(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022187449
(43)【公開日】2022-12-19
(54)【発明の名称】着脱可能な多機能マスク
(51)【国際特許分類】
A41D 13/11 20060101AFI20221212BHJP
A62B 18/02 20060101ALI20221212BHJP
【FI】
A41D13/11 Z
A62B18/02 C
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021116084
(22)【出願日】2021-07-14
(31)【優先権主張番号】202110632928.1
(32)【優先日】2021-06-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521311089
【氏名又は名称】中服帽飾創意研発南通有限公司
【氏名又は名称原語表記】Zhongfu Hat Decoration Creative Research and Development Nantong Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Building 3, No. 496, Yonghe Road, Gangzha District, Nantong City, Jiangsu, China
(74)【代理人】
【識別番号】100146374
【弁理士】
【氏名又は名称】有馬 百子
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】孫 建華
(72)【発明者】
【氏名】夏 金融
【テーマコード(参考)】
2E185
【Fターム(参考)】
2E185AA07
2E185BA08
2E185CC32
(57)【要約】 (修正有)
【課題】多機能でかつ防御効果が高い着脱可能なマスクを提供する。
【解決手段】一実施形態による多機能マスクは、マスク本体を含み、前記マスク本体の一側に立体メッシュ本体1が設けられ、前記マスク本体と立体メッシュ本体1の一側に第1スナップファースナー2が設けられ、立体メッシュ本体1の一側は、第1スナップファースナー2を介してマスク本体に連結され、前記立体メッシュ本体1の一側にメッシュフレーム5が設けられ、前記メッシュフレーム5の一側に複数の補強リブ8が一体的に成形され、メッシュフレーム5の一側にメッシュ孔が開設され、前記メッシュ孔には第2スナップファースナーが設けられ、立体メッシュ本体1には第2スナップファースナーを介して2つの追加材料パッケージ10が連結され、2つの追加材料パッケージ10は、立体メッシュ本体1の中央の両側に位置する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスク本体(3)を含み、前記マスク本体(3)の一側に立体メッシュ本体(1)が設けられ、前記マスク本体(3)と立体メッシュ本体(1)の一側に第1スナップファースナー(2)が設けられ、立体メッシュ本体(1)の一側は、第1スナップファースナー(2)を介してマスク本体(3)に連結され、前記立体メッシュ本体(1)の一側にメッシュフレーム(5)が設けられ、前記メッシュフレーム(5)の一側に複数の補強リブ(8)が一体的に成形され、メッシュフレーム(5)の一側にメッシュ孔(6)が開設され、前記メッシュ孔(6)には第2スナップファースナー(11)が設けられ、立体メッシュ本体(1)には第2スナップファースナー(11)を介して2つの追加材料パッケージ(10)が連結され、2つの追加材料パッケージ(10)は、立体メッシュ本体(1)の中央の両側に位置する、ことを特徴とする着脱可能な多機能マスク。
【請求項2】
前記追加材料パッケージ(10)は、抗ウイルスの漢方薬パッケージ、抗アレルギー性鼻炎の漢方薬パッケージ、活性炭材料パッケージ、香り袋の材料パッケージのいずれかである、ことを特徴とする請求項1に記載の着脱可能な多機能マスク。
【請求項3】
前記マスク本体(3)は、防水層(301)、メルトブローン不織布フィルター層(302)、及び肌に優しい層(303)を含み、前記防水層(301)とメルトブローン不織布フィルター層(302)は互いに接着され、メルトブローン不織布フィルター層(303)と肌に優しい層(302)は互いに接着される、ことを特徴とする請求項1に記載の着脱可能な多機能マスク。
【請求項4】
前記立体メッシュ本体(1)の上部にスポンジシーリングストリップ(7)が接着され、スポンジシーリングストリップ(7)はメッシュ孔(6)の直上に位置する、ことを特徴とする請求項1に記載の着脱可能な多機能マスク。
【請求項5】
前記補強リブ(8)は波状であり、補強リブ(8)の一側に複数の凹溝(9)が設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の着脱可能な多機能マスク。
【請求項6】
前記マスク本体(3)の一側にマスク耳ひも(4)が接着される、ことを特徴とする請求項1に記載の着脱可能な多機能マスク。
【請求項7】
前記追加材料パッケージ(10)は、抗ウイルスの漢方薬パッケージであり、各成分の質量比が、黄耆25~35g、人参22~37g、炒白朮26~38g、茯苓25~35g、連翹28~32g、金銀花28~32g、板藍根25~35g、黄(オウ)ゴン25~35g、柴胡25~35g、魚腥草28~32g、艾葉28~32g、茵(イン)チン26~38g、霍香25~35g、薄荷脳28~32g、黄連28~32g、甘草25~35gである、ことを特徴とする請求項2に記載の着脱可能な多機能マスク。
【請求項8】
前記追加材料パッケージ(10)は、抗アレルギー性鼻炎の漢方薬パッケージであり、各成分の質量比が、オナモミの実25~35g、辛夷28~32g、茵(イン)チン25~35g、簿荷27~33g、白(ビャ)クシ25~35g、艾葉28~32g、荊芥28~32g、黄耆25~35g、連翹27~33g、野菊花10~20g、霍香10~20g、昇麻1~5g、氷片1~5gである、ことを特徴とする請求項2に記載の着脱可能な多機能マスク。
【請求項9】
前記追加材料パッケージ(10)の使用方法は、
S1:調合して秤量した漢方薬材料を粉末にし、均一に混合して、2~3gずつ布袋に入れて密封するステップと、
S2:立体メッシュ本体(1)の所定の位置に配置し、各立体メッシュ本体(1)に2つの袋を配置するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項7又は8に記載の着脱可能な多機能マスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はマスクの技術分野に関し、具体的には、着脱可能な多機能マスクに関する。
【背景技術】
【0002】
マスクの主な機能は、口や鼻腔、呼吸器へのウイルス、細菌、スモッグの侵入を防止することである。マスクの国家規格には、医療用、民間用、工業用、子供用など、多くの既存のものがある。各分類の特性によって幾つかの違いがある一部の指標を除いて、ほとんどの指標は同じである。濾過効率と呼吸抵抗が主な指標であるが、これらの2つの指標は互いに矛盾している。濾過効率は高ければ高いほどよく、呼吸抵抗は低ければ低いほどよいので、マスク業界では、両方の指標を満たすことが困難である。
【0003】
現在、市販されているマスクのほとんどは、単に汚染物質を遮断する効果のみがあり、防御効果がやや不足している。しかしながら、昔は、疫病が頻発していたため、医者は、防御効果を高めるために、薬液を浸した布で口や鼻を覆って治療を行っていた。
【0004】
呼吸抵抗の問題を解決するために、本発明は、物理学における圧力の度合い、圧力及び面積の関係:p=f/s、即ち、圧力が変化しない状況で、力を受ける面積が圧力の度合いに反比例する原理に基づいて、口と鼻の前にメッシュ構造を追加することで、元の点接触を面接触にする。そのため、呼吸抵抗が大幅に低減し、検出結果も、メッシュを使用した後の呼吸抵抗力が、メッシュを使用しない場合の半分であり、国家規格の許容値の2/3であることを明らかにする。また、材料パッケージを追加することによって、予防機能がないという問題は解決される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術の欠点に対し、本発明は、主にマスクの機能が単一であり、防御効果が不足であり、呼吸抵抗が大きいなどの問題を解決するために、着脱可能な多機能マスクを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を実現するために、本発明は以下の技術的解決策を提供する。
着脱可能な多機能マスクは、マスク本体を含み、前記マスク本体の一側に立体メッシュ本体が設けられ、前記マスク本体と立体メッシュ本体の一側に第1スナップファースナーが設けられ、立体メッシュ本体の一側は、第1スナップファースナーを介してマスク本体に連結され、前記立体メッシュ本体の一側にメッシュフレームが設けられ、前記メッシュフレームの一側に複数の補強リブが一体的に成形され、メッシュフレームの一側にメッシュ孔が開設され、前記メッシュ网孔には第2スナップファースナーが設けられ、立体メッシュ本体には第2スナップファースナーを介して2つの追加材料パッケージが連結され、2つの追加材料パッケージは、立体メッシュ本体の中央の両側に位置する。
【0007】
さらに、前記追加材料パッケージは、抗ウイルスの漢方薬パッケージ、抗アレルギー性鼻炎の漢方薬パッケージ、活性炭材料パッケージ、香り袋の材料パッケージのいずれかである。
【0008】
上記の技術的解決策に基づき、前記マスク本体は、防水層、メルトブローン不織布フィルター層、及び肌に優しい層を含み、前記防水層とメルトブローン不織布フィルター層は互いに接着され、メルトブローン不織布フィルター層と肌に優しい層は互いに接着される。
【0009】
本発明の更なる技術的解決策として、前記立体メッシュ本体の上部にスポンジシーリングストリップが接着され、スポンジシーリングストリップはメッシュ孔の直上に位置する。
【0010】
さらに、前記補強リブは波状であり、補強リブの一側に複数の凹溝が設けられる。
【0011】
上記の技術的解決策に基づき、前記マスク本体の一側にマスク耳ひもが接着される。
【0012】
本発明の更なる技術的解決策として、前記追加材料パッケージは抗ウイルスの漢方薬パッケージであり、各成分の質量比は、黄耆25~35g、人参22~37g、炒白朮26~38g、茯苓25~35g、連翹28~32g、金銀花28~32g、板藍根25~35g、黄(オウ)ゴン25~35g、柴胡25~35g、魚腥草28~32g、艾葉28~32g、茵(イン)チン26~38g、霍香25~35g、薄荷脳28~32g、黄連28~32g、甘草25~35gである。
【0013】
さらに、前記追加材料パッケージは抗アレルギー性鼻炎の漢方薬パッケージであり、各成分の質量比は、オナモミの実25~35g、辛夷28~32g、茵(イン)チン25~35g、簿荷27~33g、白(ビャ)クシ25~35g、艾葉28~32g、荊芥28~32g、黄耆25~35g、連翹27~33g、野菊花10~20g、霍香10~20g、昇麻1~5g、氷片1~5gである。
【0014】
上記の技術的解決策に基づき、前記追加材料パッケージの使用方法は、
S1:調合して秤量した漢方薬材料を粉末にし、均一に混合して、2~3gずつ布袋に入れて密封するステップと、
S2:立体メッシュ本体の所定の位置に配置し、各立体メッシュ本体に2つの袋を配置するステップと、を含む。
【0015】
(三)有益な効果
従来技術と比較して、本発明は、以下の有益な効果を有する着脱可能な多機能マスクを提供する。
1、立体メッシュ本体の配置により、立体メッシュ本体を繰り返し使用し、取り外して洗浄することができるため、既存のマスクが洗えないという特性が解決され、資源の浪費が低減する。また、メッシュ構造により、元の点接触が面接触になるため、呼吸抵抗が大幅に低減する。メッシュを使用した後の呼吸抵抗は、メッシュを使用しないものの半分であり、呼吸抵抗が大幅に低減する。このような方式は進歩性を有する。また、立体メッシュ本体の一側に配置されたメッシュ孔により、様々な漢方薬パッケージや香り袋を取り付けることができるので、様々な効果を達成することができ、マスクの汎用性及び防御効果が向上し、マスクの適用性が高くなる。
【0016】
2、立体メッシュ本体の一側に2つの活性炭材料パッケージを配置することで、着用者が吐く水蒸気を吸収することができ、また、マスク内層の吸水生地と立体メッシュ本体の上縁でのスポンジシーリングストリップの補助により、メガネの着用者がマスクを着用する際にメガネが曇るという問題を解決し、マスクの使用効果を向上させることができる。
【0017】
3、立体メッシュ本体の一側に2つの追加材料パッケージを配置することで、漢方薬の薬効成分を口腔や鼻腔粘膜に吸収させることができ、人体に侵入した少量の病菌やウイルスに対して予防及び死滅の効果がある。香り袋を配置することで、マスクは、特定の悪臭のある場所に適したマスクとなり、ユーザーの呼吸の問題を解決することができ、立体メッシュ本体の交換も容易で、マスクの実用性・汎用性を向上させることができる。
【0018】
4、波状の補強リブと凹溝をマッチングして使用することで、立体メッシュ本体と補強リブにより形成されたキャビティが凹溝で連通し、メッシュ全体内に空気が流れ、上下左右の空気の流通が非常にスムーズになり、呼吸抵抗が非常に小さくなるため、マスクの通気性が向上し、マスクの使用効果が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の一実施形態による着脱可能な多機能マスクの立体構造模式図の一例である。
【
図2】本発明の一実施形態による着脱可能な多機能マスクの背面構造模式図の一例である。
【
図3】本発明の一実施形態による着脱可能な多機能マスクのAの拡大構造模式図の一例である。
【
図4】本発明の一実施形態による着脱可能な多機能マスクの展開構造模式図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下では、本発明の実施形態に係る添付図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る技術的解決手段を明確かつ十分に説明する。当然のことながら、ここで説明する実施形態は本発明の実施形態の全てではなく一部にすぎない。当業者が創造的な作業なしに本発明の実施例に基づいて得られる全ての他の実施例は、本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0021】
図1~
図4に示すように、着脱可能な多機能マスクは、マスク本体3を含む。マスク本体3の一側に立体メッシュ本体1が設けられる。立体メッシュ本体1はシリコーン材料で作られたものである。立体メッシュ本体1は、繰り返し使用することができるので、資源の浪費が低減される。また、メッシュ構造により、元の点接触が面接触になるので、呼吸抵抗が大幅に減少し、メッシュを使用した後の呼吸抵抗は、メッシュを使用しない場合の半分であり、呼吸抵抗は大幅に低減される。この方式は、進歩性を持っている。
【0022】
マスク本体3と立体メッシュ本体1の一側に第1スナップファースナー2が設けられる。立体メッシュ本体1の一側は、第1スナップファースナー2を介して、マスク本体3に連結される。立体メッシュ本体1の一側にメッシュフレーム5が設けられる。メッシュフレーム5の一側に複数の補強リブ8が一体的に成形される。波状の補強リブ8と凹溝9をマッチングして使用することで、立体メッシュ本体1と補強リブ8により形成されたキャビティが凹溝9で連通され、メッシュ全体内に空気が流れ、上下左右の空気の流通が非常にスムーズになり、呼吸抵抗が非常に小さくなるため、マスクの通気性が向上し、マスクの使用効果が向上する。
【0023】
メッシュフレーム5の一側にメッシュ孔6が開設される。メッシュ孔6には第2スナップファースナー11が設けられる。立体メッシュ本体1には、第2スナップファースナー11を介して、2つの追加材料パッケージ10が連結される。2つの追加材料パッケージ10は、立体メッシュ本体1の中央の両側に位置する。2つの追加材料パッケージ10の配置により、材料パッケージに充填された異なる材料がマスクに異なる機能を持たせ、ある程度、マスクの汎用性が向上し、マスクの応用性が向上する。
【0024】
マスク本体3は、防水層301、メルトブローン不織布フィルター層302、及び肌に優しい層303を含む。防水層301とメルトブローン不織布フィルター層302は互いに接着され、メルトブローン不織布フィルター層303と肌に優しい層302は互いに接着される。立体メッシュ本体1の上部には、スポンジシーリングストリップ7が接着される。スポンジシーリングストリップ7は、メッシュ孔6の直上に位置する。補強リブ8は波状であり、補強リブ8の一側に複数の凹溝9が開設される。波状の補強リブ8と凹溝9をマッチングして使用することで、マスクの通気性が向上し、マスクの使用効果が向上する。マスク本体3の一側にマスク耳ひも4が接着される。
【0025】
<実施例1>
追加材料パッケージ10は、様々な材料パッケージとすることができる。本実施例では、抗ウイルス漢方薬パッケージのみである。追加材料パッケージ10における各成分の質量比は、例えば、黄耆30g、人参30g、炒白朮30g、茯苓30g、連翹30g、金銀花30g、板藍根30g、黄(オウ)ゴン30g、柴胡30g、魚腥草30g、艾葉30g、茵(イン)チン30g、霍香30g、薄荷脳30g、黄連30g、甘草30gである。
【0026】
立体メッシュ本体1に抗ウイルスの漢方薬パッケージを追加することで、呼吸によって材料パッケージ内の漢方薬の薬効成分を口腔や鼻腔粘膜に吸収させることができ、人体に侵入した少量の病菌やウイルスに対して予防及び死滅の効果がある。
【0027】
<実施例2>
追加材料パッケージ10は、様々な材料パッケージとすることができる。本実施例では、抗アレルギー性鼻炎の漢方薬パッケージのみである。各成分の質量比は、例えば、オナモミの実25~35g、辛夷28~32g、茵(イン)チン25~35g、簿荷27~33g、白(ビャ)クシ25~35g、艾葉28~32g、荊芥28~32g、黄耆25~35g、連翹27~33g、野菊花10~20g、霍香10~20g、昇麻1~5g、氷片1~5gである。
【0028】
立体メッシュ本体1に抗アレルギー性鼻炎の漢方薬パッケージを追加することで、呼吸によって材料パッケージ内の漢方薬の薬効成分を口腔や鼻腔粘膜に吸収させることができ、アレルギー性鼻炎の症状を持つ人に対して一定の予防及び治療の効果を有する。
【0029】
実施例1及び実施例2では、追加材料パッケージ10の制作方法は、
S1:調合して秤量した漢方薬材料を粉末にし、均一に混合して、2~3gずつ布袋に入れて密封するステップと、
S2:立体メッシュ本体1の所定の位置に配置し、各立体メッシュ本体1に2つの袋を配置するステップと、を含む。
【0030】
<実施例3>
追加材料パッケージ10は、様々な材料パッケージとすることができる。本実施例では、活性炭材料パッケージのみである。材料パッケージ内には、一定の含有量の活性炭粒子が充填される。2つの活性炭材料パッケージは、着用者が吐く水蒸気を吸収することができ、また、マスク3内層の吸水生地と立体メッシュ本体1の上縁でのスポンジシーリングストリップ7の補助により、メガネの着用者がマスクを着用する際にメガネが曇るという問題を解決することができる。
【0031】
<実施例4>
追加材料パッケージ10は、様々な材料パッケージとすることができる。本実施例では、香り袋のみである。香り袋内に様々な香りの香料を充填することで、マスクは、特定の悪臭のある場所に適したマスクとなり、ユーザーの呼吸の問題を解決することができ、立体メッシュ本体1の交換も容易で、マスクの実用性・汎用性を向上させることができる。
【0032】
本発明の実施例が示され説明されたが、当業者は、本発明の原理及び精神から逸脱することなく、これらの実施例に対して様々な変更、修正、置換、及び変形を行うことができることを理解できる。本発明の範囲は、特許請求の範囲及びその同等物によって限定される。
【符号の説明】
【0033】
1、立体メッシュ本体;2、第1スナップファースナー;3、マスク本体;301、防水層302、メルトブローン不織布フィルター層;303、肌に優しい層;4、マスク耳ひも;5、メッシュフレーム;6、メッシュ孔;7、スポンジシーリングストリップ;8、補強リブ;9、凹溝;10、追加材料パッケージ;11、第2スナップファースナー。
【手続補正書】
【提出日】2022-09-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスク本体(3)を含み、
前記マスク本体(3)の一側に立体メッシュ本体(1)が設けられ、
前記マスク本体(3)と立体メッシュ本体(1)の一側に第1スナップファースナー(2)が設けられ、
立体メッシュ本体(1)の一側は、第1スナップファースナー(2)を介してマスク本体(3)に連結され、
前記立体メッシュ本体(1)は、一体に成形された、メッシュフレーム(5)と、メッシュフレーム(5)の一部に開設されたメッシュ孔(6)と、複数の補強リブ(8)とを有し、
前記立体メッシュ本体(1)には、第2スナップファースナー(11)が設けられ、
前記立体メッシュ本体(1)には第2スナップファースナー(11)を介して2つの追加材料パッケージ(10)が連結され、
2つの追加材料パッケージ(10)は、立体メッシュ本体(1)の中央の両側に位置し、
前記補強リブ(8)は、前記メッシュフレーム(5)の前記マスク本体側の面の両脇と中央に上下方向に沿ってそれぞれ配置され、前記補強リブは、波状で凹溝を有し、前記メッシュ本体(1)と前記補強リブ(8)により形成されるキャビティは、前記凹溝(9)により左右に連通されることにより、上下左右の空気が流通し、
前記追加材料パッケージは、中央に配置された前記補強リブと、左右に配置された前記補強リブとの間にそれぞれ配置されている
ことを特徴とする着脱可能な多機能マスク。
【請求項2】
前記追加材料パッケージ(10)は、抗ウイルスの漢方薬パッケージ、抗アレルギー性鼻炎の漢方薬パッケージ、活性炭材料パッケージ、香り袋の材料パッケージのいずれかである、ことを特徴とする請求項1に記載の着脱可能な多機能マスク。
【請求項3】
前記マスク本体(3)は、防水層(301)、メルトブローン不織布フィルター層(302)、及び肌に優しい層(303)を含み、
前記防水層(301)とメルトブローン不織布フィルター層(302)は互いに接着され、
メルトブローン不織布フィルター層(303)と肌に優しい層(302)は互いに接着される、ことを特徴とする請求項1に記載の着脱可能な多機能マスク。
【請求項4】
前記立体メッシュ本体(1)の上部にスポンジシーリングストリップ(7)が接着され、スポンジシーリングストリップ(7)はメッシュ孔(6)の直上に位置する、ことを特徴とする請求項1に記載の着脱可能な多機能マスク。
【請求項5】
前記マスク本体(3)の両側にマスク耳ひも(4)が接着される、ことを特徴とする請求項1に記載の着脱可能な多機能マスク。
【請求項6】
前記追加材料パッケージ(10)は、抗ウイルスの漢方薬パッケージであり、各成分の質量比が、黄耆25~35g、人参22~37g、炒白朮26~38g、茯苓25~35g、連翹28~32g、金銀花28~32g、板藍根25~35g、黄(オウ)ゴン25~35g、柴胡25~35g、魚腥草28~32g、艾葉28~32g、茵(イン)チン26~38g、霍香25~35g、薄荷脳28~32g、黄連28~32g、甘草25~35gである、ことを特徴とする請求項2に記載の着脱可能な多機能マスク。
【請求項7】
前記追加材料パッケージ(10)は、抗アレルギー性鼻炎の漢方薬パッケージであり、各成分の質量比が、オナモミの実25~35g、辛夷28~32g、茵(イン)チン25~35g、簿荷27~33g、白(ビャ)クシ25~35g、艾葉28~32g、荊芥28~32g、黄耆25~35g、連翹27~33g、野菊花10~20g、霍香10~20g、昇麻1~5g、氷片1~5gである、ことを特徴とする請求項2に記載の着脱可能な多機能マスク。
【請求項8】
前記追加材料パッケージ(10)は、
調合して秤量した漢方薬材料を粉末にし、均一に混合して、2~3gずつ布袋に入れて密封されたものである
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の着脱可能な多機能マスク。