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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022018653
(43)【公開日】2022-01-27
(54)【発明の名称】敷物
(51)【国際特許分類】
   A47G 27/02 20060101AFI20220120BHJP
【FI】
A47G27/02 101F
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020121905
(22)【出願日】2020-07-16
(71)【出願人】
【識別番号】597174872
【氏名又は名称】アイ・ホーム株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】520391952
【氏名又は名称】宜野座 俊彦
(71)【出願人】
【識別番号】517301542
【氏名又は名称】株式会社九州テクノ工販
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100182257
【弁理士】
【氏名又は名称】川内 英主
(74)【代理人】
【識別番号】100202119
【弁理士】
【氏名又は名称】岩附 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】宜野座 俊彦
(72)【発明者】
【氏名】川尻 邦久
【テーマコード(参考)】
3B120
【Fターム(参考)】
3B120AA19
3B120AA23
3B120AC09
3B120BA02
3B120EB25
(57)【要約】
【課題】 防虫機能を備えた、レジャー用のシートを提供する。
【解決手段】 レジャーで使用されるレジャーシート10であって、レジャーシート10は、シート本体11とシート本体11の裏面に固定された防蟻シート12とにより構成されていることを特徴とする。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レジャーで使用される敷物であって、
前記敷物は、本体部と前記本体部の一方の面に固定された防虫シートとにより構成されていることを特徴とする、敷物。
【請求項2】
前記敷物を他方の面から見た際に、前記防虫シートの面が見えるように前記防虫シートが固定されていることを特徴とする、請求項1に記載の敷物。
【請求項3】
前記敷物を他方の面から見た際に、前記防虫シートの面が見えないように前記防虫シートが固定されていることを特徴とする、請求項1に記載の敷物。
【請求項4】
前記防虫シートは、前記敷物の縁部から内側に折り込まれた折込部を有するように固定されていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の敷物。
【請求項5】
前記防虫シートの前記折込部の長さは、略5mm以上であることを特徴とする、請求項4に記載の敷物。
【請求項6】
前記本体部は、ポリエチレン素材とアルミフィルムとで構成され、
前記折込部は、前記ポリエチレン素材と前記アルミフィルムとの間に折り込まれていることを特徴とする、請求項4又は5に記載の敷物。
【請求項7】
前記防虫シートは、前記敷物の縁部から外側に延出する延出部を有するように固定されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の敷物。
【請求項8】
前記延出部の長さは、略5mm以上であることを特徴とする、請求項7に記載の敷物。
【請求項9】
前記防虫シートは、前記敷物の前記一方の面において接着剤で部分的に貼付されていることを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の敷物。
【請求項10】
前記敷物は、レジャーシート又はグランドシート又はアルミロールマットであることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の敷物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レジャーで使用される敷物に関する。
【背景技術】
【0002】
屋外でのレジャーに使用されるレジャーシートには、表面をポリエステル、裏面をPVC(塩化ビニル樹脂)で作られているものがある。テントを設営する際に使用されるグランドシートは、ナイロン等で作られている。又、アルミロールマットは、ポリエチレン製の本体にアルミフィルムを蒸着して作られている。
【0003】
屋外において、上記のレジャーシート等を使用する際、害虫がレジャーシートに侵入してくることがあり、例えば、特許文献1には、害虫に対して忌避効果を有する防虫シートをレジャーシートに応用することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-172623号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、防虫シートをレジャーシートとして使用するだけでは、レジャーシートの表面に蟻等の虫が上がってきてしまう。
【0006】
本発明の目的は、防虫機能を備えた、レジャーで使用される敷物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の敷物は、レジャーで使用される敷物であって、前記敷物は、本体部と前記本体部の一方の面に固定された防虫シートとにより構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、防虫機能を備えた、レジャーで使用される敷物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】(A)実施例1のレジャーシート10の平面図である。(B)同部分斜視図である。
図2】(A)実施例2のレジャーシート20の平面図である。(B)同部分斜視図である。
図3】(A)実施例3のレジャーシート30の平面図である。(B)同部分斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(実施例1)
以下、本発明を実施するための例示的な実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下の各実施例、各変形例で説明する寸法、材料、形状、構成要素の相対的な位置等は任意であり、様々な条件に応じて変更できる。又、特別な記載がない限り、本発明の範囲は、以下に具体的に記載された各実施例、各変形例に限定されるものではない。なお、本明細書において、上下とは重力方向における上方向と下方向にそれぞれ対応する。
【0011】
図1(A)は、本発明の実施例1のレジャーシート10(敷物)の平面図である。図1(B)は、図1(A)において破線の円で示されたレジャーシート10の部分斜視図である。レジャーシート10は、矩形の形状を有し、材質がポリエステル又はポリエチレンの素材から構成されるシート本体11(本体部)と防蟻シート12から構成される。シート本体11の表面11aは、座面又は荷物を置く面である。そして、シート本体11の不図示の裏面(一方の面)の全面には、防蟻シート12が接着剤で貼付されている。
【0012】
防蟻シート12には、防虫効果のある薬剤であるビフェントリンが練り込まれている。このビフェントリンを含む防蟻シート12に蟻が触れると、蟻は痺れを起こし、動けなくなる。この薬剤の薬効成分により、防蟻シート12は蟻の侵入を防止することが可能である。この防蟻シート12は、蟻の侵入の防止のみに限定されず他の害虫にも効果があるが、他の害虫を対象とする防虫シートであってもよい。又、防蟻シート12は、防蟻性のほかに防湿性も有している。
【0013】
実施例1のレジャーシート10は、防蟻シート12がシート本体11の裏面を構成する縁部11bから外側に延出するように構成されている。すなわち、シート本体11を表面11a(他方の面)から見た際に、防蟻シート12の延出部12aの面が見えるように防蟻シート12の一部がシート本体11からはみ出している。実際には、シート本体11の厚さは略3mmであり、防蟻シート12の延出部12aは、略5mm以上である。
【0014】
図1(B)に示すように、防蟻シート12は、シート本体11の縁部11bから外側に略5mmはみ出しているが、シート本体11の壁面11dには貼付されていない。しかしながら、レジャーシート10を草むら等で広げて敷いた場合、レジャーシート10の縁、すなわち防蟻シート12の延出部12aは、草によりシート本体11から立ち上がるような形態となる。蟻等の害虫に対しては、防蟻シート12の延出部12aがあたかも壁のようにそそり立ち、且つ延出部12aはビフェントリンを含む防蟻性を有するので、蟻等の害虫がシート本体11の表面11aに侵入してくることを効果的に防止することができる。
【0015】
本発明の実施例1の構成では、防蟻シート12がシート本体11の裏面の全面に貼付されているが、全面ではなく裏面の端部の近傍に部分的に接着剤で貼付されていてもよい。このように全面ではなく部分的に防蟻シート12を配置することにより、コストダウンを図ることができる効果がある。又、レジャーシート10に座る等の使用の際には、使用者が防蟻シート12に直接触れることがないので、使用者に対する安全性を確保することができる効果がある。更に、接着剤で防蟻シート12を固定しているが、縫製によっても防蟻シート12を固定してもよく、又ファスナー等により取り外し可能に防蟻シート12を固定してもよい。
【0016】
(実施例2)
図2(A)は、本発明の実施例2のレジャーシート20(敷物)の平面図である。図2(B)は、図2(A)において破線の円で示されたレジャーシート20の部分斜視図である。なお、実施例2についての説明は、実施例1と比較して異なる構成のみとし、同じ構成の部材の説明は省略する。レジャーシート20は、矩形の形状を有し、材質がポリエステル又はポリエチレンの素材から構成されるシート本体21(本体部)と防蟻シート22から構成される。シート本体21の表面21a(他方の面)は、座面又は荷物を置く面である。そして、シート本体21の不図示の裏面(一方の面)の全面には、防蟻シート22が接着剤で貼付されている。
【0017】
実施例2のレジャーシート20は、防蟻シート22がシート本体21の裏面を構成する縁部21bで折り曲げられ、シート本体21の壁面21dが防蟻シート22で覆われている。更に、防蟻シート22がシート本体21の表面21aを構成する縁部21cから内側に折り込まれるように構成されている。すなわち、シート本体21を表面21aから見た際に、防蟻シート22の折込部22aの面が見えるように防蟻シート22の一部がシート本体21の内側に折り込まれている。そして、折込部22aは、シート本体21の表面21aに接着剤で貼付されている。実際には、シート本体21の厚さは略3mmであり、防蟻シート22の折込部22aは、略5mm以上である。
【0018】
図2(B)に示すように、防蟻シート22は、シート本体21の壁面21dにも貼付されており、更に防蟻シート22がシート本体21の表面21aの縁部21cから内側に略5mm折り込まれている。このように構成することで、防蟻シート22をシート本体21に確実に貼付することができ、蟻等の害虫がシート本体21の表面21aに侵入してくることを効果的に防止することができる。その他の効果は、実施例1に準ずる。
【0019】
(実施例3)
図3(A)は、本発明の実施例3のレジャーシート30(敷物)の平面図である。図3(B)は、図3(A)において破線の円で示されたレジャーシート30の部分斜視図である。なお、実施例3についての説明は、実施例1と比較して異なる構成のみとし、同じ構成の部材の説明は省略する。レジャーシート30は矩形の形状を有し、材質がポリエチレン素材A及びアルミフィルムBの蒸着層から構成されるシート本体31(本体部)と防蟻シート32から構成される。シート本体31の表面31a(他方の面)は、座面又は荷物を置く面である。そして、シート本体31の不図示の裏面(一方の面)の全面には、防蟻シート32が接着剤で貼付されている。
【0020】
実施例3のレジャーシート30は、防蟻シート32がシート本体31の裏面を構成するポリエチレン素材Aの縁部31bで折り曲げられ、ポリエチレン素材Aの壁面31dが防蟻シート32で覆われている。更に、防蟻シート32はポリエチレン素材AのアルミフィルムB側の縁部31cから内側に折り込まれ、防蟻シート32の端部はポリエチレン素材AとアルミフィルムBの蒸着層の間に挟持されている。すなわち、シート本体31を表面31aから見た際に、防蟻シート32の折込部32aの面が見えないように防蟻シート32の一部がシート本体31の内側に折り込まれている。実際には、シート本体31の厚さは略5mm以上あり、防蟻シート32の折込部32aは、略5mm以上である。
【0021】
図3(B)に示すように、防蟻シート32は、シート本体31の壁面31dに貼付され、更に防蟻シート32の端部がポリエチレン素材Aの縁部31bから内側に折り込まれ、ポリエチレン素材AとアルミフィルムBの蒸着層の間に挟持されている。このように構成することで、防蟻シート32をシート本体31に確実に貼付することができ、蟻等の害虫がシート本体31の表面31aに侵入してくることを効果的に防止することができる。
【0022】
又、本発明の実施例3の構成では、防蟻シート32がレジャーシート30の座面から見えない構成となっているので、レジャーシート30の外観表面全体にわたり統一的に装飾を施すことができるというメリットがある。その他の効果は、実施例1に準ずる。
【0023】
以上、本発明に好ましい実施例1乃至3について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。又、本発明の構成は、テント設営時に使用されるグランドシートやアルミロールマットにも用いることができる。
【符号の説明】
【0024】
10、20、30 レジャーシート(敷物)
11、21、31 シート本体(本体部)
11a、21a、31a 表面(他方の面)
11b、21b、31b 縁部
12、22、32 防蟻シート(防虫シート)
12a 延出部
21c、31c 縁部
22a、32a 折込部
A ポリエチレン素材
B アルミフィルム
図1
図2
図3