(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022187097
(43)【公開日】2022-12-19
(54)【発明の名称】フック及び吊荷監視装置
(51)【国際特許分類】
B66C 13/00 20060101AFI20221212BHJP
B66C 13/12 20060101ALI20221212BHJP
【FI】
B66C13/00 D
B66C13/12 D
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021094918
(22)【出願日】2021-06-07
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-01-18
(71)【出願人】
【識別番号】521247135
【氏名又は名称】余崎 直樹
(71)【出願人】
【識別番号】521247146
【氏名又は名称】余崎 一朗
(74)【代理人】
【識別番号】100080182
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 三彦
(72)【発明者】
【氏名】余崎 一朗
(57)【要約】
【課題】カメラ14及び送信部15の耐久性を上げ、カメラ14及び送信部15を長時間駆動することが可能であって、同時にカメラ14及び送信部15のメンテナンスが容易にできるフック及び吊荷監視装置1を提供すること。
【解決手段】クレーン車2の伸縮可能なジブ先端3aに取り付けられたハウジング10と、ハウジング10内部に、フック4の先端及び吊荷Bを撮影するカメラ14と、ハウジング10内部に、カメラ14が取得した映像信号を無線で送信する送信部15と、送信部15によって送信された映像信号を受信する受信部12と、受信部12で受信した映像信号を表示するモニター13と、ジブ先端3aに着脱自在に磁力によって取り付けられ、ハウジング10内部のカメラ14及び送信部15に電力を供給する電源供給部11と、を有することを特徴とする。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クレーンの伸縮可能なジブ先端に取り付けられたハウジングと、
前記ハウジング内部に、フックの先端及び吊荷を撮影するカメラと、
前記ハウジング内部に、前記カメラが取得した映像信号を無線で送信する送信部と、
前記送信部によって送信された前記映像信号を受信する受信部と、
前記受信部で受信した前記映像信号を表示するモニターと、
前記ジブ先端に着脱自在に磁力によって取り付けられ、前記ハウジング内部の前記カメラ及び前記送信部に電力を供給する電源供給部と、
を有することを特徴とするフック及び吊荷監視装置。
【請求項2】
前記ハウジングは、周囲を囲む側面板と、上面板と、を具備した下方が開口した箱状体であって、
前記ハウジング内部には、前記カメラを前記開口方向に向けて固定するカメラ固定板と、
前記送信部を固定する送信部固定板と、
前記側面板に対して前記開口方向へレールガイドによってスライドし、前記カメラ固定板及び前記送信部固定板が取り付けられたスライド板と、
を有することを特徴とする請求項1に記載のフック及び吊荷監視装置。
【請求項3】
前記側面板は、前記ハウジングを前記ジブ先端側に取り付けるための取付部と、
前記スライド板が前記ハウジング内部に収納された状態を維持する維持固定部と、
前記スライド板が前記開口方向に落下を防止する下部塞止部と、
を具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフック及び吊荷監視装置。
【請求項4】
前記上面板は、前記電源供給部から前記ハウジング内部へ配線を通す配線用孔と、
前記レールガイドとの接合箇所に設けられ、前記スライド板を塞き止める上部塞止部と、
を具備し、
前記上面板と前記スライド板との間には、前記上部塞止部によって得られる配線用隙間を具備することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のフック及び吊荷監視装置。
【請求項5】
前記取付部が設けられた第1側面板及び前記レールガイドを有し前記スライド板と平行して設けられた第2側面板は、直角に接続され、
前記カメラ固定板及び前記送信部固定板は、前記スライド板において横に並んで設けられ、
前記カメラ固定板は、前記ジブ先端側設けられ、
前記送信部固定板は、前記ジブ先端側と逆側に設けられることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のフック及び吊荷監視装置。
【請求項6】
前記電源供給部は、前記ハウジング内部に設けられたレギュレータに接続されており、電圧を調整して前記カメラ及び前記送信部に電源を供給しており、
前記レギュレータは、前記電源供給部から供給される電圧または前記電源供給部の電池残量を表示し、
前記側面板は、表示された前記電圧または前記電池残量を前記ハウジング外部から確認する窓部を具備することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のフック及び吊荷監視装置。
【請求項7】
前記ハウジングは、前記取付部に取付金具と、前記取付金具に設けられたクランプと、
を具備し、
前記ジブ先端に設けられている過巻リミット装置には、
前記過巻リミット装置上にアイボルトによって固定された支持板と、
前記支持板上に設けられた軸受と、
前記軸受の中心に対して揺動可能に設けられたブラケットと、
前記ブラケットの揺動方向と直交する方向に揺動可能に前記ブラケットに設けられた筒体と、
を具備し、
前記筒体は前記クランプと着脱自在に固定されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のフック及び吊荷監視装置。
【請求項8】
前記アイボルト及び前記取付金具を繋ぐセイフティロープを有することを特徴とする請求項7に記載のフック及び吊荷監視装置。
【請求項9】
前記筒体は、前記過巻リミット装置に接続されている重量感知ロープと繋がった過揺動を防止する紐部を有することを特徴とする請求項7または請求項8に記載のフック及び吊荷確認装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、クレーン車の伸縮可能なジブ先端に取り付けられ、メンテナンスが容易であって、ハウジングで囲まれたカメラがフック及び吊荷を撮影し、無線で映像信号が送信されモニターに表示してフック及び吊荷を監視する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、クレーンの作業を行う際、クレーンの操縦者は、ジブの先端部から吊り下げられたフックの周辺環境を操縦席から確認することができないことが多く、トランシーバー等を用いてフックの吊荷作業を行う玉掛け人の指示に従って、クレーンの操作を行っている。
【0003】
しかし、吊荷作業者の音声指示のみでクレーンの操作をした場合、連携にミスが生じると、玉掛け人がフックや吊荷と接触するといったクレーンの事故が生じていた。
【0004】
そこで、特許文献1は、操縦者が音声のみならず視覚でも操縦席からフックの先端を確認できるように、クレーンのジブの先端部に取り付けた吊荷監視カメラで撮影した画像を操縦席のモニターに表示する吊荷監視カメラ装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に記載の吊荷監視カメラ装置は、ジブ先端部にむきだして設置されているため、雨風に対する耐久性に乏しい。また、カメラ及び送受信部の電源供給部が別途存在しないため、カメラ及び送受信部の駆動時間は短いものであった。
【0007】
そこで、本発明は上記事情を鑑みたものであって、カメラ及び送信部の耐久性を上げ、カメラ及び送信部を長時間駆動することが可能であって、同時にカメラ及び送信部のメンテナンスが容易にできるフック及び吊荷監視装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
クレーンの伸縮可能なジブ先端に取り付けられたハウジングと、ハウジング内部に、フックの先端及び吊荷を撮影するカメラと、ハウジング内部に、カメラが取得した映像信号を無線で送信する送信部と、送信部によって送信された映像信号を受信する受信部と、受信部で受信した映像信号を表示するモニターと、ジブ先端に着脱自在に磁力によって取り付けられ、ハウジング内部のカメラ及び送信部に電力を供給する電源供給部と、を有することを特徴とする。
【0009】
ハウジングは、周囲を囲む側面板と、上面板と、を具備した下方が開口した箱状体であって、ハウジング内部には、カメラを開口方向に向けて固定するカメラ固定板と、送信部を固定する送信部固定板と、側面板に対して開口方向へレールガイドによってスライドし、カメラ固定板及び送信部固定板が取り付けられたスライド板と、を有することを特徴とする。
【0010】
側面板は、ハウジングをジブ先端側に取り付けるための取付部と、スライド板がハウジング内部に収納された状態を維持する維持固定部と、スライド板が開口方向に落下を防止する下部塞止部と、を具備することを特徴とする。
【0011】
上面板は、電源供給部から前記ハウジング内部へ配線を通す配線用孔と、レールガイドとの接合箇所に設けられ、スライド板を塞き止める上部塞止部と、を具備し、上面板と前記スライド板との間には、上部塞止部によって得られる配線用隙間を具備することを特徴とする。
【0012】
前記取付部が設けられた第1側面板及び前記レールガイドを有しスライド板と平行して設けられた第2側面板は、直角に接続され、カメラ固定板及び送信部固定板は、スライド板において横に並んで設けられ、カメラ固定板は、ジブ先端側設けられ、送信部固定板は、ジブ先端側と逆側に設けられることを特徴とする。
【0013】
電源供給部は、ハウジング内部に設けられたレギュレータに接続されており、電圧を調整して前記カメラ及び送信部に電源を供給しており、レギュレータは、電源供給部から供給される電圧または電源供給部の電池残量を表示し、側面板は、表示された前記電圧または電池残量をハウジング外部から確認する窓部を具備することを特徴とする。
【0014】
ハウジングは、取付部に取付金具と、取付金具に設けられたクランプと、を具備し、ジブ先端に設けられている過巻リミット装置には、過巻リミット装置上にアイボルトによって固定された支持板と、支持板上に設けられた軸受と、軸受の中心に対して揺動可能に設けられたブラケットと、ブラケットの揺動方向と直交する方向に揺動可能に前記ブラケットに設けられた筒体と、を具備し、筒体はクランプと着脱自在に固定されることを特徴とする。
【0015】
アイボルト及び取付金具を繋ぐセイフティロープを有することを特徴とする。
【0016】
筒体は、過巻リミット装置に接続されている重量感知ロープと繋がった過揺動を防止する紐部を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
ジブ先端にフック及び吊荷を監視するカメラ及びカメラの映像信号を送信する送信部を具備しているため、フックの先端及び吊荷をカメラで撮影して送信部が映像信号を受信部に送信することで、受信部に接続されたモニターにおいてフック周辺環境を映像で視覚的に監視することができる。また、カメラ及び送信部はハウジングによって囲まれているため強い耐久性をもつことができる。そして、カメラに内蔵されているバッテリーとは別途でハウジング外に電源供給部を設けることで、カメラ及び送信部を長時間駆動させることができる。電源供給部は磁石で着脱自在にジブ先端に取り付けられてるため、電池切れで電源供給部を交換する際であっても、ハウジングを都度取り外す必要がなくなるため容易に交換することができる。
【0018】
ハウジングは、周りを側面板が取り囲み、上面板下方が開口しているため、ハウジング内部は外気と同一の気温、湿度となるためカメラが曇らない。また、ハウジング内部にカメラを固定するカメラ固定板と、送信部を固定する送信部固定板と、側面板に対して開口方向にレールガイドによってスライドして、カメラ固定板と送信部固定板とが取り付けられたスライド板と、を有しているためスライド板を開口方向にスライドさせることで、容易にカメラ固定板及び送信部固定板に取り付けられたカメラ及び送信部をハウジング内部から取り出してメンテナンスを行うことができる。
【0019】
スライド板は、ハウジング内部に収納された状態を維持する維持固定部及び開口方向に落下を防止する下部塞止部によって動きを制限させることができるので、ハウジング内部におけるスライド板の位置決めをすることができる。
【0020】
上面板とレールとの接合箇所に設けられ、スライド板を塞き止める上部塞止部を有することで、上面板とスライド板との間に配線用隙間が生じて、スライド板が配線に緩衝しないようにすることができる。
【0021】
第1側面板は、ジブ先端に取り付ける取付部を有し、第2側面板はレールガイドを有しスライド板と平行して設けられており、第1側面板及び第2側面板とが直角に接続されているため、第2側面板は、ジブ先端に対して常に垂直方向を向く。そして、スライド板において、カメラ固定板及び送信部固定板は、横に並んで設けられ、カメラ固定板はジブ先端側設けられ、送信部固定板はジブ先端側と逆側に設けられているため、送信部は、常にジブ先端と逆側を向くようになり、ジブ先端において設置する場所に依らず、また電波やアンテナがジブ先端に緩衝することなく、スムーズに映像信号を送信することができる。
【0022】
電源供給部は、ハウジング内部に設けられたレギュレータに接続されており、電源供給部から供給される電圧または電源供給部電池残量を表示し、側面板は、表示された電圧または電池残量をハウジング外部から確認する窓部を具備するため、電源供給部の充電するタイミングを容易に知ることができる。
【0023】
ハウジングは、取付部に取付金具と、取付金具に設けられたクランプと、を具備し、ジブ先端に設けられている過巻リミット装置には、過巻リミット装置上にアイボルトによって固定された支持板と、支持板上に設けられた軸受と、軸受の中心に対して揺動可能に設けられたブラケットと、ブラケットに対して揺動可能に設けられた筒体と、を具備し、筒体はクランプによって固定されているため、ジブが上下左右に動いても常にカメラはフックの先端方向を向くようになる。
【0024】
アイボルト及び取付金具を繋ぐセイフティロープを有することで、ハウジングの落下を防止することができる。
【0025】
筒体は、過巻リミット装置に接続されている重量感知ロープに繋がっており紐部を有することでハウジングの過揺動を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】伸縮可能なジブを有するクレーン車の概略側面図である。
【
図2】
図1のクレーン車のジブ先端を示す概略斜視図である。
【
図3】本発明に係るフック及び吊荷監視装置を搭載したクレーン車を示す概略斜視図である。
【
図5】事務所内においてカメラで撮影された映像を端末で確認する様子を示す概略図である。
【
図6】ジブ先端に取り付けられたハウジングの概略断面図である。
【
図7】スライド板がハウジング内に収納された状態を示す概略断面斜視図である。
【
図8】スライド板の一部がハウジング外に出た状態を示す概略断面斜視図である。
【
図9】
図7のA方向からみた状態を示す概略側面断面図である。
【
図10】
図7のB方向からみた状態を示す概略側面断面図である。
【
図11】
図7のC方向からみた状態を示す概略底面図である。
【
図12】スライド板、カメラ固定板及び送信部固定板の組立分解図である。
【
図13】本発明に係るフック及び吊荷監視装置電源の配線図である。
【
図14】ジブ先端からハウジングを繋ぐ取付構造を示す概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を参照して、本発明に係るクレーン車2のフック及び吊荷監視装置1の説明を行う。
【0028】
[クレーン車2について]
フック及び吊荷監視装置1は、主に、
図1に示すようなジブ3が伸縮可能な移動式クレーン車2に用いられる。一般的に、クレーン車は、親フック及び子フックの2つのフックを有しており、作業効率性の観点から子フックがよく用いられる。図面において、親フックは簡略のため省略してある。また、
図2に示すように、ジブ先端3aには、どのクレーン車2でもフック4の巻き過ぎを防止する過巻リミット装置5が備え付けられている。過巻リミット装置5の重り6の中心孔7にはフック4に繋がる吊上ロープ8が通っており、重り6は複数の重量感知ロープ9によって過巻リミット装置5に接続されている。フック4を重り6付近まで巻き上げた場合、フック4は中心孔7を通らないため、重り6がフック4によって持ち上げられ重量感知ロープ9の張力が小さくなり、過巻リミット装置5が作動して巻き上げ作業が自動で停止し、事故を未然に防ぐ役割を有する。過巻リミット装置5は、法律により全てのクレーン車に用いることが義務付けられている。
【0029】
[クレーンのフック及び吊荷監視装置1について]
フック及び吊荷監視装置1は、ハウジング10と、電源供給部11と、受信部12と、モニター13と、を具備している。ハウジング10は、内部にカメラ14及び送信部15を有しており、
図3に示すように、ハウジング10は、ジブ先端3aに取り付けられている。ハウジング10内部のカメラ14が常に下方を向くように設置され、カメラ14がフック4及び吊荷Bを撮影する。送信部15が、カメラ14が撮影した映像信号を受信部12に送信し、受信部12が受信した映像信号をモニター13にて表示される。電源供給部11は、ハウジング10外のジブ先端3aにおいて磁力によって取り付けられているため、電源供給部11を交換するときは、ハウジング10を分解したり、ハウジング10をジブ先端3aから取り外す手間がなく容易に交換することができる。
【0030】
図4に示すように、クレーン車2の操縦室Cに受信部12及びモニター13を設置することで、クレーン車2の操縦者は、
図3に示すように、クレーン車2と吊荷作業を行う場所の間に高い壁Wがあって、クレーン車2の操縦室Cから、フック4に対して吊荷Bの掛け外しを行う玉掛け人Tを目視することができない場合であっても、操縦者はフック4、吊荷B及び玉掛け人T等の様子をモニター13で確認することができ、玉掛け人Tに対しての不測の事故を未然に防ぐことができるためクレーン車2の操作の安全性を高めることができる。また、同時に、フック4、吊荷Bの周辺環境及び玉掛け人Tの様子を目視できることでクレーン車2の作業効率を上げることもできる。
【0031】
図5に示すように、受信部12が内蔵されている端末16を用いてもよく、例えば、端末16が建設現場付近の事務所内にあれば、事務所内でクレーン作業の映像を確認することができる。このように、送信部15により送信される映像信号が届く範囲にあれば、受信部12やモニター13は複数あってもよい。また、端末16は録画機能を有していてもよく、事故が起きた際に録画された映像を確認することで事故の責任の立証を容易に図ることができる。
【0032】
また、フック及び吊荷監視装置1は、クレーン車2の操作の安全性を高めるだけでなく、録画された映像をクレーン操縦の初心者に見せることでクレーン車2の操縦の教育用のために用いることもできる。
【0033】
[ハウジング10について]
ハウジング10は、
図6に示すように、周囲を囲む側面板17と、上面板18と、を有した下方が開口した箱状体である。ハウジング10内部は、カメラ14と、送信部15と、カメラ固定板19と、送信部固定板20と、スライド板21と、を備えている。ハウジング10の素材は、硬質樹脂や金属で構成されており、カメラ14及び送信部15は、側面板17及び上面板18で囲むことによって、雨風等からカメラ14及び送信部15を守る役割を果たしている。下方が開口していることで、ハウジング10内の通気がよくなり、湿度が高い日や、気温が低い日であっても、カメラ14のレンズが曇ることがなくなる。
【0034】
側面板17は、第1側面板17a、第2側面板17b、第3側面板17c及び第4側面板17dであって、
図6から
図11に示すように、取付部22と、維持固定部23と、上部塞止部24と、下部塞止部25と、を有している。第1側面板17aは取付部22を有し、第2側面板17bは第1側面板aと直角となるように設けられ、第3側面板17cは第1側面板17aと相対するように設けられ、第4側面板17dは第2側面板17bと相対するように設けられている。
【0035】
上面板18は、
図6に示すように、電源配線用孔26を有しており、電源配線用孔26は電源供給部11からレギュレータ27に電源配線28を通している。
【0036】
カメラ14は、玉掛け人T、フック4及び吊荷B周辺の環境を撮影するために用いられる。必要であればカメラ14は、ズーム機能や単焦点の広角レンズを有していてもよい。
【0037】
送信部15は、カメラ14から得られた映像信号を配線29によって伝達される。送信部15はアンテナ30を有しており、送信部15に伝達された映像信号は、無線で受信部12に送信される。送信部15は、カメラ14が撮影した映像と、モニター13に表示される映像と、のタイムラグが少ないものが好ましい。
【0038】
カメラ固定板19は、
図6、
図12に示すように、カメラ14を固定するためにハウジング10内部に設けられている。カメラ固定板19は、L字部材19aと、L字部材19aに対して、内側に2辺で接するように、第1仕切板19bと、第2仕切板19cと、が設けれており、第1仕切板19b及び第2仕切板19cの間に生じたスペースにカメラ14が設置されている。カメラ14は、第2仕切板19cに設けられた横孔19dを固定部材31が挿通して、カメラ固定板19に固定されている。また、L字部材19aには、カメラ14の電源配線28を挿通するためのカメラ電源用孔19eが設けられている。カメラ固定板19は、スライド板21と一体となっており、第2仕切板19c及びスライド板21の間に空間Sが生じるようにL字部材19aの断面L字部分がスライド板21に固定されている。
【0039】
送信部固定板20は、
図6、
図12に示すように、送信部15を固定するためにハウジング10内部に設けられている。送信部固定板20はL字形状であって、縦孔32に固定部材31が挿通されて、送信部15が送信部固定板20の内側に固定されている。また、送信部固定板20も、カメラ固定板19と同様に、スライド板21と一体となっており、断面L字部分がスライド板21に固定されている。
【0040】
スライド板21は、カメラ固定板19及び送信部固定板20と一体となっており、側面板17である第2側面板17bに対して、レールガイド33によってスライド自在としている。また、スライド板21下方には、第2側面板17bと連通して固定部材31を挿通するための維持固定孔23aが設けられている。また、
図6または
図9に示すように、スライド板21上に、カメラ固定板19と送信部固定板20とが、縦方向に電源配線28及び配線29を通すために段差をつけて横方向に並んで設けられている。スライド板21上において、カメラ固定板19はジブ先端3a側に設けられ、送信部固定板20がジブ先端3aと逆側に設けられている。送信部固定板20をジブ先端3aと逆側に設けてることで、アンテナ30がジブ先端3aに緩衝することがなくなり、安定して映像信号を送信することができる。第2側面板17は、取付部22を有した第1側面板17に対して直角であるため、ジブ先端3aのいずれの箇所であっても、アンテナ30はジブ先端3aと逆側を向くようになり緩衝することはなくなる。
【0041】
取付部22は、
図6または
図9に示すように、ハウジング10をジブ先端3aに取り付けるためであって、第1側面板17に設けられている。凸字状の取付金物22aが、第1側面板17の上部に固定部材31によって固定されている。そして、取付金物22a上に固定されたクランプ34がジブ先端3aに繋がる筒体35を固定することによって、ハウジング10がジブ先端3aに固定されている。
【0042】
維持固定部23は、
図6、
図7、
図8または
図10に示すように、スライド板21をハウジング10内部に維持するための孔であって、第2側面板17に中部に設けられている。前述したように、スライド板21の維持固定孔23aと連通するようにハウジング10外部から固定部材31を挿通することで、ハウジング10内部にスライド板21を維持することができる。
【0043】
レールガイド33は、
図6または
図9に示すように、スライド板21をスライドするためのガイドであって、第1側面板17上及び第3側面板17上において、第2側面板17側に2本が平行して設けられている。スライド板21は、2本のレールガイド33及び第2側面板17の間にできた溝Dを第2側面板17に対してスライドすることができる。
【0044】
図7及び
図8に示すように、維持固定部23に取り付けられた固定部材31を取り外すことで、使用者は、スライド板21をハウジング10の開口部36方向にスライドさせることができる。スライドさせて、スライド板21の一部をハウジング10外へ出すことで、カメラ14及び送信部15のメンテナンスを容易にすることができる。
【0045】
下部塞止部25は、
図6または
図9に示すように、スライド板21をハウジング10の開口部36から落ちないようにするための突起であって、第3側面板17に設けられている。送信部固定板20は、第3側面板17側に塞止突起部20aが設けられており、下部塞止部25が塞止突起部20aに引っ掛かることで、送信部固定板20と一体となっているスライド板21の全部がハウジング10外に出ないように塞き止めている。
【0046】
上部塞止部24は、
図8、
図11または
図13に示すように、上面板18及びレールガイド33の接合箇所に設けられ、スライド板21を上面板18までガイドされないように塞き止めている。したがって、上部塞止部24の縦幅の分だけ、上面板18とスライド板21との間には、配線用隙間Gが生じることで、電源配線28及び配線29がスライド板21によって挟まるのを防止している。
【0047】
レギュレータ27は、
図6または
図11に示すように、カメラ固定板19の第1仕切板19b上において第4側面板17側に設けられている。レギュレータ27は、
図13に示すように、電源供給部11から得られる電源の電圧を調整し、カメラ14及び送信部15に電源をそれぞれ供給している。また、レギュレータ27は、電源供給部11から得られる電源の電圧または電池残量を表示しており、電源供給部11の交換時期が分かる。第4側面板17には、レギュレータ27が表示する電圧または電池残量をハウジング10外から確認するための窓部37を有していてもよい。ハウジング10が透明素材で構成されている場合は、窓部37はなくてもよい。
【0048】
[取付構造について]
ジブ先端3aにハウジング10を取り付ける取付構造について説明を行う。
図6、
図14または
図15に示すように、ジブ先端3aに取り付けられている過巻リミット装置5上に第1支持板38をアイボルト39によって固定している。そして、さらに第1支持板38上に第2支持板40をボルト41及びナット42で固定してある。第2支持板40上には、ベアリング43とブラケット44が固定されてある。ブラケット44は、ベアリング43の中心に対して
図15の矢印X方向に揺動自在となっている。そして、ブラケット44は、筒体35の上部を軸47が貫通するように支持しており、これにより筒体35はブラケット44のベアリング43の揺動方向に対して直交する方向である
図14のY方向に揺動自在となっている。そして、筒体35をハウジング10の側面板17に固定している取付金物22aに固定されたクランプ34が掴むことによって、ハウジング10は、ジブ先端3aに固定されている。このように、ブラケット44及び筒体35が相互に直交する方向に揺動可能としていることで、クレーン車2のジブ先端3aが上下左右に動いても筒体35に固定されたハウジング10は、常に地表方向を向くようになる。
【0049】
作業現場では、クレーン車2の作業半径を伸ばすために、ジブ3に対して別途補助ジブ3を取り付ける場合がある。補助ジブ3を取り付ける場合、ジブ先端3aに取り付けられた過巻リミット装置5は別途補助ジブ先端3aに取り付け替えられることになる。したがって、別途補助ジブ3を取り付けた場合であっても、補助ジブ先端3aの過巻リミット装置5にハウジング10を取り付けて、吊荷B、フック4の周辺環境及び玉掛け人Tの様子を確認することができる。
【0050】
また、
図6に示すように、ハウジング10の落下を防止するために、取付金物22aとアイボルト39とを繋ぐセイフティロープ45を有していてもよい。
【0051】
また、
図6または
図14に示すように、筒体35には、重量感知ロープ9と繋ぐ紐部46を有していてもよい。紐部46を有することでジブ3を移動させて揺れ過ぎた場合や強風が吹いた場合であっても、ハウジング10が揺れ過ぎないようにしている。
【0052】
本発明は、本明細書に限られるものでなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計変更や追加等は許容される。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明は、クレーン車2のジブ先端3aに取り付けられ、フック4、吊荷B周辺及び玉掛け人Tの様子を監視するために用いられる。
【符号の説明】
【0054】
1 フック及び吊荷監視装置
2 クレーン車
3 ジブ
3a ジブ先端
4 フック
5 過巻リミット装置
6 重り
7 中心孔
8 吊上ロープ
9 重量感知ロープ
10 ハウジング
11 電源供給部
12 受信部
13 モニター
14 カメラ
15 送信部
16 端末
17 側面板
17a 第1側面板
17b 第2側面板
17c 第3側面板
17d 第4側面板
18 上面板
19 カメラ固定板
19a L字部材
19b 第1仕切板
19c 第2仕切板
19d 横孔
19e カメラ電源用孔
20 送信部固定板
20a 塞止突起部
21 スライド板
22 取付部
22a 取付金物
23 維持固定部
23a 維持固定孔
24 上部塞止部
25 下部塞止部
26 電気配線用孔
27 レギュレータ
28 電源配線
29 配線
30 アンテナ
31 固定部材
32 縦孔
33 レールガイド
34 クランプ
35 筒体
36 開口部
37 窓部
38 第1支持板
39 アイボルト
40 第2支持板
41 ボルト
42 ナット
43 ベアリング(軸受)
44 ブラケット
45 セイフティロープ
46 紐部
47 軸
C 操縦室
B 吊荷
T 玉掛け人
W 壁
S 空間
D 溝部
G 配線用隙間
【手続補正書】
【提出日】2021-09-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クレーンの伸縮可能なジブ先端に取り付けられ、下方が開口したハウジングと、
前記ハウジング内部に、フックの先端及び吊荷を撮影するカメラと、
前記ハウジング内部に、前記カメラが取得した映像信号を無線で送信する送信部と、
前記送信部によって送信された前記映像信号を受信する受信部と、
前記受信部で受信した前記映像信号を表示するモニターと、
前記ジブ先端に着脱自在に磁力によって取り付けられ、前記ハウジング内部の前記カメラ及び前記送信部に電力を供給する電源供給部と、
を有することを特徴とするフック及び吊荷監視装置。
【請求項2】
前記ハウジングは、周囲を囲む側面板と、上面板と、を具備した下方が開口した箱状体であって、
前記ハウジング内部には、前記カメラを前記開口方向に向けて固定するカメラ固定板と、
前記送信部を固定する送信部固定板と、
前記側面板に対して前記開口方向へレールガイドによってスライドし、前記カメラ固定板及び前記送信部固定板が取り付けられたスライド板と、
を有することを特徴とする請求項1に記載のフック及び吊荷監視装置。
【請求項3】
前記側面板は、前記ハウジングを前記ジブ先端側に取り付けるための取付部と、
前記スライド板が前記ハウジング内部に収納された状態を維持する維持固定部と、
前記スライド板が前記開口方向に落下を防止する下部塞止部と、
を具備することを特徴とする請求項2に記載のフック及び吊荷監視装置。
【請求項4】
前記上面板は、前記電源供給部から前記ハウジング内部へ配線を通す配線用孔と、
前記レールガイドとの接合箇所に設けられ、前記スライド板を塞き止める上部塞止部と、
を具備し、
前記上面板と前記スライド板との間には、前記上部塞止部によって得られる配線用隙間を具備することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のフック及び吊荷監視装置。
【請求項5】
前記取付部が設けられた第1側面板及び前記レールガイドを有し前記スライド板と平行して設けられた第2側面板は、直角に接続され、
前記カメラ固定板及び前記送信部固定板は、前記スライド板において横に並んで設けられ、
前記カメラ固定板は、前記ジブ先端側設けられ、
前記送信部固定板は、前記ジブ先端側と逆側に設けられることを特徴とする請求項3に記載のフック及び吊荷監視装置。
【請求項6】
前記電源供給部は、前記ハウジング内部に設けられたレギュレータに接続されており、電圧を調整して前記カメラ及び前記送信部に電源を供給しており、
前記レギュレータは、前記電源供給部から供給される電圧または前記電源供給部の電池残量を表示し、
前記側面板は、表示された前記電圧または前記電池残量を前記ハウジング外部から確認する窓部を具備することを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか一項に記載のフック及び吊荷監視装置。
【請求項7】
前記ハウジングは、前記取付部に取付金具と、前記取付金具に設けられたクランプと、
を具備し、
前記ジブ先端に設けられている過巻リミット装置には、
前記過巻リミット装置上にアイボルトによって固定された支持板と、
前記支持板上に設けられた軸受と、
前記軸受の中心に対して揺動可能に設けられたブラケットと、
前記ブラケットの揺動方向と直交する方向に揺動可能に前記ブラケットに設けられた筒体と、
を具備し、
前記筒体は前記クランプと着脱自在に固定されることを特徴とする請求項3または請求項5に記載のフック及び吊荷監視装置。
【請求項8】
前記アイボルト及び前記取付金具を繋ぐセイフティロープを有することを特徴とする請求項7に記載のフック及び吊荷監視装置。
【請求項9】
前記筒体は、前記過巻リミット装置に接続されている重量感知ロープと繋がった過揺動を防止する紐部を有することを特徴とする請求項7または請求項8に記載のフック及び吊荷確認装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
クレーンの伸縮可能なジブ先端に取り付けられ、下方が開口したハウジングと、ハウジング内部に、フックの先端及び吊荷を撮影するカメラと、ハウジング内部に、カメラが取得した映像信号を無線で送信する送信部と、送信部によって送信された映像信号を受信する受信部と、受信部で受信した映像信号を表示するモニターと、ジブ先端に着脱自在に磁力によって取り付けられ、ハウジング内部のカメラ及び送信部に電力を供給する電源供給部と、を有することを特徴とする。
【手続補正書】
【提出日】2021-10-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クレーンの伸縮可能なジブ先端に取り付けられ、下方が開口したハウジングと、
前記ハウジング内部に、フックの先端及び吊荷を撮影するカメラと、
前記ハウジング内部に、前記カメラが取得した映像信号を無線で送信する送信部と、
前記送信部によって送信された前記映像信号を受信する受信部と、
前記受信部で受信した前記映像信号を表示するモニターと、
前記ジブ先端に着脱自在に磁力によって取り付けられ、前記ハウジング内部の前記カメラ及び前記送信部に電力を供給する電源供給部と、
を有し、
前記ハウジングは、周囲を囲む側面板と、上面板と、を具備した下方が開口した箱状体であって、
前記ハウジング内部には、前記カメラを前記開口方向に向けて固定するカメラ固定板と、
前記送信部を固定する送信部固定板と、
前記側面板に対して前記開口方向へレールガイドによってスライドし、前記カメラ固定板及び前記送信部固定板が取り付けられたスライド板と、
を有することを特徴とするフック及び吊荷監視装置。
【請求項2】
前記側面板は、前記ハウジングを前記ジブ先端側に取り付けるための取付部と、
前記スライド板が前記ハウジング内部に収納された状態を維持する維持固定部と、
前記スライド板が前記開口方向に落下を防止する下部塞止部と、
を具備することを特徴とする請求項1に記載のフック及び吊荷監視装置。
【請求項3】
前記上面板は、前記電源供給部から前記ハウジング内部へ配線を通す配線用孔と、
前記レールガイドとの接合箇所に設けられ、前記スライド板を塞き止める上部塞止部と、
を具備し、
前記上面板と前記スライド板との間には、前記上部塞止部によって得られる配線用隙間を具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフック及び吊荷監視装置。
【請求項4】
前記取付部が設けられた第1側面板及び前記レールガイドを有し前記スライド板と平行して設けられた第2側面板は、直角に接続され、
前記カメラ固定板及び前記送信部固定板は、前記スライド板において横に並んで設けられ、
前記カメラ固定板は、前記ジブ先端側に設けられ、
前記送信部固定板は、前記ジブ先端側と逆側に設けられることを特徴とする請求項2に記載のフック及び吊荷監視装置。
【請求項5】
前記電源供給部は、前記ハウジング内部に設けられたレギュレータに接続されており、電圧を調整して前記カメラ及び前記送信部に電源を供給しており、
前記レギュレータは、前記電源供給部から供給される電圧または前記電源供給部の電池残量を表示し、
前記側面板は、表示された前記電圧または前記電池残量を前記ハウジング外部から確認する窓部を具備することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のフック及び吊荷監視装置。
【請求項6】
前記ハウジングは、前記取付部に取付金具と、前記取付金具に設けられたクランプと、
を具備し、
前記ジブ先端に設けられている過巻リミット装置には、
前記過巻リミット装置上にアイボルトによって固定された支持板と、
前記支持板上に設けられた軸受と、
前記軸受の中心に対して揺動可能に設けられたブラケットと、
前記ブラケットの揺動方向と直交する方向に揺動可能に前記ブラケットに設けられた筒体と、
を具備し、
前記筒体は前記クランプと着脱自在に固定されることを特徴とする請求項2または請求項4に記載のフック及び吊荷監視装置。
【請求項7】
前記アイボルト及び前記取付金具を繋ぐセイフティロープを有することを特徴とする請求項6に記載のフック及び吊荷監視装置。
【請求項8】
前記筒体は、前記過巻リミット装置に接続されている重量感知ロープと繋がった過揺動を防止する紐部を有することを特徴とする請求項6または請求項7に記載のフック及び吊荷監視装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
クレーンの伸縮可能なジブ先端に取り付けられ、下方が開口したハウジングと、前記ハウジング内部に、フックの先端及び吊荷を撮影するカメラと、前記ハウジング内部に、前記カメラが取得した映像信号を無線で送信する送信部と、前記送信部によって送信された前記映像信号を受信する受信部と、前記受信部で受信した前記映像信号を表示するモニターと、前記ジブ先端に着脱自在に磁力によって取り付けられ、前記ハウジング内部の前記カメラ及び前記送信部に電力を供給する電源供給部と、を有し、前記ハウジングは、周囲を囲む側面板と、上面板と、を具備した下方が開口した箱状体であって、前記ハウジング内部には、前記カメラを前記開口方向に向けて固定するカメラ固定板と、前記送信部を固定する送信部固定板と、前記側面板に対して前記開口方向へレールガイドによってスライドし、前記カメラ固定板及び前記送信部固定板が取り付けられたスライド板と、を有することを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
前記取付部が設けられた第1側面板及び前記レールガイドを有しスライド板と平行して設けられた第2側面板は、直角に接続され、カメラ固定板及び送信部固定板は、スライド板において横に並んで設けられ、カメラ固定板は、ジブ先端側に設けられ、送信部固定板は、ジブ先端側と逆側に設けられることを特徴とする。