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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022187612
(43)【公開日】2022-12-20
(54)【発明の名称】コイル部品
(51)【国際特許分類】
   H01F 17/00 20060101AFI20221213BHJP
【FI】
H01F17/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021095690
(22)【出願日】2021-06-08
(71)【出願人】
【識別番号】000003067
【氏名又は名称】TDK株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100124062
【弁理士】
【氏名又は名称】三上 敬史
(72)【発明者】
【氏名】松浦 利典
(72)【発明者】
【氏名】加藤 一
(72)【発明者】
【氏名】數田 洋一
(72)【発明者】
【氏名】飛田 和哉
(72)【発明者】
【氏名】志賀 悠人
(72)【発明者】
【氏名】田久保 悠一
(72)【発明者】
【氏名】占部 順一郎
(72)【発明者】
【氏名】濱地 紀彰
【テーマコード(参考)】
5E070
【Fターム(参考)】
5E070AA01
5E070BA01
5E070CC04
(57)【要約】
【課題】安定した実装とSRFの低下の抑制とが両立され得るコイル部品を提供する。
【解決手段】コイル部品1は、基台2と、コイル10とを備えている。基台2には、溝Cが形成されている。コイル10は、基台2の溝Cに配置されている。コイル10は、第一及び第二導体線41,42と、接続線30とを含んでいる。第一及び第二導体線41,42は、互いに離間している。第一及び第二導体線41,42の各々は、溝Cの内面15に設けられている。接続線は、溝Cの底を跨ぐように延在して、第一導体線41と第二導体線42とを電気的に接続している。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
溝が形成されている基台と、
前記基台の前記溝に配置されているコイルと、を備え、
前記コイルは、
互いに離間していると共に、各々が前記溝の内面に設けられている第一及び第二導体線と、
前記溝の底を跨ぐように延在して、前記第一導体線と前記第二導体線とを電気的に接続している接続線と、含んでいる、コイル部品。
【請求項2】
前記基台は、前記溝を画定すると共に前記溝の幅方向において互いに対向する第一及び第二台座部を含んでおり、
前記第一及び第二導体線の各々は、前記第一台座部に設けられている第一端部と、前記第二台座部に設けられている第二端部と、前記第一端部と第二端部とを連結する中間部とを含んでおり、
前記接続線は、前記溝の底を跨ぐように延在して、前記第一導体線の前記第一端部と前記第二導体線の前記第二端部とを接続する、請求項1に記載のコイル部品。
【請求項3】
前記基台は、樹脂によって形成されている、請求項1又は2に記載のコイル部品。
【請求項4】
前記第一及び第二導体線を覆う保護層をさらに備える、請求項1から3のいずれか一項に記載のコイル部品。
【請求項5】
前記接続線は、ボンディングワイヤを含んでいる、請求項1から4のいずれか一項に記載のコイル部品。
【請求項6】
前記溝の底に対向する天板をさらに備え、
前記天板は、樹脂から成ると共に前記接続線を覆っている、請求項1から5のいずれか一項に記載のコイル部品。
【請求項7】
前記接続線が設けられた表面を有する板部材をさらに備え、
前記板部材は、前記接続線が前記第一導体線と前記第二導体線とを電気的に接続するように配置されている、請求項1から4のいずれか一項に記載のコイル部品。
【請求項8】
前記板部材は、レーザー直接構造化添加物を含んでいると共に活性化されたパターンを有しており、
前記接続線は、前記パターンに形成されているめっき層を含んでいる、請求項7に記載のコイル部品。
【請求項9】
前記基台は、レーザー直接構造化添加物を含んでいると共に活性化されたパターンを有しており、
前記第一及び第二導体線は、前記パターンに形成されているめっき層を含んでいる、請求項1から8のいずれか一項に記載のコイル部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コイル部品に関する。
【背景技術】
【0002】
基台にコイルが形成されたコイル部品が知られている(たとえば、特許文献1)。たとえば、導体線が基台に配置されることによって、コイルが形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-349391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
コイルの自己共振周波数(SRF)は、コイルの内部に位置する物質の誘電率に応じて変化する。コイルの内部に位置する物質の誘電率が高いほど、SRFは低下する。特許文献1のように、コイルを形成する導体線が基台に配置されている場合、コイル部品を安定して実装できる。しかしながら、導体線が基台に巻き付けられている場合、コイルのSRFはコイルの内部に位置する基台の誘電率の影響を受ける。
【0005】
本発明の一つの態様は、安定した実装とSRFの低下の抑制とが両立され得るコイル部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの態様におけるコイル部品は、基台と、コイルとを備えている。基台には、溝が形成されている。コイルは、基台の溝に配置されている。コイルは、第一及び第二導体線と、接続線とを含んでいる。第一及び第二導体線は、互いに離間している。第一及び第二導体線の各々は、溝の内面に設けられている。接続線は、溝の底を跨ぐように延在して、第一導体線と第二導体線とを電気的に接続している。
【0007】
このコイル部品において、互いに離間している第一及び第二導体線が、溝の内面に設けられている。接続線は、溝の底を跨ぐように延在して、第一導体線と第二導体線とを接続している。この場合、コイルが基台に配置されながら、コイルの内部に基台が位置しない構成が実現され得る。この結果、安定した実装とSRFの低下の抑制とが両立され得る。
【0008】
上記一つの態様において、基台は、第一及び第二台座部を含んでいてもよい。第一及び第二台座部は、上記溝を画定すると共に溝の幅方向において互いに対向していてもよい。第一及び第二導体線の各々は、第一端部と、第二端部と、中間部とを含んでいてもよい。第一端部は、第一台座部に設けられていてもよい。第二端部は、第二台座部に設けられていてもよい。中間部は、第一端部と第二端部とを連結していてもよい。接続線は、溝の底を跨ぐように延在して、第一導体線の第一端部と第二導体線の第二端部とを接続していてもよい。この場合、コイルの内部に基台が位置しない構成がより容易に実現され得る。
【0009】
上記一つの態様において、基台は、樹脂によって形成されていてもよい。
【0010】
上記一つの態様において、コイル部品は、第一及び第二導体線を覆う保護層をさらに備えていてもよい。この場合、第一及び第二導体線が保護される。
【0011】
上記一つの態様において、接続線は、ボンディングワイヤを含んでいてもよい。この場合、第一及び第二導体線と接続線との電気的な接続の信頼性が確保され得る。この構成によれば、製造スループットが確保され得る。
【0012】
上記一つの態様において、コイル部品は、溝の底に対向する天板をさらに備えていてもよい。天板は、樹脂から成ると共に接続線を覆っていてもよい。この場合、接続線が天板によって保護される。コイル部品の取り回しが向上される。たとえば、コイル部品の実装が容易である。
【0013】
上記一つの態様において、コイル部品は、板部材をさらに備えていてもよい。板部材は、接続線が設けられた表面を有していてもよい。板部材は、接続線が第一導体線と第二導体線とを電気的に接続するように配置されていてもよい。この場合、板部材がコイルの内部に位置することなく、接続線が板部材によって保護され得る。コイル部品の取り回しが向上される。たとえば、コイル部品の実装が容易である。
【0014】
上記一つの態様において、板部材は、レーザー直接構造化添加物を含んでいると共に活性化されたパターンを有していてもよい。接続線は、パターンに形成されているめっき層を含んでいてもよい。この構成によれば、製造スループットが確保され得る。
【0015】
上記一つの態様において、基台は、レーザー直接構造化添加物を含んでいると共に活性化されたパターンを有していてもよい。第一及び第二導体線は、パターンに形成されているめっき層を含んでいてもよい。この構成によれば、製造スループットが確保され得る。
【発明の効果】
【0016】
本発明の一つの態様は、安定した実装とSRFの低下の抑制とが両立され得るコイル部品を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本実施形態におけるコイル部品の斜視図である。
図2】本実施形態におけるコイル部品の部分斜視図である。
図3】本実施形態におけるコイル部品の側面図である。
図4】本実施形態の変形例におけるコイル部品の斜視図である。
図5】本実施形態の変形例におけるコイル部品の斜視図である。
図6】本実施形態の変形例におけるコイル部品の斜視図である。
図7】本実施形態の変形例におけるコイル部品の分解斜視図である。
図8】本実施形態の変形例におけるコイル部品の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態が詳細に説明される。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号が用いられ、重複する説明は省略される。
【0019】
まず、図1から図3を参照して、本実施形態におけるコイル部品1を説明する。図1は、本実施形態におけるコイル部品1の斜視図である。図2は、コイル部品1の部分斜視図である。図3は、コイル部品1の側面図である。コイル部品1は、たとえば、直方体形状を呈している。たとえば、コイル部品1の長手方向はX軸方向であり、コイル部品1の幅方向はY軸方向であり、コイル部品1の高さ方向はZ軸方向である。コイル部品1は、基台2と、コイル3と、一対の電極4,5とを備えている。
【0020】
基台2は、一対の台座部11,12と、連結部13とを含んでいる。台座部11と台座部12とは、X軸方向において互いに対向している。一対の台座部11,12は、互いに離間している。基台2には、溝Cが形成されている。溝Cは、たとえば、基台2に形成された窪み部である。溝Cの幅方向は、X軸方向に相当する。溝Cの延在方向は、Y軸方向に相当する。
【0021】
溝Cは、一対の台座部11,12及び連結部13によって画定されている。一対の台座部11,12は、溝Cの幅方向において対向している。溝Cの内面15は、一対の溝側面15aと溝底面15bとを含んでいる。一対の台座部11,12によって、溝Cの一対の溝側面15aが形成されている。一対の溝側面15aは、溝Cの幅方向において互いに面している。連結部13によって、溝Cの溝底面15bが形成されている。溝Cの溝底面15bは、溝Cの一対の溝側面15aに接続されている。
【0022】
溝Cは、X軸方向において、基台2に挟まれている。本実施形態の変形例において、溝Cは、X軸方向だけでなくY軸方向においても基台2に挟まれていてもよい。換言すれば、基台2は、Y軸方向において互いに対向する一対の台座部をさらに備えていてもよい。Y軸方向において互いに対向する一対の台座部は、X軸方向に延在し、一対の台座部11,12を連結していてもよい。この場合、たとえば、溝Cは、XY軸平面における四方を基台2に囲まれていてよい。
【0023】
各台座部11,12は、たとえば、直方体形状を呈している。各台座部11,12は、たとえば、端面11a、端面11b、及び、複数の側面11c,11d,11e,11fを含んでいる。端面11aと端面11bとは、Z軸方向において互いに対向している。一対の台座部11,12の側面11cは、互いに面している。溝Cの溝側面15aは、各台座部11,12の側面11cによって形成されている。各台座部11,12の側面11dは、コイル部品1の端面を形成している。各台座部11,12の側面11e,11fは、コイル部品1の側面を形成している。台座部11が第一台座部に相当する場合、台座部12が第二台座部に相当する。
【0024】
連結部13は、たとえば平板形状を呈している。連結部13は、たとえば、直方体形状を呈している。Z軸方向において、連結部13の長さは、各台座部11,12の長さよりも短い。連結部13は、主面13a、主面13b、及び、一対の側面13cを含んでいる。主面13aと主面13bとは、Z軸方向において互いに対向している。連結部13の主面13aが、溝Cの溝底面15bを形成している。
【0025】
一対の台座部11,12の端面11bと連結部13の主面13bとは、たとえば、面一に形成されている。連結部13は、一対の台座部11,12の側面11cに接続されている。連結部13の主面13aは、各台座部11,12の側面11cに接続されている。
【0026】
たとえば、Y軸方向において、連結部13の長さは、各台座部11,12の長さと同一である。各台座部11,12の側面11eと、連結部13の側面13cとは、面一に形成されている。各台座部11,12の側面11fと、連結部13の側面13cとは、面一に形成されている。
【0027】
基台2は、樹脂を含んでいる。基台2は、たとえば、樹脂から成る。基台2は、たとえば、レーザー直接構造化添加物を含んでいる。レーザー直接構造化添加物は、たとえば、パラジウム錯体、及び、銅錯体、並びに、クロム銅酸化物などの金属酸化物から選択された少なくとも一つを含んでいる。基台2を形成する樹脂の材料は、レーザー直接構造化添加物以外に、たとえば、フェノール樹脂、液晶ポリマー、ポリイミド樹脂、結晶性ポリスチレン、エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂、及び、フッ素系樹脂から選択された少なくとも一つを含んでいる。
【0028】
コイル3は、基台2に配置されている。コイル3は、基台2の溝Cに配置されている。コイル3の一部は、基台2の表面に設けられている。コイル3の一部は、溝Cの溝側面15aと溝Cの溝底面15bとに設けられている。換言すれば、コイル3の一部は、各台座部11,12の側面11cと、連結部13の主面13aとに設けられている。コイル3は、先端3aと先端3bとを含んでいる。コイル3において、先端3aと先端3bとは導通している。
【0029】
一対の電極4,5は、互いに離間している。各電極4,5は、コイル3に電気的に接続されている。電極4は、先端3aにおいてコイル3に接続されている。電極5は、先端3bにおいてコイル3に接続されている。電極4は、たとえば、台座部11の端面11bに設けられている。電極5は、たとえば、台座部12の端面11bに設けられている。各電極4,5は、たとえば、平面視で矩形状を呈している。
【0030】
各電極4,5は、たとえば、樹脂電極を含んでいる。各電極4,5は、たとえば、樹脂電極のみから成っていてもよい。各電極4,5は、既知の技術によって形成される。たとえば、各電極4,5は、電極ペーストが基台2に付与された後に乾燥されることによって形成される。電極ペーストは、たとえば、スクリーン印刷法によって基台2に付与される。各電極4,5には、めっきが施されている。
【0031】
次に、コイル3の構成についてさらに詳細に説明する。コイル3は、複数の導体線20と、複数の接続線30とを含んでいる。複数の導体線20と複数の接続線30とによって、コイル3が形成されている。図2は、コイル部品1から複数の接続線30を取り除いた状態を示す図である。
【0032】
複数の導体線20は、互いに離間している。複数の導体線20は、溝Cの幅方向と交差する方向に配列されている。たとえば、複数の導体線20は、Y軸方向に配列されている。各導体線20は、溝Cの幅方向に延在するように溝Cの内面15に設けられている。換言すれば、各導体線20は、溝Cの内面15に接しており、溝Cの幅方向に溝Cの内面15を這うように配置されている。本実施形態において、各導体線20は、X軸方向に対して平行に延在している。
【0033】
各導体線20は、端部21,22と、中間部23とを含んでいる。端部21は、導体線20のうち台座部11に設けられている部分である。端部22は、導体線20のうち台座部12に設けられている部分である。中間部23は、端部21と端部22とを連結する部分である。たとえば、中間部23は、連結部13に設けられている部分である。端部21,22と中間部23とは、基台2から露出している。端部21,22と中間部23とは、たとえば、コイル部品1の外部に露出している。端部21が第一端部に相当する場合、端部22が第二端部に相当する。
【0034】
たとえば、各端部21は、台座部11の端面11aと側面11cとに設けられている。各端部21は、Z軸方向に台座部11の側面11cに沿って延在し、X軸方向に台座部11の端面11aに沿って延在している。換言すれば、各端部21は、Z軸方向に台座部11の側面11cを這うように配置され、X軸方向に台座部11の端面11aを這うように配置されている。各端部22は、台座部12の端面11aと側面11cとに設けられている。各端部22は、Z軸方向に台座部12の側面11cに沿って延在し、X軸方向に台座部12の端面11aに沿って延在している。換言すれば、各端部22は、Z軸方向に台座部12の側面11cを這うように配置され、X軸方向に台座部12の端面11aを這うように配置されている。
【0035】
中間部23は、連結部13の主面13aに設けられている。中間部23は、X軸方向に連結部13の主面13aに沿って延在している。換言すれば、中間部23は、X軸方向に連結部13の主面13aを這うように配置されている。本実施形態において、各導体線20の中間部23は、X軸方向に対して平行に延在している。
【0036】
複数の導体線20のうちの2つの導体線20によって、コイル3の先端3a,3bが形成されている。先端3aを含む導体線20と先端3bを含む導体線20とは、互いに異なる。たとえば、Y軸方向に配列されている複数の導体線20のうち、最も外側に位置している一対の導体線20のそれぞれに、コイル3の先端3a,3bが含まれている。コイル部品1において、先端3aは、対応する導体線20の端部21の末端に位置する。先端3bは、対応する導体線20の端部22の末端に位置する。
【0037】
本実施形態において、先端3aを含む導体線20の端部21は、台座部11の端面11a及び側面11cだけでなく、台座部11の側面11dにも設けられている。先端3aを含む導体線20の端部21は、電極4に接続されている先端3aから中間部23に連結されている部分まで台座部11の側面11d、端面11a、及び、側面11cに沿って延在している。先端3aを含む導体線20の端部21は、X軸方向に台座部11の端面11aに沿って延在しており、Z軸方向に台座部11の側面11dに沿って延在している。換言すれば、各端部21は、X軸方向に台座部11の端面11aを這うように配置され、Z軸方向に台座部11の側面11dを這うように配置されている。
【0038】
先端3bを含む導体線20の端部22は、台座部12の端面11a及び側面11cだけでなく、台座部12の側面11dにも設けられている。先端3bを含む導体線20の端部22は、電極5に接続されている先端3bから中間部23に連結されている部分まで台座部12の側面11d、端面11a、及び、側面11cに沿って延在している。先端3bを含む導体線20の端部22は、X軸方向に台座部12の端面11aに沿って延在しており、Z軸方向に台座部12の側面11dに沿って延在している。換言すれば、各端部22は、X軸方向に台座部12の端面11aを這うように配置され、Z軸方向に台座部12の側面11dを這うように配置されている。
【0039】
導体線20は、たとえば、めっきによって形成されている。たとえば、基台2は、活性化されたパターンを有している。導体線20は、基台2の活性化されたパターンに形成されているめっき層を含んでいる。導体線20は、たとえば、このめっき層から成る。基台2の活性化されたパターンは、基台2のうち図1において導体線20に接している部分である。導体線20は、レーザー直接構造化(Laser Direct Structuring:LDS)によって形成されていてもよい。この場合、基台2の活性化されたパターンは、レーザー直接構造化添加物がレーザーの照射によって活性化した部分である。導体線20の材料は、たとえば、金、ニッケル、錫、銀、銅、及び、アルミニウムから選択された少なくとも一つを含んでいる。
【0040】
接続線30は、互いに対応する導体線20を電気的に接続する。接続線30は、導体線20と別体として形成されている。複数の接続線30は、互いに離間している。複数の接続線30は、溝Cの幅方向と交差する方向に配列されている。たとえば、複数の導体線20は、Y軸方向に配列されている。本実施形態において、各接続線30は、X軸方向及びY軸方向に対して傾斜して延在している。
【0041】
複数の接続線30は、それぞれ、対応する2つの導体線20に接続されている。複数の接続線30の各々は、たとえば、互いに隣り合う導体線20を電気的に接続する。最も外側に位置している一対の導体線20以外の導体線20は、たとえば、互いに隣り合う接続線30に接続されている。
【0042】
たとえば、複数の導体線20は、互いに隣り合う導体線41,42を含んでいる。接続線30は、複数の導体線20のうち互いに隣り合う導体線41,42を電気的に接続する。接続線30は、溝Cの底を跨ぐようにX軸方向に延在し、導体線41の端部21と導体線42の端部22とを接続する。導体線41が第一導体線に相当する場合、導体線42が第二導体線に相当する。
【0043】
本実施形態において、接続線30は、溝Cの溝底面15bを跨ぐようにX軸方向に延在しており、連結部13から離間している。導体線41と導体線42と接続線30とは、Y軸方向から見て、環形状を形成している。導体線41と導体線42と接続線30とは、Y軸方向から見て、たとえば、コイル部品1をY軸方向に貫通する貫通孔Rを囲っている。導体線41と導体線42と接続線30とは、貫通孔Rを画定している。複数の導体線20と複数の接続線30と溝Cの内面15とは、貫通孔Rを画定している。貫通孔Rは、たとえば、中空である。
【0044】
換言すれば、各接続線30は、溝Cの底を跨ぐようにX軸方向に延在し、互いに隣り合う導体線20の一方の導体線20の端部21と他方の導体線20の端部22とを接続する。各接続線30は、溝Cの溝底面15bから離間している。各接続線30は、接続されている導体線20の中間部23から離間している。
【0045】
各接続線30は、端部31,32と中間部33とを含んでいる。端部31は、Z軸方向から見て、台座部11の端面11aと重なる位置に設けられている部分である。端部31は、導体線20の端部21に接続されている。端部31は、導体線20の端部21を介して、台座部11の端面11aに設けられている。端部32は、Z軸方向から見て、台座部12の端面11aと重なる位置に設けられている部分である。端部32は、導体線20の端部21に接続されている。端部32は、導体線20の端部22を介して、台座部12の端面11aに設けられている。
【0046】
中間部33は、Z軸方向から見て、連結部13の主面13a,13bと重なる位置に設けられている部分である。中間部33は、端部31と端部32との間に位置し、端部31と端部32とを連結している。中間部33は、導体線20及び基台2から離間している。中間部33は、溝Cの幅方向に延在している。本実施形態において、各接続線30の中間部33は、X軸方向及びY軸方向に対して傾斜して延在している。
【0047】
接続線30は、たとえば、ボンディングワイヤを含んでいる。接続線30は、たとえば、ワイヤボンディングのボールとスティッチとを含んでいる。たとえば、端部31は、スティッチを含んでいる。端部32は、ボールを含んでいる。接続線30の材料は、たとえば、アルミニウム、金、銀、銅、ニッケル、及び、錫から選択された少なくとも一つを含んでいる。
【0048】
次に、図4を参照して、本実施形態の変形例におけるコイル部品1Aについて説明する。図4は、コイル部品1Aの斜視図である。本変形例は、概ね、上述したコイル部品1と類似又は同じである。以下、上述したコイル部品1とコイル部品1Aとの相違点を主として説明する。
【0049】
コイル部品1において、各導体線20がX軸方向に平行に延在し、各接続線30がX軸方向及びY軸方向に傾斜して延在して2つの導体線20を接続していた。コイル部品1Aにおいて、各導体線20は、X軸方向及びY軸方向に対して傾斜して延在している。たとえば、導体線20のうち中間部23が、X軸方向及びY軸方向に対して傾斜して延在している。コイル部品1Aにおいて、各接続線30は、X軸方向に対して平行に延在している。たとえば、導体線20のうち中間部33が、X軸方向に対して平行に延在している。コイル部品1Aは、これらの点を除き、コイル部品1と類似又は同じである。
【0050】
次に、図5を参照して、本実施形態の変形例におけるコイル部品1Bについて説明する。図5は、コイル部品1Bの斜視図である。本変形例は、概ね、上述したコイル部品1と類似又は同じである。以下、上述したコイル部品1とコイル部品1Bとの相違点を主として説明する。図5に示されているコイル部品1Bは、図1に示されているコイル部品1に対して上下が反転している。
【0051】
コイル部品1Bは、天板8をさらに備えている。天板8は、溝Cの底に対向している。換言すれば、天板8は、連結部13の主面13aに対向している。天板8は、複数の接続線30を覆っている。複数の接続線30は、対応する導体線20と天板8とによって覆われている。本明細書において、「覆う」とは、覆う対象物を目視できないように囲うことを意味する。換言すれば、コイル部品1Bにおいて、複数の接続線30は、天板8の内部に配置されている。
【0052】
天板8は、たとえば、直方体形状を呈している。天板8は、たとえば、台座部11の端面11a及び台座部12の端面11aに接している。天板8は、天板8と基台2との境界を目視できないように形成されていてもよい。天板8は、各導体線20のうち、台座部11の端面11aに設けられている部分及び台座部12の端面11aに設けられている部分を覆っている。複数の導体線20と天板8と溝Cの内面15とは、貫通孔Rを画定している。
【0053】
天板8は、樹脂から成っている。天板8の材料は、たとえば、フェノール樹脂、液晶ポリマー、ポリイミド樹脂、結晶性ポリスチレン、エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂、及び、フッ素系樹脂から選択された少なくとも一つを含んでいる。天板8は、たとえば、コイル部品1の構造が作成された後に樹脂成形によって形成される。コイル部品1Bは、上述した点を除き、コイル部品1と類似又は同じである。
【0054】
次に、図6及び図7を参照して、本実施形態の変形例におけるコイル部品1Cについて説明する。図6は、コイル部品1Cの斜視図である。図7は、コイル部品1Cの分解斜視図である。本変形例は、概ね、上述したコイル部品1と類似又は同じである。以下、上述したコイル部品1とコイル部品1Cとの相違点を主として説明する。図6及び図7に示されている基台2は、図1に示されているコイル部品1の基台2に対して上下が反転している。
【0055】
コイル部品1Cは、板部材9を備えている。板部材9は、たとえば、直方体形状を呈している。板部材9は、Z軸方向において互いに対向する主面9a,9b、及び、X軸方向において互いに対向する側面9c,9dを含んでいる。板部材9の主面9bは、溝Cの底に対向している。板部材9の主面9bは、各台座部11,12の端面11a、及び、連結部13の主面13aに対向している。
【0056】
コイル部品1Cにおいて、複数の接続線30は、板部材9の表面に設けられている。複数の接続線30は、たとえば、板部材9の主面9bに設けられている。各接続線30は、X軸方向に板部材9の主面9bに沿って延在している。各接続線30は、X軸方向に板部材9の主面9bに沿って延在している。換言すれば、各接続線30は、X軸方向に板部材9の主面9bを這うように配置されている。各接続線30は、X軸方向及びY軸方向に対して傾斜して延在している。
【0057】
板部材9は、各接続線30がそれぞれ対応する導体線20に接続されるように配置されている。たとえば、板部材9は、接続線30が互いに隣り合う導体線41の端部21と導体線42の端部22とを接続するように配置されている。板部材9は、導体線20の端部21と導体線20の端部22とがそれぞれ対応する接続線30に接続されるように配置されている。
【0058】
コイル部品1Cにおいて、電極4,5は、板部材9の主面9aに設けられている。電極4は、たとえば、Z軸方向から見て、台座部11の端面11aと重なる位置に設けられている。電極5は、たとえば、台座部12の端面11aと重なる位置に設けられている。
【0059】
コイル部品1Cにおいて、複数の接続線30のうちの2つの接続線30によって、コイル3の先端3a,3bが形成されている。先端3aを含む接続線30と先端3bを含む接続線30とは、互いに異なる。たとえば、Y軸方向に配列されている複数の導体線20のうち、最も外側に位置している一対の接続線30のそれぞれに、コイル3の先端3a,3bが含まれている。コイル部品1Cにおいて、先端3aは、対応する接続線30の端部31の末端に位置する。先端3bは、対応する接続線30の端部32の末端に位置する。
【0060】
コイル部品1Cにおいて、先端3aを含む接続線30の端部31は、導体線20の端部21に接続されていない。コイル部品1Cにおいて、先端3bを含む接続線30の端部32は、導体線20の端部22に接続されていない。
【0061】
コイル部品1Cは、配線51と配線52とをさらに備えている。配線51は、電極4とコイル3の先端3aとに接続されている。配線52は、電極5とコイル3の先端3bとに接続されている。配線51は、電極4に接続されている部分からコイル3の先端3aに接続されている部分まで、板部材9の側面9c、及び、主面9bに沿って延在している。配線51は、Z軸方向に板部材9の側面9cを這うように配置され、X軸方向に板部材9の主面9bを這うように配置されている。配線52は、電極5に接続されている部分からコイル3の先端3bに接続されている部分まで、板部材9の側面9d、及び、主面9bに沿って延在している。配線52は、Z軸方向に板部材9の側面9dを這うように配置され、X軸方向に板部材9の主面9bを這うように配置されている。
【0062】
板部材9は、たとえば、樹脂を含んでいる。板部材9は、たとえば、樹脂から成る。板部材9は、たとえば、レーザー直接構造化添加物を含んでいる。レーザー直接構造化添加物は、たとえば、パラジウム錯体、及び、銅錯体、並びに、クロム銅酸化物などの金属酸化物から選択された少なくとも一つを含んでいる。板部材9を形成する樹脂の材料は、レーザー直接構造化添加物以外に、たとえば、フェノール樹脂、液晶ポリマー、ポリイミド樹脂、結晶性ポリスチレン、エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂、及び、フッ素系樹脂から選択された少なくとも一つを含んでいる。板部材9は、たとえば、活性化されたパターンを有している。
【0063】
コイル部品1Cの接続線30及び配線51,52は、たとえば、一体に形成されている。コイル部品1Cの接続線30及び配線51,52は、たとえば、めっきによって形成されている。接続線30及び配線51,52は、板部材9の活性化されたパターンに形成されているめっき層を含んでいる。接続線30及び配線51,52は、たとえば、このめっき層から成る。基台2の活性化されたパターンは、基台2のうち図6及び図7において接続線30及び配線51,52に接している部分である。接続線30及び配線51,52は、レーザー直接構造化によって形成されていてもよい。この場合、板部材9の活性化されたパターンは、レーザー直接構造化添加物がレーザーの照射によって活性化した部分である。接続線30及び配線51,52の材料は、たとえば、金、ニッケル、錫、銀、銅、及び、アルミニウムから選択された少なくとも一つを含んでいる。
【0064】
コイル部品1Cにおいて、接続線30及び配線51,52は、板部材9から露出している。コイル部品1Cにおいて、導体線20と接続線30とは、導電性樹脂によって接続されている。この導電性樹脂は、たとえば、導電性の樹脂ペーストによって形成されている。複数の導体線20と複数の接続線30と溝Cの内面15と板部材9の主面9bとは、貫通孔Rを画定している。
【0065】
次に、図8を参照して、本実施形態の変形例におけるコイル部品1Dについて説明する。図8は、コイル部品1Dの側面図である。本変形例は、概ね、上述したコイル部品1Bと類似又は同じである。コイル部品1Bとコイル部品1Dとの相違点を主として説明する。
【0066】
コイル部品1Dは、複数の導体線20を覆う保護層60をさらに備えている。コイル部品1Dは、この点で、コイル部品1Bと相違する。コイル部品1Dにおいて、複数の導体線20は、基台2と天板8と保護層60とに接している。保護層60の材料は、たとえば、基台2の材料よりも誘電率が低い。保護層60の材料は、たとえば、液晶ポリマー、ポリイミド樹脂、結晶性ポリスチレン、エポキシ樹脂、及び、フッ素系樹脂から選択された少なくとも一つを含んでいる。ポリイミド樹脂は、たとえば、ビスマレイミド樹脂を含んでいる。フッ素樹脂は、たとえば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂を含んでいる。保護層60の厚さは、たとえば、30μm以下である。
【0067】
各導体線20の端部21のうち、台座部11の側面11cに設けられている部分は、保護層60と台座部11とに覆われており、コイル部品1Dの外部に露出していない。各導体線20の端部22のうち、台座部12の側面11cに設けられている部分は、保護層60と台座部12とに覆われており、コイル部品1Dの外部に露出していない。各導体線20の中間部23は、保護層60と連結部13とに覆われており、コイル部品1Dの外部に露出していない。天板8と保護層60とは、貫通孔Rを画定している。
【0068】
次に、本実施形態及び変形例におけるコイル部品1,1A,1B,1C,1Dによる作用効果について説明する。コイル部品1,1A,1B,1C,1Dにおいて、互いに離間している導体線20が、溝Cの内面15に設けられている。接続線30は、溝Cの底を跨ぐように延在して、互いに離間している導体線20を電気的に接続している。この場合、コイル3が基台2に配置されながら、コイル3の内部に基台2が位置しない構成が実現され得る。換言すれば、貫通孔Rに基台2が位置しない構成が実現されて得る。この結果、安定した実装とSRFの低下の抑制とが両立され得る。
【0069】
コイル部品1,1A,1B,1C,1Dにおいて、基台2は、台座部11,12を含んでいる。台座部11,12は、溝Cを画定すると共に溝Cの幅方向において互いに対向している。複数の導体線20の各々は、端部21と、端部22と、中間部23とを含んでいる。端部21は、台座部11に設けられている。端部22は、台座部12に設けられている。中間部23は、端部21と端部22とを連結している。複数の導体線20は、たとえば、互いに隣り合う導体線41,42を含んでいる。接続線30は、溝Cの底を跨ぐように延在して、導体線41の端部21と導体線42の端部22とを接続している。この場合、コイル3の内部に基台2が位置しない構成がより容易に実現され得る。
【0070】
コイル部品1Dは、複数の導体線20を覆う保護層60をさらに備えている。この場合、各導体線20が保護される。
【0071】
コイル部品1,1A,1B,1Dにおいて、接続線30は、ボンディングワイヤを含んでいる。この場合、複数の導体線20と接続線30との電気的な接続の信頼性が確保され得る。この構成によれば、製造スループットが確保され得る。
【0072】
コイル部品1B,1Dは、溝Cの底に対向する天板8をさらに備えている。天板8は、樹脂から成ると共に接続線30を覆っている。この場合、接続線30が天板8によって保護される。さらに、天板8を備えているため、コイル部品の取り回しが向上される。たとえば、接続線30に触れることなく、コイル部品を容易にピックアップすることができる。したがって、たとえば、コイル部品の実装が容易である。
【0073】
コイル部品1Cは、板部材9をさらに備えている。板部材9は、接続線30が設けられた表面を有している。板部材9は、接続線30が複数の導体線を電気的に接続するように配置されている。この場合、板部材9がコイル3の内部に位置することなく、接続線30が板部材9によって保護され得る。この場合も、コイル部品の取り回しが向上される。たとえば、コイル部品の実装が容易である。
【0074】
コイル部品1Cにおいて、板部材9は、レーザー直接構造化添加物を含んでいると共に活性化されたパターンを有している。接続線30は、パターンに形成されているめっき層を含んでいる。この構成によれば、製造スループットが確保され得る。
【0075】
コイル部品1,1A,1B,1Dにおいて、基台2は、レーザー直接構造化添加物を含んでいると共に活性化されたパターンを有している。導体線20は、パターンに形成されているめっき層を含んでいる。この構成によれば、製造スループットが確保され得る。
【0076】
以上、本発明の実施形態及び変形例について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態及び変形例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
【0077】
たとえば、基台2の形状は、上述した形状に限定されない。たとえば、基台2は、連結部13を有していなくてもよい。この場合、たとえば、台座部11と台座部12とが直接接続されていてもよい。この場合、たとえば、基台2は、台座部11の側面11cと台座部12の側面11cとがX軸方向及びZ軸方向に対して傾斜し、台座部11の側面11cと台座部12の側面11cとが互いに接続された構成であってもよい。この場合、台座部11の側面11cと台座部12の側面11cとの接続部分が、溝の底であってもよい。
【0078】
上述したコイル部品1,1A,1B,1C,1Dは、複数の接続線30を備えているが、接続線30は1つであってもよい。たとえば、コイル部品は、互いに離間している2つの導体線20と1つの接続線30とを備え、2つの導体線20を1つの接続線30によって接続する構成を有していてもよい。
【0079】
上述したコイル部品1,1A,1B,1C,1Dにおいて、貫通孔Rは、中空に形成されている。しかし、貫通孔Rの内部には、基台2の材料よりも誘電率の低い材料によって形成された部材が配置されていてもよい。
【0080】
コイル部品1,1A,1B,1C,1Dの構成は、適宜組み合わせ可能である。たとえば、コイル部品1B,1C,1Dのそれぞれにおいて、コイル部品1Aのように各導体線20がX軸方向及びY軸方向に対して傾斜するように延在していてもよい。導体線20と接続線30との双方が、X軸方向およびY軸方向に対して傾斜するように延在していてもよい。
【0081】
たとえば、コイル部品1B,1Dのように天板8が形成される構成において、電極4,5が天板8に設けられていてもよい。コイル部品1Cのように接続線30が板部材9の表面に形成されている構成であっても、電極4,5が基台2に設けられていてもよい。
【符号の説明】
【0082】
1,1A,1B,1C,1D…コイル部品、2…基台、3…コイル、8…天板、9…板部材、15…内面、23,33…中間部、30…接続線、60…保護層、C…溝。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8