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特開2022-186531情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022186531
(43)【公開日】2022-12-15
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20221208BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20221208BHJP
   G16Y 10/45 20200101ALI20221208BHJP
   G16Y 20/40 20200101ALI20221208BHJP
   G16Y 40/20 20200101ALI20221208BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/02 398
G06Q30/02 378
G16Y10/45
G16Y20/40
G16Y40/20
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021094804
(22)【出願日】2021-06-04
(71)【出願人】
【識別番号】505300841
【氏名又は名称】株式会社ZOZO
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】上田 卓矢
(72)【発明者】
【氏名】小野 健吾
(72)【発明者】
【氏名】森田 泰弘
(72)【発明者】
【氏名】安藤 文紀
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
5L049BB08
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】個人情報の棄損を防ぎつつ、ユーザの体型に沿ったサービス向上を促進すること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、第1取得部と、第2取得部と、算出部と、提供部とを備える。第1取得部は、第1ユーザの体型に関する体型情報を取得する。第2取得部は、情報提供者が情報を提供したいユーザとして予め定めたターゲットユーザの体型情報を取得する。算出部は、第1取得部により取得された第1ユーザの体型情報と、第1ユーザの属性情報に基づく体型情報の統計データとの比較に基づいて、統計データに基づく標準体型との差分を算出する。提供部は、算出部により算出された差分に応じて、第1ユーザの体型情報をターゲットユーザの体型情報に含む情報提供者の情報の中から、第1ユーザに適した情報を提供する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ユーザの体型に関する体型情報を取得する第1取得部と、
情報提供者が情報を提供したいユーザとして予め定めたターゲットユーザの体型情報を取得する第2取得部と、
前記第1取得部により取得された第1ユーザの体型情報と、前記第1ユーザの属性情報に基づく体型情報の統計データとの比較に基づいて、当該統計データに基づく標準体型との差分を算出する算出部と、
前記算出部により算出された差分に応じて、前記第1ユーザの体型情報を前記ターゲットユーザの体型情報に含む情報提供者の情報の中から、前記第1ユーザに適した情報を提供する提供部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記算出部は、
所定の電子商店街を管理するサーバから提供された体型情報の統計データに基づいて、前記差分を算出し、
前記提供部は、
前記差分が所定の閾値以上であると判定された場合に、前記所定の電子商店街を提供するウェブサービス上で配信されるように、前記第1ユーザに適した情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記提供部は、
所定の電子商店街を管理するサーバと所定の関係性を有する情報提供者として、前記ウェブサービス上で優先的に配信されるように配信枠の入札を行った情報提供者の情報を優遇して、前記第1ユーザに適した情報を提供する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記提供部は、
前記差分が大きいほど、健康的でない場合に提案する情報として予め定められた情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第1ユーザの体型情報に基づいて、前記第1ユーザの体型変化を判定する判定部を更に備え、
前記提供部は、
前記判定部により、前記第1ユーザの体型が変化したと判定された場合には、前記第1ユーザに提供する情報を動的に変更する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記判定部は、
前記第1ユーザの購買履歴に基づいて、前記第1ユーザの購買履歴の変化を判定し、
前記提供部は、
前記判定部により、前記第1ユーザの購買履歴が変化したと判定された場合には、前記第1ユーザに提供する情報を動的に変更する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記提供部は、
前記第1ユーザの体型情報が取得されることで付与される、所定の電子商店街で利用可能な特典であって、前記第1ユーザの体型が前記標準体型に近づくほど優遇される特典に関する情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
第1ユーザの体型に関する体型情報を取得する第1取得工程と、
情報提供者が情報を提供したいユーザとして予め定めたターゲットユーザの体型情報を取得する第2取得工程と、
前記第1取得工程により取得された第1ユーザの体型情報と、前記第1ユーザの属性情報に基づく体型情報の統計データとの比較に基づいて、当該統計データに基づく標準体型との差分を算出する算出工程と、
前記算出工程により算出された差分に応じて、前記第1ユーザの体型情報を前記ターゲットユーザの体型情報に含む情報提供者の情報の中から、前記第1ユーザに適した情報を提供する提供工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
第1ユーザの体型に関する体型情報を取得する第1取得手順と、
情報提供者が情報を提供したいユーザとして予め定めたターゲットユーザの体型情報を取得する第2取得手順と、
前記第1取得手順により取得された第1ユーザの体型情報と、前記第1ユーザの属性情報に基づく体型情報の統計データとの比較に基づいて、当該統計データに基づく標準体型との差分を算出する算出手順と、
前記算出手順により算出された差分に応じて、前記第1ユーザの体型情報を前記ターゲットユーザの体型情報に含む情報提供者の情報の中から、前記第1ユーザに適した情報を提供する提供手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザに被服などの対象物を提案する技術が知られている。例えば、ユーザの身体情報から、ユーザの体型に合った対象物を提案する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-144503号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、個人情報の棄損を防ぎつつ、ユーザの体型に沿ったサービス向上を促進することができなかった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、個人情報の棄損を防ぎつつ、ユーザの体型に沿ったサービス向上を促進することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、第1ユーザの体型に関する体型情報を取得する第1取得部と、情報提供者が情報を提供したいユーザとして予め定めたターゲットユーザの体型情報を取得する第2取得部と、前記第1取得部により取得された第1ユーザの体型情報と、前記第1ユーザの属性情報に基づく体型情報の統計データとの比較に基づいて、当該統計データに基づく標準体型との差分を算出する算出部と、前記算出部により算出された差分に応じて、前記第1ユーザの体型情報を前記ターゲットユーザの体型情報に含む情報提供者の情報の中から、前記第1ユーザに適した情報を提供する提供部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、個人情報の棄損を防ぎつつ、ユーザの体型に沿ったサービス向上を促進することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る体型情報記憶部の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る購買履歴記憶部の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る入札情報記憶部の一例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る管理サーバの構成例を示す図である。
図10図10は、実施形態に係る被服情報記憶部の一例を示す図である。
図11図11は、実施形態に係る事業者装置の構成例を示す図である。
図12図12は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
図13図13は、変形例に係る情報処理の一例を示す図である。
図14図14は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.情報処理システムの構成〕
図1に示す情報処理システム1について説明する。図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と、情報処理装置100と、管理サーバ200と、事業者装置300とが含まれる。端末装置10と、情報処理装置100と、管理サーバ200と、事業者装置300とは所定の通信網(ネットワークN)を介して、有線または無線により通信可能に接続される。図1は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。なお、図1に示した情報処理システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の情報処理装置100や、複数台の管理サーバ200や、複数台の事業者装置300が含まれてもよい。
【0011】
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、実施形態における処理を実現可能であれば、どのような装置であってもよい。また、端末装置10は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等の装置であってもよい。図2に示す例においては、端末装置10がスマートフォンである場合を示す。
【0012】
端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、3G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置10は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、ユーザから指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツ等の表示データに対する各種の操作を受付けてもよい。
【0013】
図2では、端末装置10はユーザU11によって利用される。以下では、端末装置10をユーザU11と表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザU11を端末装置10と読み替えることもできる。
【0014】
情報処理装置100は、個人情報の棄損を防ぎつつ、ユーザの体型に沿ったサービス向上を実現するための情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、情報処理装置100は、ユーザの体型情報と、ユーザの属性情報(例えば、性別や年齢や身長)に基づく体型情報の統計データとに基づいて、ユーザに適した情報を提供する機能を有する。情報処理装置100は、例えば、PC、WS(Work Station)等の情報処理装置であり、管理サーバ200等からネットワークNを介して送信されてきた情報に基づいて処理を行う。
【0015】
管理サーバ200は、電子商店街を管理する情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、管理サーバ200は、電子商店街におけるユーザの購買履歴に関する情報(例えば、購入品の品目やサイズや評価)を提供する機能を有する。管理サーバ200は、例えば、PC、WS等の情報処理装置であり、端末装置10等からネットワークNを介して送信されてきた情報に基づいて処理を行う。
【0016】
事業者装置300は、ユーザに情報を提供したい事業者によって利用される情報処理装置である。事業者装置300は、実施形態における処理を実現可能であれば、どのような装置であってもよい。また、事業者装置300は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等の装置であってもよい。図2に示す例においては、事業者装置300がデスクトップPCである場合を示す。
【0017】
図2では、事業者装置300は事業者G11によって利用され、事業者装置300は事業者G12によって利用され、事業者装置300は事業者G13によって利用され、事業者装置300は事業者G14によって利用される。事業者装置300、300、300及び300は、情報処理装置100にアクセスし、それぞれの事業者から受け付けられた情報を情報処理装置100に送信する。なお、以下では、事業者装置300、300、300及び300を区別する必要のないときは、「事業者装置300」と表記する。また、事業者G11、G12、G13及びG14を区別する必要のないときは、単に「事業者」と表記する。また、以下では、事業者装置300を事業者と表記する場合がある。すなわち、以下では、事業者を事業者装置300と読み替えることもできる。なお、例えば、事業者G11は保険会社であり、事業者G12は健康食品会社であり、事業者G13は薬品会社であり、事業者G14はビッグサイズのユーザ向けの被服を提供する被服ブランドの会社であるものとする。
【0018】
なお、図1では、情報処理装置100と管理サーバ200とが、別装置である場合を示すが、情報処理装置100と管理サーバ200とが一体であってもよい。
【0019】
〔2.情報処理の一例〕
以下実施形態では、説明の便宜上、ユーザに提供する情報の一例として、広告を例に挙げて説明するが、この例に限られないものとする。事業者が提供可能な商品やサービスの購入を提案する情報であれば、広告に限らず、どのようなものであってもよい。また、以下実施形態では、管理サーバ200が管理する所定の電子商店街において提供される対象物の一例として、被服を例に挙げて説明するが、この例に限られないものとする。ユーザが身に着けるものであって、ユーザの体型に応じて合うサイズが変化するものであれば、被服に限らず、どのようなものであってもよい。また、以下実施形態では、管理サーバ200が管理する所定の電子商店街において、登録された一アカウントに一ユーザが紐づくものとして説明するが、この例に限られない。なお、登録された一アカウントに複数ユーザが紐づく場合の処理は、変形例で後述する。
【0020】
図2は、実施形態に係る情報処理システム1の情報処理の一例を示す図である。図2では、端末装置10を介してユーザU11に提案を行うものとする。
【0021】
情報処理装置100は、ユーザU11の体型に関する体型情報を取得する(ステップS101)。なお、情報処理装置100は、ユーザU11の体型情報をどのように取得してもよい。図2では、情報処理装置100が、ユーザU11の体型情報を、着用することにより体型情報の詳細が計測可能な被服SU11を介して取得する場合を示すが、この例に限られないものとする。例えば、情報処理装置100は、ユーザU11の体型情報を、ユーザU11の登録(入力)に基づいて取得してもよい。また、例えば、情報処理装置100は、ユーザU11の体型情報を、ユーザU11の所定の情報(例えば、購買履歴や検索履歴や閲覧履歴)に基づいて推定することにより取得してもよい。なお、情報処理装置100により取得される体型情報には、お腹周り、腕周り、太もも周りなどの詳細な身体サイズに関する情報に限らず、身長や体重などの情報が含まれてもよいものとする。
【0022】
情報処理装置100は、ユーザU11の属性情報に基づく複数ユーザの体型情報を取得する(ステップS102)。例えば、ユーザU11の属性情報に「性別:男性/年齢:30~35歳/身長:170~175cm」を含む場合には、情報処理装置100は、同一の属性情報を含む複数ユーザの体型情報を取得し、統計解析を行う。このように、情報処理装置100は、ユーザU11の属性情報に基づく体型情報の統計データを取得する。図2では、情報処理装置100は、統計データSD11を取得する。なお、図2では、ユーザU11の属性情報に基づく複数ユーザの体型情報が管理サーバ200から取得される場合を示すが、この例に限られず、どのように取得してもよい。また、ユーザU11の属性情報に基づく複数ユーザの体型情報が管理サーバ200から取得されない場合には、ユーザU11の属性情報は、例えば管理サーバ200から取得されてもよい。例えば、ユーザU11の属性情報は、属性データUD11から取得されてもよい。このように、ユーザU11の属性情報は、所定の電子商店街上でユーザU11が登録した登録情報に基づいて特定されてもよい。そして、ユーザU11の属性情報に基づく複数ユーザの体型情報は、例えば情報処理装置100の記憶部から取得されてもよい。
【0023】
ここで、統計データSD11を説明する。統計データSD11は、ユーザU11と同一の「性別:男性/年齢:30~35歳/身長:170~175cm」の属性情報を有するユーザの体重に関する統計データである。統計データSD11の横軸が体重を示す軸であり、縦軸が人数を示す軸である。例えば、統計データSD11では、体重が「61~70kg」のユーザの人数が6人で最も多い。このため、統計データSD11では、「61~70kg」の体重のユーザが、ユーザU11の属性情報において、最も標準的な体型情報を有するユーザとなる。なお、このような標準的な体型情報を有するユーザの体型を、以下適宜、統計データに基づく標準体型とする。情報処理装置100は、統計データSD11に基づいて、標準体型ST11を特定する。なお、図2では、説明の便宜上、統計データSD11が体重に関する統計データである場合を示すが、この例に限られず、例えば、お腹周り、腕周り、太もも周りなどの詳細な身体サイズに関するものや、お腹周り、腕周り、太もも周りなどのそれぞれの体型情報をスコア化して足し合わせた総合スコアに関するものであってもよい。なお、統計データSD11は、図2に示すようなヒストグラムに基づくデータに限らず、どのような統計データであってもよい。
【0024】
情報処理装置100は、ユーザU11の体型情報と、標準体型ST11の体型情報とを比較して、ユーザU11の体型と標準体型ST11との差分を算出する(ステップS103)。例えば、情報処理装置100は、ユーザU11の体重が80kgである場合には、標準体型ST11の「61~70kg」と比較して、差分が10~20kgと算出する。情報処理装置100は、この差分に基づいて、ユーザU11の体型が標準体型ST11と比較して、10~20kgほど重い体型であると算出する。これにより、ユーザU11は、自身の体型情報が統計的にどれくらいなのかを適切に把握することができる。なお、情報処理装置100は、差分が所定の閾値以上であるか否かに基づいて、標準体型ST11との比較を判定してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザU11の体重が72kgであり、所定の閾値が15kgである場合には、標準体型ST11との差分はないと判定してもよい。
【0025】
続いて、情報処理装置100は、事業者が広告を提供したいユーザとして予め定めたターゲットユーザの体型情報を取得する(ステップS104)。図2では、情報処理装置100は、各事業者(G11乃至G14)のターゲットユーザの体型情報をそれぞれ取得する。ここで、ターゲットユーザについて説明する。
【0026】
ターゲットユーザは、例えば、事業者のターゲットとする属性情報を有し、その属性情報に基づいて特定される標準体型との差分が所定の範囲内(例えば、所定の閾値以上や所定の閾値未満)と算出された体型のユーザである。以下、説明の便宜上、事業者G11乃至G14のターゲットとする属性情報が共通してユーザU11の属性情報である「性別:男性/年齢:30~35歳/身長:170~175cm」を含むものとして説明する。
【0027】
事業者G11乃至G14は、管理サーバ200が管理する所定の電子商店街を提供するウェブサービス上で自身の広告が優先的に提供されるように広告枠の入札を行ったものとする。事業者G11は、例えば、標準体型との差分が10kg以上のユーザに対して、10kg未満のユーザと比較して、事業者G11が提供可能な割高な保険に関する広告を提供するための入札を行ったものとする。また、事業者G12は、例えば、標準体型との差分が8kg以上のユーザに対して、事業者G12が提供可能な健康食品に関する広告を提供するための入札を行ったものとする。また、事業者G13は、例えば、標準体型との差分が5kg以上のユーザに対して、事業者G13が提供可能なサプリメントや薬品に関する広告を提供するための入札を行ったものとする。また、事業者G14は、例えば、標準体型との差分が10kg以上のユーザに対して、事業者G13が提供可能なビッグサイズのユーザ向けの被服に関する広告を提供するための入札を行ったものとする。なお、事業者G11、G12、G13及びG14の順に入札額が高額なものとする。また、以下、ユーザU11の体型情報が、事業者G11乃至G14それぞれの広告を提供するための所定の閾値を全て満たすものとして説明する。なお、図2では、事業者G11乃至G14の4の事業者が入札を行う場合を示すが、入札を行う事業者の数は特に限定されないものとする。
【0028】
情報処理装置100は、標準体型ST11との差分に応じて、ユーザU11に適した広告に関する情報を提供する。具体的には、情報処理装置100は、標準体型ST11との差分に応じて、ユーザU11の体型情報をターゲットユーザの体型情報に含む事業者G11乃至G14の広告の中から、ユーザU11に適した広告に関する情報を提供する。図2では、事業者G11の入札額が最も高額のため、情報処理装置100は、事業者G11の広告に関する情報を提供する。なお、ユーザU11への広告提供は、情報処理装置100が行ってもよいし、管理サーバ200が行ってもよいものとする。また、管理サーバ200が行う場合には、情報処理装置100は、ユーザU11に適した広告に関する情報を管理サーバ200に提供する。なお、差分を判定する所定の閾値は、各事業者によって自由に設定されてもよいため、広告提供のタイミングは、各事業者によって自由に定められるものとする。
【0029】
画面UI11は、ユーザU11に適した広告を提供するUI画面の一例である。画面UI11は、例えば、管理サーバ200が管理する所定の電子商店街を提供するウェブサービスのコンテンツである。画面UI11は、管理サーバ200から提供された情報に基づいて表示される。また、画面UI11は、ユーザU11に適した広告を所定の領域に表示させる広告枠AD11を有する。広告枠AD11に表示される広告は、情報処理装置100から提供された情報に基づいて表示される。図2では、広告枠AD11には、事業者G11の保険に関する広告が表示される。
【0030】
情報処理装置100は、例えば、属性情報に基づく標準体型のユーザに対しては、割安な保険に関する情報を提供し、標準体型から大きくかけ離れたユーザに対しては、割高な保険に関する情報を提供してもよい。このように、情報処理装置100は、体型情報を軸にして、体型がどれくらい中央値と異なるかに基づいて、提供する情報の出し分けを行ってもよい。これにより、情報処理装置100は、任意のユーザの体型情報に対して、任意の広告提供を可能とすることができる。
【0031】
画面UI11は、図示されていないが、標準体型ST11に近づくよう提案する情報を表示する表示枠を有してもよい。例えば、画面UI11は、標準体型ST11に近づくよう提案する情報の一例として、「あなたの情報であれば、これくらいの体型であるべきですよ」といった提案を表示する表示枠を有してもよい。この表示枠には、「標準的な体重は61~70kgです」といった標準体型ST11に関する情報や、「あなたの体重は10kgオーバーなので10kgほど痩せましょう」などの標準体型ST11の体型情報との差分に関する情報が表示されてもよい。これにより、情報処理装置100は、ヘルスケアの観点からも、ユーザU11の健康維持を促進することができる。
【0032】
画面UI11は、図示されていないが、現在のユーザU11の体型で着用可能な被服であって、管理サーバ200が管理する所定の電子商店街で購入可能な被服に関する情報を表示する表示枠を有してもよい。例えば、現在のユーザU11の体型で着用可能な被服を提案する情報の一例として、「あなたのいまの体型で着用可能な被服として、以下の被服がお勧めです」といった提案を表示してもよい。同様に、画面UI11は、標準体型ST11の体型で着用可能な被服であって、管理サーバ200が管理する所定の電子商店街で購入可能な被服に関する情報を表示する表示枠を有してもよい。例えば、標準体型ST11の体型で着用可能な被服を提案する情報の一例として、「芸能人の〇〇Aが着た被服は〇〇Bですが、あなたの体型は〇〇Cなので、ダイエットしませんか」といった提案を表示してもよい。これにより、情報処理装置100は、標準体型で着用可能な被服を着用した際のイメージを鮮明にすることができるため、標準体型に近づくためのモチベーションの向上を促進することができる。また、これにより、情報処理装置100は、標準体型に近づくためのモチベーションの向上を促進することができるため、被服の購入を提案した際の収益や利益の向上を促進することができる。なお、所定の体型で着用可能な被服が、表示枠に表示される場合に限らず、所定の電子商店街上で検索時に優先的に表示されるようにしてもよい。
【0033】
なお、上記実施形態では、事業者G11乃至G14が、広告枠の入札に際して、広告を提供するターゲットユーザを定めるために、差分の閾値をそれぞれが設定する場合を示したが、この例に限られない。例えば、事業者G11乃至G14は、予め定められた差分の閾値に対して入札を行ってもよい。この場合、情報処理装置100は、例えば、予め定められた差分の閾値以上で広告を提供するための入札情報と、予め定められた差分の閾値未満で広告を提供するための入札情報とを別々に記憶することにより、対象となるユーザの体型情報に基づいて、一方の入札情報に基づく広告提供を行ってもよい。
【0034】
なお、上記実施形態において、情報処理装置100は、ユーザU11が目標とする目標体型を予め設定し、その目標体型に近づいた場合には、管理サーバ200が管理する所定の電子商店街で利用可能な特典(例えば、ポイント)を付与するための処理を行ってもよい。例えば、情報処理装置100は、目標体型に近づくほど、特典の付与を大きくするなど優遇してもよい。このように、情報処理装置100は、目標体型に近づくほど優遇される特典に関する情報を提供してもよい。また、情報処理装置100は、ユーザU11が目標体型に近づいた度合いを特定して、特定された度合いに関する情報を管理サーバ200に提供し、管理サーバ200が、特典の付与の処理を行ってもよい。また、情報処理装置100は、定期的又は不定期的に体型情報を登録したユーザに対して、特典の付与を大きくするなど優遇してもよい。これにより、情報処理装置100は、ユーザの体型情報を適切に管理することができるため、ユーザの体型に沿ったサービス向上を促進することができる。
【0035】
なお、上記実施形態において、情報処理装置100は、ユーザU11の体型や購買履歴の変化に応じて、動的に提供する広告を変更してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザU11の体型や購買履歴の変化を判定し、変化が所定の閾値以上と判定された場合には、ユーザU11の体型や購買履歴の変化に応じて、画面UI11で提供される広告を動的に変更してもよい。これにより、情報処理装置100は、ユーザU11の個人情報を事業者側に提供することなく、ユーザU11の体型情報に基づいて、事業者側が広告提供のターゲティングを動的に行うことを可能とすることができる。
【0036】
なお、上記実施形態において、情報処理装置100は、電子商店街で購入可能な被服を提案するサービスに適用される場合に限らず、例えば、古着等の被服を提案するサービスに適用されてもよい。
【0037】
〔3.端末装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。図3は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。図3に示すように、端末装置10は、通信部11と、入力部12と、出力部13と、制御部14とを有する。
【0038】
(通信部11)
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、所定のネットワークNと有線又は無線で接続され、所定のネットワークNを介して、情報処理装置100等との間で情報の送受信を行う。
【0039】
(入力部12)
入力部12は、ユーザからの各種操作を受け付ける。図2に示す例では、ユーザU11からの各種操作を受け付ける。例えば、入力部12は、タッチパネル機能により表示面を介してユーザからの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部12は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0040】
(出力部13)
出力部13は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部13は、情報処理装置100から送信された情報を表示する。
【0041】
(制御部14)
制御部14は、例えば、コントローラ(controller)であり、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM(Random Access Memory)を作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムには、端末装置10にインストールされたアプリケーションのプログラムが含まれる。例えば、この各種プログラムには、情報処理装置100から送信された情報を表示させるアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部14は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0042】
図3に示すように、制御部14は、受信部141と、送信部142とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。
【0043】
(受信部141)
受信部141は、各種情報を受信する。受信部141は、外部の情報処理装置から各種情報を受信する。受信部141は、情報処理装置100等の他の情報処理装置から各種情報を受信する。例えば、受信部141は、所定の電子商取引を提供するウェブサービスのコンテンツを受信する。また、例えば、受信部141は、所定の電子商取引を提供するウェブサービスのコンテンツ上で表示する広告に関する情報を受信する。
【0044】
(送信部142)
送信部142は、外部の情報処理装置へ各種情報を送信する。送信部142は、情報処理装置100等の他の情報処理装置へ各種情報を送信する。例えば、送信部142は、ユーザにより入力された体型情報を送信する。
【0045】
〔4.情報処理装置の構成〕
次に、図4を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。図4は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。図4に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0046】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、端末装置10等との間で情報の送受信を行う。
【0047】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図4に示すように、記憶部120は、体型情報記憶部121と、購買履歴記憶部122と、ユーザ情報記憶部123と、入札情報記憶部124とを有する。
【0048】
体型情報記憶部121は、ユーザの体型情報を記憶する。ここで、図5に、実施形態に係る体型情報記憶部121の一例を示す。図5に示すように、体型情報記憶部121は、「ユーザID」、「体型情報」といった項目を有する。
【0049】
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。「体型情報」は、体型情報を示す。図5に示す例では、「体型情報」に「体型情報#11」や「体型情報#12」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、お腹周り、腕周り、太もも周りなどの計測値などが格納される。
【0050】
すなわち、図5では、ユーザID「U11」によって識別されるユーザの体型情報が「体型情報#11」である例を示す。
【0051】
購買履歴記憶部122は、ユーザの購買履歴に関する情報を記憶する。例えば、購買履歴記憶部122は、管理サーバ200が管理する所定の電子商店街で購入された購買履歴に関する情報を記憶する。ここで、図6に、実施形態に係る購買履歴記憶部122の一例を示す。図6に示すように、購買履歴記憶部122は、「購買履歴ID」、「ユーザID」、「品目」、「サイズ」、「購入時期」、「対象属性」といった項目を有する。
【0052】
「購買履歴ID」は、購買履歴を識別するための識別情報を示す。「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。「品目」は、購入品の品目を示す。「サイズ」は、購入品のサイズを示す。「購入時期」は、購入品を購入した時期を示す。「対象属性」は、購入品が対象とするユーザの属性を示す。
【0053】
すなわち、図6では、購買履歴ID「KR11」によって識別される購買を行ったユーザが「U11」であり、購入品の品目が「AA1のTシャツ」であり、サイズが「M」であり、購入時期が「2020年8月30日15:00」であり、対象属性が「大人/男性」である例を示す。
【0054】
ユーザ情報記憶部123は、ユーザ情報を記憶する。例えば、ユーザ情報記憶部123は、ユーザの属性情報を記憶する。ここで、図7に、実施形態に係るユーザ情報記憶部123の一例を示す。図7に示すように、ユーザ情報記憶部123は、「ユーザID」、「性別」、「年齢」、「身長」といった項目を有する。
【0055】
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。「性別」は、ユーザの性別を示す。「年齢」は、ユーザの年齢を示す。「身長」は、ユーザの身長を示す。
【0056】
すなわち、図7では、ユーザID「U11」によって識別されるユーザの性別が「男性」であり、年齢が「30~35歳」であり、身長が「170~175cm」である例を示す。
【0057】
入札情報記憶部124は、事業者の入札情報を記憶する。ここで、図8に、実施形態に係る入札情報記憶部124の一例を示す。図8に示すように、入札情報記憶部124は、「入札ID」、「事業者ID」、「入札情報」といった項目を有する。
【0058】
「入札ID」は、入札を識別するための識別情報を示す。「事業者ID」は、事業者を識別するための識別情報を示す。「入札情報」は、入札情報を示す。図8に示す例では、「入札情報」に「入札情報#11」や「入札情報#12」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、広告枠に対する入札額と、ターゲットユーザの体型情報に関する情報と、広告に関する情報との組み合わせの情報などが格納される。
【0059】
すなわち、図8では、入札ID「NN11」によって識別される入札を行った事業者が「G11」であり、入札情報が「入札情報#11」である例を示す。
【0060】
(制御部130)
制御部130は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0061】
図4に示すように、制御部130は、第1取得部131と、第2取得部132と、推定部133と、算出部134と、判定部135と、特定部136と、提供部137とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0062】
(第1取得部131)
第1取得部131は、各種情報を取得する。第1取得部131は、外部の情報処理装置から各種情報を取得する。第1取得部131は、管理サーバ200等の他の情報処理装置から各種情報を取得する。
【0063】
第1取得部131は、記憶部120から各種情報を取得する。第1取得部131は、体型情報記憶部121や購買履歴記憶部122やユーザ情報記憶部123や入札情報記憶部124から各種情報を取得する。また、第1取得部131は、取得した各種情報を記憶部120に格納する。第1取得部131は、体型情報記憶部121や購買履歴記憶部122やユーザ情報記憶部123や入札情報記憶部124に各種情報を格納する。
【0064】
第1取得部131は、ユーザの体型情報を取得する。例えば、第1取得部131は、体型情報の詳細が計測可能な体型情報計測手段を介して計測された体型情報を取得する。
【0065】
第1取得部131は、ユーザの購買履歴に関する情報を取得する。例えば、第1取得部131は、所定の電子商店街で購入された購買履歴に関する情報を取得する。
【0066】
第1取得部131は、ユーザのユーザ情報を取得する。例えば、第1取得部131は、所定の電子商店街上で登録された属性情報を取得する。
【0067】
第1取得部131は、一アカウントに複数ユーザが紐づく場合には、一のアカウントに紐づく複数ユーザごとに体型情報やユーザ情報を取得してもよい。また、第1取得部131は、一のアカウントに紐づく複数ユーザのための購買履歴に関する情報を取得してもよい。すなわち、第1取得部131は、複数ユーザのユーザごとに、複数ユーザのうち一のユーザのために購入された購買履歴に関する情報を取得してもよい。
【0068】
(第2取得部132)
第2取得部132は、入札情報を取得する。例えば、第2取得部132は、所定の電子商店街を提供するウェブサービス上で広告を提供するために、広告枠に対して事業者が入札した入札情報を取得する。また、第2取得部132は、入札情報とともに、事業者が広告を提供したいターゲットユーザの体型情報に関する情報を取得する。
【0069】
(推定部133)
推定部133は、ユーザの体型変化を推定する。例えば、推定部133は、購買履歴の変化に基づいて、ユーザの体型変化を推定する。例えば、推定部133は、ユーザの購入する被服のサイズがMからLに変化した場合には、ユーザの体型が大きくなったと推定する。また、例えば、推定部133は、ユーザの属性情報に基づいて、ユーザの年齢に応じてユーザの体型が大きくなったと推定する。
【0070】
推定部133は、一アカウントに複数ユーザが紐づく場合には、複数ユーザのユーザごとに属性情報を推定してもよい。また、推定部133は、推定結果に基づいて、家族構成などの複数ユーザの関係性を推定してもよい。
【0071】
(算出部134)
算出部134は、ユーザの体型情報と、ユーザの属性情報に基づく体型情報の統計データとに基づいて、ユーザの体型と標準体型との差分を算出する。例えば、算出部134は、ユーザの体重が80kgであり、標準体型の体重が70kgである場合には、差分が10kgと算出する。
【0072】
(判定部135)
判定部135は、ユーザの体型や購買履歴の変化を判定する。また、判定部135は、ユーザの体型や購買履歴の変化に応じて、ユーザに提供する広告を動的に変更すると判定する。例えば、判定部135は、ユーザの体型がMからXXLに変化した場合には、割安な保険から割高な保険の広告に、提供する広告を変更すると判定する。
【0073】
判定部135は、ユーザの体型情報と、標準体型の体型情報とを比較して、算出部134により算出された差分が所定の閾値以上か否かを判定する。また、判定部135は、差分が所定の閾値以上と判定された場合には、ユーザの体型に適した広告を提供すると判定する。例えば、判定部135は、差分が所定の閾値以上と判定された場合には、所定の閾値に対する差分の大小に基づいて予め分類された広告の中から、提供する広告を判定してもよい。この際、例えば入札情報に基づいて、提供する広告を判定してもよい。また、判定部135は、差分の大小を、事業者ごとに予め定められた閾値と比較して判定してもよい。また、判定部135は、差分が所定の閾値以上と判定された場合には、標準体型に近づくよう提案する情報を提供すると判定してもよい。
【0074】
判定部135は、一アカウントに複数ユーザが紐づくか否かを判定してもよい。また、判定部135は、一アカウントに複数ユーザが紐づく場合には、複数ユーザのユーザごとに判定してもよい。
【0075】
(特定部136)
特定部136は、ユーザに提供する広告を特定する。例えば、特定部136は、現在のユーザの体型に適した広告を特定する。例えば、特定部136は、判定部135による判定結果と、入札情報とに基づいて、現在のユーザの体型に適した広告を特定する。
【0076】
特定部136は、現在のユーザの体型に適した被服やサービスを特定する。また、特定部136は、標準体型や目標体型の体型に適した被服やサービスを特定する。
【0077】
特定部136は、一アカウントに複数ユーザが紐づく場合には、複数ユーザのうち、判定部135による判定対象となる一のユーザを特定してもよい。例えば、特定部136は、一のアカウントに紐づく体型情報や、購買履歴に関する情報や、ユーザ情報に基づいて、判定部135による判定対象となる一のユーザを特定してもよい。
【0078】
(提供部137)
提供部137は、算出部134により算出された差分に応じて、特定部136により特定された広告に関する情報を提供する。例えば、提供部137は、対象となるユーザの体型情報を、ターゲットユーザの体型情報に含む事業者の広告の中から、対象となるユーザの体型に適した広告に関する情報を提供する。
【0079】
提供部137は、算出部134により算出された差分に応じて、標準体型に近づくよう提案する情報を提供する。
【0080】
〔5.管理サーバの構成〕
次に、図9を用いて、実施形態に係る管理サーバ200の構成について説明する。図9は、実施形態に係る管理サーバ200の構成例を示す図である。図9に示すように、管理サーバ200は、通信部210と、記憶部220と、制御部230とを有する。なお、管理サーバ200は、管理サーバ200の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0081】
(通信部210)
通信部210は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部210は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、情報処理装置100等との間で情報の送受信を行う。
【0082】
(記憶部220)
記憶部220は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図9に示すように、記憶部120は、購買履歴記憶部221と、ユーザ情報記憶部222と、被服情報記憶部223とを有する。
【0083】
購買履歴記憶部221は、購買履歴記憶部122と同様の情報を記憶する。このため、説明を省略する。
【0084】
ユーザ情報記憶部222は、ユーザ情報記憶部123と同様の情報を記憶する。このため、説明を省略する。
【0085】
被服情報記憶部223は、被服情報を記憶する。例えば、被服情報記憶部223は、管理サーバ200が管理する所定の電子商店街で購入可能な被服に関する情報を記憶する。ここで、図10に、実施形態に係る被服情報記憶部223の一例を示す。図10に示すように、被服情報記憶部223は、「被服ID」、「品目」、「サイズ」、「対象属性」といった項目を有する。
【0086】
「被服ID」は、被服を識別するための識別情報を示す。「品目」は、被服の品目を示す。「サイズ」は、被服のサイズを示す。「対象属性」は、被服が対象とするユーザの属性を示す。
【0087】
すなわち、図10では、被服ID「IT11」によって識別される被服の品目が「AA1のTシャツ」であり、サイズが「M」であり、対象属性が「大人/男性」である例を示す。
【0088】
(制御部230)
制御部230は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、管理サーバ200内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部230は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0089】
図9に示すように、制御部230は、取得部231と、提供部232とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部230の内部構成は、図9に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0090】
(取得部231)
取得部231は、ユーザの購買履歴に関する情報を取得する。また、取得部231は、ユーザ情報を取得する。また、取得部231は、被服情報を取得する。
【0091】
(提供部232)
提供部232は、ユーザの購買履歴に関する情報を提供する。また、提供部232は、ユーザ情報を提供する。また、提供部232は、被服情報を提供する。
【0092】
〔6.事業者装置の構成〕
次に、図11を用いて、実施形態に係る事業者装置300の構成について説明する。図11は、実施形態に係る事業者装置300の構成例を示す図である。図11に示すように、事業者装置300は、通信部310と、入力部320と、出力部330と、制御部340とを有する。
【0093】
(通信部310)
通信部310は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部310は、所定のネットワークNと有線又は無線で接続され、所定のネットワークNを介して、情報処理装置100等との間で情報の送受信を行う。
【0094】
(入力部320)
入力部320は、事業者からの各種操作を受け付ける。図11に示す例では、事業者G11乃至G14からの各種操作を受け付ける。例えば、入力部320は、タッチパネル機能により表示面を介して事業者からの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部320は、事業者装置300に設けられたボタンや、事業者装置300に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0095】
(出力部330)
出力部330は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部330は、情報処理装置100から送信された情報を表示する。
【0096】
(制御部340)
制御部340は、例えば、コントローラであり、CPUやMPU等によって、事業者装置300内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムには、事業者装置300にインストールされたアプリケーションのプログラムが含まれる。例えば、この各種プログラムには、事業者から受け付けられた情報を情報処理装置100に送信するアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部340は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0097】
図11に示すように、制御部340は、取得部341と、送信部342とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。
【0098】
(取得部341)
取得部341は、事業者から受け付けられた情報を取得する。例えば、取得部341は、所定の電子商取引を提供するウェブサービスのコンテンツ上で広告を提供するための広告枠に対して事業者から受け付けられた入札情報を取得する。
【0099】
(送信部342)
送信部342は、取得部341により取得された情報を送信する。
【0100】
〔7.情報処理のフロー〕
次に、図12を用いて、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順について説明する。図12は、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順を示すフローチャートである。
【0101】
図12に示すように、情報処理装置100は、ユーザの体型情報を取得する(ステップS201)。
【0102】
情報処理装置100は、各事業者のターゲットユーザの体型情報を取得する(ステップS202)。
【0103】
情報処理装置100は、ユーザの属性情報に基づく体型情報の統計データを取得する(ステップS203)。
【0104】
情報処理装置100は、取得された統計データに基づいて、標準体型を特定する(ステップS204)。
【0105】
情報処理装置100は、取得されたユーザの体型情報に基づいて、特定された標準体型との差分を算出する(ステップS205)。
【0106】
情報処理装置100は、算出された差分に応じて、ユーザの体型情報をターゲットユーザの体型情報に含む事業者の広告の中から、ユーザに適した広告に関する情報を提供する(ステップS206)。
【0107】
〔8.変形例〕
上述した実施形態に係る情報処理システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理システム1の他の実施形態について説明する。
【0108】
(一アカウントに複数ユーザが紐づく場合)
上記実施形態では、管理サーバ200が管理する所定の電子商店街において、登録された一アカウントに一ユーザが紐づくものとして説明したが、この例に限られない。具体的には、上記実施形態において、登録された一アカウントに複数ユーザが紐づいてもよい。例えば、ユーザに家族がいる場合には、そのユーザが家族(例えば、ユーザの配偶者など)のために保険に加入する場合が想定される。以下、管理サーバ200が管理する所定の電子商店街において、登録された一アカウントに複数ユーザが紐づく場合の処理を説明する。なお、図2と同様の説明は適宜省略する。
【0109】
図13では、端末装置10を介してユーザU11に提案を行うものとするが、アカウントを有するユーザU11は、家族FA11を有し、ユーザU11のアカウントには、ユーザU12及びユーザU13も紐づくものとする。以下、ユーザU12は、ユーザU11の配偶者であり、ユーザU13は、ユーザU11の子供であるものとして説明する。なお、以下では、説明の便宜上、一アカウントに3人のユーザが紐づく場合を説明するが、この例に限らず、複数ユーザの数は特に限定されないものとする。なお、以下、ユーザU12が被服SU11を着用し、ユーザU12の体型情報を計測するものとして説明する。
【0110】
情報処理装置100は、一アカウントに紐づく複数ユーザのうち、ユーザU12の体型情報を取得する(ステップS301)。なお、情報処理装置100は、被服SU11を着用しているユーザの特定を、例えば、ユーザU11の入力に基づいて行ってもよいし、被服SU11によって計測された計測結果と、家族FA11に含まれるユーザのユーザ情報とに基づいて行ってもよい。例えば、計測結果が女性サイズの体型情報である場合には、情報処理装置100は、被服SU11を着用したユーザを、女性の属性を有するユーザの中から特定する。
【0111】
情報処理装置100は、ユーザU12の属性情報に基づく複数ユーザの体型情報を取得する(ステップS302)。なお、ユーザU12の属性情報は、所定の電子商店街上でユーザU11が登録した登録情報に基づいて特定されてもよい。例えば、ユーザU12の属性情報は、属性データUD12から特定されてもよい。
【0112】
情報処理装置100は、統計データSD12に基づいて、標準体型ST12を特定する。
【0113】
情報処理装置100は、ユーザU12の体型情報と、標準体型ST12の体型情報とを比較して、ユーザU12の体型と標準体型ST12との差分を算出する(ステップS303)。
【0114】
情報処理装置100は、各事業者のターゲットユーザの体型情報を取得する(ステップS304)。
【0115】
情報処理装置100は、標準体型ST12との差分に応じて、ユーザU12の体型情報をターゲットユーザの体型情報に含む事業者の広告の中から、ユーザU12に適した広告に関する情報を提供する。
【0116】
画面UI12は、ユーザU12に適した広告を提供するUI画面の一例である。画面UI12は、例えば、管理サーバ200が管理する所定の電子商店街を提供するウェブサービスのコンテンツである。画面UI12は、管理サーバ200から提供された情報に基づいて表示される。また、画面UI12は、ユーザU12に適した広告を所定の領域に表示させる広告枠AD12を有する。広告枠AD12に表示される広告は、情報処理装置100から提供された情報に基づいて表示される。図12では、広告枠AD12には、事業者G11の保険に関する広告が表示される。
【0117】
画面UI12は、図示されていないが、標準体型ST12に近づくよう提案する情報を表示する表示枠を有してもよい。例えば、画面UI12は、標準体型ST12に近づくよう提案する情報の一例として、「あなたの配偶者の情報であれば、これくらいの体型であるべきですよ」といった提案を表示する表示枠を有してもよい。この表示枠には、「標準的な体重は51~55kgです」といった標準体型ST12に関する情報や、「あなたの配偶者の体重は10kgオーバーなので10kgほど痩せましょう」などの標準体型ST12の体型情報との差分に関する情報が表示されてもよい。これにより、情報処理装置100は、ヘルスケアの観点からも、ユーザU12の健康維持を促進することができる。
【0118】
画面UI12は、図示されていないが、現在のユーザU12の体型で着用可能な被服であって、管理サーバ200が管理する所定の電子商店街で購入可能な被服に関する情報を表示する表示枠を有してもよい。例えば、現在のユーザU12の体型で着用可能な被服を提案する情報の一例として、「あなたの配偶者のいまの体型で着用可能な被服として、以下の被服がお勧めです」といった提案を表示してもよい。同様に、画面UI12は、標準体型ST12の体型で着用可能な被服であって、管理サーバ200が管理する所定の電子商店街で購入可能な被服に関する情報を表示する表示枠を有してもよい。例えば、標準体型ST12の体型で着用可能な被服を提案する情報の一例として、「芸能人の〇〇Aが着た被服は〇〇Bですが、あなたの配偶者の体型は〇〇Cなので、配偶者にダイエットを勧めませんか」といった提案を表示してもよい。
【0119】
なお、上記変形例では、説明の便宜上、ユーザU11の家族FA11に女性が1人だけである場合を説明したが、女性が複数いる場合も想定される。例えば、子供が女性である場合である。この場合には、特定部136は、例えばユーザU11から予め受け付けられた情報(例えば、登録情報)に基づいて、広告の対象となるユーザや、体型変化の判定の対象となるユーザを特定してもよい。
【0120】
なお、上記変形例において、一アカウントに対する複数ユーザの紐づけは、ユーザU11から受け付けられた情報に基づいて行われてもよいが、この例に限られない。例えば、推定部133は、購買履歴に含まれる購入品に関する情報に基づいて、ユーザU11の家族構成を推定し、推定される複数ユーザの属性情報を推定することにより、推定される複数ユーザとの紐づけを行ってもよい。具体的には、推定部133は、ユーザU11が対象属性の異なる3つの被服を購入していた場合には、ユーザU11の家族構成が3人であると推定し、それぞれの対象属性に基づいて、推定される3人の属性情報を推定することにより、推定される3人のユーザと3つの被服との紐づけをそれぞれ行ってもよい。
【0121】
〔9.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、第1取得部131と、第2取得部132と、算出部134と、提供部137とを有する。第1取得部131は、第1ユーザの体型に関する体型情報を取得する。第2取得部132は、情報提供者が情報を提供したいユーザとして予め定めたターゲットユーザの体型情報を取得する。算出部134は、第1取得部131により取得された第1ユーザの体型情報と、第1ユーザの属性情報に基づく体型情報の統計データとの比較に基づいて、統計データに基づく標準体型との差分を算出する。提供部137は、算出部134により算出された差分に応じて、第1ユーザの体型情報をターゲットユーザの体型情報に含む情報提供者の情報の中から、第1ユーザに適した情報を提供する。
【0122】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザの体型と標準体型との差分に応じて、適切に情報提供のターゲティングを行うことができる。これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザの個人情報を事業者に送信する必要なく、事業者に適した情報提供のターゲティングを行うことができるため、個人情報の棄損を防ぎつつ、ユーザの体型に沿ったサービス向上を促進することができる。
【0123】
また、算出部134は、所定の電子商店街を管理するサーバから提供された体型情報の統計データに基づいて、差分を算出する。また、提供部137は、差分が所定の閾値以上であると判定された場合に、所定の電子商店街を提供するウェブサービス上で配信されるように、第1ユーザに適した情報を提供する。
【0124】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、情報提供の対象となるユーザをサーバ側で適切に判定することができるため、ユーザの体型に沿ったサービス向上を促進することができる。
【0125】
また、提供部137は、所定の電子商店街を管理するサーバと所定の関係性を有する情報提供者として、ウェブサービス上で優先的に配信されるように配信枠の入札を行った情報提供者の情報を優遇して、第1ユーザに適した情報を提供する。
【0126】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、配信枠の入札を行った情報提供者の情報を優遇して提供することができるため、入札に基づく情報提供のターゲティングを適切に行うことができる。
【0127】
また、提供部137は、差分が大きいほど、健康的でない場合に提案する情報として予め定められた情報を提供する。
【0128】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、差分に応じた情報提供の差別化を行うことができるため、情報提供のターゲティングを適切に行うことができる。
【0129】
また、実施形態に係る情報処理装置100は、第1ユーザの体型情報に基づいて、第1ユーザの体型変化を判定する判定部135を更に有する。また、提供部137は、判定部135により、第1ユーザの体型が変化したと判定された場合には、第1ユーザに提供する情報を動的に変更する。
【0130】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザの体型変化に応じた情報提供の変更を動的に行うことができるため、情報提供のターゲティングを適切に行うことができる。
【0131】
また、判定部135は、第1ユーザの購買履歴に基づいて、第1ユーザの購買履歴の変化を判定する。また、提供部137は、判定部135により、第1ユーザの購買履歴が変化したと判定された場合には、第1ユーザに提供する情報を動的に変更する。
【0132】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザの購買履歴の変化に応じた情報提供の変更を動的に行うことができるため、情報提供のターゲティングを適切に行うことができる。
【0133】
また、提供部137は、第1ユーザの体型情報が取得されることで付与される、所定の電子商店街で利用可能な特典であって、第1ユーザの体型が標準体型に近づくほど優遇される特典に関する情報を提供する。
【0134】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、特典の付与に基づく、標準体型に近づくためのモチベーションの向上を促進することができる。また、これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、モチベーションの向上を促進することができるため、情報提供を行った際の収益や利益の向上を促進することができる。
【0135】
〔10.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る端末装置10、情報処理装置100、管理サーバ200及び事業者装置300は、例えば、図14に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図14は、端末装置10、情報処理装置100、管理サーバ200及び事業者装置300の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0136】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0137】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0138】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0139】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0140】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る端末装置10、情報処理装置100、管理サーバ200及び事業者装置300として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部14、130、230及び340の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0141】
〔11.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0142】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0143】
また、上述してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0144】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0145】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0146】
1 情報処理システム
10 端末装置
11 通信部
12 入力部
13 出力部
14 制御部
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 体型情報記憶部
122 購買履歴記憶部
123 ユーザ情報記憶部
124 入札情報記憶部
130 制御部
131 第1取得部
132 第2取得部
133 推定部
134 算出部
135 判定部
136 特定部
137 提供部
141 受信部
142 送信部
200 管理サーバ
210 通信部
220 記憶部
221 購買履歴記憶部
222 ユーザ情報記憶部
223 被服情報記憶部
230 制御部
231 取得部
232 提供部
300 事業者装置
310 通信部
320 入力部
330 出力部
340 制御部
341 取得部
342 送信部
N ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2022-10-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理対象である第1ユーザの体型に関する体型情報を取得する第1取得部と、
複数の情報提供者それぞれが情報提の対象となるユーザとして予め定めたターゲットユーザの体型情報を情報提供者ごとに取得する第2取得部と、
前記第1取得部により取得された第1ユーザの体型情報と、前記第1ユーザの属性情報に基づき生成された体型情報の統計データとの比較に基づいて、前記第1ユーザの体型と当該統計データが示す標準体型との差分を算出する算出部と、
記第1ユーザの体型情報をターゲットユーザの体型情報に含む前記情報提供者のうち選択された特定の情報提供者の情報の中から、前記算出部により算出された差分に応じた情報を前記第1ユーザに提供する提供部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記算出部は、
所定の電子商店街を管理するサーバから提供された体型情報の統計データに基づいて、前記差分を算出し、
前記提供部は、
前記差分が所定の閾値以上であると判定された場合に、前記所定の電子商店街を提供するウェブサービス上で配信されるように、前記第1ユーザに適した情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記提供部は、
所定の電子商店街を管理するサーバと所定の関係性を有する情報提供者として、前記ウェブサービス上で優先的に配信されるように配信枠の入札を行った情報提供者の情報を優遇して、前記第1ユーザに適した情報を提供する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記提供部は、
前記差分が大きいほど、健康的でない場合に提案する情報として予め定められた情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第1ユーザの体型情報に基づいて、前記第1ユーザの体型変化を判定する判定部を更に備え、
前記提供部は、
前記判定部により、前記第1ユーザの体型が変化したと判定された場合には、前記第1ユーザに提供する情報を動的に変更する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記判定部は、
前記第1ユーザの購買履歴に基づいて、前記第1ユーザの購買履歴の変化を判定し、
前記提供部は、
前記判定部により、前記第1ユーザの購買履歴が変化したと判定された場合には、前記第1ユーザに提供する情報を動的に変更する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記提供部は、
前記第1ユーザの体型情報が取得されることで付与される、所定の電子商店街で利用可能な特典であって、前記第1ユーザの体型が前記標準体型に近づくほど優遇される特典に関する情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
処理対象である第1ユーザの体型に関する体型情報を取得する第1取得工程と、
複数の情報提供者それぞれが情報提の対象となるユーザとして予め定めたターゲットユーザの体型情報を情報提供者ごとに取得する第2取得工程と、
前記第1取得工程により取得された第1ユーザの体型情報と、前記第1ユーザの属性情報に基づき生成された体型情報の統計データとの比較に基づいて、前記第1ユーザの体型と当該統計データが示す標準体型との差分を算出する算出工程と、
記第1ユーザの体型情報をターゲットユーザの体型情報に含む前記情報提供者のうち選択された特定の情報提供者の情報の中から、前記算出工程により算出された差分に応じた情報を前記第1ユーザに提供する提供工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
処理対象である第1ユーザの体型に関する体型情報を取得する第1取得手順と、
複数の情報提供者それぞれが情報提の対象となるユーザとして予め定めたターゲットユーザの体型情報を情報提供者ごとに取得する第2取得手順と、
前記第1取得手順により取得された第1ユーザの体型情報と、前記第1ユーザの属性情報に基づき生成された体型情報の統計データとの比較に基づいて、前記第1ユーザの体型と当該統計データが示す標準体型との差分を算出する算出手順と、
記第1ユーザの体型情報をターゲットユーザの体型情報に含む前記情報提供者のうち選択された特定の情報提供者の情報の中から、前記算出手順により算出された差分に応じた情報を前記第1ユーザに提供する提供手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。