(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022185813
(43)【公開日】2022-12-15
(54)【発明の名称】券売装置、入力画面表示方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20221208BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021093669
(22)【出願日】2021-06-03
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】難波 織人
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ネットワークを介してサービスを容易に購入することができる券売装置、入力画面表示方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】システム管理サーバ、駅管理サーバ、タクシー管理サーバ、ホテル管理サーバ及びレンタカー会社管理サーバがネットワークを介して通信可能に接続されているネットワークシステムにおいて、券売装置100は、タッチパネルと、このタッチパネルと通信可能な情報処理装置が提供する複数のサービスを連携させたサービスを購入するための入力画面を入力項目毎に階層的に構成した入力画面情報を記憶する記憶部と、タッチパネルに表示された入力項目が入力された場合、入力画面情報に基づいて、当該選択された入力項目が階層的に構成された入力画面をタッチパネルに表示する制御部と、を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチパネルと、
このタッチパネルと通信可能な情報処理装置が提供する複数のサービスを連携させたサービスを購入するための入力画面を入力項目毎に階層的に構成した入力画面情報を記憶する記憶部と、
前記タッチパネルに表示された前記入力項目が選択された場合、前記入力画面情報に基づいて、当該選択された入力項目に階層的に構成された入力画面を前記タッチパネルに表示する制御部と、
を備える券売装置。
【請求項2】
前記階層的に構成される入力画面のうち最上位の階層に表示される入力項目は複数あり、前記複数の入力項目は、前記サービスを異なる種類でパッケージ化した入力項目である、
請求項1に記載の券売装置。
【請求項3】
前記異なる種類でパッケージ化した入力項目は、前記サービスの目的地である行き先から選択する入力項目、前記サービスを受けるための移動に用いる交通手段から選択する入力項目、又は前記サービスの内容を示すプランから選択する入力項目のいずれかを含む、
請求項2に記載の券売装置。
【請求項4】
前記入力画面に表示される入力項目に、出発地を入力する入力項目を設けない、
請求項2に記載の券売装置。
【請求項5】
前記記憶部は、前記サービスを提供するシステム管理サーバが提供するサービスから選択されたサービスを前記入力画面の入力項目の入力候補として記憶する、
請求項2に記載の券売装置。
【請求項6】
前記入力画面に表示される入力候補は、前記券売装置が設置される駅、及び当該駅を含む路線の近傍で提供されるサービスである、
請求項5に記載の券売装置。
【請求項7】
前記券売装置を管理する駅管理サーバにより前記システム管理サーバが提供するサービスから選択されたサービスと、当該選択されたサービスを提供する位置とを対応付けたマップ情報を記憶するマップ情報記憶部を有し、
前記制御部は、前記マップ情報に基づいて、前記入力候補を選択する、
請求項6に記載の券売装置。
【請求項8】
前記入力画面は、前記階層的に構成される入力画面の最上位層から最下位層までを表示するナビゲーションを含み、
前記ナビゲーションは、前記階層的に表示される入力画面のうち、現在表示されている入力画面が全ての階層のうちのいずれの階層の入力画面であるかを表示する、
請求項1に記載の券売装置。
【請求項9】
前記券売装置は、
ICカードと通信を行う通信部と、
クレジットカードから情報を読取るクレジットカード読取部と、
を備え、
前記制御部は、前記サービスを購入するための入力が終了した場合、前記通信部により読取ったICカードを識別する識別情報と、前記クレジットカード読取部で読み取ったクレジットカード情報とを紐づけて前記駅管理サーバを介して前記システム管理サーバへ送信し、前記システム管理サーバから前記駅管理サーバを介して受信する情報に基づいて前記サービスを登録する、
請求項1に記載の券売装置。
【請求項10】
前記券売装置は、
2次元コードを読み取る読取部と、
クレジットカードから情報を読取るクレジットカード読取部と、
を備え、
前記制御部は、前記サービスを購入するための入力が終了した場合、前記読取部により読取った2次元コード、及びユーザにより入力されるパスコードと、前記クレジットカード読取部で読み取ったクレジットカード情報とを紐づけて前記駅管理サーバを介して前記システム管理サーバへ送信し、前記システム管理サーバから前記駅管理サーバを介して受信する情報に基づいて前記サービスを登録する、
請求項1に記載の券売装置。
【請求項11】
駅に設置される券売装置の入力画面表示方法は、
情報処理装置が提供する複数のサービスを連携させたサービスを購入するための入力画面に表示される入力項目の選択をタッチパネルから受付け、
前記入力画面に表示される入力項目毎に階層的に構成した入力画面情報に基づいて、当該選択された入力項目に階層的に構成された入力画面を前記タッチパネルに表示する、
券売装置の入力画面表示方法。
【請求項12】
駅に設置されるコンピュータに、
情報処理装置が提供する複数のサービスを連携させたサービスを購入するための入力画面に表示される入力項目の選択をタッチパネルから受付ける手段と、
前記入力画面に表示される入力項目毎に階層的に構成した入力画面情報に基づいて、当該選択された入力項目に階層的に構成された入力画面を前記タッチパネルに表示する手段と、
を実現させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施形態は、券売装置、入力画面表示方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数種類のサービスを組み合わせることにより、ユーザにとってメリットの大きな移動プランを生成する移動プラン提案装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
既述のシステムを利用するには、スマートフォン等の情報処理端末装置が必要である。このような情報処理端末装置にサービスの提供を受けるためのアプリケーションプログラムをダウンロードする必要があるためである。したがって、情報処理端末装置を所持していない場合、情報処理端末装置を所持していても携帯していない場合、又は情報処理端末装置を所持していても電池が切れている場合などは、当該サービスを受けることができなかった。
【0005】
実施形態は、情報処理端末装置を所持していないユーザ、情報処理端末装置を所持していても携帯していない場合、又は情報処理端末装置を所持していても電池切れの場合などにおいても、ネットワークを介して複数のサービスを連携させたサービスを容易に購入することができる券売装置、入力画面表示方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態に係る、券売装置は、タッチパネルと、このタッチパネルと通信可能な情報処理装置が提供する複数のサービスを連携させたサービスを購入するための入力画面を入力項目毎に階層的に構成した入力画面情報を記憶する記憶部と、前記タッチパネルに表示された前記入力項目が選択された場合、前記入力画面情報に基づいて、当該選択された入力項目に階層的に構成された入力画面を前記タッチパネルに表示する制御部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施形態に係るネットワークシステムの一例を示す図。
【
図2】同実施形態に係る駅構内システムの一例を示す図。
【
図3】同実施形態に係る券売装置の制御構成の一例を示す図。
【
図4】同実施形態に係る購入情報記憶部の一例を示す図。
【
図5】同実施形態に係る階層的に表示される入力画面の一例を示す図。
【
図6】同実施形態に係る階層的に表示される入力画面の一例を示す図。
【
図7】同実施形態に係る階層的に表示される入力画面の一例を示す図。
【
図8】実施形態に係る階層的に表示される入力画面の一例を示す図。
【
図9】同実施形態に係る階層的に表示される入力画面の一例を示す図。
【
図10】同実施形態に係る階層的に表示される入力画面の一例を示す図。
【
図11】実施形態に係る階層的に表示される入力画面の一例を示す図。
【
図12】同実施形態に係る階層的に表示される入力画面の一例を示す図。
【
図13】同実施形態に係る階層的に表示される入力画面の一例を示す図。
【
図14】同実施形態に係る階層的に表示される入力画面の一例を示す図。
【
図15】同実施形態に係る階層的に表示される入力画面の一例を示す図。
【
図16】同実施形態に係る階層的に表示される入力画面の一例を示す図。
【
図17】同実施形態に係る階層的に表示される入力画面の一例を示す図。
【
図18】実施形態に係る階層的に表示される入力画面の一例を示す図。
【
図19】同実施形態に係る階層的に表示される入力画面の一例を示す図。
【
図20】同実施形態に係る階層的に表示される入力画面の一例を示す図。
【
図21】実施形態に係る階層的に表示される入力画面の一例を示す図。
【
図22】同実施形態に係る階層的に表示される入力画面の一例を示す図。
【
図23】同実施形態に係るクレジットカードと、ICカードとを紐づける処理のタイミングを示すタイミングチャート。
【
図24】同実施形態に係るクレジットカードと、QRコードとを紐づける処理のタイミングを示すタイミングチャート。
【
図25】同実施形態に係るICカードにより鉄道を利用する場合の処理の一例を示すタイミングチャート。
【
図26】同実施形態に係るQRコードによりタクシーを利用する場合の処理の一例を示すタイミングチャート。
【
図27】同実施形態に係るQRコードによりレンタカーを利用する場合の処理の一例を示すタイミングチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。なお、開示はあくまで一例にすぎず、以下の実施形態に記載した内容により発明が限定されるものではない。当業者が容易に想到し得る変形は、当然に開示の範囲に含まれる。説明をより明確にするため、図面において、各部分のサイズ、形状等を実際の実施態様に対して変更して模式的に表す場合もある。複数の図面において、対応する要素には同じ参照数字を付して、詳細な説明を省略する場合もある。
【0009】
(第1実施形態)
図1は、ネットワークシステムの一例を示す図である。
図1に示すように、ネットワークシステムは、システム管理サーバ10、駅管理サーバ20、管理サーバ(タクシー)30、管理サーバ(ホテル)40、及び管理サーバ(レンタカー会社)50を含み、システム管理サーバ10、駅管理サーバ20、管理サーバ30、管理サーバ40、及び管理サーバ50がネットワーク1を介して通信可能に接続されている。また、駅管理サーバ20は、複数の駅構内システム20aと通信可能に接続している。さらに、管理サーバ30は、複数のタクシー31と通信可能に構成され、管理サーバ40は、複数の端末装置41と通信可能に接続され、管理サーバ50は、複数の端末装置51と通信可能に接続される。
【0010】
システム管理サーバ10は、制御部、記憶部、通信部等を含む情報処理装置であり、購入情報記憶部10aを含む。購入情報記憶部10aについては、後述する。システム管理サーバ10は、ネットワーク1を介して接続される駅管理サーバ20,管理サーバ30,40,50がそれぞれ提供するサービスをシームレスに連携したサービスを1つのサービスとして提供するための管理を行う。ここで、シームレスとは、サービスやシステム、ソフトウェアなどが複数の要素や複数の異なる提供主体の組み合わせで構成されているときに、ユーザから見てそれぞれの違いを認識・意識せずに一体的に利用できる状態のことをいう。このサービスは、例えば、Maas(Mobility as a Service)である。MaaSは、ICT(情報通信技術)を活用し、バス、電車、タクシー、飛行機などの交通手段による移動を1つのサービスにより完結させる技術である。本実施形態では、駅管理サーバ20、管理サーバ30,40,50がそれぞれ提供するサービスを連携させたシームレスなサービスには、交通手段を提供するサービスに加え、宿泊等のサービスを提供するホテル、登山等のツアーを提供するサービス等の種々のサービスが含められる。なお、本実施形態では、ネットワークシステムに、交通手段として、タクシー、電車、レンタカーを含める場合で説明するが、これに限るものではなく、既述のバス、飛行機等の他の交通手段のサービスを含めてもよい。
【0011】
駅管理サーバ20は、制御部、記憶部、通信部等を含む情報処理装置である。駅管理サーバ20は、各路線の各駅に設置される駅構内システム20aを通じて、ユーザの電車による移動等を管理する。また、駅管理サーバ20は、駅構内システム20a内に設置される券売装置100を介してシステム管理サーバ10が提供するシームレスなサービスから選択したサービスを購入できるようになっている。駅管理サーバ20が、どのようにサービスを選択するかは任意に設定可能である。例えば、駅管理サーバ20が管理する券売装置100が設置される駅、及び当該駅を含む路線の近傍のサービス、より詳細には、当該路線に沿った宿泊施設、遊興施設、登山等のツアーを購入できるように選択することが考えられる。駅構内システム20aの詳細は、
図2を参照して後述する。
【0012】
管理サーバ30は、制御部、記憶部、通信部等を含む情報処理装置であり、複数のタクシー31を利用してユーザに提供するタクシー会社のサービス(ユーザの運送)を管理する。管理サーバ30は、例えば、タクシーの配車、タクシー乗車後の利用料金の精算等を管理する。本実施形態では、タクシー31には、2次元コードリーダ21a、及びICカード通信部21bが設けられている。2次元コードリーダ31a、及びICカード通信部31bは、タクシー31内に設置される端末装置に設けられてもよい。タクシー31運転手は、2次元コードリーダ21a、又はICカード通信部21bを利用して、ユーザが、例えば、スマートフォンに表示される2次元コード、又はICカードにより支払う利用料金の決済を行うことができるになっている。
【0013】
管理サーバ40は、制御部、記憶部、通信部等を含む情報処理装置であり、ホテル等に設置される複数の端末装置41を介して当該ホテルが提供するサービスを管理する。管理サーバ40は、例えば、ホテルの宿泊施設の予約や利用後の利用料金の精算等を管理する。端末装置41には、2次元コードリーダ41a、及びICカード通信部41bが設けられており、ホテルの従業員等は、端末装置41の2次元コードリーダ41a、又はICカード通信部41bを利用して、ユーザが、例えば、スマートフォンに表示される2次元コード、又はICカードにより支払う利用料金の決済を行うことができるになっている。
【0014】
管理サーバ50は、制御部、記憶部、通信部等を含む情報処理装置であり、レンタカー会社(営業所を含む。)に設置される端末装置51を介してレンタカー会社が提供するサービスを管理する。管理サーバ50は、例えば、レンタカーの予約、及びレンタカー利用後の利用料金の精算を管理する。端末装置51には、2次元コードリーダ51a、及びICカード通信部51bが設けられており、レンタカー会社の従業員等は、2次元コードリーダ51a、又はICカード通信部51bを利用して、ユーザが、例えば、スマートフォンに表示される2次元コード、又はICカードにより支払う利用料金の決済を行うことができるになっている。
【0015】
図2は、駅構内システム20aの一例を示す図である。
図2に示すように、駅構内システム20aには、複数の券売装置100、及び複数の自動改札機21が含まれる。複数の券売装置100、及び複数の自動改札機21は、それぞれ、例えば、駅の改札口付近に設置されており、駅管理サーバ20と通信可能に接続される。なお、本実施形態では、説明を簡略化するために駅管理サーバ20と、複数の券売装置100、及び複数の自動改札機21がそれぞれ通信を行う構成で説明するが、駅構内に設置される複数の券売装置100、及び複数の自動改札機21を管理するサーバを設け、当該サーバを介して、複数の券売装置100、及び複数の自動改札機21は、駅管理サーバ20と通信をするようにしてもよい。
【0016】
券売装置100は、例えば、電車を利用するために用いる乗車券をユーザに販売する機能を有する。本実施形態の券売装置100は、このような機能に加え、システム管理サーバ10が管理するサービスのうち駅管理サーバ20により選択されたサービスの販売をユーザに対して行う。券売装置100の詳細については、後述する。
【0017】
自動改札機21は、例えば、駅構内への入退場口に複数台が並列に設置され、各自動改札機21の筐体によりユーザが入退場する通路が形成される。各自動改札機21の側面には、筐体の収納部に収納可能なドア(図示省略)が設けられており、当該ドアを開閉することにより、ユーザの入退場を規制するようになっている。また、自動改札機21には、2次元コードリーダ21a、及びICカード通信部21bが設けられている。ユーザは、例えば、スマートフォンに表示される2次元コード、又はICカードを利用して、入退場、及び利用料金の決済を行うことができるになっている。さらに、自動改札機21は、制御部、記憶部、通信部等を備えており、駅管理サーバ20と通信を行うことが可能になっている。
【0018】
次に、券売装置100について説明する。
図3は、券売装置100の制御構成の一例を示す図である。
図3に示すように、券売装置100は、制御部101、通信部102、金銭処理部(クレジットカード読取部を含む。)103、2次元コードリーダ101a、ICカード通信部101b、タッチパネル104、及び記憶部107を有している。また、タッチパネル104は、表示部105、及び入力部106を有している。さらに、記憶部107は、入力画面情報記憶部107a、及びマップ情報記憶部107bを有している。
【0019】
制御部101は、券売装置100内の通信部102、金銭処理部103、2次元コードリーダ101a、ICカード通信部101b、タッチパネル104、及び記憶部107の動作を制御する。通信部102は、駅管理サーバ20との通信を制御する。金銭処理部103は、紙幣、硬貨等の授受の処理、クレジットカードの処理等の料金の決済を行う。2次元コードリーダ101aは、スマートフォン等に表示される2次元コードを読取り、2次元コードを復元する。ICカード通信部101bは、ICカードと無線通信を行い、決済を行う。タッチパネル104は、既述の表示部105、及び入力部106を有する入力装置付きの液晶ディスプレイである。表示部105は、ユーザに所定の情報を表示する。本実施形態では、当該表示には、システム管理サーバ10が提供するシームレスなサービスを購入するための情報の表示が含まれる。この表示の詳細は、後述する。入力部106は、ユーザが所定の情報を入力するのに用いられる。例えば、ユーザは、表示部105に表示された入力項目等をタッチすることにより、ユーザが指定する情報を入力する。
【0020】
また、記憶部107は、券売装置100が動作するための各種プログラム、各種データを記憶する。本実施形態では、記憶部107は、既述のように入力画面情報記憶部107a、及びマップ情報記憶部107bを含む。入力画面情報記憶部107aは、駅管理サーバ20、管理サーバ30,40,50がそれぞれ提供するサービスを連携させたシームレスなサービスを購入するための入力画面を入力項目毎に階層的に構成した入力画面情報を記憶する。制御部101の制御に従って、タッチパネル104に表示された入力項目が入力された場合、入力画面情報記憶部107aに記憶される入力画面情報に基づいて、表示部105は、当該選択された入力項目に階層的に構成された入力画面をタッチパネル104に表示する。表示部105に表示される入力画面の詳細は、後述する。
【0021】
マップ情報記憶部107bは、券売装置100を管理する駅管理サーバ20によりシステム管理サーバ10が提供するサービスから選択されたサービスと、当該選択されたサービスを提供する位置とを対応付けたマップ情報、より詳細には、券売装置100が設置されている駅、及び当該駅を含む路線の近傍に存在する宿泊施設、遊興施設、登山等のツアー等を示すマップ情報を記憶する。なお、マップ情報として記憶する情報は、これに限られるものではなく、券売装置100が設置される駅、及び路線、これらの近傍に位置する遊興施設、ホテル等、さらに、これら遊興施設、ホテル等までの移動に用いる交通手段等の情報が含まれる。
【0022】
次に、システム管理サーバ10が記憶する購入情報について説明する。
図4は、購入情報を記憶する購入情報記憶部10aの一例を示す図である。本実施形態では、この購入情報は、券売装置100のタッチパネル104に表示される入力画面に表示される複数の入力項目から所定の入力項目を階層的に入力していくことにより、ユーザが所望するサービスが購入され、購入の手続きが完了すると購入情報として購入情報記憶部10aに登録される。
図4に示すように、購入情報は、購入番号と、購入内容情報とが対応付けられて構成される。購入番号は、購入したサービスを識別する番号である。購入内容情報は、購入したサービスの内容、具体的には、出発地、到着地、出発地から到着地までの交通手段、オプションサービスの追加の有無、オプションがある場合はサービスの内容、決済方法等である。決済方法は、本実施形態では、2次元コード、又はICカードを利用することが可能である。2次元コードで決済する場合は、パスコードも購入内容情報に含まれる。
【0023】
次に、ユーザが券売装置100を用いてシステム管理サーバ10が提供するサービスを購入する場合の処理について説明する。
図5から
図22は、表示部105に階層的に表示される入力画面の一例を示す図である。
【0024】
図5は、ユーザがシームレスなサービスを購入する場合に、最初に表示される表示部105の一例を示す図である。言い換えれば、階層的に表示される入力画面のうち最上位の階層に位置づけられる入力画面の一例である。この入力画面は、タッチパネル104に、常時表示されるようにしてもよいし、ユーザが所定の操作を行うことにより表示されるようにしてもよい。
【0025】
図5に示すように、表示部105には、パッケージの選択として、3つの入力項目が表示される。この3つの入力項目は、「行き先から選択」200、「交通手段を選択」300、「プランを選択」400である。「行き先から選択」200の近傍には、目的地を選択して購入することができる旨が表示される。「交通手段を選択」300の近傍には、使用する交通手段を選択して購入することができる旨が表示される。「プランを選択」400の近傍には、プラン(遊園地、〇△観光等)を選択して購入することができる旨が表示される。このように複数の管理サーバ(駅管理サーバ20、及び管理サーバ30,40,50)がそれぞれ提供するサービスをシステム管理サーバ10により連携させたシームレスなサービスを購入するための入力項目が入力画面に表示される。この複数の入力項目200,300,400は、システム管理サーバ10が提供するサービスを異なる種類でパッケージ化したものになっている。なお、本実施形態では、最上位の階層となる入力画面に3つの入力項目200,300,400が表示される場合で説明するが、入力項目は、2つでも、4つ以上でもよい。
【0026】
(行き先から選択)
まず、
図5に示すように、表示部105に表示されるパッケージの選択画面から「行き先から選択」200がユーザにより選択された場合について
図6から
図14を参照して説明する。
【0027】
図6は、
図5において、ユーザが、入力項目「行き先から選択」200を入力した場合に表示される入力画面200aの一例を示す図である。
図6に示すように、「行き先から選択」210が左上に表示されている。この「行き先から選択」210の表示の近傍には、ナビゲーションNが表示される。ナビゲーションNは、階層的に構成される入力画面の最上位層から最下位層までを表示するものであり、階層的に表示される入力画面のうち、現在表示されている入力画面が全ての階層のうちのいずれの階層の入力画面であるかを表示する。より具体的には、ナビゲーションNは、どのような順序でユーザが入力を行うかを示すナビゲーションが表示され、現在、行き先を選択する状況であることが図示の「〇」により示される。また、入力項目として、目的地の駅を入力することができる入力項目211が設けられている。この入力項目の入力候補212として、駅名「〇△□」「△□〇」に加えて、遊園地、公園等の施設等が選択できるようになっている。この入力候補212は、既述のように、駅管理サーバ20が選択したシームレスなサービスのうち、券売装置100が設置された駅の路線等から選択されたサービスを購入するための入力候補が表示される。ユーザが入力候補212のいずれかをタッチすると、入力に応じた目的地が入力項目211に入力される。入力候補212に所望の目的地が表示されていない場合は、入力項目211をタッチすることにより、ユーザが所望の目的地を入力することが可能になっている。また、入力画面200aの左下には、パッケージの選択に戻るための入力項目「戻る」213、右下には、オプションを選択するための入力項目「OK」214が表示される。なお、出発地は、当該券売装置100が設置されている駅であるため、本実施形態では、入力画面200aの表示から出発地を入力するための表示をしない。これにより、サービスを購入する際のユーザの入力の手間を省くことができるようになっている。
【0028】
図7は、
図6において、ユーザが、行き先を入力した後、「OK」214を入力した場合に表示される入力画面の一例を示す図である。
図7に示すように、「オプションの選択」220が左上に表示されている。この「オプションの選択」220の表示の近傍には、
図6と同様に、どのような順序でユーザが入力を行うかを示すナビゲーションNが表示され、現在、オプションを選択する状況であることが図示の「〇」により示される。また、「オプション」を入力する入力項目221が表示されている。この「オプション」の入力は、本実施形態では、複数の入力候補222、より具体的には、「なし」(オプション無しで目的地までの移動のみ)、「遊園地 入場券(1日)」、「遊園地 入場券(1日)+宿泊(1泊)」、「遊園地 入場券(2日)+宿泊(1泊)」の4つが表示されている。ユーザが複数の入力候補222からいずれかをタッチすることにより、オプションが入力されるようになっている。なお、クエスションマークを入力すると、オプションの内容の詳細が視認できるようになっている。このようにユーザが細かな設定をせずに、複数の異なるオプションから簡単に選択できるようになっている。このオプションの選択も、駅管理サーバ20によりシームレスなサービスのうちから選択されたオプションが選択されて表示されるようになっている。例えば、過去の実績から選択された回数が上位のオプションを表示する。表示するオプション数は、任意に設定してもよい。また、左下には、行き先の選択に戻るための入力項目「戻る」223、右下には、交通手段・利用施設・人数を選択するための入力項目「OK」224が表示される。
【0029】
図8は、
図7において、ユーザが、クエスションマークを入力した場合に表示される、オプションの内容の詳細を示す入力画面200cの一例を示す図である。本実施形態では、「遊園地 入場券(1日)+宿泊(1泊)」が入力した場合であり、オプションとして選択した内容の詳細231が表示されている。「閉じる」232を入力すると、
図7の入力画面200bに戻る。
【0030】
図9及び
図10は、
図7において、ユーザによりオプションが入力された後、ユーザが「OK」224を入力した場合に表示される入力画面200dの一例を示す図である。ユーザが
図9の入力画面200dをタッチしながらずらすと、
図10の入力画面200eが表示部105に表示される。
図9に示すように、「交通手段・利用施設・人数の選択」240が左上に表示されている。この「交通手段・利用施設・人数の選択」240の近傍には、
図6と同様に、どのような順序でユーザが入力を行うかを示すナビゲーションNが表示され、現在、交通手段・利用施設・人数を選択する状況であることが図示の「〇」により示される。また、大人、子供の人数を入力する入力項目241に加え、〇〇駅(券売装置100の設置駅)からオプションとして選択された「遊園地 入場券(1日)+宿泊(1泊)」に対応する遊園地駅までの経路(図示のR1)、遊園地駅までから遊園地までの経路(図示のR2)及び宿泊の内容(図示のR3)242が表示され、これらの内容に応じた入力候補243がそれぞれ表示されている(対応関係を図示においてはR1,R2,R3で示している)。ユーザは、入力候補243から選択することにより、所望の交通手段、ホテルを入力することが可能になっている。また、
図9の入力画面200dをユーザが操作して表示される
図10に示す入力画面200eは、オプション「遊園地チケット」252の入力候補「入園券(1日)」253が表示され、ユーザは、タッチすることにより入力候補253の内容を変更できるようになっている。このように、ユーザはいくつかの選択肢から選択するだけなので、簡単に入力することが可能になる。この購入時に決済の対象となる交通手段は、鉄道、バス等の運賃がきまっているもののみとし、タクシーが選択された場合、移動距離等によって料金が異なるため実際にタクシーを利用した際に精算されることとする。また、入力画面200d,200eの左下には、オプションの選択に戻るための入力項目「戻る」244、右下には、決済情報を入力するための入力項目「OK」245が表示される。
【0031】
図11は、
図9又は
図10において、ユーザが、交通手段、利用施設、利用人数を入力した後、「OK」245を入力した場合に表示される入力画面200fの一例を示す図である。
図11に示すように、「決済情報」260が左上に表示されている。この「決済情報」260の近傍には、
図6と同様に、どのような順序でユーザが入力を行うかを示すナビゲーションNが表示され、現在、決済情報を入力する状況であることが図示の「〇」により示される。
図11においては、購入内容261、具体的には、今までの入力に基づいて目的地、オプション、利用人数、利用料金が表示されると共に、「クレジットカードを投入してください。」というメッセージ262が表示される。これにより、クレジットカードにより決済を行う必要があることがユーザに視認される。ユーザは、自身の所持するクレジットカードを券売装置100の挿入口(図示省略)に挿入する。また、入力画面200fの左下には、交通手段、利用施設、利用人数の選択に戻るための入力項目「戻る」263、右下には、媒体の選択に進むための「OK」264が表示される。
【0032】
図12は、
図11において、クレジットカードが挿入された場合に表示される入力画面200gの一例を示す図である。
図12に示すように、「媒体選択」270が左上に表示される。この「媒体選択」270の表示の近傍には、
図6と同様に、どのような順序でユーザが入力を行うかを示すナビゲーションNが表示され、現在、媒体の選択を入力する状況であることが図示の「〇」により示される。
図12においては、今までの入力に基づいて目的地、オプション、利用人数、利用料金等の購入内容271が表示されると共に、決済を行う媒体を入力する入力項目272、及びパスコードの入力項目273が表示される。媒体の入力候補は、「ICカード」274、又は「QRコード」275であり、ユーザがいずれかをタッチすることにより入力項目272に入力される。なお、以下では、2次元コードは、QRコード(登録商標)とする場合で説明する。このQRコードが選択された場合はパスコードも入力される。パスコードの入力は、数字ボタン276から所定桁数の数字をユーザ入力することにより行われる。このようにクレジットカードが挿入された後、ICカード、又はQRコード及びパスコードが入力されることにより、クレジットカードとの紐づけが行われる。選択した媒体は、鉄道、タクシー等の交通手段、ホテルの宿泊等のサービスを受ける際のチケットの役割を果たす。このようにクレジットカードと、媒体とが紐づけされているため、鉄道、タクシー等の交通手段、ホテルの宿泊等のサービスを受ける際にユーザは、クレジットカードの提示は不要になる。よって、実際にサービスを受ける場合に、ユーザはクレジットカードを所持していなくてもが媒体のみ所持していればサービスの提供を受けることが可能になる。したがって、料金の支払者と、利用者とが異なる場合に特に有効になる。また、入力画面200gの左下には、決済情報の入力に戻るための入力項目「戻る」277、右下には、内容確認を行うための入力項目「OK」278が表示される。
【0033】
図13は、
図12において、ユーザが「OK」278を入力した場合に表示される入浴画面200hの一例を示す図である。
図13に示すように、「内容確認」280が左上に表示される。この「内容確認」280の近傍には、
図6と同様に、どのような順序でユーザが入力を行うかを示すナビゲーションNが表示され、現在、内容を確認する状況であることが図示の「〇」により示される。
図13において、今までの入力に基づいて目的地、オプション、利用人数、利用料金等の購入内容281が表示されると共に、中央部において、媒体として、QRコードが選択され、パスコードが設定されている表示282がされ、下部において、「内容を確認してください。」及び「OKで発行します。」283というメッセージが表示されている。当該
図13の画面により、ユーザは、QRコード及びパスコードが設定されたことを視認できる。なお、ユーザにより媒体としてICカードが選択された場合は、ICカードの表示がされる。また、入力画面200hの左下には、媒体の入力に戻るための入力項目「戻る」284、右下には、発行を行うための入力項目「OK」285が表示される。
【0034】
図14は、
図13において、ユーザが入力した内容を確認した後、「OK」285を入力した場合に表示される入力画面200iの一例を示す図である。
図14に示すように、「発行」290が左上に表示される。この「発行」290の表示の近傍には、
図6と同様に、どのような順序でユーザが入力を行うかを示すナビゲーションNが表示され、現在、サービスの購入の確定を発行する状況であることが図示の「〇」により示される。また、今までの入力に基づいて目的地、オプション、利用人数、利用料金等の購入内容291が表示されると共に、中央部において、媒体として、QRコードが選択され、パスコードが設定されている表示292が表示され、下部において「発行しました。」及び「ありがとうございます。」293のメッセージが表示される。これにより、ユーザは、サービスの購入が完了したことが視認できる。したがって、当該サービスの購入情報が駅管理サーバ20を介してシステム管理サーバ10に送信され、システム管理サーバ10の購入情報記憶部10aに記憶される。
【0035】
(交通手段を選択)
次に、
図5に示すパッケージの選択画面から「交通手段を選択」300がユーザにより選択された場合について、
図15から
図20を参照して説明する。
図15は、
図5において、ユーザが、入力項目「交通手段を選択」200を入力した場合に表示される入力画面300a一例を示す図である。
図15に示すように、「交通手段の選択」310が左上に表示される。この「交通手段の選択」310の表示の近傍には、どのような順序でユーザが入力を行うかを示すナビゲーションNが表示され、現在、交通手段を選択する状況であることが図示の「〇」により示される。入力項目311として、交通手段1~3が設けられており、これらの交通手段1~3には、
図15の下部に表示されているタブ313を用いて入力が行われる。タブ313は、交通手段1~3に対応してタブ313~315が設けられており、
図15では、交通手段1のタブ313が選択されている。交通手段の入力候補316として、鉄道、バス、タクシー、シェアサイクル、レンタカーが選択可能になっている。
図15においては、ユーザがまだ交通手段を選択していない状態を示している。ユーザが交通手段として鉄道を選択し、次に、交通手段2を選択するためにタブ314を選択すると、
図16の入力画面300bになる。入力画面300bは、交通手段1として鉄道が選択されており、交通手段2として選択する入力候補326が表示されている。このようにして、ユーザは、交通手段を選択する。また、入力画面300a,300bの左下には、パッケージの選択に戻るための入力項目「戻る」317、右下には、オプションを選択するための入力項目「OK」318が表示される。
【0036】
図17は、ユーザが既述の「OK」318を入力した場合に表示される入力画面300cの一例を示す図である。
図17に示すように、「オプション」330が左上に表示される。この「オプション」330の表示の近傍には、
図16と同様に、どのような順序でユーザが入力を行うかを示すナビゲーションNが表示され、現在、オプションを入力する状況であることが図示の「〇」により示される。入力項目331として、オプション1~3が設けられており、これらのオプション1~3には、
図17の下部に表示されているタブ332を用いて入力が行われる。タブ332は、オプション1~3に対応してタブ333~335が設けられており、
図17では、オプション1のタブ333が開かれている。入力候補332として、「なし」、「〇△体験」、「〇〇ホテル」が選択可能になっている。なお、クエスションマークを入力すると、オプションの内容の詳細が視認できるようになっている。また、入力画面300cの左下には、交通手段の選択に戻るための入力項目「戻る」336、右下には、利用場所を選択するための入力項目「OK」337が表示される。
【0037】
図18は、
図17において、オプションを入力した後、ユーザが「OK」337を入力した場合に表示される入力画面300dの一例を示す図である。
図18に示すように、「利用場所の選択」340が左上に表示される。この「利用場所の選択」340の近傍には、
図16と同様に、どのような順序でユーザが入力を行うかを示すナビゲーションNが表示され、現在、利用場所を入力する状況であることが図示の「〇」により示される。入力項目341として、利用場所1~3が交通手段1~3に対応して設けられている。
図18においては、交通手段1には鉄道、交通手段2にはバス、交通手段3にはレンタカーが入力されている。利用場所1~3には、
図18の下部に表示されているタブ342を用いて入力が行われる。タブ342は、鉄道タブ343、バスタブ344、レンタカータブ345が設けられており、
図18では、鉄道タブ343が開かれている。入力候補343として、〇山駅、△△駅、〇□川駅が選択可能になっている。この入力候補343は、既述のように、駅管理サーバ20により券売装置100が設置された駅の路線等から選択された利用場所が表示される。このように本実施形態では、各交通手段の利用を開始する場所を設定し、到着駅は指定しない。そして、設定した交通手段と、利用場所とに基づいて、制御部101によりマップ情報に基づいて経路が検索される。また、入力画面300dの左下には、オプションの選択に戻るための入力項目「戻る」347、右下には、経路確認を行うための入力項目「OK」348が表示される。
【0038】
図19は、
図18において、ユーザが利用場所を選択した後、「OK」348を入力した場合に表示される入力画面300eの一例を示す図である。
図19に示すように、「経路の確認」350が左上に表示される。この「経路の確認」350の近傍には、どのような順序でユーザが入力を行うかを示すナビゲーションNが表示され、現在、経路を確認する状況であることが図示の「〇」により示される。また、
図19には、ユーザにより設定された交通手段、及び利用場所により、制御部101がマップ情報に基づいて得られる経路が表示される。
図19においては、「経路を確認してください。」というメッセージと共に、△△駅(利用場所1)、〇□駅、〇□駅前停留所(利用場所2)、□△川停留所(利用場所3)という経路351と、この経路351に対応させた交通手段、「鉄道」352、「バス」353、「レンタカー」354、及び「〇△体験」(オプション)355が表示される。ユーザは、当該表示により、自身の入力情報及び経路を視認することができる。なお、レンタカー等を使用する場合には、利用開始時間を指定しないようになっている。これにより、ユーザの入力を簡単にしている。利用開始時間は、システム管理サーバ10が、ユーザの実際の利用した時間に基づいて手配するようにする。また、
図19のタブの下側には、交通手段の入力に戻る入力項目「戻る」356と、右下には、人数を入力するための入力項目「OK」357とが表示されている。
【0039】
図20は、
図19において、ユーザが経路を確認した後、「OK」357を入力した場合に表示される入力画面300fの一例を示す図である。
図20に示すように、「人数の確認」360が左上に表示される。この「人数の確認」360の近傍には、
図16と同様に、どのような順序でユーザが入力を行うかを示すナビゲーションNが表示され、現在、人数を入力する状況であることが図示の「〇」により示される。
図20において、「人数を選択してください。」というメッセージと共に、大人、及び子供の人数を入力する入力項目361が表示される。また、人数に応じて、ユーザが入力した交通手段1~3における料金362も表示されるようになっている。また、
図20のタブの左下には、経路の確認に戻るための入力項目「戻る」363と、決済情報を入力するための「OK」364とが表示されている。
【0040】
ユーザにより、「OK」364が入力されると、決済情報、媒体選択、内容確認、発行の各入力画面が階層的に表示部105に表示されるが、これらは、既述の
図11から
図14で説明した入力画面200f~200iと同様であるため、図示及び詳細な説明は省略する。
【0041】
(プランの選択)
次に、
図5に示すパッケージの選択画面から「プランの選択」400がユーザにより選択された場合について、
図21及び
図22を参照して説明する。
図21は、
図5において、ユーザが、入力項目「プランの選択」400を入力した場合に表示される入力画面400aの一例を示す図である。
図21に示すように、「プランの選択」410が左上に表示される。この「プランの選択」410の近傍には、どのような順序でユーザが入力を行うかを示すナビゲーションNが表示され、現在、プランを選択する状況であることが図示の「〇」により示される。プランを入力する入力項目411が表示されると共に、入力項目411の下側に、入力候補412として、□□遊園地、〇〇観光(日帰り)、〇〇観光(1泊)、△△山登山が表示されている。ユーザが、所望の入力項目をタッチすることにより、プランが入力項目411に入力される。なお、クエスションマークを入力すると、オプションの内容の詳細が視認できるようになっている。また、
図21の下側には、パッケージの選択に戻るための入力項目「戻る」413と、交通手段・利用施設・人数の選択を入力するための入力項目「OK」414とが表示されている。
【0042】
図22は、
図21において、ユーザがプランを選択した後、「OK」414を入力した場合に表示される入力画面400bの一例を示す図である。
図22に示すように、「交通手段・利用施設・人数の選択」420が左上に表示される。この「交通手段・利用施設・人数の選択」410の近傍には、
図21と同様に、どのような順序でユーザが入力を行うかを示すナビゲーションNが表示され、現在、交通手段・利用施設・人数を入力する状況であることが図示の「〇」により示される。大人、子供の人数を入力する入力項目421に加え、〇〇駅から□□駅まで(図示のR1)、□□駅から□□寺前まで(図示のR2)及び宿泊の内容(図示のR3)422が表示され、これらの内容に応じた入力候補423がそれぞれ表示されている(対応関係を図示においてはR1,R2,R3で示している)。これらを入力することにより、交通手段、ホテルが選択可能になっている。また、
図22の下側には、プランの選択に戻るための入力項目「戻る」424と、決済情報を入力するための入力項目「OK」425とが表示されている。このように、ユーザはいくつかの選択肢から選択するだけなので、簡単に入力することが可能になる。この購入時に決済の対象となる交通手段は、鉄道、バス等の運賃がきまっているもののみとし、タクシーが選択された場合、移動距離等によって料金が異なるため実際にタクシーを利用した際に精算されるのは、既述の場合と同様である。
【0043】
ユーザにより、「OK」425が入力されると、決済情報、媒体選択、内容確認、発行の各入力画面が階層的に表示部105に表示されるが、これらは、既述の
図11から
図14で説明した入力画面200f~200iと同様であるため、図示及び詳細な説明は省略する。
【0044】
以上のように入力を行うことにより、ユーザは券売装置100を利用して、簡単にシステム管理サーバ10が提供するシームレスなサービスを購入することができる。そして、このように購入されたサービスは、システム管理サーバ10の購入情報記憶部10aに購入情報として記憶される。また、システム管理サーバ10は、駅管理サーバ20、管理サーバ30,40,50に対して、購入情報記憶部10aに記憶された購入情報に基づいて、それぞれが提供するサービスの登録を行う。
【0045】
ここで、ユーザがシステム管理サーバ10の提供するシームレスなサービスを購入する場合に、クレジットカードと、ICカードとを紐づける処理について説明する。
図23は、クレジットカードと、ICカードとを紐づける処理のタイミングを示すタイミングチャートである。
【0046】
まず、既述の
図11に示すメッセージ「クレジットカードを挿入してください」に従って、ユーザがクレジットカードを券売装置100に挿入し(ST101)、続いて、ICカードを券売装置100に挿入する(ST102)。次に、券売装置100は、挿入されたクレジットカード、及びICカードからクレジットカードNo、及びICカード識別情報(ID)を取得し、この取得したクレジットカードNo、及びICカード識別情報を駅管理サーバ20に送信する(ST103)。さらに、駅管理サーバ20は、購入情報をシステム管理サーバ10に送信する(ST104)。購入情報には、クレジットカードNo、ICカード識別情報、乗車券情報、ホテル予約情報、タクシー配車情報等の購入したサービスの予約に関する情報が含まれる。これにより、購入情報記憶部10aに購入情報が記憶される。次に、システム管理サーバ10は、購入情報に基づいて、駅管理サーバ20に乗車券情報を登録し(ST105)、管理サーバ(ホテル)40にホテル予約情報を登録し(ST106)、管理サーバ(タクシー会社)30にタクシー配車情報を登録する(ST107)。これにより、ユーザが購入したサービスが、クレジットカードと、ICカードとを紐づけられて、駅管理サーバ20、管理サーバ30,40にそれぞれ登録される。
【0047】
次に、ユーザがシステム管理サーバ10の提供するシームレスなサービスを購入する場合にクレジットカードと、QRコードとを紐づける処理について説明する。
図24は、クレジットカードと、QRコードとを紐づける処理のタイミングを示すタイミングチャートである。
【0048】
まず、既述の
図11に示すメッセージ「クレジットカードを挿入してください」に従って、ユーザがクレジットカードを券売装置100に挿入し(ST201)、続いて、QRコードを券売装置100に対して表示する(ST202)。この際、パスコードの入力も受け付ける。次に、券売装置100は、挿入されたクレジットカードからクレジットカードNoを取得し、さらにQRコード識別情報(パスコードも含む)を取得し、この取得したクレジットカードNo、及びQRコード識別情報を駅管理サーバ20に送信する(ST203)。さらに、駅管理サーバ20は、購入情報をシステム管理サーバ10に送信する(ST204)。購入情報には、クレジットカードNo、QRコード識別情報(パスコードを含む)、乗車券情報、ホテル予約情報、タクシー配車情報等の予約に関する情報が含まれる。次に、システム管理サーバ10は、購入情報に基づいて、駅管理サーバ20に乗車券情報を登録し(ST205)、管理サーバ(ホテル)40にホテル予約情報を登録し(ST206)、管理サーバ(タクシー会社)30にタクシー配車情報を登録する(ST207)。これにより、ユーザが購入したサービスが、クレジットカードと、QRコードとを紐づけられて駅管理サーバ20、管理サーバ30,40に登録される。
【0049】
図23及び
図24で説明したように、システム管理サーバ10は、クレジットカードと、ICカード、又はQRコードと紐づけた情報を含む購入情報を購入情報記憶部10aに記憶することができる。
【0050】
以下では、まず、クレジットカードと、ICカードとを紐づけて購入情報を購入情報記憶部10aに記憶した場合に、ユーザが鉄道を利用する場合について
図25を参照して説明する。次に、クレジットカードと、QRコードとを紐づけて購入情報を購入情報記憶部10aに記憶した場合に、ユーザがタクシー、レンタカーを利用した場合の処理について、
図26,
図27を参照して説明する。
【0051】
図25は、ユーザがICカードにより鉄道を利用する場合の処理の一例を示すタイミングチャートである。
図25に示すように、ユーザが自動改札機21の所定位置にICカードを翳す(ST301)。自動改札機21は、ICカード通信部21bによりICカードから情報を読取り、読取ったICカード読み取り情報を駅管理サーバ20に送信する(ST302)。駅管理サーバ20は、利用者情報をシステム管理サーバ10に送信する(ST303)。利用者情報には、ICカード識別情報に加え、駅名、及び通過時刻等が含まれる。
【0052】
システム管理サーバ10は、購入情報記憶部10aを参照し、利用者情報に含まれるICカード識別情報と一致するICカード識別情報を特定し、当該特定したICカード識別情報に対応付けて管理されている購入情報を参照する。本実施形態では、鉄道を降車した後、タクシーを利用するユーザの場合で説明する。このため、システム管理サーバ10は、管理サーバ(タクシー会社)30へ当該ICカードが出発駅の自動改札機21を通過したため配車の予約をするためのタクシー予約情報を送信する(ST304)。ここで、タクシー予約情報には、ICカード識別情報、出発駅、通過時刻、及び到着駅の情報が含まれる。
【0053】
管理サーバ30は、タクシー予約情報を受信すると、ICカード識別情報に基づいて登録済みのサービスであることを確認した後、当該タクシー予約情報に含まれる出発駅、通過時刻、及び到着駅から電車の時刻表を利用して到着時刻を予測し、この到着時刻からタクシーを当該到着駅へ配車する配車時刻を予測する(ST305)。そして、管理サーバ30は、予測した配車時刻に到着駅にタクシーを配車するように予約者情報をタクシー31に送信する(ST306)。予約者情報は、既述した予約時にシステム管理サーバ10により管理サーバ30に登録されている情報である。この予約者情報には、到着駅、到着時刻、ICカード識別情報、及び目的地が含まれる。これにより、予約者情報を受信したタクシー31は、予測した配車時刻に到着駅に向かうことができる。ユーザは、ICカードを当該タクシー31のICカード通信部31bにかざすだけで、当該タクシー31を利用することができ、タクシー31の運転手は、予約者情報に基づいて、ユーザを目的地に運送することができる。
【0054】
図26は、ユーザがQRコードにより、タクシーを利用する場合の処理の一例を示すタイミングチャートである。
図26に示すように、システム管理サーバ10は、タクシー予約者情報を管理サーバ(タクシー会社)30に送信する(ST401)。管理サーバ30は、配車時間を予測した後(
図26においては省略)、システム管理サーバ10から受信したタクシー予約者情報をタクシー31へ配信する(ST402)。予約者情報は、既述した予約時にシステム管理サーバ10により登録される情報である。予約者情報には、到着駅、到着時刻、パスコード、及び目的地が含まれる。タクシー31の運転手は、当該予約者情報に基づいて、到着時刻に到着駅で当該ユーザを迎えることができるようにタクシー31を移動する。
【0055】
ユーザが当該タクシー31に乗車すると、ユーザは、タクシー31の2次元コードリーダ31aにQRコードを翳す(ST403)。また、ユーザは、当該2次元コードリーダ31aに付随する入力装置にパスコードを入力する(ST404)。QRリーダ31aは、入力されたQRコード、及びパスコードが予約者情報と一致するか否かを照会する(ST405)。一致した場合、つまり、予約したユーザである場合は、ユーザによるタクシー31の利用が開始され(ST406)、タクシー31の移動により、ユーザは、予約した目的地まで移動される。
【0056】
タクシー31の移動により目的地まで到着すると、料金の精算が行われる。タクシー31は、移動距離、単位距離あたりの料金、及び時間帯に基づいて利用料金を計算する(ST407)。この計算結果は、所定の表示部に表示される。その後、ユーザは、タクシーの2次元コードリーダ31aにQRコードを翳す(ST408)。また、ユーザは、既述の入力装置にパスコードを入力する(ST409)。2次元コードリーダ31aは、入力されたQRコード、及びパスコードが予約者情報と一致するか否かを照会する(ST410)。一致した場合、決済処理を含む終了処理が実行される。この処理が終了すると、タクシー31は、管理サーバ30に利用状況情報を送信する(ST411)。また、管理サーバ30は、受信した利用状況情報をシステム管理サーバ10へ送信する(ST412)。なお、利用状況情報には、QRコード、パスコード、及びタクシーの利用が終了した旨が含まれる。このようにシステム管理サーバ10は、当該ユーザが購入した購入情報に含まれるサービスのうちタクシー31の利用が終了したことを管理できる。
【0057】
図27は、ユーザがQRコードによりレンタカーを利用する場合の処理の一例を示すタイミングチャートである。
図27に示すように、システム管理サーバ10は、レンタカー予約者情報を管理サーバ(レンタカー会社)50に送信する(ST501)。管理サーバ50は、システム管理サーバ10から受信したレンタカー予約者情報をレンタカー会社の端末装置51へ送信する(ST502)。予約者情報は、既述した予約時にシステム管理サーバにより登録される情報である。予約者情報には、到着駅、到着時刻、パスコード、利用時間、及び目的地が含まれる。
【0058】
ユーザがレンタカー会社に到着すると、ユーザは、レンタカー会社の端末装置51にQRコードを翳す(ST503)。また、ユーザは、当該端末装置51にパスコードを入力する(ST504)。端末装置51は、入力されたQRコード、及びパスコードが予約者情報と一致するか否かを照会する(ST505)。一致した場合、つまり、予約したユーザである場合は、ユーザによるレンターの利用が開始され(ST506)、所定時間の間、ユーザは、自由にレンタカーを利用する。
【0059】
所定の利用時間が経過する前までに、ユーザは、レンタカーをレンタカー会社に返却する。この際、レンタカー会社の端末装置51は、レンタカー会社の従業員の操作に基づいて、利用料金をユーザに対して提示する(ST507)。その後、ユーザは、レンタカー会社の端末装置51にQRコードを翳す(ST508)。また、ユーザは、当該端末装置51にパスコードを入力する(ST509)。端末装置51は、入力されたQRコード、及びパスコードが予約者情報と一致するか否かを照会する(ST510)。一致した場合、決済処理を含む終了処理が実行される。この処理の後、端末装置51は、管理サーバ50に利用状況情報を送信する(ST511)。また、管理サーバ50は、受信した利用状況情報をシステム管理サーバ10へ送信する(ST512)。なお、利用状況情報には、QRコード、パスコード、及びレンタカーの利用が終了した旨が含まれる。このように、システム管理サーバ10は、ユーザが購入した購入情報に含まれるサービスのうちレンタカーの利用が終了したことを管理できる。
【0060】
以上のように構成された券売装置100によると、スマートフォン等の情報処理端末装置を所持していないユーザ、情報処理端末装置を所持していても携帯していない場合、又は情報処理端末装置を所持していても電池切れの場合などにおいても、ネットワークを介してシームレスなサービスを容易に購入することができる。
【0061】
また、券売装置100は、複数の管理サーバ10,20,30,40がそれぞれ提供するサービスをシステム管理サーバ10により連携させたシームレスなサービスを購入するための入力画面を表示部105に表示することができる。このように、表示部105に表示される入力画面には、入力項目が複数あり、この複数の入力項目は、システム管理サーバ10が提供するサービスを異なる種類でパッケージ化したものになっている。そのうえ、選択された入力項目に階層的に構成された入力画面が表示部105に表示されるため、ユーザは、券売装置100を利用して、簡単にシステム管理サーバ10が提供するシームレスなサービスを購入することができる。
【0062】
さらに、券売装置100は、入力項目として入力することが可能な入力候補を当該券売装置100が設置される駅、及び当該駅を含む路線の近傍で提供されるサービスとすることができる。このため、システム管理サーバ10が提供する全てのサービスから券売装置100は、設置場所に起因するサービスの購入をすることが可能になる。この際、券売装置100は、出発駅の入力を省略することができるため、ユーザはより入力を少なくすることができる。
【0063】
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0064】
10…システム管理サーバ、10a…購入情報記憶部、20…駅管理サーバ20、30…管理サーバ(タクシー会社)、31a,41a,51a…2次元コードリーダ、31b,41b,51b…ICカード通信部、40…管理サーバ(ホテル)、50…管理サーバ(レンタカー会社)、100…券売装置、101…制御部、101a…2次元コードリーダ、101b…ICカード通信部、105…表示部、200a~200i,300a~300f,400a,400b…入力画面、211,222,243,253,316,332,343,412…入力候補