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特開2022-187375情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
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  • 特開-情報処理装置、プログラム及び情報処理方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022187375
(43)【公開日】2022-12-19
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20221212BHJP
   G06Q 50/06 20120101ALI20221212BHJP
【FI】
G06Q30/02 300
G06Q50/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021095379
(22)【出願日】2021-06-07
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100187078
【弁理士】
【氏名又は名称】甲原 秀俊
(74)【代理人】
【識別番号】100192924
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 裕充
(72)【発明者】
【氏名】駒嶺 聡史
(72)【発明者】
【氏名】胡桃沢 薫
(72)【発明者】
【氏名】篠崎 健
(72)【発明者】
【氏名】山田 健一
(72)【発明者】
【氏名】横田 一生
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB02
5L049BB05
5L049CC06
(57)【要約】
【課題】エネルギーの使用態様を改善する。
【解決手段】情報処理装置1であって、制御部と通信部とを含み、制御部は、ユーザのエネルギー使用に関する情報を通信部を介して取得することと、情報に基づき、ユーザによるサービスへの参加の可否に関する判定を実行することと、を実行する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置であって、制御部と通信部とを含み、前記制御部は、
ユーザのエネルギー使用に関する情報を前記通信部を介して取得することと、
前記情報に基づき、前記ユーザによるサービスへの参加の可否に関する判定を実行することと、
を実行する、情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記エネルギー使用に関する情報は、再生可能エネルギーの使用割合又は使用量の情報を含み、
前記制御部は、前記再生可能エネルギーの使用割合又は使用量が基準値を超えるとき、前記ユーザが前記サービスに参加可能であると判定する、
情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記ユーザが前記サービスに参加可能であると判定すると、前記サービスへの申し込みと、前記サービスについての情報の取得と、前記サービスでのアカウントの作成との少なくとも1つを前記ユーザにつき許可する、
情報処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記エネルギー使用に関する情報は、再生可能エネルギーの使用割合又は使用量の情報を含み、
前記制御部は、前記再生可能エネルギーの使用割合又は使用量が基準値を超えるとき、前記ユーザによる参加に関する情報処理を、他のユーザによる参加に関する情報処理よりも優先する、
情報処理装置。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記エネルギー使用に関する情報は、非再生可能エネルギーの使用割合又は使用量の情報を含み、
前記制御部は、前記非再生可能エネルギーの使用割合又は使用量が基準値を超えるとき、前記ユーザが前記サービスに参加不可能であると判定する、
情報処理装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、再生可能エネルギーの特性に更に基づき、前記ユーザによる前記サービスへの参加の可否に関する判定を実行する、情報処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理装置において、
前記再生可能エネルギーの特性は、前記再生可能エネルギーを使用して発電されたエネルギーの発電地と発電方式との少なくとも一方を含む、情報処理装置。
【請求項8】
情報処理装置としてのコンピュータに、
ユーザのエネルギー使用に関する情報を取得することと、
前記情報に基づき、前記ユーザによるサービスへの参加の可否に関する判定を実行することと、
を含む動作を実行させる、プログラム。
【請求項9】
請求項8に記載のプログラムにおいて、
前記エネルギー使用に関する情報は、再生可能エネルギーの使用割合又は使用量の情報を含み、
前記再生可能エネルギーの使用割合又は使用量が基準値を超えるとき、前記ユーザが前記サービスに参加可能であると判定することを前記コンピュータに実行させる、プログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のプログラムにおいて、
前記ユーザが前記サービスに参加可能であると判定すると、前記サービスへの申し込みと、前記サービスについての情報の取得と、前記サービスでのアカウントの作成との少なくとも1つを前記ユーザにつき許可することを前記コンピュータに更に実行させる、プログラム。
【請求項11】
請求項8に記載のプログラムにおいて、
前記エネルギー使用に関する情報は、再生可能エネルギーの使用割合又は使用量の情報を含み、
前記再生可能エネルギーの使用割合又は使用量が基準値を超えるとき、前記ユーザによる参加に関する情報処理を、他のユーザによる参加に関する情報処理よりも優先することを前記コンピュータに実行させる、プログラム。
【請求項12】
請求項8に記載のプログラムにおいて、
前記エネルギー使用に関する情報は、非再生可能エネルギーの使用割合又は使用量の情報を含み、
前記非再生可能エネルギーの使用割合又は使用量が基準値を超えるとき、前記ユーザが前記サービスに参加不可能であると判定することを前記コンピュータに実行させる、プログラム。
【請求項13】
請求項8乃至12のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
再生可能エネルギーの特性に更に基づき、前記ユーザによる前記サービスへの参加の可否に関する判定を実行することを前記コンピュータに更に実行させる、プログラム。
【請求項14】
請求項13に記載のプログラムにおいて、
前記再生可能エネルギーの特性は、前記再生可能エネルギーを使用して発電されたエネルギーの発電地と発電方式との少なくとも一方を含む、プログラム。
【請求項15】
情報処理装置による情報処理方法であって、
ユーザのエネルギー使用に関する情報を取得することと、
前記情報に基づき、前記ユーザによるサービスへの参加の可否に関する判定を実行することと、
を含む情報処理方法。
【請求項16】
請求項15に記載の情報処理方法において、
前記エネルギー使用に関する情報は、再生可能エネルギーの使用割合又は使用量の情報を含み、
前記再生可能エネルギーの使用割合又は使用量が基準値を超えるとき、前記ユーザが前記サービスに参加可能であると判定することを含む情報処理方法。
【請求項17】
請求項16に記載の情報処理方法において、
前記ユーザが前記サービスに参加可能であると判定すると、前記サービスへの申し込みと、前記サービスについての情報の取得と、前記サービスでのアカウントの作成との少なくとも1つを前記ユーザにつき許可することを更に含む情報処理方法。
【請求項18】
請求項15に記載の情報処理方法において、
前記エネルギー使用に関する情報は、再生可能エネルギーの使用割合又は使用量の情報を含み、
前記再生可能エネルギーの使用割合又は使用量が基準値を超えるとき、前記ユーザによる参加に関する情報処理を、他のユーザによる参加に関する情報処理よりも優先することを含む情報処理方法。
【請求項19】
請求項15に記載の情報処理方法において、
前記エネルギー使用に関する情報は、非再生可能エネルギーの使用割合又は使用量の情報を含み、
前記非再生可能エネルギーの使用割合又は使用量が基準値を超えるとき、前記ユーザが前記サービスに参加不可能であると判定することを含む情報処理方法。
【請求項20】
請求項15乃至19のいずれか一項に記載の情報処理方法において、
再生可能エネルギーの特性に更に基づき、前記ユーザによる前記サービスへの参加の可否に関する判定を実行することを含む情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、プログラム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電力取引履歴生成システムが、発電する電力のうち所定の電力ネットワークに送電する供給量を取引履歴生成端末に通知し、取引履歴生成端末が、通知された供給量に対応するトークンを発行して供給者の供給者ウォレットに送付する技術が知られている(例えば特許文献1)。ある時間帯における電力の「入」と「出」を把握したうえでトークンを取引することにより、電力の取引を疑似的にトレースすることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-109679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1では、電力の取引をトレースすることができるに過ぎず、ユーザによる電力等のエネルギーの使用態様を改善することはできない。
【0005】
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、エネルギーの使用態様を改善することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、
情報処理装置であって、制御部と通信部とを含み、前記制御部は、
ユーザのエネルギー使用に関する情報を前記通信部を介して取得することと、
前記情報に基づき、前記ユーザによるサービスへの参加の可否に関する判定を実行することと、
を実行する。
【0007】
本開示の一実施形態に係るプログラムは、
情報処理装置としてのコンピュータに、
ユーザのエネルギー使用に関する情報を取得することと、
前記情報に基づき、前記ユーザによるサービスへの参加の可否に関する判定を実行することと、
を含む動作を実行させる。
【0008】
本開示の一実施形態に係る情報処理方法は、
情報処理装置による情報処理方法であって、
ユーザのエネルギー使用に関する情報を取得することと、
前記情報に基づき、前記ユーザによるサービスへの参加の可否に関する判定を実行することと、
を含む。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一実施形態による情報処理装置、プログラム及び情報処理方法によれば、エネルギーの使用態様を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】情報処理システムの概略図である。
図2】情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図3】ユーザ端末の構成を示すブロック図である。
図4】使用履歴DB(database)のデータ構造を示す図である。
図5】ユーザ端末の表示画面の一例を示す図である。
図6】情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本実施形態の情報処理システムSの概略図である。情報処理システムSは、ネットワークNWを介して互いに通信可能な情報処理装置1とユーザ端末2とを含む。ネットワークNWは、例えば移動体通信網とインターネットとを含む。
【0012】
図1では説明の簡便のため、情報処理装置1とユーザ端末2とは1つずつ図示される。しかし、情報処理装置1とユーザ端末2とのそれぞれの数はこれに限られない。例えば、本実施形態の情報処理装置1が実行する処理は、分散配置された複数の情報処理装置1によって実行されてよい。複数のユーザ端末2がユーザによって操作されてよい。
【0013】
本実施形態の情報処理装置1が実行する処理の概要が説明される。情報処理装置1は、ユーザのエネルギー使用に関する情報を取得することと、取得された情報に基づき、ユーザによるサービスへの参加の可否に関する判定を実行することと、を実行する。このように情報処理装置1は、エネルギー使用に関する情報に基づいて、ユーザによるサービスへの参加の可否に関する判定を実行する。この構成により情報処理装置1は、ユーザに対し、サービスに参加する目的でエネルギーの使用態様を改善する動機を与えることができるので、もってユーザのエネルギーの使用態様を改善することができる。
【0014】
情報処理装置1は、データセンタなどの施設に設置される。情報処理装置1は、クラウドコンピューティングシステム又はその他のコンピューティングシステムに属するサーバなどのコンピュータである。
【0015】
図2を参照して情報処理装置1の内部構成が詳細に説明される。
【0016】
情報処理装置1は、制御部11と通信部12と記憶部13とを含む。情報処理装置1の各構成要素は、例えば専用線を介して互いに通信可能に接続される。
【0017】
制御部11は例えば、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)を含む1つ以上の汎用プロセッサを含む。制御部11は、特定の処理に特化した1つ以上の専用プロセッサを含んでよい。制御部11は、プロセッサを含む代わりに、1つ以上の専用回路を含んでもよい。専用回路は例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)であってよい。制御部11は、ECU(Electronic Control Unit)を含んでもよい。制御部11は通信部12を介して、任意の情報を送信及び受信する。
【0018】
通信部12は、ネットワークNWに接続するための、1つ以上の有線又は無線LAN(Local Area Network)規格に対応する通信モジュールを含む。通信部12は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、又は5G(5th Generation)を含む1つ以上の移動体通信規格に対応するモジュールを含んでよい。通信部12は、Bluetooth(登録商標)、AirDrop(登録商標)、IrDA、ZigBee(登録商標)、Felica(登録商標)、又はRFIDを含む1つ以上の近距離通信の規格又は仕様に対応する通信モジュール等を含んでよい。通信部12は、ネットワークNWを介して任意の情報を送信及び受信する。
【0019】
記憶部13は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、光メモリ、又はこれらのうち少なくとも2種類の組み合わせが含まれるが、これらに限られない。半導体メモリは、例えば、RAM又はROMである。RAMは、例えば、SRAM又はDRAMである。ROMは、例えば、EEPROMである。記憶部13は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部13は、制御部11によって分析又は処理された結果の情報を記憶してよい。記憶部13は、情報処理装置1の動作又は制御に関する各種情報等を記憶してよい。記憶部13は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び組み込みソフトウェア等を記憶してよい。記憶部13は情報処理装置1の外部に設けられて、情報処理装置1からアクセスされてよい。記憶部13は後述される使用履歴DBを含む。
【0020】
ユーザ端末2は、ユーザによって操作される端末である。ユーザ端末2は、例えば、携帯電話機、スマートフォン、ウェアラブル機器、若しくはタブレットなどのモバイル機器である。代替例としてユーザ端末2は、PCなどの汎用機器、又は専用機器であってよい。「PC」は、personal computerの略語である。
【0021】
図3を参照してユーザ端末2の内部構成が詳細に説明される。
【0022】
ユーザ端末2は、制御部21と通信部22と記憶部23と表示部24と入力部25とを含む。ユーザ端末2の各構成要素は、例えば専用線を介して互いに通信可能に接続される。
【0023】
ユーザ端末2の制御部21と通信部22と記憶部23とのハードウェア構成は、情報処理装置1の制御部11と通信部12と記憶部13とのハードウェア構成と同一であってよい。ここでの説明は省略される。
【0024】
表示部24は例えば、ディスプレイである。ディスプレイは、例えば、LCD又は有機ELディスプレイである。「LCD」は、liquid crystal displayの略語である。「EL」は、electro luminescenceの略語である。表示部24は、ユーザ端末2に備えられる代わりに、外部の出力機器としてユーザ端末2に接続されてもよい。接続方式としては、例えば、USB、HDMI(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等の任意の方式を用いることができる。
【0025】
入力部25は例えば、物理キー、静電容量キー、ポインティングデバイス、ディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、又はマイクである。入力部25は、ユーザ端末2の動作に用いられる情報を入力する操作を受け付ける。入力部25は、ユーザ端末2に備えられる代わりに、外部の入力機器としてユーザ端末2に接続されてもよい。接続方式としては、例えば、USB、HDMI(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等の任意の方式を用いることができる。「USB」は、Universal Serial Busの略語である。「HDMI(登録商標)」は、High-Definition Multimedia Interfaceの略語である。
【0026】
以下、本実施形態の情報処理システムSで実行される処理が詳細に説明される。ここでは一例として、ユーザU01がエネルギーを消費して生活を送る場面が説明される。ここで消費されるエネルギーは次の要素のうち少なくとも1つである。
・電気
・熱
・光
【0027】
ここでは一例として、エネルギーが電気である場合が説明される。
【0028】
情報処理装置1の制御部11は、電力会社等によって管理される任意のサーバから、ユーザU01のエネルギー使用に関する情報を、通信部12を介して取得する。エネルギー使用に関する情報は例えば次の要素のうち少なくとも1つであってよい。
・消費電力に占める、再生可能エネルギーの使用割合
・再生可能エネルギーの使用量
・消費電力に占める、非再生可能エネルギーの使用割合
・非再生可能エネルギーの使用量
【0029】
ここでは一例として、エネルギー使用に関する情報が、再生可能エネルギーの使用割合である場合が説明される。
【0030】
ここでの再生可能エネルギーは、非化石エネルギー源のうち、エネルギー源として永続的に利用できると認められるものである。再生可能エネルギーは例えば次のうち少なくとも1つを含む。
・太陽光
・風力
・水力
・地熱
・太陽熱
・大気中の熱その他の自然界に存在する熱
・バイオマス
・潮流
・波力
・潮汐
【0031】
図4に示されるように、制御部11は、エネルギー使用に関する情報を使用履歴DBに記憶する。使用履歴DBでは、ユーザIDに関連付けて、電力を消費した日付(図4の「日付」に対応)と、再生可能エネルギーの使用割合と、消費された電力の発電地(図4の「発電地」に対応)と、消費された電力の発電方式(図4の「発電方式」に対応)とが記憶される。
【0032】
エネルギーを消費した日付は、1日単位である。代替例として、エネルギーを消費した日付は、他の任意の単位(例えば、1分、1時間、1週間、1ヶ月、1年)であってよい。
【0033】
再生可能エネルギーの使用割合の単位は例えば[%]である。
【0034】
消費された電力の発電地は、例えば任意の行政区分に対応してよい。発電地に代えて、消費された任意のエネルギーが生産された生産地の情報が記憶されてよい。
【0035】
制御部11は、エネルギー使用に関する情報に基づき、特定のサービスへの参加の可否に関する判定をユーザU01につき実行する。
【0036】
ここでのサービスは、オンラインとオフラインとのいずれであってもよい。サービスは例えば次の要素のうち少なくとも1つを含む。
・イベント
・旅行
・娯楽
・理容又は美容
・宿泊
・教育
・医療
・職業紹介
・物流
・交通
・通信
・コンサルティング
・特定のアプリケーションの利用
【0037】
上記の通り、制御部11は、エネルギー使用に関する情報に基づき、特定のサービスへの参加可否に関する判定を実行する。
【0038】
例えば制御部11は、再生可能エネルギーの使用割合又は使用量が基準値を超えるとき、ユーザU01はイベントに参加可能であると判定する。基準値は任意に設定可能である。ここでの基準値は一例として70%である。制御部11は、参加可能であると判定されたユーザU01による次の行為の少なくとも1つを許可する。
・申し込み
・情報取得
・アカウントの作成
【0039】
制御部11は、ユーザU01による申し込みを許可する場合、図5に示されるような画面をユーザU01のユーザ端末2に送信する。表示部24は、送信された画面を表示して、イベントに参加可能であることをユーザU01に通知する。ユーザ端末2は、「申し込む」ボタン51が選択されたことを検出すると、イベントへの申し込みが実行されたことを情報処理装置1に通知する。情報処理装置1の制御部11は、ユーザU01による申し込みを受け付ける。制御部11は、所定の日時にイベントを実行する。
【0040】
代替例として制御部11は、非再生可能エネルギーの使用割合又は使用量が基準値を超えるとき、ユーザU01はイベントに参加不可能であると判定してよい。制御部11は、イベントに参加不可能であることをユーザ端末2に通知してよい。
【0041】
代替例として制御部11は、再生可能エネルギーの使用割合又は使用量が基準値を超えるとき、ユーザU01による参加に関する情報処理を、他のユーザによる参加に関する情報処理よりも優先する。例えば制御部11は、次のような処理を実行してよい。
・ユーザU01を他のユーザよりも優先して特定のサービスに登録する
・ユーザU01による参加までの待ち時間を、他のユーザによる参加までの待ち時間よりも短くする
・ユーザU01に対し、他のユーザよりも良い席(例えば高価格の席、人気の席)を割り当てる
【0042】
追加例として制御部11は、エネルギー使用に関する情報に加えて再生可能エネルギーの特性に基づいて、ユーザU01によるサービスへの参加の可否に関する判定を実行してよい。特性とは、例えば図4に示される「発電地」及び「発電方式」の情報を含むが、これらに限られない。
【0043】
例えば制御部11は、ユーザU01につき、再生可能エネルギーの使用割合又は使用量が基準値を超えると判定すると、発電地の情報を参照する。図4に示される例では、発電地はA市である。制御部11は、ユーザU01は他のユーザよりも、A市でのイベントに優先して参加可能であると判定してよい。
【0044】
代替例として制御部11は、ユーザU01につき、再生可能エネルギーの使用割合又は使用量が基準値を超えるとき、発電方式の情報を参照する。図4に示される例では、発電方式は、潮流発電である。潮流発電は海洋発電の一種である。制御部11は、ユーザU01は海でのイベントに参加可能であると判定してよい。別の代替例として、図4に示されるように、ユーザU02についての発電方式は地熱発電である。制御部11は、ユーザU02は温泉でのイベントに参加可能であると判定してよい。
【0045】
制御部11は、所定の日時にサービスを実施する。参加可能と判定されたユーザU01は、実施されたサービスに参加する。
【0046】
図6を参照して、情報処理装置1の制御部11による情報処理方法が説明される。
【0047】
ステップS1にて制御部11は、ユーザU01のエネルギー使用に関する情報を、電力会社のサーバ等から取得する。
【0048】
ステップS2にて制御部11は、取得された情報に基づいて、ユーザU01による、サービスへの参加可否に関する判定を実行する。具体的な判定内容は上述の通りである。ここでの説明は省略される。
【0049】
ステップS3にて制御部11は、所定の日時にサービスを実施する。
【0050】
以上述べたように本実施形態によれば、情報処理装置1は、ユーザのエネルギー使用に関する情報を取得することと、取得された情報に基づき、ユーザによるサービスへの参加の可否に関する判定を実行することと、を実行する。このように情報処理装置1は、エネルギー使用に関する情報に基づいて、ユーザによるサービスへの参加の可否に関する判定を実行する。この構成により情報処理装置1は、ユーザに対し、サービスに参加する目的でエネルギーの使用態様を改善する動機を与えることができるので、もってユーザのエネルギーの使用態様を改善することができる。
【0051】
また本実施形態によれば、制御部11は、再生可能エネルギーの使用割合又は使用量が基準値を超えるとき、ユーザがサービスに参加可能であると判定する。この構成により情報処理装置1は、再生可能エネルギーの使用を促進させることができる。
【0052】
また本実施形態によれば、制御部11は、ユーザがサービスに参加可能であると判定すると、サービスへの参加と、サービスについての情報の取得と、サービスでのアカウントの作成との少なくとも1つを許可する。この構成により情報処理装置1は、様々な態様での参加を可能にすることができる。
【0053】
また本実施形態によれば、制御部11は、再生可能エネルギーの使用割合又は使用量が基準値を超えるとき、ユーザによる参加に関する情報処理を、他のユーザによる参加に関する情報処理よりも優先する。この構成により情報処理装置1は、再生可能エネルギーの使用割合又は使用量を増加させる動機をユーザに与えることができるので、もって再生可能エネルギーの使用を一層促進させることができる。
【0054】
また本実施形態によれば、制御部11は、非再生可能エネルギーの使用割合又は使用量が基準値を超えるとき、ユーザがサービスに参加不可能であると判定する。この構成により情報処理装置1は、非再生可能エネルギーの使用割合又は使用量を減少させる動機をユーザに与えることができるので、もって再生可能エネルギーの使用割合を一層促進させることができる。
【0055】
また本実施形態によれば、制御部11は、再生可能エネルギーの特性に更に基づき、ユーザによるサービスへの参加の可否に関する判定を実行する。再生可能エネルギーの特性は、再生可能エネルギーを使用して発電されたエネルギーの発電地と発電方式との少なくとも一方を含む。この構成により情報処理装置1は、参加の可否に関する判定を、様々な要素を考慮して実行することができる。
【0056】
本開示が諸図面及び実施例に基づき説明されるが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び改変を行ってもよいことに注意されたい。その他、本開示の趣旨を逸脱しない範囲での変更が可能である。例えば、各手段又は各ステップに含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段又はステップを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【0057】
例えば、上記の実施形態において、情報処理装置1の機能又は処理の全部又は一部を実行するプログラムは、コンピュータで読取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読取り可能な記録媒体は、非一時的なコンピュータ読取可能な媒体を含み、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、又は半導体メモリである。プログラムの流通は、例えば、プログラムを記録したDVD(Digital Versatile Disc)又はCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの可搬型記録媒体を販売、譲渡、又は貸与することによって行う。またプログラムの流通は、プログラムを任意のサーバのストレージに格納しておき、任意のサーバから他のコンピュータにプログラムを送信することにより行ってもよい。またプログラムはプログラムプロダクトとして提供されてもよい。本開示は、プロセッサが実行可能なプログラムとしても実現可能である。
【0058】
コンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラム又はサーバから転送されたプログラムを、一旦、主記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、主記憶装置に格納されたプログラムをプロセッサで読み取り、読み取ったプログラムに従った処理をプロセッサで実行する。コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行してもよい。コンピュータは、コンピュータにサーバからプログラムが転送される度に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行してもよい。サーバからコンピュータへのプログラムの転送は行わず、実行指示及び結果取得のみによって機能を実現する、いわゆるASP型のサービスによって処理を実行してもよい。「ASP」は、application service providerの略語である。プログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるものが含まれる。例えば、コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータは、「プログラムに準ずるもの」に該当する。
【符号の説明】
【0059】
S 情報処理システム
NW ネットワーク
1 情報処理装置
11 制御部
12 通信部
13 記憶部
2 ユーザ端末
21 制御部
22 通信部
23 記憶部
24 表示部
25 入力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6