(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022186770
(43)【公開日】2022-12-15
(54)【発明の名称】撮像装置
(51)【国際特許分類】
H05K 7/20 20060101AFI20221208BHJP
H05K 9/00 20060101ALI20221208BHJP
G03B 17/02 20210101ALI20221208BHJP
【FI】
H05K7/20 F
H05K9/00 U
G03B17/02
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022163486
(22)【出願日】2022-10-11
(62)【分割の表示】P 2018060744の分割
【原出願日】2018-03-27
(71)【出願人】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100132045
【弁理士】
【氏名又は名称】坪内 伸
(74)【代理人】
【識別番号】100198568
【弁理士】
【氏名又は名称】君塚 絵美
(72)【発明者】
【氏名】藤原 正樹
(72)【発明者】
【氏名】中尾 浩
(57)【要約】
【課題】放熱効果を維持しつつ小型化を図る。
【解決手段】撮像装置10は、撮像光学系13と、撮像光学系13を収容する筐体と、筐体に収容された第1回路基板17および第2回路基板18と、第1回路基板17の第2回路基板18と対向する第1対向面17aに搭載される第1電子部品22と、第1回路基板17の第1対向面17aの反対側の面に搭載される第3電子部品24と、第2回路基板18の第1対向面17aと対向する第2対向面18aの反対側の面に搭載される第4電子部品25と、第3電子部品24を覆い、第1回路基板17に固定された第1シールド部26と、第4電子部品25を覆い、第2回路基板18に固定された第2シールド部27と、を有し、第1電子部品26はシールドで覆われていない。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像光学系と、
前記撮像光学系を収容する筐体と、
前記筐体に収容された第1回路基板および第2回路基板と、
前記第1回路基板の前記第2回路基板と対向する第1対向面に搭載される第1電子部品と、
前記第1回路基板の前記第1対向面の反対側の面に搭載される第3電子部品と、
前記第2回路基板の前記第1対向面と対向する第2対向面の反対側の面に搭載される第4電子部品と、
前記第3電子部品を覆い、前記第1回路基板に固定された第1シールド部と、
前記第4電子部品を覆い、前記第2回路基板に固定された第2シールド部と、
を有し、
前記第1電子部品はシールドで覆われていない、
撮像装置。
【請求項2】
前記第1回路基板と前記第2回路基板とは、前記第1対向面と前記第2対向面が平行となるように配置される、
請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
撮像光学系と、
前記撮像光学系を収容する筐体と、
前記筐体に収容された第1回路基板および第2回路基板と、
前記第1回路基板の前記第2回路基板と対向する第1対向面に搭載される第1電子部品と、
前記第2回路基板の前記第1対向面と対向する第2対向面に搭載される第2電子部品と、
前記第1回路基板の前記第1対向面の反対側の面に搭載される第3電子部品と、
前記第2回路基板の前記第1対向面と対向する第2対向面の反対側の面に搭載される第4電子部品と、
前記第1回路基板と前記第2回路基板との間に設けられ、前記第1電子部品を含む空間と前記第2電子部品を含む空間とを隔てる隔壁部と、
を有する撮像装置。
【請求項4】
前記第1対向面と前記隔壁部との間、及び前記第2対向面と前記隔壁との間に設けられた熱伝導部と、
を有する請求項3に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記第3電子部品を覆い、前記第1回路基板に固定された第1シールド部と、
前記第4電子部品を覆い、前記第2回路基板に固定された第2シールド部と、
を有する請求項3に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記隔壁部は、前記第1電子部品から発生し、前記第2電子部品へ伝播する電磁波、及び前記第2電子部品から発生し、前記第1電子部品へ伝播する電磁波を遮断する、
請求項3に記載の撮像装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、回路基板に搭載された電子部品から発生される熱を放出するために、電子部品上に吸熱部材が配置されることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電子部品を搭載する装置の高性能化に伴い、装置には電子部品をそれぞれ搭載する複数の基板が収容されることが要求されるようになった。しかしながら、複数の基板に搭載された電子部品それぞれに吸熱部材が設けられた場合、部材が増加し、これに伴い装置の小型化を図ることが困難となっている。
【0005】
本開示は、放熱効果を維持しつつ小型化を図ることができる撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る撮像装置は、撮像光学系と、筐体と、第1回路基板および第2回路基板と、第1電子部品と、第3電子部品と、第4電子部品と、第1シールド部と、第2シールド部と、を有する。前記筐体は、前記撮像光学系を収容する。前記第1回路基板および前記第2回路基板は、前記筐体に収容されている。前記第1電子部品は、前記第1回路基板の前記第2回路基板と対向する第1対向面に搭載される。前記第3電子部品は、前記第1回路基板の前記第1対向面の反対側の面に搭載される。前記第4電子部品は、前記第2回路基板の前記第1対向面と対向する第2対向面の反対側の面に搭載される。前記第1シールド部は、前記第3電子部品を覆い、前記第1回路基板に固定されている。前記第2シールド部は、前記第4電子部品を覆い、前記第2回路基板に固定されている。前記第1電子部品はシールドで覆われていない。
【0007】
本開示の一実施形態に係る撮像装置は、撮像光学系と、筐体と、第1回路基板および第2回路基板と、第1電子部品と、第2電子部品と、第3電子部品と、第4電子部品と、隔壁部と、を有する。前記筐体は、前記撮像光学系を収容する。前記第1回路基板および前記第2回路基板は、前記筐体に収容されている。前記第1電子部品は、前記第1回路基板の前記第2回路基板と対向する第1対向面に搭載される。前記第2電子部品は、前記第2回路基板の前記第1対向面と対向する第2対向面に搭載される。前記第3電子部品は、前記第1回路基板の前記第1対向面の反対側の面に搭載される。前記第4電子部品は、前記第2回路基板の前記第1対向面と対向する第2対向面の反対側の面に搭載される。前記隔壁部は、前記第1回路基板と前記第2回路基板との間に設けられ、前記第1電子部品を含む空間と前記第2電子部品を含む空間とを隔てる。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一実施形態に係る撮像装置によれば、放熱効果を維持しつつ小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1に示す電子機器を備える撮像装置を搭載した移動体を示す概略図である。
【
図2】第1実施形態に係る電子機器を備える撮像装置を示す断面図である。
【
図4】
図2に示す電子機器の一例を示す分解斜視図である。
【
図5】
図2に示す電子機器の他の例を示す分解斜視図である。
【
図6】第2実施形態に係る電子機器を備える撮像装置示す断面図である。
【
図7】
図6に示す囲繞部および隔壁部を示す斜視図である。
【
図8】第3実施形態に係る電子機器を備える撮像装置示す断面図である。
【
図9】
図8に示す囲繞部、隔壁部、および第1凸状保持部を示す斜視図である。
【
図10】第4実施形態に係る電子機器を備える撮像装置を示す断面図である。
【
図11】
図10に示す部分を含む電子機器の一部を示す分解斜視図である。
【
図12】第5実施形態に係る電子機器を備える撮像装置を示す断面図である。
【
図13】
図12に示す部分を含む電子機器の一部を示す分解斜視図である。
【
図14】第6実施形態に係る電電子機器を備える撮像装置を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の第1実施形態に係る撮像装置10について、図面を参照して説明する。
【0011】
図1に示すように、撮像装置10は、移動体50の周辺の光景を撮像可能なように移動体50に取付けられてよい。移動体50は、例えば車両、船舶、および航空機等を含んでよい。車両は、例えば自動車、産業車両、鉄道車両、生活車両、および滑走路を走行する固定翼機等を含んでよい。自動車は、例えば乗用車、トラック、バス、二輪車、およびトロリーバス等を含んでよい。産業車両は、例えば農業および建設向けの産業車両等を含んでよい。産業車両は、例えばフォークリフトおよびゴルフカート等を含んでよい。農業向けの産業車両は、例えばトラクター、耕耘機、移植機、バインダー、コンバイン、および芝刈り機等を含んでよい。建設向けの産業車両は、例えばブルドーザー、スクレーバー、ショベルカー、クレーン車、ダンプカー、およびロードローラ等を含んでよい。車両は、人力で走行するものを含んでよい。車両の分類は、上述した例に限られない。例えば、自動車は、道路を走行可能な産業車両を含んでよい。複数の分類に同じ車両が含まれてよい。船舶は、例えばマリンジェット、ボート、およびタンカー等を含んでよい。航空機は、例えば固定翼機および回転翼機等を含んでよい。
【0012】
図2に示すように、撮像装置10は、第1電子機器11と、第2電子機器(電子機器)12とを備える。なお、以下の記載において、後述するレンズの光軸方向をx方向、後述する第1回路基板17および第2回路基板18の法線方向をy方向、x方向およびy方向に垂直な方向をz方向とする。
【0013】
第1電子機器11は、撮像光学系13と、撮像素子14と、撮像素子基板15と、第1筐体16とを備える。
【0014】
撮像光学系13は、1つ以上のレンズを含んで構成される。撮像光学系13は、撮像光学系13の光軸OXが撮像素子14の撮像面に垂直となるように第1筐体16に固定されている。撮像光学系13は、被写体から入射した光を撮像素子14の撮像面において被写体像として結像させる。
【0015】
撮像素子14は、撮像光学系13によって撮像面に結像された被写体像を含む画像を生成する。撮像素子14は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサまたはCCD(Charge Coupled Device)等である。撮像素子14は、撮像素子基板15に搭載されている。
【0016】
撮像素子基板15は、板状の部材である。撮像素子基板15は、撮像素子14等を搭載する。
【0017】
第1筐体16は、撮像光学系13と、撮像素子14を搭載した撮像素子基板15とを収容する。
【0018】
第2電子機器12は、第1電子機器11によって生成された画像に画像処理を行う。第2電子機器12は、当該画像処理に基づいて第1電子機器11に信号を送信してもよい。第2電子機器12は、第1回路基板17と、第2回路基板18と、電子部品19と、囲繞部20と、第2筐体(筐体)21とを有する。第2電子機器12は、第1シールド部26と、第2シールド部27とをさらに備えてもよい。
【0019】
第1回路基板17および第2回路基板18は、板状の部材である。第1回路基板17および第2回路基板18は、それぞれ一方の面が互いに平行に対向するように配置される。
【0020】
電子部品19は、電子回路を構成する部品である。電子部品19は、例えば、抵抗器、コンデンサ、ダイオード、及びこれらの素子を含む集積回路を含む。
【0021】
電子部品19は、第1電子部品22と、第2電子部品23との1つ以上を含む。電子部品19は、第3電子部品24と、第4電子部品25とを含んでもよい。電子部品19の少なくとも1つは、後述する第1対向面17aおよび第2対向面18aの少なくとも一方に搭載されている。第1電子部品22は、第1回路基板17の第1対向面17aに搭載されている。第2電子部品23は、第2回路基板18の第2対向面18aに搭載されている。第1電子部品22および第2電子部品23は、第2電子機器12の中で互いに干渉しないように配置されている。
【0022】
第3電子部品24は、第1回路基板17における第1対向面17aとは反対側の面に搭載されていてよい。第4電子部品25は、第2回路基板18における第2対向面18aとは反対側の面に搭載されていてよい。
【0023】
囲繞部20は、第1回路基板17および第2回路基板18におけるそれぞれ一方の面を互いに対向させて所定の間隔で保持する。また、囲繞部20は、第1回路基板17と第2回路基板18との間の空間のうちの第1電子部品22および第2電子部品23を含む空間を包囲する。
【0024】
囲繞部20は、例えば、
図3に示すような筒状の部材である。具体的には、囲繞部20は、矩形の平板を枠取った角筒の形状である。囲繞部20は、複数の平板を一体化した単一の部材で構成されてよい。囲繞部20は、複数の部材を互いに固定した部材で構成されてもよい。本実施形態では、囲繞部20は、単一の部材によって構成されている。
【0025】
図2に示したように、囲繞部20は、角筒の軸方向(
図2のy方向)における端部で第1回路基板17および第2回路基板18を固定する。例えば、囲繞部20は、角筒の軸方向(
図2のy方向)における一方の端面20aで第1回路基板17の第1対向面17aの周縁部分を固定する。第1対向面17aは、第1回路基板17における第2回路基板18に対向する面である。囲繞部20は、角筒の軸方向(
図2のy方向)における他方の端面20bで第2回路基板18の第2対向面18aの周縁部分に固定されている。第2対向面18aは、第2回路基板18における第1回路基板17に対向する面である。
【0026】
囲繞部20は、接着剤、はんだ、またはねじ等により第1回路基板17および第2回路基板18を固定する。これにより、囲繞部20は、第1回路基板17と第2回路基板18とを所定の間隔に保持する。所定の間隔は、囲繞部20における軸方向の長さである。
【0027】
囲繞部20は、伝熱性を有してよい。囲繞部20は、導電性を有してよい。例えば、囲繞部20は、金属材料により形成されてよい。囲繞部20は、第1回路基板17および第2回路基板18の少なくとも一方のグランドに接地されてよい。
【0028】
第1シールド部26は、第3電子部品24の電磁両立性(EMC)を向上させうる。第1シールド部26は、第3電子部品24を覆い、第1回路基板17に固定可能である。第2シールド部27は、第4電子部品25の電磁両立性を向上させうる。第2シールド部27は、第4電子部品25を覆い、第2回路基板18に固定可能である。第1シールド部26および第2シールド部27は、導電性の材料により形成されている。
【0029】
第2筐体21は、第1電子部品22を搭載した第1回路基板17と、第2電子部品23を搭載した第2回路基板18と、第1回路基板17および第2回路基板18をそれぞれ保持した囲繞部20とを収容する。第2筐体21は、囲繞部20の少なくとも一部に接触し、第2筐体21に収容された囲繞部20を固定する。第2筐体21は、嵌合構造によって囲繞部20を固定してよい。
【0030】
一例では、
図4に示すように、第2筐体21は、内壁面21aに設けられたガイド部28を有する。囲繞部20は、外側に、ガイド部28に嵌合する嵌合部29を有する。製造工程において、上述のように第1回路基板17および第2回路基板18を保持した囲繞部20は、第2筐体21に挿入されると嵌合部29がガイド部28にガイドされて、第2筐体21に収容される。
【0031】
他の例では、
図5に示すように、第2筐体21には、第2筐体21に設けられた孔壁部21bを有する。囲繞部20は、孔壁部21bによって画定される孔21cに嵌合する突起30を有する。製造工程において、上述のように第1回路基板17および第2回路基板18を保持した囲繞部20は、第2筐体21に挿入されると突起30が孔21cに嵌合して、第2筐体21に固定される。
【0032】
以上説明したように、第1実施形態によれば、第1対向面17aおよび第2対向面18aの少なくとも一方に電子部品19の少なくとも1つが搭載されている。また、囲繞部20は、第2筐体21に接触しながら、第1回路基板17と第2回路基板18との間の空間のうちの電子部品19の1つ以上を含む空間を包囲する。このため、第2電子機器12において、囲繞部20は、電子部品19の1つ以上から発生した熱を吸収し、第2筐体21を介して外部に放出することができる。これにより、第2電子機器12は、電子部品19から発生した熱の放熱効果を高めうる。また、第2電子機器12は、2つの回路基板に搭載された電子部品19それぞれに吸熱部材を設ける場合に比べて、少ない部品点数により電子部品19から発生した熱の放熱効果を高めうる。
【0033】
また、第1実施形態によれば、第2電子機器12において、囲繞部20は、導電性を有し、第1回路基板17および第2回路基板18の少なくとも一方のグランドに接地される。このため、第2電子機器12において、囲繞部20は、電子部品19の電磁両立性を向上させうる。
【0034】
また、第1実施形態によれば、第2電子機器12において、第1回路基板17の第1対向面17aと反対側の面に第3電子部品24が搭載されている。また、第2電子機器12において、囲繞部20に固定可能な第1シールド部26が、第3電子部品24を覆う。これにより、第2電子機器12は、回路基板の点数を増加させずにより多くの電子部品19を搭載しえ、さらに電子部品19から発生する電磁波の漏洩を低減させうる。したがって、第2電子機器12は、多くの電子部品19を搭載しながらも、電磁波抑制効果を高め、大型化を抑制しうる。
【0035】
次に、本開示の第2実施形態の撮像装置100について説明する。以下に、第1実施形態と異なる点を中心に第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同じ構成を有する部位には同じ符号を付す。
【0036】
図6に示すように、撮像装置100は、第1電子機器11と、第2電子機器(電子機器)120とを備える。第1電子機器11の構造および機能は、第1実施形態と同じである。
【0037】
第2電子機器120は、第1回路基板17と、第2回路基板18と、1つ以上の電子部品19と、囲繞部20と、第2筐体21とを備える。第2電子機器120の第1回路基板17、第2回路基板18、電子部品19、囲繞部20、および第2筐体21の構造および機能は、第1実施形態と同じである。第2電子機器120は、さらに、隔壁部31を備える。
【0038】
図7に示すように、隔壁部31は、例えば、板状の部材である。具体的には、隔壁部31は、矩形である。
図6に示したように、隔壁部31は、第1回路基板17と第2回路基板18との間の空間のうちの、第1電子部品22を含む空間と、第2電子部品23を含む空間とを隔てる。隔壁部31は、囲繞部20と一体化された単一の部材によって構成されてよい。隔壁部31は、囲繞部20とは別の部材として構成され、囲繞部20に固定されてもよい。
【0039】
具体的には、隔壁部31は、
図6および
図7に示すように、囲繞部20の軸方向における両端の間のいずれかの部分で囲繞部20と一体化して構成される。
図6に示す例では、隔壁部31は端面20aおよび端面20bの中点を含む部分で一体となっているが、これに限られない。隔壁部31は、囲繞部20の両端の間のいずれかの部分で一体となってよい。
【0040】
隔壁部31は、伝熱性を有してよい。隔壁部31は、導電性を有してよい。例えば、隔壁部31は、金属材料により形成されてよい。隔壁部31は、第1電子部品22および第2電子部品23の少なくとも一方に直接的に接触してよい。また、隔壁部31は、第1電子部品22および第2電子部品23の少なくとも一方に、熱伝導部34を介して間接的に接触してもよい。
【0041】
以上説明したように、第2実施形態によれば、第1実施形態と同じく、第2電子機器120において、第1対向面17aおよび第2対向面18aの少なくとも一方に電子部品19の少なくとも1つが搭載されている。また、第2電子機器120において、囲繞部20は、第2筐体21に接触しながら、第1回路基板17と第2回路基板18との間の空間のうちの電子部品19の1つ以上を含む空間を包囲する。したがって、第2電子機器120は、電子部品19から発生した熱の放熱効果を高めうる。また、第2電子機器120は、2つの回路基板に搭載された電子部品19それぞれに吸熱部材を設ける場合に比べて、少ない部品点数で電子部品19から発生した熱の放熱効果を高めうる。
【0042】
また、第2実施形態によれば、第2電子機器120において、隔壁部31は、第1回路基板17と第2回路基板18との間の空間のうちの、第1電子部品22を含む空間と、第2電子部品23を含む空間とを隔てる。このため、第2電子機器120は、隔壁部31により、第1電子部品22から発生した熱の、第2電子部品23への伝導を低減させ、熱を、囲繞部20を介して第2筐体21へ放出させることができる。また、第2電子機器120は、隔壁部31により、第2電子部品23から発生した熱の、第1電子部品22への伝導を低減させ、熱を、囲繞部20を介して第2筐体21へ放出させることができる。これにより、第2電子機器120は、放熱効果をよりいっそう高めうる。また、第2電子機器120において、隔壁部31は、第1電子部品22から発生し第2電子部品23の方へ伝播する電磁波、および第2電子部品23から発生し第1電子部品22の方へ伝播する電磁波をそれぞれ遮蔽する。したがって、第2電子機器120は、第1電子部品22および第2電子部品23それぞれの電磁両立性を高めうる。
【0043】
また、第2実施形態によれば、第2電子機器120において、隔壁部31は、第1電子部品22に直接的または間接的に接触する。そのため、第2電子機器120は、隔壁部31により、第1電子部品22から発生した熱を、隔壁部31に接触する第2筐体21に伝導して放出させる。したがって、第2電子機器120は、第1電子部品22が隔壁部31に接触しない場合に比べて、より効率的に熱を第2筐体21に伝導させ、これにより放熱効果を高めうる。
【0044】
また、第2実施形態によれば、第2電子機器120は、隔壁部31および電子部品19に接触する熱伝導部34をさらに有する。第1電子部品22および第2電子部品23は、必ずしも隔壁部31に接触し得ない。一方、第2電子機器120は、上述の構成により、隔壁部31に直接接触し得ない第1電子部品22および第2電子部品23の少なくとも1つを、熱伝導部34を介して隔壁部31に接触させる。このため、第2電子機器120において、熱伝導部34は、第1電子部品22および第2電子部品23の少なくとも1つから発生した熱を隔壁部31により効率的に伝導させうる。したがって、第2電子機器120は、第1電子部品22および第2電子部品23の少なくとも1つから発生した熱を効率的に放熱させうる。
【0045】
次に、本開示の第3実施形態の撮像装置101について説明する。以下に、第1実施形態と異なる点を中心に第3実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同じ構成を有する部位には同じ符号を付す。
【0046】
図8に示すように、撮像装置101は、第1電子機器11と、第2電子機器(電子機器)121とを備える。第1電子機器11の構造および機能は、第1実施形態と同じである。
【0047】
第2電子機器121は、第1回路基板17と、第2回路基板18と、1つ以上の電子部品19と、囲繞部20と、第2筐体21とを備える。第2電子機器121の第1回路基板17、第2回路基板18、電子部品19、囲繞部20、および第2筐体21の構造および機能は、第1実施形態と同じである。第2電子機器121は、第1凸状保持部32と、第2凸状保持部33とをさらに備える。第2電子機器121は、第1シールド部260と、第2シールド部270と、隔壁部31とをさらに備えてよい。隔壁部31は、第2実施形態と同じである。
【0048】
図9に示すように、第1凸状保持部32は、囲繞部20によって包囲される空間に配置されている。第1凸状保持部32は、隔壁部31の一方の側に配置されている。第1凸状保持部32は、隔壁部31と一体化された単一の部材によって構成されてよい。隔壁部31は、囲繞部20とは別の部材として構成され、囲繞部20に固定されてもよい。
【0049】
第2電子機器121は、3つの第1凸状保持部32を有する。この構成において、3つの第1凸状保持部32は、任意の2つの第1凸状保持部32を結ぶ直線から残りの1つの第1凸状保持部32が外れるようにそれぞれ配置されている。例えば、第1凸状保持部32は、囲繞部20が包囲する矩形の互いに隣接する2つの頂点と、当該2つの頂点の間の辺に対向する辺上の位置とにそれぞれ配置されている。3つの第1凸状保持部32それぞれは、第1回路基板18を保持する側に平面を有する。3つの第1凸状保持部32それぞれは、当該平面で第1回路基板17を固定する。これによって、3つの第1凸状保持部32は、3つの第1凸状保持部32それぞれの端部を含む平面内に第1回路基板17を保持する。
【0050】
なお、第2電子機器121は1つの第1凸状保持部32を備えてもよい。第2電子機器121が1つの第1凸状保持部32を備える構成において、第1凸状保持部32は、囲繞部20の軸方向(
図9のy方向)に垂直な平面を有する。第1凸状保持部32は、当該平面に第1回路基板17を固定することによって、第1回路基板17を保持する。第2電子機器121が備える第1凸状保持部32の数は2つ、あるいは4つ以上であってもよい。
【0051】
図8に示したように、第1凸状保持部32の軸方向の高さh1は、隔壁部31から囲繞部20における軸方向の端面20aまでの高さh2より低い。
【0052】
第2凸状保持部33の機能および構成は第1凸状保持部32と類似である。第2凸状保持部33は、隔壁部31における第1凸状保持部32が配置される側とは反対側に配置される点で第1凸状保持部32とは異なる。また、第1凸状保持部32と類似して、第1凸状保持部32の軸方向の高さh3は、隔壁部31から囲繞部20における軸方向の端面20aまでの高さh4より低い。
【0053】
このような構成により、第1凸状保持部32および第2凸状保持部33は、第1回路基板17および第2回路基板18それぞれの一方の面を隔壁部31に対向させて、第1回路基板17と第2回路基板18とを所定の間隔で保持する。所定の間隔は、第1凸状保持部32の高さh1、第2凸状保持部33の高さh3、および隔壁部31の厚さh5の合計である。
【0054】
第1シールド部260および第2シールド部270は、第1実施形態と同じく、それぞれ第3電子部品24および第4電子部品25の電磁両立性を向上させうる。第1シールド部260は、囲繞部20の端面20aに固定可能である。第2シールド部270は、囲繞部20の端面20bに固定可能である。第1シールド部260および第2シールド部270は、例えば、それぞれ板状の部材である。具体的には、第1シールド部260および第2シールド部270は矩形である。囲繞部20における、第1回路基板17の隔壁部31に対向しない面から軸方向の端面20aまでの高さh6が、第3電子部品24の軸方向の高さより高い構成において、第1シールド部260は、第3電子部品24を覆いうる。囲繞部20における、第2回路基板18の隔壁部31に対向しない面から軸方向の端面20bまでの高さh7が、第4電子部品25の軸方向の高さより高い構成において、第2シールド部270は、第4電子部品25を覆いうる。
【0055】
以上説明したように、第3実施形態によれば、第1実施形態と同じく、第2電子機器121において、第1対向面17aおよび第2対向面18aの少なくとも一方に電子部品19の少なくとも1つが搭載されている。また、第2電子機器121において、囲繞部20は、第2筐体21に接触しながら、第1回路基板17と第2回路基板18との間の空間のうちの電子部品19の1つ以上を含む空間を包囲する。したがって、第2電子機器121は、電子部品19から放出された熱の放熱効果を高めうる。また、第2電子機器121は、2つの回路基板に搭載された電子部品19それぞれに吸熱部材を設ける場合に比べて、少ない部品点数で放熱効果を高めうる。
【0056】
次に、本開示の第4実施形態の撮像装置102について説明する。以下に、第1実施形態と異なる点を中心に第4実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同じ構成を有する部位には同じ符号を付す。
【0057】
図10に示すように、撮像装置102は、第1電子機器11と、第2電子機器(電子機器)122とを備える。第1電子機器11の構造および機能は、第1実施形態と同じである。
【0058】
第2電子機器122は、第1回路基板17と、第2回路基板18と、1つ以上の電子部品19と、第2筐体21とを備える。第2電子機器122の第1回路基板17、第2回路基板18、電子部品19、および第2筐体21の構造および機能は、第1実施形態と同じである。第2電子機器122は、第1覆設部35と、2つの第2覆設部36と、第1凸状保持部320と、第2凸状保持部330とをさらに備える。
【0059】
図11に示すように、第1覆設部35は、2つの第1壁部37と、連結部38とを有する。
【0060】
第1壁部37は、例えば、板状の部材である。具体的には、第1壁部37は矩形である。第1壁部37の長辺方向(
図11のx方向)の長さは、第1回路基板17および第2回路基板18の面の第1の辺の長さ以上である。第1壁部37は、伝熱性を有してよい。第1壁部37は、導電性を有してよい。例えば、第1壁部37は、金属材料により形成されてよい。
【0061】
連結部38は、2つの第1壁部37を所定間隔で保持する。連結部38は、2つの第1壁部37が互いに平行となるように2つの第1壁部37を保持する。所定間隔は、第1回路基板17および第2回路基板18の面の、第1の辺の長さに直交する第2の辺の長さ以上である。連結部38は、例えば、板状の部材である。具体的には、連結部38は、矩形である。連結部38として、第2実施形態の隔壁部31が適用されてもよい。
図11に示す例では、連結部38は、2つの第1壁部37の長辺方向の略全体にわたって、それぞれの第1壁部37を固定したが、連結部38は、長辺方向の一部で第1壁部37を固定してもよい。
【0062】
第1凸状保持部320および第2凸状保持部330は、第1壁部37、および後述する第2壁部39によって包囲された空間内に配置されている。第1凸状保持部320および第2凸状保持部330の機能および構造は、それぞれ第3実施形態と同じである。第1凸状保持部320および第2凸状保持部330は、第1覆設部35と一体に構成されてもよいし、第1覆設部35と別部材で構成され、第1覆設部35に固定されてもよい。
図10に示した例では、第1凸状保持部320および第2凸状保持部330は、第1覆設部35と別部材で構成されている。
【0063】
第2覆設部36は、第2壁部39と、2つの底面部40とを有する。
【0064】
第2壁部39は、例えば、板状の部材である。具体的には、第2壁部39は矩形である。第2壁部39の長辺方向(
図11のz方向)の長さL1は、連結部38に固定された状態での、2つの第1壁部37の間の間隔L2以上である。第2壁部39の短辺方向(
図11のy方向)の長さL3は、第1壁部37の長辺方向に直交する方向(
図11のy方向)の長さL4と同じである。第2壁部39は、伝熱性を有してよい。第2壁部39は、導電性を有してよい。例えば、第2壁部39は、金属材料により形成されてよい。
【0065】
底面部40は、例えば、板状の部材である。具体的には、底面部40は矩形である。2つの底面部40は、底面部40の近傍に配置された電子部品19の電磁両立性を向上させうる。2つの底面部40は、第2壁部39の長辺上で、第2壁部39の板面に垂直に立設する。2つの第2覆設部35それぞれの底面部40における、第2壁部39の面の法線方向(
図11のx方向)の長さL51およびL52の合計は、第1壁部37の長辺方向(
図11のx方向)の長さL6以上である。底面部40は、導電性を有してよい。例えば、底面部400は、金属材料により形成されてよい。
【0066】
第1覆設部35は、第2覆設部36の2つの底面部40の間の空間に嵌め込まれる。第1覆設部35は、2つの第1壁部37が、第2壁部39および底面部40とそれぞれ垂直となるように第2覆設部36に嵌め込まれる。また、第1覆設部35は、2つの第2覆設部36それぞれの第2壁部39が互いに対向するように、2つの第2覆設部36それぞれに嵌め込まれる。
【0067】
第1覆設部35が2つの第2覆設部36に嵌め込まれた状態において、2つの第1壁部37、および第2壁部39は、矩形の平板を枠取った角筒の形状を有し、電子部品19を包囲する囲繞部を構成する。
【0068】
図10に示したように、2つの底面部40の間の長さL3は、第1覆設部35に固定された第1回路基板17および第2回路基板18にそれぞれ電子部品19が搭載されたことによって形成された構造全体の軸方向の長さL7より長い。第3電子部品24は、2つの第2覆設部36がそれぞれ有する一方の底面部40、第1壁部37、および第2壁部39に覆われている。同じく、第4電子部品25は、2つの第2覆設部36がそれぞれ有する他方の底面部40、第1壁部37、および第2壁部39に覆われている。
【0069】
以上説明したように、第4実施形態によれば、第1実施形態と同じく、第2電子機器122において、第1対向面17aおよび第2対向面18aの少なくとも一方に電子部品19の少なくとも1つが搭載されている。また、第1壁部37および第2壁部39によって構成される囲繞部は、第2筐体21に接触しながら、第1回路基板17と第2回路基板18との間の空間のうちの電子部品19の1つ以上を含む空間を包囲する。このため、第2電子機器122は、電子部品19から発生した熱の放熱効果を高めうる。また、第2電子機器122は、2つの回路基板に搭載された電子部品19それぞれに吸熱部材を設ける場合に比べて、少ない部品点数で放熱効果を高めうる。
【0070】
次に、本開示の第5実施形態の撮像装置103について説明する。以下に、第4実施形態と異なる点を中心に第5実施形態について説明する。なお、第4実施形態と同じ構成を有する部位には同じ符号を付す。
【0071】
図12に示すように、撮像装置103は、第1電子機器11と、第2電子機器(電子機器)123とを備える。第1電子機器11の構造および機能は、第4実施形態と同じである。
【0072】
第2電子機器123は、第1回路基板17と、第2回路基板18と、1つ以上の電子部品19と、第2筐体21と、第1凸状保持部320と、第2凸状保持部330とを備える。第2電子機器123の第1回路基板17、第2回路基板18、電子部品19、第2筐体21、第1凸状保持部320、および第2凸状保持部330の構造および機能は、第4実施形態と同じである。第2電子機器123は、第1覆設部350と、1つの第2覆設部360とをさらに備える。
【0073】
図13に示すように、第1覆設部350は、2つの第1壁部37と、連結部38とを有する。第1覆設部350は、さらに第3壁部41を有する。2つの第1壁部37および連結部38の機能および構造は、第4実施形態と同じである。
【0074】
第3壁部41は、例えば、板状の部材である。具体的には、第3壁部41は、矩形である。第3壁部41は、2つの第1壁部37の長手方向(
図13のx方向)における一方の端面で、2つの第1壁部37に垂直に固定されている。第3壁部41は、伝熱性を有してよい。第3壁部41は、導電性を有してよい。例えば、第3壁部41は、金属材料により形成されてよい。
【0075】
第2覆設部360は、第2壁部39と、2つの底面部400とを有する。第2壁部39の機能および構造は、第4実施形態と同じである。
【0076】
底面部400は、矩形の板状の部材である。具体的には、底面部400は、矩形である。2つの底面部400は、第2壁部39の長辺上で垂直に立設している。底面部400における、第2壁部39の法線方向(
図13のx方向)の長さL8は、第1壁部37の長辺方向(
図13のx方向)の長さL6以上である。底面部400は、導電性を有してよい。例えば、底面部400は、金属材料により形成されてよい。
【0077】
第1覆設部350は、第2覆設部360の2つの底面部400の間の空間に嵌め込まれる。第1覆設部350は、2つの第1壁部37が、第2壁部39および底面部400とそれぞれ垂直となり、第3壁部41が第2壁部39に対向するように第2覆設部36に嵌め込まれる。
【0078】
第1覆設部350が1つの第2覆設部360に嵌め込まれた状態において、第1壁部37、第2壁部39、および第3壁部41は、矩形の平板を枠取った角筒の形状を有し、電子部品19を包囲する囲繞部を構成する。
【0079】
以上説明したように、第5実施形態によれば、第1実施形態と同じく、第2電子機器123において、第1対向面17aおよび第2対向面18aの少なくとも一方に電子部品19の少なくとも1つが搭載されている。また、第1壁部37、第2壁部39、および第3壁部41によって構成される囲繞部は、第2筐体21に接触しながら、第1回路基板17と第2回路基板18との間の空間のうちの電子部品19の1つ以上を含む空間を包囲する。したがって、第2電子機器123は、電子部品19から発生した熱の放熱効果を高めうる。また、第2電子機器123は、2つの回路基板に搭載された電子部品19それぞれに吸熱部材を設ける場合に比べて、少ない部品点数で放熱効果を高めうる。
【0080】
次に、本開示の第6実施形態の撮像装置104について説明する。以下に、第1実施形態と異なる点を中心に第6実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同じ構成を有する部位には同じ符号を付す。
【0081】
図14に示すように、撮像装置104は、第1電子機器11と、第2電子機器(電子機器)124とを備える。第1電子機器11の構造および機能は、第1実施形態と同じである。
【0082】
第2電子機器124は、第1回路基板17と、第2回路基板18と、1つ以上の電子部品19と、囲繞部20と、第2筐体21とを備える。第2電子機器124の第1回路基板17、第2回路基板18、電子部品19、囲繞部20、および第2筐体21の構造および機能は、第1実施形態と同じである。第2電子機器124は、熱伝導部42をさらに備える。
【0083】
熱伝導部42は、第1電子部品22および第2電子部品23の少なくとも1つに接触するように固定されている。熱伝導部42は、囲繞部20に接触するように固定されている。熱伝導部42は、例えば、板状の部材である。具体的には、熱伝導部42は、矩形である。熱伝導部42は、第1回路基板17および第2回路基板18と平行に配置されている。熱伝導部42は、囲繞部20と一体化されて構成されてよい。隔壁部31は、囲繞部20とは別の部材として構成され、囲繞部20に固定されてもよい。
図10に示した例では、熱伝導部42は、囲繞部20と別部材で構成されている。
【0084】
以上説明したように、第6実施形態によれば、第1実施形態と同じく、第2電子機器124において、第1対向面17aおよび第2対向面18aの少なくとも一方に電子部品19の少なくとも1つが搭載されている。また、囲繞部20は、第2筐体21に接触しながら、第1回路基板17と第2回路基板18との間の空間のうちの電子部品19の1つ以上を含む空間を包囲する。したがって、第2電子機器124は、電子部品19から発生した熱の放熱効果を高めうる。また、第2電子機器124は、2つの回路基板に搭載された電子部品19それぞれに吸熱部材を設ける場合に比べて、少ない部品点数で放熱効果を高めうる。
【0085】
また、第6実施形態によれば、第2電子機器124は、第1電子部品22、第2電子部品23、および囲繞部20に接触する熱伝導部42を有する。そのため、第2電子機器124において、熱伝導部42は、第1電子部品22から発生した熱を効率的に囲繞部20に伝導する。したがって、第2電子機器124は、第1電子部品22から発生した熱を、熱伝導部42を介して効率的に第2筐体21に伝導させ、放熱させうる。
【0086】
上述の実施形態は代表的な例として説明したが、本発明の趣旨および範囲内で、多くの変更および置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述実施形態によって制限されるものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形または変更が可能である。例えば、実施形態および実施例に記載の複数の構成ブロックを1つに組合せたり、あるいは1つの構成ブロックを分割したりすることが可能である。
【0087】
本開示に係る上述の実施形態について説明する図は模式的なものである。図面上の寸法比率等は、現実のものとは必ずしも一致していない。
【符号の説明】
【0088】
10,100,101,102,103,104 撮像装置
11 第1電子機器
12,120,121,122,123,124 第2電子機器(電子機器)
13 撮像光学系
14 撮像素子
15 撮像素子基板
16 第1筐体
17 第1回路基板
17a 第1対向面
18 第2回路基板
18a 第2対向面
19 電子部品
20 囲繞部
20a,20b 端面
21 第2筐体(筐体)
21a 内壁面
21b 孔壁部
21c 孔
22 第1電子部品
23 第2電子部品
24 第3電子部品
25 第4電子部品
26 第1シールド部
27 第2シールド部
28 ガイド部
29 嵌合部
30 突起
31 隔壁部
32,320 第1凸状保持部
33,330 第2凸状保持部
34,42 熱伝導部
35,350 第1覆設部
36,360 第2覆設部
37 第1壁部
38 連結部
39 第2壁部
40,400 底面部
41 第3壁部
50 移動体