(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022186976
(43)【公開日】2022-12-15
(54)【発明の名称】サイドプロテクション幅の調整機構およびチャイルドシート
(51)【国際特許分類】
B60N 2/28 20060101AFI20221208BHJP
B60N 2/809 20180101ALI20221208BHJP
B60N 2/885 20180101ALI20221208BHJP
【FI】
B60N2/28
B60N2/809
B60N2/885
【審査請求】有
【請求項の数】34
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022172238
(22)【出願日】2022-10-27
(62)【分割の表示】P 2021088961の分割
【原出願日】2017-08-30
(31)【優先権主張番号】201610806372.2
(32)【優先日】2016-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】517042092
【氏名又は名称】ワンダーランド スイツァーランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】郭 征文
(72)【発明者】
【氏名】崔 宗旺
(57)【要約】
【課題】外力の干渉を受けたとき、ヘッドレストの高さの調整をすることなく、サイドプロテクションの幅を調整することができるサイドプロテクション幅の調整機構及びチャイルドシートを提供すること。
【解決手段】本発明に係る調整機構(60)は、本体と、一対のサイドプロテクション(50)とを備えるチャイルドシート(1)の、サイドプロテクション(50)の間の幅の調整を可能とする調整機構(60)である。この調整機構(60)は、チャイルドシート(1)のヘッドレスト(40)が相対的に低い位置に移動したときに幅が狭くなり、ヘッドレスト(40)が相対的に高い位置に移動したときに幅が広くなるように、構成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャイルドシート(1)のサイドプロテクション(50)の間の幅を調整するための調整機構(60)であって、
前記チャイルドシート(1)は、
本体と、
2つのサイドプロテクション(50)と、を備え、
前記調整機構(60)は、前記チャイルドシート(1)のヘッドレスト(40)が比較的に低い位置に移動したときに前記サイドプロテクション(50)の間の幅が狭くなり、前記ヘッドレスト(40)が比較的に高い位置に移動したときに前記サイドプロテクション(50)の間の幅が広くなるように調整されるように構成されている、ことを特徴とする調整機構(60)。
【請求項2】
前記サイドプロテクション(50)と前記本体との間に配置された弾性構造をさらに備え、該弾性構造は、前記サイドプロテクション(50)に作用する弾性力を提供する、ことを特徴とする請求項1に記載の調整機構(60)。
【請求項3】
前記弾性構造は、前記サイドプロテクション(50)の外向きへの軸回転を許容する張力を発生させ、外力が加わっていないときに前記サイドプロテクション(50)の間の幅が広い状態にする、ことを特徴とする請求項2に記載の調整機構(60)。
【請求項4】
前記弾性構造は、前記サイドプロテクション(50)に前記弾性構造の弾性力よりも大きな外力が加わったときに、前記サイドプロテクション(50)の間の幅を調整するように前記サイドプロテクション(50)の移動を許容する、ことを特徴とする請求項2または3に記載の調整機構(60)。
【請求項5】
前記弾性構造は、前記外力が前記弾性構造の弾性力よりも大きい場合に、前記ヘッドレスト(40)の高さを調整することなく、前記サイドプロテクション(50)間の幅を狭くした状態への移動を許容する、ことを特徴とする請求項4に記載の調整機構(60)。
【請求項6】
前記調整機構(60)は、前記外力が加えられたときに、前記ヘッドレスト(40)の高さを調整することなく、前記サイドプロテクション(50)の間の幅を変えるために互いに回転させることが可能である、ことを特徴とする請求項4または5に記載の調整機構(60)。
【請求項7】
前記弾性構造は、前記外力が加わっていないときに、前記サイドプロテクション(50)の間の幅が広くなる状態への、前記サイドプロテクション(50)の外向きへの軸回転を許容する張力を発生する、ことを特徴とする請求項2~6のいずれか1項に記載の調整機構(60)。
【請求項8】
前記弾性構造は弾性部材(632)を備えている、ことを特徴とする請求項2~7のいずれか1項に記載の調整機構(60)。
【請求項9】
前記弾性構造は弾力部材(611')を備え、該弾力部材(611')は特に、鋼線或いは鉄線製のねじりバネである、ことを特徴とする請求項2~8のいずれか1項に記載の調整機構(60)。
【請求項10】
前記弾性構造は、前記サイドプロテクション(50)と前記ヘッドレスト(40)との間に配置されている、ことを特徴とする請求項2~9のいずれか1項に記載の調整機構(60)。
【請求項11】
前記調整機構(60)は、前記サイドプロテクション(50)の間の幅を調整するために、前記ヘッドレスト(40)の高さ調整中に、前記サイドプロテクション(50)を同期的に軸回転させるように構成されている、ことを特徴とする請求項2~10のいずれか1項に記載の調整機構(60)。
【請求項12】
サイドプロテクション(50)の1つに配置された駆動傾斜溝(62)と、
前記ヘッドレスト(40)に固定的に配置された駆動部材(61、61')であって、前記駆動傾斜溝(62)にスライド可能に係合し、前記サイドプロテクション(50)の間の幅が狭くなる下側の位置と、前記サイドプロテクション(50)の間の幅が広くなる上側の位置との間で、前記駆動傾斜溝(62)に沿って移動する差し込み(612)を有する駆動部材(61、61')と、をさらに備え、
前記差し込み(612)が前記上側の位置と前記下側の位置との間で移動されるとき、前記外力が前記駆動傾斜溝(62)の外形を保持する、ことを特徴とする請求項2~11のいずれか1項に記載の調整機構(60)。
【請求項13】
前記駆動傾斜溝(62)は、前記チャイルドシート(1)の本体に対する前記ヘッドレスト(40)の高さ調整方向と交差する方向に延伸している、ことを特徴とする請求項12に記載の調整機構(60)。
【請求項14】
前記駆動部材(61')は、前記ヘッドレスト(40)に固定された固定部(6111')を有し、また、前記固定部から前記固定部とは反対側にある連接部(6112')まで延伸して前記弾性構造となる弾力部材(611')を有し、前記連接部には、前記駆動部材(61')が外力を受けると前記駆動部材(61’)が変形して前記サイドプロテクション(50)が軸回転できるように、前記差し込み(612)が設けられている、ことを特徴とする請求項12または13に記載の調整機構(60)。
【請求項15】
前記弾力部材(611')は、前記固定部(6111')と前記連接部(6112')とを相互に連結し、前記駆動部材(61')が外力を受けたときに弾性変形するように横方向及び外方向に傾斜したプッシャー部(6113')を有する、ことを特徴とする請求項14に記載の調整機構(60)。
【請求項16】
前記弾力部材(611')はねじりバネである、ことを特徴とする請求項14または15に記載の調整機構(60)。
【請求項17】
さらに弾性当接部材(63)を備え、該弾性当接部材(63)は、前記駆動傾斜溝(62)の境界側壁を閉じ込めるように前記サイドプロテクション(50)に配置されるとともに前記弾性構造として構成されており、前記サイドプロテクション(50)が外力を受けると、前記弾性当接部材(63)は、前記サイドプロテクション(50)の軸回転を可能にするように変形する、ことを特徴とする請求項12~16に記載の調整機構(60)。
【請求項18】
前記サイドプロテクション(50)に形成される長溝(62')を備え、前記弾性当接部材(63)は、前記長溝(62')の側方に隣接して、外力によって第1の位置から第2の位置まで前記長溝(62')に対して回転するように軸回転可能に配置され、前記弾性当接部材(63)は前記駆動傾斜溝(62)の境界側壁を拘束し、前記弾性当接部材(63)が変形して前記長溝(62)の外形を変化させる、ことを特徴とする請求項17に記載の調整機構(60)。
【請求項19】
前記長溝(62')は、上側の第1の部分と下側の第2の部分(621'、622)を有し、前記上側の部分(621')は幅が前記下側の部分(622)の幅よりも広く、前記弾性当接部材(63)は、前記下側の部分(622)に隣接して軸移動可能に配置されているとともに、前記駆動傾斜溝(62)の境界側壁を閉じ込めるように前記上側の部分(621')内に延びている、ことを特徴とする請求項18に記載の調整機構(60)。
【請求項20】
前記弾性当接部材(63)が、その回動端部で前記サイドプロテクション(50)に対して軸回転可能に配置された当接部材(631)と、該当接部材(631)と前記サイドプロテクション(50)との間に配置されて前記当接部材(631)を前記第1の位置に向けてバイアスする弾性部材(632)とを含む、ことを特徴とする請求項17~19のいずれか1項に記載の調整機構(60)。
【請求項21】
前記弾性部材(632)は、前記回動端部とは反対側にある前記当接部材(631)の付勢端部に対して、前記サイドプロテクション(50)に対して付勢し、前記当接部材(631)は、前記弾性部材(632)をそこに保持するための収容空間を規定する位置決めブロック(6311)を有する、ことを特徴とする請求項20に記載の調整機構(60)。
【請求項22】
前記弾性当接部材(63)は、前記サイドプロテクション(50)上に配置され、前記弾性部材(632)に面する接触ブロック(52)をさらに含み、前記当接部材(631)は、該当接部材(631)を第1の位置に保持するために前記接触ブロック(52)に接触する凸起(6312)を有する、ことを特徴とする請求項20または21に記載の調整機構(60)。
【請求項23】
前記弾性当接部材(63)は、前記サイドプロテクション(50)上に配置される位置決め部材(53)をさらに含み、前記当接部材(631)は、該当接部材(631)の旋回を安定させるように前記位置決め部材(53)と摩擦的かつスライド可能に係合する係合ブロック(6313)を有する、ことを特徴とする請求項20~22のいずれか1項に記載の調整機構(60)。
【請求項24】
前記駆動部材(61)は、前記ヘッドレスト(40)に固定配置される駆動ロッド(611)を有し、前記差し込み(612)は、前記駆動ロッド(611)の端部に固定されて前記ヘッドレスト(40)の高さ調整に伴って前記駆動傾斜溝(62)に沿って移動する、ことを特徴とする請求項12~23のいずれか1項に記載の調整機構(60)。
【請求項25】
前記チャイルドシート(1)は、椅子(20)と、前記椅子(20)に連接された背もたれ(30)とを備え、前記ヘッドレスト(40)は前記背もたれ(30)にスライド可能に連接され、前記サイドプロテクション(50)は前記背もたれ(30)の2つの側面にそれぞれ配置されている、ことを特徴とする請求項1~24のいずれか1項に記載の調整機構(60)。
【請求項26】
チャイルドシート(1)のサイドプロテクション(50)の幅の調整機構(60)であって、
該調整機構(60)は、前記サイドプロテクション(50)の少なくとも1つと前記チャイルドシート(1)のヘッドレスト(40)との間に配置されており、
前記調整機構(60)は、前記サイドプロテクション(50)の間の幅を調整するために前記ヘッドレスト(40)の高さ調整中に同期して前記サイドプロテクション(50)を軸回転させるように構成されており、そして、
前記調整機構(60)は、前記ヘッドレスト(40)の高さを調整することなく、前記サイドプロテクション(50)の少なくとも1つに外力が加えられたときに、その間の幅を変えるために前記サイドプロテクション(50)が互いに回転するように構成されている、ことを特徴とする調整機構(60)。
【請求項27】
前記少なくとも1つのサイドプロテクション(50)に作用する弾性力を提供する弾性構造を備えている、ことを特徴とする請求項26に記載の調整機構(60)。
【請求項28】
前記弾性構造は、前記サイドプロテクション(50)の外向きへの軸回転を許容する張力を発生させ、外力が加わっていないときに前記サイドプロテクション(50)間の幅が広い状態にする、ことを特徴とする請求項27に記載の調整機構(60)。
【請求項29】
前記弾性構造は、前記サイドプロテクション(50)の少なくとも一方に加わる外力が前記弾性構造の弾性力よりも大きいときに、前記サイドプロテクション(50)の少なくとも一方が移動して、前記サイドプロテクション(50)の間の幅が調整されるように構成されている、ことを特徴とする請求項27または28に記載の調整機構(60)。
【請求項30】
椅子(20)と、前記椅子(20)に連接した背もたれ(30)と、前記背もたれ(30)にスライド可能に連接したヘッドレスト(40)と、2つのサイドプロテクション(50)と、請求項1~29のいずれか1項に記載のサイドプロテクション幅の調整機構(60)とを備えている、ことを特徴とするチャイルドシート。
【請求項31】
前記サイドプロテクション(50)のそれぞれは、前記背もたれ(30)にスライド可能に連接している上端と、前記背もたれ(30)に軸支されている下端を有している、ことを特徴とする請求項30に記載のチャイルドシート(1)。
【請求項32】
前記背もたれ(30)と前記サイドプロテクション(50)の一方がガイド溝(71)を有し、前記背もたれ(30)と前記サイドプロテクション(50)の他方は前記ガイド溝(71)とスライド可能に係合するガイド部材(72)を有する、ことを特徴とする請求項30または31に記載のチャイルドシート(1)。
【請求項33】
前記ヘッドレスト(40)には操作部(41)が設けられており、前記操作部により前記ヘッドレスト(40)の前記背もたれ(30)に対する高さが調整可能である、ことを特徴とする請求項30~32のいずれか1項に記載のチャイルドシート(1)。
【請求項34】
前記2つのサイドプロテクション(50)は、前記背もたれ(30)の2つの側面にそれぞれ配置されている、ことを特徴とする請求項30~33のいずれか1項に記載のチャイルドシート(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は幼児用補助装置に関し、特にチャイルドシート及びそのサイドプロテクション幅の調整機構に関する。
【背景技術】
【0002】
チャイルドシートが広く使用されるに伴い、人々のチャイルドシートに対する機能性の要求も益々高まってきており、チャイルドシートは幼児が座っている間の安全を確保することのみならず、チャイルドシートに腰掛けている幼児が、すわり心地が良いことが求められ、且つ操作・使用する際も更に簡単であることが求められる。
【0003】
ここで、チャイルドシートは車に装着され且つシートベルトを利用して幼児をチャイルドシートにしっかりと締めることで、車が急停止したり不測の事故が発生しても幼児が負傷する確率を有効に下げることができる。チャイルドシートは通常、椅子と、椅子に連接した背もたれと、背もたれに連接したヘッドレストと、サイドプロテクションとを備えるが、ヘッドレストとサイドプロテクションは一般に幼児の体格に適合するように背もたれに対して位置を調整できる。従来のチャイルドシートは、ヘッドレストを背もたれに対してサイドプロテクションを伴って高さを調節できるので、これによりヘッドレストとサイドプロテクションの幅を同時に調整することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】中国特許第103921705号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、車の後部座席に複数のチャイルドシートを設けた際は、各チャイルドシートのサイドプロテクションが互いに干渉し、又は車のドアと干渉してしまうので、サイドプロテクションの幅を調整することが困難となり、これに伴いヘッドレストも調整できず、使用にあたって不便である。
【0006】
そこで、本発明は、ヘッドレスト高さの調整を要することなく、サイドプロテクションの幅を調整することができるサイドプロテクション幅の調整機構及びチャイルドシートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るサイドプロテクション幅の調整機構は、背もたれと、ヘッドレストと、前記背もたれの左右両側にある一対のサイドプロテクションとが設けられているチャイルドシートに用いられ、前記一対のサイドプロテクションの間の幅を調整するためのサイドプロテクション幅の調整機構であって、前記一対のサイドプロテクションと前記背もたれとの間に設けられ、前記一対のサイドプロテクションに作用する弾性力を提供する弾性構造を備え、前記チャイルドシートの前記ヘッドレストが、比較的に低い位置に移動した第1の状態にあるときには、前記一対のサイドプロテクションの間の幅が狭くなり、前記チャイルドシートの前記ヘッドレストが、比較的に高い位置に移動した第2の状態にあるときには、前記一対のサイドプロテクションの間の幅が広くなるように前記一対のサイドプロテクションの間の幅を調整するように構成されていて、前記一対のサイドプロテクションに加わる外力が前記弾性構造の弾性力よりも大きいとき、前記外力による干渉で前記一対のサイドプロテクションが移動されて前記一対のサイドプロテクションの間の幅が調整される
【発明の効果】
【0008】
本発明のサイドプロテクション幅の調整機構は、サイドプロテクションに設けられた駆
動傾斜溝及びヘッドレストに固定され駆動傾斜溝と適合する駆動部材を備え、且つ、サイドプロテクションとチャイルドシートの本体の間に弾性構造を有する。この構造により、ヘッドレストの高さを調整するときには、駆動部材、駆動傾斜溝によりサイドプロテクションが幅の調整を行なうように駆動されるので、サイドプロテクションが干渉を受ける外力が、弾性構造の弾性力よりも大きい場合でも、サイドプロテクションの幅は弾性的に調整される。よって、ヘッドレストの高さを調整することなく、サイドプロテクション幅を調整することができ、このため干渉が減少し、使用に際して便利で操作が簡単である。また、本発明のサイドプロテクション幅の調整機構を備えたチャイルドシートも同様の効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明のチャイルドシートの一実施例の構造を示す斜視図である。
【
図2】本発明のチャイルドシートのヘッドレスト及びサイドプロテクションが第1の状態にあるときの斜視図である。
【
図3】本発明のチャイルドシートのヘッドレスト及びサイドプロテクションが第2の状態にあるときの斜視図である。
【
図9】チャイルドシートのサイドプロテクションがまだ外力干渉を受けていない状態の図である。
【
図10】
図9におけるサイドプロテクションに外力の干渉が生じた後の状態の図である。
【
図11】本発明のチャイルドシートの他の実施例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1~
図5を参照して本発明のチャイルドシート1について説明する。ここで、
図1は本発明のチャイルドシートの実施例の構造を示す斜視図であり、
図2は本発明のチャイルドシートのヘッドレスト及びサイドプロテクションが第1の状態にあるときの斜視図であり、
図3は本発明のチャイルドシートのヘッドレスト及びサイドプロテクションが第2の状態にあるときの斜視図であり、
図4は
図2を正面から見た場合の図であり、
図5は
図2を斜め後ろから見た場合の図である。
【0011】
図1に示すように、本実施例のチャイルドシート1は、台座10、椅子20、背もたれ30、ヘッドレスト40、一対のサイドプロテクション50を備える。台座10はチャイルドシート1全体を下から支えるためのものである。椅子20は台座10の上に設けられる。背もたれ30は椅子20の後の端部から垂直方向に延伸するように設けられる。ヘッドレスト40は背もたれ30の上端に連接される。一対のサイドプロテクション50は、背もたれ30の相対する二つの側辺に連接され、背もたれ30の両側に形成されて乗車する子供の側面を守るものである。
【0012】
また、ヘッドレスト40は
図5に示すように裏側に操作部41が設けられ、操作部41はヘッドレストの高さを調整するために用いられる。
【0013】
図6を併せて説明する。
図6は下述するスライド連結構造70を説明する図である。チャイルドシート1は更にサイドプロテクション幅の調整機構60を備える。サイドプロテクション幅の調整機構60はヘッドレスト40とサイドプロテクション50の間に設けられ、ヘッドレスト40に対して高さ調整を行なうとき、ヘッドレスト40はサイドプロテクション幅の調整機構60により、両サイドプロテクション50を伴って軸回転する。これにより、両サイドプロテクション50の間の幅が調整され、大きさの異なる幼児に使用するのに便利である。
【0014】
また、両方のサイドプロテクション50間の幅が広げられてその他の物体と干渉するとき、ヘッドレスト40の高さを調整しなくても、サイドプロテクション50を内側に軸回転させて幅を狭めることができる。
【0015】
引き続き
図6を参照して本実施例を説明する。サイドプロテクション50の下端は背もたれ30に軸支される。サイドプロテクション50はヘッドレスト40の高さ調整に伴って軸回転される。サイドプロテクション50の上端はスライド連接構造70によって背もたれ30にスライド可能に連接され、サイドプロテクション50が外力を受けたときのバッファ空間となる。
【0016】
具体的には、スライド連接構造70は、
図8に示すように、ガイド溝71とガイド部材72を備える。なお、
図8はサイドプロテクション50の拡大図である。ガイド溝71はサイドプロテクション50、背もたれ30のいずれか一方に設けられる。ガイド部材72はスライド溝71に嵌められて、スライド溝71に沿ってスライドする。ガイド部材72はサイドプロテクション50、背もたれ30のいずれか他方に固定される。本実施例において、ガイド溝71は、
図8に示すようにサイドプロテクション50の上端に前後方向に延伸するように形成される。ガイド部材72は、ガイド溝71に嵌められるように設けられ、背もたれ30に固定され、サイドプロテクション50をガイド部材72に対して運動させる。
【0017】
また、
図9、
図10を参照すると、背もたれ30は一つの凸リブ31を備える。ここで、
図9はチャイルドシートのサイドプロテクションがまだ外力干渉を受けていない状態の図である。一方、
図10は
図9におけるサイドプロテクションに外力の干渉が生じた後の状態の図である。サイドプロテクション50が外力干渉を受けて背もたれ30に対して運動するとき、該凸リブ31がサイドプロテクション50を位置決めすることができる。
【0018】
図4~
図10を参照して、本実施例のチャイルドシート1のサイドプロテクション幅の調整機構60の構造に対して更に説明する。
【0019】
まず、
図4、
図6、
図7を参照して説明する。サイドプロテクション幅の調整機構60は駆動部材61と駆動傾斜溝62を備える。ここで、
図7は、
図6の符号Aの範囲を拡大した図である。駆動傾斜溝62はサイドプロテクション50に設けられ、且つ駆動傾斜溝62は所定の角度を呈する第1の部分621及び第2の部分622を有する(
図7)。
【0020】
第1の部分621、第2の部分622は延伸方向がいずれもヘッドレスト40のスライド方向と互いに平行しないように構成されている(
図7を参照)。駆動部材61はヘッドレスト40に固定され、駆動傾斜溝62に沿ってスライド可能に結合し、また、駆動傾斜溝62には弾性構造が備えられている。
【0021】
そこで、ヘッドレスト40の高さを調整するときには、駆動部材61、駆動傾斜溝62の相互作用により、サイドプロテクション50が駆動されて軸回転することでサイドプロテクション50間の幅も調整される。一方、サイドプロテクション50が外力干渉を受け
たときには、駆動傾斜溝62における弾性構造が押し動かされることにより生じる張力によってサイドプロテクション50を内向きに回転させることが可能なので、ヘッドレスト40の高さを調整せずに、サイドプロテクション50の幅のみを調整できる。
【0022】
続いて、
図4を参照すると、駆動部材61は、駆動ロッド611と差し込み612を備える。駆動ロッド611はヘッドレスト40に固定される。差し込み612は駆動ロッド612の端部に固定される。差し込み612は駆動傾斜溝62内にスライド可能に設けられる。このため、ヘッドレスト40が上下にスライドするとき、駆動ロッド611を帯同して、これにより、差し込み612と駆動傾斜溝62を相互に作用させ、サイドプロテクション50を駆動することで幅の調整を行なうことができる。
【0023】
特に、背もたれ30には鉛直方向に沿って延伸するシュート32が形成され、差し込み612はスライド可能にシュート32に嵌め合わせられ、シュート32は差し込み612のスライド移動をガイドする。
【0024】
次に、
図6~8を参照して説明する。サイドプロテクション50は凸縁51を設け、凸縁51の一側には長溝62´が設けられる(
図8参照)。長溝62´と凸縁51との間には、
図9に示すように、弾性当接部材63がピボット接続で設けられる。弾性当接部材63は、凸縁51から離れた第1の位置と、凸縁51に近い第2の位置で移動でき、弾性当接部材63が第1の位置にあるとき、弾性当接部材63は長溝62´の上方に延伸し、弾性当接部材63と長溝62´の側壁620´の間に前記駆動傾斜溝62を形成させ(
図7参照)、差し込み612は該駆動傾斜溝62内に保持される。
【0025】
この状態で、差し込み612が上にスライド移動するとき、差し込み612は弾性当接部材63に作用し、差し込み612と弾性当接部材63の間の相互作用によりサイドプロテクション50が軸回転する。また、差し込み612が上にスライド移動する過程において、弾性当接部材63は終始第1の位置に位置し、駆動傾斜溝62を変形させない。これに対し、差し込み612が下にスライド移動する過程において、差し込み612は側壁620´(駆動溝62の他の側壁)に作用し、これによりサイドプロテクション50が反対向きに軸回転する。
【0026】
サイドプロテクション50が幅広状態にあって外力の干渉を受けたとき、該外力によって差し込み612が弾性当接部材63を押し出し、弾性当接部材63を第1の位置から第2の位置に回転させ、これにより生成された張力はサイドプロテクション50を回転させることが可能であるが、このときヘッドレスト40の位置を調整する必要はない。
【0027】
図7~8に示すように、サイドプロテクション50には接触ブロック52が突出するように設けられている。該接触ブロック52は長溝62´の上端壁から上に延伸している。弾性当接部材63は、第1の位置に位置するとき、弾性力によって終始該接触ブロック52に当接する。よって、弾性当接部材63が長溝62´の側壁620´と共に囲む駆動傾斜溝62の形状は変化しない(
図7)。
【0028】
以下、
図8を参照して説明する。長溝62´は略扇型の第1の部分621´及び細長い形状の第2の部分622を有する。第1の部分621´は幅が下から上に徐々に広がる。これにより、サイドプロテクション50が外力の干渉を受けるとき、サイドプロテクション50は背もたれ30に対して移動するが、該第1の部分621´の幅によって差し込み612が相対的に運動できる空間を提供することができる。
【0029】
図7~
図9を参照して説明する。弾性当接部材63はサイドプロテクション50に回転可能に接続されている当接部材631及び当接部材631と凸縁51の間に接触する弾性
部材632を備える。弾性部材632は、当接部材631に第2の位置から第1の位置へ運動する勢いを終始付与する。本実施例において、当接部材631は下端がサイドプロテクション50に回転可能に接続される。弾性部材632はバネである。該バネは当接部材631の上端と凸縁51の間に接触する。バネの弾性力は、当接部材631の上端を接触ブロック52に接触させる。これにより、当接部材631と長溝62の側壁620´とにより、差し込み612がスライドして動く駆動傾斜溝62が画成される。差し込み612と駆動傾斜溝62との相互作用により、サイドプロテクション50が軸回転するように駆動される。
【0030】
なお、弾性部材632はバネに限られず、当接部材631のサイドプロテクション50への接続箇所に設けられるねじりバネでも良い。
【0031】
図7~
図9を参照して説明する。当接部材631の上端には、それぞれ相反する方向に延伸する位置決めブロック6311及び凸起6312が設けられている。弾性部材632の一端は位置決めブロック6311内に収容され、他端は凸縁51に接触される。当接部材631が第1の位置に位置決めされるとき、凸起6312は接触ブロック52に接触する。
【0032】
また、当接部材631の先端側には係合ブロック6313が設けられる。係合ブロック6313は、当接部材63の旋回平面と互いに交差する。サイドプロテクション50には係合ブロック6313と相対応する位置決め部材53が固定されている。該係合ブロック6313は位置決め部材53にスライド移動して係合する。
【0033】
図1~
図10を参照して、本実施例におけるチャイルドシート1の異なる状態を説明する。
【0034】
まず、
図2を参照して説明する。
図2は、本発明のチャイルドシートのヘッドレスト40及びサイドプロテクション50が第1の状態にあるときの斜視図である。この状態では、ヘッドレスト40の高さは比較的低く、両サイドプロテクション50の間の幅は比較的狭い。
【0035】
ヘッドレスト40を上にスライドさせる場合には、
図3~
図4に示すように、その過程において、ヘッドレスト40はヘッドレスト40に固定された駆動ロッド611を帯同する。これにより駆動ロッド611の端部に固定された差し込み612がシュート32に沿って上にスライド移動する(
図3、
図4参照)。
【0036】
差し込み612が上向きにスライド移動すると、駆動傾斜溝62の側壁と相互作用し、具体的には弾性部材632は当接部材631に弾性力を作用させ、接触ブロック52を終始当接部材631に接触させる。即ち、駆動傾斜溝62は形状が維持されてほぼ変形しない。
図6~
図7に示すように、この過程において、駆動傾斜溝62の形状が維持されてほぼ変わらないため、差し込み612はシュート32を上向きにスライド移動して当接部材631と相互に作用して、サイドプロテクション50を外向きに軸回転させるようになるので、両サイドプロテクション50の間の幅が差し込み612の上向きのスライド移動に従って大きくなる。このように調整が完了すると、ヘッドレスト40は比較的高い位置に調整され、サイドプロテクション50の幅も比較的広くなる。
図3、
図9に示すように、このとき、以下に詳説するように、差し込み612は所定の位置に維持され、弾性部材632は外力を受けて干渉するときのバッファ空間を提供することができる。
【0037】
チャイルドシート1のサイドプロテクション50は
図9に示すように比較的幅が広い状態のとき、その他のチャイルドシートのサイドプロテクション或いは自動車のドアと干渉
する場合がある。このとき、その他のチャイルドシート或いは自動車のドアにより該サイドプロテクション50が圧迫されて、該サイドプロテクション50は、
図10に示す状態のようになるまで背もたれ30に対してスライド運動させられる。この過程において、当接部材631は第1の位置から第2の位置に軸回転する。当接部材631は軸回転して弾性部材632を圧縮させ、これにより生成された張力はサイドプロテクション50を内向きに回転させ、両サイドプロテクション50の間の幅を狭くする。これは、当接部材631が第2の位置まで回転して凸縁51に当接して
図10に示す状態になるまで続く。このように、ヘッドレスト40の高さを調整することなく、サイドプロテクション50の幅を調整することが可能である。圧迫が解除されたとき、圧縮された弾性部材632が元の状態に回復し、これにより生成された張力はサイドプロテクション50を外向きに軸回転して干渉を受ける前の幅の状態にさせることができる。
【0038】
他の実施例において、弾性部材632が当接部材631に作用する弾性力は、差し込み612を長溝62´の第1の部分621´の前段まで上向きにスライド移動させ、駆動傾斜溝62の形状を維持するのに不足する。このとき、当接部材631は変位し駆動傾斜溝62の形状を変化させ、これにより、内から外へ向かう外力がサイドプロテクション50にかけられたときに、サイドプロテクション50の幅の変化を許容するための空間が提供される。この実施例において、差し込み612を引き続きシュート32に沿って、長溝62´の第1の部分621´の後段まで上向きにスライド移動させると、弾性部材632が当接部材631に作用する弾性力は、接触ブロック52を再度当接部材631に接触させるのに足りるようになる。即ち、駆動傾斜溝62の形状を、当接部材631が変位する前の状態に回復させ、これによりサイドプロテクション50を外向きに回転するよう押し動かす。
【0039】
これに対し、ヘッドレスト40の高さが
図3で示される状態から
図2で示される状態に調整される過程においては、差し込み612が駆動溝62の他の一側の壁(即ち長溝62´の側壁620´)に作用し、差し込み612の側壁620´に作用する水平方向の力はサイドプロテクション50をいずれも内向きに軸回転するよう駆動することができ、これにより両サイドプロテクション50の間の幅を狭くできる。
【0040】
以下、
図11~
図15を参照して本発明のチャイルドシートの他の実施例を説明する。
図11はチャイルドシートの他の実施例の構造を示す説明図である。
図12は
図11の駆動部材の構造の説明図であり、
図13は
図11の駆動部材を第1の角度から見た図面であ
る。また、
図14は
図11の駆動部材を第2の角度から見た図面である。
図15は
図11の駆動部材を第3の角度のから見た図面である。チャイルドシート1が上述した実施例と異なるところは、サイドプロテクション幅の調整機構60についてのみであるので、以下は異なる点についてのみ説明し、重複した説明を省略する。
【0041】
先ず、
図11~
図13を参照して説明する。サイドプロテクション幅の調整機構60は、ヘッドレスト40に固定される駆動部材61´、及びサイドプロテクション50に設けられ且つ駆動部材61´とスライド可能に結合する駆動傾斜溝62を備える。駆動傾斜溝62は所定の角度を呈する第1の部分621及び第2の部分622を備える。第1の部分621、第2の部分622はいずれも細長い形状であり、且つヘッドレスト40のスライド方向と互いに平行とならない。これにより、ヘッドレスト40の高さを調整したとき、駆動部材61´、駆動傾斜溝62の相互作用は、サイドプロテクション50が軸回転して幅を調整するように駆動することができる。
【0042】
本実施例において、駆動部材61´には弾性構造として作動する弾性手段が設けられ、サイドプロテクション50が外力の干渉を受けるとき、駆動部材61´の弾性手段に該当する部分が押し動かされると共に張力が生成し、これによりサイドプロテクション50を
内向きに軸回転させることができ、ヘッドレスト40の高さを調整しなくても、サイドプロテクション50の幅の調整を実現できる。また、外力干渉が消失したとき、圧迫された駆動部材61´が元の状態に回復すると共に張力が生成し、これによりサイドプロテクション50を干渉前の比較的幅が広い状態となるよう外向きに軸回転させることができる。
【0043】
以下、
図12を参照して本実施例を説明する。駆動部材61´はヘッドレスト40に固定された弾力部材611´及び弾力部材611´に連接された差し込み612を備える。また、弾力部材611´は固定部6111´、連接部6112´及び両者の間に連接された傾斜構造を呈するプッシャー部6113´を備える。該プッシャー部6113´は弾性を有する。固定部6111´はヘッドレスト40内に係合されてこれと固定され、連接部6112´には差し込み612が孔をあけるように設けられる。該差し込み612は駆動傾斜溝62内をスライド可能に連接する。サイドプロテクション50が外力の干渉を受けるとき、プッシャー部6113´は圧力を受けて変形が生ずる。これにより、外向きの張力を生成してサイドプロテクション50を内向きに軸回転するように押し動かす。
【0044】
本実施例において、弾性部材611´は鋼線或いは鉄線製のねじりバネである。
【0045】
図14に示すように、本実施例においてスライド連接構造70は背もたれ30に設けられたガイド溝71及びサイドプロテクション50に固定されたガイド部材72を備える。ガイド部材72とガイド溝71はスライド可能に連結し、ガイド溝71を介してサイドプロテクション50の動作を制限する。当然、ガイド溝71をサイドプロテクション50に設け、これとスライド可能に結合するガイド部材72を背もたれ30に備えても、同様の効果を得られる。
【0046】
本実施例のチャイルドシート1のサイドプロテクション50の幅調整操作の方法は上述の実施例と同じなので、説明を省略する。
【0047】
本発明のサイドプロテクション幅の調整機構60は、ヘッドレスト40に固定された駆動部材61、61´及びサイドプロテクション50に設けられた駆動傾斜溝62を備え、駆動部材61、61´は駆動傾斜溝62とスライド可能に結合し、且つ駆動部材61、61´と駆動傾斜溝62とにおけるいずれかに弾性構造としての機能を発揮する部材を備える。このため、ヘッドレスト40の高さ調整を行なうとき、駆動部材61、61´と駆動傾斜溝62によりサイドプロテクション50の幅調整を行なえる。また、サイドプロテクション50が干渉を受ける外力が、弾性構造の弾性力より大きいときには、サイドプロテクション50の幅が弾性的に調整されるので、ヘッドレスト40の高さを調整せずとも、サイドプロテクション50の幅を変更することができ、干渉を減少する目的を達成できる。また、使用方法が簡単である。更に、該サイドプロテクション幅の調整機構60を備えたチャイルドシート1も同様の効果を奏する。
【0048】
本発明のチャイルドシート1のその他の部分の構造は当業者によく知られたものと同様なので、説明を省略する。以上の実施例は本発明を実施するための実施例に過ぎず、当然ながらこれを以って発明の技術的範囲を限定する趣旨ではなく、本発明に簡単な変化を加えたものも、本発明の技術的範囲に属するものとする。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明に係るサイドプロテクション幅の調整機構及びチャイルドシートは、車の後部座席に複数のチャイルドシートを設け、各チャイルドシートのサイドプロテクション同士又はサイドプロテクションと車のドアとが干渉するような状況で有用である。
【符号の説明】
【0050】
1 チャイルドシート
10 台座
20 椅子
30 背もたれ
31 凸リブ
32 シュート
40 ヘッドレスト
41 操作部
50 サイドプロテクション
51 凸縁
52 接触ブロック
53 位置決め部材
60 サイドプロテクション幅の調整機構
61 駆動部材
61´ 駆動部材
62 駆動傾斜溝
62´ 長溝
611 駆動ロッド
611´ 弾力部材
6111´ 固定部
6112´ 連接部
6113´ プッシャー部
612 差し込み
620´ 側壁
621 第1の部分
621´ 第1の部分
622 第2の部分
63 弾性当接部材
631 当接部材
6311 位置決めブロック
6312 凸起
6313 係合ブロック
632 弾性部材
70 スライド連接構造
71 ガイド溝
72 ガイド部材