(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022186559
(43)【公開日】2022-12-15
(54)【発明の名称】携帯端末
(51)【国際特許分類】
G07F 9/00 20060101AFI20221208BHJP
G07F 9/02 20060101ALI20221208BHJP
H04M 1/00 20060101ALI20221208BHJP
【FI】
G07F9/00 Z
G07F9/00 G
G07F9/02 D
H04M1/00 U
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021115995
(22)【出願日】2021-06-04
(71)【出願人】
【識別番号】521308573
【氏名又は名称】田中 陸子
(72)【発明者】
【氏名】田中 陸子
【テーマコード(参考)】
3E044
5K127
【Fターム(参考)】
3E044AA01
3E044BA01
3E044CA07
3E044CC01
3E044DE10
3E044EB08
5K127AA36
5K127BA03
5K127BB22
5K127CA27
5K127GA14
5K127GD21
5K127JA14
5K127KA02
5K127KA04
5K127KA05
(57)【要約】
【課題】視覚障碍者であっても自動販売機で商品を選択し購入する事ができる携帯端末操作手段を提供する。
【解決手段】携帯端末2を使う事で、20を備えた自動販売機からの通信手段を利用し、エリアAに入ると商品情報受信手段17から得た情報で商品を選択し、13の決済認識手段で決済方法を決めて7の選択ボタン位置情報発信手段より発信されたボタンを押すと9の購入確認手段で購入された事を案内する。商品案内から購入までの流れを11の音声認識手段が15のスピーカーを通して音声にて案内する事ができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動販売機と該自動販売機と通信可能な携帯端末であって、該携帯端末は、前記自動販売機から発信されている位置情報を受信する位置情報受信手段と、該位置情報受信手段によって前記携帯端末が前記自動販売機の所定エリアに入った事を検知して自動販売機情報を案内する音声案内手段と、前記携帯端末を操作する操作者の音声を認識する音声認識手段を備え、該音声認識手段の音声認識を受けて前記自動販売機の商品位置情報を前記音声案内手段によって案内することを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
前記携帯端末は、前記自動販売機に設けられた商品の在庫状況を検知する在庫検知手段からの在庫切れ情報を受信すると前記音声案内手段より音声発信する事を特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、視覚障がい者であっても自動販売機を利用することを目的とした特に購入希望者に情報を報知する事ができる携帯端末に関する受信手段。
【背景技術】
【0002】
手軽な販売方式として多くの自動販売機が設置されている。しかし、視力に障害があることや字が読めない事により自動販売機での商品の売り切れや、希望商品の取り扱いがなく自動販売機に商品購入希望者が希望の商品を購入できない事に気が付く事が出来ない。このような場合に希望の商品を購入できなかった購入希望者は、希望の商品が販売されている自動販売機を探すか店舗を探しまわる必要があり、時間と手間の無駄が生じ更に、自動販売機に類似品があるにも関わらず気が付かず退去され希望の商品を購入することができないという現状がある。
このように自動販売機による販売は対面販売でないため希望商品が売り切れまたは、取り扱いをしていない場合や多様の商品を知ることができず目の前にある情報が入手困難な状態にあるため希望商品を購入できないということがある。この問題に対し特許文献1では自動販売機の在庫、商品情報を受信可能としている。
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記したように、前記自動販売機では、希望商品が売り切れ、又は取り扱いされていない場合には、購入希望者は希望商品の販売状況を知る事が出来ないという問題に対して自動販売機に送受信アンテナを備え商品購入希望者が使用する携帯端末で通信し、商品情報を得ることが可能となり商品状況に応じた購入が可能となる。
【0005】
しかし、上記した特許文献1の技術では、視力障害や文字の解読不可者では、情報を得られないという問題がある。そのため音声にて案内することで上述した問題を解決する自動販売機の情報を提供する事を可能とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために自動販売機と該自動販売機と通信可能な携帯端末であって、該携帯端末は、前記自動販売機から発信されている位置情報を受信する位置情報受信手段と、該位置情報受信手段によって前記携帯端末が前記自動販売機の所定エリアに入った事を検知して自動販売機情報を案内する自動販売機の音声案内手段と、前記携帯端末を操作する操作者の音声を認識する音声認識手段を備え、該音声認識手段の音声認識を受けて前記自動販売機の商品位置情報を前記音声案内手段によって案内する事を特徴とする。
【0007】
また、前記携帯端末は、前記自動販売機に設けられた商品の在庫状況を検知する在庫検知手段からの在庫切れ情報を受信すると前記音声案内手段より音声発信する事を特徴とする。
【0008】
さらに本発明の受信手段は通信システムを備えた自動販売機と購入希望者が使用する携帯端末と接続し情報を得て、前記自動販売機に購入希望商品が品切れであることや商品の内容、商品の位置を音声にて案内する事が可能で視力障害や活字読解不可能な場合でも視力、文字読解力に問題ない者と同じように商品の選択を、購入できる事を特徴としている。よって、購入希望商品の売り切れに気が付き、お金を投入しボタンを押しても商品がでてこない理由が分かり希望商品を購入できない事態を解消することができる為、希望商品の類似品や宣伝中の商品を購入する事も可能となり他の商品への購入への機会を失わない。
【0019】
また、本発明の携帯端末は、音声で起動し音声にて商品購入までの案内を行う事を特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば通信システムを備えた自動販売機に商品購入希望者の携帯端末が接続されると受信システムを介して視覚障がいのある商品購入希望者は希望の商品を購入使用したときに売り切れていることに気が付くことができる。これにより自動販売機から売り切れの商品が出てこない理由を知ることができる。そのため商品購入希望者は、ほかの商品を選択操作することができる。商品販売側も販売機会を失うことなく商品を販売できる自動販売機が得られる。
【0011】
視覚障がい者であっても携帯端末受信手段を使用し前記自動販売機の所定エリアAに入る事で前記自動販売機の在庫情報である売り切れ案内や収蔵されている商品の詳細である炭酸飲料、果実飲料、清涼飲料水など商品の特徴や商品名が報知され商品を確認し選択した上で購入することが可能となる。商品情報発信手段を備えた自動販売機から受信器を備えた携帯端末を使用する事で押しボタンの位置、商品出口の案内の操作方法を音声にて知ることができる為、希望商品がなくても他の商品情報を得る事で希望以外の商品を選択し購入することができる。
【図面の簡単な説明】
【
図1】本発明の実施例を示す携帯端末と自動販売機の関係を示す図である。
【
図3】本発明の携帯端末の表示画面の流れを示す図である。
【本発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。本発明の自動販売機1は、この自動販売機1の所定エリア内Aに位置情報を発信する位置情報発信手段3と、前記自動販売機1に収蔵されている商品、例えばオレンジジュースや野菜ジュースなどの商品の情報を発信する商品情報発信手段5と、これら商品の在庫の状況を検知する在庫検知手段4とを備えている。また、商品メーカーの情報発信する商品メーカー発信手段6を備えており、さらに商品購入のための商品の選択ボタン位置発信手段7と、投入された金額を検知する投入金額認識手段8を備え、投入金額検知後に購入確認を検知する購入確認手段9とを備えている。これによって販売メーカー情報から商品詳細情報と購入までの手段を発信する事ができる。
【0013】
一方、携帯端末2は、前記位置情報発信手段3からの位置情報の信号を受信する位置情報受信手段10を備え、この携帯端末2は前記位置情報発信手段3の所定エリア内Aに入った事を検知すると前記自動販売機1に設けられた自動販売機情報、例えば収蔵されている商品メーカー名などの商品情報を発信する商品メーカー情報発信手段6からの信号を受信する商品メーカー受信手段16を備えている。そしてこの商品メーカー受信手段16によって商品メーカーを受信すると、自動販売機音声案内手段12から音声案内されるようになっている。また、投入金額確認手段8から決済認識手段14によって投入金額と決済も音声にて案内されるようになっている。このように、携帯端末2は、前記自動販売機1にある商品の購入に必要な操作を表示とともに音声にて案内され、商品がどの位置に表示されているかを認識する事が可能となる。なお、自動販売機1と携帯端末2とはそれぞれの受信アンテナ20,21にて行われるようになっている。また、自動販売機1と携帯端末2との間のやり取りは、携帯端末2に備えられた音声認識手段11、スピーカー15を介して視覚障がい者に伝えられるようになっている。
【0014】
次に本発明の発明における商品購入の流れについて説明する。
【0015】
本発明の販売動作を
図2のフローチャートにて説明する。商品購入希望者がスタートして最初にs2で携帯端末5のアプリを起動させる。次いでs3でロード画面を表示させる(
図3、b参照)。そしてs4において自動販売機についての検索をするか否かを商品購入希望者が判断をし、YESの場合はs5へ進む。NOの場合はs6へ進み「検知できません」を表示するとともに音声案内してs3へ戻る。s5においては、自動販売機との接続をするか否かを携帯端末2が判断し、YESの場合にはs8へ進み、NOの場合にはs7に進んで「もう一度検知します」と表示しスピーカー15より音声案内する。
【0016】
s8において、「商品取り扱いメーカー」を表示及び音声案内されs9へ進み「案内開始確認」を表示するとともに音声案内しYESの場合はs11へ進み(
図3、f参照)、NOの場合はs10へ進み、「アプリ終了します」を表示するとともに音声案内してs24に進んで終了する。s11において「商品一覧表示かキーワード入力か」を表示するとともに音声案内し、キーワード入力の場合にはs13へ進みキーワードを音声入力するよう表示するとともに音声案内し(
図3、h参照)、一覧表示選択の場合にはs12へ進み自動販売機の全商品を表示するとともに音声案内する。s14でキーワード入力完了により該当商品が検索されると(
図3,i参照)s15へ進み該当商品が表示されるとともに音声案内されs16に進み購入商品が表示されるとともに音声案内される。
【0017】
s16で確認不可の場合はs17へ進み「商品を選択してください」を表示するとともに音声でアナウンスする。一方、s16で確認の場合は商品が表示されs18で金額が表示されるとともに音声案内されs19へ進みボタン位置案内が表示されるとともに音声案内され(
図3、1参照)s20へさらに進み支払い確認が表示されるとともに音声案内されs21へ進み「ありがとうございました」と表示されるとともに音声案内されs23へ進み「アプリを終了する」を表示するとともに音声案内されs24でENDとなる。s20で支払い確認できない場合は、s22へ進み「購入してください」と表示されるとともに音声案内されs21へ再度進む。
【0018】
本発明においては、上記した実施例とは別にs12商品案内の途中でキーワード検索へ切り替え可能とし、キーワード検索するとジャンルが音声にて案内され商品名を音声にて入力すると商品の位置が知らされ、希望商品購入者がコイン投入し希望商品を自動販売機で操作し希望商品購入とすることも可能である。
【0019】
このように商品購入希望者が位置表示に従って自動販売機の希望商品ボタン位置を確認しどこに希望商品があるかの予測が必要となる。
【0020】
本受信手段は画面表示が何処であれ、受信手段の機能により途中で音声にて中断する事が可能である。
【0021】
本受信手段は、本人使用の携帯端末に文字にて表示され目視でも確認できる事で第3者との画面上での共有が可能。
【0022】
図2フローチャートにおける受信手段の操作は音声にて可能とする。
【0023】
携帯端末使用者の音声操作は携帯端末のスピーカーより音声で報知する。例えば『対象商品はAです。売り切れです。』『対象商品はAです。炭酸飲料、ペットボトルにて冷蔵保存中です。』の音声報知を行う。また、スピーカーの変わりにイヤホンジャック等を設けイヤホンによる音声通知も可能となる。
【0024】
携帯端末の通信システムについて説明する。
【0025】
商品購入希望者は元々使用していた携帯端末を利用し、自動販売機は通信システムを追加するだけで簡単に自動販売機と携帯端末を使用した通信システムを構築できる。
【0026】
本発明によれば通信システムを備えた自動販売機の商品情報を商品購入希望者が利用する携帯端末を介して音声のみならず手動でも操作可能とし商品購入希望者の携帯端末から受信手段の画面を通して操作することができる。
【0027】
以上、本願発明を説明したが、本願発明は上記の実施形態例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解しえる様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0028】
1自動販売機 10位置情報受信手段
2携帯端末 11音声認識手段
3位置情報発信手段 12音声案内手段
4在庫検知手段 13決済認識手段
5商品情報発信手段 14販売認識手段
6商品メーカー情報発信手段 15スピーカー
7選択ボタン位置情報発信手段 16商品メーカー情報受信手段
8投入金額認識手段 17自動販売機音声案内受信手段
9購入確認手段 Aエリア内