(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022185120
(43)【公開日】2022-12-13
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20221206BHJP
【FI】
G06Q30/02 382
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022164046
(22)【出願日】2022-10-12
(62)【分割の表示】P 2019169506の分割
【原出願日】2018-01-10
(71)【出願人】
【識別番号】500453821
【氏名又は名称】デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】砂田 和宏
(57)【要約】
【課題】広告に接したユーザを効果的に特定することができるプログラム、情報処理方法及び情報処理装置を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、プログラムは、プロセッサに、広告に接する領域を示す広告情報を取得させ、ユーザが所在した施設を示す所在情報を取得させ、前記ユーザの座標を示す位置情報を取得させ、前記所在情報、前記位置情報及び前記広告情報に基づいて、前記ユーザが前記広告に接したか判定させる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサに、
広告に接する領域を示す広告情報を取得させ、
ユーザが所在した施設を示す所在情報を取得させ、
前記ユーザの座標を示す位置情報を取得させ、
前記所在情報、前記位置情報及び前記広告情報に基づいて、前記ユーザが前記広告に接したか判定させる、
プログラム。
【請求項2】
前記プロセッサに、
前記位置情報に基づいて、前記ユーザが所在した2つの施設の間の移動経路を特定させ、
前記移動経路の少なくとも一部が前記領域に含まれる場合、前記ユーザが前記広告に接したと判定させる、
前記請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記移動経路は、前記広告に対応する2つのルート施設の間の移動経路である、
前記請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記プロセッサに、
前記広告に接したと判定された前記ユーザのクラスタを生成させ、
前記クラスタのサブクラスタを生成させる、
前記請求項1乃至3の何れか1項に記載のプログラム。
【請求項5】
前記ユーザは、前記広告に対応するコンバージョンを完了したユーザである、
前記請求項1乃至4の何れか1項に記載のプログラム。
【請求項6】
前記施設は、駅である、
前記請求項1乃至5の何れか1項に記載のプログラム。
【請求項7】
プロセッサが実行する情報処理方法であって、
広告に接する領域を示す広告情報を取得し、
ユーザが所在した施設を示す所在情報を取得し
前記ユーザの座標を示す位置情報を取得し、
前記所在情報、前記位置情報及び前記広告情報に基づいて、前記ユーザが前記広告に接したか判定する、
情報処理方法。
【請求項8】
広告に接する領域を示す広告情報を格納する記憶部と、
ユーザが所在した施設を示す所在情報を取得し
前記ユーザの座標を示す位置情報を取得し、
前記所在情報、前記位置情報及び前記広告情報に基づいて、前記ユーザが前記広告に接したか判定する、
制御部と、
を備える情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、広告の効果測定を行うプログラム、情報処理方法及び情報処理装置に関連する。
【背景技術】
【0002】
広告主は、紙又はデジタルサイネージなどの媒体を野外又は施設内などに設置して広告を提示することがある。広告主は、そのような広告の効果を測定するため、広告に接したユーザを特定する必要がある。従来、広告主は、アンケート調査などを行って広告に接したユーザを特定する。
【0003】
しかしながら、アンケート調査などのアナログな手法では、アンケートに協力したユーザからしか広告に接したユーザを抽出することができないという課題がある。
【0004】
そのため、広告に接したユーザを効果的に特定する手法が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の課題を解決するため、広告に接したユーザを効果的に特定することができるプログラム、情報処理方法及び情報処理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態によれば、プログラムは、プロセッサに、広告に接する領域を示す広告情報を取得させ、ユーザが所在した施設を示す所在情報を取得させ、前記ユーザの座標を示す位置情報を取得させ、前記所在情報、前記位置情報及び前記広告情報に基づいて、前記ユーザが前記広告に接したか判定させる。
【発明の効果】
【0008】
実施形態によれば、サーバ装置は、ユーザが所在した施設及びユーザの座標に基づいてユーザの移動経路を特定する。その結果、サーバ装置は、より正確にユーザの移動経路を特定することができる。また、サーバ装置は、移動経路に基づいてユーザが広告に接したか判定する。そのため、サーバ装置は、より正確にユーザが広告に接したかを判定することができる。
【0009】
また、サーバ装置は、所定の施設に所在したユーザを特定し、当該ユーザが広告に接したか判定する。そのため、サーバ装置は、広告に接した可能性の高いユーザを特定し、当該ユーザが広告に接したか判定することができる。その結果、サーバ装置は、効率的に広告に接したユーザのクラスタを生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施形態に係る広告システムの構成例を概略的に示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係るサーバ装置の構成例を概略的に示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る広告情報の構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る領域情報の構成例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る登録情報の構成例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る所在情報の構成例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係るサーバ装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、実施形態に係るサーバ装置の動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
実施形態に係る広告システムは、野外又は施設内などに設置される広告に接したユーザのクラスタを生成する。ここで、広告は、野外又は施設内の所定の場所に設置される。たとえば、広告は、電車内における中吊り若しくはデジタルサイネージ、駅のホームに設置される看板若しくはデジタルサイネージ、又は、ビルなどに設置される看板若しくはデジタルサイネージなどである。広告は、ポスター若しくはステッカーなど紙媒体であってもよいし、ディスプレイなどから構成されるデジタルサイネージであってもよい。広告の設置場所又は媒体は、特定の構成に限定されるものではない。
【0012】
図1は、実施形態に係る広告システム1の構成例を示すブロック図である。
図1が示すように、広告システム1は、サーバ装置10、媒体20及び端末30などから構成される。なお、広告システム1は、
図1に示すような構成の他に必要に応じた構成を具備したり、特定の構成を除外したりしてもよい。
【0013】
サーバ装置10(情報処理装置)は、広告の効果を測定する。サーバ装置10は、広告が表示される日時とユーザが当該広告に接する場所とを示す広告情報を保持する。また、サーバ装置10は、ユーザが所在した施設と当該施設に所在した日時とを示す所在情報などを取得する。サーバ装置10は、広告情報及び所在情報などに基づいて広告に接したユーザを特定する。また、サーバ装置10は、特定されたユーザをクラスタリングして広告の効果を測定する。サーバ装置10の構成については、後に詳述する。
【0014】
媒体20は、広告を表示する媒体である。媒体20は、不特定多数のユーザが認識することができる場所に設置される。
前述の通り、媒体20は、ポスター若しくはステッカーなどの紙媒体、又は、ディスプレイなどから構成されるデジタルサイネージなどであってもよい。
【0015】
また、媒体20は、野外、又は、ビル若しくは店舗などの施設内に設置される。また、媒体20は、ビルなどの建造物の屋上又は壁面に設置されてもよい。また、媒体20は、電車、モノレール、バス、船舶又は航空機などの交通機関内に設置されるものであってもよい。媒体20の設置場所は、特定の構成に限定されるものではない。
【0016】
端末30は、ユーザが所持する端末である。たとえば、端末30は、携帯可能な電子装置である。たとえば、端末30は、フューチャーフォン、スマートフォン、ノートPC、タブレットPC又はウェアラブル端末などである。なお、端末30は、ディスクトップPCであってもよい。
【0017】
端末30は、広告が目的とするコンバージョンを行うことができるものであってもよい。たとえば、広告のコンバージョンが商品の購入である場合、端末30は、当該商品を購入するサイトなどを表示し必要な情報を取得する。また、広告がアプリのインストール又は起動である場合、端末30は、当該アプリをインストール又は起動する。なお、コンバージョンの内容は、特定の構成に限定されるものではない。
【0018】
次に、サーバ装置10について説明する。
図2は、サーバ装置10の構成例を示すブロック図である。
図2が示す構成例において、サーバ装置10は、プロセッサ11、ROM12、RAM13、NVM14、通信部15、操作部16及び表示部17などを備える。これらの各部は、データバスを介して互いに接続される。なお、サーバ装置10は、
図2が示すような構成の他に必要に応じた構成を具備したり、特定の構成を除外したりしてもよい。
【0019】
プロセッサ11(制御部)は、サーバ装置10全体の動作を制御する機能を有する。プロセッサ11は、内部キャッシュおよび各種のインターフェースなどを備えてもよい。プロセッサ11は、内部キャッシュ、ROM12又はNVM14が予め記憶するプログラムを実行することにより種々の処理を実現する。
【0020】
なお、プロセッサ11がプログラムを実行することにより実現する各種の機能のうちの一部は、ハードウエア回路により実現されるものであってもよい。この場合、プロセッサ11は、ハードウエア回路により実行される機能を制御する。
【0021】
ROM12は、制御プログラム及び制御データなどが予め記憶された不揮発性のメモリである。ROM12に記憶される制御プログラム及び制御データは、サーバ装置10の仕様に応じて予め組み込まれる。ROM12は、たとえば、サーバ装置10の回路基板を制御するプログラム(たとえば、BIOS)などを格納する。
【0022】
RAM13は、揮発性のメモリである。RAM13は、プロセッサ11の処理中のデータなどを一時的に格納する。RAM13は、プロセッサ11からの命令に基づき種々のアプリケーションプログラムを格納する。また、RAM13は、アプリケーションプログラムの実行に必要なデータ及びアプリケーションプログラムの実行結果などを格納してもよい。
【0023】
NVM14(記憶部)は、データの書き込み及び書き換えが可能な不揮発性のメモリである。NVM14は、たとえば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、EEPROM(登録商標)又はフラッシュメモリなどから構成される。NVM14は、サーバ装置10の運用用途に応じて制御プログラム、アプリケーション及び種々のデータなどを格納する。
NVM14は、広告情報を格納する記憶領域14a及び登録情報を格納する記憶領域14bを備える。広告情報及び登録情報については、後に詳述する。
【0024】
通信部15は、インターネットなどの通信網を通じて外部装置とデータを送受信するためのインターフェースである。通信部15は、たとえば、LAN接続をサポートするインターフェースである。
【0025】
操作部16は、オペレータから種々の操作の入力を受け付ける。操作部16は、受け付けた操作を示す信号をプロセッサ11へ送信する。たとえば、操作部16は、キーボード、テンキー及びタッチパネルから構成される。
【0026】
表示部17は、プロセッサ11の制御により種々の情報を表示する。たとえば、表示部17は、液晶モニタから構成される。なお、操作部16がタッチパネルなどで構成される場合、表示部17は、操作部16と一体的に形成されてもよい。
【0027】
次に、広告情報について説明する。
広告情報は、媒体20が表示する広告が表示される日時とユーザが当該広告に接する場所とを示す情報から構成される。
【0028】
図3は、広告情報の構成例について説明する。
図3が示すように、広告情報は、「広告」、「日時」、「領域情報」及び「向き」を対応付けて格納する。
「広告」は、広告を示す。たとえば、「広告」は、広告の名称又は識別番号など広告を特定する情報である。
【0029】
「日時」は、広告が表示される日時を示す。たとえば、「日時」は、広告が表示される期間を示す。
図3が示す例では、「日時」は、日付及び時刻によって広告が表示される期間を特定する。なお、「日時」は、日付によって広告が表示される期間を特定するものであってもよい。
【0030】
「領域情報」は、ユーザが広告に接する領域(場所)を示す。即ち、「領域情報」は、ユーザが滞在すると当該広告に接したと判定される領域を示す。「領域情報」は、建造物の周囲など、固定された領域を示すものであってもよい。また、「領域情報」は、電車内など、移動する領域を示すものであってもよい。
【0031】
「向き」は、媒体20の向きを示す。即ち、「向き」は、広告が表示される面の方向を示す。たとえば、「向き」は、向きを示すベクトルなどから構成されてもよい。
【0032】
図4は、領域情報の構成例を示す。
図4では、領域41は、「領域情報」の領域を示す。即ち、領域41は、ユーザが滞在すると広告に接したと判定される領域である。また、
図4では、矢印42は、「向き」を示す。即ち、矢印42は、広告が表示される面の方向を示す。
【0033】
領域41は、広告を表示する媒体20の位置などに基づいて設定される。
図4が示す例では、領域41は、媒体20から矢印42が示す方向に進んだ位置を中心とした円型に設定される。領域41の半径は、媒体20が表示する広告を視認することができる距離などに基づく。たとえば、領域41の半径は、媒体20の大きさが大きいほど、大きくなる。また、領域41の半径は、媒体20が設置される高さに基づいてもよい。たとえば、領域41の半径は、媒体20が設置される高さが高いほど、大きくなる。
【0034】
なお、領域41は、円型でなくともよい。領域41は、楕円形、矩形、又は多角形などであってもよい。領域41の形状及び大きさは、特定の構成に限定されるものではない。
【0035】
次に、登録情報について説明する。
登録情報は、広告に接したユーザのサブクラスタを生成するため、広告に接したか判定されるユーザに関する情報である。登録情報は、ユーザが所属するクラスを示す。
【0036】
クラスは、たとえば、「属性」、「嗜好性」、「行動」、「ファネル」及び「既存位置」などから構成される。
【0037】
「属性」は、ユーザの属性に関するカテゴリである。たとえば、「属性」は、性別、職業、年収、居住地、勤務地などである。
【0038】
「嗜好性」は、ユーザの嗜好性に関するカテゴリである。たとえば、「嗜好性」は、ユーザが購入する商品の価格に関する価格嗜好性(安値商品を好むかなど)、ユーザの興味又は関心に関する興味関心、ブランドに関するブランド意向(ユーザが好む所定のブランドなど)などである。
【0039】
「行動」は、ユーザの行動に関するカテゴリである。たとえば、「行動」は、購買履歴、所定のコンテンツ(ECサイトなど)に関するコンテンツ接触履歴、所定のサイトに関するサイト閲覧履歴、移動履歴、広告接触履歴などである。
【0040】
「ファネル」は、ユーザが属するファネルのカテゴリである。たとえば、「ファネル」は、潜在ユーザ、優良顧客などである。たとえば、ユーザは、資料請求の履歴、来店の履歴(頻度など)、購入金額などから所定のファネルにクラスタリングされる。
【0041】
「既存位置」は、ユーザが行動する位置に関するカテゴリである。たとえば、「既存位置」は、ユーザの行動範囲に含まれる商圏などである。また、「既存位置」は、ユーザの居住地周辺に如何なる車種の車両が登録されているかを示すものであってもよい。たとえば、ユーザの居住地周辺に登録されている車種は、車検データなどから判定される。
【0042】
図5は、登録情報の構成例を示す。
図5が示すように、登録情報は、ユーザIDと、ユーザが所属するクラスとを対応付けて格納する。
【0043】
登録情報は、「ユーザID」及びユーザが所属するクラスとしての「性別」、「生年月日」、「職業」、「年収」、「居住地」並びに「勤務地」などを格納する。なお、登録情報は、
図5が示すような構成の他に必要に応じた構成を具備したり、特定の構成を除外したりしてもよい。
【0044】
「ユーザID」は、ユーザを特定する識別子である。たとえば、「ユーザID」は、文字列、数値又はそれらの組合せである。ここでは、「ユーザID」は、数値である。
【0045】
「性別」は、ユーザの性別を示す。
「生年月日」は、ユーザの生年月日を示す。なお、登録情報は、「生年月日」の代わりにユーザの年齢を示す「年齢」を備えてもよい。
【0046】
「職業」は、ユーザの職業を示す。
「年収」は、ユーザの年収を示す。
「居住地」は、ユーザの居住地を示す。
「勤務地」は、ユーザの勤務地を示す。
【0047】
登録情報は、予め記憶領域14bに格納される。たとえば、プロセッサ11は、操作部16を通じてオペレータから登録情報を取得してもよい。また、プロセッサ11は、通信部15を通じて外部装置から登録情報を取得してもよい。登録情報は、適宜更新されてもよい。
【0048】
たとえば、プロセッサ11は、ユーザからのオプトインによって登録情報を生成し適宜更新する。また、プロセッサ11は、ユーザの行動パターンなどからクラスを特定し、登録情報を生成又は更新してもよい。
【0049】
次に、サーバ装置10のプロセッサ11が実現する機能について説明する。以下の機能は、プロセッサ11がNVM14などに格納されるプログラムを実行することで実現される。
【0050】
まず、プロセッサ11は、ユーザが所在した施設と当該施設に所在した日時とを示す所在情報を取得する機能を有する。
【0051】
たとえば、施設は、駅、空港、港、店舗、住宅又はビルなどである。たとえば、駅は、電車又はモノレールなどの駅である。
【0052】
たとえば、所在情報は、ユーザがICカード(ユーザが所持する端末)などを用いて利用した乗車履歴又は購買履歴である。また、所在情報は、オフィスの出勤又は退勤打刻の履歴であってもよい。また、所在情報は、所定の施設に設置される端末の操作履歴(たとえば、ログイン履歴など)であってもよい。なお、所在情報は、複数の情報源からのデータを統合したものであってもよい。
【0053】
図6は、所在情報の構成例を示す。
図6が示すように、所在情報は、「ユーザID」、「施設」、「日時」及び「行為内容」を対応付けて格納する。
【0054】
「ユーザID」は、前述の通りである。
【0055】
「施設」は、ユーザが所在した施設である。ここでは、「施設」は、施設の名称を示す。なお、「施設」は、施設を示すIDなどであってもよい。
【0056】
「日時」は、ユーザが施設に所在した日時を示す。たとえば、「日時」は、ユーザが当該施設で所定の行為(商品購入など)を行った日時である。
【0057】
「行為内容」は、ユーザが施設で行った行為を示す。たとえば、施設が駅である場合、「行為内容」は、入場又は出場などである。また、たとえば、施設が店舗である場合、「行為内容」は、商品購入などである。また、たとえば、施設がオフィスビルである場合、「行為内容」は、出社又は退社などである。
【0058】
なお、「行為内容」の構成は、特定の構成に限定されるものではない。また、所在情報の構成は、特定の構成に限定されるものではない。
【0059】
また、プロセッサ11は、効果を測定する広告に対応する広告情報を取得する機能を有する。
プロセッサ11は、効果を測定する広告を設定する。たとえば、プロセッサ11は、操作部16を通じて、効果を測定する広告を設定する操作の入力を受け付ける。
【0060】
効果を測定する広告を設定すると、プロセッサ11は、記憶領域14aから、当該広告に対応する広告情報を取得する。
【0061】
また、プロセッサ11は、広告情報に基づいて、広告に対応する2つの施設(ルート施設)を特定する機能を有する。
ルート施設は、当該広告に接した可能性のあるユーザが所在する施設である。即ち、ルート施設は、広告に接したユーザの移動経路上にある施設である。
【0062】
たとえば、広告が所定の駅間において車両から認識される場合、ルート施設は、所定の駅間を運行する車両に乗車可能な駅である。たとえば、広告がA駅からB駅間に車両から認識される場合、ルート施設は、A駅及びB駅である。また、ルート施設は、A駅及びB駅間を運行する車両に乗車可能な駅である。上記の場合、ルート施設は、広告から所定の距離内にある駅に限定されてもよい。
【0063】
また、広告が所定のビルの外壁に設置される場合、ルート施設は、当該ビルに近接する施設である。たとえば、ルート施設は、当該ビルから所定の距離内にある施設である。
【0064】
また、広告が所定のビル内にある場合、ルート施設は、ビル又はビル内の施設であってもよい。
ルート施設の構成は、特定の構成に限定されるものではない。
【0065】
また、プロセッサ11は、所在情報に基づいて、特定した2つのルート施設に所在したユーザを特定する機能を有する。
【0066】
プロセッサ11は、所在情報の「施設」を参照して2つのルート施設の両者に所在したユーザを特定する。なお、プロセッサ11は、2つのルート施設に所在した日時の差が所定の閾値以下であるユーザを特定してもよい。たとえば、プロセッサ11は、2つのルート施設に所在した日時の差が両者間を移動する時間(又は、当該時間に基づく閾値)以下であるユーザを特定してもよい。
【0067】
また、プロセッサ11は、2つのルート施設間におけるユーザの位置情報を取得する機能を有する。
【0068】
位置情報は、ユーザの座標を示す。たとえば、位置情報は、ユーザが所持する端末30で取得される。端末30は、GPS(Global Positioning System)、ビーコン、携帯キャリア空間情報又はWIFI接続履歴などを用いて自身の座標を特定し、位置情報を生成する。プロセッサ11は、端末30から位置情報を取得する。
【0069】
また、プロセッサ11は、端末30のIPアドレスを参照して位置情報を取得してもよい。たとえば、プロセッサ11は、外部のサービスを用いてIPアドレスから位置情報を取得してもよい。
なお、プロセッサ11は、予め取得した位置情報から2つのルート施設間におけるユーザの位置情報を抽出してもよい
プロセッサ11が位置情報を取得する方法は、特定の方法に限定されるものではない。
【0070】
プロセッサ11は、ユーザが一方のルート施設から他方のルート施設に移動する間の位置情報を取得する。たとえば、プロセッサ11は、一方のルート施設に所在した日時と他方のルート施設に所在した日時との間の時刻の位置情報を取得する。
【0071】
また、プロセッサ11は、2つのルート施設及び取得した位置情報に基づいて、特定したユーザから広告に接したユーザのクラスタを生成する機能を有する。
【0072】
プロセッサ11は、2つのルート施設の間の移動経路を特定する。たとえば、プロセッサ11は、2つのルート施設及び取得した位置情報に基づいて、ユーザが一方のルート施設から他方のルート施設に移動した移動経路を特定する。たとえば、2つのルート施設が駅である場合、プロセッサ11は、位置情報に基づいて、移動経路としてユーザが乗車した路線を特定する。
【0073】
また、2つのルート施設が店舗などである場合、プロセッサ11は、移動経路として2つのルート施設との間にユーザが通過した道路などを特定する。
ユーザの移動経路を特定すると、プロセッサ11は、特定した移動経路に基づいて、ユーザが媒体20に接したかを判定する。
【0074】
即ち、プロセッサ11は、当該移動経路(当該移動経路の少なくとも一部)が、広告情報の「領域情報」が示す領域に含まれるかを判定する。当該移動経路が、当該領域に含まれると判定すると、プロセッサ11は、ユーザが当該領域に居た日時に媒体20が当該広告を表示していたかを判定する。即ち、プロセッサ11は、ユーザが当該領域に居た日時と広告情報の「日時」と重なり合いがあるか判定する。ユーザが当該領域に居た日時と広告情報の「日時」と重なり合いがあると判定すると、プロセッサ11は、当該ユーザを当該広告に接触したと判定する。即ち、プロセッサ11は、当該ユーザを広告に接したユーザのクラスタに分類する。
【0075】
プロセッサ11は、特定したユーザについて上記の動作を行い、広告に接したユーザのクラスタを生成する。
【0076】
また、プロセッサ11は、クラスタの各ユーザのパーセプションを判定する機能を有する。
パーセプションは、広告の認識度を示す。即ち、パーセプションは、ユーザが広告をどの程度認識したかを示す。たとえば、パーセプションは、認識度を示す数値などから構成される。
【0077】
たとえば、プロセッサ11は、「領域情報」の領域内にユーザが滞在した時間などに基づいてパーセプションを判定する。たとえば、プロセッサ11は、位置情報に基づいて当該領域内にユーザが滞在した時間を算出する。たとえば、プロセッサ11は、滞在した時間が長いほど、認識度を高く判定する。
【0078】
また、プロセッサ11は、当該領域内でのユーザの移動速度に基づいてパーセプションを判定してもよい。たとえば、プロセッサ11は、位置情報に基づいて当該領域内での移動速度を算出する。たとえば、プロセッサ11は、移動速度が遅いほど、認識度を高く判定する。
【0079】
また、プロセッサ11は、当該領域内でのユーザの向きに基づいてパーセプションを判定してもよい。たとえば、プロセッサ11は、ユーザの向きを示す向き情報を端末30から取得する。たとえば、端末30は、ジャイロセンサ又はコンパスなどを用いてユーザの向きを示す向き情報を生成し、サーバ装置10へ送信する。
【0080】
プロセッサ11は、ユーザの向きと広告情報の「向き」とに基づいてパーセプションを判定する。たとえば、プロセッサ11は、ユーザの向きと広告情報の「向き」とが対向するほど(両者の角度の差が180度に近いほど)、認識度を高く判定する。
【0081】
なお、プロセッサ11は、複数の要素に基づいてパーセプションを判定してもよい。プロセッサ11がパーセプションを判定する方法は、特定の方法に限定されるものではない。
【0082】
また、プロセッサ11は、広告に接したユーザのクラスに基づいてサブクラスタを生成する機能を有する。
【0083】
即ち、プロセッサ11は、広告の効果を測定したいユーザのクラスを設定し、当該クラスに属するユーザのサブクラスタを生成する。
【0084】
プロセッサ11は、広告の効果を測定したいユーザのクラスを設定する。たとえば、プロセッサ11は、操作部16を通じて、広告の効果を測定したいユーザのクラスを設定する操作の入力を受け付ける。たとえば、プロセッサ11は、クラスとして、「女性」の入力を受け付ける。
【0085】
ユーザのクラスを設定すると、プロセッサ11は、登録情報を参照して、クラスタから当該クラスに属するユーザのサブクラスタを生成する。たとえば、プロセッサ11は、登録情報を参照して、クラスタに分類されたあるユーザのクラスを取得する。当該ユーザのクラスを取得すると、プロセッサ11は、ユーザのクラスがサブクラスタを生成するためのクラスと一致するか判定する。両者が一致すると判定すると、プロセッサ11は、当該ユーザをサブクラスタに分類する。たとえば、プロセッサ11は、「性別」が「女性」であるユーザをサブクラスタに分類する。
【0086】
プロセッサ11は、クラスタに分類された各ユーザについて同様の動作を行い、サブクラスタを生成する。即ち、サブクラスタは、広告に接し、かつ、所定のクラスに属するユーザのクラスタである。
【0087】
なお、サブクラスタは、複数のクラスのいずれか又は何れも有するユーザのクラスタであってもよい。サブクラスタを生成する条件は、特定の構成に限定されるものではない。
【0088】
また、プロセッサ11は、生成したサブクラスタなどに基づいてレポーティング情報を生成する機能を有する。
レポーティング情報は、ユーザの広告への接触状況を示す。たとえば、レポーティング情報は、広告に接したユーザの数、広告に接したユーザのパーセプション及び各サブクラスタに属するユーザの数などから構成される。
【0089】
なお、レポーティング情報の構成は、特定の構成に限定されるものではない。
【0090】
また、プロセッサ11は、レポーティング情報を表示部17に表示してもよい。また、プロセッサ11は、通信部15を通じてレポーティング情報を他の装置に送信してもよい。
【0091】
また、プロセッサ11は、所定のコンバージョンを完了したユーザが接した広告を特定する機能を有する。
たとえば、プロセッサ11は、所定のコンバージョン(トラッキングの対象となるコンバージョン)を設定する。たとえば、プロセッサ11は、操作部16を通じて、コンバージョンを設定する操作の入力を受け付ける。
【0092】
コンバージョンを設定すると、プロセッサ11は、コンバージョンに対応する広告を特定する。即ち、プロセッサ11は、当該コンバージョンを目的とする広告を特定する。なお、プロセッサ11は、当該コンバージョンに関連する広告(たとえば、当該コンバージョンに関する企業広告)を特定してもよい。
【0093】
広告を特定すると、プロセッサ11は、コンバージョンを完了したユーザを特定する。たとえば、プロセッサ11は、各ユーザの行動ログ(Webの閲覧ログなど)に基づいてコンバージョンを完了したユーザを特定する。
【0094】
コンバージョンを行ったユーザを特定すると、プロセッサ11は、コンバージョンを行ったユーザから、当該広告に接したユーザのクラスタを生成する。たとえば、プロセッサ11は、広告に対応する2つのルート施設を特定する。2つのルート施設を特定すると、プロセッサ11は、コンバージョンを完了したユーザから、2つのルート施設に所在したユーザを特定する。2つのルート施設に所在したユーザを特定すると、プロセッサ11は、各ユーザの位置情報に基づいて2つのルート施設の間の移動経路を特定する。移動時間を特定すると、プロセッサ11は、各ユーザの移動経路に基づいて、広告に接したユーザのクラスタを生成する。
【0095】
プロセッサ11は、生成したクラスタに基づいてトラッキング情報を生成する機能を有する。
トラッキング情報は、コンバージョンを完了したユーザが接した広告に関する情報である。即ち、トラッキング情報は、コンバージョンに寄与した広告に関する情報である。たとえば、トラッキング情報は、コンバージョンを完了し特定した広告に接したユーザの数(生成したクラスタに属するユーザの数)を広告ごとに示す。また、トラッキング情報は、コンバージョンを完了したが特定した広告に接していないユーザの数を示してもよい。また、トラッキング情報は、広告に接したがコンバージョンを完了しないユーザの数を示してもよい。また、トラッキング情報は、広告に接したユーザがコンバージョンを行う率(コンバージョン率)を広告ごとに示すものであってもよい。
【0096】
トラッキング情報の構成は、特定の構成に限定されるものではない。
また、プロセッサ11は、トラッキング情報を表示部17に表示してもよい。また、プロセッサ11は、通信部15を通じてトラッキング情報を他の装置に送信してもよい。
【0097】
次に、サーバ装置10の動作例について説明する。
まず、サーバ装置10がレポーティング情報を生成する動作例について説明する。
図7は、サーバ装置10がレポーティング情報を生成する動作例について説明するためのフローチャートである。
【0098】
まず、サーバ装置10のプロセッサ11は、各ユーザの所在情報を取得する(S11)。各ユーザの所在情報を取得すると、プロセッサ11は、効果を測定する広告を設定する(S12)。
【0099】
効果を測定する広告を設定すると、プロセッサ11は、当該広告に対応する2つのルート施設を特定する(S13)。2つのルート施設を特定すると、プロセッサ11は、各ユーザの所在情報に基づいて、2つのルート施設に所在したユーザを特定する(S14)。
【0100】
2つのルート施設に所在したユーザを特定すると、プロセッサ11は、特定したユーザの位置情報を取得する(S15)。特定したユーザの位置情報を取得すると、プロセッサ11は、2つのルート施設及び取得した位置情報に基づいて、2つのルート施設間の移動経路を特定する(S16)。
【0101】
2つのルート施設間の移動経路を特定すると、プロセッサ11は、各ユーザの移動経路及び広告の広告情報に基づいて、広告に接したユーザのクラスタを生成する(S17)。広告に接したユーザのクラスタを生成すると、プロセッサ11は、クラスタに属する各ユーザのパーセプションを判定する(S18)。
【0102】
パーセプションを判定すると、プロセッサ11は、広告に接したユーザのクラスタからサブクラスタを生成する(S19)。サブクラスタを生成すると、プロセッサ11は、サブクラスタなどに基づいて、レポーティング情報を生成する(S20)。レポーティング情報を生成すると、プロセッサ11は、動作を終了する。
【0103】
次に、サーバ装置10がトラッキング情報を生成する動作例について説明する。
図8は、サーバ装置10がトラッキング情報を生成する動作例について説明するためのフローチャートである。
【0104】
まず、サーバ装置10のプロセッサ11は、各ユーザの所在情報を取得する(S21)。各ユーザの所在情報を取得すると、プロセッサ11は、トラッキングの対象となるコンバージョンを設定する(S22)。
【0105】
コンバージョンを設定すると、プロセッサ11は、コンバージョンに対応する広告を特定する(S23)。広告を特定すると、プロセッサ11は、コンバージョンを完了したユーザを特定する(S24)。
【0106】
コンバージョンを完了したユーザを特定すると、プロセッサ11は、特定した広告に対応するルート施設を特定する(S25)。ルート施設を特定すると、プロセッサ11は、コンバージョンを完了したユーザから、2つのルート施設に所在したユーザを特定する(S26)。
【0107】
2つのルート施設に所在したユーザを特定すると、プロセッサ11は、当該ユーザの位置情報を取得する(S27)。当該ユーザの位置情報を取得すると、プロセッサ11は、2つのルート施設及び取得した位置情報に基づいて、2つのルート施設間の移動経路を特定する(S28)。
【0108】
2つのルート施設間の移動経路を特定すると、プロセッサ11は、各ユーザの移動経路及び広告の広告情報に基づいて、広告に接したユーザのクラスタを生成する(S29)。クラスタを生成すると、プロセッサ11は、生成したクラスタなどに基づいてトラッキング情報を生成する(S30)。
【0109】
トラッキング情報を生成すると、プロセッサ11は、動作を終了する。
【0110】
なお、プロセッサ11は、広告に対応する1つのルート施設を特定してもよい。たとえば、プロセッサ11は、当該ルート施設に所在したユーザの位置情報に基づいて、当該ルート施設周辺の移動経路を特定してもよい。プロセッサ11は、当該移動経路に基づいてユーザが広告に接触したかを判定してもよい。
【0111】
また、プロセッサ11は、コンバージョンを完了し広告に接したユーザのパーセプションを判定してもよい。プロセッサ11は、判定したパーセプションを含むトラッキング情報を生成してもよい。
【0112】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0113】
1…広告システム、10…サーバ装置、11…プロセッサ、14…NVM、14a及び14b…記憶領域、20…媒体、30…端末、41…領域、42…矢印。
【手続補正書】
【提出日】2022-10-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサによって実行されるプログラムであって、
前記プロセッサに、
広告に接する領域を示す広告情報を取得する機能と、
ユーザの座標を示す位置情報を取得する機能と、
前記位置情報及び前記広告情報に基づいて、前記ユーザのパーセプションを判定する機能と、
を実現させ、
前記パーセプションは、前記広告の認識度を示す、
プログラム。
【請求項2】
前記パーセプションを判定することは、前記ユーザが前記領域に滞在した時間に基づく、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記パーセプションを判定することは、前記領域における前記ユーザの移動速度に基づく、
請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記パーセプションを判定することは、前記領域における前記ユーザの向きに基づく、請求項1乃至3の何れか1項に記載のプログラム。
【請求項5】
プロセッサが実行する情報処理方法であって、
広告に接する領域を示す広告情報を取得し、
ユーザの座標を示す位置情報を取得し、
前記位置情報及び前記広告情報に基づいて、前記ユーザのパーセプションを判定し、
前記パーセプションは、前記広告の認識度を示す、
情報処理方法。
【請求項6】
広告に接する領域を示す広告情報を格納する記憶部と、
ユーザの座標を示す位置情報を取得し、
前記位置情報及び前記広告情報に基づいて、前記ユーザのパーセプションを判定する、
制御部と、
を備え、
前記パーセプションは、前記広告の認識度を示す、
情報処理装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
実施形態によれば、プログラムは、プロセッサに、広告に接する領域を示す広告情報を取得する機能と、ユーザの座標を示す位置情報を取得する機能と、前記位置情報及び前記広告情報に基づいて、前記ユーザのパーセプションを判定する機能と、を実現させる。前記パーセプションは、前記広告の認識度を示す。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0112
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0112】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
プロセッサに、
広告に接する領域を示す広告情報を取得させ、
ユーザが所在した施設を示す所在情報を取得させ、
前記ユーザの座標を示す位置情報を取得させ、
前記所在情報、前記位置情報及び前記広告情報に基づいて、前記ユーザが前記広告に接したか判定させる、
プログラム。
[C2]
前記プロセッサに、
前記位置情報に基づいて、前記ユーザが所在した2つの施設の間の移動経路を特定させ、
前記移動経路の少なくとも一部が前記領域に含まれる場合、前記ユーザが前記広告に接したと判定させる、
前記C1に記載のプログラム。
[C3]
前記移動経路は、前記広告に対応する2つのルート施設の間の移動経路である、
前記C2に記載のプログラム。
[C4]
前記プロセッサに、
前記広告に接したと判定された前記ユーザのクラスタを生成させ、
前記クラスタのサブクラスタを生成させる、
前記C1乃至3の何れか1項に記載のプログラム。
[C5]
前記ユーザは、前記広告に対応するコンバージョンを完了したユーザである、
前記C1乃至4の何れか1項に記載のプログラム。
[C6]
前記施設は、駅である、
前記C1乃至5の何れか1項に記載のプログラム。
[C7]
プロセッサが実行する情報処理方法であって、
広告に接する領域を示す広告情報を取得し、
ユーザが所在した施設を示す所在情報を取得し
前記ユーザの座標を示す位置情報を取得し、
前記所在情報、前記位置情報及び前記広告情報に基づいて、前記ユーザが前記広告に接したか判定する、
情報処理方法。
[C8]
広告に接する領域を示す広告情報を格納する記憶部と、
ユーザが所在した施設を示す所在情報を取得し
前記ユーザの座標を示す位置情報を取得し、
前記所在情報、前記位置情報及び前記広告情報に基づいて、前記ユーザが前記広告に接したか判定する、
制御部と、
を備える情報処理装置。