(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022185366
(43)【公開日】2022-12-14
(54)【発明の名称】接合部カバー
(51)【国際特許分類】
B23K 26/12 20140101AFI20221207BHJP
【FI】
B23K26/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021093002
(22)【出願日】2021-06-02
(71)【出願人】
【識別番号】000000099
【氏名又は名称】株式会社IHI
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】置田 大記
(72)【発明者】
【氏名】榊原 祐治
(72)【発明者】
【氏名】松坂 文夫
(72)【発明者】
【氏名】杉野 友洋
【テーマコード(参考)】
4E168
【Fターム(参考)】
4E168BA00
4E168BA23
4E168BA25
4E168BA39
4E168BA56
4E168FB01
4E168FC04
4E168KA16
(57)【要約】
【課題】 レーザー光を用いて配管同士を接合する接合機に用いられ、当該接合機の適用範囲を広げるのに有利な接合部カバーを提供する。
【解決手段】 レーザー光Lを照射して第1配管101と第2配管102との2つの配管を突合せ接合する接合機用の接合部カバー1であって、レーザー光Lを外部から内部に導入させるレーザー導入口13を有する第1円筒部10と、第1円筒部10の一方の周端と連続する第1外周端11cと、配管の管径DPよりも大きな径の第1内周端11dとを有する第1環状壁部11と、第1円筒部10の他方の周端と連続する第2外周端12cと、配管の管径DPよりも大きな径の第2内周端12dとを有する第2環状壁部12とを有する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レーザー光を照射して2つの配管を突合せ接合する接合機用の接合部カバーであって、
前記レーザー光を外部から内部に導入させるレーザー導入口を有する第1円筒部と、
前記第1円筒部の一方の周端と連続する第1外周端と、前記配管の管径よりも大きな径の第1内周端とを有する第1環状壁部と、
前記第1円筒部の他方の周端と連続する第2外周端と、前記配管の前記管径よりも大きな径の第2内周端とを有する第2環状壁部と、を有する、接合部カバー。
【請求項2】
前記第1円筒部は、外部から内部にワイヤーを導入させるワイヤー導入口を有する、請求項1に記載の接合部カバー。
【請求項3】
前記第1円筒部は、外部から内部にシールドガスを導入させるガス導入口を有する、請求項1又は2に記載の接合部カバー。
【請求項4】
前記第1円筒部、前記第1環状壁部及び前記第2環状壁部の連続体は、軸方向に沿って複数の部品に分割され、
前記連続体は、複数の前記部品を組み合わせて連結する連結部材を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の接合部カバー。
【請求項5】
前記第1内周端と一方の周端が連続する第2円筒部と、
前記第2内周端と一方の周端が連続する第3円筒部と、の少なくともいずれか1つを有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の接合部カバー。
【請求項6】
前記第1円筒部、前記第1環状壁部、前記第2環状壁部、及び、前記第2円筒部又は前記第3円筒部の連続体は、軸方向に沿って複数の部品に分割され、
前記連続体は、複数の前記部品を組み合わせて連結する連結部材を有する、請求項5に記載の接合部カバー。
【請求項7】
前記第1円筒部は、外壁面から外側に突出し、内部が前記レーザー導入口と連通する第1接続管部を有する、請求項1~6のいずれか1項に記載の接合部カバー。
【請求項8】
前記第1接続管部に一方の端部が接続され、前記接合機の加工ヘッドの少なくとも一部を他方の端部が覆い、前記加工ヘッドから照射された前記レーザー光を前記レーザー導入口へ導く内部空間を含むアダプターを有する、請求項7に記載の接合部カバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、接合部カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、レーザー溶接機等の接合機を用いて部材同士を接合する技術がある。このような高出力のレーザー光による接合機の利用に際しては、各種の安全性が考慮され、その作業空間は、厳密な管理区域に指定される。そのため、例えば、既存の溶接設備にレーザー溶接機を適用しようとしても、実際上、管理区域の条件を満たすことが難しい場合もあり得る。
【0003】
これに対して、特許文献1は、被加工物の加工領域の雰囲気を覆い、レーザー光の周囲への反射を遮断するフードを備えるレーザー加工装置に関する技術を開示している。このレーザー加工装置によれば、加工装置ごと覆うような大掛かりな遮光を必要としないので、管理区域の条件を満たしやすく、結果として、既存の設備に適用する際の負担も軽減される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されているレーザー加工装置は、被加工物の加工部分が平坦面上に設定される平板又はそれに類する形状の部材の場合に適用される。一方、被加工物がそれら以外の形状を有する場合には、被加工物とフードとの間に生じた広い空間を通じて、レーザー光の反射光が外部に漏れるおそれがある。例えば、被加工物が配管である場合には、このようなレーザー加工装置を採用することは難しい。
【0006】
そこで、本開示は、レーザー光を用いて配管同士を接合する接合機に用いられ、当該接合機の適用範囲を広げるのに有利な接合部カバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、レーザー光を照射して2つの配管を突合せ接合する接合機用の接合部カバーであって、レーザー光を外部から内部に導入させるレーザー導入口を有する第1円筒部と、第1円筒部の一方の周端と連続する第1外周端と、配管の管径よりも大きな径の第1内周端とを有する第1環状壁部と、第1円筒部の他方の周端と連続する第2外周端と、配管の管径よりも大きな径の第2内周端とを有する第2環状壁部と、を有する。
【0008】
上記の接合部カバーでは、第1円筒部は、外部から内部にワイヤーを導入させるワイヤー導入口を有してもよい。第1円筒部は、外部から内部にシールドガスを導入させるガス導入口を有してもよい。第1円筒部、第1環状壁部及び第2環状壁部の連続体は、軸方向に沿って複数の部品に分割され、連続体は、複数の部品を組み合わせて連結する連結部材を有してもよい。接合部カバーは、第1内周端と一方の周端が連続する第2円筒部と、第2内周端と一方の周端が連続する第3円筒部と、の少なくともいずれか1つを有してもよい。第1円筒部、第1環状壁部、第2環状壁部、及び、第2円筒部又は第3円筒部の連続体は、軸方向に沿って複数の部品に分割され、連続体は、複数の部品を組み合わせて連結する連結部材を有してもよい。第1円筒部は、外壁面から外側に突出し、内部がレーザー導入口と連通する第1接続管部を有してもよい。また、接合部カバーは、第1接続管部に一方の端部が接続され、接合機の加工ヘッドの少なくとも一部を他方の端部が覆い、加工ヘッドから照射されたレーザー光をレーザー導入口へ導く内部空間を含むアダプター管を有してもよい。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、レーザー光を用いて配管同士を接合する接合機に用いられ、当該接合機の適用範囲を広げるのに有利な接合部カバーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】一実施形態に係る接合部カバーの斜視図である。
【
図2】一実施形態に係る接合部カバーに含まれるカバー本体の斜視図である。
【
図3】一実施形態に係る接合部カバーに含まれるカバー本体の断面図である。
【
図4】一実施形態に係る接合部カバーに含まれるカバー本体の断面図である。
【
図5】一実施形態に係る接合部カバーに含まれる他の例のカバー本体の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、いくつかの例示的な実施形態について図面を参照して説明する。ここで、各実施形態に示す寸法、材料、その他、具体的な数値等は例示にすぎず、特に断る場合を除き、本開示を限定するものではない。また、実質的に同一の機能及び構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、本開示に直接関係のない要素については図示を省略する。
【0012】
図1は、一実施形態に係る接合部カバー1の斜視図である。接合部カバー1は、レーザー光L(
図3及び
図4参照)を照射して第1配管101と第2配管102との2つの配管を突合せ接合する不図示の接合機に採用される。接合部カバー1を採用し得る接合機は、例えば、レーザー溶接機やレーザーブレージング装置である。つまり、本実施形態において「接合」とは、レーザー溶接による接合や、レーザーブレージングによる接合などを意味する。また、「接合部」とは、レーザー光Lの照射点P
Iが設定される接合対象上の部位をいう。すなわち、本実施形態における接合部は、接合対象である第1配管101と第2配管102との接合面103(
図4参照)である。ここで、本実施形態では、第1配管101と第2配管102との各々の管径は、管径DP(
図4参照)として同一である。管径DPは、本開示では特に限定されるものではないが、本実施形態では、一例として50mmであるものとする。また、接合面103において照射点P
Iが設定される部位には、開先103a(
図4参照)が予め形成されている。
【0013】
接合部カバー1は、接合部の周囲を覆うように設置されるカバー本体1aと、アダプター50とを含む。
【0014】
図2は、カバー本体1aの斜視図である。
図3は、カバー本体1aの中心軸A
Xに対して垂直で、かつ、レーザー導入口13の開口中心を通る平面で切断する、
図2中のIII-III断面に対応したカバー本体1aの断面図である。
図4は、カバー本体1aの中心軸A
Xに沿って、かつ、一部がレーザー導入口13の開口中心を通る平面で切断する、
図2及び
図3中の各々のIV-IV断面に対応したカバー本体1aの断面図である。
【0015】
カバー本体1aは、第1円筒部10と、第1環状壁部11と、第2環状壁部12と、第2円筒部20と、第3円筒部30とを有する。例えば、カバー本体1aは、第1円筒部10、第1環状壁部11、第2環状壁部12、第2円筒部20及び第3円筒部30の個々の部材を各々組み合わせた連続体である。カバー本体1aの材質は、レーザー光の照射に対して十分な熱容量及び耐久性を有する材質であり、例えば銅合金である。第1円筒部10、第1環状壁部11、第2環状壁部12、第2円筒部20及び第3円筒部30の各々の厚み寸法は、上記の熱容量や耐久性を考慮し、適宜設定される。
【0016】
第1円筒部10は、第1配管101と第2配管102とが突合せ接合されるときに、第1配管101と第2配管102との接合面103近傍を内部に収容する。第1円筒部10の中心軸は、カバー本体1aの中心軸AXに一致する。第1円筒部10の内径である第1内径D1は、管径DPよりも大きい。以下、第1円筒部10の内壁面である第1内壁面10cと、第1配管101又は第2配管102の外周面との間の間隔を第1間隔G1と表記する。本実施形態では、第1間隔G1は、一例として15mmである。本実施形態では、第1円筒部10は、レーザー導入口13と、ワイヤー導入口14と、ガス導入口15とを有する。
【0017】
レーザー導入口13は、接合機から照射されたレーザー光Lを、第1円筒部10の外部から内部に導入させる開口部である。また、第1円筒部10は、外壁面から外側に突出し、内部がレーザー導入口13と連通する第1接続管部16を有する。
【0018】
ワイヤー導入口14は、ワイヤー110を、第1円筒部10の外部から内部に導入させる開口部である。接合部カバー1が適用される接合機がレーザー溶接機である場合、ワイヤー110は、溶加材としてのフィラーワイヤーであってもよい。一方、接合部カバー1が適用される接合機がレーザーブレージング装置である場合、ワイヤー110は、ろう材を含有するものであってもよい。なお、不図示であるが、ワイヤー導入口14には、ワイヤー110を照射点PIに向けて供給するためのワイヤガイドが挿入されてもよい。また、不図示であるが、第1円筒部10は、ワイヤー導入口14を通じて外部にレーザー光Lの反射光の漏れ量を抑えるために、外壁面から外側に突出し、内部がワイヤー導入口14と連通する遮光管部を有してもよい。
【0019】
ガス導入口15は、シールドガスGAを、第1円筒部10の外部から内部に導入させる開口部である。シールドガスGAは、接合部の酸化の抑止や、接合機の加工ヘッドに設けられている保護ガラス自体の保護のために、接合部すなわち接合面103近傍に供給される。また、第1円筒部10は、外壁面から外側に突出し、内部がガス導入口15と連通する第2接続管部17を有する。第2接続管部17は、例えば、外部に設置されたガスタンクからシールドガスGAをカバー本体1aまで供給する不図示のガスチューブを取り付けるコネクタ18を接続する。
【0020】
第1円筒部10におけるレーザー導入口13、ワイヤー導入口14及びガス導入口15の各々の設置位置は、レーザー光Lの照射点PIが設定される位置により決定される。まず、設定された照射点PIにレーザー光Lが照射されるように、第1円筒部10におけるレーザー導入口13の設置位置が決定される。次に、設定された照射点PIに向けてワイヤー110を供給することができ、かつ、レーザー導入口13と干渉しないように、第1円筒部10におけるワイヤー導入口14の設置位置が決定される。更に、設定された照射点PIに向けてシールドガスGAを供給することができ、かつ、レーザー導入口13及びワイヤー導入口14と干渉しないように、第1円筒部10におけるガス導入口15の設置位置が決定される。また、レーザー導入口13、ワイヤー導入口14及びガス導入口15の中心は、第1円筒部10の中心軸AXに対して垂直な一平面上にある。
【0021】
なお、例えば、接合部カバー1が適用される接合機が、ワイヤー110を不要とするレーザー溶接機である場合には、ワイヤー導入口14は、設けられなくてもよい。また、本実施形態では、シールドガスGAがレーザー光Lの側面側から照射点PIに向けて供給される、いわゆるサイドノズル型に対応してガス導入口15が設けられている。これに対して、接合部カバー1が適用される接合機が、レーザー光Lと同軸状にシールドガスGAを供給する加工ヘッドを採用している場合には、ガス導入口15は、設けられなくてもよい。この場合、本実施形態におけるレーザー導入口13は、レーザー光Lを導入するのみならず、レーザー光Lと同軸状にシールドガスGAも導入することになる。
【0022】
第1環状壁部11及び第2環状壁部12は、第1円筒部10と、接合面103を含む第1配管101及び第2配管102の一部の外周面との間に、接合処理空間Sを形成する。第1環状壁部11は、第1円筒部10の一方の周端と連続する第1外周端11cと、管径DPよりも大きな径の第1内周端11dとを有する。同様に、第2環状壁部12は、第1円筒部10の他方の周端と連続する第2外周端12cと、管径DPよりも大きな径の第2内周端12dを有する。
【0023】
本実施形態では、第1環状壁部11及び第2環状壁部12は、第1円筒部10の中心軸AXに対して垂直な環状の平板面を有し、互いに同一形状である。第1環状壁部11と第2環状壁部12との中心軸は、カバー本体1aすなわち第1円筒部10の中心軸AXに一致する。つまり、第1環状壁部11及び第2環状壁部12は、第1円筒部10の軸方向で互いに対向する。以下、第1円筒部10の軸方向に沿った第1環状壁部11と第2環状壁部12との内壁同士の幅を第1幅W1と表記する。本実施形態では、第1幅W1は、一例として29mmである。
【0024】
第2円筒部20は、第1円筒部10側から一定の範囲で第1配管101の外周面を非接触で覆う。第2円筒部20の一方の周端は、第1環状壁部11の第1内周端11dと連続する。第2円筒部20の中心軸は、カバー本体1aの中心軸AXに一致する。第2円筒部20の内径である第2内径D2は、管径DPよりも大きく、第1円筒部10の第1内径D1よりも小さい。以下、第2円筒部20の内壁面である第2内壁面20cと、第1配管101の外周面との間の間隔を第2間隔G2と表記する。本実施形態では、第2間隔G2は、一例として1mmである。また、第2円筒部20の軸方向に沿った第2内壁面20cの幅を第2幅W2と表記する。本実施形態では、第2幅W2は、一例として30mmである。
【0025】
第3円筒部30は、第1円筒部10側から一定の範囲で第2配管102の外周面を非接触で覆う。第3円筒部30の一方の周端は、第2環状壁部12の第2内周端12dと連続する。第3円筒部30の中心軸は、カバー本体1aの中心軸AXに一致する。本実施形態では、第3円筒部30の形状は、第2円筒部20の形状と同一である。つまり、第3円筒部30の内径は、第2内径D2である。第3円筒部30の内壁面である第3内壁面30cと、第2配管102の外周面との間の間隔は、第2間隔G2である。また、第3円筒部30の軸方向に沿った第3内壁面30cの幅は、第2幅W2である。
【0026】
また、カバー本体1aは、軸方向に沿って複数の部品に分割されている。本実施形態では、一例として
図3に示すように、カバー本体1aは、中心軸A
Xを含む仮想平面P
Vに沿って2つの部品に分割されている。この場合、第1円筒部10は、第1部材10aと第2部材10bとに分離される。第1環状壁部11は、第1部材11aと第2部材11bとに分離される。第2環状壁部12は、第1部材12aと第2部材12bとに分離される。第2円筒部20は、第1部材20aと第2部材20bとに分離される。また、第3円筒部30は、第1部材30aと第2部材30bとに分離される。そして、カバー本体1aの一方の部品は、各々の第1部材同士、すなわち、第1部材10a、第1部材11a、第1部材12a、第1部材20a及び第1部材30aの連続体である。一方、カバー本体1aの他方の部品は、各々の第2部材同士、すなわち、第2部材10b、第2部材11b、第2部材12b、第2部材20b及び第2部材30bの連続体である。
【0027】
カバー本体1aが複数の部品に分割されている場合、カバー本体1aは、複数の部品を組み合わせて連結する連結部材を有する。本実施形態のように、カバー本体1aが軸方向に沿って2つの部品に分割されている場合には、連結部材は、仮想平面PVを挟んで2つの部品が互いに対向して接する一方の接触端側と他方の接触端側との双方に設けられてもよい。本実施形態では、連結部材は、一方の接触端側でカバー本体1aの一方の部品と他方の部品とを取り付け及び取り外し自在に連結する第1ヒンジ40、及び、他方の接触端側でカバー本体1aの一方の部品と他方の部品とを回動自在に連結する第2ヒンジ41である。
【0028】
第1ヒンジ40は、それぞれ管を有する第1羽根40a及び第2羽根40bと、各々の羽根に設けられている管同士に貫通させられる抜き差し棒40cとを含む。本実施形態では、第1羽根40aは、第1円筒部10の第1部材10aの外周面に設置され、第2羽根40bは、第1円筒部10の第2部材10bの外周面に設置される。カバー本体1aを構成する2つの部品同士が組み合わされた状態で、一直線上に並んだ第1羽根40aにある管と第2羽根40bにある管とに抜き差し棒40cが挿入されることで、カバー本体1aの一方の接触端側で、一方の部品と他方の部品とが連結される。
【0029】
第2ヒンジ41は、それぞれ管を有する第1羽根41a及び第2羽根41bと、各々の羽根に設けられている管同士に貫通させられる芯棒41cとを含む。本実施形態では、第1羽根41aは、第1円筒部10の第1部材10aの外周面に設置され、第2羽根41bは、第1円筒部10の第2部材10bの外周面に設置される。芯棒41cは、常時、カバー本体1aを構成する2つの部品同士が組み合わされた状態で、一直線上に並んだ第1羽根41aにある管と第2羽根40bにある管とに挿入されている。つまり、第2ヒンジ41は、カバー本体1aの他方の接触端側で、一方の部品に対して他方の部品を回動自在に支持する。
【0030】
図1に示すアダプター50は、接合機の加工ヘッドとカバー本体1aとの間で、レーザー光Lの光路に合わせて設置される。アダプター50は、アダプター管51と、固定用フランジ52とを有する。
【0031】
アダプター管51は、不図示の加工ヘッドから照射されたレーザー光Lをレーザー導入口13へ導く内部空間を含む。アダプター管51の一方の端部は、複数の第1ネジ53を用いた締結により、第1円筒部10の第1接続管部16に接続される。アダプター管51の他方の端部は、固定用フランジ52と連続している。アダプター管51の形状は、レーザー光Lの光路に合わせて、固定用フランジ52側の端部から第1接続管部16に接続される端部に向かって内部空間の断面が徐々に狭くなるようなテーパー型であってもよい。本実施形態では、アダプター管51の長さは、一例として、おおよそ300mmに設定されている。なお、接合対象となる配管のサイズや、接合機の仕様などの各種条件によっては、レーザー光Lの光路が比較的短い場合もあり得る。そのような場合には、カバー本体1aに設けられている第1接続管部16が予め加工ヘッドの形状に合うように形成されることで、アダプター50を利用しないこともあり得る。
【0032】
固定用フランジ52は、アダプター管51を支持するとともに、加工ヘッドの少なくとも一部を覆う。ここで、固定用フランジ52が覆う加工ヘッドの少なくとも一部は、加工ヘッドにおいてレーザー光Lを照射するレーザー照射口を含む。固定用フランジ52は、複数の第2ネジ54を用いた締結により、加工ヘッドに取り付けられてもよい。一方、固定用フランジ52は、必ずしも加工ヘッドに取り付けられなくてもよく、加工ヘッドの少なくとも一部を覆いつつ、接合機とは別に準備された支持フレームに取り付けられてもよい。
【0033】
次に、接合部カバー1の作用について説明する。
【0034】
まず、接合部カバー1を用いた実際の突合せ接合に先立ち、
図1に示すように、カバー本体1aの第1接続管部16には、予め、アダプター50が接続される。また、アダプター50は、予め、接合機の加工ヘッドの少なくとも一部を覆うように設置される。
【0035】
次に、接合機に準備された接合部カバー1のカバー本体1aに対して、接合対象である第1配管101と第2配管102とが配置される。
図4に示すように、突合せ接合時、第1配管101は、第1円筒部10及び第2円筒部20の内部に位置決めされ、第2配管102は、第1円筒部10及び第3円筒部30の内部に位置決めされる。このとき、第1円筒部10の内部には、第1配管101の先端と第2配管102の先端とを軸方向で突合せ、以後、周方向に沿って接合される接合面103が位置する。また、接合面103の外周領域、すなわち、レーザー光Lの照射時に照射点P
Iが設定される部位には、開先103aが予め形成されていてもよい。
【0036】
ここで、第1配管101及び第2配管102をカバー本体1aに配置する方法は、例えば、以下の2つの方法がある。第1の配置方法は、第1ヒンジ40及び第2ヒンジ41として上記例示した連結部材を操作し、カバー本体1aの一方の部品と他方の部品との連結を一時的に解除する方法である。第1ヒンジ40及び第2ヒンジ41の例では、作業者が、第1ヒンジ40において抜き差し棒40cを抜き出すと、第1羽根40aと第2羽根40bとの接続が解除される。その結果、第2ヒンジ41を基準として、カバー本体1aの一方の部品に対して他方の部品が回動し、カバー本体1aの内部が側面の側に開放される。作業者は、カバー本体1aの内部が開放された状態で、第1配管101及び第2配管102を所定の位置に位置決めすることができる。その後、作業者は、再度、カバー本体1aの一方の部品と他方の部品とを組み合わせ、第1ヒンジ40において抜き差し棒40cを所定の管同士に差し込むことで、カバー本体1aに対する第1配管101及び第2配管102の配置が完了する。
【0037】
一方、第2の配置方法として、例えば、接合機が設置されている作業空間において大きな制約がない場合には、カバー本体1aの第2円筒部20又は第3円筒部30のいずれかの側の開口部から、軸方向に沿って第1配管101及び第2配管102を挿入してもよい。つまり、カバー本体1aは、第1ヒンジ40及び第2ヒンジ41のような連結部材を不要とする場合もあり得る。
【0038】
次に、接合機は、第1配管101と第2配管102とを突き合わせる突合せ接合を開始する。このとき、レーザー光Lは、
図3及び
図4に示すように、レーザー導入口13を通して、照射点P
Iが接合面103の外周端上に設定されるように連続的に照射される。また、ワイヤー110は、
図3に示すように、ワイヤー導入口14を通じて、照射点P
Iに向けて連続的に供給される。更に、シールドガスGAは、
図3に示すように、ガス導入口15を通じて、照射点P
Iに向けて連続的に供給される。一方、第1配管101及び第2配管102は、接合機の外部に別途設置された駆動機構により、接合速度に合わせて回転される。これにより、接合面103に設けられた開先103aは、接合面103の周方向に沿って徐々に肉盛りされながら接合されていき、最終的に、第1配管101と第2配管102とが接合される。作業者は、互いに接合された第1配管101及び第2配管102を、上記例示した第1の配置方法又は第2の配置方法とは逆の手順によりカバー本体1aから取り外すことができる。
【0039】
ここで、接合部すなわち接合面103近傍は、周全体に渡り接合処理空間Sを挟んで、第1円筒部10、第1環状壁部11及び第2環状壁部12により覆われている。したがって、第1円筒部10、第1環状壁部11及び第2環状壁部12の連続体は、接合面103を接合しているレーザー光Lの反射光が中心軸AXから放射状に外部に漏れることを抑える遮光部材として機能する。
【0040】
また、第1円筒部10、第1環状壁部11及び第2環状壁部12は、接合部に接合処理空間Sを形成する。そのため、ガス導入口15から導入されたシールドガスGAは、ある一定の時間、接合処理空間S内に留まる。したがって、第1円筒部10、第1環状壁部11及び第2環状壁部12の連続体は、接合部の酸化の抑止や保護ガラス自体の保護といったシールドガスGAの作用をより強化するシールド部材として機能する。
【0041】
また、第1環状壁部11には、軸方向で第1円筒部10とは反対側に、第2円筒部20が設置されている。この第2円筒部20の第2内壁面20cと第1配管101の外周面との間の第2間隔G2は、上記のとおり、第1円筒部10の第1内壁面10cと第1配管101の外周面との間の第1間隔G1よりも十分に小さく設定される。また、第2内壁面20cの第2幅W2は、上記のとおり、第1環状壁部11と第2環状壁部12との内壁同士の第1幅W1と同等に長く設定される。そのため、接合処理空間Sから第1配管101の外周面に沿って外部に漏れようとするレーザー光Lの反射光は、第1配管101と第2円筒部20との間で反射を繰り返しながら外部へ向かう。つまり、最終的に外部に漏れる反射光は、n回(nは自然数)の反射が繰り返されたn次散乱光として減光されることになる。したがって、第2円筒部20は、接合処理空間Sから第1配管101の外周面に沿って外部に漏れようとするレーザー光Lの反射光を減光させる減光部材として機能する。
【0042】
一方、第3円筒部30も、第2円筒部20と同様に、接合処理空間Sから第2配管102の外周面に沿って外部に漏れようとするレーザー光Lの反射光を減光させる減光部材として機能する。
【0043】
更に、アダプター50は、接合機の加工ヘッドからカバー本体1aまでの間のレーザー光Lの光路を覆う。したがって、アダプター50は、光路上のレーザー光Lを外部に露出させないように遮光する遮光部材として機能する。
【0044】
次に、接合部カバー1の効果について説明する。
【0045】
レーザー光Lを照射して第1配管101と第2配管102との2つの配管を突合せ接合する接合機用の接合部カバー1は、レーザー光Lを外部から内部に導入させるレーザー導入口13を有する第1円筒部10を有する。また、接合部カバー1は、第1環状壁部11と、第2環状壁部12とを有する。第1環状壁部11は、第1円筒部10の一方の周端と連続する第1外周端11cと、配管の管径DPよりも大きな径の第1内周端11dとを有する。第2環状壁部12は、第1円筒部10の他方の周端と連続する第2外周端12cと、配管の管径DPよりも大きな径の第2内周端12dとを有する。
【0046】
この接合部カバー1によれば、第1円筒部10、第1環状壁部11及び第2環状壁部12は、連続体として、上記のとおり遮光部材及びシールド部材として機能する。したがって、レーザー光Lを用いる接合機に接合部カバー1を採用させることで、簡易的に溶接部を遮光及びシールドすることができるので、管理区域の条件を満たしながら、当該接合機を容易に既存の設備に適用させることができる。そして、接合部カバー1は、接合対象が配管同士である場合に特に有効である。
【0047】
このように、本実施形態によれば、レーザー光Lを用いて配管同士を接合する接合機に用いられ、当該接合機の適用範囲を広げるのに有利な接合部カバー1を提供することができる。
【0048】
ここで、上記例示では、接合部カバー1のカバー本体1aが、減光部材として機能する第2円筒部20及び第3円筒部30を有するものとした。これに対して、第1円筒部10における第1幅W1を比較的長く設定することができるならば、第2円筒部20及び第3円筒部30に相当する減光部材をカバー本体1aに設けない構成もあり得る。
【0049】
図5は、カバー本体1aに含まれていた第2円筒部20及び第3円筒部30を含まない構成を有する他の例としてのカバー本体1bを示す断面図である。
図5は、カバー本体1aに関する
図4に合わせて描画されている。カバー本体1bでは、カバー本体1aと同一構成のものには同一の符号を付し、説明を省略する。
【0050】
カバー本体1bは、第1円筒部60と、第1環状壁部61と、第2環状壁部62とを有する。カバー本体1bにおいても、第1円筒部60は第1部材60aと第2部材60bとに、第1環状壁部61は第1部材61aと第2部材61bとに、また、第2環状壁部62は第1部材62aと第2部材62bとに、それぞれ分離されていてもよい。これら各々の部材の材質等は、カバー本体1aの場合と同様である。第1円筒部60は、第1円筒部60と同様に、レーザー導入口13と、それぞれ不図示であるワイヤー導入口及びガス導入口とを有する。
【0051】
第1円筒部60の内径である第3内径D3は、管径DPよりも大きい。第1円筒部60の内壁面60cと第1配管101又は第2配管102の外周面との間の間隔である第3間隔G3は、カバー本体1aの第1間隔G1と同等に設定されてもよい。第1環状壁部61の第1内周端61dにおける第4内径D4は、管径DPよりも大きく、第3内径D3よりも小さい。また、第1内周端61dと第1配管101の外周面との間の間隔である第4間隔G4は、カバー本体1aの第2間隔G2と同等に設定されてもよい。なお、第2環状壁部62の第2内周端62dにおける内径は、第4内径D4と統一であり、すなわち、第2内周端62dと第2配管102の外周面との間隔は、第4間隔G4と同等である。
【0052】
一方、カバー本体1bでは、第1環状壁部61と第2環状壁部62との内壁同士の幅である第3幅W3は、上記例示での第2円筒部20及び第3円筒部30に相当する部材を有しない分、カバー本体1aにおける第1幅W1よりも長く設定される。このように、第3幅W3を比較的長く設定することで、第1内周端61dと第1配管101との隙間、又は、第2内周端62dと第2配管102との隙間を通じて外部へ漏れ出す光の強度が許容範囲となる場合もあり得る。この場合には、接合部カバー1は、
図4等に示すカバー本体1aに代えて、
図5に示すカバー本体1bを採用してもよい。
【0053】
また、接合部カバー1では、第1円筒部10又は第1円筒部60は、外部から内部にワイヤー110を導入させるワイヤー導入口14を有してもよい。
【0054】
この接合部カバー1によれば、ワイヤー110を必要とする接合方式の接合機に採用されることができる。
【0055】
また、接合部カバー1では、第1円筒部10又は第1円筒部60は、外部から内部にシールドガスGAを導入させるガス導入口15を有してもよい。
【0056】
この接合部カバー1によれば、シールドガスGAがレーザー光Lの側面側から照射点PIに向けて供給されるサイドノズル型の加工ヘッドを備える接合機に採用されることができる。
【0057】
また、接合部カバー1では、第1円筒部10、第1環状壁部11及び第2環状壁部12の連続体は、複数の部品に分割され、連続体は、複数の部品を組み合わせて連結する連結部材を有してもよい。なお、第1円筒部60、第1環状壁部61及び第2環状壁部62の連続体においても同様である。
【0058】
ここで、上記例示では、連結部材は、第1ヒンジ40及び第2ヒンジ41に相当する。
【0059】
この接合部カバー1によれば、第1配管101及び第2配管102をカバー本体1aに配置するとき、連結部材を操作してカバー本体1aの一方の部品と他方の部品との連結を一時的に解除し、カバー本体1aの側面の側から容易に配置することができる。一方、接合後の第1配管101及び第2配管102をカバー本体1aから取り外すときも、同様に容易に取り外すことができる。例えば、第1配管101又は第2配管の長さが比較的長い場合、第2円筒部20又は第3円筒部30のいずれかの開口部から軸方向に沿って挿入しようとすると、接合機が設置されている作業空間にもある程度の広さを要する。これに対して、本実施形態によれば、接合機が設置されている作業空間の広さに制限がある場合でも、接合部カバー1を接合機に採用させやすくなる。
【0060】
また、接合部カバー1では、第1内周端11dと一方の周端が連続する第2円筒部20と、第2内周端12dと一方の周端が連続する第3円筒部30と、の少なくともいずれか1つを有してもよい。
【0061】
この接合部カバー1によれば、第2円筒部20の第2内壁面20cと第1配管101の外周面との間の第2間隔G2は、第1円筒部10の第1内壁面10cと第1配管101の外周面との間の第1間隔G1よりも実質小さく設定される。また、第2円筒部20における第2内壁面20cの第2幅W2も、ある程度の長さの寸法に設定され得る。つまり、第2円筒部20は、上記例示を用いて説明したとおり、接合処理空間Sから第1配管101の外周面に沿って外部に漏れようとするレーザー光Lの反射光を減光させる減光部材として機能する。したがって、レーザー光Lを用いる接合機に接合部カバー1を採用させることで、外部へ漏れようとする光の強度をより抑えやすくなるため、当該接合機をより容易に既存の設備に適用させることができる。なお、第3円筒部30についても同様である。
【0062】
なお、本実施形態では、接合部カバー1におけるカバー本体1aが第2円筒部20と第3円筒部30との双方を有する構成としたが、いずれか1つのみ有するものとしてもよい。また、本実施形態では、第2円筒部20と第3円筒部30とのそれぞれにおける第2幅W2が同一であるものとしたが、互いに異なっていてもよい。
【0063】
また、接合部カバー1では、第1円筒部10、第1環状壁部11、第2環状壁部12、及び、第2円筒部20又は第3円筒部30の連続体は、複数の部品に分割され、連続体は、複数の部品を組み合わせて連結する連結部材を有してもよい。
【0064】
ここでも、連結部材は、第1ヒンジ40及び第2ヒンジ41であってもよい。
【0065】
この接合部カバー1によれば、カバー本体1bを有する場合でも、第1配管101及び第2配管102をカバー本体1bに容易に配置したり、接合後の第1配管101及び第2配管102をカバー本体1bから容易に取り外したりすることができる。
【0066】
また、接合部カバー1では、第1円筒部10は、外壁面から外側に突出し、内部がレーザー導入口13と連通する第1接続管部16を有してもよい。
【0067】
この接合部カバー1によれば、第1接続管部16を介して、接合機の加工ヘッドの側に容易に接続させたり、上記例示のようなアダプター50を容易に接続させたりすることができる。
【0068】
更に、接合部カバー1では、第1接続管部16に一方の端部が接続され、接合機の加工ヘッドの少なくとも一部を他方の端部が覆い、加工ヘッドから照射されたレーザー光Lをレーザー導入口13へ導く内部空間を含むアダプター50を有してもよい。
【0069】
この接合部カバー1によれば、アダプター50は、接合機の加工ヘッドからカバー本体1a又はカバー本体1bまでの間のレーザー光Lの光路を覆うので、光路上のレーザー光Lを外部に露出させないように遮光する遮光部材として機能する。したがって、レーザー光Lを用いる接合機に接合部カバー1を採用させることで、接合機が設置されている作業空間に作業員がいたとしても、視線上にレーザー光Lの光路が入らないため、安全性が確保されやすい。結果として、接合部カバー1によれば、管理区域の条件を満たしながら、当該接合機をより容易に既存の設備に適用させることができる。
【0070】
いくつかの実施形態を説明したが、上記開示内容に基づいて実施形態の修正又は変形をすることが可能である。上記の実施形態のすべての構成要素、及び請求の範囲に記載されたすべての特徴は、それらが互いに矛盾しない限り、個々に抜き出して組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0071】
1 接合部カバー
1a カバー本体
10 第1円筒部
11 第1環状壁部
11c 第1外周端
11d 第1内周端
12 第2環状壁部
12c 第2外周端
12d 第2内周端
13 レーザー導入口
14 ワイヤー導入口
15 ガス導入口
16 第1接続管部
20 第2円筒部
30 第3円筒部
40 第1ヒンジ
41 第2ヒンジ
50 アダプター
101 第1配管
102 第2配管
110 ワイヤー
DP 管径
GA シールドガス
L レーザー光