(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022187835
(43)【公開日】2022-12-20
(54)【発明の名称】支持ローラの交換機構
(51)【国際特許分類】
C21D 9/56 20060101AFI20221213BHJP
C21D 1/00 20060101ALI20221213BHJP
【FI】
C21D9/56 101H
C21D1/00 115Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021096036
(22)【出願日】2021-06-08
(71)【出願人】
【識別番号】000211123
【氏名又は名称】中外炉工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 卓二
(74)【代理人】
【識別番号】100144200
【弁理士】
【氏名又は名称】奥西 祐之
(74)【代理人】
【識別番号】100183276
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 裕三
(72)【発明者】
【氏名】西田 清
【テーマコード(参考)】
4K034
4K043
【Fターム(参考)】
4K034AA15
4K034AA17
4K034AA19
4K034BA04
4K034EA04
4K034EB01
4K043AA01
4K043EA08
4K043GA07
(57)【要約】
【課題】支持ローラをより短時間で交換することができる交換機構を提供すること。
【解決手段】カテナリー型熱処理炉の支持ローラを交換するための交換機構は、支持ローラを把持する機能を有し、開口に近付く方向と遠ざかる方向にそれぞれスライド可能に設けられた第1クランプ小台車および第2クランプ小台車と、第1クランプ小台車および第2クランプ小台車をそれぞれスライド可能に支持する支持体と、支持体を載せた台車と、第1クランプ小台車をスライド駆動する第1駆動部と、第2クランプ小台車をスライド駆動する第2駆動部と、第1クランプ小台車の位置と第2クランプ小台車の位置を入れ替え可能に、支持体を駆動する第3駆動部と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カテナリー型熱処理炉のワークを支持する支持ローラを前記熱処理炉の側面の開口を介して交換するための交換機構であって、
前記支持ローラを把持する機能を有し、前記開口に近付く方向と遠ざかる方向にそれぞれスライド可能に設けられた第1クランプ小台車および第2クランプ小台車と、
前記第1クランプ小台車および前記第2クランプ小台車をそれぞれスライド可能に支持する支持体と、
前記支持体を載せた台車と、
前記第1クランプ小台車をスライド駆動する第1駆動部と、
前記第2クランプ小台車をスライド駆動する第2駆動部と、
前記第1クランプ小台車の位置と前記第2クランプ小台車の位置を入れ替え可能に、前記支持体を駆動する第3駆動部と、を備える、
支持ローラの交換機構。
【請求項2】
前記第3駆動部が前記支持体を回転駆動する、請求項1に記載の支持ローラの交換機構。
【請求項3】
前記支持体を前記クランプ小台車のスライド方向と交差する方向にスライド駆動する第4駆動部をさらに備える、請求項2に記載の支持ローラの交換機構。
【請求項4】
前記台車を前記熱処理炉の炉幅方向に沿ってスライド可能とするレールをさらに備える、請求項1から3のいずれか1つに記載の支持ローラの交換機構。
【請求項5】
前記台車を前記熱処理炉の炉長方向に沿ってスライド可能とするレールをさらに備える、請求項1から3のいずれか1つに記載の支持ローラの交換機構。
【請求項6】
前記第1クランプ小台車、前記第2クランプ小台車および前記支持体を2組設け、前記台車にそれぞれ固定した、請求項1から5のいずれか1つに記載の支持ローラの交換機構。
【請求項7】
制御部をさらに備え、
前記制御部は、
前記第3駆動部により、前記第2クランプ小台車が交換位置にくるように前記支持体を駆動し、
前記第2駆動部により、前記開口に近付くように前記第2クランプ小台車をスライド駆動して、使用済みの前記支持ローラを把持し、
前記第2駆動部により、前記支持ローラを把持した前記第2クランプ小台車を前記開口から離れるようにスライド駆動し、
前記第3駆動部により、前記支持ローラとは別の支持ローラを把持した前記第1クランプ小台車が前記交換位置にくるように前記支持体を駆動し、
前記第1駆動部により、前記開口に近付くように前記第1クランプ小台車をスライド駆動し、前記第1クランプ小台車が把持する前記別の支持ローラを前記熱処理炉に装着する、請求項1から6のいずれか1つに記載の支持ローラの交換機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、カテナリー型熱処理炉のワークを支持する支持ローラを交換するための交換機構に関する。
【背景技術】
【0002】
金属ストリップ等のワークを熱処理するカテナリー型熱処理炉として、特許文献1に記載されるものが知られている。特許文献1の熱処理炉は、ワークを支持する支持ローラを各ポイントに2個ずつ設け、一方のローラを持ち上げてワークローラとして使用し、もう一方のローラはスタンバイローラとして低い位置で待機させる。
【0003】
熱処理炉の運転に伴ってワークローラは表面にスケールが付着したり、表面がワークとの摩耗で削れて消耗してくるため、待機しているスタンバイローラを上昇させて、ローラの切り替えを行う。スケールが付着したローラは、熱処理炉の運転停止等のタイミングで新たなローラに交換される。
【0004】
支持ローラの交換機構としては、特許文献2~4に記載されるような機構が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭52-24109号公報
【特許文献2】特開昭51-52307号公報
【特許文献3】実開昭51-59411号公報
【特許文献4】特開2012-232332号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
カテナリー型熱処理炉の支持ローラは重量物であり(例えば約500kg)、交換の際にはクレーン等で運ぶ必要があるため、交換作業には時間がかかる。特許文献2~4に記載される交換機構を含めて、支持ローラをより短時間で交換できるようにすることが求められる。
【0007】
本開示は、前記課題を解決するものであり、支持ローラをより短時間で交換することができる支持ローラの交換機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様の支持ローラの交換機構は、カテナリー型熱処理炉のワークを支持する支持ローラを前記熱処理炉の側面の開口を介して交換するための交換機構であって、前記支持ローラを把持する機能を有し、前記開口に近付く方向と遠ざかる方向にそれぞれスライド可能に設けられた第1クランプ小台車および第2クランプ小台車と、前記第1クランプ小台車および前記第2クランプ小台車をそれぞれスライド可能に支持する支持体と、前記支持体を載せた台車と、前記第1クランプ小台車をスライド駆動する第1駆動部と、前記第2クランプ小台車をスライド駆動する第2駆動部と、前記第1クランプ小台車の位置と前記第2クランプ小台車の位置を入れ替え可能に、前記支持体を駆動する第3駆動部と、を備える。
【0009】
前記構成によれば、いずれか一方のクランプ小台車に交換用の支持ローラを把持してスタンバイしておくことで、熱処理炉から支持ローラを抜いて一方のクランプ小台車で把持した後、支持体を駆動して第1クランプ小台車と第2クランプ小台車の位置を即座に入れ替えて、もう一方のクランプ小台車が把持する支持ローラを熱処理炉に装着できる。これにより、支持ローラを短時間で交換することができる。
【0010】
前記支持ローラの交換機構において、前記第3駆動部が前記支持体を回転駆動してもよい。前記構成によれば、いわゆる「リボルバー式」のローラ交換機構を用いることで、支持体を直線駆動する場合に比べて、支持体および台車の幅を狭くする等、コンパクト化を図ることができる。
【0011】
前記支持ローラの交換機構において、前記支持体を前記クランプ小台車のスライド方向と交差する方向にスライド駆動する第4駆動部をさらに設けてもよい。前記構成によれば、第1クランプ小台車と第2クランプ小台車の位置を台車の幅方向に調整することができ、熱処理炉に支持ローラを2つ1組で設ける場合に2つの支持ローラのどちらにも対応できる。
【0012】
前記支持ローラの交換機構において、前記台車を前記熱処理炉の炉幅方向に沿ってスライド可能とするレールをさらに設けてもよい。前記構成によれば、台車の位置を熱処理炉の側面に対して調整することができ、ロールの交換時でないときは台車を退避させておくことで、熱処理炉の側面に沿って作業スペースを確保することができる。
【0013】
前記支持ローラの交換機構において、前記台車を前記熱処理炉の炉長方向に沿ってスライド可能とするレールをさらに設けてもよい。前記構成によれば、熱処理炉の側面に沿って台車を移動させることができ、熱処理炉に支持ローラを複数設ける場合に台車1台で複数個所の支持ローラに対応できる。
【0014】
前記支持ローラの交換機構において、前記第1クランプ小台車、前記第2クランプ小台車および前記支持体を2組設け、前記台車にそれぞれ固定してもよい。前記構成によれば、熱処理炉の側面に開口が2つ並んでいる場合に対応することができ、支持体をスライド駆動するための構造や駆動部を省略することもできる。
【0015】
前記支持ローラの交換機構は、制御部をさらに備え、前記制御部は、前記第3駆動部により、前記第2クランプ小台車が交換位置にくるように前記支持体を駆動し、前記第2駆動部により、前記開口に近付くように前記第2クランプ小台車をスライド駆動して、使用済みの前記支持ローラを把持し、前記第2駆動部により、前記支持ローラを把持した前記第2クランプ小台車を前記開口から離れるようにスライド駆動し、前記第3駆動部により、前記支持ローラとは別の支持ローラを把持した前記第1クランプ小台車が前記交換位置にくるように前記支持体を駆動し、前記第1駆動部により、前記開口に近付くように前記第1クランプ小台車をスライド駆動し、前記第1クランプ小台車が把持する前記別の支持ローラを前記熱処理炉に装着する。前記構成によれば、支持ローラの交換を自動的に短時間で行うことができる。
【発明の効果】
【0016】
本開示によれば、支持ローラをより短時間で交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図2】実施形態における熱処理炉およびローラ交換機構の模式的な斜視図
【
図3】実施形態における複数の駆動部と制御部を含む、ローラ交換機構の制御系に関するブロック図
【
図4】実施形態におけるローラ交換機構による支持ローラの交換作業に関するフローチャート
【
図5A】
図4に示すフローチャートに沿って交換作業を実行する場合の説明図
【
図5B】
図4に示すフローチャートに沿って交換作業を実行する場合の説明図
【
図5C】
図4に示すフローチャートに沿って交換作業を実行する場合の説明図
【
図5D】
図4に示すフローチャートに沿って交換作業を実行する場合の説明図
【
図5E】
図4に示すフローチャートに沿って交換作業を実行する場合の説明図
【
図5F】
図4に示すフローチャートに沿って交換作業を実行する場合の説明図
【
図5G】
図4に示すフローチャートに沿って交換作業を実行する場合の説明図
【
図6】実施形態におけるローラ交換機構による支持ローラの交換作業に関するフローチャート
【
図7A】
図6に示すフローチャートに沿って交換作業を実行する場合の説明図
【
図7B】
図6に示すフローチャートに沿って交換作業を実行する場合の説明図
【
図7C】
図6に示すフローチャートに沿って交換作業を実行する場合の説明図
【
図7D】
図6に示すフローチャートに沿って交換作業を実行する場合の説明図
【
図7E】
図6に示すフローチャートに沿って交換作業を実行する場合の説明図
【
図8】変形例における熱処理炉およびローラ交換機構の模式的な斜視図
【
図9】別の変形例におけるローラ交換機構の模式的な断面図
【
図10】さらに別の変形例におけるローラ交換機構の模式的な断面図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本開示に係るカテナリー型熱処理炉の支持ロールの交換機構の好適な実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。本開示は、以下の実施形態の具体的な構成に限定されるものではなく、同様の技術的思想に基づく構成が本開示に含まれる。
【0019】
(実施形態)
図1は、実施形態における熱処理炉2の概略構成を示す模式的な断面図である。
【0020】
熱処理炉2は、被加熱物としてのワーク3を加熱処理するカテナリー型の熱処理炉である。実施形態の熱処理炉2は特に、ストリップ状のワーク3(例えばSUS鋼帯)を搬送方向Aに搬送しながら加熱処理してその後冷却する焼鈍炉である。
【0021】
図1に示す熱処理炉2は、炉体4と、複数の支持ローラ6と、制御部8とを備える。
図1では、熱処理炉2の構成要素を簡略化して図示する。
【0022】
炉体4は、ワーク3を加熱処理するための筐体である。ストリップ状のワーク3が炉体4に搬入され、搬送方向Aに連続搬送される。搬送方向Aは、炉体4の炉長方向Bに概ね平行である。炉体4の内部は密閉されており、大気圧よりもやや負圧に保たれる。
【0023】
支持ローラ6は、炉体4の内部においてワーク3を下方から支持するローラである。支持ローラ6のそれぞれは2つの支持ローラ6A、6Bの組で構成されており、一方がワークローラ、他方がスタンバイローラである。
図1に示す例では、支持ローラ6Aが下方のスタンバイローラで、もう一方の支持ローラ6Bが上方のワークローラである状態を例示する。
図1に示す例では、支持ローラ6A、6Bを3組図示しているが、任意の組数であってもよい。
【0024】
支持ローラ6A、6Bはそれぞれ、炉体4の外部に設けた吊り下げ機構によって両端部が支持され、上下動可能に構成されている。
【0025】
制御部8は、熱処理炉2の各構成要素を制御するための部材である。制御部8は例えばマイクロコンピュータを有する。
【0026】
熱処理炉2の運転に伴って、ワークローラである支持ローラ6Bの表面は、スケールが付着したり、ワーク3との摩擦で表面が削れて消耗したりしていく。支持ローラ6Bにおいて過剰にスケールが付着したり、表面が摩耗したりする前に、上方のワークローラと下方のスタンバイローラの上下位置を逆転させて、ローラの切り替えを行う。下方に退避した使用済みの支持ローラ6は、新たな支持ローラ6に交換される。支持ローラ6を交換するための交換機構は炉体4の外部に設けている。
【0027】
図2は、実施形態の熱処理炉2およびローラ交換機構10を示す模式的な斜視図である。
【0028】
図2に示すローラ交換機構10は、熱処理炉2の支持ローラ6を交換するための機構である。ローラ交換機構10は、炉体4の外側において炉体4の側面11の近傍に設けられる。ローラ交換機構10は、長さ方向Dと幅方向Eを有し、長さ方向Dは熱処理炉2の炉幅方向Cに概ね平行であり、幅方向Eは炉長方向Bに概ね平行である。
【0029】
ローラ交換機構10は、2台のクランプ小台車12、14と、支持体16と、スライダー18と、台車20とを備える。
【0030】
第1クランプ小台車12および第2クランプ小台車14はそれぞれ、支持ローラ6を把持するための部材である。第1クランプ小台車12および第2クランプ小台車14はそれぞれ、支持ローラ6を把持するための把持部を有し、把持部は例えば、開閉可能な部材をボルトで手動固定する構成である。
【0031】
第1クランプ小台車12および第2クランプ小台車14はそれぞれ、スライド可能な状態で支持体16に取り付けられている。第1クランプ小台車12は、支持体16のレール22に沿ってスライド方向S1にスライド可能であり、第2クランプ小台車14は、支持体16のレール24に沿ってスライド方向S2にスライド可能である。スライド方向S1、S2はともに熱処理炉2の側面11に対して近付く/離れる方向である。
図2では、第2クランプ小台車14が支持ローラ6Bを把持して熱処理炉2から抜き取とろうとする状態を例示する。
【0032】
支持体16は、第1クランプ小台車12および第2クランプ小台車14をそれぞれスライド可能に支持する部材である。支持体16は、ローラ交換機構10の長さ方向Dに細長い形状を有し、レール22、24をスライド方向S1、S2に延在させて形成する。
【0033】
支持体16は、回転軸Pを中心として、回転方向Rに回転可能な状態でスライダー18に支持されている。回転軸Pはローラ交換機構10の長さ方向Dに一致する。支持体16が回転方向Rに回転することで、クランプ小台車12、14の位置を入れ替えることができる。
【0034】
図2に示す例では、第1クランプ小台車12は側方の待機位置にあり、第2クランプ小台車14は上方の交換位置にある。上方の交換位置は、使用済みの支持ローラ6を熱処理炉2から抜き取るための位置、且つ新たな支持ローラ6を熱処理炉2に装着するための位置である。側方の待機位置は、交換用の新たな支持ローラ6を把持して待機しておくための位置である。
【0035】
スライダー18は、支持体16をスライド方向S3にスライド可能とする部材である。スライド方向S3はローラ交換機構10の幅方向Eに一致する。スライダー18は、台車20の上面のレール28に乗ってスライド方向S3にスライド可能である。スライダー18によって支持体16をスライド可能とすることでクランプ小台車12、14の位置を調整することができる。これにより、台車20を幅方向Eに移動させなくとも、熱処理炉2の炉長方向Bに間隔を空けている支持ローラ6A、6Bにクランプ小台車12、14のいずれかがアクセスすることができる。
【0036】
台車20は、支持体16およびクランプ小台車12、14を支持する部材である。
図2に示す例では、台車20は箱型の形状を有し、下面に4つの車輪30を設けている。4つの車輪30は2本のレール32に乗っており、ローラ交換機構10の長さ方向Dに移動可能である。台車20がレール32に沿って移動することで、台車20を含むローラ交換機構10は、熱処理炉2の側面11に対して近付く/離れるように移動可能となる。
【0037】
炉体4の側面11には、支持ローラ6A、6Bの端部を露出させるための開口34A、34Bが形成される。開口34Aは支持ローラ6Aの端部を挿通し、開口34Bは支持ローラ6Bの端部を挿通する。開口34A、34Bはそれぞれ、支持ローラ6A、6Bの両端部を炉外に露出した状態で図示しない扉によって封止されており、支持ローラ6を交換する際に扉が開くように構成される。
【0038】
炉体4の外側には、支持ローラ6A、6Bを吊り下げるための吊り下げ機構36A、36Bが設けられる。吊り下げ機構36A、36Bはそれぞれ、先端部にクランプ部38A、38Bを有し、上下方向に昇降可能である。クランプ部38Aは支持ローラ6Aの端部を挟んで把持し、クランプ部38Bは支持ローラ6Bの端部を挟んで把持する。
図2では、クランプ部38Aが支持ローラ6Aの端部を挟んで把持し、クランプ部38Bは上下に分離している。
【0039】
ローラ交換機構10には複数の駆動部(図示せず)が内蔵されている。複数の駆動部は、制御部8に電気的に接続されており、制御部8によって制御される。複数の駆動部および制御部8を含む、ローラ交換機構10の制御系に関するブロック図を
図3に示す。なお、駆動部の駆動には、制御部8を用いず、手作業で動かせるようにすることも含まれる。
【0040】
図3に示すように、制御部8には、第1駆動部40、第2駆動部42、第3駆動部44および第4駆動部46が接続されている。
【0041】
第1駆動部40は、第1クランプ小台車12をスライド方向S1にスライド駆動する機能を有する。第2駆動部42は、第2クランプ小台車14をスライド方向S2にスライド駆動する機能を有する。第3駆動部44は、支持体16を回転方向Rに回転駆動する機能を有する。第4駆動部46は、スライダー18をスライド方向S3にスライド駆動する機能を有する。
【0042】
制御部8は、作業者からの入力指示や予め記憶されたプログラムに基づいて、駆動部40、42、44、46のそれぞれを制御する。
【0043】
駆動部40、42、44、46はそれぞれ、制御部8がON/OFF制御するモータ(図示せず)を備え、モータの回転によって対象部材を駆動する。第1駆動部40、第2駆動部42および第4駆動部46は例えば、スライド方向S1、S2、S3に延びるチェーンと、チェーンに係合したスプロケットを備え、スプロケットをモータで回転させることで対象部材をスライド駆動する。第3駆動部44は例えば、支持体16をスライダー18に接続する回転軸をモータで回転させることで、支持体16を回転駆動する。
【0044】
上述した構成を有するローラ交換機構10による支持ローラ6の交換作業について、
図4および
図5A~
図5Gを用いて説明する。
図4は、ローラ交換機構10による支持ローラ6の交換作業に関するフローチャートであり、
図5A~
図5Gは、
図4に示すフローチャートに沿ってローラ交換作業を実行する場合の説明図(断面図)である。
【0045】
図5A~
図5Gにおいて、(a)はクランプ小台車12、14の回転位置を示す断面図であり、(b)はクランプ小台車12、14と支持ローラ6の位置関係を示す断面図であり、(c)は支持ローラ6とワーク3の位置関係を示す断面図である。なお、
図5A~
図5Gにおいて、使用済み(損傷あるいは汚れたもの)の支持ローラ6は斜線模様で示し、新品の支持ローラ6は白抜きで示す。
【0046】
制御部8はまず、クランプ小台車12、14をスタンバイさせる(S1)。具体的には、第3駆動部44を制御して支持体16を回動させることで、
図5Aに示すように、第1クランプ小台車12を側方の待機位置に配置し、第2クランプ小台車14を上方の交換位置に配置する。(a)に示すように、待機位置の第1クランプ小台車12には交換用の新たな支持ローラ6Cを取り付けておく。支持ローラ6Cの取付方法については後述する(
図7A~
図7E)。
【0047】
(c)に示すように、2つの支持ローラ6のうち、支持ローラ6Aが下方のスタンバイローラで、支持ローラ6Bが上方のワークローラとして熱処理炉2が運転している場合を例示する。熱処理炉2の運転に伴って、ワークローラである支持ローラ6Bの表面にスケールが付着したり、表面が摩耗したりしているため、所望のタイミングでワークローラとスタンバイローラを切り替える。
【0048】
制御部8は、第2クランプ小台車14を前進させる(S2)。具体的には、
図5Bに示すように、第2駆動部42を制御して第2クランプ小台車14をスライド駆動することで、熱処理炉2の側面11に近付く方向に移動させる。第2クランプ小台車14は、熱処理炉2の側面11の近傍において支持ローラ6Bの端部を受け取ることができる位置まで前進する。
【0049】
制御部8は、スタンバイローラを上昇させる(S3)。具体的には、
図5Bに示すように、吊り下げ機構36A(図示せず)を制御して、下方の支持ローラ6Aを上昇させる。(c)に示すように、支持ローラ6A、6Bの両方がワーク3を支持した状態となる。
【0050】
制御部8は、使用済みのワークローラを下降させる(S4)。具体的には、
図5Cに示すように、吊り下げ機構36Bを制御して支持ローラ6Bを下降させる。(c)に示すように、支持ローラ6Aがワーク3を支持した状態となる。(b)に示すように、下降した支持ローラ6Bの端部は第2クランプ小台車14に受けられる。この状態で作業者が第2クランプ小台車14の固定用のボルト(図示せず)を締めることで、第2クランプ小台車14が支持ローラ6Bを片端のみで把持する(S5)。その後、吊り下げ機構36Bのクランプ部38Bによる支持ローラ6Bのクランプを解除する。これにより、支持ローラ6Bを把持した第2クランプ小台車14は後方に退避可能となる。
【0051】
制御部8は、第2クランプ小台車14を退避させる(S6)。具体的には、
図5Dに示すように、第2駆動部42を制御して第2クランプ小台車14をスライド駆動することで、熱処理炉2の側面11から離れる方向に移動させる。これにより、支持ローラ6Bが熱処理炉2から抜かれる。
【0052】
制御部8は、支持体16を回転駆動する(S7)。具体的には、
図5Eに示すように、上方の交換位置にあった第2クランプ小台車14を側方の待機位置に配置し、側方の待機位置にあった第1クランプ小台車12を上方の交換位置に配置するように、第3駆動部44を制御して支持体16を90度、回転駆動する。これにより、クランプ小台車12、14の位置が入れ替わる。上方の交換位置にある第1クランプ小台車12は、熱処理炉2の側面11の開口34B(符号の図示省略)に対してスライド駆動によりアクセス可能となる。
【0053】
制御部8は、第1クランプ小台車12を前進させる(S8)。具体的には、
図5Fに示すように、第1駆動部40を制御して、新たな支持ローラ6Cを把持した第1クランプ小台車12をスライド駆動することで、熱処理炉2の側面11に近付くように移動させる。第1クランプ小台車12によって片端のみで把持される支持ローラ6Cは、熱処理炉2の側面11の開口34Bを介して熱処理炉2の内部に挿通される。その後、吊り下げ機構36Bのクランプ部38Bにより支持ローラ6Cの両端部を把持した後、第1クランプ小台車12による支持ローラ6Cの把持を解除する。新たな支持ローラ6Cは、熱処理炉2のスタンバイローラとして装着される(S9)。
【0054】
制御部8は、第1クランプ小台車12を退避させる(S10)。具体的には、
図5Gに示すように、第1駆動部40を制御して第1クランプ小台車12をスライド駆動することで、熱処理炉2の側面11から遠ざかる方向に移動させる。
【0055】
図5A~
図5Gで説明した動作によれば、スタンバイローラとして待機していた支持ローラ6Aをワークローラに切り替えるとともに、使用済みの支持ローラ6Bを熱処理炉2から抜き取り、さらに、新たな支持ローラ6Cをスタンバイローラとして装着することができる。熱処理炉2はその後、支持ローラ6Aをワークローラ、支持ローラ6Cをスタンバイローラとして、ワーク3に対する熱処理を継続して行うことができる。
【0056】
上記動作では、予め、新たな支持ローラ6Cを第1クランプ小台車12に把持して待機させているため、使用済みの支持ローラ6Aを抜き取った後に速やかに支持ローラ6Cを熱処理炉2に装着することができる。またこの交換作業は熱処理炉2の運転中にも実行することができるため、熱処理炉2の生産性を高く維持することができる。
【0057】
本実施形態では特に、クランプ小台車12、14の位置を入れ替える機構として、支持体16を回転駆動させるいわゆる「リボルバー式」のローラ交換機構10を用いている。これにより、支持ローラ6の交換を短時間で行うだけでなく、ローラ交換機構10の幅方向Eの寸法を短くすることができ、コンパクト化を図ることができる。
【0058】
上記交換作業が終了すると、
図2に示すレール32に沿って台車20を退避させる。これにより、熱処理炉2の側面11に沿って作業スペースを確保しつつ、退避したローラ交換機構10で別の作業を実行することができる。別の作業としては、使用済みの支持ローラ6Bを新たな支持ローラに交換する作業がある。支持ローラ6Bの交換作業について、
図6および
図7A~
図7Eを用いて説明する。
【0059】
図6は、ローラ交換機構10における支持ローラ6Bの交換作業に関するフローチャートであり、
図7A~
図7Eは、
図6に示すフローチャートに沿って交換作業を実行する場合の説明図(断面図)である。
図7A~
図7Eは、
図5Gの(a)で示した状態から続いている。
【0060】
制御部8はまず、支持体16を回転駆動する(S11)。具体的には、
図7Aに示すように、第3駆動部44を制御して支持体16を時計周りに回転駆動する(矢印参照)。ローラを把持していない第1クランプ小台車12は側方の待機位置に配置され、支持ローラ6Bを把持している第2クランプ小台車14は上方の交換位置に配置される。
【0061】
その後、使用済みの支持ローラ6Bを取り外す(S12)。具体的には、第2クランプ小台車14による支持ローラ6Bのクランプを解除した上で、
図7Bに示すように、作業者がクレーンを操作して支持ローラ6Bを持ち上げる(矢印参照)。事後に取外す場合に、第2クランプ小台車14を上方の交換位置に配置しておくことで、第2クランプ小台車14による支持ローラ6Bのクランプを解除しても支持ローラ6Bは第2クランプ小台車14に乗った状態を自然に維持しているので、支持ローラ6Bが落下する心配はなく、適当なタイミングで支持ローラ6Bを安全に取り外すことができる。
【0062】
その後、新たな支持ローラ6Dを取り付ける(S13)。具体的には、
図7Cに示すように、作業者がクレーンを操作して、新たな支持ローラ6Dを上方の交換位置にある第2クランプ小台車14に向けて下降させる(矢印参照)。支持ローラ6Dの端部が第2クランプ小台車14に受けられて、作業者が第2クランプ小台車14の固定用のボルトを締めることで、第2クランプ小台車14が支持ローラ6Dを把持する。
【0063】
制御部8は、支持体16を回転駆動する(S14)。具体的には、
図7Dに示すように、第3駆動部44を制御して支持体16を反時計回りに回転駆動する(矢印参照)。支持ローラ6Dを把持している第2クランプ小台車14は側方の待機位置に配置され、支持ローラ6を把持していない第1クランプ小台車12は上方の交換位置に配置される。
【0064】
制御部8は、支持体16をスライド駆動する(S15)。具体的には、
図7Eに示すように、第4駆動部46を制御して支持体16を台車20の幅方向Eに沿ってスライド駆動する(矢印参照)。上方の交換位置にある第1クランプ小台車12は、熱処理炉2の側面11に設けた開口34A(
図1)に対向する位置まで移動され、現在のワークローラである支持ローラ6Aに対してスライド駆動によりアクセス可能となる。
【0065】
図7A~
図7Eで説明した動作によれば、使用済みの支持ローラ6Bをローラ交換機構10から取り外すとともに、新たな支持ローラ6Dを第2クランプ小台車14に把持して待機させておくことができる。その後、ワークローラである支持ローラ6Aを支持ローラ6Dに交換する際は、
図5A~
図5Gに示した動作と同様の動作を実行することで、交換作業を行うことができる。
【0066】
図7A~
図7Eで説明した動作は、
図5A~
図5Gで説明した交換作業と同様に、熱処理炉2の運転中に並行して実行することができる。
【0067】
上述したように、実施形態のローラ交換機構10は、カテナリー型熱処理炉2のワーク3を支持する支持ローラ6を熱処理炉2の側面11の開口34A、34Bを介して交換するための交換機構である。ローラ交換機構10は、クランプ小台車12、14と、支持体16と、支持体16を載せた台車20と、第1駆動部40と、第2駆動部42と、第3駆動部44とを備える。クランプ小台車12、14はそれぞれ、支持ローラ6を把持する機能を有し、開口34A、34Bに近付く方向と遠ざかる方向にスライド可能に設けられる。支持体16は、第1クランプ小台車12および第2クランプ小台車14をそれぞれスライド可能に支持する。第1駆動部40は、第1クランプ小台車12をスライド駆動し、第2駆動部42は、第2クランプ小台車14をスライド駆動する。第3駆動部44は、第1クランプ小台車12の位置と第2クランプ小台車14の位置を入れ替え可能に、支持体16を駆動する。
【0068】
上記構成によれば、いずれか一方のクランプ小台車12、14に交換用の支持ローラ6Cを把持してスタンバイしておくことで、熱処理炉2から支持ローラ6Bを抜いて一方のクランプ小台車12で把持した後、支持体16を駆動して第1クランプ小台車12と第2クランプ小台車14の位置を即座に入れ替えて、もう一方のクランプ小台車14が把持する支持ローラ6Cを熱処理炉2に装着できる。これにより、支持ローラ6を短時間で交換することができる。
【0069】
また、実施形態のローラ交換機構10において、第3駆動部44は支持体16を回転駆動する。このような構成によれば、いわゆる「リボルバー式」のローラ交換機構10を用いることで、支持体16を直線駆動する場合に比べて、台車20の幅を狭くする等、コンパクト化を図ることができる。
【0070】
また、実施形態のローラ交換機構10は、支持体16をクランプ小台車12、14のスライド方向S1、S2と交差する方向である幅方向Eにスライド駆動する第4駆動部46をさらに備える。このような構成によれば、第1クランプ小台車12と第2クランプ小台車14の位置を台車20の幅方向Eに調整することができ、支持ローラ6が2つ1組で設けられている場合に、両方の支持ローラ6に速やかにアクセスすることができる。
【0071】
また、実施形態のローラ交換機構10は、台車20を熱処理炉2の炉幅方向Cに沿ってスライド可能とするレール32をさらに備える。このような構成によれば、ローラ交換作業を実行していないときに台車20を退避させれば、熱処理炉2の側面11に沿って作業スペースを確保することができる。
【0072】
また、実施形態のローラ交換機構10は、制御部8をさらに備え、制御部8は、第3駆動部44により、第2クランプ小台車14が交換位置にくるように支持体16を駆動する(S1、
図5A)。制御部8はさらに、第2駆動部42により、開口34Bに近付くように第2クランプ小台車14をスライド駆動して(S2、
図5B)、使用済みの支持ローラ6Bを把持する(S5、
図5C)。制御部8はさらに、第2駆動部42により、支持ローラ6Bを把持した第2クランプ小台車14を開口34Bから離れるようにスライド駆動する(S6、
図5D)。制御部8はさらに、第3駆動部44により、支持ローラ6Bとは別の支持ローラ6Cを把持した第1クランプ小台車12が交換位置にくるように支持体16を駆動する(S7、
図5E)。制御部8はさらに、第1駆動部40により、開口34Bに近付くように第1クランプ小台車12をスライド駆動し(S8、
図5F)、第1クランプ小台車12が把持する別の支持ローラ6Cを熱処理炉2に装着する(S9、
図5F)。このような構成によれば、支持ローラ6の交換を自動的に短時間で交換することができる。
【0073】
(変形例)
以上、上述の実施形態を挙げて本開示の発明を説明したが、本開示の発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態では、台車20を熱処理炉2の炉幅方向Cにスライド可能とするレール32を設けていたが、このような場合に限らない。例えば、炉幅方向Cに延在するレール32に代えて、炉長方向Bに延在するレールを設けてもよい。
【0074】
図8は、変形例にかかるローラ交換機構100および熱処理炉2の構成を大幅に模式化して示す斜視図である。
図8に示すローラ交換機構100の台車102は、熱処理炉2の炉長方向Bに延在するレール104に載置されている。台車102がレール104に沿ってスライドすることで、支持ローラ6A、6Bのいずれかを交換するかに応じてローラ交換機構100の位置を調整することができる。
図8に示す構成の場合、
図2に示したような支持体16をスライド駆動するためのスライダー18や第4駆動部46を省略することができる。また、炉長方向Bに台車102で移動できるので、炉長方向Bに存在する複数の支持ローラ6A、6Bの組を順番に1台の台車102で交換していける。
【0075】
また上記実施形態では、クランプ小台車12、14および支持体16を1組設ける場合について説明したが、このような場合に限らず、2組以上設けてもよい。
図9に示す変形例のローラ交換機構200では、クランプ小台車212A、214A、支持体216Aの組と、クランプ小台車212B、214B、支持体216Bの組を設けている。それぞれの支持体216A、216Bは台車202に固定している。
【0076】
図9に示す構成によれば、クランプ小台車212A、214A、支持体216Aの組を用いて支持ローラ6Aの交換を行い、クランプ小台車212B、214B、支持体216Bの組を用いて支持ローラ6Bの交換を行うことができる。支持体216A、216Bをそれぞれ横方向にスライドさせる必要がないため、スライド駆動用の機構や駆動部を省略することができる。また、2組の間に共用スペースHを設けることで、台車202の幅方向Eの寸法を短くすることができ、ローラ交換機構200をコンパクト化することができる。
【0077】
また上記実施形態では、クランプ小台車12、14の位置を入れ替えるために支持体16を回転駆動する場合について説明したが、このような場合に限らない。例えば、
図10に示すローラ交換機構300では、クランプ小台車302、304を支持する支持体306が台車308の幅方向Eにスライド可能に構成されている。支持体306が幅方向Eにスライドすることで、複雑な回転機構を用いずにクランプ小台車302、304の位置を入れ替えることができる。
【0078】
なお、上記実施形態および変形例のうちの任意の組み合わせを採用することにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
【0079】
本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した特許請求の範囲による本開示の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。また、各実施形態における要素の組合せや順序の変化は、本開示の範囲及び思想を逸脱することなく実現し得るものである。
【産業上の利用可能性】
【0080】
本開示は、カテナリー型熱処理炉のワークを支持する支持ローラを交換するための交換機構であれば適用可能である。
【符号の説明】
【0081】
2 熱処理炉
3 ワーク
4 炉体
6、6A、6B 支持ローラ
6C、6D 支持ローラ(交換用)
8 制御部
10 ローラ交換機構
11 側面
12 第1クランプ小台車
14 第2クランプ小台車
16 支持体
18 スライダー
20 台車
22、24 レール
28 レール
30 車輪
32 レール
34A、34B 開口
36A、36B 吊り下げ機構
38A、38B クランプ部
40 第1駆動部
42 第2駆動部
44 第3駆動部
46 第4駆動部
100 ローラ交換機構
102 台車
104 レール
200 ローラ交換機構
202 台車
212A、214A、212B、214B クランプ小台車
216A、216B 支持体
300 ローラ交換機構
302、304 クランプ小台車
306 支持体
308 台車
A 搬送方向
B 炉長方向
C 炉幅方向
D 長さ方向
E 幅方向
P 回転軸
R 回転方向
S1、S2、S3 スライド方向
H 共用スペース