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特開2022-185503パッド組付システム、複合パッドの製造ライン及び製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022185503
(43)【公開日】2022-12-14
(54)【発明の名称】パッド組付システム、複合パッドの製造ライン及び製造方法
(51)【国際特許分類】
   B68G 7/04 20060101AFI20221207BHJP
   G06T 7/33 20170101ALI20221207BHJP
   B68G 7/05 20060101ALI20221207BHJP
   B32B 27/00 20060101ALI20221207BHJP
   B60N 2/90 20180101ALN20221207BHJP
【FI】
B68G7/04
G06T7/33
B68G7/05 C
B32B27/00 C
B60N2/90
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021093242
(22)【出願日】2021-06-02
(71)【出願人】
【識別番号】000119232
【氏名又は名称】株式会社イノアックコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100112472
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100202223
【弁理士】
【氏名又は名称】軸見 可奈子
(72)【発明者】
【氏名】田島 智宣
(72)【発明者】
【氏名】小笠原 拓也
【テーマコード(参考)】
3B087
4F100
5L096
【Fターム(参考)】
3B087DE03
4F100AK51A
4F100AT00A
4F100AT00B
4F100BA03
4F100CB00C
4F100DJ01A
4F100GB32
5L096CA02
5L096FA06
5L096FA69
(57)【要約】      (修正有)
【課題】熟練を要さずにパッド同士の相互の位置のばらつきを抑えた重ね合わせを行うことが可能な技術を提供する。
【解決手段】本開示のパッド組付システム80では、第1撮影部上15の第1パッド91の第1画像と第2撮影部45上の第2パッド92の第2画像とを撮像して、現実の空間の第1パッド91及び第2パッド92の規定領域に対応する仮想空間の第1パッドモデル及び規定領域モデルを特定する。そして、移動選定部により第1パッドモデルの全体を規定領域モデルに収めることが可能な仮想移動を選定し、その選定された仮想移動に対応する移動を、現実の空間で行って第1パッド91と第2パッド92とを重ね合わせる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1パッドが、それより大きい第2パッドに設定された規定領域からはみ出さないように前記第1パッドと前記第2パッドとを重ね合わせるパッド組付システムであって、
前記第1パッドと前記第2パッドとが、それぞれ一枚毎、分かれた状態にして配置される撮影部と、
前記撮影部上の前記第1パッドの画像である第1画像と前記第2パッドの画像である第2画像とを撮像して、現実の空間の前記第1パッド及び前記規定領域に対応する仮想空間の第1パッドモデル及び規定領域モデルを生成するモデル生成部と、
前記第1パッドモデルと前記規定領域モデルとのうちの一方又は両方である移動対象モデルを移動して、前記第1パッドモデルの全体を前記規定領域モデルに収めることが可能な仮想移動を選定する移動選定部と、
前記第1パッド及び前記第2パッドのうちの一方又は両方である移動対象パッドに対し、前記移動選定部により選定された前記仮想移動に対応する移動を、前記現実の空間で行って、前記第1パッドと前記第2パッドとを重ね合わせる組付装置と、を備えるパッド組付システム。
【請求項2】
第1パッドが、それより大きい第2パッドからはみ出さないように前記第1パッドと前記第2パッドとを重ね合わせるパッド組付システムであって、
前記第1パッドと前記第2パッドとが、それぞれ一枚毎、分かれた状態にして配置される撮影部と、
前記撮影部上の前記第1パッドの画像である第1画像と前記第2パッドの画像である第2画像とを撮像して、現実の空間の前記第1パッド及び前記第2パッドに対応する仮想空間の第1パッドモデル及び第2パッドモデルを生成するモデル生成部と、
前記第1パッドモデルと前記第2パッドモデルとのうちの一方又は両方である移動対象パッドモデルを移動して、前記第1パッドモデルの全体を前記第2パッドモデルに収めることが可能となる仮想移動を選定する移動選定部と、
前記第1パッド及び前記第2パッドのうちの一方又は両方である移動対象パッドに対し、前記移動選定部により選定された前記仮想移動に対応する移動を、前記現実の空間で行って、前記第1パッドと前記第2パッドとを重ね合わせる組付装置と、を備えるパッド組付システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のパッド組付システムを有し、貼り合わされた前記第1パッドと前記第2パッドとを含んだ複合パッドを製造する製造ラインであって、
前記第1パッドが前記撮影部に配置される前に前記撮影部上で前記第1パッドの上面となる面に接着材を塗布する塗布装置を備え、
前記組付装置は、前記第2パッドのみを前記移動対象パッドとして移動して前記第1パッドの上に重ね合わせる複合パッドの製造ライン。
【請求項4】
前記第1パッド及び前記第2パッドの少なくとも一方を搬送するベルトコンベアを備えると共に、
前記撮影部のうち前記第1パッド及び前記第2パッドの少なくとも一方が配置される部分は、前記ベルトコンベアの一部として備えられ、
前記ベルトコンベアのうち前記撮影部となる部分は、透光性を有するベルトと、前記ベルトを下方から照射するバックライトとを有する請求項3に記載の複合パッドの製造ライン。
【請求項5】
前記第1パッドは、ウレタンフォームであり、
前記第2パッドは、表皮材である請求項3又は4に記載の複合パッドの製造ライン。
【請求項6】
請求項3から5の何れか1の請求項に記載の複合パッドの製造ラインを使用して複合パッドを製造する複合パッドの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、第1パッドと第2パッドとを重ね合わせるパッド組付システム及び、パッド同士を重ね合わせて複合パッドを製造する複合パッドの製造ライン及び製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
パッド同士の重ね合わせ処理の一例として、例えば、車両用のシートの表皮を複数に分割してなる表皮用パッドの裏面にウレタンパッドを手作業で重ね合わせる処理が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8-309048号公報(図1図3,段落[0008])
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、パッドは機械部品に比べて曲げ変形し易く、パッド同士の相互の位置合わせが困難であるため、パッド同士の相互の位置がばらつかないように両パッドを重ね合わせる作業には熟練を要する。そこで、熟練を要さずにパッド同士の相互の位置のばらつきを抑えた重ね合わせを行うことが可能な技術の開発が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するためになされた本開示の第1の態様は、第1パッドが、それより大きい第2パッドに設定された規定領域からはみ出さないように前記第1パッドと前記第2パッドとを重ね合わせるパッド組付システムであって、前記第1パッドと前記第2パッドとが、それぞれ一枚毎、分かれた状態にして配置される撮影部と、前記撮影部上の前記第1パッドの画像である第1画像と前記第2パッドの画像である第2画像とを撮像して、現実の空間の前記第1パッド及び前記規定領域に対応する仮想空間の第1パッドモデル及び規定領域モデルを生成するモデル生成部と、前記第1パッドモデルと前記規定領域モデルとのうちの一方又は両方である移動対象モデルを移動して、前記第1パッドモデルの全体を前記規定領域モデルに収めることが可能な仮想移動を選定する移動選定部と、前記第1パッド及び前記第2パッドのうちの一方又は両方である移動対象パッドに対し、前記移動選定部により選定された前記仮想移動に対応する移動を、前記現実の空間で行って、前記第1パッドと前記第2パッドとを重ね合わせる組付装置と、を備えるパッド組付システムである。
【発明の効果】
【0006】
本開示の第1の態様のパッド組付システムでは、撮影部上の第1パッドの画像である第1画像と第2パッドの画像である第2画像とを撮像して、現実の空間の第1パッド及び第2パッドの規定領域に対応する仮想空間の第1パッドモデル及び規定領域モデルを特定する。また、第1パッドモデルと規定領域モデルとのうちの一方又は両方である移動対象モデルを移動して、第1パッドモデルの全体を規定領域モデルに収めることが可能な仮想移動を移動選定部により選定する。そして、第1パッド及び第2パッドのうちの一方又は両方である移動対象パッドに対し、移動選定部により選定された仮想移動に対応する移動を、現実の空間で行って第1パッドと第2パッドとを重ね合わせる。このように、本開示の第1の態様のパッド組付システムによれば、第1パッドと第2パッドとの重ね合わせ処理の自動化が図られ、熟練を要さずにパッド同士の相互の位置のばらつきを抑えた重ね合わせを行うことが可能になる。なお、本明細書において、「移動」には、対象物を回転させずに移動する「平行移動」と、対象物の重心、図心等の所定の基準点を動かさずに回転させる「回転移動」との両方が含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本開示の実施形態に係る(A)複合パッド、(B)表皮パッド、(C)クッションパッドの各平面図
図2】車両シートの斜視図
図3】複合パッドの製造ラインの平面図
図4】複合パッドの製造ラインの制御部の概念図
図5】第1画像と第2画像の概念図
図6】第1パッドモデルと規定領域モデルの概念図
図7】パッド組付システムのデータ処理に係るブロック図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1図7を参照して複合パッド93の製造ライン10(図3参照。以下、単に「製造ライン10」という)の実施形態について説明する。図1(A)には、本実施形態の製造ライン10にて製造される複合パッド93の一例が示されている。
【0009】
複合パッド93は、例えば、車両用シート99の表皮98を複数分割したものでありシート状の表皮材である第2パッド92の裏面に、シート状の発泡体(ウレタンフォーム)である第1パッド91を貼り合わせた構造をなしている。また、複合パッド93には、車両用シート99における配置によって形状が異なる複数種類がある。本実施形態の製造ライン10では、それら複数種類の複合パッド93が製造され、後工程で、それら複数種類の複合パッド93がパッチワークのように繋ぎ合わされて、図2に示した車両用シート99の表皮98になる。
【0010】
図1(A)に例示された複合パッド93に含まれる第1パッド91は、図1(C)に単体で示され、同じく複合パッド93に含まれる第2パッド92は、図1(B)に単体で示されている。第1パッド91は、例えば、軟質ウレタンフォームシートから打ち抜かれて製造され、第2パッド92は、例えば、人工皮革、天然皮革、織布等のシートから打ち抜かれて製造される。また、図1(B)に示すように、第2パッド92の外周の複数位置には、複数の切り込み92Aが形成されている。それら複数の切り込み92Aは、第2パッド92の輪郭から第1幅W1までの範囲に収まるように形成されている。また、図1(A)に示すように、第2パッド92は第1パッド91より一回り大きく、第1パッド91の輪郭は、第1幅W1より幅広の第2幅W2だけ第2パッド92の輪郭を全体的に小さくした形状をなしている。そして、第2パッド92の輪郭から第1幅W1だけ第2パッド92の輪郭を全体的に小さくした基準線94Lより内側を規定領域94として、第1パッド91の全体が規定領域94に収まった状態、換言すれば、第1パッド91が規定領域94からはみ出さない状態(これを以下、「正規貼り合わせ状態」という)に貼り合わされる。
【0011】
ここで、「第1比較対象(第1パッド91)より第2比較対象(第2パッド92)が一回り大きい」とは、第2比較対象の輪郭が第1比較対象の輪郭より大きな略相似形をなし、第1比較対象と第2比較対象とを重ねて、第1比較対象の回りに、第2比較対象のうち第1比較対象と重なっていない領域を均一幅をなすように設けることが可能な関係を意味する。また、第1比較対象と第2比較対象との大きさの差は任意である。さらには、第1パッド91と第2パッド92との関係のように輪郭は相似形であるが、第2パッド92が複数の切り込み92Aを有しているのに対し、第1パッド91が切り込み92Aを有しないものは略相似形に含まれる。
【0012】
なお、第1パッド91及び第2パッド92の材質は上記のものに限定されない。また、複合パッド93は、第1パッド91と第2パッド92との2つのパッドのみで形成されていなくてもよく、3つ以上のパッドからなっていてもよい。
【0013】
図3に示すように、本実施形態の製造ライン10には、準備工程部100と、貼合工程部101と、仕上工程部102とがベルトコンベア12に沿って備えられている。準備工程部100では、第1パッド91と第2パッド92とがベルトコンベア12上に載置される。その際、例えば、第1パッド91は、貼り合わせ面に接着剤を塗布されかつその貼り合わせ面を上に向けた状態にしてベルトコンベア12の幅方向の一方寄り位置に載置される。一方、第2パッド92は、例えば、貼り合わせ面を下に向けた状態にしてベルトコンベア12の幅方向の他方寄り位置に載置される。そして、第1パッド91と第2パッド92とが横並びされた状態でベルトコンベア12によって搬送される。
【0014】
なお、例えば、接着剤を塗布された第1パッド91の貼り合わせ面を下に向けた状態にしてベルトコンベア12に載置してもよく、第2パッド92の貼り合わせ面を上に向けた状態にしてベルトコンベア12に載置してもよい(例えば、接着剤としてホットメルト接着剤等を採用し、塗布後べとつかない状態となっていれば、上下どちらに載置しても可能である。)。さらに、接着剤を塗布する側を第2パッド92とし、接着剤の未塗布のものを第1パッド91としてベルトコンベア12に載置してもよい。
【0015】
貼合工程部101には、ベルトコンベア12の近傍に、撮像装置16と組付装置20とを含んだパッド組付システム80が備えられている。組付装置20は、広く普及している産業用ロボットであって、その先端部には、例えば、図示しない吸引ツールが着脱可能に取り付けられている。吸引ツールは、例えば、支持フレームから複数の吸引パイプが垂下した構造をなしている。各吸引パイプは、蛇腹構造をなしかつ下端部がテーパー状に拡径した吸引部になっている。そして、組付装置20が、後に詳説するようにベルトコンベア12上の第2パッド92を吸引して持ち上げて移動し、ベルトコンベア12上の第1パッド91に対して貼り合わせる。
【0016】
なお、本実施形態では、第1パッド91と第2パッド92とが同一のベルトコンベア12にて搬送されるようになっているが、そうでなくてもよく、例えば、第1パッド91用のベルトコンベアの途中部分に第2パッド92用のベルトコンベアが直交し、第1パッド91用の撮像装置16と第2パッド92用の撮像装置16とが別々に設けられ、第2パッド92を90度回転させて第1パッド91に重ね合わせる構造になっていてもよい。
【0017】
撮像装置16は、ベルトコンベア12上の第1パッド91及び第2パッド92の画像を撮像する。具体的には、貼合工程部101に備えたベルトコンベア12のうち幅方向の一方寄りの第1パッド91が配置される部分が、第1パッド91用の撮影部15(以下、「第1撮影部15」という)をなし、ベルトコンベア12の幅方向の他方寄りの第2パッド92が配置される部分が、第2パッド92用の撮影部45(以下、「第2撮影部45」という)をなしている。そして、撮像装置16が、ベルトコンベア12が停止した状態で、第1撮影部15上の第1パッド91と第2撮影部45上の第2パッド92とが含まれる画像G(図5参照)が撮像される。
【0018】
図4には、製造ライン10の制御部10Aの構成が概念的に示されている。制御部10Aは、製造ライン10全体を統括して制御する第1コントローラ81に、組付装置20を制御する第2コントローラ82と、ベルトコンベア12を駆動する駆動制御部84等を接続してなる。また、第2コントローラ82には、撮像装置16が接続された撮像制御部85が含まれている。そして、本実施形態のパッド組付システム80は、組付装置20と撮像装置16と第2コントローラ82とを含んでなる。
【0019】
第2コントローラ82には、演算処理部82Aと記憶部82Bとが備えられると共に、撮像制御部85にも演算処理部85Aと記憶部85Bとが備えられている。そして、各演算処理部82A,85Aが各記憶部82B,85Bに記憶された図示しない処理プログラムを実行することで、第2コントローラ82(撮像制御部85を含む)が図7の各ブロックで示したモデル生成部85C、移動選定部85D、移動制御データ生成部85E等として機能する。そして、第2コントローラ82が、撮像装置16にて撮像された図5に示すような画像Gに基づいて、第1パッド91及び第2パッド92の第1撮影部15及び第2撮影部45に対する配置のばらつきをキャンセルするように組付装置20を動作させるための移動制御データを生成する。以下、図6の各制御ブロックについて説明する。
【0020】
撮像装置16にて撮像された画像Gの画像データは記憶部85Bに一次的に記憶される。モデル生成部85Cは、記憶部85Bから画像データを取得し、例えば図5に示すように画像Gを、第1パッド91全体が含まれる第1画像G1と、第2パッド92の全体が含まれる第2画像G2とに分割する。そして、第1画像G1から第1パッド91の形状及び配置を特定するための第1パッドデータを生成すると共に、第2画像G2から第2パッド92の規定領域94の形状及び配置を特定するための規定領域データを生成する。
【0021】
具体的には、モデル生成部85Cは、第1画像G1において第1パッド91が映っている暗部領域88Aとその周囲の明部領域88Bとの明暗を利用して、第1画像G1を構成する複数のピクセルのうち暗部領域88Aの輪郭線GL1上に位置する全てのピクセルのアドレス(即ち、第1画像G1における縦方向及び横方向の位置)を読み込んで第1パッドデータを生成し、それを記憶部85Bに記憶する。また、モデル生成部85Cは、第2画像G2を構成する複数のピクセルのうち暗部領域88Aの輪郭線GL2を全体的に縮小して前述の規定領域94の輪郭線である基準線94L(図1参照)に相当する輪郭線GL3を生成する。そして、その輪郭線GL3上に位置する全てのピクセルのアドレスを読み込んで規定領域データを生成し、それを記憶部85Bに記憶する。
【0022】
移動選定部85Dは、図6に示すように、上述した第1パッドデータ及び規定領域データに基づいて、演算上の仮想空間に第1パッド91と規定領域94とをフレーム化した第1パッドモデル91Mと規定領域モデル94Mとを取り込む。そして、移動選定部85Dは、第1パッドモデル91Mと規定領域モデル94Mとのうちの移動対象モデルとして、例えば、規定領域モデル94Mを移動して互いに重ね合わせるために予め設定された一定の基本移動を行う。
【0023】
ここで、図6には、第1パッド91と第2パッド92とが、現実の空間で共にベルトコンベア12上に設定された正規位置に配置されていた場合に、そのような第1パッド91及び第2パッド92に基づいて仮想空間に取り込まれた第1パッドモデルと規定領域モデルとが第1パッド基準モデル91M1と規定領域基準モデル94M1として示されている。これら第1パッド基準モデル91M1と規定領域基準モデル94M1とは、上述の基本移動を行うことで、規定領域基準モデル94M1の内側に第1パッド基準モデル91M1の全体が収まり、上述した正規貼り合わせ状態の第1パッド91と第2パッド92の規定領域94との輪郭同士の位置関係と一致する。
【0024】
なお、仮想空間での移動・回転は、仮想空間に現実の空間に対応させた座標を設けておき、前述のピクセルのアドレスに相当する規定領域モデル94Mのフレーム上の点を座標を、公知な方法で、座標変換することで行うことができる。また、規定領域モデル94Mの内側に第1パッドモデル91Mの全体が収まっているか否かは、規定領域モデル94Mのフレームで囲まれる範囲に、第1パッドモデル91Mのフレーム上の点の座標が収まっているか否かで判別することができる。
【0025】
ところで、第1パッド91及び第2パッド92の一方又は両方が、ベルトコンベア12上で正規位置に配置されていない場合、即ち、正規位置から平行移動していたり、回転移動していた場合、それら第1パッド91と第2パッド92とに基づいて仮想空間に取り込まれた第1パッドモデル91Mと規定領域モデル94Mとは、基本移動を行っても、規定領域モデル94Mの内側に第1パッドモデル91Mの全体が収まらず、第1パッドモデル91Mの一部が規定領域モデル94Mからはみ出した状態になり得る。そこで、移動選定部85Dは、第1パッド91及び第2パッド92の正規位置に対する配置のばらつきをキャンセルして規定領域モデル94Mの内側に第1パッドモデル91Mの全体を収めるように調整を含んだ移動を予め設定された複数の候補の中から選定する。
【0026】
具体的には、移動選定部85Dは、規定領域モデル94Mを例えば、0°、+1°、-1°、+2°、-2°、+3°、-3°、・・・・のように複数種類の角度に回転させる調整用回転と、規定領域モデル94Mを、その全周囲を複数分割(例えば、72等分)した複数方向のそれぞれに所定距離(例えば、3[mm])ずつ平行移動する平行移動補正とを任意に組み合わせた調整移動を、基本移動に加えてなる複数種類の仮想移動を行う。そして、移動選定部85Dは、所謂、トライアンドエラー方式にて、規定領域モデル94Mの内側に第1パッドモデル91Mの全体を収めるように調整することができる仮想移動を選定する。
【0027】
移動制御データ生成部85Eは、移動選定部85Dにて選定された仮想移動と実質同一な移動を現実の空間において第2パッド92に対して組付装置20に行わせるための移動制御データを生成し、その移動制御データに基づいて組付装置20を制御する。
【0028】
本実施形態の製造ライン10の構成に関する説明は以上である。上述したように本実施形態のパッド組付システム80では、第1撮影部15上の第1パッド91の画像である第1画像G1と第2撮影部45上の第2パッド92の画像である第2画像G2とを撮像して、現実の空間の第1パッド91及び第2パッド92の規定領域94に対応する仮想空間の第1パッドモデル91M及び規定領域モデル94Mを特定する。そして、第1パッドモデル91Mと規定領域モデル94Mとのうちの一方又は両方である移動対象モデルを移動して互いに重ね合わせるために予め設定された一定の基本移動と、第1パッド91及び第2パッド92の第1撮影部15及び第2撮影部45に対する配置のばらつきをキャンセルするための候補として予め設定された複数の調整移動とを合わせた複数の仮想移動を行い、第1パッドモデル91Mの全体を規定領域モデル94Mに収めることが可能な仮想移動を選定する。そして、第1パッド91及び第2パッド92のうちの一方又は両方である移動対象パッドに対し、移動選定部85Dにより選定された仮想移動に対応する移動を、現実の空間で行って第1パッド91と第2パッド92とを重ね合わせる。このように、本実施形態のパッド組付システム80によれば、第1パッド91と第2パッド92との重ね合わせ処理の自動化が図られ、熟練を要さずにパッド91,92同士の相互の位置のばらつきを抑えた重ね合わせを行うことが可能になる。
【0029】
さらに、例えば、本実施形態のように、複合パッド93は、第2パッド92が第1パッド91より大きく、第1パッド91が第2パッド92によって全体を上方から覆い隠された状態に貼り合わされる場合、人が貼り合わせ作業すると、両パッド91,92を貼り合わせる直前の目視確認を行えず、位置ずれが生じ得る。
【0030】
また、人が目視確認を行いながら貼り合わせ作業を行うには、パッド91,92のうち大きい方の第2パッド92を作業台に載置し、その上に小さい方の第1パッド91を載置することになる。しかしながら、この場合には、接着剤が塗布された第1パッド91をひっくり返す必要があり、作業者の手が汚れ、ひいてはパッド91,92や設備を汚す恐れがある。
【0031】
しかしながら、例えば、このような場合であったとしても、本実施形態の製造ライン10では、第1パッド91と第2パッド92との重ね合わせ処理の自動化により、パッド91,92同士の位置ずれや汚れが抑えられ、複合パッド93の品質が向上しかつ安定する。また、人件費が抑えられて、車両用シート99の製造コストを下げることもできる。
【0032】
なお、本実施形態では、説明のために第1パッドモデル91M等を図5図6等に図示したが、第1パッドモデル91M等をモニタに表示する必要はない。また、仮想移動と現実の移動とは、実質的に同一であれば、第1パッド91と第2パッド92のどちらを移動するか等は仮想移動と現実の移動との間で相違していてもよい。
【0033】
[他の実施形態]
(1)前記実施形態では、第1パッド91が、それより大きい第2パッド92に設定された規定領域94からはみ出さないように第1パッド91と第2パッド92とを重ね合わせるパッド組付システム80であったが、規定領域94がなく、第1パッド91を第2パッド92からはみ出ないように重ね合わせるパッド組付システムとしてもよい。その場合、前記実施形態の規定領域モデル94Mの代わりに、第1パッド91に対する第1パッドモデル91Mと同様に、第2パッド92に対する第2パッドモデルを生成して、前記実施形態と同様の処理を行えばよい。
【0034】
(2)前記実施形態では、基本移動と、第1パッド91及び第2パッド92の撮影部15,45に対する配置のばらつきをキャンセルするための調整移動とがそれぞれ予め設定され、第1パッド91及び第2パッド92の一方又は両方が正規位置に配置されていない場合に、基本移動に調整移動を加えてなる仮想移動を算出していたが、例えば、予め基本移動と調整移動とを合わせた仮想移動を複数種類、設定しておいてもよい。
【0035】
(3)前記実施形態の製造ライン10は、車両用シート99の複合パッド93を製造するためのものであったが、車両用シート99以外の自動車の内装部品やそれ以外の部品の製造に製造ライン10を使用してもよい。
【0036】
(4)前記実施形態の製造ライン10で張り合わされた両パッド91,92は、略相似形をなしていたが、両パッドは全く異なる形状であってもよく、両パッドが互いに部分的に重なった状態で貼り合わされるものであってもよい。
【0037】
(5)前記実施形態の組付装置20の機構は、上記したものに限定されるものではない。例えば、スカラータイプの産業ロボット(水平多関節ロボット)や直交軸タイプの産業ロボットを使用してもよい。
【0038】
(6)前記実施形態では、貼り付けられる前の第1パッド91と第2パッド92とを撮像装置16により一度に撮影していたが、撮像装置16を第1パッド91用と第2パッド92用とに分けて2台設けて、第1パッド91と第2パッド92とを別々に撮影してもよい。
【0039】
(7)前記実施形態では、ベルトコンベア12の上に第1パッド91と第2パッド92とが横並びに載置されていたが、第1パッド91と第2パッド92とを別々のベルトコンベアで搬送する構成としてもよい。具体的には、ベルトコンベア12には、第1パッド91のみが載置され、ベルトコンベア12とは別に設けたベルトコンベアにて第2パッド92を組付装置20の近傍まで搬送してもよい。この場合、ベルトコンベア12上で撮影した第1パッド91の画像と、別のベルトコンベア上で撮影した第2パッド92の画像とから上述した補正データを作成すればよい。
【0040】
(8)本実施形態の製造ライン10にいて、第1撮影部15及び第2撮影部45となるベルトコンベア12のベルトを透光性として、ベルトがバックライトにて下方から照射される構成としてもよい。そうすれば、第1と第2の画像G1,G2において第1パッド91又は第2パッド92の外形が明確になる。これにより、現実の空間と仮想空間とにおける第1パッド91又は第2パッド92の形状の誤差が抑えられる。
【0041】
<付記>
以下、上記実施形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお、以下では、理解の容易のため、上記実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
【0042】
[特徴A1]
第1パッドが、それより大きい第2パッドに設定された規定領域からはみ出さないように前記第1パッドと前記第2パッドとを重ね合わせるパッド組付システムであって、前記第1パッドと前記第2パッドとが、それぞれ一枚毎、分かれた状態にして配置される撮影部と、前記撮影部上の前記第1パッドの画像である第1画像と前記第2パッドの画像である第2画像とを撮像して、現実の空間の前記第1パッド及び前記規定領域に対応する仮想空間の第1パッドモデル及び規定領域モデルを生成するモデル生成部と、前記第1パッドモデルと前記規定領域モデルとのうちの一方又は両方である移動対象モデルを移動して、前記第1パッドモデルの全体を前記規定領域モデルに収めることが可能な仮想移動を選定する移動選定部と、前記第1パッド及び前記第2パッドのうちの一方又は両方である移動対象パッドに対し、前記移動選定部により選定された前記仮想移動に対応する移動を、前記現実の空間で行って、前記第1パッドと前記第2パッドとを重ね合わせる組付装置と、を備えるパッド組付システム。
【0043】
特徴A1のパッド組付システムでは、撮影部上の第1パッドの画像である第1画像と第2パッドの画像である第2画像とを撮像して、現実の空間の第1パッド及び第2パッドの規定領域に対応する仮想空間の第1パッドモデル及び規定領域モデルを特定する。そして、第1パッドモデルと規定領域モデルとのうちの一方又は両方である移動対象モデルを移動して、第1パッドモデルの全体を規定領域モデルに収めることが可能な仮想移動を移動選定部により選定する。そして、第1パッド及び第2パッドのうちの一方又は両方である移動対象パッドに対し、移動選定部により選定された仮想移動に対応する移動を、現実の空間で行って第1パッドと第2パッドとを重ね合わせる。このように、特徴A1のパッド組付システムによれば、第1パッドと第2パッドとの重ね合わせ処理の自動化が図られ、熟練を要さずにパッド同士の相互の位置のばらつきを抑えた重ね合わせを行うことが可能になる。
【0044】
[特徴A2]
前記移動選定部は、前記第1パッドモデルと前記規定領域モデルとのうちの一方又は両方である移動対象モデルを移動して前記第1パッドモデルを前記規定領域モデルに互いに重ね合わせるために予め設定された一定の基本移動と、前記第1パッド及び前記第2パッドの前記撮影部に対する配置のばらつきをキャンセルするための移動の候補として予め設定された複数の調整移動と、を合わせた複数の前記仮想移動を行い、前記第1パッドモデルの全体を前記規定領域モデルに収めることが可能な前記仮想移動を選定する、特徴A1に記載のパッド組付システム。
【0045】
第1パッドモデルの全体を規定領域モデルに収めることが可能な仮想移動を選定する構成はどのような方法であってもよく、例えば、特徴A2のように、第1パッドモデルを規定領域モデルに重ね合わせるために予め設定された一定の基本移動と、第1パッド及び第2パッドの撮影部に対する配置のばらつきをキャンセルするための移動として設定された複数の調整移動とを合わせて仮想移動を選定する構成であってもよい。
【0046】
[特徴A3]
第1パッドが、それより大きい第2パッドからはみ出さないように前記第1パッドと前記第2パッドとを重ね合わせるパッド組付システムであって、
前記第1パッドと前記第2パッドとが、それぞれ一枚毎、分かれた状態にして配置される撮影部と、
前記撮影部上の前記第1パッドの画像である第1画像と前記第2パッドの画像である第2画像とを撮像して、現実の空間の前記第1パッド及び前記第2パッドに対応する仮想空間の第1パッドモデル及び第2パッドモデルを生成するモデル生成部と、
前記第1パッドモデルと前記第2パッドモデルとのうちの一方又は両方である移動対象パッドモデルを移動して、前記第1パッドモデルの全体を前記第2パッドモデルに収めることが可能となる仮想移動を選定する移動選定部と、
前記第1パッド及び前記第2パッドのうちの一方又は両方である移動対象パッドに対し、前記移動選定部により選定された前記仮想移動に対応する移動を、前記現実の空間で行って、前記第1パッドと前記第2パッドとを重ね合わせる組付装置と、を備えるパッド組付システム。
【0047】
特徴A3のパッド組付システムでは、撮影部上の第1パッドの画像である第1画像と第2パッドの画像である第2画像とを撮像して、現実の空間の第1パッド及び第2パッドに対応する仮想空間の第1パッドモデル及び第2パッドモデルを特定する。そして、第1パッドモデルと第2パッドモデルとのうちの一方又は両方である移動対象モデルを移動して、第1パッドモデルの全体を第2パッドモデルに収めることが可能な仮想移動を移動選定部により選定する。そして、第1パッド及び第2パッドのうちの一方又は両方である移動対象パッドに対し、移動選定部により選定された仮想移動に対応する移動を、現実の空間で行って第1パッドと第2パッドとを重ね合わせる。このように、特徴A2のパッド組付システムによれば、第1パッドと第2パッドとの重ね合わせ処理の自動化が図られ、熟練を要さずにパッド同士の相互の位置のばらつきを抑えた重ね合わせを行うことが可能になる。
【0048】
[特徴A4]
前記移動選定部は、前記第1パッドモデルと前記第2パッドモデルとのうちの一方又は両方である移動対象パッドモデルを移動して互いに重ね合わせるために予め設定された一定の基本移動と、前記第1パッド及び前記第2パッドの前記撮影部に対する配置のばらつきをキャンセルするための移動の候補として予め設定された複数の調整移動と、を合わせた複数の仮想移動を行い、前記第1パッドモデルの全体を前記第2パッドモデルに収めることが可能な前記仮想移動を選定する、特徴A3に記載のパッド組付システム。
【0049】
第1パッドモデルの全体を第2パッドモデルに収めることが可能な仮想移動を選定する構成はどのような構成であってもよく、例えば、特徴A4のように、第1パッドモデルと第2パッドモデルとのうちの一方又は両方である移動対象パッドモデルを移動して互いに重ね合わせるために予め設定された一定の基本移動と、第1パッド及び第2パッドの撮影部に対する配置のばらつきをキャンセルするための移動の候補として予め設定された複数の調整移動と、を合わせて仮想移動を複数、行う構成であってもよい。
[特徴A5]
特徴A1から特徴A4に記載のパッド組付システムを有し、貼り合わされた前記第1パッドと前記第2パッドとを含んだ複合パッドを製造する製造ラインであって、前記第1パッドが前記撮影部に配置される前に前記撮影部上で前記第1パッドの上面となる面に接着材を塗布する塗布装置を備え、前記組付装置は、前記第2パッドのみを前記移動対象パッドとして移動して前記第1パッドの上に重ね合わせる複合パッドの製造ライン。
【0050】
特徴A5の複合パッドの製造ラインでは、第1パッドと第2パッドとの重ね合わせ処理の自動化が図られ、熟練を要さずに第1パッドが第2パッドからはみ出ないように両パッドを重ね合わせることが可能となり、第1パッドと第2パッドとを含んだ複合パッドの製造を効率よく行うことができる。複合パッドの代表例としては、第1パッドがウレタンフォームで、第2パッドが表皮材であるものが挙げられる(特徴A6)。
【0051】
[特徴A6]
前記第1パッド及び前記第2パッドの少なくとも一方を搬送するベルトコンベアを備えると共に、前記撮影部のうち前記第1パッド及び前記第2パッドの少なくとも一方が配置される部分は、前記ベルトコンベアの一部として備えられ、前記ベルトコンベアのうち前記撮影部となる部分は、透光性を有するベルトと、前記ベルトを下方から照射するバックライトとを有する特徴A5に記載の複合パッドの製造ライン。
【0052】
特徴A6の複合パッドの製造ラインでは、撮影部となるベルトコンベアのベルトが透光性を有し、それらベルトがバックライトにて下方から照射されるので、第1と第2の画像において第1パッド又は第2パッドの外形が明確になる。これにより、現実の空間と仮想空間とにおける第1パッド又は第2パッドの形状の誤差が抑えられる。
【0053】
[特徴A7]
前記第1パッドは、ウレタンフォームであり、前記第2パッドは、表皮材である特徴A5又は特徴A6に記載の複合パッドの製造ライン。
【0054】
[特徴A8]
特徴A5から特徴A7の何れか1の特徴Aに記載の複合パッドの製造ラインを使用して複合パッドを製造する複合パッドの製造方法。
【0055】
特徴A8の複合パッドの製造方法によれば、第1パッドと第2パッドとの重ね合わせ処理の自動化が図られ、熟練を要さずに第1パッドが第2パッドからはみ出ないように両パッドを重ね合わせることが可能になる。
【0056】
なお、本明細書及び図面には、特許請求の範囲に含まれる技術の具体例が開示されているが、特許請求の範囲に記載の技術は、これら具体例に限定されるものではなく、具体例を様々に変形、変更したものも含み、また、具体例から一部を単独で取り出したものも含む。
【符号の説明】
【0057】
10 製造ライン
15 第1撮影部
16 撮像装置
20 組付装置
45 第2撮影部
80 パッド組付システム
85C モデル生成部
85D 移動選定部
85E 移動制御データ生成部
91 第1パッド
91M 第1パッドモデル
92 第2パッド
93 複合パッド
94 規定領域
94M 規定領域モデル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7