(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022187746
(43)【公開日】2022-12-20
(54)【発明の名称】芳香または消臭装置
(51)【国際特許分類】
A61L 9/12 20060101AFI20221213BHJP
【FI】
A61L9/12
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021095908
(22)【出願日】2021-06-08
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-04-01
(71)【出願人】
【識別番号】521250320
【氏名又は名称】ニオイックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002446
【氏名又は名称】特許業務法人アイリンク国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】神部 正明
【テーマコード(参考)】
4C180
【Fターム(参考)】
4C180AA02
4C180AA03
4C180AA18
4C180CA06
4C180EB05X
4C180EB06X
4C180EC01
4C180GG10
4C180HH05
(57)【要約】
【課題】 単純な機構で、長期にわたって適度な効果を発揮させ続けることができる芳香または消臭装置を提供することである。
【解決手段】 芳香または消臭物質が充填され、当該芳香または消臭物質中の芳香成分または消臭成分を透過させる樹脂製の透過面を有する容器1と、上記透過面に接触した状態を維持した成分貯留部材2とを備える。そして、上記透過面を透過した芳香または消臭成分が、成分貯留部材2を介して放出される構成にした。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
芳香または消臭物質が充填され、当該芳香または消臭物質中の芳香または消臭成分を透過させる樹脂製の透過面を有する容器と、
上記透過面に対する接触状態を維持した成分貯留部材と
を備えた芳香または消臭装置。
【請求項2】
上記容器及び上記成分貯留部材を収容し、外気を取り込む吸気口と、芳香成分を放出する放出口とを開口させたハウジングを備え、
上記ハウジングには、
上記吸気口から上記放出口へ向かう気流を生成する気流生成手段が設けられた請求項1に記載の芳香または消臭装置。
【請求項3】
上記成分貯留部材が段ボール板である請求項1または2に記載の芳香または消臭装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、芳香または消臭装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、室内や自動車内に芳香を漂わせたり、悪臭を消臭したりするための様々な芳香または消臭装置が知られている。
この種の装置は、香りの素となる芳香物質や消臭物質を専用の容器に収容し、液状の物質を噴霧したり、蒸発させたりする装置である。液滴を噴霧する手段や、芳香または消臭物質の蒸発を積極的に行なわせるために加熱手段を備えた装置もある(特許文献1,2,3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11-000391号公報
【特許文献2】特開2018-000586号公報
【特許文献3】特開2003-190268号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような装置で拡散された芳香成分は、装置が設けられた雰囲気をよい香りに保つことができるが、好ましい香りを長時間均一に保つことは難しかった。
例えば、容器に芳香物質を供給したばかりで芳香物質の量が多い場合には、蒸発する芳香成分量が多く、周囲の香りは強いが、長時間経過して芳香物質が少なくなると、香りが弱くなってしまう。
また、消臭物質を収容した消臭装置も、上記芳香装置と同様で、一定の消臭効果を長期にわたって保つことは難しかった。
長期にわたって、適度な香りや消臭効果が保たれるように、芳香または消臭成分の拡散手段を精密に制御することも考えられるが、それでは装置が複雑化してしまう。
この発明の目的は、単純な機構で、長期にわたって適度な香りや消臭効果を維持できる芳香または消臭装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の発明は、芳香または消臭物質が充填され、当該芳香または消臭物質中の芳香または消臭成分を透過させる樹脂製の透過面を有する容器と、上記透過面に対する接触状態を維持した成分貯留部材とを備えている。
【0006】
第2の発明は、上記容器及び上記成分貯留部材を収容し、外気を取り込む吸気口と、芳香成分を放出する放出口とを開口させたハウジングを備え、上記ハウジングには、上記吸気口から上記放出口へ向かう気流を生成する気流生成手段が設けられている。
【0007】
第3の発明は、上記成分貯留部材が段ボール板である。
【発明の効果】
【0008】
第1の発明によれば、芳香または消臭成分が、容器から直接放出されるのではなく、成分貯留部材に貯留されてから外気中に放出されるので、芳香または消臭成分は徐々に放出され、適度な効果を長期にわたって保つことができる。特に、成分貯留部材に貯留される芳香成分は、容器の透過面を通過した成分であり、芳香または消臭物質の液滴などと比べて微粒である。そのため、芳香または消臭成分は、成分貯留部材の表面ではなく奥深く入り込んで貯留される。したがって、成分貯留部材が、長時間芳香成分を保持でき、言い換えれば、芳香または消臭成分を長期にわたって放出し続けることができる。
また、一度に多くの芳香または消臭物質を保持することが可能で、芳香または消臭物質の追加供給の頻度を少なくすることもできる。
【0009】
第2の発明によれば、気流生成手段によって、外気中への芳香または消臭成分の放出を積極的に制御することができる。また、ハウジングのデザインによって、装置の搬送性や、装置の設置場所の自由度を上げることができる。
【0010】
第3の発明によれば、安価な成分貯留部材を提供でき、芳香または消臭物質の種類に応じて成分貯留部材を簡単に交換することができる。
また、段ボール板からなる成分貯留部材は、厚み内に一定の方向のエア通路が複数形成されるので、目的に応じて段ボールの種類を選択すれば、芳香成分の放出させやすさをコントロールすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、第1実施形態の芳香装置の外観図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態の保持体の斜視図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態の芳香物質の容器と成分貯留部材の斜視図である。
【
図4】
図4は、第3実施形態の芳香装置の外観図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[第1実施形態]
図1~3を用いて、この発明の第1実施形態を説明する。なお、
図1は第1実施形態の芳香装置の外観斜視図、
図2は第1実施形態の保持体の斜視図、
図3は実施形態の芳香物質の容器と成分貯留部材の斜視図である。
【0013】
第1実施形態の芳香装置は、
図1に示すハウジング8を備えている。
ハウジング8は、全体として直方体の箱型形状をなし、紙や樹脂などで形成された本体9及び蓋体10からなる。本体9内には、板材11が水平に設けられ、この板材11によって、本体9内は、上下に位置する第1,2室9a,9bに区画されている。
【0014】
また、下側の第2室9bの一壁面には吸気口9cを開口させるとともに、上記蓋体10で構成された第1室9aの天井面には放出口10aを開口させている。板材11は、中心領域に図示しない通気口が形成され、第1,2室9a,9bを連通させている。
さらに、蓋体10には、本体9内側であって、上記放出口10aに対応する位置に、送風用のファン12が取り付けられている。このファン12は、本体9の吸気口9cからエアを吸引し、そのエアを、板材11を介して第2室9bから第1室9aに導き、蓋体10の放出口10aから外部へ放出する、気流生成手段として機能する。
【0015】
そして、上側の第1室9aの床面となる上記板材11上に、
図2に示す保持体4が載置されている。
保持体4は、天井面及び底面を開放した直方体の箱型の部材で、対向する一対の側壁4a,4bには互いに対向する支持片5a,5bが複数、ほぼ等間隔に配置されている。また、隣り合う支持片5a,5a間および支持片5b,5b間には、開口6a,6bが形成されている。
そして、保持体4には、支持片5a,5a,5b,5bで囲まれた保持空間7が形成され、この保持空間7内に、芳香物質の容器1を保持させている。ここで、保持体4の底面は、短辺方向の中央部分が長辺方向に延びて開口されて開放されており、短辺方向の両側で長辺方向に延在する部位で上記容器1を支持している。
【0016】
容器1は、例えば、
図3に示すようにポリエチレンやポリプロピレンなどの、ガス透過性を有する樹脂材料で形成された袋状の容器であり、液状の芳香物質3が充填されている。この容器1において、芳香物質3が充填された部分の表面からは、芳香物質3に含有されている芳香成分が透過する。つまり、この実施形態では容器1の表面が、芳香成分を透過させる透過面1aとなる。なお、上記芳香成分とは容器1に充填された芳香物質3に含まれた、芳香機能を発揮する成分である。
なお、芳香物質3は、どのようなものでもよいが、例えば、良い香りというだけでなく、消臭や防虫効果も発揮する木酢液などを用いることができる。
【0017】
上記容器1の透過面1aには、成分貯留部材である段ボール板2を接触させ、この容器1と段ボール板2とをセットにして、保持体4の保持空間7で保持している。
図2では、保持体4の両端に対応する保持空間7には、段ボール板2のみをはめ込み、他の全ての保持空間7に容器1及び段ボール板2を立てるようにして保持している。ただし、保持体4に保持される容器1の数や位置は特に限定されない。
そして、上記容器1が保持体4に保持された状態では、支持片5a,5a,5b,5bが段ボール板2及び容器1を押圧し、
図3に示すように透過面1aに段ボール板2が密着している。つまり、この第1実施形態では、上記保持体4によって成分貯留部材である段ボール板2が透過面1aに対する接触状態を維持する。なお、保持体4は、容器1の透過面1aと成分貯留部材である段ボール板2との接触状態を維持できるものであれば、どのような形態でもよい。
【0018】
[作用・効果等]
第1実施形態の作用を説明する。
この第1実施形態では、保持体4で保持された容器1に充填された芳香物質3内の芳香成分が透過面1aを透過し、透過した芳香成分は、透過面1aに密着した段ボール板2の、表面に付着するとともに内部に染み込んで貯留される。段ボール板2は紙材を多層にして構成されているため、各層で芳香成分を保持することができ、段ボール板2全体として多くの芳香成分が貯留される。
【0019】
段ボール板2に貯留された芳香成分は、段ボール板2の表面から空気中に徐々に拡散し、放出口10aからハウジング8の外へ放出される。この時、上記ファン12を作動させれば、吸気口9cから吸引されたエアの流れに乗せて、より多くの芳香物質を、放出口10aから積極的に放出させることができる。
【0020】
このような芳香装置で、透過面1aからの芳香成分の透過量は、透過面1aの材質によって変わるが、透過面1aの材質を適切に選択することによって、芳香成分の透過速度を制御することができる。さらに、透過面1aを透過した芳香成分は段ボール板2に貯留されてから放出されるため、芳香物質の放出を緩やかに長時間保つことができる。
【0021】
したがって、この第1実施形態では、芳香物質を直接大気に曝した場合のように、香りが強すぎたり、短時間で香りがなくなってしまったりするようなことはなく、長期にわたって均一な香りを提供できる。このように、芳香物質の量が多くても放出される香りが強すぎるようなことがないので、容器1や保持体4に、一度に多くの芳香物質を保持させて、芳香物質の追加供給の頻度を少なくすることもできる。
【0022】
なお、この実施形態では、ファン12を設けているが、ファン12を設けなくても、ハウジング8内に保持体4を収容してから一定時間経過すればハウジング8内に充満した芳香成分を、放出口10aから自然に放出させることができる。
また、この実施形態では、ハウジング8内を上下に区画して、第1,2室9a,9bを設けているため、吸気口9cから吸い込まれたエアが保持体4の底面から段ボール板2の隙間を通過する過程で、芳香成分を放出口10aに向かって搬送することができる。
【0023】
しかし、第1,2室は上下でなくてもよく、保持体4を載置する位置や向きも、上記実施形態に限定されない。保持体4は、吸気口9cから放出口10aへの気流中に設置すれば、芳香成分を効率的に放出させることができる。例えば、保持体4を立てて、段ボール板2が水平になる様にしてもよい。
また、第1,2室を水平方向に隣接させてもよいし、ハウジング8内を2室に区画しなくてもよい。さらに、吸気口9cや放出口10aの配置も上記実施形態に限定されない。
【0024】
また、上記ハウジング8のデザインを工夫すれば、装置の搬送性を高めたり、様々な場所に違和感なく設置したりできる。
【0025】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の芳香装置を説明する。
第2実施形態の芳香装置は、
図1に示すハウジング8を備えずに、容器1と段ボール板2とを密着状態で保持した保持体4のみで構成されている。保持体4の構成は第1実施形態と同じなので、この第2実施形態の説明にも、
図2,3を参照する。
【0026】
[作用・効果等]
この第2実施形態は、ハウジング8がなくても、保持体4に保持された容器1の透過面1aを透過した芳香成分が、段ボール板2に一旦貯留されてから放出される。したがって、ハウジング8を備えていない、この第2実施形態でも、芳香成分の放出が緩やかに安定したものとなる点は、上記と同じである。そして、ハウジング8を備えていない分、芳香装置の構造が単純化し、小型化も可能である。そのため、部屋の片隅や、クローゼットの中など、狭い空間に配置することもできる。
この場合にも、保持体4は
図2のように置いても良いし、段ボール板2が水平になる様に、立てて置いてもよい。
【0027】
なお、上記第1,2実施形態では、成分貯留部材として段ボール板2を用いたが、成分貯留部材はダンボール板に限らない。濾紙や不織布など、芳香成分を付着させる面積が比較的大きく、容器1の透過面1aに接触させやすい部材であれば、成分貯留部材とすることができる。特に、段ボール板のように安価であれば、頻繁な交換も容易になり、香りの種類を変更しやすい。
また、段ボール板は内部に一定方向の線状空間を備えているので、芳香成分を一定の気流に乗せて放出させる場合に、上記線状空間を流路とし機能させることもできる。
【0028】
また、芳香物質が充填される容器の形態も上記実施形態に限定されない。例えば、成分貯留部材を接触させる透過面を、容器外周の一部のみに備えた容器でもよい。ただし、容器内の芳香物質が減少した場合に容器が変形するようなことがあっても、透過面が成分貯留部材との接触を保つような形状が好ましい。
【0029】
[第3実施形態]
次に、第3実施形態を説明する。
図4は、第3実施形態の芳香装置の外観図である。
第3実施形態に示す芳香装置13は、液状の芳香物質が充填された容器14の周囲が編み地で形成されカバー15で覆われている。
上記容器14は、ポリエチレン製で全壁面が芳香成分を透過する透過面14aを構成している。また、カバー15は、毛糸を筒状に編んで形成されたカバーであり、弾性力を保持し、容器14に対して締め付け力を発揮するようにしている。したがって、カバー15は、透過面14aに対し、常時接触状態を保ち、透過面14aから透過した芳香成分を貯留する成分貯留部材として機能する。なお、図中の符号14bは、持ち手である。
【0030】
[作用・効果等]
この第3実施形態は、上記カバー15が成分貯留部材を構成し、このカバー15が芳香成分を貯留してから、徐々に放出することで、上記他の実施形態と同様に、芳香成分の放出が緩やかに安定したものとなる。
また、カバー15が自身の弾性力によって容器14の透過面14aに密着するので、透過面14aに対するカバー15の接触状態を維持するための保持体などを必要としない。その分、装置構成が簡略化できる。なお、カバー15は、容器14の透過面14aに密着可能なら、編み地に限らず、織物やその他の形態でもかまわないし、その材質も限定されない。
また、この第3実施形態では、持ち手14bを備えることで、芳香装置13を持ち運びやすくしているが、容器14の形状は特に限定されない。
さらに、上記カバー15で覆われた容器14を、
図1に示すようなハウジング内に収容してもよい。
【0031】
上記第1,2,3実施形態は、容器1,14に芳香成分を充填した芳香装置であるが、容器1,14に、消臭効果を発揮する消臭成分を含んだ消臭物質を充填すれば、この発明の消臭装置にすることができる。
消臭装置にした場合には、容器の透過面から透過した消臭成分が成分貯留部材に貯留されてから徐々に放出されるため、消臭効果を長期にわたって維持することができる。
【産業上の利用可能性】
【0032】
長期にわたって、適度な香りや消臭効果が必要な空間に最適な装置である。
【符号の説明】
【0033】
1 容器
1a 透過面
2 (成分貯留部材)段ボール板
3 芳香物質
4 保持体
8 ハウジング
9c 吸気口
10a 放出口
12 (気流生成手段)ファン
13 芳香装置
14 容器
14a 透過面
15 (成分貯留部材)カバー
【手続補正書】
【提出日】2022-01-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
芳香または消臭物質が充填され、当該芳香または消臭物質中の芳香または消臭成分を透過させる樹脂製の透過面を有する容器と、
上記透過面に対する接触状態を維持した成分貯留部材と
を備え、
上記成分貯留部材が段ボール板である芳香または消臭装置。
【請求項2】
上記容器及び上記成分貯留部材を収容し、外気を取り込む吸気口と、芳香成分を放出する放出口とを開口させたハウジングを備え、
上記ハウジングには、
上記吸気口から上記放出口へ向かう気流を生成する気流生成手段が設けられた請求項1に記載の芳香または消臭装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
第1の発明は、芳香または消臭物質が充填され、当該芳香または消臭物質中の芳香または消臭成分を透過させる樹脂製の透過面を有する容器と、上記透過面に対する接触状態を維持した成分貯留部材とを備え、上記成分貯留部材が段ボール板である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
第1の発明によれば、芳香または消臭成分が、容器から直接放出されるのではなく、成分貯留部材に貯留されてから外気中に放出されるので、芳香または消臭成分は徐々に放出され、適度な効果を長期にわたって保つことができる。特に、成分貯留部材に貯留される芳香成分は、容器の透過面を通過した成分であり、芳香または消臭物質の液滴などと比べて微粒である。そのため、芳香または消臭成分は、成分貯留部材の表面ではなく奥深く入り込んで貯留される。したがって、成分貯留部材が、長時間芳香成分を保持でき、言い換えれば、芳香または消臭成分を長期にわたって放出し続けることができる。
また、一度に多くの芳香または消臭物質を保持することが可能で、芳香または消臭物質の追加供給の頻度を少なくすることもできる。
しかも、安価な成分貯留部材を提供でき、芳香または消臭物質の種類に応じて成分貯留部材を簡単に交換することができる。
また、段ボール板からなる成分貯留部材は、厚み内に一定の方向のエア通路が複数形成されるので、目的に応じて段ボールの種類を選択すれば、芳香成分の放出させやすさをコントロールすることもできる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【補正の内容】