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特開2022-186788画像収集装置、画像収集システム、ドライブレコーダ、画像収集方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022186788
(43)【公開日】2022-12-15
(54)【発明の名称】画像収集装置、画像収集システム、ドライブレコーダ、画像収集方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/00 20060101AFI20221208BHJP
   G08G 1/09 20060101ALI20221208BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20221208BHJP
【FI】
G08G1/00 J
G08G1/09 F
H04N7/18 D
H04N7/18 J
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022164261
(22)【出願日】2022-10-12
(62)【分割の表示】P 2020115199の分割
【原出願日】2016-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100134544
【弁理士】
【氏名又は名称】森 隆一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(72)【発明者】
【氏名】萩森 肇
(57)【要約】
【課題】専用の撮影装置を設置する必要無しに車両の走行経路付近の画像を得ることができ、かつ、車両の走行経路付近の画像を取得する装置の負荷を比較的小さくする。
【解決手段】画像収集装置が、場所を指定して当該場所で撮影された画像データの送信を車両に要求する画像データ要求信号を送信する要求送信部と、前記画像データ要求信号に応じて送信される画像データを受信する受信部と、前記受信部が受信した画像データが示す道路の画像について、当該道路に異常がない状態からの変化量を算出し、前記変化量が所定の基準値より大きい場合に、当該画像データをユーザへの通知のために選択する変化量算出部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
場所を指定して当該場所で撮影された画像データの送信を車両に要求する画像データ要求信号を送信する要求送信部と、
前記画像データ要求信号に応じて送信される画像データを受信する受信部と、
前記受信部が受信した画像データが示す道路の画像について、当該道路に異常がない状態からの変化量を算出し、前記変化量が所定の基準値より大きい場合に、当該画像データをユーザへの通知のために選択する変化量算出部と、
を備える画像収集装置。
【請求項2】
前記変化量算出部は、前記受信部が受信した画像データが示す道路の画像と、当該道路に異常がない状態での画像との差分を算出し、差分画像の面積が所定の面積より大きい場合に、当該画像データをユーザへの通知のために選択する、
請求項1に記載の画像収集装置。
【請求項3】
前記変化量算出部は、前記受信部が受信した画像データが示す道路の画像について、当該道路に異常がない状態からの明度の変化量を算出し、前記算出した明度の変化量が所定の基準値より大きい場合に、当該画像データをユーザへの通知のために選択する、
請求項1に記載の画像収集装置。
【請求項4】
前記変化量算出部は、前記受信部が受信した画像データが示す道路の画像について、当該道路に落石がない状態からの変化量を算出する、
請求項1又は2のいずれか1つに記載の画像収集装置。
【請求項5】
前記変化量算出部は、前記受信部が受信した画像データが示す道路の画像について、当該道路にき裂が生じていない状態からの変化量を算出する、
請求項1又は2のいずれか1つに記載の画像収集装置。
【請求項6】
前記変化量算出部は、前記受信部が受信した画像データが示す道路の画像について、当該道路に積雪がない状態からの変化量を算出する、
請求項1乃至3のいずれか1つに記載の画像収集装置。
【請求項7】
前記変化量算出部は、前記受信部が受信した画像データが示す同一の道路の複数の異なる時刻の画像のそれぞれについて、当該道路に異常がない状態からの変化量を算出する、
請求項1乃至6のいずれか1つに記載の画像収集装置。
【請求項8】
画像収集装置と車載システムとを備え、
前記画像収集装置は、
前記車載システムが送信した画像データを受信する受信部と、
前記受信部が受信した画像データが示す道路の画像について、当該道路に異常がない状態からの変化量を算出し、前記変化量が所定の基準値より大きい場合に、当該画像データをユーザへの通知のために選択する変化量算出部と、
を備え、
前記車載システムは、
車両に搭載されて前記車両の周囲を撮影する撮影部と、
前記撮影部が撮影した画像の画像データを記憶する記憶部と、
少なくとも場所の指定を含む条件の指定を受けて、当該条件に該当する画像データを前記記憶部から読み出し、かつ、前記条件に該当する画像データを得られたか否かを判定する画像データ抽出部と、
前記画像データ抽出部が前記条件に該当する画像データを得られたと判定した場合、当該画像データ抽出部が抽出した画像データを前記画像収集装置へ送信する画像データ送信部と、
を備える画像収集システム。
【請求項9】
画像収集装置が、場所を指定して当該場所で撮影された画像データの送信を車両に要求する画像データ要求信号を送信する要求送信ステップと、
前記画像収集装置が、前記画像データ要求信号に応じて送信される画像データを受信する受信ステップと、
前記画像収集装置が、受信した画像データが示す道路の画像について、当該道路に異常がない状態からの変化量を算出し、前記変化量が所定の基準値より大きい場合に、当該画像データをユーザへの通知のために選択する変化量算出ステップと、
を含む画像収集方法。
【請求項10】
コンピュータに、
場所を指定して当該場所で撮影された画像データの送信を車両に要求する画像データ要求信号を送信する要求送信ステップと、
前記画像データ要求信号に応じて送信される画像データを受信する受信ステップと、
受信した画像データが示す道路の画像について、当該道路に異常がない状態からの変化量を算出し、前記変化量が所定の基準値より大きい場合に、当該画像データをユーザへの通知のために選択する変化量算出ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像収集装置、画像収集システム、画像収集方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
車両の走行経路付近の画像を取得するための幾つかの技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、道路工事など車両へ直接異常をもたらすことのない道路交通状況の情報を収集するための道路情報収集システムが記載されている。この道路情報収集システムは、車両の現在の走行経路が、その車両にとって走行頻度が高い走行経路から外れた経路である場合に、走行頻度が高い走行経路から外れた地点を特定する。そして、道路情報収集システムは、特定した地点から所定距離以内に存在する撮像端末により、特定した地点周辺の撮像画像を収集する。
【0003】
また、特許文献2には、事象に対する注意喚起情報を車両に配信する前に、事象が発生しているか否かを状況に応じて確認する情報配信装置が記載されている。この情報配信装置は、車両の挙動に関する車両情報、又は、気象情報等に基づいて、画像情報の送信を車両に要求するか否かを判定する。画像情報を要求すると判定して画像情報を取得した場合、この情報配信情報は、取得した画像情報に基づいて、注意喚起情報を車両に配信するか否かを判定し、配信すると判定した場合に、注意喚起情報を車両に配信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013-254344号公報
【特許文献2】特開2012-14255号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
専用の撮影装置を設置する必要無しに車両の走行経路付近の画像を得られれば、設備コスト及びメンテナンスコストを低減させ得る。また、車両の走行経路付近の画像を取得する装置の負荷が小さくて済むことが好ましい。
【0006】
本発明は、上述の課題を解決することのできる画像収集装置、画像収集システム、画像収集方法及びプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様によれば、画像収集装置は、場所を指定して当該場所で撮影された画像データの送信を車両に要求する画像データ要求信号を送信する要求送信部と、前記画像データ要求信号に応じて送信される画像データを受信する受信部と、前記受信部が受信した画像データが示す道路の画像について、当該道路に異常がない状態からの変化量を算出し、前記変化量が所定の基準値より大きい場合に、当該画像データをユーザへの通知のために選択する変化量算出部と、を備える。
【0008】
本発明の第2の態様によれば、画像収集システムは、画像収集装置と車載システムとを備え、前記画像収集装置は、前記車載システムが送信した画像データを受信する受信部と、前記受信部が受信した画像データが示す道路の画像について、当該道路に異常がない状態からの変化量を算出し、前記変化量が所定の基準値より大きい場合に、当該画像データをユーザへの通知のために選択する変化量算出部と、を備え、前記車載システムは、車両に搭載されて前記車両の周囲を撮影する撮影部と、前記撮影部が撮影した画像の画像データを記憶する記憶部と、少なくとも場所の指定を含む条件の指定を受けて、当該条件に該当する画像データを前記記憶部から読み出し、かつ、前記条件に該当する画像データを得られたか否かを判定する画像データ抽出部と、前記画像データ抽出部が前記条件に該当する画像データを得られたと判定した場合、当該画像データ抽出部が抽出した画像データを前記画像収集装置へ送信する画像データ送信部と、を備える。
【0009】
本発明の第3の態様によれば、画像収集方法は、画像収集装置が、場所を指定して当該場所で撮影された画像データの送信を車両に要求する画像データ要求信号を送信する要求送信ステップと、前記画像収集装置が、前記画像データ要求信号に応じて送信される画像データを受信する受信ステップと、前記画像収集装置が、前記受信ステップにて受信した画像データが示す道路の画像について、当該道路に異常がない状態からの変化量を算出し、前記変化量が所定の基準値より大きい場合に、当該画像データをユーザへの通知のために選択する変化量算出ステップと、を含む。
【0010】
本発明の第4の態様によれば、プログラムは、コンピュータに、場所を指定して当該場所で撮影された画像データの送信を車両に要求する画像データ要求信号を送信する要求送信ステップと、前記画像収集装置が、前記画像データ要求信号に応じて送信される画像データを受信する受信ステップと、前記画像収集装置が、前記受信ステップにて受信した画像データが示す道路の画像について、当該道路に異常がない状態からの変化量を算出し、前記変化量が所定の基準値より大きい場合に、当該画像データをユーザへの通知のために選択する変化量算出ステップと、を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、専用の撮影装置を設置する必要無しに車両の走行経路付近の画像を得ることができ、かつ、車両の走行経路付近の画像を取得する装置の負荷を比較的小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第1実施形態に係る画像収集システムの機能構成を示す概略ブロック図である。
図2】同実施形態に係るドライブレコーダが画像データ要求信号に応答する処理手順の例を示すフローチャートである。
図3】同実施形態に係る画像収集装置が、ドライブレコーダから画像データを取得して画像を表示する処理手順の例を示すフローチャートである。
図4】本発明の第2実施形態に係る画像収集システムの機能構成を示す概略ブロック図である。
図5】同実施形態に係る画像収集装置が、ドライブレコーダから画像データを取得して画像を表示する処理手順の例を示すフローチャートである。
図6】本発明の第3実施形態に係る画像収集システムの機能構成を示す概略ブロック図である。
図7】同実施形態に係る画像収集装置が、ドライブレコーダから画像データを取得して画像を表示する処理手順の例を示すフローチャートである。
図8】本発明の第4実施形態に係る画像収集システムの機能構成を示す概略ブロック図である。
図9】同実施形態に係る画像収集装置が、ドライブレコーダから画像データを取得して画像を表示する処理手順の例を示すフローチャートである。
図10】本発明に係る画像収集装置の最小構成を示す説明図である。
図11】本発明に係る画像収集システムの最小構成を示す説明図である。
図12】本発明に係る車載システムの最小構成を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0014】
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像収集システムの機能構成を示す概略ブロック図である。同図に示すように、本実施形態では、画像収集システム1は、ドライブレコーダ100と、画像収集装置200とを備える。ドライブレコーダ100は、第一通信部110と、撮影部120と、位置情報取得部130と、第一記憶部180と、第一制御部190とを備える。第一制御部190は、画像データ抽出部191を備える。画像収集装置200は、第二通信部210と、表示部220と、操作入力部230と、第二記憶部280と、第二制御部290とを備える。第二制御部290は、表示処理部291を備える。
【0015】
画像収集システム1は、車載のドライブレコーダ100が撮影した画像を収集するシステムである。
ドライブレコーダ100は、車両に搭載されて、当該車両の周囲の画像を撮影し、記憶する。ドライブレコーダ100は、車載システムの例に該当する。
ここでいう車両は、典型的には自動車及びオートバイのいずれか一方又は両方など、道路を走行する車両である。但し、画像収集システム1における画像要求対象とする車両は道路を走行する車両に限らない。周囲の画像を撮影し記憶する車載システムを備えるいろいろな車両を、画像収集システム1における画像要求対象とすることができる。
【0016】
ドライブレコーダ100を、事故時のために画像の撮影し保存するなど一般的なドライブレコーダとして用いることができる。これにより、画像収集システム1のために車載システムを別途設ける必要が無く、この点で、画像収集システム1の設備コストを低減させることができる。また、車両に設ける装置の数が少なくて済む。
画像収集装置200が備えるドライブレコーダ100の数(すなわち、画像データ取得対象のドライブレコーダ100の数)は、1つ以上であればよい。
【0017】
第一通信部110は、要求受信部の例に該当し、画像データ要求信号を画像収集装置200から受信する。ここでいう画像データ要求信号は、場所を指定して当該場所の画像データの送信を要求する信号である。また、画像データ要求信号が、場所の指定に加えて過去の時刻を指定して、当該時刻における当該場所の画像データの送信を要求する信号であってもよい。
また、第一通信部110は、画像データ送信部の例に該当し、画像データ要求信号に応じて画像データ抽出部191が画像データを抽出した場合、当該画像データを要求元である画像収集装置200へ送信する。
【0018】
撮影部120は、カメラを備えて、例えば車両の前方など車両の周囲を撮影する。撮影部120が、動画像を撮影するようにしてもよいし、例えば1秒毎に静止画像を撮影するなど、静止画像を繰り返し撮影するようにしてもよい。
位置情報取得部130は、例えばGNSS(Global Navigation Satellite System)受信機などの測位システムを備え、位置情報取得部130自らの現在位置を示す位置情報を取得する。この位置情報は、車両の位置情報(当該位置情報取得部130を備える車両の位置情報)として用いられる。
【0019】
第一記憶部180は、第一制御部190の制御に従って各種データを記憶する。特に、第一記憶部180は、撮影部120が撮影した画像の画像データを記憶する。その際、第一記憶部180は、画像データと、当該画像の撮影時刻を示す時刻情報と、当該画像が撮影された場所を示す位置情報とを対応付けて記憶する。例えば、第一記憶部180は、撮影部120が撮影した画像の画像データと、現在時刻の時刻情報と、位置情報取得部130が取得した現在位置情報(最新の位置情報)とを対応付けてリアルタイムで記憶する。ここでは、現在時刻情報が撮影時刻情報として用いられ、現在位置情報が撮影場所情報として用いられている。第一記憶部180は、車載システムが備える記憶部の例に該当する。
第一記憶部180は、ドライブレコーダ100が内蔵する記憶デバイスを用いて構成されていてもよいし、ドライブレコーダ100に外付けされた記憶デバイスを用いて構成されていてもよいし、両者の組み合わせにて構成されていてもよい。
【0020】
第一制御部190は、ドライブレコーダ100の各部を制御して各種処理を実行する。第一制御部190は、例えばドライブレコーダ100が備えるCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)が、第一記憶部180からプログラムを読み出して実行することで構成される。
画像データ抽出部191は、画像データ要求信号が示す条件に該当する画像データを第一記憶部180から読み出す。かつ、画像データ抽出部191は、画像データ要求信号が示す条件に該当する画像データを得られたか否かを判定する。
【0021】
具体的には、画像データ要求信号が指定している場所を検索キーとして第一記憶部180内を検索し、該当する画像データを抽出する(読み出す)。該当する画像データを得られなかった場合、画像データ抽出部191は、画像データ要求信号が示す条件に該当する画像データ無しと判定する。
また、画像データ要求信号が場所に加えて時刻を指定している場合、画像データ抽出部191は、指定された場所と時刻との組み合わせを検索キーとして、両方を満たす画像データを抽出する。この場合も、該当する画像データを得られなければ、画像データ抽出部191は、画像データ要求信号が示す条件に該当する画像データ無しと判定する。
【0022】
なお、ドライブレコーダ100に関する処理を、当該ドライブレコーダ100を搭載した車両に関する処理として記載する場合がある。例えば、画像データの送信をドライブレコーダ100に要求することを、画像データの送信を車両に要求するとも表記する。
同様に、車載システムに関する処理を、当該車載システムを搭載した車両に関する処理として記載する場合がある。例えば、画像データの送信を車載システムに要求することを、画像データの送信を車両に要求するとも表記する。
【0023】
画像収集装置200は、ドライブレコーダ100から画像データを取得て、当該画像データの示す画像を表示する。
第二通信部210は、要求送信部の例に該当し、画像データ要求信号を一斉送信(Broadcast)する。すなわち、第二通信部210は、車両を特定せずに画像データ要求信号を送信し、車両側で該当する画像データの有無を判定する。
【0024】
これにより、画像収集装置200が各車両の位置情報の履歴を記憶しておく必要が無い。この点で、第二記憶部280の記憶容量が小さくて済む。また、画像収集装置200は、各車両の位置情報の履歴を記憶しておく必要が無いので、各車両から位置情報を繰り返し受信する必要が無い。この点で、ドライブレコーダ100及び画像収集装置200の通信処理の負荷が小さくて済み、また、通信帯域の消費を抑制することができる。
【0025】
また、条件に該当する画像データを記憶しているドライブレコーダ100を画像収集装置200が特定する必要が無い点で、画像収集装置200の処理負荷が小さくて済む。
画像収集システム1が備える車両の数が多い場合、特にこれらの効果が顕著になる。
また、第二通信部210は、受信部の例に該当し、画像データ要求信号に応じてドライブレコーダ100が送信した画像データを受信する。
【0026】
表示部220は、例えば液晶パネル又はLED(Light Emitting Diode)パネル等の表示画面を有し、表示処理部291の制御に従って各種画像を表示する。特に、表示部220は、第二通信部210がドライブレコーダ100から受信した画像データの示す画像を表示する。
操作入力部230は、例えば、キーボード及びマウス等の入力デバイスを有し、ユーザ操作を受ける。
【0027】
第二記憶部280は、第二制御部290の制御に従って各種データを記憶する。例えば、第二記憶部280は、第二通信部210が受信した画像データを記憶する。第二記憶部280は、画像収集装置200が内蔵する記憶デバイスを用いて構成されていてもよいし、画像収集装置200に外付けされた記憶デバイスを用いて構成されていてもよいし、両者の組み合わせにて構成されていてもよい。
【0028】
第二制御部290は、画像収集装置200の各部を制御して各種処理を実行する。第二制御部290は、例えば画像収集装置200が備えるCPUが、第二記憶部280からプログラムを読み出して実行することで構成される。
表示処理部291は、第二通信部210が受信した画像データが示す画像を表示部220に表示させる。表示処理部291が表示部220に画像を表示させる表示形式は、特定のものに限定されない。例えば、表示部220に表示させる画像が複数ある場合、表示処理部291が、画像のサムネイルを表示部220に表示させるようにしてもよい。あるいは、表示処理部291が、ユーザ操作に従って画像を切り替えて表示部220に表示させるようにしてもよい。
【0029】
また、表示処理部291が画像を表示させる対象は、画像収集装置200が有する表示画面に限らない。例えば、表示処理部291が表示対象の画像を画像データにて第二通信部210を介して他の機器に送信し、当該画像データを受信した機器が画像を表示するようにしてもよい。また、表示処理部291が、管理者用の端末装置と閲覧者用のパソコン(Personal Computer)とに画像を表示させるなど、複数の機器に画像を表示させるようにしてもよい。
【0030】
次に、図2及び図3を参照して画像収集システム1の動作について説明する。
図2は、ドライブレコーダ100が画像データ要求信号に応答する処理手順の例を示すフローチャートである。ドライブレコーダ100は、電力の供給を受けて起動すると、図2の処理を開始する。また、ドライブレコーダ100は、図2の処理と並列して撮影部120による画像の撮影及び第一記憶部180への記憶を行う。
【0031】
図2の処理で、画像データ抽出部191は、第一通信部110が画像データ要求信号を受信したか否かを判定する(ステップS101)。
画像データ要求信号を受信していないと判定した場合(ステップS101:NO)、ステップS101へ戻る。すなわち、画像データ抽出部191は、画像データ要求信号を待ち受ける。
一方、画像データ要求信号を受信したと判定した場合(ステップS101:YES)、画像データ抽出部191は、画像データ要求信号が示す条件を検索キーとして第一記憶部180内を検索し、条件に該当する画像データを抽出する(ステップS102)。
【0032】
そして、画像データ抽出部191は、条件に該当する画像データの有無を判定する(ステップS103)。具体的には、画像データ抽出部191は、ステップS102で抽出した画像データの有無を判定する。
条件に該当する画像データ無しと判定した場合(ステップS103:NO)、ステップS101へ戻る。この場合、画像データ抽出部191が、該当する画像データが無い旨を示す応答信号を、第一通信部110を介して画像収集装置200へ送信するようにしてもよい。
【0033】
一方、ステップS103で該当する画像データ有りと判定した場合(ステップS103:YES)、画像データ抽出部191は、当該画像データ(ステップS102で抽出した画像データ)を、第一通信部110を介して画像収集装置200へ送信する(ステップS104)。
該当する画像データが複数ある場合、画像データ抽出部191が、該当する画像データを全て送信するようにしてもよい。あるいは、画像データ抽出部191が、該当する画像データのうち最新のものだけを送信するなど、該当する画像データのうち一部を画像収集装置200へ送信するようにしてもよい。この場合、画像データ抽出部191が、予め定められている条件に従って送信対象の画像データを選択するようにしてもよい。あるいは、画像収集装置200が、画像データの選択条件を画像データ要求信号に含めて送信するようにしてもよい。
ステップS104の後、ステップS101へ戻る。
【0034】
図3は、第1実施形態の画像収集装置200が、ドライブレコーダ100から画像データを取得して画像を表示する処理手順の例を示すフローチャートである。画像収集装置200は、例えば、画像の表示を要求するユーザ操作を操作入力部230が受けると、図3の処理を行う。あるいは、画像収集装置200が定期的に図3の処理を行うなど、ユーザ操作以外の事象に基づいて同図の処理を行うようにしてもよい。
【0035】
図3の処理で、第二通信部210は、第二制御部290の制御に従ってデータ要求信号を一斉送信する(ステップS111)。
そして、第二通信部210は、データ要求信号に応答してドライブレコーダ100が送信する画像データを受信する(ステップS112)。例えば、第二制御部290は、ステップS111で第二通信部210がデータ要求信号を送信してから所定時間、画像データを待ち受け、第二通信部210が受信した画像データを取得する。
そして、表示処理部291は、ステップS102で得られた画像データが示す画像を表示部220に表示させる(ステップS113)。
ステップS113の後、図3の処理を終了する。
【0036】
以上のように、第二通信部210は、画像データ要求信号を一斉送信する。そして、第二通信部210は、画像データ要求信号に応じて送信される画像データを受信する。表示処理部291は、第二通信部210が受信した画像データが示す画像を表示部220に表示させる。
このように画像収集システム1では、車両から画像データを取得するので、ドライブレコーダの画像等を利用することができ、画像収集システム1専用の撮影装置を設置する必要が無い。
【0037】
また、第二通信部210が、画像データ要求信号を一斉送信するので、画像収集装置200は、各車両の位置情報の履歴を記憶しておく必要が無い。この点で、第二記憶部280の記憶容量が小さくて済む。また、画像収集装置200は、各車両の位置情報の履歴を記憶しておく必要が無いので、各車両から位置情報を繰り返し受信する必要が無い。この点で、ドライブレコーダ100及び画像収集装置200の通信処理の負荷が小さくて済み、また、通信帯域の消費を抑制することができる。
また、条件に該当する画像データを記憶しているドライブレコーダ100を画像収集装置200が特定する必要が無い点で、画像収集装置200の処理負荷が小さくて済む。
画像収集システム1が備える車両の数が多い場合、特にこれらの効果が顕著になる。
【0038】
また、画像収集装置200が表示する画像の用途は、事故の検出など車両走行の補助の用途に限らない。例えば、画像収集システム1を、ゴミステーション(家庭ゴミ収集場所)におけるゴミの集積具合の確認、火山の監視、落石の可能性のある場所での落石の監視など、定点観測の用途に用いることができる。
例えば、画像収集システム1のユーザ(以下、単にユーザと称する)は、ゴミステーションの場所を指定して、画像データの収集を画像収集装置200に指示する。そして、ユーザは得られた画像を参照してゴミの量を確認し、回収を行うか否か(回収車を派遣するか否か)を判断することができる。
画像収集システム1を用いて定点観測を行うことで、定点観測カメラなど専用の設備を設ける必要が無く、この点で観測のための設備コスト及び運用コストを比較的低く抑えることができる。
【0039】
あるいは、事前には場所を特定できない用途に画像収集システム1を用いることもできる。例えば、迷子の捜索を行う場合、ユーザは、子どもが迷子になったと思われる場所を指定して、画像データの収集を画像収集装置200に指示する。そして、ユーザは得られた画像を参照して迷子の子どもを探すことができる。また、火災が発生した場合、ユーザは、火災の発生場所を指定して、画像データの収集を画像収集装置200に指示する。そして、ユーザは得られた画像を参照して火災の規模など火災現場の状況を確認し、対応策を検討することができる。
【0040】
また、第二通信部210が、場所に加えて過去の時刻を指定して当該時刻における当該場所の画像データの送信を車両に要求する画像データ要求信号を一斉送信するようにしてもよい。これにより、ユーザは、指定場所の状況を過去にさかのぼって確認することができる。
例えば、子どもが迷子になってから時間が経過している場合、ユーザは、子どもが迷子になったと思われる場所及び時刻を指定して、画像データの収集を画像収集装置200に指示する。そして、ユーザは得られた画像を参照して子どもが迷子になったときの状況を把握し、捜索の手掛かりとすることができる。
【0041】
また、ユーザは、火災が鎮火した後、出火原因を特定する目的で画像収集システム1を用いることができる。この場合、ユーザは、火災発生場所及び火災発生時刻を指定して、画像データの収集を画像収集装置200に指示する。そして、ユーザは得られた画像を参照して火災発生時の状況を把握し、出火原因の特定の参考にすることができる。さらに、出火原因が放火であった場合、ユーザは、得られた画像に不審者が映っているか否かを判断し、犯人特定の参考にすることができる。
【0042】
また、ドライブレコーダ100で撮影部120は、撮影部120自らが搭載されている車両の周囲を撮影する。そして、第一記憶部180は、撮影部120が撮影した画像の画像データを記憶する。また、第一通信部110は、画像収集装置200からの画像データ要求信号を受信する。画像データ抽出部191は、画像データ要求信号が示す条件に該当する画像データを第一記憶部180から読み出し、かつ、条件に該当する画像データを得られたか否かを判定する。そして、画像データ抽出部191が、条件に該当する画像データを得られたと判定した場合、第一通信部110は、当該画像データを画像収集装置200へ送信する。
このように、画像データ抽出部191が、条件に該当する画像データの有無を判定することで、画像収集装置200側では、条件に該当する画像データを有している車両を特定する必要が無い。
【0043】
なお、以上では、ドライブレコーダ100が、画像データ要求信号にて画像データ選択のための条件(場所の条件等)を取得する場合を例に説明したが、ドライブレコーダ100が当該条件を取得する方法は、これに限らない。
例えば、ドライブレコーダ100が、予め当該条件を記憶しておくようにしてもよい。さらに例えば、ドライブレコーダ100の製造時に、第一記憶部に当該条件を記憶させておくようにしてもよいし、画像収集システム1のユーザが、ドライブレコーダ100にて条件を入力するユーザ操作を行うようにしてもよい。
あるいは、当該条件を記載したメモリカードをドライブレコーダ100に挿入して読み取らせるなど、記憶媒体を用いて当該条件をドライブレコーダ100に入力するようにしてもよい。
【0044】
<第2実施形態>
図4は、本発明の第2実施形態に係る画像収集システムの機能構成を示す概略ブロック図である。同図に示すように、本実施形態では、画像収集システム1は、ドライブレコーダ100と、画像収集装置200とを備える。ドライブレコーダ100は、第一通信部110と、撮影部120と、位置情報取得部130と、第一記憶部180と、第一制御部190とを備える。第一制御部190は、画像データ抽出部191を備える。画像収集装置200は、第二通信部210と、表示部220と、操作入力部230と、第二記憶部280と、第二制御部290とを備える。第二制御部290は、表示処理部291と、変化量算出部292とを備える。
第2実施形態に係る画像収集システム1(図4)は、第二制御部290が変化量算出部292を備える点で第1実施形態(図1)の場合と異なる。それ以外は、第1実施形態の場合と同様である。
【0045】
変化量算出部292は、第二通信部210が受信した画像データが示す画像について所定の基準状態からの変化量を算出する。これにより、変化量算出部292は、第二通信部210が受信した画像データの中から、表示部220に画像を表示させる画像データを選択する。具体的には、表示処理部291は、第二通信部210が受信した画像データが示す画像のうち所定の変化量以上の変化を示す画像を表示部220に表示させる。
【0046】
例えば、変化量算出部292は、異なる時刻に同一の場所を撮影した複数の画像の差分に基づく変化量を算出する。あるいは、変化量算出部292が、画像の明度を算出し、所定の基準明度からの変化量を算出するなど、複数の画像の差分を求める方法以外の方法で、変化量を算出するようにしてもよい。
【0047】
図5は、第2実施形態の画像収集装置200が、ドライブレコーダ100から画像データを取得して画像を表示する処理手順の例を示すフローチャートである。画像収集装置200は、例えば、画像の表示を要求するユーザ操作を操作入力部230が受けると、図5の処理を行う。あるいは、画像収集装置200が定期的に図5の処理を行うなど、ユーザ操作以外の事象に基づいて同図の処理を行うようにしてもよい。
【0048】
図5のステップS121~S122は、図3のステップS111~S112と同様である。ステップS122の後、変化量算出部292は、ステップS122で得られた画像データが示す画像の各々について変化量を算出する(ステップS123)。上記のように、変化量算出部292が、異なる時刻に同一の場所を撮影した複数の画像の差分に基づく変化量を算出するようにしてもよいし、複数の画像の差分を求める方法以外の方法で、変化量を算出するようにしてもよい。
【0049】
そして、変化量算出部292は、ステップS123で算出した変化量に基づいて、所定の変化量以上の変化を示す画像を選択する(ステップS124)。
そして、表示処理部291は、ステップS124で変化量算出部292が選択した画像を表示部220に表示させる(ステップS125)。
ステップS125の後、図5の処理を終了する。
【0050】
以上のように、変化量算出部292は、第二通信部210が受信した画像データが示す画像について所定の基準状態からの変化量を算出する。そして、表示処理部291は、第二通信部210が受信した画像データが示す画像のうち所定の変化量以上の変化を示す画像を表示部220に表示させる。
これにより、変化量算出部292は、第二通信部210が受信した画像データのうち、表示部220が画像を表示する画像データを自動的に選択することができる。
【0051】
例えば、第二通信部210が路面の画像の画像データを受信する。そして、変化量算出部292は、第二通信部210が受信した画像データが示す路面の画像の明度が所定の明度基準値よりも明るくなっているか否かを判定する。これにより、変化量算出部292は、路面に積雪がある可能性を検出することができる。
あるいは、第二通信部210が複数個所の画像データ受信し、変化量算出部292がこれらの画像データの中から画像が所定の変化量以上である画像データを選択するようにしてもよい。
例えば、第二通信部210が複数個所の路面の画像の画像データを受信する。そして、変化量算出部292は、これらの画像データのうち、画像の明度が所定の明度基準値よりも明るくなっている画像を選択する。これにより、変化量算出部292は、路面に積雪がある場所の候補を選択することができる。
【0052】
ここで、変化量算出部292が、異なる時刻に同一の場所を撮影した複数の画像の差分に基づく変化量を算出するようにしてもよい。これにより、変化量算出部292は、撮影場所における状況の変化をより高精度に検出し得る。
例えば、第二通信部210が、ゴミステーションの画像の画像データを取得する。そして、変化量算出部292は、このゴミステーションの画像の各々と、当該ゴミステーションにゴミが無い状態での画像との差分を算出し、差分画像の面積が所定の面積以上に大きいか否かを判定する。これにより、変化量算出部292は、ゴミステーションにゴミが溜まっている可能性を検出することができる。
【0053】
あるいは、第二通信部210が、ゴミの不法投棄が行われる可能性の高い場所として予め定められている場所(不法投棄監視対象地点)の画像の画像データを受信する。そして、変化量算出部292は、この不法投棄監視対象地点の画像と、当該不法投棄監視対象地点にゴミが投棄されていない状態での画像との差分を算出し、差分画像の面積が所定の面積以上に大きいか否かを判定する。これにより、変化量算出部292は、ゴミが不法投棄された可能性を検出することができる。
【0054】
あるいは、第二通信部210が、火山の画像の画像データを受信する。そして、変化量算出部292は、この火山の画像と、当該火山が噴火していない状態での画像との差分を算出し、差分画像の面積が所定の面積以上に大きいか否かを判定する。これにより、変化量算出部292は、火山が噴火する可能性を検出することができる。
【0055】
あるいは、第二通信部210が、落石の可能性の高い場所として予め定められている場所(落石監視対象地点)の画像の画像データを受信する。そして、変化量算出部292は、この落石監視対象地点の画像と、落石の無い状態における当該落石監視対象地点の画像との差分を算出し、差分画像の面積が所定の面積以上に大きいか否かを判定する。これにより、変化量算出部292は、落石が生じた可能性を検出することができる。
【0056】
<第3実施形態>
図6は、本発明の第3実施形態に係る画像収集システムの機能構成を示す概略ブロック図である。同図に示すように、本実施形態では、画像収集システム1は、ドライブレコーダ100と、画像収集装置200とを備える。ドライブレコーダ100は、第一通信部110と、撮影部120と、位置情報取得部130と、第一記憶部180と、第一制御部190とを備える。第一制御部190は、画像データ抽出部191を備える。画像収集装置200は、第二通信部210と、表示部220と、操作入力部230と、第二記憶部280と、第二制御部290とを備える。第二制御部290は、表示処理部291と、変化量算出部292と、画像解析部293とを備える。
【0057】
第3実施形態に係る画像収集システム1(図6)は、第二制御部290が画像解析部293を備える点で第2実施形態(図4)の場合と異なる。それ以外は、第2実施形態の場合と同様である。
画像解析部293は、第二通信部210が受信した画像データが示す画像が所定の変化量以上の変化を示す場合、当該画像が撮影された場所で撮影された画像に対して画像解析を行う。
【0058】
図7は、第3実施形態の画像収集装置200が、ドライブレコーダ100から画像データを取得して画像を表示する処理手順の例を示すフローチャートである。画像収集装置200は、例えば、画像の表示を要求するユーザ操作を操作入力部230が受けると、図7の処理を行う。あるいは、画像収集装置200が定期的に図7の処理を行うなど、ユーザ操作以外の事象に基づいて同図の処理を行うようにしてもよい。
【0059】
図7のステップS131~S134は、図5のステップS121~S124と同様である。ステップS134の後、画像解析部293は、ステップS134で得られた画像データが示す画像に対して画像解析を行う(ステップS135)。
そして、表示処理部291は、ステップS134で得られた画像データの画像を表示部220に表示させ、併せて、ステップS135での画像解析の結果を表示部220に表示させる(ステップS136)。
ステップS136の後、図7の処理を終了する。
【0060】
以上のように、画像解析部293は、第二通信部210が受信した画像データが示す画像が所定の変化量以上の変化を示す場合、当該画像が撮影された場所で撮影された画像に対して画像解析を行う。
これにより、画像収集装置200は、画像に含まれている特徴をユーザに提示し得る。 例えば、放火事件が発生した場合、ユーザは、放火による火災発生場所と火災発生時刻前後の時間帯とを指定して、画像データの収集を画像収集装置200に指示する。第二通信部210が火災発生場所の画像の画像データを受信すると、画像解析部293が、得られた画像から顔画像を検出し、不審者の顔画像データベースのデータとマッチング処理を行う。
これにより、画像解析部293は、火災発生場所に居合わせた不審者を検出することができる。ユーザは、画像解析部293による不審者の検出結果を参照して、放火犯人特定の手掛かりとすることができる。
【0061】
また、ひき逃げ事件が発生した場合、ユーザは事件発生場所と事件発生時刻とを指定して、画像データの収集を画像収集装置200に指示する。第二通信部210が事件発生場所の画像の画像データを取得すると、画像解析部293は、得られた画像からナンバープレートの画像を検出し、ナンバープレートのデータベースシステムを検索する。
これにより、画像解析部293は、事件発生時刻に現場にいた車両に関する情報を取得することができる。ユーザは、画像解析部293が取得した情報を参照して、ひき逃げ犯人特定の手掛かりとすることができる。
【0062】
<第4実施形態>
図8は、本発明の第4実施形態に係る画像収集システムの機能構成を示す概略ブロック図である。同図に示すように、本実施形態では、画像収集システム1は、ドライブレコーダ100と、画像収集装置200とを備える。ドライブレコーダ100は、第一通信部110と、撮影部120と、位置情報取得部130と、第一記憶部180と、第一制御部190とを備える。第一制御部190は、画像データ抽出部191を備える。画像収集装置200は、第二通信部210と、表示部220と、操作入力部230と、第二記憶部280と、第二制御部290とを備える。第二制御部290は、表示処理部291と、変化量算出部292と、指示情報出力処理部294とを備える。
【0063】
第4実施形態に係る画像収集システム1(図8)は、第二制御部290が指示情報出力処理部294を備える点で第2実施形態(図4)の場合と異なる。それ以外は、第2実施形態の場合と同様である。
指示情報出力処理部294は、第二通信部210が受信した画像データが示す画像が所定の変化量以上の変化を示す場合、当該画像が撮影された場所の監視を指示する指示情報を出力する。
【0064】
図9は、第4実施形態の画像収集装置200が、ドライブレコーダ100から画像データを取得して画像を表示する処理手順の例を示すフローチャートである。画像収集装置200は、例えば、画像の表示を要求するユーザ操作を操作入力部230が受けると、図9の処理を行う。あるいは、画像収集装置200が定期的に図9の処理を行うなど、ユーザ操作以外の事象に基づいて同図の処理を行うようにしてもよい。
【0065】
図9のステップS141~145は、図5のステップS121~S125と同様である。ステップS145の後、指示情報出力処理部294は、表示部220が表示している画像が撮影された場所の監視を指示する指示情報を出力する(ステップS146)。例えば、指示情報出力処理部294が、表示部220が表示している画像の周囲にメッセージで指示情報を出力する(表示部220に表示させる)ようにしてもよい。あるいは、指示情報出力処理部294が、画面表示に加えて、あるいは代えて、音声にて指示情報を出力するなど、画面表示以外の方法で指示情報をユーザに通知するようにしてもよい。
ステップS146の後、図9の処理を終了する。
【0066】
以上のように、指示情報出力処理部294は、第二通信部210が受信した画像データが示す画像が所定の変化量以上の変化を示す場合、当該画像が撮影された場所の監視を指示する指示情報を出力する。
これにより、画像収集装置200は、継続的な監視の必要がある場所の候補をユーザに通知することができる。
【0067】
例えば、第二通信部210が、橋の画像を示す画像データを取得する。そして、変化量算出部292は、得られた画像と、この橋にき裂が生じていない状態での画像との差分画像を算出することで、き裂の候補の画像(き裂の画像の可能性が比較的高い画像)を取得する。そして、変化量算出部292は、き裂の候補の画像の長さから、この橋に生じている可能性のあるき裂の長さを算出する。変化量算出部292が、算出したき裂の長さが所定の長さ以上である場合、表示部220が、この画像を表示し、また、指示情報出力処理部294が、この橋の監視を指示する指示情報を出力する。
【0068】
ユーザは、表示部220が表示した画像、及び、指示情報出力処理部294が出力した指示情報を参照して、この橋を継続的に監視するか否かを決定することができる。例えばユーザは、橋を継続的に監視することに決定した場合、この橋を撮影する定点カメラを設置し、撮影画像による橋の監視を行う。あるいは、ユーザが、定期的にドローンを飛ばして橋の画像を撮影するなど、定期的に橋の監視を行うようにしてもよい。
【0069】
次に、図10図12を参照して、本発明の最小構成について説明する。
図10は、本発明に係る画像収集装置の最小構成を示す説明図である。同図に示す画像収集装置10は、要求送信部11と、受信部12と、表示処理部13とを備える。
かかる構成にて、要求送信部11は、場所を指定して当該場所の画像データの送信を車両に要求する画像データ要求信号を一斉送信する。また、受信部12は、画像データ要求信号に応じて送信される画像データを受信する。そして、表示処理部13は、受信部12が受信した画像データが示す画像を表示画面に表示させる。
【0070】
このように画像収集装置10では、車両から画像データを取得するので、ドライブレコーダの画像等を利用することができ、画像収集装置10専用の撮影装置を設置する必要が無い。また、要求送信部11が、画像データ要求信号を一斉送信するので、画像収集装置10は、各車両の位置情報の履歴を記憶しておく必要が無い。この点で、画像収集装置10に必要な記憶容量が小さくて済む。また、画像収集装置10は、各車両の位置情報の履歴を記憶しておく必要が無いので、各車両から位置情報を繰り返し受信する必要が無い。この点で、車両側及び画像収集装置10の通信処理の負荷が小さくて済み、また、通信帯域の消費を抑制することができる。
また、条件に該当する画像データを記憶している車両を画像収集装置10が特定する必要が無い点で、画像収集装置10の処理負荷が小さくて済む。
画像データ取得対象の車両の数が多い場合、特にこれらの効果が顕著になる。
【0071】
図11は、本発明に係る画像収集システムの最小構成を示す説明図である。同図に示す画像収集システム20は、画像収集装置30と、車載システム40とを備える。画像収集装置30は、受信部31と、表示処理部32とを備える。車載システム40は、撮影部41と、記憶部42と、画像データ抽出部43と、画像データ送信部44とを備える。
【0072】
かかる構成にて、受信部31は、車載システム40が送信した画像データを受信する。そして、表示処理部32は、受信部31が受信した画像データが示す画像を表示画面に表示させる。
また、撮影部41は、車両に搭載されて車両の周囲を撮影する。記憶部42は、撮影部41が撮影した画像の画像データを記憶する。画像データ抽出部43は、少なくとも場所の指定を含む条件の指定を受けて、当該条件に該当する画像データを記憶部42から読み出し、かつ、条件に該当する画像データを得られたか否かを判定する。そして、画像データ送信部44は、画像データ抽出部43が、条件に該当する画像データを得られたと判定した場合、当該画像データ抽出部43が抽出した画像データを画像収集装置30へ送信する。
【0073】
この画像収集システム20では、ドライブレコーダ等を車載システム40として使用することができ、画像収集システム20専用の撮影装置を設置する必要が無い。また、車載システム40が、条件に該当する画像データの有無を判定するので、画像収集装置30側では、車両を選択する(具体的には、当該車両に搭載されている車載システム40を選択する)必要が無い。従って、画像収集装置30は、各車両の位置情報の履歴を記憶しておく必要が無い。この点で、画像収集装置30に必要な記憶容量が小さくて済む。また、画像収集装置30は、各車両の位置情報の履歴を記憶しておく必要が無いので、各車両から位置情報を繰り返し受信する必要が無い。この点で、車載システム40及び画像収集装置30の通信処理の負荷が小さくて済み、また、通信帯域の消費を抑制することができる。 また、条件に該当する画像データを記憶している車両を画像収集装置30が特定する必要が無い点で、画像収集装置30の処理負荷が小さくて済む。
画像データ取得対象の車載システム40の数が多い場合、特にこれらの効果が顕著になる。
【0074】
図12は、本発明に係る車載システムの最小構成を示す説明図である。同図に示す車載システム50は、撮影部51と、記憶部52と、画像データ抽出部53と、画像データ送信部54とを備える。
【0075】
かかる構成にて、撮影部51は、車両に搭載されて車両の周囲を撮影する。記憶部52は、撮影部51が撮影した画像の画像データを記憶する。画像データ抽出部53は、少なくとも場所の指定を含む条件の指定を受けて、当該条件に該当する画像データを記憶部52から読み出し、かつ、条件に該当する画像データを得られたか否かを判定する。そして、画像データ送信部54は、画像データ抽出部53が、条件に該当する画像データを得られたと判定した場合、当該画像データ抽出部53が抽出した画像データを画像収集装置へ送信する。
このように、画像データ抽出部53が、条件に該当する画像データの有無を判定することで、画像収集装置側では、条件に該当する画像データを有している車両を特定する必要が無い。
【0076】
なお、第一制御部190と、第二制御部290と、表示処理部13及び33と、画像データ抽出部43及び53との機能の全部または一部を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0077】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0078】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0079】
(付記1)
場所を指定して当該場所の画像データの送信を車両に要求する画像データ要求信号を一斉送信する要求送信部と、
前記画像データ要求信号に応じて送信される画像データを受信する受信部と、
前記受信部が受信した画像データが示す画像を表示画面に表示させる表示処理部と、
を備える画像収集装置。
【0080】
(付記2)
前記受信部が受信した画像データが示す画像について所定の基準状態からの変化量を算出する変化量算出部を備え、
前記表示処理部は、前記受信部が受信した画像データが示す画像のうち所定の変化量以上の変化を示す画像を前記表示画面に表示させる、付記1に記載の画像収集装置。
【0081】
(付記3)
前記変化量算出部は、異なる時刻に同一の場所を撮影した複数の画像の差分に基づく前記変化量を算出する、付記2に記載の画像収集装置。
【0082】
(付記4)
前記受信部が受信した画像データが示す画像が所定の変化量以上の変化を示す場合、当該画像が撮影された場所で撮影された画像に対して画像解析を行う画像解析部を備える、付記2又は付記3に記載の画像収集装置。
【0083】
(付記5)
前記受信部が受信した画像データが示す画像が所定の変化量以上の変化を示す場合、当該画像が撮影された場所の監視を指示する指示情報を出力する指示情報出力処理部を備える、付記2から4のいずれか一つに記載の画像収集装置。
【0084】
(付記6)
前記送信部は、前記場所に加えて過去の時刻を指定して当該時刻における当該場所の画像データの送信を車両に要求する画像データ要求信号を一斉送信する、付記1から5のいずれか一つに記載の画像収集装置。
【0085】
(付記7)
画像収集装置と車載システムとを備え、
前記画像収集装置は、
前記車載システムが送信した画像データを受信する受信部と、
前記受信部が受信した画像データが示す画像を表示画面に表示させる表示処理部と、
を備え、
前記車載システムは、
車両に搭載されて前記車両の周囲を撮影する撮影部と、
前記撮影部が撮影した画像の画像データを記憶する記憶部と、
少なくとも場所の指定を含む条件の指定を受けて、当該条件に該当する画像データを前記記憶部から読み出し、かつ、前記条件に該当する画像データを得られたか否かを判定する画像データ抽出部と、
前記画像データ抽出部が前記条件に該当する画像データを得られたと判定した場合、当該画像データ抽出部が抽出した画像データを前記画像収集装置へ送信する画像データ送信部と、
を備える画像収集システム。
【0086】
(付記8)
前記画像収集装置は、
場所を指定して当該場所の画像データの送信を前記車載システムに要求する画像データ要求信号を一斉送信する要求送信部を備え、
前記受信部は、前記画像データ要求信号に応じて送信される前記画像データを受信し、 前記車載システムは、
前記画像データ要求信号を受信する要求受信部を備え、
前記画像データ抽出部は、前記画像データ要求信号が示す前記条件に該当する画像データを前記記憶部から読み出す、
付記7に記載の画像収集システム。
【0087】
(付記9)
車両に搭載されて前記車両の周囲を撮影する撮影部と、
前記撮影部が撮影した画像の画像データを記憶する記憶部と、
少なくとも場所の指定を含む条件の指定を受けて、当該条件に該当する画像データを前記記憶部から読み出し、かつ、前記条件に該当する画像データを得られたか否かを判定する画像データ抽出部と、
前記画像データ抽出部が前記条件に該当する画像データを得られたと判定した場合、当該画像データ抽出部が抽出した画像データを画像収集装置へ送信する画像データ送信部と、
を備える車載システム。
【0088】
(付記10)
前記画像データ要求信号を受信する要求受信部を備え、
前記画像データ抽出部は、前記画像データ要求信号が示す前記条件に該当する画像データを前記記憶部から読み出す、
付記9に記載の車載システム。
【0089】
(付記11)
画像収集装置が、場所を指定して当該場所の画像データの送信を車両に要求する画像データ要求信号を一斉送信する要求送信ステップと、
前記画像収集装置が、前記画像データ要求信号に応じて送信される画像データを受信する受信ステップと、
前記画像収集装置が、前記受信ステップにて受信した画像データが示す画像を表示画面に表示させる表示処理ステップと、
を含む画像収集方法。
【0090】
(付記12)
車両に搭載されて前記車両の周囲を撮影する撮影部と、前記撮影部が撮影した画像の画像データを記憶する記憶部と、を備える車載システムが、少なくとも場所の指定を含む条件の指定を受けて、当該条件に該当する画像データを前記記憶部から読み出し、かつ、前記条件に該当する画像データを得られたか否かを判定する画像データ抽出ステップと、
前記車載システムが、前記画像データ抽出ステップで前記条件に該当する画像データを得られたと判定した場合、当該画像データ抽出ステップで抽出した画像データを画像収集装置へ送信する画像データ送信ステップと、
を含む画像要求処理方法。
【0091】
(付記13)
前記車載システムが、前記画像データ要求信号を受信する要求受信ステップを含み、
前記画像データ抽出ステップでは、前記車載システムが、前記画像データ要求信号が示す前記条件に該当する画像データを前記記憶部から読み出す、
付記12に記載の画像要求処理方法。
【0092】
(付記14)
コンピュータに、
場所を指定して当該場所の画像データの送信を車両に要求する画像データ要求信号を一斉送信する要求送信ステップと、
前記画像収集装置が、前記画像データ要求信号に応じて送信される画像データを受信する受信ステップと、
前記画像収集装置が、前記受信ステップにて受信した画像データが示す画像を表示画面に表示させる表示処理ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【0093】
(付記15)
車両に搭載されて前記車両の周囲を撮影する撮影部と、前記撮影部が撮影した画像の画像データを記憶する記憶部と、を備える車載システムを制御するコンピュータに、
少なくとも場所の指定を含む条件の指定を受けて、当該条件に該当する画像データを前記記憶部から読み出し、かつ、前記条件に該当する画像データを得られたか否かを判定する画像データ抽出ステップと、
前記画像データ抽出ステップで前記条件に該当する画像データを得られたと判定した場合、当該画像データ抽出ステップで抽出した画像データを画像収集装置へ送信する画像データ送信ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【0094】
(付記16)
前記画像データ要求信号を受信する要求受信ステップを更に実行させ、
前記画像データ抽出ステップでは、前記画像データ要求信号が示す前記条件に該当する画像データを前記記憶部から読み出させるための、
付記15に記載のプログラム。
【符号の説明】
【0095】
1、20 画像収集システム
10、30、200 画像収集装置
11 要求送信部
12、31 受信部
13、32、291 表示処理部
40、50 車載システム
41、51、120 撮影部
42、52 記憶部
43、53、191 画像データ抽出部
44、54 画像データ送信部
100 ドライブレコーダ
110 第一通信部
130 位置情報取得部
180 第一記憶部
190 第一制御部
210 第二通信部
220 表示部
230 操作入力部
280 第二記憶部
290 第二制御部
292 変化量算出部
293 画像解析部
294 指示情報出力処理部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2022-11-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドライブレコーダから画像データを収集する画像収集装置であって、
撮影された場所の条件を含む画像データ送信要求を、前記ドライブレコーダを備える複数の車両に対してブロードキャストする要求送信部と、
前記ドライブレコーダに記憶された画像データのうち前記条件に該当する画像データを、前記画像データ送信要求に応じて受信する受信部と
備える画像収集装置。
【請求項2】
前記画像データ送信要求は、さらに、過去の撮影された時刻の条件を含む、
請求項1に記載の画像収集装置。
【請求項3】
前記画像データ送信要求は、さらに、前記ドライブレコーダにおいて前記条件に該当する画像データが複数ある場合にそのうち一部の画像データを送信対象として選択するための選択条件を含む、
請求項1又は2に記載の画像収集装置。
【請求項4】
前記画像データ送信要求に応じて受信した前記画像データを表示画面に表示させる表示制御部をさらに備える、
請求項1に記載の画像収集装置。
【請求項5】
前記要求送信部は、ユーザから前記表示画面に画像データを表示させる指示を受けた場合に、前記画像データ送信要求を、前記ドライブレコーダを備える複数の車両に対してブロードキャストする、
請求項に記載の画像収集装置。
【請求項6】
前記要求送信部は、ユーザから前記指示とともに撮影された場所の指定を受けた場合に、当該撮影された場所を前記条件として含む前記画像データ送信要求を、前記ドライブレコーダを備える複数の車両に対してブロードキャストする、
請求項に記載の画像収集装置。
【請求項7】
画像収集装置とドライブレコーダを備える画像収集システムであって、
前記画像収集装置は、
撮影された場所の条件を含む画像データ送信要求を、前記ドライブレコーダを備える複数の車両に対してブロードキャストする要求送信部と、
前記画像データ送信要求に応じて送信される画像データを受信する受信部と、
を備え、
前記ドライブレコーダは、
搭載される車両の周囲を撮影した画像データと、撮影された場所を示す位置情報とを対応付けて記憶する記憶部と、
前記画像データ送信要求を前記画像収集装置から受信する要求受信部と、
前記画像データ送信要求に含まれる条件に該当する前記画像データを前記記憶部から抽出する画像データ抽出部と、
抽出された前記画像データを前記画像収集装置へ送信する画像データ送信部と、
を備える
画像収集システム。
【請求項8】
搭載される車両の周囲を撮影した画像データと、撮影された場所を示す位置情報とを対応付けて記憶する記憶部と、
画像収集装置によりブロードキャストされる、撮影された場所の条件を含む画像データ送信要求を受信する要求受信部と、
前記条件に該当する前記画像データを前記記憶部から抽出する画像データ抽出部と、
抽出された前記画像データを前記画像収集装置へ送信する画像データ送信部と、
を備える
ドライブレコーダ。
【請求項9】
ドライブレコーダから画像データを収集する画像収集装置が、
撮影された場所の条件を含む画像データ送信要求を、前記ドライブレコーダを備える複数の車両に対してブロードキャストする要求送信ステップと、
前記ドライブレコーダに記憶された画像データのうち前記条件に該当する画像データを、前記画像データ送信要求に応じて受信する受信ステップと
含む画像収集方法。
【請求項10】
ドライブレコーダから画像データを収集する画像収集装置を制御するコンピュータに、
撮影された場所の条件を含む画像データ送信要求を、前記ドライブレコーダを備える複数の車両に対してブロードキャストする要求送信ステップと、
前記ドライブレコーダに記憶された画像データのうち前記条件に該当する画像データを、前記画像データ送信要求に応じて受信する受信ステップと
実行させるためのプログラム。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、画像収集装置、画像収集システム、ドライブレコーダ、画像収集方法及びプログラムに関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明は、上述の課題を解決することのできる画像収集装置、画像収集システム、ドライブレコーダ、画像収集方法及びプログラムを提供することを目的としている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明の第1の態様によれば、画像収集装置は、ドライブレコーダから画像データを収集する画像収集装置であって、撮影された場所の条件を含む画像データ送信要求を、前記ドライブレコーダを備える複数の車両に対してブロードキャストする要求送信部と、前記ドライブレコーダに記憶された画像データのうち前記条件に該当する画像データを、前記画像データ送信要求に応じて受信する受信部と、を備える。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明の第2の態様によれば、画像収集システムは、画像収集装置とドライブレコーダを備える画像収集システムであって、前記画像収集装置は、撮影された場所の条件を含む画像データ送信要求を、前記ドライブレコーダを備える複数の車両に対してブロードキャストする要求送信部と、前記画像データ送信要求に応じて送信される画像データを受信する受信部と、を備え、前記ドライブレコーダは、搭載される車両の周囲を撮影した画像データと、撮影された場所を示す位置情報とを対応付けて記憶する記憶部と、前記画像データ送信要求を前記画像収集装置から受信する要求受信部と、前記画像データ送信要求に含まれる条件に該当する前記画像データを前記記憶部から抽出する画像データ抽出部と、抽出された前記画像データを前記画像収集装置へ送信する画像データ送信部と、を備える。
本発明の第3の態様によれば、ドライブレコーダは、搭載される車両の周囲を撮影した画像データと、撮影された場所を示す位置情報とを対応付けて記憶する記憶部と、画像収集装置によりブロードキャストされる、撮影された場所の条件を含む画像データ送信要求を受信する要求受信部と、前記条件に該当する前記画像データを前記記憶部から抽出する画像データ抽出部と、抽出された前記画像データを前記画像収集装置へ送信する画像データ送信部と、を備える。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本発明の第の態様によれば、画像収集方法は、ドライブレコーダから画像データを収集する画像収集装置が、撮影された場所の条件を含む画像データ送信要求を、前記ドライブレコーダを備える複数の車両に対してブロードキャストする要求送信ステップと、前記ドライブレコーダに記憶された画像データのうち前記条件に該当する画像データを、前記画像データ送信要求に応じて受信する受信ステップと、を含む。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本発明の第の態様によれば、プログラムは、ドライブレコーダから画像データを収集する画像収集装置を制御するコンピュータに、撮影された場所の条件を含む画像データ送信要求を、前記ドライブレコーダを備える複数の車両に対してブロードキャストする要求送信ステップと、前記ドライブレコーダに記憶された画像データのうち前記条件に該当する画像データを、前記画像データ送信要求に応じて受信する受信ステップと、を実行させるためのプログラムである。