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▶ 日本ソリッド株式会社の特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022187582
(43)【公開日】2022-12-20
(54)【発明の名称】ウイルス感染予防用消毒キット
(51)【国際特許分類】
   A61K 35/644 20150101AFI20221213BHJP
   A61L 2/18 20060101ALI20221213BHJP
   A61P 31/12 20060101ALI20221213BHJP
   A61L 101/56 20060101ALN20221213BHJP
   A61L 101/22 20060101ALN20221213BHJP
   A61L 101/44 20060101ALN20221213BHJP
   A61L 101/32 20060101ALN20221213BHJP
【FI】
A61K35/644
A61L2/18
A61P31/12
A61L101:56
A61L101:22
A61L101:44
A61L101:32
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021095643
(22)【出願日】2021-06-08
(71)【出願人】
【識別番号】000229162
【氏名又は名称】日本ソリッド株式会社
(72)【発明者】
【氏名】波多野 倫
【テーマコード(参考)】
4C058
4C087
【Fターム(参考)】
4C058AA28
4C058BB07
4C058EE26
4C058JJ08
4C058JJ23
4C058JJ24
4C087AA01
4C087AA02
4C087BB22
4C087CA03
4C087NA10
4C087ZB33
(57)【要約】
【課題】
ウイルス感染予防に有効な簡易な感染予防用消毒キットを提供することを目的とする。
【解決手段】
チャック付き耐水性袋に、含嗽液入り密閉容器、プロポリス液入り容器および簡易コップを収納したウイルス感染予防消毒キット。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャック付き耐水性袋に、含嗽液入り密閉容器、プロポリス液入り容器および簡易コップを収納することを特徴とするウイルス感染予防用消毒キット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウイルス感染予防用消毒キットに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、新型コロナウイルスが世界的に蔓延し、多くの感染者と死亡者が続出している。これらの感染を予防するためマスクをしたり、手指の消毒が行われている。飲食店においても手指の消毒や、アクリル板等により遮蔽板を設け、飛沫の拡散防止を行っている。しかしながらこれらの方法では充分ではなく、さらに高い感染予防対策が求められている。
従来これらの方法に用いられる消毒薬等については、例えばグルコン酸、クロルヘキシジン、水、並びに、安息香酸又はその塩、パラオキシ安息香酸エステル、サリチル酸又はその塩、サリチル酸エステル、ヨウ化カリウム、塩化アンモニウム、アスパラギン酸又はその塩、グルタミン酸又はその塩、アルギニン又はその塩、亜硫酸水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、グルコン酸、トコフェロール酢酸エステル及びフェノキシエタノールからなる群より選択される少なくとも1種の添加剤、を含み、放射線照射により滅菌された、グルコン酸ヘロルヘキシジン製剤、このグルコン酸クロルヘキシジン製剤を含む消毒用キット、並びに放射線を照射する工程を含む滅菌方法(特許文献1)が知られている。
また消毒薬用キットとしては、例えば剥離可能な弱シールによって少なくとも2つの収納室に区分された包装袋に、剛性を有する把持部と薬液含浸部とを備えた衛生材料、および消毒薬が分離して収納されてなる消毒薬用キットであって、前記薬液含浸剤が前記把持部よりも前記弱シール部に近接して収納されると共に、前記弱シール部は前記薬液含浸部によって剥離可能とされていることを特徴とする消毒薬用キット(特許文献2)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014―062060号公報
【特許文献2】特開2004―001784号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者は、家庭は勿論、飲食店、映画館、劇場等の多数の人が集まる場所で感染予防ができる方法について、種々検討した結果本発明を完成するに至った。
【課題を解決するための手段】
【0005】
すなわち、本発明は、チャック付き耐水性袋に、含嗽液入り密閉容器、プロポリス液入り容器および簡易コップを収納することを特徴とするウイルス感染予防用消毒キットである。
【発明の効果】
【0006】
本発明のウイルス感染予防用消毒キットを用いることによって、その場で口腔内および鼻腔内を消毒することができ、同時に消毒処理した消毒液および容器類はチャック付き耐水性袋内に収納した後チャックを閉じて密封し、そのまま廃棄することができるので便利である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明における含嗽液入り密閉容器は、例えば市販されているねじ蓋付プラスチック容器(容器30ml程度)にオキシドール、ポピドンヨード、塩化ベンセトニウム、プロポリス等の含嗽液を封入して調製する。
またプロポリス液入り容器(容量30mL程度)は、市販の例えば噴霧点鼻用容器にプロポリスエキスを原液または希釈した液を入れ調製する。
また前記含嗽液、プロポリス液は、BFS(成形同時充填)容器に封入し、これをうがい薬および点鼻用薬として使用することができる。尚うがい薬として使用する場合は、直接口腔内に注入することも可能であり、さらに点鼻用薬として使用する場合には綿棒等に塗付して用いることが好ましい。
さらに簡易コップは、市販の紙コップ、プラコップが使用でき容量も30ml程度で充分使用できる。
また目を保護する場合には、花粉防止用メガネ等のメガネ型あるいはゴーグル型の防護メガネをチャック付耐水性袋に同時に収納することもできる。
チャック付耐水性袋としては例えば市販されている縦19~26cm、横12~17cm程度の大きさのチャック付ポリ袋等が使用できる。
【0008】
次に本発明のウイルス感染予防用消毒キットの使用方法を説明する。
特に順番については特定するものではないが、例えば、はじめに含嗽液入り密閉容器から含嗽液を簡易コップに移し、簡易コップから適量の含嗽液を口に含む。次にウガイをし、ウガイ後の含嗽液は、収納物を取り出したチャック付耐水性袋中に吐き出し、簡易コップと共に廃棄する。
次にプロポリス液入り噴霧点鼻用容器を鼻腔に差し込み内容物のプロポリス液を噴霧する。
使用済の含嗽液入り密閉容器およびプロポリス液入りの噴霧容器は、次の消毒のために保管しておいても良いが、不用の場合は、前記吐き出された含嗽液入りのチャック付耐水性袋に入れてチャックを閉じて一括して廃棄する。
またこれらの消毒に加えて、店等に備え付けられている手指用の消毒液で手指を消毒した後本発明のウイルス感染予防用消毒キットを使うと一層予防効果が向上する。