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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022185777
(43)【公開日】2022-12-15
(54)【発明の名称】管理システム及び管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/02 20120101AFI20221208BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20221208BHJP
【FI】
G06Q10/02
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021093607
(22)【出願日】2021-06-03
(71)【出願人】
【識別番号】000002037
【氏名又は名称】新電元工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宇野 佐登志
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA03
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】施設の利便性を向上させること。
【解決手段】管理システムは、施設の予約をユーザの端末装置から受け付ける管理装置と、管理装置とメッシュネットワークを介して通信可能に接続されたユーザの認証を行う認証装置と、管理装置及び認証装置と、メッシュネットワークを介して通信可能に接続された複数の電子機器と、を含む。管理装置は、施設の予約をユーザの端末装置から受け付ける予約受付部と、端末装置を一意に識別するための端末情報を取得する端末情報取得部と、端末情報と、ユーザの使用を許可する電子機器とを対応付けて、予約情報として記憶部に記憶させる予約管理部と、を備える。認証装置は、施設にユーザが訪れた際に、ユーザが施設の予約を行ったユーザであるか否かを判定する判定部と、施設を訪れたユーザが施設の予約を行ったユーザであると判定された場合、ユーザに使用を許可する電子機器を案内する案内情報を出力する案内部と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設の予約をユーザの端末装置から受け付ける管理装置と、
前記施設に設置され、前記管理装置とメッシュネットワークを介して通信可能に接続された前記ユーザの認証を行う認証装置と、
前記施設に設置され、前記管理装置及び前記認証装置と、前記メッシュネットワークを介して通信可能に接続された複数の電子機器と、
を含み、
前記管理装置は、
前記施設の予約を前記ユーザの端末装置から受け付ける予約受付部と、
前記予約受付部が前記施設の予約を受け付けた際に、前記端末装置を一意に識別するための端末情報を取得する端末情報取得部と、
前記端末情報と、複数の前記電子機器のうち、前記ユーザの使用を許可する電子機器とを対応付けて、予約情報として記憶部に記憶させる予約管理部と、
を備え、
前記認証装置は、
前記施設に前記ユーザが訪れた際に、前記ユーザの前記端末装置から前記端末情報を取得して、前記管理装置の前記記憶部に記憶された予約情報に基づいて、前記ユーザが前記施設の予約を行ったユーザであるか否かを判定する判定部と、
前記施設を訪れた前記ユーザが前記施設の予約を行ったユーザであると判定された場合、複数の前記電子機器のうち、前記ユーザに使用を許可する前記電子機器を案内する案内情報を出力する案内部と、
を備える、管理システム。
【請求項2】
前記管理装置は、前記ユーザが前記施設への移動手段として利用する車両に関する車両情報を取得する車両情報取得部を備える、
請求項1に記載の管理システム。
【請求項3】
前記電子機器は、電気自動車のバッテリを充電する充電器である、
請求項1または2に記載の管理システム。
【請求項4】
前記メッシュネットワークは、Bluetooth(登録商標)ネットワークである、
請求項1から3のいずれか1項に記載の管理システム。
【請求項5】
前記施設は、宿泊施設またはキャンプ場である、
請求項1から4のいずれか1項に記載の管理システム。
【請求項6】
施設の予約をユーザの端末装置から受け付けるステップと、
前記施設の予約を受け付けた際に、前記端末装置を一意に識別するための端末情報を取得するステップと、
前記端末情報と、前記施設に設置された前記ユーザの使用を許可する電子機器とを対応付けて、予約情報として記憶部に記憶させるステップと、
前記施設に前記ユーザが訪れた際に、前記ユーザの前記端末装置から前記端末情報を取得して、前記予約情報に基づいて、前記ユーザが前記施設の予約を行ったユーザであるか否かを判定するステップと、
前記施設を訪れた前記ユーザが前記施設の予約を行ったユーザであると判定された場合、メッシュネットワークで接続された複数の電子機器のうち、前記ユーザに使用を許可する電子機器を案内する案内情報を出力するステップと、
を含む、管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、管理システム及び管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電気自動車(EV:Electric Vehicle)のバッテリは、例えば、充電ステーションなどで充電または交換される。例えば、特許文献1では、電気自動車のバッテリの充電を充電ステーションに予約することのできる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-164768号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
今後、電気自動車は、普及していく可能性が高い。将来的には、多くの人が電気自動車で宿泊施設やキャンプ場などの施設に出かけるケースが増えると想定される。しかしながら、現状では、電気自動車を充電するためのEV充電器は、利用方法、課金方法、および対応車種などがバラバラであるため、利便性が悪いといった問題がある、そのため、施設の利用者は、滞在予定の施設で自分の電気自動車がEV充電できるか否か分からないといった問題が出てくることが想定される。
【0005】
本開示は、施設の利便性を向上させることのできる管理装置及び管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の管理システムは、施設の予約をユーザの端末装置から受け付ける管理装置と、前記施設に設置され、前記管理装置とメッシュネットワークを介して通信可能に接続された前記ユーザの認証を行う認証装置と、前記施設に設置され、前記管理装置及び前記認証装置と、前記メッシュネットワークを介して通信可能に接続された複数の電子機器と、を含み、前記管理装置は、前記施設の予約を前記ユーザの端末装置から受け付ける予約受付部と、前記予約受付部が前記施設の予約を受け付けた際に、前記端末装置を一意に識別するための端末情報を取得する端末情報取得部と、前記端末情報と、複数の前記電子機器のうち、前記ユーザの使用を許可する電子機器とを対応付けて、予約情報として記憶部に記憶させる予約管理部と、を備え、前記認証装置は、前記施設に前記ユーザが訪れた際に、前記ユーザの前記端末装置から前記端末情報を取得して、前記管理装置の前記記憶部に記憶された予約情報に基づいて、前記ユーザが前記施設の予約を行ったユーザであるか否かを判定する判定部と、前記施設を訪れた前記ユーザが前記施設の予約を行ったユーザであると判定された場合、複数の前記電子機器のうち、前記ユーザに使用を許可する前記電子機器を案内する案内情報を出力する案内部と、を備える。
【0007】
本開示の管理システムにおいて、前記管理装置は、前記ユーザが前記施設への移動手段として利用する車両に関する車両情報を取得する車両情報取得部を備える。
【0008】
本開示の管理システムにおいて、前記電子機器は、電気自動車のバッテリを充電する充電器である。
【0009】
本開示の管理システムにおいて、前記メッシュネットワークは、Bluetooth(登録商標)ネットワークである。
【0010】
本開示の管理システムにおいて、前記施設は、宿泊施設またはキャンプ場である。
【0011】
本開示の管理方法は、施設の予約をユーザの端末装置から受け付けるステップと、前記施設の予約を受け付けた際に、前記端末装置を一意に識別するための端末情報を取得するステップと、前記端末情報と、前記施設に設置された前記ユーザの使用を許可する電子機器とを対応付けて、予約情報として記憶部に記憶させるステップと、前記施設に前記ユーザが訪れた際に、前記ユーザの前記端末装置から前記端末情報を取得して、前記予約情報に基づいて、前記ユーザが前記施設の予約を行ったユーザであるか否かを判定するステップと、前記施設を訪れた前記ユーザが前記施設の予約を行ったユーザであると判定された場合、メッシュネットワークで接続された複数の電子機器のうち、前記ユーザに使用を許可する電子機器を案内する案内情報を出力するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0012】
本開示によれば、施設の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、実施形態に係る管理システムの構成例を示す概略図である。
図2図2は、実施形態に係る管理システムの構成例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態に係る管理装置の構成例を示すブロック図である。
図4図4は、実施形態に係る管理装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図5図5は、実施形態に係る認証装置の構成例を示すブロック図である。
図6図6は、実施形態に係る認証装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図7図7は、実施形態に係る充電装置の構成例を示すブロック図である。
図8図8は、実施形態に係る充電装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して、本開示に係る実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではなく、また、以下の実施形態において、同一の部位には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
【0015】
[実施形態]
(管理システム)
図1と、図2とを用いて、実施形態に係る管理システムの構成例について説明する。図1は、実施形態に係る管理システムの構成例を示す概略図である。図2は、実施形態に係る管理システムの構成例を示すブロック図である。
【0016】
図1と、図2とに示すように、管理システム1は、管理装置10と、認証装置12と、複数の充電装置14と、を含む。管理システム1は、例えば、宿泊施設やキャンプ場などの施設に配置される。本実施形態において、管理システム1は、宿泊施設やキャンプ場などでユーザの電気自動車のバッテリの充電を管理するシステムであるが、本開示はこれに限定されない。
【0017】
管理装置10と、認証装置12と、複数の充電装置14とは、それぞれ、ネットワークNを介して、通信可能に接続されている。ネットワークNは、例えば、Bluetooth(登録商標)で構成されたBluetoothメッシュネットワークであるが、これに限定されない。
【0018】
ユーザUは、端末装置16を用いて、施設に対して利用及び宿泊などの予約を行う。ユーザUは、端末装置16を用いて、施設が運営するホームページ上などで施設を利用する日時などを入力する。管理装置10は、ユーザの端末装置16から予約を受け付ける。端末装置16は、端末装置16を一意に識別するための端末情報、ユーザUが施設への移動手段として利用する電気自動車18の車両情報などを管理装置10に送信する。管理装置10は、端末装置16から受け付けた情報を予約情報として記憶する。
【0019】
ユーザUは、施設を訪れた際に端末装置16を用いて、認証装置12と近距離無線通信を行うことで、チェックインを行う。認証装置12は、管理装置10から予約情報を取得する。認証装置12は、管理装置10から取得した予約情報と、端末装置16から取得した端末情報とに基づいて、ユーザUが、予約をしたユーザであるか否かを判定する。ユーザUは、電気自動車18で施設に訪れるものとする。認証装置12は、ユーザが施設を予約したユーザである場合に、ユーザに対して複数の充電装置14のうち、使用を許可する充電装置14を決定する。認証装置12は、ユーザに対して使用を許可する充電装置14の設置場所と、設置場所までの経路を案内する。
【0020】
ユーザUは、使用を許可された充電装置14へ電気自動車18で移動する。端末装置16は、端末装置16の端末情報などを近距離無線通信などで充電装置14に送信する。充電装置14は、認証装置12から端末装置16の情報を取得する。充電装置14は、認証装置12から取得した端末情報と、端末装置16から取得した端末情報とが一致した場合に、充電を許可する。これにより、ユーザUは、充電装置14で電気自動車18を充電することが可能となる。すなわち、本実施形態では、ユーザUは、施設を訪れた後、施設へのチェックインから電気自動車18のバッテリの充電までをノンストップで行うことができる。
【0021】
(管理装置)
図3を用いて、実施形態に係る管理装置の構成例について説明する。図3は、実施形態に係る管理装置の構成例を示すブロック図である。
【0022】
図3に示すように、管理装置10は、入力部20と、表示部22と、記憶部24と、通信部26と、制御部28と、を備える。管理装置10は、例えば、施設などの管理室に設置される。
【0023】
入力部20は、管理装置10に対する各種の操作を受け付ける入力装置である。入力部20は、例えば、マウス、キーボード、およびタッチパネルなどで構成されている。
【0024】
表示部22は、各種情報を表示する。表示部22は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどを含むディスプレイである。
【0025】
記憶部24は、制御部28の演算内容やプログラムなどの各種情報を記憶するメモリであり、例えば、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)のような主記憶装置と、HDD(Hard Disk Drive)などの外部記憶装置とのうち、少なくとも1つ含む。
【0026】
通信部26は、外部の各種の装置の情報の送受信を行う通信装置である。通信部26は、第1通信部26aと、第2通信部26bとを備える。
【0027】
第1通信部26aは、近距離無線通信を実行する機能を有する近距離無線通信部である。第1通信部26aは、例えば、ネットワークNを介して、認証装置12及び充電装置14と通信可能に接続されている。第1通信部26aは、例えば、認証装置12及び充電装置14などからビーコン信号を受信する。第1通信部26aは、例えば、Bluetooth、およびBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)などの通信規格に対応している。第1通信部26aは、その他の通信規格に対応していてもよい。
【0028】
第2通信部26bは、遠距離無線通信を実行する機能を有する遠距離無線通信部である。遠距離無線通信としては、例えば、インターネット網などによる通信が挙げられる。第2通信部26bは、例えば、ユーザUの端末装置16と通信を実行する。第2通信部26bは、例えば、端末装置16から施設の予約を受け付ける。
【0029】
制御部28は、管理装置10の各部を制御する。制御部28は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、記憶部24に記憶されたプログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。制御部28は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。制御部28は、ハードウェアと、ソフトウェアとの組み合わせで実現されてもよい。
【0030】
制御部28は、予約受付部30と、端末情報取得部32と、車両情報取得部34と、予約管理部36と、を備える。
【0031】
予約受付部30は、第2通信部26bを介して、端末装置16から施設の予約を受け付ける。
【0032】
端末情報取得部32は、施設の予約を行った端末装置16から、端末装置16を一意に識別可能な端末情報を取得する。
【0033】
車両情報取得部34は、施設の予約を行った端末装置16から、ユーザUが施設までの移動手段として利用する電気自動車18に関する車両情報を取得する。車両情報には、電気自動車18の充電方法の規格に関する情報が含まれる。車両情報は、例えば、ユーザUが施設の予約を行う際に、手動で入力される。
【0034】
予約管理部36は、端末装置16から取得した情報を記憶部24に記憶させる。予約管理部36は、例えば、ユーザUが施設を訪れる日時情報と、端末装置16の端末情報と、電気自動車18の車両情報とを対応付けて、予約情報として記憶部24に記憶させる。
【0035】
(管理装置の処理)
図4を用いて、実施形態に係る管理装置の処理について説明する。図4は、実施形態に係る管理装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0036】
予約受付部30は、予約を受け付ける(ステップS10)。具体的には、予約受付部30は、第2通信部26bを介して、ユーザUが施設を利用する日時に関する日時情報をユーザUの端末装置16から取得する。そして、ステップS12に進む。
【0037】
端末情報取得部32は、端末情報を取得する(ステップS12)。具体的には、端末情報取得部32は、例えば、予約受付部30が日時情報を取得した際に、ユーザUの端末装置16を一意に識別するための端末情報を端末装置16から取得する。そして、ステップS14に進む。
【0038】
車両情報取得部34は、車両情報を取得する(ステップS14)。具体的には、車両情報取得部34は、例えば、予約受付部30が日時情報を取得した際に、ユーザUが施設への移動手段として使用する電気自動車18の車両情報を取得する。車両情報を取得することで、使用することのできる充電装置14を選択することができるようになる。そして、ステップS16に進む。
【0039】
予約管理部36は、予約情報を記憶部24に記憶させる(ステップS16)。具体的には、予約管理部36は、予約受付部30が取得した日時情報と、端末情報取得部32が取得した端末情報と、車両情報取得部34が取得した車両情報とを関連付けた予約情報を記憶部24に記憶させる。そして、図4の処理を終了する。
【0040】
(認証装置)
図5を用いて、実施形態に係る認証装置について説明する。図5は、実施形態に係る認証装置の構成例を示すブロック図である。
【0041】
図5に示すように、認証装置12は、入力部40と、表示部42と、記憶部44と、通信部46と、制御部48と、を備える。認証装置12は、例えば、施設の入場口などに設置される。認証装置12は、ユーザUが施設を訪れた際に、チェックインを行う装置である。
【0042】
入力部40は、認証装置12に対する各種の操作を受け付ける。入力部40は、例えば、ボタン、スイッチ、およびタッチパネルなどの入力装置で実現される。
【0043】
表示部42は、各種情報を表示する。表示部42は、例えば、液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイなどを含むディスプレイである。
【0044】
記憶部44は、制御部48の演算内容やプログラムなどの各種情報を記憶するメモリであり、例えば、RAMと、ROMのような主記憶装置と、HDDなどの外部記憶装置とのうち、少なくとも1つ含む。
【0045】
通信部46は、近距離無線通信を実行する機能を有する近距離無線通信部である。通信部46は、例えば、ネットワークNを介して、管理装置10及び充電装置14と通信可能に接続されている。通信部46は、例えば、ユーザUの端末装置16と通信を実行する。通信部46は、例えば、管理装置10、充電装置14、及び端末装置16などからビーコン信号を受信する。通信部46は、例えば、Bluetooth、およびBLEなどの通信規格に対応している。通信部46は、その他の通信規格に対応していてもよい。
【0046】
制御部48は、認証装置12の各部を制御する。制御部48は、例えば、CPUやMPU等によって、記憶部44に記憶されたプログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。制御部48は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。制御部48は、ハードウェアと、ソフトウェアとの組み合わせで実現されてもよい。
【0047】
制御部48は、端末情報取得部50と、予約情報取得部52と、判定部54と、チェックイン処理部56と、案内部58と、を備える。
【0048】
端末情報取得部50は、通信部46を介して、ユーザの端末装置16を一意に識別するための端末情報を、端末装置16から取得する。
【0049】
予約情報取得部52は、通信部46を介して、管理装置10から予約情報を取得する。
【0050】
判定部54は、管理装置10の記憶部24に記憶された予約情報と、端末情報取得部50が取得した端末情報とに基づいて、ユーザUが施設の予約を行ったユーザであるか否かを判定する。
【0051】
チェックイン処理部56は、チェックイン処理を実行する。チェックイン処理部56は、例えば、判定部54によりユーザUが施設の予約を行ったユーザであると判定された場合に、ユーザUのチェックイン処理を実行する。
【0052】
案内部58は、判定部54により施設を訪れたユーザUが施設の予約を行ったユーザであると判定された場合、複数の充電装置14のうち、ユーザに使用を許可する充電装置14を決定する。案内部58は、決定した充電装置14を案内する案内情報を出力する。
【0053】
(認証装置の処理)
図6を用いて、実施形態に係る認証装置の処理について説明する。図6は、実施形態に係る認証装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0054】
端末情報取得部50は、端末装置16の端末情報を取得する(ステップS20)。具体的には、端末情報取得部50は、例えば、通信部46を介して、施設を訪れたユーザUの端末装置16から端末装置16の端末情報を取得する。そして、ステップS22に進む。
【0055】
予約情報取得部52は、予約情報を取得する(ステップS22)。具体的には、予約情報取得部52は、例えば、端末装置16の端末情報を取得すると、通信部46を介して、本日の予約状況を示す予約情報を管理装置10から取得する。そして、ステップS24に進む。
【0056】
判定部54は、施設を訪れたユーザUが施設を予約したユーザであるか否かを判定する(ステップS24)。具体的には、判定部54は、端末情報取得部50が取得した端末装置16の端末情報と、予約情報取得部52が取得した予約情報に含まれる端末情報とが一致した場合に、ユーザUは施設を予約したユーザであると判定する。施設を予約したユーザであると判定された場合(ステップS24;Yes)、ステップS26に進む。施設を予約したユーザであると判定されなかった場合(ステップS24;No)、ステップS34に進む。
【0057】
ステップS24でYesと判定された場合、チェックイン処理部56は、チェックイン処理を実行する(ステップS26)。チェックイン処理部56は、例えば、ユーザUの施設の利用手続きを行う。そして、ステップS28に進む。
【0058】
判定部54は、施設を訪れたユーザUに対して充電装置14の使用を許可すると判定する(ステップS28)。すなわち、判定部54は、例えば、ユーザUのチェックインが完了した後に、充電装置14の使用を許可すると判定する。判定部54は、例えば、ユーザUが充電装置14の使用を許可されていることを示す認証情報を生成する。認証情報は、ユーザUの端末装置16の端末情報と関連付けて生成される。判定部54は、例えば、生成した認証情報を記憶部44に記憶させたり、通信部46を介して、充電装置14に送信したりする。そして、ステップS30に進む。
【0059】
案内部58は、使用を許可する充電装置14を決定する(ステップS30)。具体的には、案内部58は、例えば、施設を訪れたユーザUが施設の予約を行ったユーザであると判定された場合、複数の充電装置14のうち、ユーザUに使用を許可する充電装置14を決定する。より具体的には、案内部58は、例えば、予約情報取得部52が取得した情報に含まれる車両情報に基づいて、ユーザUの電気自動車18のバッテリを充電することのできる充電装置14を決定する。そして、ステップS32に進む。
【0060】
案内部58は、ユーザUを充電装置14に案内する(ステップS32)。具体的には、案内部58は、例えば、現在位置から充電装置14までの経路を示す案内情報を出力する。案内部58は、例えば、現在位置から充電装置14までの経路を示す地図情報を表示部42に表示させる。案内部58は、例えば、現在位置から充電装置14までの経路を示す地図情報を、通信部46を介して、ユーザの端末装置16に送信してもよい。この場合、端末装置16の表示部には、現在位置から充電装置14までの経路情報が表示される。そして、図6の処理を終了する。
【0061】
ステップS24でNoと判定された場合、判定部54は、施設を訪れたユーザUに対して充電装置14の使用を不許可と判定する(ステップS34)。そして、図6の処理を終了する。
【0062】
(充電装置)
図7を用いて、実施形態に係る充電装置の構成例について説明する。図7は、実施形態に係る充電装置の構成例を示すブロック図である。
【0063】
図7に示すように、充電装置14は、入力部60と、表示部62と、記憶部64と、通信部66と、充電部68と、制御部70と、を備える。充電装置14は、電気自動車のバッテリを充電するためのEV充電器である。充電装置14は、電子機器の一種である。本開示では、電子機器は、充電装置14であるものとして説明するが、これに限定されない。
【0064】
入力部60は、充電装置14に対する各種の操作を受け付ける。入力部60は、例えば、ボタン、スイッチ、およびタッチパネルなどの入力装置で実現される。
【0065】
表示部62は、各種情報を表示する。表示部62は、例えば、液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイなどを含むディスプレイである。
【0066】
記憶部64は、制御部70の演算内容やプログラムなどの各種情報を記憶するメモリであり、例えば、RAMと、ROMのような主記憶装置と、HDDなどの外部記憶装置とのうち、少なくとも1つ含む。
【0067】
通信部66は、近距離無線通信を実行する機能を有する近距離無線通信部である。通信部66は、例えば、ネットワークNを介して、管理装置10及び認証装置12と通信可能に接続されている。通信部66は、例えば、ユーザUの端末装置16と通信を実行する。通信部66は、例えば、管理装置10、認証装置12、及び端末装置16などからビーコン信号を受信する。通信部46は、例えば、Bluetooth、およびBLEなどの通信規格に対応している。通信部46は、その他の通信規格に対応していてもよい。
【0068】
充電部68は、電気自動車のバッテリを充電する。充電部68は、例えば、図示しない給電回路、充電プラグ、入力ケーブル、および出力ケーブルなどを含む。例えば、入力ケーブルおよび出力ケーブルの一端は、給電回路に接続されている。入力ケーブルの他端は、図示しない外部電源に接続される。充電プラグは、出力ケーブルの他端に設けられている。充電プラグは、電気自動車に接続される。
【0069】
制御部70は、充電装置14の各部を制御する。制御部70は、例えば、CPUやMPU等によって、記憶部64に記憶されたプログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。制御部70は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。制御部70は、ハードウェアと、ソフトウェアとの組み合わせで実現されてもよい。
【0070】
制御部70は、端末情報取得部80と、認証情報取得部82と、判定部84と、充電制御部86と、料金算出部88と、を備える。
【0071】
端末情報取得部80は、通信部66を介して、ユーザUの端末装置16を一意に識別するための端末情報を、端末装置16から取得する。
【0072】
認証情報取得部82は、通信部66を介して、認証装置12が端末装置16を認証したことを示す認証情報を認証装置12から取得する。
【0073】
判定部84は、ユーザUが充電装置14の使用を許可されたユーザであるか否かを判定する。判定部84は、例えば、端末装置16の端末情報と、認証情報とに基づいて、ユーザUが充電装置14の使用を許可されたユーザであるか否かを判定する。
【0074】
充電制御部86は、充電部68を制御する。充電制御部86は、例えば、判定部84の判定結果に応じて、充電部68による充電を許可したり、不許可にしたりする。
【0075】
料金算出部88は、充電装置14を使用した際の使用料金を算出する。料金算出部88は、例えば、充電部68がバッテリを充電した電力量に基づいて、使用料金を算出する。料金算出部88は、例えば、算出した使用料金の課金処理を実行する。
【0076】
(充電装置の処理)
図8を用いて、実施形態に係る充電装置の処理について説明する。図8は、実施形態に係る充電装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0077】
端末情報取得部80は、端末装置16の端末情報を取得する(ステップS40)。具体的には、端末情報取得部80は、例えば、通信部66を介して、充電装置14に近づいたユーザUの端末装置16から、端末装置16の端末情報を取得する。そして、ステップS42に進む。
【0078】
認証情報取得部82は、認証情報を取得する(ステップS42)。具体的には、認証情報取得部82は、例えば、通信部66を介して、充電装置14の使用を許可する端末情報に関する情報を含む認証情報を取得する。そして、ステップS44に進む。
【0079】
判定部84は、ユーザUが充電装置14の使用を許可されたユーザであるか否かを判定する(ステップS44)。具体的には、判定部84は、端末情報取得部80が取得した端末装置16の端末情報と、認証情報取得部82が取得した認証情報に含まれる端末情報とが一致した場合に、ユーザUが充電装置14の使用を許可されたユーザであると判定する。ユーザUが充電装置14の使用を許可されたユーザであると判定された場合(ステップS44;Yes)、ステップS46に進む。ユーザUが充電装置14の使用を許可されたユーザであると判定されない場合(ステップS44;No)、ステップS54に進む。
【0080】
ステップS44でYesと判定された場合、充電制御部86は、充電部68による電気自動車18のバッテリの充電を許可する(ステップS46)。具体的には、充電制御部86は、充電部68をオン状態などの使用可能な状態に切り替える。これにより、ユーザUは、充電部68を用いて、電気自動車18のバッテリを充電することが可能となる。そして、ステップS48に進む。
【0081】
充電制御部86は、電気自動車18のバッテリへの充電を開始する(ステップS48)。具体的には、充電制御部86は、充電部68を制御して、ユーザUによって充電部68と接続された電気自動車18のバッテリへの充電を開始する。ここで、一度充電が開始された後、端末装置16がその場から離れても充電が完了するまで充電が継続される。充電は、バッテリが満充電状態となった場合、または充電部68が電気自動車18から途中で抜かれた場合に止まる。そして、ステップS50に進む。
【0082】
料金算出部88は、充電装置14の使用料金を算出する(ステップS50)。具体的には、料金算出部88は、例えば、充電部68が電気自動車18のバッテリを充電した電力量と、予め定められた単位電力量当たりの使用料金とに基づいて、充電装置14の使用料金を算出する。そして、ステップS52に進む。
【0083】
料金算出部88は、課金処理を実行する(ステップS52)。具体的には、料金算出部88は、例えば、通信部66を介して、充電装置14の使用料金に関する課金情報を管理装置10に送信する。これにより、施設の宿泊料金などと共に、充電装置14の使用料金を請求することが可能となる。料金算出部88は、例えば、課金情報を表示部62または通信部66を介して端末装置16に表示させて、ユーザUの端末装置16を用いた電子決済を実行してもよい。料金算出部88は、その他の方法で課金処理を実行してもよい。そして、図8の処理を終了する。
【0084】
ステップS44でNoと判定された場合、充電制御部86は、充電部68による電気自動車18のバッテリの充電を不許可にする(ステップS54)。具体的には、充電制御部86は、充電部68をオフ状態などの使用不能な状態に切り替える。この場合、ユーザUは、充電部68を用いて、電気自動車18のバッテリを充電することが不可能となる。そして、図8の処理を終了する。
【0085】
上述のとおり、本実施形態では、ユーザUが端末装置16を用いて施設の予約をした場合、施設を電気自動車18で訪れた際に、施設のチェックインから電気自動車18のバッテリの充電までの流れを、端末装置16を用いて、ノンストップで行うことができる。これにより、本実施形態は、利便性を向上させることができる。
【0086】
本実施形態では、管理システム1に含まれる、管理装置10と、認証装置12と、充電装置14とは、例えば、Bluetoothメッシュネットワークで接続されている。これにより、本実施形態は、広い範囲をカバーする管理システム1を、安価で提供することができる。
【0087】
本実施形態では、施設に到着した際に、例えば、充電装置14への案内を認証装置12がユーザUの端末装置16に送信することができる。これにより、本実施形態は、施設内の案内を自動化することができるので、人的コストを削減することができる。
【0088】
本実施形態では、ユーザUは端末装置16を用いて、充電装置14の利用許可を得ることで、充電装置14の使用が可能となる。そして、充電装置14を使用した使用料金に関する課金処理が自動的に実行される。これにより、本実施形態は、ユーザUは、充電装置14の使用料金の課金方法を気にすることなく充電装置14を使用することができるので、利便性が向上する。
【0089】
本実施形態では、充電装置14はEV充電器であるため、排気ガスや騒音がでないので環境に配慮した場所にも設置することが可能となる。このため、本実施形態は、例えば、オートキャンプ場などに好適に使用することができる。
【0090】
以上、本開示の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により本開示が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【符号の説明】
【0091】
1 管理システム
10 管理装置
12 認証装置
14 充電装置
20,40,60 入力部
22,42,62 表示部
24,44,64 記憶部
26,46,66 通信部
26a 第1通信部
26b 第2通信部
28,48,70 制御部
30 予約受付部
32,50,80 端末情報取得部
34 車両情報取得部
36 予約管理部
52 予約情報取得部
54 判定部
56 チェックイン処理部
58 案内部
82 認証情報取得部
84 判定部
86 充電制御部
88 料金算出部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8