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特開2022-187899情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
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  • 特開-情報処理装置、プログラム及び情報処理方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022187899
(43)【公開日】2022-12-20
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G08B 25/00 20060101AFI20221213BHJP
   G08B 25/04 20060101ALI20221213BHJP
   G08B 21/00 20060101ALI20221213BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20221213BHJP
【FI】
G08B25/00 510B
G08B25/00 510M
G08B25/04 C
G08B21/00 U
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021096129
(22)【出願日】2021-06-08
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100187078
【弁理士】
【氏名又は名称】甲原 秀俊
(74)【代理人】
【識別番号】100169823
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 雄郎
(72)【発明者】
【氏名】長田 祐
(72)【発明者】
【氏名】東出 宇史
【テーマコード(参考)】
5C086
5C087
5L049
【Fターム(参考)】
5C086AA34
5C086BA22
5C086CA28
5C086CB36
5C086DA08
5C086DA33
5C086EA40
5C086EA45
5C086FA18
5C087AA19
5C087DD08
5C087DD14
5C087EE08
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF04
5C087GG02
5C087GG07
5C087GG08
5C087GG09
5C087GG10
5C087GG70
5C087GG83
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】複数の自動運転車両で運行停止が発生した場合に、レスキュー隊が駆けつける優先順位を適切に決定する。
【解決手段】情報処理装置10は、自動運転車両20に運行停止が発生すると、自動運転車両20の位置情報、車両情報、車内映像及び車外映像を取得し、複数の自動運転車両20で運行停止が発生した場合、位置情報、車両情報、車内映像及び車外映像に基づいて、複数の自動運転車両20にレスキュー隊が向かう優先順位を決定する、制御部15を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動運転車両に運行停止が発生すると、前記自動運転車両の位置情報、車両情報、車内映像及び車外映像を取得し、
複数の前記自動運転車両で運行停止が発生した場合、前記位置情報、前記車両情報、前記車内映像及び前記車外映像に基づいて、複数の前記自動運転車両にレスキュー隊が向かう優先順位を決定する、制御部、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、
前記車内映像に基づいて、前記自動運転車両の乗車人数を判定し、
前記乗車人数が多い前記自動運転車両の優先順位を高くする、情報処理装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、
前記位置情報及び前記車外映像の少なくともいずれかに基づいて、前記自動運転車両が停止している道路の幅を判定し、
前記道路の幅が狭い前記自動運転車両の優先順位を高くする、情報処理装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、
前記位置情報及び前記車外映像の少なくともいずれかに基づいて、前記自動運転車両が停止している車線の種類を判定し、
前記車線の種類が追い越し車線である前記自動運転車両の優先順位を高くする、情報処理装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、
前記車両情報に基づいて、前記自動運転車両の故障の種類を判定し、
前記故障の種類が走行機能に関する故障である前記自動運転車両の優先順位を高くする、情報処理装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、
前記車両情報に基づいて、前記自動運転車両の故障の修理に必要な時間を推定し、
推定した前記故障の修理に必要な時間が短い前記自動運転車両の優先順位を高くする、情報処理装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、決定した前記優先順位の情報を前記レスキュー隊の端末装置に送信する、情報処理装置。
【請求項8】
自動運転車両に運行停止が発生すると、前記自動運転車両の位置情報、車両情報、車内映像及び車外映像を取得することと、
複数の前記自動運転車両で運行停止が発生した場合、前記位置情報、前記車両情報、前記車内映像及び前記車外映像に基づいて、複数の前記自動運転車両にレスキュー隊が向かう優先順位を決定することと、
を含む動作をコンピュータに実行させる、プログラム。
【請求項9】
請求項8に記載のプログラムにおいて、
前記優先順位を決定することは、
前記車内映像に基づいて、前記自動運転車両の乗車人数を判定することと、
前記乗車人数が多い前記自動運転車両の優先順位を高くすることと、を含む、プログラム。
【請求項10】
請求項8又は9に記載のプログラムにおいて、
前記優先順位を決定することは、
前記位置情報及び前記車外映像の少なくともいずれかに基づいて、前記自動運転車両が停止している道路の幅を判定することと、
前記道路の幅が狭い前記自動運転車両の優先順位を高くすることと、を含む、プログラム。
【請求項11】
請求項8から10のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記優先順位を決定することは、
前記位置情報及び前記車外映像の少なくともいずれかに基づいて、前記自動運転車両が停止している車線の種類を判定することと、
前記車線の種類が追い越し車線である前記自動運転車両の優先順位を高くすることと、を含む、プログラム。
【請求項12】
請求項8から11のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記優先順位を決定することは、
前記車両情報に基づいて、前記自動運転車両の故障の種類を判定することと、
前記故障の種類が走行機能に関する故障である前記自動運転車両の優先順位を高くすることと、を含む、プログラム。
【請求項13】
請求項8から12のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記優先順位を決定することは、
前記車両情報に基づいて、前記自動運転車両の故障の修理に必要な時間を推定することと、
推定した前記故障の修理に必要な時間が短い前記自動運転車両の優先順位を高くすることと、を含む、プログラム。
【請求項14】
請求項8から13のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
決定した前記優先順位の情報を前記レスキュー隊の端末装置に送信すること、をさらに含む動作をコンピュータに実行させる、プログラム。
【請求項15】
情報処理装置における情報処理方法であって、
自動運転車両に運行停止が発生すると、前記自動運転車両の位置情報、車両情報、車内映像及び車外映像を取得することと、
複数の前記自動運転車両で運行停止が発生した場合、前記位置情報、前記車両情報、前記車内映像及び前記車外映像に基づいて、複数の前記自動運転車両にレスキュー隊が向かう優先順位を決定することと、
を含む、情報処理方法。
【請求項16】
請求項15に記載の情報処理方法において、
前記優先順位を決定することは、
前記車内映像に基づいて、前記自動運転車両の乗車人数を判定することと、
前記乗車人数が多い前記自動運転車両の優先順位を高くすることと、を含む、情報処理方法。
【請求項17】
請求項15又は16に記載の情報処理方法において、
前記優先順位を決定することは、
前記位置情報及び前記車外映像の少なくともいずれかに基づいて、前記自動運転車両が停止している道路の幅を判定することと、
前記道路の幅が狭い前記自動運転車両の優先順位を高くすることと、を含む、情報処理方法。
【請求項18】
請求項15から17のいずれか一項に記載の情報処理方法において、
前記優先順位を決定することは、
前記位置情報及び前記車外映像の少なくともいずれかに基づいて、前記自動運転車両が停止している車線の種類を判定することと、
前記車線の種類が追い越し車線である前記自動運転車両の優先順位を高くすることと、を含む、情報処理方法。
【請求項19】
請求項15から18のいずれか一項に記載の情報処理方法において、
前記優先順位を決定することは、
前記車両情報に基づいて、前記自動運転車両の故障の種類を判定することと、
前記故障の種類が走行機能に関する故障である前記自動運転車両の優先順位を高くすることと、を含む、情報処理方法。
【請求項20】
請求項15から19のいずれか一項に記載の情報処理方法において、
前記優先順位を決定することは、
前記車両情報に基づいて、前記自動運転車両の故障の修理に必要な時間を推定することと、
推定した前記故障の修理に必要な時間が短い前記自動運転車両の優先順位を高くすることと、を含む、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、プログラム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
自動運転バスのような自動運転車両に故障などを原因として運行停止が発生した場合、運行を停止してしまった自動運転車両に対処する必要がある。
【0003】
例えば、特許文献1は、無人運転走行中の自動運転車両に強制ブレーキが作動した際、車両停止状況に応じて、車両へ操作指令を出力する車外操作部に与えられる操作権限を変更する方法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018-60450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
複数の自動運転車両で同時に運行停止が発生した場合、運行を停止している自動運転車両に適切な優先順位でレスキュー隊が駆けつけることが望ましい。
【0006】
本開示の目的は、複数の自動運転車両で運行停止が発生した場合に、レスキュー隊が駆けつける優先順位を適切に決定することを可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る情報処理装置は、
自動運転車両に運行停止が発生すると、前記自動運転車両の位置情報、車両情報、車内映像及び車外映像を取得し、
複数の前記自動運転車両で運行停止が発生した場合、前記位置情報、前記車両情報、前記車内映像及び前記車外映像に基づいて、複数の前記自動運転車両にレスキュー隊が向かう優先順位を決定する、制御部、
を備える。
【0008】
本開示に係るプログラムは、
自動運転車両に運行停止が発生すると、前記自動運転車両の位置情報、車両情報、車内映像及び車外映像を取得することと、
複数の前記自動運転車両で運行停止が発生した場合、前記位置情報、前記車両情報、前記車内映像及び前記車外映像に基づいて、複数の前記自動運転車両にレスキュー隊が向かう優先順位を決定することと、
を含む動作をコンピュータに実行させる。
【0009】
本開示に係る情報処理方法は、
情報処理装置における情報処理方法であって、
自動運転車両に運行停止が発生すると、前記自動運転車両の位置情報、車両情報、車内映像及び車外映像を取得することと、
複数の前記自動運転車両で運行停止が発生した場合、前記位置情報、前記車両情報、前記車内映像及び前記車外映像に基づいて、複数の前記自動運転車両にレスキュー隊が向かう優先順位を決定することと、
を含む。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、複数の自動運転車両で運行停止が発生した場合に、レスキュー隊が駆けつける優先順位を適切に決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
図2】本開示の実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図3】本開示の実施形態に係る自動運転車両の構成を示すブロック図である。
図4】本開示の実施形態に係る端末装置の構成を示すブロック図である。
図5】本開示の実施形態に係る情報処理システムの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、本開示の実施形態に係る情報処理システム1の構成を示す図である。図1を参照して、本開示の実施形態に係る情報処理システム1の構成及び概要を説明する。
【0014】
情報処理システム1は、情報処理装置10と、複数の自動運転車両20と、端末装置30とを備える。情報処理装置10と、自動運転車両20と、端末装置30とは、ネットワーク40を介して通信可能に接続されている。ネットワーク40は移動体通信網及びインターネットなどを含むネットワークであってよい。
【0015】
図1では、情報処理装置10を1台示しているが、情報処理装置10は、2台以上であってもよい。また、図1では、複数台の自動運転車両20を示しているが、自動運転車両20の台数は2台以上の任意の台数であってよい。また、図1では、端末装置30を1台示しているが、端末装置30は、2台以上であってもよい。
【0016】
自動運転車両20は、例えば、自動運転で運行している路線バス、又は、自動運転で運行している観光バスなどであってよい。自動運転車両20は、例えば、ガソリン車、ディーゼル車、HV(Hybrid Vehicle)、PHV(Plug-in Hybrid Vehicle)、EV(Electric Vehicle)、又はFCV(Fuel Cell Vehicle)などの任意の種類の自動車である。自動運転車両20は、任意のレベルで運転が自動化されていてもよい。自動化のレベルは、例えば、SAE(Society of Automotive Engineers)のレベル分けにおけるレベル1からレベル5のいずれかであってよい。
【0017】
端末装置30は、レスキュー隊が所有している端末装置である。レスキュー隊は、故障などを原因として自動運転車両20に運行停止が発生した場合、運行停止が発生した自動運転車両20に駆けつけ、運行停止の原因に対処することができる。
【0018】
端末装置30は、レスキュー隊が保持している端末装置であってもよいし、レスキュー隊が所属している組織の建物に設置されている端末装置であってもよい。
【0019】
レスキュー隊は、自動運転車両20の運行停止の原因に応じて、必要な対処を行うことができる。例えば、自動運転車両20が故障により運行停止している場合、レスキュー隊は、自動運転車両20の故障を修理する。また、例えば、自動運転車両20の故障が容易に修理できる故障ではない場合、レスキュー隊は、レッカー車などで自動運転車両20を修理工場などまで移動させる。また、例えば、自動運転車両20が急病の乗客への対応により運行停止している場合、レスキュー隊は、急病の乗客の治療・搬送などを行う。
【0020】
情報処理装置10は、自動運転車両20に運行停止が発生すると、自動運転車両20の位置情報、車両情報、車内映像及び車外映像を、運行停止した自動運転車両20から取得する。情報処理装置10は、複数の自動運転車両20で運行停止が発生した場合、それぞれの自動運転車両20から取得した位置情報、車両情報、車内映像及び車外映像に基づいて、複数の自動運転車両20にレスキュー隊が向かう優先順位を決定する。情報処理装置10は、決定した優先順位の情報をレスキュー隊の端末装置30に送信する。
【0021】
レスキュー隊は、受信した優先順位に基づいて、運行停止している複数の自動運転車両20に向かうことができる。
【0022】
情報処理装置10は、自動運転車両20及び端末装置30とネットワーク40を介して通信可能である。情報処理装置10は、例えば、サーバとして機能するように構成された専用のコンピュータである。情報処理装置10は、汎用のPC(Personal Computer)であってもよい。
【0023】
自動運転車両20は、情報処理装置10とネットワーク40を介して通信可能である。
【0024】
端末装置30は、情報処理装置10とネットワーク40を介して通信可能である。端末装置30は、例えば、スマートフォン、タブレット又は汎用のPCなどであってよい。
【0025】
図2を参照して、本開示の実施形態に係る情報処理装置10の構成を説明する。
【0026】
情報処理装置10は、通信部11と、記憶部12と、入力部13と、出力部14と、制御部15とを備える。
【0027】
通信部11は、ネットワーク40に接続する通信モジュールを含む。例えば、通信部11は、LAN(Local Area Network)に対応する通信モジュールを含んでもよい。一実施形態において、情報処理装置10は、通信部11を介してネットワーク40に接続されている。通信部11は、ネットワーク40を介して多様な情報を送信及び受信する。通信部11は、ネットワーク40を介して、自動運転車両20及び端末装置30と通信可能である。
【0028】
記憶部12は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリ等であるが、これらに限定されない。記憶部12は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部12は、情報処理装置10の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部12は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び通信部11によって受信された各種情報等を記憶してもよい。記憶部12に記憶された情報は、例えば通信部11を介してネットワーク40から受信される情報で更新可能であってもよい。記憶部12の一部は、情報処理装置10の外部に設置されていてもよい。その場合、外部に設置されている記憶部12の一部は、任意のインタフェースを介して情報処理装置10と接続されてよい。
【0029】
入力部13は、ユーザ入力を検出して、ユーザの操作に基づく入力情報を取得する1つ以上の入力用インタフェースを含む。例えば、入力部13は、物理キー、静電容量キー、出力部14のディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、又は音声入力を受け付けるマイク等を含むが、これに限定されない。
【0030】
出力部14は、情報を出力してユーザに通知する1つ以上の出力用インタフェースを含む。例えば、出力部14は、情報を画像で出力するディスプレイ、情報を音声で出力するスピーカ等を含むが、これに限定されない。
【0031】
制御部15は、少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つの専用回路、又はこれらの組み合わせを含む。プロセッサは、CPU(Central Processing Unit)若しくはGPU(Graphics Processing Unit)などの汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサである。専用回路は、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)である。制御部15は、情報処理装置10の各部を制御しながら、情報処理装置10の動作に関わる処理を実行する。
【0032】
図3を参照して、本開示の実施形態に係る自動運転車両20の構成を説明する。
【0033】
自動運転車両20は、通信装置21と、カメラ22と、制御装置23と、ECU(Electronic Control Unit)24と、位置情報取得装置25と、出力装置26と、緊急ボタン27とを備える。通信装置21、カメラ22、制御装置23、ECU24、位置情報取得装置25、出力装置26及び緊急ボタン27は、例えばCAN(Controller Area Network)等の車載ネットワーク又は専用線を介して、互いに通信可能に接続されている。
【0034】
通信装置21は、ネットワーク40に接続する通信モジュールを含む。例えば、通信装置21は、LTE、4G及び5G等の移動体通信規格に対応する通信モジュールを含んでもよい。自動運転車両20は、通信装置21を介してネットワーク40に接続されている。通信装置21は、ネットワーク40を介して多様な情報を送信及び受信する。通信装置21は、ネットワーク40を介して、情報処理装置10と通信可能である。
【0035】
カメラ22は、自動運転車両20に搭載されている。カメラ22は、自動運転車両20の車内映像及び車外映像を撮影可能である。図3では1台のカメラ22を示しているが、複数のカメラ22が、自動運転車両20に搭載されていてよい。複数のカメラ22が自動運転車両20に搭載されている場合、車内映像を撮影するカメラ22と、車外映像を撮影するカメラ22とが、自動運転車両20に搭載されていてよい。
【0036】
制御装置23は、少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つの専用回路、又はこれらの組み合わせを含む。プロセッサは、CPU若しくはGPUなどの汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサである。専用回路は、例えば、FPGA又はASICである。制御装置23は、自動運転車両20の各部を制御しながら、自動運転車両20の動作に関わる処理を実行する。
【0037】
ECU24は、自動運転車両20に搭載された各種センサから、自動運転車両20に関する各種の車両情報を収集する。ECU24は、収集した車両情報を制御装置23に出力する。ECU24が収集する車両情報は、例えば、自動運転車両20の故障の種類を判定可能な情報、及び、自動運転車両20の故障の程度を判定可能な情報などを含んでよい。また、ECU24が収集する車両情報は、速度データ、加速度データ及び位置データなどの情報を含んでよい。図3では1つのECU24を示しているが、複数のECU24が、自動運転車両20に搭載されていてよい。
【0038】
位置情報取得装置25は、任意の衛星測位システムに対応する1つ以上の受信機を含む。例えば、位置情報取得装置25は、GPS受信機を含んでもよい。位置情報取得装置25は、自動運転車両20の位置の測定値を位置情報として取得する。位置情報は、例えば住所、緯度、経度、及び高度等を含む。
【0039】
出力装置26は、自動運転車両20の乗客に情報を通知する1つ以上の出力用インタフェースを含む。例えば、出力装置26は、情報を画像で出力するディスプレイ、情報を音声で出力するスピーカ等を含むが、これに限定されない。
【0040】
緊急ボタン27は、自動運転車両20が運行停止したことを情報処理装置10に通知することが可能なボタンである。緊急ボタン27は、自動運転車両20の車内に設置されている。
【0041】
図4を参照して、本開示の実施形態に係る端末装置30の構成を説明する。
【0042】
端末装置30は、通信部31と、記憶部32と、入力部33と、出力部34と、制御部35とを備える。
【0043】
通信部31は、ネットワーク40に接続する通信モジュールを含む。例えば、通信部31は、LTE、4G及び5G等の移動体通信規格に対応する通信モジュールを含んでもよい。一実施形態において、端末装置30は、通信部31を介してネットワーク40に接続されている。通信部31は、ネットワーク40を介して多様な情報を送信及び受信する。通信部31は、ネットワーク40を介して、情報処理装置10と通信可能である。
【0044】
記憶部32は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリ等であるが、これらに限定されない。記憶部32は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部32は、端末装置30の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部32は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び通信部31によって受信された各種情報等を記憶してもよい。記憶部32に記憶された情報は、例えば通信部31を介してネットワーク40から受信される情報で更新可能であってもよい。記憶部32の一部は、端末装置30の外部に設置されていてもよい。その場合、外部に設置されている記憶部32の一部は、任意のインタフェースを介して端末装置30と接続されてよい。
【0045】
入力部33は、ユーザ入力を検出して、ユーザの操作に基づく入力情報を取得する1つ以上の入力用インタフェースを含む。例えば、入力部33は、物理キー、静電容量キー、出力部34のディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、又は音声入力を受け付けるマイク等であるが、これらに限定されない。
【0046】
出力部34は、情報を出力してユーザに通知する1つ以上の出力用インタフェースを含む。例えば、出力部34は、情報を画像で出力するディスプレイ、情報を音声で出力するスピーカ等を含むが、これに限定されない。
【0047】
制御部35は、少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つの専用回路、又はこれらの組み合わせを含む。プロセッサは、CPU若しくはGPUなどの汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサである。専用回路は、例えば、FPGA又はASICである。制御部35は、端末装置30の各部を制御しながら、端末装置30の動作に関わる処理を実行する。
【0048】
(情報処理システムの動作)
図1に示す情報処理システム1の動作を、図1図4を参照して説明する。
【0049】
自動運転車両20は、上述のように、例えば、自動運転で運行している路線バス、又は、自動運転で運行している観光バスなどである。
【0050】
自動運転車両20の位置情報取得装置25は、自動運転車両20の位置情報を常時取得している。制御装置23は、位置情報取得装置25が取得した自動運転車両20の位置情報を、通信装置21を介して情報処理装置10に送信する。制御装置23は、自動運転車両20の位置情報を、例えば所定の時間間隔で情報処理装置10に送信してよい。
【0051】
自動運転車両20のECU24は、自動運転車両20の車両情報を常時収集している。車両情報は、例えば、自動運転車両20の故障の種類を判定可能な情報、及び、自動運転車両20の故障の程度を判定可能な情報などを含む。制御装置23は、ECU24が収集した自動運転車両20の車両情報を、通信装置21を介して情報処理装置10に送信する。制御装置23は、自動運転車両20の車両情報を、例えば所定の時間間隔で情報処理装置10に送信してよい。
【0052】
自動運転車両20のカメラ22は、自動運転車両20の車内映像及び車外映像を常時撮影している。制御装置23は、カメラ22が撮影した自動運転車両20の車内映像及び車外映像を、通信装置21を介して情報処理装置10に送信する。制御装置23は、自動運転車両20の車内映像及び車外映像を、例えば所定の時間間隔で情報処理装置10に送信してよい。
【0053】
情報処理装置10の通信部11は、自動運転車両20が送信した、自動運転車両20の位置情報、車両情報、車内映像及び車外映像を受信する。制御部15は、自動運転車両20の位置情報、車両情報、車内映像及び車外映像を、通信部11を介して取得する。制御部15は、取得した自動運転車両20の位置情報、車両情報、車内映像及び車外映像を記憶部12に記憶する。
【0054】
制御部15は、自動運転車両20に運行停止が発生すると、そのときの自動運転車両20の位置情報、車両情報、車内映像及び車外映像を、記憶部12から取得する。制御部15は、例えば、自動運転車両20に運行停止が発生したと判定したときの、前後所定期間分の位置情報、車両情報、車内映像及び車外映像を取得してよい。制御部15は、例えば、自動運転車両20に運行停止が発生したと判定したときの前後15秒間の、自動運転車両20の位置情報、車両情報、車内映像及び車外映像を取得してよい。
【0055】
制御部15は、自動運転車両20に運行停止が発生したことを、例えば、自動運転車両20において緊急ボタン27が押されたことによって判定してよい。自動運転車両20の制御装置23は、緊急ボタン27が押されると、緊急ボタン27が押されたことを示す情報を、通信装置21を介して、情報処理装置10に送信する。
【0056】
あるいは、制御部15は、自動運転車両20から取得した自動運転車両20の車両情報に基づいて、自動運転車両20に運行停止が発生したと判定してもよい。あるいは、制御部15は、自動運転車両20に乗車している乗務員又は乗客などからの通報に基づいて、自動運転車両20に運行停止が発生したと判定してもよい。
【0057】
制御部15は、複数の自動運転車両20において運行停止が発生したと判定した場合、各自動運転車両20から取得した、各自動運転車両20の位置情報、車両情報、車内映像及び車外映像に基づいて、複数の自動運転車両20にレスキュー隊が向かう優先順位を決定する。
【0058】
制御部15は、決定した優先順位の情報を、通信部11を介してレスキュー隊の端末装置30に送信する。この際、制御部15は、決定した優先順位の情報とともに、各自動運転車両20の位置情報を、通信部11を介してレスキュー隊の端末装置30に送信する。また、制御部15は、各自動運転車両20の車両情報、車内映像及び車外映像も、通信部11を介してレスキュー隊の端末装置30に送信してもよい。
【0059】
端末装置30の通信部31は、情報処理装置10が送信した優先順位の情報を受信する。制御部35は、優先順位の情報を、通信部31を介して取得する。制御部35は、取得した優先順位の情報を出力部34に出力させる。
【0060】
レスキュー隊は、出力部34が出力した優先順位の情報を確認し、確認した優先順位に基づいて、運行停止している自動運転車両20に向かうことができる。
【0061】
<乗車人数に基づく優先順位の決定>
制御部15は、自動運転車両20に乗車している乗車人数に基づいて、複数の自動運転車両20にレスキュー隊が向かう優先順位を決定してよい。
【0062】
制御部15は、自動運転車両20から取得した車内映像に基づいて、自動運転車両20の乗車人数を判定する。制御部15は、例えば、車内映像を画像解析することによって、自動運転車両20の乗車人数を判定してよい。
【0063】
制御部15は、複数の自動運転車両20において運行停止が発生したと判定した場合、乗車人数が多い自動運転車両20の優先順位が高くなるように、複数の自動運転車両20にレスキュー隊が向かう優先順位を決定する。
【0064】
このように、乗車人数が多い自動運転車両20の優先順位を高くすることにより、乗車人数が多い自動運転車両20を優先して、レスキュー隊が駆けつけることができる。
【0065】
<道路の幅に基づく優先順位の決定>
制御部15は、自動運転車両20が運行停止により停止している道路の幅に基づいて、複数の自動運転車両20にレスキュー隊が向かう優先順位を決定してよい。
【0066】
制御部15は、自動運転車両20から取得した位置情報及び車外映像の少なくともいずれかに基づいて、自動運転車両20が停止している道路の幅を判定する。制御部15は、例えば、自動運転車両20から取得した位置情報を、記憶部12が記憶している道路情報と照らし合わせて、自動運転車両20が停止している道路の幅を判定してよい。あるいは、制御部15は、例えば、自動運転車両20から取得した車外映像を画像解析することによって、自動運転車両20が停止している道路の幅を判定してよい。
【0067】
制御部15は、複数の自動運転車両20において運行停止が発生したと判定した場合、停止している道路の幅が狭い自動運転車両20の優先順位が高くなるように、複数の自動運転車両20にレスキュー隊が向かう優先順位を決定する。
【0068】
このように、停止している道路の幅が狭い自動運転車両20の優先順位を高くすることにより、他の自動車の走行への影響が大きい場所に停止している自動運転車両20を優先して、レスキュー隊が駆けつけることができる。
【0069】
<車線の種類に基づく優先順位の決定>
制御部15は、自動運転車両20が運行停止により停止している車線の種類に基づいて、複数の自動運転車両20にレスキュー隊が向かう優先順位を決定してよい。
【0070】
制御部15は、自動運転車両20から取得した位置情報及び車外映像の少なくともいずれかに基づいて、自動運転車両20が停止している車線の種類を判定する。制御部15は、例えば、自動運転車両20から取得した位置情報を、記憶部12が記憶している道路情報と照らし合わせて、自動運転車両20が停止している車線の種類を判定してよい。あるいは、制御部15は、例えば、自動運転車両20から取得した車外映像を画像解析することによって、自動運転車両20が停止している車線の種類を判定してよい。
【0071】
制御部15は、複数の自動運転車両20において運行停止が発生したと判定した場合、停止している車線の種類が追い越し車線である自動運転車両20の優先順位が、停止している車線の種類が走行車線である自動運転車両20よりも高くなるように、複数の自動運転車両20にレスキュー隊が向かう優先順位を決定する。
【0072】
このように、追い越し車線に停止している自動運転車両20の優先順位を高くすることにより、他の自動車の走行への影響が大きい場所に停止している自動運転車両20を優先して、レスキュー隊が駆けつけることができる。
【0073】
<故障の種類に基づく優先順位の決定>
制御部15は、自動運転車両20の故障の種類に基づいて、複数の自動運転車両20にレスキュー隊が向かう優先順位を決定してよい。
【0074】
制御部15は、自動運転車両20から取得した車両情報に基づいて、自動運転車両20の故障の種類を判定する。
【0075】
制御部15は、複数の自動運転車両20において運行停止が発生したと判定した場合、故障の種類が走行機能に関する故障である自動運転車両20の優先順位が高くなるように、複数の自動運転車両20にレスキュー隊が向かう優先順位を決定する。走行機能に関する故障は、例えば、自動運転車両20の走る、曲がる、止まるなどの機能に関連する故障である。
【0076】
このように、故障の種類が走行機能に関する故障である自動運転車両20の優先順位を高くすることにより、走る、曲がる、止まるなどのような重大な故障が発生している自動運転車両20を優先して、レスキュー隊が駆けつけることができる。
【0077】
<故障の修理に必要な時間に基づく優先順位の決定>
制御部15は、自動運転車両20の故障の修理に必要な時間に基づいて、複数の自動運転車両20にレスキュー隊が向かう優先順位を決定してよい。
【0078】
制御部15は、自動運転車両20から取得した車両情報に基づいて、自動運転車両20の故障の修理に必要な時間を推定する。
【0079】
制御部15は、複数の自動運転車両20において運行停止が発生したと判定した場合、故障の修理に必要な時間が短い自動運転車両20の優先順位が高くなるように、複数の自動運転車両20にレスキュー隊が向かう優先順位を決定する。
【0080】
このように、故障の修理に必要な時間が短い自動運転車両20の優先順位を高くすることにより、短時間で復旧させることが可能な自動運転車両20を優先して、レスキュー隊が駆けつけることができる。
【0081】
<重み付けを用いた優先順位の決定>
制御部15は、乗車人数、道路の幅、車線の種類、故障の種類、及び故障の修理に必要な時間のそれぞれについて重み付け係数を乗算し、乗算した結果を加算することによって、優先順位を決定するための優先順位指数を算出してもよい。
【0082】
制御部15は、優先順位指数が大きい自動運転車両20の優先順位が高くなるように、複数の自動運転車両20にレスキュー隊が向かう優先順位を決定する。
【0083】
このように、優先順位指数が大きい自動運転車両20の優先順位を高くすることにより、複数の指標を総合的に評価した上で優先度が高い自動運転車両20を優先して、レスキュー隊が駆けつけることができる。
【0084】
なお、上述の例では、制御部15は、乗車人数、道路の幅、車線の種類、故障の種類、及び故障の修理に必要な時間に基づいて優先順位指数を算出したが、制御部15は、これら全てに基づいて優先順位指数を算出しなくてもよい。例えば、制御部15は、乗車人数、道路の幅、車線の種類、故障の種類、及び故障の修理に必要な時間のうち、いくつかの指標を選択して優先順位指数を算出してもよい。
【0085】
<レスキュー隊の到着予想時刻の表示>
情報処理装置10の制御部15は、優先順位の情報を端末装置30に送信すると、レスキュー隊の各自動運転車両20への到着予想時刻を推定し、推定した到着予想時刻を、通信部11を介して自動運転車両20に送信してもよい。
【0086】
自動運転車両20の制御装置23は、情報処理装置10が送信した到着予想時刻を、通信装置21を介して取得すると、到着予想時刻を出力装置26に出力させる。
【0087】
これにより、自動運転車両20の乗客は、レスキュー隊が到着する時刻を予測することができる。
【0088】
<医師の派遣>
情報処理装置10の制御部15は、自動運転車両20の乗務員又は乗客から、運行停止の原因が急病の乗客がいることであるとの情報を取得した場合、自動運転車両20の近くにいる医師の端末装置に、自動運転車両20に向かうことを要請する情報を送信してもよい。医師の位置情報は、記憶部12が記憶していてよい。
【0089】
<運行停止時の制御>
自動運転車両20の制御装置23は、自動運転車両20が運行停止となった場合、自動運転車両20のドアが手動で開閉可能となるように、自動運転車両20のドアを制御してよい。これにより、自動運転車両20の乗客が手動でドアを開けて外に出ることが可能となる。
【0090】
自動運転車両20の制御装置23は、自動運転車両20が踏切など危険な場所で運行停止となった場合、車外へ出て避難することを促すメッセージを、出力装置26に出力させてよい。
【0091】
図5に示すフローチャートを参照して、情報処理システム1の動作を説明する。
【0092】
ステップS101において、情報処理装置10の制御部15は、自動運転車両20に運行停止が発生したかを常時判定している。
【0093】
自動運転車両20に運行停止が発生したと判定しない場合(ステップS101のNo)、制御部15は、ステップS101の処理を繰り返す。自動運転車両20に運行停止が発生したと判定した場合(ステップS101のYes)、制御部15は、ステップS102に進む。
【0094】
ステップS102において、制御部15は、自動運転車両20に運行停止が発生したときの自動運転車両20の位置情報、車両情報、車内映像及び車外映像を取得する。
【0095】
ステップS103において、制御部15は、複数の自動運転車両20において運行停止が発生したかを判定する。
【0096】
複数の自動運転車両20において運行停止が発生したと判定しない場合(ステップS103のNo)、制御部15は、優先順位を決定せずに処理を終了する。複数の自動運転車両20において運行停止が発生したと判定した場合(ステップS103のYes)、制御部15は、ステップS104に進む。
【0097】
ステップS104において、制御部15は、各自動運転車両20から取得した、各自動運転車両20の位置情報、車両情報、車内映像及び車外映像に基づいて、複数の自動運転車両20にレスキュー隊が向かう優先順位を決定する。
【0098】
ステップS105において、制御部15は、決定した優先順位の情報を、通信部11を介してレスキュー隊の端末装置30に送信する。
【0099】
上述のように、本実施形態に係る情報処理装置10において、制御部15は、自動運転車両20に運行停止が発生すると、自動運転車両20の位置情報、車両情報、車内映像及び車外映像を取得する。そして、制御部15は、複数の自動運転車両20で運行停止が発生した場合、位置情報、車両情報、車内映像及び車外映像に基づいて、複数の自動運転車両20にレスキュー隊が向かう優先順位を決定する。これにより、レスキュー隊は、適切な優先順位で、運行停止している自動運転車両20に向かうことができる。したがって、本実施形態に係る情報処理装置10によれば、複数の自動運転車両20で運行停止が発生した場合に、レスキュー隊が駆けつける優先順位を適切に決定することができる。
【0100】
本開示は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、ブロック図に記載の複数のブロックを統合してもよいし、又は1つのブロックを分割してもよい。フローチャートに記載の複数のステップを記述に従って時系列に実行する代わりに、各ステップを実行する装置の処理能力に応じて、又は必要に応じて、並列的に又は異なる順序で実行してもよい。その他、本開示の趣旨を逸脱しない範囲での変更が可能である。
【0101】
例えば、上述した実施形態において情報処理装置10において実行される一部の処理動作が、自動運転車両20又は端末装置30において実行されてもよい。また、上述した実施形態において自動運転車両20又は端末装置30において実行される一部の処理動作が、情報処理装置10において実行されてもよい。
【0102】
例えば、スマートフォン又はコンピュータ等の汎用の電子機器を、上述した実施形態に係る情報処理装置10として機能させる構成も可能である。具体的には、実施形態に係る情報処理装置10等の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、電子機器のメモリに格納し、電子機器のプロセッサによって当該プログラムを読み出して実行させることも考えられる。したがって、一実施形態に係る開示は、プロセッサが実行可能なプログラムとしても実現可能である。
【0103】
例えば、上述した実施形態において、自動運転車両20が路線バス又は観光バスなどの場合を例に挙げて説明したが、自動運転車両20は、その他の車両でもよい。
【0104】
例えば、上述した実施形態において、車内映像を画像解析することによって、自動運転車両20の乗車人数を判定する場合を説明したが、車両情報がサスペンションの沈み具合の情報を含む場合、サスペンションの沈み具合に基づいて、自動運転車両20の乗車人数を判定してもよい。
【符号の説明】
【0105】
1 情報処理システム
10 情報処理装置
11 通信部
12 記憶部
13 入力部
14 出力部
15 制御部
20 自動運転車両
21 通信装置
22 カメラ
23 制御装置
24 ECU
25 位置情報取得装置
26 出力装置
27 緊急ボタン
30 端末装置
31 通信部
32 記憶部
33 入力部
34 出力部
35 制御部
40 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5