IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ヒュンダイ トランシス インコーポレーテッドの特許一覧

特開2022-187959ディスコネクタ装置{DISCONNECTOR APPARATUS}
<>
  • 特開-ディスコネクタ装置{DISCONNECTOR  APPARATUS} 図1
  • 特開-ディスコネクタ装置{DISCONNECTOR  APPARATUS} 図2
  • 特開-ディスコネクタ装置{DISCONNECTOR  APPARATUS} 図3
  • 特開-ディスコネクタ装置{DISCONNECTOR  APPARATUS} 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022187959
(43)【公開日】2022-12-20
(54)【発明の名称】ディスコネクタ装置{DISCONNECTOR APPARATUS}
(51)【国際特許分類】
   H02K 7/108 20060101AFI20221213BHJP
   F16H 48/08 20060101ALI20221213BHJP
   F16D 11/10 20060101ALI20221213BHJP
   F16D 27/10 20060101ALI20221213BHJP
   H02K 7/116 20060101ALI20221213BHJP
   H02K 33/00 20060101ALI20221213BHJP
【FI】
H02K7/108
F16H48/08
F16D11/10 Z
F16D27/10 Z
H02K7/116
H02K33/00 B
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021191361
(22)【出願日】2021-11-25
(31)【優先権主張番号】10-2021-0074326
(32)【優先日】2021-06-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】520181434
【氏名又は名称】ヒュンダイ トランシス インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】HYUNDAI TRANSYS INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】105, Sindang 1-ro, Seongyeon-myeon, Seosan-si, Chungcheongnam-do 31930, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110003694
【氏名又は名称】弁理士法人有我国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100072604
【弁理士】
【氏名又は名称】有我 軍一郎
(72)【発明者】
【氏名】イ, マンボク
(72)【発明者】
【氏名】イ, ジン ファン
【テーマコード(参考)】
3J027
3J056
5H607
5H633
【Fターム(参考)】
3J027FA11
3J027FA36
3J027FB01
3J027HB07
3J027HC02
3J027HC29
3J056AA03
3J056AA62
3J056GA12
5H607BB01
5H607BB06
5H607BB20
5H607BB26
5H607CC01
5H607CC03
5H607CC05
5H607DD19
5H607EE02
5H607EE31
5H633BB04
5H633BB15
5H633GG02
5H633HH14
(57)【要約】
【課題】本発明は、非接触渦電流適用の新しいコンセプトのアクチュエータを用い、ディファレンシャルケースとサポートリングを分離した高差動未発生構造のコンパクトなサイズで搭載性および騒音を改善できるようにしたディスコネクタ装置を提供する。
【解決手段】本発明は、ディファレンシャルケースの内部に備えられるものであって、内部に取り付けられるピニオンギアを支持するサポートリング;一側端部が前記ディファレンシャルケースを貫通してディファレンシャルケースの内部に備えられて、前記サポートリングと結合または解除の作動をするクラッチリング;前記クラッチリングの他側端部を加圧して前記サポートリングとクラッチリングの結合がなされるようにするアクチュエータ;および前記ディファレンシャルケースの外側に位置する前記クラッチリングの露出部位に結合されて、一側端部はディファレンシャルケースに接触し、他側端部はアクチュエータに接触する弾性部材;を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディファレンシャルケースの内部に備えられるものであって、内部に取り付けられるピニオンギアを支持するサポートリング;
一側端部が前記ディファレンシャルケースを貫通してディファレンシャルケースの内部に備えられて、前記サポートリングと結合または解除の作動をするクラッチリング;
前記クラッチリングの他側端部を加圧して前記サポートリングとクラッチリングの結合がなされるようにするアクチュエータ;および
前記ディファレンシャルケースの外側に位置する前記クラッチリングの露出部位に結合されて、一側端部はディファレンシャルケースに接触し、他側端部はアクチュエータに接触する弾性部材;
を含む、ディスコネクタ装置。
【請求項2】
前記アクチュエータは、
第1ボールランプ;
前記第1ボールランプと前記クラッチリングとの間に位置する第2ボールランプ;
前記第1ボールランプと第2ボールランプとの間に介在されるボール;
前記第1ボールランプの外周を囲むように構成される伝導体回転板;および
前記伝導体回転板の外周に沿って少なくとも一つ以上備えられるものであって、電源印加時に電磁場を発生する電磁気装置;
を含む、請求項1に記載のディスコネクタ装置。
【請求項3】
前記電磁気装置は、
電源印加時に発生する電磁場により回転する前記伝導体回転板に渦電流を誘導して前記ボールを作動させ、前記ボールの作動により前記第2ボールランプが前記クラッチリングを前記サポートリング方向に押し、前記クラッチリングのドッグ部と前記サポートリングのドッグ部との結合がなされるようにすることを特徴とする、請求項2に記載のディスコネクタ装置。
【請求項4】
前記第2ボールランプは、
一面は前記クラッチリングと連結され、他面は前記第1ボールランプに向かい、前記弾性部材により前記クラッチリングに向かう面が弾性支持されて、前記クラッチリングの他側端部を前記サポートリング方向に加圧することを特徴とする、請求項2に記載のディスコネクタ装置。
【請求項5】
前記ボールは、
前記第1ボールランプに備えられる第1溝と、前記第1溝に対応して前記第2ボールランプに備えられる第2溝との間に挿入され、
前記第1溝および第2溝は、前記ボールに符合することを特徴とする、請求項2に記載のディスコネクタ装置。
【請求項6】
前記クラッチリングは、
一側端部に第1ドッグ部および第2ドッグ部が備えられることを特徴とする、請求項2に記載のディスコネクタ装置。
【請求項7】
前記第1ドッグ部は、前記サポートリングに備えられる第3ドッグ部と結合され、
前記第2ドッグ部は、前記ディファレンシャルケースに備えられる第4ドッグ部と結合されることを特徴とする、請求項6に記載のディスコネクタ装置。
【請求項8】
前記伝導体回転板は、
アルミニウムまたは銅であることを特徴とする、請求項2に記載のディスコネクタ装置。
【請求項9】
前記ボールは、
スチールボールであることを特徴とする、請求項2に記載のディスコネクタ装置。
【請求項10】
前記電磁気装置は、
前記伝導体回転板の外周に結合されるコア;および
前記伝導体回転板の外周に位置するものであって、前記コアの内部を貫通してコアの外側を囲む構造のマグネチックコイル;
を含む、請求項2に記載のディスコネクタ装置。
【請求項11】
前記マグネチックコイルおよびコアは、
変速機ハウジングに固定され、前記ディファレンシャルケースの回転に独立していることを特徴とする、請求項10に記載のディスコネクタ装置。
【請求項12】
前記ディファレンシャルケースの一側に延長部が備えられ、前記アクチュエータは、前記延長部の外側に取り付けられることを特徴とする、請求項1に記載のディスコネクタ装置。
【請求項13】
前記サポートリングの内部に中心軸が備えられ、前記中心軸の両側にピニオンギアが回転可能に結合され、両側のピニオンギアを間に置いて両側に両側のピニオンギアと噛み合うサイドギアが備えられることを特徴とする、請求項1に記載のディスコネクタ装置。
【請求項14】
前記ディファレンシャルケースの側端部は脱付着可能なカバーにより構成され、前記カバーにドライブギアが取り付けられることを特徴とする、請求項1に記載のディスコネクタ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関(Internal Combustion Engine、ICE)自動車、ハイブリッド自動車(Hybrid Electric Vehicle、HEV)、電気自動車(Electric Vehicle、Battery Electric Vehicle、EV)などのような車両の4輪駆動のためのディスコネクタ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ディスコネクタ装置は、ディファレンシャルアセンブリに取り付けられ、ディファレンシャルシャフトを走行状況に応じて分離または連結して2輪駆動(2WD)と4輪駆動(4WD)に転換することで、不要な動力損失の最小化が可能な装置である。
【0003】
従来のディスコネクタ装置は、主として油圧モータまたは空気圧モータなどのような制御システムを用いてスリーブを移動することで、モータまたはエンジンなどの入力部と車輪などの出力部の動力を遮断し、4輪駆動(Four Wheel Drive、4WD)から2輪駆動(Two Wheel Drive、2WD)に変換させた。
【0004】
図1は、従来のディスコネクタ装置を示す図である。図1を参照すれば、従来のディスコネクタ装置200は、ディファレンシャルアセンブリ100と連結される。ディファレンシャルアセンブリ100のディファレンシャルケース101の内部にディファレンシャルギアセットが取り付けられる。ディファレンシャルギアセットは、2個の第1、第2サイドギア111、112、および第1、第2サイドギア111、112と噛み合う2個のピニオンギア121、122を含む。
【0005】
従来のディスコネクタ装置200は、ディファレンシャルケース101の内部に備えられ、図2上で右側に位置する第1サイドギア111と連結されるディファレンシャルシャフト210、右側車輪と連結されるハブ220、モータ230と連結され、モータ230の作動により回転するボールスクリューシャフト240、ボールスクリューシャフト240に結合された状態で、ボールスクリューシャフト240の作動時にボールスクリューシャフト240に沿って移動可能なナット250、およびナット250の作動によりガイドレール260に沿って移動可能なものであって、スリーブ270を移動させてディファレンシャルシャフト210とハブ220の連結または解除がなされるようにするフォーク280を含む。
【0006】
従来のディスコネクタ装置200は、位置センサを含むモータ230の駆動により、ボールスクリューシャフト240が回転する。ボールスクリューシャフト240の回転によりボールスクリューシャフト240に沿って移動するナット250とともにフォーク280が移動する。フォーク280が移動することにより、フォーク280およびフォーク280により連結されるスリーブ270が移動して、ディファレンシャルシャフト210とハブ220を噛み合わせて動力を連結するか、またはディファレンシャルシャフト210とハブ220の噛み合いを解除させて動力を遮断する。具体的に、モータ230の駆動によりボールスクリューシャフト240が一側方向に回転すれば、スリーブ270がディファレンシャルシャフト210方向に移動して、ディファレンシャルシャフト210とハブ220の噛み合いがなされ、これにより、右側車輪に動力が伝達される。その逆に、モータ230の駆動によりボールスクリューシャフト240が他側方向に回転すれば、スリーブ270がハブ220方向に移動して、ディファレンシャルシャフト210とハブ220の連結が解除される。
【0007】
ところで、従来のディスコネクタ装置は、モータからボールスクリューシャフト、フォーク、およびスリーブを経て分離されていたディファレンシャルシャフトとハブを連結する複雑な構造により、全長が過度に増加し、組み立て空間が広く、重量が重く、車両取付性に不利であるだけでなく、モータ駆動のための電気消耗量(20A)が過多であり、BLDCモータのストローク精密制御などにより制御システムの駆動が複雑であって製作費用が上昇し、4輪駆動車両の補助駆動輪がディスコネクティングされた2輪駆動の場合、入力部が回転停止して最終減速ギアが停止し、ディファレンシャルシャフトとハブが分離された状態で車両の高速直進走行時、左側サイドギアの回転に応じたピニオンギアが高速回転する高差動により騒音および振動が発生する致命的な問題があった。
【0008】
これに対し、本発明は、入力トルクを伝達するディファレンシャルケース、差動を担当するディファレンシャルギアセット、ディファレンシャルギアセットのピニオンギアを支持するサポートリング、ディファレンシャルケースとサポートリングを結合解除するクラッチリング、クラッチリングを弾性支持する弾性部材、マグネチックコイルと伝導体回転板との間の非接触渦電流ブレーキ力を活用してボールランプの作動を制御するアクチュエータを構成することで、ディファレンシャルケースとサポートリングを分離した高差動未発生構造のメカニズムと非接触渦電流適用の新しいコンセプトとして、コンパクトで且つ騒音に有利なディスコネクタ装置を提示しようとする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】大韓民国公開特許第10-2017-0123869号(2017.11.09.公開)公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
前述した問題を解決するために、本発明は、非接触渦電流適用の新しいコンセプトのアクチュエータを用い、ディファレンシャルケースとサポートリングを分離した高差動未発生構造のコンパクトなサイズで搭載性および騒音を改善できるようにしたディスコネクタ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前述した目的を成し遂げるために、本発明は、ディファレンシャルケースの内部に備えられるものであって、内部に取り付けられるピニオンギアを支持するサポートリング;一側端部が前記ディファレンシャルケースを貫通してディファレンシャルケースの内部に備えられて、前記サポートリングと結合または解除の作動をするクラッチリング;前記クラッチリングの他側端部を加圧して前記サポートリングとクラッチリングの結合がなされるようにするアクチュエータ;および前記ディファレンシャルケースの外側に位置する前記クラッチリングの露出部位に結合されて、一側端部はディファレンシャルケースに接触し、他側端部はアクチュエータに接触する弾性部材;を含むディスコネクタ装置を提供する。
【0012】
また、前記アクチュエータは、第1ボールランプ;前記第1ボールランプと前記クラッチリングとの間に位置する第2ボールランプ;前記第1ボールランプと第2ボールランプとの間に介在されるボール;前記第1ボールランプの外周を囲むように構成される伝導体回転板;および前記伝導体回転板の外周に沿って少なくとも一つ以上備えられるものであって、電源印加時に電磁場を発生する電磁気装置;を含む。
【0013】
なお、前記電磁気装置は、電源印加時に発生する電磁場により回転する前記伝導体回転板に渦電流を誘導して前記ボールを作動させ、前記ボールの作動により前記第2ボールランプが前記クラッチリングを前記サポートリング方向に押し、前記クラッチリングのドッグ部と前記サポートリングのドッグ部との結合がなされるようにする。
【0014】
また、前記第2ボールランプは、一面は前記クラッチリングと連結され、他面は前記第1ボールランプに向かい、前記弾性部材により前記クラッチリングに向かう面が弾性支持されて、前記クラッチリングの他側端部を前記サポートリング方向に加圧する。
【0015】
なお、前記ボールは、前記第1ボールランプに備えられる第1溝と、前記第1溝に対応して前記第2ボールランプに備えられる第2溝との間に挿入され、前記第1溝および第2溝は、前記ボールに符合する。
【0016】
また、前記クラッチリングは、一側端部に第1ドッグ部および第2ドッグ部が備えられる。
【0017】
なお、前記第1ドッグ部は、前記サポートリングに備えられる第3ドッグ部と結合され、前記第2ドッグ部は、前記ディファレンシャルケースに備えられる第4ドッグ部と結合される。
【0018】
また、前記伝導体回転板は、アルミニウムまたは銅である。
【0019】
なお、前記ボールは、スチールボールである。
【0020】
また、前記電磁気装置は、前記伝導体回転板の外周に結合されるコア;および前記伝導体回転板の外周に位置するものであって、前記コアの内部を貫通してコアの外側を囲む構造のマグネチックコイル;を含む。
【0021】
なお、前記マグネチックコイルおよびコアは、変速機ハウジングに固定され、前記ディファレンシャルケースの回転に独立している。
【0022】
また、前記ディファレンシャルケースの一側に延長部が備えられ、前記アクチュエータは、前記延長部の外側に取り付けられる。
【0023】
なお、前記サポートリングの内部に中心軸が備えられ、前記中心軸の両側にピニオンギアが回転可能に結合され、両側のピニオンギアを間に置いて両側に両側のピニオンギアと噛み合うサイドギアが備えられる。
【0024】
また、前記ディファレンシャルケースの側端部は脱付着可能なカバーにより構成され、前記カバーにドライブギアが取り付けられる。
【発明の効果】
【0025】
本発明は、ディファレンシャルケースとサポートリングを分離した高差動未発生構造と非接触渦電流コンセプトのアクチュエータの一体化適用により、騒音に優れるとともに、コンパクトなサイズで搭載性を向上させることができる。
【0026】
また、本発明は、ディスコネクタ装置が結合が解除され、車両が2輪駆動(2WD)モード走行時に惰力走行する補助駆動輪の場合、サイドギアを支持するサポートリングがともに回転することで高差動の発生を防止することができる。
【0027】
なお、本発明は、マグネチックコイルを用いることで電流消費が小さく、ボールランプによる力の増幅でマグネチックコイルのサイズを縮小することができるため電流消耗を最小化することができる。
【0028】
また、本発明は、伝導体回転板と電磁場が非接触回転運動をすることで摩擦が発生しないため部品摩耗および騒音を防止することができ、さらには特殊コーティング工程を要しないため費用を節減することができる。
【0029】
なお、本発明は、従来の高電流BLDCモータ、ボールスクリューシャフト、フォークなどの高価のアクチュエータを安価な低電流マグネチックコイルとボールランプに代替して原価を節減することができる。
【0030】
また、本発明は、ディファレンシャルアセンブリとディスコネクタ装置を一体化することで全長を大幅に縮小することができ、これにより、重量およびパッケージング搭載性を大幅に向上させることができる。
【0031】
なお、本発明は、ハブ、スリーブなどの大型部品を削除し、それを支持していたベアリング類を削除することができるため、製作費用を節減することができる。
【0032】
また、本発明は、ディファレンシャルアセンブリとディスコネクタ装置の一体化により、組み立て工程を単純化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】従来のディスコネクタ装置を示す図である。
図2】本発明の好ましい一実施形態によるディスコネクタ装置を示す図である。
図3図2のA-A線断面図であって、伝導体回転板に一つのマグネチックコイルが取り付けられた状態を示す図である。
図4図2のA-A線断面図であって、伝導体回転板に多数のマグネチックコイルが取り付けられた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下では、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照して詳しく説明する。先ず、各図面の構成要素に参照符号を付する際、同一の構成要素に対しては、他の図面上に示す際にも可能な限り同一の符号を付するようにしていることに留意しなければならない。また、本発明を説明するにおいて、関連の公知の構成または機能に関する具体的な説明が本発明の要旨を不要に濁す恐れがあると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。また、以下では本発明の好ましい実施形態について説明するが、本発明の技術的思想はこれに限定または制限されるものではなく、当業者により変形されて多様に実施可能であることはいうまでもない。
【0035】
図2は、本発明の好ましい一実施形態によるディスコネクタ装置を示す図である。
【0036】
本発明のディスコネクタ装置400は、4輪駆動(4WD)車両において、前輪または後輪が主駆動輪であり、他の一つの駆動輪が補助駆動輪として構成されている場合、主駆動輪の動力のみで走行時、補助駆動輪減速機の惰力走行による回転抵抗(drag)とモータの逆起電力を防止することで燃費の向上が可能な動力伝達遮断装置を提供する。
【0037】
図2に示すように、本発明のディスコネクタ装置400は、ディファレンシャルアセンブリ300に結合される。本発明は、ディファレンシャルピニオンギア320を支持するサポートリング410、サポートリング410と結合または解除の作動をするクラッチリング420、クラッチリング420を加圧してサポートリング410とクラッチリング420の結合がなされるようにするアクチュエータ、およびクラッチリング420に結合されてアクチュエータを弾性支持する弾性部材430を含む。
【0038】
具体的に、ディファレンシャルアセンブリ300を構成するディファレンシャルケース310は、延長部311を含む。延長部311は、ディファレンシャルケース310の一側アクチュエータ方向に延びる。
【0039】
ディファレンシャルケース310は、分離可能な構造で構成されることができる。例えば、ディファレンシャルケース310のドライブギア340側の側端部は、ボルトなどのような結合部材により脱付着可能なカバー310aにより構成されることができる。カバー310aの外側にドライブギア340が取り付けられることができる。カバー310aは、第2サイドギア332を支持することができる。
【0040】
ディファレンシャルケース310の内部に、第1、第2サイドギア331、332、および第1、第2ピニオンギア321、322などのようなディファレンシャルギアセットが備えられる。一例として、第1サイドギア331は、図2上で右側に位置することができる。一例として、第2サイドギア332は、図2上で左側に位置することができる。
【0041】
第1サイドギア331は、第2サイドギア332に向かう一側端部にギア歯が備えられる。第1サイドギア331の他側端部は、延長部311の内部を通して、一部分が外側に露出されることができる。両側に構成される第1、第2サイドギア331、332は、ドライブシャフト(図示せず)により左右両側の補助駆動輪(図示せず)と連結されることができる。
【0042】
延長部311に支持部材460が備えられることができる。支持部材460は、アクチュエータの第1ボールランプ441を支持することができる。支持部材460は、スラスト軸受であってもよい。支持部材460は、アクチュエータの第1ボールランプ441の一面側に位置することができる。延長部311は、ベアリングにより回転可能に支持されることができる。
【0043】
サポートリング410は、ディファレンシャルケース310の内部に備えられる。サポートリング410は、ディファレンシャルケース310の内部で第1、第2ピニオンギア321、322を支持する。一例として、サポートリング410は、ディファレンシャルケース310の内部で作動可能となるように、ディファレンシャルケース310とは分離された構造で構成される。サポートリング410の内部に中心軸411が備えられる。中心軸411の両側に第1、第2ピニオンギア321、322が回転可能に結合される。第1、第2ピニオンギア321、322は、第1、第2サイドギア331、332の間に位置する。
【0044】
クラッチリング420は、一側端部がディファレンシャルケース310を貫通してディファレンシャルケース310の内部に備えられる。クラッチリング420は、サポートリング410と結合または解除されることができる。
【0045】
クラッチリング420は、ディファレンシャルケース310およびサポートリング410のドッグ部に同時結合できるように2個のドッグ部を有する。具体的に、クラッチリング420は、第1ドッグ部421および第2ドッグ部422を含む。第1ドッグ部421および第2ドッグ部422は、ディファレンシャルケース310の内部に位置するクラッチリング420の一側端部に備えられる。
【0046】
具体的に、第1ドッグ部421は、サポートリング410の側面に対向するクラッチリング420の先端に構成されることができる。第2ドッグ部422は、第1ドッグ部421と直角をなすクラッチリング420の外周面部位に構成されることができる。
【0047】
第1ドッグ部421は、サポートリング410に備えられる第3ドッグ部413と対応結合される。第3ドッグ部413は、第1ドッグ部421に対向するサポートリング410の側面に備えられることができる。
【0048】
第2ドッグ部422は、ディファレンシャルケース310に備えられる第4ドッグ部314と対応結合される。第4ドッグ部314は、第2ドッグ部422に対向するディファレンシャルケース310の内周面に備えられることができる。
【0049】
このように直角をなす第1ドッグ部421と第2ドッグ部422の2個のドッグ部が第3ドッグ部413と第4ドッグ部314に結合されるため、堅固な結合がなされることができる。
【0050】
弾性部材430は、ディファレンシャルケース310の外側に位置する。一例として、弾性部材430は、リターンスプリングであってもよい。弾性部材430は、クラッチリング420の露出部位423に結合される。弾性部材430は、一側端部はディファレンシャルケース310に接触し、他側端部はアクチュエータの第2ボールランプ442に接触する。
【0051】
一例として、アクチュエータは、マグネチックコイル445と伝導体回転板444との間の非接触渦電流(C)ブレーキ力を活用してボールランプが作動する構造で構成されることができる。
【0052】
具体的に、アクチュエータは、クラッチリング420の他側端部を加圧してサポートリング410とクラッチリング420の結合がなされるようにする。
【0053】
アクチュエータは、第1ボールランプ441、第1ボールランプ441とクラッチリング420との間に位置する第2ボールランプ442、第1ボールランプ441と第2ボールランプ442との間に介在されるボール443、第1ボールランプ441の外周を囲むように構成される伝導体回転板444、および伝導体回転板444の外周に沿って備えられる電磁気装置を含む。
【0054】
具体的に、第1ボールランプ441は、中心が延長部311の外側に取り付けられる。第1ボールランプ441は、第2ボールランプ442に対向して備えられる。一例として、第1ボールランプ441は、第2ボールランプ442よりも大きい外径を有する円板状に構成されることができる。
【0055】
一例として、第2ボールランプ442は、第1ボールランプ441よりも小さい外径を有する円板状に構成されることができる。第2ボールランプ442は、クラッチリング420に向かう一面がボルト450または溶接などのような結合方式によりクラッチリング420の他側端部と結合されることができる。
【0056】
第2ボールランプ442は、中心が延長部311の外側に取り付けられる。第2ボールランプ442は、クラッチリング420に向かう面が弾性部材430により弾性支持される。第2ボールランプ442は、クラッチリング420に向かう面がクラッチリング420の他側端部をサポートリング410方向に加圧する。
【0057】
ボール443は、第1ボールランプ441と第2ボールランプ442との間に介在される。一例として、ボール443は、スチール(steel)ボールであってもよい。具体的に、第1ボールランプ441に第1溝441aが備えられる。第2ボールランプ442に、第1溝441aに対応する第2溝442aが備えられる。第1溝441aおよび第2溝442aの外形は、ボール443に符合する外形に構成される。ボール443は、第1溝441aと第2溝442aとの間に挿入される。
【0058】
図3は、図2のA-A線断面図であって、伝導体回転板に一つのマグネチックコイルが取り付けられた状態を示す図であり、図4は、図2のA-A線断面図であって、伝導体回転板に多数のマグネチックコイルが取り付けられた状態を示す図である。
【0059】
伝導体回転板444は、第1ボールランプ441の外周を囲む構造で構成されるものであって、外周に電磁気装置が備えられる。伝導体回転板444は、アルミニウムまたは銅などのような卑金属で構成されることができる。電磁気装置は、伝導体回転板444の外側に沿って少なくとも一つ以上備えられることができる。
【0060】
一例として、伝導体回転板444は、第1ボールランプ441に溶接、圧入などの方式で連結されることができる。一例として、伝導体回転板444は、マグネチックコイル445と直接摩擦なしに非接触で一定のエアギャップ(G)を有するように、シム(SHIM)470などのような要素で調整することができる。シム(SHIM)470などを用いてアクチュエータを構成する伝導体回転板444およびマグネチックコイル445の加工組み立て時の誤差を調節することができる。
【0061】
具体的に、電磁気装置は、電源印加時に発生する電磁場(M)により回転する伝導体回転板444に渦電流(C)を誘導することができる。かかる渦電流(C)により、伝導体回転板444と直結された第1ボールランプ441に渦電流ブレーキ力が作用してボール443が作動し、ボール443の作動により、第2ボールランプ442がクラッチリング420方向に押されることになる。クラッチリング420が第2ボールランプ442により押されて、第1ドッグ部421はサポートリング410の第3ドッグ部413に結合され、第2ドッグ部422はディファレンシャルケース310の第4ドッグ部314に正確に結合されることができる。
【0062】
電磁気装置は、コア446およびマグネチックコイル445を含む。一例として、マグネチックコイル445およびコア446は、変速機ハウジング(図示せず)に固定されることができる。変速機ハウジング(図示せず)の内部にディスコネクタ装置400が内蔵されることができる。コア446は、伝導体回転板444の外周に位置することができる。
【0063】
図3のように、コア446は、伝導体回転板444の外周に一つで構成されることができる。図4のように、コア446は、伝導体回転板444の外周に3個またはそれ以上で構成されることができる。マグネチックコイル445は、コア446の内側を貫通してコア446の外周に巻かれる構造で構成されることができる。
【0064】
次に、2輪駆動時の本発明によるディスコネクタ装置の作動を説明する。
【0065】
図2のように、2輪駆動(2WD)時、マグネチックコイル445に電源印加前の初期状態で、クラッチリング420は、ドッグ部結合が解除される方向に位置する。これにより、2輪駆動(2WD)モードのノーマルオープンタイプ(Normal Open type)で作動することができる。
【0066】
具体的に、2輪駆動(2WD)状態では、弾性部材430の弾性力に押されて第2ボールランプ442が第1ボールランプ441側に位置しているため、クラッチリング420の第1ドッグ部421とサポートリング410の第3ドッグ部413とは噛み合い解除状態であり、クラッチリング420の第2ドッグ部422とディファレンシャルケース310の第4ドッグ部314とも噛み合い解除状態である。この際、減速機のモータ(図示せず)などのような動力源の動力は作動を止めた状態であって、動力源の動力がドライブギア340に伝達されない。
【0067】
この状態で両側の補助駆動輪(図示せず)の惰力走行時、両側の補助駆動輪の回転力は、ドライブシャフト(図示せず)を経て両側の第1、第2サイドギア331、332に伝達され、第1、第2サイドギア331、332が回転することになる。
【0068】
第1、第2サイドギア331、332は第1、第2ピニオンギア321、322と噛み合い状態であって、第1、第2サイドギア331、332が回転することにより、サポートリング410も第1、第2サイドギア331、332とともに回転することになる。
【0069】
この際、サポートリング410は、ディファレンシャルケース310とは分離された構造であるため、サポートリング410のみが回転し、ディファレンシャルケース310は回転しない。これにより、補助駆動輪は惰力走行をし、主駆動輪のみで走行をする2輪駆動走行がなされることができる。
【0070】
このように両側の補助駆動輪(図示せず)の惰力走行時、両側の補助駆動輪の回転力が第1、第2サイドギア331、332と第1、第2ピニオンギア321、322を経てサポートリング410までにのみ伝達され、ディファレンシャルケース310は回転しない状態で、ディファレンシャルケース310の内部でサポートリング410が回転するため、高差動の発生を防止することができる。
【0071】
次に、4輪駆動時の本発明によるディスコネクタ装置の作動を説明する。
【0072】
図2のように、車両が駆動してディファレンシャルケース310とともに連結された伝導体回転板444が回転する際、マグネチックコイル445に電源が印加される。
【0073】
4輪駆動(4WD)時にマグネチックコイル445に電源が印加され、これにより、電磁場(M)が発生する。発生した電磁場(M)により回転する伝導体回転板444に渦電流(C)が発生する。
【0074】
渦電流(C)により、回転方向とは反対方向に回転抵抗力が発生する。かかる回転抵抗力は、渦電流ブレーキ原理を利用したものであって、回転抵抗力は、伝導体回転板444と連結された第1ボールランプ441と第2ボールランプ442との間に速度差を形成して作動する。この際、スチールボール443の作用により、クラッチリング420およびサポートリング410のドッグ部結合がなされることができる。
【0075】
第2ボールランプ442は、ボルト450または溶接によりクラッチリング420と一体で組み立てられ、初期には弾性部材430によりドッグ解除方向に位置し、クラッチリング420およびディファレンシャルケース310のドッグ部結合により、ディファレンシャルケース310と同期的に回転することができる。
【0076】
具体的に、伝導体回転板444に渦電流(C)が発生し、発生した渦電流(C)により回転方向とは反対方向に回転抵抗力が発生することにより、スチールボール443が第2ボールランプ442を軸方向に押す。第2ボールランプ442は、弾性部材430とともにクラッチリング420をサポートリング410方向に押す。
【0077】
第2ボールランプ442によりクラッチリング420が押されて、クラッチリング420の第1ドッグ部421はサポートリング410の第3ドッグ部413に結合され、クラッチリング420の第2ドッグ部422はディファレンシャルケース310の第4ドッグ部314に結合される。これにより、4輪駆動(4WD)モードで作動することができる。
【0078】
4輪駆動(4WD)時、減速機のモータなどのような動力源の動力がドライブギア340に伝達される。クラッチリング420およびサポートリング410はドッグ部結合状態であるため、動力源の動力はドライブギア340を経てディファレンシャルケース310に伝達され、ディファレンシャルケース310が回転することになる。ドライブギア340はディファレンシャルケース310とボルトなどのような結合部材により連結されており、動力源の動力をディファレンシャルケース310に伝達することができる。
【0079】
ディファレンシャルケース310が回転することにより、ディファレンシャルケース310内部のサポートリング410が回転する。4輪駆動(4WD)時、クラッチリング420の第1ドッグ部421はサポートリング410の第3ドッグ部413と結合状態であり、クラッチリング420の第2ドッグ部422はディファレンシャルケース310の第4ドッグ部314と結合状態であるため、動力源の動力は、ドライブギア340、ディファレンシャルケース310、クラッチリング420を経てサポートリング410に伝達されることができる。
【0080】
サポートリング410が回転することにより、動力は第1、第2ピニオンギア321、322と噛み合っている第1、第2サイドギア331、332に伝達され、第1、第2サイドギア331、332が回転することになる。
【0081】
第1、第2サイドギア331、332が回転するにことにより、動力は両側の第1、第2サイドギア331、332と連結されたドライブシャフト(図示せず)を経て両側の補助駆動輪に伝達されることで、両側の補助駆動輪が回転することができる。これにより、主駆動輪はいうまでもなく、補助駆動輪に動力源の動力が伝達されて、4輪駆動走行がなされることができる。
【0082】
一方、マグネチックコイル445の電源が解除されれば、回転抵抗力は無くなることになる。これにより、圧縮されていた弾性部材430が本来の状態に伸びる。弾性部材430の伸びにより、クラッチリング420を加圧していた第2ボールランプ442が本来の位置である第1ボールランプ441方向に移動することで、クラッチリング420の加圧力は無くなることになる。
【0083】
クラッチリング420の加圧力が無くなることで、クラッチリング420の第1ドッグ部421とサポートリング410の第3ドッグ部413との結合が解除され、クラッチリング420の第2ドッグ部422とディファレンシャルケース310の第4ドッグ部314との結合が解除される。
【0084】
クラッチリング420の第1ドッグ部421および第2ドッグ部422はフラット(flat)な面に形成されるため、サポートリング410の第3ドッグ部413とディファレンシャルケース310の第4ドッグ部314との結合時、ドッグ部間の適正応答性により迅速に当接することができ、適正な力(force)を与えて結合させることで、精密制御が不要であって、制御システムも単純に実現することができる。
【0085】
また、本発明において、第2ボールランプのストロークに応じた磁気力の補正および駆動中のクラッチリングとサポートリングの抜けを防止するために、変位測定が可能なセンサを取り付ける必要がある。このために図面には具体的に図示していないが、クラッチリングとサポートリングの結合が正しくなされたか否かを確認できる、変位測定が可能なストロークセンサを構成することができる。ストロークセンサは、フェイルセーフ(fail safe)次元のオン/オフ位置だけを確認するオン/オフタイプのセンサであってもよい。
【0086】
一方、図3のように渦電流(C)の発生のために伝導体回転板444の回転位置別の電磁場(M)の変化が必要な場合、伝導体回転板444の円周方向の一部分にのみマグネチックコイル445を巻くことができる。
【0087】
図4のようにアプリケーション(application)の必要渦電流ブレーキ力が大きい場合、円周方向にマグネチックコイル445を複数で置いて回転抵抗力(ブレーキ力)を増大させることができる。
【0088】
前述したように、本発明は、ディファレンシャルケースとサポートリングを分離した高差動未発生構造と非接触渦電流コンセプトのアクチュエータの一体化適用により、騒音に優れるとともに、コンパクトなサイズで搭載性を向上させることができる。また、本発明は、ディスコネクタ装置が結合が解除され、車両が2輪駆動(2WD)モード走行時に惰力走行する補助駆動輪の場合、サイドギアを支持するサポートリングがともに回転することで高差動の発生を防止することができる。また、本発明は、マグネチックコイルを用いることで電流消費が小さく、ボールランプによる力の増幅でマグネチックコイルのサイズを縮小することができるため電流消耗を最小化することができる。また、本発明は、伝導体回転板と電磁場が非接触回転運動をすることで摩擦が発生しないため部品摩耗および騒音を防止することができ、さらには特殊コーティング工程を要しないため費用を節減することができる。また、本発明は、従来の高電流BLDCモータ、ボールスクリューシャフト、フォークなどの高価のアクチュエータを安価な低電流マグネチックコイルとボールランプに代替して原価を節減することができる。また、本発明は、ディファレンシャルアセンブリとディスコネクタ装置を一体化することで全長を大幅に縮小することができ、これにより、重量およびパッケージング搭載性を大幅に向上させることができる。また、本発明は、ハブ、スリーブなどの大型部品を削除し、それを支持していたベアリング類を削除することができるため、製作費用を節減することができる。また、本発明は、ディファレンシャルアセンブリとディスコネクタ装置の一体化により、組み立て工程を単純化することができる。
【0089】
以上の説明は本発明の技術思想を例示的に説明したものにすぎず、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲内で様々な修正、変更、および置換が可能である。よって、本発明に開示された実施形態および添付された図面は本発明の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであって、このような実施形態および添付された図面により本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は下記の請求範囲により解釈しなければならず、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は本発明の権利範囲に含まれるものと解釈しなければならない。
【符号の説明】
【0090】
300 ・・・ディファレンシャルアセンブリ
310 ・・・ディファレンシャルケース
310a ・・・カバー
311 ・・・延長部
314 ・・・第4ドッグ部
321 ・・・第1ピニオンギア
322 ・・・第2ピニオンギア
331 ・・・第1サイドギア
332 ・・・第2サイドギア
340 ・・・ドライブギア
400 ・・・ディスコネクタ装置
410 ・・・サポートリング
411 ・・・中心軸
413 ・・・第3ドッグ部
420 ・・・クラッチリング
421 ・・・第1ドッグ部
422 ・・・第2ドッグ部
423 ・・・露出部位
430 ・・・弾性部材
441 ・・・第1ボールランプ
441a ・・・第1溝
442 ・・・第2ボールランプ
442a ・・・第2溝
443 ・・・ボール
444 ・・・伝導体回転板
445 ・・・マグネチックコイル
446 ・・・コア
450 ・・・ボルト
460 ・・・支持部材
470 ・・・シム
C ・・・渦電流
G ・・・エアギャップ
M ・・・電磁場
図1
図2
図3
図4