し、ジノテフランの50%ソルフィット水溶液中への溶解度を求めた。
【0107】
同様にして種々の農薬成分の水、溶媒、溶媒水溶液への溶解度を求めた。以下の表1に示す。
【0108】
溶媒水溶液では、溶解度がそれぞれ溶媒および水単独の場合の溶解度と比較し、格段に増加するコソルベンシーが確認された。
【0109】
【表1】
【0110】
【表2】
【0111】
【表3】
【0112】
【表4】
【0113】
参考例1
以下の表2の農薬成分、溶媒、水、50%溶媒水溶液の組み合わせではコソルベンシーは観察されなかった。
【0114】
【表5】
【0115】
実施例2(コソルベンシー:5℃)
3Lのステンレスジョッキにジノテフラン(251.01g、純度99.6%)、ソルフィット(3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール、300g、株式会社クラレ製、ファイングレード)、精製水(1449g)を加え、45℃で20分攪拌した。固体が溶解したのを確認した後、内容物の温度が室温近くまで下がるよう一時間攪拌した。12.5%ジノテフラン-15%ソルフィット水溶液(液剤A)を得た。
【0116】
ジノテフランをそれぞれ、水、ソルフィットに加熱溶解し、12.5%ジノテフラン水溶液、12.5%ジノテフランソルフィット溶液を調製した。液剤Aとこれらの溶液を5℃で保管した。
以下の表3に結果を示した。
【0117】
水もしくはソルフィット単独溶媒と比較し、ソルフィット-水混合溶媒ではジノテフランの溶解度が向上し、コソルベンシー効果を示した。
【0118】
【表6】
【0119】
実施例3(コソルベンシー、低温安定性:-5℃)
500mLの三角フラスコにジノテフラン(36.14g)、ソルフィット(72g)ついで精製水(251.86g)を加え、45℃で20分攪拌した。固体が溶解したのを確認した後、内容物の温度が室温近くまで下がるよう一時間攪拌した。10%ジノテフラン-20%ソルフィット水溶液(液剤B)を得た。
500mLの三角フラスコにジノテフラン(36.14g)、ソルフィット(108g)ついで精製水(215.86g)を加え、45℃で20分攪拌した。固体が溶解したのを確認した後、内容物の温度が室温近くまで下がるよう一時間攪拌した。10%ジノテフラン-30%ソルフィット水溶液(液剤C)を得た。
実施例2で調整した液剤A、及び、液剤B、液剤Cを-5℃で3日間保管し、結晶の析出、液剤外観の変化を調べた。
結果を以下の表4に示した。結晶の析出、凍結などの液剤外観の変化は観測されず、液剤の低温安定性が確認された。
【0120】
【表7】
【0121】
実施例4(加速安定性試験)
1Lのビーカーにジノテフラン(125g、純度99.6%)、ソルフィット(3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール、150g、株式会社クラレ製、ファイングレード)、精製水(225g)を加え、45℃で20分攪拌した。固体が溶解したのを確認した後、内容物の温度が室温近くまで下がるよう一時間攪拌した。25%ジノテフラン-30%ソルフィット水溶液(液剤D)を得た。
【0122】
実施例2で調製した液剤A、及び、液剤Dを54℃で2週間保管し、ジノテフランの残存率、液剤外観の変化を調べた。
結果を以下の表5に示した。ジノテフランの分解、液剤外観の変化は観測されず、各液剤の安定性が確認された。
【0123】
【表8】
【0124】
実施例5(引火性試験)
1Lのビーカーにジノテフラン(125g、純度99.6%)、DMDG(ジエチレングリコールジメチルエーテル、150g、日本乳化剤株式会社製、L-1CO2KA)、精製水(225g)を加え、45℃で20分攪拌した。固体が溶解したのを確認した後、内容物の温度が室温近くまで下がるよう一時間攪拌した。25%ジノテフラン-30%DMDG水溶液(液剤E)を得た。
実施例4で調製した液剤D、及び、液剤Eを用い、クリーブランド開放式引火点試験器を使用し、引火点を調べた。
結果を以下の表6、7に示す。各液剤とも引火は起こらず、危険性の低い液剤であることが確認された。
【0125】
【表9】
【0126】
【表10】
【0127】
実施例6(pH安定性試験)
ジノテフラン(100.40g、純度99.6%)を1000mLの三角フラスコに加え、ソルフィット(250g)、精製水650gを加えて、撹拌した。得られた農薬液剤に塩酸もしくは水酸化ナトリウム水溶液を加え、pHを2、2.48、3、4.4、7.4、9.18、9.84、10.1、10.5、11に調製し農薬液剤F~Oを得た。農薬液剤F~Oを約50gずつ100mLの積層プラスチックボトルに加え54℃で2週間保管した。農薬液剤I及びJが入ったプラスチックボトルを5℃で保管した。
結果を以下の表8に示す。
いずれの液剤も、外観の変化、ボトルの変形は見られず、各液剤の安定性が確認された。
【0128】
【表11】
【0129】
参考例2(pH安定性試験)
ジノテフラン(50.20g、純度99.6%)を500mLの三角フラスコに加え、プロピレンカーボネート(100g)、プロピレングリコール(25g)、精製水325gを加えて、撹拌した。得られた農薬液剤に塩酸を加えてpH2~7.4の農薬液剤P、Q、R得た。農薬液剤P、Q、Rを約50gずつ100mLの積層プラスチックボトルに加え54℃で2週間保管した。農薬液剤Rを5℃で保管した。
結果を以下の表9に示す。54℃2週間保管した液剤ではpH3の液剤Qは安定であった。しかし、pH2の液剤L、pH7.4の液剤Kではプラスチックボトルがガスの発生により膨張変形し、液剤が不安定であることが示された。
【0130】
【表12】
【産業上の利用可能性】
【0131】
本発明の農薬液剤は、農薬成分の析出がなく、広いpHの範囲で成分の分解や成分の分離がない長期安定性に優れた引火性の低い農薬水性液剤である。
【手続補正書】
【提出日】2022-10-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1種の農薬成分、少なくとも1種の溶媒および水を含有し、当該各溶媒と当該水との混合溶媒における当該農薬成分の溶解度が当該各溶媒単独の当該農薬成分の溶解度および当該水単独の当該農薬成分の溶解度を越えることを特徴とする農薬液剤(ただし、さらに、炭酸プロピレンおよび炭酸ブチレンのいずれかを溶媒として含有する農薬液剤、ならびにアルキルナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物を含む農薬液剤を除く)であって、
農薬成分が、アセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、チアメトキサム、およびニテンピラムからなる群から選択される少なくとも1種のネオニコチノイド、またはヒドロキシイソキサゾール(ヒメキサゾール)であり、
溶媒が、テトラヒドロフランもしくは1,4-ジオキサンであるエーテル類;アセトニトリルであるニトリル類;メタノール、エタノール、イソプロパノール、1,2-プロパンジオール(プロピレングリコール)もしくは1,3-ブタンジオールであるアルコール類;アセトンであるケトン類;γ-ブチロラクトン、乳酸メチルもしくは乳酸エチルであるエステル類;トリエチルアミンもしくはトリエタノールアミンであるアミン類;またはエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル(1,2-ジメトキシエタン)、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルもしくはトリプロピレングリコールモノメチルエーテルであるグリコールエーテル類であり、
コソルベンシー効果により、当該各溶媒と当該水との混合溶媒における当該農薬成分の溶解度を、当該各溶媒単独の当該農薬成分の溶解度および当該水単独の当該農薬成分の溶解度のうちいずれか高い方の溶解度に対して6%以上向上させる、
水の含有量が25%以上の農薬液剤
【請求項2】
農薬成分がジノテフランである、請求項1に記載の農薬液剤。
【請求項3】
溶媒が、グリコールエーテル類、ニトリル類、アルコール類、ケトン類、エステル類およびアミン類からなる群より選択される2種以上の溶媒である、請求項1または2に記載の農薬液剤。
【請求項4】
2種以上の溶媒のうちの1種がグリコールエーテル類である、請求項3に記載の農薬液剤。
【請求項5】
溶媒が、アセトニトリル、イソプロパノールまたはアセトンである請求項1または2に記載の農薬液剤。
【請求項6】
グリコールエーテルが、エチレングリコール モノブチルエーテル、エチレングリコール モノイソブチルエーテル、エチレングリコール モノアリルエーテル、ジエチレングリコール モノブチルエーテル、ジエチレングリコール モノイソブチルエーテル、ジエチレングリコール モノベンジルエーテル、プロピレングリコール モノプロピルエーテルおよび3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールからなる群から選択される少なくとも1種を含有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の農薬液剤
【請求項7】
グリコールエーテルが3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールである請求項1~4のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項8】
農薬成分を0.1%~30%、溶媒を0.1%~80%含有する、請求項1~のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項9】
さらに、pH調節剤を含有することを特徴とする、請求項1~のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項10】
pH調節剤が、酢酸、蟻酸、乳酸、安息香酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、塩酸、硫酸、りん酸、クエン酸ナトリウム、クエン酸、りん酸水素二ナトリウム、りん酸二水素ナトリウム、りん酸水素二カリウム、りん酸二水素カリウム、フタル酸、フタル酸水素カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、コハク酸、ホウ酸ナトリウム、アンモニア、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、N-エチルモルフォリンまたはピリジンである、請求項に記載の農薬液剤。
【請求項11】
pH調節剤が、酢酸、蟻酸、乳酸、安息香酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、硫酸、りん酸、アンモニア、トリエチルアミン、トリエタノールアミンまたはピリジンである、請求項または10に記載の農薬液剤。
【請求項12】
pHが2.5から11の範囲である、請求項1~11のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項13】
pHが2.5から3またはpH5から11の範囲である、請求項1~12のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項14】
pHが2.5から3未満の範囲である、請求項1~13のいずれか1項に記載の農薬液剤
【請求項15】
pHが3から5の範囲である、請求項1~12のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項16】
pHが5より大きく7未満の範囲である、請求項1~13のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項17】
pHが7以上9未満の範囲である、請求項1~13のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項18】
pHが9以上10未満の範囲である、請求項1~13のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項19】
pHが10以上10.5未満の範囲である、請求項1~13のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項20】
pHが10.5以上11未満の範囲である、請求項1~13のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項21】
pHが11以上11.5未満の範囲である、請求項1~のいずれか1項に記載の農薬液剤。
【請求項22】
少なくとも1種の農薬成分を、少なくとも1種の溶媒および水の混合溶媒に溶解するに当たり、当該各溶媒と当該水との混合溶媒における当該農薬成分の溶解度が当該各溶媒単独の当該農薬成分の溶解度および当該水単独の当該農薬成分の溶解度を越えるように、当該混合溶媒の溶媒質を制御することを特徴とする農薬液剤(ただし、さらに、炭酸プロピレンおよび炭酸ブチレンのいずれかを溶媒として含有する農薬液剤、ならびにアルキルナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物を含む農薬液剤を除く)の製造法であって、
農薬成分が、アセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、チアメトキサム、およびニテンピラムからなる群から選択される少なくとも1種のネオニコチノイド、またはヒドロキシイソキサゾール(ヒメキサゾール)であり、
溶媒が、テトラヒドロフランもしくは1,4-ジオキサン;アセトニトリル;メタノール、エタノール、イソプロパノール、1,2-プロパンジオール(プロピレングリコール)もしくは1,3-ブタンジオール;アセトン;γ-ブチロラクトン、乳酸メチルもしくは乳酸エチル;トリエチルアミンもしくはトリエタノールアミン;またはエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル(1,2-ジメトキシエタン)、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノ-n-プロピルエーテル、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルもしくはトリプロピレングリコールモノメチルエーテルであり、
コソルベンシー効果により、当該各溶媒と当該水との混合溶媒における当該農薬成分の溶解度を、当該各溶媒単独の当該農薬成分の溶解度および当該水単独の当該農薬成分の溶解度のうちいずれか高い方の溶解度に対して6%以上向上させる、
農薬液剤の水の含有量が25%以上である製造法