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特開2022-185193気流搬送システムと気流搬送システム運用方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022185193
(43)【公開日】2022-12-14
(54)【発明の名称】気流搬送システムと気流搬送システム運用方法
(51)【国際特許分類】
   B65G 53/66 20060101AFI20221207BHJP
【FI】
B65G53/66 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】44
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021092703
(22)【出願日】2021-06-02
(71)【出願人】
【識別番号】391039494
【氏名又は名称】株式会社エーエス
(74)【代理人】
【識別番号】100108497
【弁理士】
【氏名又は名称】小塚 敏紀
(72)【発明者】
【氏名】松本 誠進
【テーマコード(参考)】
3F047
【Fターム(参考)】
3F047AA03
3F047AB02
3F047BA02
3F047CA15
3F047CC11
(57)【要約】
【課題】 気流搬送システムとその運用方法を提供しようとする。
【解決手段】
従来の気流搬送システムにかわって、ホッパーの下部から固体を取込口に受け入れて排出口から排出するエゼクタ構造であって前記シュータケーシングの内部に組み込まれ前記排出口にノズル先端部を向けるエゼクタ用ノズルを有するシュータと、前記排出口につながり固体を気流に乗せて輸送する搬送配管を備え、前記シュータの前記排出口に繋がる前記搬送配管の特定位置での内部の静圧をベースに配管の詰まり具合を推定し、前記特定位置が前記圧力配管系がエゼクタ用ノズルの背部に定格の圧力をかけた状態で固体を搬送させずに前記排出口に繋がる後流の搬送配管の内部の静圧が最大になる位置の近辺であり、ここで、圧力はゲージ圧である、ものとした。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固体を気流に乗せて気流搬送できる気流搬送システムであって、
固体を上部から受け入れ下部へ排出するホッパーと、
前記ホッパーの下部から固体を取込口に受け入れて排出口から排出するエゼクタ構造であって前記取込口と前記排出口を形成されるケーシングであるシュータケーシングと前記シュータケーシングの内部に組み込まれ前記排出口にノズル先端部を向けるエゼクタ用ノズルとを有するシュータと、
前記排出口につながり固体を気流に乗せて輸送する搬送配管と、
前記エゼクタ用ノズルの背部に圧力をかける圧力配管系と、
前記シュータの前記排出口に繋がる前記搬送配管の特定の位置である特定位置での内部の静圧の値である特定圧力値をベースに配管の詰まり具合を推定し推定した詰まり具合に応じて指令を出す詰まり推定機器と、
を備え、
前記特定位置が前記圧力配管系がエゼクタ用ノズルの背部に定格の圧力をかけた状態で固体を搬送させずに前記シュータの前記排出口に繋がる後流の搬送配管の内部の静圧が最大になる位置である最大圧力位置に対応する位置である、
ここで、圧力はゲージ圧である、
ことを特徴とする気流搬送システム。
【請求項2】
前記詰まり推定機器が特定圧力値と規定圧力値との比較をベースに配管の詰まり具合を推定し推定した詰まり具合に応じて指令を出し、
前記規定圧力値が予め前記搬送配管をシュータから外して前記排出口を大気解放し前記取込口を閉止した状態で前記圧力配管系がエゼクタ用ノズルの背部に定格の圧力をかけたときの前記シュータケーシングの内部の前記ノズル先端部の位置での静圧の絶対値である最大圧力値に対応する値である、
ことを特徴とする請求項1に記載の気流搬送システム。
【請求項3】
規定圧力値が最大圧力値より低い値である第2規定圧力値P2であって、
前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えることを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する様に指令を出す、
ことを特徴とする請求項2に記載の気流搬送システム。
【請求項4】
前記規定圧力値が最大圧力値より低い値であり第2規定圧力値P2より高い値である第1規定圧力値P1であって、
前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えることを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する様に指令を出す、
ことを特徴とする請求項3に記載の気流搬送システム。
【請求項5】
前記規定圧力値が第1規定圧力値P1より高い値であり最大圧力値により低い値である第0規定圧力値P0であって、
前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第0規定圧力値P0を越えることを検知したときに気流搬送を停止して前記搬送配管を分解掃除する様に指令を出す、
ことを特徴とする請求項4に記載の気流搬送システム。
【請求項6】
ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部または一部を外部へ排出できる固体排出機構と、
を備え、
規定圧力値が最大圧力値より低い値である第2規定圧力値P2であって、
前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えることを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送するために前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の一部を外部へ排出させる指令を出す、
ことを特徴とする請求項5に記載の気流搬送システム。
【請求項7】
ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部または一部を外部へ排出できる固体排出機構と、
を備え、
規定圧力値が最大圧力値より低く第2規定圧力値P2より大きい値である第1規定圧力値P1であって、
前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えることを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送するために前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部を外部へ排出させる指令を出す、
ことを特徴とする請求項6に記載の気流搬送システム。
【請求項8】
前記詰まり推定機器が特定圧力値の単位時間当たりの上昇量である特定圧力上昇速度値と所定の規定圧力上昇速度値との比較をベースに配管の詰まり具合を推定し推定した詰まり具合に応じて指令を出す、
ことを特徴とする請求項7に記載の気流搬送システム。
【請求項9】
前記規定圧力上昇速度値が最大圧力上昇速度値より小さい値である第2規定圧力上昇速度値ΔP2であって、
前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えることを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する様に指令を出す、
ことを特徴とする請求項8に記載の気流搬送システム。
【請求項10】
前記規定圧力上昇速度値が最大圧力値より小さく第2規定圧力上昇速度値ΔP2より大きい値である第1規定圧力上昇速度値ΔP1であって、
前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えることを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する様に指令を出す、
ことを特徴とする請求項9に記載の気流搬送システム。
【請求項11】
前記規定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1より大きい第0規定圧力上昇速度値ΔP0であって、
前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第0規定圧力上昇速度値ΔP0を越えることを検知したときに前記搬送配管を分解掃除する様に指令を出す、
ことを特徴とする請求項10に記載の気流搬送システム。
【請求項12】
ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部または一部を外部へ排出できる固体排出機構と、
を備え、
前記規定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2であって、
前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えることを検知したときに前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の一部を外部へ排出させる指令を出す、
ことを特徴とする請求項11に記載の気流搬送システム。
【請求項13】
ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部または一部を外部へ排出できる固体排出機構と、
を備え、
前記規定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2より大きい値である第1規定圧力上昇速度値ΔP1であって、
前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えることを検知したときに前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部を外部へ排出させる指令を出す、
ことを特徴とする請求項12に記載の気流搬送システム。
【請求項14】
規定圧力値が最大圧力値より低い値である第2規定圧力値P2であって、
前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えることを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する指令を出す、
ことを特徴とする請求項1に記載の気流搬送システム。
【請求項15】
前記規定圧力値が最大圧力値より低い値である第1規定圧力値P1であって、
前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えることを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する様に指令を出す、
ことを特徴とする請求項1に記載の気流搬送システム。
【請求項16】
前記規定圧力値が最大圧力値により低い値である第0規定圧力値P0であって、
前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第0規定圧力値P0を越えることを検知したときに気流搬送を停止して前記搬送配管を分解掃除する様に指令を出す、
ことを特徴とする請求項1に記載の気流搬送システム。
【請求項17】
ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部または一部を外部へ排出できる固体排出機構と、
を備え、
規定圧力値が最大圧力値より低い値である第2規定圧力値P2であって、
前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えることを検知したときに前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の一部を外部へ排出させる指令を出す、
ことを特徴とする請求項1に記載の気流搬送システム。
【請求項18】
ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部または一部を外部へ排出できる固体排出機構と、
を備え、
規定圧力値が第1規定圧力値P1であって、
前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えることを検知したときに前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部を外部へ排出させる)指令を出す、
ことを特徴とする請求項1に記載の気流搬送システム。
【請求項19】
固体を気流に乗せて気流搬送できる気流搬送システムであって、
固体を上部から受け入れ下部へ排出するホッパーと、
前記ホッパーの下部から固体を取込口に受け入れて排出口から排出するエゼクタ構造であって前記取込口と前記排出口を形成されるケーシングであるシュータケーシングと前記シュータケーシングの内部に組み込まれ前記排出口にノズル先端部を向けるエゼクタ用ノズルとを有するシュータと、
前記排出口につながり固体を気流に乗せて輸送する搬送配管と、
前記エゼクタ用ノズルの背部に圧力をかける圧力配管系と、
気流搬送システムの詰まり具合を推定し推定した詰まり具合に応じて指令を出す詰まり推定機器と、
を備え、
前記詰まり推定機器が特定圧力値の単位時間当たりの上昇量である特定圧力上昇速度値と所定の規定圧力上昇速度値との比較をベースに配管の詰まり具合を推定し推定した詰まり具合に応じて指令を出し、
前記特定圧力値が前記圧力配管系がエゼクタ用ノズルの背部に定格の圧力をかけた状態で固体を搬送させずに前記シュータの前記排出口に繋がる後流の搬送配管の内部の静圧が最大になる位置である最大圧力位置に対応する位置での内部の静圧であり、
ここで、圧力はゲージ圧である、
ことを特徴とする気流搬送システム。
【請求項20】
前記規定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2であって、
前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えることを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する様に指令を出す、
ことを特徴とする請求項19に記載の気流搬送システム。
【請求項21】
前記規定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1であって、
前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えることを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する様に指令を出す、
ことを特徴とする請求項19に記載の気流搬送システム。
【請求項22】
前記規定圧力上昇速度値が第0規定圧力上昇速度値ΔP0であって、
前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第0規定圧力上昇速度値ΔP0を越えることを検知したときに前記搬送配管を分解掃除する様に指令を出す、
ことを特徴とする請求項19に記載の気流搬送システム。
【請求項23】
ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部または一部を外部へ排出できる固体排出機構と、
を備え、
前記規定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2であって、
前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えることを検知したときに前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の一部を外部へ排出させる指令を出す、
ことを特徴とする請求項19に記載の気流搬送システム。
【請求項24】
ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部または一部を外部へ排出できる固体排出機構と、
を備え、
前記規定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1であって、
前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えることを検知したときに前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部を外部へ排出させる指令を出す、
ことを特徴とする請求項19に記載の気流搬送システム。
【請求項25】
固体を上部から受け入れ下部へ排出するホッパーと、
前記ホッパーの下部から固体を取込口に受け入れて排出口から排出するエゼクタ構造であって前記取込口と前記排出口を形成されるケーシングであるシュータケーシングと前記シュータケーシングの内部に組み込まれ前記排出口にノズル先端部を向けるエゼクタ用ノズルとを有するシュータと、
前記排出口につながり固体を気流に乗せて輸送する搬送配管と、
前記エゼクタ用ノズルの背部に圧力をかける圧力配管系と、
前記シュータの前記排出口に繋がる前記搬送配管の特定の位置である特定位置での内部の静圧の値である特定圧力値をベースに配管の詰まり具合を推定する詰まり推定機器と、
を有し、個体を気流に乗せて気流搬送できる気流搬送システムの運用方法であって、
予め特定位置を決定する特定位置決定工程と予め規定圧力値を決定する規定圧力値決定工程とを有する準備工程と、
詰まり推定機器の推定した詰まり具合に応じて気流搬送システムの状態を変化させて固体を搬送する搬送工程と、
を備え、
前記特定位置が前記圧力配管系がエゼクタ用ノズルの背部に定格の圧力をかけた状態で固体を搬送させずに前記排出口に繋がる後流の搬送配管の内部の静圧が最大になる位置である最大圧力位置に対応する位置であり、
ここで、圧力はゲージ圧である、
ことを特徴とする気流搬送システム運用方法。
【請求項26】
詰まり推定機器が前記シュータの前記排出口に繋がる前記搬送配管の特定の位置である特定位置での内部の静圧値である特定圧力値と規定圧力値との比較をベースに配管の詰まり具合を推定する
前記規定圧力値が搬送配管をシュータから外して前記排出口を大気解放し前記取込口を閉塞した状態で前記圧力配管系がエゼクタ用ノズルの背部に定格の圧力をかけたときの前記シュータケーシングの内部の前記ノズル先端部の位置での静圧の絶対値である最大圧力値に対応する値である、
ことを特徴とする請求項25に記載の気流搬送システム運用方法。
【請求項27】
規定圧力値が最大圧力値より小さい値である第2規定圧力値P2であって、
前記気流搬送システムの状態がホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する状態である定格搬送状態とホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する状態である削減搬送状態とを有し、
前記詰まり推定機構が前記特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を前記定格搬送状態から前記削減搬送状態へ遷移させ、
ことを特徴とする請求項26に記載の気流搬送システム運用方法。
【請求項28】
前記規定圧力値が第2規定圧力値P2より高い値である第1規定圧力値P1であって、
前記気流搬送システムの状態が前記定格搬送状態と前記削減搬送状態とホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する状態であるゼロ搬送状態とを有し、
前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を前記削減搬送状態から前記ゼロ搬送状態へ遷移させる、
ことを特徴とする請求項27に記載の気流搬送システム運用方法。
【請求項29】
前記規定圧力値が最大圧力値により低く第2規定圧力値P2より高い値である第0規定圧力値P0であって、
前記気流搬送システムの状態がホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する状態である定格搬送状態と前記削減搬送状態とゼロ搬送状態と気流搬送を停止して前記搬送配管を掃除する分解掃除状態とを有し、
前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第0規定圧力値P0を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を前記ゼロ搬送状態から前記分解掃除状態へ遷移させる、
ことを特徴とする請求項28に記載の気流搬送システム運用方法。
【請求項30】
前記詰まり推定機器が特定圧力値の単位時間当たりの上昇量である特定圧力上昇速度値と予め設定される規定圧力上昇速度値との比較をベースに配管の詰まり具合を推定する、
ことを特徴とする請求項29に記載の気流搬送システム運用方法。
【請求項31】
前記規定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2であって、
前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を前記定格搬送状態から前記削減搬送状態に遷移させる、
ことを特徴とする請求項30に記載の気流搬送システム運用方法。
【請求項32】
前記規定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2より大きい値である第1規定圧力上昇速度値ΔP1であって、
前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を前記削減搬送状態から前記ゼロ搬送状態に遷移させる、
ことを特徴とする請求項31に記載の気流搬送システム運用方法。
【請求項33】
前記規定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1より大きい値である第0規定圧力上昇速度値ΔP0であって、
前記規定圧力上機器が前記特定圧力上昇速度値が第0規定圧力上昇速度値ΔP0を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を前記ゼロ搬送状態から前記分解掃除状態に遷移させる、
ことを特徴とする請求項32に記載の気流搬送システム運用方法。
【請求項34】
気流搬送システムが、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部または一部を外部へ排出できる固体排出機構と、を有し、
前記削減搬送状態が前記固体排出機構がホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の一部を外部へ排出する状態である、
ことを特徴とする請求項33に記載の気流搬送システム。
【請求項35】
気流搬送システムが、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部または一部を外部へ排出できる固体排出機構と、を有し、
前記ゼロ搬送状態が前記固体排出機構がホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部を外部へ排出する状態である
ことを特徴とする請求項34に記載の気流搬送システム運用方法。
【請求項36】
規定圧力値が最大圧力値より小さい値である第2規定圧力値P2であって、
前記気流搬送システムの状態がホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する状態である定格搬送状態とホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する状態である削減搬送状態とを有し、
前記詰まり推定機構が前記特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を前記定格搬送状態から前記削減搬送状態へ遷移させ、
ことを特徴とする請求項25に記載の気流搬送システム運用方法。
【請求項37】
前記規定圧力値が最大圧力値より小さい値である第1規定圧力値P1であって、
前記気流搬送システムの状態がホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する状態である定格搬送状態またはホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する状態である削減搬送状態のうちのひとつの状態とホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する状態であるゼロ搬送状態とを有し、
前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を前記定格搬送状態または前記削減搬送状態のうちのひとつの状態からゼロ搬送状態へ遷移させ、
ことを特徴とする請求項25に記載の気流搬送システム運用方法。
【請求項38】
前記規定圧力値が最大圧力値により低い値である第0規定圧力値P0であって、
前記気流搬送システムの状態がホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する状態である定格搬送状態とホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する状態である削減搬送状態またはホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する状態であるゼロ搬送状態のうちのひとつの状態と気流搬送を停止して前記搬送配管を掃除する分解掃除状態とを有し、
前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第0規定圧力値P0を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を定格搬送状態、削減搬送状態またはゼロ搬送状態のうちのひとつの状態から分解掃除状態へ遷移させる
ことを特徴とする請求25に記載の気流搬送システム運用方法。
【請求項39】
前記詰まり推定機器が前記シュータの前記排出口に繋がる前記搬送配管の特定の位置である特定位置での内部の静圧である特定圧力値の単位時間当たりの上昇量である特定圧力上昇速度値と予め設定される規定圧力上昇速度値との比較をベースに配管の詰まり具合を推定する、
ことを特徴とする請求項25に記載の気流搬送システム運用方法。
【請求項40】
前記規定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2であって、
前記気流搬送システムの状態がホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する状態である定格搬送状態とホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する状態である削減搬送状態とを有し、
前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を前記定格搬送状態から前記削減搬送状態に遷移させる、
ことを特徴とする請求項39に記載の気流搬送システム運用方法。
【請求項41】
前記規定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2より大きい値である第1規定圧力上昇速度値ΔP1であって、
前記気流搬送システムの状態がホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する状態である定格搬送状態またはホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する状態である削減搬送状態のうちのひとつの状態とホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する状態であるゼロ搬送状態とを有し、
前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を前記定格搬送状態または前記削減搬送状態のうちのひとつの状態から前記ゼロ搬送状態に遷移させる、
ことを特徴とする請求項39に記載の気流搬送システム運用方法。
【請求項42】
前記規定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1より大きい値である第0規定圧力上昇速度値ΔP0であって、
前記気流搬送システムの状態がホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する状態である定格搬送状態、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する状態である削減搬送状態またはホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する状態であるゼロ搬送状態のうちのひとつの状態と気流搬送を停止して前記搬送配管を掃除する分解掃除状態とを有し
前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第0規定圧力上昇速度値ΔP0を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を前記定格搬送状態、前記削減搬送状態または前記ゼロ搬送状態のうちのひとつの状態から前記分解掃除状態に遷移させ、
ことを特徴とする請求項35に記載の気流搬送システム運用方法。
【請求項43】
気流搬送システムが、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部または一部を外部へ排出できる固体排出機構と、を有し、
前記ゼロ搬送状態が前記固体排出機構がホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部を外部へ排出してホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する状態である
ことを特徴とする請求項37、請求項38、請求項41または請求項42のうちのひとつに記載の気流搬送システム運用方法。
【請求項44】
気流搬送システムが、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部または一部を外部へ排出できる固体排出機構と、を有し、
前記削減搬送状態が前記固体排出機構がホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の一部を外部へ排出してホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を削減して気流搬送する状態である
ことを特徴とする請求項36、請求項37、請求項38、請求項40、請求項41または請求項42のうちのひとつに記載の気流搬送システム運用方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は固体を気流により気流搬送できる気流搬送システムとその運用方法とに係る。
【背景技術】
【0002】
固体を搬送するために、気流搬送システムが用いられる。
気流搬送システムは、搬送配管のなかに流れる気流に随伴して固体を搬送させる。
【0003】
例えば、プレスによって金属板から所望の形状のパーツを打ち抜くと、残りの切り屑が発生する。
発生した切り屑を気流搬送システムを用いて所望の箇所に搬送する。
気流搬送システムを用いてプレスからでた切り屑を溜める場所まで搬送する。プレスの設置位置から切り屑を溜める場所までの距離が長いとき、複数の気流搬送システムを途中に設ける。
【0004】
プレスが打ち抜く金属片の板厚、素材または所望の形状は必要に応じてさまざまに変化する。
気流搬送する金属片の板厚、素材または所望の形状は、搬送性能に影響を与える。
気流搬送システムは固体の詰まりが発生しない様に設定されるが、気流搬送する金属板の板厚、素材または所望の形状の変動により搬送配管の途中へ詰まりが発生することがある。
詰まりが発生したこと、または詰まりが発生しそうなときに、搬送配管を分解し、詰まった金属片をとりのぞくことが望まれる。
したがって、詰まりが発生したこと、または詰まりが発生しそうなことを早急に検知できることが望ましい。
また、詰まりが発生しそうなことを早急に検知できたとき、詰まりが分解掃除が必要な事態に発達するまえに詰まり具合を軽減する運用方法があれば好ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の現象に鑑み、簡易な構成で詰まり具合を推定し、推定した結果に基づき詰まり具合を軽減または詰まりを解消できる気流搬送システムとその運用方法を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る固体を気流に乗せて気流搬送できる気流搬送システムであって、固体を上部から受け入れ下部へ排出するホッパーと、前記ホッパーの下部から固体を取込口に受け入れて排出口から排出するエゼクタ構造であって前記取込口と前記排出口を形成されるケーシングであるシュータケーシングと前記シュータケーシングの内部に組み込まれ前記排出口にノズル先端部を向けるエゼクタ用ノズルとを有するシュータと、前記排出口につながり固体を気流に乗せて輸送する搬送配管と、前記エゼクタ用ノズルの背部に圧力をかける圧力配管系と、前記シュータの前記排出口に繋がる前記搬送配管の特定の位置である特定位置での内部の静圧の値である特定圧力値をベースに配管の詰まり具合を推定し推定した詰まり具合に応じて指令を出す詰まり推定機器と、を備え、前記特定位置は前記圧力配管系がエゼクタ用ノズルの背部に定格の圧力をかけた状態で固体を搬送させずに前記シュータの前記排出口に繋がる後流の搬送配管の内部の静圧が最大になる位置である最大圧力位置に対応する位置であり、ここで、圧力はゲージ圧である、ものとした。
【0007】
上記本発明の構成により、ホッパーは、固体を上部から受け入れ下部へ排出する。シュータは、前記ホッパーの下部から固体を取込口に受け入れて排出口から排出するエゼクタ構造であって前記取込口と前記排出口を形成されるケーシングであるシュータケーシングと前記シュータケーシングの内部に組み込まれ前記排出口にノズル先端部を向けるエゼクタ用ノズルとを有する。搬送配管は、前記排出口につながり固体を気流に乗せて輸送する。圧力配管系は、前記エゼクタ用ノズルの背部に圧力をかける。詰まり推定機器は、前記シュータの前記排出口に繋がる前記搬送配管の特定の位置である特定位置での内部の静圧の値である特定圧力値をベースに配管の詰まり具合を推定し推定した詰まり具合に応じて指令を出す。前記特定位置は前記圧力配管系がエゼクタ用ノズルの背部に定格の圧力をかけた状態で固体を搬送させずに前記シュータの前記排出口に繋がる後流の搬送配管の内部の静圧が最大になる位置である最大圧力位置に対応する位置である。ここで、圧力はゲージ圧である、
その結果、簡易に搬送配管の詰まり具合を推定できる。
【0008】
以下に、本発明の実施形態に係る気流搬送システムを説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0009】
本発明の実施形態に係る気流搬送システムは、前記詰まり推定機器が特定圧力値と規定圧力値との比較をベースに配管の詰まり具合を推定し推定した詰まり具合に応じて指令を出し、前記規定圧力値が予め前記搬送配管をシュータから外して前記排出口を大気解放し前記取込口を閉止した状態で前記圧力配管系がエゼクタ用ノズルの背部に定格の圧力をかけたときの前記シュータケーシングの内部の前記ノズル先端部の位置での静圧の絶対値である最大圧力値に対応する値である。
上記の実施形態の構成により、前記詰まり推定機器が特定圧力値と規定圧力値との比較をベースに配管の詰まり具合を推定し推定した詰まり具合に応じて指令を出す。前記規定圧力値が予め前記搬送配管をシュータから外して前記排出口を大気解放し前記取込口を閉止した状態で前記圧力配管系がエゼクタ用ノズルの背部に定格の圧力をかけたときの前記シュータケーシングの内部の前記ノズル先端部の位置での静圧の絶対値である最大圧力値に対応する値である。
その結果、簡易に搬送配管の詰まり具合を推定できる。
【0010】
本発明の実施形態に係る気流搬送システムは、規定圧力値が最大圧力値より低い値である第2規定圧力値P2であって、前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えることを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する様に指令を出し、前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えないことを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する様に指令を出す。
上記の実施形態の構成により、規定圧力値が最大圧力値より小さい値である第2規定圧力値P2である。前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えることを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する様に指令を出す。前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えないことを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する様に指令を出す。
その結果、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
【0011】
本発明の実施形態に係る気流搬送システムは、前記規定圧力値が最大圧力値より低い値であり第2規定圧力値P2より高い値である第1規定圧力値P1であって、前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えることを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する様に指令を出し、前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えないことを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する様に指令を出す。
上記の実施形態の構成により、前記規定圧力値が最大圧力値より低い値であり第2規定圧力値P2より高い値である第1規定圧力値P1である。前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えることを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する様に指令を出す。前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えないことを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する様に指令を出す。
その結果、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
【0012】
本発明の実施形態に係る気流搬送システムは、前記規定圧力値が第1規定圧力値P1より高い値であり最大圧力値により低い値である第0規定圧力値P0であって、前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第0規定圧力値P0を越えることを検知したときに気流搬送を停止して前記搬送配管を分解掃除する様に指令を出し、分解掃除が終了するとホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する様に指令を出す。
上記の実施形態の構成により、前記規定圧力値が第1規定圧力値P1より高い値であり最大圧力値により低い値である第0規定圧力値P0である。前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第0規定圧力値P0を越えることを検知したときに気流搬送を停止して前記搬送配管を分解掃除する様に指令を出す。分解掃除が終了するとホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する様に指令を出す。
その結果、前搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
【0013】
本発明の実施形態に係る気流搬送システムは、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部または一部を外部へ排出できる固体排出機構と、を備え、規定圧力値が最大圧力値より低い値である第2規定圧力値P2であって、前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えることを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送するために前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の一部を外部へ排出させる指令を出し、前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えないことを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送するために前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体を外部へ排出させない様に指令を出す。
上記の実施形態の構成により、固体排出機構は、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部または一部を外部へ排出できる。規定圧力値が最大圧力値より低い値である第2規定圧力値P2である。前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えることを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送するために前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の一部を外部へ排出させる指令を出す。前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えないことを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送するために前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体を外部へ排出させない様に指令を出す。
その結果、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
【0014】
本発明の実施形態に係る気流搬送システムは、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部または一部を外部へ排出できる固体排出機構と、を備え、規定圧力値が最大圧力値より低い値であり第2規定圧力値P2より大きい値である第1規定圧力値P1であって、前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えることを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送するために前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部を外部へ排出させる指令を出し、前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えないことを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送にするために前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体を一部を排出させる様に指令を出す。
上記の実施形態の構成により、固体排出機構は、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部または一部を外部へ排出できる。規定圧力値が最大圧力値より低い値であり第2規定圧力値P2より大きい値である第1規定圧力値P1である。前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えることを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送するために前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部を外部へ排出させる指令を出す。前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えないことを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送にするために前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体を一部を排出させる様に指令を出す。
その結果、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
【0015】
本発明の実施形態に係る気流搬送システムは、前記詰まり推定機器が特定圧力値の単位時間当たりの上昇量である特定圧力上昇速度値と所定の規定圧力上昇速度値との比較をベースに配管の詰まり具合を推定し推定した詰まり具合に応じて指令を出す。
上記の実施形態の構成により、前記詰まり推定機器が特定圧力値の単位時間当たりの上昇量である特定圧力上昇速度値と所定の規定圧力上昇速度値との比較をベースに配管の詰まり具合を推定し推定した詰まり具合に応じて指令を出す。
その結果、簡易に搬送配管の詰まり具合を推定できる。
【0016】
本発明の実施形態に係る気流搬送システムは、前記規定圧力上昇速度値が最大圧力上昇速度値より小さい値である第2規定圧力上昇速度値ΔP2であって、前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えることを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する様に指令を出し、前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えないことを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する様に指令を出す。
上記の実施形態の構成により、前記規定圧力上昇速度値が最大圧力上昇速度値より小さい第2規定圧力上昇速度値ΔP2である。前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えることを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する様に指令を出す。前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えないことを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する様に指令を出す。
その結果、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
【0017】
本発明の実施形態に係る気流搬送システムは、前記規定圧力上昇速度値が最大圧力値より小さく第2規定圧力上昇速度値ΔP2より大きい値である第1規定圧力上昇速度値ΔP1であって、前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えることを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する様に指令を出し、前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えないことを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する様に指令を出す。
上記の実施形態の構成により、前記規定圧力上昇速度値が最大圧力上昇速度値より小さい値であり第2規定圧力上昇速度値ΔP2より大きい第1規定圧力上昇速度値ΔP1である。前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えることを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する様に指令を出す。前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えないことを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する様に指令を出す。
その結果、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
【0018】
本発明の実施形態に係る気流搬送システムは、前記規定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1より大きい値である第0規定圧力上昇速度値ΔP0であって、前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第0規定圧力上昇速度値ΔP0を越えることを検知したときに前記搬送配管を分解掃除する様に指令を出し、分解掃除が終了するとホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する様に指令を出す。
上記の実施形態の構成により、前記規定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1より大きい値である第0規定圧力上昇速度値ΔP0である。前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第0規定圧力上昇速度値ΔP0を越えることを検知したときに前記搬送配管を分解掃除する様に指令を出す。分解掃除が終了するとホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する様に指令を出す。
その結果、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
【0019】
本発明の実施形態に係る気流搬送システムは、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部または一部を外部へ排出できる固体排出機構と、を備え、前記規定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2であって、前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えることを検知したときに、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送するために、前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の一部を外部へ排出させる指令を出す、前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えないことを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送するために前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体を外部へ排出させない様に指令を出す。
上記の実施形態の構成により、固体排出機構は、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部または一部を外部へ排出できる。前記規定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2である。前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えることを検知したときに、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送するために、前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の一部を外部へ排出させる指令を出す。前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えないことを検知したときに、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送するために、前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体を外部へ排出させない様に指令を出す。
その結果、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
【0020】
本発明の実施形態に係る気流搬送システムは、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部または一部を外部へ排出できる固体排出機構と、を備え、前記規定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2より大きい値である第1規定圧力上昇速度値ΔP1であって、前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えることを検知したときに、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送するために、前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部を外部へ排出させる指令を出し、前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えないことを検知したときに、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送するために、前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の一部を外部へ排出させる様に指令を出す。
上記の実施形態の構成により、固体排出機構は、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部または一部を外部へ排出できる。前記規定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2より大きい値である第1規定圧力上昇速度値ΔP1である。前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えることを検知したときに、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送するために、前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部を外部へ排出させる指令を出す。前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えないことを検知したときに、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送するために、前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の一部を外部へ排出させる様に指令を出す。
その結果、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
【0021】
上記目的を達成するため、本発明に係る気流搬送システム運用方法は、固体を上部から受け入れ下部へ排出するホッパーと、前記ホッパーの下部から固体を取込口に受け入れて排出口から排出するエゼクタ構造であって前記取込口と前記排出口を形成されるケーシングであるシュータケーシングと前記シュータケーシングの内部に組み込まれ前記排出口にノズル先端部を向けるエゼクタ用ノズルとを有するシュータと、前記排出口につながり固体を気流に乗せて輸送する搬送配管と、前記エゼクタ用ノズルの背部に圧力をかける圧力配管系と、前記シュータの前記排出口に繋がる前記搬送配管の特定の位置である特定位置での内部の静圧の値である特定圧力値をベースに配管の詰まり具合を推定する詰まり推定機器と、を有し、個体を気流に乗せて気流搬送できる気流搬送システムの運用方法であって、予め特定位置を決定する特定位置決定工程と予め規定圧力値を決定する規定圧力値決定工程とを有する準備工程と、詰まり推定機器の推定した詰まり具合に応じて気流搬送システムの状態を変化させて固体を搬送する搬送工程と、を備え、前記特定位置が前記圧力配管系がエゼクタ用ノズルの背部に定格の圧力をかけた状態で固体を搬送させずに前記排出口に繋がる後流の搬送配管の内部の静圧が最大になる位置である最大圧力位置に対応する位置であり、ここで、圧力はゲージ圧である。
【0022】
上記本発明の構成により、気流搬送システムは、固体を気流に乗せて気流搬送できる。ホッパーは、固体を上部から受け入れ下部へ排出する。シュータは、前記ホッパーの下部から固体を取込口に受け入れて排出口から排出するエゼクタ構造であって前記取込口と前記排出口を形成されるケーシングであるシュータケーシングと前記シュータケーシングの内部に組み込まれ前記排出口にノズル先端部を向けるエゼクタ用ノズルとを有する。搬送配管は、前記排出口につながり固体を気流に乗せて輸送する。圧力配管系は、前記エゼクタ用ノズルの背部に圧力をかける。詰まり推定機器は、前記シュータの前記排出口に繋がる前記搬送配管の特定の位置である特定位置での内部の静圧の値である特定圧力値をベースに配管の詰まり具合を推定する。準備工程は、予め特定位置を決定する特定位置決定工程と予め規定圧力値を決定する規定圧力値決定工程とを有する。搬送工程は、詰まり推定機器の推定した詰まり具合に応じて気流搬送システムの状態を変化させて固体を搬送する。前記特定位置が前記圧力配管系がエゼクタ用ノズルの背部に定格の圧力をかけた状態で固体を搬送させずに前記排出口に繋がる後流の搬送配管の内部の静圧が最大になる位置である最大圧力位置に対応する位置である。ここで、圧力はゲージ圧である。
その結果、簡易に搬送配管の詰まり具合を推定できる。
【0023】
以下に、本発明の実施形態に係る気流搬送システム運用方法を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0024】
本発明の実施形態に係る気流搬送システム運用方法は、詰まり推定機器が前記シュータの前記排出口に繋がる前記搬送配管の特定の位置である特定位置での内部の静圧値である特定圧力値と規定圧力値との比較をベースに配管の詰まり具合を推定し、前記規定圧力値は搬送配管をシュータから外して前記排出口を大気解放し前記取込口を閉塞した状態で前記圧力配管系がエゼクタ用ノズルの背部に定格の圧力をかけたときの前記シュータケーシングの内部の前記ノズル先端部の位置での静圧の絶対値である最大圧力値に対応する値である。
上記の実施形態の構成により、詰まり推定機器が前記シュータの前記排出口に繋がる前記搬送配管の特定の位置である特定位置での内部の静圧値である特定圧力値と規定圧力値との比較をベースに配管の詰まり具合を推定する。前記規定圧力値が搬送配管をシュータから外して前記排出口を大気解放し前記取込口を閉塞した状態で前記圧力配管系がエゼクタ用ノズルの背部に定格の圧力をかけたときの前記シュータケーシングの内部の前記ノズル先端部の位置での静圧の絶対値である最大圧力値に対応する値である。
その結果、簡易に搬送配管の詰まり具合を推定できる。
【0025】
本発明の実施形態に係る気流搬送システム運用方法は、規定圧力値が最大圧力値より小さい値である第2規定圧力値P2であって、前記気流搬送システムの状態がホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する状態である定格搬送状態とホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する状態である削減搬送状態とを有し、前記詰まり推定機構が前記特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を前記定格搬送状態から前記削減搬送状態へ遷移させ、前記詰まり推定機構が前記特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えないことを検知したときに気流搬送システムの状態を前記削減搬送状態から前記定格搬送状態から遷移させる。
上記の実施形態の構成により、規定圧力値が最大圧力値より小さい値である第2規定圧力値P2である。前記気流搬送システムの状態がホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する状態である定格搬送状態とホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する状態である削減搬送状態とを有する。前記詰まり推定機構が前記特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を前記定格搬送状態から前記削減搬送状態へ遷移させる。前記詰まり推定機構が前記特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えないことを検知したときに気流搬送システムの状態を前記削減搬送状態から前記定格搬送状態から遷移させる。
その結果、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
【0026】
本発明の実施形態に係る気流搬送システム運用方法は、前記規定圧力値が第2規定圧力値P2より高い値である第1規定圧力値P1であって、前記気流搬送システムの状態が前記定格搬送状態と前記削減搬送状態とホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する状態であるゼロ搬送状態とを有し、前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を前記削減搬送状態からゼロ搬送状態へ遷移させ、前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えないことを検知したときに気流搬送システムの状態を前記ゼロ搬送状態から前記削減搬送状態へ遷移させる。
上記の実施形態の構成により、前記規定圧力値が第2規定圧力値P2より高い値である第1規定圧力値P1である。前記気流搬送システムの状態が前記定格搬送状態と前記削減搬送状態とホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する状態であるゼロ搬送状態とを有する。前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を前記削減搬送状態からゼロ搬送状態へ遷移させる。前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えないことを検知したときに気流搬送システムの状態を前記ゼロ搬送状態から前記削減搬送状態へ遷移させる。
その結果、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
【0027】
本発明の実施形態に係る気流搬送システム運用方法は、前記規定圧力値が最大圧力値により低く第2規定圧力値P2より高い値である第0規定圧力値P0であって、前記気流搬送システムの状態がホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する状態である定格搬送状態と前記削減搬送状態とゼロ搬送状態と気流搬送を停止して前記搬送配管を掃除する分解掃除状態とを有し、前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第0規定圧力値P0を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を前記ゼロ搬送状態から前記分解掃除状態へ遷移させ、分解掃除が完了すると前記定格搬送状態に遷移させる。
上記の実施形態の構成により、前記規定圧力値が最大圧力値により低く第2規定圧力値P2より高い値である第0規定圧力値P0である。前記気流搬送システムの状態がホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する状態である定格搬送状態と前記削減搬送状態とゼロ搬送状態と気流搬送を停止して前記搬送配管を掃除する分解掃除状態とを有する。前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第0規定圧力値P0を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を前記ゼロ搬送状態から前記分解掃除状態へ遷移させる。
分解掃除が完了すると前記定格搬送状態に遷移させる。
その結果、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
【0028】
本発明の実施形態に係る気流搬送システム運用方法は、前記詰まり推定機器が特定圧力値の単位時間当たりの上昇量である特定圧力上昇速度値と予め設定される規定圧力上昇速度値との比較をベースに配管の詰まり具合を推定する。
上記の実施形態の構成により、前記詰まり推定機器が特定圧力値の単位時間当たりの上昇量である特定圧力上昇速度値と予め設定される規定圧力上昇速度値との比較をベースに配管の詰まり具合を推定する。
その結果、簡易に搬送配管の詰まり具合を推定できる。
【0029】
本発明の実施形態に係る気流搬送システム運用方法は、前記規定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2であって、前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を前記定格搬送状態から前記削減搬送状態に遷移させ、前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えないことを検知したときに気流搬送システムの状態を前記削減搬送状態から前記定格搬送状態へ遷移させる。
上記の実施形態の構成により、前記規定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2である。前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を前記定格搬送状態から前記削減搬送状態に遷移させる。前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えないことを検知したときに気流搬送システムの状態を前記削減搬送状態から前記定格搬送状態へ遷移させる。
その結果、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
【0030】
本発明の実施形態に係る気流搬送システム運用方法は、前記規定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2より大きい値である第1規定圧力上昇速度値ΔP1であって、前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を前記削減搬送状態から前記ゼロ搬送状態に遷移させ、前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えないことを検知したときに気流搬送システムの状態を前記ゼロ搬送状態から前記削減搬送状態へ遷移させる。
上記の実施形態の構成により、前記規定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2より大きい値である第1規定圧力上昇速度値ΔP1である。前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を前記削減搬送状態から前記ゼロ搬送状態に遷移させる。前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えないことを検知したときに気流搬送システムの状態を前記ゼロ搬送状態から前記削減搬送状態へ遷移させる。
その結果、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
【0031】
本発明の実施形態に係る気流搬送システム運用方法は、前記規定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1より大きい値である第0規定圧力上昇速度値ΔP0であって、前記規定圧力上機器が前記特定圧力上昇速度値が第0規定圧力上昇速度値ΔP0を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を前記ゼロ搬送状態から前記分解掃除状態に遷移させ、分解掃除が完了すると前記分解掃除状態から前記定格搬送状態へ遷移させる。
上記の実施形態の構成により、前記規定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1より大きい値である第0規定圧力上昇速度値ΔP0である。前記規定圧力上機器が前記特定圧力上昇速度値が第0規定圧力上昇速度値ΔP0を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を前記ゼロ搬送状態から前記分解掃除状態に遷移させる。分解掃除が完了すると前記分解掃除状態から前記定格搬送状態へ遷移させる。
その結果、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
【0032】
本発明の実施形態に係る気流搬送システム運用方法は、気流搬送システムが、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部または一部を外部へ排出できる固体排出機構と、を有し、前記削減搬送状態が前記固体排出機構がホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の一部を外部へ排出してホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する状態である。
上記の実施形態の構成により、固体排出機構は、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部または一部を外部へ排出できる。前記削減搬送状態が前記固体排出機構がホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の一部を外部へ排出してホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する状態である。
その結果、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
【0033】
本発明の実施形態に係る気流搬送システム運用方法は、気流搬送システムが、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部または一部を外部へ排出できる固体排出機構と、を有し、前記ゼロ搬送状態が前記固体排出機構がホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部を外部へ排出してホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する状態である。
上記の実施形態の構成により、固体排出機構は、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部または一部を外部へ排出できる。前記ゼロ搬送状態が前記固体排出機構がホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部を外部へ排出してホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する状態である。
その結果、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
【発明の効果】
【0034】
以上説明したように、本発明に係る気流搬送システムは、その構成により、以下の効果を有する。
固体を上部から受け入れる前記ホッパーの下部から固体を受け入れて排出口から排出するシュータの内部に組み込まれるエゼクタ用ノズルが搬送配管に繋がる前記排出口にノズル先端部を向ける気流搬送システムにおいて、前記圧力配管系がエゼクタ用ノズルの背部に定格の圧力をかけて固体を搬送させない状態で前記排出口に繋がる後流の搬送配管の内部の静圧が最大になる位置である最大圧力位置に対応する特定位置での特定圧力静圧をベースに推定した配管の詰まり具合に応じて気流搬送システムの状態を変化させて固体を搬送し、圧力はゲージ圧である様にしたので、簡易に搬送配管の詰まり具合を推定できる。
特定圧力値と規定圧力値との比較をベースに配管の詰まり具合を推定し、前記規定圧力値が予め前記搬送配管をシュータから外して前記排出口を大気解放し前記取込口を閉止した状態で前記圧力配管系がエゼクタ用ノズルの背部に定格の圧力をかけたときの前記シュータケーシングの内部の前記ノズル先端部の位置での静圧の絶対値である最大圧力値に対応する値である様にしたので、簡易に搬送配管の詰まり具合を推定できる。
前記特定圧力値が最大圧力値より低い第2規定圧力値P2を越えることを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する様に指令を出し、前記特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えないことを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する様に指令を出す様にしたので、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
前記特定圧力値が最大圧力値より低い第1規定圧力値P1を越えることを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する様に指令を出し、前記特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えないことを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する様に指令を出す様にしたので、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
前記特定圧力値が最大圧力値により低い値である第0規定圧力値P0を越えることを検知したときに気流搬送を停止して前記搬送配管を分解掃除する様に指令を出し、分解掃除が終了するとホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する様に指令を出す様にしたので、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
前記特定圧力値が最大圧力値より低い値である第2規定圧力値P2を越えることを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送するために前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の一部を外部へ排出させる指令を出し、前記特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えないことを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送するために前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体を外部へ排出させない様に指令を出す様にしたので、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
前記特定圧力値が最大圧力値より低い値である第1規定圧力値P1を越えることを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送するために前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部を外部へ排出させる指令を出し、前記特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えないことを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送にするために前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体を一部を排出させる様に指令を出す様にしたので、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
特定圧力値の単位時間当たりの上昇量である特定圧力上昇速度値と所定の規定圧力上昇速度値との比較をベースに配管の詰まり具合を推定し推定した詰まり具合に応じて指令を出す様にしたので、簡易に搬送配管の詰まり具合を推定できる。
前記特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えることを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する様に指令を出し、前記特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えないことを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する様に指令を出す様にしたので、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
前記特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えることを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する様に指令を出し、前記特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えないことを検知したときにホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する様に指令を出す様にしたので、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
前記特定圧力上昇速度値が第0規定圧力上昇速度値ΔP0を越えることを検知したときに前記搬送配管を分解掃除する様に指令を出し、分解掃除が終了するとホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する様に指令を出す様にしたので、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
前記特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えることを検知したときに、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送するために、前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の一部を外部へ排出させる指令を出し、前記特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えないことを検知したときに、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送するために、前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体を外部へ排出させない様に指令を出す様にしたので、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
前記特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えることを検知したときに、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送するために、前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部を外部へ排出させる指令を出し、前記特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えないことを検知したときに、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送するために、前記固体排出機構にホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の一部を外部へ排出させる様に指令を出す様にしたので、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
従って、簡易な構成で詰まりが発生したこと、または詰まりが発生しそうなことを的確に推定して運用される気流搬送システムを提供できる。
【0035】
以上説明したように、本発明に係る気流搬送システムの運用方法は、その構成により、以下の効果を有する
固体を上部から受け入れる前記ホッパーの下部から固体を受け入れて排出口から排出するシュータの内部に組み込まれるエゼクタ用ノズルが搬送配管に繋がる前記排出口にノズル先端部を向ける気流搬送システムにおいて、前記圧力配管系がエゼクタ用ノズルの背部に定格の圧力をかけて固体を搬送させない状態で前記排出口に繋がる後流の搬送配管の内部の静圧が最大になる位置である最大圧力位置に内応する特定位置での特定圧力静圧をベースに推定した配管の詰まり具合に応じて気流搬送システムの状態を変化させて固体を搬送し、圧力はゲージ圧である様にしたので、簡易に搬送配管の詰まり具合を推定できる。
前記詰まり推定機器が特定圧力値と規定圧力値との比較をベースに配管の詰まり具合を推定し、前記規定圧力値が予め前記搬送配管をシュータから外して前記排出口を大気解放し前記取込口を閉止した状態で前記圧力配管系がエゼクタ用ノズルの背部に定格の圧力をかけたときの前記シュータケーシングの内部の前記ノズル先端部の位置での静圧の絶対値である最大圧力値に対応する値である様にしたので、簡易に搬送配管の詰まり具合を推定できる。
前記特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を前記定格搬送状態から前記削減搬送状態へ遷移させ、前記詰まり推定機構が前記特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えないことを検知したときに気流搬送システムの状態を前記削減搬送状態から前記定格搬送状態から遷移させる様にしたので、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
前記特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を前記削減搬送状態からゼロ搬送状態へ遷移させ、前記詰まり推定機器が前記特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えないことを検知したときに気流搬送システムの状態を前記ゼロ搬送状態から前記削減搬送状態へ遷移させる様にしたので、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
前記特定圧力値が第0規定圧力値P0を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を前記ゼロ搬送状態から前記分解掃除状態へ遷移させ、分解掃除が完了すると前記定格搬送状態に遷移させる様にしたので、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
特定圧力値の単位時間当たりの上昇量である特定圧力上昇速度値と予め設定される規定圧力上昇速度値との比較をベースに配管の詰まり具合を推定する様にしたので、簡易に搬送配管の詰まり具合を推定できる。
前記特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を前記定格搬送状態から前記削減搬送状態に遷移させ、前記詰まり推定機器が前記特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えないことを検知したときに気流搬送システムの状態を前記削減搬送状態から前記定格搬送状態へ遷移させる様にしたので、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
前記特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を前記削減搬送状態から前記ゼロ搬送状態に遷移させ、前記特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えないことを検知したときに気流搬送システムの状態を前記ゼロ搬送状態から前記削減搬送状態へ遷移させる様にしたので、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
前記特定圧力上昇速度値が第0規定圧力上昇速度値ΔP0を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を前記ゼロ搬送状態から前記分解掃除状態に遷移させ、分解掃除が完了すると前記分解掃除状態から前記定格搬送状態へ遷移させる様にしたので、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
前記削減搬送状態が前記固体排出機構がホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の一部を外部へ排出してホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する状態である様にしたので、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
前記ゼロ搬送状態が前記固体排出機構がホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量の全部を外部へ排出してホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する状態である様にしたので、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
従って、簡易な構成で詰まりが発生したこと、または詰まりが発生しそうなことを的確に推定して気流搬送システムの運用方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】本発明の実施形態に係る気流搬送システムの全体図である。
図2】本発明の実施形態に係る気流搬送システムの断面図である。
図3】本発明の実施形態に係る気流搬送システムの部分図である。
図4】本発明の実施形態に係る気流搬送システムのフロー図である。
図5】本発明の実施形態に係る気流搬送システムの構造断面図である。
図6】本発明の実施形態に係る気流搬送システムの作用説明図である。
図7】本発明の実施形態にかかる固体排出機構その1の作用説明図である。
図8】本発明の実施形態にかかる固体排出機構その2の作用説明図である。
図9】本発明の第一の実施形態にかかる気流搬送システム運用方法の状態遷移図である。
図10】本発明の第二の実施形態にかかる気流搬送システム運用方法の状態遷移図である。
図11】本発明の第三の実施形態にかかる気流搬送システム運用方法の状態遷移図である。
図12】本発明の第四の実施形態にかかる気流搬送システム運用方法の状態遷移図である。
図13】本発明の第五の実施形態にかかる気流搬送システム運用方法の状態遷移図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本発明を実施するための形態を、説明する。
最初に、本発明の実施形態にかかる気流搬送システムを、図を基に、説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る気流搬送システムの全体図である。図2は、本発明の実施形態に係る気流搬送システムの断面図である。図3は、本発明の実施形態に係る気流搬送システムの部分図である。図4は、本発明の実施形態に係る気流搬送システムのフロー図である。図5は、本発明の実施形態に係る気流搬送システムの構造断面図である。図6は、本発明の実施形態に係る気流搬送システムの作用説明図である。図7は、本発明の実施形態にかかる固体排出機構その1の作用説明図である。図8は、本発明の実施形態にかかる固体排出機構その2の作用説明図である。
【0038】
本発明の実施形態に係る気流搬送システムは、ホッパー30とシュータ40と搬送配管50と圧力配管系60と詰まり推定機器80とで構成される。
本発明の実施形態に係る気流搬送システムは、ホッパー30とシュータ40と搬送配管50と圧力配管系60と詰まり推定機器80と固体排出機構90とで構成されてもよい。
本発明の実施形態に係る気流搬送システムは、固体発生源20とホッパー30とシュータ40と搬送配管50と圧力配管系60と詰まり推定機器80とで構成されてもよい。
本発明の実施形態に係る気流搬送システムは、固体発生源20とホッパー30とシュータ40と搬送配管50と圧力配管系60と詰まり推定機器80と固体排出機構90とで構成されてもよい。
本発明の実施形態に係る気流搬送システムは、固体発生源20とホッパー30とシュータ40と搬送配管50と圧力配管系60と固体バケット70と詰まり推定機器80とで構成されてもよい。
本発明の実施形態に係る気流搬送システムは、固体発生源20とホッパー30とシュータ40と搬送配管50と圧力配管系60と固体バケット70と詰まり推定機器80と固体排出機構90とで構成されてもよい。
【0039】
固体発生源20は、固体を発生させる発生源である。
例えば、固体発生源20は、切り屑を発生させる切り屑発生源である。
例えば、切り屑発生源は、プレスである。
プレスは、金属板をダイで打ち抜いて必要な製品を作る。金属板から必要な製品を抜いた残りの部分が切り屑になる。
切り屑は破砕機により所望の大きさに裁断されてもよい。その結果、切り屑の大きさは所望の大きさ以下になる。
ホッパー30とシュータ40とが金型の下に配置される。
切り屑が、ホッパー30に案内されてシュータ40の中に落ちる。
切り屑が、気流に乗って後流の搬送配管50を通過して送られる。
プレスの運転速度を変化させると切り屑の発生速度を変化させることができる。
【0040】
ホッパー30は、固体を上部から受け入れ下部へ排出する構造である。
例えば、ホッパー30は、固体発生源20の下に設けられる。
例えば、ホッパー30は、気流搬送システムの中間に設けられる。
図2(A)に、ホッパー30が、固体発生源20の下に設けられる様子が示される。
図2(B)に、ホッパー30が、気流搬送システムの中間に設けられる様子が示される。
【0041】
図3に、シュータ40の構造が示される。
シュータ40は、ホッパー30の下部から固体を取込口Pに受け入れて排出口Rから排出するエゼクタ構造である。
シュータ40は、シュータケーシング41とエゼクタ用ノズル42とで構成される。
シュータケーシング41は、取込口Pと排出口Rを形成されるケーシングである。
シュータケーシング41は、取込口Pと排出口Rを形成される内部空間をもつケーシングである。
エゼクタ用ノズル42は、シュータケーシング41の内部空間に組み込まれ排出口Rにノズル先端部Qを向ける機械要素である。
エゼクタ用ノズル42は、背部に圧力をかけられると、ノズル先端Qからシュータケーシング41の中に速度を上げた気体をふきだす。
固体10が、ホッパー30の下部からシュータケーシング41に落ち込むと、気流に乗せられて、排出口Rを通過して搬送配管50に送られる。
【0042】
搬送配管50は、シュータ40の排出口Rにつながり固体10を気流に乗せて輸送する配管である。
搬送配管50は、内部に気流を流して、気流に乗せて固体10を搬送する配管である。
例えば、搬送配管50は、内部に気流を流して、気流に乗せて切り屑を搬送する配管である。
搬送配管50の上流部は、シュータ40の排出口Rに導通する。
切り屑は、気流に乗って搬送配管50の中に送られる。
搬送配管50は、固体発生源20と固体バケット70との間に分配され、固体発生源20から固体バケット70へ切り屑を送る。
例えば、搬送配管50は、第一搬送配管51、第二搬送配管52・・・第N搬送配管とで構成される。
第一搬送配管51が、固体発生源20の下部に繋がる第一ホッパー31の下部に設けられるシュータ40と第二ホッパー32とを導通する。
第二搬送配管52が、第二ホッパー32の下部に設けられるシュータ40と第三ホッパー33とを導通する。
【0043】
圧力配管系60は、エゼクタ用ノズル42の背部に圧力をかけるものである。
例えば、圧力配管系60は、エゼクタ用ノズル42の背部に定格の値の圧力をかける。
気体が、エゼクタ用ノズル42のノズル先端部Qの背部にかけた圧力値に対応した流量でシュータケーシング41の中に気流を吹き出す。
【0044】
固体バケット70は、気流搬送システムで送られてきた固体を溜める容器である。
例えば、固体バケット70は、気流搬送システムで送られてきた切り屑を溜める容器である。
【0045】
詰まり推定機器80は、気流搬送システムの詰まり具合を推定する機器である。
詰まり推定機器80は、特定圧力値をベースに配管の詰まり具合を推定し推定した詰まり具合に応じて指令を出してもよい。
特定圧力値は、特定位置での搬送配管の内部の静圧である。
特定位置は、最大圧力位置に対応する位置である。
最大圧力位置は、圧力配管系がエゼクタ用ノズルの背部に定格の圧力をかけた状態で固体を搬送させずにシュータ40の排出口に繋がる後流の搬送配管50の内部の静圧が最大になる位置である。
ここで、圧力はゲージ圧である。
例えば、特定位置は最大圧力位置の付近の位置である。
例えば、特定位置は最大圧力位置からシュータ40の側に寄った位置である。
【0046】
詰まり推定機器80は、特定圧力値をベースに配管の詰まり具合を推定する。
詰まり推定機器80は、特定圧力値と規定圧力値との比較をベースに配管の詰まり具合を推定してもよい。
詰まり推定機器80は、特定圧力値と規定圧力値との比較をベースに配管の詰まり具合を推定し推定した詰まり具合に応じて指令を出してもよい。
例えば、詰まり推定機器80は、特定圧力値が規定圧力値を越えたときに配管の詰まり具合が悪化したと推定し推定した詰まり具合に応じて指令を出す。
例えば、詰まり推定機器80は、特定圧力値が規定圧力値を越えないときに配管の詰まり具合が改善されたと推定し推定した詰まり具合に応じて指令を出す。
【0047】
規定圧力値は、最大圧力値に対応する値である。
最大圧力値は、予め搬送配管50をシュータから外して排出口Rを大気解放し取込口Pを閉止した状態で圧力配管系60がエゼクタ用ノズルの背部に定格の圧力をかけたときのシュータケーシング41の内部のノズル先端部の位置での静圧の絶対値である。
ここで、圧力値はゲージ圧である。
予め搬送配管50をシュータから外して排出口Rを大気解放し取込口Pを閉止した状態で圧力配管系60がエゼクタ用ノズルの背部に定格の圧力をかけたときのシュータケーシング41の内部のノズル先端部の位置での静圧は、負圧である。
規定圧力値は、予め設定される。
例えば、規定圧力値は最大圧力値である。
例えば、規定圧力値は最大圧力値より低い値である。
例えば、規定圧力値は最大圧力値に近いより低い値である。
試運転を基に、規定圧力値が予め設定されてもよい。
予め、特定圧力値と詰まり具合の相関が設定されて、規定圧力値が設定されてもよい。
規定圧力値が最大圧力値より低い程度が特定位置が最大圧力位置よりシュータに近い程度に対応してもよい。
例えば、シュータと特定位置との距離がシュータと最大圧力位置との距離のA%であるとき、規定圧力値が最大圧力値のA%である。
【0048】
詰まり推定機器80は、特定圧力値の単位時間当たりの上昇量である特定圧力上昇速度値をベースに配管の詰まり具合を推定してもよい。
詰まり推定機器80は、特定圧力値の単位時間当たりの上昇量である特定圧力上昇速度値をベースに配管の詰まり具合を推定し推定した詰まり具合に応じて指令を出してもよい。
例えば、詰まり推定機器80は、特定圧力値の単位時間当たりの上昇量である特定圧力上昇速度値と所定の規定圧力上昇速度値との比較をベースに配管の詰まり具合を推定し推定した詰まり具合に応じて指令を出す。
例えば、詰まり推定機器80は、特定圧力値の単位時間当たりの上昇量である特定圧力上昇速度値と予め設定される規定圧力上昇速度値との比較をベースに配管の詰まり具合を推定し推定した詰まり具合に応じて指令を出す。
【0049】
試運転を基に、規定圧力上昇速度値が予め設定されてもよい。
特定圧力値を測定した際にそのまま詰まり程度が進行すると規定圧力値に達することが予想される様な規定圧力上昇速度値が予め設定されてもよい。
規定圧力上昇速度値が測定した特定圧力値の値に関連づけられていてもよい。
例えば、低い特定圧力値に対して高い規定圧力上昇速度値が関連づけられる。
規定圧力上昇速度値と特定圧力値との関連は予め実験により決定される。
例えば、仮の特定圧力値から仮の規定圧力上昇速度値で圧力上昇したとき、所定の時間内に規定圧力値に達すると判断されるときの、仮の規定圧力上昇速度値を仮の特定圧力値に対応する規定圧力上昇速度値とする。
従って、特定圧力値と規定圧力上昇速度値との関連を示すグラフまたは表が予め準備されてもよい。
【0050】
固体排出機構90は、ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体10の量の全部または一部を外部へ排出できる機構である。
固体排出機構90は、ホッパー30の内部に設置されてもよい。
固体排出機構90は、固体発生源20とホッパー30との間に設置されてもよい。
図7に、固体排出機構90は、ホッパー30の内部に設置される様子が示される。
例えば、固体排出機構90は、ホッパー30の側面に設けられる固体排出口Oを開閉可能なフラップ91である。
フラップ91は、揺動機構(図示せず)により回動される。
フラップ91を、揺動させると、固体排出口Oを閉じたり、開いたりできる。
フラップ91の揺動位置を選択すると、ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量の全部を外部へ排出したり、ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする量の一部を外部へ排出したり、ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量の全部を外部へ排出しない様にできる。
フラップ91の揺動角度を選択すると、ホッパーを通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量を調整できる。
図7(A)には、ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量の全部を外部へ排出しない様子が示される。
その結果、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を制限せずに気流搬送する。
図7(B)には、ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量の一部を外部へ排出する様子が示される。
その結果、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を削減して気流搬送する。
フラップ91の揺動角度を変化させると、ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量の一部の全体でしめる割合を調整できる。
図7(C)には、ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量の全部を外部へ排出する様子が示される。
【0051】
図8に、固体排出機構90は、ホッパー30の外部に設置される様子が示される。
図8(A)には、ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量の全部を外部へ排出しない様子が示される。
その結果、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を制限せずに気流搬送する。
図8(B)には、ホッパー30に入る直前でる固体の量の一部を外部へ排出し、ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量の一部を外部へ排出する様子が示される。
その結果、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量を削減して気流搬送する。
フラップ91の揺動角度を変化させると、ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量の一部の全体で占める割合を調整できる。
図8(C)には、ホッパー30に入る直前でる固体の量の全部を外部へ排出し、ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量の全部を外部へ排出する様子が示される。
その結果、ホッパーを通過してシュータへ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する。
【0052】
規定圧力値は、第0規定圧力値P0、第1規定圧力値P1または第2規定圧力値P2のうちのひとつであってもよい。
例えば、第0規定圧力値P0は、最大圧力値より低い値である。
例えば、第0規定圧力値P0は、最大圧力値の90%の値である。
例えば、第0規定圧力値P0は、最大圧力値の80%の値である。
第1規定圧力値P1は、第0規定圧力値P0より低い値である。
第1規定圧力値P2は、第1規定圧力値P1より低い値である。
【0053】
規定圧力上昇速度値は、第0規定圧力上昇速度ΔP0、第1規定圧力上昇速度値ΔP1または第2規定圧力上昇速度値ΔP2のうちのひとつであってもよい。
規定圧力上昇速度値は、予め設定される。
第0規定圧力上昇速度ΔP0は、そのまま詰まり程度が進行すると所定の時間経過後に分解掃除が必要になる規定圧力上昇速度値であってもよい。
例えば、第0規定圧力上昇速度ΔP0は、そのまま詰まり程度が進行するとすぐに分解掃除が必要になる規定圧力上昇速度値である。
第1規定圧力上昇速度値ΔP1は、第0規定圧力上昇速度ΔP0より低い値である。
第2規定圧力上昇速度値ΔP2は、第1規定圧力上昇速度値ΔP1より低い値である。
【0054】
以下に、本発明の実施形態にかかる気流搬送システムの運用方法を、図を基に、説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る気流搬送システムのフロー図である。図5は、本発明の実施形態に係る気流搬送システムの作用図である。
【0055】
気流搬送システムは、固体を気流に乗せて気流搬送できるシステムであって、ホッパー30とシュータ40と搬送配管50と圧力配管系60とで構成されてもよい。
気流搬送システムは、固体を気流に乗せて気流搬送できるシステムであって、ホッパー30とシュータ40と搬送配管50と圧力配管60と詰まり推定機器80とで構成されてもよい。
気流搬送システムは、固体を気流に乗せて気流搬送できるシステムであって、固体発生源20とホッパー30とシュータ40と搬送配管50と圧力配管系60とで構成されてもよい。
気流搬送システムは、固体を気流に乗せて気流搬送できるシステムであって、固体発生源20とホッパー30とシュータ40と搬送配管50と圧力配管系60と詰まり推定機器80で構成されてもよい。
気流搬送システムは、固体を気流に乗せて気流搬送できるシステムであって、固体発生源20とホッパー30とシュータ40と搬送配管50と圧力配管系60と詰まり推定機器80と固体排出機構90とで構成されてもよい。
【0056】
固体発生源20とホッパー30とシュータ40と搬送配管50と圧力配管系60と推定機器80と固体排出機構90の構成は、前述するものと同じなので、説明を省略する。
【0057】
本発明の実施形態にかかる気流搬送システムの運用方法は、準備工程S10と搬送工程S20で構成される。
【0058】
準備工程S10は、規定圧力値決定工程S11と特定位置決定工程S12とで構成される。
【0059】
規定圧力値決定工程S11は、規定圧力値を決定する工程である。
試運転を行い、搬送配管50をシュータ40から外して排出口Rを大気解放し取込口Pを閉塞した状態で圧力配管系60がエゼクタ用ノズル42の背部に定格の圧力をかけたときのシュータケーシング41の内部のノズル先端部Qの位置での静圧の絶対値に対応する値を規定圧力値とする。
ここで、圧力はゲージ圧である。
搬送配管50をシュータ40から外して排出口Rを大気解放する。
盲フランジで取込口Pを閉塞する。
盲フランジにシュータ内部の静圧を計測できる様に圧力計をとりつける。
上から見て、圧力計を取りつける位置とエゼクタ用ノズル42のノズル先端部Qの位置とが重なるもの好ましい。
圧力配管系60がエゼクタ用ノズル42の背部に定格の圧力をかけたときに圧力計の出力を記録する。
ゲージ圧を測定するので、記録された圧力は負圧である。
計測された圧力の絶対値に対応する圧力を規定圧力値とする。
計測された圧力の絶対値より小さな値を規定圧力値とする。
例えば、計測された圧力の絶対値の80%を規定圧力値とする。
【0060】
シュータ40の排出口Rを搬送配管50に繋ぐ。
シュータ40の取込口Pをホッパー30の下部に繋ぐ。
【0061】
特定位置決定工程S12は、特定位置Xを決定する工程である。
特定位置Xは、最大圧力位置に対応する位置である。
最大圧力位置は、圧力配管系60がエゼクタ用ノズル42の背部に定格の圧力をかけて固体10を搬送させない状態で排出口Rに繋がる後流の搬送配管50の内部の静圧が最大になる位置である。
例えば、排出口Rに繋がる後流の搬送配管50に任意の間隔で搬送配管の内部の静圧を測定できる様に複数の圧力計を取り付ける。
例えば、圧力配管系60がエゼクタ用ノズル42の背部に定格の圧力をかけた状態で、固体を搬送させないで、複数の圧力計の出力を比較し、最も大きな圧力を出力した圧力計の取り付け位置を特定位置に決定する。
例えば、圧力配管系60がエゼクタ用ノズル42の背部に定格の圧力をかけた状態で、固体を搬送させないで、複数の圧力計の出力を比較し、最も大きな圧力を出力した圧力計の取り付け位置よりシュータにひとつ寄った圧力計の取り付け位置を特定位置に決定する。
【0062】
詰まり推定機器80は、特定圧力値をベースに配管の詰まり具合を推定する。
詰まり推定機器80は、特定圧力値をベースに配管の詰まり具合を推定し、推定した詰まり具合に応じて指令をだしてもよい。
詰まり推定機器80は、特定圧力値をベースに配管の詰まり具合を推定し、推定した詰まり具合に応じてオペレータに指令をだしてもよい。
詰まり推定機器80は、特定圧力値をベースに配管の詰まり具合を推定し、推定した詰まり具合に応じて指令信号をだしてもよい。
【0063】
詰まり推定機器80は、特定圧力値と規定圧力値との比較をベースに配管の詰まり具合を推定し推定した詰まり具合に応じて指令を出してもよい。
詰まり推定機器80は、シュータの排出口に繋がる搬送配管50の特定の位置である特定位置での内部の静圧を測定し、測定した静圧の値である特定圧力値と規定圧力値との比較をベースに配管の詰まり具合を推定し推定した詰まり具合に応じて指令を出してもよい。
詰まり推定機器80は、気流搬送システムが固体を気流搬送させている際に、特定圧力値を測定する。
【0064】
詰まり推定機器80が特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えることを検知したときにホッパーを通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する様に指令を出してもよい。
例えば、詰まり推定機器80が特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えることを検知したときにオペレータにホッパーを通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する様に指令を出してもよい。
オペレータが、ホッパーを通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送してもよい。
例えば、オペレータが固体の発生頻度を下げる操作をする。
ホッパーを通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量を減ると、搬送配管50の詰まりが解消すること期待される。
詰まり推定機器80が特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えないことを検知したときにホッパーを通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する様に指令を出してもよい。
例えば、詰まり推定機器80が特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えないことを検知したときにオペレータにホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する様に指令を出してもよい。
オペレータがホッパーを通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する操作をする。
【0065】
気流搬送システムが固体排出機構90を備えるとき、以下の運用が行われてもよい。
詰まり推定機器80が、特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えることを検知したときに、ホッパーを通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送するために、固体排出機構90にホッパーを通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量の一部を外部へ排出させる指令を出してもよい。
固体排出機構90がホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量の一部を外部へ排出する。
ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量が減る。
ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量が減ると、搬送配管50の詰まりが解消すること期待される。
詰まり推定機器80が、特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えないことを検知したときに、ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送するために固体排出機構にホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体を外部へ排出させない様に指令を出す。
固体排出機構が、ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体を外部へ排出させない。
ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する操作をする。
【0066】
詰まり推定機器80が、特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えることを検知したときに、ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する様に指令を出してもよい。
例えば、詰まり推定機器80が、特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えることを検知したときに、オペレータにホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する様に指令を出す。
オペレータが、ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する操作をする。
例えば、例えば、オペレータが固体の発生頻度をゼロにする操作をする。
オペレータがホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する操作をする。
ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量がゼロになると、搬送配管50の詰まりが解消すること期待される。
詰まり推定機器80が、特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えないことを検知したときに、ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する様に指令を出してもよい。
例えば、詰まり推定機器80が、特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えないことを検知したときに、オペレータにホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する様に指令を出してもよい。
詰まり推定機器80が、特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えないことを検知したときに、ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量を制限せずに気流搬送する様に指令を出してもよい。
例えば、詰まり推定機器80が、特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えないことを検知したときに、オペレータにホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量を制限せずに気流搬送する様に指令を出してもよい。
【0067】
気流搬送システムが固体排出機構90を備えるとき、以下の運用が行われてもよい。
詰まり推定機器80が、特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えることを検知したときに、ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送するために、固体排出機構90にホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量の全部を外部へ排出させる指令を出してもよい。
固体排出機構90が、ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量の全部を外部へ排出させる。
ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量をゼロになる。
ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量がゼロになると、搬送配管50の詰まりが解消すること期待される。
固体排出機構90がホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体を全部を排出させる。
ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量がゼロになる。
詰まり推定機器80が、特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えないことを検知したときに、ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送にするために、固体排出機構90にホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体を一部を排出させる様に指令を出してもよい。
詰まり推定機器80が、特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えないことを検知したときに、ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量を制限せずに気流搬送にするために、固体排出機構90にホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体を排出させない様に指令を出してもよい。
【0068】
詰まり推定機器80が、特定圧力値が第0規定圧力値P0を越えることを検知したときに、気流搬送を停止して搬送配管50を分解掃除する様に指令を出してもよい。
例えば、詰まり推定機器80が、特定圧力値が第0規定圧力値P0を越えることを検知したときに、オペレータに、気流搬送を停止して搬送配管50を分解掃除する様に指令を出す。
オペレータが、搬送配管50を分解して、搬送配管50の詰まりをチェックする。
オペレータが、搬送配管50の内部に停留する固体を排除した後で、分解した搬送配管50を組み立てて、気流搬送を再開する。
【0069】
本発明の実施形態にかかる気流搬送システムの作用を、図を基に、説明する。
図6は、本発明の実施形態に係る気流搬送システムの作用説明図である。
【0070】
固体を搬送しないとき、圧力配管系60がエゼクタ用ノズル42の背部に定格値の圧力を掛けた状態で、特定位置Xでの静圧が第0規定圧力値P0より低い。
図6(A)に、エゼクタ用ノズル42の背部に定格値の圧力を掛けた状態で、固体を搬送しないときの搬送配管内の静圧分布が示される。
特定位置Xでの静圧が第2規定圧力値P2より低い。
圧力配管系60が、エゼクタ用ノズル42の背部に定格値の圧力を掛けた状態で、固体を搬送するとき、搬送配管50の内部の静圧が上昇し、特定位置Xでの静圧が第2規定圧力値P2に近づく。
図6(B)に、エゼクタ用ノズル42の背部に定格値の圧力を掛けた状態で、搬送配管に固体が流れ搬送配管内の静圧分布が上昇する様子が示される。
圧力配管系60が、エゼクタ用ノズル42の背部に定格値の圧力を掛けた状態で、固体が搬送配管50に停留しそうになると、搬送配管50の内部の静圧が上昇し、特定位置Xでの静圧が第2規定圧力値P2を越え、第1規定圧力値P1に近づく。
例えば、ホッパーを通過してシュータへ入る固体の量が減ると、搬送配管のなかの固体の量が減り特定位置Xでの静圧が下がる。
図6(C)に、エゼクタ用ノズル42の背部に定格値の圧力を掛けた状態で、固体が搬送配管50に停留しそうになると、搬送配管50の内部の静圧が上昇し、特定位置Xでの静圧が第1規定圧力値P1を越え、第0規定圧力値P0に近づく様子が示される。
特定位置Xでの静圧が第0規定圧力値P0に達すると、オペレータが気流搬送システムの運転を止めた状態で、搬送配管50を分解して、停留している固体を除去する。
分解掃除が終了すると、オペレータが搬送配管50を組み立てる。
【0071】
次に、本発明の実施形態にかかる気流搬送システムの運用方法を、図を基に、説明する。
図9は、本発明の第一の実施形態にかかる気流搬送システムの状態遷移図である。図10は、本発明の第二の実施形態にかかる気流搬送システムの状態遷移図である。図11は、本発明の第三の実施形態にかかる気流搬送システムの状態遷移図である。図12は、本発明の第四の実施形態にかかる気流搬送システムの状態遷移図である。図13は、本発明の第五の実施形態にかかる気流搬送システムの状態遷移図である。
【0072】
気流搬送システムの構成は、本発明の実施形態にかかる気流搬送システムの説明と同じなので、説明を省略する。
【0073】
本発明の実施形態にかかる気流搬送システムの運用方法は、準備工程S10と搬送工程S20とで構成される。
準備工程はS10は、規定圧力値決定工程S11と特定位置決定工程S12とで構成される。
規定圧力値決定工程S11は、規定圧力値を決定する工程である。
規定圧力値決定工程S11は、規定圧力上昇速度値を決定してもよい。
規定圧力値は、搬送配管50をシュータから外して排出口を大気解放し取込口を閉塞した状態で圧力配管系がエゼクタ用ノズルの背部に定格の圧力をかけたときのシュータケーシングの内部のノズル先端部の位置での静圧の絶対値である最大圧力値に対応する値である。
規定圧力値、規定圧力上昇速度値の構成は、本発明の実施形態にかかる気流搬送システムのものと同じなので、説明を省略する。
特定位置決定工程S12は、特定位置を決定する工程である。
特定位置は、圧力配管系がエゼクタ用ノズルの背部に定格の圧力をかけた状態で固体を搬送させずに排出口に繋がる後流の搬送配管50の内部の静圧が最大になる位置である最大圧力位置に対応する位置である。
【0074】
以下に、本発明の第一の実施形態にかかる気流搬送システム運用方法の搬送工程を、図を基に、説明する。
図9は、本発明の第一の実施形態にかかる気流搬送システムの搬送工程の状態遷移図を示す。
本発明の第一の実施形態にかかる気流搬送システム運用方法の搬送工程は、気流搬送システムの状態を定格搬送状態T21と削減搬送状態T22とゼロ搬送状態T23と分解掃除状態T24との間で変化させる。
定格搬送状態T21は、ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する状態である。
削減搬送状態T22は、ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する状態である。
削減搬送状態T22は、固体排出機構がホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量の一部を外部へ排出してホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する状態であってもよい。
ゼロ搬送状態T23は、ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する状態である。
ゼロ搬送状態T23は、固体排出機構がホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量の全部を外部へ排出してホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する状態であってもよい。
分解掃除状態T24は、気流搬送を停止して搬送配管50を掃除する状態である。
オペレータが気流搬送を停止して搬送配管50を掃除してもよい。
【0075】
詰まり推定機構80が特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えることを検知したときに、気流搬送システムの状態を定格搬送状態T21から削減搬送状態T22へ遷移させてもよい。
詰まり推定機構が特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えないことを検知したときに、気流搬送システムの状態を削減搬送状態T22から定格搬送状態T21へ遷移させてもよい。
【0076】
詰まり推定機器80が特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えることを検知したときに、気流搬送システムの状態を定格搬送状態T21から削減搬送状態T22に遷移させてもよい。
詰まり推定機器80が特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えないことを検知したときに、気流搬送システムの状態を削減搬送状態T22から定格搬送状態T21遷移させてもよい。
【0077】
詰まり推定機器80が特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えることを検知したときに、気流搬送システムの状態を削減搬送状態T22からゼロ搬送状態T23へ遷移させてもよい。
詰まり推定機器80が特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えないことを検知したときに、気流搬送システムの状態をゼロ搬送状態T23から削減搬送状態T22へ遷移させてもよい。
【0078】
詰まり推定機器80が特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えることを検知したときに、気流搬送システムの状態を削減搬送状態T22からゼロ搬送状態T23へ遷移させてもよい。
詰まり推定機器80が特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えないことを検知したときに、気流搬送システムの状態をゼロ搬送状態T23から削減搬送状態T23へ遷移させてもよい。
【0079】
詰まり推定機器80が特定圧力値が第0規定圧力値を越えることを検知したときに、気流搬送システムの状態をゼロ搬送状態T23から分解掃除状態T24へ遷移させてもよい。
例えば、詰まり推定機器80がアラームを出し、オペレータが搬送配管を分解掃除する。
分解掃除が完了すると定格搬送状態T21へ遷移させてもよい。
【0080】
規定圧力上機器80が特定圧力上昇速度値が第0規定圧力上昇速度値ΔP0を越えることを検知したときに、気流搬送システムの状態をゼロ搬送状態T23から分解掃除状態T24に遷移させてもよい。
例えば、詰まり推定機器80がアラームを出し、オペレータが搬送配管を分解掃除する。
分解掃除が完了すると分解掃除状態T24から定格搬送状態T21へ遷移させてもよい。
【0081】
次は、本発明の第2の実施形態にかかる気流搬送システム運用方法の搬送工程を、図を基に、説明する。
図10は、本発明の第二の実施形態にかかる気流搬送システムの搬送工程の状態遷移図を示す。
本発明の第二の実施形態にかかる気流搬送システム運用方法の搬送工程は、気流搬送システムの状態を定格搬送状態T21と分解掃除状態T24との間で変化させてもよい。
詰まり推定機構80が特定圧力値が第0規定圧力値P0を越えることを検知したときに、気流搬送システムの状態を定格搬送状態T21から分解装置状態T24へ遷移させてもよい。
分解掃除が完了すると定格搬送状態T21に遷移させる。
【0082】
次は、本発明の第3の実施形態にかかる気流搬送システム運用方法の搬送工程を、図を基に、説明する。
図11は、本発明の第三の実施形態にかかる気流搬送システムの搬送工程の状態遷移図を示す。
詰まり推定機構80が特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えることを検知したときに、気流搬送システムの状態を定格搬送状態T21から削減搬送状態T22へ遷移させてもよい。
状態が削減搬送状態T22であるときに特定圧力値が第2規定圧力値P2を越える程度に応じて固体排出機構が外部へ排出する固体の量を変更してもよい。
例えば、特定圧力値が第2規定圧力値P2を越える程度が大きくなるに従って固体排出機構が外部へ排出する固体の量が多くなる様にフラップ91の揺動角度を調整する。
詰まり推定機構が特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えないことを検知したときに、気流搬送システムの状態を削減搬送状態T22から定格搬送状態T21へ遷移させてもよい。
【0083】
次は、本発明の第四の実施形態にかかる気流搬送システム運用方法の搬送工程を、図を基に、説明する。
図12は、本発明の第四の実施形態にかかる気流搬送システムの搬送工程の状態遷移図を示す。
詰まり推定機構80が特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えることを検知したときに、気流搬送システムの状態を定格搬送状態T21からゼロ搬送状態T23へ遷移させてもよい。
詰まり推定機構が特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えないことを検知したときに、気流搬送システムの状態をゼロ搬送状態T23から定格搬送状態T21へ遷移させてもよい。
【0084】
次は、本発明の第五の実施形態にかかる気流搬送システム運用方法の搬送工程を、図を基に、説明する。
図13は、本発明の第五の実施形態にかかる気流搬送システムの搬送工程の状態遷移図を示す。
詰まり推定機構80が特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えることを検知したときに、気流搬送システムの状態を削減搬送状態T22からゼロ搬送状態T23へ遷移させてもよい。
詰まり推定機構が特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えないことを検知したときに、気流搬送システムの状態をゼロ搬送状態T23から削減搬送状態T22へ遷移させてもよい。
【0085】
上述のとおり、本発明の実施実施形態に係る気流搬送システムを用いれば、以下の効果を有する。
固体を上部から受け入れるホッパー30の下部から固体を受け入れて排出口から排出するシュータの内部に組み込まれるエゼクタ用ノズルが排出口にノズル先端部を向け、排出口に繋がる搬送配管50の特定位置での特定圧力値をベースに推定した配管の詰まり具合に応じて指令を出し、特定位置が圧力配管系がエゼクタ用ノズルの背部に定格の圧力をかけて固体を搬送させない状態で排出口に繋がる後流の搬送配管50の内部の静圧が最大になる位置である最大圧力位置に内応する位置であり、圧力はゲージ圧である様にしたので、簡易に搬送配管50の詰まり具合を推定できる。
詰まり推定機器が特定圧力値と規定圧力値との比較をベースに配管の詰まり具合を推定し、規定圧力値が予め搬送配管50をシュータから外して排出口を大気解放し取込口を閉止した状態で圧力配管系がエゼクタ用ノズルの背部に定格の圧力をかけたときのシュータケーシングの内部のノズル先端部の位置での静圧の絶対値である最大圧力値に対応する値である様にしたので、簡易に搬送配管50の詰まり具合を推定できる。
特定圧力値が最大圧力値より低い第2規定圧力値P2を越えることを検知したときにオペレータにホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する様に指令を出し、特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えないことを検知したときにオペレータにホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する様に指令を出す様にしたので、搬送配管50の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
特定圧力値が最大圧力値より低い第1規定圧力値P1を越えることを検知したときにオペレータにホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する様に指令を出し、特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えないことを検知したときにオペレータにホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する様に指令を出す様にしたので、搬送配管50の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
特定圧力値が最大圧力値により低い値である第0規定圧力値P0を越えることを検知したときにオペレータに気流搬送を停止して搬送配管50を分解掃除する様に指令を出し、分解掃除が終了するとホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する様に指令を出す様にしたので、搬送配管50の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
特定圧力値が最大圧力値より低い値である第2規定圧力値P2を越えることを検知したときにホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送するために固体排出機構にホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量の一部を外部へ排出させる指令を出し、特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えないことを検知したときにホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送するために固体排出機構にホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体を外部へ排出させない様に指令を出す様にしたので、搬送配管50の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
特定圧力値が最大圧力値より低い値である第1規定圧力値P1を越えることを検知したときにホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送するために固体排出機構にホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量の全部を外部へ排出させる指令を出し、特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えないことを検知したときにホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送にするために固体排出機構にホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体を一部を排出させる様に指令を出す様にしたので、搬送配管50の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
特定圧力値の単位時間当たりの上昇量である特定圧力上昇速度値と所定の規定圧力上昇速度値との比較をベースに配管の詰まり具合を推定し推定した詰まり具合に応じて指令を出す様にしたので、簡易に搬送配管50の詰まり具合を推定できる。
特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えることを検知したときにオペレータにホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する様に指令を出し、特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えないことを検知したときにオペレータにホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する様に指令を出す様にしたので、
搬送配管50の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えることを検知したときにオペレータにホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する様に指令を出し、特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えないことを検知したときにオペレータにホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する様に指令を出す様にしたので、搬送配管50の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
特定圧力上昇速度値が第0規定圧力上昇速度値ΔP0を越えることを検知したときにオペレータに搬送配管50を分解掃除する様に指令を出し、分解掃除が終了するとオペレータにホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送する様に指令を出す様にしたので、搬送配管50の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えることを検知したときに、ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送するために、固体排出機構にホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量の一部を外部へ排出させる指令を出し、特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えないことを検知したときに、ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量に制限をかけないで気流搬送するために、固体排出機構にホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体を外部へ排出させない様に指令を出す様にしたので、搬送配管50の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えることを検知したときに、ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送するために、固体排出機構にホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量の全部を外部へ排出させる指令を出す。特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えないことを検知したときに、ホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送するために、固体排出機構にホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の一部を外部へ排出させる様に指令を出す様にしたので、搬送配管50の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
従って、簡易な構成で詰まりが発生したこと、または詰まりが発生しそうなことを的確に推定して運用される気流搬送システムを提供できる。
【0086】
上述のとおり、本発明の実施実施形態に係る気流搬送システム運用方法を用いれば、以下の効果を有する。
固体10を上部から受け入れるホッパー30の下部から固体を受け入れて排出口Rから排出するシュータ40の内部に組み込まれるエゼクタ用ノズル42が排出口Rにノズル先端部Qを向け、排出口Rに繋がる搬送配管50の特定位置Xでの特定圧力値をベースに推定した搬送配管50の詰まり具合に応じて気流搬送システムの状態を変化させて固体を搬送し、特定位置が圧力配管系がエゼクタ用ノズルの背部に定格の圧力をかけて固体を搬送させない状態で排出口に繋がる後流の搬送配管50の内部の静圧が最大になる位置である最大圧力位置に対応する位置であり、圧力はゲージ圧である様にしたので、簡易に搬送配管50の詰まり具合を推定できる。
特定圧力値と規定圧力値との比較をベースに配管の詰まり具合を推定し、規定圧力値が予め搬送配管をシュータから外して排出口を大気解放し取込口を閉止した状態で圧力配管系がエゼクタ用ノズルの背部に定格の圧力をかけたときのシュータケーシングの内部のノズル先端部の位置での静圧の絶対値である最大圧力値に対応する値である様にしたので、簡易に搬送配管50の詰まり具合を推定できる。
特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を定格搬送状態T21から削減搬送状態T22へ遷移させ、特定圧力値が第2規定圧力値P2を越えないことを検知したときに気流搬送システムの状態を削減搬送状態T22から定格搬送状態T21から遷移させる様にしたので、搬送配管の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を削減搬送状態T22からゼロ搬送状態T23へ遷移させ、特定圧力値が第1規定圧力値P1を越えないことを検知したときに気流搬送システムの状態をゼロ搬送状態から削減搬送状態T22へ遷移させる様にしたので、搬送配管50の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
特定圧力値が第0規定圧力値を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態をゼロ搬送状態T23から分解掃除状態T24へ遷移させ、分解掃除が完了すると定格搬送状態T21に遷移させる様にしたので、搬送配管50の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
特定圧力値の単位時間当たりの上昇量である特定圧力上昇速度値と予め設定される規定圧力上昇速度値との比較をベースに配管の詰まり具合を推定する様にしたので、簡易に搬送配管50の詰まり具合を推定できる。
特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を定格搬送状態T21から削減搬送状態T22に遷移させ、特定圧力上昇速度値が第2規定圧力上昇速度値ΔP2を越えないことを検知したときに気流搬送システムの状態を削減搬送状態T22から定格搬送状態T21へ遷移させる様にしたので、搬送配管50の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態を削減搬送状態T22からゼロ搬送状態T23に遷移させ、特定圧力上昇速度値が第1規定圧力上昇速度値ΔP1を越えないことを検知したときに気流搬送システムの状態をゼロ搬送状態T23から削減搬送状態T22へ遷移させる、様にしたので、搬送配管50の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
特定圧力上昇速度値が第0規定圧力上昇速度値ΔP0を越えることを検知したときに気流搬送システムの状態をゼロ搬送状態T23から分解掃除状態T24に遷移させ、分解掃除が完了すると分解掃除状態T24から定格搬送状態T21へ遷移させる様にしたので、搬送配管50の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
削減搬送状態T22が固体排出機構がホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量の一部を外部へ排出してホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量を減らして気流搬送する状態である様にしたので、搬送配管50の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
ゼロ搬送状態T23が固体排出機構がホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量の全部を外部へ排出してホッパー30を通過してシュータ40へ入ろうとする固体の量をゼロにして気流搬送する状態である様にしたので、搬送配管50の詰まりを抑制しながら、気流搬送システムを運用できる。
【0087】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
【符号の説明】
【0088】
P 取込口
Q ノズル先端部
R 排出口
X 特定位置
P0 第0規定圧力値
P1 第1規定圧力値
P2 第2規定圧力値
ΔP0 第0規定圧力上昇速度値
ΔP1 第1規定圧力上昇速度値
ΔP2 第2規定圧力上昇速度値
O 固体排出口
10 固体
20 固体発生源
30 ホッパー
40 シュータ
41 シュータケーシング
42 エゼクタ用ノズル
50 搬送配管
60 圧力配管系
70 固体バケット
80 推定機器
90 固体排出機構
91 フラップ
S10 準備工程
S11 規定圧力値決定工程
S12 特定位置決定工程
S20 測定工程
T21 定格搬送状態
T22 削減搬送状態
T23 ゼロ搬送状態
T24 分解掃除状態
【先行技術文献】
【特許文献】
【0089】
【特許文献1】特表2020-83556
【特許文献2】特開平10-203606
【特許文献3】特開2001-174396
図1
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図10
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図13