(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022187377
(43)【公開日】2022-12-19
(54)【発明の名称】制御装置、光学装置、操作装置、及び電子機器
(51)【国際特許分類】
G02B 7/08 20210101AFI20221212BHJP
G03B 17/18 20210101ALI20221212BHJP
G02B 7/02 20210101ALI20221212BHJP
【FI】
G02B7/08 C
G03B17/18 Z
G02B7/02 E
G02B7/02 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021095383
(22)【出願日】2021-06-07
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110412
【弁理士】
【氏名又は名称】藤元 亮輔
(74)【代理人】
【識別番号】100104628
【弁理士】
【氏名又は名称】水本 敦也
(74)【代理人】
【識別番号】100121614
【弁理士】
【氏名又は名称】平山 倫也
(72)【発明者】
【氏名】吉田 祐美子
【テーマコード(参考)】
2H044
2H102
【Fターム(参考)】
2H044AE02
2H044AE06
2H044AF01
2H044AF03
2H044AF05
2H044DA01
2H044DA02
2H044DE08
2H102AA71
(57)【要約】
【課題】例えば、可動の光学部材に関するデータ表示の視認性の点で有利な制御装置を提供すること。
【解決手段】可動の光学部材に関する第1データ及び第2データを取得する第1取得機能と、第1データ及び第2データに関して表示部への表示の優先度を取得する第2取得機能とを有する処理部を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可動の光学部材に関する第1データ及び第2データを取得する第1取得機能と、前記第1データ及び前記第2データに関して表示部への表示の優先度を取得する第2取得機能とを有する処理部を含むことを特徴とする制御装置。
【請求項2】
前記処理部は、前記優先度に応じて前記第1データ及び前記第2データのうち少なくとも一つのデータを前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記処理部は、前記第1データ及び前記第2データのうち前記優先度が最も高いデータを前記表示部に表示させることを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記処理部は、前記第1データ及び前記第2データのうち前記優先度が最も高いデータを前記表示部に強調して表示させることを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
【請求項5】
前記光学部材の駆動操作のための第1操作部及び第2操作部がそれぞれ出力する第1操作量及び第2操作量の範囲が制限される場合、
前記第1データは、前記第1操作量の範囲の制限に関する情報を含み、
前記第2データは、前記第2操作量の範囲の制限に関する情報を含むことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の制御装置。
【請求項6】
第1操作部に対する操作及び第2操作部に対する操作によりそれぞれ出力される前記光学部材の駆動のための第1指令及び第2指令の範囲が制限される場合、
前記第1データは、前記第1指令の範囲の制限に関する情報を含み、
前記第2データは、前記第2指令の範囲の制限に関する情報を含むことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の制御装置。
【請求項7】
前記第1データは、前記第1操作部を示す情報を含み、
前記第2データは、前記第2操作部を示す情報を含むことを特徴とする請求項5又は6に記載の制御装置。
【請求項8】
前記光学部材の駆動範囲が第1駆動範囲及び第2駆動範囲に制限される場合、
前記第1データは、前記第1駆動範囲に関する情報を含み、
前記第2データは、前記第2駆動範囲に関する情報を含むことを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の制御装置。
【請求項9】
前記第1データ及び前記第2データは、前記光学部材を示す情報を含むことを特徴とする請求項8に記載の制御装置。
【請求項10】
請求項1乃至9の何れか一項に記載の制御装置と、
前記光学部材とを有することを特徴とする光学装置。
【請求項11】
前記光学部材を介して形成された像を撮る撮像素子を有することを特徴とする請求項10に記載の光学装置。
【請求項12】
請求項1乃至9の何れか一項に記載の制御装置と、
前記光学部材の駆動操作のための操作部とを有することを特徴とする操作装置。
【請求項13】
請求項1乃至9の何れか一項に記載の制御装置と、
前記光学部材を含む光学装置と通信を行う通信部とを有することを特徴とする電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置、光学装置、操作装置、及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光学装置及び操作装置等の複数の機器を含む撮影システムにおいて、機器間にて通信を行い、各機器の状態や設定情報を共有する技術が知られている。特許文献1には、ズームレンズの遠隔操作を行う操作装置(電子機器)であって、ズームレンズ群の駆動範囲における現在のズーム駆動状態を表示する表示部を有するものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の操作装置では、駆動範囲が複数設定された場合に、現在有効になっている駆動範囲が分かりづらくなりうる。
【0005】
ここで、操作装置には、例えば、操作装置が出力するフォーカスレンズ群を駆動するための指令を制限する「フォーカス指令制限機能」を備えるものがある。
図12を参照して、フォーカス指令制限機能について説明する。
図12は、フォーカスレンズの操作装置(以下、フォーカス操作部)の操作量(操作位置)に対する指令(指令値)を示している。
図12において、横軸はフォーカス操作部の操作量(以下、単に操作量ともいう)であり、縦軸はフォーカス操作部から出力される指令(以下、単に指令ともいう)である。
図12(a)はフォーカス指令制限機能が設定されていない場合の操作量と指令との関係を示し、
図12(b)はフォーカス指令制限機能が設定されている場合の操作量と指令との関係を示している。
図12(a)では、操作量をminからMAXまで変化させると、フォーカスレンズ群が至近から無限までの全域を移動する指令が出力される。
図12(b)では、指令は操作量の点A~Bの範囲で変化可能であり、操作量をminからMAXまで変化させると指令は点a~bの範囲で出力される。そのため、フォーカス指令制限機能が設定されると、特定の被写体距離の範囲のみでの撮影が可能となる。
【0006】
フォーカス指令制限機能は制限機能の一例であり、制限機能は操作装置ごとに設定可能であるため、複数の操作装置において制限機能が設定された場合には複数の制限範囲が存在することになる。この場合、表示部に複数の制限範囲が表示されると、現在有効になっている制限範囲が分かりづらくなってしまう。
【0007】
なお、このことは、ズームレンズ群やアイリス等の他の光学部材を駆動するための指令を制限する制限機能に関しても同様である。
【0008】
本発明は、例えば、可動の光学部材に関するデータ表示の視認性の点で有利な制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一側面としての制御装置は、可動の光学部材に関する第1データ及び第2データを取得する第1取得機能と、第1データ及び第2データに関して表示部への表示の優先度を取得する第2取得機能とを有する処理部を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、例えば、可動の光学部材に関するデータ表示の視認性の点で有利な制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施例1の撮影システムのブロック図である。
【
図3】実施例1の判別処理を示すフローチャートである。
【
図4】実施例2の撮影システムのブロック図である。
【
図6】実施例2の判別処理を示すフローチャートである。
【
図7】実施例3の撮影システムのブロック図である。
【
図8】実施例3の判別処理を示すフローチャートである。
【
図9】実施例4の撮影システムのブロック図である。
【
図10】実施例4のデータグループの表示例を示す図である。
【
図11】実施例4の表示処理を示すフローチャートである。
【
図12】フォーカスレンズの操作装置の操作位置に対する指令値を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
【実施例0013】
図1は、本実施例の撮影システムのブロック図である。撮影システムは、可動光学部材を備えるレンズ装置100及び表示装置200を有する。なお、本実施例では、可動光学部材がフォーカスレンズである場合について説明する。
【0014】
レンズ装置100は、第1操作部101a、第2操作部101b、設定操作部102、処理部103、及び通信部104を有する。
【0015】
第1操作部101aは、可動光学部材を操作可能に構成され、本実施例ではフォーカスレンズの駆動操作のための回転式のノブである。第1操作部101aが操作されると、不図示の位置検出部が操作位置を検出し、検出した位置信号を処理部103に出力する。
【0016】
第2操作部101bは、可動光学部材を操作可能に構成され、本実施例ではフォーカスレンズの微調操作を行うためのつまみである。第2操作部101bが操作されると、不図示の位置検出部が操作位置を検出し、検出した位置信号を処理部103に出力する。
【0017】
設定操作部102は、例えばスイッチであり、制限機能のON/OFFや制限範囲の設定を行うために用いられる。設定操作部102を用いて設定される制限機能は操作部ごとに設定可能であり、本実施例では第1操作部101a及び第2操作部101bに設定される。また、設定操作部102は、制限範囲や制限機能が設定された操作部を示す設定情報を処理部103に出力する。なお、本実施例では制限機能は、
図12を用いて説明したフォーカス指令値制限機能とする。
【0018】
処理部103は、CPUであり、設定操作部102からの設定情報を取得する第1取得機能を有し、取得した設定情報を不図示の記憶部に記憶する。また、処理部103は、操作部の位置信号と制限機能にて設定される制限範囲とを用いて、フォーカスレンズを駆動するための指令値を生成する。処理部103は、操作部ごとに指令値を保持し、指令値を不図示の駆動部に出力することでフォーカスレンズを駆動する。更に、処理部103は、設定情報に関して表示部202への表示の優先度を取得する第2取得機能を有し、後述する判別処理を行う。判別処理で決定された設定情報(データグループ)は、通信部104に出力される。なお、処理部103は、本実施例ではレンズ装置100内に設けられているが、撮像システム内の制御装置として構成されてもよい。
【0019】
通信部104は、表示装置200と通信可能であり、処理部103から入力された設定情報を表示装置200に対して送信する。
【0020】
表示装置200は、通信部201及び表示部202を有する。
【0021】
通信部201は、レンズ装置100と通信可能であり、レンズ装置100からの設定情報を表示部202に出力する。
【0022】
表示部202は、表示デバイスであり、通信部201からの設定情報を表示する。表示デバイスは、LCDパネルや有機EL等の文字や形が表現可能なユーザインターフェースであればよい。
【0023】
以下、第1操作部101aと第2操作部101bに制限機能が設定された場合の設定情報について説明する。
図2は、本実施例の制限範囲の一例を示す図である。
【0024】
第1操作部101aの制限範囲は、ユーザが設定操作部102を用いて至近側の端(至近制限端)と無限側の端(無限制限端)の位置を入力することで設定可能である。なお、至近制限端及び無限制限端の初期値はそれぞれ、至近端及び無限端である。制限機能が設定されている操作部であることを示す第1操作部101aの識別ID(第1操作部101aであることを示す情報)、至近制限端、及び無限制限端を含む設定情報を第1データグループ(第1データ)と定義する。第2操作部101bについても第1操作部101aと同様に制限範囲を設定することが可能である。制限機能が設定されている操作部であることを示す第2操作部101bの識別ID(第1操作部101aであることを示す情報)、至近制限端、及び無限制限端を含む設定情報を第2データグループ(第2データ)と定義する。
【0025】
図2(a)は、第1操作部101aに制限機能が設定された場合の操作位置に対する指令値(第1操作量)の関係を示す。点a、bはそれぞれ、制限範囲の至近制限端及び無限制限端である。制限機能が設定されている操作部であることを示す第1操作部101aの識別ID、点a、及び点bを含む設定情報が第1データグループ(第1操作量の範囲の制限に関する情報)である。処理部103は、操作位置が点A~Bの範囲ではフォーカスレンズを点a~bまで駆動する指令値を出力するが、それ以外の区間は不感帯となり、指令値を更新しない。
【0026】
図2(b)は、第2操作部101bに制限機能が設定された場合の操作位置に対する指令値(第2操作量)の関係を示す。点c、dはそれぞれ、制限範囲の至近制限端及び無限制限端である。制限機能が設定されている操作部であることを示す第2操作部101bの識別ID、点c、及び点dを含む設定情報が第2データグループ(第2操作量の範囲の制限に関する情報)である。処理部103は、操作位置が点C~Dの範囲ではフォーカスレンズを点c~dまで駆動する指令値を出力するが、それ以外の区間は不感帯となり、指令値を更新しない。
【0027】
図2(c)は、第1操作部101aと第2操作部101bの制限範囲を示している。複数の制限範囲が設定された場合に表示部202に全ての制限範囲が表示されると、現在有効になっている制限範囲が分かりづらくなってしまう。そこで、本実施例では、処理部103は、複数のデータグループから現在有効になっているデータグループのみを決定する判別処理を行い、決定した情報を通信部104に出力する。
【0028】
以下、
図3を参照して、第1操作部101aと第2操作部101bに制限機能が設定された場合において、処理部103が行う判別処理について説明する。
図3は、本実施例の判別処理を示すフローチャートである。以下の説明では、処理部103が、複数のデータグループから決定したデータグループを表示データグループとする。また、本実施例では、指令値を出力する操作部が複数存在する場合、後に操作された操作部からの指令値が優先される後操作優先とする。なお、判別処理は、本実施例では処理部103により実行されるが、撮影システムの他の機器により実行されてもよい。
【0029】
ステップS101では、処理部103は、操作部の操作が行われたかどうかを判定する。操作が行われたと判定された場合、ステップS102に進み、そうでないと判定された場合、判別処理を終了する。
【0030】
ステップS102では、処理部103は、操作部の位置信号の変化に基づいて第1操作部101aと第2操作部101bのどちらの操作が行われたどうかを判定すると共に、操作が行われた操作部の識別IDを取得する。
【0031】
ステップS103では、処理部103は、ステップS102で取得した識別IDが第1操作部101aの識別IDであるかどうかを判定する。第1操作部101aの識別IDである(第1データグループの表示部202に表示させる際の優先度が高い)と判定された場合、ステップS104に進む。一方、そうでない(第2データグループの表示部202に表示させる際の優先度が高い)と判定された場合、ステップS105に進む。
【0032】
ステップS104では、処理部103は、表示データグループを第1データグループに決定する。
【0033】
ステップS105では、処理部103は、表示データグループを第2データグループに決定する。
【0034】
判別処理を行うことで、複数設定された制限範囲のうち、現在有効な制限範囲を決定することができる。
【0035】
本実施例の撮影システムを用いた撮影では、ユーザが意図せずに可動光学部材が動いてしまう場合がある。例えば、第1操作部101aで操作可能な範囲と第2操作部101bで操作可能な範囲が全く異なる場合である。第1操作部101aで操作を行った後、第2操作部101bで微調操作を行う場合、可動光学部材は当初は第1操作部101aの指令値で移動するが、途中から第2操作部101bの指令値で移動する。そのため、第1操作部101aで操作していた駆動位置から微調操作を行いたい場合に、可動光学部材が想定していない駆動位置に移動してしまう問題が発生してしまう。このような問題の発生を抑制するため、データグループは現在位置から移動するかどうかの情報を含んでいてもよい。
【0036】
本実施例では、後操作優先の場合の例について説明したが、優先度の高い操作部に操作権が切り替わる場合、操作権を持つ操作部のデータグループを表示するようにしてもよい。また、操作権を持たない操作部の操作が検出された場合に、該操作部のデータグループを一時的に表示するようにしてもよい。
【0037】
また、本実施例では、操作部の操作を検出し、操作された対象に基づいてデータグループを決定するが、機能のON/OFF情報や、予め定められた優先順位情報等の情報に基づいてデータグループを決定してもよい。また、操作部で操作が行われない場合、記憶されているデータグループを全て表示するようにしてもよい。
【0038】
また、本実施例では、制限機能をフォーカスレンズの操作部の指令値の範囲を制限するフォーカス指令値制限機能としているが、フォーカスレンズの操作部によるフォーカスレンズに対する指令速度の範囲を制限する機能であってもよい。
【0039】
また、本実施例では、判別処理にて複数の制限範囲から一つの制限範囲を決定するが、決定する制限範囲の数はこれに限定されない。ズーム、フォーカス、及びアイリス等の可動光学部材ごとに決定する数を設定可能であってもよい。
【0040】
更に、本実施例では操作部はレンズ装置100内に設けられているが、撮影システム内の光学部材を介して形成された像を撮る撮像素子を含む撮像装置や、操作部材や表示装置を含む電子機器等のレンズ装置100とは異なる機器に設けられていてもよい。また、設定操作部や表示部も撮影システム内の本実施例とは異なる機器に設けられていてもよい。
実施例1では、複数の操作部が可動光学部材を駆動するための指令値の範囲を制限する制限機能を設定される例について説明した。本実施例では、可動光学部材の駆動範囲を制限する制限機能が複数設定された場合に現在有効になっている制限範囲を明確にする例について説明する。なお、本実施例では制限機能は、ズームレンズの駆動範囲を制限する機能とする。また、本実施例では、実施例1と異なる構成について説明し、実施例1と同等の構成については同じ記号を付与し、説明を省略する。
操作部101cは、ズームレンズを操作可能なシーソー型の操作部であり、シーソーを広角側に倒すとズームレンズを広角側に駆動する速度信号を出力し、望遠側に倒すと望遠側に駆動する速度信号を出力する。
制限機能として、ユーザが設定操作部102を用いて駆動範囲の広角側の端(広角制限端)と望遠側の端(望遠制限端)の位置を入力することで駆動範囲(第1駆動範囲)を制限するズーム駆動範囲制限機能がある。なお、広角制限端及び望遠制限端の初期値はそれぞれ、広角端及び望遠端である。また、ズームレンズを望遠側に移動させた場合にF値が暗くなることを防ぐため、処理部103が自動で駆動範囲(第2駆動範囲)を決定するF落ち防止ズーム制限機能がある。処理部103は、制限機能が設定されている可動光学部材であることを示す可動光学部材の識別ID、広角制限端、及び望遠制限端を含む設定情報をデータグループとして記憶する。
ステップS203では、処理部103は、第1広角制限端を示す数が第2広角制限端を示す数以下であるかどうかを判定する。第1広角制限端を示す数が第2広角制限端を示す数以下であると判定された場合、ステップS204に進み、そうでないと判定された場合、ステップS205に進む。
ステップS206では、処理部103は、第1望遠制限端を示す数が第2望遠制限端を示す数以上であるかどうかを判定する。第1望遠制限端を示す数が第2望遠制限端を示す数以上であると判定された場合、ステップS207に進み、そうでないと判定された場合、ステップS208に進む。
ステップS209では、処理部103は、表示広角端を示す数が表示望遠端を示す数よりも小さいかどうかを判定する。表示広角端を示す数が表示望遠端を示す数よりも小さいと判定された場合、ステップS210に進み、そうでないと判定された場合、判別処理を終了する。第1データグループの制限範囲と第2データグループの制限範囲が重なっている場合、重なっている範囲を用いて表示データグループを更新し、重なっていない場合、表示データグループを更新せず、判別処理を終了する。
更に、本実施例では操作部はレンズ装置100内に設けられているが、撮影システム内のレンズ装置100とは異なる機器に設けられていてもよい。また、設定操作部や表示部も撮影システム内の本実施例とは異なる機器に設けられていてもよい。