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特開2022-187205認証装置、登録装置、認証方法、登録方法、コンピュータプログラム、及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022187205
(43)【公開日】2022-12-19
(54)【発明の名称】認証装置、登録装置、認証方法、登録方法、コンピュータプログラム、及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06T 7/00 20170101AFI20221212BHJP
【FI】
G06T7/00 510B
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021095097
(22)【出願日】2021-06-07
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(72)【発明者】
【氏名】絹川 翔悟
【テーマコード(参考)】
5B043
【Fターム(参考)】
5B043BA01
5B043EA02
5B043EA05
5B043FA07
5B043GA02
5B043GA17
5B043HA02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】認証に不適な画像による誤認証を防ぐことが可能な認証装置を提供する。
【解決手段】認識装置において、認証処理は、認証用に含まれる対象物の特徴量を生成しS1103,S1104、画像に含まれる所定の対象物の特徴量が予め登録特徴量として登録されていると共に、認証に適していない登録特徴量に対して不適情報が紐づけられて登録されている登録データを取得しS1105、認証用画像から生成された所定の特徴量と、取得した登録特徴量との類似度を取得しS1106、取得した類似度が所定の認証条件を満たす場合に認証を行うと共に、類似度が所定の認証条件を満たしていても、登録特徴量に紐づけられた不適情報が取得された場合には、生成した所定の特徴量を認証しないS1109。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像に含まれる対象物の特徴量を生成する特徴量生成部と、
画像に含まれる所定の対象物の特徴量が予め登録特徴量として登録されていると共に、認証に適していない前記登録特徴量に対して不適情報が紐づけられて登録されている登録データを取得する登録データ取得部と、
前記特徴量生成部によって認証用画像から生成された所定の特徴量と、前記登録データ取得部から取得した前記登録特徴量との類似度を取得する類似度取得部と、
前記類似度取得部により取得した前記類似度が所定の認証条件を満たす場合に認証を行うと共に、前記類似度が前記所定の認証条件を満たしていても、前記登録特徴量に紐づけられた前記不適情報が前記登録データ取得部から取得された場合には、前記特徴量生成部が生成した前記所定の特徴量を認証しない判定部と、を有することを特徴とする認証装置。
【請求項2】
前記判定部による認証結果を通知する通知部を有することを特徴とする請求項1に記載の認証装置。
【請求項3】
前記通知部は、前記特徴量生成部が生成した前記所定の特徴量を認証しない場合には、前記認証結果をユーザーに通知しないことを特徴とする請求項2に記載の認証装置。
【請求項4】
前記通知部は、前記特徴量生成部が生成した前記所定の特徴量を認証しない場合には、ユーザーに再撮影を促すことを特徴とする請求項2に記載の認証装置。
【請求項5】
前記登録データは、前記所定の対象物の画像を含むことを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の認証装置。
【請求項6】
前記所定の対象物の画像を、前記不適情報と紐づけて表示する表示部を有することを特徴とする請求項5に記載の認証装置。
【請求項7】
前記表示部は、表示された前記不適情報をユーザーが変更するためのUIを有することを特徴とする請求項6に記載の認証装置。
【請求項8】
画像に含まれる対象物の特徴量を生成する特徴量生成部と、
画像に含まれる所定の対象物の特徴量を予め登録特徴量として登録すると共に、認証に適していない前記登録特徴量に対して不適情報を紐づけて登録する登録部と、
を有することを特徴とする登録装置。
【請求項9】
前記所定の対象物の検出尤度が所定の閾値未満である場合に、前記所定の対象物の前記登録特徴量に対して前記不適情報を紐づけて登録することを特徴とする請求項8に記載の登録装置。
【請求項10】
画像に含まれる対象物の特徴量を生成する特徴量生成ステップと、
画像に含まれる所定の対象物の特徴量が予め登録特徴量として登録されていると共に、認証に適していない前記登録特徴量に対して不適情報が紐づけられて登録されている登録データを取得する登録データ取得ステップと、
前記特徴量生成ステップによって認証用画像から生成された所定の特徴量と、前記登録データ取得ステップにより取得した前記登録特徴量との類似度を取得する類似度取得ステップと、
前記類似度取得ステップにより取得した前記類似度が所定の認証条件を満たす場合に認証を行うと共に、前記類似度が前記所定の認証条件を満たしていても、前記登録特徴量に紐づけられた前記不適情報が前記登録データ取得ステップで取得された場合には、前記特徴量生成ステップで生成した前記所定の特徴量を認証しない判定ステップと、を有することを特徴とする認証方法。
【請求項11】
画像に含まれる対象物の特徴量を生成する特徴量生成ステップと、
画像に含まれる所定の対象物の特徴量を予め登録特徴量として登録すると共に、認証に適していない前記登録特徴量に対して不適情報を紐づけて登録する登録ステップと、
を有することを特徴とする登録方法。
【請求項12】
画像に含まれる対象物の特徴量を生成する特徴量生成ステップと、
画像に含まれる所定の対象物の特徴量が予め登録特徴量として登録されていると共に、認証に適していない前記登録特徴量に対して不適情報が紐づけられて登録されている登録データを取得する登録データ取得ステップと、
前記特徴量生成ステップによって認証用画像から生成された所定の特徴量と、前記登録データ取得ステップにより取得した前記登録特徴量との類似度を取得する類似度取得ステップと、
前記類似度取得ステップにより取得した前記類似度が所定の認証条件を満たす場合に認証を行うと共に、前記類似度が前記所定の認証条件を満たしていても、前記登録特徴量に紐づけられた前記不適情報が前記登録データ取得ステップで取得された場合には、前記特徴量生成ステップで生成した前記所定の特徴量を認証しない判定ステップと、をコンピュータにより実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項13】
画像に含まれる対象物の特徴量を生成する特徴量生成ステップと、
画像に含まれる所定の対象物の特徴量を予め登録特徴量として登録すると共に、認証に適していない前記登録特徴量に対して不適情報を紐づけて登録する登録ステップと、をコンピュータにより実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項14】
請求項12又は13に記載のコンピュータプログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、認証装置、登録装置、認証方法、登録方法、コンピュータプログラム、及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
撮像画像から人物の顔を検出し、顔領域内の特徴量を抽出し、抽出した特徴量と予め登録された特徴量を比較することにより、検出した顔が登録されている人物か否かを識別する技術が知られている。
【0003】
しかしながら、登録された顔の特徴量中に、顔を誤検出した時の顔の特徴量や、ブレ・ボケ・ノイズが強い顔画像の特徴量が含まれていると、被認証画像がたまたま同様の画像の場合に、別人を、登録された顔の人物と誤認証してしまうことがある。
この問題を回避するための技術として、例えば特許文献1がある。特許文献1に記載された技術は、顔画像の信頼度と、顔画像における顔を構成する各器官の信頼度とを求めて、それらが所定の値よりも高く信頼できるときにのみ認証処理を実行させるようにして、顔画像を用いた認証処理における誤認証を低減させるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012-18593号公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】J. Deng, J. Guo, and S. Zafeiriou, “Arcface: Additive angular margin loss for deep face recognition,” in CVPR, 2019.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、信頼度の閾値をわずかに超える、認証に不適な画像などの場合には、画像の誤認証を防ぐことができない。
本発明の一つの目的は、上述した問題を解決するためになされたものであり、認証に不適な画像による誤認証を防ぐことが可能な認証装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための一側面としての本発明の認証装置は、
画像に含まれる対象物の特徴量を生成する特徴量生成部と、
画像に含まれる所定の対象物の特徴量が予め登録特徴量として登録されていると共に、認証に適していない前記登録特徴量に対して不適情報が紐づけられて登録されている登録データを取得する登録データ取得部と、
前記特徴量生成部によって認証用画像から生成された所定の特徴量と、前記登録データ取得部から取得した前記登録特徴量との類似度を取得する類似度取得部と、
前記類似度取得部により取得した前記類似度が所定の認証条件を満たす場合に認証を行うと共に、前記類似度が前記所定の認証条件を満たしていても、前記登録特徴量に紐づけられた前記不適情報が前記登録データ取得部から取得された場合には、前記特徴量生成部が生成した前記所定の特徴量を認証しない判定部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一側面によれば、認証に不適な画像による誤認証を防ぐことが可能な認証装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施例1における認証装置1000の機能ブロック図である。
図2】実施例1の認証処理を表すフローチャートである。
図3】実施例1の記憶部1200に登録人物特徴量を登録する処理を表すフローチャートである。
図4】ユーザーの指定により登録人物特徴量を認証不適特徴量に変更する処理を表すフローチャートである。
図5】ユーザーが認証不適画像を指定する際の画面例を示す図である。
図6】実施例1の記憶部1200内の登録人物特徴量の中から認証不適特徴量の候補を抽出する処理を表すフローチャートである。
図7】実施例1の記憶部1200内の認証不適特徴量の数を削減する処理を表すフローチャートである。
図8】実施例2の認証処理を表すフローチャートである。
図9】実施例3の記憶部1200への認証不適特徴量の登録処理を表すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について実施例を用いて説明する。尚、各図において、同一の部材ないし要素については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略ないし簡略化する。
【0011】
尚、実施例においては、認証装置としてネットワークカメラに適用した例を説明する。しかし、認証装置はデジタルスチルカメラ、デジタルムービーカメラ、カメラ付きのスマートフォン、カメラ付きのタブレットコンピュータ、車載カメラ、ドローンカメラ、ロボット等に設けても良い。又、それらにネット等を介して接続可能なPC端末等の電子機器内に設けても良い。又、認証装置は、認証結果に基づきログインや課金等を行うシステムに用いても良い。
【実施例0012】
実施例1では、ネットワークカメラ(監視カメラ)で撮影された映像内に、予め登録された人物が現れたかどうかをリアルタイムで検出する監視システムを例に説明する。
尚、認証不適フラグとは、記憶部内の特徴量それぞれに対応したフラグであり、対応した特徴量が認証に適さなければ値が真であり、認証に適していれば値が偽となる。認証に適さない特徴量とは、例えば、誤検出された顔画像や、ブレ・ボケ・ノイズが強い顔画像の特徴量である。
【0013】
尚、本実施例では、人物の顔等の認証を行う認証装置の例を説明する。しかし、本実施例の認証装置は、顔などの所定領域だけでなく指や掌や全身の体型や服装などの所定領域の特徴量を用いて認証をするものであっても良い。又、人間以外の対象物(ペット、自動車のナンバー、有価証券等)について認証するものであっても良い。
【0014】
図1は、実施例1における認証装置1000の機能ブロック図である。図1に示すように、認証装置1000は、入力部1100、特徴量と前述の認証不適フラグを保持する記憶部1200を有する。又、映像に映る対象者の特徴量と記憶部に保持している特徴量を比較して認証する認証部1300、結果を通知する出力部1400を有する。
【0015】
尚、図1に示されるそれぞれの機能ブロックは、認証装置1000に含まれるコンピュータに、記憶媒体としてのメモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行させることによって実現されている。しかし、例えば、認証装置1000の処理の一部又は全部をハードウェアで実現するようにしても構わない。ハードウェアとしては、専用回路(ASIC)やプロセッサ(リコンフィギュラブルプロセッサ、DSP)などを用いることができる。
又、図1に示されるそれぞれの機能ブロックは、同じ筐体に内蔵されていなくても良く、互いに接続された別々の装置からなるシステムとして構成されていても良い。
【0016】
入力部1100は、処理すべき映像を取得する。本実施例では動画映像の連続した各フレームを静止画として連続的に時系列で取得する。これ以降、動画映像のある1フレームの静止画を、単にフレームと呼ぶ。
又、入力部1100は、本実施例では例えば天井に据えつけた監視カメラ等であるが、フレームを連続的に供給する装置であれば良く、例えば、予め録画された映像を保持している読み出し可能な画像再生装置でも良い。
【0017】
又、入力部1100は図1の他のブロックと物理的に離れた場所に配置されていても良く、例えば映像を、無線ネットワークを介して認証部1300に転送する構成でも良い。
記憶部1200は、予め登録された複数の登録特徴量と、それらの登録特徴量がそれぞれ認証に適していない場合に不適であることを示す認証不適フラグ(不適情報)とを紐づけして保持している。
【0018】
即ち、記憶部1200には、画像に含まれる所定の対象物の所定領域の特徴量が予め登録特徴量として登録されていると共に、認証に適していない登録特徴量に対して不適情報が紐づけられて登録されている。ここで、前述のように、所定の対象物は例えば人物などを含み、所定領域は顔などの部位を含む。尚、登録特徴量がそれぞれ認証に適している場合には、適であることを示す情報(即ち認証不適フラグを偽とした情報)を、登録特徴量に紐づけして保持している。記憶部1200も例えばネットを介して接続可能な外部のデータサーバーであっても良い。
【0019】
認証部1300の詳細な構成に関しては後述するが、認証部1300自体は、入力部1100と接続されたサーバ又はワークステーションのコンピュータ上で動作するソフトウェアモジュールであっても良い。或いは、SoC(Sytem On Chip)などの専用回路の内部で実行されるコンピュータプログラムであっても良い。
【0020】
出力部1400は、認証部1300の出力、つまり対象者が誰であるかを外部に出力する。出力部1400は典型的にはディスプレイ(画像表示部)であり、カメラからの映像に対して、認証結果を重畳表示することで通知を行う。しかし音声や振動等の他の方法を用いて出力しても良い。即ち、例えばスピーカーから音で周囲に報知したり、ユーザーの携帯端末に通知したり、複数のメディアを併用して通知をしても良い。
【0021】
ここから認証装置1000で行われる認証処理と登録処理について述べる。
[認証処理]
図2は、実施例1の認証処理を表すフローチャートである。図2を参照しながら、認証装置1000が対象者を認証する実際の処理の例について説明する。
【0022】
尚、認証装置1000に含まれるコンピュータが記憶媒体としてのメモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって図2図4図6図9のフローチャートの各ステップの動作が行われる。
図2の例では、入力部1100から各フレームを連続的に取得し、認証部1300で各フレームから検出される対象者の顔の特徴量と、記憶部1200に予め登録した各登録特徴量とを照合することによって認証し、出力部1400で認証結果を出力している。
【0023】
具体的には、先ずステップS1101において、入力部1100からフレーム画像を取得する。そして、ステップS1102(領域検出ステップ)において、ステップS1101で取得したフレーム画像に含まれる対象物としての人物の所定領域である顔領域(顔枠)の検出(以下顔検出と呼ぶ。)を行う。ここで、ステップ1102は、画像に含まれる対象物の所定領域を検出する領域検出部として機能している。尚、顔が1つ又は複数検出された場合には、それぞれの顔領域(顔枠)の検出を行う。そして、顔が検出された場合にはステップS1103に進み、検出できなければステップS1101に戻り次のフレーム画像を取得する。
【0024】
ステップS1103において、ステップS1102で検出された顔枠毎にフレーム画像に映った対象者の顔画像を取得し、ステップS1104において、ステップS1103で取得した顔画像から特徴量を取得する。
ここで、ステップS1103、ステップS1104は、所定の認証用画像に含まれる対象物(人など)の所定領域(顔領域など)から所定の特徴量を生成する特徴量生成部(特徴量生成ステップ)として機能している。尚、特徴量の取得方法については後述する。
【0025】
ステップS1105において、認証装置1000の筐体内に配置した、又はネットを介して接続された外部の例えばデータサーバーなどの記憶部1200から登録データとしての登録特徴量を1つ取り出す。ここで、ステップS1105は登録データ取得部(登録データ取得ステップ)として機能しており、前記登録特徴量と、認証に適していない登録特徴量に対して紐づけられた不適情報とを登録データとして取得する。
【0026】
次にステップS1106において、ステップS1104で取得した認証用の対象者の所定の特徴量と、ステップS1105で取得した登録特徴量の類似度を取得する。ここでステップS1106は、特徴量生成部により生成した所定の特徴量と記憶部1200に記憶された複数の登録特徴量との類似度をそれぞれ演算することで複数の類似度を取得する類似度取得部(類似度取得ステップ)として機能している。類似度の取得方法については後述する。
【0027】
ステップS1107において、ステップS1104で取得した顔画像の所定の特徴量と記憶部1200内の全ての登録特徴量とのそれぞれの類似度を取得したかをチェックする。もし記憶部1200内の全ての登録特徴量との類似度を取得していればステップS1108に進む。もしそうでなければ、ステップS1105に戻り、記憶部1200内の別の登録特徴量を取得する。
【0028】
ステップS1108において、ステップS1106で取得してきた複数の類似度の中から最大値を取得する。そして、その最大値の類似度となった記憶部1200内の登録特徴量に紐づけられた認証不適フラグ(不適情報)を取得し、その認証不適フラグが真か偽をチェックする。
尚、本実施例では登録特徴量との類似度が最大値の類似度となったという、所定の認証条件を満たした場合に登録特徴量について不適情報をチェックしている。しかし、例えば登録特徴量との類似度が所定の閾値以上となったことを所定の認証条件としても良い。
【0029】
ステップS1108において、もし認証不適フラグが真(即ち、認証に適していない)ならば、ステップS1101に戻り、偽(即ち、認証に適している)ならば、ステップS1109(通知ステップ)に進む。ここで、ステップS1108は判定部(判定ステップ)として機能しており、類似度取得部により取得した前記類似度が所定の認証条件(例えば類似度が最大という認証条件)を満たす場合に認証を行う。
【0030】
一方、類似度が前記所定の認証条件(例えば類似度が最大という認証条件)を満たしていても、その条件を満たした登録特徴量に対して紐づけられた不適情報が取得された場合には、特徴量生成部が生成した所定の特徴量を認証しない。
ステップS1109において、ステップS1106で取得してきた複数の類似度に基づいて、認証結果を取得する。即ち、ステップS1108で認証不適フラグが偽(つまり適)であれば、ステップS1102で検出された顔画像の特徴量との類似度が最大である特徴量に対応した顔画像と一致すると認証する。
【0031】
そしてその認証結果をユーザーに通知する。ここでステップS1109は、判定部によってなされた類似度に基づく認証結果を通知する通知部(通知ステップ)として機能している。尚、本実施例では、前述のように、通知部としてのステップS1109は、判定部としてのステップS1108により、特徴量生成部が生成した前記所定の特徴量を認証しない場合には、前記認証結果をユーザーに通知しない。尚、認証に失敗したことを通知してもよい。
【0032】
次いで、ステップS1110において、ステップS1102で検出した対象者全員の顔枠についてステップS1103からステップS1109の処理を行ったかをチェックする。
もし全員の顔枠について処理を行った場合、ステップS1111に進む。そうでなければステップS1103に戻る。
【0033】
ステップS1111において、ステップS1101で取得するすべてのフレーム画像を取得したかをチェックする。もし全てを取得したならば処理を終了する。そうでなければステップS1101に戻る。
以上説明した通り、本実施例では、ステップS1108において検出した顔画像を、認証不適な顔画像と照合した場合には、認証結果を通知しないようにしている。従って、誤認証を回避することができる。
【0034】
次に、フローチャート中に示した特徴量の取得(ステップS1104)について詳しく説明する。
ここでは顔画像から、個人の識別に必要な特徴量を抽出する。方法は任意で良いが、本実施例では以下のように特徴量を抽出する。先ず、検出した顔特徴点座標に基づいて、顔画像の座標を正規化する。例えば検出した両目の位置に基づいて、両目を結ぶ線分が画像上で所定の長さ・位置で水平になるように画像を回転・拡大縮小する。
【0035】
そして顔画像に対して特徴量を抽出する矩形領域を設定する。領域の大きさは任意であるが、個人の特徴をよく表す目や口などの器官がもれなく入るように、しかし背景などは入らないように設定すると良い。続いて顔画像の矩形領域の画素値を、例えば非特許文献1に記載の方法で学習したニューラルネットワークによりベクトルに変換する。これを顔画像の特徴量とする。
【0036】
次に、フローチャート中に示した類似度の取得(ステップS1106)について詳しく説明する。
ステップS1106では、対象顔画像の特徴量と記憶部内の1つの登録特徴量を照合し、どの程度同じ人物らしいかを表す類似度を算出する。その方法は任意であるが、類似度が大きいほど特徴量が似ている、つまり対象顔画像の特徴量と記憶部内の1つの登録特徴量が本人同士であることを表すような方法を選ぶ。例として、特徴量のベクトル同士が成す角度のコサインをとる方法、又は特徴量のベクトル間のユークリッド距離の逆数をとったものが挙げられる。
【0037】
ここまで実施例1の認証処理について説明した。
ここからは実施例1の登録処理について述べる
[登録処理]
[登録人物特徴量の登録処理]
以下に、記憶部1200に登録人物特徴量を登録する方法について説明する。
図3は、実施例1の記憶部1200に登録人物特徴量を登録する処理を表すフローチャートである。尚、本実施例では、この登録処理を、認証装置1000において実行する例を説明するが、認証装置1000とは別の認証用の登録装置において図3の登録処理を行っても良い。
【0038】
ステップS1201において記憶部1200に登録する所定の対象物(人物)が映った画像を入力部1100から取得する。そして、ステップS1201において、ステップS1201で取得した画像に対し顔検出及び検出された顔に対応した顔枠の検出を行い、顔検出ができればステップS1203に進む。顔検出ができなければ処理を終了する。
【0039】
ステップS1203において、ステップS1201で取得した画像からステップS1202で検出した顔枠を使って顔画像を切り出し、ステップS1204において、ステップS1203で切り出した顔画像から特徴量を取得する。即ち、ステップS1203及びステップS1204は、画像に含まれる対象物の所定領域から特徴量を生成する特徴量生成部(特徴量生成ステップ)として機能している。
【0040】
次に、ステップS1205において、ステップS1204で取得した特徴量に対応付けた認証不適フラグを用意する。ステップS1206において、ステップS1205で用意した認証不適フラグの値に偽をデフォルトで設定する。
【0041】
ステップS1207において、ステップS1204で取得した顔画像の特徴量とステップS1206で値を設定した認証不適フラグを紐づけて記憶部1200に保存し、処理を終了する。ステップS1205~ステップS1207は、画像に含まれる所定の対象物の所定領域の特徴量を予め登録特徴量として登録すると共に、認証に適していない登録特徴量に対して不適情報を紐づけて登録する登録部(登録ステップ)として機能している。
【0042】
[認証不適特徴量の登録処理]
本実施例では、登録した人物特徴量に対して、監視カメラの管理者であるユーザーに顔画像を提示して認証適・認証不適の判断を委ね、ユーザーが認証不適とした場合には、認証不適特徴量を登録するようにする。
以下に、ユーザーが指定した登録人物特徴量を認証不適特徴量として記憶部1200に登録する方法について説明する。
【0043】
図4は、ユーザーの指定により登録人物特徴量を認証不適特徴量に変更する処理を表すフローチャートである。
ステップS1301において、ユーザーがある画像を認証不適画像だと指定する。図5を用いて認証不適特徴量登録処理を説明する。
【0044】
図5は、ユーザーが認証不適画像を指定する際の画面例を示す図である。
2101は監視カメラから検出された顔画像、2102、2103、2104は記憶部2100にあらかじめ登録されている登録人物の顔画像である。図中2105、2106、2107は認証不適画像を登録するボタンである。図5の例では、検出顔画像と類似度の高い3つの登録顔画像が表示されている。ユーザーは表示された登録顔画像から顔画像2104は認証不適と判断し、認証不適登録ボタン2107をクリックすることで認証不適画像を指定する。
【0045】
ステップS1302において、ステップS1301で指定された認証不適画像に対応する認証不適フラグを記憶部1200から取得する。
ステップS1303において、ステップS1302で取得した認証不適フラグの値を真(即ち、不適)にする。
【0046】
このように本実施例では、記憶部1200は、複数の所定の対象物の画像を、複数の所定の対象物の所定領域の特徴量と紐づけて登録データとして記憶している。又、通知部は、記憶部1200に記憶された複数の対象物の画像を、認証適否情報(不適情報)と紐づけて表示する表示部を有する。更に、本実施例では、表示部は、表示された前記認証適否情報(不適情報)をユーザーが変更するためのUI(User Interface)を有する点にも特徴を有する。
[登録人物特徴量内の認証不適特徴量候補の自動抽出方法]
【0047】
認証不適特徴量をユーザーが顔画像を確認して指定する方法の他に、記憶部1200の登録人物特徴量の中から認証不適特徴量の候補を自動抽出してユーザーに提示しても良い。
図6は、実施例1の記憶部1200内の登録人物特徴量の中から認証不適特徴量の候補を抽出する処理を表すフローチャートである。
図6のフローチャートでは、記憶部1200内の登録人物特徴量と認証不適特徴量との類似度を求め、その類似度が閾値以上であれば、その登録人物特徴量は認証不適特徴量である可能性があることをユーザーに通知する。
【0048】
ステップS1401において、記憶部1200から登録人物特徴量を1つ取得する。ステップS1402において、記憶部1200から認証不適特徴量を1つ取得する。ステップS1403において、ステップS1401で取得した特徴量とステップS1402で取得した特徴量の類似度を取得する。
【0049】
ステップS1404において、ステップS1403で取得した特徴量が閾値以上であるかを判別する。もし閾値以上であれば、ステップS1405に進む。そうでなければ、ステップS1406に進む。
ステップS1405において、ステップS1401で取得した登録人物特徴量が認証不適特徴量である可能性があるとしてユーザーに通知する。そしてステップS1407に進む。ユーザーへの通知は前述した[認証不適特徴量の登録処理]と同様に行うことができる。例えば、図5に示した2102~2107のような表示を行い通知する。
【0050】
ステップS1406において、ステップS1401で取得した登録人物特徴量とすべての認証不適特徴量との類似度取得をしたかをチェックする。もしすべての認証不適特徴量との類似度を取得していれば、ステップS1407に進む。そうでなければステップS1402に戻る。
【0051】
ステップS1407において、ステップS1401からステップS1406までの処理をすべての登録人物特徴量に対し行ってきたかをチェックする。もしすべての登録人物特徴量に対し処理したならば処理を終了する。そうでなければステップS1401に戻る
[認証不適特徴量の削減方法]
実施例1の認証処理では対象者の特徴量と記憶部1200内の全ての特徴量との類似度取得を行う。そのため記憶部1200内の認証不適特徴量の数が増えると、認証処理にかかる時間が増加する。
【0052】
そこで認証処理にかかる時間を削減するために、実施例1における、記憶部1200内の認証不適特徴量の数を削減する仕組みについて以下に説明する。
図7は、実施例1の記憶部1200内の認証不適特徴量の数を削減する処理を表すフローチャートである。
【0053】
ステップS1501において、記憶部1200から第1の認証不適特徴量を取得する。
ステップS1502において、記憶部1200から第1の認証不適特徴量とは異なる第2の認証不適特徴量を取得する。
ステップS1503において、ステップS1501で取得した第1の認証不適特徴量とステップS1502で取得した第2の認証不適特徴量の類似度を取得する。
【0054】
ステップS1504において、ステップS1503で取得した類似度が閾値以上であるかを判別する。閾値以上であればステップS1505に進み、そうでなければステップS1506に進む。
ステップS1505において、ステップS1502で取得した第2の認証不適特徴量を記憶部1200から削除する。
【0055】
ステップS1506において、ステップS1501で取得した特徴量がすべての認証不適特徴量との類似度取得をしたかをチェックする。もしすべての認証不適特徴量との類似度を取得していれば、ステップS1507に進む。そうでなければステップS1502に戻る。
【0056】
ステップS1507において、ステップS1501からステップS1506までの処理をすべての認証不適特徴量に対し行ってきたかをチェックする。もしすべての認証不適特徴量に対し処理したならば処理を終了する。そうでなければステップS1501に戻る。
このように図7の実施例1のフローチャートの処理によって類似度の高い認証不適特徴量を削除することができ、記憶部1200内の認証不適特徴量の数を削減し、認証処理にかかる時間を削減することができる。
【実施例0057】
実施例1では、監視カメラで撮影された映像内に登録人物がいるかどうかをリアルタイムで検出し出力する監視カメラシステムについて説明した。
実施例2では、ユーザーの操作により撮影された顔画像があらかじめ登録された人物であるかを判別する認証装置について説明する。
【0058】
本実施例でも実施例1と同じく人物の顔を使って認証する例で説明するが、実施例2の認証装置も、顔だけでなく指や掌や全身の体型や服装を用いて認証しても良いし、人間以外の対象について認証するものであっても良い。
認証装置の構成については実施例1と同じであるため、説明を省略する。
以下、実施例2における認証処理ついて述べる。
【0059】
図8は、実施例2の認証処理を表すフローチャートである。図8のフローチャートでは、ユーザーの操作により入力部1100から画像を取得し、認証部1300でその画像について対象者の特徴量と記憶部1200に保存されている特徴量とを認証し、出力部1400で認証結果を出力する。
【0060】
ステップS1601において、ユーザーの操作により入力部1100から画像を取得する。
ステップS1602において、ステップS1601で取得した画像に映った対象者の顔を検出する。もし対象者の顔が検出できればステップS1603に進み、そうでなければ処理を終了する。
【0061】
ステップS1603において、ステップS1601で取得した画像からステップS1602で検出した対象者の顔枠を使って顔画像を抽出する。
ステップS1604において、ステップS1603で取得した顔画像から特徴量を取得する。
【0062】
ステップS1605において、記憶部1200内の登録人物特徴量と認証不適特徴量から特徴量を1つ取得する。
ステップS1606において、ステップS1604で取得した対象者の顔画像の特徴量とステップS1605で取得した特徴量の類似度を取得する。
【0063】
ステップS1607において、ステップS1604で取得した特徴量と記憶部内の全ての特徴量との類似度を取得したかをチェックする。もし記憶部1200内の全ての特徴量との類似度を取得していればステップS1608に進む。もしそうでなければ、ステップS1605に戻り、記憶部1200内の別の特徴量を取得する。
【0064】
ステップS1608において、ステップS1606で取得してきた複数の類似度の中から最大値を取得する。そして、その最大値の類似度となった記憶部1200内の特徴量に紐づけられた認証不適フラグを取得し、認証不適画像か(即ち、その認証不適フラグが真か)をチェックする。ここで、ステップS1608は判定部として機能しており、もし認証不適フラグが真ならば、ステップS1609に進む。偽ならば、ステップS1610に進む。
ステップS1609において、ステップS1601で取得された画像が認証に適さない画像だとして、ユーザーに再撮影促す通知を出力する。
【0065】
ステップS1610において、ステップS1606で取得してきた複数の類似度に基づいて、認証結果を取得し、ユーザーに通知し、処理を終了する。尚、本実施例では、ステップS1609及びステップS1610は通知部として機能しており、ステップ1609は判定部により、特徴量生成部が生成した前記所定の特徴量を認証しない場合には、ユーザーに再撮影を促している。
【0066】
尚、実施例2でも、登録特徴量との類似度が最大値の類似度となったという、所定の認証条件を満たした場合に登録特徴量について不適情報をチェックしている。しかし、例えば登録特徴量との類似度が所定の閾値以上となったことを所定の認証条件としても良い。
【実施例0067】
以上の実施例では顔画像から取得した特徴量の適不適を、ユーザーに画像を提示して判断を求めるようにしたが、自動的に判別するようにしても良い。
即ち、実施例3では、記憶部1200に登録人物特徴量を新たに登録する際に、登録される特徴量が認証に適しているかを自動で判別し、認証に適さないならば認証不適特徴量として登録する。
図9は、実施例3の記憶部1200への認証不適特徴量の登録処理を表すフローチャートである。
【0068】
ステップS1701において記憶部1200に登録する人物が映った画像を入力部1100から取得する。
その後、ステップS1702において、ステップS1701で取得した画像に対し顔検出を行い、検出できればステップS1703に進む。検出できなければ処理を終了する。
ステップS1703において、ステップS1701で取得した画像からステップS1702で検出した顔枠を使って顔画像を切り出す。
【0069】
ステップS1704において、ステップS1703で切り出した顔画像から特徴量を取得する。
ステップS1705において、ステップS1704に対応付けた認証不適フラグを用意する。
【0070】
ステップS1706において、ステップS1702で出力される対象者の検出尤度が閾値以上であるか未満であるかを判別する。即ち、検出された対象物の検出尤度が所定の閾値以上であるか未満であるかを判別している。ここで検出尤度とはステップS1702の顔検出処理の過程で出力される検出した物体の顔らしさを表す値である。勿論顔に限定されない。
【0071】
予め設定した対象物との類似度が大きければ検出尤度が高くなるように設定すれば良い。この検出尤度が閾値以上であれば、ステップS1707に進み、そうでなければステップS1708に進む。尚、尤度の代わりに類似度が所定の閾値以上か未満かで判断しても良い。
ステップS1707において、ステップS1705で用意した認証不適フラグの値に偽を設定する。
【0072】
ステップS1708において、ステップS1705で用意した認証不適フラグの値に真を設定する。即ち、所定の対象物の検出尤度が所定の閾値未満である場合に、前記所定の対象物の前記登録特徴量に対して不適情報が紐づけられて登録されることになる。
【0073】
ステップS1709において、ステップS1701で取得した画像が認証に適さない画像であったことをユーザーに通知する。
ステップS1710において、ステップS1704で取得した特徴量とステップS1707又はステップS1708で設定した認証不適フラグを紐づけて記憶部1200に保存する。
【0074】
以上、本発明をその好適な実施例に基づいて詳述してきたが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨に基づき種々の変形が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
例えば、本発明は例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記録媒体(記憶媒体)等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、撮像装置、webアプリケーション等)から構成されるシステムに適用しても良いし、又、1つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0075】
尚、本実施例における制御の一部又は全部を上述した実施例の機能を実現するコンピュータプログラムをネットワーク又は各種記憶媒体を介して認証装置等に供給するようにしてもよい。そしてその認証装置等におけるコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。その場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することとなる。
【符号の説明】
【0076】
1000 認証装置
1100 入力部
1200 記憶部
1300 認証部
1400 出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9