(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022186554
(43)【公開日】2022-12-15
(54)【発明の名称】結束紐補助具
(51)【国際特許分類】
B65B 13/22 20060101AFI20221208BHJP
【FI】
B65B13/22 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021115316
(22)【出願日】2021-06-03
(71)【出願人】
【識別番号】502343090
【氏名又は名称】渡部 光弘
(71)【出願人】
【識別番号】521305929
【氏名又は名称】佐藤 憲一
(71)【出願人】
【識別番号】521306030
【氏名又は名称】渡部 進也
(72)【発明者】
【氏名】渡部 光弘
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 憲一
(72)【発明者】
【氏名】渡部 進也
【テーマコード(参考)】
3E052
【Fターム(参考)】
3E052AA29
3E052BA16
3E052CA17
3E052CB04
3E052CB06
3E052CB08
3E052DB02
3E052HA11
3E052JA02
3E052JA05
3E052JA11
3E052LA08
3E052LA11
(57)【要約】
【課題】 本発明は、大小の段ボールを積み重ねた結束物(8)等を結束するのに、誰でも簡単に短時間で思い通りの引っ張り力を保持固定させ、容易で軽作業につながる結束紐補助具を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明の結束紐補助具は、上部本体取っ手部(1)と両サイド部(1-2)下部に紐誘導底板部(2)を設けて、その両サイド2箇所の上部にスプリング(3)付き紐ストッパー部(4)をスプリング押さえ固定ピン(1-1)に取り付けられた物から構成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
結束物(8)を結束する結束紐(5)を引っ張り力の保持固定する為の結束紐補助具であって、本体取っ手部(1)と両サイド部(1-2)下部2箇所の紐誘導底板部(2)及び紐ストッパー(4)とスプリング(3)からなり、スプリング(3)が内蔵されている2個の自由に開閉ができる紐ストッパー(4)と紐誘導底板部(2)との間に結束紐(5)を挟み込み、スプリング(3)圧を利かせた紐ストッパー(4)で結束紐(5)を押さえ付け且つ、緩み辛いノコギリ型の噛み合いで引っ張り力を保持固定する結束紐補助具であり更に、引っ張り力を保持固定した両側の紐ストッパー(4)と紐誘導底板部(2)との間に挟み込まれて伸びた結束紐(5)を手動で結ぶことで結束完了させ、紐ストッパー(4)を開けることにより結束紐補助具を結束完了した紐から取り外しができることを特徴とする結束紐補助具。
【請求項2】
前記、結束紐補助具の本体取っ手部(1)を握り、結束物(8)の上から加重を掛けることで結束物(8)の圧縮を保持することを特徴とする請求項1記載の結束紐補助具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は結束物(8)を結束する時、結束紐(5)が緩み、荷崩れや結び直すなどの時間を有し重労働になる結束作業を、誰でも簡単に短時間で容易な軽作業になるための結束紐補助具。
【背景技術】
【0002】
従来、簡単で短時間に縛れる結束道具が公知となっている。
(特許文献1を参照)
前記、新聞、雑誌、段ボール等の結束道具で先端フックに紐を引っ掛けくるくる回すだけで結束する優れものである。しかし前記、結束道具では結び目がないため解け安く、紐を引っ掛けくるくる回すため締め付け時に紐に負荷が掛かり切れてしまい、危険性がある。また、硬い紐等は結束できにくいなどの欠点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の結束道具によれば、結束物(8)を結束する時、結束紐(5)の結び目がない為解け安く、負荷を掛け過ぎると切れる危険があり、更に硬い紐等では結束できにくく荷崩れや結び直すなど時間を有し重労働になっている。
本発明は、結束する時結束物(8)が解けにくく思い通りの負荷を掛けることができ、結束紐(5)の材質はPP、ゴム製、紙類等、形状は丸型、平状等、全てに適用可能で、結束作業を誰でも簡単に短時間で容易な軽作業になるための結束紐補助具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の結束紐補助具は本体取っ手部(1)と両サイド部(1-2)下部に紐誘導底板部(2)を設けて、その上部両側2箇所にスプリング(3)付の紐ストッパー(4)を取り付けたものから構成されており、結束物(8)の周囲に結束紐(5)を一回りさせ、結束物(8)の上中央部に結束紐補助具を載せて紐ストッパー(4)を開け結束紐(5)を紐誘導底板部(2)と紐ストッパー(4)の間に挟め、紐ストッパー(4)を閉め、結束紐補助具の本体取っ手部(1)を握り結束物(8)へ押し付け、加重を掛けながら紐ストッパー(4)から伸びた紐を引っ張ることで緩み防止のノコギリ型の噛み合いで引っ張り力を保持固定させ紐を結び易くし、更に結ぶために両サイドから伸びた結束紐(5)を手動にて結ぶことで結束完了とするものである。
前記、両サイドにある紐ストッパー(4)を開けることで結束紐補助具を結束完了紐から簡単に取り外せるものである
【発明の効果】
【0006】
本発明の結束紐補助具は、結束物(8)を結束紐(5)で結束するのに、引っ張り力を保持することで力を加えることなく、簡単に結び易く、荷崩れ等を防ぎ軽作業につながり時間短縮ができるものである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
結束紐補助具は、本体取っ手部(1)と紐誘導底板部(2)とスプリング(3)が内蔵された紐ストッパー(4)が組み込まれたもので形成される。本体取っ手部(1)は両サイド部(1-2)から下方へ延びた下部に紐誘導底板部(2)を取り付けたもので形成され、紐誘導底板部(2)は本体取っ手部(1)の両サイド部(1-2)最下部にノコギリ型の形状を上向きに取り付けたもので形成される。紐ストッパー(4)はレバー部(4-1)と押さえ部(4-2)に分かれ、レバー部(4-1)にはスプリング(3)の圧力を開放する機能があり、押さえ部(4-2)にはスプリング(3)によって紐誘導底板部(2)に押圧させる機能を有する。
スプリング押さえ固定ピン(1-1)は本体取っ手部(1)の両サイド部(1-2)下部で紐誘導底板部(2)の上部に位置し、紐ストッパー(4)のレバー部(4-1)がスプリング(3)圧力を開放できる位置で更に、紐ストッパー(4)の押さえ部(4-2)でスプリング(3)によって紐誘導底板部(2)に押圧される固定位置に取り付けたもので形成される。
【0008】
本発明は結束紐補助具の一実施例を図面に基づいて以下に説明する。
図1に示す様に本発明の結束紐補助具の本体取っ手部(1)の上部は、手で握れる取っ手と両サイド部(1-2)下部には紐誘導底板部(2)があり、スプリング(3)が組み込まれた紐ストッパー(4)を噛み合わせた位置に取り付けたことから構成される。
【0009】
大小の段ボールを折たたみ積み重ねた結束物(8)でも、結束紐補助具をその結束物(8)の上に載せて、結び目する長さを残した結束紐(5)を紐誘導底板部(2)と紐ストッパー(4)の押さえ部(4-2)の間に挟めたまま紐ストッパー(4)の押さえ部(4-2)を閉じる。その結束物(8)の周囲を一回りさせた結束紐(5)をもう片方の紐誘導底板部(2)と紐ストッパー(4)の押さえ部(4-2)の間に挟めて、紐ストッパー(4)の押さえ部(4-2)を閉じる。
上記、結束紐補助具の本体取っ手部(1)を握り結束物(8)に加重を掛けながら紐誘導底板部(2)と紐ストッパー(4)の押さえ部(4-2)の間から出ている結束紐(5)を引っ張ることで緩み防止のノコギリ型の噛み合いとスプリング(3)が内蔵された紐ストッパー(4)の押さえ部(4-2)によって紐誘導底板部(2)に押圧が加わることで引っ張り力が保持固定され、手を離しても結束紐(5)が緩まず簡単に結束紐(5)を結ぶ作業ができる。
【0010】
手の回らない大きな段ボールを積み重ねた結束物(8)でも、結束物(8)の周囲に結束紐(5)を一回りさせ、結束物(8)の上中央部に結束紐補助具を載せて紐ストッパー(4)のレバー部(4-1)を押し、紐ストッパー(4)の押さえ部(4-2)を開けて、結束紐(5)を紐誘導底板部(2)と紐ストッパー(4)の押さえ部(4-2)の間に挟め、紐ストッパー(4)のレバー部(4-1)を放すと、紐ストッパー(4)の押さえ部(4-2)が閉る。結束紐補助具の本体取っ手部(1)を握り結束物(8)へ押し付け、加重を掛けながら紐ストッパー(4)の押さえ部(4-2)から伸びた紐を引っ張ることで緩み防止のノコギリ型の噛み合いとスプリング(3)が内蔵された紐ストッパー(4)の押さえ部(4-2)によって紐誘導底板部(2)に押圧が加わることで引っ張り力が保持固定され、手を離しても結束紐(5)が緩まず簡単に結束紐(5)を結ぶ作業ができる。
【0011】
結束に使用する紐の材質はPP,ゴム製、紙類等、さらに形状は丸型、平状等が使用できて、紐の太さは1~10mm程度まで使用可能なものである。
【0012】
図3に示したように、縦方向と横方向を同時に結束する十字結び(6)は、結束物(8)の上部中心部へ結束紐補助具を載せ、結束紐(5)を結束物(8)に一回りさせ、一方向への引っ張り力を保持させたまま、結束紐補助具の下部中央部の切り離された空間に90度交差させた結束紐(5)を通し、上記の一方向へ引っ張り力を保持したまま直角に結束紐(5)を一回りさせ結び付ける十字結び(6)も可能である。
【0013】
図4に示したように、平行に複数回結び(7)付けることにより、更に結束物(8)が片寄らず、強力な引っ張り力が得られ荷崩れ防止となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【符号の説明】
【0015】
1 本体取っ手部
1-1 スプリング押さえ固定ピン
1-2 サイド部
2 紐誘導底板部
3 スプリング
4 紐ストッパー
4-1 レバー部
4-2 押さえ部
5 結束紐
6 十字結び
7 平行に複数回結び
8 結束物