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特開2022-186612商品・サービス利用シミュレーションシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022186612
(43)【公開日】2022-12-15
(54)【発明の名称】商品・サービス利用シミュレーションシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20221208BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022080145
(22)【出願日】2022-05-16
(62)【分割の表示】P 2021094227の分割
【原出願日】2021-06-04
(71)【出願人】
【識別番号】520154438
【氏名又は名称】末次 功憲
(74)【代理人】
【識別番号】100178179
【弁理士】
【氏名又は名称】桐生 美津恵
(72)【発明者】
【氏名】末次 功憲
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】ユーザが商品、サービス又はこれらの組合せを利用した場合の各種状況をシミュレーションすることができる商品・サービス利用シミュレーションシステムを提供する。
【解決手段】商品・サービス利用シミュレーションシステム1は、ユーザに関するユーザ情報を取得するユーザ情報取得部111と、商品及びサービスの少なくとも一方に関する商品・サービス情報を取得する商品・サービス情報取得部112と、シミュレーションの条件を設定するシミュレーション条件設定部113と、ユーザ情報と商品・サービス情報とシミュレーションの条件とに基づいて、ユーザが商品及びサービスの少なくとも一方を利用した場合の状況をシミュレーションするシミュレーション実行部114と、シミュレーション結果をユーザに提示するシミュレーション結果提示部115と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに関するユーザ情報、商品及びサービスの少なくとも一方に関する商品・サービス情報、シミュレーションを実行するために必要な各種学習データ及び前記ユーザが前記商品及び前記サービスの少なくとも一方を利用した場合の状況をシミュレーションするためのプログラムを含むソフトウェアを記憶する記憶手段と、
前記ユーザ情報を前記記憶手段から取得するユーザ情報取得手段と、
前記商品・サービス情報を前記記憶手段から取得する商品・サービス情報取得手段と、
シミュレーションの条件を前記記憶装置に設定するシミュレーション条件設定手段と、
前記ユーザ情報取得手段により取得された前記ユーザ情報と前記商品・サービス情報取得手段により取得された前記商品・サービス情報と前記シミュレーション条件設定手段により設定されたシミュレーションの条件とに基づいて、前記ユーザが前記商品及び前記サービスの少なくとも一方を利用した場合の状況を前記記憶手段に記憶されたソフトウェアに従ってシミュレーションするシミュレーション実行手段と、
前記シミュレーション実行手段によるシミュレーション結果を前記ユーザに提示するシミュレーション結果提示手段とを備え、
前記シミュレーション条件設定手段は、前記シミュレーションの条件として、前記ユーザが前記商品として特定のカツラを装着している際に、外力として所定の強風が加えられた場合の前記カツラの変化を設定し、
前記シミュレーション実行手段は、
前記カツラの装着時における強風に対する風力耐性をシミュレーションすることを特徴とする商品・サービス利用シミュレーションシステム。
【請求項2】
ユーザに関するユーザ情報、商品及びサービスの少なくとも一方に関する商品・サービス情報、シミュレーションを実行するために必要な各種学習データ及び前記ユーザが前記商品及び前記サービスの少なくとも一方を利用した場合の状況をシミュレーションするためのプログラムを含むソフトウェアを記憶する記憶手段と、
前記ユーザ情報を前記記憶手段から取得するユーザ情報取得手段と、
前記商品・サービス情報を前記記憶手段から取得する商品・サービス情報取得手段と、
シミュレーションの条件を前記記憶装置に設定するシミュレーション条件設定手段と、
前記ユーザ情報取得手段により取得された前記ユーザ情報と前記商品・サービス情報取得手段により取得された前記商品・サービス情報と前記シミュレーション条件設定手段により設定されたシミュレーションの条件とに基づいて、前記ユーザが前記商品及び前記サービスの少なくとも一方を利用した場合の状況を前記記憶手段に記憶されたソフトウェアに従ってシミュレーションするシミュレーション実行手段と、
前記シミュレーション実行手段によるシミュレーション結果を前記ユーザに提示するシミュレーション結果提示手段とを備え、
前記シミュレーション条件設定手段は、前記シミュレーションの条件として、前記ユーザが前記サービスとしてイベントサービスを利用して所定の会場でイベントを開催する場合の前記会場の装飾方法を設定し、
前記シミュレーション実行手段は、
前記会場が前記装飾方法で装飾された状態をシミュレーションすることを特徴とする商品・サービス利用シミュレーションシステム。
【請求項3】
ユーザに関するユーザ情報、商品及びサービスの少なくとも一方に関する商品・サービス情報、シミュレーションを実行するために必要な各種学習データ及び前記ユーザが前記商品及び前記サービスの少なくとも一方を利用した場合の状況をシミュレーションするためのプログラムを含むソフトウェアを記憶する記憶手段と、
前記ユーザ情報を前記記憶手段から取得するユーザ情報取得手段と、
前記商品・サービス情報を前記記憶手段から取得する商品・サービス情報取得手段と、
シミュレーションの条件を前記記憶装置に設定するシミュレーション条件設定手段と、
前記ユーザ情報取得手段により取得された前記ユーザ情報と前記商品・サービス情報取得手段により取得された前記商品・サービス情報と前記シミュレーション条件設定手段により設定されたシミュレーションの条件とに基づいて、前記ユーザが前記商品及び前記サービスの少なくとも一方を利用した場合の状況を前記記憶手段に記憶されたソフトウェアに従ってシミュレーションするシミュレーション実行手段と、
前記シミュレーション実行手段によるシミュレーション結果を前記ユーザに提示するシミュレーション結果提示手段とを備え、
前記記憶手段には、車の種類に応じて、所定の環境による前記車の汚れやすさ、傷つき易さ、及び、手入れによる前記車の綺麗さの維持状態をシミュレーションするための学習データが記憶されており、
前記シミュレーション条件設定手段は、前記シミュレーションの条件として、前記ユーザが前記商品として特定の車を所定の環境で使用した場合の前記車の変化を設定し、
前記シミュレーション実行手段は、
前記環境によって前記車がどの程度汚れやすいか、環境によって前記車がどの程度傷つきやすいか、及び、前記車の手入れをどの程度するとどの程度の綺麗さを維持できるか、の少なくとも1つをシミュレーションすることを特徴とする商品・サービス利用シミュレーションシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品・サービス利用シミュレーションシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザが被服類等の商品を購入したりサービスを利用する際には、例えば、特許文献1に記載のように、現在の状態や状況を基準に試着等のシミュレーションを行い、購入するか否かを判断する。しかし、ユーザの体型が変化したり、走ったり、日焼けしたり、別の場所に移動したり、別の商品と相互作用した場合に、購入しようとする商品・サービスにどのような変化が起こるのかを、ユーザは頭の中でシミュレーションしなければならなかった。
【0003】
例えば、ユーザがTシャツを購入する場合、自分が少し太ったときに当該Tシャツを着用すると見栄えはどうなるのか、走ったときにTシャツにどのような耐久性があるのか、汗をかいたときにどのような速乾性があるのか、過酷な気候のもとでTシャツはどのように変化するのか、そのTシャツは過酷なスポーツであるラグビーをしたときにどの程度の摩耗や耐久性があるのか等を、ユーザは予測しなければならなかった。
【0004】
これらがメーカーが表示する説明や写真や動画などで説明されている場合もあるが、当該商品・サービスを利用することを実際に使用する環境とほぼ同じか近い環境でシミュレーションしながら、商品・サービスを比較検討し、購買に至るということができなかった。また、複数の商品及びサービスを組み合わせて利用する場合のシミュレーションを行うことができなかった。
【0005】
したがって、ユーザは、自己のニーズや将来の状態や状況に適さない買い物をするリスクがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002-183542号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、ユーザが商品、サービス又はこれらの組合せを利用した場合の各種状況をシミュレーションすることができる商品・サービス利用シミュレーションシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の商品・サービス利用シミュレーションシステムは、
ユーザに関するユーザ情報、商品及びサービスの少なくとも一方に関する商品・サービス情報、シミュレーションを実行するために必要な各種学習データ及び前記ユーザが前記商品及び前記サービスの少なくとも一方を利用した場合の状況をシミュレーションするためのプログラムを含むソフトウェアを記憶する記憶手段と、
前記ユーザ情報を前記記憶手段から取得するユーザ情報取得手段と、
前記商品・サービス情報を前記記憶手段から取得する商品・サービス情報取得手段と、
シミュレーションの条件を前記記憶装置に設定するシミュレーション条件設定手段と、
前記ユーザ情報取得手段により取得された前記ユーザ情報と前記商品・サービス情報取得手段により取得された前記商品・サービス情報と前記シミュレーション条件設定手段により設定されたシミュレーションの条件とに基づいて、前記ユーザが前記商品及び前記サービスの少なくとも一方を利用した場合の状況を前記記憶手段に記憶されたソフトウェアに従ってシミュレーションするシミュレーション実行手段と、
前記シミュレーション実行手段によるシミュレーション結果を前記ユーザに提示するシミュレーション結果提示手段とを備え、
前記シミュレーション条件設定手段は、前記シミュレーションの条件として、前記ユーザが前記商品として特定のカツラを装着している際に、外力として所定の強風が加えられた場合の前記カツラの変化を設定し、
前記シミュレーション実行手段は、
前記カツラの装着時における強風に対する風力耐性をシミュレーションすることを特徴とする。
また、本発明の商品・サービス利用シミュレーションシステムは、
ユーザに関するユーザ情報、商品及びサービスの少なくとも一方に関する商品・サービス情報、シミュレーションを実行するために必要な各種学習データ及び前記ユーザが前記商品及び前記サービスの少なくとも一方を利用した場合の状況をシミュレーションするためのプログラムを含むソフトウェアを記憶する記憶手段と、
前記ユーザ情報を前記記憶手段から取得するユーザ情報取得手段と、
前記商品・サービス情報を前記記憶手段から取得する商品・サービス情報取得手段と、
シミュレーションの条件を前記記憶装置に設定するシミュレーション条件設定手段と、
前記ユーザ情報取得手段により取得された前記ユーザ情報と前記商品・サービス情報取得手段により取得された前記商品・サービス情報と前記シミュレーション条件設定手段により設定されたシミュレーションの条件とに基づいて、前記ユーザが前記商品及び前記サービスの少なくとも一方を利用した場合の状況を前記記憶手段に記憶されたソフトウェアに従ってシミュレーションするシミュレーション実行手段と、
前記シミュレーション実行手段によるシミュレーション結果を前記ユーザに提示するシミュレーション結果提示手段とを備え、
前記シミュレーション条件設定手段は、前記シミュレーションの条件として、前記ユーザが前記サービスとしてイベントサービスを利用して所定の会場でイベントを開催する場合の前記会場の装飾方法を設定し、
前記シミュレーション実行手段は、
前記会場が前記装飾方法で装飾された状態をシミュレーションすることを特徴とする。
また、本発明の商品・サービス利用シミュレーションシステムは、
ユーザに関するユーザ情報、商品及びサービスの少なくとも一方に関する商品・サービス情報、シミュレーションを実行するために必要な各種学習データ及び前記ユーザが前記商品及び前記サービスの少なくとも一方を利用した場合の状況をシミュレーションするためのプログラムを含むソフトウェアを記憶する記憶手段と、
前記ユーザ情報を前記記憶手段から取得するユーザ情報取得手段と、
前記商品・サービス情報を前記記憶手段から取得する商品・サービス情報取得手段と、
シミュレーションの条件を前記記憶装置に設定するシミュレーション条件設定手段と、
前記ユーザ情報取得手段により取得された前記ユーザ情報と前記商品・サービス情報取得手段により取得された前記商品・サービス情報と前記シミュレーション条件設定手段により設定されたシミュレーションの条件とに基づいて、前記ユーザが前記商品及び前記サービスの少なくとも一方を利用した場合の状況を前記記憶手段に記憶されたソフトウェアに従ってシミュレーションするシミュレーション実行手段と、
前記シミュレーション実行手段によるシミュレーション結果を前記ユーザに提示するシミュレーション結果提示手段とを備え、
前記記憶手段には、車の種類に応じて、所定の環境による前記車の汚れやすさ、傷つき易さ、及び、手入れによる前記車の綺麗さの維持状態をシミュレーションするための学習データが記憶されており、
前記シミュレーション条件設定手段は、前記シミュレーションの条件として、前記ユーザが前記商品として特定の車を所定の環境で使用した場合の前記車の変化を設定し、
前記シミュレーション実行手段は、
前記環境によって前記車がどの程度汚れやすいか、環境によって前記車がどの程度傷つきやすいか、及び、前記車の手入れをどの程度するとどの程度の綺麗さを維持できるか、の少なくとも1つをシミュレーションすることを特徴とする。
また、本発明の商品・サービス利用シミュレーションシステムは、
ユーザに関するユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、
商品及びサービスの少なくとも一方に関する商品・サービス情報を取得する商品・サービス情報取得手段と、
シミュレーションの条件を設定するシミュレーション条件設定手段と、
前記ユーザ情報取得手段により取得された前記ユーザ情報と前記商品・サービス情報取得手段により取得された前記商品・サービス情報と前記シミュレーション条件設定手段により設定されたシミュレーションの条件とに基づいて、前記ユーザが前記商品及び前記サービスの少なくとも一方を利用した場合の状況をシミュレーションするシミュレーション実行手段と、
前記シミュレーション実行手段によるシミュレーション結果を前記ユーザに提示するシミュレーション結果提示手段と
を備えたことを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、ユーザが商品及びサービスの少なくとも一方を利用した場合の状況をシミュレーションすることができるため、ユーザは商品やサービスを利用した場合の各種変化を確認することができ、利用する商品やサービスの購入や選択に役立てることができる。
【0010】
上記発明において、
前記ユーザ情報取得手段は、前記ユーザの現在の身体的な特徴を表す身体的データを取得し、
前記シミュレーション実行手段は、
前記ユーザの現在の身体的データに基づいて、前記ユーザが前記商品及び前記サービスの少なくとも一方を利用した場合に前記ユーザの未来の身体的な特徴がどのように変化するかをシミュレーションすることを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、ユーザの未来の身体的な特徴がどのように変化するかをシミュレーションすることができ、ユーザは商品やサービスの購入や選択に役立てることができる。
【0012】
上記発明において、
前記シミュレーション実行手段は、
前記ユーザが前記商品及び前記サービスの少なくとも一方を利用する際の前記ユーザの動きをシミュレーションすることを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、ユーザは、商品及びサービスの少なくとも一方を利用する際のユーザの動きを確認することができ、商品やサービスの購入や選択に役立てることができる。
【0014】
上記発明において、
前記シミュレーション実行手段は、
前記商品に外力が加えられた場合に、前記商品が変化する様子をシミュレーションすることを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、ユーザは、商品に外力が加えられた場合に、商品が変化する様子を確認することができ、購入する商品の選択に役立てることができる。
【0016】
上記発明において、
前記シミュレーション実行手段は、
前記商品及び前記サービスの少なくとも一方に装飾的動きを付け加えた状態をシミュレーションすることを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、ユーザは、前記商品及び前記サービスの少なくとも一方に装飾的動きを付け加えた状態を確認することができ、商品やサービスの購入や選択に役立てることができる。
【0018】
上記発明において、
前記シミュレーション実行手段は、
前記商品が置かれた環境によって前記商品がどのように変化するかをシミュレーションすることを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、ユーザは商品が置かれた環境によって商品がどのように変化するかを確認することができ、購入する商品の選択に役立てることができる。
【0020】
本発明のプログラムは、コンピュータを、
ユーザに関するユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、
商品及びサービスの少なくとも一方に関する商品・サービス情報を取得する商品・サービス情報取得手段と、
シミュレーションの条件を設定するシミュレーション条件設定手段と、
前記ユーザ情報取得手段により取得された前記ユーザ情報と前記商品・サービス情報取得手段により取得された前記商品・サービス情報と前記シミュレーション条件設定手段により設定されたシミュレーションの条件とに基づいて、前記ユーザが前記商品及び前記サービスの少なくとも一方を利用した場合の状況をシミュレーションするシミュレーション実行手段と、
前記シミュレーション実行手段によるシミュレーション結果を前記ユーザに提示するシミュレーション結果提示手段と
して機能させるためのプログラムである。
【0021】
この発明によれば、ユーザが商品及びサービスの少なくとも一方を利用した場合の状況をシミュレーションすることができるため、ユーザは商品やサービスを利用した場合の各種変化を確認することができ、利用する商品やサービスの購入や選択に役立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施形態に係る商品・サービス利用シミュレーションシステムの全体構成図である。
図2】同実施形態に係る商品・サービス利用シミュレーションシステムの制御ノードの機能構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る商品・サービス利用シミュレーションシステム1の全体構成図である。同図に示すように、商品・サービス利用シミュレーションシステム1は、ブロックチェーンネットワーク20を構成する複数のノード10を備えている。複数のノード10は、システム1全体を制御する制御ノード11と、ユーザが所持するユーザ端末13と、を含み、これらのノード10はブロックチェーンネットワーク20を介して相互に通信可能に構成されている。ユーザ端末13は、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末等の通信端末である。
【0024】
制御ノード11は、通信機能を有するコンピュータであり、ハードウェアとして、CPUと、RAM、ROM、ハードディスク等の記憶装置と、ブロックチェーンネットワーク20を介した通信を制御する通信インターフェースと、キーボードやディスプレイ等の入出力インターフェースと、を備えている。制御ノード11の記憶装置には、各種データ、プログラム等のソフトウェアが記憶されている。例えば、制御ノード11の記憶装置に記憶されているデータとしては、ユーザに関するユーザ情報、商品及びサービスに関する商品・サービス情報、シミュレーション条件、シミュレーションを実行するために必要な各種学習データ等が存在する。
【0025】
また、制御ノード11の記憶装置に記憶されているプログラムとしては、ユーザが商品やサービスを利用した場合の状況をシミュレーションするためのプログラム、シミュレーション結果をユーザに提示するためのプログラム等が存在する。制御ノード11のCPUが記憶装置に記憶されているソフトウェアに従って処理を実行することにより、図2に示す機能構成が制御ノード11に実現される。
【0026】
ユーザ情報取得部111は、ユーザに関するユーザ情報を取得する。例えば、ユーザ情報取得部111は、データベースからユーザ情報を取得する。ユーザ情報としては、ユーザの現在の身体的な特徴を表す身体的データ(ユーザの身長、体重、胴廻り、胸囲、皮膚の色、髪の長さ等)、ユーザの日常の行動パターン、運動パターン、食事パターン、過去の行動履歴、運動履歴、食事の履歴等がある。当該ユーザ情報の取得方法としては、ユーザにより予め入力され登録されているデータベースから取得してもよいし、ユーザ端末13が備えるカメラやセンサーにより取得してもよいし、ユーザが食事をしたり運動する毎にユーザによりユーザ端末13に入力させてもよい。
【0027】
商品・サービス情報取得部112は、商品やサービスに関する商品・サービス情報を取得する。商品・サービス情報は、ユーザが実際に利用又は購入する前にシミュレーションを所望する商品やサービスに関する情報であり、例えば、被服類、車、傘、棚、絨毯、コップ、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、美容サービス、理容サービス、旅行ツアー等に関する情報がある。当該商品・サービス情報の取得方法としては、これらの商品を販売又は製造する業者や、サービスを提供する業者から提供を受けたり、これらの業者が所持するデータベースから取得してもよい。
【0028】
シミュレーション条件設定部113は、ユーザによる指定入力に基づいて、或いは、当該システム1により予め定められた条件に基づいて、シミュレーションの条件を設定する。
シミュレーションの条件としては、商品やサービスを利用して所定の時間が経過した場合の商品やユーザの変化をシミュレーションする、所定の環境における商品の変化をシミュレーションする、商品に所定の外力を加えた場合の変化をシミュレーションする、ユーザの日常の行動パターンに基づいて商品やサービスを利用した場合のユーザの変化をシミュレーションする等がある。
【0029】
シミュレーション実行部114は、ユーザ情報取得部111により取得されたユーザ情報と、商品・サービス情報取得部112により取得された商品・サービス情報と、シミュレーション条件設定部113により設定されたシミュレーションの条件と、に基づいて、ユーザが商品又はサービス、或いは、これらの組合せを利用した場合の状況をシミュレーションする。
【0030】
具体的には、例えば、シミュレーション実行部114は、ユーザが商品やサービスを利用した場合に、ユーザの未来の身体的な特徴が現在の状態からどう変化するかをシミュレーションする。例えば、髪が伸びる、身長が伸びる、体重が増える又は減る、日焼けして皮膚の色が濃くなる、筋肉が増える、脂肪が増える等のユーザの身体的な変化をシミュレーションする。
【0031】
これにより、例えば、ダイエット中の人が、現在はフィットしない被服類の購入について検討した場合、現在ユーザが行っているペースでダイエット減量が進めば何ヶ月後にベストフィットするかをシュミレーションすることができる。逆に、相撲取りやスポーツ選手が増量したり筋肉を増量したりして体のサイズがアップ増量することを望んだ場合、所定のペースで増量をすると何日後に当該被服類がベストフィットするかをシュミレーションすることができる。
【0032】
また、シミュレーション実行部114は、ユーザが商品やサービスを利用する際の当該ユーザの動きをシミュレーションする。
具体的には、例えば、シミュレーション実行部114は、ユーザがサッカーのユニホームを着てサッカーにおける典型的な動きを繰り返した場合をシミュレーションする。また、ユーザが選択した山登りのグッズを用いて山登りのときに行う典型的な行動をシミュレーションする。また、ユーザの日常生活の典型的な動きをシミュレーションする。また、ユーザがビジネスで商品やサービスを利用する場合は、一般的な動作をシミュレーションすることもできるし、当該ユーザや職種における特有の動きもシミュレーションすることもできる。
【0033】
また、シミュレーション実行部114は、商品に外力が加えられた場合、当該商品が変化する様子をシミュレーションする。
例えば、商品がボールペンの場合、ボールペンのキャップが外されたりカバーが付けられたりした場合に、当該ボールペンが変化する様子をシミュレーションする。また、商品が車の場合、車が走行した場合や、車の後部座席に荷台スペースを作ったりした場合に、当該車が変化する様子をシミュレーションする。
また、商品が被服類の場合、リバーシブルの洋服をひっくり返す動作をシミュレーションする。商品が折りたたみバックの場合、折りたたみ方法のシミュレーションを実演する。商品がノートパソコンの場合、蓋の開け締めを実演することができる。被服類のポケットにノートパソコンを入れる場合、その膨らみ具合や見栄えなどを実演する。商品が建築現場での作業着の場合、当該作業着がどの程度汚れるか、当該作業着の繊維等がどの程度摩耗・消耗するかなどを、現場の特徴や経年劣化等を加味しながらシミュレーションする。また、ユーザがラグビーをする場合、ラグビーの試合を再現して実際の対戦相手選手等による外力により被服類が摩耗したりドロで汚れたり様子をシミュレーションする。この際に、試合や練習の回数によってどの程度被服類の形や色や繊維などが変化するか、週3回練習して半年経過した場合や、週4回練習して1年経過した場合の被服類が受ける影響、すなわち、被服類の耐久性、デザイン、使用感等をシミュレーションすることができる。また、商品が傘の場合、シミュレーション実行部114は、台風などの強風のときにどの程度傘が破損や変化変形の可能性があるか、摩耗し色が変化などするか、ユーザにとって使用しやすいか等をシミュレーションすることができる。また、商品がカツラ(ウィッグ)の場合、カツラの装着時において台風や強風での耐久性・対風力耐性等をシミュレーションする。また、商品がガラスのコップの場合、当該コップで牛乳や野菜ジュースを毎日飲んだ場合、どの程度の期間で当該コップが曇ってくるのか等、時間的変化・経年劣化をシミュレーションする。
【0034】
また、シミュレーション実行部114は、商品又はサービスに装飾的動きを付け加えた状態をシミュレーションする。
具体的には、商品が鉛筆の場合、シミュレーション実行部114は、鉛筆にキャップが付けられた状態をシミュレーションすることができる。また、商品がスマートフォンの場合、カバーをつけた状態をシミュレーションすることができる。商品がパーソナルコンピュータの場合、カバーをつけたり塗装を変えたりした状態をシミュレーションすることができる。また、商品が車の場合、オプションパーツ追加部品をつけた状態をシミュレーションすることができる。イベントのサービスであれば、会場の装飾をした状態をシミュレーションすることができる。
【0035】
また、物による装飾以外に、商品やサービスに対して「出来事としての装飾的動き」を加えた状態をシミュレーションすることができる。例えば、サービスが遊園地等のテーマパークであれば、当該テーマパークで行われるパレードは、追加された「装飾的動き」である。また、会場にマスコットキャラクターが出没した場合、当該出没は追加された「装飾的動き」である。また、サービスが旅行代理店が主催する旅行ツアーの場合、当該旅行ツアーで行われるイベント、出来事等は、追加された「装飾的動き」である。
【0036】
また、シミュレーション実行部114は、商品が置かれた環境によって当該商品がどのように変化するかをシミュレーションする。
例えば、商品が日傘の場合、当該日傘が緯度、気候、地域等で、どのように機能するかをシミュレーションする。また、ある商品を温暖な場所で使用するよりも、日差しの強い南国で使用する方が、商品の劣化が早い可能性があることをシミュレーションすることができる。また、商品が肌着の場合、夏場にどの地域でどの程度の時間行動すると、汗の匂いが気になってくるのかをシミュレーションすることができる。また、商品がメガネの場合、ユーザが何分メガネを装着していると下にずり下がってくるのか、装着したときの締め付け具合、快適度などもシミュレーションすることができる。また、マスクをしながらメガネをすると、鼻息でどの程度レンズが曇るのかをシミュレーションすることができる。また、商品が車の場合、環境により、車がどの程度汚れやすいか、傷つきやすいか、手入れをどの程度するとどの程度の綺麗さを維持できるか等をシミュレーションすることができる。また、オフロードでどの程度走るとどの程度消耗するかもシミュレーションすることができる。
【0037】
シミュレーション結果提示部115は、シミュレーション実行部114によるシミュレーション結果をユーザに提示する。
ユーザへの提示方法としては、シミュレーション結果を3次元画像としてユーザ端末13のディスプレイに表示する、実店舗に設置されている大型ディスプレイに表示する、VR、AR、ホログラム等の技術を用いて提示する等が考えられる。
【0038】
このように、商品・サービス利用シミュレーションシステム1は、シミュレーション実行部114により、ユーザ情報と、商品・サービス情報と、シミュレーションの条件と、に基づいて、ユーザが商品、サービス又はこれらの組合せを利用した場合の状況をシミュレーションし、シミュレーション結果提示部115によりシミュレーション結果をユーザに提示するため、ユーザは実際に商品、サービス又はこれらの組合せを購入し、使用したときの状況や各種変化を確認することができる。これにより、ユーザは、購入時に頭の中で従来行っていたシミュレーションを、コンピュータ処理を行った画像を確認しながら行うことができ、頭を悩ませすぎることなく、シミュレーション結果を比較検討しながら、楽に買い物を行うことができる。
【0039】
具体例としては、例えば、商品が本棚の場合、ユーザはどの程度の書類や本などが収納できるかをシミュレーションしながら購入を検討することができる。商品がタンスの場合、収納する商品物等がどの程度入るかをシミュレーションしながら購入を検討することができる。
【0040】
商品が絨毯、カバー、カーテン、家具等の場合、実際の部屋の寸法への収まりや、相互の動きを確認しながら購入を検討することができる、また、経年劣化などもシミュレーションしながら購入を検討することができる。
【0041】
また、被服類に付属しているポケットにスマートフォン、財布、ノートパソコン等が入るかどうか、どのような収まり具合で入るかどうかをシミュレーションすることができる。
【0042】
被服類の体の締め付け具合が起こす体への負担をシミュレーションすることもできる。見た目はよくても体への締め付けが強めでタイトな被服類の装着した場合のストレス度や快適度などもシミュレーションすることができる。逆に、スポーツなどで激しい動きをするためにタイトな被服類を装着した場合の運動のし易さや体の変化もシミュレーションすることができる。
【0043】
また、食品を食べたら、どの程度の変化があるかをシミュレーションすることができる。ユーザの日常の行動パターンを登録することにより、運動量やイレギュラーで突発的な動作などもシミュレーションの条件に組み込むことができ、トータルでどの程度のカロリー消費になるかをシミュレーションできる。これによって、体型の変化、皮膚のハリ、体の締り具体、筋肉の付き方、脂肪の付き方などをシミュレーションすることができ、食事による体型の変化、日常生活や運動などによる体型の変化をシミュレーションすることができる。ユーザは、シミュレーション結果としての体型を画像で確認し、画像を参考にしながら、食品や食事を選択することができる。
また、予め登録したユーザの日常行動パターン、運動パターン、食事パターン等のユーザ情報に対して、ある食事を加えたり減らしたりするとユーザの体型がどのように変化するかをシミュレーションすることができ、ダイエットや健康維持を目的にも利用することができる。
【0044】
また、ユーザの日常の状況に対して、特定の運動や筋力トレーニングや食事コントロールをした場合、どのような体型的変化があるかをシミュレーションすることができる。それにより、どの程度の食事やプロテインなどの補助的な食品や運動量がユーザの目標や理想的生活に最適なのかをシミュレーションできる。運動するサービスを提供する場合の比較検討に役立つ。また、スポーツジムに週2回、1時間通うのが自分にとって最適なのか、週1回、2時間通うのが最適なのかを、各種動作などをシミュレーションしながらサービス内容について比較検討することもできる。
【0045】
仕事・遊び・食事・運動・睡眠などの日常の生活パターンによる摂取エネルギーと消費エネルギーなどによる体型変化をシミュレーションすることもできる。例えば、ユーザがこれから長期出張で、約半年間、夜型生活から朝方生活に変化し、食生活も変化し、通勤や仕事で体力消耗する場合に、どのような体型変化が起きるのかをシミュレーションすることもできる。
【0046】
美容室、理容室などで髪をカットしたりデザインしたりする場合に、ユーザの行動パターンに最適な髪型やセットを確認することができる。あと3ヶ月経つとこのような髪の毛の伸びになる、梅雨の時期は湿気が多いのでこのような髪の毛になりやすい、冬はこのような髪の毛になりやすい、乾燥地域ではこのような髪型になりやすいなど、シミュレーションを確認しながら美容室・理容室のサービスを受けることができる。ビジネスで整髪料を使用した場合にどうなるのかを整髪料の種類によるスタイルの違いを比較検討しながらシミュレーションすることができる。パーマをかける場合もどのようなスタイルになるかをシミュレーションできるし、カラーリングした場合のシミュレーションもできる。同じ髪について、スタイリングしない場合や、家でリラックスする場合のシミュレーションもできるし、起きたばかりの寝癖がついた髪のシミュレーションもできる。ユーザはこれらのシミュレーション結果を確認しながら、美容室・理容室サービスの内容を決定することができる。
【0047】
なお、上述した実施形態は一例に過ぎず、本発明は特許請求の範囲に記載の発明の要旨を変更しない範囲内で、種々変形して実施することができる。
【0048】
例えば、商品・サービス利用シミュレーションシステム1の通信方式は、上述した実施形態におけるブロックチェーンネットワーク20に限定されることはなく、例えば、P2P(ピアツーピア)やクライアント・サーバー通信であってもよいし、分散ストーレージ型ブロックチェーンを使用した通信であってもよいし、これらを組み合わせた通信方式であってもよい。
【0049】
また、上述した実施形態では、商品・サービス利用シミュレーションシステム1は複数のノード10で構成されているとして説明したが、商品・サービス利用シミュレーションシステム1の装置構成はこれに限定されることはない。例えば、商品・サービス利用シミュレーションシステム1は1つの装置で構成されていてもよいし、クライアント・サーバシステムで構成されていてもよい。商品・サービス利用シミュレーションシステム1が1つの装置で構成されている場合には、当該装置はインターネット等の通信網に接続してないスタンドアロンの装置であってもよい。
【符号の説明】
【0050】
1 商品・サービス利用シミュレーションシステム
10 ノード
11 制御ノード
111 ユーザ情報取得部
112 商品・サービス情報取得部
113 シミュレーション条件設定部
114 シミュレーション実行部
115 シミュレーション結果提示部
13 ユーザ端末
20 ブロックチェーンネットワーク
図1
図2
【手続補正書】
【提出日】2022-09-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに関するユーザ情報、商品及びサービスの少なくとも一方に関する商品・サービス情報、シミュレーションを実行するために必要な各種学習データ及び前記ユーザが前記商品及び前記サービスの少なくとも一方を利用した場合の状況をシミュレーションするためのプログラムを含むソフトウェアを記憶する記憶手段と、
前記ユーザ情報を前記記憶手段から取得するユーザ情報取得手段と、
前記商品・サービス情報を前記記憶手段から取得する商品・サービス情報取得手段と、
シミュレーションの条件を前記記憶装置に設定するシミュレーション条件設定手段と、
前記ユーザ情報取得手段により取得された前記ユーザ情報と前記商品・サービス情報取得手段により取得された前記商品・サービス情報と前記シミュレーション条件設定手段により設定されたシミュレーションの条件とに基づいて、前記ユーザが前記商品及び前記サービスの少なくとも一方を利用した場合の状況を前記記憶手段に記憶されたソフトウェアに従ってシミュレーションするシミュレーション実行手段と、
前記シミュレーション実行手段によるシミュレーション結果を前記ユーザに提示するシミュレーション結果提示手段とを備え、
前記ユーザ情報取得手段は、前記ユーザ情報として前記ユーザの頭部の形状に関する情報を前記記憶手段から取得し、
前記商品・サービス情報取得手段は、前記商品としてのカツラに関する情報を前記記憶手段から取得し、
前記学習データには、前記ユーザが頭部に装着した前記カツラに対して外力として加えられる風の強度と、該強度を有する風による外力が前記カツラに加えられた場合の前記カツラが変化する様子と、の関係を学習することにより生成されたモデルデータであって、前記ユーザが装着したカツラに対して加えられる風による外力の強度に応じて前記カツラが変化する様子をシミュレーションするためのモデルデータが含まれ、
前記シミュレーション条件設定手段は、前記シミュレーションの条件として、前記ユーザが前記商品として特定のカツラを装着している際に、外力として所定の強風が加えられた場合の前記カツラの変化を設定し、
前記シミュレーション実行手段は、
前記シミュレーションの条件に従って、前記ユーザの頭部の形状に関する情報及び前記カツラに関する情報を前記モデルデータに適用することにより、前記ユーザによる前記カツラの装着時における強風に対する風力耐性をシミュレーションすることを特徴とする商品・サービス利用シミュレーションシステム。
【請求項2】
ユーザに関するユーザ情報、商品及びサービスの少なくとも一方に関する商品・サービス情報、シミュレーションを実行するために必要な各種学習データ及び前記ユーザが前記商品及び前記サービスの少なくとも一方を利用した場合の状況をシミュレーションするためのプログラムを含むソフトウェアを記憶する記憶手段と、
前記ユーザ情報を前記記憶手段から取得するユーザ情報取得手段と、
前記商品・サービス情報を前記記憶手段から取得する商品・サービス情報取得手段と、
シミュレーションの条件を前記記憶装置に設定するシミュレーション条件設定手段と、
前記ユーザ情報取得手段により取得された前記ユーザ情報と前記商品・サービス情報取得手段により取得された前記商品・サービス情報と前記シミュレーション条件設定手段により設定されたシミュレーションの条件とに基づいて、前記ユーザが前記商品及び前記サービスの少なくとも一方を利用した場合の状況を前記記憶手段に記憶されたソフトウェアに従ってシミュレーションするシミュレーション実行手段と、
前記シミュレーション実行手段によるシミュレーション結果を前記ユーザに提示するシミュレーション結果提示手段とを備え、
前記ユーザ情報取得手段は、前記ユーザ情報として前記ユーザが車を利用する行動パターンを前記記憶手段から取得し、
前記商品・サービス情報取得手段は、前記商品としての車に関する情報を前記記憶手段から取得し、
前記学習データには、車の種類と前記車が置かれる環境と前記車の外観が変化する様子と、の関係を学習することにより生成されたモデルデータであって、前記ユーザが所定の環境で所定の種類の車を所定の行動パターンで利用した場合の前記車の汚れやすさ、傷つき易さ、及び、手入れによる前記車の綺麗さの維持状態をシミュレーションするためのモデルデータが含まれ、
前記シミュレーション条件設定手段は、前記シミュレーションの条件として、前記ユーザが前記商品として特定の車を所定の環境で使用した場合の前記車の変化を設定し、
前記シミュレーション実行手段は、
前記シミュレーションの条件に従って、前記ユーザが前記車を利用する行動パターン及び前記車に関する情報を前記モデルデータに適用することにより、前記環境によって前記車がどの程度汚れやすいか、前記環境によって前記車がどの程度傷つきやすいか、及び、前記車の手入れをどの程度するとどの程度の綺麗さを維持できるか、の少なくとも1つをシミュレーションすることを特徴とする商品・サービス利用シミュレーションシステム。