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特開2022-185084容易に開始できるカニューレ状骨スクリュー
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022185084
(43)【公開日】2022-12-13
(54)【発明の名称】容易に開始できるカニューレ状骨スクリュー
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/86 20060101AFI20221206BHJP
【FI】
A61B17/86
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022161136
(22)【出願日】2022-10-05
(62)【分割の表示】P 2020519968の分割
【原出願日】2018-09-28
(31)【優先権主張番号】62/599,228
(32)【優先日】2017-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/569,770
(32)【優先日】2017-10-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500103074
【氏名又は名称】コンメッド コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ミューサー アンドリュー ピー.
(57)【要約】      (修正有)
【課題】骨または軟組織へ固定するための外科手術スクリューを提供する。
【解決手段】外科手術スクリュー100は、近位端104および遠位端106を有するカニューレ状本体を含む。カニューレ状本体の遠位端106はテーパ状先端を有し、複数のねじ山はカニューレ状本体の外部の周りに延びる。イントロデューサ120は、テーパ状先端から遠位に延在し、テーパ状先端の直径より小さい直径(可変または一定であってよい)を有する。外科手術スクリュー100は、チャネル112が近位端104から遠位端106へ(および時にはこれを通って)本体を通って延びるように、カニューレ状である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外科手術スクリューであって、
近位端および遠位端を有するカニューレ状本体であって、前記遠位端がテーパ状先端を有するカニューレ状本体と、
前記カニューレ状本体の外部の少なくとも一部分の周りに位置付けられた複数のねじ山と、
前記テーパ状先端から遠位に延びるイントロデューサであって、
前記テーパ状先端の直径より小さい直径を有するイントロデューサと、
前記近位端から前記遠位端まで前記本体を通って伸びるチャネルと、を備える、外科手術スクリュー。
【請求項2】
前記チャネルが前記近位端から前記イントロデューサを通って延びるように、前記イントロデューサがカニューレ状シリンダである、請求項1に記載の外科手術スクリュー。
【請求項3】
前記イントロデューサが固体特徴を備える、請求項1に記載の外科手術スクリュー。
【請求項4】
固体特徴がドリル先端である、請求項3に記載の外科手術スクリュー。
【請求項5】
前記カニューレ状本体上に、深さを示す一つまたは複数の外部マーキングをさらに備える、請求項1に記載の外科手術スクリュー。
【請求項6】
前記複数のねじ山が、第一表面エリアが前記テーパ状先端にある第一縁部を有する一次ねじ山と、第二表面エリアが前記テーパ状先端にある第二縁部を有する二次ねじ山とを含み、前記第一表面エリアが前記第二表面エリアよりも小さい、請求項1に記載の外科手術スクリュー。
【請求項7】
前記イントロデューサから延びるノッチ機構をさらに備える、請求項1に記載の外科手術スクリュー。
【請求項8】
前記ノッチ機構が、前記イントロデューサからほぼ接線方向に延びるノッチである、請求項7に記載の外科手術スクリュー。
【請求項9】
前記カニューレ状本体がチタンから成る、請求項1に記載の外科手術スクリュー。
【請求項10】
外科手術スクリューであって、
近位端および遠位端を有するカニューレ状本体であって、前記遠位端がテーパ状先端を有するカニューレ状本体と、
一次ねじ山および二次ねじ山を含む、前記カニューレ状本体の外部の少なくとも一部分の周りに位置付けられた複数のねじ山であって、
前記一次ねじ山のリードが、前記複数のねじ山のピッチよりも大きい、複数のねじ山と、
前記テーパ状先端から遠位に延びるイントロデューサと、
前記近位端から前記遠位端まで前記本体を通って延びるチャネルと、を備える外科手術スクリュー。
【請求項11】
前記複数のねじ山の隣接するねじ山の各対が、ピッチおよび谷径を有し、各ピッチが等しく、各谷径が等しい、請求項10に記載の外科手術スクリュー。
【請求項12】
前記複数のねじ山が、隣接するねじ山の第一対と、隣接するねじ山の第二対とを含み、
前記隣接するねじ山の第一対が第一ピッチを有し、前記隣接するねじ山の第二対が第二ピッチを有し、前記第一ピッチが前記第二ピッチよりも大きい、請求項10に記載の外科手術スクリュー。
【請求項13】
前記隣接するねじ山の第一対が第一谷径を有し、前記隣接するねじ山の第二対が第二谷径を有し、前記第一谷径が前記第二谷径よりも大きい、請求項10に記載の外科手術スクリュー。
【請求項14】
前記一次ねじ山が、第一表面エリアが前記テーパ状先端にある第一縁部を有し、前記二次ねじ山が、第二表面エリアが前記テーパ状先端にある第二縁部を有し、前記第一表面エリアが前記第二表面エリアよりも小さい、請求項10に記載の外科手術スクリュー。
【請求項15】
前記第一縁部および前記第二縁部が面取りされる、請求項14に記載の外科手術スクリュー。
【請求項16】
前記第一縁部および前記第二縁部が、前記テーパ状先端上でずらされている、請求項14に記載の外科手術スクリュー。
【請求項17】
前記一次ねじ山および前記二次ねじ山が180度対向している、請求項10に記載の外科手術スクリュー。
【請求項18】
前記一次ねじ山および前記二次ねじ山が、5度から360度の範囲内の角度で対向する、請求項10に記載の外科手術スクリュー。
【請求項19】
前記イントロデューサがカニューレ状シリンダである、請求項10に記載の外科手術スクリュー。
【請求項20】
前記イントロデューサからほぼ接線方向に延びるノッチをさらに備える、請求項1に記載の外科手術スクリュー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年10月9日出願の「Easy Start Cannulated Bone Screw,」と題する米国仮特許出願第62/569,770号および2017年12月15日に出願の「Easy Start Cannulated Bone Screw.」と題する米国仮特許出願第62/599,228号に対する優先権を主張する。
【0002】
技術分野
本開示は一般に、外科手術固定装置に関し、さらに特には、骨または軟組織に固定するためのカニューレ状スクリューに関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術の説明
整形外科手術では、骨に対する所望の位置に、インプラントなどの生物学的材料または別の物体を固定するために、スクリューが使用されることが多い。例えば、スクリューを使用して、骨ブロックを既存の骨に取り付けるか、または骨または軟組織に軟組織を固定する。骨または骨ブロックへスクリューをねじ込み始めるのが困難な場合がある。そのため、いくつかの手技では、スクリューの整列を助けるためにパイロット穴が必要とされる。外科手術分野で良く理解されるように、パイロット穴の深さおよび直径は、スクリューのためのガイドを提供するためスクリューよりもが小さいが、スクリューのねじ山の多くが骨の干渉部位を貫通するのを可能にするよう、十分狭くなっている。また、ねじ山が骨の干渉部位を貫通するのに十分深くスクリューを打つのに、マレットが使用されてもよい。
【0004】
パイロット穴をドリル加工するには、さらなる手術時間およびさらなる外科手術機器が必要である。マレットを使用してスクリューを骨内に打つことにより、消費時間も少なく、必要となる機器も少なくなるが、正確性が下がる。スクリューを骨内に打つことにより、スクリューが所望の固定位置と整列しなくなるというリスクがより大きくなる。そのため、骨内で丈夫で信頼できる固定を維持しながら、パイロット穴またはマレットの使用を必要としない外科手術スクリューが必要とされている。
【発明の概要】
【0005】
本発明は外科手術スクリューに関する。外科手術スクリューは、スクリューを解剖学的構造内に開始または導入するのに必要なトルクを低減するための特徴を備える。一態様によれば、外科手術スクリューは、近位端および遠位端を有するカニューレ状本体を含む。カニューレ状本体の遠位端は、テーパ状先端と複数のねじ山を有してもよく、複数のねじ山はカニューレ状本体の外部周りで、遠位端の最終位置、遠位端に隣接する位置、または遠位端に近接する位置から、近位端の最終位置、遠位端に隣接する位置、または近位端から遠位の位置まで、延在しうる。イントロデューサは、テーパ状先端から遠位に延在し、テーパ状先端の直径より小さい直径(一定または可変であってよい)を有する。外科手術スクリューは、チャネルが近位端から遠位端まで本体を通って延びるように、カニューレ状となっている。
【0006】
別の態様によれば、外科手術スクリューは、近位端および遠位端を有するカニューレ状本体を含み、テーパ状先端を有する。複数のねじ山は、カニューレ状本体の外部周りに延びる(上述の位置から)。複数のねじ山は、一次ねじ山および二次ねじ山を含む。一次ね
じ山のリードは、複数のねじ山のピッチよりも大きい。イントロデューサは、テーパ状先端から遠位に延びる。外科手術スクリューは、チャネルが近位端から遠位端まで本体を通って延びるように、カニューレ状となっている。
【0007】
当然のことながら、以下でより詳細に考察した前述の概念および追加的概念のすべての組み合わせは(そのような概念は互いに矛盾していないとすると)、本明細書に開示される本発明の主題の一部であると考えられる。特に、本開示の末端に現れる請求項に記載された主題のすべての組み合わせは、本明細書に開示される本発明の主題の一部であると考えられる。また、参照により組み込まれる任意の開示においても現れうる、本明細書において明示的に用いられる用語は、本明細書に開示される特定の概念と最も一致する意味と一致するものを理解されるべきである。
【0008】
本発明のこれらおよびその他の態様は、以下に記述される実施形態を参照して明らかであり、それらによって明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一つまたは複数の態様は、本明細書の終了時に特許請求の範囲の例として特に指摘され、特定的に特許請求される。本発明の前述およびその他の物体、特徴、および利点は、以下の記述から添付図面と併せて明らかである。
【0010】
図1図1は、一実施形態による外科手術スクリューの近位斜視図の略図である。
図2図2は、一実施形態による外科手術スクリューの遠位斜視図の略図である。
図3図3は、一実施形態による外科手術スクリューの側面図の略図である。
図4図4は、代替的実施形態による外科手術スクリューの斜視図の略図である。
図5図5は、代替的実施形態による外科手術スクリューの側面図の略図である。
図6図6は、代替的実施形態による外科手術スクリューの遠位斜視図の略図である。
図7図7は、代替的実施形態による外科手術スクリューの遠位端図の略図である。
図8図8は、一実施形態による外科手術スクリューの遠位斜視図の略図である。
図9図9は、代替的実施形態による外科手術スクリューの側面図の略図である。
図10図10は、別の実施形態による外科手術スクリューの側面図の略図である。
図11図11は、さらに別の実施形態による外科手術スクリューの側面図の略図である。
図12図12は、単一の開始を有する外科手術スクリューの例示的実施形態の拡大図の略図である。
図13図13は、二重開始を有する外科手術スクリューの例示的実施形態の拡大図の略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の態様および特定の特徴、利点、およびその詳細は、添付図面に図示した非限定的な例を参照しながらより完全に説明される。本発明を不必要に不明瞭にしないよう、周知の構造の説明は省略される。しかしながら、本発明の態様を示しつつ、詳細な説明および特定の非限定的な例は、例示のみによって与えられ、限定されるものではないことが理解されるべきである。本発明の主な概念の精神および/または範囲内で、さまざまな置換、修正、追加、および/または配置は、本開示から当業者に明らかであろう。
【0012】
ここで図面を参照すると、同様の参照番号が全体を通して同様の部分を指しており、図1は、一実施形態による、外科手術スクリュー100の近位斜視図の略図を示す。外科手
術スクリュー100は、近位端104と遠位端106との間に延びる本体102を備える。外科手術スクリュー100は、チタンまたはマグネシウムなどの好適な任意の生体適合性材料から成り、機械加工(本開示のレビューと併せて当業者によって理解されるべきであるような)といった、一般的な製造方法に従って製造されうる。外科手術スクリュー100はまた、バイオ複合材料から成り、射出成形(本開示のレビューと併せて、当業者によって理解されるべきであるような)を介して製造されてもよい。
【0013】
図1に示すように、本体102は、近位端104に、外科手術スクリュー100にトルクが与えられるのを可能にする特徴108を含む。具体的には、特徴108は、近位端104の外面110上にある。例えば、特徴108は、任意の従来のスクリューヘッドおよび非従来的な幾何学的形状(例えば、Tri-Lobeドライバの幾何学形状)であってもよい。図示した実施形態では、特徴108は六角形の断面を有する。図1に示すように、外科手術スクリュー100は、チャネル112が近位端104の外表面110の特徴108から、本体102を通り、遠位端106へと延びるように、カニューレ状である。付きである。
【0014】
ここで図2を参照すると、一実施形態による、外科手術スクリュー100の遠位斜視図の略図が示されている。図示した実施形態では、外科手術スクリュー100の本体102は、遠位端106に先端114を含む。図2では、本体102が遠位端106に向かって先細りになるように、先端114がテーパ状である(少なくとも部分的にテーパ状であり、遠位端の最後までずっとテーパ状であってもよく、一定のテーパ、増減する可変テーパ、または一つまたは様々なテーパ値を有する、二つ以上のテーパ(テーパのないセクションと分離されうる)を含んでもよい。上述のように、外科手術スクリュー100はカニューレ状である。図2は、外科手術スクリュー100の本体102を通って遠位端106の先端114に延びるチャネル112を示す。具体的には、チャネル112は、近位端104の特徴108から、先端114の外面118の開口部116に延びる。
【0015】
さらに図2を参照すると、外科手術スクリュー100は、先端114にイントロデューサ120を備える。図示の実施形態では、イントロデューサ120は先端114からの細長延長部である。図示した実施形態では、イントロデューサ120は、遠位端106の先端114から延びる狭い円筒である。図示したように、イントロデューサ120はまた、イントロデューサ120が本体102を通って延びるチャネル112に対する開口部116を有する外面118を有するように、カニューレ状である。外科手術スクリュー100を所望の骨穴位置に整列させるのにイントロデューサ120が使用されうるため、イントロデューサ120は、外科手術スクリュー100を簡単に挿入するのを可能にする。
【0016】
ここで図3を参照すると、一実施形態による外科手術スクリュー100の側面図の略図が示されている。図3に示すように、外科手術スクリュー100は、本体102の全長に沿った複数のねじ山122を備える。従来のすべてのスクリューと同様に、隣接するねじ山122は、ピッチpおよび谷径dを有する。しかしながら、外科手術スクリュー100の図示された実施形態のピッチpと、したがって谷径dは、可変/非一定であってもよい(あるいは、ピッチが可変であり、谷径が一定、またはその逆であってもよく、ピッチおよび/または谷径が本体のある特定の長さに対して可変であり、本体の別の長さに対しては一定であってもよい。)言い換えれば、外科手術スクリュー100のねじ山122は均等に離間していない。一実施形態において、ピッチpは近位端104から遠位端106へ増加するが、谷径dは遠位端106から近位端104へと増加する。例えば、図3に示すように、遠位端106のピッチp1は、近位端104のピッチp2より大きく、遠位端106の谷径は、近位端104の谷径よりも小さい。
【0017】
さらに図3を参照すると、外科手術スクリュー100のねじ山122は、二重開始ねじ
山である。二重開始ねじ山は、180度で対向する二つのねじ山である。図3に示すように、外科手術スクリュー100は、ずらされた開始部124を備える。言い換えれば、二次ねじ山128は、一次ねじ山126よりも180度後に開始する。図13に示すように、一次ねじ山122Aは、外科手術スクリュー100が二重開始またはずらされた開始部124を有する場合に、ねじ山122(122A、122B)のピッチpよりも大きいリードLを有する。外科手術スクリュー100はまた、三重開始またはさらに追加の複数開始部(本開示のレビューと併せて当業者によって理解されるべきであるような、図示なし)、または、リードLおよびピッチpが等しい単一開始部(図12)を有してもよい。一実施形態では、図3に示すように、一次ねじ山126は、表面積Aが減少している。減少した表面積Aは、骨との初期係合中の抵抗を低減させ、トルクを低下させる。
【0018】
ここで図4図11を参照すると、代替的実施形態による外科手術スクリュー100の様々な図の略図が示されている。まず、図4では、代替的実施形態による、外科手術スクリュー100の斜視図の略図が示されている。図1図3の外科手術スクリュー100と同様に、図4の外科手術スクリュー100は、近位端104と遠位端106との間に伸び、近位端104の外面110上に特徴108を有する本体102を備え、これによって、外科手術スクリュー100にトルクを与えることができる。図4に示すように、外科手術スクリュー100は、チャネル112が近位端104の外表面110の特徴108から、本体102を通り、遠位端106へと延びるように、カニューレ状である。付きである。図1図3の外科手術スクリュー100と同様に、図4図11に示す外科手術スクリュー100は、チタンまたはマグネシウム、またはバイオ複合材料などの好適な任意の生体適合性材料から成り、例えば、機械加工または射出成形といった、一般的な製造方法に従って製造されうる。
【0019】
図5は、代替的実施形態による外科手術スクリュー100の側面図の略図を示す。図5に示す外科手術スクリュー100は、スクリュー100の本体102に沿って延びるねじ山122を有する。図示された実施形態の隣接するねじ山122は、一定の(すなわち、等しい)ピッチpを有する。しかしながら、外科手術スクリュー100は、図3の実施形態に示すように、可変ピッチp1、p2を有するねじ山122も有しうる。図5の外科手術スクリュー100の実施形態はまた、近位端104から遠位端106へと先細りになる谷径dを有するねじ山122を有する。具体的には、谷径dは、近位端104から遠位端106へ減少する(いくつかの実施形態では、直径の減少が一定であってよく、その他の実施形態では、直径の減少が一定でなくてもよい。)
【0020】
さらに図5を参照すると、外科手術スクリュー100の実施形態はまた、二重開始ねじ山(すなわち、ずらされた開始部)124を含む。上述のように、二重開始ねじ山124は、二次ねじ山128が一次ねじ山126よりも180度遅れて(すなわち、本体102の外部の周りで)開始するように、二次ねじ山128から180度対向した一次ねじ山126を含む。しかしながら、その他の実施形態では、二次ねじ山128は、一次ねじ山126よりも、少しだけ遅れた5度から、最大で360度まで、どこからでも開始できる。一次ねじ山126および二次ねじ山128は、骨との初期係合中に抵抗を低減させ、トルクを減少させるために、表面積A1、A2を減少させた。
【0021】
ここで図6および図7を参照すると、代替的実施形態による外科手術スクリュー100の遠位端および遠位斜視図の略図が示されている。外科手術スクリュー100の図示した実施形態では、一次ねじ山126および二次ねじ山128は面取りされている。面取りにより、一次ねじ山および二次ねじ山からの前縁が除去され、さらにその表面積A1、A2を減少させる。図6に示すように、面取りにより、一次ねじ山126上に第一の鋭利な縁部130と、二次ねじ山128上に第二の鋭利な縁部132が作出される。鋭利な縁部130、132は、外科手術スクリュー100と骨との間のより良好な係合を可能にする。
図示した実施形態では、二次ねじ山128の表面積A2と比較して、一次ねじ山126の表面積A1がさらに減少するように、一次ねじ山126の遠位部分134が構成される。追加的実施形態では、外科手術スクリュー100が骨に対向した軟組織との係合のために使用される場合、面取りの代わりに半径が使用される。
【0022】
ここで図8を参照すると、一実施形態による外科手術スクリュー100の遠位斜視図の略図が示されている。図示した実施形態では、外科手術スクリュー100は、遠位端106にノッチ機構136を含む。一実施形態では、図8に示すように、ノッチ機構136は、外科手術スクリュー100の遠位端106においてイントロデューサ120から延びる。図示した実施形態では、ノッチ機構136は、イントロデューサ120からほぼ接線方向に延びるノッチである。ノッチ機構136は、骨が硬い場合に、骨内に打たれうる。例えば、外科医は、イントロデューサ120を所望の骨孔位置に整列させ、イントロデューサ120およびノッチ機構136が骨に係合するように、外科手術スクリュー100の近位端104を打つことになる。別の実施形態では、ノッチ機構136は、外科手術スクリュー100が回転する場合、一次骨と移植片との間の間隙を見つけるために使用される。ノッチ機構136が間隙を見つけると、ノッチ機構136によって一次ねじ山126が所望のエリアに方向付けられ、外科手術スクリュー100が、打たなくても回転し、取り付けられうる。
【0023】
ここで図9および図10を参照すると、代替的実施形態による外科手術スクリュー100の側面図の略図が示されている。図9および図10に示す実施形態では、外科手術スクリュー100の遠位端106(イントロデューサ120)のチャネル112への開口部116は固体であり、あるいは、固体特徴138と置き換えられる。固体特徴138は、図9に示すように丸みづけられてもよく、または、固体特徴138は、その他任意の子的な形状を有してもよい。例えば、固体特徴138は、図10に示すように、ドリル先端140であってもよい。図9および図10に示す実施形態では、固体特徴138はカニューレ状ではない。しかしながら、代替的実施形態では、カニューレが完全に取り除かれてもよく(図9および図10に示す)、または、部分的にのみ取り除かれてもよい。言い換えれば、固体特徴138は完全に固体であってもよく、または、部分的にのみ固体であってもよい。
【0024】
ここで図11を参照すると、さらに別の実施形態による外科手術スクリュー100の側面図の略図が示されている。図示した実施形態では、外科手術スクリュー100は、近位端104と遠位端106との間の本体102に沿った、一つまたは複数の外部マーキング142を備える。図11の外科手術スクリュー100の外部マーキング142は、深さインジケーターマーキング142である。深さインジケーターマーキング142は、外科医(またはその他のユーザ)が外科手術スクリュー100の回転および取付け中に見ることができる。深さインジケーターマーキング142は、外科医が、骨または軟組織内の外科手術スクリュー100の深さを判定するのを可能にする。図示した実施形態では、深さインジケーターマーキング142は、外科手術スクリュー100の外部の周りに延びる円周マーキングである。しかしながら、深さインジケーターマーキング142は、それらが外科医(またはその他のユーザ)に対して見えるように、外科手術スクリュー100の外部に沿った任意の場所に配置されうる。図11に示すように、深さインジケーターマーキング142は、所望の通り、等距離間隔(例えば、5mm)で離間した複数のマーキング142、単一の深さマーキング、または、不規則な間隔で離間した複数のマーキングを含むことができ、間隔を置いた複数のマーキングを含むことができ、放射線材料から作製、またはそれによって被覆することができる。
【0025】
定義および本明細書で使用されるすべての定義は、辞書の定義、参照により組み込まれる文書、および/または定義された用語の通常の意味を制御するために理解されるべきで
ある。
【0026】
本明細書において様々な発明的実施形態が記述され、例示されてきたが、当業者は、本明細書に記載の機能を実施および/または結果および/または利点の一つ以上を得るためのさまざまな他の手段ならびに/あるいは構造を容易に想起するであろうし、そのような変形および/または変更の各々は、本明細書に記載の発明的実施形態の範囲内であると見なされる。より一般的に、当業者は、本明細書に記載されるすべてのパラメータ、寸法、材料、および構成が、例示的であり、実際のパラメータ、寸法、材料、および/または構成が、教示が使用される一つ以上の特定の用途に依存することを容易に理解するであろう。当業者は、本明細書に記載される特定の実施形態に対する多数の同等物を単に通常の実験を用いて認識することができ、または確認することができる。したがって、前述の実施形態は、単に例示的なものとして提示されており、添付した請求項およびその等価物の範囲内で、具体的に記載され、請求される以外のその他の方法で、実施形態を実行できることが理解されよう。本開示の実施形態は、本明細書に記載される個々の特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法を対象とする。さらに、こうした特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法が相互に矛盾しない場合、二つ以上のこうした特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法の任意の組み合わせが、本開示の範囲内に含まれる。
【0027】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態のみを説明する目的のためであり、本発明を限定することを意図していない。本明細書で使用されるように、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、複数形も含むことが意図される。用語「含む(comprise)」(および「含む(comprises)」や「含む(comprising)」などのcompriseの任意の形式)、「有する(have)」(および「有する(has)」や「有する(having)」などのhaveの任意の形式)、「含む(include)」(および「含む(includes)」や「含む(including)」などのincludeの任意の形式)、および「包含する(contain)」(および「包含する(contains)」や「包含する(containing)」などのcontainの任意の形式)は、オープンエンドのリンク動詞であることがさらに理解されるだろう。結果として、一つまたは複数のステップまたは要素を「含む(comprise)」、「有する(have)」、「含む(include)」または「包含する(contain)」方法または装置。同様に、一つまたは複数の特徴を「含む(comprise)」、「有する(have)」、「含む(include)」または「包含する(contain)」方法のステップ、または装置の要素は、それら一つまたは複数の特徴を有するが、それらの一つまたは複数の特徴のみを保持することに限定されない。さらに、特定の方法で構成される装置または構造は、少なくともそのように構成されるが、リストされていない方法で構成することもできる。
【0028】
以下の特許請求の範囲の全ての手段またはステッププラス機能要素の対応する構造、材料、行為および同等物は、もしあれば、具体的に請求される他の特許請求の要素と組み合わせて、機能を実行するための構造、材料または行為を含むことを意図している。本発明の説明は、例示および説明の目的で提示されてきたが、本発明に開示された形態で網羅的または限定されるものではない。多くの修正および変形は、本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく、当業者には明らかであろう。実施形態は、本発明の一つまたは複数の態様の原理および実際の応用を最もよく説明し、当業者が、考えられる特定の用途に適したさまざまな修正を有するさまざまな実施形態について本発明の一つまたは複数の態様を理解できるように選択および説明された。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2022-11-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外科手術スクリューであって、
近位端および遠位端を有するカニューレ状本体であって、前記遠位端がテーパ状先端領域を有するカニューレ状本体と、
前記カニューレ状本体の外部の少なくとも一部分の周りに配置された複数のねじ山であって、一次ねじ山及び二次ねじ山を含む複数のねじ山と、
前記テーパ状先端領域から遠位に延びるイントロデューサであって、前記テーパ状先端領域の直径より小さい直径を有するイントロデューサと、
前記近位端から前記遠位端まで前記カニューレ状本体を通って延びるチャネルと、を備え
該外科手術スクリューは、前記テーパ状先端領域にずらされた開始部を備え、前記二次ねじ山は、前記一次ねじ山よりも5度から360度の範囲内の角度後に開始する、外科手術スクリュー。
【請求項2】
前記チャネルが前記近位端から前記イントロデューサを通って延びるように、前記イントロデューサがカニューレ状シリンダである、請求項1に記載の外科手術スクリュー。
【請求項3】
前記イントロデューサが中実の特徴を備える、請求項1に記載の外科手術スクリュー。
【請求項4】
前記中実の特徴がドリル先端である、請求項3に記載の外科手術スクリュー。
【請求項5】
前記カニューレ状本体上に、深さを示す一つまたは複数の外部マーキングをさらに備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の外科手術スクリュー。
【請求項6】
前記イントロデューサから延びる突起をさらに備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の外科手術スクリュー。
【請求項7】
前記突起が、前記イントロデューサからほぼ周方向における接線の方向に延びる、請求項6に記載の外科手術スクリュー。
【請求項8】
前記カニューレ状本体がチタンから成る、請求項1から7のいずれか一項に記載の外科手術スクリュー。
【請求項9】
外科手術スクリューであって、
近位端および遠位端を有するカニューレ状本体であって、前記遠位端がテーパ状先端領域を有するカニューレ状本体と、
一次ねじ山および二次ねじ山を含み、前記カニューレ状本体の外部の少なくとも一部分の周りに配置された複数のねじ山であって、前記一次ねじ山のリードが前記複数のねじ山のピッチよりも大きい複数のねじ山と、
前記テーパ状先端領域から遠位に延びるイントロデューサと、
前記近位端から前記遠位端まで前記カニューレ状本体を通って延びるチャネルと、を備え
該外科手術スクリューは、前記テーパ状先端領域にずらされた開始部を備え、前記二次ねじ山は、前記一次ねじ山よりも5度から360度の範囲内の角度後に開始する、外科手術スクリュー。
【請求項10】
前記複数のねじ山の隣接するねじ山の各対が、ピッチおよび谷径を有し、各ピッチが等しく、各谷径が等しい、請求項に記載の外科手術スクリュー。
【請求項11】
前記複数のねじ山が、隣接するねじ山の第一対と、隣接するねじ山の第二対とを含み、
前記隣接するねじ山の第一対が第一ピッチを有し、前記隣接するねじ山の第二対が第二ピッチを有し、前記第一ピッチが前記第二ピッチよりも大きく、
前記隣接するねじ山の第一対が第一谷径を有し、前記隣接するねじ山の第二対が第二谷径を有し、前記第一谷径が前記第二谷径よりも大きい、請求項に記載の外科手術スクリュー。
【請求項12】
前記一次ねじ山が、前記テーパ状先端領域において第一表面積を有する第一縁部を有し、前記二次ねじ山が、前記テーパ状先端領域において第二表面積を有する第二縁部を有し、前記第一表面が前記第二表面よりも小さい、請求項1から11のいずれか一項に記載の外科手術スクリュー。
【請求項13】
前記第一縁部および前記第二縁部が面取りされる、請求項12に記載の外科手術スクリュー。
【請求項14】
前記第一縁部および前記第二縁部が、前記テーパ状先端領域上でずらされている、請求項12に記載の外科手術スクリュー。
【請求項15】
前記一次ねじ山および前記二次ねじ山が180度対向している、請求項1から14のいずれか一項に記載の外科手術スクリュー。
【請求項16】
前記イントロデューサがカニューレ状シリンダである、請求項9から15のいずれか一項に記載の外科手術スクリュー。
【請求項17】
前記イントロデューサからほぼ周方向における接線の方向に延びる接線方向に延びる突起をさらに備える、請求項9から16のいずれか一項に記載の外科手術スクリュー。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0003】
関連技術の説明
整形外科手術では、骨に対する所望の位置に、インプラントなどの生物学的材料または別の物体を固定するために、スクリューが使用されることが多い。例えば、スクリューを使用して、骨ブロックを既存の骨に取り付けるか、または骨または軟組織に軟組織を固定する。骨または骨ブロックへスクリューをねじ込み始めるのが困難な場合がある。そのため、いくつかの手技では、スクリューの整列を助けるためにパイロット穴が必要とされる。外科手術分野で良く理解されるように、パイロット穴の深さおよび直径は、スクリューのためのガイドを提供するためスクリューよりも小さいが、スクリューのねじ山の多くが骨の干渉部位を貫通するのを可能にするよう、十分狭くなっている。また、ねじ山が骨の干渉部位を貫通するのに十分深くスクリューを打つのに、マレットが使用されてもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本発明は外科手術スクリューに関する。外科手術スクリューは、スクリューを解剖学的構造内に開始または導入するのに必要なトルクを低減するための特徴を備える。一態様によれば、外科手術スクリューは、近位端および遠位端を有するカニューレ状本体を含む。カニューレ状本体の遠位端は、テーパ状先端領域と複数のねじ山を有してもよく、複数のねじ山はカニューレ状本体の外部周りで、遠位端の最終位置、遠位端に隣接する位置、または遠位端に近接する位置から、近位端の最終位置、近位端に隣接する位置、または近位端から遠位の位置まで、延在しうる。イントロデューサは、テーパ状先端領域から遠位に延在し、テーパ状先端領域の直径より小さい直径(一定または可変であってよい)を有する。外科手術スクリューは、チャネルが近位端から遠位端までカニューレ状本体を通って延びるように、カニューレ状となっている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
別の態様によれば、外科手術スクリューは、近位端および遠位端を有するカニューレ状本体を含み、カニューレ状本体の遠位端はテーパ状先端領域を有する。複数のねじ山は、カニューレ状本体の外部周りに延びる(上述の位置から)。複数のねじ山は、一次ねじ山および二次ねじ山を含む。一次ねじ山のリードは、複数のねじ山のピッチよりも大きい。イントロデューサは、テーパ状先端から遠位に延びる。外科手術スクリューは、チャネルが近位端から遠位端までカニューレ状本体を通って延びるように、カニューレ状となっている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
図1に示すように、本体102は、近位端104に、外科手術スクリュー100にトルクが与えられるのを可能にする特徴108を含む。具体的には、特徴108は、近位端104の外面110上にある。例えば、特徴108は、任意の従来のスクリューヘッドおよび非従来的な幾何学的形状(例えば、Tri-Lobeドライバの幾何学形状)であってもよい。図示した実施形態では、特徴108は六角形の断面を有する。図1に示すように、外科手術スクリュー100は、チャネル112が近位端104の外面110の特徴108から、本体102を通り、遠位端106へと延びるように、カニューレ状である
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
ここで図2を参照すると、一実施形態による、外科手術スクリュー100の遠位斜視図の略図が示されている。図示した実施形態では、外科手術スクリュー100の本体102は、遠位端106にテーパ状先端領域114を含む。図2では、本体102が遠位端106に向かって先細りになるように、テーパ状先端領域114がテーパ状である(少なくとも部分的にテーパ状であり、遠位端の最後までずっとテーパ状であってもよく、一定のテーパ、増減する可変テーパ、または一つまたは様々なテーパ値を有する、二つ以上のテーパ(テーパのないセクションと分離されうる)を含んでもよい。上述のように、外科手術スクリュー100はカニューレ状である。図2は、外科手術スクリュー100の本体102を通って遠位端106のテーパ状先端領域114に延びるチャネル112を示す。具体的には、チャネル112は、近位端104の特徴108から、外科手術スクリュー100の遠位端の外面118の開口部116に延びる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
さらに図2を参照すると、外科手術スクリュー100は、本体102の遠位端106のテーパ状先端領域114にイントロデューサ120を備える。図示の実施形態では、イントロデューサ120は先端114からの細長延長部である。図示した実施形態では、イントロデューサ120は、遠位端106のテーパ状先端領域114から延びる細い円筒である。図示したように、イントロデューサ120はまた、イントロデューサ120が本体102を通って延びるチャネル112に対する開口部116を有する外面118を有するように、カニューレ状である。外科手術スクリュー100を所望の骨穴位置に整列させるのにイントロデューサ120が使用されうるため、イントロデューサ120は、外科手術スクリュー100を簡単に挿入するのを可能にする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
ここで図4図11を参照すると、代替的実施形態による外科手術スクリュー100の様々な図の略図が示されている。まず、図4では、代替的実施形態による、外科手術スクリュー100の斜視図の略図が示されている。図1図3の外科手術スクリュー100と同様に、図4の外科手術スクリュー100は、近位端104と遠位端106との間にび、近位端104の外面110上に特徴108を有する本体102を備え、これによって、外科手術スクリュー100にトルクを与えることができる。図4に示すように、外科手術スクリュー100は、チャネル112が近位端104の外面110の特徴108から、本体102を通り、遠位端106へと延びるように、カニューレ状である図1図3の外科手術スクリュー100と同様に、図4図11に示す外科手術スクリュー100は、チタンまたはマグネシウム、またはバイオ複合材料などの好適な任意の生体適合性材料から成り、例えば、機械加工または射出成形といった、一般的な製造方法に従って製造されうる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
ここで図6および図7を参照すると、代替的実施形態による外科手術スクリュー100の遠位端および遠位斜視図の略図が示されている。外科手術スクリュー100の図示した実施形態では、一次ねじ山126および二次ねじ山128は面取りされている。面取りにより、一次ねじ山および二次ねじ山から前縁が除去され、さらにその表面積A1、A2を減少させる。図6に示すように、面取りにより、一次ねじ山126上に第一の鋭利な縁部130と、二次ねじ山128上に第二の鋭利な縁部132が作出される。鋭利な縁部130、132は、外科手術スクリュー100と骨との間のより良好な係合を可能にする。図示した実施形態では、二次ねじ山128の表面積A2と比較して、一次ねじ山126の表面積A1がさらに減少するように、一次ねじ山126の遠位部分134が構成される。追加的実施形態では、外科手術スクリュー100が骨に対向した軟組織との係合のために使用される場合、面取りの代わりに半径が使用される。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
ここで図8を参照すると、一実施形態による外科手術スクリュー100の遠位斜視図の略図が示されている。図示した実施形態では、外科手術スクリュー100は、遠位端にノッチ機構136を含む。一実施形態では、図8に示すように、ノッチ機構136は、外科手術スクリュー100の遠位端おいてイントロデューサ120から延びる。図示した実施形態では、ノッチ機構136は、イントロデューサ120からほぼ接線方向に延びる突起である。ノッチ機構136は、骨が硬い場合に、骨内に打たれうる。例えば、外科医は、イントロデューサ120を所望の骨孔位置に整列させ、イントロデューサ120およびノッチ機構136が骨に係合するように、外科手術スクリュー100の近位端104を打つことになる。別の実施形態では、ノッチ機構136は、外科手術スクリュー100が回転する場合、一次骨と移植片との間の間隙を見つけるために使用される。ノッチ機構136が間隙を見つけると、ノッチ機構136によって一次ねじ山126が所望のエリアに方向付けられ、外科手術スクリュー100が、打たなくても回転し、取り付けられうる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
ここで図9および図10を参照すると、代替的実施形態による外科手術スクリュー100の側面図の略図が示されている。図9および図10に示す実施形態では、外科手術スクリュー100の遠位端(イントロデューサ120)におけるチャネル112への開口部116は中実であり、あるいは、中実特徴138と置き換えられる。中実特徴138は、図9に示すように丸みづけられてもよく、または、中実特徴138は、その他任意の的な形状を有してもよい。例えば、中実特徴138は、図10に示すように、ドリル先端140であってもよい。図9および図10に示す実施形態では、中実特徴138はカニューレ状ではない。しかしながら、代替的実施形態では、カニューレが完全に取り除かれてもよく(図9および図10に示す)、または、部分的にのみ取り除かれてもよい。言い換えれば、中実特徴138は完全に中実であってもよく、または、部分的にのみ中実であってもよい。
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正の内容】
図2
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正の内容】
図3
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正の内容】
図8
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正の内容】
図9
【手続補正16】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正の内容】
図10