(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022187605
(43)【公開日】2022-12-20
(54)【発明の名称】薬剤検出システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20221213BHJP
G06Q 30/06 20120101ALI20221213BHJP
【FI】
G06Q30/02 470
G06Q30/06
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021095682
(22)【出願日】2021-06-08
(71)【出願人】
【識別番号】520466401
【氏名又は名称】NeoX株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】特許業務法人創成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】何 書勉
(72)【発明者】
【氏名】趙 文瑞
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB01
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】入力の手間を省き、薬剤の情報を容易にデータ化することができる薬剤検出システムを提供する。
【解決手段】薬剤検出システム10は、データサーバ11、携帯端末12、特徴量検出装置13、薬剤名称検出装置14、薬剤数検出装置15を備える。携帯端末12は、カメラ31、タッチパネル32、携帯制御部33、携帯通信部34、携帯記憶部35を備える。特徴量検出装置13は、携帯端末12のカメラ31で撮影された撮影画像に基づいて、薬剤の特徴量(全体形状及び文字形状)を検出し、検出特徴量を薬剤名称検出装置14に送信する。薬剤名称検出装置14は、携帯記憶部35に記憶された各種薬剤情報の各種特徴量の中から、特徴量検出装置13で検出された検出特徴量と一致する特徴量を検出し、検出された特徴量に対応した薬剤の名称を、カメラ31で撮影した薬剤の名称として検出する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬剤を認識して該薬剤の名称を検出する薬剤検出システムであって、
前記薬剤を撮影するカメラと、
前記カメラで撮影された撮影画像に基づいて、前記薬剤の特徴量を検出する特徴量検出装置と、
前記薬剤を認識するための特徴量を有する薬剤情報と、前記薬剤の名称とを関連付けて記憶する記憶装置と、
前記特徴量検出装置で検出された検出特徴量と、前記記憶装置に記憶された前記薬剤情報の特徴量とに基づいて、前記カメラで撮影された前記薬剤を認識して、認識した前記薬剤の名称を検出する薬剤名称検出装置と、
を備えることを特徴とする薬剤検出システム。
【請求項2】
請求項1に記載の薬剤検出システムにおいて、
前記特徴量検出装置で検出された検出特徴量に基づいて、前記カメラで撮影された前記薬剤の数を検出する薬剤数検出装置を備えることを特徴とする薬剤検出システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の薬剤検出システムにおいて、
前記記憶装置は、前記薬剤を認識するための特徴量として前記薬剤の全体形状の情報を記憶し、
前記特徴量検出装置は、前記薬剤の特徴量として前記薬剤の全体形状の情報を検出し、
前記薬剤名称検出装置は、前記特徴量検出装置で検出された前記薬剤の全体形状の情報と、前記記憶装置に記憶された前記薬剤の全体形状の情報とに基づいて、前記カメラで撮影された前記薬剤を認識して、認識した前記薬剤の名称を検出することを特徴とする薬剤検出システム。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の薬剤検出システムにおいて、
前記記憶装置は、前記薬剤を認識するための特徴量として前記薬剤の周囲に描かれた文字形状の情報を記憶し、
前記特徴量検出装置は、前記薬剤の特徴量として前記薬剤の周囲に描かれた文字形状の情報を検出し、
前記薬剤名称検出装置は、前記特徴量検出装置で検出された前記薬剤の周囲に描かれた文字形状の情報と、前記記憶装置に記憶された前記薬剤の周囲に描かれた文字形状の情報とに基づいて、前記カメラで撮影された前記薬剤を認識して、認識した前記薬剤の名称を検出することを特徴とする薬剤検出システム。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の薬剤検出システムにおいて、
前記薬剤名称検出装置で検出された前記薬剤の名称に基づいて、検出された前記薬剤の情報を取得する薬剤情報取得装置を備えることを特徴とする薬剤検出システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬剤検出システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、医療施設から健康保険組合などの支払い機関に対し、診療報酬を請求するためにレセプト(診療報酬明細書)を作成するコンピューターシステムとして、レセプトコンピュータが知られている(例えば、特許文献1参照)
【0003】
レセプトコンピュータは、例えば薬局に置かれて使用され、病院で処方された紙の処方箋の情報等が患者毎に記憶される。レセプトコンピュータには、二次元コード読取装置が設けられており、紙の処方箋に記載された処方箋の情報を示す二次元コードを、二次元コード読取装置で二次元コードを読み取ることで、読み取った処方箋の情報がレセプトコンピュータに記憶される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、患者が処方箋とは別に自分で購入した薬剤を摂取していることがあり、この場合には、薬局の薬剤師等が、その薬剤を視認して薬剤名称を検出して、その薬剤名の情報等をデータ化してレセプトコンピュータに記憶しているため、入力に手間がかかっていた。
【0006】
本発明の目的は、かかる従来技術の課題に鑑み、入力の手間を省き、薬剤の情報を容易にデータ化することができる薬剤検出システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]本発明の薬剤検出システムは、薬剤を認識して該薬剤の名称を検出する薬剤検出システムであって、前記薬剤を撮影するカメラと、前記カメラで撮影された撮影画像に基づいて、前記薬剤の特徴量を検出する特徴量検出装置と、前記薬剤を認識するための特徴量を有する薬剤情報と、前記薬剤の名称とを関連付けて記憶する記憶装置と、前記特徴量検出装置で検出された検出特徴量と、前記記憶装置に記憶された前記薬剤情報の特徴量とに基づいて、前記カメラで撮影された前記薬剤を認識して、認識した前記薬剤の名称を検出する薬剤名称検出装置と、を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、カメラで撮影された薬剤を認識して、認識した薬剤の名称を検出することができるので、薬剤を視認して薬剤名称を検出するものに比べて、入力の手間を省き、薬剤の情報を容易にデータ化することができる。
【0009】
[2]前記特徴量検出装置で検出された検出特徴量に基づいて、前記カメラで撮影された前記薬剤の数を検出する薬剤数検出装置を備えることが好ましい。
【0010】
上記構成によれば、薬剤の数を検出することができるので、薬剤を視認して薬剤の数を検出するものに比べて、入力の手間を省き、薬剤数の情報を容易にデータ化することができる。
【0011】
[3]前記記憶装置は、前記薬剤を認識するための特徴量として前記薬剤の全体形状の情報を記憶し、前記特徴量検出装置は、前記薬剤の特徴量として前記薬剤の全体形状の情報を検出し、前記薬剤名称検出装置は、前記特徴量検出装置で検出された前記薬剤の全体形状の情報と、前記記憶装置に記憶された前記薬剤の全体形状の情報とに基づいて、前記カメラで撮影された前記薬剤を認識して、認識した前記薬剤の名称を検出することが好ましい。
【0012】
上記構成によれば、薬剤の全体形状に基づいて、薬剤の名称を検出するので、容易に薬剤の名称を検出することができる。
【0013】
[4]前記記憶装置は、前記薬剤を認識するための特徴量として前記薬剤の周囲に描かれた文字形状の情報を記憶し、前記特徴量検出装置は、前記薬剤の特徴量として前記薬剤の周囲に描かれた文字形状の情報を検出し、前記薬剤名称検出装置は、前記特徴量検出装置で検出された前記薬剤の周囲に描かれた文字形状の情報と、前記記憶装置に記憶された前記薬剤の周囲に描かれた文字形状の情報とに基づいて、前記カメラで撮影された前記薬剤を認識して、認識した前記薬剤の名称を検出することが好ましい。
【0014】
上記構成によれば、薬剤の周囲に描かれた文字形状の情報に基づいて、薬剤の名称を検出するので、容易に薬剤の名称を検出することができる。
【0015】
[5]前記薬剤名称検出装置で検出された前記薬剤の名称に基づいて、検出された前記薬剤の情報を取得する薬剤情報取得装置を備えることが好ましい。
【0016】
上記構成によれば、検出した薬剤の情報を取得することができるので、手動で薬剤の情報を取得するものに比べて、入力の手間を省き、薬剤の情報を容易にデータ化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の一実施形態に係る薬剤検出システムの構成の概略を示す概略図。
【
図3】携帯端末のカメラで薬剤を撮影している状態を示す図。
【
図4】携帯端末のタッチパネルに薬剤の詳細情報を表示した状態を示す図。
【
図5】携帯端末のタッチパネルに薬剤の詳細情報を拡大して表示した状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。
【0019】
まず、
図1を参照して、本発明の一実施形態に係る薬剤検出システム10の構成の概略を説明する。
【0020】
薬剤検出システム10は、薬剤パッケージに包装された薬剤(
図2参照)を認識して該薬剤Dの名称及び数を検出するものであり、データサーバ11と、携帯端末12と、特徴量検出装置13と、薬剤名称検出装置14と、薬剤数検出装置15と、を備え、例えば薬局に設置される。
【0021】
データサーバ11は、各種の薬剤の詳細情報を記憶するサーバ記憶部21と、外部と通信可能なサーバ通信部22と、を備える。サーバ記憶部21は、例えばROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置により構成されている。
【0022】
本実施形態では、データサーバ11は、例えば、PMDA(Pharmaceuticals and Medical Devices Agency、独立行政法人医薬品医療機器総合機構)が管理するデータサーバから構成されている。
【0023】
携帯端末12は、例えばスマートフォンから構成され、カメラ31と、タッチパネル32と、CPU等から構成されて携帯端末12を統括的に制御する携帯制御部33と、外部と通信可能な携帯通信部34と、携帯記憶部35と、を備え、データサーバ11と通信可能となっている。携帯記憶部35は、例えばROM等の記憶装置により構成されている。なお、データサーバ11と携帯端末12との通信は、無線、有線いずれでもよい。
【0024】
携帯記憶部35は、各種の薬剤を認識するための特徴量を有する薬剤情報と、対応した薬剤の名称とを関連付けて記憶している。
【0025】
本実施形態では、薬剤の全体形状と、薬剤の周囲に描かれた文字形状とを、各種の薬剤を認識するための特徴量として用いている。
【0026】
携帯端末12には、薬剤検出モードが設けられ、この薬剤検出モードに移行すると、詳しくは後述する薬剤検出が実行される。
【0027】
特徴量検出装置13は、例えば携帯端末12に内蔵され、携帯端末12のカメラ31で撮影された撮影画像に基づいて、薬剤の特徴量(例えば、全体形状及び文字形状)を検出する。
【0028】
なお、携帯端末12に、撮影画像に記載された文字を認識するためのOCR(Optical Character Recognition、光学的文字認識)を稼働させるためのOCRプログラム等の各種プログラムを記憶し、OCRプログラムを読み込んで稼働させ、携帯端末12のカメラ31で撮影された撮影画像に基づいて薬剤名を検出するようにしてもよく、形状による薬剤検出と、文字認識による薬剤検出とを組み合わせて行うようにしてもよい。
【0029】
薬剤名称検出装置14は、例えば携帯端末12に内蔵され、特徴量検出装置13で検出された検出特徴量(全体形状及び文字形状)と、携帯記憶部35に記憶された薬剤情報の特徴量(全体形状及び文字形状)とに基づいて、カメラ31で撮影された薬剤を認識して、認識した薬剤の名称を検出する。
【0030】
薬剤数検出装置15は、例えば携帯端末12に内蔵され、携帯端末12のカメラ31で撮影された撮影画像と、特徴量検出装置13で検出された検出特徴量(全体形状及び文字形状)と、薬剤名称検出装置14で検出された薬剤の名称とに基づいて、名称を検出した薬剤の数を検出する。
【0031】
[薬剤検出]
次に、薬剤検出システム10を用いて、薬剤を認識して該薬剤の名称及び数を検出する場合の流れを説明する。
【0032】
先ず、薬剤検出システム10を操作する薬局の局員(以下、オペレータと称する)は、携帯端末12のタッチパネル32を操作して、携帯端末12を薬剤検出モードに移行させる。この薬剤検出モードへの移行は、携帯端末12の携帯制御部33により行われる。
【0033】
次に、オペレータは、
図3に示すように、患者から渡された薬剤パッケージを、携帯端末12のカメラ31で撮影する(写真の文字の下の〇をタッチ)。携帯制御部33は、薬剤の撮影画像データを携帯記憶部35に記憶し、且つ、特徴量検出装置13に送信する。
【0034】
本実施形態では、例えば、薬剤の名称は「abc錠」で、薬剤の周囲に描かれた文字形状は「abc錠」である。
【0035】
特徴量検出装置13は、携帯端末12のカメラ31で撮影された撮影画像に基づいて、薬剤パッケージに包装された薬剤を認識して、認識した薬剤の特徴量(全体形状及び文字形状)を検出し、検出特徴量を薬剤名称検出装置14に送信する。
【0036】
本実施形態では、薬剤の周囲に描かれた文字形状は「abc錠」であり、認識した薬剤の特徴量である文字形状として、「abc錠」が検出される。
【0037】
撮影時の薬剤パッケージの向きや、光の当たり方等によって、文字形状として「abc錠」が検出されず、「ab錠」、「ac錠」、「abc」、「bc錠」が検出されることがある。この場合でも、薬剤の名称として「abc錠」が検出されるように、abc錠(薬剤)の特徴量(文字形状)として、「ab錠」、「ac錠」、「abc」、「bc錠」が携帯記憶部35に記憶されている。なお、記憶する特徴量(文字形状)は、適宜変更可能である。
【0038】
本実施形態では、特徴量検出装置13は、周知の機械学習(教師あり学習:学習データとして入力とその正しい出力が与えられ、ある入力を受けると正しい出力ができるよう学習させるアルゴリズム)を繰り返し行うことで、薬剤の特徴量(全体形状及び文字形状)検出能力を向上している。
【0039】
薬剤名称検出装置14は、携帯記憶部35に記憶された各種薬剤情報の各種特徴量(全体形状及び文字形状)の中から、特徴量検出装置13で検出された検出特徴量(全体形状及び文字形状)と一致する特徴量を検索する。
【0040】
薬剤名称検出装置14は、特徴量検出装置13で検出された検出特徴量(全体形状及び文字形状)と一致する特徴量が検索された場合、携帯記憶部35に記憶された各種薬剤の名称の中から、検索された特徴量に対応した薬剤の名称を検出し、検索された特徴量に対応した薬剤の名称を、カメラ31で撮影した薬剤の名称として検出する。
【0041】
また、薬剤名称検出装置14で検出された薬剤名称を、携帯端末12のスピーカ(図示せず)から音声出力するにしてもよい。これにより、オペレータは、検出結果が正しいものであるかを確認することができ、検出結果が正しいものではない場合には、再度カメラで撮影して薬剤検出を行うようにすることができる。
【0042】
携帯制御部33は、薬剤名称検出装置14で検出された薬剤名称データを、薬局内の患者情報を記憶する記憶装置に、患者名に関連させて記憶させる。
【0043】
薬剤数検出装置15は、携帯端末12のカメラ31で撮影された撮影画像と、特徴量検出装置13で検出された検出特徴量(全体形状及び文字形状)と、薬剤名称検出装置14で検出された薬剤の名称とに基づいて、例えば、同じ検出特徴量(全体形状及び文字形状)であるものの数を、名称を検出した薬剤の数として検出する。
【0044】
携帯制御部33は、薬剤数検出装置15で検出された薬剤の数データを、薬局内の患者情報を記憶する記憶装置に、患者名に関連させて記憶させる。
【0045】
また、携帯制御部33は、薬剤名称検出装置14で検出された薬剤名称データを、携帯通信部34を介してデータサーバ11に送信する。
【0046】
そして、データサーバ11のサーバ記憶部21に記憶された各種の薬剤の詳細情報の中から、携帯端末12から送信された薬剤名称データと一致する薬剤の詳細情報が検索され、この検索された薬剤の詳細情報(例えば、PDFデータ)が、サーバ通信部22を介して携帯端末12に送信される。
【0047】
図4に示すように、携帯端末12の携帯制御部33は、データサーバ11から送信された薬剤の詳細情報を、タッチパネル32に表示する。なお、
図4では、薬剤の詳細情報として、簡易的に「カムシア配合錠LD「サンド」」の詳細情報を表示している。
【0048】
また、
図5に示すように、携帯制御部33は、薬剤の詳細情報を、タッチパネル32に合わせた表示に拡大(変換)して表示する。例えば、「カムシア配合錠LD「サンド」」の詳細情報の場合、1ページに左右2段落が表示されるデータ(例えば、PDFデータ)である(
図4参照)が、携帯制御部33は、薬剤の詳細情報として、先ず第1ページの左段落を表示し(
図5参照)、次に第1ページの右段落を表示する。これにより、1ページの左右2段落を同時に表示するものに比べて、薬剤の詳細情報を確認しやすい。
【0049】
そして、オペレータは、データサーバ11から送信された薬剤の詳細情報を、薬局内の患者情報を記憶する記憶装置に記憶させる。
【0050】
これにより、病院で処方された薬剤ではなく、患者が持ち込んだ薬剤の情報も把握することができる。
【0051】
このように、カメラ31で撮影された薬剤を認識して、認識した薬剤の名称を検出することができるので、薬剤を視認して薬剤名称を検出するものに比べて、入力の手間を省き、薬剤の情報を容易にデータ化することができる。
【0052】
また、検出特徴量に基づいて、カメラ31で撮影された薬剤の数を検出するので、薬剤を視認して薬剤の数を検出するものに比べて、入力の手間を省き、薬剤数の情報を容易にデータ化することができる。
【0053】
さらに、薬剤の全体形状及び薬剤の周囲に描かれた文字形状の情報に基づいて、薬剤の名称を検出するので、容易に薬剤の名称を検出することができる。
【0054】
また、検出された薬剤の名称に基づいて、検出された薬剤の詳細情報を取得するので、手動で薬剤の情報を取得するものに比べて、入力の手間を省き、薬剤の情報を容易にデータ化することができる。
【0055】
以上、本発明を、その好適な実施形態について説明したが、当業者であれば容易に理解できるように、本発明はこのような実施形態により限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0056】
例えば、上記実施形では、薬剤の名称及び数を検出しているが、少なくとも薬剤の名称を検出すればよい。
【0057】
上記実施形態では、薬剤検出システム10にデータサーバ11を含めているが、データサーバ11は、薬剤検出システム10に含めなくてもよい。
【0058】
上記実施形では、特徴量検出装置13、薬剤名称検出装置14及び薬剤数検出装置15を、携帯端末12に設けているが、携帯端末12とは別に設けるようにしてもよい。
【0059】
上記実施形態では、薬剤の全体形状及び薬剤の周囲に描かれた文字形状の情報を特徴量として検出しているが、いずれか一方のみを特徴量として検出するようにしてもよく、さらには、検出する薬剤の特徴量は適宜変更可能であり、例えば、横幅や文字情報等を薬剤の特徴量として検出するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0060】
10…薬剤検出システム、11…データサーバ、12…携帯端末、13…特徴量検出装置、14…薬剤名称検出装置、31…カメラ、32…タッチパネル(表示装置)