(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022187585
(43)【公開日】2022-12-20
(54)【発明の名称】ゲームシステム、ゲームプログラム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
A63F 13/80 20140101AFI20221213BHJP
A63F 13/35 20140101ALI20221213BHJP
A63F 13/45 20140101ALI20221213BHJP
A63F 13/69 20140101ALI20221213BHJP
A63F 13/533 20140101ALI20221213BHJP
【FI】
A63F13/80 C
A63F13/35
A63F13/45
A63F13/69
A63F13/533
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021095650
(22)【出願日】2021-06-08
(71)【出願人】
【識別番号】521215190
【氏名又は名称】株式会社フルレット
(74)【代理人】
【識別番号】100141427
【弁理士】
【氏名又は名称】飯村 重樹
(72)【発明者】
【氏名】柳 日龍
(57)【要約】
【課題】ゲームに対するプレイヤの興趣を向上させることができるゲームシステム、ゲームプログラム及び情報処理方法を提供する。
【解決手段】ネットワークを介してサーバにアクセス可能なプレイヤ端末で実行可能な、仮想的なゲームカードによって構成される列が複数配置された場札及び場札に配布される複数枚のゲームカードが重ね合わされて積み上げられた山札を用いるカードゲームを提供するゲームシステムにおいて、カードゲームは、任意のゲーム処理が実行される複数のゲームモードを備え、プレイヤ端末を介したプレイヤの操作に応じて場札の一の列に配列されたゲームカードを他の列のゲームカードに重ね合わせて移動させるとともに山札に積み上げられたゲームカードを場札の列のそれぞれに配布するゲーム実行部と、ゲーム実行部での処理に基づいて予め設定されたカード役が成立した際にゲームモードに応じたゲーム処理を実行するゲーム処理部と、を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介してサーバにアクセス可能なプレイヤ端末で実行可能な、仮想的なゲームカードによって構成される列が複数配置された場札及び該場札に配布される複数枚の前記ゲームカードが重ね合わされて積み上げられた山札を用いるカードゲームを提供するゲームシステムにおいて、
前記カードゲームは、
任意のゲーム処理が実行される複数のゲームモードを備え、
前記プレイヤ端末を介したプレイヤの操作に応じて前記場札の一の前記列に配列された前記ゲームカードを他の前記列の前記ゲームカードに重ね合わせて移動させるとともに前記山札に積み上げられた前記ゲームカードを前記場札の前記列のそれぞれに配布するゲーム実行部と、
該ゲーム実行部での処理に基づいて予め設定されたカード役が成立した際に前記ゲームモードに応じた前記ゲーム処理を実行するゲーム処理部と、
を備えることを特徴とするゲームシステム。
【請求項2】
前記ゲームモードは、
前記ゲーム実行部での処理に基づいて任意の前記場札を構成する複数の前記ゲームカードによって予め設定された数の組札が成立して前記カード役が成立すると前記組札を構成する複数の前記ゲームカードが前記ゲーム処理部によって前記ゲーム処理として前記場札に配布される第1処理、及び該第1処理の後に前記ゲーム実行部での処理に基づいて任意の前記場札を構成する複数の前記ゲームカードによって予め設定された数の前記組札が成立して前記カード役が成立すると前記組札を構成する複数の前記ゲームカードが前記ゲーム処理部によって前記ゲーム処理として前記山札に配布される第2処理が繰り返し実行されるゲームカード再配布モード、
が実行されることを特徴とする請求項1に記載のゲームシステム。
【請求項3】
前記ゲームモードは、
前記ゲーム実行部の処理に応じて前記カードゲームに予め設定された前記カード役が成立した際に前記カードゲーム内で使用可能なアイテムカードを前記ゲーム処理部において前記ゲーム処理として前記プレイヤに取得させるアイテムカード取得モード、
が実行されることを特徴とする請求項1または2に記載のゲームシステム。
【請求項4】
前記アイテムカードは、
前記場札の任意の前記列に配列された前記ゲームカードのうちから選択された任意の前記ゲームカードに、前記カードゲームに予め設定された基準に基づいて他の前記列から前記ゲームカードが重ね合わせられて移動されることが可能となるように任意の前記ゲームカードを補充するゲームカードを含む、
ことを特徴とする請求項3に記載のゲームシステム。
【請求項5】
前記アイテムカードは、
前記場札の任意の行に配列された裏向きの前記ゲームカードを表向きに反転させるゲームカードを含む、
ことを特徴とする請求項3または4に記載のゲームシステム。
【請求項6】
前記プレイヤ端末を介した前記プレイヤの要望に基づいて、前記カードゲームに予め設定された基準に基づいて前記場札の任意の前記列に配列された前記ゲームカードのうち他の前記列の前記ゲームカードに重ね合わせて移動させることが可能な前記ゲームカードを、前記プレイヤ端末を介して前記プレイヤに提案する、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のゲームシステム。
【請求項7】
前記カードゲームは、
前記場札の前記列が裏向きで配列された複数枚の前記ゲームカード及び該ゲームカードに対して表向きで重ね合わせられて配列された一枚の前記ゲームカードによって構成され、
前記山札が裏向きで重ね合わされて積み上げられた複数枚の前記ゲームカードによって構成される、
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のゲームシステム。
【請求項8】
ネットワークを介してサーバにアクセス可能なプレイヤ端末で実行可能な、仮想的なゲームカードによって構成される列が複数配置された場札及び該場札に配布される複数枚の前記ゲームカードが重ね合わされて積み上げられた山札を用いるカードゲームを提供するゲームプログラムにおいて、
前記カードゲームは、
任意のゲーム処理が実行される複数のゲームモードを備え、
前記サーバを、
前記プレイヤ端末を介したプレイヤの操作に応じて前記場札の一の前記列に配列された前記ゲームカードを他の前記列の前記ゲームカードに重ね合わせて移動させるとともに前記山札に積み上げられた前記ゲームカードを前記場札の前記列のそれぞれに配布するゲーム実行部と、
該ゲーム実行部での処理に基づいて予め設定されたカード役が成立した際に前記ゲームモードに応じた前記ゲーム処理を実行するゲーム処理部と、
して機能させることを特徴とするゲームプログラム。
【請求項9】
ネットワークを介してサーバにアクセス可能なプレイヤ端末で、仮想的なゲームカードによって構成される列が複数配置された場札及び該場札に配布される複数枚の前記ゲームカードが重ね合わされて積み上げられた山札を用いるカードゲームを実行する情報処理方法において、
前記カードゲームは、
任意のゲーム処理が実行される複数のゲームモードを備え、
前記サーバが、
前記プレイヤ端末を介したプレイヤの操作に応じて前記場札の一の前記列に配列された前記ゲームカードを他の前記列の前記ゲームカードに重ね合わせて移動させるとともに前記山札に積み上げられた前記ゲームカードを前記場札の前記列のそれぞれに配布し、
該ゲーム実行部での処理に基づいて予め設定されたカード役が成立した際に前記ゲームモードに応じた前記ゲーム処理を実行する、
ことを特徴とする情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲームシステム、ゲームプログラム及び情報処理方法、特に、ネットワークを介してサーバにアクセス可能なプレイヤ端末で実行可能な、仮想的なゲームカードによって構成される列が複数配置された場札及び場札に配布される複数枚のゲームカードが重ね合わされて積み上げられた山札を用いるカードゲームを提供するゲームシステム、ゲームプログラム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワークを介してサーバにアクセス可能なスマートフォンやゲーム端末等のプレイヤ端末で実行可能なゲームが提供されている。この種のゲームでは、例えば、トランプ等を模した仮想的なゲームカードを用いるカードゲームを実行するものが存在している。
【0003】
特許文献1には、トランプを模したゲームカードで構成されるデッキをプレイヤが編成し、編成したデッキを用いて、プレイヤが他のプレイヤとの間でポーカーゲームを行うゲームシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記の特許文献1のように、プレイヤが他のプレイヤと行うカードゲームを実行するゲームシステムが存在する一方で、プレイヤが一人で行うカードゲーム(「ソリティア」とも称されることがある。)を実行するゲームシステムが存在する。
【0006】
プレイヤが一人でカードゲームを行うこの種のゲームシステムでは、多くの場合、ゲームのルールがわかりやすくプレイヤがすぐに理解してゲームを行うことができる一方で、ルールのわかりやすさに起因してゲームの進行が単調になりがちであって、プレイヤがゲームを続けるうちにゲームに対する興趣が損なわれることが懸念される。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ゲームに対するプレイヤの興趣を向上させることができるゲームシステム、ゲームプログラム及び情報処理方法を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を達成するための本発明に係るゲームシステムは、ネットワークを介してサーバにアクセス可能なプレイヤ端末で実行可能な、仮想的なゲームカードによって構成される列が複数配置された場札及び場札に配布される複数枚のゲームカードが重ね合わされて積み上げられた山札を用いるカードゲームを提供するゲームシステムにおいて、カードゲームは、任意のゲーム処理が実行される複数のゲームモードを備え、プレイヤ端末を介したプレイヤの操作に応じて場札の一の列に配列されたゲームカードを他の列のゲームカードに重ね合わせて移動させるとともに山札に積み上げられたゲームカードを場札の列のそれぞれに配布するゲーム実行部と、ゲーム実行部での処理に基づいて予め設定されたカード役が成立した際にゲームモードに応じたゲーム処理を実行するゲーム処理部と、を備えることを特徴としている。
【0009】
これによれば、ゲームシステムで提供するカードゲームでは、複数のゲームモードのそれぞれに応じたゲーム処理が実行されることから、プレイヤは、種々のゲーム処理を各ゲームモードで体験することができる。
【0010】
したがって、プレイヤは、カードゲームに対する興趣を向上させながらカードゲームを続行することができる。
【0011】
このゲームシステムのゲームモードは、ゲーム実行部での処理に基づいて任意の場札を構成する複数のゲームカードによって予め設定された数の組札が成立してカード役が成立すると組札を構成する複数のゲームカードがゲーム処理部によってゲーム処理として場札に配布される第1処理、及び第1処理の後にゲーム実行部での処理に基づいて任意の場札を構成する複数のゲームカードによって予め設定された数の組札が成立してカード役が成立すると組札を構成する複数のゲームカードがゲーム処理部によってゲーム処理として山札に配布される第2処理が繰り返し実行されるゲームカード再配布モード、が実行されることを特徴としている。
【0012】
さらに、このゲームシステムのゲームモードは、ゲーム実行部の処理に応じてカードゲームに予め設定されたカード役が成立した際にカードゲーム内で使用可能なアイテムカードをゲーム処理部においてゲーム処理としてプレイヤに取得させるアイテムカード取得モードが実行されることを特徴としている。
【0013】
このゲームシステムで処理されるアイテムカードは、場札の任意の列に配列されたゲームカードのうちから選択された任意のゲームカードに、カードゲームに予め設定された基準に基づいて他の列からゲームカードが重ね合わせられて移動されることが可能となるように任意のゲームカードを補充するゲームカードを含むことを特徴としている。
【0014】
ゲームシステムで処理されるアイテムカードは、場札の任意の行に配列された裏向きのゲームカードを表向きに反転させるゲームカードを含むことを特徴としている。
【0015】
しかも、ゲームシステムは、プレイヤ端末を介したプレイヤの要望に基づいて、カードゲームに予め設定された基準に基づいて場札の任意の列に配列されたゲームカードのうち他の列のゲームカードに重ね合わせて移動させることが可能なゲームカードを、プレイヤ端末を介してプレイヤに提案することを特徴としている。
【0016】
このゲームシステムで実行されるカードゲームは、場札の列が裏向きで配列された複数枚のゲームカード及びゲームカードに対して表向きで重ね合わせられて配列された一枚のゲームカードによって構成され、山札が裏向きで重ね合わされて積み上げられた複数枚のゲームカードによって構成されることを特徴としている。
【0017】
上記課題を達成するための本発明に係るゲームプログラムは、ネットワークを介してサーバにアクセス可能なプレイヤ端末で実行可能な、仮想的なゲームカードによって構成される列が複数配置された場札及び場札に配布される複数枚のゲームカードが重ね合わされて積み上げられた山札を用いるカードゲームを提供するゲームプログラムにおいて、カードゲームは、任意のゲーム処理が実行される複数のゲームモードを備え、サーバを、プレイヤ端末を介したプレイヤの操作に応じて場札の一の列に配列されたゲームカードを他の列のゲームカードに重ね合わせて移動させるとともに山札に積み上げられたゲームカードを場札の列のそれぞれに配布するゲーム実行部と、ゲーム実行部での処理に基づいて予め設定されたカード役が成立した際にゲームモードに応じたゲーム処理を実行するゲーム処理部として機能させることを特徴としている。
【0018】
上記課題を達成するための本発明に係る情報処理方法は、ネットワークを介してサーバにアクセス可能なプレイヤ端末で、仮想的なゲームカードによって構成される列が複数配置された場札及び場札に配布される複数枚のゲームカードが重ね合わされて積み上げられた山札を用いるカードゲームを実行する情報処理方法において、カードゲームは、任意のゲーム処理が実行される複数のゲームモードを備え、サーバが、プレイヤ端末を介したプレイヤの操作に応じて場札の一の列に配列されたゲームカードを他の列のゲームカードに重ね合わせて移動させるとともに山札に積み上げられたゲームカードを場札の列のそれぞれに配布し、ゲーム実行部での処理に基づいて予め設定されたカード役が成立した際にゲームモードに応じたゲーム処理を実行することを特徴としている。
【発明の効果】
【0019】
この発明によれば、プレイヤは、カードゲームに対する興趣を向上させながらカードゲームを続行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の実施の形態に係るゲームシステムの構成の概略を説明するブロック図である。
【
図2】同じく、本実施の形態に係るゲームシステムのサーバの構成の概略を説明するブロック図である。
【
図3】同じく、本実施の形態に係るゲームシステムのサーバのストレージの構成の概略を説明するブロック図である。
【
図4】同じく、本実施の形態に係るゲームシステムで処理されるゲーム情報の構成の概略を説明するブロック図である。
【
図5】同じく、本実施の形態に係るゲームシステムのゲームプログラムのゲーム実行部が実行する処理の概略を説明するブロック図である。
【
図6】同じく、本実施の形態に係るゲームシステムのゲームプログラムのゲーム実行部が実行するゲーム進行処理の概略を説明するブロック図である。
【
図7】同じく、本実施の形態に係るゲームシステムのゲームプログラムのゲーム実行部が実行するゲーム進行処理の概略を説明するブロック図である。
【
図8】同じく、本実施の形態に係るゲームシステムのゲームプログラムのゲーム実行部が実行するゲーム進行処理の概略を説明するブロック図である。
【
図9】同じく、本実施の形態に係るゲームシステムのゲームプログラムのゲーム実行部が実行するゲーム進行処理の概略を説明するブロック図である。
【
図10】同じく、本実施の形態に係るゲームシステムのゲームプログラムのゲーム実行部が実行するゲーム進行処理の概略を説明するブロック図である。
【
図11】同じく、本実施の形態に係るゲームシステムのゲームプログラムのゲーム実行部が実行するゲーム進行処理の概略を説明するブロック図である。
【
図12】同じく、本実施の形態に係るゲームシステムのゲームプログラムのゲーム実行部が実行するゲームモード処理の概略を説明するブロック図である。
【
図13】同じく、本実施の形態に係るゲームシステムのゲームプログラムのゲーム処理部が実行する処理の概略を説明するブロック図である。
【
図14】同じく、本実施の形態に係るゲームシステムで処理されるアイテムカードの構成の概略を説明する図である。
【
図15】同じく、本実施の形態に係るゲームシステムで処理されるアイテムカードを用いた場合の処理の概略を説明する図である。
【
図16】同じく、本実施の形態に係るゲームシステムで処理されるアイテムカードを用いた場合の処理の概略を説明する図である。
【
図17】同じく、本実施の形態に係るゲームシステムで処理されるアイテムカードを用いた場合の処理の概略を説明する図である。
【
図18】同じく、本実施の形態に係るゲームシステムのゲームプログラムのゲーム処理部が実行するゲームカード配布処理の第1処理の概略を説明する図である。
【
図19】同じく、本実施の形態に係るゲームシステムのゲームプログラムのゲーム処理部が実行するゲームカード配布処理の第2処理の概略を説明する図である。
【
図20】同じく、本実施の形態に係るゲームシステムのプレイヤ端末の構成の概略を説明するブロック図である。
【
図21】同じく、本実施の形態に係るゲームシステムの処理の概略を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
次に、
図1~
図21に基づいて、本発明の実施の形態に係るゲームシステムについて説明する。
【0022】
図1は、本発明の実施の形態に係るゲームシステムの構成の概略を説明するブロック図である。図示のように、ゲームシステム10は、サーバ20及びプレイヤ端末30を主要構成として備え、これらがインターネット網等のネットワーク100を介して互いにアクセス可能に接続される。
【0023】
サーバ20は、本実施の形態では、ゲームシステム10でゲームを提供する事業者1に配備され、プレイヤ端末30は、事業者1が提供するゲームを利用するプレイヤ2に保有される。
【0024】
ゲームシステム10で事業者1が提供するゲームは、トランプを模した仮想的なゲームカードを用いるカードゲームであって、本実施の形態では、プレイヤが一人で行うソリティアのうちのスパイダーである場合を説明する。
【0025】
次に、本実施の形態のゲームシステム10の各部の具体的な構成について説明する。
【0026】
サーバ20は、本実施の形態では、デスクトップ型あるいはノート型のコンピュータによって実装される。
【0027】
図2は、サーバ20の構成の概略を説明するブロック図である。図示のように、サーバ20は、プロセッサ21、メモリ22、ストレージ23、送受信部24、及び入出力部25を備え、これらが互いにバス26を介して電気的に接続される。
【0028】
プロセッサ21は、サーバ20の動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御や、アプリケーションプログラムの実行に必要な処理等を行う演算装置である。
【0029】
このプロセッサ21は、本実施の形態では例えばCPU(Central Processing Unit)であり、後述するストレージ23に格納されてメモリ22に展開されたアプリケーションプログラムを実行して各処理を行う。
【0030】
メモリ22は、本実施の形態では、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性記憶装置で構成される主記憶装置で実装される。
【0031】
このメモリ22は、プロセッサ21の作業領域として使用される一方、サーバ20の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、及び各種の設定情報等が格納される。
【0032】
ストレージ23は、プログラムや各種の処理に用いられる情報等が格納されている。このストレージ23の構成については、後述する。
【0033】
送受信部24は、サーバ20をネットワーク100に接続する。この送受信部24は、Bluetooth(登録商標)やBLE(Bluetooth Low Energy)といった近距離通信インターフェースを具備するものであってもよい。
【0034】
入出力部25は、キーボードやマウス、あるいはディスプレイ等の入出力機器が接続されるインターフェースである。
【0035】
バス26は、接続したプロセッサ21、メモリ22、ストレージ23、送受信部24及び入出力部25の間において、例えばアドレス信号、データ信号及び各種の制御信号を伝達する。
【0036】
図3は、ストレージ23の構成の概略を説明するブロック図である。図示のように、ストレージ23は、本実施の形態では、データベース40及びゲームプログラムである情報処理プログラム41を備える。
【0037】
データベース40は、ストレージ23の提供する記憶領域として実現され、本実施の形態では、ゲーム情報D1が格納される。
【0038】
図4は、ゲーム情報D1の構成の概略を説明するブロック図である。図示のように、ゲーム情報D1は、ゲームデータd1a、設定データd1b及びプレイヤデータd1cを備える。
【0039】
ゲームデータd1aは、本実施の形態では、カードゲームに登場するゲームカードやプレイヤ2に付与される後述するアイテムカード、あるいは背景画像等といった、カードゲームの画像に関するデータによって構成される。
【0040】
設定データd1bは、ゲームカードに予め設定されたゲームカードの属性、予め設定されたカードゲームのルールや基準等に関するデータによって構成され、本実施の形態のスパイダーの場合は、例えば、後述するゲームモードにおいてカード役が成立する場合の基準やルール、ゲームモードのIDに関連づけられたゲームモード名等が含まれる。
【0041】
プレイヤデータd1cは、本実施の形態では、ゲーム内におけるプレイヤ2a~2nのアカウント名、プレイヤ2が所有するアイテムカードに関するデータ、カードゲームにおけるこれまでのプレイ歴に関するデータ等によって構成される。
【0042】
所有するアイテムカードに関するデータは、例えば、アイテムカードのIDに関連づけられたアイテムカードの保有数等の値が含まれる。
【0043】
プレイ歴に関するデータは、設定された複数のゲームモードのうち、プレイヤ2がこれまでにプレイしたことがあるゲームモードに関するデータであり、例えばプレイの回数やゲームモードをクリアした際のデータ等が含まれる。
【0044】
図3で示す情報処理プログラム41は、本実施の形態では、サーバ20を、ゲーム実行部41a及びゲーム処理部41bとして機能させるプログラムである。
【0045】
図5は、ゲーム実行部41aが実行する処理の概略を説明するブロック図である。図示のように、ゲーム実行部41aは、ゲーム進行処理S1、ゲーム機能処理S2及びゲームモード処理S3を実行する。
【0046】
ゲーム進行処理S1は、プレイヤ端末30を介したプレイヤ2の操作に応じて、カードゲームを進行させる処理である。
【0047】
図6~
図11は、ゲーム進行処理S1の概略を説明するブロック図である。
図6で示すように、ゲーム進行処理S1では、まず、複数のゲームカードによって、場札101及び山札102が配置されるとともに、組札配置位置103aが設定される。
【0048】
場札101には、裏向きで重ね合わされて配列された5枚のゲームカード及びこのゲームカードの最上に表向きで重ね合わせられた1枚のゲームカードによって構成される4列((1)~(4))、及び裏向きで重ね合わされて配列された4枚のゲームカード及びこのゲームカードの最上に表向きで重ね合わせられた1枚のゲームカードによって構成される6列((5)~(10))が配置される。
【0049】
山札102には、本実施の形態では、裏向きで重ね合わされて積み重ねられた50枚のゲームカードが配置され、組札配置位置103aには、プレイヤ2の操作に応じて、予め設定された順序でゲームカードが揃って組札が成立した場合に、成立した組札が配置される。
【0050】
この組札配置位置103aには、ゲームの開始直後は組札が配置されていない状態となっている。
【0051】
この状態で、本実施の形態では、ゲーム情報D1の設定データd1bに設定されたカードゲームのルールに従って、任意の列において表向きで重ね合わせられた1枚のゲームカードの数字よりも1つ小さい数字のゲームカードを他の列から移動させて重ね合わせる。
【0052】
例えば、場札101の列(3)の表向きのゲームカードが「K」であるから、「K」よりも1つ小さい数字である「Q」のゲームカードを列(2)から移動させて重ね合わせることができる。
【0053】
図7で示すように、列(2)から「Q」のゲームカードを移動させると、移動後の列(2)の最上で裏向きに重ね合わせられたゲームカードが表向きに反転させられる。本実施の形態では、表向きに反転させられたゲームカードは「A」である。
【0054】
続いて、場札101の列(3)の表向きのゲームカードの「Q」に対して、「Q」よりも1つ小さい数字である「J」のゲームカードを列(1)から移動させて重ね合わせることができる。
【0055】
列(1)から「J」のゲームカードを移動させると、移動後の列(1)の最上で裏向きに重ね合わせられたゲームカードが表向きに反転させられる。本実施の形態では、表向きに反転させられたゲームカードは「10」である。
【0056】
このような手順を繰り返したのち、
図8で示すように、いずれの列の間でも表向きのゲームカードを移動させることができない状態となった場合に、プレイヤ2の操作に応じて、
図9で示すように、新たなゲームカードが山札102から各列の表向きのゲームカードに重ね合わせられて配布される。
【0057】
プレイヤ端末30を介したプレイヤ2の操作に応じて、
図10で示すように,ゲームカードの記号ごと(例えばハート)にゲームカードの数字がKからAの順に揃うと組札103が成立し、
図11で示すように、この成立した組札103が組札配置位置103aに移動して配置される。
【0058】
図5で示すゲーム機能処理S2は、本実施の形態では、プレイヤ端末30を介したプレイヤ2の要望に基づいて、任意の列で表向きに重ね合わせられた1枚のゲームカードのうち、他の列で表向きに重ね合わせられた1枚のゲームカードに重ね合わせて移動させることが可能なゲームカードを、プレイヤ端末30を介してプレイヤ2に提案する処理を実行する。
【0059】
例えば、
図7において、プレイヤ端末30を介したプレイヤ2の操作によって、列(1)の表向きのゲームカードを列(3)の表向きのゲームカードに移動させて重ね合わせることの提案、列(9)あるいは列(10)の表向きのゲームカードを列(5)の表向きのゲームカードに移動させて重ね合わせることの提案、更に、列(6)あるいは列(8)の表向きのゲームカードを列(7)の表向きのゲームカードに移動させて重ね合わせることの提案がなされるといった、いわゆる「ヘルプ機能」としての処理を実行する。
【0060】
この場合、プレイヤ2に提案する手法としては、例えば、移動対象となるゲームカードがハイライトされて移動先のゲームカードへ仮想的に移動するようにプレイヤ端末30に描画されるといった手法が想定されるが、これ以外にも種々の手法が採用可能である。
【0061】
さらに、ゲーム機能処理S2は、例えば、他の列で表向きに重ね合わせられた1枚のゲームカードに重ね合わせて移動させることが可能な任意の列の表向きのゲームカードを、プレイヤ2がプレイヤ端末30を介してタップすると、タップしたゲームカードが他の列で表向きに重ね合わせられた1枚のゲームカードに自律的に移動して重ね合わせられるといった処理を実行する。
【0062】
一方、ゲーム機能処理S2は、プレイヤ2によるプレイヤ端末30の操作を1つ前の操作の状態に戻すといった、いわゆる「バック機能」としての処理を実行する。
【0063】
図5で示すゲームモード処理S3は、本実施の形態では、後述するゲーム処理部41bによって任意のゲーム処理が実行される複数のゲームモードを実行する。
【0064】
図12は、ゲームモード処理S3の概略を説明するブロック図である。図示のように、ゲームモード処理S3では、アイテムカード取得第1モードM1、アイテムカード取得第2モードM2、アイテムカード取得第3モードM3及びゲームカード再配布モードM4を実行する。
【0065】
アイテムカード取得第1モードM1では、本実施の形態では、ゲーム実行部41aでの処理に基づいて、例えば、ゲームカードの記号ごと(例えばハート)にゲームカードの数字がKから2の順に揃うとともに2の次にスペードのAが配置され、かつKが場札101の任意の列において最下に重ね合わせられた場合に、組札103が成立する。
【0066】
なお、この組札103は、本実施の形態では、組札配置位置103aに移動されないで場札101に固定される。
【0067】
アイテムカード取得第1モードM1では、この組札103が8つ成立した場合に、予め設定されたカード役が成立したこととなり、ゲーム処理部41bにおけるゲーム処理として任意のアイテムカードをプレイヤ2に取得させる。
【0068】
アイテムカード取得第2モードM2では、本実施の形態では、例えば、アイテムカード取得第1モードM1において設定されたカード役が2回に亘って連続して成立した場合に、予め設定されたカード役が成立したこととなり、ゲーム処理部41bにおけるゲーム処理として任意のアイテムカードをプレイヤ2に取得させる。
【0069】
アイテムカード取得第3モードM3では、本実施の形態では、ゲーム実行部41aでの処理に基づいて、ゲームカードの記号ごと(ハートとスペード)にゲームカードの数字がKからAの順に揃うと組札103が成立して予め設定されたカード役が成立したこととなり、ゲーム処理部41bにおけるゲーム処理として任意のアイテムカードをプレイヤ2に取得させる。
【0070】
ゲームカード再配布モードM4では、本実施の形態では、ゲーム実行部41aでの処理に基づいて、ゲームカードの記号ごと(ハートとスペード)にゲームカードの数字がKからAの順に揃った4組の組札103が成立してカード役が成立すると、この4組の組札103を構成する複数のゲームカードをゲーム処理部41bにおけるゲーム処理として場札101に配布する第1処理を実行する。
【0071】
さらに、ゲームカード再配布モードM4では、第1処理の後に、ゲーム実行部41aでの処理に基づいて、更に4組の組札103が成立してカード役が成立すると、この4組の組札103を構成する複数のゲームカードをゲーム処理部41bにおけるゲーム処理として山札102に配布する第2処理を実行する。
【0072】
図3で示す情報処理プログラム41のゲーム処理部41bは、ゲーム実行部41aでの処理に基づいて予め設定されたカード役が成立した際に、ゲームモードに応じたゲーム処理を実行する。
【0073】
図13は、ゲーム処理部41bが実行する処理の概略を説明するブロック図である。図示のように、ゲーム処理部41bは、アイテムカード付与処理S4及びゲームカード配布処理S5を実行する。
【0074】
アイテムカード付与処理S4は、本実施の形態では、ゲーム処理としてプレイヤ2にアイテムカードを付与する処理を実行する。このアイテムカード付与処理S4で付与するアイテムカードは、本実施の形態では、
図14で示すように、黒ジョーカーB、赤ジョーカーR及び白ジョーカーWの三種類のゲームカードで構成される。
【0075】
アイテムカード付与処理S4は、アイテムカード取得第1モードM1においてプレイヤ2がカード役を成立させると、プレイヤ2に白ジョーカーWを付与する。
【0076】
一方、アイテムカード付与処理S4は、アイテムカード取得第2モードM2においてプレイヤ2がカード役を成立させると、プレイヤ2に黒ジョーカーBを付与し、その後さらにプレイヤ2がカード役を成立させると、プレイヤ2に赤ジョーカーRを付与する。
【0077】
さらに、アイテムカード付与処理S4は、アイテムカード取得第3モードM3において、プレイヤ2がゲームカードの赤い記号(例えばハート)で組札103を成立させてカード役を成立させると、プレイヤ2に赤ジョーカーRを付与し、プレイヤ2がゲームカードの黒い記号(例えばスペード)で組札103を成立させてカード役を成立させると、プレイヤ2に黒ジョーカーBを付与する。
【0078】
図15及び
図16は、黒ジョーカーBを用いた場合の処理の概略を説明する図である。
図15で示すように、例えば列(3)の表向きのゲームカードの数字である「J」に重ね合わせることができる表向きのゲームカード(数字の「10」)が他の列に存在しない場合、ユーザ端末30を介して黒ジョーカーBを用いると、各列の表向きのカードがハイライトされる。
【0079】
このとき、ユーザ端末30を介して列(3)の表向きのゲームカード(数字の「J」)を選択すると、
図16で示すように、列(3)の表向きのゲームカードに他の各列からゲームカードが重ね合わせられて移動が可能となるように、列(3)の表向きのゲームカードに数字の「10」(記号はハート)のゲームカードが補充される。
【0080】
図17は、赤ジョーカーRを用いた場合の処理の概略を説明する図である。ユーザ端末30を介して赤ジョーカーRを用いると、行(1)~行(7)からなる行のうち選択可能な行(例えば行(1)~行(3))のゲームカードの列の間隔が拡張され、図示のように、行(2)を選択すると、列(1)~列(10)の10列からなる場札101の行(2)の裏向きのゲームカードを表向きに反転させる。
【0081】
図14で示す白ジョーカーWは、本実施の形態では、例えばアイテムカード取得第3モードM3を実行する際に要求されるものであって、プレイヤ2がプレイヤ端末30を介してアイテムカード取得第3モードM3を実行する際に白ジョーカーWを取得していない場合は、アイテムカード取得第3モードM3を実行することができない。
【0082】
図13で示すゲームカード配布処理S5は、本実施の形態では、ゲームカード再配布モードM4においてプレイヤ2がカード役を成立させると第1処理を実行し、第1処理の後に更にプレイヤ2がカード役を成立させると第2処理を実行し、これら第1処理及び第2処理を繰り返し実行する。
【0083】
図18は、ゲームカード配布処理S5の第1処理の概略を説明する図である。図示のように、第1処理では、プレイヤ2が4組の組札103を成立させてカード役を成立させると、4組の組札103を場札101の行(1)に配布する。
【0084】
図19は、ゲームカード配布処理S5の第2処理の概略を説明する図である。第2処理では、第1処理の後に更にプレイヤ2が4組の組札103を成立させてカード役を成立させると、図示のように、4組の組札103を山札102に配布する。
【0085】
さらに、この第2処理の後に更にプレイヤ2が4組の組札103を成立させてカード役を成立させた場合には、再度、第1処理が実行される。すなわち、カード役を成立させるごとに第1処理及び第2処理が交互に繰り返し実行される。
【0086】
図1で示すプレイヤ端末30は、本実施の形態では、携帯型情報端末であるスマートフォンで実装されるが、例えばゲーム専用の端末、タブレット型のコンピュータ、デスクトップ型あるいはノート型のコンピュータによって実装されるものであってもよい。
【0087】
図20は、プレイヤ端末30の構成の概略を説明するブロック図である。図示のように、プレイヤ端末30は、制御部31及びディスプレイ32を主要構成として備える。
【0088】
制御部31は、本実施の形態では、ディスプレイ32や図示しないカメラ等のプレイヤ端末30の各部を制御するものであって、例えばプロセッサ、メモリ、ストレージ、送受信部等によって構成される。
【0089】
この制御部31には、本実施の形態では、ゲームアプリケーションあるいはウェブサイトを閲覧可能なブラウザが格納され、サーバ20の情報処理プログラム41での処理に基づいて、ゲームアプリケーションあるいはブラウザを介してプレイヤ端末30においてゲームが実行される。
【0090】
ディスプレイ32には、本実施の形態では、プレイヤ端末30で実行されるカードゲームの画面インターフェースが表示される。
【0091】
このディスプレイ32は、表示面への接触によって情報の入力を受け付けるいわゆるタッチパネルであって、抵抗膜方式や静電容量方式といった各種の技術によって実装される。
【0092】
本実施の形態では、このディスプレイ32を介してプレイヤ操作情報D2が入力される。
【0093】
プレイヤ操作情報D2は、本実施の形態では、カードゲーム内でプレイヤ2がカードゲームを行う際に必要な操作や動作に関して入力される情報である。
【0094】
このプレイヤ操作情報D2は、ディスプレイ32に対するプレイヤ2の任意の動作(例えば画面をタップあるいはスワイプする動作や、画面に表示されるアイコン等をドラッグしてドロップする動作等)に基づいて入力される。
【0095】
次に、本実施の形態に係るゲームシステム10の処理の概略について説明する。
【0096】
図21は、本実施の形態に係るゲームシステム10の処理の概略を説明するフローチャートである。図示のように、ステップS10のゲームモードの選択において、プレイヤ2は、本実施の形態では、例えばゲームカード再配布モードM4を選択する。
【0097】
続いて、プレイヤ2は、ステップS11において、ゲームを実行してゲームを進行させる。このとき、プレイヤ2は、プレイヤ端末30を介して、場札101の列の最上に配置された表向きのゲームカードを予め設定されたルールに従って他の列に移動させたり、山札102から場札101にゲームカードを配布させたり、「ヘルプ機能」を利用したり、あるいは黒ジョーカーBや赤ジョーカーRを利用したりして、カード役を成立させる。
【0098】
その後、ステップS12において、プレイヤ2の操作に基づいて4組の組札103を成立させてカード役が成立すると、ステップS13において、4組の組札103を場札101の行(1)に配布する第1処理が実行される。
【0099】
第1処理が実行された後、ステップS14において、プレイヤ2がプレイヤ端末30を介して、ゲームを続行してゲームを進行させることによって、ステップS15において、プレイヤ2の操作に基づいて4組の組札103を成立させてカード役が成立すると、ステップS16において、4組の組札103を山札102に配布する第2処理が実行される。
【0100】
その後、ステップS17において、ゲームを終了させないで続行することにより、更にカード役が成立すれば改めて第1処理が実行され、その後のゲームの進行によって更にカード役が成立すれば改めて第2処理が実行されるというように、カード役を成立させるごとに第1処理及び第2処理が交互に繰り返し実行される。
【0101】
このように、ゲームシステム10では、アイテムカード取得第1モードM1、アイテムカード取得第2モードM2、アイテムカード取得第3モードM3及びゲームカード再配布モードM4のそれぞれに応じたゲーム処理が実行されることから、プレイヤ2は、種々のゲーム処理を各ゲームモードで体験することができる。
【0102】
したがって、プレイヤ2は、カードゲームに対する興趣を向上させながらカードゲームを続行することができる。
【0103】
特に、本実施の形態では、ゲームカード再配布モードM4において、カード役が成立することにより組札103が場札に再配布される第1処理、及び第1処理の後にカード役が成立することにより組札103が山札102に再配布される第2処理が繰り返し実行されることから、プレイ2は、興趣を持続させながらカードゲームを続行させることができる。
【0104】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることはなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0105】
上記実施の形態では、カードゲームがスパイダーである場合を説明したが、例えばクロンダイク等、場札、山札及び組札を用いるカードゲームであれば、スパイダーに限られるものではない。
【0106】
さらに、上記実施の形態のカードゲームにおいて、カードゲームの難易度を適宜設定できるように構成してもよい。
【0107】
例えば、場札の各列の最上に配置される表向きのゲームカードが、他の列に必ず移動させて重ね合わせることができるゲームカードとなるように、初級者に向けた難易度を設定することができるようにすることが考えられる。
【符号の説明】
【0108】
1 事業者
2 プレイヤ
10 ゲームシステム
20 サーバ
30 プレイヤ端末
40 データベース
41 情報処理プログラム(ゲームプログラム)
41a ゲーム実行部
41b ゲーム処理部
M4 ゲームカード再配布モード
S4 アイテムカード付与処理
S5 ゲームカード配布処理