(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022187169
(43)【公開日】2022-12-19
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
F21S 8/00 20060101AFI20221212BHJP
F21V 14/04 20060101ALI20221212BHJP
F21V 3/00 20150101ALI20221212BHJP
F21V 7/04 20060101ALI20221212BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20221212BHJP
F21Y 115/15 20160101ALN20221212BHJP
F21Y 115/30 20160101ALN20221212BHJP
【FI】
F21S8/00 100
F21V14/04
F21V3/00 320
F21V7/04 300
F21Y115:10
F21Y115:15
F21Y115:30
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021095031
(22)【出願日】2021-06-07
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001461
【氏名又は名称】弁理士法人きさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】石田 昌寛
(57)【要約】 (修正有)
【課題】間接照明の配光を変更させる機構が簡素な照明装置を提供する。
【解決手段】本開示の照明装置は、設置面側に光の一部を射出する照明装置であって、設置面に取り付けられた取付部10と、取付部10を覆うように取付部10に取り付けられたフレーム20と、取付部10とフレーム20の前面を構成するフレーム主部21との間に配置され、取付部10とフレーム主部21とが対向する第1方向に対し交差する第2方向へ光を射出する発光部40と、フレーム20の第2方向の端部に取り付けられた反射部50と、を備え、反射部50は、発光部40から射出される光の一部を反射させる反射板51と、反射板51によって反射された反射光による配光を変更できるように反射板51を移動自在に構成された移動機構52と、を備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
設置面側に光の一部を射出する照明装置であって、
前記設置面に取り付けられた取付部と、
前記取付部を覆うように前記取付部に取り付けられたフレームと、
前記取付部と前記フレームの前面を構成するフレーム主部との間に配置され、前記取付部と前記フレーム主部とが対向する第1方向に対し交差する第2方向へ光を射出する発光部と、
前記フレームの前記第2方向の端部に取り付けられた反射部と、を備え、
前記反射部は、
前記発光部から射出される光の一部を反射させる反射板と、
前記反射板によって反射された反射光による配光を変更できるように前記反射板を移動自在に構成された移動機構と、を備える、照明装置。
【請求項2】
前記移動機構は、
前記反射板を前記設置面に沿って取り付けられた回転軸を中心に回動自在に構成されている、請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記反射板のうち前記発光部から射出される光を反射する反射面は、
前記設置面に垂直な断面において円弧形状に形成され、
前記移動機構は、
前記反射面に沿って前記反射板をスライド自在に構成されている、請求項1に記載の照明装置。
【請求項4】
前記発光部に対し光が射出される方向に配置され、前記発光部が射出した光を拡散透過させるカバーを更に備え、
前記反射部は、
前記カバーと前記発光部との間に配置された、請求項1又は2に記載の照明装置。
【請求項5】
前記第1方向において前記取付部側から前記第2方向に向かって延びる取付部反射部を備え、
前記取付部反射部は、
前記発光部から離れるに従い前記取付部側に傾斜している、請求項1~請求項4の何れか1項に記載の照明装置。
【請求項6】
前記移動機構は、
前記反射板が前記発光部からの光が照射されない位置に退避できるように構成された、請求項1~請求項5の何れか1項に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、間接照明を実現する照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、壁などの設置面に設けられた照明装置であって、配光を変更することができる間接照明システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示されている照明装置は、発光素子を実装した基板と、発光素子を覆うように配置された第一の凸レンズと、基板の背面に備えられ、隅に透孔を持つ放熱板と、放熱板の透孔に挿入された案内用支柱と、その案内用支柱の頂部に固定された枠体に配置された第二の凸レンズと、基板と放熱板とを案内用支柱に沿って上下移動させる昇降駆動機構と、を有している。照明装置は、発光素子を実装した基板、第1の凸レンズ、放熱板及び第二の凸レンズをまとめて昇降駆動機構により移動させることにより、間接照明の配光を変更している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に開示された照明装置は、発光素子を実装した基板を含む構造を案内用支柱に沿って移動させて配光を変更するものであり、光源を移動させることにより構造が複雑であった。
【0005】
本開示は、上述の課題を解決するためになされたもので、間接照明の配光を変更させる機構が簡素な照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る照明装置は、接地面側に光の一部を射出する照明装置であって、前記接地面に取り付けられた取り付部と、前記取付部を覆うように前記取付部に取り付けられたフレームと、前記取付部と前記フレームの前面を構成するフレーム主部との間に配置され、前記取付部と前記フレーム主部とが対向する第1方向に対し交差する第2方向へ光を射出する発光部と、前記フレームの前記第2方向の端部に取り付けられた反射部と、を備え、前記反射部は、前記発光部から射出される光の一部を反射させる反射板と、前記反射板によって反射された反射光による配光を変更できるように前記反射板を移動自在に構成された移動機構と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、間接照明の配光を変更するにあたり、発光部からの光が反射する反射部を移動自在にしているため、光源となる発光部は固定されたまま反射部による反射光を移動させることにより配光を変更できる。よって、本開示の照明装置は、簡素な機構で配光の変更が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施の形態1に係る照明装置1の斜視図である。
【
図2】
図1に示す照明装置1の下方向Z2側から視た分解斜視図である。
【
図3】
図1に示す照明装置1の奥行方向Xにおいて
図2と反対側から視た分解斜視図である。
【
図4】
図1に示す照明装置1の設置面に垂直な断面構造の説明図である。
【
図5】
図4の光学部品取付部23周辺の拡大図である。
【
図6】実施の形態1に係る照明装置1の断面構造の説明図であり、反射部50の周辺構造を拡大して示したものである。
【
図7】実施の形態1に係る照明装置1の断面構造の説明図であり、反射部50の周辺構造を拡大して示したものである。
【
図8】実施の形態1に係る照明装置1における反射部50の作用の説明図である。
【
図9】実施の形態1に係る照明装置1における反射部50の作用の説明図である。
【
図10】実施の形態1に係る照明装置1の設置の一例を示している。
【
図11】実施の形態2に係る照明装置1aの反射部50a周辺の拡大斜視図である。
【
図12】
図11に示される照明装置1aの設置面に垂直な断面構造の説明図である。
【
図13】
図11に示される照明装置1aの設置面に垂直な断面構造の説明図である。
【
図14】実施の形態2に係る照明装置1bの反射部50b周辺の拡大斜視図である。
【
図15】
図14に示される照明装置1bの設置面に垂直な断面構造の説明図である。
【
図16】実施の形態4に係る照明装置1cの幅方向Yの斜視図である。
【
図17】
図16に示される照明装置1cの設置面90に垂直な断面構造の説明図である。
【
図18】実施の形態5に係る照明装置1dの設置面90に垂直な断面構造の説明図である。
【
図19】実施の形態5に係る照明装置1eの設置面90に垂直な断面構造の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本開示の実施の形態について説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付して、その説明を適宜省略又は簡略化する。また、各図に記載の構成について、その形状、大きさ、及び配置等は、適宜変更することができる。
【0010】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る照明装置1の斜視図である。
図2は、
図1に示す照明装置1の下方向Z2側から視た分解斜視図である。
図3は、
図1に示す照明装置1の奥行方向Xにおいて
図2と反対側から視た分解斜視図である。
図4は、
図1に示す照明装置1の設置面に垂直な断面構造の説明図である。本開示の照明装置1は、壁面などの設置面90に取り付けられ、発光部30及び40から射出された光の少なくとも一部を設置面側に向け、反射光により配光を得るものである。
【0011】
なお、以下の説明において方向を表す用語を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は照明装置1の構成を限定するものではない。方向を表す用語としては、例えば
図1に示すX方向、Y方向及びZ方向であり、X方向、Y方向及びZ方向は互いに直交する。X方向は、
図1に示すX軸の方向であり、設置面90に垂直な方向であり、奥行方向とも呼ぶ。Y方向は、
図1に示すY軸の方向であり、設置面90に平行かつ照明装置1の長手方向であり、幅方向とも称する。Z方向は、
図1に示すZ軸の方向であり、設置面に平行かつ天井面に垂直な方向、即ち上下方向である。また、実施の形態1においては、照明装置1は壁面に取り付けられるものについて説明するが、これだけに限定されず、例えば天井面を設置面90として取り付けられても良い。この場合、天井面に垂直な方向がZ方向となる。
【0012】
図1~
図4に示すように、照明装置1は、設置面に取り付けられる取付部10と、取付部10を覆うように取り付けられるフレーム20と、を備える。フレーム20は、上方向Z1側には、上部発光部30が配置されており、下方向Z2側に下部発光部40が配置されている。なお、上部発光部30と下部発光部40とをまとめて発光部と呼ぶ場合がある。また、フレーム20は、下部発光部40が出射した光の一部を反射する反射部50を有する。
【0013】
(取付部10)
取付部10は、壁などの設置面90に取り付けられるものである。
図4に示すように、取付部10は、奥行方向Xにおいて設置面90と対向している取付部主部11を備える。取付部10は、取付部主部11の上方向Z1側の端部から奥行方向Xにおいて設置面90とは反対側に突出するように設けられた取付部上部12を有する。
【0014】
取付部主部11は、板形状であり、奥行方向Xにおいて壁などの設置面と対向しているものである。
図2に示すように、取付部主部11は、設置面90に対向していない一方の面に上部発光部用電源装置111と、下部発光部用電源装置112と、保持バネ113とが取り付けられたものである。
【0015】
上部発光部用電源装置111は、図示しない外部電源から供給された電力を変換して上部発光部30へ供給するものである。下部発光部用電源装置112は、図示しない外部電源から供給された電力を変換して下部発光部40へ供給するものである。保持バネ113は、フレーム20を取付部主部11側へ引き寄せるようにフレーム20を支持するものである。
【0016】
取付部上部12は、取付部主部11の上方向Z1側の端部から奥行方向Xにおいて下部発光部用電源装置112が取り付けられる側へ突出するように設けられたものである。取付部上部12は、フレーム20が取り付けられるものである。
【0017】
フレーム20は、奥行方向Xにおいて取付部10を覆うように取り付けられるものである。フレーム20は、奥行方向Xにおいて取付部主部11と対向しているフレーム主部21と、上部発光部30が保持されるフレーム上部22と、下部発光部40が保持される光学部品取付部23と、を備える。また、フレーム20の幅方向Yの端部には、フレーム端板24が取り付けられる。フレーム端板24は、光学部品取付部23の幅方向Yの両端部にそれぞれ固定される。
【0018】
フレーム主部21は、板状であり、フレーム20が取付部10に取り付けられた状態で取付部10の取付部主部11と対向する。つまり、フレーム20のフレーム主部21と取付部10の取付部主部11とは、奥行方向Xにおいて対向して配置されている。
【0019】
図4に示すように、フレーム上部22は、フレーム主部21の上方向Z1側の端部から取付部10側へ突出して設けられている。フレーム上部22は、図示しないねじによって取付部10の取付部上部12に固定される。フレーム上部22は、上部発光部30を保持するものである。
【0020】
図5は、
図4の光学部品取付部23周辺の拡大図である。光学部品取付部23は、フレーム主部21の下方向Z2側の端部から取付部10側へ突出して設けられており、奥行方向Xにおいて取付部主部11とフレーム主部21との間に配置されている。光学部品取付部23は、発光部40が保持される発光部取付部231と、カバー42が保持されるカバー取付部232と、カバー42を透過した光を反射させる取付部反射部233と、を有する。
【0021】
発光部取付部231は、奥行方向Xにおいてフレーム主部21から取付部10側へ突出している。発光部取付部231は、下方向Z2側に発光部40が取り付けられた発光部固定部2311と、発光部40を下方向Z2側から保持し、奥行方向Xにおいて発光部40を挟み込むように設けられた発光部保持部2312とを設けられたものである。実施の形態1の発光部固定部2311は、フレーム主部21と直交して設けられているが、奥行方向Xにおいて下方向Z2側の面が取付部主部11と対向するように傾斜していてもよい。
【0022】
カバー取付部232は、上下方向Zにおいて発光部取付部231とフレーム主部21の下方向Z2側の下端211との間に設けられたものである。カバー取付部232は、下部発光部40からの光を透過するカバー42を保持するものである。カバー取付部232は、フレーム20が取付部10に取り付けられた状態で、取付部主部11側に設けられた取付部側カバー取付部2321と、フレーム主部21側に設けられたフレーム主部側取付部2322とを有する。カバー取付部232は、奥行方向Xにおいてカバー42を取付部側カバー取付部2321とフレーム主部側取付部2322とで挟みこんで保持する。
【0023】
カバー取付部232は、上下方向Zにおいて、取付部側カバー取付部2321がフレーム主部側取付部2322より上方向Z1側に設けられている。発光部保持部2312とフレーム主部側取付部2322との間には、フレーム反射部2323が設けられている。フレーム反射部2323は、発光部保持部2312から下方向Z2側に向かうにしたがって取付部10側へ傾斜している。フレーム反射部2323は、下部発光部40が射出した光のうちフレーム主部21側へ向かう光の一部を取付部主部11側へ反射するものである。
【0024】
取付部側カバー取付部2321から下方向Z2へ向かって取付部反射部233が突出している。取付部反射部233は、板形状をしており、フレーム20の奥行方向Xの取付部10側の端部から下方向Z2へ突出するように設けられている。取付部反射部233は、下方向Z2側へ向かうに従いフレーム主部21から離れるように設けられている。取付部反射部233は、カバー42を透過した光の一部を奥行方向Xにおいてフレーム主部21側へ反射するものである。また、取付部反射部233には、反射部50が下方向Z2側に取り付けられている。
【0025】
フレーム端板24は、板状であり、幅方向Yにおいてフレーム20の端部を覆うように光学部品取付部23に固定されている。
【0026】
(発光部30及び40)
照明装置1は、フレーム20に発光部30及び40が取り付けられている。フレーム20の上部に取り付けられている上部発光部30は、上部発光部用電源装置111から電力を供給されて光を射出する。上部発光部30は、フレーム20のフレーム上部22に保持されている。上部発光部30は、上方向Z1側へ光を射出する発光素子311を有する発光基板31と、発光基板31の発光素子311が射出した光を透過する上部カバー32とを有する。上部発光部30は、奥行方向Xにおいてフレーム主部21が位置する側へ光を射出するものである。発光素子311は、LED、有機EL又はレーザなどの発光素子でもよい。
【0027】
下部発光部40は、下部発光部用電源装置112から電力を供給されて光を射出する発光基板41と、発光基板41の射出した光を拡散透過する下部カバー42とを有するものである。下部発光部40は、フレーム20の発光部取付部231に取り付けられるものである。
【0028】
下部発光部40の発光基板41は、下方向Z2側に光を射出し、光の一部を奥行方向Xにおいて設置面90側へ射出するものである。発光基板41は、光を射出する発光素子411と、発光素子411が実装された基板412とを有する。発光基板41は、幅方向Yにおいて発光部取付部231の端部から発光部保持部2312にガイドされてフレーム20に挿入されるものである。
【0029】
発光素子411は、LEDである。発光素子411は、基板412の下方向Z2側に実装されている。発光素子411は、LEDであると説明したが、有機EL又はレーザなどの発光素子でもよい。
【0030】
基板412は、長尺の板形状をしており、下方向Z2側に発光素子411が実装されたものである。基板412は、発光部固定部2311の下方向Z2側に取り付けられている。
【0031】
カバー42は、アクリル又はポリカーボネートなどの樹脂で成形され、透光性を有する。カバー42は、カバー取付部232に保持されている。カバー42は、奥行方向Xにおいて取付部主部11側が上方向Z1側に位置するように傾斜している。カバー42は、発光基板41から射出された光の一部を奥行方向Xにおいて取付部主部11側へ拡散させるものである。なお、発光基板41は、射出した光が奥行方向Xにおいて取付部主部11側へ射出されるように配置されても良い。つまり、発光基板41は、設置面90に対向するように配置されていても良い。このとき、
図5に示される発光基板41のX方向の両端部は、Z方向に並ぶ。このときカバー42は、発光部固定部2311の基板412を取り付けている面が奥行方向Xにおいて取付部主部11と対向する。
【0032】
取付部反射部233の下方向Z2側には、反射部50が取り付けられている。反射部50は、光を反射するものであり、取付部反射部233に回動自在に取り付けられている。反射部50は、フレーム20の下部発光部40の下方向Z2側に配置されている。反射部50は、下部発光部40から射出された光の一部を反射面で反射する反射板51と、反射板51を回動自在に支持する移動機構52とを有するものである。反射部50は、回動されることによって反射された反射光の配光を奥行方向Xにおいて変化させるように制御するものである。
【0033】
反射板51は、幅方向Yにおいて長尺の板形状であり、下部発光部40から射出された取付部主部11側に向かう光の一部を、取付部主部11から離れる側へ反射するものである。反射板51は、表面が反射率の高い白色に形成されているのが望ましい。
【0034】
移動機構52は、反射板51を取付部反射部233へ回動自在に取り付けるものである。移動機構52は、取付部反射部233に取り付けられた取付部側金具521と、反射板51に取り付けられる反射板部側金具522と、取付部側金具521と反射板部側金具522とを回動自在に接続するピン523と、を有する。ピン523は、設置面90に平行な回転軸を形成しており、反射板51が回転軸周りに回動する。移動機構52は、回動部とも称するものである。
【0035】
(照明装置1の動作)
図6及び
図7は、実施の形態1に係る照明装置1の断面構造の説明図であり、反射部50の周辺構造を拡大して示したものである。次に、実施の形態1の照明装置1の反射部50の動作について
図6及び
図7を用いて説明する。
図6は、発光部固定部2311と反射板51とが角度α1をなした状態であり、
図7は、発光部固定部2311と反射板51との角度α2をなした状態である。角度α1は、角度α2よりも大きいものとする。
【0036】
発光部固定部仮想線2313は、上下方向Zにおける発光部固定部2311の下方向Z2側の面の位置を奥行方向Xにおいて延長したものであり、
図6及び
図7において点線で示されている。反射板部仮想線511は、反射板51の上方向Z1側の面の位置を反射板51の上方向Z1側の面に沿って延長した点線である。発光部固定部2311と反射板51とがなす角度α2は、発光部固定部仮想線2313と反射板部仮想線511とがなす角度と同じである。
【0037】
図6に示す反射板51は、発光部固定部2311と反射板51とがα1の角度をなして固定されている。
【0038】
図6の状態から、使用者は、反射部50をピン523を中心に回動させ、
図7のように発光部固定部2311と反射板51とが角度α2をなした状態で固定する。このとき、反射板51は、発光部固定部2311となす角度をα1からα2に変化されるように回動され、奥行方向Xにおいてフレーム主部21側へ動かされている。
【0039】
図8及び
図9は、実施の形態1に係る照明装置1における反射部50の作用の説明図である。
図10は、実施の形態1に係る照明装置1の設置の一例を示している。次に、実施の形態1の反射部50の回動が反射光に与える作用について
図8~
図10を用いて説明する。
図8及び
図9は、実施の形態1に係る照明装置1の反射板51の状態を、点線で示した第1の状態の反射板51aと実線で示した第2の状態の反射板51bとで図示している。なお、X軸仮想線X1、X2は、X軸を平行移動させたものである。
【0040】
図8に示すように、第1の状態の反射板51aは、発光基板41の発光素子411から射出され、カバー42を透過した第1の光101を反射している状態を示している。第1の光101は、発光素子411から射出されて、奥行方向Xにおいてフレーム主部21側に向かう光線を示している。第2の状態の反射板51bは、点線で示されている第1の状態の反射板51aがピン523を中心に回動され、奥行方向Xにおいてフレーム主部21側へ動かされている。そのため、第2の状態の反射板51bは、第1の光101を奥行方向Xにおいてフレーム主部21側へ反射することができる。つまり、
図8において、第1の状態の反射板51aは、矢印101bのように下部発光部40から射出された光のうちフレーム主部21側に向かう第1の光101を反射させることができない。しかし、第2の状態の反射板51bは、矢印101aのように第1の光101を反射することができる。よって、実施の形態1の照明装置1は、反射部50を回動させることによって下部発光部40が射出する光を反射できる量が変化するため照度を変化させることができる。
【0041】
図9に示すように、第1の状態の反射板51aは、発光基板41の発光素子411から射出されカバー42を透過した第2の光102を、奥行方向Xにおいて角度β1をなして反射させる。第2の状態の反射板51bは、第2の光102を奥行方向Xに対して角度β2をなして反射させるものである。第2の状態の反射板51bは、角度β2が角度β1よりも大きいため第1の状態の反射板51aと比較して奥行方向Xにおいて取付部主部11から離れた位置に第2の光102の反射光を照射させることができる。よって、実施の形態1の照明装置1は、反射部50を回動させることにより反射光の配光を変化させることができる。なお、
図8及び9において、発光部40から射出した光は、奥行方向Xに交差する方向に進む。ここで、奥行方向Xを第1方向と呼び、第1方向に交差する方向を第2方向と呼ぶ場合がある。第1の光101及び第2の光202は、第2方向に進む光のうち一部の光線を示している。
【0042】
図10は、病室に設けられたベッド100とその頭側の壁に設置された照明装置1を示す斜視図である。例えば、実施の形態1に係る照明装置1は、病室の壁側に設置された読書灯付きの照明装置である。病室の壁に設置された照明装置1は、反射板51を第1の状態から第2の状態に移動させることにより、ベッド100に示される領域L1から領域L2に配光を変更することができる。
【0043】
照明装置1は、発光部固定部2311と反射板51との角度α(
図6及び
図7参照)が小さくなるにしたがって反射板51によって反射された反射光と下部発光部40からの光線とがなす角度βが大きくなる(
図9参照)。そのため、照明装置1は、奥行方向Xにおいて照明装置1から離れた位置に配光を得ることができる。つまり、照明装置1は、角度αが大きい場合にベッド100において壁に近い領域L1を照らし、角度αが小さい場合に奥行方向Xにおいて壁から遠い領域L2を照らすことができる。実施の形態1の照明装置1は、病室などで用いられる読書灯付きの照明装置に用いられた場合に、反射板51を移動自在に構成されていることにより、ベッド100の頭側から足側を照射できるように配光を制御することができる。
【0044】
(実施の形態1の効果)
実施の形態1に係る照明装置1は、設置面90側に光の一部を射出する照明装置1である。照明装置1は、設置面90に取り付けられた取付部10と、取付部10を覆うように取付部10に取り付けられたフレーム20と、取付部10とフレーム20との間に配置され、取付部10とフレーム20とが対向する第1方向(奥行方向X)に対し交差する第2方向へ光を射出する発光部40と、フレーム20の第2方向の端部に取り付けられた反射部50と、を備える。反射部50は、発光部40から射出される光の一部を反射させる反射板51と、反射板51によって反射された反射光による配光を変更できるように反射板51を移動自在に構成された移動機構52と、を備える。このように構成されることにより、照明装置1は、反射板51の角度を手動で変更して、反射板51に反射された反射光の配光を制御することができる。また、実施の形態1の照明装置1は、反射部50はフレーム20の外、つまり下方向Z2側に取り付けられ、簡素な機構で配光を制御できる。また、実施の形態1の照明装置1は、反射板51の角度を手動で変更でき、簡易的な操作によって配光を制御することができる。
【0045】
照明装置1は、光を壁などの設置面90に射出して反射光を得る場合、設置面90の色や表面の状態によって得られる反射光が変化してしまう。実施の形態1の照明装置1は、反射部50が取付部主部11側に取り付けられているため、射出した光の一部を反射部50に反射させた反射光を得ることができる。照明装置1は、反射光の配光が設置面の表面の状態による影響を抑制した反射光を得ることができる。
【0046】
実施の形態2.
実施の形態2に係る照明装置1aについて説明する。実施の形態2に係る照明装置1aは、実施の形態1に係る照明装置1に対し、反射板51の取付構造及び移動機構を変更したものである。実施の形態2においては実施の形態1からの変更点を中心に説明する。
【0047】
図11は、実施の形態2に係る照明装置1aの反射部50a周辺の拡大斜視図である。
図12及び
図13は、
図11に示される照明装置1aの設置面に垂直な断面構造の説明図である。
図12は、反射板51aが上方向Z1側へスライドされた状態を示しており、
図13は、反射板51aが下方向Z2側へスライドされた状態を示している。実施の形態1の照明装置1は、反射部50が取付部反射部233に回動可能に取り付けられるものであると説明したが、
図11~
図13に示すように、反射部50aが上下方向Zにスライド移動自在に取付部反射部233に取り付けられていてもよい。
【0048】
反射部50aは、光を反射するものであり、取付部反射部233にスライド自在に取り付けられたものである。反射部50aは、フレーム20において下部発光部40の下方向Z2側の端部に設置されるものである。反射部50aは、下部発光部40から射出された光の一部を反射する反射板51aと、反射板51aをスライド自在に支持する保持部53aとを有するものである。反射部50aは、スライドされることによって反射板51aに反射された反射光の配光を制御するものである。
【0049】
反射板51aは、幅方向Yにおいて長尺の板形状であり、
図11に示すように設置面90に垂直な断面形状が円弧形状になっているものである。反射板51aは、上下方向Zに延びた長孔512aが形成されており、
図12に示された反射板51aから
図13に示された反射板51aの位置へスライド移動できるように保持部53aによって取付部反射部233に取り付けられている。反射板51aは長孔512aが設けられており上下方向Zに自在にスライドできるが、長孔512a以外の構造を用いて反射板51aをスライドさせてもよい。
【0050】
図11~13に示される照明装置1においては、保持部53aは、ねじとナットであり、反射板51aをスライド自在に取付部反射部233に保持している。
【0051】
(実施の形態2の効果)
図13に示すように、実施の形態2に係る照明装置1aは、反射板51aが円弧形状の断面を形成されている。そのため、反射板51aが下方向Z2側へスライドされると、反射板51aの向きは、発光部固定部2311と反射板51aとによりなす角度が小さくなるように変化する。よって、実施の形態2に係る照明装置1は、反射板51aを上下方向Zにスライドさせることよって反射板51を反射した光の配光を制御することができる。実施の形態2に係る照明装置1は、反射板51を上下方向Zにスライド自在で、保持部53aで保持する構造であるため、簡易的な操作で配光を制御することができる。
【0052】
また、照明装置1aは、反射板51aが下方向Z2側へスライドされることによって、下部発光部40から射出される光を受ける面積が増え、反射板51aによって反射される反射光が増える。つまり、照明装置1aによれば、反射光が設置面90の表面の状態による影響を抑制される。
【0053】
実施の形態3.
実施の形態3に係る照明装置1bについて説明する。実施の形態3に係る照明装置1bは、実施の形態1に係る照明装置1に対し、反射板51の取付位置を変更したものである。実施の形態3においては実施の形態1からの変更点を中心に説明する。
【0054】
図14は、実施の形態2に係る照明装置1bの反射部50b周辺の拡大斜視図である。
図15は、
図14に示される照明装置1bの設置面に垂直な断面構造の説明図である。実施の形態1の照明装置1は、反射部50がフレーム20の奥行方向Xにおいて取付部主部11側に取り付けられると説明したが、
図14及び15に示す様に、反射部50bが奥行方向Xにおいてフレーム20のフレーム主部21側に取り付けられていてもよい。
【0055】
反射部50bは、光を反射するものであり、フレーム主部側取付部2322の下方向Z2側に回動可能に取り付けられるものである。反射部50bは、フレーム20において下部発光部40の下方向Z2側の端部側に配設されるものである。
図15に示すように、反射部50bは、下部発光部40から射出された光の一部を反射する反射板51bと、反射板51bを回動自在に支持する回動部52bとを有する。反射部50bは、回動されることによって反射された反射光の配光を変えるように制御されるものである。なお、反射部50bは、フレーム主部側取付部2322の下方向Z2側に取り付けられると説明したが、下部発光部40が出射した光を奥行方向Xにおいて取付部10側へ反射するように回動できればよく、フレーム主部21の下方向Z2側に設けられていてもよい。
【0056】
反射板51bは、板状であり、下部発光部40から射出された光の一部を奥行方向Xにおいて取付部10側へ反射させるものである。反射板51bは、回動部52bに回動可能に取り付けられるものである。回動部52bは、反射板51bをフレーム主部側取付部2322へ回動可能に取り付けられるものである。回動部52bは、フレーム主部側取付部2322に取り付けられる取付部側金具521bと、反射板51bに取り付けられる反射板部側金具522bと、取付部側金具521bと反射板部側金具522bとを回動可能に支持するピン523bとを有するものである。なお、反射板51bは、下部発光部40から射出された光を反射させない場合にフレーム主部21と対向する位置に回動させた状態で保持してもよい。
【0057】
(実施の形態3の効果)
実施の形態3に係る照明装置1は、反射部50bが奥行方向Xにおいてフレーム主部21側へ取り付けられている。そのため、奥行方向Xにおいて取付部10側または設置面90に異物又は突起物などあった場合に、反射板51bが異物又は突起物との干渉を回避できる。
【0058】
実施の形態4.
実施の形態4に係る照明装置1cについて説明する。実施の形態4に係る照明装置1cは、実施の形態1に係る照明装置1に対し、反射板51の取付位置を変更したものである。実施の形態4においては実施の形態1からの変更点を中心に説明する。
【0059】
実施の形態1の照明装置1は、反射部50が奥行方向Xにおいて取付部10側に設けられた取付部反射部233側に取り付けられると説明したが、
図16及び
図17に示す様に、反射部50cが上下方向Zにおいて発光基板41とカバー42との間に設けられていてもよい。
【0060】
図16は、実施の形態4に係る照明装置1cの幅方向Yの斜視図である。
図17は、
図16に示される照明装置1cの設置面90に垂直な断面構造の説明図である。反射部50cは、下部発光部40から射出された光の一部を奥行方向Xにおいて取付部10側へ反射させるものである。反射部50cは、
図17のように上下方向Zにおいて発光基板41と下部カバー42との間に配置されるものである。反射部50cは、フレーム主部21側のフレーム反射部2323の上方向Z1側の端部側に取り付けられるものである。反射部50cは、発光基板41の発光素子411が射出した光の一部を奥行方向Xにおいて取付部10側へ反射させる反射板51cと、フレーム反射部2323の上方向Z1側の端部側に設けられ、フレーム反射部2323と反射板51cとを回動可能に取り付ける回動部52cと、反射板51cの角度をフレーム20の外から変化させる操作部54cとを有するものである。
【0061】
反射板51cは、板状であり、発光基板41の発光素子411が出射した光の一部を奥行方向Xにおいて取付部主部11側へ反射させるものである。反射板51cは、幅方向Yの端部に操作部54cが挿入される操作部用孔513cが設けられている。回動部52cは、反射板51をフレーム反射部2323へ回動可能に取り付けるものである。回動部52cは、フレーム反射部2323に取り付けられる取付部側金具521cと、反射板51cに取り付けられる反射板部側金具522cと、取付部側金具521cと反射板部側金具522cと、を回転可能に支持するピン523cとを有するものである。
【0062】
操作部54cは、フレーム20の幅方向Yの端部の外側から反射板51cを回動させるものである。操作部54cは、長尺形状であり、フレーム端板24cを通してフレーム20の外側と内側とで貫通しているものである。
【0063】
フレーム端板24cは、板状であり、幅方向Yにおいてフレーム20の端部を覆うように光学部品取付部23に取り付けられたものである。フレーム端板24cは、操作部54cが挿通する円弧形状の操作部挿通孔241cを形成されたものである。
【0064】
(実施の形態4の効果)
実施の形態4の照明装置1cは、フレーム反射部2323の上方向Z1側へ回動自在に反射板51cが取り付けられている。そして、反射板51cを回動させることによって発光基板41の発光素子411が射出した光のうち反射板51cが反射する光の角度は奥行方向Xにおいて取付部10側へ移動する。実施の形態4の照明装置1cは、操作部54cを用いて反射板51cを回動させ、簡易な操作で配光の制御をさせることができる。
【0065】
また、実施の形態4の照明装置1cは、反射部50cが発光基板41と下部カバー42との間に配置され、フレーム20に覆われている。よって、実施の形態4の照明装置1cは、反射部50cが意匠に影響を与えることを抑制させることができる。
【0066】
実施の形態5.
実施の形態5に係る照明装置1d及び1eについて説明する。実施の形態5に係る照明装置1d及び1eは、実施の形態2及び3に係る照明装置1a又は1bに対し、光の反射をさせないように反射板51a及び51bを退避できるように構成したものである。実施の形態5においては実施の形態2及び3からの変更点を中心に説明する。
【0067】
実施の形態1~5の照明装置1、1a~1eは、下部発光部40の発光基板41に実装された発光素子411が出射した光の一部を反射板51、51a~51cに反射させることにより、その反射光によって配光を得るものである。しかし、実施の形態5に係る照明装置1d及び1eは、反射板51a及び51bを、下部発光部40から射出された光が当たらない位置に退避させることもできる。
【0068】
図18は、実施の形態5に係る照明装置1dの設置面90に垂直な断面構造の説明図である。照明装置1dは、下部発光部40から射出した光を反射板51に反射させないように、反射板51aを照明装置1dの内部に退避させている。
【0069】
図18に示す照明装置1dは、下部発光部40に対し取付部反射部233及び発光部固定部2311の裏側に反射板51aが退避するようにスライドされている。反射板51aは、下部発光部40に対して取付部反射部233及び発光部固定部2311に覆われているため発光基板41が射出した光が当たらず、反射が抑制された状態である。
【0070】
図19は、実施の形態5に係る照明装置1eの設置面90に垂直な断面構造の説明図である。照明装置1eは、下部発光部40が射出した光を反射板51bに反射させないように、反射板51bを照明装置1dの奥行方向Xにおいてフレーム20側に退避させている。
【0071】
図19に示す照明装置1eは、下部発光部40に対して,反射板51bがフレーム主部21によって覆われるように回動されるものである。反射板51bは、下部発光部40側から見てフレーム主部21に覆われているため、下部発光部40から射出された光の反射が抑制された状態である。
【0072】
実施の形態5に係る照明装置1d及び1eは、下部発光部40から射出された光の一部が反射板51a、51bにより反射されるのを抑制されるため、設置面90に反射させた反射光によって配光を得ることになる。従って、実施の形態5に係る照明装置1d及び1eは、主に設置面90に反射された光による配光を得ることも可能な構成になっている。
【0073】
以上のように、本開示の実施の形態1~5を説明したが、実施の形態1~5は、照明装置1、1a~1eの一例であり、別の公知の技術と組み合わせることもできる。また、各実施の形態を組み合わせることもできる。つまり、照明装置1、1a~1eは、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略変更することもできる。
【符号の説明】
【0074】
1 照明装置、1a 照明装置、1b 照明装置、1c 照明装置、1d 照明装置、1e 照明装置、10 取付部、11 取付部主部、12 取付部上部、20 フレーム、21 フレーム主部、22 フレーム上部、23 光学部品取付部、24 フレーム端板、24c フレーム端板、30 (上部)発光部、31 発光基板、32 上部カバー、40 (下部)発光部、41 発光基板、42 カバー、50 反射部、50a 反射部、50b 反射部、50c 反射部、51 反射板、51a 反射板、51b 反射板、51c 反射板、52 移動機構、52b 回動部、52c 回動部、53a 保持部、54c 操作部、90 設置面、100 ベッド、101 第1の光、101a 矢印、101b 矢印、102 第2の光、111 上部発光部用電源装置、112 下部発光部用電源装置、113 保持バネ、202 第2の光、211 下端、231 発光部取付部、232 カバー取付部、233 取付部反射部、241c 操作部挿通孔、311 発光素子、411 発光素子、412 基板、511 反射板部仮想線、512a 長孔、513c 操作部用孔、521 取付部側金具、521b 取付部側金具、521c 取付部側金具、522 反射板部側金具、522b 反射板部側金具、522c 反射板部側金具、523 ピン、523b ピン、523c ピン、2311 発光部固定部、2312 発光部保持部、2313 発光部固定部仮想線、2321 取付部側カバー取付部、2322 フレーム主部側取付部、2323 フレーム反射部、L1 領域、L2 領域、X1 軸仮想線、X2 軸仮想線、α 角度、α1 角度、α2 角度、β 角度、β1 角度、β2 角度。