(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022187982
(43)【公開日】2022-12-20
(54)【発明の名称】紫外線光を用いた個々人の間の近接領域の衛生化のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
A61L 9/20 20060101AFI20221213BHJP
A61L 2/10 20060101ALI20221213BHJP
G01B 11/14 20060101ALI20221213BHJP
G06N 20/00 20190101ALI20221213BHJP
H05B 47/105 20200101ALI20221213BHJP
【FI】
A61L9/20
A61L2/10
G01B11/14
G06N20/00
H05B47/105
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022072986
(22)【出願日】2022-04-27
(31)【優先権主張番号】63/183,649
(32)【優先日】2021-05-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】チャイルドレス, ジェイミー ジェー.
(57)【要約】 (修正有)
【課題】環境を殺菌するために紫外線(UV)光源を動作させるためのシステム及び方法を提供する。
【解決手段】空間用の衛生化システムが、紫外線(UV)光を発するように構成されたUV光源を含む。該システムは、空間内の複数の個々人の位置を検知するように構成されたセンサデバイスを含む。該システムは、センサデバイスと通信するコントローラを含む。該コントローラは、複数の個々人の位置をモニタすること、複数の個々人の位置に基づいて、2人以上の個々人が互いから閾値距離未満にあると判定すること、及び、2人以上の個々人が互いから閾値距離未満にあると判定したことに応じて、2人以上の個々人の間の近接領域に向けてUV光を発するようにUV光源を制御すること、を実行するように構成されている。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空間(400)用の衛生化システム(100、200、300、400)であって、
紫外線(UV)光を発するように構成されたUV光源(112、118、202、402、303、406、408)、
前記空間(400)内の複数の個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)の位置(307、313)を検知するように構成されたセンサデバイス(114、120、204、302、410、412)、並びに
前記センサデバイス(114、120、204、302、410、412)と通信するコントローラ(102、304)を備え、前記コントローラ(102、304)は、
前記複数の個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)の検知された前記位置(307、313)をモニタすること、
前記複数の個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)の検知された前記位置(307、313)に基づいて、2人以上の個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)が互いから閾値距離(212、418、426、436)未満にあると判定すること、及び
前記2人以上の個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)が互いから閾値距離(212、418、426、436)未満にあると判定したことに応じて、前記2人以上の個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)の間の近接領域(213)に向けてUV光を発するように前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)を制御すること、を実行するように構成されている、衛生化システム(100、200、300、400)。
【請求項2】
前記コントローラ(102、304)は更に、
前記複数の個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)の各個人を、あるタイプの個人に分類することであって、第1のタイプ(312)の個人は、指定された時間枠にわたり前記空間(400)内に居続けると予測され、第2のタイプ(310)の個人は、前記指定された時間枠にわたり前記空間(400)内に居続けると予測されない、あるタイプの個人に分類すること、及び
前記2人以上の個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)のそれぞれの個人が、前記第1のタイプ(312)の個人に分類されると判定すること、を実行するように構成され、
前記2人以上の個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)の間の前記近接領域(213)に向けてUV光を発するように前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)を制御するために、前記コントローラ(102、304)は、前記それぞれの個人が、前記第1のタイプ(312)の個人に分類されると判定したことに基づいて、前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)を制御するように構成されている、請求項1に記載の衛生化システム(100、200、300、400)。
【請求項3】
前記それぞれの個人が、前記第1のタイプ(312)の個人に分類されると判定したことに基づいて、前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)を制御するために、前記コントローラ(102、304)は、前記それぞれの個人が、前記第1のタイプ(312)の個人に分類されると判定したことに基づいて、前記それぞれの個人を避けるようにUV光を発するよう前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)を制御するように構成されている、請求項2に記載の衛生化システム(100、200、300、400)。
【請求項4】
前記コントローラ(102、304)は更に、
前記第1のタイプ(312)の個人に分類された各個人の曝露レベル(316)を特定すること、
複数の時間サイクルにわたり、前記第1のタイプ(312)の個人に分類された各個人の前記曝露レベル(316)を使用して機械学習モデル(306)を訓練すること、及び
前記機械学習モデル(306)から、前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)を制御するための所望の光プロファイルを受け取ること、を実行するように構成され、
前記2人以上の個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)の間の前記近接領域(213)に向けてUV光を発するように前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)を制御するために、前記コントローラ(102、304)は、前記所望の光プロファイルに基づいて、前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)を制御するように構成されている、請求項2に記載の衛生化システム(100、200、300、400)。
【請求項5】
前記コントローラ(102、304)は更に、
前記第2のタイプ(310)の個人に分類された個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)の往来レベルを特定するように構成され、
前記2人以上の個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)の間の前記近接領域(213)に向けてUV光を発するように前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)を制御するために、前記コントローラ(102、304)は、前記往来レベルに基づいて、前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)を制御するように構成されている、請求項2に記載の衛生化システム(100、200、300、400)。
【請求項6】
前記2人以上の個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)の間の前記近接領域(213)に向けてUV光を発するように前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)を制御するために、前記コントローラ(102、304)は、
前記往来レベルが閾値往来レベルを超えたと判定すること、及び
前記往来レベルが前記閾値往来レベルを超えたと判定したことに基づいて、前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)のUV光レベルを低減させること、を実行するように構成されている、請求項5に記載の衛生化システム(100、200、300、400)。
【請求項7】
前記コントローラ(102、304)は更に、
前記往来レベルに基づいて、前記第1のタイプ(312)の個人に分類された個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)について予測される全曝露レベル(316)を特定すること、及び
前記第1のタイプ(312)の個人に分類された前記個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)についての前記予測される全曝露レベル(316)に基づいて、前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)の所望のUV光レベルを決定すること、を実行するように構成され、
前記2人以上の個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)の間の前記近接領域(213)に向けてUV光を発するように前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)を制御するために、前記コントローラ(102、304)は、前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)のUV光レベルを第1のUV光レベルから前記所望のUV光レベルに低減させ、前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)の前記UV光レベルを前記第1のUV光レベルから前記所望のUV光レベルに低減させることに基づいて、前記第1のタイプ(312)の個人に分類された前記個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)向けの指示命令を提供するように構成されている、請求項5に記載の衛生化システム(100、200、300、400)。
【請求項8】
前記コントローラ(102、304)は更に、
前記2人以上の個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)の間の前記近接領域(213)に向けてUV光を発するように前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)を制御する前に、前記第2のタイプ(310)の個人に分類された1以上の個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)に向けてUV光を発し、前記第1のタイプ(312)の個人に分類された1以上の個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)に向けてUV光を発しないように、前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)を制御するように構成されている、請求項2に記載の衛生化システム(100、200、300、400)。
【請求項9】
前記コントローラ(102、304)は更に、
前記複数の個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)の各々について全曝露レベル(316)を追跡するように構成され、
前記2人以上の個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)の間の前記近接領域(213)に向けてUV光を発するように前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)を制御するために、前記コントローラ(102、304)は、前記2人以上の個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)の各々の前記全曝露レベル(316)に基づいてUV光を発するよう、前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)を制御するように構成されている、請求項1から8のいずれか一項に記載の衛生化システム(100、200、300、400)。
【請求項10】
空間(400)を衛生化するための方法であって、
衛生化システム(100、200、300、400)のコントローラ(102、304)によって、センサデバイス(114、120、204、302、410、412)からセンサデータを受け取ること、
前記コントローラ(102、304)によって、前記センサデータに基づいて、前記空間(400)内の複数の個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)の位置(307、313)をモニタすること、
前記コントローラ(102、304)によって、前記複数の個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)の前記位置(307、313)に基づいて、2人以上の個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)が互いから閾値距離(212、418、426、436)未満にあると判定すること、及び
前記2人以上の個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)が互いから閾値距離(212、418、426、436)未満にあると判定したことに応じて、前記コントローラ(102、304)によって、前記2人以上の個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)の間の近接領域(213)に向けてUV光を発するようにUV光源(112、118、202、402、303、406、408)を制御することを含む、方法。
【請求項11】
前記コントローラ(102、304)によって、前記複数の個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)の各個人を、あるタイプの個人に分類することであって、第1のタイプ(312)の個人は、指定された時間枠にわたり前記空間(400)内に居続けると予測され、第2のタイプ(310)の個人は、前記指定された時間枠にわたり前記空間(400)内に居続けると予測されない、あるタイプの個人に分類すること、及び
前記コントローラ(102、304)によって、前記2人以上の個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)のそれぞれの個人が、前記第1のタイプ(312)の個人に分類されると判定することを更に含み、
前記2人以上の個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)の間の前記近接領域(213)に向けてUV光を発するように前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)を制御することは、前記それぞれの個人が、前記第1のタイプ(312)の個人に分類されると判定したことに基づいて、前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)を制御することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記それぞれの個人が、前記第1のタイプ(312)の個人に分類されると判定したことに基づいて、前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)を制御することは、前記それぞれの個人が、前記第1のタイプ(312)の個人に分類されると判定したことに基づいて、前記それぞれの個人を避けるようにUV光を発するよう前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)を制御することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記コントローラ(102、304)によって、前記第1のタイプ(312)の個人に分類された各個人の曝露レベル(316)を特定すること、
複数の時間サイクルにわたり、前記第1のタイプ(312)の個人に分類された各個人の前記曝露レベル(316)を使用して機械学習モデル(306)を訓練すること、及び
前記コントローラ(102、304)によって、前記機械学習モデル(306)から、前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)を制御するための所望の光プロファイルを受け取ることを更に含み、
前記2人以上の個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)の間の前記近接領域(213)に向けてUV光を発するように前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)を制御することは、前記所望の光プロファイルに基づいて、前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)を制御することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記第2のタイプ(310)の個人に分類された個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)の往来レベルを特定することを更に含み、
前記2人以上の個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)の間の前記近接領域(213)に向けてUV光を発するように前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)を制御することは、前記往来レベルに基づいて、前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)を制御することを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記往来レベルに基づいて、前記第1のタイプ(312)の個人に分類された個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)について予測される全曝露レベル(316)を特定すること、及び
前記第1のタイプ(312)の個人に分類された前記個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)についての前記予測される前記全曝露レベル(316)に基づいて、前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)の所望のUV光レベルを決定することを更に含み、
前記2人以上の個々人(208、210、414、416、422、424、432、434、444)の間の前記近接領域(213)に向けてUV光を発するように前記UV光源(112、118、202、402、303、406、408)を制御することは、前記UV光のUV光レベルを第1のUV光レベルから前記所望のUV光レベルに低減させることを含む、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、広くは、光システムのためのシステム及び方法に関し、特に、環境を殺菌するために紫外線(UV)光源を動作させるためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
病原体は、人間の間、動物の間、又は人間と動物との間で、多くの異なる様態で広がることがある。結局、公的な環境の殺菌が、ますます必要とされている。環境を殺菌するための1つのアプローチは、紫外線(UV)光源を使用して環境にUV光を当てることを含む。
【発明の概要】
【0003】
一実施例では、空間用の衛生化システムが説明される。該システムは、空間内の複数の個々人の位置を検知するように構成されたセンサデバイスを含む。該システムは、センサデバイスと通信するコントローラを含む。コントローラは、複数の個々人の検知された位置をモニタすること、複数の個々人の検知された位置に基づいて、2人以上の個々人が互いから閾値距離未満にあると判定すること、及び、2人以上の個々人が互いから閾値距離未満にあると判定したことに応じて、2人以上の個々人の間の近接領域に向けてUV光を発するようにUV光源を制御すること、を実行するように構成されている。
【0004】
別の一実施例では、空間を衛生化するための方法が説明される。該方法は、衛生化システムのコントローラによって、センサデバイスからセンサデータを受け取ることを含む。該方法は、コントローラによって、センサデータに基づいて、空間内の複数の個々人の位置をモニタすることを含む。該方法は、コントローラによって、複数の個々人の位置に基づいて、2人以上の個々人が互いから閾値距離未満にあると判定することを含む。該方法は、2人以上の個々人が互いから閾値距離未満にあると判定したことに応じて、コントローラによって、2人以上の個々人の間の近接領域に向けてUV光を発するようにUV光源を制御することを含む。
【0005】
別の一実施例では、非一過性のコンピュータ可読媒体が説明される。該非一過性のコンピュータ可読媒体は、内部に指示命令を記憶しており、該指示命令は、1以上のプロセッサによって実行されると、衛生化システムのコントローラに複数の機能を実行させる。該機能は、コントローラによって、センサデータに基づいて、空間内の複数の個々人の位置をモニタすることを含む。該機能は、コントローラによって、複数の個々人の位置に基づいて、2人以上の個々人が互いから閾値距離未満にあると判定することを含む。該機能は、2人以上の個々人が互いから閾値距離未満にあると判定したことに応じて、コントローラによって、2人以上の個々人の間の近接領域に向けてUV光を発するようにUV光源を制御することを含む。
【0006】
説明されてきた特徴、機能、及び利点は、様々な実施例において独立して実現可能であるか、又は更に他の実施例において組み合わせ可能である。実施例の更なる詳細は、下記の説明及び図面を参照することによって理解することができる。
【0007】
例示的な実施例の特徴と考えられる新規の特性は、添付の特許請求の範囲に明記される。しかし、例示的な実施例、並びに好ましい使用モード、更なる目的、及びそれらの説明は、添付図面を参照して、本開示の例示的な実施例についての以下の詳細な説明を読むことにより、最もよく理解されるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】例示的な一実施態様による衛生化システムのブロック図を示す。
【
図2A】例示的な一実施態様による環境内で衛生化システムを動作させる第1の文脈を示す。
【
図2B】例示的な一実施態様による環境内で衛生化システムを動作させる第2の文脈を示す。
【
図2C】例示的な一実施態様による環境内で衛生化システムを動作させる第3の文脈を示す。
【
図3A】例示的な一実施態様による機械学習モデルを訓練する衛生化システムを示す。
【
図3B】例示的な一実施態様による機械学習モデルを入力に適用する衛生化システムを示す。
【
図4】例示的な一実施態様による複数のUV光ゾーンを有する環境内で動作する衛生化システムを示す。
【
図5】例示的な一実施態様による空間を衛生化するための方法のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書ではこれより、添付図面を参照しつつ開示されている例についてより網羅的に説明するが、添付図面に示すのは開示されている例の一部であって、全てではない。実際には、幾つかの異なる実施例が提供される場合があり、これらの実施例は、本明細書に明記されている実施例に限定されると解釈すべきではない。むしろ、これらの実施例は、この開示内容が包括的で完全であるように、且つ、本開示の範囲が当業者に十分に伝わるように説明されている。
【0010】
空間を衛生化するための例示的なシステム及び方法が説明される。これらの実施例では、複数の個々人が空間に入ってよい。例えば、公的な空間(例えば、建物、建物の一部、屋外のエリア、又は別の環境)は、異なる時間に空間に出入りし、異なる時間量だけ空間内に滞在し、異なるように空間内を移動する多くの人々を含んでよい。何人かの個々人は、より長い時間にわたり空間内に滞在してよい。例えば、何人かの個々人は、その空間の居住者又は空間内で働いている人々であってよい。他の人々は、比較的短い時間だけ空間内に滞在する、ビジネスの顧客、旅行者、観光客などのような、訪問者であってよい。
【0011】
複数の個々人を有するエリアにUV光を発することによって、個々人の間の表面及び空気が殺菌される。したがって、空間、特に空間の混雑したエリアに向けてUV光を発することによって、環境内の病原体が効率的に排除又は緩和され得る。この効果は、互いに比較的近い個々人の間に光を発するときに、特に言明されてよい。しかし、各個人が受けるUV光の曝露レベルを制限することも望ましい。空間内の個々人、特に長い時間にわたり空間内に居続けることが予測される人々へのUV光の曝露を制限しながらも、空間が効果的に殺菌されることを確実にするために、衛生化システムは、各個人ユーザを追跡し、標的を絞ったやり方でUV光を発する。
【0012】
実施例では、衛生化システムが、空間内の種々のタイプの個々人を分類するように構成される。これは、衛星システムが、恐らく、特定のタイプの個人を避けながら、他の個々人に向けてUV光を発することによって、UV光が発される様態を制御することを可能にする。このやり方では、UV光システムが、特定のタイプの個人が、より長い時間にわたり空間内に居続けるのを考慮して、その特定のタイプの個人をより漸進的にUV光に曝露することができる。衛生化は、特定のタイプの個々人を追跡して、別の個人が閾値距離未満だけ離れているときは何時でも、UV光を発するようにしてもよい。このやり方では、例えば、衛生化システムが、空間内の居住者又は働いている人々を、訪問者によって持ち込まれる病原体から保護することができる。
【0013】
実施例では、衛生化システムが、UV光ゾーン(例えば、UV光が発されるエリア)内の各個人について1以上のUV曝露パラメータ(例えば、全曝露レベル)を追跡するように構成される。これにより、衛生化システムは、各個人に向けて発されるUV光の量を制御するために、何時、何処で、どれだけのUV光が空間内に発されるかを調整することができる。本明細書で使用されるときに、用語「曝露レベル」は、経時的に(ある期間にわたり)所与のエリアに向けて誘導される入射光の量を指す。例えば、曝露レベルは、ジュール/メートル2で表されてよい。個人についての曝露レベルは、UV光源のUV光レベル、個人がUV光に曝露される時間量、及び個人に関連付けられた面積(例えば0.5m2)を使用して特定されてよい。
【0014】
次に図面を参照すると、
図1は、例示的な一実施態様による衛生化システムのブロック図を示している。特に、
図1は、空間用の衛生化システム100を示している。描かれている一実施例では、衛生化システム100が、コントローラ102、並びに、複数のUV光源、センサデバイス、及び可動構成要素を含む。
【0015】
衛生化システム100は、コントローラ102などの1以上の計算デバイスを含む計算システムであり得る。例えば、コントローラ102は、衛生化システム100の中央コントローラであり得、機能を実行するために、1以上の更なる計算デバイスと相互作用し得る。コントローラ102は、(1以上の)プロセッサ104、メモリ106、指示命令108を含む。
【0016】
(1以上の)プロセッサ104は、汎用プロセッサ又は専用プロセッサ(例えば、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路など)であってよい。(1以上の)プロセッサ104は、本明細書で説明されるコントローラ102並びに関連するシステム及び方法の機能を提供するために、メモリ106内に記憶された指示命令108を実行するように構成されている。
【0017】
メモリ106は、(1以上の)プロセッサ104によって読まれ得る又はアクセスされ得る1以上のコンピュータ可読記憶媒体を含んでよく、又はそのような形態を採ってよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば全体的に又は部分的に(1以上の)プロセッサ104と一体化され得る、光メモリ、磁気メモリ、有機メモリ、若しくは他のメモリ、又はディスクストレージなどの、揮発性及び/又は不揮発性記憶構成要素を含み得る。幾つか実施例では、メモリ106が、単一の物理デバイス(例えば、1つの光メモリ、磁気メモリ、有機メモリ、若しくはその他のメモリ、又はディスクストレージユニット)を使用して実装され得るが、他の実施例では、メモリ106が、2つ以上の物理デバイスを使用して実装され得る。したがって、メモリ106は、非一過性のコンピュータ可読記憶媒体であり、内部に指示命令108が記憶されている。指示命令108は、コンピュータで実行可能なコードを含む。例えば、コントローラ102は、指示命令108に従って衛生化システムの態様を制御するように構成されてよい。
【0018】
複数のUV光源、センサデバイス、及び可動構成要素は、UV光源112、センサデバイス114、及び可動構成要素116を含む。実施例では、UV光源112、センサデバイス114、及び可動構成要素116が、単一のデバイス内に統合されてよく、又は互いに若しくはコントローラ102と通信する個別のデバイスであってよい。複数のUV光源、センサデバイス、及び可動構成要素は、n番目のUV光源118、n番目のセンサデバイス120、及びn番目の可動構成要素122を更に含む。各UV光源は、UVスペクトル(例えば、約100~400nm)内の光を発する発光デバイスであってよい。例えば、各UV光源は、UVランプ、UV発光ダイオード(LED)、又はUVレーザーのうちの1以上を含んでよい。各運動センサデバイスは、1以上の物体の位置を追跡するように構成されたセンサを含む。例えば、各運動センサデバイスは、近接センサ、赤外線(IR)追跡センサ、撮像デバイス(例えば、カメラ)、光検出及び測距(LIDAR)デバイス、又は空間内の個々人の位置を追跡することができる別のデバイスを含んでよい。各可動構成要素は、スイッチ、サーボ、アクチュエータ、アパーチャ、又は、UV光源に、UV光源によって発されるUV光の方向、ビーム角度、若しくはビーム広がりを調整させるように構成された別のデバイスのうちの1以上を含む。コントローラ102は、それぞれのUV光源から発されるUV光向けの所望の光プロファイルを決定し得、それぞれの可動構成要素を制御して、それぞれのUV光源に所望の光プロファイルを使用して光を発させ得る。
【0019】
空間内の各個人についてUV光の曝露レベルを管理するために、コントローラ102は、各それぞれのUV光ゾーンにわたり、個々人のユーザについて1以上の曝露パラメータ(例えば、UV光に曝露された全時間又はUV光の全曝露レベル)を追跡してよい。これを容易にするために、サーバ124が、各ユーザについての曝露パラメータ値及び各UV光ゾーン内のUV光放射の特性を記憶するために使用されてよい。コントローラ102は、衛生化システム100内のそれぞれのUV光源についての制御指示命令を決定するために、この情報にアクセスしてよい。このやり方では、例えば、コントローラ102が、個人のUV光の曝露に基づいて、n番目のUV光源118を制御することができる。
【0020】
更に、コントローラ102は、空間内の2人以上の個々人の近接に基づいて、UV光の曝露レベルを管理することができる。例えば、2人以上の個々人が、互いの閾値距離内にある場合、コントローラ102は、UV光源に、2人以上の個々人の間にUV光を発させる。コントローラ102は、個々人の各々を避けるように、特定の個人のタイプに基づいて特定の個人を避けるように、又は各個人及び2人以上の個々人の間の近接領域を殺菌するために各個人をUV光に曝露するように、所望の光プロファイルを決定してよい。
【0021】
衛生化システム100の他の構成が可能である。例えば、より多い又はより少ないUV光源、センサデバイス、及び可動構成要素が空間内に含まれてよい。更に、コントローラは、各UV光源又はセンサデバイスに専用のものであってよい。実施例では、コントローラ102が、サーバ124内の計算デバイスであってよく、又は運動センサデバイスとUV光源とのうちの一方若しくは両方に直接接続されてよい。
【0022】
したがって、
図1は、衛生化システム100が、UV光を発するように構成されたUV光源(例えば、UV光源112)、空間内の複数の個々人の位置を検知するように構成されたセンサデバイス(例えば、センサデバイス114)、並びにUV光源及びセンサデバイスと通信するコントローラ(例えば、コントローラ102)を含むことを示している。コントローラは、複数の個々人の位置をモニタするように構成されている。コントローラは、複数の個々人の位置に基づいて、2人以上の個々人が互いから閾値距離未満にあると判定するように更に構成されている。コントローラは、2人以上の個々人が互いから閾値距離未満にあると判定したことに応じて、2人以上の個々人の間の近接領域に向けてUV光を発するようUV光源を制御するように更に構成されている。衛生化システムの他の機能は、
図2A~
図5に関連して以下で説明される。衛生化システム100、コントローラ102、又はそれらの部分は、個別に又は他のデバイス若しくはシステムと併せてのいずれかで、この機能を実行するように構成されている。UV光を使用して空間を衛生化することの更なる詳細は、
図2A~
図5に関連して以下で提供される。
【0023】
図2Aは、例示的な一実施態様による環境内で衛生化システムを動作させる第1の文脈を示している。特に、
図2Aは、UV光源202、センサデバイス204、及びコントローラ(図示せず)を含む、衛生化システム200の上面図を示している。UV光源202は、環境の指定された部分に向けてUV光を発するように構成されている。UV光は、UV光レベル(例えば、発されるUV光の輝度レベル又は電力レベル)で発され得る。センサデバイス204は、環境内の個々人の位置を検知するように構成されている。例えば、センサデバイスは、視野206内の画像を捕捉するように構成された撮像デバイスであり得る。画像は、異なる個々人を識別するために使用され得る。例えば、顔認識技法、物体識別技法、又は他の画像処理フレームワークが、異なる個々人を識別するために使用され得る。センサデバイス204は、IRセンサ、LIDARデバイス、近接センサ、又は1以上の個々人の位置及び/若しくは動きを検出するように構成された他のデバイスなどのような、他のセンサを含んでよい。
【0024】
図2Aは、第1の個人208及び第2の個人210を示している。センサデバイス204は、第1の個人208及び第2の個人210の位置を特定するために使用されるデータを生成する。コントローラは、第1の個人208と第2の個人210との間にUV光を発するかどうかを判定するために、第1の個人208と第2の個人210との間の距離を、閾値距離212と比較する。
図2Aでは、距離が閾値距離212未満である。距離が閾値距離212未満であると判定したことに応じて、コントローラは、UV光源202に、第1の個人208と第2の個人210との間の近接領域213に向けてUV光を発させる。近接領域213は、第1の個人208を第2の個人210から分離する、環境内のエリアである。コントローラは、近接領域213の少なくとも一部分をカバーするために、UV光源202に、光プロファイル214に従ってUV光を発させる。例えば、近接領域213の少なくとも一部分に向けてUV光を誘導するために、光プロファイル214は、第1の個人208及び第2の個人210の位置に基づいて決定されてよく、UV光源202の位置に更に基づいてよい。UV光源202に、光プロファイル214に従ってUV光を発させることは、UV光源202から発されるUV光の方向及び/又はビームの広がりを調整するために、可動構成要素(例えば、可動構成要素116)を使用することを含んでよい。
【0025】
図2Aでは、光プロファイル214が、第1の文脈に基づいて、第1の個人208と第2の個人210との間に向けられる。例えば、コントローラは、第1の個人208と第2の個人210との両方が、長い時間(例えば、2時間を超える)にわたり空間内に居続けることが予測される第1のタイプの個人に指定されていると判定してよい。第1の個人208と第2の個人210との両方が、第1のタイプの個人に分類されると判定したことに基づいて、コントローラは、UV光が近接領域213の少なくとも一部分をカバーしながらも両方の個々人から離れるよう誘導されるように、光プロファイル214を決定してよい。第1の文脈の別の一実施例では、コントローラが、UV光源202が個々人の間のみに光を発するように、光プロファイル214を決定してよい。
【0026】
第1の文脈の別の一実施例では、衛生化システムが、各個人について曝露パラメータ値を特定する。例えば、曝露パラメータ値は、個人がUV光に曝露された時間の量、全曝露レベル、又はどれだけのUV光が個人に向けて発されたかを定量化するための別のパラメータであってよい。曝露パラメータ値は、UV光源202をどのように制御するか決定するために、閾値と比較されてよい。例えば、閾値は、UV曝露についての限界値(例えば、限界値未満の値)に基づいて設定され得る。閾値は、UV光源202の1以上の特性に基づいて決定されてよい。例えば、限界値は、UV光源202によって発されるUV光の波長又は波長の範囲に応じて変化してよく、閾値は、UV光源202によって発されるUV光の波長又は波長の範囲に基づいて設定されてよい。したがって、コントローラは、第1の個人208と第2の個人210との両方が、閾値を超える曝露パラメータ値を有していることに基づいて、UV光源202に、(i)近接領域213に向けてUV光を発させ、第1の個人208及び第2の個人210から離れるようにUV光を発させてよい。
【0027】
図2Bは、例示的な一実施態様による環境内で衛生化システムを動作させる第2の文脈を示している。
図2Bでは、コントローラが、UV光源202に、光プロファイル216に従ってUV光を発させる。光プロファイル216は、光プロファイル214とは異なっている。というのも、光プロファイル216は、第1の個人208をカバーしないが、第2の個人210の少なくとも一部分をカバーするからである。第2の文脈では、第1の個人208が、第1のタイプの個人に分類され、第2の個人210が、第2のタイプの個人に分類される。第1のタイプの個人は、長い時間にわたり空間内に居続けると予測される。例えば、第1のタイプの個人は、その空間の居住者又は空間内で働く人であってよい。したがって、コントローラは、第1の個人208を除外するように光プロファイル216を設定する。それによって、第1の個人は、より漸進的にUV光に曝露される。対照的に、第2の個人210は、より短い時間だけ空間内に居続けることが予測され、空間の外側から空間の中に病原体を持ち込む可能性がある。したがって、コントローラは、第2の個人210を殺菌するために、第2の個人210がより迅速にUV光に曝露されるように、光プロファイル216を設定する。
【0028】
図2Cは、例示的な一実施態様による環境内で衛生化システムを動作させる第3の文脈を示している。
図2Cでは、コントローラが、UV光源202に、光プロファイル218に従ってUV光を発させる。光プロファイル218は、光プロファイル214及び光プロファイル216とは異なっている。というのも、光プロファイル218は、第1の個人208と第2の個人210との両方をカバーするからである。第3の文脈では、第1の個人208と第2の個人210との両方が、第2のタイプの個人に分類される。したがって、コントローラは、第1の個人208及び第2の個人210を殺菌するために、第1の個人208と第2の個人210との両方が比較的迅速にUV光に曝露されるように、光プロファイル218を設定する。第3の文脈の別の一実施例では、コントローラが、両方の個人についての曝露パラメータ値が閾値レベル未満であると判定してよく、それに応じて、第1の個人208及び第2の個人210をカバーするように光プロファイル218を設定する。
【0029】
図3Aは、例示的な一実施態様による機械学習モデルを訓練する衛生化システムを示している。特に、
図3Aは、所望の光プロファイルを出力するために、機械学習モデルを訓練する衛生化システム300を示している。衛生化システム300は、センサデバイス302及びコントローラ304を含む。コントローラは、センサデバイス302からデータを受け取り、複数の光プロファイル308を生成するように構成されている。例えば、各光プロファイルは、
図2A~
図2Cで描かれているように、コントローラ304によって設定されてよい。コントローラは、センサデバイス302からのデータに基づいて各個人を分類し、各ユーザについて曝露パラメータ値(例えば、全曝露レベル)を追跡するように更に構成されている。
【0030】
図3Aでは、コントローラ304が、複数の個々人を第1のタイプ312と第2のタイプ310とに分類している。第1のタイプ312は、長い時間にわたり空間内に居続けることが予測されるので、光プロファイル308は、第1のタイプ312の個々人から離れるようUV光を発するように生成される。したがって、コントローラ304は、第1のタイプ312の曝露パラメータレベルに関連するデータのみを使用して、機械学習モデル306を訓練してよい。
図3Aでは、コントローラ304が、UV光が発されるときにセンサデバイス302によって検知される個々人の複数の位置307、UV光が発されるときに使用される光プロファイル308、及び第1のタイプ312の個々人についての全曝露レベル(例えば、閾値レベルに対する全曝露レベル)を使用して、機械学習モデル306を訓練する。代替的な実施例では、第1のタイプ312の個人と第2のタイプ310の個人との両方からのデータが、機械学習モデル306を訓練するために使用され得る。
【0031】
実施例では、機械学習モデル306が、決定木若しくはサポートベクトルマシンなどのような教師ありモデル、ニューラルネットワークなどのような教師なしモデル、又は、複数の入力を取得して単一の出力を出力するように構成された、別のタイプの機械学習モデルであり得る。
【0032】
図3Bは、例示的な一実施態様による機械学習モデルを入力に適用する衛生化システム300を示している。特に、
図3Bは、既に訓練済みの機械学習モデル306を有し、2人以上の個々人の位置313、デフォルトの光プロファイル314、及び2人以上の個々人の各々の曝露レベル316を提供する、コントローラ304を示している。曝露レベル316に対応するデータはまた、各曝露レベルに関連付けられた個人のタイプも示してよい。同様に、位置313に対応するデータはまた、各位置にある個人のタイプも示してよい。機械学習モデルは、入力に基づいて所望の光プロファイル318を生成する。例えば、機械学習モデル306は、入力に基づいて、どれだけのUV光が、各個人及び個々人の間の近接領域に向けて発されるかを自動的に特定してよい。
【0033】
図4は、例示的な一実施態様による複数のUV光ゾーンを有する環境内で動作する衛生化システムを示している。特に、
図4は、UV光源402、第2のUV光源404、第3のUV光源406、及び第4のUV光源408を含む、空間400を示している。空間400は、第1のセンサデバイス410及び第2のセンサデバイス412を更に含む。UV光源及びセンサは、コントローラ(図示せず)を含む衛生化システムの部分である。
【0034】
衛生化システムは、センサデバイスを使用して空間400内の個々人の位置をモニタし、個々人の位置に少なくとも部分的に基づいて、UV光源を使用してUV光を発するように構成されている。サーバが、空間400内の各個人の位置、異なるUV光源の特性、及び各個人についての曝露パラメータ値を表すデータを記憶してよい。衛生化システムのコントローラは、この情報を使用して、環境内の各UV光源を制御することができる。例示的な目的で、複数の個々人が、環境内で相互作用するように示されている。例えば、複数の個々人の中の第1のタイプの個人は、空間400に関連付けられた1以上のビジネスの従業員であってよく、第2のタイプの個人は、1以上のビジネスの顧客であってよい。第2のタイプの個人は、商品又はサービスについて第1のタイプの個人に接近してよい。第1のタイプの個人は、1日の就業時間の大半を空間400内で過ごすことが予測されるので、また、第2のタイプの個々人の何人かは、1日の就業時間の全体を通して接近することがあるので、第1のタイプの個人は、UV光に曝露される機会がより多い。
【0035】
UV光源402は、第1の個人414及び第2の個人416に近い。第1の個人414は、第1のタイプの個人であり、第2の個人416は、第2のタイプの個人である。衛生化システムは、第1のセンサデバイス410を使用して、第1の個人414及び第2の個人416の位置を特定する。例えば、第1のセンサデバイス410は、第1の個人414及び第2の個人416をカバーする視野を有する撮像デバイスを含んでよく、コントローラは、顔認識技法を使用して、個々人の動き及び位置を追跡してよい。他の実施例では、第1のセンサデバイスが、個人の動きを追跡するために使用されるデータ(例えば、画像データ)を生成してよい。第1のセンサデバイス410は、代替的に、IR追跡センサ、LIDARデバイス、又は空間400内の個々人の位置を追跡することができる別のデバイスを含んでよい。衛生化システムのコントローラは、第1の個人414と第2の個人416とが互いの閾値距離418(例えば、6フィート)内にあると判定し、それに応じて、UV光源402に、第1の光プロファイル420に従ってUV光を発させる。図示されているように、第1の光プロファイル420は、第1の個人414と第2の個人416との間の近接領域をカバーし、第2の個人416の少なくとも一部分もカバーする。第1の光プロファイル420は、第1の個人414が第1のタイプの個人に分類され、第2の個人416が第2のタイプの個人に分類されていることに基づいて、決定される。第1の光プロファイル420は、第1の個人414と第2の個人416との間の近接領域を殺菌しながら、第2の個人416にある量のUV光を与える。
【0036】
第2のUV光源404は、第3の個人422及び第4の個人424に近い。第3の個人422は、第1のタイプの個人であり、第4の個人424は、第2のタイプの個人である。衛生化システムは、第1のセンサデバイス410を使用して、第3の個人422及び第4の個人424の位置を特定する。衛生化システムのコントローラは、第3の個人422と第4の個人424とが互いの閾値距離426(例えば、6フィート)内にあると判定し、それに応じて、第2のUV光源404に、第2の光プロファイル428に従ってUV光を発させる。図示されているように、第2の光プロファイル428は、第3の個人422と第4の個人424との間の近接領域をカバーし、また、第3の個人422と第4の個人424との両方から離れるように向けられる。第2の光プロファイル428は、第3の個人422が第1のタイプの個人に分類され、第4の個人424が第2のタイプの個人に分類されていることに基づいて、決定される。更に、第2の光プロファイル428は、第4の個人424の曝露パラメータレベルが閾値よりも高いことに基づいて決定される。したがって、第2のUV光源404は、第4の個人424にある量のUV光を提供することなしに、第3の個人422と第4の個人424との間の近接領域を殺菌するように制御される。
【0037】
第3のUV光源406は、第5の個人432及び第6の個人434に近い。第5の個人432と第6の個人434との両方が、第2のタイプの個人である。衛生化システムは、第1のセンサデバイス410を使用して、第5の個人432及び第6の個人434の位置を特定する。衛生化システムのコントローラは、第5の個人432と第6の個人434とが互いの閾値距離436(例えば、6フィート)内にあると判定し、それに応じて、第3のUV光源406に、第3の光プロファイル438に従ってUV光を発させる。図示されているように、第3の光プロファイル438は、第5の個人432と第6の個人434との間の近接領域をカバーし、第5の個人432及び第6の個人434の少なくとも一部分もカバーする。第3の光プロファイル438は、第5の個人432及び第6の個人434が第2のタイプの個人に分類されていることに基づいて、決定される。更に、第3の光プロファイル438は、第5の個人432及び第6の個人434の曝露パラメータレベルが閾値未満であることに基づいて、決定される。したがって、第3のUV光源406は、第5の個人432及び第6の個人434にある量のUV光を提供しながらも、第5の個人432と第6の個人434との間の近接領域を殺菌するように制御される。
【0038】
図4は、2人以上の個々人が互いから閾値距離未満にあるときに、近接領域が殺菌されることを示している。衛生化システムは、空間400内の所定の相互作用箇所をモニタすることによって部分的に、これを実現してよい。例えば、空間400は、所定の相互作用箇所437を含む。それは、第1のタイプの個々人を第2のタイプの個々人から分離するカウンターである。UV光源402及び第2のUV光源404を制御することは、所定の相互作用箇所437をモニタすることに基づいて実行されてよい。例えば、第1のセンサデバイス410が、所定の相互作用箇所437を取り囲むエリアに集中する制限された視野を有してよい。同様に、空間400は、所定の相互作用箇所440を含む。それは、第2のタイプの2人以上の個々人を互いから分離するテーブルである。他の所定の相互作用箇所は、空間の全体を通して分散されてよく、個々人が互いから閾値距離未満にあるときを判定するためにモニタされてよい。
【0039】
衛生化システムは、他の文脈において同様に空間400を殺菌してよい。例えば、衛生化システムは、個々人の間の近接領域を殺菌するための第1のモード、及び空間400の比較的高い往来があるエリアを殺菌するための第2のモードで動作してよい。例えば、衛生化システムは、待ち行列、ホール、ドア通路、又は人間の往来が予測される空間400の別のエリアに、各々が対応する複数のUV光ゾーンを殺菌してよい。
図4では、第7の個人444が、洗面所ホールに対応するUV光ゾーン442内に居る。第7の個人444が、UV光ゾーン442内の洗面所ホールを通って移動するときに、第2のセンサデバイス412が、第7の個人444の動きを検知する。例えば、第2のセンサデバイス412は、UV光ゾーン442をカバーする視野を有する撮像デバイスを含んでよく、第7の個人444の動きを追跡することに使用されるデータを生成してよい。
図4の例示的なシナリオでは、コントローラが、UV光ゾーン442内の個々人の曝露パラメータ値に基づいて、第4のUV光源408のUV光レベルを低減させるか、又はさもなければ第4のUV光源408がUV光を発する様態を変化させてよい。このやり方では、第1のタイプの個々人が、空間400の多い往来があるエリアに入ったときに、ある量のUV光を間欠的に受け続けてよい。
【0040】
図4で示されているように、衛生化システムの単一の特徴(例えば、コントローラ又は第1のセンサデバイス410)が、空間400の複数の異なる部分に関連付けられ得る。更に、単一のコントローラが
図4に関連して説明されているが、複数のコントローラが、衛生化システム内で使用され得る。例えば、各UV光源又は運動センサデバイスが、異なるコントローラに対応してよく、各コントローラは、空間400内のUV光レベルを制御するために、互いに又はサーバと相互作用してよい。
【0041】
図4は、建物の内装の特定の配置を示しているが、他の配置も可能であり、同様な衛生化システムが、民間航空機内、列車内、バス内、又は屋外会場内などのような、他の場所に実装されてよい。
【0042】
図5は、例示的な一実施態様による空間(例えば、空間400)を衛生化するための方法500のフローチャートを示している。
図5で示されている方法500は、衛生化システム100と共に又はその構成要素と共に使用され得る、方法の一実施例を提示している。更に、
図5に関連して説明される機能は、
図2A~
図4に関連して上述された機能によって補足され、交換され、又はそれと組み合わされ得る。更に、デバイス又はシステムは、
図5で提示されている論理的機能を実行するように使用又は構成されてよい。
【0043】
幾つかの事例では、デバイス及び/又はシステムの構成要素が、機能を実行するように構成され得る。それによって、それらの構成要素は、そのような実行を可能とするために、(ハードウェア及び/又はソフトウェアを伴って)実際に構成及び構築される。他の実施例では、デバイス及び/又はシステムの構成要素が、例えば特定のやり方で動作されたときに、上記機能の実行に適合するように、上記機能の実行が可能であるように、又は上記機能の実行が適切であるように配設されてよい。方法500は、ブロック502~508のうちの1以上によって示されているように、1以上の動作、機能、又は作用を含んでよい。ブロックは順番に示されているが、これらのブロックは、並行して実行されてもよく、及び/又は本明細書で説明されるものとは異なる順序で実行されてもよい。また、様々なブロックが、より少ないブロックへと組み合わされたり、更なるブロックに分割されたり、及び/又は所望の実装に基づいて除去されたりしてもよい。
【0044】
本明細書で開示されているこの工程及び方法、並びに他の工程及び方法について、フローチャートにはこれらの実施例の可能な1つの実施態様の機能及び工程が示されていることを理解されたい。これに関して、各ブロック又は各ブロックの部分は、特定の論理的な機能又はステップを工程において実施するためにプロセッサによって実行可能な1以上の指示命令を含む、プログラムコードのモジュール、セグメント、又は一部分を表し得る。プログラムコードは、例えば、ディスク又はハードドライブを含む記憶デバイスなどの、任意の種類のコンピュータ可読媒体又はデータストレージに記憶されてよい。更に、プログラムコードは、コンピュータ可読記憶媒体で機械可読形式に符号化され得るか、又は他の非一過性の媒体又は製品で符号化され得る。コンピュータ可読媒体は、非一過性のコンピュータ可読媒体又はメモリ(例えば、レジスタメモリ、プロセッサキャッシュ、及びランダムアクセスメモリ(RAM)のような、データを短期間記憶するコンピュータ可読媒体など)を含み得る。コンピュータ可読媒体は、非一過性の媒体(例えば、読み出し専用メモリ(ROM)、光学ディスク若しくは磁気ディスク、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)のような、二次的又は永続的な長期記憶装置など)も含み得る。コンピュータ可読媒体は、他の任意の揮発性又は不揮発性の記憶システムであってもよい。コンピュータ可読媒体は、例えば、有形のコンピュータ可読記憶媒体とみなされ得る。
【0045】
更に、
図5の、及び、本明細書で開示されている他の工程及び方法における各ブロックは、工程で特定の論理的な機能を実行するために配線されている回路を表し得る。代替的な実施態様は、本開示の実施例の範囲内に含まれる。本開示の実施例では、当業者によって理解されるように、関連する機能に応じて、図示又は記載されている順序とは異なる順序(ほぼ並列順序又は逆順序を含む)で機能が実行されてもよい。
【0046】
ブロック502では、方法500が、衛生化システム100のコントローラ102によって、センサデバイス114からセンサデータを受け取ることを含む。
【0047】
ブロック504では、方法500が、コントローラ102によって、センサデータに基づいて、空間400内の複数の個々人の位置をモニタすることを含む。例えば、複数の個々人は、第1の個人414及び第2の個人416を含んでよい。コントローラ102は、顔認識技法、物体検出技法、ピクセルワイズカラー2値化、又は各個人の位置を特定するための他の技法を実行してよい。
【0048】
ブロック506では、方法500が、コントローラ102によって、複数の個々人の位置に基づいて、2人以上の個々人が互いから閾値距離(例えば、閾値距離418)未満にあると判定することを含む。例えば、位置は、数値座標として表され得、距離は、それらの座標から計算され得る。
【0049】
ブロック508では、方法500が、2人以上の個々人が互いから閾値距離未満にあると判定したことに応じて、コントローラ102によって、2人以上の個々人の間の近接領域(例えば、近接領域213)に向けてUV光を発するように、UV光源402を制御することを含む。例えば、近接領域は、2人以上の個々人の位置の座標に対応する縁部によって画定される空間であってよい。
【0050】
実施例では、方法500が、複数の個々人の各個人を、あるタイプの個人に分類することを更に含む。第1のタイプの個人は、指定された時間枠(例えば、2時間以上)にわたり空間内に居続けると予測され、第2のタイプの個人は、指定された時間枠にわたり空間内に居続けると予測されない。各個人を、あるタイプの個人に分類することは、特徴が、第1のタイプの個人として指定された個人の記録と合致するかどうか判定するために、1以上の特徴(例えば、各個人の顔の特徴又は各個人のユニフォームの識別マーカー)を、特徴のデータベースと比較することを含んでよい。方法500は、2人以上の個々人のそれぞれの個人が、第1のタイプの個人に分類されると判定することを更に含む。これらの実施例では、2人以上の個々人の間の近接領域に向けてUV光を発するように、UV光源402を制御することが、それぞれの個人が第1のタイプの個人に分類されると判定したことに基づいて、UV光源112を制御することを含む。例えば、それぞれの個人が第1のタイプの個人に分類されると判定したことに基づいて、方法500は、それぞれの個人が第1のタイプの個人に分類されると判定したことに基づいて、それぞれの個人を避けるようにUV光を発するよう、UV光源402を制御することを含む。例えば、これは、
図2B及び
図4で示されているように実行されてよい。
【0051】
関連する実施例では、方法500が、第1のタイプの個人に分類された各個人の曝露レベルを特定すること、複数の時間サイクルにわたり、第1のタイプの個人に分類された各個人の曝露レベルを使用して機械学習モデル306を訓練すること、及び、機械学習モデル306から、UV光源402を制御するための所望の光プロファイル318を受け取ることを更に含む。例えば、これは、
図3A及び
図3Bに関連して上述されたように実行されてよい。実施例では、2人以上の個々人の間の近接領域に向けてUV光を発するように、UV光源402を制御することが、所望の光プロファイル318に基づいて、UV光源402を制御することを含む。
【0052】
関連する実施例では、方法500が、第2のタイプの個人に分類された個々人の往来レベル(traffic level)を特定することを更に含む。これらの実施例では、2人以上の個々人の間の近接領域に向けてUV光を発するように、UV光源402を制御することが、往来レベルに基づいて、UV光源402を制御することを含む。例えば、往来レベルは、所与の時間枠(例えば、1時間)内に空間400に入る個々人の数であってよい。例えば、UV光源402を制御することは、往来レベルが閾値往来レベルを超えたと判定したことに基づいて実行されてよく、往来レベルが閾値往来レベルを超えたと判定したことに基づいて、UV光源402のUV光レベルを低減させてよい。
【0053】
関連する実施例では、方法500が、往来レベルに基づいて、第1のタイプの個人に分類された個々人についての予測される全曝露レベルを特定すること、及び、第1のタイプの個人に分類された個々人についての予測される全曝露レベルに基づいて、UV光源402の所望のUV光レベルを決定することを更に含む。これらの実施例では、2人以上の個々人の間の近接領域に向けてUV光を発するように、UV光源402を制御することが、UV光源402のUV光レベルを第1のUV光レベルから所望のUV光レベルに低減させるように、UV光源402を制御することを含む。これらの実施例では、UV光源402のUV光レベルを、第1のUV光レベルから所望のUV光レベルに低減させることが、第1のタイプの個人に分類された個々人向けの指示命令を提供することを含む。例えば、指示命令は、空間400内の他の個々人からのより大きな距離を維持するための、又は、空間内400の他の個々人からの病原体への曝露を避けるために、更なる保護物品を付けるための指示命令を含んでよい。
【0054】
実施例では、2人以上の個々人の間の近接領域に向けてUV光を発するように、UV光源402を制御する前に、方法500が、第2のタイプの個人に分類された1以上の個々人に向けてUV光を発するように、且つ、第1のタイプの個人に分類された1以上の個々人に向けてUV光を発しないように、UV光源402を制御することを含む。例えば、これは、
図2Bで示されているように実行されてよい。
【0055】
実施例では、方法500が、複数の個々人の各々について全曝露レベルを追跡することを更に含む。これらの実施例では、2人以上の個々人の間の近接領域に向けてUV光を発するように、UV光源402を制御することが、2人以上の個々人の各々の全曝露レベルに基づいてUV光を発するように、UV光源402を制御することを含む。例えば、これは、
図4に関連して上述されたように実行されてよい。
【0056】
実施例では、空間400が、空間400内の個々人向けの複数の所定の相互作用箇所を含み、複数の所定の相互作用箇所は、2人以上の個々人の間の近接領域を含む。例えば、複数の所定の相互作用箇所は、
図4で示されているように構成されてよい。これらの実施例では、2人以上の個々人の間の近接領域に向けてUV光を発するように、UV光源402を制御することが、2人以上の個々人の間の複数の所定の相互作用箇所から所定の相互作用箇所(例えば、所定の相互作用箇所437)を特定し、所定の相互作用箇所を2人以上の個々人の間の近接領域として設定するように、UV光源402を制御することを含む。このやり方では、衛生化システム100が、2人以上の個々人の間にUV光を発するための文脈を、より一貫して検出してよい。
【0057】
したがって、本明細書で説明されるシステム及び方法は、個々人の曝露パラメータレベルを閾値レベル未満に維持しながら、空間を衛生化するためのフレームワークを提供する。特に、空間内の居住者又は働いている人々を病原体から保護しながらも、空間への訪問者を効果的に殺菌する衛生化システムが、説明される。これは、空間が、長い時間の全体にわたり確実に殺菌されることを可能にする。
【0058】
本明細書で使用されている「実質的に(substantially)」、「類似性(similarity)」、又は「約(about)」という用語は、記載されている特性、パラメータ、又は値が厳密に実現される必要はないが、特性によって得られることになっている影響を無効にしない量の、許容誤差、測定エラー、測定精度限界、及び、当業者には既知のその他の要因などを含む偏差又は変動が発生し得ることを、意味している。
【0059】
「同時に(simultaneously)」という用語によって、2つの異なる機能の少なくとも一部分が、同時に実行されていることを意味する。例えば、同時に製造されている複数の物体に言及することによって、2つ以上の物体が、物体を製造するために使用されているコンベアシステム上に同時に配置されていることを意味する。
【0060】
本明細書で開示されている(1以上の)システム、(1以上の)デバイス、及び(1以上の)方法の種々の実施例は、多種多様な構成要素、特徴、及び機能を含む。本明細書で開示されている(1以上の)システム、(1以上の)デバイス、及び(1以上の)方法の様々な実施例は、本明細書で開示されている(1以上の)システム、(1以上の)デバイス、及び(1以上の)方法のその他の実施例のうちの任意のものの、任意の構成要素、特徴及び機能を、任意の組み合わせ又は任意のサブコンビネーションにおいて含む可能性があり、且つ、かかる可能性は全て本開示の範囲に含まれると意図されていることを理解すべきである。
【0061】
種々の有利な構成の説明は、例示及び説明を目的として提示されており、完全であること、又は開示された形態の実施例に限定されることを意図するものではない。当業者には、多くの修正例及び変形例が自明となろう。更に、種々の有利な実施例は、他の有利な実施例と比べて異なる利点を表わし得る。選択された1以上の実施例は、実施例の原理と実際的な用途を最もよく説明するため、及び、様々な実施例の開示内容と、検討される特定の用途に適した様々な修正例とを当業者が理解できるようにするために、選択及び記述されている。
【外国語明細書】