(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022187263
(43)【公開日】2022-12-19
(54)【発明の名称】基準尺、基準尺セット、画像解析装置及び画像解析方法
(51)【国際特許分類】
G01C 15/06 20060101AFI20221212BHJP
G01C 11/04 20060101ALI20221212BHJP
G06T 7/33 20170101ALI20221212BHJP
G06T 3/00 20060101ALI20221212BHJP
【FI】
G01C15/06 T
G01C11/04
G06T7/33
G06T3/00 750
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021095200
(22)【出願日】2021-06-07
(71)【出願人】
【識別番号】000206211
【氏名又は名称】大成建設株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】510134237
【氏名又は名称】株式会社ズームスケープ
(71)【出願人】
【識別番号】521247696
【氏名又は名称】ティスコ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】竹内 圭二
(72)【発明者】
【氏名】柳本 貴司
(72)【発明者】
【氏名】小野 豊
(72)【発明者】
【氏名】小野 徹
(72)【発明者】
【氏名】月館 大極
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 隆之
(72)【発明者】
【氏名】久家 哲治
【テーマコード(参考)】
5B057
5L096
【Fターム(参考)】
5B057AA20
5B057BA02
5B057CA08
5B057CA12
5B057CA16
5B057CB08
5B057CB12
5B057CB16
5B057CC01
5B057CD01
5B057CD20
5B057CE08
5B057DA07
5B057DB02
5B057DB09
5B057DC09
5B057DC16
5B057DC22
5L096AA06
5L096BA08
5L096CA02
5L096DA01
5L096DA02
5L096EA14
5L096FA04
5L096FA06
5L096FA14
5L096FA26
(57)【要約】
【課題】高精度な計測を実現し、設置、運搬等の取り扱い性にも優れた基準尺を提供する。
【解決手段】基準尺1は、ロッド状の基準尺本体2と、基準尺本体2の少なくとも両方の端部21及び基準尺本体2の長手方向中央部に表示され、基準尺本体2の長さを与える少なくとも3つの第1認識部3と、少なくとも3つの第1認識部3を通る直線上に配置され、第1認識部3を表示した基準尺本体2を識別するための第2認識部4とを備え、第1認識部3は更に基準尺本体2の長手方向の中央部22にも表示され、第1認識部3及び第2認識部4は、円の輪郭を有して構成される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロッド状の基準尺本体と、
前記基準尺本体の少なくとも両端部及び前記基準尺本体の長手方向中央部に表示され、前記基準尺本体の長さを与える少なくとも3つの第1認識部と、
前記少なくとも3つの第1認識部を通る直線上に配置され、前記第1認識部を表示した前記基準尺本体を識別するための第2認識部とを備える
ことを特徴とする基準尺。
【請求項2】
前記第1認識部及び第2認識部は、円の輪郭を有して構成される
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の基準尺。
【請求項3】
前記第2認識部は、色彩又は形状の少なくとも一方の態様が異なる複数の単位認識部を含み、基準尺毎に固有の前記態様を有する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の基準尺。
【請求項4】
前記第2認識部は、更に、前記第2認識部を認識時のエラー補正のための第3認識部を含む
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の基準尺。
【請求項5】
撮像により得られた画像の処理によるオルソ画像生成用である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の基準尺。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の基準尺を少なくとも2本備える基準尺セットであって、
それぞれの前記基準尺における前記第2認識部は、色彩又は形状の少なくとも一方の態様が異なる複数の単位認識部を含み、前記基準尺毎に固有の前記態様を有する
ことを特徴とする基準尺セット。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の基準尺での前記第1認識部を基準とする基準尺座標系と、少なくとも2本の前記基準尺を含む、施工現場での少なくとも1枚の画像中における前記基準尺での前記第1認識部を基準とする写真座標系と、に基づいて、実際の前記施工現場での、前記少なくとも2本の基準尺のうちのいずれか一つの基準尺である所定基準尺を基準とする対象座標系を決定する対象座標決定部と、
前記対象座標決定部により決定された前記対象座標系と、前記画像とに基づき、前記画像に対応するオルソ画像を生成する画像生成部とを備える
ことを特徴とする画像解析装置。
【請求項8】
前記対象座標決定部は、
前記対象座標系と前記基準尺座標系との関係を示し、前記画像毎に異なるパラメータを含む第1関係と、前記対象座標系と前記写真座標系との関係を示す第2関係とから導出される、前記写真座標系と前記対象座標系と前記基準尺座標系との関係を示す第3関係に含まれる前記パラメータを前記基準尺毎に決定し、
決定した前記パラメータと、前記第1関係と、前記第2関係と、前記写真座標系とに基づき、前記対象座標系を決定する
ことを特徴とする請求項7に記載の画像解析装置。
【請求項9】
前記パラメータは、前記パラメータの決定対象となる対象基準尺の、前記所定基準尺に対する水平面内での回転角、及び、前記所定基準尺に対する前記対象基準尺の平行移動量を含む
ことを特徴とする請求項8に記載の画像解析装置。
【請求項10】
前記対象座標決定部は、前記基準尺毎及び前記第1認識部毎についてそれぞれ成立する前記第3関係を前記パラメータについて解くことで、前記パラメータを決定する
ことを特徴とする請求項8又は9に記載の画像解析装置。
【請求項11】
異なる部位を撮像した少なくとも2枚の画像のそれぞれから得られたオルソ画像を合成し、それぞれの部位を含む1枚のオルソ画像を作成する画像合成部を備える
ことを特徴とする請求項8~10の何れか1項に記載の画像解析装置。
【請求項12】
請求項1又は2に記載の基準尺を少なくとも2本含むように施工現場で撮像することで少なくとも1枚の画像を取得する撮像ステップと、
前記基準尺上での前記第1認識部を基準とする基準尺座標系と、前記画像中における前記基準尺での前記第1認識部を基準とする座標系である写真座標系と、に基づいて、実際の前記施工現場での、前記少なくとも2本の前記基準尺のうちのいずれか一つの基準尺である所定基準尺を基準とする対象座標系を決定する対象座標決定ステップと、
前記対象座標決定ステップで決定された前記対象座標系と、前記画像とに基づき、前記画像に対応するオルソ画像を生成する画像生成ステップとを含む
ことを特徴する画像解析方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、基準尺、基準尺セット、画像解析装置及び画像解析方法に関する。
【背景技術】
【0002】
施工管理においては、設置された構造物が施工図面通りの大きさ及び位置に配置されているかを確認することが好ましい。しかし、施工時は別として、検査及び状況把握のために個々の構造物を巻き尺又は測量機器により位置計測及び寸法計測することは非効率である。そこで、特許文献1に記載の技術が知られている。
【0003】
特許文献1の請求項1には、「写真測量の基準尺として用いられる写真測量用ターゲットを所定位置に固定する固定手段と、前記写真測量用ターゲットに設けられ同一平面上に位置する少なくとも3個の基準点部材を撮影する撮影手段と、前記撮影手段により得られた撮影画像に画像解析を施して、前記撮影画像における前記基準点部材の相対的な重心座標を求める画像解析手段と、前記撮影手段の位置と、前記画像解析手段により求められた前記重心座標とに基づいて、前記基準点部材間の距離を求める算出手段とを備えることを特徴とする写真測量用ターゲット測定装置。」が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の写真測量用ターゲット測定装置は、L字形状を有する(
図4等)。このため、使用者が、建設現場等の施工現場に運搬し難かったり、施工現場での設置場所が制限されたりする可能性がある。
本開示が解決しようとする課題は、高精度な計測を実現し、設置、運搬等の取り扱い性にも優れた基準尺、基準尺セット、画像解析装置及び画像解析方法の提供である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の基準尺は、ロッド状の基準尺本体と、前記基準尺本体の少なくとも両端部及び前記基準尺本体の長手方向中央部に表示され、前記基準尺本体の長さを与える少なくとも3つの第1コードと、前記少なくとも3つの第1コードを結ぶ線分上に配置され、前記第1コードを表示した前記基準尺本体を識別するための第2コードとを備える。その他の解決手段は発明を実施するための形態において後記する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、高精度な計測を実現し、設置、運搬等の取り扱い性にも優れた基準尺、基準尺セット、画像解析装置及び画像解析方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図3】基準尺に沿って配置したX
L軸と、基準尺と同一平面内でX
L軸に垂直な方向に配置したY
L軸とを示す図である。
【
図4】複数の基準尺に表示された第1認識部及び第2認識部を比較して説明する図であり、基準尺セットを示す図である。
【
図5】端部に貼付されたシートでの第1認識部及び第2認識部を説明する図である。
【
図6】中央部に貼付されたシートでの第1認識部及び第2認識部を説明する図である。
【
図8】施工現場での構造物の付近に配置した複数の基準尺を示す図である。
【
図9】基準尺座標系と対象座標系と写真座標系との関係を説明する図である。
【
図10】2枚のオルソ画像の合成を説明する図である。
【
図11】画像解析方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら本開示を実施するための形態(実施形態と称する)を説明する。以下の一の実施形態の説明の中で、適宜、一の実施形態に適用可能な別の実施形態の説明も行う。本開示は以下の一の実施形態に限られず、異なる実施形態同士を組み合わせたり、本開示の効果を著しく損なわない範囲で任意に変形したりできる。また、同じ部材については同じ符号を付すものとし、重複する説明は省略する。更に、同じ機能を有するものは同じ名称を付すものとする。図示の内容は、あくまで模式的なものであり、図示の都合上、本開示の効果を著しく損なわない範囲で実際の構成から変更したり、図面間で一部の部材の図示を省略したり変形したりすることがある。
【0010】
図1は、基準尺1の模式図である。基準尺1は、撮像により得られた画像解析によるオルソ画像生成のために使用される。基準尺1は、基準尺本体2と、第1認識部3(主ターゲットコード)と、第2認識部4(副ターゲットコード)とを備える。詳細は後記するが、第1認識部3は、黒色の円帯、第2認識部4は黒色又は白色の円により構成される。なお、「白丸」は、円の輪郭が白色のシート5に実際に表示されているのではなく、図示の例では、シート5に仮想円が図示される。図示の例では、第1認識部3及び第2認識部4を表示した白色のシート5が、たとえば接着剤を介して、基準尺本体2に貼付される。
【0011】
基準尺本体2は、目盛り等の寸法表示(不図示)を備えるものであり、例えば建設現場等の施工現場に設置される。基準尺本体2を含むように撮像することで、撮像により得られた画像203(
図9。写真等)上で構造物30(
図8)の寸法を把握できる。基準尺本体2はロッド状である。ロッド状は、外観視で「ロッドのような形状」を有していれば具体的な形状は限定されず、例えば長手方向に垂直な断面視で円形状、矩形状等、任意の断面形状を有する。また、寸法も特に制限されない。本実施形態の基準尺本体2は、一方向に延在する帯板からなる。
【0012】
第1認識部3は、基準尺本体2の少なくとも両方の端部21及び基準尺本体2の長手方向の中央部22に表示され、基準尺本体2の長さを与えるものであり、少なくとも3つ備えられる。3つの第1認識部3同士の間隔により、基準尺本体2の寸法が画像203(
図9)上で与えられる。「端部21」は、厳密に基準尺本体2の端である必要は無く、第1認識部3同士の間隔を基準尺本体2の寸法と概ね考えることができる程度の位置であればよい。
【0013】
第1認識部3は、円の輪郭を有して構成される。これにより、第1認識部3を含む基準尺1の撮像時に第1認識部3がどの方向に歪んで表示されても、第1認識部3を同じように認識できる。これにより、第1認識部3を基準とした距離を決定し易くできる。第1認識部3は、図示の例では、内円と外円との間を黒色に塗った形状、即ち、中央が白色(シート5の下地色)で黒色の円帯状を有する。また、第1認識部3の色は、図示のような黒色に限定される必要も無い。
【0014】
第1認識部3は、上記のように、基準尺本体2の長手方向の中央部22にも表示される。これにより、両端部21から中央部22までの距離を画像203(
図9)上で決定できる。
【0015】
図2は、基準尺1の長さを説明する図である。両方の端部21に配置された第1認識部3の中心間距離はL1であり、基準尺1及び基準尺本体2の寸法と概ね一致する。また、中央部22に配置された第1認識部3と、一方及び他方の端部21に配置された第1認識部3との中心間距離はL2である。L2は、L1の半分である。なお、基準尺本体2の一方の端24と他方の端24との間の距離は、L1+2×L3(
図5)である。
【0016】
図3は、基準尺1に沿って配置したX
L軸と、基準尺1と同一平面内でX
L軸に垂直な方向に配置したY
L軸とを示す図である。端部21に配置された第1認識部3の中心を原点Oとして、X
L軸及びY
L軸が配置される。第1認識部3の中心は、X
L軸上の点P1,P2,P3であり、点P1は原点Oと一致する。
【0017】
第2認識部4は、第1認識部3を表示した基準尺本体2を識別するためのものであり、少なくとも3つの第1認識部3を通る直線であるX
L軸上に配置されている。第1認識部3及び第2認識部4がX
L軸上に配置されることで、詳細は後記するが、基準尺1における基準尺座標系を決定できる。また、基準尺1は、少なくとも2本を組み合わせて使用される。そこで、複数の基準尺1を含む画像203(
図9)上で基準尺1を識別するために、第2認識部4が使用される。
【0018】
図4は、複数の基準尺1に表示された第1認識部3及び第2認識部4を比較して説明する図であり、基準尺セット10を示す図である。図示の例では、基準尺セット10は、4本の基準尺1a,1b,1c,1dを備えるが、基準尺セット10は、少なくとも2本の基準尺1を備えればよく、2本又は3本でもよいし、5本以上でもよい。また、図示の都合上、それぞれの基準尺1a,1b,1c,1dに備えられる第1認識部3及び第2認識部4のみが図示される。また、基準尺1b,1c,1dについては、図示の都合上、基準尺1b,1c,1dに関する符号以外の符号の図示は省略する。また、以下の記載において、基準尺1a,1b,1c,1dをそれぞれ、1番の基準尺1、2番の基準尺1、3番の基準尺1、4番の基準尺1ということがある。
【0019】
基準尺1a,1b,1c,1dは、いずれも、同じ長さの基準尺本体2を備える。このため、第1認識部3がそれぞれ同じ位置に表示される。一方で、第2認識部4は、表示場所は同じであるが、基準尺1a,1b,1c,1d毎に異なる形態を有する。
【0020】
即ち、第2認識部4は、色彩又は形状の少なくとも一方の態様が異なる複数の単位認識部4aを含み、基準尺1毎に固有の態様を有する。換言すれば、基準尺セット10を構成するそれぞれの基準尺1における第2認識部4は、色彩又は形状の少なくとも一方の態様が異なる複数の単位認識部4aを含み、基準尺1毎に固有の前記態様を有する。図示の例では、形状は同じであるが、色彩が異なる。
【0021】
具体的には、基準尺1aは7個の単位認識部4aを含み、単位認識部4aとして、紙面左側から右側に向かって、黒丸、白丸、白丸、白丸、黒丸、白丸、黒丸が配置される。基準尺1bでは、単位認識部4a(基準尺1bでは符号の図示省略)として、紙面左側から右側に向かって、黒丸、黒丸、白丸、黒丸、黒丸、白丸、黒丸が配置される。基準尺1cでは、単位認識部4a(基準尺1cでは符号の図示省略)として、紙面左側から右側に向かって、黒丸、白丸、黒丸、白丸、黒丸、黒丸、黒丸が配置される。基準尺1dでは、単位認識部4a(基準尺1dでは符号の図示省略)として、紙面左側から右側に向かって、黒丸、黒丸、黒丸、黒丸、黒丸、黒丸、黒丸が配置される。このように、第2認識部4は、基準尺1a,1b,1c,1d毎に異なる態様を有する。これにより、画像203(
図9)上で、基準尺1a,1b,1c,1dを識別できる。
【0022】
第2認識部4は、第1認識部3と同様に、円の輪郭を有して構成される。これにより、第2認識部4を含む基準尺1の撮像時に第2認識部4がどの方向に歪んで表示されても、第2認識部4を同じように認識できる。これにより、第2認識部4を認識し易くできる。また、第2認識部4の色は、図示のような黒色及び白色に限定される必要も無い。
【0023】
第2認識部4は、更に、第2認識部4を認識時のエラー補正のための第3認識部4bを含む。第3認識部4bを含むことで、第2認識部4を認識できない場合であっても、エラー補正により基準尺1a,1b,1c,1dを認識できる。特に、建設現場等の施工現場では、撮像対象物によって第1認識部3及び第2認識部4の一部が隠れたり、撮像方向・撮像条件によって光の反射、露光等によりこれらの認識エラーが起こり、撮り直しを余儀なくされる。しかし、第3認識部4bを含むことで、このような事態を抑制できる。
【0024】
図示の例では、破線枠44で囲った単位認識部4aは、破線枠43で囲った単位認識部4aと同じ形態を有する。また、破線枠45で囲った単位認識部4aは、破線枠46で囲った単位認識部4aと同じ形態を有する。例えば、光の加減により、破線枠44,45で囲った単位認識部4aを認識できない場合でも、破線枠43,45で囲った第3認識部4b(単位認識部4a)を手掛かりに、基準尺1a,1b,1c,1dを認識できる。また、破線枠44,45で囲っていない単位認識部4aは、どの基準尺1であっても共通しているため、符号の図示は省略するが、これらを第3認識部4bとして使用することで、容易に補完できる。
【0025】
図5は、端部21に貼付されたシート5での第1認識部3及び第2認識部4を説明する図である。第1認識部3の直径はD1、第2認識部4の直径はD2である。シート5は、シート5の端51が基準尺本体2の端24(
図2)に重なるように、基準尺本体2に貼付される。端51と第1認識部3の中心との距離はL3である。L3は、例えばD1と同じ長さである。第1認識部3の中心と、隣接する第2認識部4の中心と、の距離はL4である。隣接する第2認識部4同士の中心間距離はL5である。
【0026】
詳細は後記するが、画像203(
図9)上での第1認識部3及び第2認識部4の認識の際、初めに第1認識部3が認識され、次いで、第1認識部3の位置及び大きさ(例えば直径)を手掛かりに第2認識部4が認識される。このため、認識のし易さの観点から、第1認識部3が第2認識部4よりも大きく構成される。また、第1認識部3と第2認識部4との距離、及び、隣接する第2認識部4同士の距離は、画像203上で第1認識部3と第2認識部4とが、又は第2認識部4同士が重なって認識されることを抑制するため、ある程度広いことが好ましい。そこで、L4及びL5は、例えばD2と同程度である。
【0027】
図6は、中央部22に貼付されたシート5での第1認識部3及び第2認識部4を説明する図である。基準尺1の認識は、例えば、中央部22の第2認識部4に基づき行われる。第1認識部3及び第2認識部4の寸法、隣接する第1認識部3と第2認識部4との距離、及び、隣接する第2認識部4同士の距離、
図5に示した例と同じである。
図6では、第1認識部3の左右両方に、中心間距離L4を有してそれぞれ第2認識部4が配置される。
【0028】
上記の基準尺1は、基準尺1を配置した施工現場での撮像により得られた画像203(
図9)の処理によるオルソ画像生成にも利用できる。基準尺1をこのような用途に使用することで、画像解析によって施工現場のオルソ画像201(
図10)を生成できる。特に、基準尺1は、折れ曲がりの無いロッド状に構成されるため、設置、運搬等の取り扱い性に優れる。このため、オルソ画像の生成に行われる作業を簡素化できる。また、基準尺1を使用することにより、高精度な計測を実現できる。
【0029】
基準尺1を含む画像203の解析を行う画像解析装置100及び画像解析方法について、
図7以降を参照して説明する。
【0030】
図7は、画像解析装置100を示すブロック図である。画像解析装置100は、対象座標決定部101と、画像生成部102と、画像合成部103と、表示部104とを備える。なお、画像解析装置100は、何れも図示はしないが、例えばCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備えて構成される。画像解析装置100は、ROMに格納されている所定の制御プログラムがRAMに展開され、CPUによって実行されることにより具現化される。
【0031】
対象座標決定部101は、基準尺座標系と写真座標系とに基づいて対象座標系を決定するものである。基準尺座標系は、上記の基準尺1での第1認識部3を基準とする座標系である。写真座標系は、少なくとも2本の基準尺1を含む、施工現場での少なくとも1枚の画像203(
図9)中における基準尺1での第1認識部3を基準とする座標系である。対象座標系は、実際の施工現場での、少なくとも2本の基準尺1のうちのいずれか一つの基準尺である所定基準尺(例えば基準尺1a)を基準とする座標系である。
【0032】
従って、対象座標決定部101は、基準尺1の設計情報(基準尺1の長さ、第1認識部3の表示場所等)に基づく既知の基準尺座標系と、撮像により得られた画像203での基準尺1の写真座標系とに基づいて、施工現場での実際の対象座標系を決定する。これにより、基準尺1のうち1つ(所定基準尺)を基準として、他の基準尺1(例えば基準尺1b)の水平方向の回転角度及び平行移動距離を把握できる。
【0033】
図8は、施工現場での構造物30の付近に配置した複数の基準尺1を示す図である。図示の例では、2本の基準尺1が配置されるが、少なくとも2本の基準尺1が配置されればよく、例えば
図2に示したように4本の基準尺1a,1b,1c,1dが使用されてもよい。
【0034】
施工現場では、例えば管理者により、例えばスリーブ等の構造物30の付近に、少なくとも2本の基準尺1が配置される。基準尺1のうち、対象座標系の決定の基準となる基準尺1である基準尺1a(上記の所定基準尺)は、例えば通り芯(不図示)等に平行なX軸上に配置される。しかし、残りの基準尺1(図示の例では基準尺1b)は、基準尺1aと同じ画像203(
図9)上に含まれる位置であれば、どのような位置及び方向に置かれてもよい。即ち、基準尺1bは、例えばX軸に平行に置いてもよく、Y軸上又はY軸に平行に置いてもよく、X軸又はY軸の少なくとも一方に対して角度を有するように置いてもよい。
【0035】
写真座標系の決定は、例えば、以下のようにして行われる。まず、画像203中での複数の基準尺1のそれぞれについて、どの基準尺1であるかが決定される。具体的には、画像203において、まず、背景の白色と前景の黒色とのコントラストが強い箇所が第1認識部3の候補として検出される。第1認識部3は本開示では円形の輪郭を有し、通常は斜め方向からの撮影であるため、画像203上では楕円に表示される。そこで、本開示では、検出された箇所のうち、楕円形のものが選定される。また、第1認識部3については、内部の白色円と外部の黒色円との相対的な大きさの関係(例えば白色円の半径が黒色円の半径のおよそ半分)という条件によっても判定される。
【0036】
得られた第1認識部3の直径(
図5でのD1)に基づき、画像203上でのL4及びL4+L5が計算され、その距離に位置するものが第2認識部4として抽出される。抽出後、第1認識部3及び第2認識部4の大きさ、中心間距離等が既知の情報とは異なる第2認識部4は、誤検出として排除される。以上のようにして検出された第1認識部3及び第2認識部4の配置と、例えば
図4に示した既知の配置パターンとに基づき、画像203中の基準尺1がどの基準尺1であるのかが決定される。なお、一連処理において、適宜、第3認識部4b(
図4)を用いた上記のエラー補正が行われる。
【0037】
図9は、基準尺座標系と対象座標系と写真座標系との関係を説明する図である。対象座標決定部101が、画像203上での基準尺1の位置を解析することで、相対的な撮影位置、撮影方向、画像203の縮尺等のオルソ画像201(
図10)の生成に使用される情報を決定する。決定は、例えば座標変換及び投影変換により実行できるため、まずはそれぞれの座標系について説明する。
【0038】
それぞれの基準尺1について、ローカルな座標系である基準尺座標系X
L-Y
L-Z
Lが規定される。基準尺座標系は、基準尺1a,1bのそれぞれにおいて共通の座標系である。従って、第1認識部3の配置場所が同じであれば、基準尺1の配置場所に寄らず、基準尺座標系は同じである。基準尺座標系は、一方の端部21の第1認識部3の中心を座標原点として、他方の端部21に向かう方向をX軸、それに直交する基準尺1と同一平面方向の軸をY軸、高さ方向をZ軸としたものである。図示の例では、第1認識部3は両方の端部21及び中央部22の3か所に表示される。それぞれの第1認識部3の中心に対応する点番号をP1,P2,P3とすると、基準尺座標系でのP1の座標は(0,0,0)、P2の座標は(L2,0,0)、P3の座標は(L1,0,0)である(L1、L2については何れも
図2)。
【0039】
これに対し、実空間での統一された座標系として規定される座標系が対象座標系X-Y-Zである。対象座標系は、上記所定基準尺である基準尺1aでの基準尺座標系での座標と同一である。例えば、基準尺座標系での点P1,P2,P3に対応する対象座標系での点を、それぞれP11,P12,P13とする。そうすると、対象座標系は、1番目の基準尺1aのP1(対象座標系での点P11)を座標原点とし、P11からP13に延びる方向をX軸、それに直交する基準尺1と同一平面内での軸をY軸、高さ方向に延在する軸をZ軸としたものである。
【0040】
基準尺1aでのP11の対象座標系での座標は(X11,Y11,Z11)、P12の対象座標系での座標は(X12,Y12,Z12)、P13の対象座標系での座標は(X13,Y13,Z13)である。また、基準尺1bでは、基準尺座標系でのP21,P22,P23の座標は、基準尺1aでのP11,P12,P13の座標と場合と同じである。しかし、P21の対象座標系での座標は(X21,Y21,Z21)、P22の対象座標系での座標は(X22,Y22,Z22)、P23の対象座標系での座標は(X33,Y33,Z33)である。
【0041】
対象座標系は、基準尺座標系を平行移動及び水平面で回転したものであるので、以下の直交変換を示す式(1)で表される。式(1)(第1関係)は、対象座標系と基準尺座標系との関係を示し、撮像した画像203毎に異なるパラメータを含むものである。
【0042】
【0043】
XLjは基準尺座標系でのX座標、jは同一の基準尺1での第1認識部3の番号(点P1,P2,P3をそれぞれ1番、2番、3番)を表す。例えば点P1,P2,P3に対応する第1認識部3ではそれぞれjは1,2,3である。一方、(Xij,Yij,Zij)は対象座標系で表した座標であり、iは基準尺1の番号を表す。例えば、基準尺1aではiは1であり、基準尺1bではiは2である。基準尺1c以降についても、iは同様に1ずつ増える。(Xi0,Yi0,Zi0)は、基準尺1aを基準として、対象座標系で表した基準尺1の平行移動量であり、それぞれの基準尺1aの点P1の座標を対象座標系で表したものに相当する。また、ωiは水平面内での回転角であり、1番目の基準尺1aを基準としたときの基準尺1aの水平回転角を表す。
【0044】
また、
図9に示すように、写真座標系x-y-zが、撮像された画像203毎に決定される。写真画像系は、画像203の中心を座標原点とし、画像203の左右方向にx軸、画像203の上下方向にy軸、光軸方向にz軸を有する。
【0045】
写真座標系と対象座標系とは、中心投影による投影関係が成り立つ。関係式は以下の式(2)である。式(2)(第2関係)は、対象座標系と前記写真座標系との関係を示すものである。
【0046】
【0047】
rは画像番号であり、1枚のみの場合にはrは1、2枚以上の場合には、任意の順番でrは2以上となる。(xijr,yijr,-f)は写真座標系での座標を表し、λijrは縮尺係数、κrは光軸まわり(z軸まわり)の回転角、φrはx軸まわりの回転角、ρrはy軸まわりの回転角、(Xr0,Yr0,Zr0)はその画像203の撮影位置である。なお、画像203のレンズ歪については任意の方法により事前に補正されているものとする。
【0048】
対象座標決定部101は、式(1)を式(2)に代入することで得られる、以下の式(3)を連立して解く。式(3)(第3関係)は、式(1)と式(2)とから導出される、写真座標系と対象座標系と基準尺座標系との関係を示す第3関係である。
【0049】
【0050】
この方法では、第1認識部3の対象座標系での3次元座標X,Y,Zを解く代わりに、基準尺1ごとのωi、Xi0、Yi0、Zi0を解くことになる。即ち、本開示では式(3)を基礎式として用いるので、そもそも個々の第1認識部3について座標(X,Y,Z)を与える必要がない。そのため、基準尺1を自由に配置できる。具体的な解法としては、一般的な非線形最小二乗法を用いたバンドル調整法が適用される。一般的なバンドル調整法との違いは、基礎式が式(3)となっているだけで、それ以外に大きな違いはないため、詳細については省略する。
【0051】
本開示では、独立な基礎式の数が解くべき未知数の数を上回っている。例えば、1枚の画像203に1本の基準尺1を撮像すると仮定する。そうすると、P1,P2,P3の3つの点について式(3)が成立する。式(3)は、縮尺係数λを除去すれば、実質2本の式となるので、1本の基準尺1について6本の式が立てられる。一方で、本開示のように2本の基準尺1を配置すると、2×6=12本の独立した式ができる。これに対して、解くべき未知数は画像203の標定要素κ、φ、ρ,Xro,Yro,Zroの6つに加えて、2本目の基準尺1の平行移動量(X2o,Y2o,Z2o)及び水平回転ω2の4つであり、合計10個である。従って、単写真においても、少なくとも2本の基準尺1を配置することで、全ての未知数を解くことができる。むしろ、基礎式には2個分の余裕があるので、第1認識部3のうち1点が欠けていても解くことができる。
【0052】
以上のように、対象座標決定部101は、式(3)に含まれる全ての未知数(パラメータ)を基準尺1毎に決定する。そして、対象座標決定部101は、決定した未知数と、式(1)と、式(2)と、写真座標系とに基づき、対象座標系を決定する。このような決定方法によれば、少なくとも2本の基準尺1を用いることで、対象座標系を決定できる。
【0053】
また、全ての未知数(パラメータ)は、上記のように、未知数の決定対象となる基準尺1b(対象基準尺)の、基準尺1a(所定基準尺)に対する水平面内での回転角ωi、及び、基準尺1aに対する基準尺1bの平行移動量(X2o,Y2o,Z2o)を含む。これらを決定することで、上記の式(3)を解くことができる。
【0054】
そして、対象座標決定部101は、基準尺1毎及び第1認識部3毎についてそれぞれ成立する式(3)を上記未知数について解くことで、未知数を決定する。このようにすることで、上記式(3)中のパラメータを決定できる。
【0055】
図7に戻って、画像生成部102は、対象座標決定部101により決定された対象座標系と、撮像した画像203(
図9)とに基づき、撮像した画像203に対応するオルソ画像201(
図10)を生成するものである。対象座標系のうち、高さZについては、1番の基準尺1(基準尺1a)と同じ高さ(Z=0)として設定すればよいので、実際に二次元座標である(x,y)から(X,Y)への変換ということになる。これを画像203上の全画素に対して行ったうえ、例えば1mm=1画素のような解像度を与えることで、対象座標系でのオルソ画像201を生成することができる。
【0056】
画像合成部103は、異なる部位を撮像した少なくとも2枚の画像203,204(
図10)のそれぞれから得られたオルソ画像201,202(
図10)を合成し、それぞれの部位含む1枚のオルソ画像201,202を作成するものである。画像合成部103により、広い範囲を表す1枚のオルソ画像205(
図10)を作成できる。
【0057】
図10は、2枚のオルソ画像201,202の合成を説明する図である。1枚の画像203,204から得られるオルソ画像201,202は、基準尺1aを基準とした統一された基準座標系で表される。そこで、複数の画像203,204を撮像し、それぞれの画像203,204をオルソ画像201,202に変換したうえ、個々の画像203,204の範囲外について透明化する(投影しない)ことで、それぞれのオルソ画像201,202を合成できる。
【0058】
なお、3本以上の基準尺1を用いて広い範囲を撮影したときには、基準尺1aが写っていない状況も想定される。そのような場合には、いったん別の基準尺1(例えば2番、3番又は4番の基準尺1)を基準とした式(3)を立てて解き、さらに他の画像(不図示)によって算定された2番、3番又は4番の基準尺1から1番の基準尺への式(1)を代入することで、1番の基準尺1を基準とした式(3)に変換できる。これにより統一された対象座標系となるので、同じようにしてオルソ画像(不図示)を得ることができる。
【0059】
図7に戻って、表示部104は、生成したオルソ画像201(
図10)と、施工現場での対応する施工図面とを表示装置105(例えばディスプレイ)に重畳表示するものである。これにより、施工図面通りに施工されたか否か一目瞭然となり、容易に施工管理できる。表示部104への施工図面の入力は、例えば、入力装置(キーボード、マウス、USB端子へのUSBメモリの挿入等)を通じて実行できる。
【0060】
図11は、画像解析方法を示すフローチャートである。本開示の画像解析方法は、例えば、画像解析装置100(
図7)を使用して行うことができる。そこで、
図11の説明は、適宜
図7を参照して行う。本開示の画像解析方法は、以下のステップS1~S13を含む。
【0061】
はじめに、例えば
図9に示すように、管理者は、構造物30の付近に、少なくとも2本の基準尺1を配置する(ステップS1)。これらのうち、基準尺1aは、例えば通り芯(不図示)等に平行に配置される。次いで、管理者は、例えばカメラ等の撮像装置(不図示)を用いて、基準尺1を少なくとも2本含むように施工現場で撮像することで、少なくとも1枚の画像(以下、画像203,204(
図10)を例示)を取得する(ステップS2、撮像ステップ)。撮像した画像は、管理者によって手動で、又は、画像解析装置100からの指示により自動で、画像解析装置100に転送される(ステップS3)。
【0062】
画像解析装置100の対象座標決定部101は、転送された画像203,204のレンズ歪みを補正する(ステップS4)。補正は、使用した上記撮像装置のレンズ(不図示)の物性に基づき、任意の方法で行われる。対象座標決定部101は、例えば輝度により、第1認識部3及び第2認識部4の候補を検出する(ステップS5)。次いで、対象座標決定部101は、形状及び配置に基づき、誤検出されたものを排除する(ステップS6)。そして、対象座標決定部101は、両方の端部21及び中央部22に表示された第1認識部3及び第2認識部4を認識する。このとき、対象座標決定部101は、適宜、認識エラーが生じた第2認識部4を補完する(ステップS8)。以上のステップS4~S8により、対象座標決定部101は、基準尺1の番号(2本の基準尺1の使用であれば、1番の基準尺1a及び2番の基準尺1b)を決定する(ステップS9)。
【0063】
対象座標決定部101は、画像解析により、上記の基準尺座標系と写真座標系とに基づいて、実際の施工現場での各基準尺1の対象座標系を決定する(ステップS10、対象座標決定ステップ)。画像生成部102は、ステップS10で決定された対象座標系と、画像203,204(
図10)とに基づき、画像203,204に対応するオルソ画像201,202(
図10)を生成する(ステップS11、画像生成ステップ)。画像合成部103は、画像203,204毎に生成した少なくとも2枚のオルソ画像201,202を合成する(ステップS12)。最後に、表示部104は、合成により得られたオルソ画像205(
図10)と、施工図面とを表示装置105に重畳表示する(ステップS13)。
【0064】
以上の画像解析装置100及び画像解析方法によれば、2番以降の基準尺1を任意の位置に配置した画像203,204に基づき、オルソ画像を生成できる。このため、オルソ画像201,202の生成作業を容易に行うことができる。また、2本目以降の基準尺1を任意の位置に設置できるため、設置の自由度を向上でき、オルソ画像201,202を生成可能な部位を増やすことができる。そして、少なくとも2本の基準尺1を含む画像203,204を用いて、上記の方法により、オルソ画像201,202を生成できる。
【符号の説明】
【0065】
1 基準尺
10 基準尺セット
100 画像解析装置
101 対象座標決定部
102 画像生成部
103 画像合成部
104 表示部
105 表示装置
1a 基準尺
1b 基準尺
1c 基準尺
1d 基準尺
2 基準尺本体
201,202,205 オルソ画像
203,204 画像
21 端部
22 中央部
24 端
3 第1認識部
30 構造物
4 第2認識部
41 破線枠
43 破線枠
44 破線枠
4a 単位認識部
4b 第3認識部
4d 単位認識部
4e 破線枠
4f 破線枠
5 シート
5 第2認識部
51 端