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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022186015
(43)【公開日】2022-12-15
(54)【発明の名称】LED照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21V 23/00 20150101AFI20221208BHJP
   F21V 23/04 20060101ALI20221208BHJP
   F21S 8/06 20060101ALI20221208BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20221208BHJP
【FI】
F21V23/00 160
F21V23/04 500
F21V23/00 113
F21V23/00 110
F21S8/06 100
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021094007
(22)【出願日】2021-06-04
(71)【出願人】
【識別番号】393001372
【氏名又は名称】瀧住電機工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100086346
【弁理士】
【氏名又は名称】鮫島 武信
(72)【発明者】
【氏名】小林 英明
(72)【発明者】
【氏名】時枝 忠弘
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014BA04
(57)【要約】
【課題】LED照明器具との通信において、少なくとも側方からもLED照明器具に対し遠隔操作ができる。
【解決手段】本発明は、主に光を下方向に発出するLED照明器具本体1と、LED照明器具本体1の上部に一端を接続し他端を天井等に設置した被接続部材に電気的かつ機械的に連接する電源接続部に接続した電源線4と、電源線4の他端付近が貫通する電源線貫通穴を上部に設けて下方を開口した電源線隠し22とを備え、電源線隠し22は電源線4の長さ調整された余剰の下端部を収納して覆い隠すとともに受信基板16と受信部73を収容し受信部73近傍を略水平方向に向けて受信口33を設け、電源線4の長さ調整された余剰の下端部を受信基板16と受信部73から遮蔽する電線遮蔽壁を設けたLED照明器具を提供する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
主に光を下方向に発出するLED照明器具本体と、前記LED照明器具本体の上部に一端を接続し他端を天井等に設置した被接続部材に電気的かつ機械的に連接する電源接続部に接続した電源線と、前記電源線の他端付近にて貫通する電源線貫通穴を上部に設けて下方を開口した電源線隠しとを備え、前記電源線隠しは、前記電源線の長さ調整された余剰の下端部を収納して覆い隠すとともに受信基板と受信部を収容し、前記電源線隠しには、受信部近傍にて略水平方向に向けられた受信口が設けられるとともに、前記電源線の長さ調整された余剰の下端部を前記受信基板と前記受信部から遮蔽する電線遮蔽壁が設けられ、
前記LED照明器具を遠隔操作する通信の手段として、音波、電波、光の少なくとも何れか1つを用いるものであって、側方から前記LED照明器具本体へ向けて送られた前記通信の手段について、前記受信部は、前記受信口を通じて受けることができ、前記受信基板が前記受信部の受けた前記通信に従って前記LED照明器具本体を制御するLED照明器具。
【請求項2】
前記通信の手段を前記音波とし、
シャーシを備え、平面視における前記シャーシの中央には、前記シャーシの周辺部よりも上方へ隆起し頂部を平なものとする絞り平面部が設けられ、
前記電源線隠しは下方の開口周辺に水平方向に伸設した回動係止片を有し、前記回動係止片は前記シャーシの挿入口を介して前記絞り平面部を係止し、前記電源線隠し上部に設けた電源線貫通穴は電源線締め付け筒を介して電源線を締め付け保持し、LED照明器具本体の重さすべてを電源線に吊るすとともに、前記受信基板と前記受信部を収容した受信ケースユニットは前記シャーシにのみ固定されて前記LED照明器具本体の自重による応力を受けることなく、前記受信ケースユニットの有無に関わらずLED照明器具本体が構成されることを特徴とする請求項1に記載のLED照明器具。
【請求項3】
前記受信部を受信基板収納部に収容し、前記受信基板収納部に前記受信部前面の位置に連通切り欠き部を設け、前記連通切り欠き部は電源線隠しの受信口と対向して配置し、外方から見て前記受信口の垂線方向から前記受信口を前記電源線隠し内方に投影したときに、前記受信口の面積と前記連通切り欠き部の面積の小さい方の面積の半分以上の面積が投影面内にある位置関係の請求項1または請求項2のLED照明器具。
【請求項4】
前記受信部は可聴周波数領域の音波を検知する音圧検知部材で構成された請求項1から請求項3の何れかに記載のLED照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、LED照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、下記特許文献1に開示されるように、段落0020にセード50(同図1~3)は、下方に開口する開口面を有する開口面アンテナである。セード50は、通信モジュール45から送信される電波を下方に反射し、携帯端末90に送信する。また、セード50は、携帯端末90から送信された電波を反射し、通信モジュール45に送信すると記載がある。この従来技術は、電波を受信する通信モジュールと金属セードで電波を反射することで通信する構成であり、通信モジュールは上方にある金属セードに指向性が強い配置であるので金属セードで反射した電波しか受信できないとともに部品として反射用の金属セードが必要であるといった経済的な課題もあった。
【0003】
また、下記特許文献2に開示されるように、段落0031に点灯回路基板5(同図13)には、リモコン13からの信号(例えば、赤外線信号等)を受光するための受光部501とブザー502が、さらに搭載されているとの記載があり、リモコン13(同図1図29図31)からの光出射状態を制御する信号が出されると、その信号を点灯回路基板5の受光部501が、受光して光出射状態を制御すると記載がある。この従来技術は、本体の下方に位置するリモコンからの赤外線を点灯回路基板5に向かって上方に発出する構成で、特許文献2の図11に受光部501が点灯回路基板5に備えられている。この従来技術は、赤外線をLED照明装置の下方向からLED照明装置に向けて発出しないと受光できないし、LEDカバー8を介して赤外線を受光するために赤外線が減衰したり、LED基板57や点灯回路カバー6や点灯回路基板5に反射されて乱反射したりする。結果として受光部501に赤外線が到達できれば良いのであるが、赤外線以外の通信媒体を利用する場合には減衰や乱反射といった課題があった。
【0004】
さらに、下記特許文献3に開示されるように、段落0050に、LEDカバー8は、ポリプロピレン(PP)等の熱可塑性合成樹脂を使用して構成されているが、これは、軽量化及びコストダウンを図る上で好適であることに加え、外部のリモコンから出される赤外線の信号を透過して、赤外線の信号を点灯回路基板5上に設けられた受光部に到達させるのに、好適だからであると記載されている。この従来技術は、本体の下方に位置するリモコンからの赤外線を点灯回路基板5に向かって上方に発出する構成で、特許文献3の図11には符号が付されていないが同様の特許文献2の図11を見ればわかる通り受光部501が点灯回路基板5に備えられている。この特許文献3に示された従来技術も、赤外線をLED照明装置の下方向からLED照明装置に向けて発出しないと受光できないし、ポリプロピレン(PP)等の熱可塑性合成樹脂を使用して構成されているLEDカバー8を介して赤外線を受光するために赤外線が減衰したり、LED基板57や点灯回路カバー6や点灯回路基板5に反射されて乱反射したりする。結果として受光部501に赤外線が到達できれば良いのであるが、赤外線以外の通信媒体を利用する場合には減衰や乱反射さらにはポリプロピレン(PP)等の熱可塑合成樹脂により通信媒体が遮断されてしまうといった課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2017-195138
【特許文献2】特許第6374770号公報
【特許文献3】特開2016-096008
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、上記の問題点に鑑み、LED照明器具に対して任意の方向から通信媒体を発出しても通信できるとともに、赤外線や音声といった通信媒体が限定されることなくLED照明器具と通信できるLED照明器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、主に光を下方向に発出するLED照明器具本体と、前期LED照明器具本体の上部に一端を接続し他端を天井等に設置した被接続部材に電気的かつ機械的に連接する電源接続部に接続した電源線と、前記電源線の他端付近にて貫通する電源線貫通穴を上部に設けて下方を開口した電源線隠しと、前記電源線隠しは前記電源線の長さ調整された余剰の下端部を収納して覆い隠すとともに受信基板と受信部を収容し受信部近傍を略水平方向に向けて受信口を設けるとともに、前記電源線の長さ調整された余剰の下端部を受信基板と受信部から遮蔽する電線遮蔽壁を設けたことを特徴とするLED照明器具を提供するものである。
即ち、主に光を下方向に発出するLED照明器具本体と、前記LED照明器具本体の上部に一端を接続し他端を天井等に設置した被接続部材に電気的かつ機械的に連接する電源接続部に接続した電源線と、前記電源線の他端付近にて貫通する電源線貫通穴を上部に設けて下方を開口した電源線隠しとを備え、前記電源線隠しは、前記電源線の長さ調整された余剰の下端部を収納して覆い隠すとともに受信基板と受信部を収容し、前記電源線隠しには、受信部近傍にて略水平方向に向けられた受信口が設けられるとともに、前記電源線の長さ調整された余剰の下端部を前記受信基板と前記受信部から遮蔽する電線遮蔽壁が設けられ、前記LED照明器具を遠隔操作する通信の手段として、音波、電波、光の少なくとも何れか1つを用いるものであって、側方から前記LED照明器具本体へ向けて送られた前記通信の手段について、前記受信部は、前記受信口を通じて受けることができ、前記受信基板が前記受信部の受けた前記通信に従って前記LED照明器具本体を制御するLED照明器具を提供する。
また、本発明では、前記通信の手段を前記音波とし、
シャーシを備え、平面視における前記シャーシの中央には、前記シャーシの周辺部よりも上方へ隆起し頂部を平なものとする絞り平面部が設けられ、前記電源線隠しは下方の開口周辺に水平方向に伸設した回動係止片を有し、前記回動係止片は前記シャーシの挿入口を介して前記絞り平面部を係止し、前記電源線隠し上部に設けた電源線貫通穴は電源線締め付け筒を介して電源線を締め付け保持し、LED照明器具本体の重さすべてを電源線に吊るすとともに、前記受信基板と前記受信部を収容した受信ケースユニットは前記シャーシにのみ固定されて前記LED照明器具本体の自重による応力を受けることなく、前記受信ケースユニットの有無に関わらずLED照明器具本体が構成されたLED照明器具を提供できた。
更に本発明は、前記受信部を受信基板収納部に収容し、前記受信基板収納部に前記受信部前面の位置に連通切り欠き部を設け、前記連通切り欠き部は電源線隠しの受信口と対向して配置し、外方から見て前記受信口の垂線方向から前記受信口を前記電源線隠し内方に投影したときに、前記受信口の面積と前記連通切り欠き部の面積の小さい方の面積の半分以上の面積が投影面内にある位置関係のLED照明器具を提供できた。
また更に本発明では、前記受信部は可聴周波数領域の音波を検知する音圧検知部材で構成されたLED照明器具を提供できた。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、LED照明器具との通信において、下方からの通信信号発出だけではなく任意の方向からLED照明器具に対して通信ができる。
上記受信口は側方に向けて開口するものであるため、上記受信部は、側方からの通信の手段を受けることができるのである。従って、LED照明具の真下まで足を運ばなくても、比較的遠方からLED照明器具を操作することができる。
また、LED照明器具の外部と上記受信部との間には、介在するセードなどが存在しないので、通信媒体の遮蔽や減衰を招くことがなく通信信号の増幅等が不要であり経済的に通信することができる。また、LED照明器具に内在するLED基板や電源基板などの部品による乱反射や減衰で誤通信や通信の遮断といった通信の品質低下を防ぐことができる。また、受信基板を受信ケースユニットに組み込んでブロック化することで、生産ライン外での別ラインや外注での組み立て等のフレキシブルな生産に対応することができるとともに、受信基板機能と電源基板機能とを別基板にすることで、多種類の機種開発において、電源基板の共通化が可能になり効率的な生産計画と統一した電源基板のまとまった生産による経済的な合理化が可能になる。さらに、受信部を外方に向き配置することで受信する音波の波形の反響や回折を防止することで正確な音波の波形を減衰することなく収集することができる。
また、上記の通り、上記受信口は側方に向けて開口するものであるため、ホコリなども侵入し難い。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施の形態に係るLED照明器具を示す全体側面図である。
図2図1に示すLED照明器具の縦断面図である。
図3図2に示すLED照明器具の要部拡大断面図である。
図4図1に示すLED照明器具の分解斜視図である。
図5図4に示すLED照明器具の電源線隠しの要部拡大斜視図である。
図6図4に示すLED照明器具の電源線隠し乃至シャーシを上方から見下ろした拡大斜視図である。
図7図1に示すLED照明器具を上方から見下ろした斜視図である。
図8図6に示すLED照明器具の受信ケースユニットの拡大分解斜視図である。
図9図8に示すLED照明器具の受信ケースユニットを図8と反対方向から見た分解斜視図である。
図10図8に示すLED照明器具の受信ケースユニットの組み立て後の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
このLED照明器具は、主として光を下方向に発出するようLED基板が備えられたLED照明器具本体1と、LED照明器具本体1の上部に一端を接続し他端を天井等に設置した被接続部材2に電気的かつ機械的に連接する電源接続部3に接続した電源線4と、電源線4の他端付近にて貫通する電源線貫通穴23を上部に設けて下方を開口した電源線隠し22とを備え、電源線隠し22は、電源線4の長さ調整された余剰の下端部を収納して覆い隠すとともに受信基板16と受信部73を収容し、電源線隠し22には、受信部73近傍にて側方即ち略水平方向に向けられた受信口33が設けられるとともに、電源線4の長さ調整された余剰の下端部を受信基板16と受信部73から遮蔽する電線遮蔽壁55が設けられ、LED照明器具1を遠隔操作する通信の手段として、音波、電波、光の少なくとも何れか1つを用いるものであって、側方からLED照明器具本体1へ向けて送られた上記通信の手段について、受信部73は、受信口33を通じて受けることができ、受信基板16が受信部73の受けた上記通信に従って前記LED照明器具本体を制御する。
【実施例0011】
図1から図10は、本発明の実施例1のLED照明器具を示す。図面を参照しながら詳細を説明する。なお、本実施例は実施形態の一例であり、これに限定されるものではない。
初めに構成要素の概要を説明した後にその動作や操作と作用を説明する。
【0012】
1.LED照明器具
このLED照明器具は、LED照明器具本体1を、主に和室や天井の高い部屋に天井から吊り下げて使用するものである。この吊り下げ高さに関しては、各々の居室により必要な照明器具の高さが異なり、さらには趣向により調整できるようにしておくことが要求される。また、日本国内では被接続部である引掛けシーリング2のような接続構成が普及しているので、これに合わせる電源接続部3を備えることが互換性や利便性を各段に向上させるものとなる。従って、電源線4は電気的な接続とともに機械的にLED照明器具本体1を吊り下げる機能も併せ持つこととなる。LED照明器具本体1は主にLED照明器具本体1から下方に光を照射し、上方は電源線4で天井とつながっているのみである。
【0013】
LED照明器具本体1と天井との間には電源線4が存在するのみで、LED照明器具本体1と天井の間の空間に部材が存在してもLED照明器具が床を中心に居室内に光を照射する機能には支障がないことになる。
LED照明器具本体1を上から被うように角形や円形のセード(図示せず)を被せるのが一般的であり、居室に合わせてセードを取り換えることができるように共通の取り付け形状をしていることが一般的な形態となっている。セード(図示せず)自体はデザイン性が重視されるために、本発明においては省略している。
【0014】
2.LED照明器具本体
LED照明器具本体1は略水平に配置されたLED基板5から光を下方に照射する構成であるので、LED基板5がLED照明器具本体1の下部に位置することになる。LED基板5に電力を供給する電源基板6は上に凸な形状のシャーシ7内に収容されてLED基板5が電源基板6の下方に位置する構成にしてある。電源基板6がLED基板5より上方に位置するのは、LED基板から照射される光が下方向に照射されるので、電源基板6がこの光を遮蔽することを避けるためである。
【0015】
シャーシ7の下方にはシャーシ7よりも大きな円形をした略平面形状の放熱板8がシャーシ7と同心円状に取り付けられている。放熱板8下面にはLED基板5が密着して取り付けられている。
上下方向から見ると略円形を基本とした円盤状のLED照明器具本体1と、LED照明器具本体1に取り付けられてLED照明器具本体1の下方を覆う半透明で摺りガラス状の透光性カバー9とから成る。透光性カバー9は上方を水平面で円形に開口していて、放熱板8外周が透光性カバー9外周に嵌合して密閉性を維持している。
【0016】
3.電源線
電源線4は袋打ち電線やケーブル電線で形成されている。電源線4は商用電源とLED照明器具本体1の電気的接続とともに、LED照明器具本体1を天井等から吊り下げる機械的な強度を要求される。そのため、袋打ちコードやケーブル電線を用いることが多い。
【0017】
4.シャーシ
シャーシ7は板厚が0.4mm程度の印刷鋼板をプレス加工して上方に向けて略円筒状に絞った板材で下方は開口している。シャーシ7開口の外周端にはシャーシフランジ10が水平方向に約30mm伸設されている。シャーシフランジ10の外周は絞ったシャーシ7本体と同心円状をしている。シャーシフランジ10の上面は概略水平な平面になっている。これは、角形や丸形で素材が木製や樹脂材料などのさまざまな装飾用セードを安定してのせるための位置決めを兼ねたセード(図示せず)取り付け部でもある。セード(図示せず)は概略下方に開口して上側面の略中央を略円形に貫通していてシャーシ7本体の外周に嵌める形状をしている。セード(図示せず)の上側面がシャーシフランジ10に係止されて位置決めと同時にLED照明器具に取り付けられる。つまりシャーシフランジ10から上方に伸びたシャーシ7本体がセード(図示せず)中央に収まって位置決めの機能も兼ねている。
【0018】
また、シャーシ7内には電源基板6が存在するので、発生する熱を放出するためにセード(図示せず)上側面を略円形に貫通してシャーシ7本体が空中に露出することで、シャーシ7本体が効率的に熱を排出する放熱フィンの役割を果たしている。
シャーシ7上面は略円形の水平な絞り平面部11であるが、絞り平面部11の円の中心からほぼ均等に角度を三分割した方向に略4mmの上方から下方に凹んだ滑り平面部12が絞り加工によって設けられている。絞り平面部11には円筒状のシャーシ7本体とほぼ同心円状に滑り溝13が設けてあり、滑り溝13の幅は5mmから20mm程度で深さは滑り平面部12と同じである。また、滑り溝13が3か所の放射状に形成された滑り平面部12を繋ぐ形状をしている。つまり、3方向に放射状に設けられた滑り平面部12を円環状の滑り溝13で繋ぐ形状であり、その底面は同一面となる。
【0019】
滑り平面部12は滑り溝13の円中心から放射状に配置されているが、約4mmの深さの絞り加工で形成された立壁14のうち、円の中心から各滑り平面部12を見たときに右側の立壁14を全長約60から100mmの長さで滑り溝13の一部にかけて略L字状に挿入口15が形成されている。シャーシ7上側面である絞り平面部11から滑り平面部12の深さに近い約4mmの高さを切断して挿入口15が各々形成されている。挿入口15の形状は板金加工における食い切り形状でありルーバー構造に近い形状である。
シャーシ7上側面の円状の滑り溝13から円の中心側つまり円の内側は、シャーシ7上側面と同じ高さに形成されている。つまり絞り平面部11と同じ高さである。
【0020】
5.電源基板
電源基板6は、略長方形に形成されてLED基板5に電力を供給するとともに、受信基板16へも電力を供給する。また、LED照明器具本体1の制御回路も含んでいる。電源基板6はLED照明器具本体1内では略水平に保持され下側面に各種の電気部品は配置されている。上側面は主に銅箔により各電気部品を接続するとともに機械的に落下しないように半田付けによって固定している。電源基板6はシャーシ7下方からシャーシ7本体内に収納されてシャーシ7本体と電源基板6上側面とは絶縁距離を約10mm保持している。
電源基板6には商用電源から電力を供給されてLED基板5のLED発光素子17を発光させたり、LED基板5の制御を行ったりする。また、後述の受信基板16への電源供給と制御も行うために、受信基板16と電気的に接続されている。
【0021】
6.LED基板
LED基板5は八角形または略円形状で、LED発光素子17が下面側に同心円状に配置されている。LED基板5下側面には銅箔(図示せず)による電気回路が形成されていて、各LED発光素子17は直列と並列の組み合わせによる様々な発光パターンを実現できる。また、LED発光素子17はLED基板5上に均一な密度で配置されている。これは発光分布を均一にすると同時に発熱を分散させるためである。LED基板5上側面は部材等を配置せずにフェノール樹脂等の平面状態としている。
【0022】
放熱板8は略円形状で、水平に配置された厚さが約0.4mmのメッキ鋼板等でプレス加工等して形成されている。LED基板5は放熱板8にねじ等で固定されて熱的にも結合しているので、LED発光素子17の発熱が放熱板8に伝わることとなる。放熱板8は円形であり最外周は全周を下方向に約3mm絞り加工して補強壁18を形成している。補強壁18は透光性カバー9の外周に円周状に設けられた収容溝19に嵌合してほこりや虫等が透光性カバー9とLED照明器具本体1の間に侵入することを防止する。
【0023】
7.透光性カバー
LED照明器具本体1の下部には水平に置いた中空ドーナツを水平面で切断した下側の形状をした透光性カバー9が配置されている。厚さは約2mmで材質はアクリル樹脂等の透明性樹脂に若干の光拡散材や顔料等を添加したものである。透光性カバー9下側面はシボ加工や凹凸に加工してあり上側から下側へ透過する光を適度に拡散する。その目的はLED発光素子17から発出された光を散乱させて居室全体を照明することである。透光性カバー9の内側面(上側面)は円滑な鏡面に近い表面状態が多く、LED発光素子17からの光を反射させることで光を減衰することなく散乱させるためである。透光性カバー9は外周または中心近くの部位を放熱板8に当接してねじ等で固定されている。
【0024】
放熱板8は、水平方向に略円形をしており、LED基板5をねじなどで固定するとともに密着性をよくすることでLED基板5の放熱板8としての役割もある。
透光性カバー9はLED発光素子17からの光を減衰することを抑えて透過させるとともに居室全体に散乱させることが主な機能であり、さらにはLED照明器具本体1を下方から保護する役割もある。
【0025】
8.電源線隠し
電源線4の電源接続部3側は通常は接続部隠し20の中央穴21に電源線4を予め貫通させた状態で製品化されている。中央穴21は電源線4の直径より若干小さい直径であり、電源線4の若干の径方向の弾性と接続部隠し20の材料である樹脂材料の弾性を利用して、中央穴21を電源線4が貫通した状態で中央穴21と電源線4の弾性力によって接続部隠し20の自重を保持して固定されている。
【0026】
電源接続部3を引掛けシーリング2に接続した後に接続部隠し20を押し上げると中央穴21と電源線4の材料による若干の抵抗はあるが、これ以上の力で押し上げると押し上げた位置で接続部隠し20は電源線4に保持されることとなる。接続部隠し20が天井に当接するまで押し上げて、引掛けシーリング2と電源接続部3を意匠的に覆い隠すとともにほこりなどが電源接続部3に付着することを防止している。
【0027】
シャーシ7中心の上側面にコップをさかさまにしたように釣鐘状の電源線隠し22が備えられている。電源線隠し22の上端には電源線貫通穴23が貫通して設けてあり、電源線貫通穴23には電源線締め付け筒24が挿入されている。電源線締め付け筒24には電源線4が貫通して備えられている。電源線締め付け筒24の詳細構造とその機能については後述する。釣り鐘状の電源線隠し22の下側端から水平方向に放射状に3枚の水平隠し部25が伸設されている。水平隠し部25は電源線隠し22を中心に同心円の水平に伸設された二段形状に形成されている。電源線隠し22に近い側の同心円状のフランジ隠し26は略円形をして水平方向に外方に伸設されている。フランジ隠し26の厚さは約2mmである。
【0028】
フランジ隠し26の外周に位置するのは回動係止片27で、フランジ隠し26から一段下方に位置して水平方向に外方に伸設されている。回動係止片27を上から見た形状は、滑り平面部12に収容されるように滑り平面部12と同等か小さい形状にしてある。フランジ隠し26と回動係止片27の段差は約7mmであり、この段差により形成された円形状の垂直な壁が円筒壁28で高さが約7mmである。回動係止片27とフランジ隠し26で水平隠し部25を形成している。回動係止片27の下側面は略平面であり、滑り平面部12に面接触する。
【0029】
回動係止片27の下側面が滑り平面部12に当接したときに、回動係止片27とフランジ隠し26の段差によりフランジ隠し26の下側面とシャーシ7の絞り平面部11の間に約3mm程度の空間ができる。これは、回動係止片27の下側面が絞り平面部11に当接すると、絞り平面部11から4mm下方に回動係止片27の下側面が移動しているので、絞り平面部11に対してフランジ隠し26が約3mm上側に位置することになるからである。また、円形の滑り溝13から径方向で内側方向の絞り平面部11とこのフランジ隠し26との間の高さ約3mmの空間は、略円形をしていることとなる。
【0030】
また、回動係止片27とフランジ隠し26の段差である円筒壁28は滑り溝13の内周側の壁よりも若干直径が大きいので、回動係止片27が滑り平面部12に収容されると、円筒壁28で滑り溝13から内周側の壁を囲む構成になり、結果として円筒壁28が滑り溝13内側の絞り平面部11に嵌合することになる。
【0031】
回動係止片27が対応する滑り平面部12に収容されると、円筒壁28の内径は滑り溝13の内側壁を円筒壁28が囲うように滑り溝13に嵌合する寸法に形成されている。従って、回動係止片27を滑り平面部12に収容すると、回動係止片27の下側面が滑り平面部12の上側面に当接すると同時に、フランジ隠し26下側面と円筒壁28と絞り平面部11の上側面とに囲まれた円盤状の空間が形成される。
【0032】
回動係止片27が滑り平面部12に水平状態で収容した後に、上側から見て時計方向に回転させると、円筒壁28が絞り溝の内側壁に嵌合した状態で、回動係止片27は滑り平面部12の上側面を摺動しながら、シャーシ7の挿入口15から絞り平面部11の下面側に入り込む。さらに回転させると、回動係止片27に上方向に凸に絞り平面部11より高い位置まで設けられたストッパー29に挿入口15の上側端が当たって回転が停止する。具体的には約3mmの段差で回動係止片27の少なくとも一つ以上にストッパー29が設けてある。少なくとも一つのストッパー29が挿入口15の上側端に当たってそれ以上の回転が出来なくなる。
【0033】
この状態で、回動係止片27の上から見える位置にねじ貫通穴30を設けてその下に位置する滑り平面部12にねじ穴31を設けて、ねじ貫通穴30を介して手動ねじ32をねじ穴31に螺着すると回動係止片27は上から見て反時計方向に動くことができない。時計方向には動けない状態であったので回動係止片27は回転方向には動かなくなる。上下方向から見た回動係止片27の面積の大半は挿入口15から絞り平面部11の下方に移動しているので、上下方向においては回動係止片27の上側面が絞り平面部11の下側面に抑制されているので、電源線隠し22は上方向に移動することができない。
従って、LED照明器具本体1は回動係止片27を介して電源線隠し22に係止されることとなる。
電源線隠し22の側面には外側から中央に向かって直径が約8mmの受信口を形成する丸形貫通穴33が水平方向に設けてある。
【0034】
電源線隠し22上部の電源線貫通穴23には樹脂材料で形成された電源線締め付け筒24が挿入されている。電源線締め付け筒24は略円筒状で、上部には円環状フランジ34が径方向に約2mm張り出している。下部にはすり割り溝35が4本設けてあり、すり割り溝35により形成された電源線締め付け片36が4本下方に伸設されることとなる。電源線締め付け片36の外周は電源線締め付け筒24の上部と同様に円筒状に形成されていて、径方向にしなる構成になっている。電源線締め付け片36の径方向内側面には、上方から下方に向かうにつれてそれぞれ径方向の内側に向かって肉厚に形成されて傾斜部37を形成している。つまり上方から下方に向かうにつれて電源線締め付け筒24の内径は小さくなることになる。
【0035】
電源線締め付け筒24の上端の内径は組み立て時に電源線4を通しやすくするために電源線4より約10から20パーセント大きくしてある。この内径は、傾斜部37までは変化はないが電源線締め付け片36の傾斜部37を下方に移動するにつれて小さくなり、傾斜部37途中で電源線4の直径より小さくなり電源線締め付け片36下端では電源線4の直径の約70から90パーセントにしてある。これは後述する電源線4長さ調整のためである。電源線締め付け片36の最下端は径方向の外側方向に向かって各々が約1mm突き出した抜け止め爪38が形成されている。各抜け止め爪38の外周方向の最大直径寸法は電源線貫通穴23の直径より2mm程度大きい。
【0036】
電源線締め付け筒24を電源線貫通穴23に挿入するときに抜け止め爪38を内側に押し込むことで、電源線締め付け片36が内径方向に撓む。そして電源線締め付け筒24下端の抜け止め爪38の外周は電源線貫通穴23の直径より小さくなり、電源線貫通穴23に挿入できる。抜け止め爪38が電源線貫通穴23を通過したら内側に押し込んでいた力を開放すると電源線締め付け筒24の材料である樹脂材料の反発力で電源線締め付け片36は元の形状に戻り、抜け止め爪38の外周は電源線貫通穴23の直径より再び大きくなり電源線貫通穴23から抜けなくなる。
【0037】
電源線締め付け片36の外周直径は電源線貫通穴23の直径より若干小さい直径でほぼ上から下まで同じ寸法で上端の円環状フランジ34と下端の抜け止め爪38のみ直径が電源線貫通穴23より大きいといった異なる形状になっている。電源線締め付け筒24を電源線貫通穴23に差し込んだ状態で、電源線締め付け筒24は電源線貫通穴23に対して両端の円環状フランジ34と抜け止め爪38の間で自由に移動できる寸法関係になっている。
【0038】
電源線4の他端に接続されたLED照明器具本体1は、シャーシ7上面に押さえ金具39で機械的に押さえ付けられてLED照明器具本体1の重さを保持して電源線4が抜け落ちることはない。具体的には、押さえ金具39は長手方向の一端に引掛け爪40を伸設してこれをシャーシ7上面の引掛け穴41に挿入して引掛けた後に、上方に凹んだ電源線押さえ部42で電源線4を抑え、他端の押さえ金具固定部43をシャーシ7上面にねじ止めする。
【0039】
このときシャーシ7上面と電源線押さえ部42で囲われた部分の断面積が電源線4の断面積より若干小さいので、電源線4の断面はその絶縁被覆材料である袋打ちや樹脂材料の弾性により断面積が若干小さくなるとともに袋打ちや樹脂材料の反発力で電源線4を抑え込んで動かない状態を維持する。結果として電源線4はシャーシ7上面に固定される。
押さえ金具39の電源線4に当接する面は円滑な面または曲げ加工等によりエッジがない状態にされているので、電源線4を抑えつけても電源線4表面の絶縁物を傷つけることはない。
【0040】
9.受信ケースユニット
電源線隠し22の下部で絞り平面部11から約15mm上方に受信ケース下44の下保護面45が水平に位置する。受信ケース下44は直径よりも高さが小さい略円筒状の一部をDカットした形状をしている。Dカットした垂直面部分は下電線区分壁46となる。下電線区分壁46の大半は切り欠きにより電線通過部47が設けてある。下電線区分壁46以外の垂直部分は円周壁48であり、円周壁48下端はシャーシ7の絞り平面部11に当接する位置まで下方に伸設されている。円周壁48下端から水平に外方向に向かって伸びる嵌合フランジ49が電源線隠し22の円筒壁28直近まで伸設して設けてある。嵌合フランジ49外形は略D字状であり、厚さは約2mmである。Dカット部は前記下電線区分壁46と同じ面でカットされている。
【0041】
嵌合フランジ49の下側面には2か所に突起爪50が下方に伸設されている。突起爪50に相対するシャーシ7の絞り平面部11には突起嵌合穴51が絞り平面部11を貫通して設けてある。突起嵌合穴51は絞り平面部11の滑り溝13の径内方に位置していて、突起爪50が突起嵌合穴51に嵌合する。
【0042】
受信ケース下44の上方には受信ケース上52が配置されている。受信ケース上52は略直方体で下方を開口した形状をしている。受信ケース上52には上方に凹な断面形状で下方に開口した誘導部53が設けてあり、一端を外方に向けて配置し他端は受信ケース上52に連接されている。略直方体の受信ケース上52の誘導部53が連接した面と反対側の垂直面は、上電線区分壁54であり、下電線区分壁46と同面である。下電線区分壁46と上電線区分壁54とで電線遮蔽壁55を構成している。受信ケース下44に受信ケース上52を載置すると、電線遮蔽壁55が電源線隠し22内方に形成されることで、電源線隠し22とシャーシ7の絞り平面部11とで形成される空間を電源線4が収容される電源線収納部56と、受信ケース下44と受信ケース上52で形成された受信基板収納部57が形成されることとなる。
【0043】
受信ケース下44と受信ケース上52とで受信ケースユニット58を形成している。受信ケース上52の下側端には4か所に固定爪59が設けてある。受信ケース下44の下保護面45には固定爪59に対向する位置に角穴60が設けてある。受信ケース下44の角穴60に受信ケース上52の固定爪59を挿入することで固定爪59が角穴60に係止されて受信ケースユニット58が出来上がる。
【0044】
受信ケース上52の誘導部53と受信ケース下44の下保護面45とで囲まれた空間の一端は電源線隠し22の側面に設けられた丸形貫通穴33に対向して以下の構造になっている。誘導部53の外方端には誘導部端壁61と誘導部端壁61から略2mm内側に平行な内壁62が設けてある。内壁62を誘導部53の長手方向から見ると中央に左右振り分けで幅が約3mmの内壁切り欠き部63が上下方向に設けてある。内壁62の下端面は受信ケース下44の下保護面45まで伸設されている。誘導部端壁61にも誘導部53の長手方向から見ると上方向に凹状に上半円切り欠き部64が設けてある。
【0045】
受信ケース下44と受信ケース上52とを固定爪59を角穴60に係止させたときに、受信ケース下44に前記の上半円切り欠き部64に対応する位置に残りの半円を下方向に凹状に下半円切り欠き部65が立設されている。受信ケースユニット58状態で、上半円切り欠き部64と下半円切り欠き部65との端部どうしが当接することで直径が約6mmの円形切り欠き部66が受信ケースユニット58に形成されることになる。この円形切り欠き部66が連通切り欠き部を形成している。この円形切り欠き部66は、電源線隠し22の内側に丸形貫通穴33に対応する位置に設けられていて、電源線隠し22外側から目視したときには、丸形貫通穴33の奥に円形切り欠き部66が見えることとなる。また、電源線隠し22の外方から丸形貫通穴33に対して垂線方向から目視したときに、丸形貫通穴33を通して円形切り欠き部66がすべて見える位置関係と大きさの関係にある。つまり、円形切り欠き部66より丸形貫通穴33はおおきく、丸形貫通穴33を円形切り欠き部66方向に投影した場合には円形切り欠き部66が投影の範囲に収まる大きさ関係である。
【0046】
電源線隠し22の丸形貫通穴33と受信ケースユニット58の円形切り欠き部66はお互いの位置関係は様々な部品の寸法ばらつきや組み立て時のばらつき等で、電源線隠し22の外方から丸形貫通穴33に対して垂線方向から目視したときに、円形切り欠き部66の位置が本来の位置からずれて見えることがある。この場合に、円形切り欠き部66の面積の半分以上が見えていれば音波はほぼ直線的に伝搬するので、後述する受信部73の検知性能は低下しない。丸形貫通穴33と円形切り欠き部66の位置ずれは、いずれかの穴面積の半分以上の面積が重なるように目視できれば良い。
【0047】
受信ケース上52には、長方形で下側面に電気部品を配置し上側面には銅箔で電気回路を形成した受信基板16が収納される。受信基板16は受信ケース上52内部に設けられた複数の爪(図示せず)に係止されて保持される。受信基板16は電源基板6と電気的に接続されて電源を供給されるとともに制御的にも連動する。受信ケースユニット58は受信基板16とマイク73とを収容した構成であり、受信基板16やマイク73に対する傷付きやほこりの付着を防いでユニットとして製造や運搬が可能である。
【0048】
受信基板16の下側面に配置された電気部品の一つに受光部67がある。この例では、受光部67は赤外線センサである。
受光部67は赤外線受信の指向性が下向きになるように受信基板16下側面に下向きに配置されている。受信ケース下44の受光部67に対向する位置には赤外線通過穴68が下向きに円筒状に設けてある。赤外線通過穴68の下端はシャーシ7の絞り平面部11の上方まで伸設されている。そして、シャーシ7の赤外線通過穴68に対向する位置には第一赤外線貫通穴69が設けてあり、さらに、赤外線通過穴68に対向する位置に電源基板6に第二赤外線貫通穴70、放熱板8に第三赤外線貫通穴71、LED基板5に第四赤外線貫通穴72が各々設けてある。
【0049】
10.マイク
受信部である円盤形のマイクが受信部73として受信基板16へ電気的に接続されている(以下必要に応じて受信部73をマイク73と呼ぶ)。マイク73は直径約8mmで厚みが約2mmの大きさである。マイク73と受信基板16の電気的接続は絶縁電線で行われる。マイク73は誘導部53の誘導部端壁61と内壁62とで誘導部端壁61側に向かって収音側を向けた状態で挟持されて受信ケース下44の下保護面45によって誘導部端壁61と内壁62の間から抜け落ちることを防止されている。絶縁電線は内壁切り欠き部63を通って受信基板16に接続されている。
LED照明器具本体1を組み立ててから電源線隠し22外側からマイク73を見たときに、電源線隠し22の丸形貫通穴33からほぼ同心円状に円形切り欠き部66を通してマイク73の収音側が見えることとなる。
空気の振動を電気信号に変換する音圧検知部材である、上記マイク73により検知される可聴周波数帯域の音波について、具体的には人の音声やテレビ等から発せられる警報音またはサイレン等を含み、受信基板16により周波数や音圧の強弱を解析して判断する。受信基板による判定の結果で電源基板によるLED基板5への電力供給を制御する。音声によりLED基板5の調光や調色の制御と電源のオンとオフを制御する。また、特定の警報音やサイレンの周波数や強弱のパターンを判定することによりLED照明器具本体1を作動させて緊急避難時の照明として自動的にオンする機能などを備えている。
【0050】
以上の構成要素の動作や操作およびその作用を以下に説明する。
このLED照明器具本体1は天井面に予め設置されている引掛けシーリング2などの配線器具に電気的接続と機械的に吊り下げるための機構的接続が可能な電源接続部3を介して着脱自在に装着される。
【0051】
一端を電源接続部3に接続し、他端をLED照明器具本体1上部中央に接続された電源線4は、電気的に接続するとともに機械的にLED照明器具本体1を天井から吊り下げる。電源線4の長さは通常は約1mであるが、天井の高さや居室の条件また趣向により調整できるようにしてあることが一般的である。
【0052】
LED照明器具本体1の組み立て時に、円環状フランジ34が電源線貫通穴23に係止された状態で電源線4を電源線締め付け筒24の上から挿入される。電源線4を挿通された電源線締め付け筒24は、上方の円環状フランジ34付近では電源線4と隙間がある。一方、電源線4を挿通されているので、下方の抜け止め爪38付近では電源線4の外形が傾斜部37を押し広げるようにして電源線4外形に当接し、若干電源線締め付け片36を押し広げる状態になっている。
【0053】
この状態で電源線締め付け筒24は電源線貫通穴23に対して円環状フランジ34付近で隙間を維持した状態で挿通されているが、下方の電源線締め付け片36付近では傾斜部37が電源線4に外方に押されて電源線締め付け片36の外径は電源線貫通穴23の直径より大きくなっている。このとき電源線隠し22の電源線貫通穴23は円環状フランジ34の下方に位置していて、傾斜部37付近は電源線隠し22内方の空中に位置するので傾斜部37が電源線4に外方に押されて電源線締め付け片36が若干外方に撓むだけである。電源線4をさらに押し込むと電源線締め付け片36の撓みにより傾斜部37が電源線4を押す力に打ち勝って電源線4を押し込むことができる。
【0054】
所定の長さまで電源線4を押し込んだら、電源線4を挿通した状態で電源線締め付け筒24を電源線貫通穴23から引き上げる。電源線貫通穴23が相対的に電源線締め付け片36の下方に移動することとなり、電源線締め付け片36の外径が大きくなり、やがて電源線貫通穴23の直径より大きくなるので電源線締め付け筒24を上方に移動しにくくなってくる。さらに電源線貫通穴23が電源線締め付け片36の下方に移動すると、電源線締め付け片36の外径はさらの大きくなり、電源線貫通穴23によりさらに4か所の電源線締め付け片36は内側に押されて、4か所の傾斜部37を介して電源線4の絶縁物をさらに押すこととなる。つまりさらに傾斜部37による電源線4の締め付け力が大きくなり、やがてLED照明器具本体1の自重より大きくなる。この時点ではまだ電源線貫通穴23は電源線締め付け筒24の抜け止め爪38までは移動していない。
【0055】
電源線締め付け筒24がこれ以上電源線貫通穴23に対して上方へ移動しようとすると、電源線締め付け片36の外周が電源線貫通穴23によって電源線4の径方向の内側へ押されて、傾斜面を介して電源線4の外周を径方向の内側へ押し込むこととなる。電源線4の外側の絶縁物が押し込まれることで絶縁物の弾性により傾斜面を介して電源線締め付け片36が径方向の外側へ押し返され、電源線締め付け片36が電源線貫通穴23を押すこととなり、この力がLED照明器具本体1の重量より大きい力になると電源線締め付け筒24は電源線貫通穴23に対して動かなくなり、LED照明器具本体1は電源線4に固定されることとなる。
【0056】
この状態でLED照明器具本体1を天井の引掛けシーリング2に取り付けても、電源線貫通穴23と電源線締め付け筒24との位置関係は変化せず静止した状態となる。電源線締め付け筒24は電源線貫通穴23を上方へ移動して抜け止め爪38まで移動することはない。
【0057】
完成したLED照明器具本体1を使用するときは、予め電源線4の長さを所望の長さに調整した後に電源接続部3を引掛けシーリング2に接続して使用する。
電源接続部3を引掛けシーリング2に接続する前に電源線4の長さを所望の長さに調整する方法を説明する。電源線4は電源線締め付け筒24に挿通され電源線隠し22の電源線貫通穴23に挿通した状態で、円環状フランジ34を電源線貫通穴23近傍に位置させるか押し付けておく。円環状フランジ34が電源線貫通穴23付近に位置した状態で電源線4を円環状フランジ34側から抜け止め爪38方向に押し込むかまたは引き抜く方向に力を加える。電源線4は電源線締め付け片36の傾斜部37により径方向に押されているが、その押す力以上の力で押し込むか引き抜くと電源線4は傾斜部37に押されながらも電源線締め付け筒24内を移動して所望の電源線4長さになる。
【0058】
電源線4が所望の長さのLED照明器具本体1の電源接続部3を引掛けシーリング2に接続する。電源線締め付け片36の傾斜部37が電源線4を押しているので、電源線締め付け筒24は電源線4に保持された状態である。この状態でLED照明器具本体1を引掛けシーリング2に接続する。電源線締め付け筒24が電源線4に保持された状態で、LED照明器具本体1の電源線貫通穴23は自重により相対的に電源線締め付け筒24の外周を下方に移動しようとする。
【0059】
このとき、電源線締め付け片36の傾斜部37は電源線4の外形に押されているので、電源線締め付け片36の下方部分の直径が電源線貫通穴23の直径より大きくなっている。そして、LED照明器具本体1の自重により電源線貫通穴23を介して電源線締め付け片36を径方向の外方から内方に押し込もうとする。
【0060】
傾斜部37はすでに電源線4を径方向内方に押しているが、さらにLED照明器具本体1の自重により、電源線締め付け片36の径方向の外側から電源線貫通穴23によって径方向内側に押すこととなる。そして電源線貫通穴23が電源線締め付け片36を介して傾斜部37が電源線4を押すこととなる。結果として、LED照明器具本体1は自重で傾斜部37を介して電源線4を締め付ける。自重によりさらに締め付けられるために、傾斜部37は電源線4にさらに食い込もうとして電源線4の絶縁物を変形させる。電源線4の絶縁物の変形量が増加するので反発力も増加し、電源線貫通穴23に押された傾斜部37との間でさらに締め付け力が増加することとなる。
【0061】
上述のように、LED照明器具本体1は一度電源接続部3に接続されて吊るされると、自重により電源接続部3と円環状フランジ34との間の長さを維持しようとするので、最初に所望の長さに調整しておけばLED照明器具は自重によって吊り下げられた高さを維持することとなる。
【0062】
次に、電源線隠し22に収容された電源線4の一部は、電源線隠し22内とシャーシ7の絞り平面部11とで構成された空間に電源線収納部56と受信基板収納部57を形成したうちの電源線収納部56に収容される。電源線収納部56に収容された電源線4は、一端を電源線締め付け筒24で固定されて、他端を押さえ金具39とシャーシ7の絞り平面部11で挟持されて固定されている。その間の電源線収納部56に収納された電源線4の一部は、LED照明器具本体1の天井からの高さ調整によって余った長さ分が収納されているので、電源線収納部56内では電源線4の一部が不規則に折れ曲がって収納される。これによって電源線4の一部が、受信基板収納部57との間の下電線区分壁46と上電線区分壁54とで構成された電線遮蔽壁55に阻止されて、受信基板16や受光部67やマイク73を押したり、赤外線や音波の伝搬を阻害したりすることはない。LED照明器具を組み立てると同時に受光部67やマイク73と電源線4との区分が明確になり、組み立て後の長さ調整によって電源線収納部56に収容された電源線4による受光部67やマイク73の性能への悪影響が無く安定した受信性能を得ることができることとなる。
【0063】
LED照明器具本体1は天井の引掛けシーリング2に電源接続部3によって電源線4を介して吊り下げられる。このとき、LED照明器具本体1の自重はシャーシ7の絞り平面部11の挿入口15に当接した電源線隠し22の回動係止片27を介して電源隠しに加わる。電源線隠し22に加わった自重は電源線貫通穴23から電源線締め付け筒24の電源線締め付け片36を経由して傾斜部37を介して電源線4の絶縁物に加わる。電源線4の絶縁物は機械的強度によってLED照明器具本体1の自重を電源接続部3と傾斜部37の間で保持する。電源接続部3は引掛けシーリング2に機械的に接続されるので、LED照明器具本体1の自重を保持することとなる。
【0064】
LED照明器具本体1が電源線4を介して天井から吊るされた状態において、受信ケースユニット58はシャーシ7の絞り平面部11に保持されているが、LED照明器具本体1の自重を保持することはなく、受信ケースユニット58や受信基板16に応力が加わることはない。また、商品によって受信ケースユニット58を必要としない商品の場合は、受信ケースユニット58のみ取り除いた構成にしても、受信ケースユニット58にLED照明器具本体1の自重が加わる構成ではないので、構造的な空隙の発生や強度不足になることはない。
【0065】
LED照明器具本体1を居室の天井に取り付けた後に、居室において赤外線リモコン(図示せず)で信号を発信した場合、以下のように受光部67に信号が到達することになる。赤外線は透光性カバー9においてその含有する光拡散材や透光性カバー9下側面のシボ加工によって拡散されながら透光性カバー9上側へ到達する。拡散された赤外線のうちの一部は、前記の第四赤外線貫通穴72と第三赤外線貫通穴71と第二赤外線貫通穴70と第一赤外線貫通穴69を通過した後に、赤外線通過穴68を通って受光部67に到達する。
【0066】
透光性カバー9はLED基板5からの光を居室内に拡散させるために、光拡散剤を添加していることと、透光効率を高めるために透光率の高い樹脂材料を選定してあるので、赤外線が通過する場合も減衰が少なくてかつ適度な拡散が行われることになる。従って、居室のあらゆる方向から赤外線リモコン(図示せず)によって赤外線信号を発信しても、透光性カバー9により適度に拡散されて必ず受光部67に到達することとなる。
【0067】
音声による制御を所望の場合は、居室において任意の方向に向かって音声を発する。居室内で音声はほぼ均一に居室内に伝搬する。特に天井付近は障害物がほぼ無いので反響等による音声波形の変化が少ない。LED照明器具本体1の特徴である電源線4でLED照明器具本体1を天井側から吊るす構成であるので、音声波形が反響や遮蔽による回折が発生せずに丸形貫通穴33と円形切り欠き部66を通過してマイク73に到達する。マイク73は電源線隠し22の外方に近い位置に配置されているので、LED照明器具本体1内での音声の反響や回折の影響がほとんどない状態で音声に反応できる。マイク73が発せられた音声波形をそのまま検知することができるので、正確な操作指示が可能になる。
【0068】
マイク73をLED照明器具本体1のシャーシ7より下側に取り付けた場合は、透光性カバー9やセード(図示せず)による反響や回折により音声波形が変化してしまうので、マイク73の位置を透光性カバー9下側に露出させる必要がある。この場合はLED発光素子17から照射された光の一部がマイク73やその接続電線等により遮光されてしまい照明効率が低下してしまう。マイク73の設置位置はシャーシ7より天井側の音声の通過に対して障害物が無い高さに設定するのが正確な音声検知機能には適していることになる。
【0069】
受信ケースユニット58の組み立てにおいて、シャーシ7に受信ケース下44を組付けた後に、受信基板16とマイク73を収納した受信ケース上52を順番に組み付けても良いが、以下のように受信ケースをユニット化した状態で組み立てることで、生産工程をフレキシブルに変更することが可能になる。
【0070】
受信基板16を製品状態の上下方向とは逆の上下方向に向けた受信ケース上52に収容保持し、マイク73を誘導部53の端から外方に向けた状態で、誘導部端壁61と内壁62とで挟持して収容する。製品状態の上下方向とは逆の上下方向に向けた受信ケース下44を受信ケース上52の上から被せて受信ケースを完成する。このようにして組み立てた受信ケースを、LED照明器具本体1組み立て工程において、シャーシ7に受信ケース下44の固定爪59で取り付けることで、LED照明器具本体1の組み立て工程以外で受信ケースをユニット化することも可能になる。
【0071】
この受信ケースのユニット工程をLED照明器具本体1の組み立て工程とは別工程で準備することで、LED照明器具本体1の組み立てラインを短くすることや、事前組み立てによる生産計画に自由度が増すことになる。
【0072】
また、照明器具のシリーズ商品の組み立てにおいて、本体の組み立て工程に別商品にするために用いる部品を区分することがある。具体的には、音声検知機能を有する商品と音声検知機能を有しない商品の生産において、受信ケースユニット58の有無によって異なる機種を生産することができる。この場合に、受信ケースをユニットとして組み立てる構成にしておくと、受信ケースを組み込むか否かだけで異なる機種の生産が可能になる。いわゆるオプション機能の作り分けが簡便に行えることとなる。
【0073】
さらに、受信ケース上52や受信ケース下44は受信基板16を収納しているので、難燃性樹脂材料を使うことが多い。受信ケース下44の赤外線通過穴68はこのように赤外線を透過し難い材料であっても確実に受光部67に信号が届く構成にしてあるので、受信ケース下44の材料選択の自由度が広くなる。
【0074】
以上のように、本実施例では、受信ケース下44と受信ケース上52をLED照明器具本体1の組み立て生産工程で組み立てるようにしたが、受信ケースユニット58を別工程で組み立ててからLED照明器具本体1の組み立て生産工程に投入しても良い。
【0075】
また、シャーシ7を印刷鋼板でプレス加工して形成したが、プラスチック等で樹脂成型して形成してもよく、さらには、シャーシ7と電源線隠し22を一体的に形成しても機能や作用が同じであれば良い。
【0076】
また、受信部をマイク73としたが、圧電素子等の音圧を電気信号に変換できる部材であれば良い。
【0077】
また、丸形貫通穴33や円形切り欠き部66の形状を円形としたが、マイク73に音圧が伝達できれば任意の形状で良い。
【0078】
また、受光部67と赤外線リモコンの構成を例示したが、無線による送受信構成でも良い。LED照明器具本体1の外部から信号を発信してその信号を受信する構成であればその目的を達することができる。
【0079】
また、受信基板16に受光部67とマイク73といったセンサ類を集積したが、共通機種開発において、すべての機種に搭載するセンサ類については電源基板6に搭載しても良く、開発する各種製品に共通する一種類の電源基板6にすることで、電源基板6の共通化と開発機種の多種類化を両立することができる。
【0080】
また、受信基板16の電源は電源基板6から供給する構成にしたが、商用電源と受信基板16を電気的に接続して受信基板16の電源を受信基板16上で構成しても良い。この構成により、電源基板6から受信基板16への電源供給は必要なく、オプション機能として独立して構成できる。
【0081】
さらに、電源線隠し22の材料を樹脂材料としたが、鋼板のプレス加工による絞り加工によって形成しても良いしデザイン性は自由度がある。下に開口した形状で水平隠し部25を形成できれば作用効果は同様に発生するものである。
【0082】
以上、本発明の一実施例を説明したが、本発明はこれらの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。すなわち、当業者であれば、当然なし得る各種変形や修正もまた本発明に含まれる。
【0083】
(変更例)
上記受信部73は、音声或いは警報音などの音声以外の音波や、リモコンの超音波などの音波を通信の手段として受信するものの他、リモコンによる、可視光線や赤外線に代表される非可視光線といった光を受信するもの、リモコンによる電波を通信の手段として受信するものを採用することができる。また、上記何れの通信の手段を採用するものであっても、受信口33は、側方からの当該通信を受信部73へ通す連絡部として機能するものであればよい。
【0084】
(総括)
本発明は、シャーシ7の下面側に設けられて主として下方へ光を放つ光源即ちLED基板に対し、シャーシ7の上面側へ配置されて光源から画された電源線隠し22において、横穴として側方へ開口し且つ電源線隠し22内の受信部73へ側方からの通信を通す受信口33を備えたLED照明器具を提供する。当該LED照明器具との通信において、少なくとも側方からLED照明器具により遠隔操作ができるのである。
【産業上の利用可能性】
【0085】
本発明は、リビングや和室、更には寝室やこども部屋当の各居室や廊下や玄関等の天井面や壁面等に沿って設置されるLED照明器具として、広く適用することができる。
【符号の説明】
【0086】
1 LED照明器具本体
2 引掛けシーリング(被接続部)
3 電源接続部
4 電源線
5 LED基板
6 電源基板
7 シャーシ
8 放熱板
9 透光性カバー
10 シャーシフランジ
11 絞り平面部
12 滑り平面部
13 滑り溝
14 立壁
15 挿入口
16 受信基板
17 LED発光素子
18 補強壁
19 収容溝
20 接続部隠し
21 中央穴
22 電源線隠し
23 電源線貫通穴
24 電源線締め付け筒
25 水平隠し部
26 フランジ隠し
27 回動係止片
28 円筒壁
29 ストッパー
30 ねじ貫通穴
31 ねじ穴
32 手動ねじ
33 丸形貫通穴(受信口)
34 円環状フランジ
35 すり割り溝
36 電源線締め付け片
37 傾斜部
38 抜け止め爪
39 押さえ金具
40 引掛け爪
41 引掛け穴
42 電源線押さえ部
43 押さえ金具固定部
44 受信ケース下
45 下保護面
46 下電線区分壁
47 電線通過部
48 円周壁
49 嵌合フランジ
50 突起爪
51 突起嵌合穴
52 受信ケース上
53 誘導部
54 上電線区分壁
55 電線遮蔽壁
56 電源線収納部
57 受信基板収納部
58 受信ケースユニット
59 固定爪
60 角穴
61 誘導部端壁
62 内壁
63 内壁切り欠き部
64 上半円切り欠き部
65 下半円切り欠き部
66 円形切り欠き部(連通切り欠き部)
67 受光部(赤外線センサ)
68 赤外線通過穴
69 第一赤外線貫通穴
70 第二赤外線貫通穴
71 第三赤外線貫通穴
72 第四赤外線貫通穴
73 マイク(受信部)
図1
図2
図3
図4
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図8
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図10