(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022185341
(43)【公開日】2022-12-14
(54)【発明の名称】車輛内装トリム及びドア構造
(51)【国際特許分類】
B60R 13/02 20060101AFI20221207BHJP
B60J 5/00 20060101ALI20221207BHJP
B60N 3/00 20060101ALI20221207BHJP
【FI】
B60R13/02 B
B60J5/00 501A
B60N3/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021092954
(22)【出願日】2021-06-02
(71)【出願人】
【識別番号】000002901
【氏名又は名称】株式会社ダイセル
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】福本 健二
【テーマコード(参考)】
3B088
3D023
【Fターム(参考)】
3B088BA04
3D023BA01
3D023BA07
3D023BB08
3D023BB14
3D023BB22
3D023BD03
3D023BD32
3D023BE04
3D023BE26
3D023BE35
(57)【要約】
【課題】突出部が荷重を受けた場合に、突出部の突出を少なくして安全性を向上させる技術を提供する。
【解決手段】車輛内装トリムが、車輛を構成する車輛構造物に沿って配置され、前記車輛構造物の車室側を覆うベース板部と、前記ベース板部から車室内に向けて突出するように、前記ベース板部に対して初期位置に配置された突出部と、を有し、前記突出部が、車室側から荷重を受けた場合に、前記ベース板部に対して前記突出部が前記初期位置から退避する退避方向へ移動可能となるように、前記ベース板部に取り付けられている。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車輛を構成する車輛構造物に沿って配置され、前記車輛構造物の車室側を覆うベース板部と、
前記ベース板部から車室内に向けて突出するように、前記ベース板部に対して初期位置に配置された突出部と、を有し、
前記突出部が車室側から荷重を受けた場合に、前記ベース板部に対して前記突出部が前記初期位置から退避する退避方向へ移動可能となるように、前記ベース板部に取り付けられている車輛内装トリム。
【請求項2】
前記突出部が前記初期位置にある状態において、前記突出部を前記ベース板部に対して固定する脆弱固定部が前記突出部と前記ベース板部との境界部に設けられており、
前記突出部が車室側から荷重を受けた際に前記脆弱固定部が破断することで、前記突出部が前記ベース板部に対して移動可能となる請求項1に記載の車輛内装トリム。
【請求項3】
前記突出部のうち、前記車室内に突出している側に対して反対側の面に、磁性を有する磁気吸着部材が設けられ、
前記突出部が、前記初期位置にある状態において、前記磁気吸着部材が、前記車輛構造物を成す、あるいは前記車輛構造物に取り付けられた金属パネルと対向し、且つ前記金属パネルと離間して配置され、
前記突出部が移動可能となった場合に、前記磁気吸着部材が、前記金属パネルに吸着する請求項1又は2に記載の車輛内装トリム。
【請求項4】
前記突出部の内部に、チクソトロピー性を有する緩衝材が充填されている請求項1から3の何れか1項に記載の車輛内装トリム。
【請求項5】
前記初期位置に配置された前記突出部と係合した係合状態で前記突出部の前記退避方向への移動を規制可能な係合部と、
前記係合部を駆動することによって、前記係合部を前記係合状態と当該係合を解除した係合解除状態とに切り替え可能な駆動部と、
を更に備える請求項1から4の何れか1項に記載の車輛内装トリム。
【請求項6】
請求項1から4の何れか1項に記載の車輛内装トリムと、
前記車輛構造物であって、前記車輛のドアにおける外側パネルと前記車輛内装トリムが取り付けられる内側パネルとを有するドア本体と、
を備えるドア構造。
【請求項7】
前記初期位置に配置された前記突出部と係合することで前記突出部の前記退避方向への移動を規制する規制部と、
一端が前記規制部と接続され、他端が前記外側パネル側に配置されたリンク部と、を備え、
前記外側パネルが車室側に向かって変形した場合に、前記リンク部が前記外側パネルの変形に付随して移動又は変形することによって、前記リンク部の前記一端と接続された前記規制部による前記突出部の規制が解除される、
請求項6に記載のドア構造。
【請求項8】
請求項5に記載の車輛内装トリムと、
前記車輛構造物であって、前記車輛のドアにおける外側パネルと前記車輛内装トリムが取り付けられる内側パネルとを有するドア本体と、
前記ドアへの衝突を受けたことを示す情報、又は前記衝突を予測するための車両周囲の
情報を検出する検出部と、
前記検出部による検出結果を取得し、前記検出結果が所定条件を満たした場合に、前記駆動部を制御することによって前記係合部を前記係合状態から前記係合解除状態へと切り替える制御部と、
を備えるドア構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車輛内装トリム及びドア構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車輛において、座席の脇に設けられたドアの内壁面には、アームレストが設けられることが多い。このアームレストは、ドアを閉める際の取っ手を兼用することがある。また、アームレストは、パワーウィンドウを操作するためのスイッチや、ドアミラーを操作するためのスイッチなどを含む操作部が設けられることがある。
【0003】
アームレストは、乗員の腕を載せられるように内壁面から突出して設けられ、且つ使用に耐える剛性を有するように構成されている。
【0004】
このように比較的剛性の高いアームレストが、ドアの内壁面から突出して配置されていると、車輛の側方からドアへの衝突を受け、ドアの内壁面が乗員に接触した場合、衝撃がアームレストの部分に集中して乗員に伝わってしまうことが考えられる。
【0005】
特許文献1には、アームレストの上部パネルが通常の車両操作中にアーム支持位置に維持され、車両の側面への衝撃を感知すると、作動装置によって安全位置に移動することで、アームサポートパネルが折り畳み位置になるように配置されることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第6568743号
【特許文献2】特開2017-179092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1では、衝撃を感知すると、アームレストが折り畳みできるようになるが、アームレストの構成要素が車室内に存在していることは変わらない。アームレストが、取っ手や操作部などの構成要素を有していると、特許文献1に示すように折り畳むことは難しく、実際には取っ手の部分や操作部などが突出してしまうといった問題があった。
【0008】
本開示の技術は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、突出部が荷重を受けた場合に、突出部の突出を少なくして安全性を向上させる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本開示の車輛内装トリムは、
車輛を構成する車輛構造物に沿って配置され、前記車輛構造物の車室側を覆うベース板部と、
前記ベース板部から車室内に向けて突出するように、前記ベース板部に対して初期位置に配置された突出部と、を有し、
前記突出部が、車室側から荷重を受けた場合に、前記ベース板部に対して前記突出部が前記初期位置から退避する退避方向へ移動可能となるように、前記ベース板部に取り付けられている。
【0010】
前記車輛内装トリムは、
前記突出部が前記初期位置にある状態において、前記突出部を前記ベース板部に対して固定する脆弱固定部が前記突出部と前記ベース板部との境界部に設けられており、
前記突出部が車室側から荷重を受けた際に前記脆弱固定部が破断することで、前記突出部が前記ベース板部に対して移動可能としてもよい。
【0011】
車輛内装トリムは、
前記突出部のうち、前記車室内に突出している側に対して反対側の面に、磁性を有する磁気吸着部材が設けられ、
前記突出部が、前記初期位置にある状態において、前記磁気吸着部材が、前記車輛構造物を成す、あるいは前記車輛構造物に取り付けられた金属パネルと対向し、且つ前記金属パネルと離間して配置され、
前記突出部が移動可能となった場合に、前記磁気吸着部材が、前記金属パネルに吸着してもよい。
【0012】
車輛内装トリムは、前記突出部の内部に、チクソトロピー性を有する緩衝材が充填されてもよい。
【0013】
車輛内装トリムは、
前記初期位置に配置された前記突出部と係合した係合状態で前記突出部の前記退避方向への移動を規制可能な係合部と、
前記係合部を駆動することによって、前記係合部を前記係合状態と当該係合を解除した係合解除状態とに切り替え可能な駆動部と、
を更に備えてもよい。
【0014】
上記課題を解決するために、本開示のドア構造は、
前記車輛内装トリムと、
前記車輛構造物であって、前記車輛のドアにおける外側パネルと前記車輛内装トリムが取り付けられる内側パネルとを有するドア本体と、
を備える。
【0015】
前記ドア構造は、
前記初期位置に配置された前記突出部と係合することで前記突出部の前記退避方向への移動を規制する規制部と、
一端が前記規制部と接続され、他端が前記外側パネル側に配置されたリンク部と、を備え、
前記外側パネルが車室側に向かって変形した場合に、前記リンク部が前記外側パネルの変形に付随して移動又は変形することによって、前記リンク部の前記一端と接続された前記規制部による前記突出部の規制が解除されてもよい。
【0016】
上記課題を解決するために、本開示のドア構造は、
前記車輛内装トリムと、
前記車輛構造物であって、前記車輛のドアにおける外側パネルと前記車輛内装トリムが取り付けられる内側パネルとを有するドア本体と、
前記ドアへの衝突を受けたことを示す情報、又は前記衝突を予測するための車両周囲の情報を検出する検出部と、
前記検出部による検出結果を取得し、前記検出結果が所定条件を満たした場合に、前記駆動部を制御することによって前記係合部を前記係合状態から前記係合解除状態へと切り替える制御部と、
を備える。
【発明の効果】
【0017】
本開示によれば、突出部が荷重を受けた場合に、突出部の突出を少なくして安全性を向上させる技術を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】第一実施形態に係るドア構造の斜視図である。
【
図2】第一実施形態に係るドア構造の分解斜視図である。
【
図3】第一実施形態に係るベース板部の車外側面を示す斜視図である。
【
図4】第一実施形態に係るドア構造の断面図である。
【
図6】変形例1に係るドア構造の初期状態(衝突前の状態)を示す断面図である。
【
図7】変形例1に係るドア構造の衝突後の状態を示す断面図である。
【
図8】変形例2に係るドア構造の初期状態(衝突前の状態)を示す断面図である。
【
図9】変形例2に係るドア構造の衝突後の状態を示す断面図である。
【
図10】第二実施形態に係るドア構造の初期状態(衝突前の状態)を示す断面図である。
【
図12】第二実施形態に係るドア構造の衝突後の状態を示す断面図である。
【
図13】第三実施形態に係るドア構造の初期状態(衝突前の状態)を示す断面図である。
【
図15】第三実施形態に係るドア構造の衝突後の状態を示す断面図である。
【
図16】制御部が実行する処理手順を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
<第一実施形態>
以下に、図面を参照して本開示の実施形態に係るドア構造について説明する。なお、各実施形態及び各変形例における各構成及びそれらの組み合わせ等は、一例であって、本開示の主旨から逸脱しない範囲内で、適宜、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。本開示は、実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。さらに本明細書の開示された各々の態様は、本明細書に開示された他のいかなる特徴とも組み合わせることが出来る。
【0020】
図1は、本実施形態に係るドア構造1の斜視図、
図2は、本実施形態に係るドア構造1の分解斜視図、
図3は、ベース板部の車外側面を示す斜視図、
図4は、ドア構造の断面図である。本実施形態では、上下方向をY軸方向、左右方向をX軸方向、前後方向をZ方向とも称す。これらの方向は、本実施形態の説明の便宜上、ドア構造1における各要素の相対的な位置関係等を例示するに過ぎず、この方向に限定するものではない。例えば、ドア構造1を使用する際の姿勢は図に示した方向に限定されない。
【0021】
図1は、車輛の前席左側に設けられたドア構造1を示している。なお、車輛の前席右側のドア構造1についても
図1と比べて左右対称に配置されること以外は、ほぼ同じ構成のため、同一の説明は省略する。ドア構造1は、ドア本体10と、このドア本体10の車室側に取り付けられるドアトリム100と、ドアウィンドウガラス50とを有している。
【0022】
ドア本体10は、車輛を構成する車輛構造部の一形態である。ドア本体10は、車輛の外殻を成す外側パネル11と、外側パネル11の車室側に設けられる内側パネル12とを有している。内側パネル12は、外側パネル11と所定の間隔を空けて配置され、外側パネル11との間に形成される内部空間13の車室側を画する。また、ドア本体10は、内部空間13の前側を画する前側パネル14と、内部空間13の下側を画する下側パネル1
5と、内部空間13の上側を画する上側パネル16と、内部空間13の後側を画する後側パネル(不図示)とを有している。内側パネル12、前側パネル14、下側パネル15、上側パネル16、及び後側パネルは、プレス加工等により一体成形されたものであってもよい。ドア本体10の各パネル11,12,14~16は、金属、例えば鋼板で形成される。なお、ドア本体10には、ドア構造1を閉じた際に、車輛ボディ側の受け部と係合してドア構造1を閉じた状態に維持するラッチ機構や、ドア構造1が開かないようにロック(施錠)するロック機構、ドアウィンドウガラス50を開閉させる駆動機構など、他の構成を有しているが、便宜上
図1~
図4では一部の構成を省略して示している。
【0023】
内側パネル12には、アームレスト30を挿入可能な開口部(サービスホール)121が設けられている。前側パネル14には、ヒンジ受け部141が設けられ、このヒンジ受け部141がヒンジを介して車輛本体に接続されることで、ドア構造1が車輛本体に対して開閉可能に取り付けられる。
【0024】
ドアトリム100は、車輛内装トリムの一形態である。ドアトリム100は、ベース板部20と、アームレスト30と、リリースレバー40とを備えている。
【0025】
ベース板部20は、ドア本体10の車室側、具体的には、内側パネル12、下側パネル15、上側パネル16の車室側に沿って配置されている。即ち、ベース板部20は、ドア本体10の車室側を覆う内装材(化粧板)である。ベース板部20には、車内側から車外側へ貫通した開口201が設けられ、
図3に示すように、ベース板部20の車外側面21において、開口201の周囲に、アームレスト30を支持する支持部22が立設されている。支持部22は、開口201を囲むように枠状に形成され、その内側の篏合孔23にアームレスト30の車外側端部が篏合される。篏合孔23は、ベース板部20の車室側から車外側に向かう方向(図ではX方向)に延設され、アームレスト30が挿入可能に形成されている。
【0026】
また、ベース板部20の車外側面21には、スナップフィット等の接合ピン211が設けられ、この接合ピン211がドア本体10の内側パネル12に設けられた接合孔120に嵌ることでベース板部20がドア本体10に対して取り付けられる。なお、図には省略したが、ネジ等でベース板部20が、ドア本体10の内側パネル12に締結されてもよい。リリースレバー40は、ドアを開ける際にラッチ機構による係合を解除するためのレバーである。本実施形態では、リリースレバー40がドアトリム100に設けられているが、リリースレバー40は、ドア本体10側に設けられてもよい。
【0027】
アームレスト30は、ベース板部20から車室内に向けて突出するように設けられた突出部の一形態である。本実施形態のアームレスト30は、概ね直方体状の外形を有し、車内側の一端がベース板部20から突出し、他端(車外側端部)34がベース板部20の篏合孔23に嵌入され、ベース板部20の支持部22によって支持される。また、アームレスト30は、その上面31が、ほぼ水平に配置され、乗員が上面31に腕を載せられるように構成されている。
【0028】
アームレスト30には、上面31から下側に向けて、乗員の手指を入れることができる手掛かり孔32が設けられている。例えば、ドアが開いている場合に、乗員が、この手掛かり孔32に手指を入れてアームレスト30を把持し、アームレスト30を車室側へ引き寄せることで、ドアを閉めることができる。即ち、アームレスト30は、ドアの取っ手としても機能する。
【0029】
また、アームレスト30の上面31には、操作部33が設けられている。操作部33は、例えば、ドアウィンドウガラス50の開閉やシートポジションの操作を行うためのスイ
ッチを有している。更に、アームレスト30の上面31には、後述の脆弱固定部60と係合する係合溝36が、ベース板部20の車内側面24との境界に沿って、且つ車内側面24よりも僅かに車内側に設けられている。係合溝36は、脆弱固定部60の一端が挿入された場合に、脆弱固定部60の他端が上面31から突出する深さに形成された有底のスリットである。
【0030】
図4に示すように、アームレスト30の車外側端部34における上側部分には、上面31よりも上側へ突出した係止爪37が設けられている。同様に、車外側端部34における下側部分には、下面35よりも下側へ突出した係止爪37が設けられている。一方、ベース板部20の支持部22における内壁面には、係止爪37が嵌め込まれる溝部221が設けられている。溝部221は、篏合孔23の延設方向、図の例ではX方向に設けられ、支持部22の車外側端部から車内側の途中まで形成されている。アームレスト30が篏合孔23に挿入され、アームレスト30の車内側端部がベース板部20の車内側面24から突出するように車内側へ嵌め込まれると、車外側端部34の係止爪37が、支持部22の溝部221に嵌り、溝部221内を摺動移動する。そして、車内側の溝端部222に、係止爪37が突き当たることで、アームレスト30の車内側への移動が制止される。これによりアームレスト30は、車内側端部がベース板部20の車内側面24から突出し、所定の初期位置に位置決めされる。この状態でアームレスト30の係合溝36に脆弱固定部60が挿入されると、脆弱固定部60の上部が、ベース板部20の車内側面24に突き当たることで、アームレスト30の車外側への移動が抑止され、アームレスト30がベース板部20に対して固定される。脆弱固定部60は、例えば合成樹脂等から形成された脆弱な部材であり、強い荷重を受けると破断するように形成されている。
【0031】
<車輛衝突時の動作>
図5は、車輛衝突時の動作を説明する図である。例えば、車輛の側方からドアへの衝突を受けると、アームレスト30が乗員と接触してX方向の荷重を受ける。このようにアームレスト30が車室側からX方向への荷重を受けると、脆弱固定部60が破断し、アームレスト30が車室内から退避する退避方向へ移動可能になり、車外側へ移動する。即ち、アームレスト30がドア本体10の内部空間13内に格納され、ベース板部20の車内側面24から突出しなくなる。
【0032】
これにより、車輛の衝突時に、乗員に対してアームレスト30が局部的に当たるのではなく、平坦な面で乗員に接することになるので、衝撃が分散し、衝突時の安全性を向上させることができる。
【0033】
なお、
図5の例では、車輛衝突時にアームレスト30が、ほぼ完全に内部空間13内に格納されたが、これに限らず、アームレスト30の突出が少なくなれば、衝突時の衝撃が集中しにくくなるので、アームレスト30が、少なくとも初期位置よりも車外側へ移動すれば、一部がベース板部20の車内側面24から突出していてもよい。
【0034】
また、脆弱固定部60が破断してアームレスト30が移動した場合、アームレスト30を初期位置に戻し、改めて係合溝36に脆弱固定部60を挿入して再固定することで、アームレスト30を繰り返し利用することができる。
【0035】
上述のように、アームレスト30は、車輛の衝突時に車外側へ向かう荷重がかかることによってドア構造1内に格納される。一方、アームレスト30は、通常の使用、例えば乗員がアームレスト30の上面31に腕を載せた場合、その荷重はアームレスト30に対して上から下に向かってかかる。アームレスト30は、車外側端部34が支持部22によって支持されており、腕を載せた場合の荷重は脆弱固定部60に対する剪断力として働かないため、脆弱固定部60が破断せずアームレスト30は移動しない。また、乗員がアーム
レスト30の手掛かり孔32に手指を入れ、アームレスト30を車室側へ引き寄せることでドアを閉めた場合、この荷重はアームレスト30の係止爪37が溝端部222に当接してベース板部20に伝達するため、脆弱固定部60を破断させることはない。このため、アームレスト30の通常の使用では脆弱固定部60が破断せずアームレスト30は移動しないが、車輛衝突時にアームレスト30が、車外方向(X方向)の荷重を受けた場合に脆弱固定部60が破断して車外側へ移動する。そのため係止爪37の強度は、脆弱固定部60よりも十分大きい。
【0036】
なお、本実施形態では、前席のドアトリム100について説明したが、上記構成は、後席のドアトリムに適用してもよい。また、本開示の車輛内装トリムは、ドアトリムに限らず、例えば2ドアクーペにおける後席脇のトリム(艤装)に適用してもよい。即ち、このトリムに、アームレスト30を設け、衝突時に車外側へ移動するように構成してもよい。
【0037】
<変形例1>
図6は、変形例1に係るドア構造1Aの初期状態(衝突前の状態)を示す断面図、
図7は、変形例1に係るドア構造1Aの衝突後の状態を示す断面図である。
【0038】
本変形例のドア構造1Aは、前述の実施形態と比べ、アームレスト30の車外側端面に、磁気吸着部材70を設けた構成が異なり、その他の構成は同じである。このため、前述の実施形態と同一の要素には同符号を付すなどして、再度の説明を省略する。
【0039】
磁気吸着部材70は、磁性を有する部材であり、アームレスト30のうち、車外側の端面に、ドア本体10の外側パネル11と対向するように配置されている。磁気吸着部材70は、例えば、永久磁石や、磁性体を含有した合成樹脂等によって形成される。アームレスト30が処置位置に配置され、脆弱固定部60によってアームレスト30がベース板部20に対して固定される構成は
図6に示すように前述と同じである。
【0040】
そして、車輛の側方からドアへの衝突を受けて、アームレスト30が荷重を受けた際、脆弱固定部60が破断することでアームレスト30が移動可能となった場合、
図7に示すようにアームレスト30が車外側へ移動する。このとき、磁気吸着部材70は、磁力により、磁性体の金属パネル(例えば鋼板)である外側パネル11に引き付けられ、外側パネル11に吸着する。
【0041】
このように、本変形例の構成によれば、衝突時に移動可能となったアームレスト30が能動的に車外側へ移動するので、更なる安全性の向上を図ることができる。なお、外側パネル11が磁気吸着材70に吸着しない材質で構成されている場合、外側パネル11の内側(磁気吸着材70と対向する箇所)にステンレスなど強磁性の金属プレートを配置することが出来る。
【0042】
<変形例2>
図8は、変形例2に係るドア構造1Bの初期状態(衝突前の状態)を示す断面図、
図9は、変形例2に係るドア構造1Bの衝突後の状態を示す断面図である。本変形例のドア構造1Bは、前述の実施形態と比べ、アームレスト30B内に、チクソトロピー性を有する緩衝材382が充填されている構成が異なり、その他の構成は同じである。このため、前述の実施形態と同一の要素には同符号を付すなどして、再度の説明を省略する。
【0043】
アームレスト30Bは、車内側の先端部分に緩衝部38を有する。緩衝部38は、外形が概ね直方体であり、この直方体の外面、例えば上下・左右・前後の六面を画する外被部381と、当該外被部381によって画定される内部空間380に充填された緩衝材382とを有している。外被部381は、合成樹脂等によって形成された可撓性の部材であり
、外部からの応力によって容易に変形するため、緩衝部38の形状は主に内部空間380に充填された緩衝材382によって保たれる。緩衝材382は、チクソトロピー性を有する材料から形成されており、応力を受けることで、その性状が変化する。具体的には、応力を受けていない状態の緩衝材382は、ジェルのような塑性固体であり、応力を受けた緩衝材382は、ゾルのような液体に近づき、その粘度が変化する。チクソトロピー性の材料としては、例えばベントナイトや合成スメクタイト等が挙げられる。
【0044】
このように本変形例のアームレスト30Bは、先端部分の緩衝部38がチクソトロピー性を有するため、通常の使用時は緩衝部38が固体状であるが、車輛の衝突時に乗員がアームレスト30Bと当接し、緩衝材382に応力がかかると、緩衝材382の粘度が低下し、緩衝部38が変形して乗員に与える衝撃を緩和する。これによりアームレスト30Bが乗員に与える衝撃を緩和でき、信頼性を更に向上させることができる。
【0045】
なお、
図8、
図9の例では、緩衝部38をアームレスト30Bの先端部分に配置した例を示したが、これに限らず、アームレスト30Bの上面及び前後面などを覆うように緩衝部38を配置してもよい。また、緩衝部38は、チクソトロピー性を有する材料に限らず、弾性を有する材料で形成され、この弾性によって衝撃を緩和するものであってもよい。
【0046】
<第二実施形態>
図10は、第二実施形態に係るドア構造1Cの初期状態(衝突前の状態)を示す断面図、
図11は、規制部250の構成を示す斜視図、
図12は、第二実施形態に係るドア構造1Cの衝突後の状態を示す断面図である。本実施形態のドア構造1Cは、前述の実施形態と比べ、アームレスト30Cの移動を制止する規制部250と、規制部250による制止を解除するリンク部とを有する構成が異なり、その他の構成は同じである。このため、前述の実施形態と同一の要素には同符号を付すなどして、再度の説明を省略する。
【0047】
ベース板部20Cは、前述の実施形態におけるベース板部20と比べ、支持部22に代えて、アームレスト30Cを支持するヒンジ28を備えている。ヒンジ28は、ベース板部20Cの車外側面21とアームレスト30Cの後端上部とを接続し、回転軸281を中心にアームレスト30Cを回転可能に支持している。
【0048】
また、ベース板部20Cの車外側面21において、開口201の下縁には、平板状の支持板部25が立設されている。支持板部25には、ロックピン26を通すための上下方向に貫通したピン通し孔251が設けられている。
【0049】
ロックピン26は、円柱状の部材であり一端部に他の部分より拡径した頭部261を有し、他端側に、長手方向と直交する(X軸方向)に貫通した抜け止め用孔262を有している。
【0050】
アームレスト30Cは、
図10に示すように、回転軸281と直交する断面(X-Y面)において、下面から車内側の面が回転軸281を中心とした円弧状であり、この断面における外形が概ね扇状となっている。
【0051】
また、アームレスト30Cは、
図10に示すように、ベース板部20Cから車内側へ突出し、上面31がほぼ水平となった位置を初期位置としている。この状態で支持板部25の下方からピン通し孔251にロックピン26が挿入され、支持板部25の上側に突出したロックピン26の抜け止め用孔262にスナップピン27が挿入される。これにより、ロックピン26がアームレスト30Cの後端面に当接し、アームレスト30Cが車外側へ回転移動するのを制止する。本実施形態では、支持板部25、ロックピン26、スナップピン27が規制部250を構成している。
【0052】
初期位置に配置された状態において、アームレスト30Cの下面に、ベース板部20Cの車内側面24との境界に沿って、且つ車内側面24よりも僅かに車内側に係合溝39が設けられている。係合溝39は、脆弱固定部60の一端が挿入された場合に、脆弱固定部60の他端が下面35から突出する深さに形成された有底のスリットである。係合溝39に脆弱固定部60が挿入されると、脆弱固定部60の下部が、ベース板部20Cの車内側面24に固定されることで、アームレスト30の車内側への移動が抑止される。ロックピン26の強度は脆弱固定部60の強度よりも高い。
【0053】
ドア本体10における内側パネル12の車外側の面には、レバー支持部122が立設されている。このレバー支持部122の先端部にはレバー部123の揺動軸122Aが設けられ、レバー部123が揺動可能に支持されている。レバー部123は、車内側端部123Aが、ワイヤー124を介してスナップピン27と接続され、車外側端部123Bが外側パネル11側に配置されている。これらレバー部123、及びレバー部123を揺動可能に支持するレバー支持部122等から構成される機構が、後述のように外側パネル11の変形に付随して移動又は変形することによって規制部250による規制を解除させるリンク部の一形態である。
【0054】
図12に示すように、車輛の側方からドアへの衝突を受け、外側パネル11が車内側へ変形すると、レバー部123の車外側端部123Bが車内側に移動する。そして、この車外側端部123Bの移動に伴って、レバー部123が揺動軸122Aを中心に揺動し、車内側端部123Aがロックピン26から離れる方向に移動し、ワイヤー124を介してスナップピン27をロックピン26から引き抜く。これによりロックピン26の抜け止めがなくなり、ロックピン26が自重によって落下し、アームレスト30Cの後端面との係合が解消される。衝撃によって乗員がアームレスト30Cにもたれかかると脆弱固定部60が破壊し、アームレスト30Cが回転軸281を中心として車外方向に回転可能となる。このためアームレスト30Cが、回転軸281を中心に回転移動し、
図12のようにドア構造1内に格納される。
【0055】
これにより、車輛の衝突時に、乗員に対してアームレスト30Cが局部的に当たるのではなく、平坦な面で乗員に接することになるので、衝撃が分散し、衝突時の安全性を向上させることができる。なお、本変形形態では、外側パネル11の変形に伴って、レバー部123の車内側端部123Aが移動して規制部250による規制を解除する構成を示したが、これに限らず、外側パネル11の変形に伴ってリンク部が変形することで、規制部250による規制を解除する構成としてもよい。例えば、アームレスト30Cと係合規制する位置に配置されたロックピン26をリンク部が支持し、衝突による外側パネル11の変形に伴ってリンク部が破断(変形)することでロックピン26が当該位置から外れ、移動の規制を解除する構成としてもよい。
【0056】
<第三実施形態>
図13は、第三実施形態に係るドア構造1Dの初期状態(衝突前の状態)を示す断面図、
図14は、制御部の構成を示す図、
図15は、第三実施形態に係るドア構造1Dの衝突後の状態を示す断面図である。本実施形態のドア構造1Dは、前述の第一実施形態と比べ、衝突を検出する検出部80と、検出結果に応じてアームレスト30の移動を規制する規制部25Dを制御する制御部90とを備えた構成が異なり、その他の構成は同じである。このため、前述の実施形態と同一の要素には同符号を付すなどして、再度の説明を省略する。
【0057】
検出部80は、車輛の側方からドア構造1Dへの衝突を受けたことを検出するための衝撃センサである。なお、検出部80は、ドア構造1が受けた衝撃を検出するものに限らず
、ドア構造1への衝突を予測するために周囲の情報を検出するものでもよい。例えば、検出部80は、加速度センサ、ジャイロセンサ(角速度センサ)、測位装置、カメラ、レーダ、LIDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)、三次元スキャナなどの感知手段を含むものであってもよい。測位装置としては、例えばGPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムが挙げられる。レーダ及
びLIDARは、車輛の周囲に存在する物体との距離や、当該物体の移動速度を求める。
【0058】
規制部25Dは、支持部22の外面(図の例では上下面)であって、初期位置に配置されたアームレスト30の後端付近に取り付けられている。規制部25Dは、電動のアクチュエータ(駆動部)253と、ロッド部(係合部)252とを有している。アクチュエータ253は、制御部90からの制御信号に応じて、ロッド部252を篏合孔23内に進出させた状態と、ロッド部252を篏合孔23内から退出させた状態とに駆動する。規制部25Dが、ロッド部252を篏合孔23内に進出させた状態とすると、ロッド部252が初期位置に配置されたアームレスト30の後端面と係合し、アームレスト30の退避方向への移動を規制する。また、規制部25Dは、ロッド部252を篏合孔23内から退出させた状態とすることで、アームレスト30の後端面とロッド部252との係合を解除した係合解除状態に切り替え、アームレスト30を移動可能とする。なおアクチュエータ253およびロッド部252の強度は、車内側面に対して固定された脆弱固定部60よりも大きい。
【0059】
制御部90は、検出部80による検出結果を取得し、検出結果が所定条件を満たした場合に規制部25Dを制御して、ロッド部252による係合を解除させ、アームレスト30を移動可能とする。
図14は、制御部90の構成を示す図である。制御部90は、プロセッサ91、記憶部92、及び入出力部93を備える。プロセッサ91は、制御部90における各種の演算処理を統括的に実行する。プロセッサ91は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)などの演算処理手段である。
【0060】
記憶部92は、例えば、主記憶部921と、補助記憶部922を備える。主記憶部921は、RAM(Random Access Memory)又はROM(Read Only Memory)などの主記憶部を備え、例えプロセッサ91で演算処理する情報が展開される。なお、主記憶部921は、プロセッサ91と一体に形成されてもよい。
【0061】
補助記憶部922は、RAM等の揮発性メモリ、ROM等の不揮発性メモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、ハードディスクドライブ(HDD、Hard Disk Drive)、又はリムーバブルメディアなどの記憶媒体から構成される。なお、リムーバブルメディアは、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ、または、メモリカード等、外部から装着可能で、かつコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0062】
補助記憶部922には、制御部90の動作を実行するための、オペレーティングシステム(Operating System:OS)、各種プログラム、各種テーブル、各種データベース、ユーザデータなどが記憶可能である。
【0063】
入出力部93は、例えば、検出部80からの情報(検出結果等)の入力、及び検出部80や他の装置への情報(制御信号等)の出力を行うインターフェイスである。また、入出力部93は、他の装置からの情報の入力(受信)、及び他の装置への情報の出力(送信)を行う通信モジュールであってもよい。更に、入出力部93は、操作ボタンやタッチパネルなどユーザによる操作情報の入力、及びディスプレイやスピーカなどによるユーザへの出力(表示や音出力等)を行うユーザインターフェイスであってもよい。
【0064】
≪動作≫
図16は、制御部90が実行する処理手順を示す図である。制御部は、車輛のアクセサリ電源がONとなるなど、電力が供給されている期間、或いは起動の指示を受けた場合に、
図16の処理を繰り返し実行する。
【0065】
ステップS10にて、制御部90は、検出部80から検出結果を取得する。例えば、制御部90は、加速度センサ(衝撃センサ)による検出値を取得すると共に、カメラにより周囲の撮影画像を検出する。また、物体の位置や速度、移動方向等の情報は、カメラに限らず、レーダ、LIDAR、三次元スキャナ、又はこれらの組み合わせによって取得されるものであってもよい。
【0066】
ステップS20にて、制御部90は、ステップS10で取得した検出部80の検出結果に基づいて、ドア構造1の状態及びドア構造1の周囲の状態を解析する。例えば、制御部90は、検出部80で検出した加速度の値や、単位時間当たりの加速度の変化率(躍度)を求める。また、制御部90は、カメラで撮影した撮影画像を画像処理することにより、車輛の周囲に存在する物体を抽出し、その物体の位置や移動方向、移動速度等を周囲の情報として求める。なお、撮影画像から、周囲の物体の位置や速度、移動方向等を求める手法は、公知の技術を用いることができるので、詳細な説明を省略する。
【0067】
ステップS30にて、制御部90は、ステップS20で求めたドア構造1の状態及びドア構造1の周囲の状態を示す情報が、所定条件を満たすか否かによって、規制部25Dによるアームレスト30の制止を解除させるか否かを判定する。例えば、ドア構造1が衝突を受けた場合、この衝突が加速度の急激な変化として検出されるので、制御部90は、ステップS20で求めた躍度が所定の閾値を超えた場合、ドア構造1が衝撃を受けたものとして、規制部25Dを解除させると判定(肯定判定)する。また、制御部90は、ステップS20で求めた周囲の物体の位置や移動方向、移動速度等に基づいて、所定時間後の車輛の位置と周囲の物体位置が一致する、即ち当該物体が車輛に衝突すると予測される場合に、肯定判定する。なお、これらの条件や閾値は、乗員の操作によって設定可能であってもよい。
【0068】
ステップS30で肯定判定した場合、制御部90は、ステップS40へ移行し、規制部25Dを制御してロッド部252を退動させ、アームレスト30とロッド部252との係合を解除する。これにより、アームレスト30が移動可能になり、アームレスト30が乗員と接触してX方向の荷重を受けると、この荷重により、脆弱固定部60が破断し、
図15のように車外側へ移動する。即ち、アームレスト30がドア本体10の内部空間13内に格納され、ベース板部20の車内側面24から突出しなくなる。
【0069】
なお、ステップS30で、ユーザの状態及び周囲の状態を示す情報が、所定条件を満たさず、否定判定した場合には、
図16の処理を終了する。
【0070】
このように、本実施形態によれば、車輛の衝突時に、アームレスト30をドア構造1内に格納することができるので、乗員に対してアームレスト30が局部的に当たるのではなく、平坦な面で乗員に接することになり、衝撃が分散して、衝突時の安全性を向上させることができる。
【0071】
なお本実施例では、作動前の状態において脆弱固定部60を使用せず、係合爪37やロックピン26、あるいはロッド部252のみでアームレスト30、30B、30C、30Dの車内側および車外側への移動を阻止する構造であってもよい。
【符号の説明】
【0072】
1~1D ドア構造
10 ドア本体
11 外側パネル
12 内側パネル
13 内部空間
14 前側パネル
15 下側パネル
16 上側パネル
20,20C,20D ベース板部
21 車外側面
22 支持部
23 篏合孔
24 車内側面
25 支持板部
26 ロックピン
27 スナップピン
28 ヒンジ
30~30D アームレスト
31 上面
36 係合溝
37 係止爪
38 緩衝部
40 リリースレバー
50 ドアウィンドウガラス
60 脆弱固定部
70 磁気吸着部材
80 検出部
90 制御部
91 プロセッサ
92 記憶部
93 入出力部
100 ドアトリム
121 開口部(サービスホール)
122 レバー支持部
122A 揺動軸
123 レバー部
123A 車内側端部
123B 車外側端部
124 ワイヤー