(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022186084
(43)【公開日】2022-12-15
(54)【発明の名称】グルタチオン産生増強剤
(51)【国際特許分類】
A23L 33/10 20160101AFI20221208BHJP
A61K 31/198 20060101ALI20221208BHJP
A61P 39/06 20060101ALI20221208BHJP
A61K 36/53 20060101ALI20221208BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20221208BHJP
A23L 33/105 20160101ALI20221208BHJP
A23L 33/18 20160101ALI20221208BHJP
【FI】
A23L33/10
A61K31/198
A61P39/06
A61K36/53
A61P43/00 121
A23L33/105
A23L33/18
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021094128
(22)【出願日】2021-06-04
(71)【出願人】
【識別番号】593106918
【氏名又は名称】株式会社ファンケル
(74)【代理人】
【識別番号】100098110
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 みどり
(74)【代理人】
【識別番号】100090583
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 清
(72)【発明者】
【氏名】千場 智尋
(72)【発明者】
【氏名】今井 理恵
【テーマコード(参考)】
4B018
4C088
4C206
【Fターム(参考)】
4B018LB08
4B018LE01
4B018MD02
4B018MD20
4B018MD27
4B018MD61
4B018ME02
4B018ME14
4B018MF08
4C088AB38
4C088MA02
4C088NA05
4C088ZC21
4C088ZC75
4C206AA01
4C206AA02
4C206JA62
4C206MA02
4C206MA04
4C206NA05
4C206ZC21
4C206ZC75
(57)【要約】
【課題】 グルタチオン産生を増強することができるグルタチオン産生増強剤及びそれを含有するグルタチオン増強用組成物を提供する。
【解決手段】 ローズマリー抽出物とシスチンを含有するグルタチオン産生増強剤。ローズマリー抽出物とシスチンの含有割合は、重量比で、シスチン1に対して、ローズマリー抽出物0.05~0.42であることが好ましい。前記グルタチオン産生増強剤を含むグルタチオン増強用組成物。前記グルタチオン増強用組成物は食品組成物であることが好ましい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ローズマリー抽出物とシスチンを含有することを特徴とするグルタチオン産生増強剤。
【請求項2】
ローズマリー抽出物とシスチンの含有割合が、重量比で、シスチン1に対して、ローズマリー抽出物0.05~0.42であることを特徴とする請求項1に記載のグルタチオン産生増強剤。
【請求項3】
請求項1または2に記載のグルタチオン産生増強剤を含むグルタチオン増強用組成物。
【請求項4】
食品組成物であることを特徴とする請求項3に記載のグルタチオン増強用組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はグルタチオン産生増強剤に関する。さらに詳しく言うと、本発明は、ローズマリー抽出物とシスチンを組み合わせて含有するグルタチオン産生増強剤及びそれを配合したグルタチオン産生増強用組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
グルタチオン(L-γ-glutamyl-L-cysteinyl-glycine)は、3つのアミノ酸(グルタミン酸、システイン及びグリシン)らなるトリペプチドである。
グルタチオンは、生体内の肝臓その他の細胞で合成され、非タンパク質性のSH成分としてほとんどの細胞内に存在している。グルタチオンには還元型と酸化型があり、細胞内では還元型が大部分を占める。
グルタチオンの作用としては、抗酸化作用、細胞内還元、生体内に発生した過酸化水素や過酸化脂質の還元、酸化型アスコルビン酸の還元、薬物や異物の解毒などが知られている。
グルタチオンの細胞内濃度が低下すると、慢性肝疾患、慢性腎不全(CKD)、肺疾患、突発性肺線維症、白内障、虚血性心疾患、パーキンソン病、アルツハイマー型認知症、成人呼吸器障害症候群、免疫疾患、骨髄形成不全、潜伏性ウイルス感染症、悪性腫瘍等、紫外線暴露による細胞障害、炎症、黒色化、シミ、ソバカスの生成及び炎症後の色素沈着、妊娠悪阻、妊娠高血圧症候群、角膜損傷、放射線療法による白血球減少症、放射線宿酔及び口腔粘膜の炎症など多種多様な疾患、症状が起こり得る。そのため、これらの疾患や症状の治療や改善にグルタチオン製剤が使用されている。
しかしながら、グルタチオン製剤は、疾患や症状によっては充分な薬効が発揮できなかったり、投与経路についても、経口投与では効果のない部位があり、注射投与では通院が必要となるなどのいくつかの問題があった。
したがって、グルタチオン製剤の投与以外でグルタチオンの細胞内濃度を高める方法が望まれている。
【0003】
ローズマリー(学名:Rosmarinus officinalis)は古くから知られたハーブであり、その抽出物は抗酸化剤や抗菌剤として利用されている。
ローズマリー抽出物は、抗酸化作用、抗菌効果以外にも、血液循環促進作用、代謝活性作用などを有し、疲労回復、血行促進、貧血改善、記憶力・集中力アップの促進、心身疲労、自律神経失調症、食欲不振、肝機能低下、消化機能の低下の改善などに利用されている。
特許文献1には、ローズマリー抽出物がグルタチオン産生促進剤の有効成分となり得ることが記載されている。また、ローズマリーに含まれるカルノシン酸やカルノソールが転写因子Nrf2(NF-E2-related factor 2)を介して細胞内グルタチオン産生を誘導することが報告されている(非特許文献1)。しかし、ローズマリーに含まれるカルノシン酸などの物質が転写因子Nrf2を介してグルタチオンを誘導する能力は充分ではなく、グルタチオン産生を増強する方法が望まれている。
【0004】
一方、シスチンは、システイン2分子がSS結合で結びついた含硫アミノ酸である。生体内に含まれ、抗酸化作用、抗菌作用、皮膚の紫外線防御作用を有する。また、鶏などの肉類や大豆などにも多く含まれている。システインはグルタチオンの構成成分であるが、シスチンがグルタチオン産生を誘導することは知られていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】Free Radic Bio Med.2013;65:645-657.Nrf2/ARE-mediated antioxidant actions of pro-electrophilic drugs.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明は、グルタチオン産生能力を増強し得るグルタチオン産生増強剤及びそれを含有するグルタチオン増強用組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、ローズマリー抽出物と併用することにより、グルタチオン産生能を増強し得るような安全な材料を求めて研究を重ねたところ、アミノ酸の1種であるシスチンをローズマリー抽出物と組み合わせて用いることにより、グルタチオン産生能を著しく増強することができることを見出し、本発明を完成させた。
【0009】
すなわち、本発明は、以下のグルタチオン増強剤及びそれを含有するグルタチオン増強用組成物を提供するものである。
(1)ローズマリー抽出物とシスチンを含有することを特徴とするグルタチオン産生増強剤。
(2)ローズマリー抽出物とシスチンの含有割合が、重量比で、シスチン1に対して、ローズマリー抽出物0.05~0.42であることを特徴とする前記(1)記載のグルタチオン産生増強剤。
(3)前記(1)または(2)に記載のグルタチオン産生増強剤を含むグルタチオン増強用組成物。
(4)食品組成物であることを特徴とする前記(3)に記載のグルタチオン増強用組成物。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、安全な原料を用いてグルタチオン産生を増強できるグルタチオン産生増強剤及びそれを含有するグルタチオン増強用組成物が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】試験例1における試験結果を示すグラフである。
【
図2】試験例1における対照例の試験結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明について、例を挙げながら詳しく説明する。
【0013】
本発明は、ローズマリー抽出物とシスチンを組み合わせて含有するグルタチオン産生増強剤及びそれを含有するグルタチオン産生増強用組成物である。
【0014】
本発明において用いられるローズマリー抽出物は、ローズマリー(学名:Rosmarinus officinalis)を抽出して得られるエキスである。カルノソールやカルノシン酸、ロスマノール、ロスマリン酸など抗酸化機能を有する化合物を多く含む。本発明においては、ローズマリー抽出物として市販のものを用いることができる。
【0015】
本発明において用いられるシスチンは、システイン2分子がSS結合で結びついた含硫アミノ酸である。
【0016】
本発明においては、ローズマリー抽出物とシスチンを組み合わせて用いるが、混合割合は、重量比で、シスチン1に対して、ローズマリー抽出物0.05~0.42とすることが好ましい。
すなわち、試験例1にも示されるように、シスチン200μM(48μg/ml)に対するローズマリー抽出物の濃度が2.5μg/mL未満となると、ローズマリー抽出物とシスチンの相乗効果が得られないため好ましくない。また、シスチン200μM(48μg/mL)に対するローズマリー抽出物の量が20μg/mLを超えると、効果にそれほどの差がなくなるため、上限は20μg/ml程度とすることが適当である。したがって、ローズマリー抽出物とシスチンの配合割合は、シスチン240mgに対して、ローズマリー抽出物を12.5~100mg(シスチン1に対して0.05~0.42)とすることが好ましい。
【0017】
本発明のグルタチオン増強用組成物は、ローズマリー抽出物とシスチンの相乗効果によって、優れたグルタチオン産生増強効果を示し、生体内におけるグルタチオンの産生量を増加することができる。そのため、グルタチオンの欠乏によって起こる疾患及び症状やグルタチオンで改善され得る疾患及び症状の予防、改善、治療に使用することができる。
【0018】
グルタチオンの欠乏によって起こる疾患や症状や、グルタチオンにより改善され得る疾患や症状としては、慢性肝疾患、慢性腎不全(CKD)、肺疾患、突発性肺線維症、白内障、虚血性心疾患、パーキンソン病、アルツハイマー型認知症、成人呼吸器障害症候群、免疫疾患、骨髄形成不全、潜伏性ウイルス感染症、悪性腫瘍等、紫外線暴露による細胞障害、炎症、黒色化、シミ、ソバカスの生成及び炎症後の色素沈着、妊娠悪阻、妊娠高血圧症候群、角膜損傷、放射線療法による白血球減少症、放射線宿酔及び口腔粘膜の炎症など多様な疾患、症状が例として挙げられる。
【0019】
本発明のグルタチオン産生増強用剤、グルタチオン産生増強用組成物の摂取・投与経路は、特に限定されず、経口でも非経口でもよいが、容易に摂取・投与できるなどの理由から、経口による摂取・投与が好ましい。
本発明のグルタチオン産生増強剤は、そのまま単独で用いることができるが、他の材料と組み合わせて用いてもよい。また、グルタチオン産生増強剤を含有するグルタチオン産生増強用組成物とすることもできる。本発明のグルタチオン産生増強用組成物は、食品組成物、医薬組成物、飼料組成物などとすることができる。
食品組成物の場合は、健康食品、美容用食品、栄養補助食品、機能性食品、特定保健用食品、サプリメントなどとして使用することができる。
特に、本発明のグルタチオン増強用組成物は、紫外線暴露による細胞障害、炎症、黒色化、シミ、ソバカス、色素沈着の予防や改善効果を有し、美白用食品として好適に用いることができる。
【0020】
なお、本発明のグルタチオン産生増強用組成物の剤型や形状は限定されず、例えば、錠剤、丸剤、散剤、粉剤、顆粒剤、カプセル剤、液剤、ドリンク剤などとすることができる。また、通常の食品中に配合してグルタチオン産生増強用食品組成物としてもよい。
【0021】
本発明のグルタチオン産生増強用組成物は、本発明のグルタチオン産生増強剤の他、食品組成物や医薬組成物の製造において通常使用される栄養成分、賦形剤、添加物などいかなる原料も用いることができる。また、本発明のグルタチオン産生増強剤以外のグルタチオン産生増強剤や、その他の医薬成分を配合することもできる。
【0022】
本発明のグルタチオン産生増強用組成物に配合することができる栄養成分としては、ビタミン類、ミネラル類、タンパク質、脂質、糖質等を用いることができ、その種類や配合量は限定されない。
賦形剤としては、例えば、水、精製水、アルコール、グリセリン、乳糖、デンプン、デキストリン、白糖、沈降シリカ、蜂蜜、デンプン等を用いることができ、その種類や配合量は限定されない。
添加物としては、例えば、乳化剤、凝固剤、軟化剤、pH調整剤、酵素、香料、光沢剤、苦味剤、調味料等を用いることができ、その種類や配合量は限定されない。
【0023】
本発明のグルタチオン産生増強剤の摂取、投与量は、1日当たりシスチン1~1000mg及びローズマリー抽出物0.05~420mgの組み合わせとすることが好ましく、1日当たり、シスチン5~600mg及びローズマリー抽出物0.25~252mgの組み合わせとすることがさらに好ましい。しかし、1日当たりの摂取、投与量は、対象者の症状、年齢、体重、性別などにより適宜変更することができる。
本発明のグルタチオン産生増強用組成物も、グルタチオン産生増強剤の1日当たりの摂取、投与量がシスチン1~1000mg及びローズマリー抽出物0.05~420mgの組み合わせとなるように配合することが好ましい。
【0024】
なお、本発明のグルタチオン産生増強剤におけるローズマリー抽出物とシスチンの混合方法は特に限定されず、慣用のいかなる方法で混合してもよい。
また、本発明のグルタチオン産生増強剤やグルタチオン産生増強用組成物の製造方法は、特に限定されず、慣用のいかなる方法で製造してもよい。
【実施例0025】
以下、試験例及び処方例を挙げて本発明を詳しく説明する。試験例及び処方例において、単に「%」と記載するものはすべて「質量%」を意味する。
【0026】
(試験例1)
正常ヒト皮膚繊維芽細胞NHDF(Lonza社製)を1.5×105cellsとなるよう6ウエルプレート(住友化学社製)に播種し、10%の非働化したウシ胎児血清(FBS)含有ダルベコ変法イーグル培養液(DMEM:Gibco社製)にて、37℃、5%炭酸ガス存在下、4日間培養し、実験に供した。
【0027】
ローズマリー抽出物(和方医学研究所社製)を、
(A)10%FBS含有DMEM(Gibco社製)(シスチン200μM:48μg/mL)、または、
(B)10%FBS含有シスチンフリーDMEM培養液(シスチン、メチオニン及びグルタミンを含まないDMEM(Gibco社製)培養液に、メチオニンとグルタミンとをそれぞれ最終濃度30mg/Lと584mg/Lとなるよう調製したもの)
に、各濃度(0μg/mL、2.5μg/mL、5μg/mL、10μg/mL、20μg/mL)になるように溶解させて、24時間、細胞に処理した。
【0028】
その後、細胞を回収し、超音波により細胞を破砕後、メタリン酸を用いて除タンパクし、再度トリエタノールアミンを用いて中和してグルタチオン測定用サンプルとした。グルタチオン測定はグルタチオンアッセイキット(Cayman社製)を用いた。また、除タンパク処理前にBCAアッセイキット(Thermo Fisher Scientific社製)を用いてタンパク質濃度を測定した。タンパク質濃度で補正したグルタチオン濃度(nmol/mg protein)の結果を表1及び
図1に示す。
表1及び
図1中、
Aは、各濃度のローズマリー抽出物とシスチン200μMを併用した例、
Bは、各濃度のローズマリー抽出物のみを用い、シスチンを用いない例、
Cは、各濃度のローズマリー抽出物のみを用いて得られたグルタチオン濃度と、シスチン200μMのみを用いて得られたグルタチオン濃度の総和
を示す。なお、
図1中、「GSH」はグルタチオンを示す。
【0029】
【0030】
表1及び
図1に示される結果から、ローズマリー抽出物とシスチンを併用すると(A)、ローズマリー抽出物を単独で用いた場合(B)よりも、グルタチオン濃度が非常に高くなり、細胞におけるグルタチオン産生が著しく増強されることが分かった。
しかも、産生されたグルタチオンの濃度は、ローズマリー抽出物とシスチンをそれぞれ単独で用いて得られたグルタチオン濃度の総和(C)(1+1理論値)よりも高いものとなった。
これらの結果から、ローズマリー抽出物をシスチンと組み合わせて用いることにより、グルタチオン産生能の相乗効果が得られ、グルタチオン産生が著しく増強されることが分かった。
【0031】
次に、本試験例の陽性対照として、ローズマリー抽出物の代わりに、N-アセチルシステイン(メルク社製)を用いて、上記と同様の方法により試験を行った。N-アセチルシステインの濃度を、表2に示すように、0μM、25μM、50μM、100μM、200μM及び400μMとしたこと以外は、上記試験例と同様の方法により試験を行った。
結果を表2及び
図2に示す。表2及び
図2中、
Aは、各濃度のN-アセチルシステインとシスチン200μMを併用した例、Bは、各濃度のN-アセチルシステインのみを用い、シスチンを用いない例、Cは、各濃度のN-アセチルシステインのみを用いて得られたグルタチオン濃度と、シスチン200μMのみを用いて得られたグルタチオン濃度の総和(1+1理論値)
を示す。なお、
図2中、GSHはグルタチオンを示す。
【0032】
【0033】
表2及び
図2に示される結果から分かるように、N-アセチルシステインとシスチンとを併用すると(A)、N-アセチルシステインを単独で用いる場合(B)よりもグルタチオン生産は増強された。しかしながら、N-アセチルシステインのみを用いて得られたグルタチオン濃度とシスチンのみを用いて得られたグルタチオン濃度の総和(C)(1+1理論値)のほうがはるかに高い値であった。
この結果から、N-アセチルシステインとシスチンを併用してもグルタチオン産生能が相乗的に増強することはないことが分かる。
【0034】
以上より、ローズマリー抽出物とシスチンを併用するとグルタチオン産生増強能の相乗効果が認められるが、N-アセチルシステインとシスチンを併用しても相乗効果が認められないことが明らかとなった。
【0035】
(処方例1:錠剤)
ローズマリー抽出物とシスチンを用い、常法に従って、表3に示す組成を有する錠剤を製造した。
【0036】
【0037】
本処方例により、1日当たり、ローズマリー抽出物を96mg及びシスチンを480mg摂取、投与できる錠剤が得られた。
【0038】
(処方例2:ドリンク剤)
ローズマリー抽出物とシスチンを用い、常法に従って、表4に示す組成を有するドリンク剤を製造した。
【0039】
【0040】
本処方例により、1日当たり、ローズマリー抽出物を4mg及びシスチンを10mg摂取、投与できるドリンク剤が得られた。
【0041】
(処方例3:ゼリー剤)
ローズマリー抽出物とシスチンを用い、常法に従って、表5に示す組成を有するゼリー剤を製造した。
【0042】
【0043】
本処方例により、1日当たり、ローズマリー抽出物を2.5mg及びシスチンを6mg摂取、投与できるゼリー剤が得られた。