(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022188096
(43)【公開日】2022-12-20
(54)【発明の名称】SFTDおよびANR特有の報告
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20221213BHJP
【FI】
H04W24/10
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022149003
(22)【出願日】2022-09-20
(62)【分割の表示】P 2020543775の分割
【原出願日】2019-02-20
(31)【優先権主張番号】62/632,861
(32)【優先日】2018-02-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
2.BLUETOOTH
3.ZIGBEE
4.WCDMA
5.Blu-ray
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【弁理士】
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】グンナルソン, フレデリック
(72)【発明者】
【氏名】ラーマチャンドラ, プラディーパ
(72)【発明者】
【氏名】ダ シルヴァ, イカロ エル.イェー.
(57)【要約】 (修正有)
【課題】システムフレーム番号(SFN)フレーム時間差(SFTD)報告のためのシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】ユーザ機器(UE)は、無線ネットワーク中のネットワークノードから、SFTD測定を報告することができるセルのリストを受信する200。UEは、SFTD測定を報告することができるセルのリストに従ってSFTD測定を実施する202。UEが、測定したSFTD測定の結果を、ネットワークノードに報告する204。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)の1次セル(PCell)と1つまたは複数の他のセルとの間のシステムフレーム番号(SFN)フレーム時間差(SFTD)測定を実施するための無線ネットワーク中の前記UEの動作の方法であって、前記方法は、
前記無線ネットワーク中のネットワークノードから、前記UEがSFTD測定を報告することができるセルのリストを受信すること(200)と、
SFTD測定を実施すること(202)と、
前記UEがSFTD測定を報告することができるセルの前記リストに従って、前記SFTD測定を報告すること(204)と
を含む、方法。
【請求項2】
SFTD測定を実施することが、前記UEの前記PCellと第2のセルとの間のSFTD測定を実施することを含み、前記第2のセルは、前記UEがSFTD測定を報告することができるセルの前記リスト中のセルであり、
前記UEがSFTD測定を報告することができるセルの前記リストに従って、前記SFTD測定を報告することが、前記ネットワークノードに前記SFTD測定を報告することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
セルの前記リストが1つまたは複数の新無線(NR)セルを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記PCellがLong Term Evolution(LTE)セルである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記UEがSFTD測定を報告することができるセルの前記リストに従って、前記SFTD測定を報告することは、
NRセルが前記UEの1次2次セル(PSCell)として設定されないとき、前記UEがSFTD測定を報告することができるセルの前記リストに従って、前記SFTD測定を報告すること
を含む、請求項3または4に記載の方法。
【請求項6】
NRセルが前記UEのためのPSCellとして設定されるとき、
前記UEの前記PCellと前記NR PSCellとの間のSFTD測定を実施することと、
前記UEの前記PCellと前記NR PSCellとの間の前記SFTD測定を報告することと
をさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記UEがSFTD測定を報告することができるセルの前記リストを受信することは、前記UEがSFTD測定を報告することができるセルの前記リストを含む、無線リソース制御(RRC)接続再設定メッセージを受信すること、または、前記UEがSFTD測定を報告することができるセルの前記リストを含む、RRC接続再開メッセージを受信することを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
無線ネットワーク中のユーザ機器(UE)の1次セル(PCell)と1つまたは複数の他のセルとの間のシステムフレーム番号(SFN)フレーム時間差(SFTD)測定を実施するユーザ機器(UE)であって、前記UEは、
前記無線ネットワーク中のネットワークノードから、前記UEがSFTD測定を報告することができるセルのリストを受信することと、
SFTD測定を実施することと、
前記UEがSFTD測定を報告することができるセルの前記リストに従って、前記SFTD測定を報告することと
を行うように適応された、ユーザ機器(UE)。
【請求項9】
前記UEが、請求項2から7のいずれか1つに記載の方法を実施するようにさらに適応された、請求項8に記載のUE。
【請求項10】
無線ネットワーク中のユーザ機器(UE)の1次セル(PCell)と1つまたは複数の他のセルとの間のシステムフレーム番号(SFN)フレーム時間差(SFTD)測定を実施するユーザ機器(UE)であって、前記UEは、
無線フロントエンド回路要素を備えるインターフェースと、
前記インターフェースに関連付けられた処理回路要素であって、前記処理回路要素は、前記UEに、
前記無線ネットワーク中のネットワークノードから、前記UEがSFTD測定を報告することができるセルのリストを受信することと、
SFTD測定を実施することと、
前記UEがSFTD測定を報告することができるセルの前記リストに従って、前記SFTD測定を報告することと
を行わせるように動作可能である、処理回路要素と
を備える、ユーザ機器(UE)。
【請求項11】
前記SFTD測定が、前記UEの前記PCellと第2のセルとの間のSFTD測定を含み、前記第2のセルは、前記UEがSFTD測定を報告することができるセルの前記リスト中のセルである、請求項10に記載のUE。
【請求項12】
セルの前記リストが1つまたは複数の新無線(NR)セルを含む、請求項10または11に記載のUE。
【請求項13】
前記PCellがLong Term Evolution(LTE)セルである、請求項12に記載のUE。
【請求項14】
前記UEがSFTD測定を報告することができるセルの前記リストに従って、前記SFTD測定を報告するために、前記処理回路要素は、前記UEに、
NRセルが前記UEの1次2次セル(PSCell)として設定されないとき、前記UEがSFTD測定を報告することができるセルの前記リストに従って、前記SFTD測定を報告すること
を行わせるようにさらに設定された、請求項12または13に記載のUE。
【請求項15】
前記処理回路要素は、NRセルが前記UEのためのPSCellとして設定されるとき、前記UEに、
前記UEの前記PCellと前記NR PSCellとの間のSFTD測定を実施することと、
前記UEの前記PCellと前記NR PSCellとの間の前記SFTD測定を報告することと
を行わせるようにさらに設定された、請求項14に記載のUE。
【請求項16】
前記UEがSFTD測定を報告することができるセルの前記リストを受信するために、前記処理回路要素は、前記UEに、前記UEがSFTD測定を報告することができるセルの前記リストを含む、無線リソース制御(RRC)接続再設定メッセージを受信すること、または、前記UEがSFTD測定を報告することができるセルの前記リストを含む、RRC接続再開メッセージを受信することを行わせるようにさらに設定された、請求項10から15のいずれか一項に記載のUE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる、2018年2月20日に出願された仮特許出願第62/632,861号の利益を主張する。
【0002】
本開示は、無線ネットワークに関し、より詳細には、セルラー通信ネットワークにおけるシステムフレーム番号(SFN:System Frame Number)フレーム時間差(SFTD:SFN Frame Time Difference)報告および自動近隣関係(ANR:Automatic Neighbor Relations)報告に関する。
【背景技術】
【0003】
新無線(New Radio:NR)における報告設定
NRのための拡張ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)デュアルコネクティビティ(EN-DC)の必須の報告設定が、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)RAN2フォーラムにおいてすでに合意されており、無線リソース制御(RRC)仕様にも取り込まれている(3GPP技術仕様(TS)38.331 v15.0.1参照)。これらの報告設定に基づいて、ネットワークは、周期的にまたはいくつかのイベントトリガに基づいて報告するように、ユーザ機器(UE)を設定することができる。現在、規格化されたイベントトリガは、Long Term Evolution(LTE)同様のイベント、すなわち、A1~A6イベントに基づく。イベントトリガ型および周期的リポートトリガリングに加えて、自動近隣関係(ANR)特有の目的で使用される、「reportCGI」のためのプレースホルダー(place holder)もある。報告設定は、3GPP TS38.311 v15.0.1からの以下の抜粋において説明される、情報エレメントReportConfigNR中で提供される。
********************************************************************************
ReportConfigNR
IE ReportConfigNRが、NR測定報告イベントのトリガリングのための基準を指定する。測定報告イベントは、SS/PBCHブロックまたはCSI-RSのいずれかに基づいて導出され得る、セル測定結果に基づく。これらのイベントは、ANと標示され、Nは、1、2などに等しい。
イベントA1: サービングが絶対しきい値よりも良くなる、
イベントA2: サービングが絶対しきい値よりも悪くなる、
イベントA3: 近隣がPCell/PSCellよりもオフセットの量だけ良くなる、
イベントA4: 近隣が絶対しきい値よりも良くなる、
イベントA5: PCell/PSCellが絶対しきい値1よりも悪くなり、近隣が別の絶対しきい値2よりも良くなる。
イベントA6: 近隣がSCellよりもオフセットの量だけ良くなる。
【0004】
LTEおよびNRにおけるANR機構
LTEの導入とともに、ANRのサポートが導入され、これは、近隣関係をセットアップするためにオペレータによって行われる手動設定作業を除去したか、または著しく減少させた。LTEにおけるANR機能は、システム情報の常時オン送信に依拠し、UEが、ANRソリューションの一部として、任意の知られていない近隣セルの拡張セルグローバル識別情報(ECGI:Enhanced Cell Global Identity)を検索することを可能にする。
【0005】
プロシージャが
図1に示されている。ステップ1において、UEは、サービング拡張またはエボルブドノードB(eNB)に測定リポートを送る。測定リポートは、セルBの物理セル識別情報(PCI)を含んでいる。eNBは、次いで、UEに、セルBのECGI、トラッキングエリアコード(TAC)、およびすべての利用可能な(1つまたは複数の)パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)識別情報(ID)を読み取るように命令する。近隣セルは、システム情報ブロック1(SIB1)メッセージ中で、近隣セルのPLMN ID、TACなどをブロードキャストする。これらの値を測定した後に、UEは、サービングeNBに、検出されたECGIを報告し、eNBはこの近隣関係を追加することを決める。eNBは、PCIおよびECGIを使用して、新しいeNBに対するトランスポートレイヤアドレスをルックアップし、近隣関係リストを更新し、必要な場合、このeNBに向かう新しいX2インターフェースをセットアップすることができる。
【0006】
第5世代モバイルネットワークのための第1の標準リリース(すなわち、NRのための第1の標準リリース)は、非スタンドアロン(NSA:non-standalone)NRネットワークのためのものであり、NRキャリアの追加とともに既存のLTE無線およびエボルブドパケットコア(EPC)ネットワークを利用する。NSA NRノードは、常にLTEノードをマスタノードとして有し、システム情報は、UEが、NRではキャンピングしないので、NRでは送信される必要がない。UEがANRプロシージャを援助するために、NRの報告設定は、知られていない近隣セルのCGIを報告するためのプレースホルダーをすでに有する。プレースホルダーは「reportCGI」と呼ばれる。しかしながら、そのような報告設定をどのように設定すべきかの詳細は、まだ確定されていない。
【0007】
単一周波数ネットワーク(SFN:Single Frequency Network)-フレーム時間差(SFTD:SFN Frame Time Difference)報告
LTEでは、1次セル(PCell)と1次2次セル(PSCell)との間の時間差を得るために、SFNおよびサブフレーム時間差(SSTD:SFN and Subframe Time Difference)測定設定が使用された。リリース15では、EN-DCの目的で、SFTD測定はマスタeNB(MeNB)によって設定され得、MeNBによって受信されたリポートは、両方のノードが互いの間の時間差に気づいているように、2次gNB(SgNB)(ここで「gNB」はNR基地局を示す)にフォワーディングされることが合意された。さらに、SSTD測定報告は、PSCellが設定されない場合、設定されていないセルに対して拡張されることが合意された。これは、ネットワークが、関連する同期信号測定タイミング設定(SMTC:Sync signal Measurement Timing Configuration)ウィンドウを設定することを援助する際に有用である。
【0008】
現在、いくつかの課題が存在する。NRの既存の報告設定では、CGIを報告するためのプレースホルダーがある。しかしながら、この設定の詳細は、これから規格化されることになっている。さらに、SFTD報告設定はNRにおいて議論中であり、この設定の詳細はまだ指定されていない。
【発明の概要】
【0009】
システムフレーム番号(SFN)フレーム時間差(SFTD)報告のためのシステムおよび方法が開示される。ユーザ機器(UE)の1次セル(PCell)と1つまたは複数の他のセルとの間のSFTD測定を実施するための無線ネットワーク中のUEの動作の方法の実施形態が提供される。いくつかの実施形態では、本方法は、無線ネットワーク中のネットワークノードから、UEがSFTD測定を報告することができるセルのリストを受信することを含む。本方法は、SFTD測定を実施することと、UEがSFTD測定を報告することができるセルのリストに従って、SFTD測定を報告することとをさらに含む。このようにして、SFTD報告は効率的な様式で提供される。
【0010】
いくつかの実施形態では、SFTD測定を実施することは、UEのPCellと第2のセルとの間のSFTD測定を実施することを含み、第2のセルは、UEがSFTD測定を報告することができるセルのリスト中のセルである。さらに、UEがSFTD測定を報告することができるセルのリストに従って、SFTD測定を報告することは、ネットワークノードにSFTD測定を報告することを含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、セルのリストは1つまたは複数の新無線(NR)セルを含む。さらに、いくつかの実施形態では、PCellはLong Term Evolution(LTE)セルである。いくつかの実施形態では、UEがSFTD測定を報告することができるセルのリストに従って、SFTD測定を報告することは、NRセルがUEの1次2次セル(PSCell)として設定されないとき、UEがSFTD測定を報告することができるセルのリストに従って、SFTD測定を報告することを含む。いくつかの実施形態では、本方法は、NRセルがUEのためのPSCellとして設定されるとき、UEのPCellとNR PSCellとの間のSFTD測定を実施することと、UEのPCellとNR PSCellとの間のSFTD測定を報告することとをさらに含む。
【0012】
いくつかの実施形態では、UEがSFTD測定を報告することができるセルのリストを受信することは、UEがSFTD測定を報告することができるセルのリストを含む、無線リソース制御(RRC)接続再設定メッセージを受信すること、または、UEがSFTD測定を報告することができるセルのリストを含む、RRC接続再開メッセージを受信することを含む。
【0013】
UEの実施形態も開示される。いくつかの実施形態では、無線ネットワーク中のUEのPCellと1つまたは複数の他のセルとの間のSFTD測定を実施するためのUEは、無線ネットワーク中のネットワークノードから、UEがSFTD測定を報告することができるセルのリストを受信するように適応される。UEは、SFTD測定を実施することと、UEがSFTD測定を報告することができるセルのリストに従って、SFTD測定を報告することとを行うようにさらに適応される。
【0014】
いくつかの実施形態では、無線ネットワーク中のUEのPCellと1つまたは複数の他のセルとの間のSFTD測定を実施するためのUEは、無線フロントエンド回路要素を備えるインターフェースと、インターフェースに関連付けられた処理回路要素とを備える。処理回路要素は、UEに、無線ネットワーク中のネットワークノードから、UEがSFTD測定を報告することができるセルのリストを受信することと、SFTD測定を実施することと、UEがSFTD測定を報告することができるセルのリストに従って、SFTD測定を報告することとを行わせるように動作可能である。
【0015】
いくつかの実施形態では、SFTD測定は、UEのPCellと第2のセルとの間のSFTD測定を含み、第2のセルは、UEがSFTD測定を報告することができるセルのリスト中のセルである。
【0016】
いくつかの実施形態では、セルのリストは1つまたは複数のNRセルを含む。さらに、いくつかの実施形態では、PCellはLTEセルである。いくつかの実施形態では、UEがSFTD測定を報告することができるセルのリストに従って、SFTD測定を報告するために、処理回路要素は、UEに、NRセルがUEのPSCellとして設定されないとき、UEがSFTD測定を報告することができるセルのリストに従って、SFTD測定を報告することを行わせるようにさらに設定される。さらに、いくつかの実施形態では、処理回路要素は、NRセルがUEのためのPSCellとして設定されるとき、UEに、UEのPCellとNR PSCellとの間のSFTD測定を実施することと、UEのPCellとNR PSCellとの間のSFTD測定を報告することとを行わせるようにさらに設定される。
【0017】
いくつかの実施形態では、UEがSFTD測定を報告することができるセルのリストを受信するために、処理回路要素は、UEに、UEがSFTD測定を報告することができるセルのリストを含む、RRC接続再設定メッセージを受信すること、または、UEがSFTD測定を報告することができるセルのリストを含む、RRC接続再開メッセージを受信することを行わせるようにさらに設定される。
【0018】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部をなす添付の図面は、本開示のいくつかの態様を示し、説明とともに本開示の原理について解説するように働く。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】自動近隣関係(ANR)プロシージャを示す図である。
【
図2】本開示のいくつかの実施形態による、ユーザ機器(UE)が、ネットワークノードによって、UEが単一周波数ネットワーク(SFN)-フレーム時間差(SFTD)測定を報告することができるセルのリストで設定される、プロセスを示す図である。
【
図3】本開示の実施形態が実装され得る無線ネットワークの一例を示す図である。
【
図4】本明細書で説明される様々な態様による、UEの一実施形態を示す図である。
【
図5】いくつかの実施形態によって実装される機能が仮想化され得る、仮想化環境を示す概略ブロック図である。
【
図6】本開示の実施形態が実装され得る通信システムの一例を示す図である。
【
図7】本開示のいくつかの実施形態による、
図6の通信システムにおけるホストコンピュータ、基地局、およびUEに関する追加の詳細を示す図である。
【
図8】本開示のいくつかの実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
【
図9】本開示のいくつかの実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
【
図10】本開示のいくつかの実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
【
図11】本開示のいくつかの実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に記載される実施形態は、当業者が本実施形態を実践することができるようにするための情報を表し、本実施形態を実践する最良の様式を示す。添付の図面に照らして以下の説明を読むと、当業者は、本開示の概念を理解し、本明細書では特に扱われないこれらの概念の適用例を認識されよう。これらの概念および適用例は、本開示の範囲内に入ることを理解されたい。
【0021】
概して、本明細書で使用されるすべての用語は、異なる意味が、明確に与えられ、および/またはその用語が使用されるコンテキストから暗示されない限り、関連する技術分野における、それらの用語の通常の意味に従って解釈されるべきである。1つの(a/an)/その(the)エレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどへのすべての言及は、別段明示的に述べられていない限り、そのエレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つの事例に言及しているものとしてオープンに解釈されるべきである。本明細書で開示されるいずれの方法のステップも、ステップが、別のステップに後続するかまたは先行するものとして明示的に説明されない限り、および/あるいはステップが別のステップに後続するかまたは先行しなければならないことが暗黙的である場合、開示される厳密な順序で実施される必要はない。本明細書で開示される実施形態のうちのいずれかの任意の特徴は、適切であればいかなる場合も、任意の他の実施形態に適用され得る。同じように、実施形態のうちのいずれかの任意の利点は、任意の他の実施形態に適用され得、その逆も同様である。同封の実施形態の他の目的、特徴、および利点は、以下の説明から明らかになろう。
【0022】
現在、いくつかの課題が存在する。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)新無線(NR)の既存の報告設定では、報告設定におけるプレースホルダー「reportCGI」がある。このプレースホルダーは、自動近隣関係(ANR)特有の目的でセルグローバル識別情報(CGI)を報告するために使用されることになっている。しかしながら、この設定の詳細は、これから規格化されることになっている。さらに、単一周波数ネットワーク(SFN)-フレーム時間差(SFTD)報告設定はNRにおいて議論中であり、この設定の詳細はまだ指定されていない。
【0023】
本開示のいくつかの態様およびそれらの実施形態は、これらまたは他の課題のソリューションを提供し得る。本開示では、SFTD報告およびANR関係報告のための報告設定の実施形態が提案される。これらの提案とともに、任意の知られていないNRノードのインターネットプロトコル(IP)アドレスを見つけるための既存のLTE近隣関係を使用することによって、NRからのシステム情報送信に依拠することなしに、ANRが非スタンドアロン(NSA)NRについてサポートされ得る。
【0024】
本明細書で開示される問題点のうちの1つまたは複数に対処する様々な実施形態が、本明細書で提案される。いくつかの実施形態は、以下の技術的利点のうちの1つまたは複数を提供し得る。たとえば、提案される実施形態は、コンパクトな様式でSFTD報告およびANR報告を提供するための組み合わせられたやり方を提供する。これは、UEが、セルのリストについてSSTD測定を報告することを可能にし得る。これらおよび他の技術的利点は、以下の説明から容易に明らかになり得る。特定の実施形態は、これらの技術的利点のいくつかを提供するか、いずれをも提供しないか、またはすべてを提供し得る。
【0025】
添付の図面を参照しながら、次に、本明細書で企図される実施形態のうちのいくつかがより十分に説明される。しかしながら、他の実施形態は、本明細書で開示される主題の範囲内に含まれており、開示される主題は、本明細書に記載される実施形態のみに限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、当業者に主題の範囲を伝達するために、例として提供される。
【0026】
1 ANR特有の設定
LTEでは、情報エレメント(IE)reportCGIが、無限大の周期性をもつ周期的測定報告の一部として設定された。基本的に、それはワンショット報告である。NRでは、このパラメータはreportTypeパラメータの一部であることをすでに合意されているが、このパラメータの設定はさらなる検討が必要であり、まだ合意されていない。さらに、改善が示唆されてきた。たとえば、ユーザ機器(UE)がCGI報告を提供することを予想されるセルのリストを提供することが提案されてきた。(1つまたは複数の)セルについてmeasObject中ではなくreportConfig中でCGIを報告するように、(1つまたは複数の)セルを設定することも提案されてきた。しかしながら、すべての上記の設定は、UEから受信された、イベントトリガ型または周期的のいずれかのリポートに基づき、そのリポートは、サービングセルのための知られている近隣の中にない物理セル識別情報(PCI)を含んでいる。LTEの場合のように、上記の機構では、UEは、いかなる近隣リストにも気づいておらず、UEは、エリア中の知られていない近隣の存在をプロアクティブに検出することができないことに留意されたい。
【0027】
この点について、reportCGI IEがReportConfigNR中にどのように含まれ得るかを示すために、以下の例が提供される。
【0028】
本明細書で提案される1つのソリューションは、PCI混乱を引き起こし得るセル、または潜在的にサービングセルの近隣リスト中にないことがあるセルを、UEがアクティブに識別することができるやり方を提供する。
【0029】
1.1 追加の近隣セル検出
UEは、対応する周波数において(SSブロックまたはSSBとも呼ばれる)同期信号(SS)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロックをどこで見つけるべきかに関してUEに通知する、同期信号測定タイミング設定(SMTC)ウィンドウで設定される。SS/PBCHブロックのすべての送信は、このウィンドウ内で起こるべきである。ウィンドウは最高5ミリ秒(ms)長であり得、ウィンドウの周期性は{5,10,20,40,80,160}msのうちで設定され得る。UEは、このSMTCウィンドウの外部でいかなる無線リソース管理(RRM)測定をも実施することを予想されていない。
【0030】
セルから送信されるSS/PBCHブロックは、1次同期信号(PSS)と、2次同期信号(SSS)と、PBCHとを含んでいる。PBCHのコンテンツは、とりわけ、検出されたSS/PBCHブロックが、そのセルからの第1のSS/PBCHブロックであるのか、そのセルからの第2のSS/PBCHブロックであるのか、そのセルからの第3のSS/PBCHブロックであるのかなどに関して、UEに通知するタイミングインデックスを含む。この情報に基づいて、UEは、SS/PBCHブロック送信が、設定されたSMTCウィンドウの外部に入る、何らかのセルがあるかどうかを検出することができる。検出するためにUEによって使用され得る1つの方法が以下で与えられる。これはほんの例示的な実施形態であり、さらなる最適化がこれに関して実施され得ることに留意されたい。たとえば、あらゆる検出されたSS/PBCHブロックを考慮する代わりに、UEは、所与のPCIからの最も強いSS/PBCHブロックのみを考慮し得る。例示的なプロセスは以下の通りである。
● UEにおける各検出されたSS/PBCHブロック識別子について
〇 検出されたSS/PBCHブロック識別子(ビームインデックス)が1よりも大きい場合:
・ 検出されたタイミングインデックス(SS/PBCHブロック識別子 → ビームインデックス)に基づいて、そのセルからの第1のSS/PBCHブロック識別子の可能な送信インスタンスを見つける
・ SS/PBCHブロックのこの第1の送信がSMTCウィンドウの開始の前に発生したかどうかを検査する。
● SMTCウィンドウの開始の前に発生した場合、UEは、候補の知られていない近隣セルの検出を宣言する
【0031】
1.2 PCI混乱検出
UEは、SMTCウィンドウ内でSS/PBCHブロック測定を実施する。この時間中に、UEは、SS/PBCHブロックインデックスがタイミング情報を指示するので、同じセルからのSS/PBCHブロックインデックス(たとえば、PSS+SSSに符号化された同じPCIを有するSS/PBCHブロックインデックス)が昇順に到着することを予想する。したがって、UEが、同じSMTCウィンドウ内で(たとえば、同じPCIを有する)同じセルからの2つの異なるSS/PBCHブロックを検出し、それらの検出されたSS/PBCHブロックが、漸進的な増加する順序で発生しない場合、UEは、エリアをカバーし、同じPCIを送信している、2つ以上のセルがあると宣言することができる。この検出は、昇順でないSS/PBCHブロックの到着、および/または、連続するSS/PBCH送信ロケーション間の検出されたSS/PBCHブロックインデックスが、予想される送信シーケンス通りの漸進的な昇順でないかどうかに基づき得る。これは、PCI混乱検出として宣言され得る。
【0032】
1.3 ReportConfigNRコンテンツ
上記のことに基づいて、NRからの報告設定は以下のように更新され得る。これは、そのような設定の一実施形態である。
【0033】
ネットワークが「追加の近隣セル検出」関係報告を得ることを望む場合、ネットワークは、OneShotReportConfig中のフラグreportTriggeringをセットし、reportPurposeをcellOutsideSMTCWindowDetectionまたはcellOutsideSMTCWindowDetectionORPCIConfusionDetectionにセットすることによって、そのようなセルが検出された場合に測定リポートをトリガするようにUEを設定することができる。そのようなリポートでは、UEは、SMTCウィンドウ内で検出されたが、SMTCウィンドウの開始より前に他のSS/PBCHブロックが送信されていることがあるセルを含む。
【0034】
ネットワークが「PCI混乱検出」関係報告を得ることを望む場合、ネットワークは、OneShotReportConfig中のフラグreportTriggeringをセットし、reportPurposeをPCIConfusionDetectionまたはcellOutsideSMTCWindowDetectionORPCIConfusionDetectionにセットすることによって、そのようなセルが検出された場合に測定リポートをトリガするようにUEを設定することができる。そのようなリポートでは、UEは、潜在的PCI混乱問題を有していることが検出されたPCIを含み、潜在的に、UEは、自律ギャップを使用して、これらのセルのGCIDを読み取ることによって、これらのセルのGCIDをも含むことができる。
【0035】
追加の近隣セル検出関係報告およびPCI混乱検出関係報告を可能にするための上述の態様を含む、変更されたReportConfigNR IEの一例は、以下の通りである。
【0036】
2 SFTD報告設定
SFTD測定は、1つのセルがPCellである、2つの異なるセル間の時間差を見つけるために使用される。3GPPでは、ネットワークは、NR PSCellが設定されるときはいつでも、NR SFTD測定のために設定することができ、NRセルがPSCellとして設定されない場合、ネットワークは、他のNRセルに向けてもSFTD測定を報告するようにUEに要求することができることが合意された。
【0037】
これらの合意に基づいて、ネットワークは、UEがSFTD測定を報告することができるセルのリストを設定することができる。この一例が
図2に示されている。
図2では、随意のステップが破線によって表される。特に、
図2は、本開示のいくつかの実施形態による、UEが、ネットワークノードによって、UEがSFTD測定を報告することができるセルのリストで設定される、プロセスを示す。示されているように、ネットワークノードは、UEがSFTD測定を報告することができるセルのリストでUEを設定する(ステップ200)。本明細書で説明されるように、いくつかの実施形態では、本開示を読めば当業者によって諒解されるように、セルのリストは、情報エレメント(たとえば、ReportConfigNR情報エレメント)中で提供され、情報エレメントは、RRC接続再設定メッセージまたはRRC接続再開メッセージなど、RRCメッセージ中で送信される。UEは、このリストを受信し、随意に、リストに従ってSFTD測定を実施する(ステップ202)。言い換えれば、UEは、リスト中のセルについてSFTD測定を実施する。UEは、ネットワークノードに、それらのセルのうちの少なくともいくつかについてのSFTD測定を報告する(ステップ204)。
【0038】
本開示では、SFTD測定に関係する報告設定を設定するために、ANR関係測定の機構と同様の機構を使用することが提案される。ANR関係設定の場合、UEがCGI測定を報告すべきであるセルのリストを提供することが前に提案された。measObject中ではなく報告設定中でこのリストを設定することも前に提案された。同様の機構が、SFTD測定関係報告設定のために採用され得る。これに基づいて、SFTD報告設定の一例が以下で与えられる。
【0039】
reportPurposeがreportSFTDにセットされたoneShotReportでUEを設定することによって、UEは、SFTD測定を実施することになる。報告設定は、UEがどのセルについてSFTD測定を実施し、測定リポート中に含めるものとするかに関してUEに指示する、「cellsForWhichToReport」をさらに含むことができる。
【0040】
いくつかの実施形態では、ネットワークは、測定された品質が、設定されたしきい値内にある(すなわち、報告のための設定されたしきい値を満足する)セルのみを測定リポート中に含めることをUEに指示するしきい値を、(cellsForWhichToReportの代わりに、またはcellsForWhichToReportへの追加のパラメータとして)設定することができる。
【0041】
また別の実施形態では、LTEにおいて設定されるSFTD測定は、以下で与えられるようにキャプチャされ得る。これらの様々な実施形態は、3GPP TS36.331に対する変更として示されており、補正されたテキストが、強調表示、下線、および太字のテキストで示されている。これらの提案においてIEのための特定の名前および用語が使用されるが、これらの名前および用語は、説明の目的で使用されることが諒解されよう。本明細書で開示される機能性から逸脱することなく、異なる名前および用語が、規格において採用され得る。
【0042】
第1の変更
5.5 測定
5.5.1 導入
UEは、E-UTRANによって提供される測定設定に従って、測定情報を報告する。E-UTRANは、専用シグナリングによって、すなわち、RRCConnectionReconfigurationまたはRRCConnectionResumeメッセージを使用して、RRC_CONNECTEDにあるUEのために適用可能な測定設定を提供する。
【0043】
UEは、以下のタイプの測定を実施するように要求され得る。
- 周波数内測定:(1つまたは複数の)サービングセルの(1つまたは複数の)ダウンリンクキャリア周波数における測定。
- 周波数間測定:(1つまたは複数の)サービングセルの(1つまたは複数の)ダウンリンクキャリア周波数のいずれとも異なる周波数における測定。
- NR周波数のRAT間測定。
- UTRA周波数のRAT間測定。
- GERAN周波数のRAT間測定。
- CDMA2000 HRPDまたはCDMA2000 1xRTTまたはWLAN周波数のRAT間測定。
- CBR測定。
【0044】
測定設定は以下のパラメータを含む。
1. 測定対象:UEが測定を実施するものとする対象。
- 周波数内測定および周波数間測定の場合、測定対象は、単一のE-UTRAキャリア周波数である。このキャリア周波数に関連して、E-UTRANは、セル固有オフセットのリストと、「ブラックリストに載せられた(blacklisted)」セルのリストと、「ホワイトリストに載せられた(whitelisted)」セルのリストとを設定することができる。ブラックリストに載せられたセルは、イベント評価または測定報告において考慮されない。
- RAT間NR測定の場合、測定対象は、単一のNRキャリア周波数である。このキャリア周波数に関連して、E-UTRANは、「ブラックリストに載せられた」セルのリストを設定することができる。ブラックリストに載せられたセルは、イベント評価または測定報告において考慮されない。
- RAT間UTRA測定の場合、測定対象は、単一のUTRAキャリア周波数上のセルのセットである。
- RAT間GERAN測定の場合、測定対象は、GERANキャリア周波数のセットである。
- RAT間CDMA2000測定の場合、測定対象は、単一の(HRPDまたは1xRTT)キャリア周波数上のセルのセットである。
- RAT間WLAN測定の場合、測定対象は、WLAN識別子のセット、および随意にWLAN周波数のセットである。
- CBR測定の場合、測定対象は、V2Xサイドリンク通信のための送信リソースプールのセットである。
注1: 上述の測定対象を使用するいくつかの測定は、単一のセルのみに関係し、たとえば、隣接セルシステム情報、PCell UE Rx-Tx時間差を報告するために使用される測定であるか、あるいは、セルのペアに関係し、たとえば、PCellとPSCellとの間のSSTD測定、またはPCellとNRセルとの間のSFTD測定である。
2. 報告設定:各報告設定が以下からなる報告設定のリスト。
- 報告基準:測定リポートを送るようにUEをトリガする基準。これは、周期的または単一イベント記述のいずれかであり得る。
- 報告フォーマット:UEが測定リポート中に含める量、および関連する情報(たとえば、報告すべきセルの数)。
【0045】
第2の変更
5.5.3 測定を実施すること
5.5.3.1 全般
UE Rx-Tx時間差測定、RSSI、QCIごとのUL PDCPパケット遅延測定、チャネル占有測定、CBR測定を除く、ならびに、帯域、キャリア情報、利用可能アドミッションキャパシティ(Available Admission Capacity)、バックホール帯域幅、チャネル利用、および局カウントのWLAN測定を除く、すべての測定について、UEは、報告基準の評価のためにまたは測定報告のために、測定された結果を使用する前に、5.5.3.2において指定されているように、レイヤ3フィルタ処理を適用する。NRキャリア上で測定を実施するとき、UEは、5.5.3.3において指定されているようにセル品質を導出し、5.5.3.3aにおいて指定されているようにビーム品質を導出する。
【0046】
UEは、以下を行うものとする。
1> UEがmeasConfigを有するときはいつでも、以下のように、各サービングセルについてRSRPおよびRSRQ測定を実施する。
2> PCellについて、measSubframePatternPCellが設定された場合、measSubframePatternPCellに従って、時間領域測定リソース制限を適用する。
2> UEがCRSベース発見信号測定をサポートする場合、
3> 非アクティブ化状態にある各SCellについて、SCellの周波数に対応するmeasObject内でmeasDS-Configが設定された場合、measDS-Configに従って、発見信号測定タイミング設定を適用する。
1> UEが、rs-sinr-Configが設定されたmeasConfigを有する場合、以下のように、(関連するreportConfig中で指示されるように)RS-SINR測定を実施する。
2> 必要に応じて、利用可能なアイドル期間を使用するか、または自律ギャップを使用して、関連するmeasObject中で指示された周波数上で、対応する測定を実施する。
1> VarMeasConfig内のmeasIdList中に含まれる各measIdについて、
2> 関連するreportConfigの目的がreportCGIにセットされた場合、
3> si-RequestForHOが、関連するreportConfigのために設定された場合、
4> 必要に応じて自律ギャップを使用して、関連するmeasObject中で指示された周波数およびRAT上で、対応する測定を実施する。
3> 他の場合、
4> 必要に応じて、利用可能なアイドル期間を使用するか、または自律ギャップを使用して、関連するmeasObject中で指示された周波数およびRAT上で、対応する測定を実施する。
注1:自律ギャップが、測定を実施するために使用される場合、UEは、すべての(1つまたは複数の)サービングセルとの通信を一時的に中止することを可能にされ、すなわち、自律ギャップを作成して、TS36.133[16]において指定されている限界内で対応する測定を実施することを可能にされる。場合によっては、UEは、E-UTRANが十分なアイドル期間を提供した場合のみ、目的がreportCGIにセットされた測定のみをサポートする。
3> 関連するmeasObject中のcellForWhichToReportCGIによって指示されたセルのグローバルセル識別情報を、当該のセルから関連するシステム情報を収集することによって、収集することを試みる。
3> cellAccessRelatedInfoList中のエントリが、選択されたPLMNを含む場合、当該のセルから関連するシステム情報を収集する。
3> 関連するmeasObject中に含まれるcellForWhichToReportCGIによって指示されたセルがE-UTRANセルである場合、
4> 当該のセルにおいてCSG識別情報がブロードキャストされた場合、CSG識別情報を収集することを試みる。
4> 当該のセルにおいてtrackingAreaCodeを収集することを試みる。
4> 当該のセルにおいて複数のPLMN識別情報がブロードキャストされた場合、plmn-IdentityList中に含まれる、追加のPLMN識別情報のリストを収集することを試みる。
4> cellAccessRelatedInfoListが含まれる場合、選択されたPLMNを含んでいるcellAccessRelatedInfoListのエントリからのtrackingAreaCodeおよびplmn-IdentityListを使用する。
4> includeMultiBandInfoが設定された場合、
5> 当該のセルのSystemInformationBlockType1中のfreqBandIndicatorを収集することを試みる。
5> 複数の周波数帯域インジケータが、当該のセルのSystemInformationBlockType1中に含まれる場合、multiBandInfoList中に含まれる、追加の周波数帯域インジケータのリストを収集することを試みる。
5> freqBandIndicatorPriorityが、当該のセルのSystemInformationBlockType1中に含まれる場合、freqBandIndicatorPriorityを収集することを試みる。
注2:「1次」PLMNは、グローバルセル識別情報の一部である。
3> 関連するmeasObject中に含まれるcellForWhichToReportCGIによって指示されたセルがUTRANセルである場合、
4> 当該のセルにおいて複数のPLMN識別情報がブロードキャストされた場合、LAC、RAC、および追加のPLMN識別情報のリストを収集することを試みる。
4> 当該のセルにおいてCSG識別情報がブロードキャストされた場合、CSG識別情報を収集することを試みる。
3> 関連するmeasObject中に含まれるcellForWhichToReportCGIによって指示されたセルがGERANセルである場合、
4> 当該のセルにおいてRACを収集することを試みる。
3> 関連するmeasObject中に含まれるcellForWhichToReportCGIによって指示されたセルがCDMA2000セルであり、measObject中に含まれるcdma2000-TypeがtypeHRPDである場合、
4> 当該のセルにおいてセクタIDを収集することを試みる。
3> 関連するmeasObject中に含まれるcellForWhichToReportCGIによって指示されたセルがCDMA2000セルであり、measObject中に含まれるcdma2000-Typeがtype1XRTTである場合、
4> 当該のセルにおいてBASE ID、SIDおよびNIDを収集することを試みる。
2> ul-DelayConfigが、関連するreportConfigのために設定された場合、
3> measObjectを無視する。
3> QCIごとのUL PDCPパケット遅延測定を実施するようにPDCPレイヤを設定する。
2> 他の場合、
3> 測定ギャップ設定がセットアップされた場合、あるいは
3> UEが、当該の測定を実施するための測定ギャップを必要としない場合、
4> s-Measureが設定されない場合、または
4> s-Measureが設定され、レイヤ3フィルタ処理の後のPCell RSRPがこの値よりも低い場合、または
4> 関連するmeasObjectがNRに関係する場合、または
4> measDS-Configが、関連するmeasObject中で設定された場合、
5> UEがCSI-RSベース発見信号測定をサポートする場合、および
5> 関連するreportConfig中のeventIdが、eventC1もしくはeventC2にセットされた場合、または、reportStrongestCSI-RSsが、関連するreportConfig中に含まれる場合、
6> 当該のmeasObject中で指示された周波数上で、CSI-RSリソースの対応する測定を実施し、当該のmeasObject中のmeasDS-Configに従って、発見信号測定タイミング設定を適用する。
6> reportCRS-Measが、関連するreportConfig中に含まれる場合、以下のように、当該のmeasObject中で指示された周波数上で、隣接セルの対応する測定を実施する。
7> 1次周波数上の隣接セルについて、measSubframePatternConfigNeighが、当該のmeasObject中で設定された場合、measSubframePatternConfigNeighに従って、時間領域測定リソース制限を適用する。
7> 当該のmeasObject中のmeasDS-Configに従って、発見信号測定タイミング設定を適用する。
5> 他の場合、
6> 以下のように、当該のmeasObject中で指示された周波数およびRAT上で、隣接セルの対応する測定を実施する。
7> 1次周波数上の隣接セルについて、measSubframePatternConfigNeighが、当該のmeasObject中で設定された場合、measSubframePatternConfigNeighに従って、時間領域測定リソース制限を適用する。
7> UEがCRSベース発見信号測定をサポートする場合、measDS-Configが、当該のmeasObject中で設定された場合、measDS-Configに従って、発見信号測定タイミング設定を適用する。
4> ue-RxTxTimeDiffPeriodicalが、関連するreportConfig中で設定された場合、
5> PCell上でUE RxーTx時間差測定を実施する。
4> reportSSTD-Measが、関連するreportConfig中で真またはpSCellにセットされた場合、
5> PCellとPSCellとの間のSSTD測定を実施する。
4> reportSFTD-Measが、関連するreportConfig中でpSCellにセットされた場合、
5> PCellとNR PSCellとの間のSFTD測定を実施する。
4> reportSFTD-Measが、関連するreportConfig中でneighborCellsにセットされた場合、
5> PCellと検出されたNR近隣セルの各々との間のSFTD測定を実施する。
4> measRSSI-ReportConfigが、関連するreportConfig中で設定された場合、
5> 関連するmeasObject中で指示された周波数上で、RSSIおよびチャネル占有測定を実施する。
2> 5.5.4において指定されているように報告基準の評価を実施する。
【0047】
非P2X関係V2Xサイドリンク通信を送信するように設定されたときの、CBR測定が可能なUEは、以下を行うものとする。
1> TS36.304[4,11.4]において規定されているV2Xサイドリンク通信送信のために使用される周波数に関するカバレッジ中にある場合、または
1> 当該の周波数が、RRCConnectionReconfiguration中のv2x-InterFreqInfoList中に、またはSystemInformationBlockType21内のv2x-InterFreqInfoList中に含まれる場合、
2> UEがRRC_IDLEにある場合、
3> 当該の周波数がキャンピングされた周波数である場合、
4> v2x-CommTxPoolNormalCommonおよびv2x-CommTxPoolExceptionalがSystemInformationBlockType21中に含まれる場合、v2x-CommTxPoolNormalCommonおよびv2x-CommTxPoolExceptional中のプールに関してCBR測定を実施する。
3> そうではなく、v2x-CommTxPoolNormalまたはv2x-CommTxPoolExceptionalが、SystemInformationBlockType21内の当該の周波数のためのv2x-InterFreqInfoList中に含まれる場合、
4> SystemInformationBlockType21中の当該の周波数のためのv2x-InterFreqInfoList中のv2x-CommTxPoolNormalおよびv2x-CommTxPoolExceptional中のプールに関してCBR測定を実施する。
3> そうではなく、当該の周波数がSystemInformationBlockType21をブロードキャストする場合、
4> v2x-CommTxPoolNormalCommonおよびv2x-CommTxPoolExceptionalが、当該の周波数上でブロードキャストされたSystemInformationBlockType21中に含まれる場合、v2x-CommTxPoolNormalCommonおよびv2x-CommTxPoolExceptional中のプールに関してCBR測定を実施する。
2> UEがRRC_CONNECTEDにある場合、
3> tx-ResourcePoolToAddListがVarMeasConfig中に含まれる場合、
4> tx-ResourcePoolToAddList中で指示された各リソースプールに関してCBR測定を実施する。
3> 当該の周波数がPCellの周波数である場合、
4> v2x-CommTxPoolNormalDedicatedまたはv2x-SchedulingPoolが、RRCConnectionReconfiguration中に含まれる場合、v2x-CommTxPoolNormalDedicatedまたはv2x-SchedulingPool中のプールに関してCBR測定を実施し、v2x-CommTxPoolExceptionalが、当該の周波数のためのSystemInformationBlockType21中に含まれる場合、v2x-CommTxPoolExceptional中のプールに関してCBR測定を実施し、v2x-CommTxPoolExceptionalがmobilityControlInfoV2X中に含まれる場合、v2x-CommTxPoolExceptional中のプールに関してCBR測定を実施する。
3> そうではなく、v2x-CommTxPoolNormal、v2x-SchedulingPoolまたはv2x-CommTxPoolExceptionalが、RRCConnectionReconfiguration内の当該の周波数のためのv2x-InterFreqInfoList中に含まれる場合、
4> v2x-CommTxPoolNormal、v2x-SchedulingPool、およびv2x-CommTxPoolExceptionalが、RRCConnectionReconfiguration中の当該の周波数のためのv2x-InterFreqInfoList中に含まれる場合、v2x-CommTxPoolNormal、v2x-SchedulingPool、およびv2x-CommTxPoolExceptional中のプールに関してCBR測定を実施する。
3> そうではなく、当該の周波数がSystemInformationBlockType21をブロードキャストする場合、
4> v2x-CommTxPoolNormalCommonおよびv2x-CommTxPoolExceptionalが、当該の周波数のためのSystemInformationBlockType21中に含まれる場合、v2x-CommTxPoolNormalCommonおよびv2x-CommTxPoolExceptional中のプールに関してCBR測定を実施する。
1> 他の場合、
2> 当該の周波数のためのSL-V2X-Preconfiguration中のv2x-CommTxPoolList中のプールに関してCBR測定を実施する。
注3:s-Measureは、UEがいつ測定を実施することを必要とされるかを規定する。しかしながら、UEは、たとえば、TS36.304[4]において規定されている自律探索機能の使用に続いてCSG識別情報をブロードキャストするセルを測定するために、PCell RSRPがs-Measureを超えるときにも測定を実施することを可能にされる。
注4:UEは、たとえば、TS23.402[75]において指定されているユーザ選好に基づく別のWLANへの接続により、またはWLANをオフにすることにより、設定されたWLAN測定を実施しないことがある。
【0048】
第3の変更
測定リポートトリガリング
5.5.4.1 全般
セキュリティが正常にアクティブ化された場合、UEは、以下を行うものとする。
1> VarMeasConfig内のmeasIdList中に含まれる各measIdについて、
2> 対応するreportConfigが、reportStrongestCellsForSONにセットされた目的を含む場合、
3> 関連する周波数上で検出された任意の隣接セルが適用可能であると見なす。
2> そうではなく、対応するreportConfigが、reportCGIにセットされた目的を含む場合、
3> VarMeasConfig内の対応するmeasObject中に含まれるcellForWhichToReportCGIの値に一致する物理セル識別情報を有する、関連する周波数/周波数のセット(GERAN)上で検出された任意の隣接セルが適用可能であると見なす。
2> そうではなく、対応するreportConfigが、reportLocationにセットされた目的を含む場合、
3> PCellのみが適用可能であると見なす。
2> 他の場合、
3> 対応するmeasObjectがE-UTRAに関係する場合、
4> ue-RxTxTimeDiffPeriodicalが、対応するreportConfig中で設定された場合、
5> PCellのみが適用可能であると見なす。
4> そうではなく、reportSSTD-Measが、対応するreportConfig中で真にセットされた場合、
5> PSCellが適用可能であると見なす。
4> そうではなく、eventA1またはeventA2が、対応するreportConfig中で設定された場合、
5> サービングセルのみが適用可能であると見なす。
4> そうではなく、eventC1またはeventC2が、対応するreportConfig中で設定された場合、または、reportStrongestCSI-RSsが、対応するreportConfig中に含まれる場合、
5> 関連する周波数上のCSI-RSリソースが、このmeasIdのためのVarMeasConfig内で規定されたmeasCSI-RS-ToAddModList中に当該のCSI-RSリソースが含まれるとき、適用可能であると見なす。
4> そうではなく、measRSSI-ReportConfigが、対応するreportConfig中で設定された場合、
5> 関連する周波数上でrmtc-Configによって指示されたリソースが適用可能であると見なす。
4> そうではなく、tx-ResourcePoolToAddListが、measObject中で設定された場合、
5> このmeasIdのためのVarMeasConfig内で規定されたtx-ResourcePoolToAddListによって指示された送信リソースプールが適用可能であると見なす。
4> 他の場合、
5> useWhiteCellListが真にセットされた場合、
6> 関連する周波数上で検出された任意の隣接セルが、このmeasIdのためのVarMeasConfig内で規定されたwhiteCellsToAddModList中に当該のセルが含まれるとき、適用可能であると見なす。
5> 他の場合、
6> 関連する周波数上で検出された任意の隣接セルが、このmeasIdのためのVarMeasConfig内で規定されたblackCellsToAddModList中に当該のセルが含まれないとき、適用可能であると見なす。
5> 1つの周波数上のサービングセルと他の周波数上の近隣セルとを伴うイベントについて、他の周波数上のサービングセルを隣接セルと見なす。
4> 対応するreportConfigがalternativeTimeToTriggerを含む場合、およびUEがalternativeTimeToTriggerをサポートする場合、
5> 対応するmeasObjectのaltTTT-CellsToAddModList中に含まれるセルのための対応するreportConfig中のtimeToTriggerの値の代わりに、alternativeTimeToTriggerの値を、トリガすべき時間として使用する。
3> そうではなく、対応するmeasObjectがUTRAまたはCDMA2000に関係する場合、
4> 関連する周波数上の隣接セルが、このmeasIdのためのVarMeasConfig内で規定されたcellsToAddModList中に当該のセルが含まれる(すなわち、ホワイトリスト中にそのセルが含まれる)とき、適用可能であると見なす。
注0:UEはまた、csg-allowedReportingCellsが、対応するmeasObjectUTRA中で設定された場合、このmeasIdのためのVarMeasConfig内のcsg-allowedReportingCells中に当該のセルが含まれる(すなわち、報告が可能にされる物理セル識別情報の範囲内にそのセルが含まれる)とき、関連するUTRA周波数上の隣接セルが適用可能であると見なし得る。
3> そうではなく、対応するmeasObjectがGERANに関係する場合、
4> 関連する周波数のセット上の隣接セルが、このmeasIdのためのVarMeasConfig内で規定されたncc-Permittedに当該のセルが一致するとき、適用可能であると見なす。
3> そうではなく、対応するmeasObjectがWLANに関係する場合、
4> carrierFreqによって指示された関連する周波数のセット上の、またはcarrierFreqが存在しないときはすべてのWLAN周波数上の、WLANが、このmeasIdのためのwlan-Id-List内の少なくとも1つのエントリのすべてのWLAN識別子にそのWLANが一致する場合、適用可能であると見なす。
3> そうではなく、対応するmeasObjectがNRに関係する場合、
4> reportSFTD-Measが、対応するreportConfig中でpSCellにセットされた場合、
5> PSCellが適用可能であると見なす。
4> そうではなく、reportSFTD-Measが、対応するreportConfig中でneighborCellsにセットされ、NR PSCellが設定されない場合、
5> 関連する周波数上で検出された任意の隣接NRセルが適用可能であると見なす。
2> triggerTypeがイベントにセットされた場合、および、このイベント、すなわち、VarMeasConfig内の対応するreportConfigのeventIdと対応するイベントのために適用可能なエントリ条件が、VarMeasConfig内のこのイベントのために規定されたtimeToTrigger中にとられるレイヤ3フィルタ処理の後のすべての測定について、1つまたは複数の適用可能なセルについて満たされ、VarMeasReportListがこのmeasIdのための測定報告エントリを含まない(第1のセルがイベントをトリガする)場合、
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内に測定報告エントリを含める。
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内で規定されたnumberOfReportsSentを0にセットする。
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内で規定されたcellsTriggeredList中に、当該の(1つまたは複数の)セルを含める。
3> UEがT312をサポートする場合、およびこのイベントについてuseT312が含まれる場合、およびT310が稼働している場合、
4> T312が稼働していない場合、
5> 対応するmeasObject中で設定された値でタイマーT312を開始する。
3> 5.5.5において指定されているように測定報告プロシージャを始動する。
2> triggerTypeがイベントにセットされた場合、および、このイベント、すなわち、VarMeasConfig内の対応するreportConfigのeventIdと対応するイベントのために適用可能なエントリ条件が、VarMeasConfig内のこのイベントのために規定されたtimeToTrigger中にとられるレイヤ3フィルタ処理の後のすべての測定について、cellsTriggeredList中に含まれない1つまたは複数の適用可能なセルについて満たされる(後続のセルがイベントをトリガする)場合、
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内で規定されたnumberOfReportsSentを0にセットする。
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内で規定されたcellsTriggeredList中に、当該の(1つまたは複数の)セルを含める。
3> UEがT312をサポートする場合、およびこのイベントについてuseT312が含まれる場合、およびT310が稼働している場合、
4> T312が稼働していない場合、
5> 対応するmeasObject中で設定された値でタイマーT312を開始する。
3> 5.5.5において指定されているように測定報告プロシージャを始動する。
2> triggerTypeがイベントにセットされた場合、および、このイベントのために適用可能な離脱条件が、このイベントのためにVarMeasConfig内で規定されたtimeToTrigger中にとられるレイヤ3フィルタ処理の後のすべての測定について、このmeasIdのためのVarMeasReportList内で規定されたcellsTriggeredList中に含まれるセルのうちの1つまたは複数について満たされる場合、
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内で規定されたcellsTriggeredList中の当該の(1つまたは複数の)セルを削除する。
3> UEがT312をサポートする場合、およびこのイベントについてuseT312が含まれる場合、およびT310が稼働している場合、
4> T312が稼働していない場合、
5> 対応するmeasObject中で設定された値でタイマーT312を開始する。
3> reportOnLeaveが、対応する報告設定について真にセットされた場合、または、a6-ReportOnLeaveが、対応する報告設定について真にセットされた場合、
4> 5.5.5において指定されているように測定報告プロシージャを始動する。
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内で規定されたcellsTriggeredListが空である場合、
4> このmeasIdのためのVarMeasReportList内の測定報告エントリを削除する。
4> 稼働している場合、このmeasIdのための周期的報告タイマーを停止する。
2> triggerTypeがイベントにセットされた場合、および、このイベント、すなわち、VarMeasConfig内の対応するreportConfigのeventIdと対応するイベントのために適用可能なエントリ条件が、VarMeasConfig内のこのイベントのために規定されたtimeToTrigger中にとられるレイヤ3フィルタ処理の後のすべての測定について、1つまたは複数の適用可能なCSI-RSリソースについて満たされ、VarMeasReportListがこのmeasIdのための測定報告エントリを含まない(すなわち、第1のCSI-RSリソースがイベントをトリガする)場合、
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内に測定報告エントリを含める。
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内で規定されたnumberOfReportsSentを0にセットする。
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内で規定されたcsi-RS-TriggeredList中に、当該の(1つまたは複数の)CSI-RSリソースを含める。
3> 5.5.5において指定されているように測定報告プロシージャを始動する。
2> triggerTypeがイベントにセットされた場合、および、このイベント、すなわち、VarMeasConfig内の対応するreportConfigのeventIdと対応するイベントのために適用可能なエントリ条件が、VarMeasConfig内のこのイベントのために規定されたtimeToTrigger中にとられるレイヤ3フィルタ処理の後のすべての測定について、csi-RS-TriggeredList中に含まれない1つまたは複数の適用可能なCSI-RSリソースについて満たされる(すなわち、後続のCSI-RSリソースがイベントをトリガする)場合、
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内で規定されたnumberOfReportsSentを0にセットする。
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内で規定されたcsi-RS-TriggeredList中に、当該の(1つまたは複数の)CSI-RSリソースを含める。
3> 5.5.5において指定されているように測定報告プロシージャを始動する。
2> triggerTypeがイベントにセットされた場合、および、このイベントのために適用可能な離脱条件が、このイベントのためにVarMeasConfig内で規定されたtimeToTrigger中にとられるレイヤ3フィルタ処理の後のすべての測定について、このmeasIdのためのVarMeasReportList内で規定されたcsi-RS-TriggeredList中に含まれるCSI-RSリソースのうちの1つまたは複数について満たされる場合、
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内で規定されたcsi-RS-TriggeredList中の当該の(1つまたは複数の)CSI-RSリソースを削除する。
3> c1-ReportOnLeaveが、対応する報告設定について真にセットされた場合、または、c2-ReportOnLeaveが、対応する報告設定について真にセットされた場合、
4> 5.5.5において指定されているように測定報告プロシージャを始動する。
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内で規定されたcsi-RS-TriggeredListが空である場合、
4> このmeasIdのためのVarMeasReportList内の測定報告エントリを削除する。
4> 稼働している場合、このmeasIdのための周期的報告タイマーを停止する。
2> triggerTypeがイベントにセットされた場合、および、このイベント、すなわち、VarMeasConfig内の対応するreportConfigのeventIdと対応するイベントのために適用可能なエントリ条件が、VarMeasConfig内のこのイベントのために規定されたtimeToTrigger中にとられるすべての測定について、1つまたは複数の適用可能な送信リソースプールについて満たされ、VarMeasReportListがこのmeasIdのための測定報告エントリを含まない(第1の送信リソースプールがイベントをトリガする)場合、
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内に測定報告エントリを含める。
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内で規定されたnumberOfReportsSentを0にセットする。
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内で規定されたpoolsTriggeredList中に、当該の(1つまたは複数の)送信リソースプールを含める。
3> 5.5.5において指定されているように測定報告プロシージャを始動する。
2> triggerTypeがイベントにセットされた場合、および、このイベント、すなわち、VarMeasConfig内の対応するreportConfigのeventIdと対応するイベントのために適用可能なエントリ条件が、VarMeasConfig内のこのイベントのために規定されたtimeToTrigger中にとられるすべての測定について、poolsTriggeredList中に含まれない1つまたは複数の適用可能な送信リソースプールについて満たされる(後続の送信リソースプールがイベントをトリガする)場合、
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内で規定されたnumberOfReportsSentを0にセットする。
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内で規定されたpoolsTriggeredList中に、当該の(1つまたは複数の)送信リソースプールを含める。
3> 5.5.5において指定されているように測定報告プロシージャを始動する。
2> triggerTypeがイベントにセットされた場合、および、このイベントのために適用可能な離脱条件が、このイベントのためにVarMeasConfig内で規定されたtimeToTrigger中にとられるすべての測定について、このmeasIdのためのVarMeasReportList内で規定されたpoolsTriggeredList中に含まれる1つまたは複数の適用可能な送信リソースプールについて満たされる場合、
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内で規定されたpoolsTriggeredListから、当該の(1つまたは複数の)送信リソースプールを削除する。
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内で規定されたpoolsTriggeredListが空である場合、
4> このmeasIdのためのVarMeasReportList内の測定報告エントリを削除する。
4> 稼働している場合、このmeasIdのための周期的報告タイマーを停止する。
2> measRSSI-ReportConfigが含まれる場合、および(第1の)測定結果が利用可能である場合、
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内に測定報告エントリを含める。
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内で規定されたnumberOfReportsSentを0にセットする。
3> 第1のL1測定持続時間の後にRSSIサンプル値が物理レイヤによって報告されたときに直ちに、5.5.5において指定されているように測定報告プロシージャを始動する。
2> そうではなく、目的が含まれ、reportStrongestCells、reportStrongestCellsForSON、reportLocationまたはサイドリンクにセットされた場合、および(第1の)測定結果が利用可能である場合、
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内に測定報告エントリを含める。
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内で規定されたnumberOfReportsSentを0にセットする。
3> 目的がreportStrongestCellsにセットされ、reportStrongestCSI-RSsが含まれない場合、
4> triggerTypeが周期的(periodical)にセットされ、対応するreportConfigがul-DelayConfigを含む場合、
5> 第1の測定結果が下位レイヤによって提供された直後に、5.5.5において指定されているように測定報告プロシージャを始動する。
4> そうではなく、対応する測定対象がWLANに関係する場合、
5> 報告されるべき量が、PCellのためにおよび適用可能な(1つまたは複数の)WLANのために利用可能になった直後に、5.5.5において指定されているように測定報告プロシージャを始動する。
4> そうではなく、reportAmountが1を超える場合、
5> 報告されるべき量がPCellのために利用可能になった直後に、5.5.5において指定されているように測定報告プロシージャを始動する。
4> 他の場合(すなわち、reportAmountが1に等しい)、
5> 報告されるべき量が、PCellのためにおよび適用可能なセルのうちの最も強いセルのために利用可能になった直後に、またはSSTD測定の場合はPCellとPSCellとのペアのために利用可能になった直後に、またはSFTD測定の場合はPCellとNRセルとのペアの各々のために利用可能になった直後に、5.5.5において指定されているように測定報告プロシージャを始動する。
3> そうではなく、目的がreportLocationにセットされた場合、
4> PCellについて報告されるべき量とロケーション情報の両方が利用可能になった直後に、5.5.5において指定されているように測定報告プロシージャを始動する。
3> そうではなく、目的がサイドリンクにセットされた場合、
4> PCellについて報告されるべき量とCBR測定結果の両方が利用可能になった直後に、5.5.5において指定されているように測定報告プロシージャを始動する。
3> 他の場合、
4> 関連する周波数上の最も強いセルを決定したとき、5.5.5において指定されているように測定報告プロシージャを始動する。
2> このmeasIdのための周期的報告タイマーの満了時に、
3> 5.5.5において指定されているように測定報告プロシージャを始動する。
2> 目的が含まれ、reportCGIにセットされた場合、および、UEが、要求されたセルのためのcgi-Infoのすべてのフィールドをセットするために必要とされる情報を収集した場合、
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内に測定報告エントリを含める。
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内で規定されたnumberOfReportsSentを0にセットする。
3> タイマーT321を停止する。
3> 5.5.5において指定されているように測定報告プロシージャを始動する。
2> このmeasIdのためのT321の満了時に、
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内に測定報告エントリを含める。
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内で規定されたnumberOfReportsSentを0にセットする。
3> 5.5.5において指定されているように測定報告プロシージャを始動する。
注2:UEは、PCell RSRPがs-Measureに等しいかまたはそれよりも良いことにより、あるいは測定ギャップがセットアップされないことにより、対応する測定が実施されない間、triggerTypeがイベントまたは周期的にセットされた周期的報告を停止しない。
注3:UEがDRXで設定された場合、UEは、TS36.321[6]において規定されているアクティブ時間まで、イベントトリガ型および周期的トリガ型測定のための測定報告を遅延させ得る。
【0049】
第4の変更
5.5.5 測定報告
このプロシージャの目的は、測定結果をUEからE-UTRANに転送することである。UEは、成功したセキュリティアクティブ化の後にのみ、このプロシージャを始動するものとする。
【0050】
測定報告プロシージャがトリガされたmeasIdについて、UEは、以下のように、MeasurementReportメッセージ内にmeasResultsをセットするものとする。
1> measIdを、測定報告をトリガした測定識別情報にセットする。
1> PCellの量を含めるようにmeasResultPCellをセットする。
1> 測定報告をトリガしたmeasIdに関連するreportConfigの目的がreportLocationにセットされた場合を除いて、もしあれば、設定された各E-UTRA SCellについて、[16]における性能要件に従って利用可能な場合、measResultSCell内に当該のSCellの量を含めるようにmeasResultServFreqListをセットする。
1> 測定報告をトリガしたmeasIdに関連するreportConfigがreportAddNeighMeasを含む場合、
2> 測定報告をトリガしたmeasIdと対応する周波数以外の、measObjectIdがmeasIdList中で参照される各E-UTRAサービング周波数について、
3> measResultBestNeighCell内に、当該のサービング周波数上のRSRPに基づく最良の非サービングセルのphysCellIdおよび量を含めるように、measResultServFreqListをセットする。
1> triggerTypeがイベントにセットされた場合、および対応するmeasObjectがNRに関係する場合、およびeventIdがeventB1またはeventB2にセットされた場合、あるいは、
1> triggerTypeがイベントにセットされた場合、およびeventIdがeventA3またはeventA4またはeventA5にセットされた場合、
2> 測定報告をトリガしたmeasIdに関連するreportConfigの目的が、reportLocation以外の値にセットされた場合、
3> もしあれば、各NRサービング周波数について、以下を含めるようにmeasResultServFreqListNRをセットする。
4> [16]における性能要件を満たす場合、NRサービングセルの利用可能な結果を含めるようにmeasResultSCellをセットする。
4> 測定報告をトリガしたmeasIdに関連するreportConfigがreportAddNeighMeasを含む場合、
5> RSRPに基づく最良の非サービングセルの利用可能な結果を含めるように、measResultBestNeighCellをセットする。
5> UEが前のことに従って結果を報告する、各(サービングまたは隣接)セルについて、さらに、以下に従って、利用可能なビーム結果を含める。
6> maxRS-IndexReportが設定された場合、セル報告のために使用されるものと同じ、量の大きいものから順に、および以下のように、対応するmeasObjectのためのVarMeasConfig中で規定されたthreshRS-Indexをその量が上回る、maxRS-IndexReportビームまでの結果を含めるように、measResultCellRS-Indexをセットする。
7> 5.5.5.2において指定されているように、決定された報告量に基づいて、ビームを選択し、順序付ける。
TBC TPR2-1801646において反映される、NR原理に基づくビームのための順序付け。
7> ssbIndexを含める。
7> reportQuantityRS-IndexNRおよびreportRS-IndexResultsNRが設定された場合、指示された各量について、対応する測定結果を含める。
TBC reportQuantityRS-IndexNRおよびreportRS-IndexResultsが設定された場合、NRの場合と同様のビットを導入すべきかどうか、たとえば、追加すべきかどうか
TBC TPR2-1800951において反映される、NR原理に基づく利用可能な結果の報告。
1> 報告すべき少なくとも1つの適用可能な隣接セルがある場合、
2> 以下に従って、maxReportCellsまでの最良の隣接セルを含めるようにmeasResultNeighCellsをセットする。
3> triggerTypeがイベントにセットされた場合、
4> このmeasIdのためのVarMeasReportList内で規定されたcellsTriggeredList中に含まれるセルを含める。
3> 他の場合、
4> 新しい測定結果が、最後の周期的報告からあるいは測定が始動またはリセットされてから利用可能になった適用可能なセルを含める。
注1:リポートの信頼性(すなわち、リポートが当該の周波数上の最も強いセルを含んでいる確実性)は、測定設定、すなわちreportIntervalに依存する。関係する性能要件は、TS36.133[16]において指定されている。
3> measResultNeighCells中に含まれる各セルについて、physCellIdを含める。
3> triggerTypeがイベントにセットされた場合、あるいは目的がreportStrongestCellsまたはreportStrongestCellsForSONにセットされた場合、
4> 各含まれるセルについて、以下のように順序付けされて、このmeasIdのためのreportConfigに従って、レイヤ3フィルタ処理済みの測定された結果を含める。
5> このmeasIdに関連するmeasObjectがE-UTRAに関係する場合、
6> triggerQuantityの大きいものから順に、当該のreportConfig内のreportQuantity中で指示された(1つまたは複数の)量を含めるようにmeasResultをセットし、すなわち、最良のセルが最初に含められる。
5> このmeasIdに関連するmeasObjectがNRに関係する場合、
6> bN-ThresholdYNRによる量の大きいものから順に、当該のreportConfig内のreportQuantityCellNR中で指示された(1つまたは複数の)量を含めるようにmeasResultCellをセットし、すなわち、最良のセルが最初に含められる。
6> maxRS-IndexReportが設定された場合、セル報告のために使用されるものと同じ、量の大きいものから順に、および以下のように、対応するmeasObjectのためのVarMeasConfig中で規定されたthreshRS-Indexをその量が上回る、maxRS-IndexReportビームまでの結果を含めるように、measResultCellRS-Indexをセットする。
7> 5.5.5.2において指定されているように、決定された報告量に基づいて、ビームを選択し、順序付ける。
TBC TPR2-1801646において反映される、NR原理に基づくビームのための順序付け。
7> ssbIndexを含める。
7> reportQuantityRS-IndexNRおよびreportRS-IndexResultsNRが設定された場合、指示された各量について、対応する測定結果を含める。
TBC reportQuantityRS-IndexNRおよびreportRS-IndexResultsが設定された場合、NRの場合と同様のビットを導入すべきかどうか、たとえば、追加すべきかどうか
5> このmeasIdに関連するmeasObjectがUTRA FDDに関係する場合、およびReportConfigInterRATがreportQuantityUTRA-FDDを含む場合、
6> quantityConfig内のmeasQuantityUTRA-FDDの大きいものから順に、reportQuantityUTRA-FDDによって指示された量を含めるようにmeasResultをセットし、すなわち、最良のセルが最初に含められる。
5> このmeasIdに関連するmeasObjectがUTRA FDDに関係する場合、およびReportConfigInterRATがreportQuantityUTRA-FDDを含まない場合、または
5> このmeasIdに関連するmeasObjectが、UTRA TDD、GERANまたはCDMA2000に関係する場合、
6> UTRAおよびGERANについて量の大きいものから順に、またはCDMA2000 pilotStrengthについて量の小さいものから順にのいずれかで、measResultを、quantityConfig内で当該のRATのために設定された量にセットし、すなわち、最良のセルが最初に含められる。
3> そうではなく、目的がreportCGIにセットされた場合、
4> 関連するmeasObject中のcellForWhichToReportCGIによって指示されたセルのためのcgi-Infoの必須の現在のフィールドが取得された場合、
5> includeMultiBandInfoが設定された場合、
6> freqBandIndicatorを含める。
6> セルがmultiBandInfoListをブロードキャストする場合、multiBandInfoListを含める。
6> セルがfreqBandIndicatorPriorityをブロードキャストする場合、freqBandIndicatorPriorityを含める。
5> セルがCSG識別情報をブロードキャストする場合、
6> csg-Identityを含める。
6> csg-MemberStatusを含め、セルがCSGメンバーセルである場合、csg-MemberStatusをメンバーにセットする。
5> si-RequestForHOが、このmeasIdに関連するreportConfig内で設定された場合、
6> 正常に収集された、plmn-IdentityList以外のすべてのフィールドを含んでいるcgi-Infoを含める。
6> 以下に従って、cgi-Info内にフィールドplmn-IdentityListを含める。
7> セルがCSGメンバーセルである場合、以下の条件を満たす、ブロードキャスト情報中のPLMN識別情報の第2のエントリから開始する、PLMN識別情報のサブセットを決定する。
a) RPLMNまたはEPLMNに等しい、および
b) UEのCSGホワイトリストが、当該のPLMN識別情報とセルによってブロードキャストされたCSG識別情報とを備えるエントリを含む。
7> 前のことに従って決定されたPLMN識別情報のサブセットが、少なくとも1つのPLMN識別情報を含む場合、plmn-IdentityListを含め、PLMN識別情報のこのサブセットを含めるようにplmn-IdentityListをセットする。
7> セルがCSGメンバーセルである場合、1次PLMNが上記で指定された条件a)およびb)を満たす場合、primaryPLMN-Suitableを含める。
5> 他の場合、
6> 以下に従って、正常に収集されたすべてのフィールドを含んでいるcgi-Infoを含める。
7> plmn-IdentityList中に、ブロードキャスト情報中のPLMN識別情報の第2のエントリから開始する識別情報のリストを含める。
1> 前のことに従って含まれるセル(すなわち、PCell、SCell、サービング周波数上の最良の非サービングセル、ならびに隣接EUTRAセルをカバーする)について、36.133[16]において規定された関連する性能要件に従って、対応する結果が利用可能である場合、拡張されたRSRQに従って結果を含める。
1> 報告すべき少なくとも1つの適用可能なCSI-RSリソースがある場合、
2> 以下に従って、maxReportCellsまでの最良のCSI-RSリソースを含めるようにmeasResultCSI-RS-Listをセットする。
3> triggerTypeがイベントにセットされた場合、
4> このmeasIdのためのVarMeasReportList内で規定されたcsi-RS-TriggeredList中に含まれるCSI-RSリソースを含める。
3> 他の場合、
4> 新しい測定結果が、最後の周期的報告からあるいは測定が始動またはリセットされてから利用可能になった適用可能なCSI-RSリソースを含める。
注2:リポートの信頼性(すなわち、リポートが当該の周波数上の最も強いCSI-RSリソースを含んでいる確実性)は、測定設定、すなわちreportIntervalに依存する。関係する性能要件は、TS36.133[16]において指定されている。
3> measResultCSI-RS-List中に含まれる各CSI-RSリソースについて、
4> measCSI-RS-Idを含める。
4> 以下のように順序付けされて、このmeasIdのためのreportConfigに従って、レイヤ3フィルタ処理済みの測定された結果を含める。
5> triggerQuantityCSI-RSの大きいものから順に、当該のreportConfig内のreportQuantity中で指示された量を含めるようにcsi-RSRP-Resultをセットし、すなわち、最良のCSI-RSリソースが最初に含められる。
4> reportCRS-Measが、関連するreportConfig内に含まれ、このCSI-RSリソースのphysCellIdによって指示されたセルがサービングセルでない場合、
5> このCSI-RSリソースのphysCellIdによって指示されたセルを含めるようにmeasResultNeighCellsをセットし、physCellIdを含める。
5> [16]における性能要件に従って利用可能な場合、当該のセルのRSRPを含めるようにrsrpResultをセットする。
5> [16]における性能要件に従って利用可能な場合、当該のセルのRSRQを含めるようにrsrqResultをセットする。
1> ue-RxTxTimeDiffPeriodicalが、このmeasIdのための対応するreportConfig内で設定された場合、
2> ue-RxTxTimeDiffResultを、下位レイヤによって提供された測定結果にセットする。
2> currentSFNをセットする。
1> measRSSI-ReportConfigが、このmeasIdのための対応するreportConfig内で設定された場合、
2> rssi-Resultを、reportInterval中で下位レイヤによって提供された(1つまたは複数の)サンプル値の平均にセットする。
2> channelOccupancyを、reportInterval中のすべてのサンプル値内の、channelOccupancyThresholdを超えるサンプル値の丸められた割合にセットする。
1> アップリンクPDCP遅延結果が利用可能である場合、
2> 利用可能なアップリンクPDCP遅延結果を含めるようにul-PDCP-DelayResultListをセットする。
1> includeLocationInfoが、このmeasIdのための対応するreportConfig中で設定された場合、または、測定報告をトリガしたmeasIdに関連するreportConfigの目的がreportLocationにセットされ、報告されなかった詳細なロケーション情報が利用可能である場合、以下のようにlocationInfoのコンテンツをセットする。
2> locationCoordinatesを含める。
2> 利用可能な場合、測定報告をトリガしたmeasIdに関連するreportConfigの目的がreportLocationにセットされた場合を除いて、gnss-TOD-msecを含める。
1> reportSSTD-Measが、このmeasIdのための対応するreportConfig内で真またはpSCellにセットされた場合、
2> measResultSSTDを、下位レイヤによって提供された測定結果にセットする。
1> reportSFTD-Measが、このmeasIdのための対応するreportConfigInterRAT内でneighborCellsまたはpSCellにセットされた場合、
2> measResultSFTDを、下位レイヤによって提供された測定結果にセットする。
【0051】
第5の変更
6.3.5 測定情報エレメント
<省略されたテキスト>
MeasResults
IE MeasResultsは、周波数内、周波数間およびRAT間モビリティについて、測定された結果をカバーする。
【0052】
MeasResultSSTD
IE MeasResultSSTDは、TS36.214[48]およびTS36.133[16]において指定されているように、PCellとPSCellとの間のSFN、無線フレームおよびサブフレーム境界差からなる。
【0053】
MeasResultSFTD
IE MeasResultSFTDは、TS36.214[48]およびTS36.133[16]において指定されているように、PCellとNR PSCellまたはセルのセットとの間のSFNおよび無線フレーム境界差からなる。
<省略されたテキスト>
【0054】
- ReportConfigInterRAT
IE ReportConfigInterRATが、RAT間測定報告イベントのトリガリングのための基準を指定する。NR、UTRAN、GERANおよびCDMA2000のためのRAT間測定報告イベントが、BNと標示され、Nは、1、2などに等しい。WLANのためのRAT間測定報告イベントが、WNと標示され、Nは、1、2などに等しい。
イベントB1: 近隣が絶対しきい値よりも良くなる、
イベントB2: PCellが絶対しきい値1よりも悪くなり、近隣が別の絶対しきい値2よりも良くなる。
イベントW1: WLANがしきい値よりも良くなる、
イベントW2: WLANモビリティセット内のすべてのWLANがしきい値1よりも悪くなり、WLANモビリティセット外のWLANがしきい値2よりも良くなる、
イベントW3: WLANモビリティセット内のすべてのWLANがしきい値よりも悪くなる。
【0055】
CDMA2000のためのb1およびb2イベントしきい値が、CDMA2000パイロット検出しきい値であり、0.5dBの単位で[-2×10log10E
c/I
o]に等しい符号なし2進数として表され、詳細についてはC.S0005[25]を参照されたい。
【0056】
本明細書で説明される主題は、任意の好適な構成要素を使用する任意の適切なタイプのシステムにおいて実装され得るが、本明細書で開示される実施形態は、
図3に示されている例示的な無線ネットワークなどの無線ネットワークに関して説明される。簡単のために、
図3の無線ネットワークは、ネットワーク306、ネットワークノード360および360b、ならびにWD310、310b、および310cのみを図示する。実際には、無線ネットワークは、無線デバイス間の通信、あるいは無線デバイスと、固定電話、サービスプロバイダ、または任意の他のネットワークノードもしくはエンドデバイスなどの別の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに好適な任意の追加のエレメントをさらに含み得る。示されている構成要素のうち、ネットワークノード360および無線デバイス(WD)310は、追加の詳細とともに図示される。無線ネットワークは、1つまたは複数の無線デバイスに通信および他のタイプのサービスを提供して、無線デバイスの、無線ネットワークへのアクセス、および/あるいは、無線ネットワークによってまたは無線ネットワークを介して提供されるサービスの使用を容易にし得る。
【0057】
無線ネットワークは、任意のタイプの通信、電気通信、データ、セルラー、および/または無線ネットワーク、あるいは他の同様のタイプのシステムを含み、および/またはそれらとインターフェースし得る。いくつかの実施形態では、無線ネットワークは、特定の規格あるいは他のタイプのあらかじめ規定されたルールまたはプロシージャに従って動作するように設定され得る。したがって、無線ネットワークの特定の実施形態は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)、Long Term Evolution(LTE)、ならびに/あるいは他の好適な2G、3G、4G、または5G規格などの通信規格、IEEE802.11規格などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)規格、ならびに/あるいは、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMax)、Bluetooth、Z-Waveおよび/またはZigBee規格など、任意の他の適切な無線通信規格を実装し得る。しかしながら、いくつかの好ましい実施形態では、無線ネットワークは、上記で説明されたように、NRと呼ばれる、3GPP 5G規格に従って動作するように設定される。
【0058】
ネットワーク306は、1つまたは複数のバックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、有線ネットワーク、無線ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、およびデバイス間の通信を可能にするための他のネットワークを備え得る。
【0059】
ネットワークノード360およびWD310は、以下でより詳細に説明される様々な構成要素を備える。これらの構成要素は、無線ネットワークにおいて無線接続を提供することなど、ネットワークノードおよび/または無線デバイス機能性を提供するために協働する。異なる実施形態では、無線ネットワークは、任意の数の有線または無線ネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、無線デバイス、中継局、ならびに/あるいは有線接続を介してかまたは無線接続を介してかにかかわらず、データおよび/または信号の通信を容易にするかまたはその通信に参加し得る、任意の他の構成要素またはシステムを備え得る。
【0060】
本明細書で使用されるネットワークノードは、無線デバイスと、ならびに/あるいは、無線デバイスへの無線アクセスを可能にし、および/または提供する、および/または、無線ネットワークにおいて他の機能(たとえば、アドミニストレーション)を実施するための、無線ネットワーク中の他のネットワークノードまたは機器と、直接または間接的に通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な機器を指す。ネットワークノードの例は、限定はしないが、アクセスポイント(AP)(たとえば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(たとえば、無線基地局、ノードB、エボルブドノードB(eNB)、およびgNB)を含む。基地局は、基地局が提供するカバレッジの量(または、言い方を変えれば、基地局の送信電力レベル)に基づいてカテゴリー分類され得、その場合、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、またはマクロ基地局と呼ばれることもある。基地局は、リレーを制御する、リレーノードまたはリレードナーノードであり得る。ネットワークノードは、リモート無線ヘッド(RRH)と呼ばれることがある、集中型デジタルユニットおよび/またはリモートラジオユニット(RRU)など、分散型無線基地局の1つまたは複数(またはすべて)の部分をも含み得る。そのようなリモートラジオユニットは、アンテナ統合無線機としてアンテナと統合されることも統合されないこともある。分散型無線基地局の部分は、分散型アンテナシステム(DAS)において、ノードと呼ばれることもある。ネットワークノードのまたさらなる例は、マルチ規格無線(MSR)BSなどのMSR機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地トランシーバ局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(たとえば、MSC、MME)、O&Mノード、OSSノード、SONノード、測位ノード(たとえば、E-SMLC)、および/あるいはMDTを含む。別の例として、ネットワークノードは、以下でより詳細に説明されるように、仮想ネットワークノードであり得る。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線ネットワークへのアクセスを可能にし、および/または無線デバイスに提供し、あるいは、無線ネットワークにアクセスした無線デバイスに何らかのサービスを提供することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な任意の好適なデバイス(またはデバイスのグループ)を表し得る。
【0061】
図3では、ネットワークノード360は、処理回路要素370と、デバイス可読媒体380と、インターフェース390と、補助機器384と、電源386と、電力回路要素387と、アンテナ362とを含む。
図3の例示的な無線ネットワーク中に示されているネットワークノード360は、ハードウェア構成要素の示されている組合せを含むデバイスを表し得るが、他の実施形態は、構成要素の異なる組合せをもつネットワークノードを備え得る。ネットワークノードが、本明細書で開示されるタスク、特徴、機能および方法を実施するために必要とされるハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の好適な組合せを備えることを理解されたい。その上、ネットワークノード360の構成要素が、より大きいボックス内に位置する単一のボックスとして、または複数のボックス内で入れ子にされている単一のボックスとして図示されているが、実際には、ネットワークノードは、単一の示されている構成要素を組成する複数の異なる物理構成要素を備え得る(たとえば、デバイス可読媒体380は、複数の別個のハードドライブならびに複数のRAMモジュールを備え得る)。
【0062】
同様に、ネットワークノード360は、複数の物理的に別個の構成要素(たとえば、ノードB構成要素およびRNC構成要素、またはBTS構成要素およびBSC構成要素など)から組み立てられ得、これらは各々、それら自体のそれぞれの構成要素を有し得る。ネットワークノード360が複数の別個の構成要素(たとえば、BTS構成要素およびBSC構成要素)を備えるいくつかのシナリオでは、別個の構成要素のうちの1つまたは複数が、いくつかのネットワークノードの間で共有され得る。たとえば、単一のRNCが、複数のノードBを制御し得る。そのようなシナリオでは、各一意のノードBとRNCとのペアは、いくつかの事例では、単一の別個のネットワークノードと見なされ得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノード360は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように設定され得る。そのような実施形態では、いくつかの構成要素は複製され得(たとえば、異なるRATのための別個のデバイス可読媒体380)、いくつかの構成要素は再使用され得る(たとえば、同じアンテナ362がRATによって共有され得る)。ネットワークノード360は、ネットワークノード360に統合された、たとえば、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、またはBluetooth無線技術など、異なる無線技術のための様々な示されている構成要素の複数のセットをも含み得る。これらの無線技術は、同じまたは異なるチップまたはチップのセット、およびネットワークノード360内の他の構成要素に統合され得る。
【0063】
処理回路要素370は、ネットワークノードによって提供されるものとして本明細書で説明される、任意の決定動作、計算動作、または同様の動作(たとえば、いくつかの取得動作)を実施するように設定される。処理回路要素370によって実施されるこれらの動作は、処理回路要素370によって取得された情報を、たとえば、取得された情報を他の情報に変換することによって、処理すること、取得された情報または変換された情報をネットワークノードに記憶された情報と比較すること、ならびに/あるいは、取得された情報または変換された情報に基づいて、および前記処理が決定を行ったことの結果として、1つまたは複数の動作を実施することを含み得る。
【0064】
処理回路要素370は、単体で、またはデバイス可読媒体380などの他のネットワークノード360構成要素と併せてのいずれかで、ネットワークノード360機能性を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化された論理の組合せを備え得る。たとえば、処理回路要素370は、デバイス可読媒体380に記憶された命令、または処理回路要素370内のメモリに記憶された命令を実行し得る。そのような機能性は、本明細書で説明される様々な無線特徴、機能、または利益のうちのいずれかを提供することを含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路要素370は、システムオンチップ(SOC)を含み得る。
【0065】
いくつかの実施形態では、処理回路要素370は、無線周波数(RF)トランシーバ回路要素372とベースバンド処理回路要素374とのうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実施形態では、無線周波数(RF)トランシーバ回路要素372とベースバンド処理回路要素374とは、別個のチップ(またはチップのセット)、ボード、または無線ユニットおよびデジタルユニットなどのユニット上にあり得る。代替実施形態では、RFトランシーバ回路要素372とベースバンド処理回路要素374との一部または全部は、同じチップまたはチップのセット、ボード、あるいはユニット上にあり得る。
【0066】
いくつかの実施形態では、ネットワークノード、基地局、eNBまたは他のそのようなネットワークデバイスによって提供されるものとして本明細書で説明される機能性の一部または全部は、デバイス可読媒体380、または処理回路要素370内のメモリに記憶された、命令を実行する処理回路要素370によって実施され得る。代替実施形態では、機能性の一部または全部は、ハードワイヤード様式などで、別個のまたは個別のデバイス可読媒体に記憶された命令を実行することなしに、処理回路要素370によって提供され得る。それらの実施形態のいずれでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路要素370は、説明される機能性を実施するように設定され得る。そのような機能性によって提供される利益は、処理回路要素370単独に、またはネットワークノード360の他の構成要素に限定されないが、全体としてネットワークノード360によって、ならびに/または概してエンドユーザおよび無線ネットワークによって、享受される。
【0067】
デバイス可読媒体380は、限定はしないが、永続記憶域、固体メモリ、リモートマウントメモリ、磁気媒体、光媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))を含む、任意の形態の揮発性または不揮発性コンピュータ可読メモリ、ならびに/あるいは、処理回路要素370によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを備え得る。デバイス可読媒体380は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、表などのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路要素370によって実行されることが可能であり、ネットワークノード360によって利用される、他の命令を含む、任意の好適な命令、データまたは情報を記憶し得る。デバイス可読媒体380は、処理回路要素370によって行われた計算および/またはインターフェース390を介して受信されたデータを記憶するために使用され得る。いくつかの実施形態では、処理回路要素370およびデバイス可読媒体380は、統合されていると見なされ得る。
【0068】
インターフェース390は、ネットワークノード360、ネットワーク306、および/またはWD310の間のシグナリングおよび/またはデータの有線または無線通信において使用される。示されているように、インターフェース390は、たとえば有線接続上でネットワーク306との間でデータを送るおよび受信するための(1つまたは複数の)ポート/(1つまたは複数の)端末394を備える。インターフェース390は、アンテナ362に結合されるか、またはいくつかの実施形態では、アンテナ362の一部であり得る、無線フロントエンド回路要素392をも含む。無線フロントエンド回路要素392は、フィルタ398と増幅器396とを備える。無線フロントエンド回路要素392は、アンテナ362および処理回路要素370に接続され得る。無線フロントエンド回路要素は、アンテナ362と処理回路要素370との間で通信される信号を調節するように設定され得る。無線フロントエンド回路要素392は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるべきであるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路要素392は、デジタルデータを、フィルタ398および/または増幅器396の組合せを使用して適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナ362を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナ362は無線信号を集め得、次いで、無線信号は無線フロントエンド回路要素392によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは、処理回路要素370に受け渡され得る。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。
【0069】
いくつかの代替実施形態では、ネットワークノード360は別個の無線フロントエンド回路要素392を含まないことがあり、代わりに、処理回路要素370は、無線フロントエンド回路要素を備え得、別個の無線フロントエンド回路要素392なしでアンテナ362に接続され得る。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路要素372の全部または一部が、インターフェース390の一部と見なされ得る。さらに他の実施形態では、インターフェース390は、無線ユニット(図示せず)の一部として、1つまたは複数のポートまたは端末394と、無線フロントエンド回路要素392と、RFトランシーバ回路要素372とを含み得、インターフェース390は、デジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路要素374と通信し得る。
【0070】
アンテナ362は、無線信号を送り、および/または受信するように設定された、1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得る。アンテナ362は、無線フロントエンド回路要素392に結合され得、データおよび/または信号を無線で送信および受信することが可能な任意のタイプのアンテナであり得る。いくつかの実施形態では、アンテナ362は、たとえば2GHzから66GHzの間の無線信号を送信/受信するように動作可能な1つまたは複数の全方向、セクタまたはパネルアンテナを備え得る。全方向アンテナは、任意の方向に無線信号を送信/受信するために使用され得、セクタアンテナは、特定のエリア内のデバイスから無線信号を送信/受信するために使用され得、パネルアンテナは、比較的直線ラインで無線信号を送信/受信するために使用される見通し線アンテナであり得る。いくつかの事例では、2つ以上のアンテナの使用は、MIMOと呼ばれることがある。いくつかの実施形態では、アンテナ362は、ネットワークノード360とは別個であり得、インターフェースまたはポートを通してネットワークノード360に接続可能であり得る。
【0071】
アンテナ362、インターフェース390、および/または処理回路要素370は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作および/またはいくつかの取得動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器から受信され得る。同様に、アンテナ362、インターフェース390、および/または処理回路要素370は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の送信動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器に送信され得る。
【0072】
電力回路要素387は、電力管理回路要素を備えるか、または電力管理回路要素に結合され得、本明細書で説明される機能性を実施するための電力を、ネットワークノード360の構成要素に供給するように設定される。電力回路要素387は、電源386から電力を受信し得る。電源386および/または電力回路要素387は、それぞれの構成要素に好適な形式で(たとえば、各それぞれの構成要素のために必要とされる電圧および電流レベルにおいて)、ネットワークノード360の様々な構成要素に電力を提供するように設定され得る。電源386は、電力回路要素387および/またはネットワークノード360中に含まれるか、あるいは電力回路要素387および/またはネットワークノード360の外部にあるかのいずれかであり得る。たとえば、ネットワークノード360は、電気ケーブルなどの入力回路要素またはインターフェースを介して外部電源(たとえば、電気コンセント)に接続可能であり得、それにより、外部電源は電力回路要素387に電力を供給する。さらなる例として、電源386は、電力回路要素387に接続された、または電力回路要素387中で統合された、バッテリーまたはバッテリーパックの形態の電力源を備え得る。バッテリーは、外部電源が落ちた場合、バックアップ電力を提供し得る。光起電力デバイスなどの他のタイプの電源も使用され得る。
【0073】
ネットワークノード360の代替実施形態は、本明細書で説明される機能性、および/または本明細書で説明される主題をサポートするために必要な機能性のうちのいずれかを含む、ネットワークノードの機能性のいくつかの態様を提供することを担当し得る、
図3に示されている構成要素以外の追加の構成要素を含み得る。たとえば、ネットワークノード360は、ネットワークノード360への情報の入力を可能にするための、およびネットワークノード360からの情報の出力を可能にするための、ユーザインターフェース機器を含み得る。これは、ユーザが、ネットワークノード360のための診断、メンテナンス、修復、および他のアドミニストレーティブ機能を実施することを可能にし得る。
【0074】
本明細書で使用される無線デバイス(WD)は、ネットワークノードおよび/または他の無線デバイスと無線で通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能なデバイスを指す。別段に記載されていない限り、WDという用語は、本明細書ではユーザ機器(UE)と互換的に使用され得る。無線で通信することは、空中で情報を伝達するのに好適な、電磁波、電波、赤外波、および/または他のタイプの信号を使用して無線信号を送信および/または受信することを伴い得る。いくつかの実施形態では、WDは、直接人間対話なしに情報を送信および/または受信するように設定され得る。たとえば、WDは、内部または外部イベントによってトリガされたとき、あるいはネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計され得る。WDの例は、限定はしないが、スマートフォン、モバイルフォン、セルフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)フォン、無線ローカルループ電話、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、無線カメラ、ゲーミングコンソールまたはデバイス、音楽記憶デバイス、再生器具、ウェアラブル端末デバイス、無線エンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップ、ラップトップ内蔵機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、無線顧客構内機器(CPE:customer premise equipment)、車載無線端末デバイスなどを含む。WDは、たとえばサイドリンク通信のための3GPP規格を実装することによって、デバイスツーデバイス(D2D)通信をサポートし得、この場合、D2D通信デバイスと呼ばれることがある。また別の特定の例として、モノのインターネット(IoT)シナリオでは、WDは、監視および/または測定を実施し、そのような監視および/または測定の結果を別のWDおよび/またはネットワークノードに送信する、マシンまたは他のデバイスを表し得る。WDは、この場合、マシンツーマシン(M2M)デバイスであり得、M2Mデバイスは、3GPPコンテキストではマシン型通信(MTC)デバイスと呼ばれることがある。1つの特定の例として、WDは、3GPP狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)規格を実装するUEであり得る。そのようなマシンまたはデバイスの特定の例は、センサー、電力計などの計量デバイス、産業用機械類、あるいは家庭用または個人用電気器具(たとえば冷蔵庫、テレビジョンなど)、個人用ウェアラブル(たとえば、時計、フィットネストラッカーなど)である。他のシナリオでは、WDは車両または他の機器を表し得、車両または他の機器は、その動作ステータスを監視することおよび/またはその動作ステータスに関して報告すること、あるいはその動作に関連付けられた他の機能が可能である。上記で説明されたWDは無線接続のエンドポイントを表し得、その場合には、デバイスは無線端末と呼ばれることがある。さらに、上記で説明されたWDはモバイルであり得、その場合には、デバイスはモバイルデバイスまたはモバイル端末と呼ばれることもある。
【0075】
示されているように、無線デバイス310は、アンテナ311と、インターフェース314と、処理回路要素320と、デバイス可読媒体330と、ユーザインターフェース機器332と、補助機器334と、電源336と、電力回路要素337とを含む。WD310は、WD310によってサポートされる、たとえば、ほんの数個を挙げると、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、WiMAX、またはBluetooth無線技術など、異なる無線技術のための示されている構成要素のうちの1つまたは複数の複数のセットを含み得る。これらの無線技術は、WD310内の他の構成要素と同じまたは異なるチップまたはチップのセットに統合され得る。
【0076】
アンテナ311は、無線信号を送り、および/または受信するように設定された、1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得、インターフェース314に接続される。いくつかの代替実施形態では、アンテナ311は、WD310とは別個であり、インターフェースまたはポートを通してWD310に接続可能であり得る。アンテナ311、インターフェース314、および/または処理回路要素320は、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作または送信動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、ネットワークノードおよび/または別のWDから受信され得る。いくつかの実施形態では、無線フロントエンド回路要素および/またはアンテナ311は、インターフェースと見なされ得る。
【0077】
示されているように、インターフェース314は、無線フロントエンド回路要素312とアンテナ311とを備える。無線フロントエンド回路要素312は、1つまたは複数のフィルタ318と増幅器316とを備える。無線フロントエンド回路要素312は、アンテナ311および処理回路要素320に接続され、アンテナ311と処理回路要素320との間で通信される信号を調節するように設定される。無線フロントエンド回路要素312は、アンテナ311に結合されるか、またはアンテナ311の一部であり得る。いくつかの実施形態では、WD310は別個の無線フロントエンド回路要素312を含まないことがあり、むしろ、処理回路要素320は、無線フロントエンド回路要素を備え得、アンテナ311に接続され得る。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路要素322の一部または全部が、インターフェース314の一部と見なされ得る。無線フロントエンド回路要素312は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるべきであるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路要素312は、デジタルデータを、フィルタ318および/または増幅器316の組合せを使用して適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナ311を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナ311は無線信号を集め得、次いで、無線信号は無線フロントエンド回路要素312によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは、処理回路要素320に受け渡され得る。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。
【0078】
処理回路要素320は、単体で、またはデバイス可読媒体330などの他のWD310構成要素と併せてのいずれかで、WD310機能性を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化された論理の組合せを備え得る。そのような機能性は、本明細書で説明される様々な無線特徴または利益のうちのいずれかを提供することを含み得る。たとえば、処理回路要素320は、本明細書で開示される機能性を提供するために、デバイス可読媒体330に記憶された命令、または処理回路要素320内のメモリに記憶された命令を実行し得る。
【0079】
示されているように、処理回路要素320は、RFトランシーバ回路要素322、ベースバンド処理回路要素324、およびアプリケーション処理回路要素326のうちの1つまたは複数を含む。他の実施形態では、処理回路要素は、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。いくつかの実施形態では、WD310の処理回路要素320は、SOCを備え得る。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路要素322、ベースバンド処理回路要素324、およびアプリケーション処理回路要素326は、別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。代替実施形態では、ベースバンド処理回路要素324およびアプリケーション処理回路要素326の一部または全部は1つのチップまたはチップのセットになるように組み合わせられ得、RFトランシーバ回路要素322は別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。さらに代替の実施形態では、RFトランシーバ回路要素322およびベースバンド処理回路要素324の一部または全部は同じチップまたはチップのセット上にあり得、アプリケーション処理回路要素326は別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。また他の代替実施形態では、RFトランシーバ回路要素322、ベースバンド処理回路要素324、およびアプリケーション処理回路要素326の一部または全部は、同じチップまたはチップのセット中で組み合わせられ得る。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路要素322は、インターフェース314の一部であり得る。RFトランシーバ回路要素322は、処理回路要素320のためのRF信号を調節し得る。
【0080】
いくつかの実施形態では、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される機能性の一部または全部は、デバイス可読媒体330に記憶された命令を実行する処理回路要素320によって提供され得、デバイス可読媒体330は、いくつかの実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体であり得る。代替実施形態では、機能性の一部または全部は、ハードワイヤード様式などで、別個のまたは個別のデバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行することなしに、処理回路要素320によって提供され得る。それらの特定の実施形態のいずれでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路要素320は、説明される機能性を実施するように設定され得る。そのような機能性によって提供される利益は、処理回路要素320単独に、またはWD310の他の構成要素に限定されないが、全体としてWD310によって、ならびに/または概してエンドユーザおよび無線ネットワークによって、享受される。
【0081】
処理回路要素320は、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される、任意の決定動作、計算動作、または同様の動作(たとえば、いくつかの取得動作)を実施するように設定され得る。処理回路要素320によって実施されるようなこれらの動作は、処理回路要素320によって取得された情報を、たとえば、取得された情報を他の情報に変換することによって、処理すること、取得された情報または変換された情報をWD310によって記憶された情報と比較すること、ならびに/あるいは、取得された情報または変換された情報に基づいて、および前記処理が決定を行ったことの結果として、1つまたは複数の動作を実施することを含み得る。
【0082】
デバイス可読媒体330は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路要素320によって実行されることが可能な他の命令を記憶するように動作可能であり得る。デバイス可読媒体330は、コンピュータメモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読取り専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/あるいは、処理回路要素320によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路要素320およびデバイス可読媒体330は、統合されていると見なされ得る。
【0083】
ユーザインターフェース機器332は、人間のユーザがWD310と対話することを可能にする構成要素を提供し得る。そのような対話は、視覚、聴覚、触覚など、多くの形態のものであり得る。ユーザインターフェース機器332は、ユーザへの出力を作り出すように、およびユーザがWD310への入力を提供することを可能にするように動作可能であり得る。対話のタイプは、WD310にインストールされるユーザインターフェース機器332のタイプに応じて変化し得る。たとえば、WD310がスマートフォンである場合、対話はタッチスクリーンを介したものであり得、WD310がスマートメーターである場合、対話は、使用量(たとえば、使用されたガロンの数)を提供するスクリーン、または(たとえば、煙が検出された場合)可聴警報を提供するスピーカーを通したものであり得る。ユーザインターフェース機器332は、入力インターフェース、デバイスおよび回路、ならびに、出力インターフェース、デバイスおよび回路を含み得る。ユーザインターフェース機器332は、WD310への情報の入力を可能にするように設定され、処理回路要素320が入力情報を処理することを可能にするために、処理回路要素320に接続される。ユーザインターフェース機器332は、たとえば、マイクロフォン、近接度または他のセンサー、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つまたは複数のカメラ、USBポート、あるいは他の入力回路要素を含み得る。ユーザインターフェース機器332はまた、WD310からの情報の出力を可能にするように、および処理回路要素320がWD310からの情報を出力することを可能にするように設定される。ユーザインターフェース機器332は、たとえば、スピーカー、ディスプレイ、振動回路要素、USBポート、ヘッドフォンインターフェース、または他の出力回路要素を含み得る。ユーザインターフェース機器332の1つまたは複数の入力および出力インターフェース、デバイス、および回路を使用して、WD310は、エンドユーザおよび/または無線ネットワークと通信し、エンドユーザおよび/または無線ネットワークが本明細書で説明される機能性から利益を得ることを可能にし得る。
【0084】
補助機器334は、概してWDによって実施されないことがある、より固有の機能性を提供するように動作可能である。これは、様々な目的のために測定を行うための特殊化されたセンサー、有線通信などのさらなるタイプの通信のためのインターフェースなどを備え得る。補助機器334の構成要素の包含およびタイプは、実施形態および/またはシナリオに応じて変化し得る。
【0085】
電源336は、いくつかの実施形態では、バッテリーまたはバッテリーパックの形態のものであり得る。外部電源(たとえば、電気コンセント)、光起電力デバイスまたは電池など、他のタイプの電源も使用され得る。WD310は、電源336から、本明細書で説明または指示される任意の機能性を行うために電源336からの電力を必要とする、WD310の様々な部分に電力を配信するための、電力回路要素337をさらに備え得る。電力回路要素337は、いくつかの実施形態では、電力管理回路要素を備え得る。電力回路要素337は、追加または代替として、外部電源から電力を受信するように動作可能であり得、その場合、WD310は、電力ケーブルなどの入力回路要素またはインターフェースを介して(電気コンセントなどの)外部電源に接続可能であり得る。電力回路要素337はまた、いくつかの実施形態では、外部電源から電源336に電力を配信するように動作可能であり得る。これは、たとえば、電源336の充電のためのものであり得る。電力回路要素337は、電源336からの電力に対して、その電力を、電力が供給されるWD310のそれぞれの構成要素に好適であるようにするために、任意のフォーマッティング、変換、または他の修正を実施し得る。
【0086】
図4は、本明細書で説明される様々な態様による、UEの一実施形態を示す。本明細書で使用されるユーザ機器またはUEは、必ずしも、関連するデバイスを所有し、および/または動作させる人間のユーザという意味におけるユーザを有するとは限らない。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売、または人間のユーザによる動作を意図されるが、特定の人間のユーザに関連付けられないことがあるか、または特定の人間のユーザに初めに関連付けられないことがある、デバイスを表し得る。UEはまた、人間のユーザへの販売、または人間のユーザによる動作を意図されないNB-IoT UEを含む、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって識別される任意のUEを備え得る。
図4に示されているUE400は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のGSM、UMTS、LTE、および/または5G規格など、3GPPによって公表された1つまたは複数の通信規格による通信のために設定されたWDの一例である。前述のように、WDおよびUEという用語は、互換的に使用され得る。したがって、
図4はUEであるが、本明細書で説明される構成要素は、WDに等しく適用可能であり、その逆も同様である。
【0087】
図4では、UE400は、入出力インターフェース405、無線周波数(RF)インターフェース409、ネットワーク接続インターフェース411、ランダムアクセスメモリ(RAM)417と読取り専用メモリ(ROM)419と記憶媒体421などとを含むメモリ415、通信サブシステム431、電源413、および/または他の構成要素、あるいはそれらの任意の組合せに動作可能に結合された、処理回路要素401を含む。記憶媒体421は、オペレーティングシステム423と、アプリケーションプログラム425と、データ427とを含む。他の実施形態では、記憶媒体421は、他の同様のタイプの情報を含み得る。いくつかのUEは、
図4に示されている構成要素のすべてを利用するか、またはそれらの構成要素のサブセットのみを利用し得る。構成要素間の統合のレベルは、UEごとに変化し得る。さらに、いくつかのUEは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ、送信機、受信機など、構成要素の複数のインスタンスを含んでいることがある。
【0088】
図4では、処理回路要素401は、コンピュータ命令およびデータを処理するように設定され得る。処理回路要素401は、(たとえば、ディスクリート論理、FPGA、ASICなどにおける)1つまたは複数のハードウェア実装状態機械など、機械可読コンピュータプログラムとしてメモリに記憶された機械命令を実行するように動作可能な任意の逐次状態機械、適切なファームウェアと一緒のプログラマブル論理、適切なソフトウェアと一緒のマイクロプロセッサまたはデジタル信号プロセッサ(DSP)など、1つまたは複数のプログラム内蔵、汎用プロセッサ、あるいは上記の任意の組合せを実装するように設定され得る。たとえば、処理回路要素401は、2つの中央処理ユニット(CPU)を含み得る。データは、コンピュータによる使用に好適な形式での情報であり得る。
【0089】
図示された実施形態では、入出力インターフェース405は、入力デバイス、出力デバイス、または入出力デバイスに通信インターフェースを提供するように設定され得る。UE400は、入出力インターフェース405を介して出力デバイスを使用するように設定され得る。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェースポートを使用し得る。たとえば、UE400への入力およびUE400からの出力を提供するために、USBポートが使用され得る。出力デバイスは、スピーカー、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、またはそれらの任意の組合せであり得る。UE400は、ユーザがUE400に情報をキャプチャすることを可能にするために、入出力インターフェース405を介して入力デバイスを使用するように設定され得る。入力デバイスは、タッチセンシティブまたはプレゼンスセンシティブディスプレイ、カメラ(たとえば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサー、マウス、トラックボール、方向パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含み得る。プレゼンスセンシティブディスプレイは、ユーザからの入力を検知するための容量性または抵抗性タッチセンサーを含み得る。センサーは、たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、チルトセンサー、力センサー、磁力計、光センサー、近接度センサー、別の同様のセンサー、またはそれらの任意の組合せであり得る。たとえば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロフォン、および光センサーであり得る。
【0090】
図4では、RFインターフェース409は、送信機、受信機、およびアンテナなど、RF構成要素に通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース411は、ネットワーク443aに通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワーク443aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、電気通信ネットワーク、別の同様のネットワークまたはそれらの任意の組合せなど、有線および/または無線ネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク443aは、Wi-Fiネットワークを備え得る。ネットワーク接続インターフェース411は、イーサネット、TCP/IP、SONET、ATMなど、1つまたは複数の通信プロトコルに従って通信ネットワーク上で1つまたは複数の他のデバイスと通信するために使用される、受信機および送信機インターフェースを含むように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース411は、通信ネットワークリンク(たとえば、光学的、電気的など)に適した受信機および送信機機能性を実装し得る。送信機および受信機機能は、回路構成要素、ソフトウェアまたはファームウェアを共有し得るか、あるいは、代替的に、別個に実装され得る。
【0091】
RAM417は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、およびデバイスドライバなど、ソフトウェアプログラムの実行中に、データまたはコンピュータ命令の記憶またはキャッシングを提供するために、バス402を介して処理回路要素401にインターフェースするように設定され得る。ROM419は、処理回路要素401にコンピュータ命令またはデータを提供するように設定され得る。たとえば、ROM419は、不揮発性メモリに記憶される、基本入出力(I/O)、起動、またはキーボードからのキーストロークの受信など、基本システム機能のための、不変低レベルシステムコードまたはデータを記憶するように設定され得る。記憶媒体421は、RAM、ROM、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、取外し可能カートリッジ、またはフラッシュドライブなど、メモリを含むように設定され得る。一例では、記憶媒体421は、オペレーティングシステム423と、ウェブブラウザアプリケーション、ウィジェットまたはガジェットエンジン、あるいは別のアプリケーションなどのアプリケーションプログラム425と、データファイル427とを含むように設定され得る。記憶媒体421は、UE400による使用のために、多様な様々なオペレーティングシステムまたはオペレーティングシステムの組合せのうちのいずれかを記憶し得る。
【0092】
記憶媒体421は、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)、フロッピーディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD)光ディスクドライブ、内蔵ハードディスクドライブ、Blu-Ray光ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータ記憶(HDDS)光ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、加入者識別モジュールまたはリムーバブルユーザ識別情報(SIM/RUIM)モジュールなどのスマートカードメモリ、他のメモリ、またはそれらの任意の組合せなど、いくつかの物理ドライブユニットを含むように設定され得る。記憶媒体421は、UE400が、一時的または非一時的メモリ媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令、アプリケーションプログラムなどにアクセスすること、データをオフロードすること、またはデータをアップロードすることを可能にし得る。通信システムを利用する製造品などの製造品は、記憶媒体421中に有形に具現され得、記憶媒体421はデバイス可読媒体を備え得る。
【0093】
図4では、処理回路要素401は、通信サブシステム431を使用してネットワーク443bと通信するように設定され得る。ネットワーク443aとネットワーク443bとは、同じ1つまたは複数のネットワークまたは異なる1つまたは複数のネットワークであり得る。通信サブシステム431は、ネットワーク443bと通信するために使用される1つまたは複数のトランシーバを含むように設定され得る。たとえば、通信サブシステム431は、IEEE802.3、CDMA、WCDMA、GSM、LTE、UTRAN、WiMaxなど、1つまたは複数の通信プロトコルに従って、無線アクセスネットワーク(RAN)の別のWD、UE、または基地局など、無線通信が可能な別のデバイスの1つまたは複数のリモートトランシーバと通信するために使用される、1つまたは複数のトランシーバを含むように設定され得る。各トランシーバは、RANリンク(たとえば、周波数割り当てなど)に適した送信機機能性または受信機機能性をそれぞれ実装するための、送信機433および/または受信機435を含み得る。さらに、各トランシーバの送信機433および受信機435は、回路構成要素、ソフトウェアまたはファームウェアを共有し得るか、または、代替的に、別個に実装され得る。
【0094】
示されている実施形態では、通信サブシステム431の通信機能は、データ通信、ボイス通信、マルチメディア通信、Bluetoothなどの短距離通信、ニアフィールド通信、ロケーションを決定するための全地球測位システム(GPS)の使用などのロケーションベース通信、別の同様の通信機能、またはそれらの任意の組合せを含み得る。たとえば、通信サブシステム431は、セルラー通信と、Wi-Fi通信と、Bluetooth通信と、GPS通信とを含み得る。ネットワーク443bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、電気通信ネットワーク、別の同様のネットワークまたはそれらの任意の組合せなど、有線および/または無線ネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク443bは、セルラーネットワーク、Wi-Fiネットワーク、および/またはニアフィールドネットワークであり得る。電源413は、UE400の構成要素に交流(AC)または直流(DC)電力を提供するように設定され得る。
【0095】
本明細書で説明される特徴、利益および/または機能は、UE400の構成要素のうちの1つにおいて実装されるか、またはUE400の複数の構成要素にわたって分割され得る。さらに、本明細書で説明される特徴、利益、および/または機能は、ハードウェア、ソフトウェアまたはファームウェアの任意の組合せで実装され得る。一例では、通信サブシステム431は、本明細書で説明される構成要素のうちのいずれかを含むように設定され得る。さらに、処理回路要素401は、バス402上でそのような構成要素のうちのいずれかと通信するように設定され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかは、処理回路要素401によって実行されたとき、本明細書で説明される対応する機能を実施する、メモリに記憶されたプログラム命令によって表され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの機能性は、処理回路要素401と通信サブシステム431との間で分割され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの非計算集約的機能が、ソフトウェアまたはファームウェアで実装され得、計算集約的機能がハードウェアで実装され得る。
【0096】
図5は、いくつかの実施形態によって実装される機能が仮想化され得る、仮想化環境500を示す概略ブロック図である。本コンテキストでは、仮想化することは、ハードウェアプラットフォーム、記憶デバイスおよびネットワーキングリソースを仮想化することを含み得る、装置またはデバイスの仮想バージョンを作成することを意味する。本明細書で使用される仮想化は、ノード(たとえば、仮想化された基地局または仮想化された無線アクセスノード)に、あるいはデバイス(たとえば、UE、無線デバイスまたは任意の他のタイプの通信デバイス)またはそのデバイスの構成要素に適用され得、機能性の少なくとも一部分が、(たとえば、1つまたは複数のネットワークにおいて1つまたは複数の物理処理ノード上で実行する、1つまたは複数のアプリケーション、構成要素、機能、仮想マシンまたはコンテナを介して)1つまたは複数の仮想構成要素として実装される、実装形態に関する。
【0097】
いくつかの実施形態では、本明細書で説明される機能の一部または全部は、ハードウェアノード530のうちの1つまたは複数によってホストされる1つまたは複数の仮想環境500において実装される1つまたは複数の仮想マシンによって実行される、仮想構成要素として実装され得る。さらに、仮想ノードが、無線アクセスノードではないか、または無線コネクティビティ(たとえば、コアネットワークノード)を必要としない実施形態では、ネットワークノードは完全に仮想化され得る。
【0098】
機能は、本明細書で開示される実施形態のうちのいくつかの特徴、機能、および/または利益のうちのいくつかを実装するように動作可能な、(代替的に、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれることがある)1つまたは複数のアプリケーション520によって実装され得る。アプリケーション520は、処理回路要素560とメモリ590-1とを備えるハードウェア530を提供する、仮想化環境500において稼働される。メモリ590-1は、処理回路要素560によって実行可能な命令595を含んでおり、それにより、アプリケーション520は、本明細書で開示される特徴、利益、および/または機能のうちの1つまたは複数を提供するように動作可能である。
【0099】
仮想化環境500は、1つまたは複数のプロセッサのセットまたは処理回路要素560を備える、汎用または専用のネットワークハードウェアデバイス530を備え、1つまたは複数のプロセッサのセットまたは処理回路要素560は、商用オフザシェルフ(COTS:commercial off-the-shelf)プロセッサ、専用の特定用途向け集積回路(ASIC)、あるいは、デジタルもしくはアナログハードウェア構成要素または専用プロセッサを含む任意の他のタイプの処理回路要素であり得る。各ハードウェアデバイスはメモリ590-1を備え得、メモリ590-1は、処理回路要素560によって実行される命令595またはソフトウェアを一時的に記憶するための非永続的メモリであり得る。各ハードウェアデバイスは、ネットワークインターフェースカードとしても知られる、1つまたは複数のネットワークインターフェースコントローラ(NIC)570を備え得、ネットワークインターフェースコントローラ(NIC)570は物理ネットワークインターフェース580を含む。各ハードウェアデバイスは、処理回路要素560によって実行可能なソフトウェア595および/または命令を記憶した、非一時的、永続的、機械可読記憶媒体590-2をも含み得る。ソフトウェア595は、1つまたは複数の(ハイパーバイザとも呼ばれる)仮想化レイヤ550をインスタンス化するためのソフトウェア、仮想マシン540を実行するためのソフトウェア、ならびに、それが、本明細書で説明されるいくつかの実施形態との関係において説明される機能、特徴および/または利益を実行することを可能にする、ソフトウェアを含む、任意のタイプのソフトウェアを含み得る。
【0100】
仮想マシン540は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキングまたはインターフェース、および仮想記憶域を備え、対応する仮想化レイヤ550またはハイパーバイザによって稼働され得る。仮想アプライアンス520の事例の異なる実施形態が、仮想マシン540のうちの1つまたは複数上で実装され得、実装は異なるやり方で行われ得る。
【0101】
動作中に、処理回路要素560は、ソフトウェア595を実行してハイパーバイザまたは仮想化レイヤ550をインスタンス化し、ハイパーバイザまたは仮想化レイヤ550は、時々、仮想マシンモニタ(VMM)と呼ばれることがある。仮想化レイヤ550は、仮想マシン540に、ネットワーキングハードウェアのように見える仮想動作プラットフォームを提示し得る。
【0102】
図5に示されているように、ハードウェア530は、一般的なまたは特定の構成要素をもつスタンドアロンネットワークノードであり得る。ハードウェア530は、アンテナ5225を備え得、仮想化を介していくつかの機能を実装し得る。代替的に、ハードウェア530は、多くのハードウェアノードが協働し、特に、アプリケーション520のライフサイクル管理を監督する、管理およびオーケストレーション(MANO)5100を介して管理される、(たとえば、データセンタまたは顧客構内機器(CPE)の場合のような)ハードウェアのより大きいクラスタの一部であり得る。
【0103】
ハードウェアの仮想化は、いくつかのコンテキストにおいて、ネットワーク機能仮想化(NFV)と呼ばれる。NFVは、多くのネットワーク機器タイプを、データセンタおよび顧客構内機器中に位置し得る、業界標準高ボリュームサーバハードウェア、物理スイッチ、および物理記憶域上にコンソリデートするために使用され得る。
【0104】
NFVのコンテキストでは、仮想マシン540は、プログラムを、それらのプログラムが、物理的な仮想化されていないマシン上で実行しているかのように稼働する、物理マシンのソフトウェア実装形態であり得る。仮想マシン540の各々と、その仮想マシンに専用のハードウェアであろうと、および/またはその仮想マシンによって仮想マシン540のうちの他の仮想マシンと共有されるハードウェアであろうと、その仮想マシンを実行するハードウェア530のその一部とは、別個の仮想ネットワークエレメント(VNE)を形成する。
【0105】
さらにNFVのコンテキストにおいて、仮想ネットワーク機能(VNF)は、ハードウェアネットワーキングインフラストラクチャ530の上の1つまたは複数の仮想マシン540において稼働する特定のネットワーク機能をハンドリングすることを担当し、
図5中のアプリケーション520に対応する。
【0106】
いくつかの実施形態では、各々、1つまたは複数の送信機5220と1つまたは複数の受信機5210とを含む、1つまたは複数の無線ユニット5200は、1つまたは複数のアンテナ5225に結合され得る。無線ユニット5200は、1つまたは複数の適切なネットワークインターフェースを介してハードウェアノード530と直接通信し得、無線アクセスノードまたは基地局など、無線能力をもつ仮想ノードを提供するために仮想構成要素と組み合わせて使用され得る。
【0107】
いくつかの実施形態では、何らかのシグナリングが、ハードウェアノード530と無線ユニット5200との間の通信のために代替的に使用され得る制御システム5230を使用して、実現され得る。
【0108】
図6を参照すると、一実施形態によれば、通信システムが、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク611とコアネットワーク614とを備える、3GPPタイプセルラーネットワークなどの電気通信ネットワーク610を含む。アクセスネットワーク611は、NB、eNB、gNBまたは他のタイプの無線アクセスポイントなど、複数の基地局612a、612b、612cを備え、各々が、対応するカバレッジエリア613a、613b、613cを規定する。各基地局612a、612b、612cは、有線接続または無線接続615上でコアネットワーク614に接続可能である。カバレッジエリア613c中に位置する第1のUE691が、対応する基地局612cに無線で接続するか、または対応する基地局612cによってページングされるように設定される。カバレッジエリア613a中の第2のUE692が、対応する基地局612aに無線で接続可能である。この例では複数のUE691、692が示されているが、開示される実施形態は、唯一のUEがカバレッジエリア中にある状況、または唯一のUEが対応する基地局612に接続している状況に等しく適用可能である。
【0109】
電気通信ネットワーク610は、それ自体、ホストコンピュータ630に接続され、ホストコンピュータ630は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散型サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて、あるいはサーバファーム中の処理リソースとして具現され得る。ホストコンピュータ630は、サービスプロバイダの所有または制御下にあり得、あるいはサービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダに代わって動作され得る。電気通信ネットワーク610とホストコンピュータ630との間の接続621および622は、コアネットワーク614からホストコンピュータ630に直接延び得るか、または随意の中間ネットワーク620を介して進み得る。中間ネットワーク620は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホストされたネットワークのうちの1つ、またはそれらのうちの2つ以上の組合せであり得、中間ネットワーク620は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得、特に、中間ネットワーク620は、2つまたはそれ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
【0110】
図6の通信システムは全体として、接続されたUE691、692とホストコンピュータ630との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT)接続650として説明され得る。ホストコンピュータ630および接続されたUE691、692は、アクセスネットワーク611、コアネットワーク614、任意の中間ネットワーク620、および考えられるさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTT接続650を介して、データおよび/またはシグナリングを通信するように設定される。OTT接続650は、OTT接続650が通過する、参加する通信デバイスが、アップリンクおよびダウンリンク通信のルーティングに気づいていないという意味で、透過的であり得る。たとえば、基地局612は、接続されたUE691にフォワーディング(たとえば、ハンドオーバ)されるべき、ホストコンピュータ630から発生したデータを伴う着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて、通知されないことがあるかまたは通知される必要がない。同様に、基地局612は、UE691から発生してホストコンピュータ630に向かう発信アップリンク通信の将来ルーティングに気づいている必要がない。
【0111】
次に、一実施形態による、前の段落において説明されたUE、基地局およびホストコンピュータの例示的な実装形態が、
図7を参照しながら説明される。通信システム700では、ホストコンピュータ710が、通信システム700の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するように設定された通信インターフェース716を含む、ハードウェア715を備える。ホストコンピュータ710は、記憶能力および/または処理能力を有し得る、処理回路要素718をさらに備える。特に、処理回路要素718は、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または、命令を実行するように適応されたこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータ710は、ホストコンピュータ710に記憶されるかまたはホストコンピュータ710によってアクセス可能であり、処理回路要素718によって実行可能である、ソフトウェア711をさらに備える。ソフトウェア711は、ホストアプリケーション712を含む。ホストアプリケーション712は、UE730およびホストコンピュータ710において終端するOTT接続750を介して接続するUE730など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション712は、OTT接続750を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。
【0112】
通信システム700は、電気通信システム中に提供される基地局720をさらに含み、基地局720は、基地局720がホストコンピュータ710およびUE730と通信することを可能にするハードウェア725を備える。ハードウェア725は、通信システム700の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インターフェース726、ならびに基地局720によってサーブされるカバレッジエリア(
図7に図示せず)中に位置するUE730との少なくとも無線接続770をセットアップおよび維持するための無線インターフェース727を含み得る。通信インターフェース726は、ホストコンピュータ710への接続760を容易にするように設定され得る。接続760は直接であり得るか、あるいは、接続760は、電気通信システムのコアネットワーク(
図7に図示せず)を、および/または電気通信システムの外部の1つまたは複数の中間ネットワークを通過し得る。図示の実施形態では、基地局720のハードウェア725は、処理回路要素728をさらに含み、処理回路要素728は、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または、命令を実行するように適応されたこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。基地局720は、内部的に記憶されるかまたは外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア721をさらに有する。
【0113】
通信システム700は、すでに言及されたUE730をさらに含む。UE730のハードウェア735は、UE730が現在位置するカバレッジエリアをサーブする基地局との無線接続770をセットアップおよび維持するように設定された、無線インターフェース737を含み得る。UE730のハードウェア735は、処理回路要素738をさらに含み、処理回路要素738は、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または、命令を実行するように適応されたこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。UE730は、UE730に記憶されるかまたはUE730によってアクセス可能であり、処理回路要素738によって実行可能である、ソフトウェア731をさらに備える。ソフトウェア731は、クライアントアプリケーション732を含む。クライアントアプリケーション732は、ホストコンピュータ710のサポートのもとに、UE730を介して人間のまたは人間でないユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ710では、実行しているホストアプリケーション712は、UE730およびホストコンピュータ710において終端するOTT接続750を介して、実行しているクライアントアプリケーション732と通信し得る。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション732は、ホストアプリケーション712から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供し得る。OTT接続750は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション732は、クライアントアプリケーション732が提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話し得る。
【0114】
図7に示されているホストコンピュータ710、基地局720およびUE730は、それぞれ、
図6のホストコンピュータ630、基地局612a、612b、612cのうちの1つ、およびUE691、692のうちの1つと同様または同等であり得ることに留意されたい。つまり、これらのエンティティの内部の働きは、
図7に示されているようなものであり得、別個に、周囲のネットワークトポロジーは、
図6のものであり得る。
【0115】
図7では、OTT接続750は、仲介デバイスとこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングとへの明示的言及なしに、基地局720を介したホストコンピュータ710とUE730との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャが、ルーティングを決定し得、ネットワークインフラストラクチャは、UE730からまたはホストコンピュータ710を動作させるサービスプロバイダから、またはその両方からルーティングを隠すように設定され得る。OTT接続750がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、さらに、ネットワークインフラストラクチャが(たとえば、ネットワークの負荷分散考慮または再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する決定を行い得る。
【0116】
UE730と基地局720との間の無線接続770は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続770が最後のセグメントを形成するOTT接続750を使用して、UE730に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、データレート、レイテンシ、および電力消費を改善し、それにより、低減されたユーザ待ち時間、ファイルサイズに対する緩和された制限、より良い応答性、および延長されたバッテリー寿命の利益を提供し得る。
【0117】
1つまたは複数の実施形態が改善する、データレート、レイテンシおよび他のファクタを監視する目的での、測定プロシージャが提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ710とUE730との間のOTT接続750を再設定するための随意のネットワーク機能性がさらにあり得る。測定プロシージャおよび/またはOTT接続750を再設定するためのネットワーク機能性は、ホストコンピュータ710のソフトウェア711およびハードウェア715でまたはUE730のソフトウェア731およびハードウェア735で、またはその両方で実装され得る。実施形態では、OTT接続750が通過する通信デバイスにおいてまたはそれに関連して、センサー(図示せず)が展開され得、センサーは、上記で例示された監視された量の値を供給すること、またはソフトウェア711、731が監視された量を算出または推定し得る他の物理量の値を供給することによって、測定プロシージャに参加し得る。OTT接続750の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は、基地局720に影響を及ぼす必要がなく、再設定は、基地局720に知られていないかまたは知覚不可能であり得る。そのようなプロシージャおよび機能性は、当技術分野において知られ、実施され得る。いくつかの実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータ710の測定を容易にするプロプライエタリUEシグナリングを伴い得る。測定は、ソフトウェア711および731が、ソフトウェア711および731が伝搬時間、エラーなどを監視する間にOTT接続750を使用して、メッセージ、特に空のまたは「ダミー」メッセージが送信されることを引き起こすことにおいて、実装され得る。
【0118】
図8は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図6および
図7を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、
図8への図面参照のみがこのセクションに含まれる。ステップ810において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ810の(随意であり得る)サブステップ811において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ820において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。(随意であり得る)ステップ830において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが始動した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。(また、随意であり得る)ステップ840において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行する。
【0119】
図9は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図6および
図7を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、
図9への図面参照のみがこのセクションに含まれる。本方法のステップ910において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。随意のサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ920において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局を介して進み得る。(随意であり得る)ステップ930において、UEは、送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0120】
図10は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図6および
図7を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、
図10への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ1010において、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。追加または代替として、ステップ1020において、UEはユーザデータを提供する。ステップ1020の(随意であり得る)サブステップ1021において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ1010の(随意であり得る)サブステップ1011において、UEは、ホストコンピュータによって提供された受信された入力データに反応してユーザデータを提供する、クライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された特定の様式にかかわらず、UEは、(随意であり得る)サブステップ1030において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を始動する。本方法のステップ1040において、ホストコンピュータは、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0121】
図11は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図6および
図7を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、
図11への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ1110において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザデータを受信する。(随意であり得る)ステップ1120において、基地局は、ホストコンピュータへの、受信されたユーザデータの送信を始動する。(随意であり得る)ステップ1130において、ホストコンピュータは、基地局によって始動された送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0122】
本明細書で開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利益は、1つまたは複数の仮想装置の1つまたは複数の機能ユニットまたはモジュールを通して実施され得る。各仮想装置は、いくつかのこれらの機能ユニットを備え得る。これらの機能ユニットは、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含み得る、処理回路要素、ならびに、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含み得る、他のデジタルハードウェアを介して実装され得る。処理回路要素は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含み得る、メモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定され得る。メモリに記憶されたプログラムコードは、1つまたは複数の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を行うための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路要素は、それぞれの機能ユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による、対応する機能を実施させるために使用され得る。
【0123】
以下の略語のうちの少なくともいくつかが本開示で使用され得る。略語間の不整合がある場合、上記でそれがどのように使用されるかが選好されるべきである。以下で複数回リストされる場合、最初のリスティングが(1つまたは複数の)後続のリスティングよりも選好されるべきである。
・3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
・5G 第5世代
・AP アクセスポイント
・ASIC 特定用途向け集積回路
・BSC 基地局コントローラ
・BTS 基地トランシーバ局
・CD コンパクトディスク
・COTS 商用オフザシェルフ
・CPE 顧客構内機器
・CPU 中央処理ユニット
・D2D デバイスツーデバイス
・DAS 分散アンテナシステム
・DSP デジタル信号プロセッサ
・DVD デジタルビデオディスク
・eNB 拡張またはエボルブドノードB
・E-SMLC エボルブドサービングモバイルロケーションセンタ
・FPGA フィールドプログラマブルゲートアレイ
・GHz ギガヘルツ
・gNB 新無線基地局
・GSM モバイル通信用グローバルシステム
・IoT モノのインターネット
・IP インターネットプロトコル
・LEE ラップトップ埋込み機器
・LME ラップトップ搭載機器
・LTE Long Term Evolution
・M2M マシンツーマシン
・MANO 管理およびオーケストレーション
・MCE マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ
・MDT ドライブテスト最小化
・MIMO 多入力多出力
・MME モビリティ管理エンティティ
・MSC モバイルスイッチングセンタ
・MSR マルチスタンダード無線
・MTC マシン型通信
・NB-IoT 狭帯域モノのインターネット
・NFV ネットワーク機能仮想化
・NIC ネットワークインターフェースコントローラ
・NR 新無線
・O&M 運用および保守
・OSS 運用サポートシステム
・OTT オーバーザトップ
・PDA 携帯情報端末
・P-GW パケットデータネットワークゲートウェイ
・RAM ランダムアクセスメモリ
・RAN 無線アクセスネットワーク
・RAT 無線アクセス技術
・RF 無線周波数
・RNC 無線ネットワークコントローラ
・ROM 読取り専用メモリ
・RRH リモート無線ヘッド
・RRU リモートラジオユニット
・SCEF サービス能力公開機能
・SOC システムオンチップ
・SON 自己組織化ネットワーク
・UE ユーザ機器
・USB ユニバーサルシリアルバス
・V2I vehicle-to-infrastructure
・V2V vehicle-to-vehicle
・V2X Vehicle-to-Everything
・VMM 仮想マシンモニタ
・VNE 仮想ネットワークエレメント
・VNF 仮想ネットワーク機能
・VoIP ボイスオーバーインターネットプロトコル
・WCDMA 広帯域符号分割多元接続
・WiMax ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス
【0124】
当業者は、本開示の実施形態に対する改善および変更を認識されよう。すべてのそのような改善および変更は、本明細書で開示される概念の範囲内で考慮される。
【手続補正書】
【提出日】2022-10-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
明細書に記載された一発明。
【外国語明細書】