(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022186618
(43)【公開日】2022-12-15
(54)【発明の名称】イメージセンサ及びイメージセンサの製造方法
(51)【国際特許分類】
H01L 27/146 20060101AFI20221208BHJP
【FI】
H01L27/146 D
H01L27/146 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022084739
(22)【出願日】2022-05-24
(31)【優先権主張番号】10-2021-0072068
(32)【優先日】2021-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】權 杜 原
(72)【発明者】
【氏名】文 昌 碌
(72)【発明者】
【氏名】林 京 太
【テーマコード(参考)】
4M118
【Fターム(参考)】
4M118AA05
4M118AA10
4M118AB01
4M118BA14
4M118BA19
4M118CA02
4M118CA22
4M118CB20
4M118DD04
4M118EA14
4M118FA06
4M118FA38
4M118GA09
4M118GC07
4M118GD03
4M118GD04
4M118GD13
4M118HA22
4M118HA25
4M118HA33
(57)【要約】 (修正有)
【課題】改善された接合構造を有するイメージセンサ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】イメージセンサ100は、ピクセル部PXを含む第1半導体基板111及び第1配線層115を含む第1レイヤー110、グローバルシャッタ動作を実現するための複数のトランジスタが形成された第2半導体基板121及び第2配線層125を含む第2レイヤー120、第1配線層の一面に露出した第1ボンディングメタル116と第2配線層の一面に露出した第2ボンディングメタル126とを互いに接触させ、第1レイヤーと第2レイヤーとを接合する複数の第1接合構造150、ロジック回路が形成される第3半導体基板131及び第3配線層135を含む第3レイヤー130及び第2配線122に接触して第2半導体基板を貫通する接合ビア127と第3ボンディングメタル136とを互いに接触させて第2レイヤーと第3レイヤーとを接合する複数の第2接合構造160を含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の単位ピクセルが配列されたピクセル部を含む第1半導体基板、及び前記第1半導体基板上に積層された第1配線層を含む第1レイヤーと、
グローバルシャッタ動作を実現するための複数のトランジスタが形成された第2半導体基板、及び前記第2半導体基板上に積層された第2配線層を含み、第1方向において前記第1配線層と前記第2配線層とが互いに向かい合うように前記第1レイヤーに積層された第2レイヤーと、
前記第1配線層の一面に露出した第1ボンディングメタルと、前記第2配線層の一面に露出した第2ボンディングメタルとを互いに接触させて前記第1レイヤー及び前記第2レイヤーを接合する複数の第1接合構造と、
ロジック回路が形成された第3半導体基板、及び前記第3半導体基板上に積層された第3配線層を含み、前記第1方向において前記第2半導体基板及び前記第3配線層が互いに向かい合うように前記第2レイヤーに接合された第3レイヤーと、
前記第2配線層から延長して前記第2半導体基板を貫通する接合ビアと、前記第3配線層の一面に露出した第3ボンディングメタルとを互いに接触させて前記第2レイヤーと前記第3レイヤーとを接合する複数の第2接合構造と、を含むことを特徴とするイメージセンサ。
【請求項2】
前記第1半導体基板には転送トランジスタが形成され、前記第2半導体基板には前記転送トランジスタを除いたピクセル回路のトランジスタが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項3】
前記第1半導体基板には、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、及び動作トランジスタを含むピクセル回路のトランジスタが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項4】
前記接合ビアは、前記第2配線層に含まれた第2配線に接触し、前記第1方向に垂直な第2方向で第1幅を有する上部ビア領域、及び前記第3ボンディングメタルに接触し、前記第2方向で前記第1幅よりも大きい第2幅を有する下部ビア領域を含むことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項5】
前記第2半導体基板と前記接合ビアとの間には、第1スペーサ層が配置され、前記第2半導体基板と前記第3配線層との間には、第2スペーサ層が配置され、
前記第1方向において前記上部ビア領域の厚さは、前記第2スペーサ層の厚さよりも大きいことを特徴とする請求項4に記載のイメージセンサ。
【請求項6】
前記第1スペーサ層及び前記第2スペーサ層は、互いに異なる物質で構成されていることを特徴とする請求項5に記載のイメージセンサ。
【請求項7】
第1方向に順次接合された第1レイヤー、第2レイヤー、及び第3レイヤーが、前記第1方向においてそれぞれ半導体基板及び前記半導体基板上に積層された配線層を含み、前記第1方向に垂直な第2方向及び第3方向において複数の領域に区分され、
前記複数の領域は、
前記第1レイヤーが、ピクセル部が形成された第1半導体基板を含み、
前記第2レイヤーが、所定回路が形成された第2半導体基板を含む第1領域と、
第1接合構造によって前記第1レイヤーと前記第2レイヤーが接合され、第2接合構造によって前記第2レイヤーと前記第3レイヤーが接合される第2領域と、
前記第1半導体基板の露出した一面から延長して前記第1レイヤーに含まれた第1配線層に含まれた第1配線に連結される第1貫通ビア、及び前記第3レイヤーに含まれた第3半導体基板の露出した一面から延長して前記第3レイヤーに含まれた第3配線層に含まれた第3配線に連結される第2貫通ビアの少なくとも1つを含む第3領域と、を含むことを特徴とするイメージセンサ。
【請求項8】
前記複数の領域は、前記第1接合構造及び前記第2接合構造を含み、前記第1領域、前記第2領域、及び前記第3領域を囲むように配置された第4領域をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載のイメージセンサ。
【請求項9】
複数の単位ピクセルが配列されたピクセル部を含む第1半導体基板、及び前記第1半導体基板上に積層された第1配線層を含む第1レイヤーを形成する段階と、
グローバルシャッタ動作を実現するための複数のトランジスタが形成される第2半導体基板、及び前記第2半導体基板上に積層された第2配線層を含む第2レイヤーを形成する段階と、
前記第1配線層の一面に露出した第1ボンディングメタルと前記第2配線層の一面に露出した第2ボンディングメタルを形成する段階と、
前記第1ボンディングメタルと前記第2ボンディングメタルを接合して第1接合構造を形成する段階と、
前記第2配線層に含まれた配線に接触し、前記第2半導体基板を貫通する接合ビアを形成する段階と、
ロジック回路が形成される第3半導体基板、及び前記第3半導体基板上に積層された第3配線層を含む第3レイヤーを形成する段階と、
前記第3配線層の一面に露出した第3ボンディングメタルを形成する段階と、
前記接合ビアと前記第3ボンディングメタルを接合して第2接合構造を形成する段階と、を含むことを特徴とするイメージセンサの製造方法。
【請求項10】
前記接合ビアを形成する段階は、
前記第2半導体基板を第1エッチングする段階と、
前記第2半導体基板の一面、及び前記第1エッチングによって露出した前記第2配線層上にスペーサ層を形成する段階と、
前記スペーサ層及び前記第2配線層の一部を第2エッチングする段階と、
前記第2エッチングによって露出した前記第2配線層に含まれた配線に接触するビア構造物を形成する段階と、を含むことを特徴とする請求項9に記載のイメージセンサの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イメージセンサ及びイメージセンサの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
イメージセンサは、光を受け入れ、電気信号を生成する半導体基盤のセンサであって、複数の単位ピクセルを有するピクセルアレイと、ピクセルアレイを駆動してイメージを生成するための回路などを含む。複数の単位ピクセルは、外部の光に反応して電荷を生成するフォトダイオード及びフォトダイオードが生成した電荷を電気信号に変換するピクセル回路などを含む。イメージセンサは、写真や動画を撮影するためのカメラ以外に、スマートフォン、タブレットPC、ラップトップコンピュータ、TV、自動車などに幅広く適用される。最近では、イメージセンサの性能を向上させるために複数の素子を配置する方法に関する研究が行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、ピクセル部が形成される第1レイヤー、グローバルシャッタ動作を実現するための回路が形成される第2レイヤー、及びロジック回路が形成される第3レイヤーの積層構造からなり、改善された接合構造を有するイメージセンサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によるイメージセンサは、複数の単位ピクセルが配列されたピクセル部を含む第1半導体基板、及び前記第1半導体基板上に積層された第1配線層を含む第1レイヤーと、グローバルシャッタ動作を実現するための複数のトランジスタが形成された第2半導体基板、及び前記第2半導体基板上に積層された第2配線層を含み、第1方向において前記第1配線層と前記第2配線層とが互いに向かい合うように前記第1レイヤーに接合された第2レイヤーと、前記第1配線層の一面に露出した第1ボンディングメタルと、前記第2配線層の一面に露出した第2ボンディングメタルとを互いに接触させて前記第1レイヤーと前記第2レイヤーとを接合する複数の第1接合構造、ロジック回路が形成された第3半導体基板、及び前記第3半導体基板上に積層された第3配線層を含み、前記第1方向において前記第2半導体基板と前記第3配線層とが互いに向かい合うように前記第2レイヤーに接合された第3レイヤーと、前記第2配線層に含まれた第2配線に接触して前記第2半導体基板を貫通する接合ビアと前記第3配線層の一面に露出した第3ボンディングメタルとを互いに接触させて前記第2レイヤーと前記第3レイヤーとを接合する複数の第2接合構造を含むことを特徴とする。
【0006】
本発明の一実施形態によるイメージセンサは、複数の単位ピクセルが配列されたピクセル部を含む第1半導体基板、及び前記第1半導体基板上に積層された第1配線層を含む第1レイヤーと、所定回路が形成される第2半導体基板、及び前記第2半導体基板上に積層された第2配線層を含み、第1方向において前記第1配線層と前記第2配線層とが互いに向かい合うように前記第1レイヤーに接合される第2レイヤーと、所定回路が形成された第3半導体基板、及び前記第3半導体基板上に積層された第3配線層を含み、前記第3配線層の一面に露出した第3ボンディングメタルを前記第1方向に前記第2半導体基板を貫通する接合ビアに接触させて前記第2レイヤーに接合される第3レイヤーとを含み、前記接合ビアは、前記第2配線層に含まれた第2配線に接触し、前記第1方向に垂直な第2方向で第1幅を有する上部ビア領域、及び前記第3ボンディングメタルに接触し、前記第2方向において前記第1幅よりも大きい第2幅を有する下部ビア領域を含み得る。
【0007】
本発明の他の態様によるイメージセンサは、第1方向に順次接合された第1レイヤー、第2レイヤー、及び第3レイヤーが、第1方向においてそれぞれ半導体基板及び前記半導体基板上に積層された配線層を含み、前記第1方向に垂直な第2方向及び第3方向で複数の領域に区分され、前記複数の領域は、前記第1レイヤーが、ピクセル部が形成された第1半導体基板を含み、前記第2レイヤーが、所定回路が形成された第2半導体基板を含む第1領域と、第1接合構造によって前記第1レイヤーと前記第2レイヤーが接合され、第2接合構造によって前記第2レイヤーと前記第3レイヤーが接合された第2領域と、前記第1半導体基板の露出した一面から延長して前記第1レイヤーに含まれた第1配線層に含まれた第1配線に連結される第1貫通ビア、及び前記第3レイヤーに含まれた第3半導体基板の露出した一面から延長して前記第3レイヤーに含まれた第3配線層に含まれた第3配線に連結された第2貫通ビアの少なくとも1つを含む第3領域と、を含むことを特徴とする。
【0008】
本発明の一態様によるイメージセンサの製造方法は、複数の単位ピクセルが配列されたピクセル部を含む第1半導体基板、及び前記第1半導体基板上に積層された第1配線層を含む第1レイヤーを形成する段階と、グローバルシャッタ動作を実現するための複数のトランジスタが形成される第2半導体基板、及び前記第2半導体基板上に積層された第2配線層を含む第2レイヤーを形成する段階と、前記第1配線層の一面に露出した第1ボンディングメタルと前記第2配線層の一面に露出した第2ボンディングメタルを形成する段階と、前記第1ボンディングメタルと前記第2ボンディングメタルを接合して第1接合構造を形成する段階と、前記第2配線層に含まれた配線に接触し、前記第2半導体基板を貫通する接合ビアを形成する段階と、ロジック回路が形成される第3半導体基板、及び前記第3半導体基板上に積層された第3配線層を含む第3レイヤーを形成する段階と、前記第3配線層の一面に露出した第3ボンディングメタルを形成する段階と、前記接合ビアと前記第3ボンディングメタルを接合して第2接合構造を形成する段階と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によるイメージセンサは、第1レイヤー、第2レイヤー、及び第3レイヤーの積層構造で構成され、第2レイヤー及び第3レイヤーは、接合ビアと銅で構成されたボンディングメタルが直接接触する接合構造によって接合される。これにより、イメージセンサのノイズを減少させて接合構造を改善することができ、さらにイメージセンサの集積度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態によるイメージセンサを簡略に示すブロック図である。
【
図2】本発明の一実施形態によるイメージセンサを簡略に示す断面図である。
【
図3】本発明の一実施形態によるイメージセンサに含まれた回路を説明するための回路図である。
【
図4】本発明の一実施形態によるイメージセンサに含まれた回路を説明するための回路図である。
【
図5】本発明の一実施形態によるイメージセンサの効果を説明するための図である。
【
図6】本発明の一実施形態によるイメージセンサの効果を説明するための図である。
【
図7】本発明の一実施形態によるイメージセンサを簡略に示した断面図である。
【
図8a】本発明の一実施形態によるイメージセンサに含まれた第1接合構造を説明するための図である。
【
図8b】本発明の一実施形態によるイメージセンサに含まれた第1接合構造を説明するための図である。
【
図9】本発明の一実施形態によるイメージセンサに含まれた第2接合構造を説明するための図である。
【
図10】本発明の一実施形態によるイメージセンサに含まれた第2接合構造を説明するための図である。
【
図11a】本発明の一実施形態によるイメージセンサに含まれた入出力領域の構造を説明するための断面図である。
【
図11b】本発明の一実施形態によるイメージセンサに含まれた入出力領域の構造を説明するための断面図である。
【
図11c】本発明の一実施形態によるイメージセンサに含まれた入出力領域の構造を説明するための断面図である。
【
図12a】本発明の一実施形態によるイメージセンサに含まれた入出力領域の構造を説明するための断面図である。
【
図12b】本発明の一実施形態によるイメージセンサに含まれた入出力領域の構造を説明するための断面図である。
【
図12c】本発明の一実施形態によるイメージセンサに含まれた入出力領域の構造を説明するための断面図である。
【
図13】本発明の一実施形態によるイメージセンサに含まれたバリア領域の構造を説明するための上面図である。
【
図14】本発明の一実施形態によるイメージセンサに含まれたバリア領域の構造を説明するための断面図である。
【
図15】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するためのフローチャートである。
【
図16a】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための図である。
【
図16b】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための図である。
【
図16c】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための図である。
【
図16d】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための図である。
【
図16e】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための図である。
【
図17】本発明の一実施形態によるイメージセンサを含む電子装置を簡略に示す図である。
【
図18】本発明の一実施形態によるイメージセンサを含む電子装置を簡略に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態によるイメージセンサを簡略に示すブロック図である。
【0013】
図1を参照すると、本発明の一実施形態によるイメージセンサ1は、ピクセルアレイ10、及びロジック回路20などを含む。
【0014】
ピクセルアレイ10は、複数の行及び複数の列に沿ってアレイ状に配置される複数個の単位ピクセルPXを含む。各単位ピクセルPXは、光に応答して電荷を生成する少なくとも1つの光電変換素子、及び光電変換素子が生成した電荷に対応するピクセル信号を生成するピクセル回路などを含む。
【0015】
光電変換素子は、半導体物質で形成されるフォトダイオード及び/または有機物質で形成される有機フォトダイオードなどを含む。一実施形態において、各単位ピクセルPXは、2以上の光電変換素子を含み、1つの単位ピクセルPXに含まれる2以上の光電変換素子は互いに異なる色の光を受け入れて電荷を生成する。本発明の一実施形態において、複数の各単位ピクセルPXは、光を受け入れて電荷を生成するフォトダイオードを含む。但し、これは一実施形態に過ぎず、これに限定されるものではない。
【0016】
実施形態によってピクセル回路は、転送トランジスタ、駆動トランジスタ、選択トランジスタ、及びリセットトランジスタなどを含む。各単位ピクセルPXが1つの光電変換素子を有する場合、各単位ピクセルPXは、光電変換素子で生成された電荷を処理するためのピクセル回路を含む。一例として、本発明の一実施形態によるイメージセンサ1に含まれた複数の各単位ピクセルPXは、フォトダイオードを含む。これによって、各単位ピクセルPXに対応するピクセル回路は、転送トランジスタ、駆動トランジスタ、選択トランジスタ、及びリセットトランジスタを含む。
【0017】
但し、これは一実施形態に過ぎず、これに限定されるものではない。一例として、本発明の一実施形態によるイメージセンサ1に含まれた複数の単位ピクセルPXは、所定の単位でフローティング拡散領域を共有し、これによって光電変換素子の少なくとも一部が駆動トランジスタ、選択トランジスタ、及びリセットトランジスタの一部を共有する。
【0018】
ロジック回路20は、ピクセルアレイ10を制御するための回路を含む。一例として、ロジック回路20は、ロウドライバ21、リードアウト回路22、カラムドライバ23、及びコントロールロジック24などを含む。
【0019】
ロウドライバ21は、ピクセルアレイ10を行(row)単位で駆動する。一例として、ロウドライバ21は、ピクセル回路の転送トランジスタを制御する転送制御信号、リセットトランジスタを制御するリセット制御信号、選択トランジスタを制御する選択制御信号などを生成して、ピクセルアレイ10に行単位で入力する。
【0020】
リードアウト回路22は、相関二重サンプラ(Correlated Double Sampler、CDS)、アナログ-デジタルコンバータ(Analog-to-Digital Converter、ADC)などを含む。相関二重サンプラは、単位ピクセルPX及びカラムラインを介して連結される。相関二重サンプラは、ロウドライバ21のロウラインの選択信号によって選択されるロウラインに連結された単位ピクセルPXからピクセル信号を受信することで、相関二重サンプリングを行う。ピクセル信号は、カラムラインを介して受信される。アナログ-デジタルコンバータは、相関二重サンプラが検出したピクセル信号をデジタルピクセル信号に変換してカラムドライバ23に伝達する。
【0021】
カラムドライバ23は、デジタルピクセル信号を一時的に保存するラッチまたはバッファ回路と増幅回路などを含み、リードアウト回路22から受信したデジタルピクセル信号を処理する。ロウドライバ21、リードアウト回路22、及びカラムドライバ23は、コントロールロジック24によって制御される。コントロールロジック24は、ロウドライバ21、リードアウト回路22、及びカラムドライバ23の動作タイミングを制御するためのタイミングコントローラなどを含む。
【0022】
単位ピクセルPXのうち横方向に同じ位置に配置される単位ピクセルPXは、同一のカラムラインを共有する。一例として、縦方向に同じ位置に配置される単位ピクセルPXは、ロウドライバ21によって同時に選択され、カラムラインを介してピクセル信号を出力する。一実施形態において、リードアウト回路22は、カラムラインを介してロウドライバ21が選択した単位ピクセルPXからピクセル信号を同時に獲得する。ピクセル信号は、リセット電圧及びピクセル電圧を含み、ピクセル電圧は、各単位ピクセルPXから光に反応して生成された電荷がリセット電圧に反映された電圧である。但し、
図1を参照して説明した構成に限定されず、イメージセンサはその他の構成をさらに含むことができ、様々な方法で駆動され得る。
【0023】
図2は、本発明の一実施形態によるイメージセンサを簡略に示した断面図である。
【0024】
図2を参照すると、本発明の一実施形態によるイメージセンサ100は、第1レイヤー110、第2レイヤー120、及び第3レイヤー130を含む。第1レイヤー110及び第2レイヤー120は、第1接合構造150によって連結され、第2レイヤー120及び第3レイヤー130は、第2接合構造160によって連結される。
【0025】
図2には、第1接合構造150及び第2接合構造160がそれぞれ1つずつ示されているが、これは一実施形態に過ぎず、これに限定されることなく、第1接合構造150及び第2接合構造160はそれぞれ複数個で形成され得る。
【0026】
第1レイヤー110は、複数の単位ピクセルが配列されたピクセル部PXを含む第1半導体基板111、及び第1半導体基板111上に積層される第1配線層115を含む。
【0027】
ピクセル部PXは、外部から入射された光を電気的信号に変換するフォトダイオードPD及びピクセル回路に含まれる転送トランジスタのゲートVTGを含む。一例として、転送トランジスタのゲートは、少なくとも一部の領域が第1半導体基板111に埋め込まれた垂直構造を有する。但し、これは一実施形態に過ぎず、これに限定されるものではない。
【0028】
第1配線層115は、第1半導体基板111に隣接する領域に形成されるトランジスタ118を含む。一例として、第1配線層115に形成されるトランジスタ118は転送トランジスタである。一方、第1配線層115は、複数の第1配線112を含む。但し、
図2に示した第1配線層115の構造は一実施形態に過ぎず、これに限定されるものではない。
【0029】
第2レイヤー120は、所定の回路が形成される第2半導体基板121、及び第2半導体基板121上に積層される第2配線層125を含む。一例として、第2半導体基板121に形成される所定の回路は、グローバルシャッタ動作を実現するための複数のトランジスタ128を含む回路である。
【0030】
第2半導体基板121に形成される複数のトランジスタ128は、第2配線層125に含まれた複数のキャパシタ129と共にグローバルシャッタ動作を実現する。一例として、複数のトランジスタ128及び複数のキャパシタ129は、イメージセンサ100上のすべてのピクセルを同時に光に露光させ、行単位でリードアウト動作を実行するように動作する。一方、第2配線層125は、複数の第2配線(122、123)を含む。
【0031】
第2レイヤー120は、第1接合構造150によって第1レイヤー110に連結され、第2レイヤー120の上面に垂直な第1方向(例えば、Z方向)において第1配線層115及び第2配線層125は互いに向かい合う。
【0032】
第3レイヤー130は、所定の回路が形成される第3半導体基板131、及び第3半導体基板131上に積層される第3配線層135を含む。一例として、第3半導体基板131に形成される所定の回路は、イメージセンサ100のロジック回路である。第3半導体基板131に形成される所定の回路は複数のトランジスタ138を含み、複数のトランジスタ138は、
図1に示すイメージセンサ1のロジック回路20を具現する。一方、第3配線層135は、複数の第3配線132を含む。
【0033】
第3レイヤー130は、第2接合構造160によって第2レイヤー120に連結され、第1方向において第2半導体基板121及び第3配線層135は互いに向かい合う。
【0034】
図2に示す第1接合構造150及び第2接合構造160を参照すると、第1配線層115、第2配線層125、及び第3配線層135のそれぞれは、第1方向に垂直な第2方向(例えば、X方向)に延長し、各配線層(115、125、135)の一面に露出したボンディングメタルを含む。一例として、第1配線層115の一面には第1ボンディングメタル116が露出し、第2配線層125の一面には第2ボンディングメタル126が露出し、第3配線層135の一面には第3ボンディングメタル136が露出する。
【0035】
第1ボンディングメタル116、第2ボンディングメタル126、及び第3ボンディングメタル136のそれぞれは、配線層(115、125、135)の内部に配置された複数の配線(112、122、132)の一部に連結される。一例として、第1ボンディングメタル116は、第1配線層115に含まれた第1配線112の最下部に位置した配線に連結され、第2ボンディングメタル126は、第2配線層125に含まれた第2上部配線122の最上部に位置した配線に連結され、第3ボンディングメタル136は、第3配線層135に含まれた第3配線132の最上部に位置した配線に連結される。
【0036】
一方、複数の配線(112、122、132)は銅(Cu)で構成され、複数の配線(112、122、132)と配線層(115、125、135)との間にはバリアメタル101が形成される。但し、これは一実施形態に過ぎず、これに限定されるものではない。
【0037】
本発明の一実施形態によるイメージセンサ100において、第1ボンディングメタル116、第2ボンディングメタル126、及び第3ボンディングメタル136のそれぞれは、第1配線層115、第2配線層125、及び第3配線層135を形成する工程とは別途の工程により形成される。これによって、第1ボンディングメタル116、第2ボンディングメタル126、及び第3ボンディングメタル136を囲む領域180のそれぞれは、配線層(115、125、135)とは別途の工程によって形成される。但し、これは一実施形態に過ぎず、これに限定されるものではない。
【0038】
本発明の一実施形態によるイメージセンサ100において、複数の第1接合構造150は、第1ボンディングメタル116及び第2ボンディングメタル126を互いに接触させることで、第1レイヤー110及び第2レイヤー120を接合する。このとき、第1ボンディングメタル116及び第2ボンディングメタル126はCuで構成される。すなわち、複数の第1接合構造150は、Cu-Cuボンディングからなる接合構造である。
【0039】
一方、第2接合構造160は、第2半導体基板121を貫通する接合ビア127と第3ボンディングメタル136を互いに接触させることで、第2レイヤー120及び第3レイヤー130を接合する。このとき、接合ビア127及び第3ボンディングメタル136はCuで構成される。すなわち、複数の第2接合構造160もCu-Cuボンディングからなる接合構造であり、接合ビア127及び第3ボンディングメタル136は、第1方向で重なるように配置される。
【0040】
接合ビア127は、スペーサ層170によって第2半導体基板121から分離される。一方、接合ビア127は、第2半導体基板121を貫通して第2配線層125に含まれた第2下部配線123に連結される。一例として、第2下部配線123は、複数のキャパシタ129よりも先に形成される配線である。
【0041】
複数のキャパシタ129の製造工程は、誘電膜を形成する工程を含む。複数のキャパシタ129の漏れ特性を改善するために誘電膜を形成する工程は、比較的高温で行われる。高温で誘電膜を形成する場合、キャパシタよりも先に形成される第2下部配線123はタングステンWで構成される。
【0042】
これによって、第2下部配線123は、第1配線112、第2上部配線122、及び第3配線132とは異なる物質で構成される。但し、これは一実施形態に過ぎず、これに限定されるものではない。一例として、第2下部配線123は銅(Cu)で構成されてもよい。タングステンは、他の金属、例えば、銅(Cu)などに比べて比較的高い比抵抗及び低い反射率を有する。したがって、第2下部配線123をタングステンで形成する場合、銅で形成する場合に比べてイメージセンサ100の特性が低下することがある。
【0043】
図3及び
図4は、本発明の一実施形態によるイメージセンサに含まれた回路を説明するための回路図である。
【0044】
図3及び
図4に示す各回路(100a、100b)は、
図2に示すイメージセンサ100に含まれた第1レイヤー110及び第2レイヤー120に形成される回路並びに第1接合構造150を含む。
【0045】
イメージセンサ100の第1レイヤー110及び第2レイヤー120に形成される回路は、フォトダイオードPDと共にフォトダイオードPDで生成された電荷を処理するための複数の半導体素子を含む。一例として、第1レイヤー110及び第2レイヤー120には、フォトダイオードPDを用いて光を電気的信号に変換するためのピクセル回路と、ピクセル回路がグローバルシャッタ方式で動作するようにするグローバルシャッタ回路が形成される。
【0046】
本発明の一実施形態によるイメージセンサ100において、各回路(100a、100b)に含まれたトランジスタは半導体基板(111、121)上に形成され、各回路(100a、100b)に含まれた配線は、配線層(115、125)内に形成され、第1配線112及び第2配線(122、123)に対応する。
【0047】
図3及び
図4を参照すると、各回路(100a、100b)は、フォトダイオードPD、転送トランジスタTX、リセットトランジスタRX、駆動トランジスタ(DX1、DX2)、及び選択トランジスタSXを含む。転送トランジスタTXの電極と第1駆動トランジスタDX1のゲート電極との間にはフローティング拡散領域FDが形成され、フローティング拡散領域FDとリセットトランジスタRXとの間にはピクセル回路の変換利得を動的に調節するためのスイッチ素子SWが連結される。各回路(100a、100b)に含まれたトランジスタの各ゲート電極は、駆動信号ラインに連結される。
【0048】
フォトダイオードPDは、外部から入射した光の量に比例して電荷を生成し、フォトダイオードPDに蓄積する。転送トランジスタTXはフォトダイオードPDに連結され、フォトダイオードPDに蓄積された電荷をフローティング拡散領域FDに転送する。
【0049】
リセットトランジスタRXは、フローティング拡散領域FDに蓄積された電荷を周期的にリセットする。一例として、スイッチ素子SWがターンオンされた場合、リセットトランジスタRXがターンオンされると、電源電圧との電位差によってフローティング拡散領域FDに蓄積されていた電荷が排出されて、フローティング拡散領域FDがリセットされ、フローティング拡散領域FDの電圧は電源電圧と同一になる。
【0050】
駆動トランジスタ(DX1、DX2)の動作は、駆動トランジスタ(DX1、DX2)のゲート電極に連結された領域に蓄積された電荷の量に応じて制御される。駆動トランジスタ(DX1、DX2)は、ピクセルの外部に配置される電流源と組み合わせてソース-フォロワバッファ増幅器(source-follower buffer amplifier)の役割を果たす。一例として、第1駆動トランジスタDX1は、フローティング拡散領域FDに電荷が蓄積されることによって電位変化を増幅して出力する。
【0051】
選択トランジスタSXは、行単位で読み取るピクセルを選択する。選択トランジスタSXがターンオンされる際に、第2駆動トランジスタDX2から出力される電気的信号は選択トランジスタSXに伝達される。
【0052】
一方、各回路(100a、100b)に含まれたグローバルシャッタ回路は、ピクセル回路をグローバルシャッタ方式で動作させるための複数のトランジスタ及び複数のキャパシタを含む。一例として、グローバルシャッター回路は、電気的信号を電圧ドメインに保管し、相関二重サンプリング(CDS)を効率的に実行する。
【0053】
図3を参照すると、本発明の一実施形態によるイメージセンサ100に含まれた回路100aにおいて、第1接合構造150aは、ピクセル回路を含む第1領域112aとグローバルシャッタ回路を含む第2領域122aとの境界に形成される。一例として、第1領域112aは、第1レイヤー110に含まれた領域であり、第2領域122aは、第2レイヤー120に含まれた領域である。すなわち、第1領域112aに含まれたトランジスタは第1半導体基板111上に形成され、第2領域122aに含まれたトランジスタは第2半導体基板121上に形成される。
【0054】
本発明の一実施形態によるイメージセンサ100において、第1半導体基板111上には、転送トランジスタTX、リセットトランジスタRX、及び第1駆動トランジスタDX1が形成される。第1半導体基板111上にはスイッチ素子SWがさらに形成される。一方、第2半導体基板121上には、グローバルシャッタ回路に含まれた複数のトランジスタ(PC、PSX1、PSX2、S1、S2)と共に第2駆動トランジスタDX2、及び選択トランジスタSXが形成される。
【0055】
図4を参照すると、本発明の一実施形態によるイメージセンサ100に含まれた回路100bにおいて、第1接合構造150bは、フローティング拡散領域FDに形成される。これによって、第1レイヤー110に含まれた第1領域112bには転写トランジスタTXが含まれ、第2レイヤー120に含まれた第2領域122bには転写トランジスタTXを除いたピクセル回路及びグローバルシャッタ回路が含まれる。すなわち、第1半導体基板111上には転送トランジスタTXが形成され、第2半導体基板121上には転送トランジスタTXを除いた他のトランジスタが形成される。
【0056】
図5及び
図6は、本発明の一実施形態によるイメージセンサの効果を説明するための図である。
【0057】
図3及び
図4を併せて参照すると、本発明の一実施形態によるイメージセンサ100は、ピクセル回路及びグローバルシャッタ回路を具現するためにピクセル当たり11個のトランジスタを含む。一例として、11個のトランジスタは第1半導体基板111及び第2半導体基板121に分散して配置されることにより、スケーリング(scaling)効率を改善することができる。
【0058】
図5を参照すると、ピクセル回路及びグローバルシャッタ回路を分散配置した本発明の一実施形態によるイメージセンサ100は、回路を分散配置しない比較例のイメージセンサと比較した場合、より高い静電容量を確保することができる。
【0059】
ピクセルの静電容量は、RTS(Random telegraph signal)ノイズと直接的に関連する。一例として、RTSノイズを10ppm以下に維持するために、イメージセンサはピクセル当たり約0.15pF以上の静電容量を確保する必要がある。本発明の一実施形態によるイメージセンサ100は、比較例よりもピクセルサイズを減少させながらRTSノイズを10ppm以下に維持するために必要な静電容量を確保することができる。但し、
図5に示すグラフは一実施形態に過ぎず、図示のように限定されるものではなく、実施形態によって所定の静電容量を確保するために必要なピクセルの幅(pitch)は異なる。
【0060】
図6を参照すると、ピクセル回路及びグローバルシャッタ回路を分散配置した本発明の一実施形態によるイメージセンサ100は、回路を分散配置しない比較例のイメージセンサと比較した場合、トランジスタ当たりの面積をより多く確保することができる。
【0061】
ピクセルに含まれたトランジスタが配置される面積は、RTS(Random telegraph signal)ノイズと直接的に関連する。一例として、RTSノイズを10ppm以下に維持するために、イメージセンサはトランジスタ当たり約0.175μm
2以上の面積を確保する必要がある。本発明の一実施形態によるイメージセンサ100は、比較例よりもピクセルサイズを減少させながらRTSノイズを10ppm以下に維持するために必要なトランジスタ面積を確保することができる。但し、
図6に示すグラフは一実施形態に過ぎず、図示のように限定されるものではなく、実施形態によって所定のトランジスタ面積を確保するために必要なピクセルの幅(pitch)は異なる。
【0062】
図7は、本発明の一実施形態によるイメージセンサを簡略に示す断面図である。
【0063】
図7を参照すると、本発明の一実施形態によるイメージセンサ200は、第1方向(例えば、Z方向)に順次接合される第1レイヤー210、第2レイヤー220、及び第3レイヤー230を含む。第1レイヤー210は、第1半導体基板211及び第1半導体基板211上に積層された第1配線層215を含み、第2レイヤー220は第2半導体基板221及び第2半導体基板221上に積層された第2配線層225を含み、第3レイヤー230は第3半導体基板231及び第3半導体基板231上に積層された第3配線層235を含む。
【0064】
一方、イメージセンサ200は、第1方向に垂直な第2方向(例えば、X方向)及び第3方向(例えば、Y方向)における構造及び役割に応じて複数の領域に区分される。一例として、複数の領域は、第1領域200a、第2領域200b、第3領域200c、及び第4領域200dを含む。但し、
図7には、複数の領域が第2方向に並んで配置されているように示されているが、これは説明を容易にするための一実施形態に過ぎず、これに限定されるものではない。さらに、複数の各領域の構造も一実施形態に過ぎず、図示のように限定されるものではない。
【0065】
第1領域200aはピクセル部を含み、ピクセル部を駆動するための所定の回路が形成された領域を連結するための領域である。一例として、ピクセル部は第1半導体基板211に形成され、マイクロレンズML及びカラーフィルタCFなどのフォトダイオードPDに光を入射させるための構成を含む。一方、第2半導体基板221にはピクセル部を駆動するための半導体素子が形成される。
【0066】
図3及び
図4を参照すると、少なくともイメージセンサ200の転送トランジスタTXは第1半導体基板211上に形成される。これによって、第1半導体基板211を含む第1レイヤー210及び第2半導体基板221を含む第2レイヤー220は第1接合構造250によって接合される。
【0067】
第1接合構造250は、
図2に示したイメージセンサ100の第1接合構造150に対応する。一例として、第1接合構造250は、第1配線層215及び第2配線層225のそれぞれの一面に露出し、第1配線層215に含まれた第1配線212及び第2配線層225に含まれた第2上部配線222にそれぞれ連結される、第1ボンディングメタル216及び第2ボンディングメタル226を含む。
【0068】
第2領域200bは、ピクセル部を含まず、第1レイヤー210、第2レイヤー220、及び第3レイヤー230を連結するための領域である。一例として、第2領域200bは、
図2に示したイメージセンサ100からピクセル部が除外された場合に該当する。
【0069】
本発明の一実施形態によるイメージセンサ200において、第1接合構造250及び第2接合構造260は、
図2に示した第1接合構造150及び第2接合構造160に対応する。一例として、第2接合構造260は、第3配線層235の一面に露出し、第3配線層235に含まれた第3配線232に連結される第3ボンディングメタル236、及び第2半導体基板221を貫通して第2配線層225に含まれた第2下部配線223に連結される接合ビア227を含む。接合ビア227は、スペーサ層270によって第2半導体基板221から分離される。
【0070】
第3領域200cは、イメージセンサ200を外部に連結するための入出力端子が含まれる入出力領域である。一例として、第3領域200cは、第1接合構造250及び第2接合構造260を含み、入出力端子として用いられる貫通ビア290を含む。
【0071】
貫通ビア290は、第1半導体基板211を貫通して第1配線層215に含まれた第1配線212に連結される。一例として、貫通ビア290は、第1配線212の最上部に位置した配線に連結される。但し、これは一実施形態に過ぎず、これに限定されるものではなく、貫通ビア290は、実施形態によって第3半導体基板231を貫通するように配置されてもよい。第3領域200cの内部構造に関する実施形態については後述する。
【0072】
第4領域200dは、イメージセンサ200の製造過程で発生する問題を防止するために含まれるバリア領域である。一例として、第4領域200dは、第1接合構造250及び第2接合構造260を含み、第2領域200bと同一構造を有する。但し、これは一実施形態に過ぎず、これに限定されるものではない。一例として、第4領域200dは、第1接合構造250及び第2接合構造260を含むが、第1接合構造250及び第2接合構造260の配置は第2領域200bにおける接合構造250及び第2接合構造260の配置とは異なる。第4領域200dに対する詳細な説明は後述する。
【0073】
図8a及び
図8bは、本発明の一実施形態によるイメージセンサに含まれた第1接合構造を説明するための図である。
【0074】
図8aを参照すると、第1接合構造250aは、第1配線層215に含まれた第1配線212に連結された第1ボンディングメタル216a、及び第2配線層225に含まれた第2上部配線222に連結された第2ボンディングメタル226aを含む。
【0075】
第1ボンディングメタル216a及び第2ボンディングメタル226aは、第1配線層215及び第2配線層225とは別途の工程によって形成される。一例として、第1配線層215及び第2配線層225は、第1ボンディングメタル216a及び第2ボンディングメタル226aを囲む領域280とは区別される。但し、これは一実施形態に過ぎず、これに限定されるものではなく、第1ボンディングメタル216a及び第2ボンディングメタル226aのそれぞれは、第1配線層215及び第2配線層225の一面に露出されるものと定義される。
【0076】
第1配線212及び第2上部配線222は、バリアメタル201で囲まれた形態を有する。一例として、バリアメタル201は、配線(212、222)と配線層(215、225)を分離するバリアの役割を果たす。但し、これは一実施形態に過ぎず、これに限定されるものではない。一例として、実施形態によって配線(212、222)及び配線層(215、225)の構成は変わり、これによってバリアメタル201は省略され得る。
【0077】
第1ボンディングメタル216a及び第2ボンディングメタル226aは、第2方向(例えば、X方向)に延長する。一例として、第1ボンディングメタル216aの延長した長さはX1であり、第2ボンディングメタル226aの延長した長さはX2である。X1及びX2は互いに異なる値である。
図8aに示す第1ボンディングメタル216aの長さX1は、第2ボンディングメタル226aの長さX2よりも長いように示されているが、これは一実施形態に過ぎず、これに限定されるものではない。一例として、実施形態によりX1はX2よりも小さい値であってもよい。
【0078】
本発明の一実施形態によるイメージセンサ200において、第2方向で長さが比較的短いボンディングメタルは、長さが比較的長いボンディングメタルと第1方向(例えば、Z方向)で完全に重なる。
【0079】
イメージセンサ200は、複数の第1接合構造250aを含む。これにより、複数の第1接合構造250aに含まれた第1ボンディングメタル216a及び第2ボンディングメタル226aはそれぞれ異なる形態を有するように形成され得る。一例として、複数の第1接合構造250aの少なくとも1つを構成する第1ボンディングメタル216a及び第2ボンディングメタル226aが第2方向に延長した長さは互いに同一である。
【0080】
図8bを参照すると、第1接合構造250bは、第1配線層215に含まれた第1配線212に連結された第1ボンディングメタル216b、及び第2配線層225に含まれた第2上部配線222に連結された第2ボンディングメタル226bを含む。
【0081】
イメージセンサ200は、複数の第1接合構造250bを含む。これにより、複数の第1接合構造250bに含まれた第1ボンディングメタル216b及び第2ボンディングメタル226bはそれぞれ異なる形態を有するように形成される。一例として、複数の第1接合構造250bの少なくとも1つを構成する第1ボンディングメタル216b及び第2ボンディングメタル226bが第2方向に延長した長さはX3である。一方、複数の第1接合構造250bの少なくとも他の1つを構成する第1ボンディングメタル216b及び第2ボンディングメタル226bが第2方向に延長した長さはX4である。X3及びX4は互いに異なる値である。
【0082】
図8a及び
図8bに示した第1接合構造(250a、250b)は、一実施形態に過ぎず、図示のように限定されるものではない。一例として、イメージセンサ200に含まれた第1接合構造(250a、250b)は、Cu-Cuボンディング構造を有する様々な形態の接合構造を含む。
【0083】
図9及び
図10は、本発明の一実施形態によるイメージセンサに含まれた第2接合構造を説明するための図である。
【0084】
図9を参照すると、第2接合構造260aは、第3配線層235に含まれた第3配線232に連結される第3ボンディングメタル236a、及び第2半導体基板221を貫通し、第2配線層225に含まれた第2下部配線223に連結される接合ビア227aを含む。一例として、第2下部配線223はタングステン(W)及び/または銅(Cu)を含み、第2下部配線223は他の配線層に含まれた配線とは異なる構成を有する。但し、これは一実施形態に過ぎず、これに限定されるものではない。
【0085】
第3ボンディングメタル236aは、第3配線層235とは別途の工程によって形成される。一例として、第3配線層235は、第3ボンディングメタル236aを囲む領域280とは区別される。但し、これは一実施形態に過ぎず、これに限定されるものではなく、第3ボンディングメタル236aは第3配線層235の一面に露出するものと定義される。
【0086】
本発明の一実施形態によるイメージセンサ200において、イメージセンサのサイズを減少させ、ノイズを最小化するために第1接合構造を形成した後、第2半導体基板221をシニング(thinning)する工程が行われる。一例として、シニング工程を介して、第2半導体基板221は所定の厚さを有するように研磨される。これにより、第2半導体基板221は、第1方向でZ1の幅(厚さ)を有する。一例として、Z1は約10nm~2μmの間の値を有する。
【0087】
本発明の一実施形態によるイメージセンサ200において、接合ビア227aは、第2下部配線223に接触し、第1方向に垂直な第2方向で第1幅を有する上部ビア領域227a’、及び第3ボンディングメタル236aに接触し、第2方向において第1幅よりも大きい第2幅を有する下部ビア領域227a”を含む。
【0088】
接合ビア227a及び第2半導体基板221はスペーサ層270によって分離される。スペーサ層270は、第2半導体基板221と接合ビア227aとの間に配置される第1スペーサ層271、及び第2半導体基板221と第3配線層235との間に配置される第2スペーサ層272を含む。
【0089】
本発明の一実施形態によるイメージセンサ200において、第1スペーサ層271及び第2スペーサ層272は互いに異なる物質で構成される。一例として、第1スペーサ層はSiCNを含む複合膜で構成され、第2スペーサ層は金属酸化物を含む複合膜で構成される。一例として、第2スペーサ層を構成する複合膜は、HfOx、TaOx、AlOxなどの金属酸化物を含む。但し、これは一実施形態に過ぎず、これに限定されるものではない。
【0090】
上部ビア領域227a’は、第1方向で第1厚さaを有する。一例として、第1厚さは約100nm~800nmの間である。一方、第2スペーサ層272は、第1方向で第2厚さbを有する。本発明の一実施形態によるイメージセンサにおいて、第1厚さaは第2厚さbよりも大きい。
【0091】
図10を参照すると、第2接合構造260bの構成は、
図9に示した第2接合構造260aの構成に対応する。一例として、第2接合構造260bは、第2半導体基板221及び第2配線層225を含む第2レイヤーと、第3半導体基板231及び第3配線層235を含む第3レイヤーを接合させる。第2下層配線223、接合ビア227b、第3ボンディングメタル236b、及び第3配線232は順次連結されて第2レイヤーと第3レイヤーを接合させる。接合ビア227bは、上部ビア領域227b’及び下部ビア領域227b”を含み、第1スペーサ層271及び第2スペーサ層272を含むスペーサ層270によって第2半導体基板221から分離される。
【0092】
イメージセンサ200は、複数の第2接合構造260bを含み、イメージセンサ200に含まれた複数の第2接合構造260bは、実施形態によって様々な構造に形成される。
【0093】
本発明の一実施形態によるイメージセンサ200において、第2方向において複数の第2接合構造260bの少なくとも1つを構成する第3ボンディングメタル236bが延長した長さは、複数の第2接合構造260bのうち他の1つを構成する第3ボンディングメタル236bが延長した長さとは互いに異なる。
【0094】
これによって、第2方向において第3ボンディングメタル236bが延長した長さは、下部ビア領域227b”の幅とは異なる。一例として、第2方向において第3ボンディングメタル236bが延長した長さはX6であり、下部ビア領域227b”の幅はX5である。
図10には、X5がX6よりも小さいものと示されているが、これは一実施形態に過ぎず、これに限定されるものではない。
【0095】
図11a~
図11cは、本発明の一実施形態によるイメージセンサに含まれた入出力領域の構造を説明するための断面図である。
図12a~
図12cは、本発明の一実施形態によるイメージセンサに含まれた入出力領域の構造を説明するための断面図である。
【0096】
図11a~
図11c及び
図12a~
図12cは、
図7に示したイメージセンサ200において、入出力端子として用いられる貫通ビア290を含む第3領域200cの実施形態を示す図である。一方、その他の構成は、イメージセンサ200に含まれた構成に対応する。
【0097】
一例として、
図11a~
図11cは、第1レイヤー310方向に入出力端子が形成されたイメージセンサの入出力領域(300c-1、300c-2、300c-3)であり、
図12a~
図12cは、第3レイヤー430方向に入出力端子が形成されたイメージセンサの入出力領域(400c-1、400c-2、400c-3)である。
【0098】
図11a~
図11cを参照すると、イメージセンサの入出力領域(300c-1、300c-2、300c-3)は、第1半導体基板311の露出した一面から延長して第1レイヤー310に含まれた第1配線層315の第1配線312の最上部に位置した配線に連結される第1貫通ビア390を含む。
【0099】
図11aを参照すると、イメージセンサの入出力領域300c-1において、第1接合構造350及び第2接合構造360は、第1方向(例えば、Z方向)で互いに重ならないように配置される。第1接合構造350及び第2接合構造360は、レイヤーを接合させるとともに支持する役割を果たす。したがって、第1接合構造350及び第2接合構造360が重ならないように配置することで、イメージセンサの動作で発生する可能性があるベンディング(bending)を最小化するなど安定性を改善することができる。
【0100】
一方、
図11aに示したイメージセンサの入出力領域300c-1は、第1貫通ビア390を第1接合構造350と第1方向で互いに重ならないように配置することで、イメージセンサの安定性をさらに改善することができる。但し、これは一実施形態に過ぎず、第1貫通ビア390、第1接合構造350、及び第2接合構造360の配置は図示のように限定されるものではない。
【0101】
一例として、
図11bを参照すると、第1接合構造350及び第2接合構造360は、第1方向で互いに重なる位置に配置される。一方、
図11cを参照すると、第1接合構造350及び第2接合構造360のそれぞれは、第1貫通ビア390と関係なく任意の位置に複数個配置される。
図11a~
図11cに示してはいないが、第1貫通ビア390は、第1接合構造350と第1方向で重なるように配置され得る。
【0102】
図12a~
図12cを参照すると、イメージセンサの入出力領域(400c-1、400c-2、400c-3)は、第3半導体基板431の露出した一面から延長して第3レイヤー430に含まれた第3配線層435の第3配線432の最下部に位置した配線に連結される第2貫通ビア490を含む。一例として、第1貫通ビア390と異なって、第2貫通ビア490は、第3半導体基板431を貫通する役割のみを行い、別途のはんだボール495によって外部と連結される。但し、これは一実施形態に過ぎず、これに限定されるものではない。
【0103】
図11aと同様に、
図12aを参照すると、イメージセンサの入出力領域400c-1において、第1接合構造450、第2接合構造460、及びはんだボール495は、イメージセンサの安定性を改善するために、第1方向でジグザグ(重ならないよう)に配置される。但し、これは一実施形態に過ぎず、これに限定されるものではなく、
図12b及び
図12cを参照すると、実施形態によって第1接合構造450及び第2接合構造460は、第1方向で重なるように配置されるか、または、任意に配置される。本発明の一実施形態によるイメージセンサは、第1貫通ビア390及び第2貫通ビア490の少なくとも1つを含む入出力領域を含む。
【0104】
図13及び
図14のそれぞれは、本発明の一実施形態によるイメージセンサに含まれたバリア領域の構造を説明するための上面図及び断面図である。
【0105】
図13は、本発明の一実施形態によるイメージセンサを製造する工程中の上面図である。イメージセンサの製造工程は、基板に複数のイメージセンサを製造した後、これらを分離するためのダイシング(dicing)工程を含む。一例として、基板に形成された複数のイメージセンサは切断面L1及びL2に沿って別々のイメージセンサに分離される。
【0106】
図13を参照すると、ダイシング工程によって分離された別々のイメージセンサ500は、その切断面にクラック(crack)Cが発生する可能性がある。一方、切断面を介して集積回路に水分が浸透することがある。イメージセンサに発生したクラックC及び/またはイメージセンサに浸透した水分は、イメージセンサに不良を発生させる。
【0107】
本発明の一実施形態によるイメージセンサは、切断面L1及びL2に隣接した位置に配置されたバリア領域500dを含む。一例として、
図13に示すバリア領域500dは、
図7に示したイメージセンサ200に含まれた第4領域200dに対応する。バリア領域500dは、複数のトランジスタを含む集積回路に水分が浸透しないように、またクラックCが発生しないように集積回路を保護する。これによって、バリア領域500dに対応する第4領域200dは、第1領域200a~第3領域200cを囲むように配置される。
【0108】
図7及び
図14を併せて参照すると、本発明の一実施形態によるイメージセンサ600に含まれたバリア領域600dは、CS(Crack Stopper)及び/またはMOB(Moisture Oxidation Barrier)の役割を果たす領域である。一例として、バリア領域600dの構成は、イメージセンサ200に含まれた第4領域200dに対応する。一方、バリア領域600dに含まれた第1接合構造650及び第2接合構造660の配置は、イメージセンサ200に含まれた第2領域200bに含まれた第1接合構造250及び第2接合構造260の配置と同一である。但し、これは一実施形態に過ぎず、これに限定されるものではない。
【0109】
図15は、本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するためのフローチャートである。
【0110】
図15を参照すると、第1レイヤー(PIXEL wafer)、第2レイヤー(CAP wafer)、及び第3レイヤー(LOGIC wafer)は、本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法に含まれた複数の過程を介して接合された1つのイメージセンサに製造される。
【0111】
イメージセンサは、複数の単位ピクセルが配列されたピクセル部を含む第1レイヤー(PIXEL wafer)、グローバルシャッタ動作を実現するための複数のトランジスタ及び複数のキャパシタを含む第2レイヤー(CAP wafer)、及びロジック回路を含む第3レイヤー(LOGIC wafer)を含む。一例として、本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法は、半導体基板及び配線層をそれぞれ含む第1レイヤー(PIXEL wafer)、第2レイヤー(CAP wafer)、及び第3レイヤー(LOGIC wafer)を形成することから始まる。
【0112】
一方、形成された第1レイヤー(PIXEL wafer)に含まれた第1配線層の一面には、外部に露出した複数の第1ボンディングメタルが形成される(S110)。また、第2レイヤー(CAP wafer)に含まれた第2配線層の一面には、外部に露出した複数の第2ボンディングメタルが形成され(S120)、第3レイヤー(LOGIC wafer)に含まれた第3配線層の一面には、外部に露出した複数の第3ボンディングメタルが形成される(S160)。一例として、複数のボンディングメタルはCuパッド(Cu PAD)である。
【0113】
第1レイヤー(PIXEL wafer)に形成された複数のボンディングメタル及び第2レイヤー(CAP wafer)に形成された複数のボンディングメタルは、1次ボンディング工程によって互いに接合される(S130)。一例として、1次ボンディング工程により、第1レイヤー(PIXEL wafer)及び第2レイヤー(CAP wafer)は、第1接合構造を形成する。1次ボンディング工程によって、第1レイヤー(PIXEL wafer)に含まれた第1配線層及び第2レイヤー(CAP wafer)に含まれた第2配線層は互いに向かい合って接合される。
【0114】
第1接合構造を形成した後、第2レイヤー(CAP wafer)に含まれた第2半導体基板に対して1次シニング(thinning)工程を行う(S140)。一例として、1次シニング工程は、第2配線層が積層されない半導体基板の裏面を研磨(polishing)することで行われる。1次シニング工程により、第2半導体基板は所定の厚さに研磨される。一例として、本発明の一実施形態によるイメージセンサにおいて第2半導体基板は、約10nm~2μmの間の厚さを有する。但し、これは一実施形態に過ぎず、これに限定されるものではない。
【0115】
1次シニング工程が完了した後、第2レイヤー(CAP wafer)には接合ビアが形成される(S150)。接合ビアは、第2配線層の第2下層配線に接触し、第2半導体基板を貫通するように形成される。一方、接合ビアは、第3レイヤー(LOGIC wafer)に形成された第3ボンディングメタルに接合して、第2接合構造を形成する(S170)。一例として、第2結合構造を形成する工程は2次ボンディング工程である。
【0116】
第2接合構造を形成した後、第1レイヤー(PIXEL wafer)に含まれた第1半導体基板に対して2次シニング工程を行う(S180)。一例として、2次シニング工程は、第1配線層が積層されない半導体基板の裏面を研磨することで行われる。2次シニング工程により、第1半導体基板は所定の厚さに研磨される。
【0117】
2次シニング工程が完了した後、研磨された第1半導体基板の裏面には、光を入射させるためのマイクロレンズなどが配置されるBSI(Back Side Illumination)方式のイメージセンサを形成する工程が行われる(S190)。S110~S190段階により、第1レイヤー(PIXEL wafer)、第2レイヤー(CAP wafer)、及び第3レイヤー(LOGIC wafer)が接合されたイメージセンサを製造する。
【0118】
図16a~
図16eは、本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための図面である。
【0119】
図16a~
図16eは、
図15に示した接合ビアを形成するS150段階を細分化して段階別に示したイメージセンサの断面図である。
図16aを参照すると、第2レイヤー120は、第2半導体基板121、及び第2半導体基板121上に積層された第2配線層125を含む。第2配線層125は、第2下部配線123を含む。
【0120】
図16bを参照すると、1次シニング工程が完了した後に接合ビアを形成する位置で第2半導体基板121に対して第1エッチングを行う。一例として、第1エッチングは、第2配線層125が外部に露出するまで行われる。
【0121】
図16cを参照すると、第2半導体基板121及び第1エッチングによって露出した第2配線層125上にはスペーサ層170が形成される。
図16cには示していないが、スペーサ層170が形成される前に第2半導体基板121上にはスペーサ層170とは構成が異なる他の層が先に形成されてもよい。
【0122】
図16dを参照すると、スペーサ層170及び第2配線層125の一部に対して第2エッチングが行われる。一例として、第2エッチングは、第2下部配線123が外部に露出するまで行われる。第2エッチングが行われる第2方向における幅は、第1エッチングが行われる幅よりも小さい。
【0123】
図16eを参照すると、第2エッチングが完了したスペーサ層170及び第2配線層125の上にはビア構造物127が形成される。一例として、ビア構造物127は、第2エッチングによって露出した第2下部配線123に連結される。ビア構造物127は、Cuで構成され、加工面Pに沿って研磨される。一例として、研磨されたビア構造物127は接合ビアである。
【0124】
但し、
図16a~
図16eに示したイメージセンサの製造工程は一実施形態に過ぎず、これに限定されるものではない。一例として、本発明の一実施形態によるイメージセンサを製造するために工程間に他の工程が追加されるか、既存工程の一部が省略され得る。
【0125】
図17及び
図18は、本発明の一実施形態によるイメージセンサを含む電子装置を簡略に示した図である。
【0126】
図17を参照すると、電子装置1000は、カメラモジュール群1100、アプリケーションプロセッサ1200、PMIC1300、及び外部メモリ1400を含む。
【0127】
カメラモジュール群1100は、複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)を含む。図には、3つのカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)が配置された実施形態が示されているが、実施形態はこれに限定されるものではない。いくつかの実施形態において、カメラモジュール群1100は、2つのカメラモジュールのみを含むように変形して実施される。また、いくつかの実施形態において、カメラモジュール群1100は、n個(nは4以上の自然数)のカメラモジュールを含むように変形して実施される。また、一実施形態において、カメラモジュール群1100に含まれる複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)の少なくとも1つは、先に
図1~
図16eを参照して説明した実施形態のいずれかによるイメージセンサを含む。
【0128】
以下、
図18を参照して、カメラモジュール1100bの詳細構成についてより具体的に説明するが、以下の説明は実施形態によって異なるカメラモジュール(1100a、1100c)についても同様に適用することができる。
【0129】
図18を参照すると、カメラモジュール1100bは、プリズム1105、光学経路折りたたみ要素(Optical Path Folding Element、以下、「OPFE」)1110、アクチュエータ1130、イメージセンシング装置1140、及びストレージ1150を含む。
【0130】
プリズム1105は、光反射物質の反射面1107を含み、外部から入射される光Lの経路を変更させる。
【0131】
いくつかの実施形態において、プリズム1105は、X軸方向に入射される光Lの経路をX軸方向に垂直なY軸方向に変更させる。また、プリズム1105は、光反射物質の反射面1107を、中心軸1106を中心にA方向に回転させるか、中心軸1106をB方向に回転させてX軸方向に入射される光Lの経路を垂直なY軸方向に変更させる。このとき、OPFE1110もX軸方向及びY軸方向と垂直なZ軸方向に移動する。
【0132】
いくつかの実施形態において、図示されたように、プリズム1105のA方向の最大回転角度は、プラス(+)A方向には15度(degree)以下であり、マイナス(-)A方向には15度よりも大きいが、実施形態はこれに限定されるものではない。
【0133】
いくつかの実施形態において、プリズム1105は、プラス(+)またはマイナス(-)B方向に20度前後、または10度~20度、または15度~20度の間で動くことができ、ここで、動く角度はプラス(+)またはマイナス(-)B方向に同じ角度で動くか、または、1度前後の範囲でほぼ類似した角度まで動くことができる。
【0134】
いくつかの実施形態において、プリズム1105は、光反射物質の反射面1107を、中心軸1106の延長方向と平行なZ軸方向に移動することができる。
【0135】
OPFE1110は、例えば、m(ここで、mは自然数)個の群からなる光学レンズを含む。m個のレンズは、第2方向Yに移動してカメラモジュール1100bの光学ズーム倍率(optical zoom ratio)を変更する。例えば、カメラモジュール1100bの基本光学ズーム倍率をZとするとき、OPFE1110に含まれたm個の光学レンズを移動させる場合、カメラモジュール1100bの光学ズーム倍率は、3Zまたは5Z、または5Z以上の光学ズーム倍率に変更される。
【0136】
アクチュエータ1130は、OPFE1110または光学レンズ(以下、光学レンズと称する)を特定位置に移動させる。例えば、アクチュエータ1130は、正確なセンシングのためにセンサ1142が光学レンズの焦点距離(focal length)に位置するように光学レンズの位置を調整する。一例として、センサ1142はイメージセンサである。
【0137】
イメージセンシング装置1140は、センサ1142、制御ロジック1144、及びメモリ1146を含む。センサ1142は、光学レンズを介して提供される光Lを用いてセンシング対象のイメージをセンシングする。制御ロジック1144は、カメラモジュール1100bの全体的な動作を制御する。例えば、制御ロジック1144は、制御信号ラインCSLbを介して提供された制御信号に応じて、カメラモジュール1100bの動作を制御する。
【0138】
メモリ1146は、キャリブレーションデータ1147などのカメラモジュール1100bの動作に必要な情報を保存する。キャリブレーションデータ1147は、カメラモジュール1100bが外部から提供された光Lを利用してイメージデータを生成するのに必要な情報を含む。キャリブレーションデータ1147は、例えば、上述した回転度(degree of rotation)に関する情報、焦点距離(focal length)に関する情報、光学軸(optical axis)に関する情報などを含む。カメラモジュール1100bが光学レンズの位置によって焦点距離が変わるマルチステート(multi state)カメラの形で具現される場合、キャリブレーションデータ1147は、光学レンズの各位置別(またはステート別)の焦点距離値及びオートフォーカシング(auto focusing)に関する情報を含む。
【0139】
ストレージ1150は、センサ1142を介してセンシングされたイメージデータを保存する。ストレージ1150は、イメージセンシング装置1140の外部に配置され、イメージセンシング装置1140を構成するセンサチップとスタックされた(stacked)形で具現される。いくつかの実施形態において、ストレージ1150は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)で具現されるが、実施形態はこれに限定されるものではない。
【0140】
図17及び
図18を一緒に参照すると、いくつかの実施形態において、複数の各カメラモジュール(1100a、1100b、1100c)は、アクチュエータ1130を含む。これにより、複数の各カメラモジュール(1100a、1100b、1100c)は、その内部に含まれたアクチュエータ1130の動作に応じて互いに同一または異なるキャリブレーションデータ1147を含む。
【0141】
いくつかの実施形態において、複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)うちのいずれかのカメラモジュール(例えば、1100b)は、先に説明したプリズム1105及びOPFE1110を含むフォールデッドレンズ(folded lens)形のカメラモジュールであり、残りのカメラモジュール(例えば、1100a、1100c)は、プリズム1105及びOPFE1110が含まれないバーティカル(vertical)形のカメラモジュールであるが、実施形態はこれに限定されるものではない。
【0142】
いくつかの実施形態において、複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)うちのいずれかのカメラモジュール(例えば、1100c)は、例えば、IR(Infrared Ray)を用いて深さ(depth)情報を抽出するバーティカル形の深度カメラ(depth camera)である。この場合、アプリケーションプロセッサ1200は、このような深度カメラから提供されたイメージデータと、他のカメラモジュール(例えば、1100aまたは1100b)から提供されたイメージデータを併合(merge)して3次元の深度イメージ(3D depth image)を生成する。
【0143】
いくつかの実施形態において、複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)のうちの少なくとも2つのカメラモジュール(例えば、1100a、1100b)は、互いに異なる観測視野(Field of View、視野角)を有する。この場合、例えば、複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)のうちの少なくとも2つのカメラモジュール(例えば、1100a、1100b)の光学レンズは互いに異なるが、これに限定されるものではない。
【0144】
また、いくつかの実施形態において、複数の各カメラモジュール(1100a、1100b、1100c)の視野角は互いに異なる。この場合、複数の各カメラモジュール(1100a、1100b、1100c)に含まれた光学レンズも互いに異なるが、これに限定されるものではない。
【0145】
いくつかの実施形態において、複数の各カメラモジュール(1100a、1100b、1100c)は、互いに物理的に分離されて配置される。すなわち、1つのセンサ1142のセンシング領域を複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)が分割して用いるものではなく、複数の各カメラモジュール(1100a、1100b、1100c)の内部に独立したセンサ1142が配置される。
【0146】
再び、
図17を参照すると、アプリケーションプロセッサ1200は、イメージ処理装置1210、メモリコントローラ1220、内部メモリ1230を含む。アプリケーションプロセッサ1200は、複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)とは分離されて具現される。例えば、アプリケーションプロセッサ1200及び複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)は、別途の半導体チップに互いに分離されて具現される。
【0147】
イメージ処理装置1210は、複数のサブプロセッサ(1212a、1212b、1212c)、イメージ生成器1214、及びカメラモジュールコントローラ1216を含む。
【0148】
イメージ処理装置1210は、複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)の個数に対応する個数の複数のサブプロセッサ(1212a、1212b、1212c)を含む。
【0149】
各カメラモジュール(1100a、1100b、1100c)から生成されたイメージデータは、互いに分離されたイメージ信号ライン(ISLa、ISLb、ISLc)を介して対応するサブプロセッサ(1212a、1212b、1212c)に提供される。例えば、カメラモジュール1100aから生成されたイメージデータは、イメージ信号ラインISLaを介してサブプロセッサ1212aに提供され、カメラモジュール1100bから生成されたイメージデータは、イメージ信号ラインISLbを介してサブプロセッサ1212bに提供され、カメラモジュール1100cから生成されたイメージデータは、イメージ信号ラインISLcを介してサブプロセッサ1212cに提供される。このようなイメージデータの転送は、例えば、MIPI(Mobile Industry Processor Interface)に基づいたカメラ直列インタフェース(CSI;Camera Serial Interface)を用いて行われるが、実施形態はこれに限定されるものではない。
【0150】
一方、いくつかの実施形態において、1つのサブプロセッサが複数のカメラモジュールに対応するように配置される。例えば、サブプロセッサ1212a及びサブプロセッサ1212cが図示されたように互いに分離されて具現されるのではなく、1つのサブプロセッサに統合されて具現され、カメラモジュール1100a及びカメラモジュール1100cから提供されたイメージデータは、選択素子(例えば、マルチプレクサ)などを介して選択された後、統合されたサブプロセッサに提供される。
【0151】
各サブプロセッサ(1212a、1212b、1212c)に提供されたイメージデータは、イメージ生成器1214に提供される。イメージ生成器1214は、イメージ生成情報(Generating Information)またはモード信号(Mode Signal)により各サブプロセッサ(1212a、1212b、1212c)から提供されたイメージデータを用いて出力イメージを生成する。
【0152】
具体的には、イメージ生成器1214は、イメージ生成情報またはモード信号に応じて、互いに異なる視野角を有するカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)から生成されたイメージデータの少なくとも一部を併合(merge)して出力イメージを生成する。また、イメージ生成器1214は、イメージ生成情報またはモード信号に応じて、互いに異なる視野角を有するカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)から生成されたイメージデータのいずれかを選択して出力イメージを生成する。
【0153】
いくつかの実施形態において、イメージ生成情報は、ズーム信号(zoom signal or zoom factor)を含む。また、いくつかの実施形態において、モード信号は、例えば、ユーザ(user)から選択されたモードに基づいた信号である。
【0154】
イメージ生成情報がズーム信号(ズームファクター)であり、それぞれのカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)が互いに異なる観測視野(視野角)を有する場合、イメージ生成器1214は、ズーム信号の種類に応じて互いに異なる動作を行う。例えば、ズーム信号が第1信号である場合、カメラモジュール1100aから出力されたイメージデータとカメラモジュール1100cから出力されたイメージデータを併合した後、併合されたイメージ信号と併合に用いていないカメラモジュール1100bから出力されたイメージデータを用いて、出力イメージを生成する。もし、ズーム信号が第1信号とは異なる第2信号である場合、イメージ生成器1214は、このようなイメージデータの併合を行わず、それぞれのカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)から出力されたイメージデータうちのいずれかを選択して出力イメージを生成する。しかし、実施形態はこれに限定されるものではなく、必要に応じて、イメージデータを処理する方法はいくらでも変形して実施される。
【0155】
いくつかの実施形態において、イメージ生成器1214は、複数のサブプロセッサ(1212a、1212b、1212c)のうちの少なくとも1つから露出時間が相違する複数のイメージデータを受信し、複数のイメージデータに対してHDR(high dynamic range)処理を行うことで、ダイナミックレンジが増加して併合されたイメージデータを生成する。
【0156】
カメラモジュールコントローラ1216は、各カメラモジュール(1100a、1100b、1100c)に制御信号を提供する。カメラモジュールコントローラ1216から生成された制御信号は、互いに分離された制御信号ライン(CSLa、CSLb、CSLc)を介して対応するカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)に提供される。
【0157】
複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)のうちのいずれかは、ズーム信号を含むイメージ生成情報またはモード信号に応じて、マスター(master)カメラ(例えば、1100b)に指定され、残りのカメラモジュール(例えば、1100a、1100c)は、スレーブ(slave)カメラに指定される。このような情報は、制御信号に含まれて互いに分離された制御信号ライン(CSLa、CSLb、CSLc)を介して対応するカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)に提供される。
【0158】
ズームファクターまたは動作モード信号に応じて、マスターカメラ及びスレーブカメラとして動作するカメラモジュールが変更される。例えば、カメラモジュール1100aの視野角がカメラモジュール1100bの視野角よりも広く、ズームファクターが低いズーム倍率を示す場合、カメラモジュール1100bがマスターカメラとして動作し、カメラモジュール1100aがスレーブカメラとして動作する。逆に、ズームファクターが高いズーム倍率を示す場合、カメラモジュール1100aがマスターカメラとして動作し、カメラモジュール1100bがスレーブカメラとして動作する。
【0159】
いくつかの実施形態において、カメラモジュールコントローラ1216からそれぞれのカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)に提供される制御信号は、シンクイネーブル(sync enable)信号を含む。例えば、カメラモジュール1100bがマスターカメラであり、カメラモジュール(1100a、1100c)がスレーブカメラである場合、カメラモジュールコントローラ1216は、カメラモジュール1100bにシンクイネーブル信号を転送する。このようなシンクイネーブル信号を提供されたカメラモジュール1100bは、提供されたシンクイネーブル信号をもとにシンク信号(sync signal)を生成し、生成されたシンク信号をシンク信号ラインSSLを介してカメラモジュール(1100a、1100c)に提供する。カメラモジュール1100b及びカメラモジュール(1100a、1100c)は、このようなシンク信号に同期化してイメージデータをアプリケーションプロセッサ1200に転送する。
【0160】
いくつかの実施形態において、カメラモジュールコントローラ1216から複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)に提供される制御信号は、モード信号に応じたモード情報を含む。このようなモード情報に基づいて、複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)は、センシング速度と関連して第1動作モード及び第2動作モードで動作する。
【0161】
複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)は、第1動作モードにおいて、第1速度でイメージ信号を生成(例えば、第1フレームレートのイメージ信号を生成)し、これを第1速度よりも高い第2速度でエンコード(例えば、第1フレームレートよりも高い第2フレームレートのイメージ信号をエンコード)し、エンコードされたイメージ信号をアプリケーションプロセッサ1200に転送する。このとき、第2速度は第1速度の30倍以下である。
【0162】
アプリケーションプロセッサ1200は、受信したイメージ信号、すなわち、エンコードされたイメージ信号を内部メモリ1230またはアプリケーションプロセッサ1200の外部の外部メモリ1400に保存し、その後、内部メモリ1230または外部メモリ1400からエンコードされたイメージ信号を読み出してデコードし、デコードされたイメージ信号に基づいて生成されるイメージデータをディスプレイする。例えば、イメージ処理装置1210の複数のサブプロセッサ(1212a、1212b、1212c)のうち対応するサブプロセッサがデコードを行い、また、デコードされたイメージ信号に対してイメージ処理を行う。
【0163】
複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)は、第2動作モードにおいて、第1速度よりも低い第3速度でイメージ信号を生成(例えば、第1フレームレートよりも低い第3フレームレートのイメージ信号を生成)し、イメージ信号をアプリケーションプロセッサ1200に転送する。アプリケーションプロセッサ1200に提供されるイメージ信号は、エンコードされない信号である。アプリケーションプロセッサ1200は、受信したイメージ信号に対してイメージ処理を行うか、またはイメージ信号を内部メモリ1230や外部メモリ1400に保存する。
【0164】
PMIC1300は、複数の各カメラモジュール(1100a、1100b、1100c)に電力、例えば、電源電圧を供給する。例えば、PMIC1300は、アプリケーションプロセッサ1200の制御下で、パワー信号ラインPSLaを介してカメラモジュール1100aに第1電力を供給し、パワー信号ラインPSLbを介してカメラモジュール1100bに第2電力を供給し、パワー信号ラインPSLcを介してカメラモジュール1100cに第3電力を供給する。
【0165】
PMIC1300は、アプリケーションプロセッサ1200からの電力制御信号PCONに応答して、複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)のそれぞれに対応する電力を生成し、また、電力レベルを調整する。電力制御信号PCONは、複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)の動作モード別の電力調整信号を含む。例えば、動作モードは低電力モード(low power mode)を含み、このとき、電力制御信号PCONは、低電力モードで動作するカメラモジュール及び設定される電力レベルに対する情報を含む。複数の各カメラモジュール(1100a、1100b、1100c)に提供される電力レベルは、互いに同一または異なる。また、電力レベルは、動的に変更される。
【0166】
本発明は、上述した実施形態及び図面によって限定されるものではない。したがって、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で当技術分野における通常の知識を有する者によって多様な形態の置換、変形及び変更が可能であり、これらもまた本発明の範囲に属するといえる。
【符号の説明】
【0167】
1、100、200 イメージセンサ
10 ピクセルアレイ
20 ロジック回路
21 ロウドライバ
22 リードアウト回路
23 カラムドライバ
24 コントロールロジック
101、201 バリアメタル
110、210、310 第1レイヤー
111、211、311 第1半導体基板
112、212、312 第1配線
115、215、315 第1配線層
116、216、216a、216b 第1ボンディングメタル
118、128、138 トランジスタ
120、220 第2レイヤー
121、221 第2半導体基板
122 第2配線(第2上部配線)
123、223 第2下部配線
125、225 第2配線層
126、226、226a、226b 第2ボンディングメタル
127、227、227a、227b 接合ビア
129 キャパシタ
130、230、430 第3レイヤー
131、231、431 第3半導体基板
132、232、432 第3配線
135、235、435 第3配線層
136、236、236a、236b 第3ボンディングメタル
150、250、250a、250b、350、450、650 第1接合構造
160、260、260a、260b、360、460、660 第2接合構造
170、270 スペーサ層
180 領域
222 第2上部配線
227a’、227b’ 上部ビア領域
227a”、227b” 下部ビア領域
271 第1スペーサ層
272 第2スペーサ層
280 (領域)第4絶縁層
290 貫通ビア
390 第1貫通ビア
490 第2貫通ビア
495 はんだボール
500d、600d バリア領域
1000 電子装置
1100 カメラモジュール群
1100a~1100c カメラモジュール
1105 プリズム
1106 中心軸
1107 反射面
1110 OPFE
1130 アクチュエータ
1140 イメージセンシング装置
1142 (イメージ)センサ
1144 制御ロジック
1146 メモリ
1147 キャリブレーションデータ
1150 ストレージ
1200 アプリケーションプロセッサ
1210 イメージ処理装置
1212a~1212c サブプロセッサ
1214 イメージ生成器
1216 カメラモジュールコントローラ
1220 メモリコントローラ
1230 内部メモリ
1300 PMIC
1400 外部メモリ
PX ピクセル部